JP2019526521A - 精製された六フッ化マンガン酸カリウム及び六フッ化マンガン酸カリウムを精製する方法 - Google Patents

精製された六フッ化マンガン酸カリウム及び六フッ化マンガン酸カリウムを精製する方法 Download PDF

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Abstract

6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、14ppm以下の1種又は複数の遷移金属、及び/又は40ppm以下のカルシウムを含む六フッ化マンガン酸カリウム(K2MnF6)組成物。この組成物、並びに組成物から形成された発光体を含む照明器具、背景光ユニット、及び電子デバイスを提供する方法も提供される。【選択図】図1

Description

本開示は、精製された六フッ化マンガン酸カリウム及び六フッ化マンガン酸カリウムを精製する方法に関する。
六フッ化マンガン酸カリウム(KMnF)は、マンガンドープ六フッ化ケイ酸カリウム(KSiF:Mn)などの発光体材料を創るために使用することができる。六フッ化マンガン酸カリウムは、数通りの異なるやり方で合成することができるが、これらの合成プロセスは、最終の材料中に汚染物質又は不純物を生じ得る。
六フッ化マンガン酸カリウムの合成における汚染物質又は不純物は、六フッ化マンガン酸カリウムを使用して創られるマンガンドープ六フッ化ケイ酸カリウムを含む発光体の性能及び信頼性を低下させ得る。例えば、アルミニウム、カルシウム、クロム、銅、鉄、ナトリウム、ニッケル、及び/又はジルコニウムの存在は、六フッ化マンガン酸カリウムを使用して創られたマンガンドープ六フッ化ケイ酸カリウムを含む発光体のルミネッセンスを低下させ得る。幾つかの既存の処理方法は、これらの不純物の一部を六フッ化マンガン酸カリウムから濾過することができるが、これらの方法が、全ての又は実質的に全ての不純物を除去することはない。
米国特許第2015/166887号
一実施形態において、六フッ化マンガン酸カリウム(KMnF)組成物が提供される。組成物は、6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、14ppm以下の1種又は複数の遷移金属、及び/或いは40ppm以下のカルシウムを含む。任意選択で、組成物は、3ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、260ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、7ppm以下の1種又は複数の遷移金属、及び/或いは20ppm以下のカルシウムを含む。
一実施形態において、6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、14ppm以下の1種又は複数の遷移金属、及び/或いは40ppm以下のカルシウムを含む六フッ化マンガン酸カリウム組成物から形成された発光体を含む照明器具が提供される。
一実施形態において、6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、14ppm以下の1種又は複数の遷移金属、及び/或いは40ppm以下のカルシウムを含む六フッ化マンガン酸カリウム組成物から形成された発光体を含む背景光ユニットが提供される。
一実施形態において、6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、14ppm以下の1種又は複数の遷移金属、及び/或いは40ppm以下のカルシウムを含む六フッ化マンガン酸カリウム組成物から形成された発光体を含む背景光ユニットを含む電子デバイスが提供される。
一実施形態において、方法は、六フッ化マンガン酸カリウム(KMnF)及び1種又は複数の不純物を含む第1の溶液を得ること、六フッ化マンガン酸カリウム及び1種又は複数の不純物の第1の溶液を濾過して濾液を形成すること、並びに濾液を結晶化させることにより、六フッ化マンガン酸カリウムを1種又は複数の不純物から分離することを含む。
本明細書に記載された主題は、下に貼付した図面を参照して、非限定的な実施形態の以下の記載を読むことにより、よりよく理解されるであろう。
一例により、フッ化水素酸中における六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度を例示する図である。 六フッ化マンガン酸カリウムを精製する方法の一実施形態のフローチャートを例示する図である。 濃縮された溶液を形成するために、精製されるべき量の六フッ化マンガン酸カリウムをフッ化水素酸に混合することを例示する図である。 一実施形態による、フッ化水素酸中におけるフッ化水素カリウムの溶液の形成を例示する図である。 照明器具の一例を例示する図である。 電子デバイスの一例を例示する図である。
本明細書に記載される本発明の主題は、前駆体から不純物を低減又は排除することにより発光体前駆体を精製するためのプロセスを提供する。これにより、前駆体から形成される、品質のより高い発光体を生ずることができる。前駆体から形成される発光体は、式:
[MF]:Mn4+ (I)
(式中、Aは、Li、Na、K、Rb、Cs、又はそれらの組合せであり;Mは、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、Al、Ga、In、Sc、Hf、Y、La、Nb、Ta、Bi、Gd、又はそれらの組合せであり;xは[MFy]イオンの電荷の絶対値であり;yは5、6又は7である)
により表すことができる。
発光体前駆体は、KMnF(PFMとも称する)であってもよく、それは、炉及び流動するフッ素を利用する固体状態の反応を使用して合成することができる。フッ素ガスは強い酸化剤である。フッ素ガス(F)は、KF又はKHFの存在下で、上昇した温度で使用されて、Mn2+又はMn3+をMn4+に酸化して、発光体を合成することができる。任意選択で、その場で発生されたフッ素ガスを使用して、電気分解設備中で、Mn2+又はMn3+をKF又はKHFと共に含有するHF酸溶液を使用して発光体を合成することもできる。別の実施形態では、Mn2+又はMn3+をKF又はKHFと共に含有するHF酸溶液中の懸濁液に、フッ素ガスを泡立てる。フッ素ガスは、MnイオンをMn4+に酸化して、カリウム塩の存在に基づいて発光体前駆体(例えば、PFM)として沈殿させる。この反応は:
2KF(s)+MnF(s)+F(g)→KMnF(s)
と表すことができる。
任意選択で、前駆体(例えば、六フッ化マンガン酸カリウム)を合成するための電気分解沈殿反応は、以下の反応を使用して実施することができる:
Mn2+→Mn4++2e(Pt陽極)
MnF+2KF→KMnF
電気分解合成プロセスは、マンガンの供給源、Mの供給源及びAの供給源を含む反応溶液を電気分解することを含み、ここで、Aは、Li、Na、K、Rb、Cs、又はそれらの組合せであり;Mは、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、Al、Ga、In、Sc、Hf、Y、La、Nb、Ta、Bi、Gd、又はそれらの組合せである。反応溶液は、構成要素(例えば、マンガンの供給源、Mの供給源、及びAの供給源)をフッ化水素酸水溶液中で混合することにより調製することができる。電気分解は、電解室中で反応溶液に電流を通すことにより実施される。
マンガンの適当な供給源は、4価のマンガン(Mn4+)を直接提供するか又はフッ化水素酸水溶液中で別の化合物を変換して、4価のマンガン(Mn4+)を提供することができる化合物である。幾つかの実施形態において、マンガンの供給源は、2価の状態(Mn2+)、3価の状態(Mn3+)、4価の状態(Mn4+)、5価の状態(Mn5+)、6価の状態(Mn6+)又はそれらの組合せでマンガンを提供する化合物である。幾つかの場合に、化合物は、混合した原子価の状態でマンガンを有する。マンガンの適当な供給源の例は、フッ化マンガン(II)(MnF)、フッ化マンガン(III)(MnF)、塩化マンガン(III)(MnCl)、塩化マンガン(II)(MnCl)水和物、酸化マンガン(MnO)及びそれらの組合せを含む。特定の実施形態において、マンガンの供給源はMnO、MnF又はMnFである。他の例は、酢酸マンガン、炭酸マンガン及び硝酸マンガンである。
この合成プロセスは、マンガンを4価の状態以外の酸化状態で有する化合物の使用を可能にする。マンガンを2価の状態、3価の状態、5価の状態、6価の状態又は混合した原子価の状態で提供する化合物が、式Iの発光体を調製するための出発原料として使用され得る。これらの化合物の大部分は、容易に入手することができて、環境条件で不活性なので取り扱いが容易である。幾つかの実施形態において、マンガンは元素状の形態であり、即ちマンガン金属を使用することができる。幾つかの実施形態において、出発原料は、マンガンを4価の状態で提供する化合物であってもよい。
Aの供給源は塩であってもよく、Aに対応するアニオンは、フッ化物イオン、塩化物イオン、酢酸イオン、塩化物イオン、シュウ酸イオン、リン酸二水素イオン、又はそれらの組合せである。特に、アニオンはフッ化物イオンである。適当な材料の例には、KF、KHF、LiF、LiHF、NaF、NaHF、RbF、RbHF、CsF、CsHF、及びそれらの組合せが含まれる。特定の実施形態において、アニオンはフッ化物イオンであり、AはKを含む。
Mの供給源は、フッ化水素酸に可溶である化合物であってもよい。前に記載されたように、幾つかの実施形態において、元素Mは、Si、Ge、Ti又はそれらの組合せである。特定の実施形態において、MはSiである。Siの適当な供給源の例には、HSiF、ASiF、SiO、SiCl、Si(OAc)、テトラエチルオルトシリケート(Si(OEt))及びそれらの組合せが含まれる。Si供給源の特定の一例は、HSiFである。Geの適当な供給源の例には、GeCl、Ge(OEt)、Ge(OPr)、Ge(OMe)、GeO及びそれらの組合せが含まれる。Tiの適当な供給源の例には、HTiF、ATiF、TiO、TiCl、Ti(OAc)、Ti(OEt)及びそれらの組合せが含まれる。Tiの供給源の特定の一例はHTiFである。
幾つかの実施形態において、Mの供給源及びAの供給源は、マンガンの供給源と共に同時にフッ化水素酸水溶液に加えられて、反応溶液を形成する。反応溶液は、その後、本明細書に記載されるように電気分解される。
電気分解は、陽極及び陰極を有する電解室で実施することができる。フッ化水素酸中で化学的に安定な任意の適当な導電性材料を、電極として使用することができる。電極として適当な幾種類かの金属は、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、金(Au)、又はそれらの組合せである。一実施形態では、白金電極が使用される。幾つかの他の実施形態は、Pt−10%Rhを含む。非金属電極の例はグラファイトである。一実施形態において、電力供給は、約3ボルトの電圧で約0.75アンペアの電流を通すための電極に接続されて、電気分解を実施する。反応溶液は、電気分解中連続的に攪拌することもできる。電気分解完了後、懸濁液が得られ、それは濾過されて、次に洗浄された後乾燥されて、生成物が粉末形態で得られる。
しかしながら、構成要素の添加速度、それらの添加時及び添加順序、温度及び反応物濃度はそれほど重要ではなくて、特定の用途のために、生じるMn4+ドープ発光体の性能を改善するために変えてもよい。
幾つかの実施形態において、最初に溶液が、マンガンの供給源をフッ化水素酸水溶液に溶解することにより形成される。このマンガン溶液が、持続時間の間電流を溶液に通すことにより、最初に電気分解されて、電気分解されたマンガンの溶液を形成する。幾つかの場合に、マンガン溶液の電気分解は、赤褐色溶液を観察することによりマンガンが一般的に同定される3価の状態(Mn3+イオン)で得られるまで行った。次に、適当な量のMの供給源及びAの供給源を、電気分解されたマンガン溶液と組み合わせて、組み合わされた溶液を形成する。この組み合わされた溶液を、前に記載したように、溶液に電流を通すことにより、さらに電気分解する。
本発明のプロセスで使用される水溶液中におけるフッ化水素酸の濃度は、典型的には、約20%w/wから約70%w/w、特に約40%w/wから約55%w/wの範囲である。ヘキサフルオロケイ酸(HSiF)などの他の酸も、所望であれば、溶液に含まれてもよい。
任意選択で、発光体前駆体は、以下の溶液に基づく沈殿反応を含むBodeの方法により得ることができる:
2KMnO+2KF+10HF+3H→2KMnF(s)+8HO(l)+3O(g)
この合成プロセスは、HF水溶液及びMの供給源を含有する第1の溶液及びMnの供給源を含有する第2の溶液を、Aの供給源の存在下で反応装置に徐々に加えることを含むことができる。反応装置中の生成物の液の体積は、供給溶液が反応装置に加えられるのとおよそ同じ速度で生成物の液を排出することにより平衡レベルに維持される。供給溶液は、少なくとも第1の及び第2の溶液を、排出前又はその最中に、反応装置に加えられてもよい他の溶液と一緒に含む。幾つかの実施形態において、供給溶液は、反応装置が生成物の液を排出せずに平衡体積に満たされている初期の間に、反応装置に加えることもできる。平衡体積は、生成物の液が排出されている間は、一定が保たれる体積であり、反応装置に、5分で、特に3分で、さらに特に2分で、及びさらになお特に1分で加えられる供給溶液の量とほぼ等しい。平衡体積は全供給溶液の合計体積の35%未満、特に全供給溶液の合計体積の25%未満、及びさらに特に全供給溶液の合計体積の15%未満であってもよい。供給溶液の合計量が約1000mlである実施形態で、平衡体積は、約70〜200ml、特に約100〜150mlの範囲であってもよい。生成物の液の体積は、生成物の液の排出が始まった時から、排出が中止されるまで、又は全ての供給液の添加が完了するか又はさもなければ中止されるまで一定に保たれる。排出が開始された後、排出速度は、全ての供給液の反応装置への添加を合計した速度とほぼ同じであり、生成物の液の体積は排出期間中ほぼ一定に保たれる。本発明の文脈において、「ほぼ一定に保たれる」とは、生成物の液が排出されている期間にわたって、生成物の液の体積が約50%未満、特に約20%未満、及びさらに特に約10%未満しか変動しないことを意味する。
反応時間(例えば、添加及び排出期間の長さ)はそれほど重要ではない。幾つかの実施形態において、それは、約1時間から約2時間の範囲であってもよい。幾つかの実施形態において、供給速度は毎分約10gの生成物を生ずるように設定されてもよい。供給速度、排出速度、及び平衡体積は、反応装置中における生成発光体の滞留時間が、約5秒から約10分、特に約30秒から約5分、さらに特に約30秒から約2分、さらになお特に約1分の範囲にあるように選択されてもよい。
幾つかの実施形態において、反応装置は、HF、Aの供給源、Mn+4をドープされた発光体の予め形成された粒子、又はそれらの組合せから選択される材料を予め充填されてもよい。発光体生成物の非溶媒又は貧溶媒が、予備充填に含まれてもよい。貧溶媒として適当な材料には、アセトン、酢酸、イソプロパノール、エタノール、メタノール、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、又はそれらの組合せが含まれる。あるいは、貧溶媒は、供給溶液のいずれかに、又はM又はMnの供給源を含まない別の供給溶液中に、特にAの供給源を含み、M又はMnの供給源を含まない供給溶液に含まれてもよい。
合成プロセスは、発光体を創るための1種又は複数の、又は全ての他の合成プロセスと比較して、式Iの発光体を調製するために使用される原料の量を減少させることができる。特に、使用されるHFなどの毒性材料の量は、バッチプロセスと比較して大きく減少させることができる。HFの量が減少する場合、生成物の液は、バッチプロセスと比較してより高いレベルの原料を含有することができる。多くの実施形態で、生成物の液は、排出の開始後に少なくとも10%の溶解した固体、特に少なくとも19%の溶解した固体を含有する。それに加えて、生成物の収率がバッチプロセスと比較してより高くなり得る。例えば、本発明によるプロセスの生成物収率は、85〜95%と高くなり得て、それに対して、バッチプロセスによる収率は、典型的には60%〜75%の範囲内である。
第1の溶液は、HF水溶液及びMの供給源を含む。Mの供給源は、Siを含有し、溶液中で良好な溶解度を有する化合物、例えば、HSiF、NaSiF、(NHSiF、RbSiF、CsSiF、SiO又はそれらの組合せ、特にHSiFであってもよい。HSiFの使用は有利であり、その理由は、それが水に非常に高い溶解度を有して、不純物としてアルカリ金属元素を含有しないからである。Mの供給源は、単一の化合物であっても2種以上の化合物の組合せであってもよい。第1の溶液中におけるHF濃度は、少なくとも25重量%、特に少なくとも30重量%、さらに特に少なくとも35重量%であってもよい。水は、第1の溶液に加えられて、HFの濃度を低下させ、粒子サイズを減少させて、生成物収率を改善することもできる。Mの供給源として使用される材料の濃度は、≦25重量%、特に≦15重量%であってもよい。
第2の溶液は、Mnの供給源を含み、HF水溶液も溶媒として含むことができる。Mnの供給源として使用するために適当な材料は、例えば、KMnF、KMnO4、MnCl、MnF、MnF、MnF、MnO、及びそれらの組合せ、特に、KMnFを含むこれらの化合物、即ちMnの供給源として使用される化合物の濃度は、それほど重要ではなくて、典型的には、溶液中におけるその溶解度により制限される。第2の溶液中のHF濃度は、少なくとも20重量%、特に少なくとも40重量%であってもよい。
第1の及び第2の溶液は、Aの供給源の存在下で生成物の液を攪拌しながら、反応装置に加えられる。使用される原料の量は、過剰のAの供給源が存在してもよいことを除いて、一般的に所望の組成物に対応する。流速は、調節することができて、M及びMnの供給源は、およそ化学量論比で加えられるが、Aの供給源は化学量論量より過剰である。多くの実施形態において、Aの供給源は、約150%から300%モル過剰、特に約175%から300%モル過剰の範囲の量で加えられる。例えば、MnドープKSiFでは、必要とされるKの化学量論量は、1モルのMnドープKSiF当たり2モルであり、使用されるKF又はKHFの量は、生成物発光体の約3.5モルから約6モルの範囲である。
Aの供給源は、単一の化合物であることもあり、2種以上の化合物の混合物のこともある。適当な材料には、KF、KHF、KOH、KCl、KBr、Kl、KOCH又はKCO、特にKF及びKHF2、さらに特にKHFが含まれる。KMnFなどのKを含有するMnの供給源は、K供給源、特にKF又はKHFとの組合せであってもよい。Aの供給源は、反応装置の容器中で、第1の溶液及び第2の溶液のいずれか又は両方に、別に加えられる第3の溶液中に、又はこれらの1種又は複数の組合せに存在してもよい。
しかし、これらの合成プロセスは、前駆体を使用して合成された発光体の品質における低下を生ずる許容できないレベルの不純物を含む発光体前駆体六フッ化マンガン酸カリウムを生ずる。不純物のこれらのレベルは、発光体前駆体から形成された発光体の性能を低下させ得る。本明細書に記載される本発明の主題の1つ又は複数の実施形態は、六フッ化マンガン酸カリウムを再結晶することにより望ましくない不純物を除去して、精製された六フッ化マンガン酸カリウムを提供する。本明細書における記載は、フッ化水素酸中に高度に飽和した六フッ化マンガン酸カリウムの溶液を創ることを含む、再結晶のための複数の異なる方法を提供する。飽和/殆ど飽和した溶液を濾過して不溶性不純物を除去した後、溶液の溶解度を劇的に低下させて、溶液から精製された六フッ化マンガン酸カリウムを析出させる。沈殿により、再結晶前に六フッ化マンガン酸カリウムに予め含まれていた可溶性の不純物を含む残余の溶液から六フッ化マンガン酸カリウムが分離される。
再結晶は種々の様式で達成することができる。一例として、再結晶は、フッ化水素酸(HF)中で、六フッ化マンガン酸カリウム溶液に大過剰のフッ化カリウム(KF)を加えて六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度を減少させることにより達成することができる。再結晶の別の例は、六フッ化マンガン酸カリウムを、上昇した温度で溶液中に飽和させ、次に溶液を急冷して、六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度を減少させる(不純物に対して)ことを含む。別の例では、カルボン酸、アルコール又はケトンなどの貧溶媒を、飽和溶液に加えて、六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度を減少させることができる。それに加えて又はあるいは、高濃度のフッ化水素酸(例えば70%)を、六フッ化マンガン酸カリウム溶液に加えることもできて、この溶液中における六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度を、水及び/又は貧溶媒を溶液に加えることにより減少させることもできる。任意選択で、2種以上のこれらの再結晶方法の組合せも使用することができる。
本明細書における記載は、六フッ化マンガン酸カリウムを精製することに重点を置いているが、他の材料も、本明細書に記載される本発明の主題の1つ又は複数の実施形態を使用して精製することができる。例えば、式K[M1−aMn4+ ]により表されて、Mは、IV族の元素のチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、及びハフニウム(Hf)及びIVB族の元素のケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、及びスズ(Sn)から選択される少なくとも1種であり、aがゼロより大きく0.2未満の値を有するフッ化カリウム系材料は、本明細書に記載される1つ又は複数の実施形態を使用して、不純物を除去して精製することができる。
図1は、一例により、フッ化水素酸中における六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度100を例示する。六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度100が、横軸102に沿ってフッ化水素酸の代表的重量パーセンテージで、縦軸104に沿って100ミリリットルのフッ化水素酸と混合された六フッ化マンガン酸カリウムの代表的なグラムで示されている。図1に示したように、六フッ化マンガン酸カリウムのフッ化水素酸における溶解度100は、溶液中におけるフッ化水素酸の重量パーセンテージの増大と共に有意に増大する。本明細書に記載される再結晶方法の1つ又は複数の例は、フッ化水素酸中における六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度100に依存する。殆ど飽和の六フッ化マンガン酸カリウム/フッ化水素酸溶液を濾過することにより、フッ化水素酸中の溶解度が低い汚染物質(未反応フッ化マンガンを含む)を除去することができる。次に、六フッ化マンガン酸カリウム/フッ化水素酸溶液の溶解度を減少させることにより、六フッ化マンガン酸カリウムを析出させて、残余の溶液から六フッ化マンガン酸カリウムを分離することにより、六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度100が減少したときにフッ化水素酸に可溶であって、溶液から沈殿しなかった望ましくない汚染物質を、六フッ化マンガン酸カリウムから除去することができる。
図2は、六フッ化マンガン酸カリウムを精製する方法200の一実施形態のフローチャートを例示する。202で、フッ化水素酸中の六フッ化マンガン酸カリウムの溶液が得られる。溶液は、フッ化水素酸中の六フッ化マンガン酸カリウムの濃縮された溶液であってもよい。六フッ化マンガン酸カリウムは、1種又は複数の13族元素(例えば、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、又はチタン)、1種又は複数の遷移金属(例えば、鉄、銅、クロム、ジルコニウム、ニッケル、バナジウム、白金、コバルト、又はチタン)、又は別の不純物(例えば、バナジウム、リチウム、マグネシウム、又はフッ化水素酸溶液中で六フッ化マンガン酸カリウムと大きく異なる溶解度を有する元素)などの1種又は複数の不純物を含む。この溶液は、フッ化水素酸中に大量の六フッ化マンガン酸カリウムを混合することにより得ることができて、1種又は複数の発光体を創ることに使用されるであろう。
フッ化水素酸中に混合された六フッ化マンガン酸カリウムは、1種又は複数の種々の異なったプロセスを使用して得るか又は創ることができる。一実施形態において、六フッ化マンガン酸カリウムは、六フッ化マンガン酸カリウムを提供するためのBodeの方法を使用して形成することができ、方法は、過マンガン酸カリウム(KMnO)、フッ化カリウム(KF)及び/又はフッ化水素カリウム(KHF)、フッ化水素酸(HF)、及び過酸化水素(H)を反応させて、この反応から六フッ化マンガン酸カリウムを沈殿させることを含む。別の例として、六フッ化マンガン酸カリウムは、フッ化カリウム(KF)又はフッ化水素カリウム(KHF)、フッ化マンガン(MnF、MnF、及び/又はMnF)、及びフッ素などのフッ素化剤の1種又は複数の組合せを反応させることにより得ることもできる。任意選択で、六フッ化マンガン酸カリウムは、電気分解を使用して六フッ化マンガン酸カリウムを沈殿させることにより得ることもできる。
図3は、精製されるべき量の六フッ化マンガン酸カリウム300をフッ化水素酸302中に混合して濃縮された溶液304を形成することを例示する。一実施形態において、六フッ化マンガン酸カリウム300が混合されて溶液304を形成するフッ化水素酸302の体積は、六フッ化マンガン酸カリウムの重量(グラムで)の4倍(ミリリットルで)である。あるいは、別の量のフッ化水素酸及び/又は六フッ化マンガン酸カリウムを使用することもできる。一実施形態では、10グラムの六フッ化マンガン酸カリウムを40ミリリットルの70%フッ化水素酸に溶解する(ここで、フッ化水素酸は、フッ化水素酸が混合される水の70重量%)。
204で、濃縮された溶液に不溶性のフッ化マンガンが除去される。例えば、濃縮された溶液304は、濾液を得るために、濾紙又は他のフィルターを通して真空濾過されてもよい。この濾過は、二フッ化マンガン(MnF)などの不溶性フッ化マンガンを、濃縮された溶液から除去することができる。206で、カリウムを含有する溶液が得られる。この濃縮された溶液は、フッ化水素カリウム(KHF)溶液などのフッ化水素酸中のフッ化カリウム(KF)の溶液であることもある。図4は、一実施形態による、フッ化水素酸404中におけるフッ化水素カリウム402の溶液400の形成を例示する。フッ化水素酸404は、48重量%のフッ化水素酸であってもよい。あるいは、別の濃度のフッ化水素酸が使用されることもある。フッ化水素酸404(グラムで)と混合されるフッ化水素カリウム402の体積(ミリリットルで)は、1の比であってもよい。例えば、10グラムのフッ化水素カリウム402は、10ミリリットルの48重量%フッ化水素酸404と混合されてもよい。あるいは、異なる比又は量、例えば、1未満の比、少なくとも0.5の比及び1.5以下、又は別の比などのフッ化水素カリウム402及び/又はフッ化水素酸404が使用されてもよい。
208で、フッ化水素カリウム溶液は、六フッ化マンガン酸カリウムの溶液に混合される。例えば、206で得られたフッ化水素カリウム溶液が、206で得られた六フッ化マンガン酸カリウム溶液に加えられている間に、202で調製された六フッ化マンガン酸カリウム溶液(及び不溶性フッ化マグネシウムが除去された後で)が攪拌されてもよい。
フッ化水素カリウム溶液の六フッ化マンガン酸カリウム溶液への添加により、溶液中における六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度が減少する。この溶解度の低下により、六フッ化マンガン酸カリウム濾液が、前に六フッ化マンガン酸カリウム中に存在した不純物を含まずに結晶化又は再結晶する。再結晶は、より可溶な不純物が溶液中に残留する間に、六フッ化マンガン酸カリウムが溶液から取り出されることを可能にする。結果として、六フッ化マンガン酸カリウムは、溶液中のより可溶性の不純物から精製される。
210で、フッ化水素カリウム及び六フッ化マンガン酸カリウム溶液の組み合わされた溶液が、組み合わされた溶液を濾紙又は他のフィルターに通す真空濾過などにより濾過される。組み合わされた溶液から得られた濾過物は、精製された六フッ化マンガン酸カリウムである。この濾過物は、不純物を含まないか又は六フッ化マンガン酸カリウムに対して有意に減少した量の不純物を有して、202で溶液を創るために使用される。212で、濾過物は、濾過物をアセトンなどの溶媒に浸漬するか又は沈めることによるなどで洗浄される。一実施形態において、濾過物は、濾過物を沈めるために十分なアセトンで、4部分で又は別々に4回洗浄される。
214で、洗浄された濾過物を乾燥する。例えば、濾過物は、真空デシケーターに入れて乾燥してもよい。乾燥された濾過物が、精製された六フッ化マンガン酸カリウムを構成する。この精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、不純物を含まないか、又は202で溶液を創るために使用された六フッ化マンガン酸カリウムよりも実質的に少ない不純物を有する。例えば、精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、例えばアルミニウムなどを有することもあるが、202で溶液を創るために使用された六フッ化マンガン酸カリウムは、この量を超える13族元素、例えば、少なくとも13、少なくとも17、又は少なくとも36ppmのアルミニウムを有することもある。任意選択で、精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、3ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、例えばアルミニウムなどを有してもよい。
それに加えて又はあるいは、精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属の各々、例えばカルシウムなどを有することもあるが、202で溶液を創るために使用された六フッ化マンガン酸カリウムは、この量を超えるアルカリ土類金属を有することもある。任意選択で、精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、260ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属の各々、例えばカルシウムなどを有することもできる。
それに加えて又はあるいは、精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、14ppm以下の1種又は複数の遷移金属の各々、例えば、鉄、銅、クロム、白金、ジルコニウム、ニッケル、バナジウム、コバルト、及び/又はチタンなどを有することができるが、一方、202で溶液を創るために使用された六フッ化マンガン酸カリウムは、この量を超える遷移金属を有することもある。任意選択で、精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、7ppm以下のこれらの1種又は複数の遷移金属の各々を有することができる。
例えば、精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、10ppm以下のクロムを有してもよいが、精製前の六フッ化マンガン酸カリウムは、それより多い量のクロムを含むこともある。任意選択で、精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、5ppm以下のクロムを有してもよい。別の例として、精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、4ppm以下の銅を有してもよいが、精製前の六フッ化マンガン酸カリウムは、少なくとも14、少なくとも547、又は少なくとも680ppmの銅を含むこともある。任意選択で、精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、2ppm以下の銅を有することもある。
上で記載された方法200は、六フッ化マンガン酸カリウムを再結晶することを含む。1種又は複数の追加の又は別の技法が、六フッ化マンガン酸カリウムを溶液から結晶化又は再結晶するために使用され得るが、六フッ化マンガン酸カリウムを精製するための溶液に不純物が残留する。本明細書に記載される技法は、互いに組み合わせて使用することもできる。
一実施形態において、方法200では、上昇した温度でフッ化水素酸に六フッ化マンガン酸カリウムを混合することにより(例えば、202で)、六フッ化マンガン酸カリウムを再結晶して、六フッ化マンガン酸カリウムから不純物を除去する。この上昇した温度は室温を超える温度であり、例えば約70℃の温度である。この上昇した温度は、68℃と72℃の間の温度、65℃と75℃の間の温度、又は別の範囲の温度であってもよい。次に、カリウム含有溶液を六フッ化マンガン酸カリウム溶液に添加することに加えて又はその代わりに、六フッ化マンガン酸カリウム溶液を冷却することができる。六フッ化マンガン酸カリウム溶液は、水と氷により形成された浴(例えば、氷浴)に溶液を保持する容器を入れることにより、又は別の方法で、溶液を、約0℃の温度、例えば、−20℃と20℃の間の温度、−10℃と10℃の間の温度、−5℃と5℃の間の温度、又は六フッ化マンガン酸カリウムがフッ化水素酸に混合された上昇した温度未満の冷たい別の温度に曝すことにより冷却することができる。この温度の低下は、溶液中における六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度を低下させることができて(除去される不純物と比較して)、その結果、溶液が濾過されるときに(例えば、208で)、不純物又は不純物の大部分が溶液中に残留することができて、一方、精製された六フッ化マンガン酸カリウムは溶液から取り出される。
それに加えて又はあるいは、方法200は、貧溶媒を六フッ化マンガン酸カリウム溶液に加えることにより、六フッ化マンガン酸カリウムを再結晶させて、六フッ化マンガン酸カリウムから不純物を除去する。溶液中における六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度を低下させるために、202で調製された溶液に貧溶媒を加えてもよく、その結果、六フッ化マンガン酸カリウムは、溶液から濾過されて、不純物は濾過されない(例えば、208で)。加えられる貧溶媒は、カルボン酸、ケトン、又はアルコール、又は溶液中における六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度を低下させる別の材料を含むことができる。
精製された六フッ化マンガン酸カリウムは、次に、六フッ化ケイ酸カリウムなどの1種又は複数の発光体材料を創るために使用することができる。一実施形態において、発光体前駆体は、米国特許第8,252,613号公報又は米国特許出願公開第2015/0054400号公報に記載されているように、フッ化水素酸水溶液中で式IIの化合物:
[MF] (II)
(式中、Aは、H、Li、Na、K、Rb、Cs、又はそれらの組合せを表し;Mは、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、Al、Ga、In、Sc、Y、La、Nb、Ta、Bi、Gd、又はそれらの組合せを表し;xは、[MF]イオンの電荷の絶対値であり;yは、5、6、又は7の値を有する)
の濃縮された溶液で処理することができる。
式IIの化合物は、生成物発光体のためのホスト化合物の少なくともMFアニオンを含み、式Iの化合物のAカチオンも含むことができる。式MnドープKSiFの生成物発光体のために、式IIの化合物に適当な材料は、HSiF、NaSiF、(NHSiF、RbSiF、CsSiF、又はそれらの組合せ、特にHSiF、KSiF及びそれらの組合せ、さらに特にKSiFを含む処理溶液は、フッ化水素酸中の飽和又は殆ど飽和の式IIの化合物である。殆ど飽和の溶液は、飽和溶液に添加された約1〜5%の過剰のHF水溶液を含有する。溶液中におけるHFの濃度は、約25%(wt/vol)から約70%(wt/vol)、特に約40%(wt/vol)から約50%(wt/vol)の範囲である。濃縮され方が少ない溶液は、発光体の性能の低下を生じ得る。使用される処理溶液の量は、約2〜30ml/g生成物、特に約5〜20ml/g生成物、さらに特に約5〜15ml/g生成物の範囲である。
一実施形態では、発光体を、フッ素を含有する酸化剤と、接触中、約200℃から約700℃、特に約350℃から約600℃の範囲、及び幾つかの実施形態では、約200℃から約700℃の範囲にある上昇した温度で接触させ得る。任意選択で、温度は、少なくとも100℃、特に少なくとも225℃、及びさらに特に少なくとも350℃である。発光体前駆体は、色が安定な発光体に変換されるために十分な時間、酸化剤と接触させる。時間と温度は相互に関係して、一緒に調節することができて、例えば、時間を長くすれば、一方で、温度を下げ、又は温度を上げれば、一方で、時間を短縮する。特定の実施形態において、時間は、少なくとも1時間、特に少なくとも4時間、さらに特に少なくとも6時間、及び最も特に少なくとも8時間である。特定の実施形態では、前駆体を、酸化剤と、少なくとも8時間の間及び少なくとも250℃の温度で、例えば、約250℃で約4時間及び次に約350℃の温度で約4時間接触させる。
フッ素含有酸化剤は、F、HF、SF、BrF、NHHF、NHF、KF、AlF、SbF、ClF、BrF、KrF、XeF、XeF、NF、SiF、PbF、ZnF、SnF、CdF又はそれらの組合せであってもよい。特定の実施形態において、フッ素含有酸化剤はFである。雰囲気中における酸化剤の量は、色が安定な発光体を得るために、特に時間及び温度の変動と関係して変えることもできる。フッ素含有酸化剤がFである場合、雰囲気は、少なくとも0.5%のFを含むこともできるが、幾つかの実施形態においてより低い濃度が効果的であることもある。特に、雰囲気は、少なくとも5%のF2、さらに特に少なくとも20%のFを含むこともできる。雰囲気は、それに加えて、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンを、フッ素含有酸化剤との任意の組合せで含むこともできる。特定の実施形態において、雰囲気は約20%のF及び約80%の窒素で構成される。
前駆体をフッ素含有酸化剤と接触させる様式は、それほど重要ではなくて、前駆体を、所望の性質を有する色が安定な発光体に変換するために十分な任意のやり方で遂行することができる。幾つかの実施形態において、前駆体の入ったチェンバーにフッ素含有酸化剤を投入して、次に、チェンバーが加熱されるにつれて過圧が進むように密封して、他方では、フッ素及び窒素の混合物を、アニールプロセスの間中流して、より均一な圧を確実にする。幾つかの実施形態において、追加の投入量のフッ素含有酸化剤を、ある期間の後導入してもよい。
発光体は、1種又は複数の溶媒で洗浄してHF及び未反応原料を除去することができる。洗浄溶媒として適当な材料は、酢酸及びアセトン、及びそれらの組合せを含む。
発光体材料は、1種又は複数の種々の照明器具又は照明デバイスに含まれる発光体を形成するために使用される。精製された六フッ化マンガン酸カリウムに基づいて又はそれを使用して創られた発光体は、本明細書に記載される不純物が存在しないので、より高い量子効率を有し及び/又はより長く作動することができる。これらの不純物は、純度のより低い六フッ化マンガン酸カリウムを使用して創られた発光体の量子効率を低下させて及び/又は有用な寿命を減少させ得る。
例えば、発光体は、本明細書に記載されたように精製された六フッ化マンガン酸カリウムを使用して又はそれに基づいて創られた六フッ化ケイ酸カリウムを含むか又はそれから形成され得る。図5は、照明器具500の一例を例示する。照明器具500は、半導体に基づく光デバイスが結合した回路ボードなどの基材502を含む。半導体に基づく光デバイスは、発光体506と放射状に結合した光源504を含む。光源504は、発光ダイオード又は他のタイプの光源であってもよい。発光体506は、精製された六フッ化マンガン酸カリウムから誘導されたか又は創られた材料、例えば本明細書に記載される本発明の主題の1種又は複数の実施形態を使用して精製された六フッ化マンガン酸カリウムから創られた六フッ化ケイ酸カリウムを含むか又はそれから形成することができる。図6は電子デバイス600の例を示す。電子デバイス600は、LCDスクリーン602及びLED背景光ユニット604を有する液晶ディスプレイ(LCD)などの電子的ディスプレイを表すことができる。背景光ユニット604は、上で記載された発光体506と放射状に結合した数個のLEDなどの数個の光源606を含む。
本明細書に記載される本発明の主題は、六フッ化マンガン酸カリウムに基づく発光体合成のためのより純粋な供給原料を提供する。プロセスは、固体合成からの過剰フッ化カリウム(KF)、マンガンの他の酸化状態の望ましくない化合物(例えば、KMnF、KMnF、MnF、MnFその他)、炉又は炉のトレー(例えば、六フッ化マンガン酸カリウムの固体合成で使用された)又は電極(例えば、六フッ化マンガン酸カリウムを合成する電気分解法で使用された)からの金属汚染(白金、銅、又は他の金属)、及び外来性汚染物質又は入ってくる原料中の不純物を含むが、これらに限定されない、六フッ化マンガン酸カリウムの合成からの六フッ化マンガン酸カリウム中に残存する不純物を除去する。六フッ化マンガン酸カリウムの精製は、不純物の除去により、発光体を創るために使用される材料における欠陥又は不備が減少して、非発光エネルギーの損失及び濃度消光の確率が低下することにより、量子効率及び発光体の信頼性の改善を助けるので、発光体の性能を向上させる。
一実施形態において、六フッ化マンガン酸カリウム(KMnF)組成物が提供される。組成物は、6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、14ppm以下の1種又は複数の遷移金属、及び/或いは40ppm以下のカルシウムを含む。
一例で、1種又は複数の13族元素はアルミニウムである。
一例で、1種又は複数の遷移金属は、鉄、銅、クロム、ジルコニウム、ニッケル、白金、バナジウム、コバルト、及び/又はチタンの1種又は複数である。
一例で、1種又は複数の遷移金属は鉄である。
一例で、1種又は複数の遷移金属は白金である。
一例で、1種又は複数の遷移金属は銅であり、六フッ化マンガン酸カリウムは4ppm以下の銅を含む。任意選択で、六フッ化マンガン酸カリウムは、2ppm以下の銅を含む。
一例で、1種又は複数の遷移金属はクロムであり、六フッ化マンガン酸カリウムは10ppm以下のクロムを含む。任意選択で、六フッ化マンガン酸カリウムは5ppm以下のクロムを含む。
一例で、1種又は複数の遷移金属はニッケルであり、六フッ化マンガン酸カリウムは10ppm以下のニッケルを含む。任意選択で、六フッ化マンガン酸カリウムは5ppm以下のニッケルを含む。
一例で、1種又は複数の遷移金属はジルコニウムであり、六フッ化マンガン酸カリウムは6ppm以下ジルコニウムを含む。任意選択で、六フッ化マンガン酸カリウムは3ppm以下のジルコニウムを含む。
一例で、六フッ化マンガン酸カリウム組成物は、バナジウム、コバルト、チタン、リチウム、及びマグネシウムを含まない。
一実施形態において、6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、14ppm以下の1種又は複数の遷移金属、及び/或いは40ppm以下のカルシウムを含む六フッ化マンガン酸カリウム組成物から形成された発光体を含む照明器具が提供される。
一実施形態において、6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、14ppm以下の1種又は複数の遷移金属、及び/或いは40ppm以下のカルシウムを含む六フッ化マンガン酸カリウム組成物から形成された発光体を含む背景光ユニットが提供される。
一実施形態において、6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、14ppm以下の1種又は複数の遷移金属、及び/或いは40ppm以下のカルシウムを含む六フッ化マンガン酸カリウム組成物から形成された発光体を含む背景光ユニットを含む電子デバイスが提供される。
一実施形態において、方法は、六フッ化マンガン酸カリウム(KMnF)及び1種又は複数の不純物を含む第1の溶液を得ること、六フッ化マンガン酸カリウム及び1種又は複数の不純物の第1の溶液を濾過して濾液を形成すること、及び濾液を結晶化させることにより1種又は複数の不純物から六フッ化マンガン酸カリウムを分離することを含む。
一例で、六フッ化マンガン酸カリウム及び1種又は複数の不純物の第1の溶液の濾過は、1種又は複数のフィルターを通して第1の溶液を真空濾過して濾液を形成することを含む。
一例で、六フッ化マンガン酸カリウムを1種又は複数の不純物から分離することは、濾液を冷却することを含む。
一例で、六フッ化マンガン酸カリウムを1種又は複数の不純物から分離することは、上昇した温度で濾液を飽和させて、その後濾液を冷却することを含む。
一例で、六フッ化マンガン酸カリウムを1種又は複数の不純物から分離することは、フッ化カリウム(KF)又はフッ化水素カリウム(KHF)の1種又は複数のフッ化水素酸(HF)中の第2の溶液を濾液に加えること、及び第2の溶液中の濾液を、1種又は複数のフィルターを通して真空濾過することを含む。
一例で、六フッ化マンガン酸カリウムを1種又は複数の不純物から分離することは、濾液に貧溶媒を加えることを含む。
一例で、貧溶媒は、酢酸又はアセトンの1種又は複数である。
一例で、第1の溶液を得ることは、六フッ化マンガン酸カリウム及び1種又は複数の不純物をフッ化水素酸に溶解することを含む。
一例で、六フッ化マンガン酸カリウム及び1種又は複数の不純物の第1の溶液を得ることは、過マンガン酸カリウム(KMnO)と、フッ化カリウム(KF)又はフッ化水素カリウム(KHF)、フッ化水素酸(HF)、及び過酸化水素(H)の1種又は複数とから形成された第3の溶液から、六フッ化マンガン酸カリウム及び1種又は複数の不純物を沈殿させることを含む。
一例で、六フッ化マンガン酸カリウム及び1種又は複数の不純物の第1の溶液を得ることは、フッ化カリウム(KF)又はフッ化水素カリウム(KHF)、フッ化マンガン(II)(MnF)、及びフッ素の1種又は複数の組合せを反応させることを含む。
一例で、六フッ化マンガン酸カリウム及び1種又は複数の不純物の第1の溶液を得ることは、電気分解を使用して六フッ化マンガン酸カリウム及び1種又は複数の不純物を沈殿させることを含む。
他のように定義されない限り、本明細書で使用される技術的及び科学的用語は、この開示が属する技術分野の当業者により共通して理解される同じ意味を有する。本明細書において使用される用語「第1の」、「第2の」等は、いかなる順序、量、又は重要性も意味せず、1つの要素を別の要素から区別するために使用される。用語「a」及び「an」も、量の限定は意味せず、参照された品目の少なくとも1つの存在を意味する。本明細書における、「を含む(including)」、「を含む(comprising)」又は「を有する」及びそれらの変形の使用は、その後で挙げられる品目及びそれらの等価物、並びに追加の品目を包含することが意味される。用語「接続された」及び「結合した」は、物理的又は機械的接続又は結合に限定されず、直接又は間接を問わず、電気的及び光学的接続又は結合を含むことができる。
さらに、当業者は、異なる実施形態から種々の特徴の互換性を認識するであろう。記載される種々の特徴、並びに各特徴について他の公知の等価物は、この技術分野の当業者により混合されて、追加のシステム及びこの開示の原理による技法を構築するために適合されることが可能である。
特許を請求される装置の別の実施形態の説明において、明確化のために特定の専門用語技が使用されている。本発明は、しかしながら、そのように選択された特定の専門用語に限定されることは意図されない。したがって、各特定の要素は、同様な機能を果たす同様な様式で作動する全ての技術的等価物を含むことが理解されるべきである。
本明細書で記載され及び特許を請求されている種々の非限定的な実施形態は、別々に、組み合わされて、又は特定の用途のために選択的に組み合わされて使用することもできることが注目される。
さらに、非限定的な実施形態の上の種々の特徴の幾つかは、他の記載された特徴の対応する使用なしで利益を得るために使用することもできる。それ故、前述の記載は、本発明の原理、教示及び典型的実施形態を限定するものでなく、それらの単なる例示と考えられるべきである。
以下の実施態様の限定は、機能を加えた手段の体裁では書かれておらず、そのような実施態様の限定が、「のための手段」という語句に続いてさらなる構造の機能の空隙の言明を明示的に使用していない限り及びそれまで、米国特許法第112条に基づいて解釈されることは意図されていない。
最後に、代表的な実施態様を以下に示す。
[実施態様1]
6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、
520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、
14ppm以下の1種又は複数の遷移金属、或いは
40ppm以下のカルシウム
の1種又は複数を含む六フッ化マンガン酸カリウム(300)(KMnF)組成物。
[実施態様2]
1種又は複数の13族元素がアルミニウムである、実施態様1に記載の組成物。
[実施態様3]
1種又は複数の遷移金属が、鉄、銅、クロム、白金、ジルコニウム、ニッケル、バナジウム、コバルト、又はチタンの1種又は複数である、実施態様1に記載の組成物。
[実施態様4]
1種又は複数の遷移金属が鉄である、実施態様1に記載の組成物。
[実施態様5]
1種又は複数の遷移金属が白金である、実施態様1に記載の組成物。
[実施態様6]
1種又は複数の遷移金属が銅であり、六フッ化マンガン酸カリウム(300)が4ppm以下の銅を含む、実施態様1に記載の組成物。
[実施態様7]
1種又は複数の遷移金属がクロムであり、六フッ化マンガン酸カリウム(300)が10ppm以下のクロムを含む、実施態様1に記載の組成物。
[実施態様8]
1種又は複数の遷移金属がニッケルであり、六フッ化マンガン酸カリウム(300)が10ppm以下のニッケルを含む、実施態様1に記載の組成物。
[実施態様9]
1種又は複数の遷移金属がジルコニウムであり、六フッ化マンガン酸カリウム(300)が6ppm以下のジルコニウムを含む、実施態様1に記載の組成物。
[実施態様10]
六フッ化マンガン酸カリウム(300)組成物は、バナジウム、コバルト、チタン、リチウム、及びマグネシウムを含まない、実施態様1に記載の組成物。
[実施態様11]
実施態様1に記載の六フッ化マンガン酸カリウム(300)組成物から形成された又は誘導された発光体(506)を含む照明器具(500)。
[実施態様12]
実施態様1に記載の六フッ化マンガン酸カリウム(300)組成物から形成された又は誘導された発光体(506)を含む背景光ユニット(604)。
[実施態様13]
実施態様1に記載の六フッ化マンガン酸カリウム(300)組成物から形成された又は誘導された発光体(506)を含む背景光ユニット(604)を含む電子デバイス(600)。
[実施態様14]
六フッ化マンガン酸カリウム(300)(KMnF)及び1種又は複数の不純物を含む第1の溶液を得ること;
六フッ化マンガン酸カリウム(300)及び1種又は複数の不純物の第1の溶液を濾過して濾液を形成すること;並びに
濾液を結晶化させることにより、六フッ化マンガン酸カリウム(300)を、1種又は複数の不純物から分離すること
を含む方法。
[実施態様15]
六フッ化マンガン酸カリウム(300)及び1種又は複数の不純物の第1の溶液の濾過が、1種又は複数のフィルターを通して第1の溶液を真空濾過して濾液を形成することを含む、実施態様14に記載の方法。
[実施態様16]
六フッ化マンガン酸カリウム(300)を1種又は複数の不純物から分離することが、濾液を冷却することを含む、実施態様14に記載の方法。
[実施態様17]
六フッ化マンガン酸カリウム(300)を1種又は複数の不純物から分離することが、上昇した温度で濾液を飽和させて、その後濾液を冷却することを含む、実施態様14に記載の方法。
[実施態様18]
六フッ化マンガン酸カリウム(300)を1種又は複数の不純物から分離することが:
フッ化カリウム(KF)又はフッ化水素カリウム(402)(KHF)の1種又は複数のフッ化水素酸(302、404)中の第2の溶液を濾液に加えること;及び
第2の溶液中の濾液を、1種又は複数のフィルターに通して真空濾過すること
を含む、実施態様14に記載の方法。
[実施態様19]
六フッ化マンガン酸カリウム(300)を1種又は複数の不純物から分離することが、貧溶媒を濾液に加えることを含む、実施態様14に記載の方法。
[実施態様20]
貧溶媒が、ケトン、カルボン酸、又はアルコールの1種又は複数を含む、実施態様に19記載の方法。
[実施態様21]
第1の溶液を得ることが、六フッ化マンガン酸カリウム(300)及び1種又は複数の不純物をフッ化水素酸(302、404)に溶解することを含む、実施態様14に記載の方法。
[実施態様22]
六フッ化マンガン酸カリウム(300)及び1種又は複数の不純物の第1の溶液を得ることが、過マンガン酸カリウム(KMnO)と、フッ化カリウム(KF)又はフッ化水素カリウム(402)(KHF)、フッ化水素酸(302、404)、及び過酸化水素の1種又は複数とから形成された第3の溶液から、六フッ化マンガン酸カリウム(300)及び1種又は複数の不純物を、沈殿させることを含む、実施態様14に記載の方法。
[実施態様23]
六フッ化マンガン酸カリウム(300)及び1種又は複数の不純物の第1の溶液を得ることが、フッ化カリウム(KF)又はフッ化水素カリウム(402)(KHF)、フッ化マンガン(II)(MnF)、及びフッ素の1種又は複数の組合せを反応させることを含む、実施態様14に記載の方法。
[実施態様24]
六フッ化マンガン酸カリウム(300)及び1種又は複数の不純物の第1の溶液を得ることが、電気分解を使用して六フッ化マンガン酸カリウム(300)及び1種又は複数の不純物を沈殿させることを含む、実施態様14に記載の方法。
[実施態様25]
式A[MF]:Mn4+の発光体(506)前駆体を得るステップ、
(式中、Aは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、又はセシウム(Cs)の1種又は複数を含み、Mは、ケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、スカンジウム(Sc)、ハフニウム(Hf)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)、又はガドリニウム(Gd)の1種又は複数を含み、xは、[MF]のイオンの電荷の絶対値の値を有し、及びyは、少なくとも5の値を有して7以下である);
発光体(506)前駆体及び1種又は複数の不純物を含む第1の溶液を得るステップ;
発光体(506)前駆体及び1種又は複数の不純物の第1の溶液を濾過して濾液を形成するステップ;
濾液を結晶化させることにより、発光体(506)前駆体を1種又は複数の不純物から分離するステップ;
発光体(506)前駆体をフッ素を含有する酸化剤に上昇した温度で曝すステップ;並びに
発光体(506)前駆体を1種又は複数の溶媒で洗浄するステップ
を含むステップにより調製された発光体(506)を得ることを含む方法。
100 フッ化水素酸中における六フッ化マンガン酸カリウムの溶解度
102 横軸
104 縦軸
200 六フッ化マンガン酸カリウムを精製する方法
202 フッ化水素酸中の六フッ化マンガン酸カリウムの溶液
204 不溶性のフッ化マンガンが除去されるステップ
206 カリウムを含有する溶液を得るステップ
208 フッ化水素カリウム溶液が六フッ化マンガン酸カリウムの溶液と混合されるステップ
210 フッ化水素カリウム及び六フッ化マンガン酸カリウム溶液の組み合わされた溶液を濾過するステップ
212 組み合わされた溶液の濾過物を洗浄するステップ
214 組み合わされた溶液の洗浄された濾過物を乾燥するステップ
300 六フッ化マンガン酸カリウム
302 フッ化水素酸
304 フッ化水素酸302の濃縮された溶液
400 フッ化水素カリウム402の溶液
402 フッ化水素カリウム
404 フッ化水素酸
500 照明器具
502 基材
504 光源
506 発光体
600 電子デバイス
602 LCDスクリーン
604 LED背景光ユニット
606 光源

Claims (15)

  1. 6ppm以下の1種又は複数の13族元素の各々、
    520ppm以下の1種又は複数のアルカリ土類金属、
    14ppm以下の1種又は複数の遷移金属、或いは
    40ppm以下のカルシウム
    の1種又は複数を含む六フッ化マンガン酸カリウム(300)(KMnF)組成物。
  2. 1種又は複数の13族元素がアルミニウムである、請求項1記載の組成物。
  3. 1種又は複数の遷移金属が、鉄、銅、クロム、白金、ジルコニウム、ニッケル、バナジウム、コバルト、又はチタンの1種又は複数である、請求項1記載の組成物。
  4. 1種又は複数の遷移金属が鉄である、請求項1記載の組成物。
  5. 1種又は複数の遷移金属が白金である、請求項1記載の組成物。
  6. 1種又は複数の遷移金属が銅であり、六フッ化マンガン酸カリウム(300)が4ppm以下の銅を含む、請求項1記載の組成物。
  7. 1種又は複数の遷移金属がクロムであり、六フッ化マンガン酸カリウム(300)が10ppm以下のクロムを含む、請求項1記載の組成物。
  8. 1種又は複数の遷移金属がニッケルであり、六フッ化マンガン酸カリウム(300)が10ppm以下のニッケルを含む、請求項1記載の組成物。
  9. 1種又は複数の遷移金属がジルコニウムであり、六フッ化マンガン酸カリウム(300)が6ppm以下のジルコニウムを含む、請求項1記載の組成物。
  10. 請求項1記載の六フッ化マンガン酸カリウム(300)組成物から形成された又は誘導された発光体(506)を含む照明器具(500)。
  11. 請求項1記載の六フッ化マンガン酸カリウム(300)組成物から形成された又は誘導された発光体(506)を含む背景光ユニット(604)。
  12. 請求項1記載の六フッ化マンガン酸カリウム(300)組成物から形成された又は誘導された発光体(506)を含む背景光ユニット(604)を含む電子デバイス(600)。
  13. 六フッ化マンガン酸カリウム(300)(KMnF)及び1種又は複数の不純物を含む第1の溶液を得ること;
    六フッ化マンガン酸カリウム(300)及び1種又は複数の不純物の第1の溶液を濾過して濾液を形成すること;並びに
    濾液を結晶化させることにより、六フッ化マンガン酸カリウム(300)を1種又は複数の不純物から分離すること
    を含む方法。
  14. 六フッ化マンガン酸カリウム(300)及び1種又は複数の不純物の第1の溶液の濾過が、1種又は複数のフィルターを通して第1の溶液を真空濾過して濾液を形成することを含む、請求項13記載の方法。
  15. 六フッ化マンガン酸カリウム(300)を1種又は複数の不純物から分離することが:
    濾液を冷却すること;
    濾液を上昇した温度で飽和させて、その後濾液を冷却すること;
    フッ化カリウム(KF)又はフッ化水素カリウム(402)(KHF)の1種又は複数のフッ化水素酸(302、404)中の第2の溶液を濾液に加えて、第2の溶液中の濾液を、1種又は複数のフィルターに通して真空濾過すること;又は
    貧溶媒を濾液に加えること
    の1つ又は複数を含む、請求項14記載の方法。
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