JP2020020460A - Backup ring - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、シールリングのはみ出しを抑制するためのバックアップリングに関する。 The present invention relates to a backup ring for suppressing the protrusion of a seal ring.
特に、復動用途で用いられるシールリングにおいては、軸とハウジングとの間の微小隙間に、シールリングの一部がはみ出してしまい易い。そこで、シールリングの側面側に、シールリングの一部のはみ出しを抑制するためのバックアップリングが用いられるのが一般的である。図9及び図10を参照して、従来例に係るバックアップリングについて説明する。図9は従来例に係るバックアップリングを備える密封構造の模式的断面図である。図10は従来例に係るバックアップリングの側面図である。 In particular, in a seal ring used for a backward movement, a part of the seal ring is likely to protrude into a minute gap between the shaft and the housing. Accordingly, a backup ring for suppressing a part of the seal ring from protruding is generally used on the side surface of the seal ring. A backup ring according to a conventional example will be described with reference to FIGS. FIG. 9 is a schematic sectional view of a sealing structure including a backup ring according to a conventional example. FIG. 10 is a side view of a backup ring according to a conventional example.
従来例に係る密封装置700は、相対的に往復移動する軸500とハウジング600との間の環状隙間を封止する役割を担っている。この密封装置700は、樹脂製シールリング710と、この樹脂製シールリング710の径方向内側に設けられるゴム製シールリング720とを備えている。これら樹脂製シールリング710及びゴム製シールリング720は、軸500に設けられた環状の装着溝510に装着される。そして、密封装置700においては、樹脂製シールリング710の一部が、軸500とハウジング600との間の微小隙間S0に、はみ出してしまうことを抑制するために、樹脂製シールリング710の両側に、それぞれバックアップリング730が設けられている。
The
バックアップリング730は、それ自体が上記微小隙間S0にはみ出してしまうことのないように、硬質の樹脂などにより構成される。そのため、装着溝510に装着し易いように、バックアップリング730の周方向の1箇所に切断部731が設けられている。これにより、切断部731を介して両側に、図10中矢印S方向に拡げながら、バックアップリング730は装着溝510に装着される。なお、図10中、点線はバックアップリング730を拡げた状態を示している。
The
しかしながら、各部材の寸法等によっては、切断部731を介して両側に大きく拡げながら、バックアップリング730を装着溝510に装着しなければならないことがあり、バックアップリング730の一部が塑性変形してしまうことがある。この場合、バックアップリング730の一部が、軸500の外周面から大きく飛び出してしまい、軸500をハウジング600の軸孔に挿入する際に、飛び出した部分がハウジング600の端面等に突き当たって変形や破損を招いてしまうおそれがある。
However, depending on the dimensions and the like of each member, the
上記のような不具合を解消するために、バックアップリング730が元の形状になるように矯正しなければならないなどの手間が発生してしまう。また、密封装置700の装着作業、及び軸500をハウジング600の軸孔に挿入する作業は、密封装置700の納入先のメーカ等により行われる。そのため、バックアップリング730の矯正作業が適切に行われているかなどの品質管理を、密封装置700の製造販売メーカで行うことができないという問題もある。
In order to solve the above-mentioned inconveniences, it is necessary to correct the
なお、軸500について、装着溝510の部分で分割可能な構造を採用することによっても、上記の不具合を解消することができる。この場合、バックアップリング730を装着溝510に装着する際に、バックアップリング730を拡げる必要はない。しかしながら、この場合には、軸500の構造が複雑化し、コストが上昇してしまう。また、軸500及びハウジング600を備える装置の構造上、軸500について、分割構造を採用し得ない場合もある。
It should be noted that the above problem can also be solved by adopting a structure in which the
本発明の目的は、塑性変形してしまうことを抑制可能なバックアップリングを提供することにある。 An object of the present invention is to provide a backup ring that can suppress plastic deformation.
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。 The present invention employs the following means in order to solve the above problems.
すなわち、本発明のバックアップリングは、
シールリングの側面側に設けられて、該シールリングの一部が軸とハウジングとの間の微小隙間にはみ出してしまうことを抑制するためのバックアップリングにおいて、
複数の円弧状部材と、
それぞれの円弧状部材を離接可能な状態で連結する弾性リングと、
を備え、
前記弾性リングによる弾性力によって、隣り合う円弧状部材同士の両端が全て接触することで円環状になることを特徴とする。
That is, the backup ring of the present invention
In a backup ring provided on the side surface of the seal ring to suppress a part of the seal ring from protruding into a minute gap between the shaft and the housing,
A plurality of arc-shaped members;
An elastic ring for connecting the respective arc-shaped members in a detachable manner,
With
The present invention is characterized in that, by the elastic force of the elastic ring, both ends of the adjacent arc-shaped members come into contact with each other to form an annular shape.
本発明によれば、円弧状部材同士を引っ張ることで、弾性リングが伸びて、円弧状部材同士を引き離し、バックアップリングを拡げることができる。従って、バックアップリングを拡げても、バックアップリングの一部が塑性変形してしまうことを抑制することができる。 According to the present invention, by pulling the arc-shaped members together, the elastic ring is extended, the arc-shaped members are separated from each other, and the backup ring can be expanded. Therefore, even if the backup ring is expanded, it is possible to suppress a part of the backup ring from being plastically deformed.
また、全ての円弧状部材の側面に、前記弾性リングが嵌る円弧状の溝が形成されているとよい。 Further, it is preferable that arc-shaped grooves into which the elastic rings fit are formed on the side surfaces of all the arc-shaped members.
これにより、簡単に弾性リングを円弧状部材に取り付けることができる。 Thereby, the elastic ring can be easily attached to the arc-shaped member.
前記円弧状の溝は、開口部側の方が溝底側よりも径方向の幅が狭いとよい。 Preferably, the arc-shaped groove has a smaller radial width at the opening side than at the groove bottom side.
これにより、弾性リングから円弧状部材が抜け落ちてしまうことを抑制することができる。 Thereby, it can control that an arc-shaped member falls off from an elastic ring.
前記円弧状の溝は、径方向内側に偏った位置に形成されているとよい。 The arc-shaped groove may be formed at a position deviated radially inward.
隣り合う円弧状部材同士の接触面は、径方向に段差を有する段差付き面により構成されているとよい。 It is preferable that the contact surface between the adjacent arc-shaped members is constituted by a stepped surface having a step in the radial direction.
これにより、隣り合う円弧状部材同士の径方向の位置ずれを抑制することができる。 Accordingly, it is possible to suppress the radial displacement between the adjacent arc-shaped members.
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。 It should be noted that the above configurations can be employed in combination as much as possible.
以上説明したように、本発明によれば、バックアップリングの塑性変形を抑制することができる。 As described above, according to the present invention, plastic deformation of the backup ring can be suppressed.
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。 Embodiments for carrying out the present invention will be illustratively described in detail below based on embodiments with reference to the drawings. However, the dimensions, materials, shapes, relative arrangements, and the like of the components described in this embodiment are not intended to limit the scope of the present invention only to them unless otherwise specified. .
(実施例1)
図1〜図4を参照して、本発明の実施例1に係るバックアップリングについて説明する。図1は本発明の実施例1に係るバックアップリングを備える密封構造の模式的断面図である。なお、本実施例に係る密封装置10は、一部の構成を除き、回転対称形状であり、図1中の密封装置10は、その中心軸線を含む面で密封装置10を切断した断面図を示している。図2〜図4は本発明の実施例1に係るバックアップリングの側面図である。なお、図2及び図4はバックアップリングの一方側の側面図であり、図3はバックアップリングの他方側の側面図である。また、図2及び図3はバックアップリングに対して外力が作用していない状態を示しており、図4はバックアップリングを拡げた状態を示している。
(Example 1)
Embodiment 1 A backup ring according to
<密封構造>
図1を参照して、本実施例に係るバックアップリングを備える密封構造について説明する。本実施例に係る密封構造は、軸500と、軸500が挿入される軸孔を有するハウジング600と、これら軸500とハウジング600との間の環状隙間を封止する密封装置10とから構成される。軸500の外周面側に環状の装着溝510が設けられている。この装着溝510に密封装置10が装着される。また、本実施例においては、軸500とハウジング600は相対的に往復移動するように構成されている。
<Sealing structure>
Referring to FIG. 1, a sealing structure including a backup ring according to the present embodiment will be described. The sealing structure according to the present embodiment includes a
密封装置10は、樹脂製シールリング100と、この樹脂製シールリング100の径方向内側に設けられるゴム製シールリング200とを備えている。樹脂製シールリング100は、ハウジング600の軸孔の内周面に摺動自在に設けられている。また、ゴム製シールリング200は、装着溝510の溝底面と樹脂製シールリング100の内周面にそれぞれ密着し、かつ、樹脂製シールリング100を径方向外側に押圧している。以上の構成により、軸500とハウジング600が相対的に往復移動しても、これらの間の環状隙間は、樹脂製シールリング100とゴム製シールリング200とによって、封止された状態が保たれる。
The sealing
そして、本実施例に係る密封装置10においては、樹脂製シールリング100の一部が、軸500とハウジング600の間の微小隙間S1に、はみ出してしまうことを抑制する
ために、樹脂製シールリング100の両側に、それぞれバックアップリング300が設けられている。なお、樹脂製シールリング100の両側に、それぞれ設けられているバックアップリング300は、向きが異なっているだけで、同一の部材が用いられている。
In the
<バックアップリング>
特に、図2〜図4を参照して、本実施例に係るバックアップリング300について、より詳細に説明する。なお、図1中の左側のバックアップリング300は、図2中のA1A1断面に相当し、図2中の右側のバックアップリング300は、図2中のA2A2断面に相当する。
<Backup ring>
In particular, the
本実施例に係るバックアップリング300は、複数の円弧状部材と、それぞれの円弧状部材を離接可能な状態で連結する弾性リング320とから構成される。本実施例においては、2つの円弧状部材を備えており、以下、説明の便宜上、それぞれ第1円弧状部材311,第2円弧状部材312と称する。これら第1円弧状部材311及び第2円弧状部材312は、その一部が上記の微小隙間S1にはみ出してしまうことのないように、硬質の材料により構成されるのが望ましい。なお、第1円弧状部材311及び第2円弧状部材312の材料としては、PA等の硬質樹脂やPTFEなどの樹脂材料を適用可能である。また、これら第1円弧状部材311及び第2円弧状部材312の製造方法は、適宜、公知技術を採用することができる。例えば、射出成形によって、円環状の部材を成形した後に、当該円環状の部材にヒートカットなどの切削加工を施して、第1円弧状部材311及び第2円弧状部材312を製造することができる。また、圧縮成形によって、複数の円弧状の部材を成形し、これら複数の円弧状の部材に切削加工を施すことで、第1円弧状部材311及び第2円弧状部材312を製造することもできる。また、弾性リング320は、ウレタンやゴムなど、伸縮可能な弾性材料により構成される。
The
そして、弾性リング320による弾性力によって、隣り合う円弧状部材同士の両端が全て接触することで、円環状のバックアップリング300が構成される。つまり、本実施例の場合、第1円弧状部材311の一端311aと他端311bが、それぞれ第2円弧状部材312の一端312aと他端312bに接触することで、円環状のバックアップリング300が構成される。また、本実施例においては、隣り合う第1円弧状部材311と第2円弧状部材312の接触面は、径方向に段差を有する段差付き面により構成されている。つまり、第1円弧状部材311の一端311a及び他端311bと、第2円弧状部材312の一端312a及び他端312bは、いずれも径方向に段差を有する段差付き面により構成されている。
Then, all ends of the adjacent arc-shaped members come into contact with each other by the elastic force of the
また、全ての円弧状部材の側面には、弾性リング320が嵌る円弧状の溝が形成されている。つまり、本実施例に係るバックアップリング300においては、第1円弧状部材311の側面に、弾性リング320が嵌る円弧状の溝311cが形成されており、第2円弧状部材312の側面に、弾性リング320が嵌る円弧状の溝312cが形成されている。これらの溝311c,312cに弾性リング320が嵌ることで、第1円弧状部材311と第2円弧状部材312は切離可能な状態で連結される。すなわち、図2及び図3に示すように、外力が作用していない状態においては、第1円弧状部材311と第2円弧状部材312は、それぞれ両端が接触した状態となり、バックアップリング300は円環状となる。そして、第1円弧状部材311と第2円弧状部材312とを引っ張ることで、これらを引き離して、バックアップリング300を拡げることが可能となる(図4参照)。なお、第1円弧状部材311と第2円弧状部材312とを引っ張る力を止めることで、図2及び図3に示すように、バックアップリング300を元の円環形状に簡単に戻すことができる。また、円弧状の溝311c,312cに弾性リング320を嵌めるだけで、簡単に弾性リング320を第1円弧状部材311と第2円弧状部材312に取り付けることができる。
Further, arc-shaped grooves into which the
<本実施例に係るバックアップリングの優れた点>
本実施例に係るバックアップリング300によれば、円弧状部材同士を引っ張る(第1円弧状部材311と第2円弧状部材312とを引っ張る)ことで、弾性リング320が伸びて、円弧状部材同士を引き離し、バックアップリング300を拡げることができる。従って、バックアップリング300を拡げても、バックアップリング300の一部が塑性変形してしまうことを抑制することができる。従って、バックアップリング300を矯正する作業が必要になることもない。
<Excellent points of the backup ring according to the present embodiment>
According to the
そして、簡単にバックアップリング300を拡げることができるため、バックアップリング300を装着溝510に装着する作業は容易である。また、バックアップリング300の一部が軸500の外周面から大きく飛び出してしまうことも抑制されるため、軸500をハウジング600の軸孔に挿入する際に、バックアップリング300がハウジング600の端面等に突き当たって変形してしまうといった不具合も抑制される。更に、軸500を装着溝510の部分で分割可能な構造にする必要もない。
Since the
また、本実施例においては、隣り合う第1円弧状部材311と第2円弧状部材312の接触面は、径方向に段差を有する段差付き面により構成されている。従って、隣り合う第1円弧状部材311と第2円弧状部材312の径方向の位置ずれを抑制することができる。そのため、弾性リング320によって、第1円弧状部材311と第2円弧状部材312には、径が小さくなるように縮まろうとする力が作用し得るが、バックアップリング300は所望の内径及び外径が維持される。従って、バックアップリング300の本来の機能である樹脂製シールリング100のはみ出し抑制機能が十分発揮される。
Further, in the present embodiment, the contact surface between the adjacent first arc-shaped
(実施例2)
図5には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、円弧状の溝の断面形状が、上記実施例1の場合とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
(Example 2)
FIG. 5 shows a second embodiment of the present invention. In this embodiment, a configuration is shown in which the cross-sectional shape of the arc-shaped groove is different from that in the first embodiment. Other configurations and operations are the same as those of the first embodiment. Therefore, the same components are denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.
図5は本発明の実施例2に係るバックアップリングの模式的断面図である。なお、図5においては、バックアップリングの中心軸線を含む面でバックアップリングを切断した断面図の一部を示している。本実施例に係るバックアップリングにおいても、複数の円弧状部材と、それぞれの円弧状部材を離接可能な状態で連結する弾性リング320とから構成される点については、上記実施例1の場合と同一である。本実施例においては、円弧状部材の側面に形成される円弧状の溝の断面形状が、上記実施例1の場合と異なっており、それ以外の構成については、上記実施例1の場合と同様である。
FIG. 5 is a schematic sectional view of a backup ring according to
すなわち、図5に示すように、第1円弧状部材311の側面には、実施例1の場合と同様に、弾性リング320が嵌る円弧状の溝311dが形成されている。なお、第2円弧状部材についても、第1円弧状部材311と同様の構成であるので、その説明は省略する。上記実施例1の場合には、円弧状の溝311c,312cの断面形状は矩形であり、径方向の溝幅については、開口部から溝底に至るまで同一寸法となるように構成されている。これに対して、本実施例に係る円弧状の溝311dの場合には、開口部側の方が溝底側よりも径方向の幅が狭くなるように構成されている。より具体的には、溝311dの両側面のうち、径方向外側の側面311dXが、溝底側から開口部側に向かうにつれて縮径するテーパ面によって構成されている。
That is, as shown in FIG. 5, an arc-shaped
以上のように構成される本実施例に係るバックアップリングにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果が得られる。また、本実施例の場合には、円弧状の溝311dは、開
口部側の方が溝底側よりも径方向の幅が狭いため、弾性リング320から円弧状部材が抜け落ちてしまうことを抑制することができる。
With the backup ring according to the present embodiment configured as described above, the same effect as in the case of the first embodiment can be obtained. Further, in the case of the present embodiment, the arc-shaped
なお、円弧状の溝について、開口部側の方が溝底側よりも径方向の幅が狭くするための構成については、上記のような構成に限定されることはない。例えば、円弧状の溝における両側面のうち、径方向の内側の側面をテーパ面により構成したり、両側面をテーパ面により構成したりすることもできる。また、円弧状の溝の両側面のうちの少なくともいずれか一方を段差付き面にすることによっても、開口部側の方が溝底側よりも径方向の幅を狭くすることができる。 The configuration for making the width of the arc-shaped groove in the radial direction narrower on the opening side than on the groove bottom side is not limited to the above-described configuration. For example, of the two side surfaces of the arc-shaped groove, the inner side surface in the radial direction may be formed by a tapered surface, or both side surfaces may be formed by a tapered surface. Also, by making at least one of the two side surfaces of the arc-shaped groove a stepped surface, the width in the radial direction can be narrower on the opening side than on the groove bottom side.
(実施例3)
図6及び図7には、本発明の実施例3が示されている。本実施例においては、円弧状の溝が、径方向内側に偏った位置に形成されている場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
(Example 3)
6 and 7 show a third embodiment of the present invention. In this embodiment, a configuration in which the arc-shaped groove is formed at a position deviated radially inward is shown. Other configurations and operations are the same as those of the first embodiment. Therefore, the same components are denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.
図6は本発明の実施例3に係るバックアップリングの側面図である。図7は本発明の実施例3に係るバックアップリングを備える密封構造の模式的断面図である。なお、図7中の密封装置10は、その中心軸線を含む面で密封装置10を切断した断面図を示している。
FIG. 6 is a side view of a backup ring according to Embodiment 3 of the present invention. FIG. 7 is a schematic cross-sectional view of a sealing structure including a backup ring according to Embodiment 3 of the present invention. Note that the sealing
本実施例に係るバックアップリング300Xにおいても、複数の円弧状部材(第1円弧状部材311と第2円弧状部材312)と、それぞれの円弧状部材を離接可能な状態で連結する弾性リング320とから構成される点については、上記実施例1の場合と同一である。本実施例においては、円弧状部材の側面に形成される円弧状の溝が、径方向内側に偏った位置に形成されている点のみが実施例1の場合とは異なっている。すなわち、本実施例においては、第1円弧状部材311の側面に形成される円弧状の溝311eと、第2円弧状部材312の側面に形成される円弧状の溝312eは、径方向内側に偏った位置に形成されている。
Also in the
以上のように構成される本実施例に係るバックアップリング300Xにおいても、上記実施例1の場合と同様の効果が得られる。また、本実施例の場合には、円弧状部材の側面に形成される円弧状の溝が、径方向内側に偏った位置に形成されている。従って、軸500とハウジング600との間の微小隙間S2が元々大きな場合や、ハウジング600に対する軸500の偏心量が大きくて、微小隙間S2が大きくなることがある場合に、本実施例に係るバックアップリング300Xを好適に用いることができる。つまり、本実施例の場合には、円弧状部材の側面のうち、円弧状の溝が設けられている部分よりも径方向外側の径方向距離が、実施例1の場合よりも長くなる。そのため、微小隙間S2が大きくても、弾性リング320が密封対象流体等に曝されることを抑制することができる。また、図7に示すように、円弧状の溝311e,312eの設けられる位置が、樹脂製シールリング100の内周面よりも径方向内側に位置することで、樹脂製シールリング100への影響も抑制することができる。つまり、これらの円弧状の溝311e,312eに装着される弾性リング320の反発力によって、第1円弧状部材311及び第2円弧状部材312が樹脂製シールリング100側に押圧されて変形したとしても、上記の位置関係によれば、樹脂製シールリング100への影響は殆どない。
With the
(実施例4)
図8には、本発明の実施例4が示されている。上記実施例1の場合には、2つの円弧状部材を備える場合の構成を示したが、本実施例の場合には、3つの円弧状部材を備える場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成
部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
(Example 4)
FIG. 8 shows a fourth embodiment of the present invention. In the first embodiment, the configuration in the case where two arc-shaped members are provided is shown. In the case of the present embodiment, the configuration in the case where three arc-shaped members are provided is shown. Other configurations and operations are the same as those of the first embodiment. Therefore, the same components are denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.
本実施例に係るバックアップリング300Yにおいても、上記実施例1の場合と同様に、複数の円弧状部材と、それぞれの円弧状部材を離接可能な状態で連結する弾性リング320とから構成される。上記実施例1の場合には、2つの円弧状部材を備えるのに対して、本実施例においては、3つの円弧状部材(第1円弧状部材313,第2円弧状部材314及び第3円弧状部材315)を備える点で異なっている。隣り合う円弧状部材同士の両端が全て接触することで、円環状のバックアップリング300Yが構成される点についても、上記実施例1の場合と同様である。また、隣り合う円弧状部材同士の接触面が、径方向に段差を有する段差付き面により構成される点についても、上記実施例1の場合と同様である。なお、各円弧状部材の側面に形成する円弧状の溝については、上記実施例1に示す構成、上記実施例2に示す構成、及び上記実施例3に示す構成のいずれも適用可能である。
Also in the
以上のように構成される本実施例に係るバックアップリング300Yにおいても、各実施例の場合と同様の効果を得ることができる。なお、上記実施例1では円弧状部材が2つ備えられ、本実施例では円弧状部材が3つ備えられる場合の構成を示したが、本発明においては、4つ以上の円弧状部材を備える場合も含まれる。
With the
(その他)
上記各実施例においては、弾性リング320が、切断面(弾性リング320の中心軸線を含む面で弾性リング320を切断した切断面)の形状が円形のOリングの場合を示したが、弾性リング320はOリングに限定されることはない。つまり、上記の切断面の形状が、矩形や楕円形のリングを用いてもよい。また、円弧状部材の形状に関しても、上記実施例で示した形状に限定されることはない。
(Other)
In each of the above embodiments, the case where the
また、上記各実施例においては、密封装置10が、樹脂製シールリング100とゴム製シールリング200とを備え、バックアップリング300は、樹脂製シールリング100のはみ出しを抑制するために用いられる場合を示した。しかしながら、本発明に係るバックアップリングによって、はみ出しを抑制するシールリングは、上記の実施例に示したシールリングに限定されることはない。例えば、本発明に係るシールリングは、軸とハウジングとの間の環状隙間をゴム製のシールリング単体で封止する密封構造において、当該ゴム製のシールリングのはみ出しを抑制するために用いることもできる。また、本発明に係るシールリングは、軸とハウジングとの間の環状隙間を樹脂製のシールリング単体で封止する密封構造において、当該樹脂製のシールリングのはみ出しを抑制するために用いることもできる。
Further, in each of the above embodiments, the case where the sealing
また、上記各実施例においては、バックアップリングが、軸500とハウジング600が相対的に往復移動するように構成される密封構造に適用される場合を示した。しかしながら、本発明に係るバックアップリングは、軸とハウジングが相対的に回転するように構成される密封構造にも適用可能である。
In each of the above embodiments, the case where the backup ring is applied to the hermetic structure in which the
更に、上記各実施例においては、シールリング(より具体的には、樹脂製シールリング100)の両側に、バックアップリングが設けられる場合の構成を示した。しかしながら、シールリングの片側のみ、はみ出しを抑制する必要があるような場合には、本発明に係るバックアップリングは、シールリングの片側にのみ設ければよい。 Further, in each of the above-described embodiments, the configuration in which the backup ring is provided on both sides of the seal ring (more specifically, the resin seal ring 100) has been described. However, in a case where it is necessary to suppress the protrusion on only one side of the seal ring, the backup ring according to the present invention may be provided only on one side of the seal ring.
10 密封装置
100 樹脂製シールリング
200 ゴム製シールリング
300,300X,300Y バックアップリング
311 第1円弧状部材
311a 一端
311b 他端
311c,312c,311d,311e,312e 溝
311dX 側面
312 第2円弧状部材
312a 一端
312b 他端
313 第1円弧状部材
314 第2円弧状部材
315 第3円弧状部材
320 弾性リング
500 軸
510 装着溝
600 ハウジング
DESCRIPTION OF
Claims (5)
複数の円弧状部材と、
それぞれの円弧状部材を離接可能な状態で連結する弾性リングと、
を備え、
前記弾性リングによる弾性力によって、隣り合う円弧状部材同士の両端が全て接触することで円環状になることを特徴とするバックアップリング。 In a backup ring provided on the side surface of the seal ring to suppress a part of the seal ring from protruding into a minute gap between the shaft and the housing,
A plurality of arc-shaped members;
An elastic ring for connecting the respective arc-shaped members in a detachable manner,
With
A backup ring, wherein all ends of adjacent arc-shaped members come into contact with each other by an elastic force of the elastic ring to form an annular shape.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018146989A JP2020020460A (en) | 2018-08-03 | 2018-08-03 | Backup ring |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018146989A JP2020020460A (en) | 2018-08-03 | 2018-08-03 | Backup ring |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020020460A true JP2020020460A (en) | 2020-02-06 |
Family
ID=69589747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018146989A Pending JP2020020460A (en) | 2018-08-03 | 2018-08-03 | Backup ring |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020020460A (en) |
-
2018
- 2018-08-03 JP JP2018146989A patent/JP2020020460A/en active Pending
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