JP2019521801A - 歯間クリーニング要素 - Google Patents

Abstract

本発明は、棒状基部と、棒状基部から実質的に直角に突出するクリーニング要素と、を有する歯間クリーニング要素に関する。本発明の目的は、歯間クリーニング要素のクリーニング動作を改良することである。この目的は、本発明により、第１のクリーニング要素と第２のクリーニング要素とが基部に固定され、第１のクリーニング要素が剛毛要素であり、第２のクリーニング要素がデンタルフロス材料からなり、棒状基部が互いに撚り合わされたワイヤ要素を有し、それが第１のクリーニング要素と第２のクリーニング要素を互いの間に固締することで達成される。

Description

本発明は、棒状基部と、棒状基部から実質的に直角に突出するクリーニング要素と、を有する歯間クリーニング要素に関し、第１のクリーニング要素と第２のクリーニング要素とは基部に固定され、第１のクリーニング要素は、例えばＰＡ、ＰＢＴ、ＰＥおよびＰＴＦＥである延伸プラスチック製の剛毛フィラメントであり、第２のクリーニング要素はデンタルフロス材料からなる。そのような歯間クリーニング要素は、特許文献１から知られている。

特許文献１は、棒状基部の一側部に剛毛フィラメントが直角に延出する歯ブラシに関する。棒状基部の他側部に、デンタルフロスは、棒状基部から直角に延出する２つの爪アーム（ｔｉｎｅ ａｒｍｓ）にわたって張り渡される。したがって、特許文献１による歯ブラシは、歯または歯間空間をブラッシングする一方の側部と、デンタルフロスを用いて歯間空間をクリーニングする他方の側部で使用され得る。

米国特許第３８６１４０６号明細書

本発明の基礎となる課題は、クリーニング性能に関して改善された歯間クリーニング要素を提供することである。

この課題を解決するために、本発明は、請求項１の特徴を備えた歯間クリーニング要素を提供する。この歯間クリーニング要素は、そこからクリーニング要素が実質的に直角に突出する、それ自体が知られる棒状基部を有している。しかしながら、本発明による歯間クリーニング要素において、基部に、少なくとも２つの異なる歯間クリーニング要素、すなわち少なくとも１つの第１のクリーニング要素と少なくとも１つの第２のクリーニング要素が固定されている。第１のクリーニング要素は従来型剛毛フィラメントである。前記剛毛フィラメントは通常、延伸ポリアミドからなる。剛毛フィラメントはＰＢＴ製であってもよい。剛毛フィラメントは、今日歯間クリーニング要素で一般的に使われているため、従来型フィラメントである。したがって、これは材料組成にというより、このフィラメントがモノフィラメントとして形成され、棒状基部の長手方向における１つのポイントで、個別に固定されるか、または通常４以下の少量のフィラメントが合わせて一体に固定されるという事実に依存している。

歯間クリーニング要素はさらに少なくとも１つの第２のクリーニング要素を有する。この第２のクリーニング要素はデンタルフロスからなる。今日、デンタルフロスは通常プラスチックからなり、したがって、ポリアミドまたはポリエチレンまたは絹製であり、ワックス付きまたはワックスなし、またはＰＴＦＥコーティングを施されていてよい。今日販売されているデンタルフロスにはフッ化物またはペパーミント風味が含浸されている場合もある。今日の一般的デンタルフロス材料が、本発明による解決策を実現するために用いられてよい。剛毛フィラメントと対照的に、デンタルフロスはモノフィラメントとしては形成されない。寧ろ、本発明による歯間クリーニング要素において用いられるデンタルフロス材料は、棒状基部にスレッドとして固定され、それによってスレッドそれぞれは、例えば、互いに撚り合わされたまたは織り合わされた多数の個々のスーパーファインスレッドから構成される。スーパーファインスレッドから構成されたそのようなデンタルフロスは、使用中に拡がり、その結果、歯間に作用し、したがって歯間空間の改良されたクリーニングをもたらす歯間クリーニング要素が使用されているときに、歯間空間においてデンタルフロス材料の個々のスーパーファインスレッドが多数の接触面を提供する。デンタルフロス材料は、今日のデンタルフロスでは通例であるように、本質的に回転対称の断面を有し得る。しかしながら、本発明の意義においてデンタルフロス材料として、やや細長い断面を有するリボン状のスレッド材料を用いることも可能である。

本発明による歯間クリーニング要素は、棒状基部が、互いに撚り合わせたワイヤ要素を有し、それが第１のクリーニング要素と第２のクリーニング要素を互いの間に固締することを特徴とする。

独国出願公開第１０ ２０１２ ００２ ４９９号から、歯ブラシの剛毛束の構成向けに一般的に使用されている従来型フィラメントを含む、互いに撚り合わされた金属ワイヤが知られている。これらの剛毛フィラメントは、通常ポリアミドである延伸材料製のモノフィラメントである。

本発明による歯間クリーニング要素において、剛毛フィラメントと、デンタルフロス材料製のクリーニング要素は、通常は棒状基部の長手方向に相前後して配置されている。撚り合わされたワイヤ要素製の棒状基部は、撚り合わされたワイヤ要素間の離散したポイントでクリーニング要素の受け入れ領域を作る。これで、剛毛フィラメントと、デンタルフロス材料製のクリーニング要素が、１つの位置に結合されることが可能となる。こうして、２つの撚り合わされたワイヤ要素によって形成された１つの穴に、少なくとも１つの第１のクリーニング要素と少なくとも１つの第２の要素が一緒に提供され得る。１乃至４個の第１のクリーニング要素と１乃至４個の第２のクリーニング要素が１つの共通の穴内に収容され得る。付加的にまたは代替的に、第１のクリーニング要素と第２のクリーニング要素は撚り合わせたワイヤ要素の異なる穴に収容され、したがって、棒状基部の長軸に対して離隔していてもよい。

一般に、クリーニング要素は特別な輪郭削りを施さずに最初に棒状基部に固定される。次に、棒状基部に本質的に直角に延出するクリーニング要素のトリミングが行なわれる。これらは、歯間クリーニング要素の側面が特定の輪郭を示すようにカットされる。クリーニング要素の先端によって形成される包絡面は、円筒形、円錐形または切頭円錐形であってよい。トリミングは必ずしも回転対称でなくてもよい。しかしながら、そのような回転対称トリミングが実現されることが好ましい。

特にデンタルフロスには、例えばフッ化物またはＰＴＦＥである風味付けまたはコーティングなどの今日周知の物質が提供され得ることは自明である。

歯間クリーニング要素の装着または固定に関して、従来知られる構成に頼ることも可能である。そのため、歯間クリーニング要素は、例えば、手の親指と人差し指の間に保持され得る把持領域を形成してよい。同様によく、歯間クリーニング要素を歯間歯ブラシのハンドルに装着するための接続面が、棒状基部から離れる方向を向く固定側に形成されてよい。

Claims (3)

1. 棒状基部と、前記棒状基部から実質的に直角に突出するクリーニング要素を有する歯間クリーニング要素であって、第１のクリーニング要素および第２のクリーニング要素は前記基部に固定され、前記第１のクリーニング要素は、例えばＰＡ、ＰＢＴ、ＰＥおよびＰＴＦＥである延伸プラスチック製の剛毛フィラメントであり、前記第２のクリーニング要素はデンタルフロス材料からなり、前記棒状基部は互いに撚り合わされたワイヤ要素を有し、ワイヤ要素が、前記第１のクリーニング要素および前記第２のクリーニング要素をワイヤ要素の間に固締する、歯間クリーニング要素。
2. 前記第１のクリーニング要素および前記第２のクリーニング要素は前記棒状基部の長軸に対して同じ高さに配置されている、請求項１に記載の歯間クリーニング要素。
3. 前記棒状基部の長軸に対して、前記第１のクリーニング要素は前記第２のクリーニング要素に対して離隔して配置されている、請求項１に記載の歯間クリーニング要素。