JP2020026749A - 過給機用のコンプレッサハウジング - Google Patents

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櫻井 雅英
Masahide Sakurai
雅英 櫻井
丹羽 哲也
Tetsuya Niwa
哲也 丹羽
竜 大須賀
Ryu Osuga
竜 大須賀
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Abstract

【課題】ブレードの破損や変形を防止して圧縮効率の向上を図ることができる過給機用のコンプレッサハウジングを提供する。【解決手段】過給機用のコンプレッサハウジング1は、ハウジング本体20、滑り部材30及び保持部40を備える。ハウジング本体20は、インペラ10を収容可能に構成された筒状の収容部21を有する。滑り部材30は、収容部21に配設されるとともに、内周面がインペラ10に対向するシュラウド面31を形成している。保持部40は、ハウジング本体20に対して滑り部材30をインペラ10の軸心10aを中心に回転可能に保持している。【選択図】図1

Description

本発明は、過給機用のコンプレッサハウジングに関する。
自動車のターボチャージャ等の過給機に用いられるコンプレッサ(圧縮機)は、インペラを収容可能に構成されていると共に、インペラに向けて空気を吸い込む吸気口と、インペラの外周側において周方向に形成され、インペラから吐き出された空気を導入するスクロール室と、インペラに対向するシュラウド面とを備えたコンプレッサハウジングを有している。
上記構成のコンプレッサにおいては、インペラのブレードとコンプレッサハウジングのシュラウド面との間の隙間をできる限り小さくすることで、コンプレッサの圧縮効率を高めることができる。
ところが、この隙間を小さくし過ぎると、例えば振動やインペラ回転軸の振れ等によってインペラのブレードがコンプレッサハウジングのシュラウド面に接触した場合に、インペラが損傷してしまうおそれがある。
そこで、従来、コンプレッサハウジングのシュラウド面を形成する部分にインペラのブレードよりも軟質な樹脂等で構成された滑り部材を取り付けた構造が提案されている(特許文献1)。
これによれば、振動やインペラ回転軸の振れ等によってインペラのブレードがコンプレッサハウジングのシュラウド面に接触しても、そのシュラウド面を形成する部分に取り付けた滑り部材が削れることによりインペラの破損や変形を防止し、インペラのブレードとコンプレッサハウジングのシュラウド面との間の隙間をおおよそ小さいままで維持される。
特開2014−070628号公報
しかしながら、更なる圧縮効率の向上を図るためにインペラのブレードとシュラウド面との隙間を一層小さくした場合や、万が一インペラの回転軸の振れが想定よりも大きくなった場合にはブレードが滑り部材を削る際の抵抗(切削抵抗)が過大となり、ブレードが破損や変形して、圧縮効率が低下するおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、ブレードの破損や変形を防止して、更に圧縮効率の向上を図ることができる過給機用のコンプレッサハウジングを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、インペラを収容可能に構成された筒状の収容部を有するハウジング本体と、
上記収容部の内周面と上記インペラの外周面との間に配設されるとともに、その内周面が上記インペラに対向するシュラウド面を形成する環状の滑り部材と、
上記ハウジング本体に対して上記滑り部材を上記インペラの軸心を中心に回転可能に保持する保持部と、
を備える、過給機用のコンプレッサハウジングにある。
上記過給機用のコンプレッサハウジングによれば、滑り部材はインペラの軸心を中心に回転可能に保持されているため、インペラのブレードが滑り部材に接触すると滑り部材はインペラと共回りすることができる。これにより、滑り部材の切削抵抗を小さくし又は無くすことができる。その結果、ブレードの破損や変形を防止して、圧縮効率の低下を防ぐことができる。そして、滑り部材とインペラのブレードとの隙間を更に小さくすることができるため、圧縮効率の向上を図ることができる。
以上のごとく、本発明によれば、ブレードの破損や変形を防止して、更に圧縮効率の向上を図ることができる過給機用のコンプレッサハウジングを提供することができる。
実施例1における、過給機用のコンプレッサハウジングを備えるターボチャージャの断面図。 図1における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面斜視図。 図1における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面拡大図。 図1における、IV-IV線位置での断面図。 変形例1における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面拡大図。 変形例2における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面図。 変形例2における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面斜視図。 変形例3における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面斜視図。 変形例3における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面拡大図。 図9における、XII-XII線位置での断面図。 変形例4における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面斜視図。 変形例4における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面拡大図。 実施例2における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面図。 実施例2における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面斜視図。 実施例2における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面拡大図。 変形例5における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面斜視図。 変形例5における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面図。 変形例6における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面斜視図。 変形例6における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面図。 変形例6における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面拡大図。 変形例7における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面斜視図。 変形例7における、過給機用のコンプレッサハウジングの断面図。
上記保持部は、互いに回転可能に支持された内輪と外輪とを備える軸受を含み、上記軸受は、上記滑り部材と上記内周凹部との間に介在するとともに、上記外輪は上記内周凹部内に固定され、上記内輪は上記滑り部材に固定されていることが好ましい。この場合は、軸受により滑り部材の滑らかな回転が可能となるため、より一層滑り部材の切削抵抗を小さくし又は無くすことができ、圧縮効率の向上が図られる。
上記保持部は、上記収容部の内周面に沿ってリング状に形成されるとともに上記記収容部に軸方向に沿って圧入されるリング状部材を含み、上記収容部は、上記リング状部材の圧入方向前側面に対向する対向面を有し、上記圧入方向前側面と上記対向面との間に空間部が形成されており、上記滑り部材は、径方向外側に突出した鍔部を有し、該鍔部は上記空間部に遊嵌されていることとすることができる。この場合は、リング状部材によって滑り部材が回転可能な状態で抜け止めされることとなり、内輪や外輪を有する軸受を設ける場合に比べて部品点数を削減することができる。
上記滑り部材は、上記シュラウド面の一部を形成するとともに、上記保持部に回転可能に保持された第1滑り部材と、上記シュラウド面の他の部分を形成するとともに上記収容部内における上記第1滑り部材よりも吸気側と反対側の位置に固定されて上記第1滑り部材が吸気側と反対側に移動することを規制する第2滑り部材とを含む構成とすることができる。この場合には、インペラの破損や変形が生じやすい吸気側に位置する第1滑り部材が回転可能となっているため、インペラの破損や変形を効果的に防止することができる。
上記第1滑り部材と上記第2滑り部材との間には上記シュラウド面に開口したスリットが形成されており、該スリットから上記第1滑り部材と上記収容部の内周面との間の空間を介して上記第1滑り部材の吸気側に吸気を戻す還流通路が形成されていることが好ましい。この場合は、還流通路により、滑り部材の軸方向の中間部の空気をインペラ入口近傍に戻すことができるため、コンプレッサのサージ領域を縮小してコンプレッサ作動範囲を拡大することができる。
(実施例1)
上記過給機用のコンプレッサハウジングの実施例につき、図1〜図4を用いて説明する。
本例の過給機用のコンプレッサハウジング1(以下、「コンプレッサハウジング1」ともいう)は、図1に示すように、ハウジング本体20、滑り部材30及び保持部40を備える。
ハウジング本体20は、インペラ10を収容可能に構成された筒状の収容部21を有する。
滑り部材30は、収容部21に配設されるとともに、内周面がインペラ10に対向するシュラウド面31を形成している。
保持部40は、ハウジング本体20に対して滑り部材30をインペラ10の軸心10aを中心に回転可能に保持している。
以下、本例のコンプレッサハウジング1について詳述する。
図1に示すコンプレッサハウジング1は、自動車のターボチャージャ(過給機)に用いられるコンプレッサ(圧縮機)の外殻を形成するものである。なお、本例では、軸方向をXとして、軸方向Xのうち、インペラ10から吸気口11に向かう方向を吸気側方向X1又はX1方向とし、インペラ10からセンターハウジング2に向かう方向をセンターハウジング方向X2又はX2方向とする。また、インペラ10の軸心10aに直交するとともに、軸心10aを中心とする円の半径方向を径方向Yとする。
ハウジング本体20は、アルミニウム製の重力鋳造品により構成されており、図1、図2に示すように、吸気口11、吸気通路12、スクロール室13及び収容部21を備えている。
吸気口11及び吸気通路12は、筒状を成している筒状部23によって形成されている。スクロール室13は、インペラ10の外周側において周方向に形成され、インペラ10から吐き出された空気を導入するように構成されている。収容部21は、略筒状に形成されて、その内側にインペラ10が収容されている。収容部21の内周面21aとインペラ10の外周面との間には滑り部材30が配置されている。
滑り部材30の形成材料は、テフロン(登録商標)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂等を採用することができ、本例ではポリイミド樹脂である。図1、図2、図3に示すように、滑り部材30は、環状を成しており、その内周面の全域がインペラ10に対向するシュラウド面31を形成している。さらに、滑り部材30は、筒状の円筒部35と、円筒部35のX2方向の端部に径方向外側に拡径されて形成された拡径部36とを備える。拡径部36は滑り部材30の全周方向に形成されている。
図3、図4に示すように、滑り部材30における円筒部35の外周面351と、収容部21の内周面21aとの間に保持部40が設けられている。本例では、保持部40は互いに回転可能に支持された内輪41と外輪42とを備えた軸受40aからなる。図3に示すように、軸受40aは、内輪41と外輪42との間にはボール状の転動体43が介在した玉軸受である。なお、転動体43は図示しない保持器により保持されている。内輪41及び外輪42はリング状をなしている。そして、内輪41と外輪42とは転動体43を介して、軸心10aを中心に相対的に回転可能となっている。内輪41は滑り部材30を射出成形する際に、滑り部材30における円筒部35の外周面351に接合されている。一方、外輪42は収容部21に圧入されて内周面21aに接合されてハウジング本体20に固定されている。そして、図3に示すように、滑り部材30は内輪41にのみ接しており、滑り部材30の外周面351、361はいずれも収容部21の内周面21aから離間して隙間45が形成されている。
図1に示すように、ハウジング本体20のX2方向には、センターハウジング2が位置しており、センターハウジング2のハウジング本体20に対向する端面2aとハウジング本体20との間には、インペラ10側からスクロール室13へつながる流体通路となるディフューザ部14が形成されている。ハウジング本体20において、端面2aと対向する面がディフューザ面24となっている。
また、図1に示すように、インペラ10は、ハウジング本体20の滑り部材30の内周面(シュラウド面31)側に配置されており、回転軸15に取り付けられて軸心10aを中心に回転可能となっている。また、インペラ10は、ハブ16と、その外周面から周方向に並んで突出した複数のブレード17とを備える。滑り部材30のシュラウド面31に対向して複数のブレード17が配置されている。
本例の過給機用のコンプレッサハウジング1を備えるコンプレッサでは、図1に示すように、インペラ10の回転により、吸気口11から吸気通路12を通じて吸い込まれた給気は、インペラ10のブレード17によって加速されてディフューザ部14に送られる。そして、当該給気は、ディフューザ部14において昇圧されて、スクロール室13へと送り込まれる。
次に、本例の過給機用のコンプレッサハウジング1における作用効果について、詳述する。
本例の過給機用のコンプレッサハウジング1では、滑り部材30はインペラ10の軸心10aを中心に回転可能に保持されているため、インペラ10のブレード17が滑り部材30に接触すると滑り部材30はインペラ10と共回りすることができる。これにより、滑り部材30の切削抵抗を小さくし又は無くすことができる。その結果、ブレード17の破損や変形を防止して圧縮効率の低下を防止することができる。そして、滑り部材30とインペラ10のブレード17との隙間を更に小さくすることができるため、圧縮効率の向上を図ることができる。
また、本例では保持部40は、互いに回転可能に支持された内輪41と外輪42とを備える軸受40aを含み、軸受40aは、滑り部材30と収容部21との間に介在するとともに、外輪42は収容部21内に固定され、内輪41は滑り部材30に固定されている。これにより、軸受40aにより滑り部材30の滑らかな回転が可能となるため、より一層滑り部材30の切削抵抗を小さくし又は無くすことができ、圧縮効率の向上が図られる。
なお、本例では、保持部40として、一つの軸受40aが備えられることとしたが、これに限らず、複数の軸受40aが備えられていてもよい。
また、変形例1として、図5に示すように、軸受40aが内輪41と外輪42との間にリップシール44を有していてもよい。リップシール44は内輪41の外側面と外輪42の内側面とに亘って形成され、内輪41と外輪42との空間を覆うとともに転動体43を密閉するように設けられている。これにより、隙間45を通じて圧縮空気が吸気側の吸気通路12に流れ込むことが防止されるため、圧縮効率の低下が発生しない。
なお、本実施例では、軸受40aとしてボール状の転動体43を有する玉軸受を採用したが、これに替えて、図6、図7に示す変形例2のように、軸受40aとして円柱状の転動体43を有するころ軸受を採用してもよい。この場合も本例と同等の作用効果を奏する。
また、本実施例では、保持部40として、内輪41及び外輪42とボール状の転動体43を有する軸受40aを採用したが、これに替えて、図8、図9、図10に示す変形例3のように、保持部40が、円柱状の転動体43を直接滑り部材30と収容部21との間に介在させてなる軸受40aと、滑り部材30を回転可能な状態で抜け止めするリング状部材46とからなることとしてもよい。
変形例3では、図9に示すように、収容部21は滑り部材30の円筒部35が配置される円筒収容部25と、滑り部材30の拡径部36が配置される拡径収容部26とを有する。滑り部材30の拡径部36には、更に径方向外側に突出した鍔部32が備えられる。本例では、鍔部32は拡径部36の全周において形成されている。
リング状部材46は、ハウジング本体20と同様にアルミニウム製である。リング状部材46は、滑り部材30の拡径部36の径方向外側に配置されるとともに、拡径収容部26に圧入されている。そして、収容部21は、リング状部材46の外周面463に圧接される内周面261と、リング状部材46の圧入方向前側面462に対向する対向面262とを有する。リング状部材46はX1方向前側に切り欠き部461を有しており、リング状部材46の圧入方向前側面462が拡径収容部26の対向面262に当接した状態で、リング状部材46と対向面262との間に鍔部32よりも大きい空間部465が形成されている。
図9に示すように、滑り部材30が収容部21に配設された状態で、リング状部材46を拡径収容部26に圧入することにより、鍔部32が空間部465に位置して遊嵌された状態となる。その結果、滑り部材30はリング状部材46により所定量以上軸方向Xに移動することが規制されて抜け止めされる。そして、滑り部材30の円筒部35と収容部21との間には円柱状の転動体43が設けられており、これにより、滑り部材30は軸心10aを中心に回転可能となっている。その結果、当該変形例3においても、実施例1の場合と同様の作用効果を奏するとともに、リング状部材46を必要とするが内輪41と外輪42が不要となるため、部品点数を少なくすることができる。
また、図11、図12に示す変形例4のように、上記変形例3において、転動体43を有しない構成としてもよい。変形例4では、図12に示すように、収容部21の対向面262と収容部21に圧入されたリング状部材46の圧入方向前側面462との間の空間部465に鍔部32が遊嵌された状態となっている。これにより、滑り部材30の全体が収容部21内に遊嵌された状態となっているとともに、リング状部材46により滑り部材30が軸方向Xに所定量以上移動することが規制されて抜け止めされている。当該変形例4によれば、変形例3と同等の作用効果を奏するとともに、さらに転動体43が不要となるため、部品点数を一層少なくすることができる。
以上のごとく、本実施例及び各変形例によれば、ブレード17の破損や変形を防止して、圧縮効率の向上を図ることができる過給機用のコンプレッサハウジング1を提供することができる。
(実施例2)
本例では、実施例1の場合に替えて、図13〜図15に示すように、滑り部材30が、シュラウド面31の一部を形成するとともに保持部40に回転可能に保持された第1滑り部材321と、シュラウド面31の他の部分を形成するとともに収容部21内の第1滑り部材321よりもX2方向の位置に固定されて第1滑り部材321がX2方向に移動することを規制する第2滑り部材322とからなる。なお、本例において実施例1と同等の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図13、図14に示すように、第1滑り部材321は円筒形をなしており、第1滑り部材321と収容部21との間には保持部40として軸受40aが設けられている。図15に示すように、外輪42は、内輪41よりも軸方向Xの長さが若干長くなっている。第1滑り部材321は、内輪41に射出成形されて第1滑り部材321の内周面321aと内輪41の内周面41aとが接合された状態で、内輪41に固定されている。第2滑り部材322は、外輪42に射出成形されて外輪42のX2方向の端部42bに固定されている。そして、外輪42は収容部21内にX1方向に圧入されており、外輪42に対して転動体43を介して内輪41が軸心10aを中心に回転可能な状態となっている。外輪42の圧入方向前側面42aは、収容部21において圧入方向前側面42aに対向する対向面21bに当接している。これにより、第2滑り部材322の軸方向Xの位置決めがなされている。
図15に示すように、第1滑り部材321と第2滑り部材322とは互いに軸方向Xに離間しており、両者の間にスリット451が形成されている。また、第1滑り部材321は収容部21の対向面21bとも離間して両者の間に隙間452がされている。そして、滑り部材30の軸方向Xの中間部に位置するスリット451とインペラ入口近傍に位置する隙間452とが軸受40a内の空間を介して連通している。これにより、矢印Pで示すように、スリット451から、第1滑り部材321と収容部21の間の空間を介して第1滑り部材321よりも吸気側の吸気通路12に吸気を戻す還流通路453が形成されている。
本例の過給機用のコンプレッサハウジング1によれば、滑り部材30は、保持部40に回転可能に保持された第1滑り部材321と、第1滑り部材321よりもX2方向の位置に固定されて第1滑り部材321がX2方向に移動することを規制する第2滑り部材322とを含む。これにより、インペラ10の破損や変形が生じやすい吸気側に位置する第1滑り部材321が回転可能となっているため、インペラ10の破損や変形を効果的に防止することができる。なお、本例においても実施例1と同等の作用効果を奏することができる。
また、本例では還流通路453により、滑り部材30の軸方向Xの中間部の空気をインペラ入口近傍に戻すことができるため、コンプレッサのサージ領域を縮小してコンプレッサ作動範囲を拡大することができる。
なお、本実施例では、軸受40aとして、ボール状の転動体43を有する玉軸受を採用したが、これに替えて、図16、図17に示す変形例5のように、軸受40aとして円柱状の転動体43を有するころ軸受を採用してもよい。この場合も本例と同等の作用効果を奏する。
また、本実施例では、保持部40として、内輪41及び外輪42とボール状の転動体43を有する軸受40aを採用したが、これに替えて、図18、図19及び図20に示す変形例6のように、保持部40が、円柱状の転動体43を直接第1滑り部材321と収容部21との間に介在させてなる軸受40aと、第2滑り部材322を固定するリング状部材46とからなることとしてもよい。
図20に示すように、第2滑り部材322はリング状部材46内に圧入され、リング状部材46は収容部21の拡径収容部26内に圧入されている。これにより、滑り部材30の鍔部32が拡径収容部26の対向面262とリング状部材46とによって挟持されている。なお、鍔部32の外縁と拡径収容部26の内周面261とは離間して両者の間に空間部464が形成されている。当該変形例6によれば、実施例1と同等の作用効果を奏するとともに、部品点数が削減されコスト面で有利となる。
また、図21、図22に示す変形例7のように、上記変形例3において、転動体43を有しない構成としてもよい。変形例7では、図22に示すように、第2滑り部材322がリング状部材46により拡径収容部26内に固定され、第1滑り部材321が円筒収容部25内に遊嵌された状態となっているとともに第2滑り部材322により第1滑り部材321が軸方向Xに所定量以上移動することが規制されて抜け止めされている。変形例7によれば、変形例6と同等の作用効果を奏するとともに、転動体43が不要となるため、部品点数を一層少なくすることができる。
本発明は上記各実施例及び各変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施例に適用することが可能である。
1 コンプレッサハウジング
10 インペラ
10a 軸心
13 スクロール室
20 ハウジング本体
21 収容部
21a 内周面
24 ディフューザ面
30 滑り部材
31 シュラウド面
32 鍔部
40 保持部
40a 軸受
41 内輪
42 外輪
43 転動体
46 リング状部材

Claims (5)

  1. インペラを収容可能に構成された筒状の収容部を有するハウジング本体と、
    上記収容部の内周面と上記インペラの外周面との間に配設されるとともに、その内周面が上記インペラに対向するシュラウド面を形成する環状の滑り部材と、
    上記ハウジング本体に対して上記滑り部材を上記インペラの軸心を中心に回転可能に保持する保持部と、
    を備える、過給機用のコンプレッサハウジング。
  2. 上記保持部は、互いに回転可能に支持された内輪と外輪とを備える軸受を含み、
    上記軸受は、上記滑り部材と上記収容部の内周面との間に介在するとともに、上記外輪は上記収容部の内周面に固定され、上記内輪は上記滑り部材に固定されている、請求項1に記載の過給機用のコンプレッサハウジング。
  3. 上記保持部は、上記収容部の内周面に沿ってリング状に形成されるとともに上記収容部に軸方向に沿って圧入されたリング状部材を含み、
    上記収容部は、上記リング状部材の圧入方向前側面に対向する対向面を有し、上記圧入方向前側面と上記対向面との間に空間部が形成されており、
    上記滑り部材は径方向外側に突出した鍔部を有し、
    該鍔部は上記空間部に遊嵌されている、請求項1又は2に記載の過給機用のコンプレッサハウジング。
  4. 上記滑り部材は、上記シュラウド面の一部を形成するとともに上記保持部に回転可能に保持された第1滑り部材と、上記シュラウド面の他の部分を形成するとともに上記収容部内における上記第1滑り部材よりも吸気側と反対側の位置に固定されて上記第1滑り部材が吸気側と反対側に移動することを規制する第2滑り部材とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の過給機用のコンプレッサハウジング。
  5. 上記第1滑り部材と上記第2滑り部材との間には上記シュラウド面に開口したスリットが形成されており、該スリットから上記第1滑り部材と上記収容部の内周面との間の空間を介して上記第1滑り部材の吸気側に吸気を戻す還流通路が形成されている、請求項4に記載の過給機用のコンプレッサハウジング。
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JP2021129758A (ja) * 2020-02-20 2021-09-09 株式会社大一商会 遊技機
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