JP2020022339A - 電力管理システム、電力管理装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
[電力管理システムの構成例]
図1は、本発明の実施形態における電力管理システムの全体構成例を示している。本実施形態における電力管理システムは、例えば、所定の地域範囲における複数の需要家に対応する住宅、商業施設、産業施設などの需要家施設における電力を一括して管理するものである。このような電力管理システムは、例えば需要家施設単位で管理するHEMS(Home Energy Management System)と、HEMSを統合して管理するTEMS(Town Energy Management System)、CEMS(Community Energy Management System)などといわれるものに対応する。
需要家施設10は、例えば、住宅、商業施設、あるいは産業施設などに該当する。また、電力管理地域1が、例えば1つまたは複数の集合住宅に対応し、需要家施設10のそれぞれが集合住宅における各戸であるような態様でもよい。
このような需要家施設10のうちには、太陽電池と蓄電池の両者を備える需要家施設10が有ってもよいし、太陽電池と蓄電池のいずれか一方を備える需要家施設10が有ってもよい。
なお、需要家施設10においては、太陽電池に加えて、あるいは太陽電池に代えて、例えば風力、地熱等の他の再生可能エネルギーに対応して発電を行う発電装置が備えられてもよい。また、需要家施設10においては、再生可能エネルギーに対応して発電を行う発電装置に加えて、例えばガス等を使用して電力を生成する燃料電池などをはじめとする他の発電装置が備えられていてもよい。
ただし、以降においては、説明を簡単にすることの便宜上、需要家施設10に備えられる発電装置が太陽電池である場合を例に挙げる。
また、太陽電池を備える需要家施設10は、太陽電池の発電電力を配電線3に出力(逆潮流)させることができる。
また、蓄電池を備える需要家施設10においては、配電線3から電力供給を受けて蓄電池に蓄電(充電)させることができる。また、蓄電池と太陽電池を備える需要家施設10においては、太陽電池の発電電力を蓄電池に充電させることができる。
電力管理装置200は、電力管理地域1に属する各需要家施設10における電気設備を対象として電力制御を実行する。このために、同図における電力管理装置200は、ネットワーク300を介して需要家施設10の各々と相互通信可能なように接続される。これにより、電力管理装置200は、各需要家施設10における電気設備を制御することができる。
次に、図2を参照して、1つの需要家施設10が備える電気設備の一例について説明する。
同図に示す需要家施設10は、電気設備として、太陽電池101、パワーコンディショナ102、蓄電池103、インバータ104、分電盤105、負荷106、施設別制御部107、及びスマートメータ108を備えている。
パワーコンディショナ102(電力制御装置の一例)は、太陽電池101により発電される電力を制御して出力する。この際、パワーコンディショナ102は、太陽電池101から出力される直流の電力を交流に変換する。
具体的に、蓄電池103に対する充電時には、商用電源2またはパワーコンディショナ102から分電盤105を介して充電のための交流の電力がインバータ104に供給される。インバータ104は、このように供給される交流の電力を直流に変換し、蓄電池103に供給する。
また、蓄電池103の放電時には、蓄電池103から直流の電力が出力される。インバータ104は、このように蓄電池103から出力される直流の電力を交流に変換して分電盤105に供給する。
また、分電盤105は、同じ需要家施設10において、商用電源2を負荷106に供給するように電力経路を形成することができる。
また、分電盤105は、同じ需要家施設10において、太陽電池101により発電された電力(発電電力)をパワーコンディショナ102から負荷106に供給するように電力経路を形成することができる。
また、分電盤105は、同じ需要家施設10において、商用電源2と太陽電池101の一方または両方から供給される電力をインバータ104経由で蓄電池103に充電するように電力経路を形成することができる。
また、分電盤105は、同じ需要家施設10において、蓄電池103から放電により出力させた電力を、インバータ104経由で負荷106に供給するように電力経路を形成することができる。
さらに、分電盤105は、太陽電池101による発電電力を、例えば配電線3を経由して、他の需要家施設10における蓄電池に対して供給するように電力経路を形成することができる。
また、分電盤105は、蓄電池103の放電により出力される電力を、他の需要家施設10における負荷106に供給するように電力経路を形成することができる。
なお、同図では、太陽電池101に対応するパワーコンディショナ102と、蓄電池103に対応するインバータ104とをそれぞれ設けた例が示されている。しかしながら、例えば需要家施設10において、パワーコンディショナ102とインバータ104との機能が一体化された構成を有してもよい。
電力管理地域1にてデマンドレスポンス制御により需要電力量が削減されることにより、例えば電力会社は、削減された需要電力量に応じた電力量を、電力管理地域1以外に供給できる電力として調達できたことになる。ネガワット取引においては、このように電力が調達されたことに対する対価として、電力管理地域1の需要家に対価が支払われる。本実施形態のネガワット取引のもとでは、電力管理地域1に含まれる需要家施設10の集合が1つの需要家として扱われる場合を例に挙げる。
ベースラインは、デマンドレスポンス制御による需要電力量の削減を行わなかった場合に想定(予測)される需要電力量である。一例として、ベースラインは、直近の5日間のうちで需要電力量が高い4日の需要電力量の平均値に基づいて算出することができる。
同図においては、時刻t1〜t2がデマンドレスポンスを要請された時間帯(要請時間帯)として示されている。なお、同図では、説明を簡単にするため、算出(予測)されたベースラインBLと、当日の需要電力Pdmとについて誤差がない場合を前提としている。
同図においては、時刻t1〜t2による要請時間帯において、デマンドレスポンス制御により実需要電力の削減が行われたことで、ハッチングで示す領域ARに相当する実需要電力量が削減されたことが示されている。同図から理解されるように、領域ARに相当する実需要電力の削減量は、時刻ごとにおけるベースラインBLと実需要電力との差分に基づいて算出される。このように、ベースラインは、需要電力削減量の算出にあたり基準となる需要電力量として用いられる。
図4は、電力管理地域1における受電点電力Ppt(Ppt−1、Ppt−2)、実需要電力Prl、及び発電電力Ppv(Ppv−1、Ppv−2)が示されている。
受電点電力Pptは、電力管理地域1における受電点PTにおいて得られる電力である。受電点電力Pptは、電力管理地域1における需要家施設10ごとの受電点にてスマートメータ108により測定される電力を総合することで求めることができる。
実需要電力Prlは、電力管理地域1全体としての実需要電力である。ここでの実需要電力は、受電点にて得られる電力ではなく、需要家の電気設備にて消費される電力が対応する。従って、実需要電力Prlは、電力管理地域1における需要家施設10ごとの実需要電力を総合して得られる。
発電電力Ppvは、電力管理地域1において備えられる太陽電池101の発電により発生する電力量を総合したものである。
一方、例えば実需要電力Prlが発生している際に、発電電力Ppv−1よりも日照が弱い状態に対応する発電電力Ppv−2が発生している場合、受電点PTにおいては、受電点電力Ppt−1よりも電力が大きい受電点電力Ppt−2が得られる。
しかしながら、本実施形態の太陽電池101のように再生可能エネルギー対応の発電装置を備える需要家の場合、受電点電力は、上記のように大きく変動する。このように変動の大きい受電点電力に基づいてベースラインを算出した場合には、算出されるベースラインも受電点電力に伴って変動が大きくなる。ベースラインは、当日の需要電力の状況に応じて補正されるものの、ベースラインの変動自体は大きいまま残る。
このように発電電力に応じた変動の大きいベースラインを基準としてデマンドレスポンス制御を行おうとした場合には、例えば要請された需要電力削減量を削減するにあたり、電力の制御範囲を多めに確保しておく必要があり、場合によっては必要な制御量を確保できない可能性がある。
例えば受電点電力に基づいて算出されたベースラインについて、後日(即ち、デマンドレスポンス制御が行われた当日より後)において、当日の発電電力による変動分についての補正(後日補正)を行うことができる。しかしながら、この場合には、当日において、後日補正の対象となる発電電力による変動分を含むベースラインによりデマンドレスポンス制御が行われることから、補正の度合いが過剰となり、結果的に目標とする需要電力削減量を得られない可能性がある。
このように算出される実需要電力対応ベースラインは、例えば図4との対応では、実需要電力Prlに基づいて算出されるものとなる。実需要電力Prlは、発電電力Ppvの影響による変動はない。このため、実需要電力対応ベースラインとしても発電電力Ppvによる変動の影響はない。
本実施形態の電力管理装置200は、デマンドレスポンス要請に応じて、実需要電力対応ベースラインを基準として求められた目標量に応じた需要電力量の削減が行われように制御を行う。
需要電力実績取得部202は、所定のタイミングで、各需要家施設10の施設別制御部107に需要電力実績要求を送信する。
需要家施設10において、施設別制御部107は、一定時間(例えば30分)ごとの需要電力の実績値(需要電力実績)を算出し、算出された需要電力実績を時刻に対応付けて記憶するようにされている。
施設別制御部107(需要家施設対応電力管理装置の一例)は、例えば分電盤105にて測定された各電気設備への供給電力を取得する。分電盤105が測定する電気設備への供給電力は、電気設備の消費電力として扱える。また、需要電力実績取得部202は、例えばLAN(有線、無線)、省電力無線通信、近距離無線通信等の通信が可能な電気設備については、通信経由で消費電力を取得してよい。施設別制御部107は、上記のように取得した電気設備ごとの消費電力を時刻ごとに総合することで、時刻ごとに対応付けられた需要電力実績を算出することができる。なお、施設別制御部107は、スマートメータ108にて測定された受電点電力に基づいて需要電力実績を算出してもよい。
施設別制御部107は、需要電力実績要求の受信に応じて、記憶している需要電力実績を電力管理装置200に送信する。
電力管理装置200において、需要電力実績取得部202は、上記のように需要電力実績要求に応答して施設別制御部107から送信されてきた需要電力実績を取得する。需要電力実績取得部202は、取得された需要電力実績を、記憶部205の需要電力実績記憶部251に記憶させる。なお、需要電力実績記憶部251が記憶する需要電力実績としての情報は、一定時間ごとに対応する需要電力量である場合を例に挙げる。
即ち、予測需要電力算出部203は、実需要電力対応ベースラインの算出タイミングに至ると、需要電力実績記憶部251に記憶される過去の需要電力実績のうちから、実需要電力対応ベースラインの算出に必要な需要電力実績(例えば、直近の5日間のうちで需要電力量が高い4日の需要電力量)を取得する。予測需要電力算出部203は、需要電力実績記憶部251から取得した需要電力実績としての電力量を平均するなどして、実需要電力対応ベースラインを算出する。
予測需要電力算出部203は、上記のように算出した予測需要電力を、記憶部205の予測需要電力記憶部252に記憶させる。
例えば、デマンドレスポンス要請は、例えば電力会社からアグリゲーターのサーバを介して電力管理装置200に送信される。電力管理装置200において、電力制御部204は、デマンドレスポンス要請を受信する。デマンドレスポンス要請は、例えば需要電力の削減量を指定する情報(要請値)を含む。
この場合において、電力制御部204は、例えばデマンドレスポンス要請によって指定された要請時間帯における一定時間ごとに、デマンドレスポンス要請に含まれる要請値に基づいて、需要電力削減の目標量を設定してよい。例えば、電力制御部204は、デマンドレスポンス要請を受けた場合、まず、実需要電力について、ベースラインと同等となるように電力の増減を制御したうえで、ベースラインと同等の状態から、要請値に応じた実需要電力の削減が行われるように制御する。この場、目標量としては、実需要電力をベースラインと同等とするための制御量と、ベースラインと同等の状態から要請値に到達させるために必要な制御量との総合として算出することができる。電力制御部204は、実需要電力の削減量が算出した目標量に到達するようにデマンドレスポンス制御を実行する。
実需要電力削減の指示の態様については特に限定されない。例えば、電力制御部204は、各需要家施設10の施設別制御部107に対して、算出した目標量を需要家施設10の数に応じて均等に分割して求められた個別目標量による需要電力の削減を指示するようにしてよい。また、電力制御部204は、各需要家施設10における過去の需要電力の実績に基づく重み付けに従って、需要家施設10ごとに異なる個別目標量を求め、求められた個別目標量による需要電力の削減を指示するようにしてもよい。
需要電力の削減の指示を受けた需要家施設10では、例えばデマンドレスポンス制御に際して制御対象とされることが定められた電気設備の稼働状態を制御することで需要電力を低減させていくようにする。
本実施形態の需要家施設10は蓄電池103を備える。このため、デマンドレスポンス制御が実行される要請時間帯において蓄電池103が充電または放電を行うように動作している場合には、蓄電池103の動作を考慮することが好ましい。そこで、本実施形態の変形例として、蓄電池103の動作を考慮したデマンドレスポンス制御について説明する。
同図は、或る要請時間帯(時刻t11〜t12)における充電電力Pch(Pch−11、Pch−12)、実需要電力Prl、受電点電力Ppt(Ppt−11、Ppt−12)、発電電力Ppvを抜き出して示している。
同図に示される充電電力Pchは、電力管理地域1全体としてみた蓄電池103への充電電力である。つまり、充電電力Pchは、電力管理地域1において充電を行っている全ての蓄電池103の充電電力を総合して得られる。
この場合には、発電電力Ppvが発生しているとともに充電電力Pch−11が発生している状態が示されている。これは、蓄電池103が発電電力Ppvの少なくとも一部を充電している状態である。同図において、受電点電力Ppt−11は、実需要電力Prlと発電電力Ppvと充電電力Pch−11とを合成したものとなる。
そのうえで、同図の実需要電力Prlと発電電力Ppvが発生している状態のもとで、電力管理地域1における蓄電池103への充電電力を減少させた場合には、受電点電力が逆潮流方向に増加することになる。例えば、要請時間帯(時刻t11〜t12)において、充電電力Pch−11を充電電力Pch−12まで減少させるように制御した場合には、受電点電力Ppt−11は、破線で示す受電点電力Ppt−12のように逆潮流方向に増加するように変化する。受電点電力が逆潮流方向に増加したということは、実需要電力が減少したものとしてみることができる。従って、要請時間帯において充電させるべき蓄電池103が有る運転計画とされていた場合には、それらの蓄電池103に充電される電力量を抑制することで、デマンドレスポンス制御としての実需要電力量の削減に寄与できることになる。この場合において、例えば、ベースラインについて、運転計画における蓄電池103の充電動作を考慮して設定していれば、充電電力の抑制によるデマンドレスポンス制御はさらに有効なものとなる。
そこで、本変形例の電力制御部204は、デマンドレスポンス制御にあたり、充電を行うように計画されていた蓄電池103について、需要電力削減の目標量に基づいて、計画よりも充電電力を減少させる(充電させない状態も含む)という制御を含めてもよい。
そのうえで、電力制御部204は、デマンドレスポンス制御にあたり、動作を停止していた蓄電池103や充電を行っていた蓄電池103について、放電の動作を行わせるようにしてよい。これにより、さらに受電点電力の逆潮流量の増加(実需要電力の削減)に寄与することができる。
同図は、或る要請時間帯(時刻t21〜t22)における実需要電力Prl、受電点電力Ppt(Ppt−21、Ppt−22)、放電電力Pdc(Pdc−21、Pdc−22)を抜き出して示している。同図に示される放電電力Pdcは、電力管理地域1全体としての放電電力である。つまり、放電電力Pdcは、電力管理地域1において放電を行っている全ての蓄電池103の放電電力を総合して得られる放電電力である。
この場合には、逆潮流方向の電力の成分として放電電力Pdc−21が発生している。つまり、蓄電池103が放電されていることが示されている。同図において、受電点電力Pptは、実需要電力Prlと放電電力Pdc−21とを合成したものとなる。
そのうえで、同図の放電電力Pdc−21が発生している状態のもとで、電力管理地域1における蓄電池103の放電電力を増加させるように制御した場合には、受電点電力が逆潮流方向に増加することになる。例えば、放電電力Pdc−21を放電電力Pdc−22まで増加させるように制御した場合、受電点電力Ppt−21は、破線で示す受電点電力Ppt−22として示すように逆潮流方向に増加するように変化する。従って、要請時間帯において放電させるべき蓄電池103が有る運転計画とされていた場合には、それらの蓄電池103に放電させる電力量をさらに増加させることで、デマンドレスポンス制御としての実需要電力量の削減に寄与できることになる。
そこで、本変形例の電力制御部204は、デマンドレスポンス制御にあたり、放電を行うように計画されていた蓄電池103について計画時よりも放電電力を増加させるという制御を含めてもよい。
続いて、第2変形例について説明する。
図8は、本変形例に対応する需要家施設10が備える電気設備の一例を示す図である。同図において、図2と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
実需要電力出力部110は、一定時間(例えば、30分)ごとに、スマートメータ108にて測定された受電点電力とパワーコンディショナ102の出力電力とに基づいて、需要電力実績を算出する。
スマートメータ108にて測定された受電点電力には、需要家施設10における各電気設備の消費電力と、パワーコンディショナ102の出力電力とが含まれている。そこで、最も簡単な例としては、実需要電力出力部110は、スマートメータ108にて測定された受電点電力からパワーコンディショナ102の出力電力を減算することによって需要電力実績を算出することができる。
実需要電力出力部110は、ネットワーク300経由で電力管理装置200と相互通信が可能に接続される。なお、図示は省略するが、本変形例のもとでは、例えば需要家施設10においてゲートウェイを設けて、実需要電力出力部110と施設別制御部107とがゲートウェイを介して電力管理装置200と通信可能なようにされてよい。
実需要電力出力部110は、算出した需要電力実績を電力管理装置200に送信する。実需要電力出力部110は、一定時間ごとに算出した需要電力実績を記憶しておき、電力管理装置200から送信された需要電力実績要求に応答して記憶された需要電力実績を送信するようにしてよい。あるいは、実需要電力出力部110は、一定時間ごとに需要電力実績を算出する都度に、算出された需要電力実績を送信するようにしてよい。
本変形例の電力管理装置200は、このように各需要家施設10の実需要電力出力部110から送信される需要電力実績を利用して、実需要電力対応ベースラインを算出する。
また、本変形例の構成のもとでは、例えば施設別制御部107を備えないことで宅内の電力管理を行わないような需要家施設10も、デマンドレスポンス制御の対象にすることができる。施設別制御部107を備えない需要家施設10の場合、デマンドレスポンス制御に対応したデマンドレスポンス要請に対しては、手動で電気設備の稼働を調整するようにされてよい。
電力管理装置200の予測需要電力算出部203は、所定の予測パラメータを用いて、需要家施設10ごとの需要電力の予測値(予測需要電力)を導出し、導出された予測需要電力の総合に基づいて実需要電力対応ベースラインを算出してよい。
予測パラメータとしては、算出される実需要電力対応ベースラインが適用されるデマンドレスポンス制御期間における天候予報の情報を挙げることができる。この場合の予測需要電力算出部203は、例えば天候予報の情報に基づいて需要家施設10ごとの消費電力を予測し、予測した消費電力に基づいて、需要家施設10ごとの需要電力実績を補正する。このように補正された需要電力実績が予測需要電力である。
このように予測パラメータを適用して予測需要電力または予測総合需要電力実績を導出することで、実需要電力対応ベースラインの算出精度を向上させることができる。
Claims (6)
- デマンドレスポンス制御により削減した需要電力量の算出の基準として用いる制御対応基準需要電力を、電力管理地域に含まれる複数の需要家施設ごとに測定された需要電力実績の総合に基づいて算出する予測需要電力算出部
を備える電力管理システム。 - 前記複数の需要家施設ごとに対応して備えられ、対応の需要家施設における電力を管理する需要家施設対応電力管理装置をさらに備え、
前記予測需要電力算出部は、
前記需要家施設において前記需要家施設対応電力管理装置により収集された電気設備ごとの消費電力に基づく前記需要電力実績に基づいて、前記制御対応基準需要電力を算出する
請求項1に記載の電力管理システム。 - 前記予測需要電力算出部は、
需要家施設ごとに測定された需要電力実績と所定の予測パラメータとに基づいて導出した予測需要電力の総合に基づいて、前記制御対応基準需要電力を算出する
請求項1または2に記載の電力管理システム。 - 前記予測需要電力算出部は、
電力管理地域に含まれる複数の需要家施設ごとに測定された需要電力実績の総合と所定の予測パラメータとに基づいて導出した、予測需要電力の総合の予測値に基づいて、前記制御対応基準需要電力を算出する
請求項1または2に記載の電力管理システム。 - デマンドレスポンス制御により削減した需要電力量の算出の基準として用いる制御対応基準需要電力を、電力管理地域に含まれる複数の需要家施設ごとに測定された需要電力実績の総合に基づいて算出する予測需要電力算出部
を備える電力管理装置。 - コンピュータを、
デマンドレスポンス制御により削減した需要電力量の算出の基準として用いる制御対応基準需要電力を、電力管理地域に含まれる複数の需要家施設ごとに測定された需要電力実績の総合に基づいて算出する予測需要電力算出部
として機能させるためのプログラム。
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