以下に説明する実施形態に係る照明装置は、光源部と、カバーと、プロジェクタとを具備する。光源部は、照明用光源を有する。カバーは、照明用光源を出射面側から覆う。プロジェクタは、照明用光源側からカバーに映像を投映する。
また、以下に説明する実施形態に係る照明装置は、レンズ部材を具備する。レンズ部材は、プロジェクタの映像光路に設けられ、プロジェクタから出力された映像を拡散する。レンズ部材は、カバーの前面のうち、50%以上の領域に前記映像を投映させる。
また、以下に説明する実施形態に係るプロジェクタは、照明用光源が配置される筐体内に収容される。
また、以下に説明する実施形態に係る光源部は、複数の白色光源が配列された白色光源列を有する。
また、以下に説明する実施形態に係る光源部は、複数の原色光源が配列された原色光源列を有する。
また、以下に説明する実施形態に係る原色光源列は、複数の光源列のうち、最も外側に配置される。
また、以下に説明する実施形態に係るレンズ部材は、プロジェクタに取り付けられた魚眼レンズまたは広角レンズを含む。
また、以下に説明する実施形態に係るカバーは、全光線透過率が30%以上80%以下の透光性の部材で形成される。
また、以下に説明する実施形態に係る照明装置は、検出部と制御部とを具備する。検出部は、ユーザの動作情報を検出する。制御部は、検出部により検出された動作情報に基づいて光源部およびプロジェクタのうち一方または両方を制御する。
また、以下に説明する実施形態に係る照明システムは、検出装置と照明装置とを具備する。検出装置は、ユーザの動作情報を検出する。照明システムは、検出装置により検出された動作情報に基づいて光源部およびプロジェクタのうち一方または両方を制御する。
以下、図面を参照して、実施形態に係る照明装置について説明する。実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する場合がある。
[第1の実施形態]
まず、図1を用いて第1の実施形態に係る照明装置の概要について説明する。図1は、実施形態に係る照明装置の概要を示す図である。図1に示すように、照明装置1は、天井90に取り付けられるいわゆるシーリングライトである。なお、以下の説明において、ある部材または部位を基準として天井90から遠ざかる方向を「前面側」、天井90に近づく方向を「背面側」と称する場合がある。
また、図1に示すように、第1の実施形態に係る照明装置1は、照明装置1本体を覆うカバー60に映像を投映することが可能な照明装置である。より具体的には、照明装置1は、後述するように、映像を投映するプロジェクタ70を有し、プロジェクタ70から出力された映像がカバー60の内面に投映される。すなわち、実施形態に係る照明装置1において、カバー60はスクリーンとしても機能する。
これにより、ユーザは、寝転んだ姿勢で照明装置1に投映された映像を視認することが可能となる。例えば、照明装置1を病床に導入する場合、患者はベッドに寝転んだ姿勢で、照明装置1に投映された映像を視認することが可能となる。
このように、第1の実施形態に係る照明装置1では、室内を照明する照明機能に加え、映像を投映する投映機能を有する。したがって、第1の実施形態に係る照明装置1によれば、付加価値の高い照明装置を提供することが可能となる。また、第1の実施形態に係る照明装置1では、映像を投映するための壁やスクリーンが不要となるので、設置位置の制約を少なくすることが可能となり、使用範囲や用途の限定を抑制することが可能となる。
次に、図2を用いて照明装置1の動作モードについて説明する。図2は、第1の実施形態に係る動作モードの具体例を示す図である。図2に示すように、照明装置1は、照明モードst1または映像モードst2で動作する。
照明モードst1は、室内を照明するモードであり、後述する照明用光源141が点灯するモードである。また、映像モードst2は、プロジェクタから出力される映像がカバー60へ投映されるモードである。なお、照明装置1は、室内を照明しつつ、カバー60に映像を投映するモードを備えていてもよい。このようなモードにおいて、照明装置1は、室内を照明するモードよりも低い照度で照明を行うように、例えば、出力する光の強さに上限を設定してもよい。
例えば、照明装置1は、図示しないリモコンから入力される制御信号に基づき、照明モードst1と映像モードst2とを切り替えることが可能である。
続いて、図3を用いて第1の実施形態に係る照明装置1の構成例について説明する。図3は、第1の実施形態に係る照明装置の断面模式図である。なお、図3は、照明装置1を取り付け後に垂直方向に断面視した模式図に対応する。
図3に示すように、照明装置1は、取付部110と、筐体120と、本体部130と、基板131と、照明用光源141と、カバー60と、プロジェクタ70と、反射部材170とを具備する。また、図3では、照明装置1が、間接光源142と、間接光源142を設置する間接光源用基板133を有する場合を示す。間接光源142は、筐体120の外面に設けられ、天井90に向けて発光する光源であり、間接光源用基板133は、間接光源142が設置される基板である。照明用光源141および間接光源142は、光源部の一例である。
取付部110は、図示しない引っ掛けシーリングに照明装置1を固定するためのアダプタである。例えば、照明装置1は、取付部110を介して引っ掛けシーリングから供給される電力によって動作する。
例えば、引っ掛けシーリングから供給される電力によって、照明用光源141、間接光源142およびプロジェクタ70を動作させることが可能である。つまり、プロジェクタ70を動作させるための電源を別途必要としないので、照明装置1の取り付けを簡略化することができる。なお、プロジェクタ70を動作させるための電力源を引っ掛けシーリングとは別にすることにしてもよい。
筐体120は、プロジェクタ70や反射部材170を収容する筐体であり、下端に本体部130が設置される。このように、筐体120内にプロジェクタ70を内蔵することで、照明装置1の取り付けを簡略化することが可能となる。なお、後述するように、プロジェクタ70は、筐体120の外部に配置されることにしてもよい。
本体部130は、冷間圧延鋼板等の金属材料の平板から円形状に形成された熱伝導性を有するシャーシである。また、本体部130は、上面視において円形状であり、中央に開口132を有する。すなわち、本体部130は、上面視においてドーナツ形状である。なお、本体部130は、筐体120と一体として形成されていてもよい。また、開口132は、プロジェクタ70から出力された像の全体若しくは所定の範囲がカバー60に投映されるのであれば、任意の大きさが採用可能である。例えば、開口132は、プロジェクタ70から出力された映像が反射部材170を介してカバー60まで到達するまでの距離、表示する像の大きさ、カバー60の大きさ、若しくはプロジェクタ70の焦点距離等に応じて任意の設定が可能である。
基板131は、SMD(Surface Mount Device)形で構成され、照明用光源141が実装面に実装される。ただし、基板131は、SMD形に限られず、COB(Chip on Board)形であってもよい。また、例えば、基板131は、所定の幅寸法を有した略円弧状の4枚の基板が繋ぎ合わされるように配設されて全体として略サークル状、すなわちドーナツ形状に形成されている。
照明用光源141は、基板131に実装されたLEDである。照明用光源141は、例えば、基板131の周方向に沿って複数配置される。なお、照明用光源141は、LEDに限られず、蛍光灯であってもよい。
カバー60は、透光性を有する乳白色の樹脂であり、いわゆるセードである。カバー60は、上面側が開口し、本体部130の下面、基板131および照明用光源141を照明用光源141の出射面側から覆うように取り付けられる。また、カバー60の下面部は、なだらかに湾曲突出するようにドーム状に形成される。なお、カバー60は、照明用光源141から出力された光を拡散させることで、照明する範囲を拡張し、均斉度を向上させることができる。また、このようなカバー60を採用することで、LED等、直進性が強い光を出力する発光素子が採用された場合にも、照明に用いる光のつぶつぶ感を軽減することができる。
プロジェクタ70は、照明用光源141側からカバー60に映像を投映する。なお、プロジェクタ70は、外部機器と接続され、外部機器から取得した映像を投映することが可能であるが、この点については図4を用いて後述する。
また、図3に示す例では、プロジェクタ70から出力された映像がカバー60へ間接的に投映される場合について示している。すなわち、プロジェクタ70から出力された映像は、一旦、反射部材170で反射したのちにカバー60に投映される。これにより、プロジェクタ70から出力された映像の映像光路を稼ぐことが可能となる。
例えば、プロジェクタ70が出力する映像を所定の大きさで投映するには、プロジェクタ70のレンズから投映面まで所定の長さの映像光路(いわゆる投射距離)を要する。また、投射距離が短い場合には、投映された映像がぼやけてしまう場合がある。このため、仮に、照明装置1内部に配置されたプロジェクタ70からカバー60に適切な映像(例えば、ぼやけが無く所定の大きさの映像)を投映させようとする場合、プロジェクタ70からカバー60まで十分な距離を確保する必要がある。しかしながら、プロジェクタ70からカバー60に映像を直接投映させようとすると、照明装置1の製品の厚みが増し、照明装置1の見栄えが低下する場合がある。また、照明装置1の製品の見栄えを重視し、厚みを薄くすると、プロジェクタ70からカバー60まで十分な距離を確保できず、カバー60に映像を投映する範囲が限定されたり、映像がぼやけたりするおそれがある。
これに対して、第1の実施形態に係る照明装置1では、プロジェクタ70から反射部材170へ向けて映像を出力した後に、反射部材170からカバー60へ出力されるので、プロジェクタ70から出力された映像を十分に拡大してカバー60に投映することが可能となる。
言い換えれば、反射部材170を設けることで、プロジェクタ70の映像光路を十分に確保することが可能となるので、照明装置1の厚みの増大を抑制しつつ、カバー60に投映される範囲を拡張することが可能となる。
反射部材170は、プロジェクタ70の映像光路に設けられ、プロジェクタ70から出力された映像をカバー60へ反射させる。また、反射部材170によって反射した映像は、開口132を介してカバー60へ投映される。すなわち、照明装置1は、映像を通過させるための開口132を基板131に設けることで、プロジェクタ70から出力された映像が基板131等で遮られることなくカバー60に投映することが可能となる。なお、図3に示す例では、基板131の略中央部に開口132が設けられる場合について示したが、これに限定されるものではなく、開口132を基板131の略中央部からずらして設けることにしてもよい。また、反射部材170が1つである必要はなく、複数であってもよい。
ところで、上述のように、カバー60の下面は、ドーム形状であり、反射部材170からカバー60までの距離は箇所によって異なる。このため、カバー60に投映される映像に歪みが生じる場合が考えられる。かかる問題に対して、反射部材170を例えば、球面状に形成することで、映像の歪みを補正することが可能である。また、かかる補正をプロジェクタ70の設定によって行うことにしてもよい。
次に、図4を用いて照明装置1の接続関係について説明する。図4は、第1の実施形態に係る照明装置1の接続関係を示す模式図である。図4に示すように、照明装置1は、アンテナ101と、スピーカ102とを取り付け可能である。
例えば、アンテナ101は、Wifi(登録商標)やBluetooth(登録商標)などの通信規格に従って無線通信を行うインターフェースである。照明装置1は、アンテナ101を介して外部機器Tからカバー60に投映する映像を取得することが可能である。具体的には、外部機器Tのユーザが、例えば表示部103に表示された画像に対し、スワイプ操作などの所定の操作を実行すると、外部機器Tは、画像データを含む制御信号を出力する。外部機器Tから出力された制御信号をアンテナ101が受信すると、照明装置1は、受信した制御信号に基づき、プロジェクタ70から画像データに対応する映像を出力し、カバー60に投映させる。
また、照明装置1は、外部機器Tから映像に連動した音声情報を取得し、スピーカ102から映像に連動した音声を出力させることも可能である。すなわち、照明装置1は、映像に音声を加えたコンテンツを提供することが可能である。
このように、照明装置1は、外部機器Tから映像や音声を取得することで、多様なコンテンツを提供することが可能である。なお、照明装置1をインターネットなどの外部ネットワークに接続し、外部ネットワークを介してコンテンツを取得することにしてもよい。すなわち、例えば、ユーザが外部機器Tで購入した動画などのコンテンツを照明装置1が外部ネットワークを介して直接取得することにしてもよい。
なお、アンテナ101およびスピーカ102は、照明装置1の内部に設置されることにしてもよいし、照明装置1は、有線ケーブルで外部機器Tや外部ネットワークと接続されることにしてもよい。また、例えば、照明装置1を上述のように病院の病床に設置する場合、スピーカ102は、出力する音声に指向性を持たせた指向性スピーカであることが好ましい。これにより、病床の患者に対して選択的に音声を通知することが可能となる。
(変形例1)
次に、図5を用いて第1の実施形態の変形例1に係る照明装置について説明する。図5は、第1の実施形態の変形例1に係る照明装置の構成例を示す断面模式図である。図5に示すように、照明装置1Aは、プロジェクタ70が筐体20の外部に設置される点で既に説明した照明装置1と異なる。
図5に示すように、照明装置1Aは、筐体120の外部にプロジェクタ70が設置され、筐体120のプロジェクタ70の映像光路に貫通孔121が設けられる。例えば、プロジェクタ70は、天井90に直接取り付けられ、筐体120の側壁に設けられた貫通孔121を介して反射部材170へ向けて映像を出力する。
このように、照明装置1Aでは、プロジェクタ70を筐体120の外部に設けることで、プロジェクタ70の分だけ、照明装置1A自体の厚みを抑制することが可能となる。また、プロジェクタ70を筐体120の外部に設置することで、プロジェクタ70が筐体120内に設置される場合に比べてプロジェクタ70の映像光路を長くすることが可能となる。
(変形例2)
次に、図6を用いて第1の実施形態の変形例2に係る照明装置について説明する。図6は、第1の実施形態の変形例2に係る照明装置の構成例を示す断面模式図である。図6に示すように、第1の実施形態の変形例2に係る照明装置1Bは、照明装置1、1Aが有する反射部材170に代えてレンズ部材180を有する点で照明装置1、1Aと異なる。
図6に示すように、照明装置1Bは、プロジェクタ70からカバー60に向けて映像を出力し、プロジェクタ70の映像光路にレンズ部材180が設けられる。レンズ部材180は、広角レンズ等のレンズであり、プロジェクタ70から出力された映像を拡散してカバー60へ出力する。
すなわち、照明装置1Bにおいて、プロジェクタ70から出力された映像は、レンズ部材180によって拡散されたのちにカバー60へ投映される。したがって、プロジェクタ70からカバー60までの距離、すなわちプロジェクタ70の映像光路を十分に確保できない場合であっても、広範囲にわたってカバー60に映像を投映することが可能となる。
(変形例3)
次に、図7を用いて第1の実施形態の変形例3に係る照明装置について説明する。図7は、第1の実施形態の変形例3に係る照明装置の構成例を示す断面模式図である。図7に示すように、第1の実施形態の変形例3に係る照明装置1Cは、上述の反射部材170とレンズ部材180とを共に具備する点で、照明装置1、1A、1Bと異なる。
例えば、照明装置1Cは、筐体120の外部にプロジェクタ70が設けられ、プロジェクタ70から反射部材170に向けて映像が出力される。そして、反射部材170で反射した映像は、レンズ部材180によって拡散された後に、カバー60に投映されることとなる。
すなわち、照明装置1Cでは、反射部材170によってプロジェクタ70の映像光路を長くするとともに、レンズ部材180によって映像が拡散される。このように、照明装置1Cでは、反射部材170と、レンズ部材180とを組み合わせて用いることで、照明装置1Cの厚みをより薄くすることが可能となる。
なお、図7に示す例では、プロジェクタ70が筐体120の外部に設置される場合を示したが、プロジェクタ70を筐体120内に収容することにしてもよい。また、プロジェクタ70、反射部材170、レンズ部材180の順に映像が通過する場合について説明したが、プロジェクタ70、レンズ部材180、反射部材170の順に映像を通過させることにしてもよい。
上述したように、第1の実施形態に係る照明装置1、1A〜1Cは、照明用光源141と、照明用光源141を出射面側から覆うカバー60と、照明用光源141側からカバー60に映像を投映するプロジェクタ70とを具備する。したがって、照明装置1、1A〜1Cによれば、付加価値の高い照明装置を提供することが可能となる。
ところで、上述した実施形態では、プロジェクタ70から間接的に映像をカバー60に投映する場合について説明したが、プロジェクタ70から映像を直接カバー60へ投映することにしてもよい。すなわち、反射部材170やレンズ部材180を省略することも可能である。
[第2の実施形態]
次に、図8を用いて第2の実施形態に係る照明装置の構成例について説明する。図8は、第2の実施形態に係る照明装置の断面模式図である。なお、説明を分かりやすくするために、図8等には、鉛直上向きを正方向とし、鉛直下向きを負方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示する場合がある。
図8に示すように、第2の実施形態に係る照明装置1Dは、取付部210と、筐体220と、本体部230と、発光部40と、カバー60と、プロジェクタ70とを有する。
取付部210は、図示しない引っ掛けシーリングに照明装置1を固定するためのアダプタである。例えば、照明装置1Dは、取付部210を介して引っ掛けシーリングから供給される電力によって動作する。なお、プロジェクタ70を動作させるための電力源を引っ掛けシーリングとは別にすることにしてもよい。
筐体220は、プロジェクタ70を収容する筐体である。筐体220は、首部221と、平坦部222と、接続部223と、外縁部224とを有し、これらが一体に形成された平板状の部材である。首部221は、取付部210の外縁からZ軸負方向側に延びる筒状を有している。首部221は、天井90と平坦部222との間隔を規定するスペーサである。なお、首部221は、筐体220の一部であるとして説明したが、取付部210の一部であってもよい。
平坦部222は、首部221を囲むようにXY平面に沿って延びる板状の部材である。平坦部222は、首部221を挟んで天井90と対面する背面222aを有する。平坦部222は、背面222aが天井90と略平行となるように図示されたが、天井90に対して傾斜するように配置されてもよい。
外縁部224は、本体部230と向かい合う前面224aを有する環状の部材である。外縁部224は、接続部223を介して平坦部222に接続される。
また、筐体220内には、第1収容部225と、第2収容部226とが形成されている。第1収容部225は、取付部210と首部221とで囲まれた空間であり、第2収容部226は、第1収容部225、接続部223および外縁部224で囲まれた空間である。第1収容部225にはプロジェクタ70が収容されている。このように、筐体220内の第1収容部225にプロジェクタ70を収容することで、照明装置1Dの取り付けを簡略化することが可能となる。なお、プロジェクタ70は、天井90の内部に埋め込まれるように配置されてもよい。
また、第2収容部226は、カバー60と協働してプロジェクタ70からの投射距離を規定する。第2収容部226は、プロジェクタ70の一部を収容してもよい。
なお、第1収容部225および第2収容部226の形状は、図示したものに限られない。例えば、平坦部222および外縁部224を、XY平面に沿って延びる一連の部材とすることで第2収容部226を有しないこととしてもよい。また、取付部210と首部221との間に第1収容部225を有さず、第2収容部226にプロジェクタ70を収容することとしてもよい。
本体部230は、例えば図3に示す本体部130と同様に金属材料の平板から円形状に形成された熱伝導性を有するシャーシである。また、本体部230は、平面視で円形状であり、中央に開口233を有する。すなわち、本体部230は、平面視で環状である。また、本体部230は、背面側の第1主面231が筐体220の外縁部224に取り付けられており、前面側の第2主面232には後述する第1発光部41、44が取り付けられている。第1発光部41、44の発光により発生した熱は、本体部230および筐体220を介して放熱される。
なお、本体部230は、筐体220と一体として形成されていてもよい。また、開口233は、プロジェクタ70から出力された像の全体若しくは所定の範囲がカバー60に投映されるのであれば、任意の大きさが採用可能である。例えば、開口233は、プロジェクタ70から出力された映像がカバー60まで到達するまでの距離、表示する像の大きさ、カバー60の大きさ、若しくはプロジェクタ70が有するレンズ部材72の焦点距離等に応じて任意の設定が可能である。
発光部40は、第1発光部41、44と、第2発光部47、50とを有する。第1発光部41、44は、本体部230の第2主面232に配置されており、第2発光部47、50は、平坦部222の背面222aに配置されている。第1発光部41、44は、開口233を挟んで向かい合うように開口233の外側に配置されている。第2発光部47、50は、取付部210を挟んで向かい合うように取付部210の外側に配置されている。
第1発光部41は、基板42と、第1発光素子43aと、第2発光素子43bと、第3発光素子43cとを有する。第1発光素子43aは、第1発光素子43a〜第3発光素子43cのうち、最も外側に配置される。第2発光素子43bは、第1発光素子43aを挟んで第3発光素子43cと向かい合うように第1発光素子43aの内側に配置され、第3発光素子43cは、第2発光素子43bと開口233との間に配置される。第1発光素子43a〜第3発光素子43cは、照明用光源の一例である。
第1発光部44は、基板45と、第1発光素子46aと、第2発光素子46bと、第3発光素子46cとを有する。第2発光素子46bは、第1発光素子46aを挟んで第3発光素子46cと向かい合うように第1発光素子46aの内側に配置され、第3発光素子46cは、第2発光素子46bと開口233との間に配置される。第1発光素子46a〜第3発光素子46cは、照明用光源の一例である。
基板42、45は、SMD(Surface Mount Device)形で構成され、実装面に第1発光素子43a、46a〜第3発光素子43c、46cがそれぞれ実装される。ただし、基板42、45は、SMD形に限られず、COB(Chip on Board)形であってもよい。なお、図3においては、所定の幅寸法を有した略円弧状の4枚の基板が繋ぎ合わされるように配設されて全体として略サークル状に形成された基板を有している。つまり、全体として略サークル状に形成された基板は、4枚の分割された基板から構成されており、基板42、45は、そのうちの一部を図示したものである。同様に、発光素子は、例えば、開口233を囲む略サークル状に複数列配置されている。
第1発光素子43a、46aは、基板42、45の周方向または長さ方向に沿うように複数の原色光源が配列された原色光源列である第1光源列を有する。原色光源列には、発光色が異なる複数の原色光源が相互に配列される。具体的には、原色光源列は、赤色、緑色および青色の光をそれぞれ出射する原色光源を有し、調光および調色制御に応じて合成された光を出射する。ただし、原色光源列は、1または2種類や4種類以上の原色光源を有することにしてもよい。
第2発光素子43b、46bおよび第3発光素子43c、46cはそれぞれ、基板42、45の周方向または長さ方向に沿うように複数の白色光源が配列された白色光源列である第2光源列および第3光源列をそれぞれ有する。第2発光素子43b、46bおよび第3発光素子43c、46cがそれぞれ有する白色光源は、色温度が同じであってもよく、異なっていてもよい。また、第2発光素子43b、46bおよび第3発光素子43c、46cがそれぞれ有する白色光源列は、色温度が異なる複数の白色光源を配列したものであってもよい。ここで、白色光源は、電球色や昼白色の光を出射するものであってもよく、温白色、白色、昼光色等の光を出射するものであってもよい。
第1発光素子43a、46a〜第3発光素子43c、46cは、例えばLEDである。照明装置1Dは、原色光源である第1発光素子43a、46aおよび白色光源である第2発光素子43b、46bおよび第3発光素子43c、46cの調光をそれぞれ独立に制御することが可能である。これにより、第1発光部41、44については、発光色ごとの調光比を調整して発光色ごとの光出力を可変にすることが可能である。
また、第1発光素子43a、46a〜第3発光素子43c、46cは、プロジェクタ70から映像が投映されたときに発光する。第1発光素子43a、46a〜第3発光素子43c、46cは、光源部の一例である。なお、第1発光素子43a、46a〜第3発光素子43c、46cは、同時に発光してもよく、一部の発光素子列のみが発光してもよい。
なお、第1発光部41、44は、開口233の外側を囲むように環状に形成されたものであってもよい。すなわち、基板42、45は、環状に配置された一つの基板であってもよい。また、第1光源列〜第3光源列はそれぞれ、環状に配置された基板の周方向に沿うように略等間隔に並ぶ環状の光源列を有してもよい。
第2発光部47は、基板48と、第4発光素子49とを有する。第2発光部50は、基板51と、第4発光素子52とを有する。基板48、51は、例えばFPC(Flexible Printed Circuit)である。基板48、51は、基板42、45と異なっていてもよく、また同じであってもよい。
第4発光素子49、52は、基板48、51の周方向または長さ方向に沿うように複数の原色光源が配列された原色光源列をそれぞれ有し、調光および調色制御に応じて合成された光を出射する。第4発光素子49、52は、間接光源の一例である。なお、基板48、51は、環状に配置された一つの基板であってもよい。また、第4発光素子49、52は、環状に配置された基板の周方向に沿うように配置された光源列を有してもよい。
カバー60は、透光性を有する乳白色の樹脂であり、いわゆるセードである。カバー60は、内面63にプロジェクタ70からの映像が投映される第1部分61と、第1部分61の外側に配置された第2部分62とを有する。第2部分62は、第1部分61よりも透光性が低くなるように形成される。また、第1部分61の外側に第2部分62を配置することで、プロジェクタ70から投映される映像の演色効果を高めることができる。
カバー60は、内面63側が開口し、本体部230の第2主面232、第1発光部41、44を前面側、すなわち第1発光部41、44の出射面側から覆うように取り付けられる。また、照明装置1Dの前面側であるカバー60の外面64は、なだらかに湾曲突出するようにドーム状に形成される。なお、カバー60は、第1発光部41、44から出力された光を拡散させることで、照明する範囲を拡張し、均斉度を向上させることができる。また、このようなカバー60を採用することで、LED等、直進性が強い光を出力する発光素子が採用された場合にも、照明に用いる光のつぶつぶ感を軽減することができる。なお、カバー60は、第2部分62を有さず、一体に形成されてもよい。
プロジェクタ70は、背面側からカバー60に映像を投映する。プロジェクタ70は、本体部71とレンズ部材72とを有する。本体部71は、映像を出力する。レンズ部材72は、本体部71から出力された映像がカバー60へ向けて所定の映像光路75で投映されるように拡散させる。レンズ部材72は、例えば魚眼レンズまたは広角レンズである。
プロジェクタ70は、カバー60のうち、開口233と向かい合う第1領域R1にプロジェクタ70から出力された映像を投映させる。カバー60の前面側の全領域Rのうち、50%以上の領域に映像を投映させるレンズ部材72を選択すると、プロジェクタ70から投映された映像がカバー60の前面(外面64)側から視認しやすくなる。
また、第1領域R1には、第1発光部41、44のうち、第3発光素子43c、46cから出力された光が照射される。プロジェクタ70からの映像がカバー60の第1領域R1に投映されたときに第3発光素子43c、46cを発光させると、第1領域R1に投映される映像を際立たせることができる。
一方、カバー60のうち、第1領域R1の外側の第2領域R2にはプロジェクタ70からの映像は投映されず、第1発光素子43a、46aからの光が照射される。プロジェクタ70からの映像がカバー60の第1領域R1に投映されたときに第1発光素子43a、46aを発光させると、第1領域R1に投映される映像と第1領域R1との境界をぼかすことができる。すなわち、第1発光部41、44のうち、プロジェクタ70からの映像がカバー60に投映されたときに発光する発光素子を変更することにより、用途に応じた演色効果をアレンジすることができる。
また、プロジェクタ70から映像が投映されたときに天井90と背面222aとの間を照明する第2発光部47、50の第4発光素子49、52は、第1発光部41、44による演色効果を高めることができる。第4発光素子49、52は、光源部の一例である。なお、第2発光部47、50は、第1発光部41、44と同時に発光されることとしてもよく、第1発光部41、44の消灯時に第2発光部47、50のみを発光させることとしてもよい。
(変形例)
上記した実施形態では、第2発光部47、50は背面222aに配置されるとして説明したが、これに限らない。図9は、第2の実施形態の変形例に係る照明装置の断面模式図である。
図9に示す照明装置1Eは、第2発光部47、50が首部221の外面221aに配置されたことを除き、照明装置1Dと同じ構成を有している。このように首部221の外面221aに第2発光部47、50を配置させると、天井90と背面222aとの間から水平方向に沿うように第2発光部47、50からの光が照射される。これにより、図8に示す照明装置1Dと比較して照明装置1Eから離れた位置まで照明されるため、天井90と照明装置1Eとの一体感が高まる。
このように、実施形態に係る光源部は、プロジェクタ70の映像光路75の外側に配置され、映像が投映されたときに発光する。これにより、付加価値の高い照明装置1D、1Eを提供することができる。
ところで、上記した実施形態では、第1発光素子43a、46aが原色光源、第3発光素子43c、46cが白色光源として説明したが、これに限らず、第1発光素子43a、46aを白色光源、第3発光素子43c、46cを原色光源としてもよい。このように第1発光素子43a、46aを白色光源とすることにより、天井90と照明装置1D、1Eとの一体感が高まる。
また、第2発光素子43b、46bからの光は、第1領域R1に照射されてもよく、第2領域R2に照射されてもよく、第1領域R1および第2領域R2の両方に照射されてもよい。第2発光素子43b、46bは、白色光源として説明したが、これに限らず、原色光源であってもよい。また、第2発光素子43b、46bは有さなくてもよい。
また、上記した実施形態では、第1発光部41、44は、所定の方向に配列された光源列を有するとして説明したが、これに限らず、例えば基板42、45上にランダムに配置された複数の白色光源を有してもよい。
また、上記した実施形態では、第2発光部47、50は、原色光源を有するとして説明したが、これに限らず、例えば白色光源を有してもよい。
[第3の実施形態]
続いて、図10を用いて第3の実施形態に係る照明装置の構成例について説明する。図10は、第3の実施形態に係る照明装置の断面模式図である。
図10に示すように、照明装置1Fは、取付部10と、筐体20と、本体部30と、発光部40と、カバー60と、化粧枠部65と、プロジェクタ70と、レンズ部材72と、遮光部80と、第1電源部100と、第2電源部105とを具備する。
取付部10は、図示しない引っ掛けシーリングに照明装置1を固定するためのアダプタである。例えば、照明装置1Fは、取付部10を介して引っ掛けシーリングから供給される電力によって動作する。なお、プロジェクタ70を動作させるための電力源を引っ掛けシーリングとは別にすることにしてもよい。
筐体20は、例えば、樹脂材料や金属材料から構成されるとともに、略逆円錐形状に形成され、内部に各種機器を収容する。筐体20は、前面部21と、側面部22と、背面部23とを具備する。前面部21は、例えば平板状に形成される。側面部22は、前面部21の外縁から連続するとともに、上方へ向けて延在するように形成される。背面部23は、側面部22の上端から連続するとともに、照明装置1Fの中心側へ向けて延在するように形成される。
筐体20は、上記した前面部21、側面部22および背面部23によって内部に空間Sが形成され、かかる空間Sにプロジェクタ70および後述する第2電源部105が収容される。以下、空間Sを「収容空間S」と記載する場合がある。
第2電源部105は、取付部10を介して商用交流電源に接続されており、この商用交流電源を受けて直流出力を生成する。第2電源部105は、直流出力をプロジェクタ70に供給し、プロジェクタ70の動作を制御可能に構成される。第2電源部105は、制御部の一例である。
なお、図示は省略するが、筐体20には、例えばプロジェクタ70から排出される熱や第2電源部105で発生する熱を筐体20外へ排出する放熱用のファンなどが収容されてもよい。また、筐体20には、放熱用のスリット(図示せず)が形成されてもよい。スリットは、例えば筐体20の側面部22や背面部23に形成することができる。なお、スリットの数や位置は、任意に設定することができる。
また、背面部23には、上記した取付部10が設けられる。従って、筐体20は、取付部10を介して、天井90の取付面91に取り付けられることとなる。
側面部22は、円筒部22aと、テーパ部22bとを有する。円筒部22aは、下端が前面部21の外縁に連続する一方、上端がテーパ部22bの下端に連続する、略円筒状の部位である。
テーパ部22bは、下端が円筒部22aの上端に連続する一方、上端が背面部23の外縁に連続する部位である。テーパ部22bは、上端へいくにつれて側面視で外側に傾斜するように形成される。テーパ部22bは、かかる形状に形成されることで、発光部40からの光を反射させるが、これについては後述する。
前面部21において、例えば中心付近には、開口が形成され、かかる開口に、プロジェクタ70に接続されたレンズ部材72が挿通される。なお、上記では、前面部21の開口にレンズ部材72が挿通されるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えばプロジェクタ70の一部が挿通されてもよく、要は、筐体20に収容されたプロジェクタ70からの映像がカバー60側へ出力される構成であればよい。
筐体20の前面部21には、後述する本体部30が接続される。なお、筐体20と本体部30とは、別体に形成されるが、一体に形成されてもよい。
本体部30は、例えば熱伝導性が比較的高い材料(金属材料など)から構成され、円盤状に形成されるシャーシである。例えば、本体部30は、前面30aと、対向面30bとを有する。前面30aは、本体部30においてカバー60側の面である。対向面30bは、前面30aとは反対側の背面であり、また、天井90の取付面91と対向する面である。
本体部30の前面30a側には、後述する第1発光部41が設けられる一方、対向面30b側には、後述する第2発光部50および第1電源部100が設けられる。従って、第1発光部41や第2発光部50の発光により、あるいは第1電源部100で発生した熱は、本体部30を介して放熱される。
第1電源部100は、取付部10を介して商用交流電源に接続されており、この商用交流電源を受けて直流出力を生成する。第1電源部100は、直流出力を発光部40に供給し、第1発光部41および第2発光部50をそれぞれ独立して点灯制御または調光制御するように構成される。第1電源部100は、制御部の一例である。
本体部30についてさらに詳しく説明すると、本体部30は、平坦部31と、凹部32と、外縁部33とを具備する。
平坦部31は、照明装置1Fの中心付近に位置され、例えば平板状でXY平面に沿って延在するように形成される。なお、平坦部31は、平面視で矩形状に形成されるが、これに限られず、例えば平面視で円形状などその他の形状であってもよい。
平坦部31において、例えば中心付近には、開口31aが形成される。平坦部31の開口31aには、例えばレンズ部材72が挿通される。また、平坦部31の開口31aまたは開口31a付近には、遮光部80が取り付けられるが、これについては後述する。
凹部32は、平坦部31の外縁側に連続するように設けられ、側面視で平坦部31から下方へ向けて突出するように凹んだ部位である。例えば、凹部32は、第1壁面32aと、底面32bと、第2壁面32cとを有する。
第1壁面32aは、平坦部31の外縁から連続するとともに、下方へ延在するように形成される。底面32bは、第1壁面32aから連続するとともに、XY平面に沿って外方へ延在するように形成される。第2壁面32cは、底面32bの外縁から連続するとともに、上方へ延在するように形成される。
また、第1壁面32aの平面視における形状は、第1壁面32aが平坦部31から連続することから、平坦部31の形状に対応する形状、すなわち、矩形状とされる。また、第2壁面32cの平面視における形状は、例えば円形状とされる。
外縁部33は、凹部32の外縁側に連続するように設けられ、本体部30の外縁を形成する部位である。外縁部33の平面視における形状は、例えば円形状とされる。
上記のように形成された本体部30には、発光部40が設けられる。発光部40は、第1発光部41と、第2発光部50とを有する。
第1発光部41は、本体部30の前面30a側、例えば凹部32の前面側に設けられるとともに、開口31aを挟んで向かい合うように開口31aの外側に配置される。
第1発光部41は、基板42と、第1発光素子43aと、第2発光素子43bと、第3発光素子43cとを有する。基板42は、所定の幅寸法を有した略円弧状の基板が複数枚(例えば4枚)繋ぎ合わされるように配設されて全体として略サークル状に形成される。つまり、全体として略サークル状に形成された基板42は、複数枚に分割された基板から構成されており、図10では、そのうちの一部を図示している。
第1発光部41は、第1発光素子43a〜第3発光素子43cの発光により発光面41aから光が出射され、照明装置1Fが取り付けられた室内を照明する。第1発光素子43a〜第3発光素子43cは、照明用光源の一例である。
また、第1発光部41の第1発光素子43a〜第3発光素子43cは、プロジェクタ70から映像がカバー60に投映されたときに発光することができる。第1発光素子43a〜第3発光素子43cは、光源部の一例である。
第2発光部50は、本体部30の対向面30b側に設けられる。例えば、第2発光部50は、本体部30の凹部32の背面側、詳しくは凹部32の第2壁面32cに複数設けられる。なお、第2発光部50が設けられた凹部32には、透光性を有するカバーが凹部32を覆うようにして配置されてもよい。
第2発光部50は、基板51と、基板51の実装面に実装された第4発光素子52とを有する。第2発光部50は、本体部30の凹部32の第2壁面32cに複数取り付けられる。ここで、凹部32の第2壁面32cは、上記したように、平面視で円形状であることから、第2発光部50は、略サークル状に並んで配置された光源列となる。また、第2発光部50は、発光面50aが本体部30の外縁側から中心側へ向くようにして設けられる。
第2発光部50は、第4発光素子52の発光により発光面50aから光が出射され、対向面30bと天井90の取付面91との間を照明する。第4発光素子52は、間接光源の一例である。
上記した第1発光部41が有する基板42と、第1発光素子43a〜第3発光素子43c、第2発光部50が有する基板51、第4発光素子52は、例えば、図8に示す照明装置1Dが具備する第1発光部41が有する基板42、第1発光素子43a〜第3発光素子43c、第2発光部50が有する基板51、第4発光素子52と同じ材料および構成とすることができる。このため、第1発光部41、第2発光部50に関する詳細な説明は省略する。
ここで、第2発光部50から出射された光である「間接光」について、図10を参照しつつ説明する。本実施形態において、間接光は、第2発光部50の第4発光素子52から対向面30bと取付面91との間の空間へ向けて出射された後、上記した筐体20のテーパ部22bなどに当たって反射する。
具体的に説明すると、筐体20は、第2発光部50が設けられる本体部30の対向面30bと、天井90の取付面91との間に配置される。従って、筐体20の側面部22も、本体部30の対向面30bと取付面91との間に位置される。そして、側面部22のテーパ部22bは、上記したように、上端へいくにつれて側面視で外側に傾斜するように形成される、言い換えると、第2発光部50から離間するにつれて側面視で外側に傾斜するように形成される。別言すれば、テーパ部22bは、表面(外面)が、下方に位置する第2発光部50へ向くように傾斜している。
これにより、第2発光部50から出射された光は、図10に矢印A1で示すように、対向面30bと取付面91との間の空間を通過した後に、テーパ部22bに反射して当該空間へ戻ることとなる。
このように、本実施形態にあっては、第2発光部50の間接光が筐体20のテーパ部22bに反射することから、照明装置1Fの背面側、詳しくは、本体部30の対向面30bと取付面91との間の空間を、反射しない場合に比べて明るくすることができる。これにより、照明装置1Fにおいて、間接光による演出効果や装飾性を向上させることができる。
なお、テーパ部22bの傾斜角度は、任意の値に設定可能である。例えば、テーパ部22bの傾斜角度は、第2発光部50からの間接光が対向面30bと取付面91との間の空間へ効率良く反射するような値に設定されてもよく、また、間接光が後述する化粧枠部65へ向けて効率良く反射するような値に設定されてもよい。
また、筐体20の色、具体的には筐体20のテーパ部22bの色は、任意の色に設定可能であるが、例えば、間接光を反射させるため、光の反射率が比較的高い色(例えば白色など)とされてもよいし、デザイン性などの観点からその他の色であってもよい。
また、本実施形態に係る第2発光部50は、上記したように、発光面50aが本体部30の外縁側から中心側へ向くようにして設けられる、言い換えると、筐体20のテーパ部22bが位置する中心側へ向くようにして設けられる。これにより、本実施形態にあっては、第2発光部50の間接光をテーパ部22bでより反射させ易くでき、よって本体部30の対向面30bと取付面91との間の空間を効果的に明るくすることができる。これにより、照明装置1Fにおいて、間接光による演出効果や装飾性をより向上させることができる。
また、筐体20にあっては、上記したテーパ部22bが形成されることで、筐体20内の放熱性を向上させることができる。すなわち、テーパ部22bは、上端へいくにつれて側面視で外側に傾斜するように形成されるため、筐体20の収容空間Sは、上方へいくにつれて側面視で拡幅する形状となる。
そのため、本実施形態にあっては、例えば、筐体20に収容されるプロジェクタ70から排出された熱を、図10に矢印Bで示すように、テーパ部22bによって拡幅された収容空間Sの上方へ向けて拡散させつつ、背面部23のスリット(図示せず)などから放熱させることができる。このように、本実施形態においては、テーパ部22bを設けて筐体20内の熱が拡散されて排出され易い形状とすることで、テーパ部22bが筐体20に形成されない場合に比べて、筐体20内の放熱性を向上させることができる。
また、本実施形態にあっては、例えば、プロジェクタ70が音声を出力するスピーカなど(図示せず)を有する場合、スピーカから出力された音声をユーザへ効率よく伝達させることができる。すなわち、本実施形態に係る筐体20にあっては、傾斜するテーパ部22bが形成されることで、スピーカから出力された音声をテーパ部22bに当てて反響させることが可能となり、よって音声をユーザへ効率よく伝達させることができる。
カバー60は、例えば透光性を有するとともに、乳白色の樹脂から構成される、いわゆるセードである。カバー60は、内面63側が本体部30の前面30aに対向するように位置され、本体部30や第1発光部41を前面側、すなわち第1発光部41の出射面側から覆うように設けられる。また、本体部30の中心付近には、プロジェクタ70に接続されたレンズ部材72が配置されることから、カバー60は、レンズ部材72を出射面側から覆うように設けられる、ともいえる。
カバー60は、例えば平面視で円形状に形成される。また、カバー60の外面64は、照明装置1Fの前面側を構成し、かかる外面64は、下方へ向けてなだらかに突出する湾曲状、言い換えるとドーム状に形成される。なお、カバー60の曲率は、例えばR400〜R1700とすることができる。カバー60は、第1発光部41から出力された光を拡散させることで、照明する範囲を拡張し、均斉度を向上させることができる。また、このようなカバー60を採用することで、LED等、直進性が強い光を出力する発光素子が採用された場合に、照明に用いる光のつぶつぶ感を軽減することができる。なお、上記のように構成されるカバー60には、プロジェクタ70から出力された映像が投映される。
ところで、プロジェクタ70からカバー60に投映された映像は、ユーザが視認する角度によって見え方が異なる場合がある。例えば、照明装置1Fを直下から見たときにカバー60に投映された映像を明確に視認することができれば、この照明装置1Fを斜めから見ても、カバー60に投映された映像が明確に視認できるとは限らない。この点について、図11〜図14を用いて説明する。
図11は、評価試験用投映画像の一例を示す模式図である。図11に示す投映画像は、複数の彩色部150と文字部160とを有する。図11に示した例では、合計24の彩色部150が縦横に配列されており、色彩や彩度が互いに異なるようにそれぞれ彩色されている。また、文字部160には、複数の文字が配列されている。
図11に示す投映画像をプロジェクタ70からカバー60に投映し、その見え方を目視により評価する。図12は、評価指標とスコアとの関係を示す図である。図12に示した例では、プロジェクタ70からカバー60に投映された評価試験用投映画像を、1点〜5点の5段階のスコアで評価する。各スコアの評価の指標は下記のとおりである。5点:文字部160の文字がはっきり見える。4点:文字部160の文字がぼやける。3点:文字部160の文字が(何となく)見える。2点:彩色部150の色が分かる(文字部160の文字は見えない)。1点:彩色部150の色が分からない部分がある。
次に、図13、図14を用いて、カバー60に投映された画像の見え方の違いについて説明する。図13、図14は、カバーの全光線透過率とスコアとの関係を示す図である。図13は、図11に示す投映画像をプロジェクタ70からカバー60に投映した照明装置1Fを直下から見た場合を示しており、図14は、図13と同じ照明装置1Fを斜め45°から見た場合を示している。図13、図14中、黒丸で示した各点はカバー60の全光線透過率ごとに評価されたスコアの点数を平均したものであり、線分は得られた値を多項式近似したものである。
図13に示すように、照明装置1Fを直下から見ると、カバー60の全光線透過率の上昇に応じてスコアの点数が上昇する。一方、図14に示すように、照明装置1Fを斜めから見ると、カバー60の全光線透過率の上昇に応じてスコアの点数が上昇し、全光線透過率が50%を超えるとスコアの点数が下降に転じる。特に、全光線透過率が80%を超えると、スコアの点数が著しく低下する。そこで、本実施形態に係る照明装置1Fにあっては、全光線透過率が30%以上80%以下のカバー60を使用することで、ユーザと照明装置1Fとの位置関係にかかわらずカバー60に投映された映像が視認しやすくなる。
図10に戻り、照明装置1Fについてさらに説明する。化粧枠部65は、カバー60の外縁60c側であって、本体部30より側面視で外側に配置される、環状の部材である。化粧枠部65は、例えば透光性を有するとともに、半透明または透明な白色の樹脂から構成される。なお、化粧枠部65は、透光部の一例である。
なお、化粧枠部65は、カバー60と一体に形成されるが、カバー60とは別体に形成されてもよい。また、化粧枠部65は、本体部30とは別体に形成されるが、本体部30と一体に形成されてもよい。また、上記では、化粧枠部65やカバー60の色や材質を具体的に示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではない。
化粧枠部65は、カバー60の外縁60c側であって、第2発光部50が設けられる本体部30より外側に配置されることから、第2発光部50からの光を透光することができる。具体的には、例えば、化粧枠部65は、第2発光部50から出射された間接光や、筐体20のテーパ部22bで反射された間接光が透光する(図10の矢印A2参照)。
本実施形態に係る照明装置1Fにあっては、第2発光部50の間接光を化粧枠部65に透光させることで、間接光に、照明装置1Fの外側に向けた広がりを持たせることが可能になり、結果として間接光による演出効果や装飾性をより一層向上させることができる。
また、環状に形成された化粧枠部65は、側面視で外側の部分に外縁部65aを有する。例えば、外縁部65aは、カバー60から天井90の取付面91へ向けて延在するように形成される、言い換えると、上方へ向けて延びるように形成される。
詳しくは、化粧枠部65の外縁部65aは、カバー60から取付面91へ向けて延在しつつ側面視で外側に傾斜するように形成される。また、外縁部65aは、側面視で外側に突出するように湾曲して形成される。
化粧枠部65は、上記のように形成されることで、第2発光部50から出射された間接光や、テーパ部22bで反射された間接光を効率良く受けて透光することが可能になる。これにより、化粧枠部65が明るくなって、間接光に広がりをより持たせることができ、照明装置1Fの間接光による演出効果などをより一層向上させることができる。
なお、外縁部65aを含め化粧枠部65の形状は、上記に限定されるものではなく、例えば、外縁部65aが湾曲しないテーパ状などその他の形状であってもよい。
また、上記したように、本実施形態にあっては、第1発光部41や第2発光部50、すなわち発光部40は、平面視で筐体20と向かい合う本体部30の中央部分よりも外縁部33側に設けられていることから、発光部40は筐体20および取付面91と離間して配置されることとなる。このため、本実施形態に係る照明装置1Fにあっては、発光部40の放熱性能と、第2発光部50による取付面91の明るさの確保とを両立させることが可能となる。
次に、プロジェクタ70、レンズ部材72および遮光部80について詳説する。プロジェクタ70は、映像を出力して内面63側(背面側)からカバー60に投映する。なお、プロジェクタ70は、例えば映像に連動した音声を出力するスピーカなどを具備していてもよい。
レンズ部材72は、プロジェクタ70の映像光路に設けられ、プロジェクタ70から出力された映像を拡散して出射する。例えば、レンズ部材72は、本体部30の平坦部31に形成された開口31aに挿通され、出射面72aがカバー60の内面63を向くようにして配置される。レンズ部材72としては、魚眼レンズを用いることができるが、これに限られず、例えば広角レンズなどその他の種類のレンズを用いてもよい。
また、レンズ部材72は、プロジェクタ70に直接取り付けられてもよいし、例えば本体部30に取り付けられてもよく、要はプロジェクタ70の映像光路に設けられていればよい。
遮光部80は、レンズ部材72付近に配置され、レンズ部材72から出射された映像の一部を遮光する。これにより、カバー60には、遮光部80によって遮光された映像が投映され、よってプロジェクタ70から出力された映像をカバー60に適切に投映することができる。
遮光部80は、遮光性を有する樹脂材料や金属材料から構成される。なお、遮光部80は、拡散映像の一部を遮光できればよいため、全体が遮光性を有する必要はなく、全体のうち少なくとも一部が遮光性を有する構成であってもよい。
遮光部80は、例えば、開口80aを有する円筒状に形成され、その内部にレンズ部材72が配置される。そして、開口80aは、レンズ部材72から出射された映像(すなわち拡散映像)が通過する。
ここで、遮光部80の形状である円筒状は、カバー60の形状に対応した形状である。すなわち、カバー60は平面視で円形状に形成されることから、遮光部80は、カバー60の形状に対応する円筒状に形成される。
これにより、平面視で円形状のカバー60に対し、遮光部80によって外形が円形状に遮光された遮光映像が投映されることとなる。このように、カバー60の形状と、遮光部80によって遮光された遮光映像の形状とを類似させることで、カバー60に投映された映像(遮光映像)のデザイン性や視認性を向上させることができる。
なお、上記では、カバー60が円形状であるため、遮光部80が円筒状に形成されるが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、カバー60が平面視で矩形状の場合は遮光部80が角筒状に形成され、また、カバー60が平面視で楕円形状の場合は遮光部80が楕円筒状に形成されるなど、遮光部80は、カバー60の形状に対応する形状に形成されてもよい。これにより、カバー60の形状と遮光映像の形状とが類似して、カバー60に投映された映像のデザイン性等を向上させることができることは既に述べた通りである。
また、遮光部80は、開口80aが、レンズ部材72の出射面72aを含む平面(例えば出射面72aを含む水平面(XY平面))よりカバー60側(すなわち下方)に位置するように設けられる。これにより、遮光部80は、レンズ部材72の出射面72aから出射された拡散映像の一部を確実に遮光することができる。
遮光部80は、開口80aが、第1発光部41の発光面41aを含む平面(例えば発光面41aを含む水平面(XY平面))よりレンズ部材72側に位置するように設けられる。これにより、例えば、第1発光部41の発光面41aから光が出射されて、室内を照明するような場合に、発光面41aからの光が遮光部80に当たって、第1発光部41の光が不要に遮光してしまうことを抑制することができる。
なお、上記では、遮光部80は、開口80aが、第1発光部41の発光面41aを含む平面よりレンズ部材72側に位置するように設けられるようにしたが、これに限定されるものではなく、開口80aが発光面41aを含む平面と同一平面上に位置するように設けられてもよい。
ここで、第1発光部41は、上記したように、プロジェクタ70から映像がカバー60に投映されたときに発光してもよい。例えば、第1発光部41は、カバー60に投映された映像の周囲を、映像に対応する色彩で照明するなどして、映像の演出効果を向上させることができる。
また、プロジェクタ70から映像がカバー60に投映されたとき、第1発光部41は、カバー60のうち、遮光部80よる遮光によって映像が投映されない部位を含む領域に向けて発光してもよい。
これにより、遮光部80によって遮光されて暗くなった部位などを照明することができ、よって遮光部80の遮光による影響を低減させることができる。
ここで、レンズ部材72の出射面72aからカバー60の内面63までの距離、すなわちレンズ部材72とカバー60との間の距離bは、例えば、映像が投映されるカバー60の大きさ、プロジェクタ70やレンズ部材72の焦点距離などに基づいて任意の値に設定することができる。具体的には、カバー60と向かい合う化粧枠部65の直径、すなわち、カバー60の外径a=600mmのとき、プロジェクタ70の焦点距離を15mmとし、距離bを90mm以上110mm以下とし、レンズ部材72の倍率を0.14以上0.18以下とすることができる。また、外径a=470mmのとき、プロジェクタ70の焦点距離を15mmとし、距離bを70mm以上90mm以下とし、レンズ部材72の倍率を0.14以上0.18以下とすることができる。このように外径aおよび距離bを含む各値をそれぞれ規定することにより、例えば、カバー60全体に映像を表示することが可能となる。ただし、かかる値に制限されないことはいうまでもない。例えば、カバー60の外径aは、上記した寸法の±65mmの範囲のものが適用可能である。また、プロジェクタ70の焦点距離は、上記した15mmの±12%〜18%を許容範囲とすることができる。さらに、例えば、プロジェクタ70の焦点距離が比較的短い(例えば、4mm程度)短焦点レンズを使用する場合、レンズ部材72の倍率は上記した範囲とは異なる値とすることができる。
このように、実施形態に係るカバー60は、全光線透過率が30%以上80%以下の透光性の部材で形成される。これにより、ユーザは、照明装置との位置関係にかかわらずカバーに投映された映像を視認することができ、付加価値の高い照明装置を提供することができる。
ところで、上記した実施形態では、第2発光部50は、凹部32の第2壁面32cに設けられたが、これに限らず、例えば、凹部32の第2壁面32aに第2発光部50を設け、発光面50aが本体部30の中心側から外縁側へ向くようにしてもよい。かかる場合、例えば第2壁面32cの一部に透光部を設けると、第2発光部50からの光を第2壁面32cの透光部を介して化粧枠65へ効率よく照射できる。さらに、化粧枠65と天井90の取付面91との間に形成される空間まで効率よく照射することができる。
また、上記した実施形態では、遮光部80は、カバー60の形状に対応する形状に形成されるようにしたが、これに限定されるものではなく、カバー60の形状に対して非対応の形状に形成されてもよい。
また、筐体20の形状は、図10で示したものに限られない。例えば、筐体20において、上記した実施形態では、テーパ部22bは、側面部22のうち上方に形成されるようにしたが、側面部22の下方に形成されてもよい。また、筐体20は、側面部22がテーパ部22bを有さず、円筒部22aのみで構成されていてもよい。
[照明システム]
続いて、図15を用いて実施形態に係る照明システムの構成例について説明する。図15は、実施形態に係る照明システムの概要を示す図である。
図15に示す照明システム300は、照明装置1Gと検出装置190とを具備する。検出装置190は、ユーザ310のジェスチャーから動作情報を検出する。検出装置190は、いわゆるジェスチャーセンサ、モーションセンサ、加速度センサなどの各種センサであってもよく、ユーザ310の動作を撮像する撮像装置であってもよい。また、検出装置190は、上記した各種センサおよび撮像装置を組み合わせたものであってもよい。
照明装置1Gと検出装置190とは無線または有線により接続されている。照明装置1Gは、例えば図10に示す照明装置1Fである。照明装置1Gは、検出装置190により検出された動作情報に基づいて制御部の一例である第1電源部100および第2電源部105を動作させて光源部(発光部40)およびプロジェクタ70を制御する。このため、例えばリモートコントローラの操作や音声入力による操作が困難なユーザ310であっても、発光部40やプロジェクタ70の切り替え等の操作を行うことができる。
なお、図15に示す照明システム300では、検出装置190が照明装置1Gとは別体であるとして説明したが、これに限らず、例えば検出装置190に相当する機能を有する検出部を照明装置1Gが具備してもよい。また、図15に示す照明装置1Gとして、照明装置1、1A〜1Eを適用してもよい。
ところで、上記した各実施形態では、照明装置1、1A〜1Gが部屋の天井90に取り付けられる場合について説明したが、照明装置1、1A〜1Gを部屋の側壁に取り付けることにしてもよい。
また、上記した各実施形態では、照明装置1、1A〜1Gが平面視で円形状のシーリングライトであるとして説明したが、矩形状や楕円形状などその他の形状であってもよい。例えば、照明装置1、1A〜1Gは、開口を有する平面視で矩形状の筐体を有し、開口を挟むように設置された複数列の発光素子を有する照明装置であってもよい。
また、上述した各実施形態では、照明装置1、1A〜1Gが1つのプロジェクタ70を具備する場合について説明したが、複数のプロジェクタ70を具備することにしてもよい。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。