JP2020003191A - 熱交換器 - Google Patents

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Mitsuru Iwasaki
充 岩崎
利浩 新林
Toshihiro Shinbayashi
利浩 新林
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Abstract

【課題】流体の温度が局所的に上昇することを抑えて、熱交換効率を高められる熱交換器を提供すること。【解決手段】熱交換器100は、排気(第1流体)が流通するチューブ50と、チューブ50間の第2流路22に冷却水(第2流体)を流通させるケーシング10と、を備える。ケーシング10は、供給流路25との間にチューブ50及び第2流路22を挟むように配置され、第2流路22から流出した冷却水を再び第2流路22に流入させる折返し流路26を形成する。チューブ50は、第1流路21に排気が流入する端部である上流端辺部63と、上流端辺部63との間に供給流路25と折返し流路26とを連通させる上流端流路部22aを仕切る横ガイド71と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、流体どうしの間で熱交換が行われる熱交換器に関する。
特許文献1には、エンジンの排気を冷却水によって冷却するEGRクーラが開示されている。
上記EGRクーラは、内部に排気が流通する複数の冷却管と、各冷却管の間に冷却水を流通させるケーシングと、を備える。ケーシング内の水室に導入された冷却水は、各冷却管の間を流れることで、排気との熱交換を行い、排気を冷却する。
上記ケーシングの排気入口側には、各冷却管が開口するエンドプレートが設けられる。ケーシング内の水室には、冷却水をエンドプレートに沿って案内するバッフルプレートが設けられる。冷却水は、排気から多くの熱を受けるエンドプレートに沿って流れることで、エンドプレートの近傍において温度が局所的に上昇することが抑えられ、沸騰が防止される。
特開平11−13549号公報
しかしながら、特許文献1のEGRクーラでは、ケーシング内に導入された冷却水がバッフルプレートに沿って流れることで、バッフルプレートの背後に冷却水の淀みが生じるため、排気との熱交換が効率良く行われないという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、流体の温度が局所的に上昇することを抑えて、熱交換効率を高められる熱交換器を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、第1流体と第2流体との間で熱交換が行われる熱交換器であって、内部に第1流体が流通する第1流路を形成する複数のチューブと、積層される前記チューブの間に形成される第2流路に第2流体を流通させるケーシングと、を備え、前記ケーシングは、外部から供給される第2流体を前記第2流路に流入させる供給流路と、前記供給流路との間に前記チューブ及び前記第2流路を挟むように配置され、前記第2流路から流出した第2流体を再び前記第2流路に流入させる折返し流路と、前記第2流路から流出した第2流体を外部に排出させる排出流路と、を形成し、前記チューブは、前記第1流路に第1流体が流入する端部である上流端辺部と、前記第2流路に突出し、前記上流端辺部との間に前記供給流路と前記折返し流路とを連通させる上流端流路部を仕切る横ガイドと、を有する、ことを特徴とする熱交換器が提供される。
上記態様によれば、熱交換器の作動時に、供給流路から第2流路に流入する第2流体は、上流端流路部を上流端辺部に沿って折返し流路へと流れる。第2流路において第1流体から多くの熱を受ける上流端辺部の近傍領域では、上流端流路部によって第2流体の流速が高められることにより、第2流体の温度が局所的に上昇することが抑えられる。そして、第2流路から折返し流路に流出した第2流体は、折返し流路を通じて横ガイドの背後に流入することで、横ガイドの背後で滞留することが抑えられる。これにより、熱交換器の熱交換効率を高められる。
図1は、本発明の実施形態に係る熱交換器を示す斜視図である。 図2は、熱交換器の分解斜視図である。 図3は、チューブの平面図である。 図4は、熱交換器の一部を拡大した分解斜視図である。 図5は、図3のV−V線に沿う断面図である。 図6は、図3のVI−VI線に沿う断面図である。 図7は、冷却水の流れ方向を示すチューブの平面図である。 図8は、変形例に係るチューブの平面図である。 図9は、他の変形例に係るチューブの平面図である。 図10は、他の変形例に係るチューブの平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係る熱交換器100について説明する。なお、説明の簡略化のため、添付図面は、熱交換器100の一部を省略して図示している。
熱交換器100は、車両のEGR(Exhaust Gas Recirculation)システム(図示せず)に用いられる、水冷式EGRクーラである。熱交換器100は、エンジンから排出される排気の一部(第1流体)を冷却水(第2流体)によって冷却する。冷却回路を循環する冷却水は、熱交換器100を流通した後に、放熱器を流通して外気に放熱するようになっている。
図1及び図2に示すように、熱交換器100は、積層される複数のチューブ50と、各チューブ50を収容するケーシング10と、を備える。チューブ50の内部には、排気が流通する第1流路21が形成される。隣り合うチューブ50の間には、冷却水が循環する第2流路22が形成される。
以下、各図面において互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定して熱交換器100の構成を説明する。なお、チューブ50において、第1流路21が延びるX軸方向を「流路方向」と呼び、Y軸方向を「流路幅方向」と呼び、各チューブ50が並ぶZ軸方向を「積層方向」と呼ぶ。
図2に示すように、チューブ50は、半筒状のアッパプレート60及びロアプレート80が組み付けられることによって、Z軸方向に扁平な筒状に形成される。アッパプレート60とロアプレート80との間には、伝熱部材としてフィン11が配置される。
アッパプレート60及びロアプレート80は、金属板をプレス加工することによって扁平な半筒状に形成される。
アッパプレート60は、X軸方向及びY軸方向に延在する板状をした伝熱板部61と、伝熱板部61の両側から曲折してZ軸方向及びX軸方向に延在する一対の側端部62と、伝熱板部61の上流端から曲折してX軸方向及びY軸方向に延在する上流端辺部63と、伝熱板部61の下流端から曲折してX軸方向及びY軸方向に延在する下流端辺部64と、を有する。
同様に、ロアプレート80は、X軸方向及びY軸方向に延在する板状をした伝熱板部81と、伝熱板部81の両側から曲折してZ軸方向及びX軸方向に延在する一対の側端部82と、伝熱板部81の上流端から延在する上流端辺部83と、伝熱板部81の下流端から延在する下流端辺部84と、を有する。
積層される各チューブ50の上流端辺部63、83どうし、下流端辺部64、84どうしは、隙間なく接合される。積層される各チューブ50の伝熱板部61、81は、間隔Hを持って並び(図5参照)、両者の間に第2流路22が形成される。
ケーシング10は、半筒状のアッパシェル20及びロアシェル30が組み付けられることによって断面が略矩形の筒状に形成される。ケーシング10の両開口端部には、枠状をしたヘッダ15、16がそれぞれ組み付けられる。ヘッダ15、16には、EGR通路の管(図示せず)がそれぞれ接続され、排気が各チューブ50内の第1流路21に導かれるようになっている。
ヘッダ15の内部には、EGR通路の管から導かれる排気を第1流路21に分配する第1流体供給流路35(図3参照)が設けられる。ヘッダ16の内部には、第1流路21から流出する排気をEGR通路の管へと導く第1流体排出流路36(図3参照)が設けられる。
ケーシング10には、パイプ17、18が接続される。一方のパイプ17には、冷却水を供給する管(図示せず)が接続される。他方のパイプ18には、冷却水を排出する管(図示せず)が接続される。
ケーシング10の内部には、パイプ17から導かれる冷却水を各チューブ50間の第2流路22に分配する供給流路25(図3参照)と、後述する折返し流路26(図3参照)と、第2流路22から流出する冷却水をパイプ18へと導く排出流路27(図3参照)と、が設けられる。
アッパシェル20及びロアシェル30は、それぞれ金属板をプレス加工することによって半筒状に形成される。アッパシェル20は、供給流路25を形成する膨出部33と、排出流路27を形成する膨出部34と、折返し流路26を形成する膨出部38と、排出流路27を形成する膨出部34と、を有する。同様に、ロアシェル30は、供給流路25を形成する膨出部31と、折返し流路26を形成する膨出部37と、排出流路27を形成する膨出部32と、を有する。
熱交換器100の製造時には、上記各部材が組み立てられる組立体が形成される。金属製の組立体は、加熱炉に搬送されて熱処理されることにより各接合部がろう付けによって接合される。
熱交換器100の作動時に、冷却回路を循環する冷却水は、図1に黒矢印で示すように、パイプ17内から供給流路25に流入し、供給流路25を通じて各チューブ50間の第2流路22に分配される。後述するように第2流路22を流通した冷却水は、排出流路27にて集合し、パイプ18内を通じて流出する。一方、エンジンの燃焼室から排出される排気の一部は、図1に白抜き矢印で示すように、ヘッダ15内の第1流体供給流路35を通じて各チューブ50内の第1流路21に分配される。第1流路21を流通する排気は、各チューブ50を介して第2流路22を流通する冷却水に放熱することで冷却される。第1流路21から流出する排気は、ヘッダ16内の第1流体排出流路36を通じて集合し、エンジンの燃焼室に供給される。
次に、図3〜図5を参照しながらチューブ50及びケーシング10の構成について説明する。
図3は、チューブ50のアッパプレート60を示す平面図である。アッパプレート60の伝熱板部61は、上流端辺部63と下流端辺部64との間に延在し、X軸方向に延びる中心線Oxを中心とする略矩形の外形を有する。
供給流路25は、上流端辺部63に連接する側端部62に面して形成される。供給流路25は、Y軸方向に延びる供給流路中心線Oyiを中心として形成される。上流端辺部63は、供給流路中心線Oyiに対して略平行に延在するように配置される。
折返し流路26は、積層されるチューブ50を挟んで供給流路25に対向するように配置される。折返し流路26は、上流端辺部63に連接する側端部62に面して形成される。上流端辺部63は、その一端が折返し流路26の端部に臨むように配置される。
X軸方向について第2流路22に対する折返し流路26の開口長は、供給流路25の開口長の略2倍程度に大きく形成される。
排出流路27は、下流端辺部64に連接する側端部62に面して形成される。排出流路27は、Y軸方向に延びる中心線Oyoを中心として形成される。下流端辺部64は、中心線Oyoに対して略平行に延在するように配置される。
供給流路25は、一方の側端部62に面して形成される。排出流路27は、他方の側端部62に面して形成される。なお、これに限らず、供給流路25と排出流路27とは、共に一方の側端部62に面して形成される構成としてもよい。
伝熱板部61には、1本の横ガイド71と、1本の斜めガイド72と、4本の縦ガイド73〜76と、がプレス加工によって形成される。横ガイド71、斜めガイド72、及び縦ガイド73〜76は、第2流路22に突出し、後述するように冷却水の流れを導くようになっている。なお、斜めガイド72または縦ガイド73〜76の本数は、これに限らず、伝熱板部61の寸法等に応じて任意に設定される。
横ガイド71は、Y軸方向に延在し、上流端辺部63に対して略平行に配置される。横ガイド71は、Y軸方向に延びる中心線O71を中心として形成される。
横ガイド71は、一端が供給流路25の端部に臨み、他端が折返し流路26の中央部に臨むように配置される。
折返し流路26は、略台形の断面形状を有する。ケーシング10は、折返し流路26を形成する部位として、互いに対向して傾斜する傾斜流路面38a、38cと、傾斜流路面38a、38cどうしを結ぶ中継流路面38bと、を有する。傾斜流路面38a、38cは、横ガイド71の中心線O71について対称的に配置される。
上流端辺部63と横ガイド71との間には、上流端流路部22aが形成される。上流端流路部22aは、両端が供給流路25及び折返し流路26にそれぞれ接続される。上流端流路部22aは、Y軸方向に延在し、供給流路中心線Oyiを中心として形成される。
斜めガイド72は、横ガイド71と縦ガイド73〜76との間に配置される。斜めガイド72は、横ガイド71に対して傾斜し、折返し流路26から離れるのにしたがって横ガイド71に近づくように配置される。斜めガイド72の横ガイド71(供給流路中心線Oyi)に対する傾斜角度θは、伝熱板部61及び折返し流路26の配置等に応じて任意に設定される。
横ガイド71と斜めガイド72との間には、分配流路22bが形成される。分配流路22bは、一端が折返し流路26に面し、他端がケーシング10に面している。
縦ガイド73〜76は、X軸方向について斜めガイド72と下流端辺部64との間に配置される。縦ガイド73〜76は、側端部62と略平行に配置され、上流端辺部63及び下流端辺部64と略直交している。縦ガイド73〜76は、Y軸方向について略一定の間隔を持つように配置される。
縦ガイド73〜76の上流端73a〜76aは、供給流路25から離れるのにしたがって上流端辺部63に近づくように、階段状に配置される。縦ガイド73〜76の上流端73a〜76aは、斜めガイド72と略平行な線A上に並ぶように配置され、X軸方向について斜めガイド72に対して略一定の距離Cを持つ。
縦ガイド73〜76の下流端73b〜76bは、X軸方向について下流端辺部64に対して略一定の距離を持つように配置される。
図4は、ロアプレート80及びアッパプレート60を示す斜視図である。ロアプレート80の伝熱板部81には、1本の横ガイド91と、1本の斜めガイド92と、4本の縦ガイド93〜96と、がプレス加工によって形成される。横ガイド91、斜めガイド92、及び縦ガイド93〜96は、アッパプレート60の横ガイド71、斜めガイド72、及び縦ガイド73〜76にそれぞれ対向して突出するように同一位置に配置される。
図5は、図3のV−V線に沿う断面図である。図6は、図3のVI−VI線に沿う断面図である。アッパプレート60の伝熱板部61とロアプレート80の伝熱板部81とは、Z軸方向について流路高さHを持って略平行に延在するように配置される。
図5、図6に示すように、横ガイド71、91及び斜めガイド72、92は、アッパプレート60、ロアプレート80をそれぞれプレス成形することによって形成され、第2流路22の流路面69、89から堤状に***し、第1流路21の流路面68、88に溝状に窪む突起部(ディンプル)である。
図5に示すように、アッパプレート60の斜め横ガイド71とロアプレート80の横ガイド91とは、互いに隙間なく接合される。
図6に示すように、アッパプレート60の斜めガイド72とロアプレート80の斜めガイド92との間には、Z軸方向について大きさDを有する間隙23が形成される。
同様に、縦ガイド73〜76、93〜96は、アッパプレート60、ロアプレート80をそれぞれプレス成形することによって形成される突起部(ディンプル)である。アッパプレート60の斜めガイド72及び縦ガイド73〜76と、ロアプレート80の斜めガイド92及び縦ガイド93〜96との間にも、間隙23と等しい大きさDを有する間隙がそれぞれ形成される。
図2に示すように、ケーシング10のアッパシェル20には、Y軸方向に延在する横ガイド12がプレス加工によって形成される。横ガイド12は、アッパプレート60の横ガイド71に隙間なく接合され、上流端流路部22aを形成する。
同様に、ケーシング10のロアシェル30には、Y軸方向に延在する横ガイド13がプレス加工によって形成される。横ガイド13は、ロアプレート80の横ガイド91に隙間なく接合され、上流端流路部22aを形成する。
次に、熱交換器100の作動時における冷却水の流れについて説明する。図7は、冷却水の流れ方向を矢印で示している。
図7に示すように、供給流路25から第2流路22に流入した冷却水は、上流端流路部22aを流通して折返し流路26へと導かれる。これにより、第2流路22において排気から多くの熱を受ける上流端辺部63の近傍領域では、冷却水の流速が高められることで、冷却水の温度が局所的に上昇することが抑えられ、冷却水が沸騰することが防止される。
上流端流路部22aから折返し流路26に流入した冷却水は、ケーシング10の傾斜流路面38a、中継流路面38b、傾斜流路面38cに沿って流れることで流れ方向が反転し、分配流路22bに流入する。
折返し流路26から分配流路22bに流入した冷却水は、横ガイド71、91及び斜めガイド72、92に沿って流通する。これにより、第2流路22において横ガイド71、91の背後の領域では、冷却水が滞留することなく流れる。
分配流路22bにおいて斜めガイド72、92に沿って流れる冷却水の一部は、間隙23(図6参照)を通じてX軸方向に流れることで、縦ガイド73〜76、93〜96、及びケーシング10によって仕切られる中間流路部22cへと導かれる。斜めガイド72、92の下流側では、冷却水が間隙23を通じて流通することで、冷却水が滞留することなく流れる。
縦ガイド73〜76の上流端73a〜76aは、斜めガイド72に対して一定の距離Cを持って配置されているため、中間流路部22cにおける冷却水の速度分布が均等化される。
中間流路部22cを流通する冷却水は、縦ガイド73〜76、93〜96、及びケーシング10の内壁に沿って流れることで、下流端辺部64の近傍に位置する下流端流路部22dに導かれる。これにより、下流端流路部22dの排出流路27から遠い領域においても、冷却水が滞留することが抑えられる。下流端流路部22dを流通した冷却水は、下流端辺部64に沿って排出流路27へと流出する。
このようにして第2流路22では、斜めガイド72、92、及び縦ガイド73〜76、93〜96によって冷却水の速度分布が均等化される。これにより、熱交換器100の熱交換効率を高められる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
[1]本実施形態によれば、熱交換器100は、内部に排気(第1流体)が流通する第1流路21を形成するチューブ50と、積層されるチューブ50の間に形成される第2流路22に冷却水(第2流体)を流通させるケーシング10と、を備える。ケーシング10は、第2流路22に対して流路幅方向(Y軸方向)に並び、外部から供給される冷却水を第2流路2に流入させる供給流路25と、流路幅方向(Y軸方向)について供給流路25との間にチューブ50及び第2流路22を挟むように配置され、第2流路22から流出した冷却水を再び第2流路22に流入させる折返し流路26と、第2流路22から流出した冷却水を外部に排出させる排出流路27と、を形成する。チューブ50は、流路幅方向(Y軸方向)に延在して第1流路21に排気が流入する端部である上流端辺部63、83と、第2流路22に突出して流路幅方向(Y軸方向)に延在し、上流端辺部63、83との間に供給流路25と折返し流路26とを連通させる上流端流路部22aを仕切る横ガイド71、91と、を有する構成とした。
上記構成に基づき、第2流路22において、排気から多くの熱を受ける上流端辺部63、83の近傍領域では、供給流路25から流入する冷却水が上流端流路部22aを通じて折返し流路26へと流れる。こうして上流端辺部63、83の近傍領域では、冷却水の流速が高められることで、冷却水の温度が局所的に上昇することが抑えられ、冷却水の沸騰が防止される。そして、第2流路22から折返し流路26に流出した冷却水は、折返し流路26を通じて横ガイド71、91の背後に流入することで、横ガイド71、91の背後で滞留することが抑えられる。これにより、熱交換器の熱交換効率を高められる。
[2]また、横ガイド71、91は、チューブ50の第2流路22に面する流路面69、89から互いに対向して***する一対の突起部であり、一対の突起部は、互いに隙間なく接合される構成とした。
上記構成に基づき、上流端流路部22aが閉じた通路として設けられることで、供給流路25から流入する冷却水の全量を上流端流路部22aを通じて折返し流路26へと流すことができる。これにより、上流端流路部22aを流れる冷却水の流速を高めて、冷却水の温度が局所的に上昇することが抑えられる。
なお、上記した構成に限らず、横ガイド71、91である一対の突起部(ディンプル)は、互いに間隙を持って対向する構成としてもよい。この場合に、供給流路25から流入する冷却水の一部が上流端流路部22aを通じて折返し流路26へと流れ、残りが間隙を通じて第2流路22における横ガイド71、91の背後へと流れる。間隙の大きさによって、第2流路22における冷却水の速度分布が調整される。
[3]また、チューブ50は、上流端流路部22aより下流側の第2流路22に突出して折返し流路26から離れるほど横ガイド71、91に近づくように延在する斜めガイド72、92を備える構成とした。
上記構成に基づき、折返し流路26を通じて横ガイド71、91の背後に流入した冷却水は、斜めガイド72、92に沿って流路幅方向(Y軸方向)に流通する。これにより、冷却水の速度分布の均等化が図られる。
[4]また、横ガイド71、91は、チューブ50の第2流路22に面する流路面69、89から互いに対向して***し、かつ互いに間隙23を持って対向する構成とした。
上記構成に基づき、斜めガイド72、92に沿って流路幅方向(Y軸方向)に流れる冷却水の一部は、間隙23を通じて流路方向(X軸方向)に流通する。これにより、冷却水の速度分布の均等化が図られる。
[5]また、チューブ50は、第2流路22における間隙23の下流側に突出して横ガイド71、91に略直交する流路方向(X軸方向)に延在する複数の縦ガイド73〜76、93〜96を有する構成とした。
上記構成に基づき、斜めガイド72、92に沿って流れる冷却水の一部は、間隙23を通じて縦ガイド73〜76、93〜96の間へと導かれる。これにより、冷却水の速度分布の均等化が図られる。
また、縦ガイド73〜76は、それぞれの上流端73a〜76aが流路方向(X軸方向)について斜めガイド72と略一定の距離を持つように並ぶ、階段状に配置される構成とした。
上記構成に基づき、縦ガイド73〜76の上流端73a〜76aは、斜めガイド72に沿って配置されることで、第2流路22において冷却水が間隙23から縦ガイド73〜76の間へと流れる流路長さが均等化される。これにより、縦ガイド73〜76の間を流れる冷却水の速度分布の均等化が図られる。
[6]また、ケーシング10は、折返し流路26を形成して横ガイド71の中心線O71に対して傾斜する傾斜流路面38cを有する構成とした。
上記構成に基づき、折返し流路26から第2流路22に流入する冷却水は、傾斜流路面38cに沿って流れることで、その流れ方向が円滑に反転する。これにより、折返し流路26を流通する冷却水に与えられる流路抵抗が小さく抑えられる。
次に、図8に示す熱交換器100の変形例について説明する。
本変形例に係る折返し流路26は、横ガイド71の中心線O71について非対称な略台形の断面形状を有する。
折返し流路26を形成するケーシング10は、横ガイド71の中心線O71に対して傾斜する傾斜流路面38aと、横ガイド71の中心線O71に対して略直交する中継流路面38bと、中心線O71に対して略平行に延在する対向流路面38dと、を有する。
熱交換器100の作動時に、折返し流路26から第2流路22に流入する冷却水は、図8に矢印で示すように、横ガイド71の中心線O71に対して略平行に延在する対向流路面38dに沿って流れ、横ガイド71に沿ってY軸方向に流れる勢力が高められる。
[7]本変形例によれば、ケーシング10は、折返し流路26を形成して横ガイド71の中心線O71に対して略平行に延在する対向流路面38dを有する構成とした。
上記構成に基づき、折返し流路26から第2流路22に流入する冷却水は、対向流路面38dに沿って流れることで、第2流路22において滞留しやすい折返し流路26から遠い領域に導かれ、冷却水の速度分布の均等化が図られる。
次に、図9に示す熱交換器100の変形例について説明する。
本変形例に係る折返し流路26は、横ガイド71の中心線O71について対称な半円弧形の断面形状を有する。
折返し流路26を形成するケーシング10は、半円弧状に湾曲する外周流路面38eと、外周流路面38eと同心円弧状に湾曲する内周流路面38fと、を有する。
チューブ50の横ガイド71は、X軸方向の幅が中程から折返し流路26に向かって次第に大きくなるテーパ部71aを有する。テーパ部71aの先端は、内周流路面38fに段差なく接続する。横ガイド71は、横ガイド71の中心線O71について対称的な断面形状を有する。
熱交換器100の作動時に、折返し流路26を流通する冷却水は、図9に矢印で示すように、円弧状に湾曲する外周流路面38e及び内周流路面38fに沿って流れる。これにより、折返し流路26から第2流路22に流入する冷却水は、その流れ方向が円滑に反転する。これにより、折返し流路26を流通する冷却水に与えられる流路抵抗が小さく抑えられる。
[8]本変形例によれば、ケーシング10は、折返し流路26を形成して円弧状に湾曲する外周流路面38eを有する構成とした。
上記構成に基づき、折返し流路26から第2流路22に流入する冷却水は、外周流路面38eに沿って流れることで、その流れ方向が円滑に反転する。これにより、折返し流路26を流通する冷却水に与えられる流路抵抗が小さく抑えられる。
次に、図10に示す熱交換器100の変形例について説明する。
本変形例に係るチューブ50の横ガイド71は、X軸方向の幅が中程から折返し流路26に向かって次第に大きくなるテーパ部71bを有する。テーパ部71bの先端は、内周流路面38fに段差なく接続する。テーパ部71bは、中心線O71について非対称的な断面形状を有し、斜めガイド72に対して略平行に延在する部位を有する。
熱交換器100の作動時に、折返し流路26を流通する冷却水は、円弧状に湾曲する外周流路面38e及び内周流路面38fに沿って流れる。折返し流路26から第2流路22に流入した冷却水は、横ガイド71のテーパ部71b及び斜めガイド72に沿って円滑に流れ、横ガイド71に沿ってY軸方向に流れる勢力が高められる。
[9]本変形例によれば、横ガイド71は、斜めガイド72に対して略平行に延在するテーパ部71bを有する構成とした。
上記構成に基づき、折返し流路26から第2流路22に流入した冷却水は、テーパ部71b及び斜めガイド72に沿って流れることで、第2流路22において滞留しやすい折返し流路26から遠い領域に導かれ、冷却水の速度分布の均等化が図られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、チューブ50の横ガイド71、91、斜めガイド72、92、縦ガイド73〜76、93〜96、上流端辺部63、83、及び下流端辺部64は、アッパプレート60、ロアプレート80に一体に形成される構成としたが、アッパプレート60、ロアプレート80と別体に形成されるものであってもよい。
本発明は、車両に搭載される熱交換器として好適であるが、車両以外に使用される熱交換器にも適用できる。
21 第1流路
22 第2流路
22a 上流端流路部
23 間隙
25 供給流路
26 折返し流路
27 排出流路
38c 傾斜流路面
38d 対向流路面
38e 外周流路面
50 チューブ
63、83 上流端辺部
68、69 流路面
71、91 横ガイド
71b テーパ部
72、92 斜めガイド
73〜76、93〜96 縦ガイド
100 熱交換器

Claims (9)

  1. 第1流体と第2流体との間で熱交換が行われる熱交換器であって、
    内部に第1流体が流通する第1流路を形成する複数のチューブと、
    積層される前記チューブの間に形成される第2流路に第2流体を流通させるケーシングと、を備え、
    前記ケーシングは、
    外部から供給される第2流体を前記第2流路に流入させる供給流路と、
    前記供給流路との間に前記チューブ及び前記第2流路を挟むように配置され、前記第2流路から流出した第2流体を再び前記第2流路に流入させる折返し流路と、
    前記第2流路から流出した第2流体を外部に排出させる排出流路と、を形成し、
    前記チューブは、
    前記第1流路に第1流体が流入する端部である上流端辺部と、
    前記第2流路に突出し、前記上流端辺部との間に前記供給流路と前記折返し流路とを連通させる上流端流路部を仕切る横ガイドと、を有する、
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器であって、
    前記横ガイドは、前記チューブの前記第2流路に面する流路面から互いに対向して***する一対の突起部であり、
    前記突起部は、互いに隙間なく接合される、
    ことを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2に記載の熱交換器であって、
    前記チューブは、前記上流端流路部より下流側の前記第2流路に突出して前記折返し流路から離れるほど前記横ガイドに近づくように延在する斜めガイドをさらに有する、
    ことを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項3に記載の熱交換器であって、
    前記斜めガイドは、前記チューブの前記第2流路に面する流路面から互いに対向して***し、かつ互いに間隙を持って対向する、
    ことを特徴とする熱交換器。
  5. 請求項4に記載の熱交換器であって、
    前記チューブは、前記第2流路における前記間隙の下流側に突出して前記横ガイドに略直交する流路方向に延在する複数の縦ガイドを有する、
    ことを特徴とする熱交換器。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の熱交換器であって、
    前記ケーシングは、前記折返し流路を形成して前記横ガイドの中心線に対して傾斜する傾斜流路面を有する、
    ことを特徴とする熱交換器。
  7. 請求項1から5のいずれか一つに記載の熱交換器であって、
    前記ケーシングは、前記折返し流路を形成して前記横ガイドの中心線に対して略平行に延在する対向流路面を有する、
    ことを特徴とする熱交換器。
  8. 請求項1から5のいずれか一つに記載の熱交換器であって、
    前記ケーシングは、前記折返し流路を形成して円弧状に湾曲する外周流路面を有する、
    ことを特徴とする熱交換器。
  9. 請求項3、4、5のいずれか一つに記載の熱交換器であって、
    前記横ガイドは、前記斜めガイドに対して略平行に延在するテーパ部を有する、
    ことを特徴とする熱交換器。
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