JP2020021703A - 多芯通信ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】10Gbps以上の高速デジタル信号を好適に伝送することができるとともに、屈曲させた場合でも外部導体に破損や亀裂が生じにくく、伝送特性が低下しにくい柔軟性のある多芯通信ケーブルを提供する。【解決手段】2本の同軸電線1からなる同軸電線組を2組以上含み、その2組以上の同軸電線組を外被シースで覆ってなる多芯通信ケーブルである。同軸電線1は、中心導体11と絶縁体12と外部導体13と外被体14とをその順で有している。外部導体13は、絶縁体12上に、金属層面を外側にした第1金属樹脂テープを縦添えしてなる第1外部導体13aと、その第1外部導体13a上に、金属細線を横巻きしてなる第2外部導体13bと、その第2外部導体13b上に、金属層面を内側にした第2金属樹脂テープを横巻きしてなる第3外部導体13cとで構成する。【選択図】図2

Description

本発明は、複数本の同軸電線を有する多芯の高速信号伝送ケーブルに関し、さらに詳しくは、10Gbps以上の高速デジタル信号を好適に伝送することができるとともに、屈曲させた場合でも特性が低下しにくい柔軟性のある多芯通信ケーブルに関する。
近年、USB3.1等に代表される通信用ケーブルは、使用周波数が高くなるとともに頻繁に挿抜等のハンドリングをするため、細径化や柔軟性を求められる傾向にある。通信用ケーブルに要求される細径化や柔軟性を改善したものとして、例えば特許文献1では、10Gbps以上の高速デジタル信号を好適に伝送することができると共に多芯撚り合わせした場合や屈曲させた場合でも信号伝送速度が一定で特性が低下しにくく、各ケーブルの電気長のばらつきが小さい高速信号伝送ケーブルを提案している。この技術は、同軸線集合体と、同軸線集合体の外周に設けたシールド層と、最外層に設けたシースとを具備してなる高速信号伝送ケーブルであり、その同軸線が、内部導体と、中空コア体と、金属箔、或いは金属層を設けたプラスチックテープを中空コア体の外周に縦添えしてなる外部導体とを有している。
また、特許文献2では、同軸電線対の間のクロストークを抑制可能な多芯ケーブルの提供を課題とした技術が提案されている。この技術では、2本の同軸電線が互いに接触して並列されて構成される同軸電線対を二対以上含み、各同軸電線は、中心導体、絶縁体、外部導体および外被からそれぞれ構成されている。外部導体は、金属細線が横巻きされることで形成される内層部と、内層部の周囲に金属樹脂テープが横巻きされることで形成される外層部とを有し、内層部の金属細線の巻き方向は外層部の金属樹脂テープの巻き方向とは逆向きの方向であって、金属細線の巻き方向に対する金属樹脂テープの巻き方向の角度が30度以上90度以下とし、複数本の同軸電線のうち2本の同軸電線同士が接触して並列された同軸電線対が二対以上含まれることにより、同軸電線対の間のクロストークを−40dB以下としている。
WO2013/069755 特開2016−207658号公報
屈曲性については、外部導体に生じた小さな亀裂や破損が屈曲性を低下させることがある。例えば特許文献1のケーブルでは、外部導体として、金属箔、或いは金属層を設けた金属樹脂テープが中空コア体の外周に縦添えされ、さらのその外周に編組線が設けられて2重構造になっているものが記載されている。金属樹脂テープの縦添え構造は、同軸電線を小径に曲げたときに、金属樹脂テープの貼り付け面が剥がれて縦添え構造が崩れやすく、外部導体と中心導体との距離が変化して位相変動を起こしやすく、伝送特性が低下することがある。特に差動信号を高速で伝送させる場合には、信号伝送速度が2本の間で変化し伝送特性が低下してしまうという問題がある。
また、特許文献2の同軸ケーブルでは、外部導体として、金属細線が横巻きされることで形成される内層部と、その内層部の周囲に横巻きされた金属樹脂テープとで2重構造としたものが記載されている。金属樹脂テープの横巻き構造も、同軸電線を小径に曲げたときに、金属樹脂テープの横巻き構造が崩れやすく、外部導体と中心導体との距離が変化して位相変動を起こしやすく、伝送特性が低下することがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、10Gbps以上の高速デジタル信号を好適に伝送することができるとともに、屈曲させた場合でも外部導体に破損や亀裂が生じにくく、伝送特性が低下しにくい柔軟性のある多芯通信ケーブルを提供することにある。
本発明に係る多芯通信ケーブルは、2本の同軸電線からなる同軸電線組を2組以上含み、前記2組以上の同軸電線組を外被シースで覆ってなる多芯通信ケーブルであって、前記同軸電線は、中心導体と絶縁体と外部導体と外被体とをその順で有し、
前記外部導体は、前記絶縁体上に、金属層面を外側にした第1金属樹脂テープを縦添えしてなる第1外部導体と、該第1外部導体上に、金属細線を横巻きしてなる第2外部導体と、該第2外部導体上に、金属層面を内側にした第2金属樹脂テープを横巻きしてなる第3外部導体とで構成した、ことを特徴とする。
この発明によれば、絶縁体上に第1外部導体としての第1金属樹脂テープを縦添えしたので、外部導体の電流流路が最短にすることができる。また、外部導体として、第1金属樹脂テープの縦添え(第1外部導体)、金属細線の横巻き(第2外部導体)及び第2金属樹脂テープの横巻き(第3外部導体)の3重構造としたので、導体断面積を大きくすることができ、挿入損失を低減することができる。また、第1外部導体上に第2外部導体を設け、第2外部導体上に第3外部導体を設けるので、第1外部導体が押さえつけられ、同軸電線が小径に曲げられた場合であっても、従来のように第1外部導体が崩れる又は剥がれるのを防止できる。その結果、小径に曲げたときであっても、外部導体と中心導体との距離が変化しないので位相変動が起きにくく、信号伝送特性(減衰量、スキュー)の低下を抑制することができる。特に差動信号を高速で伝送させる場合であっても、信号伝送速度が2本の間で変化するのを抑制して伝送特性が低下してしまうのを防ぐことができる。また、こうした外部導体構造により、繰り返し曲げ応力が加わった場合でも、第1外部導体の金属層の破損や亀裂が発生し難く、それに起因する誘電率の変化が起こらない。
本発明に係る多芯通信ケーブルにおいて、前記第2外部導体である金属細線の径は絶縁体外径の1/10〜1/20である。
この発明によれば、横巻密度を維持し、良好な高周波伝送特性を維持したままで、断線が発生し難くなる。
本発明に係る多芯通信ケーブルにおいて、前記第1外部導体及び第3外部導体を構成する金属層の厚さが2〜8μmの範囲内であり、前記第1外部導体及び第3外部導体を構成する樹脂基材の厚さが2〜20μmの範囲内である。
この発明によれば、金属層の厚さを上記範囲内にしたので、良好なシールド特性を得ることができる。
本発明に係る多芯通信ケーブルにおいて、前記外被体が、融着層付きの樹脂テープの該融着層を外部導体側にして横巻きして形成され、前記第3外部導体と前記樹脂テープとが前記融着層を介して接着している。
この発明によれば、第3外部導体と樹脂テープとが融着層を介して接着しているので、第3外部導体の位置ずれが起こらず、屈曲が生じた場合であっても安定したシールド特性を維持することができる。
本発明に係る多芯通信ケーブルにおいて、前記外被シースが、内側から外側に向かって、1又は2以上の押さえ巻きテープと、シールド層と、樹脂押し出し層とがその順で有する。
本発明によれば、10Gbps以上の高速デジタル信号を好適に伝送することができるとともに、屈曲させた場合でも外部導体に破損や亀裂が生じにくく、伝送特性が低下しにくい柔軟性のある多芯通信ケーブルを提供することができる。
本発明に係る多芯通信ケーブルの一例を示す断面図である。 本発明に係る多芯通信ケーブルを構成する同軸電線の形態を示す斜視構成図である。
本発明に係る多芯通信ケーブルの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態及び図面に記載した形態と同じ技術的思想の発明を含むものであり、本発明の技術的範囲は実施形態の記載や図面の記載のみに限定されるものでない。
[多芯通信ケーブル]
本発明に係る多芯通信ケーブル10は、図1及び図2に示すように、2本の同軸電線1,1からなる同軸電線組2を2組以上含み、その2組以上の同軸電線組2を外被シース4で覆ってなるケーブルである。そして、同軸電線1は、中心導体11と絶縁体12と外部導体13と外被体14とをその順で有している。外部導体13は、絶縁体12上に、金属層面を外側にした第1金属樹脂テープを縦添えしてなる第1外部導体13aと、その第1外部導体13a上に、金属細線を横巻きしてなる第2外部導体13bと、その第2外部導体13b上に、金属層面を内側にした第2金属樹脂テープを横巻きしてなる第3外部導体13cとで構成されている。
この多芯通信ケーブル10は、絶縁体12上に第1外部導体13aとしての第1金属樹脂テープを縦添えしたので、外部導体13の電流流路が最短にすることができる。また、外部導体13として、第1金属樹脂テープの縦添え(第1外部導体13a)、金属細線の横巻き(第2外部導体13b)及び第2金属樹脂テープの横巻き(第3外部導体13c)の3重構造としたので、導体断面積を大きくすることができ、挿入損失を低減することができる。また、第1外部導体13a上に第2外部導体13bを設け、第2外部導体13b上に第3外部導体13cを設けるので、第1外部導体13aが押さえつけられ、同軸電線1が小径に曲げられた場合であっても、従来のように第1外部導体13aが崩れる又は剥がれるのを防止できる。その結果、小径に曲げたときであっても、外部導体13と中心導体11との距離が変化しないので位相変動が起きにくく、信号伝送特性(減衰量、スキュー)の低下を抑制することができる。特に差動信号を高速で伝送させる場合であっても、信号伝送速度が2本の間で変化するのを抑制して伝送特性が低下してしまうのを防ぐことができる。また、こうした外部導体構造により、繰り返し曲げ応力が加わった場合でも、第1外部導体13aの金属層の破損や亀裂が発生し難く、それに起因する誘電率の変化が起こらない。
以下、各構成要素について詳しく説明する。
<同軸電線>
同軸電線1は、図1及び図2に示すように、中心導体11と、中心導体11の外周に長手方向Yに連続した絶縁体12と、その絶縁体12の外周に設けられた外部導体13と、その外部導体13の外周に設けられた外被体14とで構成されている。
(中心導体)
中心導体11は、同軸電線1の長手方向Yに延びる1本の素線で構成される、又は複数本の素線を撚り合わせて構成される。素線は、良導電性金属であればその種類は特に限定されないが、銅線、銅合金線、アルミニウム線、アルミニウム合金線、銅アルミニウム複合線等の良導電性の金属導体、又はそれらの表面にめっき層が施されたものを好ましく挙げることができる。高周波用の観点からは、銅線、銅合金線が特に好ましい。めっき層としては、はんだめっき層、錫めっき層、金めっき層、銀めっき層、ニッケルめっき層等が好ましい。素線の断面形状も特に限定されないが、断面形状が円形又は略円形の線材であってもよいし、角形形状であってもよい。
中心導体11の断面形状も特に限定されないが、円形(楕円形を含む。)であってもよいし矩形等であってもよい。中心導体11の外径は、電気抵抗(交流抵抗、導体抵抗)が小さくなるように、できるだけ大きいことが望ましく、例えば0.09〜0.4mm程度を挙げることができる。中心導体11の表面には、必要に応じて絶縁皮膜(図示しない)が設けられていてもよい。絶縁皮膜の種類と厚さは特に限定されないが、例えばはんだ付け時に良好に分解するものが好ましく、熱硬化性ポリウレタン皮膜等を好ましく挙げることができる。
(絶縁体)
絶縁体12は、中心導体11の外周に、長手方向Yに連続して設けられている低誘電率の絶縁層である。絶縁体12の材料は特に限定されないが、例えばPFA、ETFE、FEP等の低誘電率のフッ素系樹脂が好ましく、良好な高周波伝送特性を示すことができる。絶縁体12の材料に着色剤を含有させてもよい。こうした絶縁体12の形成方法は特に限定されないが、押し出し、塗布等を挙げることができる。絶縁体12の構造形態は、中実構造でも中空構造でも発泡構造であってもよい。中空構造と発泡構造は、構造体内部に空隙を有するので誘電率をさらに小さくすることができる。絶縁体12の厚さも特に限定されないが、0.2〜0.5mm程度の範囲内とすることが好ましい。なお、中空構造は、空隙部を、内環状部、外環状部及び連結部で囲む断面形態等を例示できる。
(外部導体)
外部導体13は、絶縁体12の外周に設けられている。外部導体13は、後述する全体を覆うシールド層6とは区別して設けられている。この外部導体13は、絶縁体12上に、金属層面を外側にした第1金属樹脂テープを縦添えしてなる第1外部導体13aと、その第1外部導体13a上に、金属細線を横巻きしてなる第2外部導体13bと、その第2外部導体13b上に、金属層面を内側にした第2金属樹脂テープを横巻きしてなる第3外部導体13cとで3重構造に構成されている。このような3重構造からなる外部導体13は、導体断面積が大きくなり、挿入損失を低減することができる。なお、本願では、第1外部導体13aを構成する第1金属樹脂テープにも符号13aを使用し、第2外部導体13bを構成する金属細線にも符号13bを使用し、第3外部導体13cを構成する第2金属樹脂テープにも符号13cを使用する。
第1外部導体13aは、絶縁体12上(絶縁体12の周囲ともいう。)に第1金属樹脂テープを縦添えして形成される。縦添えは、第1金属樹脂テープを構成する金属層面を外側(その後に設けられる第2外部導体13bの側)に向けて行われる。この第1外部導体13aにより、外部導体13の電流流路を最短にすることができる。第1金属樹脂テープは、樹脂基材の上に金属層が設けられたものである。樹脂基材は特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルムを好ましく用いることができる。樹脂基材の厚さは、例えば2〜20μm程度の範囲内のものが任意に選択される。金属層は、銅層、アルミニウム層等を好ましく挙げることができる。金属層は、樹脂基材上に蒸着やめっきにより成膜されたもの、又は接着剤層(例えばポリエステル系熱可塑性接着性樹脂等)を介して貼り合わされた金属箔等を好ましく挙げることができる。金属層の厚さは特に限定されず、形成手段によっても異なるが、蒸着やめっきで成膜したものは2〜8μm程度の範囲内から任意に選択することができ、金属箔を貼り合わせたものは6〜16μm程度の範囲内から任意に選択することができる。
縦添えは、図2に示すように、第1金属樹脂テープの樹脂基材側を絶縁体12側とし、金属層面側を外側(第2外部導体側)として、一部重なるように長手方向Yに添わせて包むように巻くものである。第1金属樹脂テープの幅は特に限定されないが、絶縁体12の外周長さと重なる部分の寸法とで設定される。。
この第1外部導体13aの上には、第2外部導体13bが設けられ、さらにその第2外部導体13b上には第3外部導体13cが設けられている。こうすることにより、第1外部導体13aが第2外部導体13bと第3外部導体13cで押さえつけられ、同軸電線1が小径に曲げられた場合であっても、従来のように第1外部導体13aが崩れる又は剥がれるのを防止できる。その結果、小径に曲げたときであっても、外部導体13と中心導体11との距離が変化しないので位相変動が起きにくく、信号伝送特性(減衰量、スキュー)の低下を抑制することができる。特に差動信号を高速で伝送させる場合であっても、信号伝送速度が2本の間で変化するのを抑制して伝送特性が低下してしまうのを防ぐことができる。さらに、こうした外部導体構造により、繰り返し曲げ応力が加わった場合でも、第1外部導体13aの金属層の破損や亀裂が発生し難く、それに起因する誘電率の変化が起こらない。
第2外部導体13bは、第1外部導体13a上に金属細線を横巻きして形成される。金属細線は、同軸電線1の第2外部導体13bとして第1外部導体13a(第1金属樹脂テープの縦添え)の外周に設けることが可能な良導電性の金属細線であれば特に限定されない。例えば、錫めっき銅線等に代表される各種の金属細線を好ましく用いることができる。金属細線の直径も特に限定されないが、例えば0.04〜0.1mm程度の範囲内のものを挙げることができる。金属細線の本数は、第1外部導体13aの外径や予定する同軸電線1の外径等によって任意に選択されるが、後述の実施例のように、第1外部導体13a上に49本又は43本の金属細線を横巻きして第2外部導体13bとすることができる。
金属細線を横巻きする際の横巻ピッチP1は特に限定されず、例えば後述の実施例のように、14mm程度とすることができる。
第3外部導体13cは、第2外部導体13b上に、第2金属樹脂テープを横巻きして形成される。第2金属樹脂テープは、樹脂基材の上に金属層が設けられたものであり、第1外部導体13aで用いる第1金属樹脂テープと同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。樹脂基材や金属層等の材質、厚さ等は、第1金属樹脂テープの説明欄で説明したものから任意に選択して用いることができる。
第2金属樹脂テープは、4〜10mmの横巻ピッチP2で横巻きされる。この横巻ピッチP2で横巻するとき、そのラップが1/5〜1/2となるようにテープ幅を選択する。上記横巻ピッチP2と上記ラップで横巻するときのテープ幅は任意に選択して使用することが好ましい。第2金属樹脂テープの横巻きは、金属層が第2外部導体13bの金属細線に直に接触するように、金属層側が金属細線に向かい合うように対向した状態で行う。その結果、金属細線と金属層とを電気的に導通させることができ、さらに、その金属細線は第1金属樹脂テープの金属層とも直に接触しているので、電気的導通をより安定させることができ、安定したシールド特性を確保することができる。上記横巻ピッチP2とラップのもとで上記対向配置して横巻することにより、第2金属樹脂テープの金属層同士に隙間を生じさせることなく金属細線上に金属層を直に接触配置することができる。その結果、屈曲時の柔軟性を発揮する金属細線が多少ずれ動いたとしても、電気的導通をより安定させることができ、安定したシールド特性を確保することができる。
この第2金属樹脂テープの横巻ピッチP2は、上記金属細線の横巻ピッチP1の1/5〜1/2の範囲内であることが好ましい。こうすることにより、第2金属樹脂テープを隙間なく巻くことができるとともに、金属細線を押さえることができる。第2金属樹脂テープの横巻き方向は、上記した金属細線の横巻き方向と同じ巻き方向であっても、逆向きの巻き方向であってもよいが、逆向きが好ましい。なお、テープ幅は、巻きピッチや巻きやすさ等によって任意に選択され、例えば後述の実施例のように、3〜10mm程度とすることができる。
なお、この第2金属樹脂テープは、後述の融着層付き樹脂テープと融着層14bを介して接着されている。その結果、端末ストリップ時に第2金属樹脂テープの下に位置する金属細線がばらけることがない。
3重構造の外部導体13を構成する第1外部導体13a、第2外部導体13b及び第3外部導体13cの合計厚さは、使用する金属細線の線径や撚り本数、第1金属樹脂テープ及び第2金属樹脂テープの金属層の厚さや樹脂基材の厚さ等によっても異なるので、特に限定されない。こうした外部導体13の構造形態により、従来の金属テープの縦添え構造や横巻き構造の外部導体と比較して、安定な外部導体構造とすることができるとともに、柔軟性も向上し、応力集中が起きにくく、断線もし難くなる。
(外被体)
外被体14は、外部導体13の外周に設けられている。この外被体14は、絶縁性の融着層14b付きの樹脂テープ14aの融着層14bの側を外部導体側にして横巻きして形成されている。外被体14を構成する樹脂テープ14aの材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリアミド(PA)、ポリイミド(PI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、エチレン−四フッ化エチレン共重合体(ETFE)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、フッ素化樹脂共重合体(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂:PFA)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、等を挙げることができる。硬さや伸びの点において、好ましくはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等である。これらの樹脂テープ14aは通常は単層であるが、目的に応じて2層以上としてもよい。樹脂テープ14aの厚さは、必要な絶縁耐圧を確保できるだけの厚さであれば特に限定されないが、後述の実施例のように、0.004mm程度とすることができる。樹脂テープ14aは着色されていてもよい。着色は、着色剤を樹脂テープ14a内に含有させたり、着色剤を樹脂テープ14a上に塗布や印刷して設けることができる。樹脂テープ14aを着色するによって、得られた同軸電線1に別々の色を付与でき、その色によって個々の役割を持つ同軸電線1を識別することができる。
融着層14bは、樹脂テープ14aの片面に設けられている。融着層14bの材質は、熱可塑性樹脂を主体とした樹脂組成物であり、特定の温度以上で架橋反応が起こって接着することができる性質を有するものであることが好ましい。こうした性質を有することにより、融着層付き樹脂テープを融着層14bを外部導体側にして横巻きして設け、その際又はその後に特定の温度以上に加熱し、架橋反応を起こして外部導体13に接着させる。こうすることにより、融着層付き樹脂テープは、その下に位置する第2金属樹脂テープ13cを融着層14bを介して接着固定するので、金属層の位置ずれを防ぐことができる。その結果、屈曲が生じた場合であっても安定したシールド特性を維持することができるとともに、端末ストリップ時に第2金属樹脂テープ13cの下に位置する金属細線がばらけるのを抑制することができ、加工性が良く、短絡のおそれもない。
融着層14bの材質としては、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を挙げることができる。これらのうち、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。融着層14bを形成する融着層形成用樹脂組成物には、架橋剤や溶剤が含まれる。また、必要に応じて各種の添加剤が含まれる。それらの架橋剤、溶剤及び添加剤は特に限定されず、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルイミド樹脂等の種類とその要求特性に応じた各種の架橋剤、溶剤及び添加剤が必要に応じて用いられる。融着層14bの厚さも特に限定されないが、例えば0.001mm程度とすることができる。
融着層付き樹脂テープを横巻きする際には巻き応力が加わるが、その際又はその後の加熱によって応力が緩和又は分散されるので、巻き応力の集中による硬直化を緩和でき、柔軟性の観点から好ましいものとなる。
なお、横巻き時に、架橋反応させる特定温度よりも低い温度を加えることにより、仮接着状態にして横巻きすることもできる。こうすることにより、横巻きした樹脂テープ14aに巻きずれが生じるのを防ぐことができる。そうした仮接着状態を生じさせる温度としては、融着層14bの架橋反応の生じる温度よりも低い温度であることが好ましい。例えば、「特定の温度以上で架橋反応が起こって接着する」について、融着層形成用樹脂組成物としてポリエステル系熱硬化型樹脂を用いた場合には、例えば、160〜200℃程度で硬化して外部導体13上に接着することができるが、仮接着状態としては、その温度よりも低い、80〜130℃程度でやや硬化して仮接着させることができる。また、他の熱硬化性樹脂では、「特定の温度」が90〜150℃程度のもの(例えば、エポキシ系熱硬化性樹脂、TOMOEGAWA製、エレファンCS)では、50〜70℃程度で仮接着状態とすることができる。融着層付き樹脂テープを横巻きする際に、こうした操作により巻きずれが生じるのを防ぐことができる。仮接着状態と接着状態については、熱天秤を用いて測定した加熱減量曲線でおおよそ評価することができる。例えば、樹脂の硬化挙動は加熱重量減率を硬度化としてみることによって解析することができる。こうした評価により、「仮接着状態温度」と「特定の接着温度」を任意に設計することができ、その温度差が例えば80℃〜120℃の大きいものとしたり、0℃〜50℃程度の小さいものとしたりすることができる。
融着層付き樹脂テープを横巻きする際の横巻ピッチP3は、上記第2金属樹脂テープ13cの横巻ピッチP2と同じ又は同程度とすることが好ましい。融着層付き樹脂テープのラップと横巻ピッチP3、及び第2金属樹脂テープ13cの横巻ピッチP2を上記のようにすることにより、融着層14bで固定された樹脂テープ14aの重なりを確保した上でその下に配置された金属層の位置ずれが起こりにくいピッチP3で樹脂テープ14aを横巻することができる。そのため、屈曲が生じて金属細線13bに多少のずれ動きが生じた場合であっても、その金属細線13bを覆う第2金属樹脂テープ13cとその上に接着する樹脂テープ14aとの安定な接触が保持されている。その結果、安定したシールド特性を維持することができる。
融着層付き樹脂テープの横巻き方向は、上記した第2金属樹脂テープ13cの横巻き方向と同じ巻き方向であっても逆向きの巻き方向であってもよいが、逆向きに巻くことが好ましい。
<多芯通信ケーブル>
多芯通信ケーブル10は、図1に示すように、芯材3と、芯材3の外周に配置された2組以上の同軸電線組2と、2以上の同軸電線組2を覆い束ねる押さえ巻きテープ5と、押さえ巻きテープ5を覆うシールド層6と、シールド層6を覆う樹脂押し出しシース7とで少なくとも構成されている。なお、2組以上の同軸電線組2を覆う、押さえ巻きテープ5、シールド層6及び樹脂押し出しシース7等を、外被シース4と呼んでもよい。この多芯通信ケーブル10は、上記した同軸電線2本からなる同軸電線組2を2組以上含み、例えば図1の例では、同軸電線組2が4含まれている態様を示している。同軸電線組2の数は、少なくとも2以上の複数であればよく、上限も特に限定されないが、4〜8程度とすることができる。
(芯材)
芯材3は、多芯通信ケーブル10の中心に位置するものであり、種々の態様とすることができる。例えば、巻芯として機能する高張力のテンションメンバとすれば、多芯通信ケーブル10の軸方向の強度と屈曲性を補強するように作用する。その例としては、複数の繊維からなる繊維糸又はその繊維糸を束ねた繊維束が好ましく用いられる。繊維束又は繊維糸を構成する繊維としては、例えば、テトロン(登録商標)等のポリエステル繊維や、ケブラ(登録商標)等の全芳香族ポリアミド繊維や、ベクトラン(登録商標)等のポリアリレート繊維、ガラス繊維等を挙げることができる。また、芯材3は、異なる材質の繊維や、外径の異なる繊維糸を任意に複合させたものであってもよい。芯材3は、これらの繊維束又は繊維糸を集合線、撚り線又は編み込み線にして同心円状(真円形)の断面になっている。なお、「dtex」は繊維糸を重量換算で示すものであり、1dtexは、長さ10000mで1gであることを意味する。
芯材3の他の例として、電力線や信号線やドレイン線を任意に選択して束ねたものとしてもよい。これらは多芯通信ケーブル10の用途等の要求に応じて任意に選択することができる。
(芯材押さえ巻きテープ)
芯材3は、芯材押さえ巻きテープ8で覆われていることが好ましい。芯材押さえ巻きテープ8としては、芯材3がばらけないように押さえることができるものであれば特に限定されないが、例えば、ポリエステルテープ等を好ましく挙げることができる。その厚さも特に限定されず、0.003〜0.01mmの範囲内であることが好ましい。こうした芯材押さえ巻きテープ8で巻かれた後の芯材3の外径は、その役割や用途に応じて任意に選択され、特に限定されない。なお、テープ幅も、巻きピッチ等によって任意に選択され、特に限定されない。
(外被シース)
外被シース4は、押さえ巻きテープ5、シールド層6及び樹脂押し出しシース7等で構成されている。押さえ巻きテープ5は、2以上の同軸電線組2を覆い束ねるように設けられている。押さえ巻きテープ5は、複数の同軸電線組2がばらけないように押さえることができるものであれば特に限定されないが、ポリエステルテープ、紙テープ等を挙げることができ、特に和紙テープを好ましく挙げることができる。これら押さえ巻きテープ5の厚さも特に限定されず、0.003〜0.01mmの範囲内であることが好ましい。テープ幅は、巻きピッチ等によって任意に選択される。なお、押さえ巻きテープ5は、同軸電線組2とともに信号線等が必要に応じて設けられている場合には、それらをまとめて巻き押さえるように作用する。
シールド層6は、押さえ巻きテープ5を覆っている。このシールド層6は、上記第2外部導体13bを構成する金属細線と同様の金属細線を編組としたものや横巻きしたものであってもよいし、金属層付き絶縁テープ(例えば銅箔付きのポリエチレンテレフタレートフィルム等)であってもよいし、それらの両方を組み合わせたものであってもよい。図1の例では、細線編組をシールド層6として設けている。シールド層6は、上記した第2外部導体13bの金属細線と同様の金属細線を任意に選択して設けることができる。シールド層6の厚さは、金属細線の編組や横巻き又は金属層付き絶縁テープの種類によっても異なるが、それぞれに応じたシールド性能を発揮できる程度の厚さになっていればよく、特に限定されないが、例えば0.05〜0.30mm程度の範囲内である。
なお、シールド層6は、単層のシールド層でも2重以上のシールド層でもよい。2層横巻きシールド層についても、各層を同じ方向としても逆方向としてもよい。シールド層を2重の導体横巻きとし、それらを逆方向に横巻きすることにより、断線を発生し難くすることができる。特に、金属テープの縦添えや横巻きによるシールド導体と比較して、断線し難く、耐屈曲特性を向上させることができる。
樹脂押し出しシース7は、シールド層6を覆うように設けられている。樹脂押し出しシース7は、上記外被体14と同様、絶縁性があればその材質は特に限定されない。例えば、一般に適用されている種々のものを使用することができ、例えばETFE等のフッ素系樹脂であってもよいし、塩化ビニル樹脂であってもよいし、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂であってもよいし、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂であってもよい。樹脂押し出しシース7の厚さは、例えば0.3〜1.5mm程度の範囲内とすることができる。こうした樹脂押し出しシース7を設けることにより、多芯通信ケーブル10の仕上がり外径は特に限定されないが、例えば後述の実施例のような5.0mm程度とすることができる。
なお、押し出しシース7に代えて、テープ巻きシースとしてもよい。テープ巻きシースは、同軸電線の絶縁テープとして使用されている各種のものを、必要な特性を満たす範囲で任意に選択して用いることができる。
以上説明したように、本発明に係る多芯通信ケーブル10は、10Gbps以上の高速デジタル信号を好適に伝送することができるとともに、屈曲させた場合でも外部導体に破損や亀裂が生じにくく、伝送特性が低下しにくい柔軟性のある多芯通信ケーブルを提供することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
先ず、図2に示す形態の同軸電線1を作製した。各同軸電線1について、中心導体11として、直径0.10mmの錫めっき軟銅線を7本撚りしたAWG30(外径約0.3mm)を用いた。次に、中心導体11の外周に厚さ0.24mmのFEP樹脂(デュポン社製)層を押出し形成して外径を0.78mmにした。次に、第1外部導体13a、第2外部導体13b及び第3外部導体13cからなる3重構造の外部導体13を形成した。第1外部導体13aは、厚さ0.004mmのPET基材の上に厚さ0.008mmの銅箔が設けられた幅3mmの第1金属樹脂テープを用い、銅箔側が外側(その後に設けられる第2外部導体13bの側)になるようにして縦添えした。第2外部導体13bは、直径0.05mmの錫めっき軟銅線(金属細線。TCWと略す。)を59本用いて14mmのピッチP1で左巻きした。次に、第3外部導体13cは、厚さ0.004mmのPET基材の上に厚さ0.008mmの銅箔が設けられた幅3mmの第2金属樹脂テープを用い、銅箔側が第2外部導体13bの側になるようにして4mmのピッチP2で右巻きした。3重構造の外部導体13を設けた後の外径は、0.94mmであった。その後、外被体14として、厚さ0.004mmで幅3mmの融着層付きPFEテープ(樹脂テープ14a)を用い、融着層14bの側を第2金属樹脂テープ側にして、第2金属樹脂テープの巻き方向とは逆の左巻きとした。そのときの横巻ピッチP3は4mmとした。各同軸電線1の外径は0.95mmであった。なお、樹脂テープに着色して2本の同軸電線をそれぞれ色分けした。
その後、芯材3として、280dtex×3本のアラミド繊維をテンションメンバとして用い、そのテンションメンバを押さえ巻きテープ8で覆い束ねた。その後、上記で得た2本の同軸電線からなる同軸電線組2を4組用い、その芯材3を軸心位置として芯材3の外周に70mmピッチで右撚りした。その後、その4組の同軸電線組2を覆うように幅15mmの和紙テープ5で押さえ巻きした。その後、シールド層6として、直径0.10mmの錫めっき軟銅線を105本用いて右巻きした。シールド層6を設けた後の外径は4.2mmであった。その後、樹脂押し出しシース7として、厚さ0.4mmの軟質PVCを押し出して、最終外径が5.0mmの多芯通信ケーブル10を得た。得られた多芯通信ケーブル10は、屈曲させた場合でも特性が低下しにくい柔軟性のある多芯通信ケーブであった。
[実施例2]
実施例1において、中心導体11の外周に設ける絶縁体12として、厚さ0.20mmのPFA樹脂からなる中空構造を押出し形成して外径を0.71mmにした。この中空構造の絶縁体12は、中空構造体用ダイスニップルにて350℃でPFA樹脂(デュポン社製)を押出しして、空隙部が、厚さ0.05mmの内環状部、厚さ0.05mmの外環状部及び厚さ0.05mmの連結部で囲まれた断面形態である。絶縁体全体の外径は0.71mmであり、空隙部の空隙率は絶縁体全体の面積に対して29%であった。それ以外は実施例1と同様にして、最終外径が4.8mmの多芯通信ケーブル10を作製した。得られた多芯通信ケーブル10は、屈曲させた場合でも特性が低下しにくい柔軟性のある多芯通信ケーブであった。
1 同軸電線
2 同軸電線組
3 芯材
3a 内層押さえ巻きテープ
4 外被シース
5 外層押さえ巻きテープ
6 シールド層
7 樹脂押し出し層
8 芯材押さえ巻きテープ
10 多芯通信ケーブル
11 中心導体
12 絶縁体
13 外部導体
13a 第1外部導体(第1金属樹脂テープ)
13b 第2外部導体(金属細線)
13c 第3外部導体(第2金属樹脂テープ)
14 外被体
14a 樹脂テープ
14b 融着層
Y 長手方向
P1 金属細線の横巻ピッチ
P2 第2金属樹脂テープの横巻ピッチ
P3 樹脂テープの横巻ピッチ
41 固定板
42 固定部

Claims (5)

  1. 2本の同軸電線からなる同軸電線組を2組以上含み、前記2組以上の同軸電線組を外被シースで覆ってなる多芯通信ケーブルであって、前記同軸電線は、中心導体と絶縁体と外部導体と外被体とをその順で有し、
    前記外部導体は、前記絶縁体上に、金属層面を外側にした第1金属樹脂テープを縦添えしてなる第1外部導体と、該第1外部導体上に、金属細線を横巻きしてなる第2外部導体と、該第2外部導体上に、金属層面を内側にした第2金属樹脂テープを横巻きしてなる第3外部導体とで構成した、ことを特徴とする多芯通信ケーブル。
  2. 前記第2外部導体である金属細線の径は絶縁体外径の1/10〜1/20である、請求項1に記載の多芯通信ケーブル。
  3. 前記第1外部導体及び第3外部導体を構成する金属層の厚さが2〜8μmの範囲内であり、前記第1外部導体及び第3外部導体を構成する樹脂基材の厚さが2〜20μmの範囲内である、請求項1又は2に記載の多芯通信ケーブル。
  4. 前記外被体が、融着層付きの樹脂テープの該融着層を外部導体側にして横巻きして形成され、前記第3外部導体と前記樹脂テープとが前記融着層を介して接着している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の多芯通信ケーブル。
  5. 前記外被シースが、内側から外側に向かって、1又は2以上の押さえ巻きテープと、シールド層と、樹脂押し出し層とがその順で有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の多芯通信ケーブル。


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