JP2020010199A - Ip再送信装置、siサーバ、エッジルータ、受信機、ip再送信方法、および送信設備 - Google Patents

Ip再送信装置、siサーバ、エッジルータ、受信機、ip再送信方法、および送信設備 Download PDF

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Abstract

【課題】各受信機が全チャンネルのSI情報を効率的に取得できるIP再送信装置を提供する。【解決手段】IP再送信装置は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられるIP再送信装置であって、デジタル放送信号からSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納し、該パケットを放送ストリームとともに、或いは放送ストリームとは別にIPマルチキャスト網へ送出する。【選択図】図1

Description

本発明は、IP再送信装置、SIサーバ、エッジルータ、受信機、IP再送信方法、および送信設備に関する。
従来、MMTP(MPEG Media Transport Protocol)パケットを用いてコンテンツを伝送する技術が開発されている。たとえば、非特許文献1には、MMT方式を用いる放送システムが開示されている。この放送システムでは、音声情報および映像情報等の番組の情報を含むMMTパケットは、IP(Internet Protocol)パケットのペイロードに格納される。IPパケットは、TLV(Type Length Value)パケットのペイロードに格納される。
また、放送事業者が運営する放送設備から送出されたデジタル放送信号を、IP再送信サービス事業者が運営する送信設備及びIPマルチキャスト網を介して加入者の受信機まで伝送する、いわゆるIP再送信サービスが普及し始めている。非特許文献2には、BSデジタル放送のIP再送信サービスに関する運用規定が開示されている。
ARIB STD−B32 3.4版、"デジタル放送における映像符号化、音声符号化及び多重化方式"、一般社団法人 電波産業会、2015年9月30日 IPTVFJ STD−0009 1.3版、"BSデジタル放送IP再送信運用規定"、一般社団法人 IPTVフォーラム、2017年9月13日
放送設備から送出されるデジタル放送信号には、映像情報や音声情報に加えて、例えば電子番組ガイド(Electronic Program Guide;EPG)などのSI(Service Information)情報が含まれている。SI情報は複数チャンネル毎にデジタル放送信号に含まれているが、受信機において全チャンネルのSI情報を取得するためには、各チャンネルのデジタル放送信号を逐次取得し、それらのデジタル放送信号の中からSI情報を抽出する必要がある。近年の放送チャンネルの増加に伴い、SI情報の取得に時間を要することが問題となる。特に、IP再送信サービスにおいては、エッジルータが、IPマルチキャスト網から得られる全チャンネルのデジタル放送信号の中から受信機の要求に応じて特定のデジタル放送信号を送出する。各受信機が全チャンネルのSI情報を取得しようとすると、全チャンネルのデジタル放送信号からSI情報を取り出さなければならない。通常、デジタル放送信号とSI情報とは同じストリームで送られてくるため、各受信機の処理負担が増大するという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、各受信機が複数チャンネルのSI情報を効率的に取得できるIP再送信装置、SIサーバ、エッジルータ、受信機、IP再送信方法、および送信設備を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、一実施形態に係るIP再送信装置は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられるIP再送信装置であって、デジタル放送信号からSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納し、該パケットを放送ストリームとともに、或いは放送ストリームとは別にIPマルチキャスト網へ送出する。
同様に、一実施形態に係るIP再送信方法は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信方法であって、デジタル放送信号からSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納し、該パケットを放送ストリームとともに、或いは放送ストリームとは別にIPマルチキャスト網へ送出する。
一実施形態に係るSIサーバは、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられるSIサーバであって、デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してIPマルチキャスト網へ送出する。
一実施形態に係るエッジルータは、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信装置とともに用いられるエッジルータであって、デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットをIPマルチキャスト網を介して受け取り、各受信機から要求されたチャンネルのパケットを各受信機へ送信する。
別の実施形態に係るエッジルータは、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信装置とともに用いられるエッジルータであって、デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してなる集約SI情報をIPマルチキャスト網を介して受け取り、各受信機からの要求に応じて集約SI情報を各受信機へ送信する。
一実施形態に係る受信機は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる受信機であって、デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットをIPマルチキャスト網を介して受け取り、SI識別値に基づいてパケットをTLVパケットから抽出する。
別の実施形態に係る受信機は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる受信機であって、デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してなる集約SI情報をIPマルチキャスト網を介して受け取る。
一実施形態に係る送信設備は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる送信設備であって、アンテナと、アンテナから複数チャンネルのデジタル放送信号を受信してTLVパケットを作成する受信装置と、TLVパケットからSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納し、該パケットを放送ストリームとともに、或いは放送ストリームとは別にIPマルチキャスト網へ送出するIP再送信装置と、を備える。また、別の実施形態に係る送信設備は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる送信設備であって、アンテナと、アンテナから複数チャンネルのデジタル放送信号を受信してTLVパケットを作成する受信装置と、TLVパケットからSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納するIP再送信装置と、複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してIPマルチキャスト網へ送出するSIサーバと、を備える。
本発明によるIP再送信装置、SIサーバ、エッジルータ、受信機、IP再送信方法、および送信設備によれば、各受信機が複数チャンネルのSI情報を効率的に取得できる。
図1は、一実施形態に係るIP再送信システム1の構成を概略的に示す図である。 図2は、分割TLVパケット及びIPパケットのデータ構造を示す図である。 図3は、IP再送信システム1において受信機5が視聴するまでのシーケンスを示す図である。 図4は、SI専用IPパケットを受信機5が取得するまでのシーケンスを示す図である。 図5は、SI専用IPパケットを受信機5が取得する方式を概念的に示す図である。 図6は、一実施形態に係るIP再送信システム1によって実現されるIP再送信方法を示すフローチャートである。 図7は、一実施形態に係るIP再送信システム1によって実現されるIP再送信方法を示すフローチャートである。 図8は、改良シーケンスを示す図である。 図9は、別の改良シーケンスを示す図である。 図10は、図9に示されたシーケンスを実現するためのSIサーバの内部構成を示す図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係るIP再送信装置は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられるIP再送信装置であって、デジタル放送信号からSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納し、該パケットを放送ストリームとともに、或いは放送ストリームとは別にIPマルチキャスト網へ送出する。
同様に、一実施形態に係るIP再送信方法は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信方法であって、デジタル放送信号からSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納し、該パケットを放送ストリームとともに、或いは放送ストリームとは別にIPマルチキャスト網へ送出する。
これらのIP再送信装置及びIP再送信方法では、デジタル放送信号からSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納する。ヘッダ情報の一部は、例えばパケットIDである。そして、このパケットは、放送ストリームとともにIPマルチキャスト網へ送出される。或いは、このパケットは、放送ストリームとは別にIPマルチキャスト網へ送出される。これにより、各受信機において、SI情報が含まれるパケットを放送ストリームと区別して容易に選択・抽出することができる。従って、各受信機が複数チャンネルのSI情報を効率的に取得でき、各受信機の処理負担を軽減できる。
一実施形態に係るSIサーバは、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられるSIサーバであって、デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してIPマルチキャスト網へ送出する。このSIサーバによれば、各受信機において、SI情報が含まれるパケットを放送ストリームと区別して容易に選択・抽出することができる。従って、各受信機が複数チャンネルのSI情報を効率的に取得でき、各受信機の処理負担を軽減できる。また、SI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化することで、エッジルータと受信機との間の通信データ量を低減できるとともに、エッジルータに対する各受信機からのアクセス要求(join要求)の回数を減らし、エッジルータの処理負担を軽減できる。
一実施形態に係るエッジルータは、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信装置とともに用いられるエッジルータであって、デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットをIPマルチキャスト網を介して受け取り、各受信機から要求されたチャンネルのパケットを各受信機へ送信する。また、別の実施形態に係るエッジルータは、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信装置とともに用いられるエッジルータであって、デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してなる集約SI情報をIPマルチキャスト網を介して受け取り、各受信機からの要求に応じて集約SI情報を各受信機へ送信する。これらのエッジルータによれば、各受信機において、SI情報が含まれるパケットを放送ストリームと区別して容易に選択・抽出することができる。従って、各受信機が複数チャンネルのSI情報を効率的に取得でき、各受信機の処理負担を軽減できる。また、SI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化する場合、エッジルータと受信機との間の通信データ量を低減できるとともに、エッジルータに対する各受信機からのアクセス要求(join要求)の回数を減らし、エッジルータの処理負担を軽減できる。
一実施形態に係る受信機は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる受信機であって、デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットをIPマルチキャスト網を介して受け取り、SI識別値に基づいてパケットをTLVパケットから抽出する。また、別の実施形態に係る受信機は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる受信機であって、デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してなる集約SI情報をIPマルチキャスト網を介して受け取る。これらの受信機によれば、SI情報が含まれるパケットを放送ストリームと区別して容易に選択・抽出することができる。従って、各受信機が複数チャンネルのSI情報を効率的に取得でき、各受信機の処理負担を軽減できる。また、SI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化する場合、エッジルータと受信機との間の通信データ量を低減できるとともに、エッジルータに対する各受信機からのアクセス要求(join要求)の回数を減らし、エッジルータの処理負担を軽減できる。
一実施形態に係る送信設備は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる送信設備であって、アンテナと、アンテナから複数チャンネルのデジタル放送信号を受信してTLVパケットを作成する受信装置と、TLVパケットからSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納し、該パケットを放送ストリームとともに、或いは放送ストリームとは別にIPマルチキャスト網へ送出するIP再送信装置と、を備える。また、別の実施形態に係る送信設備は、アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる送信設備であって、アンテナと、アンテナから複数チャンネルのデジタル放送信号を受信してTLVパケットを作成する受信装置と、TLVパケットからSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納するIP再送信装置と、複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してIPマルチキャスト網へ送出するSIサーバと、を備える。これらの送信設備によれば、各受信機において、SI情報が含まれるパケットを放送ストリームと区別して容易に選択・抽出することができる。従って、各受信機が複数チャンネルのSI情報を効率的に取得でき、各受信機の処理負担を軽減できる。また、SI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化することで、エッジルータと受信機との間の通信データ量を低減できるとともに、エッジルータに対する各受信機からのアクセス要求(join要求)の回数を減らし、エッジルータの処理負担を軽減できる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るIP再送信装置、SIサーバ、エッジルータ、受信機、IP再送信方法、および送信設備の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係るIP再送信システム1の構成を概略的に示す図である。図1に示されるように、本実施形態のIP再送信システム1は、送信設備2と、IPマルチキャスト網3と、エッジルータ4と、複数の受信機5とを備えている。送信設備2は、IP再送信サービス事業者が有する設備であり、アンテナ6と通信線を介して接続される。アンテナ6は、例えば高度広帯域衛星デジタル放送(高度BSデジタル放送)、若しくは地上デジタル放送といったデジタル放送波を受信する。アンテナ6が受信するデジタル放送波は、Nチャンネル(Nは2以上の整数)分のデジタル放送信号を含む。各チャンネルのデジタル放送信号は、映像情報や音声情報に加えて、例えば電子番組ガイド(EPG)などのSI情報を含む。
送信設備2は、N個の受信装置21と、N個のIP再送信装置22と、SIサーバ23と、多重化ルータ24とを有する。N個の受信装置21は、通信線を介してアンテナ6と接続されている。各受信装置21は、自己に割り当てられたチャンネルのデジタル放送信号をアンテナ6から受け、放送データ(映像情報及び音声情報)を含むTLV(Type Length Value)パケットを生成して出力する。TLVパケットは、ヘッダ及びペイロードを含むパケットであり、ペイロードの長さは可変である。ヘッダには、チャンネル情報の他、ペイロードの長さを示す情報が含まれる。ペイロードには、放送データ、SI情報等が格納される。
N個のIP再送信装置22それぞれは、N個の受信装置21それぞれと配線を介して接続されている。各IP再送信装置22は、対応する受信装置21からTLVパケットを受け、該TLVパケットをIPTV信号方式(分割TLV化、タイムスタンプ付与、IPv6マルチキャスト)に変換する。具体的には、まず、各IP再送信装置22は、受信装置21から出力されるTLVパケットからヌルパケットを削除する。ヌルパケットとは、ペイロードの中身が無いTLVパケットである。次に、各IP再送信装置22は、TLVパケットのペイロードに含まれる放送データ、SI情報等を分割もしくは結合することにより、放送データ、SI情報等を固定長の分割TLVパケットに格納する。分割TLVパケットは、例えばMPEG2−TS形式であり、TS(Transport Stream)パケットとも称される。分割TLVパケットの大きさは例えば188バイトである。なお、分割TLVパケットの具体的な構成は、JCTEA STD−002−6.0 第一編第五部に記載されている。次に、各IP再送信装置22は、分割TLVパケットのそれぞれに時刻情報(タイムスタンプ)を付与することにより、分割TLVパケットをTTS(Timestamped Transport Stream)化する。
各IP再送信装置22は、TTS化した分割TLVパケットを放送ストリームとしてIPマルチキャスト網3へ送信する。本実施形態の各IP再送信装置22は、TTS化された複数の分割TLVパケットを一つのIPパケットのペイロードに格納する。一つのIPパケットに格納される分割TLVパケットの数は予め定められており、例えば7個である。各IP再送信装置22は、多重化ルータ24を介してIPパケットを放送ストリームとしてIPマルチキャスト網3へ送信する。なお、多重化ルータ24が設けられない場合には、各IP再送信装置22がIPパケットをIPマルチキャスト網3へ直接送信してもよい。多重化ルータ24は、複数のIPパケットの多重化を行う。
図2は、分割TLVパケット及びIPパケットのデータ構造を示す図である。図2に示されるように、一つのIPパケット30は、ヘッダ部31と、ヘッダ部31に続くペイロード部32とからなる。ヘッダ部31には、IPヘッダ31a、UDP(User Datagram Protocol)ヘッダ31b、及びRTP(Real-time Transport Protocol)ヘッダ31cが含まれる。ペイロード部32には、所定数の分割TLVパケット33が含まれる。各タイムスタンプ34は、対応する分割TLVパケット33の先頭に付与される。タイムスタンプ34の大きさは例えば4バイトである。分割TLVパケット33の大きさが188バイトである場合、タイムスタンプ34と分割TLVパケット33とを合わせたTTS化パケットの大きさは192バイトとなる。通常、イーサネット(登録商標)の最大パケットサイズ(MTU)は1500バイトなので、図2に示されるように7個のTTS化パケットをペイロード部32に格納し、IPパケット30をIPv6マルチキャスト信号として送出する。
各分割TLVパケット33は、ヘッダ部35と、ヘッダ部35に続くペイロード部36とからなる。ヘッダ部35の大きさは例えば3バイトである。一例では、ヘッダ部35には、同期バイト35a(8ビット)、トランスポートエラーインジケータ35b(1ビット)、TLVパケット開始インジケータ35c(1ビット)、「0」ビット35d(1ビット)、及びパケットID35e(13ビット)が含まれる。ペイロード部36には、185×8ビットの放送データまたはSI情報が含まれる。
また、各IP再送信装置22は、受信装置21から受け取ったTLVパケットから所定のSI情報(例えばEPG)のみを取り出して、上述した分割TLVパケットとは別のパケットにSI情報を格納する。以下、このパケットをSI情報パケットと称する。各IP再送信装置22は、このパケットのヘッダ情報の一部にSI識別値を付与して、分割TLVパケット33と区別し、SI専用マルチキャストとする。そして、各IP再送信装置22は、このパケットを、放送ストリーム(分割TLVパケット33)とともにIPマルチキャスト網3へ送出する。或いは、各IP再送信装置22は、このパケットを、放送ストリーム(分割TLVパケット33)とは別にIPマルチキャスト網3へ送出してもよい。一例では、このパケットの形式は分割TLVパケット33と同じである。そして、所定のSI情報はペイロード部36に格納される。SI識別値を付与するヘッダ情報としては、例えばパケットID35eが用いられる。例えばCATVでは、パケットID35eの値は、分割TLVパケットであることを示す「0x002D」とされる(「“日本CATV技術協会標準規格JCTEA STD−002−6.1 デジタル有線放送 多重化装置 第一編 第五分部6.1 分割TLVパケット”を参照)。この「0x002D」とは異なるSI識別値をパケットID35eに付与することによって、SI情報パケットと分割TLVパケット33とを容易に区別することができる。なお、SI識別値は、各チャンネル毎に異なってもよい。その場合、どのチャンネルのSI情報かをヘッダ情報に基づいて容易に判別することができる。
所定のSI情報の具体例としては、例えばTLVネットワーク情報テーブル(actualテーブル)、MHイベント情報テーブル(p/f actualテーブル)、MHイベント情報テーブル(schedule actualテーブル)、MHブロードキャスト情報テーブル、MHサービス記述テーブル(actualテーブル)などを挙げることができる。
SIサーバ23は、複数チャンネルのSI情報パケットを多重化して、単一のマルチキャストにて伝送する。具体的には、SIサーバ23は、各チャンネルのSI情報パケットをN個のIP再送信装置22それぞれから受け取る。このとき、SIサーバ23は、SI識別値に基づくフィルタ操作によって、各IP再送信装置22から出力される分割TLVパケット33の中からSI情報パケットを選択・抽出してもよい。SIサーバ23は、こうして各IP再送信装置22から受け取った少なくともN個のSI情報パケットを集約して保持する。SIサーバ23は、複数チャンネルのSI情報パケットをまとめて一又は複数のSI専用IPパケットに格納する。なお、SI専用IPパケットの形式は、図2に示されたIPパケット30と同じである。SIサーバ23は、SI専用IPパケットを単一のマルチキャストフローにてIPマルチキャスト網3へ送出する。
エッジルータ4は、IPマルチキャスト網3と複数の受信機5との間に介在する。エッジルータ4は、全ての分割TLVパケット及びSI情報パケットをIPマルチキャスト網3を介して受け取る。エッジルータ4は、各受信機5からのjoin要求に含まれるマルチキャストアドレスに対応するチャンネルの放送ストリーム、若しくは各受信機5からのjoin要求に含まれるマルチキャストアドレスに対応するチャンネルのSI情報パケット(SIサーバ23によってSI情報が集約されている場合には、SI専用IPパケット)を通過させて、当該受信機5へ送る。
受信機5は、エッジルータ4を介してIPマルチキャスト網3に接続される。受信機5は、IPマルチキャスト網3から受け取る放送ストリーム(分割TLVパケット)の中から、SI情報パケットをSI識別値に基づいて選択・抽出(フィルタリング)する。或いは、受信機5は、IPマルチキャスト網3からSI専用IPパケットを受け取り、所望のチャンネルのSI情報を、チャンネル毎に設定されたSI識別値に基づいて選択・抽出(フィルタリング)する。
図3は、IP再送信システム1において受信機5が視聴するまでのシーケンスを示す。同図において、A,B,・・・,Xはチャンネル番号である。各チャンネルのデジタル放送信号は、エッジルータ4に送られる(図中の矢印Aa〜Ax)。受信機5は、エッジルータ4からDNSのIPアドレスを取得し、DNSから選局制御情報サーバのアドレスを取得したのち、選局制御情報サーバから全てのチャンネルの選局制御情報を取得し保持する。その後、受信機は、視聴しようとするチャンネルに対応するマルチキャストアドレスに対して結合(join)要求を行い、当該チャンネルのデジタル放送信号をエッジルータから受け取って視聴する(図中の矢印Ba)。視聴をやめる際には、受信機は、当該チャンネルに対応するマルチキャストアドレスに対して解放(leave)要求を行う。
図4は、SI専用IPパケットを受信機5が取得するまでのシーケンスを示す。また、図5は、SI専用IPパケットを受信機5が取得する方式を概念的に示す。図4及び図5に示されるように、SIサーバ23によってSI情報が集約される場合には、SIサーバ23が、デジタル放送信号を格納した分割TLVパケット(矢印Aa〜Ax)からSI情報パケット(図5の矢印Da〜Dx)をSI識別値に基づいて選択・抽出(フィルタリング)する。SIサーバ23は、これらのSI情報パケットをSI専用IPパケット(矢印D)として単一マルチキャストにてエッジルータ4に送る。上述したように、エッジルータ4は、当該マルチキャストに対する各受信機5からのjoin要求に応じて、SI専用IPパケットを各受信機5へ送る。
図5に示されるように、受信機5において、SI専用マルチキャスト(すなわちSI専用IPパケット)の選局は、選局制御情報サーバ41から選局制御情報を取得することにより行われる。受信機5は、パケットに含まれるSI識別値を次のいずれかの方法により判別し、各チャンネルのSI情報パケットを抽出する。第1の方法は、選局制御情報の中から、各チャンネルのSI識別値を指定する方法である。第2の方法は、予め各チャンネルのSI識別値を受信機5に登録する方法である。
図6及び図7は、本実施形態のIP再送信システム1によって実現されるIP再送信方法を示すフローチャートである。図6は、SI情報パケットをチャンネル毎にSI専用IPパケットに格納する場合を示す。図7は、SI情報パケットをチャンネルに関係なくIPパケットに格納する場合を示す。図6及び図7を参照すると、まず、ステップS1において、各チャンネルの放送ストリームに含まれるデジタル放送信号のTLVパケットから所定のSI情報を取り出す。次に、ステップS2において、ヘッダ情報の一部(例えばパケットID)にSI識別値が付与されたSI情報パケットにSI情報を格納し、SI専用マルチキャストとする。SI識別値はチャンネル毎に異なってもよい。そして、図6に示される例では、SI情報パケットをSI識別値毎に(すなわちチャンネル毎に)SI専用IPパケットに格納する(ステップS3A)。また、図7に示される例では、SI情報パケットをチャンネルに関係なくSI専用IPパケットに格納する(ステップS3B)。その後、SI専用IPパケットを単一マルチキャストとして、放送ストリーム(分割TLVパケット)とともにIPマルチキャスト網3へ送出する。或いは、SI情報パケットを単一マルチキャストとして、放送ストリーム(分割TLVパケット)とは別にIPマルチキャスト網3へ送出する(ステップS4)。
以上に説明した本実施形態のIP再送信システム1、IP再送信装置22、受信機5およびIP再送信方法によって得られる効果について、従来のIP再送信システムが抱える課題と共に説明する。受信機においては、或るチャンネルを視聴しながら、全てのチャンネルのEPGを表示したり、裏番組の録画などを目的として最新EPG情報を取得すること等のため、EPGなどのSI情報を取得することが求められる。そのため、受信機は、或るチャンネル(例えばAチャンネル)のデジタル放送信号を継続して取得しながら(図3の矢印Ba)、他チャンネル(Bチャンネル、Cチャンネル、・・・、Xチャンネル)のIP再送信ストリームを取得し、その中からSI情報を取り出す(図3の矢印Bb〜Bx)。このような方式において、SI情報が各チャンネルの放送ストリームにしか存在しない場合には、エッジルータが保持する全チャンネルのIP再送信ストリームに全受信機がアクセスすることとなる。従って、チャンネル数が多くなるとアクセス網が輻輳し、受信機及びエッジルータの負担が大きくなる。
図8は、上記の問題を解決するための改良シーケンスを示す。図8に示されるシーケンスでは、IP再送信装置とエッジルータとの間にSIサーバを設け、SIサーバが全チャンネルのIP再送信ストリームからSI情報を抽出し、各チャンネルのSI情報のIPフロー(宛先/送信元IPアドレス、ポート番号)を変更してエッジルータへ伝送する。各受信機は、或るチャンネル(例えばAチャンネル)のIP再送信ストリームを継続して取得しながら(図中の矢印Ba)、他チャンネル(Bチャンネル、Cチャンネル、・・・、Xチャンネル)のマルチキャストにアクセス(join/leave)してSI情報を取得する(図中の矢印Cb〜Cx)。しかしながらこの方法では、全チャンネルのSI情報を収集するためにチャンネル毎にアクセスを繰り返す必要があり、受信機の台数が多くなると、エッジルータの負担が大きくなってしまう。
また、図9は、上記の問題を解決するための別の改良シーケンスを示す。図9に示されるシーケンスでは、IP再送信装置とエッジルータとの間に設けられるSIサーバが全チャンネルのSI情報を一つに纏め、SI専用マルチキャストとしてエッジルータへ伝送する。受信機は、必要に応じてSI専用マルチキャストにアクセスする。このようなシーケンスによれば、エッジルータの全チャンネルのIP再送信ストリームに受信機がアクセスしなくても、必要なSI情報を効率的に取得することができる。従って、エッジルータの負担が軽減される。しかしながら、このシーケンスにおいても次のような問題がある。図10は、図9に示されたシーケンスを実現するためのSIサーバの内部構成を示す。このSIサーバ100は、SI情報収集部101と、SI情報全局化処理部102と、SI情報再送出部103とを有する。SI情報収集部101は、全チャンネルのIP再送信ストリームからSI情報を抽出して保持する。SI情報全局化処理部102は、SI情報収集部101から全チャンネルのSI情報を受け取り、全チャンネルのSI情報をSI専用パケットとして纏める。SI情報再送出部103は、SI情報全局化処理部102からSI専用パケットを受け取り、SI専用マルチキャストとしてIPマルチキャスト網を介してエッジルータへ伝送する。
SI情報はデータサイズが大きいので複数のパケットに分割して送られるが、放送規格に準拠すると各チャンネルのパケットを単純に混ぜ合わせることができない。したがって、図9に示されるシーケンスでは、図10に示されるように、すべてのチャンネルのSI情報を集めて全局化処理(全ての局のチャンネル情報を纏めて、再構築する処理)を行った後で、パケット化して再送出する必要が生じる。しかしながら、例えばEPG情報は数十秒周期で送信されているので、全チャンネルのEPG情報を取得するのに時間を要し、全局化処理が遅延するおそれがある。これにより、受信機において最新EPG情報の表示が遅くなり番組予約に支障をきたす可能性があるので、実用的にはこのシーケンスを用いることは難しい。
上記の問題点に鑑み、本実施形態のIP再送信装置22では、デジタル放送信号(TLVパケット)からSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納する。そして、このパケットは、放送ストリームとともにIPマルチキャスト網3へ送出される。或いは、このパケットは、放送ストリームとは別にIPマルチキャスト網3へ送出されてもよい。これにより、各受信機5は、所定のSI情報が含まれるパケットを放送ストリームから容易に選択・抽出することができる。従って、各受信機5が全チャンネルのSI情報を効率的に取得できる。また、これにより、SI情報の取得に要する時間を短縮して、SI情報を取得するタイミングの、放送ストリーム(映像、音声)に対する遅延を低減することができる。なお、所定のSI情報が含まれるパケット(SI専用マルチキャスト)は補助的な信号であって放送ストリームの伝送ではないこと、及び、本システムにおいて伝送されるパケットが分割TLVパケットのみであることから、パケットIDを用いた、分割TLVパケットであることの識別は不要である。従って、本実施形態のようにパケットIDにSI識別値を設定し、またチャンネル毎にSI識別値を異ならせても何ら問題はない。
また、本実施形態のSIサーバ23は、デジタル放送信号(TLVパケット)から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してIPマルチキャスト網3へ送出する。このSIサーバ23によれば、各受信機5において、SI情報が含まれるパケットを放送ストリームと区別して容易に選択・抽出することができる。従って、各受信機5が全チャンネルのSI情報を効率的に取得できる。また、SI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化することで、エッジルータ4と受信機5との間の通信データ量を低減できるとともに、エッジルータ4に対する各受信機5からのアクセス要求(join要求)の回数を減らし、エッジルータ4の処理負担を軽減できる。
また、本実施形態のエッジルータ4は、デジタル放送信号(TLVパケット)から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットをIPマルチキャスト網3を介して受け取り、各受信機5から要求されたチャンネルのパケットを各受信機5へ送信する。或いは、エッジルータ4は、デジタル放送信号(TLVパケット)から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してなる集約SI情報をIPマルチキャスト網3を介して受け取り、各受信機5からの要求に応じて集約SI情報を各受信機5へ送信する。エッジルータ4によれば、各受信機5において、SI情報が含まれるパケットをTLVパケットと区別して容易に選択・抽出することができる。従って、各受信機5が全チャンネルのSI情報を効率的に取得できる。また、SI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化する場合、エッジルータ4と受信機5との間の通信データ量を低減できるとともに、エッジルータ4に対する各受信機5からのアクセス要求(join要求)の回数を減らし、エッジルータ4の処理負担を軽減できる。
また、本実施形態の受信機5は、デジタル放送信号(TLVパケット)から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットをIPマルチキャスト網3を介して受け取り、SI識別値に基づいてパケットを放送ストリームから抽出する。或いは、受信機5は、デジタル放送信号(TLVパケット)から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してなる集約SI情報をIPマルチキャスト網3を介して受け取る。この受信機5によれば、SI情報が含まれるパケットを放送ストリームと区別して容易に選択・抽出することができる。従って、各受信機5が全チャンネルのSI情報を効率的に取得できる。また、SI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化する場合、エッジルータ4と受信機5との間の通信データ量を低減できるとともに、エッジルータ4に対する各受信機5からのアクセス要求(join要求)の回数を減らし、エッジルータ4の処理負担を軽減できる。
また、本実施形態の送信設備2は、アンテナ6と、アンテナ6から複数チャンネルのデジタル放送信号を受信してTLVパケットを作成する受信装置21と、TLVパケットからSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納し、該パケットを放送ストリームとともにIPマルチキャスト網3へ送出するIP再送信装置22と、を備える。或いは、送信設備2は、アンテナ6と、アンテナ6から複数チャンネルのデジタル放送信号を受信してTLVパケットを作成する受信装置21と、TLVパケットからSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットにSI情報を格納するIP再送信装置22と、複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してIPマルチキャスト網3へ送出するSIサーバ23と、を備える。この送信設備2によれば、各受信機5において、SI情報が含まれるパケットを放送ストリームと区別して容易に選択・抽出することができる。従って、各受信機5が全チャンネルのSI情報を効率的に取得できる。また、SI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化する場合、エッジルータ4と受信機5との間の通信データ量を低減できるとともに、エッジルータ4に対する各受信機5からのアクセス要求(join要求)の回数を減らし、エッジルータ4の処理負担を軽減できる。
本発明によるIP再送信装置、SIサーバ、エッジルータ、受信機、IP再送信方法、および送信設備は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態ではSI識別値を付与するヘッダ情報としてパケットIDを用いているが、他のヘッダ情報にSI識別値を付与してもよい。また、上述した実施形態では所定のSI情報の例としてEPG情報を例示しているが、本発明においてSI識別値が付与される分割TLVパケットに格納される所定のSI情報は、EPG情報に限られない。また、上述した実施形態ではSI専用マルチキャストに分割TLVパケットと同型式のパケットを用いているが、SI専用マルチキャストに用いられるパケットの形式は分割TLVパケットと異なってもよい。
1…IP再送信システム、2…送信設備、3…IPマルチキャスト網、4…エッジルータ、5…受信機、6…アンテナ、21…受信装置、22…IP再送信装置、23…SIサーバ、24…多重化ルータ、30…IPパケット、31…ヘッダ部、31a…IPヘッダ、31b…UDPヘッダ、31c…RTPヘッダ、32…ペイロード部、33…分割TLVパケット、34…タイムスタンプ、35…ヘッダ部、35a…同期バイト、35b…トランスポートエラーインジケータ、35c…TLVパケット開始インジケータ、35d…「0」ビット、35e…パケットID、36…ペイロード部、41…選局制御情報サーバ。

Claims (9)

  1. アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられるIP再送信装置であって、
    前記デジタル放送信号からSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットに前記SI情報を格納し、該パケットを放送ストリームとともに、或いは放送ストリームとは別に前記IPマルチキャスト網へ送出する、IP再送信装置。
  2. アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられるSIサーバであって、
    前記デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化して前記IPマルチキャスト網へ送出する、SIサーバ。
  3. アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信装置とともに用いられるエッジルータであって、
    前記デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットを前記IPマルチキャスト網を介して受け取り、各受信機から要求されたチャンネルの前記パケットを各受信機へ送信する、エッジルータ。
  4. アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信装置とともに用いられるエッジルータであって、
    前記デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してなる集約SI情報を前記IPマルチキャスト網を介して受け取り、各受信機からの要求に応じて前記集約SI情報を各受信機へ送信する、エッジルータ。
  5. アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる受信機であって、
    前記デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットを前記IPマルチキャスト網を介して受け取り、前記SI識別値に基づいて前記パケットを放送ストリームから抽出する、受信機。
  6. アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる受信機であって、
    前記デジタル放送信号から取り出されたSI情報を格納するとともにヘッダ情報の一部にSI識別値が付与された複数チャンネルのパケットを単一マルチキャスト化してなる集約SI情報を前記IPマルチキャスト網を介して受け取る、受信機。
  7. アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信方法であって、
    前記デジタル放送信号からSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットに前記SI情報を格納し、該パケットを放送ストリームとともに、或いは放送ストリームとは別に前記IPマルチキャスト網へ送出する、IP再送信方法。
  8. アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる送信設備であって、
    前記アンテナと、
    前記アンテナから複数チャンネルのデジタル放送信号を受信してTLVパケットを作成する受信装置と、
    前記TLVパケットからSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットに前記SI情報を格納し、該パケットを放送ストリームとともに、或いは放送ストリームとは別に前記IPマルチキャスト網へ送出するIP再送信装置と、
    を備える、送信設備。
  9. アンテナから受信した複数チャンネルのデジタル放送信号を、IPマルチキャスト網を介して複数の受信機へ再送信するIP再送信システムにおいて用いられる送信設備であって、
    前記アンテナと、
    前記アンテナから複数チャンネルのデジタル放送信号を受信してTLVパケットを作成する受信装置と、
    前記TLVパケットからSI情報を取り出して、ヘッダ情報の一部にSI識別値が付与されたパケットに前記SI情報を格納するIP再送信装置と、
    複数チャンネルの前記パケットを単一マルチキャスト化して前記IPマルチキャスト網へ送出するSIサーバと、
    を備える、送信設備。
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