JP2020021687A - 誘導加熱装置およびそれを用いた炊飯器 - Google Patents

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Shin Imai
慎 今井
貴之 廣川
Takayuki Hirokawa
貴之 廣川
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Abstract

【課題】複数の加熱コイルに流れる電流を最小のスイッチング素子で制御し、また一つのスイッチング素子で制御を行う場合に比べ、耐圧の低いスイッチング素子を使用し、必要な部品点数を減らすと共に、安価で小型の誘導加熱装置を提供する。【解決手段】第1の加熱コイル110と第1の共振コンデンサ112で形成される第1の共振回路113の共振周波数および第2の加熱コイル111と第1の共振コンデンサ112で形成される第2の共振回路114の共振周波数は、第3の加熱コイル115と第2の共振コンデンサ116で形成される第3の共振回路117の共振周波数、および/または第4の加熱コイル118と第3の共振コンデンサ119で形成される第4の共振回路120の共振周波数と異なる共振周波数になるように構成することで、複数の加熱コイルに流れる電流を最小のスイッチング素子で制御することが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱調理器などの誘導加熱装置およびそれを用いた炊飯器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱装置において、一つの加熱領域を平面的に配設した複数の加熱コイルで構成し、各加熱コイルに順次時間差を設けて通電するものがある。(例えば、特許文献1参照)。
また、一つの加熱用領域を、平面状に配設した中央コイルと四つの周辺コイルで構成した誘導加熱装置において、二つの周辺コイルをオン状態とし、かつその他の二つの周辺コイルをオフ状態とするステップAと、オン状態であった二つの周辺コイルをオフ状態とし、かつオフ状態であったその他の二つの周辺コイルをオン状態とするステップBを反復するように制御するものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開昭63−291387号公報 国際公開第2010/101202号
しかしながら、前記効果を奏するために複数の加熱コイルを用いているが、複数の加熱コイルにそれぞれ通電状態を制御するスイッチング素子と、共振用のコンデンサが必要となり、回路の部品点数が多く高価な誘導加熱装置となっている。また、特許文献1に示される図3では、一つのスイッチング素子で制御を行っているため、高耐圧のスイッチング素子が必要であった。
また、特許文献2に示される図7においても同様に、複数の加熱コイルにそれぞれスイッチング素子と共振用のコンデンサを設けたことにより、回路の部品点数が多く高価な誘導加熱装置となっている。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、複数の加熱コイルに流れる電流を最小のスイッチング素子で制御し、また一つのスイッチング素子で制御を行う場合に比べ、耐圧の低いスイッチング素子を使用し、制御することを可能としている。また、共振用のコンデンサも複数の加熱コイルと共用で使用する構成とすることで、必要な部品点数を減らすことが可能となり、安価で小型の誘導加熱装置およびそれを用いた炊飯器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱装置は、入力交流電圧を整流および平滑して直流電圧に変換する整流回路部と、加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とを備え、前記インバータ回路は、前記直流電圧の正極に接続される第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子と直列および前記直流電圧の負極に接続される第3のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と直列および前記直流電圧の負極に接続される第4のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子の中点に接続した第1の加熱コイルと、前
記第1の加熱コイルと前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子の中点に接続した第2の加熱コイルと、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルの中点と前記直流電圧の負極側に接続した第1の共振コンデンサと、前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子の中点に接続した第3の加熱コイルと第2の共振コンデンサ、および/または前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子の中点に接続した第4の加熱コイルと第3の共振コンデンサとを備え、前記第1の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサで形成される第1の共振回路の共振周波数および前記第2の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサで形成される第2の共振回路の共振周波数は、前記第3の加熱コイルと前記第2の共振コンデンサで形成される第3の共振回路の共振周波数、および/または前記第4の加熱コイルと第3の共振コンデンサで形成される第4の共振回路の共振周波数と異なる共振周波数になるように構成している。
これにより、複数の加熱コイルを最小のスイッチング素子で制御し、また一つのスイッチング素子で制御を行う場合に比べ、耐圧の低いスイッチング素子を使用し、制御することを可能としている。また、共振用のコンデンサも複数の加熱コイルと共用で使用する構成とすることで、必要な部品点数を減らすことが可能となる。
本発明の誘導加熱装置は、複数の加熱コイルに流れる電流を最小のスイッチング素子で制御し、また一つのスイッチング素子で制御を行う場合に比べ、耐圧の低いスイッチング素子を使用し、制御することを可能としている。また、共振用のコンデンサも複数の加熱コイルと共用で使用する構成とすることで、必要な部品点数を減らすことが可能となり、安価で小型の誘導加熱装置およびそれを用いた炊飯器を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱装置を示す回路図 本発明の実施の形態1に係る加熱コイルと共振コンデンサによる電力特性を示す特性図 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱装置を用いた炊飯器を示す回路図
第1の発明は、入力交流電圧を整流および平滑して直流電圧に変換する整流回路部と、被加熱物を誘導加熱する加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とを備え、前記インバータ回路は、前記直流電圧の正極に接続される第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子と直列および前記直流電圧の負極に接続される第3のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子と直列および前記直流電圧の負極に接続される第4のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子の中点に接続した第1の加熱コイルと、前記第1の加熱コイルと前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子の中点に接続した第2の加熱コイルと、前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルの中点と前記直流電圧の負極側に接続した第1の共振コンデンサとを備えた構成のものである。
これにより、複数の加熱コイルに対して共振コンデンサを共用化することが可能となる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子の中点に接続した第3の加熱コイルと前記直流電圧の負極側に接続した第2の共振コンデンサとを備え、前記第1の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサで形成される第1の共振回路の共振周波数および前記第2の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサで形成される第2の共振回路の共振周波数は、前記第3の加熱コイルと前記第2の
共振コンデンサで形成される第3の共振回路の共振周波数と異なる共振周波数となるように構成したものである。
これにより、最小のスイッチング素子で、複数の加熱コイルを制御することが可能となる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子の中点に接続した第4の加熱コイルと前記直流電圧の負極側に接続した第3の共振コンデンサとを備え、前記第1の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサで形成される第1の共振回路の共振周波数および前記第2の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサで形成される第2の共振回路の共振周波数は、前記第4の加熱コイルと前記第3の共振コンデンサで形成される第4の共振回路の共振周波数と異なる共振周波数となるように構成したものである。
これにより、最小のスイッチング素子で、複数の加熱コイルを制御することが可能となる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記第1の共振回路の共振周波数および前記第2の共振回路の共振周波数は、前記第3の共振回路または前記第4の共振回路の共振周波数の±10kHz以上になるように構成したものである。
これにより、複数の加熱コイルに対して周波数を可変し、制御することが可能となる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、前記第1の共振回路の共振周波数および前記第2の共振回路の共振周波数が、前記第3の共振回路の共振周波数または前記第4の共振回路の共振周波数よりも高い場合は、前記第1の共振回路および前記第2の共振回路に供給する入力電力は前記第3の共振回路または前記第4の共振回路に供給する入力電力よりも小さくなるように構成したものである。
これにより、動作周波数が高くスイッチング素子の損失が大きくなる場合においても、入力電力が小さいため、損失を抑制することが可能となる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記第3の共振回路の共振周波数または前記第4の共振回路の共振周波数が、前記第1の共振回路の共振周波数および前記第2の共振回路の共振周波数よりも高い場合は、前記第3の共振回路または前記第4の共振回路に供給する入力電力は前記第1の共振回路および前記第2の共振回路に供給する入力電力よりも小さくなるように構成したものである。
これにより、動作周波数が高くスイッチング素子の損失が大きくなる場合においても、入力電力が小さいため、損失を抑制することが可能となる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記被加熱物の上面に位置し開閉可能な構成をもつ蓋と、前記蓋に配置され前記被加熱物を誘導加熱する蓋コイルとを備え、前記蓋コイルは前記第1から第4の共振回路のうち入力電力が小さくなるように構成した共振回路の加熱コイルとなるようにしたものである。
これにより、被加熱物の上面から誘導加熱する構成の場合においては、入力電力が小さい共振回路の加熱コイルを蓋コイルに割り当てることが可能となる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明において、前記被加熱物の側面
を誘導加熱する胴コイルを備え、前記胴コイルは前記第1から第4の共振回路のうち入力電力が小さくなるように構成した共振回路の加熱コイルとなるようにしたものである。
これにより、被加熱物の側面から誘導加熱する構成の場合においては、入力電力が小さい共振回路の加熱コイルを蓋コイルに割り当てることが可能となる。
第9の発明は、特に、第1から8のいずれか1つの発明の誘導加熱装置を備えた炊飯器である。
これにより、安価で小型の炊飯器を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における誘導加熱装置ついて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の回路構成図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る加熱コイルと共振コンデンサによる共振特性を示す特性図であり、誘導加熱装置のインバータ回路の動作周波数と被加熱物に供給可能な電力の関係を示すものである。
図1において、コンセントなどから供給される電源は交流電源101であり、交流電源101を直流電源に変換するためのダイオードブリッジ102が接続されている。ダイオードブリッジ102の出力端には、ダイオードブリッジ102から出力される直流電源を平滑するとともに、誘導加熱装置から発生する電磁ノイズを交流電源101に伝播させないために、チョークコイル103やコンデンサ104が接続されている。ダイオードブリッジ102、チョークコイル103及びコンデンサ104により整流回路部105を構成している。整流回路部105は、入力される交流電圧を整流および平滑して直流電圧に変換する。
コンデンサ104の出力端には、直流電圧の正極に接続される逆導通ダイオードが内蔵される第1のスイッチング素子106と、逆導通ダイオードが内蔵される第2のスイッチング素子107と、第1のスイッチング素子106と直列および直流電圧の負極に接続され逆導通ダイオードが内蔵される第3のスイッチング素子108と、第2のスイッチング素子107と直列および直流電圧の負極に接続され逆導通ダイオードが内蔵される第4のスイッチング素子109でインバータ回路を構成している。
第1のスイッチング素子106と第3のスイッチング素子108の中点に接続した第1の加熱コイル110と、第1の加熱コイル110と第2のスイッチング素子107と第4のスイッチング素子109の中点に接続した第2の加熱コイル111と、第1の加熱コイル110と第2の加熱コイル111の中点と直流電圧の負極側に第1の共振コンデンサ112が接続され、第1の加熱コイル110と第1の共振コンデンサ112で第1の共振回路113が形成され、第2の加熱コイル111と第1の共振コンデンサ112で第2の共振回路114が形成されている。
また、第1のスイッチング素子106と第3のスイッチング素子108の中点に接続された第3の加熱コイル115と、第3の加熱コイル115と直流電圧の負極側に第2の共振コンデンサ116が接続され、第3の共振回路117が形成される。また、第2のスイッチング素子107と第4のスイッチング素子109の中点に接続された第4の加熱コイル118と、第4の加熱コイル118と直流電圧の負極側に第3の共振コンデンサ119が接続され、第4の共振回路120が形成されている。
また、第1のスイッチング素子106と第2のスイッチング素子107と第3のスイッチング素子108と第4のスイッチング素子109を駆動制御する制御部121を有している。また122、123はスナバコンデンサである。このように本実施の形態の誘導加熱装置の回路が構成されている。
以上のように構成された誘導加熱装置について、以下その動作、作用を説明する。
本実施の形態で示す誘導加熱装置は第1のスイッチング素子106と第2のスイッチング素子107と第3のスイッチング素子108と第4のスイッチング素子109の動作周波数、オン時間とオフ時間の比率などを制御することにより、第1の共振回路113、第2の共振回路114、第3の共振回路117、第4の共振回路120に流れる高周波電流を変化させて、被加熱物に供給する電力である入力電力を調整することができる。
インバータ回路は、第1の加熱コイル110と第2の加熱コイル111と第3の加熱コイル115と第4の加熱コイル118のそれぞれに高周波電流を供給する。インバータ回路から高周波電流が第1の加熱コイル110と第2の加熱コイル111と第3の加熱コイル115と第4の加熱コイル118のそれぞれに供給されると、第1の加熱コイル110と第2の加熱コイル111と第3の加熱コイル115と第4の加熱コイル118のそれぞれには高周波電流が流れる。
高周波電流が流れた第1の加熱コイル110と第2の加熱コイル111と第3の加熱コイル115と第4の加熱コイル118のそれぞれにおいては高周波磁界が発生し、第1の加熱コイル110と第2の加熱コイル111と第3の加熱コイル115と第4の加熱コイル118のそれぞれの近傍にある被加熱物には電磁誘導による渦電流が流れる。その結果、被加熱物においては、渦電流が流れることにより生じるジュール熱のために発熱し、誘導加熱による調理動作等が行われる。
インバータ回路の動作周波数を制御して加熱コイルから被加熱物に供給する電力を調整する場合、インバータ回路への印加電圧が一定下では、図2に示すように、共振回路の共振周波数でインバータ回路を動作させたときに被加熱物への供給電力が最大となるような電力特性となる。
図2において、波形201は第1の共振回路113、第2の共振回路114のそれぞれに内包される第1の加熱コイル110、第2の加熱コイル111から被加熱物に供給される電力特性であり、波形202は、第3の共振回路117、第4の共振回路120に内包される第3の加熱コイル115、第4の加熱コイル118から被加熱物に供給される電力特性である。
本実施の形態の誘導加熱装置では、第3の共振回路117、第4の共振回路120の共振周波数を第1の共振回路113、第2の共振回路114の共振周波数よりも高くなるように、第3の加熱コイル115、第4の加熱コイル118、第2の共振コンデンサ116、第3の共振コンデンサ119の値を設定することから図2のような電力特性を構成することができる。
図2中の動作領域1は、第1の加熱コイル110、第2の加熱コイル111から被加熱物に電力を供給する場合のインバータ回路の動作周波数範囲を示し、動作領域2は、第3の加熱コイル115、第4の加熱コイル118から被加熱物に電力を供給する場合の動作周波数範囲を示している。
共振回路をインバータ回路にて動作させる場合、共振回路が有する共振周波数よりもイ
ンバータ回路の動作周波数が高いと、共振回路に印加される電圧に対して電流が遅れ位相となる。一方、共振回路が有する共振周波数よりもインバータ回路の動作周波数が低いと、共振回路に印加される電圧に対して電流が進み位相となる。
インバータ回路への供給電源が電圧源の場合、共振回路が有する共振周波数よりもインバータ回路の動作周波数を高くして共振電流を遅れ位相とするとともに、スナバコンデンサ122、123の接続により、スイッチング素子がオンからオフへと遷移するときに、スイッチング素子に流れていた電流がスナバコンデンサ122、123に流れることによってスイッチング素子に印加される電圧変化がなだらかになりスイッチング素子がオンからオフとなるときに発生するスイッチング損失を抑制することが可能となる。そのためインバータ回路の動作周波数は共振回路の共振周波数よりも高くすることが望ましい。
また、本実施の形態において、第1の共振回路113、第2の共振回路114の共振周波数を20kHzに設定した場合は、第1の加熱コイル110、第2の加熱コイル111から被加熱物に電力を供給する場合のインバータ回路の動作周波数は25kHz前後となる。次に第3の共振回路117、第4の共振回路120の共振周波数を30kHzに設定した場合は、第3の加熱コイル115、第4の加熱コイル118から被加熱物に電力を供給する場合のインバータ回路の動作周波数は35kHz前後となる。
そして、第1の加熱コイル110から被加熱物に電力を供給する場合は、動作周波数25kHzで駆動させ、まず第1のスイッチング素子106をオンし、直流電源の正極から電流が流れ、第1のスイッチング素子106、第1の加熱コイル110、第1の共振コンデンサ112を経由し、直流電源の負極に戻る電流経路となる。その後、制御部121は第1のスイッチング素子106をオフし、電流経路は、第1の加熱コイル110、第1の共振コンデンサ112、第3のスイッチング素子108の逆導通ダイオードの経路となる。次に、第3のスイッチング素子108がオンし、電流経路は、第1の加熱コイル110、第1の共振コンデンサ112、第3のスイッチング素子の経路となる。これにより、第1の加熱コイル110から被加熱物に電力を供給することが可能となる。
次に、第2の加熱コイル111から被加熱物に電力を供給する場合は、動作周波数25kHzで駆動させ、まず第2のスイッチング素子107をオンし、直流電源の正極から電流が流れ、第2のスイッチング素子107、第2の加熱コイル111、第1の共振コンデンサ112を経由し、直流電源の負極に戻る電流経路となる。その後、制御部121は第2のスイッチング素子107をオフし、電流経路は、第2の加熱コイル111、第1の共振コンデンサ112、第4のスイッチング素子109の逆導通ダイオードの経路となる。次に、第4のスイッチング素子109がオンし、電流経路は、第2の加熱コイル111、第1の共振コンデンサ112、第4のスイッチング素子109の経路となる。これにより、第2の加熱コイル111から被加熱物に電力を供給することが可能となる。
次に第3の加熱コイル115から被加熱物に電力を供給する場合は、動作周波数35kHzで駆動させ、まず第1のスイッチング素子106をオンし、直流電源の正極から電流が流れ、第1のスイッチング素子106、第3の加熱コイル115、第2の共振コンデンサ116を経由し、直流電源の負極に戻る電流経路となる。その後、制御部121は第1のスイッチング素子106をオフし、電流経路は、第3の加熱コイル115、第2の共振コンデンサ116、第3のスイッチング素子108の逆導通ダイオードの経路となる。次に、第3のスイッチング素子108がオンし、電流経路は、第3の加熱コイル115、第2の共振コンデンサ116、第3のスイッチング素子の経路となる。これにより、第3の加熱コイル115から被加熱物に電力を供給することが可能となる。
次に、第4の加熱コイル118から被加熱物に電力を供給する場合は、動作周波数35
kHzで駆動させ、まず第2のスイッチング素子107をオンし、直流電源の正極から電流が流れ、第2のスイッチング素子107、第4の加熱コイル118、第3の共振コンデンサ119を経由し、直流電源の負極に戻る電流経路となる。その後、制御部121は第2のスイッチング素子107をオフし、電流経路は、第4の加熱コイル118、第3の共振コンデンサ119、第4のスイッチング素子109の逆導通ダイオードの経路となる。次に、第4のスイッチング素子109がオンし、電流経路は、第4の加熱コイル118、第3の共振コンデンサ119、第4のスイッチング素子109の経路となる。これにより、第4の加熱コイル118から被加熱物に電力を供給することが可能となる。
このように、第1の加熱コイル110、第2の加熱コイル111、第3の加熱コイル115、第4の加熱コイル118から被加熱物へ電力を供給することが可能となり、また最小のスイッチング素子での制御が可能である。
また、第1のスイッチング素子106と第3のスイッチング素子108、第2のスイッチング素子107と第4のスイッチング素子109の中点から加熱コイル、共振コンデンサ、直流電圧の負極へと接続する構成としているため、一つのスイッチング素子で、加熱コイル、共振コンデンサを使用して制御を行う場合に比べ、スイッチング素子にかかる電圧を抑制することができる。そのためスイッチング素子の耐圧を抑えた部品を使用することが可能となる。
また、第1の加熱コイル110、第2の加熱コイル111は第1の共振コンデンサ112で共振コンデンサを共用しているため、共振コンデンサの個数も減らすことが可能である。
また、第3の加熱コイル115、第4の加熱コイル118も被加熱物に同時に電力を供給する必要がない場合は、第2の共振コンデンサ116、第3の共振コンデンサ119を共用することも可能である。
また、共振周波数に関しては、第1の共振回路113、第2の共振回路114と第3の共振回路117、第4の共振回路120との共振周波数の差を10kHzにしているが、差を20kHzや30kHz、50kHzなど大きくして、所定の周波数で所望している電力以外を供給しないようにしてもよい。例えば第1、第2の共振回路で1000Wの電力供給を行う場合に、共振周波数の差が小さいと、第3、第4の共振回路でも小さい電力が供給される可能性があるため、共振周波数の差をより設けた方が望ましい。
また、被加熱物に供給する所望の電力に差がある場合、例えばある共振回路が1000W、ある共振回路が300Wなどの場合、共振周波数が高い第3の共振回路117、第4の共振回路120の方を300W、共振周波数が低い第1の共振回路113、第2の共振回路114を1000Wとなるように設定すれば、周波数が高い程スイッチング素子のスイッチング損失が増加してしまうが、第3の共振回路117、第4の共振回路120に流れる電流が少ないため、スイッチング素子のスイッチング損失を抑制することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態1における誘導加熱装置を用いた炊飯器ついて説明する。
図3は、本実施の形態の誘導加熱装置を炊飯器に搭載した場合の構成を示した回路構成図である。なお、図1の構成と同一構成要素については、同一符号を付与して説明を省略する。
図3において、炊飯器は、被加熱物である鍋301の開口部を覆う蓋302を有している。蓋302は、鍋301の上面に位置し鍋301の開口部に対して開閉可能な構成を有
する。鍋301内には、米と水を収納可能としている。鍋301の底には、鍋301を加熱するための第1の底コイル303と、第2の底コイル304が配設されている。ここで、第1の底コイル303は図1の第1の加熱コイル110に対応し、第2の底コイル304は図1の第2の加熱コイル111に対応する。
また、蓋302の裏蓋は、鍋301の気密性を保つために鍋301の内径より大きく、鍋301の上枠に密着して配置される。また、裏蓋には炊飯時に裏蓋につく水滴および米の表面を加熱するために、蓋コイル305が配設されている。また、鍋301の側面を誘導加熱するための胴コイル306が配設されている。ここで、蓋コイル305は図1の第3の加熱コイル115に対応し、胴コイル306は図1の第4の加熱コイル118に対応する。
この時、炊飯を行うための加熱を主に第1の底コイル303と、第2の底コイル304で行うため、それぞれの加熱コイルに供給する電力は大きくなる(例えば1500W)。また、蓋コイル305や胴コイル306は、米の保温や炊飯時には補助的に使用するため、加熱コイルに供給する電力は小さくなる(例えば1500W)。この時、蓋コイル305や胴コイル306の共振回路を周波数の高い方に設定することでスイッチング素子のスイッチング損失を抑制することが可能となる。
このように、本実施の形態においては、複数の加熱コイルに流れる電流を最小のスイッチング素子で制御し、また一つのスイッチング素子で制御を行う場合に比べ、耐圧の低いスイッチング素子を使用し、制御することを可能としている。また、共振用のコンデンサも複数の加熱コイルと共用で使用する構成とすることで、必要な部品点数を減らすことが可能となり、安価で小型の誘導加熱装置を実現することができる。
また炊飯器に搭載した場合においても、必要な部品点数を減らすことが可能となり、安価で小型な炊飯器を提供することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱装置は、複数の加熱コイルに流れる電流を最小のスイッチング素子で制御し、また一つのスイッチング素子で制御を行う場合に比べ、耐圧の低いスイッチング素子を使用し制御することを可能としている。また、共振用のコンデンサも複数の加熱コイルと共用で使用する構成とすることで安価で小型の誘導加熱装置を提供できるため、誘導加熱調理器をはじめとする家庭機器だけでなく、業務用や産業用など複数の加熱コイルを使用する誘導加熱装置の全てにおいて有用である。
101 交流電源
102 ダイオードブリッジ
103 チョークコイル
104 コンデンサ
105 整流回路部
106 第1のスイッチング素子
107 第2のスイッチング素子
108 第3のスイッチング素子
109 第4のスイッチング素子
110 第1の加熱コイル
111 第2の加熱コイル
112 第1の共振コンデンサ
113 第1の共振回路
114 第2の共振回路
115 第3の加熱コイル
116 第2の共振コンデンサ
117 第3の共振回路
118 第4の加熱コイル
119 第3の共振コンデンサ
120 第4の共振回路
121 制御部
122、123 スナバコンデンサ
201 波形
202 波形
301 鍋
302 蓋
303 第1の底コイル
304 第2の底コイル
305 蓋コイル
306 胴コイル

Claims (9)

  1. 入力交流電圧を整流および平滑して直流電圧に変換する整流回路部と、
    被加熱物を誘導加熱する加熱コイルに高周波電流を供給するインバータ回路と、を備え、前記インバータ回路は、
    前記直流電圧の正極に接続される第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子と直列および前記直流電圧の負極に接続される第3のスイッチング素子と、
    前記第2のスイッチング素子と直列および前記直流電圧の負極に接続される第4のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子の中点に接続した第1の加熱コイルと、
    前記第1の加熱コイルと前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子の中点に接続した第2の加熱コイルと、
    前記第1の加熱コイルと前記第2の加熱コイルの中点と前記直流電圧の負極側に接続した第1の共振コンデンサとを備えた誘導加熱装置。
  2. 前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子の中点に接続した第3の加熱コイルと前記直流電圧の負極側に接続した第2の共振コンデンサとを備え、
    前記第1の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサで形成される第1の共振回路の共振周波数および前記第2の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサで形成される第2の共振回路の共振周波数は、前記第3の加熱コイルと前記第2の共振コンデンサで形成される第3の共振回路の共振周波数と異なる共振周波数となるように構成した請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 前記第2のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子の中点に接続した第4の加熱コイルと前記直流電圧の負極側に接続した第3の共振コンデンサとを備え、
    前記第1の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサで形成される第1の共振回路の共振周波数および前記第2の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサで形成される第2の共振回路の共振周波数は、前記第4の加熱コイルと前記第3の共振コンデンサで形成される第4の共振回路の共振周波数と異なる共振周波数となるように構成した請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  4. 前記第1の共振回路の共振周波数および前記第2の共振回路の共振周波数は、前記第3の共振回路または前記第4の共振回路の共振周波数の±10kHz以上になるように構成した請求項1から3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  5. 前記第1の共振回路の共振周波数および前記第2の共振回路の共振周波数が、前記第3の共振回路の共振周波数または前記第4の共振回路の共振周波数よりも高い場合は、前記第1の共振回路および前記第2の共振回路に供給する入力電力は前記第3の共振回路または前記第4の共振回路に供給する入力電力よりも小さくなるように構成した請求項1から4のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  6. 前記第3の共振回路の共振周波数または前記第4の共振回路の共振周波数が、前記第1の共振回路の共振周波数および前記第2の共振回路の共振周波数よりも高い場合は、前記第3の共振回路または前記第4の共振回路に供給する入力電力は前記第1の共振回路および前記第2の共振回路に供給する入力電力よりも小さくなるように構成した請求項1から5のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  7. 前記被加熱物の上面に位置し開閉可能な構成をもつ蓋と、前記蓋に配置され前記被加熱物
    を誘導加熱する蓋コイルとを備え、前記蓋コイルは前記第1から第4の共振回路のうち入力電力が小さくなるように構成した共振回路の加熱コイルとなる請求項1から6のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  8. 前記被加熱物の側面を誘導加熱する胴コイルを備え、前記胴コイルは前記第1から第4の共振回路のうち入力電力が小さくなるように構成した共振回路の加熱コイルとなる請求項1から7のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の誘導加熱装置を備えた炊飯器。
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