JP2019518032A - Pi3k beta阻害薬としての二環式ピリジン、ピラジンおよびピリミジン誘導体 - Google Patents

Pi3k beta阻害薬としての二環式ピリジン、ピラジンおよびピリミジン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)【化1】(式中、可変要素は、請求項で定義された意味を有する)で表される二環式ピリジン、ピラジンおよびピリミジン誘導体に関する。本発明の化合物は、PI3Kβ阻害剤として有用である。本発明はさらに、有効成分として前記化合物を含む医薬組成物、および医薬としての前記化合物の使用に関する。

Description

本発明は、PI3Kβ阻害剤として有用な二環式ピリジン、ピラジンおよびピリミジン誘導体に関する。本発明はさらに、有効成分として前記化合物を含む医薬組成物、および医薬としての前記化合物の使用に関する。
3つのクラスのホスホイノシチド3キナーゼ(PI3K):クラスI、クラスIIおよびクラスIIIがある。クラスI PI3Kは、ヒトの癌に最も関連している[K.D Courtney,R.B.Corcoran and J.A.Engelman(2010),Journal of Clinical Oncology.,28;1075]。クラスIホスホイノシチド3キナーゼ(PI3K)は、2つのサブクラスに分類される: p110触媒サブユニット(p110a、p110b、またはp110d)およびp85調節サブユニット(p85a、p55a、およびp50a、p85b、またはp55g)から構成されるクラスI、ならびにp110g触媒サブユニットとp101およびp84調節サブユニットとにより表されるクラス1PI3K[B.Vanhaesebroeck and M.D.Waterfield(1999)Experimental Cell Research.,253、239−254]。クラスI PI3Kは、腫瘍サプレッサーPTEN(ホスファターゼ・テンシン・ホモログ)の変異または欠失によって、またはp110aの場合、変異を活性化することによって、種々の固形および非固形腫瘍において活性化される[K.D Courtney,R.B.Corcoran and J.A.Engelman(2010),Journal of Clinical Oncology.,28;1075]。PI3Kは受容体チロシンキナーゼ(RTK)によっても活性化され得、p110bはGタンパク質共役受容体によって活性化され得る[K.D Courtney,R.B.Corcoran and J.A.Engelman(2010),Journal of Clinical Oncology.,28;1075]。ホスホイノシチド3キナーゼは、一旦活性化されると、ホスファチジル4,5−二リン酸のリン酸化を触媒し、ホスファチジル3,4,5−三リン酸(PIP3)の発生につながる[Zhao L.,Vogt P.K.(2008)Oncogene27,5486−5496]。PTENは、PIP3の脱リン酸化によりPI3Kの活性と拮抗する[Myers M.P.,Pass I.,Batty I.H.,Van der Kaay J.,Stolarov J.P.,Hemmings B.A.,Wigler M.H.,Downes C.P.,Tonks N.K.(1998)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.95,13513−13518]。 PI3Kの活性化により産生される、またはPTENの不活化により維持されるPIP3は、下流標的中の脂質結合ドメインのサブセット、例えば、癌遺伝子Aktのプレクストリン相同ドメインに結合し、このことによって原形質膜にこれを動員する[Stokoe D.,Stephens L.R.,Copeland T.,Gaffney P.R.,Reese C.B.,Painter G.F.,Holmes A.B.,McCormick F.,Hawkins P.T.(1997)Science 277,567−570]。一旦原形質膜に到達すると、Aktは、多くの生物学的に関連するプロセス、例えば、代謝、分化、増殖、寿命およびアポトーシスなどに関与するいくつかのエフェクター分子をリン酸化する[D.R.Calnan and A.Brunet(2008)Oncogene 27;2276)]。
いくつかの研究は、PTEN欠損性腫瘍におけるp110bの重要な役割を示唆した。例えば、p110bの遺伝子ノックアウトは、マウルモデルにおける前部前立腺のPten欠損により駆動される腫瘍形成およびAkt活性化を阻止することができるが、p110aではできない[Jia S,Liu Z,Zhang S,Liu P,Zhang L,Lee SH,Zhang J,Signoretti S,Loda M,Roberts TM,Zhao JJ.Nature 2008;454:776−9]。さらに、他の研究により、PTEN欠損性ヒト腫瘍細胞株のサブセットが、p110aではなく、p110bの不活性化に対して感受性があることが明らかにされている[Wee S,Wiederschain D,Maira SM,Loo A,Miller C,deBeaumont R,Stegmeier F,Yao YM,Lengauer C(2008)Proc.Natl.Acad.Sci(USA);105 13057]。遺伝子の不活性化または発現低下によるPTEN欠損は、とりわけ、GBM、子宮内膜癌、肺癌、乳癌および前立腺癌などのヒト癌において頻繁に生じる[K.D Courtney,R.B.Corcoran and J.A.Engelman(2010),Journal of Clinical Oncology.,28;1075]。
これらの研究は、p110bを阻害する薬剤によるPTEN欠損性癌の治療が治療的に有益になり得ることを示唆する。癌におけるその役割に加え、p110bは、抗血栓症療法の標的でもあり得る。マウスモデルにおいて、PI3Kbを阻害すると、安定したインテグリンaIIb接着接触を予防することができ、これにより、出血時間を長引かせることなく、閉塞性血栓形成が排除されることが報告されている[S.P.Jackson et al.(2005)Nature Medicine.,11,507−514]。
さらに、ホスファチジルイノシトール−4,5−二リン酸3キナーゼ(PI3K)/AKT経路は、ホスファターゼ・テンシン・ホモログ(PTEN)遺伝子の喪失または変異により、前立腺癌(PCa)進行の間に頻繁に活性化される。アンドロゲン受容体(AR)経路に次いで、それは、PCa成長の2番目に大きな推進力である。ホルモン療法との組み合わせは、PTEN陰性PCaモデルにおけるPI3K/AKT標的薬剤の有効性を改善した。PI3K/AKT阻害時のAR標的遺伝子の上向き調節は、最適な有効性治療のために、AR軸の同時標的化を要することがあるPI3K−AR経路間の補償的な混線を示唆する[Marques RB,et al.,High Efficacy of Combination Therapy Using PI3K/AKT Inhibitors with Androgen Deprivation in Prostate Cancer Preclinical Models.Eur Urol(2014)、http://dx.doi.org/10.1016/j.eururo.2014.08.053]。したがって、PI3Kβ阻害剤は、PTEN陰性前立腺癌において、アンドロゲン受容体アンタゴニストおよびアンドロゲン生合成の阻害剤を含む抗アンドロゲン療法と有利に併用することができる。
国際公開第2012/116237号パンフレットは、PI3キナーゼ活性を調節する複素環式要素を開示する。国際公開第2011/123751号パンフレットは、PI3K活性の選択的阻害剤としての複素環式化合物を記載する。国際公開第2011/022439号パンフレットは、PI3キナーゼ活性を調節する複素環式要素を開示する。国際公開第2008/014219号パンフレットは、PI3キナーゼ阻害剤としてのチオゾリジンジオン誘導体を記載する。国際公開第2013/028263号パンフレットは、PI3キナーゼ阻害剤としてのピラゾロピリミジン誘導体に関する。国際公開第2012/047538号パンフレットは、PI3キナーゼ阻害剤としてのベンゾイミダゾール誘導体に関する。国際公開第2013/095761号パンフレットは、PI3キナーゼ阻害剤としてのイミダゾピリジン誘導体に関する。米国特許出願公開第2013/0157977号明細書は、PI3キナーゼ阻害剤としてのベンゾイミダゾールボロン酸誘導体に関する。国際公開第2009/021083号パンフレットは、PI3キナーゼ阻害剤としてのキノキサリン誘導体について記載している。国際公開第2007/103756号パンフレットは、PI3キナーゼ阻害剤として使用するためのチアゾロンの調製について記載している。国際公開第2011/041399号パンフレットは、PI3Kδ阻害剤としてのベンゾイミダゾリル(モルホリニル)プリンおよび関連する化合物、ならびにPI3K媒介性疾患の治療のためのこれらの調製および使用について記載している。国際公開第2009/088990号パンフレットは、治療用PI3キナーゼ調節物質としてのピラゾロピリミジンおよび他の複素環式化合物の調製について記載している。
このように、癌、特にPTEN欠損性癌、より具体的には前立腺癌の治療または予防に新たな道を開く、新規のPI3Kβキナーゼ阻害剤が強く求められている。したがって、本発明の目的は、そのような化合物を提供することである。
本発明の化合物がPI3Kβ阻害剤として有用であることがわかった。本発明による化合物およびその組成物は、癌、自己免疫疾患、心血管疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、アレルギー、膵炎、喘息、多臓器不全、腎臓病、血小板凝集、***運動性、移植拒絶、移植片拒絶、肺損傷などの疾患の治療または予防、とりわけ治療に有用であり得る。
本発明は、式(I)の化合物
Figure 2019518032

その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCRまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
は水素原子、−C(=O)OH、−C(=O)NH、−NH、−CHOH、
Figure 2019518032

を表し;
Yは−CH−または−NH−を表し;

Figure 2019518032

を表し;
は、C1〜4アルキル;−C(=O)−O−C1〜4アルキル;−C(=O)−Het;−CH(OH)−CH−R;同じ炭素原子上で1つの−OHおよび1つのHetで置換されたC1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、
−N(C=O−C1〜4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

−NH−C1〜4アルキル−OH、Het、−O−C(=O)−C1〜4アルキル−Het、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたCアルキルを表し;
は、Het、ハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、
−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

または−NH−C1〜4アルキル−OHを表し;
Arは、任意選択により1つのヒドロキシルで置換されるフェニルを表し;
4aは、水素原子、C1〜4アルキル、Het、または−OH、−NRおよびHetからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
4bは、水素原子、ハロ、C1〜4アルキル、または1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
あるいは、R4aとR4bは一緒になって、それらが結合しているフェニル環と共に、式(a−1)、(a−2)、(a−3)、(a−4)、または(a−5)の構造を形成し:
Figure 2019518032

Xは−NH−、−O−、−N(C1〜3アルキル)−、または−N(ヒドロキシC1〜3アルキル)−を表し;
両R置換基は、同じであり、水素原子、フルオロおよびメチルからなる群から選択されるか;または両R置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、シクロプロピル、シクロブチルもしくはオキセタニルを形成し;
両R置換基は、同じであり、水素原子およびメチルからなる群から選択されるか;または両R置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、シクロプロピル、シクロブチルもしくはオキセタニルを形成し;
は、水素原子、C1〜6アルキル、または1つの−OHにより置換されたC1〜6アルキルを表し;
は、水素原子、C1〜6アルキル、または1つの−OHにより置換されたC1〜6アルキルを表し;
Hetは、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、ハロ、−NH、C1〜4アルキル、
−S(=O)−C1〜6アルキル、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、C1〜4アルキルオキシ、フルオロ、シアノおよび1つのヒドロキシにより置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されるか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成し;
環Aは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはO、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、または4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、1つもしくは2つのC1〜4アルキル置換基、1つのC1〜4アルキルおよび1つのヒドロキシ置換基、または1つのヒドロキシ置換基で任意選択により置換され;
各Hetは、独立に、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されるか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Bを形成し;
環Bは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはO、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたは4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、1つまたは2つのC1〜4アルキル置換基、1つのC1〜4アルキルおよび1つのヒドロキシ置換基、または1つのヒドロキシ置換基で任意選択により置換され;
pは、1または2を表す]、
ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物に関する。
本発明はまた、本発明の化合物を調製する方法、およびそれらを含む医薬組成物に関する。
本発明の化合物は、それ自体でPI3Kβを阻害することが見出されたか、またはインビボで(より)活性形態への代謝を受けることができ(プロドラッグ)、したがって、癌、自己免疫疾患、心血管疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、アレルギー、膵炎、喘息、多臓器不全、腎臓病、血小板凝集、***運動性、移植拒絶、移植片拒絶、肺損傷などの疾患の治療または予防、とりわけ治療に有用であり得る。
式(I)の化合物ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物の上述の薬理作用に鑑みると、これらは医薬として使用するのに好適であり得るということになる。特に、式(I)の化合物ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物は、癌の治療または予防、特に治療に好適であり得る。
本発明はまた、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物の、癌を治療または予防するための、PI3Kβを阻害するための医薬を製造するための使用に関する。ここで本発明をさらに説明する。以下の節において、本発明の様々な態様をより詳細に定義する。そのように定義される各態様は、明白に否定されていない限り、他の任意の1つ以上の態様と組み合わせることができる。特に、好ましいまたは有利であると示されている任意の特徴を、好ましいまたは有利であると示されている他の任意の1つ以上の特徴と組み合わせることができる。
本発明の化合物を記述するとき、使用される用語は、文脈上別段の指示がない限り、以下の定義に従って理解されるべきである。
任意の可変要素が、任意の構成要素中または任意の式(例えば、式(I))中で2回以上現れる場合、それぞれの出現におけるその定義は、あらゆる他の出現でのその定義と無関係である。
用語「置換された」が本発明で使用されるときは常に、他に指示がない限り、または文脈から明らかでない限り、「置換された」を使用した表現で示される原子または基の1個以上の水素原子、特に1〜3個の水素原子、好ましくは1または2個の水素原子、より好ましくは1個の水素原子が、示された群から選択されるものと置き換えられていることを示すものとするが、但し、通常の原子価を超えず、置換の結果として化学的に安定な化合物、すなわち反応混合物から有用な程度の純度までの単離、および治療薬への製剤に耐え抜く十分に強固な化合物が得られることを条件とする。
2つ以上の置換基がある部分に存在する場合、他に指示がない限り、または文脈から明らかでない限り、それらは、同じ原子上の水素原子を置換することも、その部分中の異なる原子上の水素原子を置換することもある。
他に指示がない限り、または文脈から明らかでない限り、ヘテロシクリル基上の置換基が、環炭素原子上または環ヘテロ原子上の任意の水素原子を置換し得ることは、当業者には明らかであろう。
接頭後の「Cx〜y」(ここで、xおよびyは整数である)は、本明細書で使用する場合、所与の基の炭素原子数を指す。したがって、C1〜6アルキル基は、1〜6個の炭素原子を含有し、C1〜4アルキル基は、1〜4個の炭素原子を含有し、C1〜3アルキル基は、1〜3個の炭素原子を含有し、C3〜6シクロアルキル基は、3〜6個の炭素原子を含有するなどである。
基または基の一部としての「ハロ」という用語は、他に指示がない限り、または文脈から明らかでない限り、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードの総称である。
基または基の一部としての「C1〜6アルキル」という用語は、式C2n+1(式中、nは1〜6の範囲の数である)のヒドロカルビル基を指す。C1〜6アルキル基は、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子、より好ましくは1〜3個の炭素原子、さらに好ましくは1〜2個の炭素原子を含む。アルキル基は直鎖状でも分岐状でもよく、本明細書中に示されるように置換されていてもよい。本明細書で下付き文字を炭素原子の後で使用する場合、下付き文字は、指定する基が含有し得る炭素原子の数を指す。したがって、例えば、C1〜6アルキルは、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分岐状の全てのアルキル基を含み、したがって、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、2−メチル−エチル、ブチルおよびその異性体(例えば、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチル)、ペンチルおよびその異性体、ヘキシルおよびその異性体などを含む。
基または基の一部としての「C1〜4アルキル」という用語は、式C2n+1(式中、nは1〜4の範囲の数である)のヒドロカルビル基を指す。C1〜4アルキル基は、1〜4個の炭素原子、好ましくは1〜3個の炭素原子、より好ましくは1〜2個の炭素原子を含む。C1〜4アルキル基は直鎖状でも分岐状でもよく、本明細書中に示されるように置換されていてもよい。本明細書で下付き文字を炭素原子の後で使用する場合、下付き文字は、指定する基が含有し得る炭素原子の数を指す。C1〜4アルキルは、1〜4個の炭素原子を有する直鎖状または分岐状の全てのアルキル基を含み、したがって、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、2−メチル−エチル、ブチルおよびその異性体(例えば、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチル)などを含む。
基または基の一部としての「C1〜3アルキル」という用語は、式2n+1(式中、nは1〜3の範囲の数である)のヒドロカルビル基を指す。C1〜3アルキル基は、1〜3個の炭素原子、好ましくは1〜2個の炭素原子を含む。C1〜3アルキル基は直鎖状でも分岐状でもよく、本明細書中に示されるように置換されていてもよい。本明細書で下付き文字を炭素原子の後で使用する場合、下付き文字は、指定する基が含有し得る炭素原子の数を指す。C1〜3アルキルは、1〜3個の炭素原子を有する直鎖状または分岐状の全てのアルキル基を含み、したがって、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、2−メチル−エチルなどを含む。
一実施形態では、「少なくとも1個のヘテロ原子」という表現は、「1個、2個もしくは3個のヘテロ原子」に限定され、特定の実施形態では、「1個もしくは2個のヘテロ原子」に限定され、より特定の実施形態では、「1個のヘテロ原子」に限定される。
O、S、S(=O)、およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリル(例えば、Het、Het、環A、および環Bの定義において現れるもの)は、特定の実施形態では、O、S、S(=O)、およびNから選択される1個、2個もしくは3個のヘテロ原子を含む4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルであり、より特定の実施形態では、O、S、S(=O)、およびNから選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルである。
O、S、S(=O)、およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの例としては、限定はされないが、アゼチジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、1,1−ジオキシド−チエタニル、1,1−ジオキシド−チオモルホリニル、ピペラジニル、ジオキソラニル、オキサゾリジニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニルなどが挙げられる。
HetおよびHetは、他に特に記載されていなければ、式(I)の分子の残りの部分に、利用可能な任意の環炭素原子または環ヘテロ原子を介して結合されていてもよい。
HetまたはHetの定義における同じ炭素原子上の2つの置換基が一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、それぞれ環Aまたは環Bを形成する場合、スピロ部分が形成されることは明らかであろう。例えば、Hetが、β位の炭素原子上の2つの置換基が一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成する1−ピペリジニルを表す場合、以下のスピロ部分が形成され:
Figure 2019518032

特に、上記例において、環Aが3−アゼチジニルを表す場合、以下のスピロ部分が形成される:
Figure 2019518032
そのようなスピロ部分の例としては、限定はされないが、
Figure 2019518032

などが挙げられる。
置換基が化学構造式によって示されているときは常に「−−−」は、式(I)の分子の残りの部分に結合している結合手を表している。
環系の1つが1つ以上の置換基で置換される場合、これらの置換基は、他に指示がない限り、または文脈から明らかでない限り、常に、その環系の炭素原子または窒素原子に結合した任意の水素原子を置換し得る。
本明細書で使用する場合、「被験体」という用語は、治療、観察または実験の対象となるか、または対象となっている動物、好ましくは哺乳動物(例えば、ネコ、イヌ、霊長類もしくはヒト)、より好ましくはヒトを指す。
本明細書で使用する場合、「治療有効量」という用語は、研究者、獣医、医学博士またはその他の臨床医によって求められる、組織系、動物またはヒトにおける生物学的または医学的応答(治療する疾患または障害の症状の改善または好転を含む)を誘発する活性化合物または医薬品の量を意味する。
「組成物」という用語は、指定された成分を指定された量で含む生成物、ならびに指定された量での指定された成分の組み合わせから直接または間接的に得られる任意の生成物を包含するものとする。
本明細書で使用する場合、「治療」という用語は、疾患の進行の緩徐化、中断、抑制または停止を含み得るあらゆるプロセスを指すものとするが、必ずしも全ての症状の完全な排除を示すわけではない。
本明細書で使用する場合、用語「本発明の化合物」は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物を含むものとする。
本明細書で使用する場合、実線のくさび形結合または破線のくさび形結合としてではなく実線としてのみ示される結合を有する化学式、あるいは1個以上の原子の周りに特定の配置(例えばR、S)を有するものとして別の方法で示されるあらゆる化学式は、それぞれあり得る立体異性体、または2つ以上の立体異性体の混合物を考慮している。
本明細書の上記および下記において、「式(I)の化合物」という用語は、その立体異性体およびその互変異性形態を含むものとする。
本明細書の上記または下記において、「立体異性体」、「立体異性形態」または「立体化学的異性形態」という用語は、互換的に用いられる。
本発明は、本発明の化合物の全ての立体異性体を、純粋な立体異性体として、または2つ以上の立体異性体の混合物として含む。
エナンチオマーは、重ね合わせることができない互いの鏡像となっている立体異性体である。1対のエナンチオマーの1:1混合物は、ラセミ体またはラセミ混合物である。
アトロプ異性体(atropisomer)(またはアトロプ異性体(atropoisomer))は、単結合の周りの回転が大きな立体障害によって制限されることによりもたらされる特定の空間立体配置を有する立体異性体である。式(I)の化合物のアトロプ異性形態は全て、本発明の範囲内に含まれるものとする。
ジアステレオマー(またはジアステレオ異性体)は、エナンチオマーではない立体異性体であり、すなわち、それらは鏡像の関係にない。化合物が二重結合を含有する場合、置換基はE配置またはZ配置となり得る。二価の環状(部分的)飽和基上の置換基は、シス配置またはトランス配置を有し得る。例えば、化合物が二置換のシクロアルキル基を含有する場合、置換基はシス配置またはトランス配置であり得る。したがって、本発明は、化学的に可能な場合は常に、エナンチオマー、アトロプ異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体、およびこれらの混合物を含む。
それらの全ての用語、すなわち、エナンチオマー、アトロプ異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体およびこれらの混合物の意味は、当業者に知られている。
絶対配置は、カーン・インゴルド・プレローグ表示法に従って特定される。不斉原子における配置は、RまたはSによって特定される。絶対配置が不明の分割された立体異性体は、それらが平面偏光を回転させる方向に応じて、(+)または(−)で示すことができる。例えば、絶対配置が不明の分割されたエナンチオマーは、それらが平面偏光を回転させる方向に応じて(+)または(−)で示すことができる。
特定の立体異性体が同定される場合、これは、前記立体異性体が他の立体異性体を実質的に含まない、すなわち他の立体異性体を、50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、より一層好ましくは5%未満、特に2%未満、最も好ましくは1%未満しか伴わないことを意味する。したがって、式(I)の化合物が例えば(R)と特定される場合、これは、その化合物が実質的に(S)異性体を含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばEと特定される場合、これは、その化合物が実質的にZ異性体を含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばシスと特定される場合、これは、その化合物が実質的にトランス異性体を含まないことを意味する。
式(I)の化合物の一部は、互変異性形態でも存在し得る。そのような形態は、存在し得る限り、本発明の範囲に含まれるものとする。したがって、1つの化合物は、立体異性形態でも互変異性形態でも存在し得るということになる。
例えば、R
Figure 2019518032

を示す場合、
Figure 2019518032

も本発明の範囲に含まれることが、当業者であれば明らかであろう。
治療用途には、式(I)の化合物、そのN−オキシド、および溶媒和物の塩は、対イオンが薬学的に許容されるものである。しかし、薬学的に許容されない酸および塩基の塩も、例えば、薬学的に許容される化合物の調製または精製に使用され得る。薬学的に許容されるか否かにかかわらず、全ての塩が本発明の範囲に含まれる。
上記または下記に記載される薬学的に許容される付加塩は、式(I)の化合物、そのN−オキシド、および溶媒和物が形成することができる治療上活性な非毒性の酸付加塩形態および塩基付加塩形態を含むものとする。薬学的に許容される酸付加塩は、塩基の形態をそのような適切な酸で処理することにより都合よく得ることができる。適切な酸には、例えば、無機酸、例えば、塩酸または臭化水素酸などのハロゲン化水素酸、硫酸、硝酸およびリン酸などの酸;または有機酸、例えば、酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸(すなわちエタン二酸)、マロン酸、コハク酸(すなわちブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸およびパモ酸などの酸が含まれる。逆に、前記塩の形態を、適切な塩基で処理することにより遊離塩基の形態に変換することができる。
酸性プロトンを含有する式(I)の化合物、そのN−オキシド、および溶媒和物はまた、適切な有機塩基および無機塩基で処理することにより、それらの非毒性の金属付加塩形態またはアミン付加塩形態に変換することができる。適切な塩基塩の形態には、例えば、アンモニウム塩、アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、およびカルシウム塩など、有機塩基との塩、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、4種のブチルアミン異性体、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、キヌクリジン、ピリジン、キノリンおよびイソキノリンなどの一級、二級および三級脂肪族および芳香族アミンとの塩;ベンザチン塩、N−メチル−D−グルカミン塩、ヒドラバミン塩、ならびに、例えば、アルギニンおよびリシンなどのアミノ酸との塩が含まれる。逆に、塩の形態を、酸で処理することにより遊離酸の形態に変換することができる。
溶媒和物という用語は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシドおよび薬学的に許容される塩が形成することができる水和物および溶媒付加形態を含む。そのような形態の例は、例えば、水和物およびアルコラートなどである。
下記の方法で調製される本発明の化合物は、エナンチオマーの混合物、特にエナンチオマーのラセミ混合物の形態で合成することができ、それらは当該技術分野で知られる分割手順に従って相互に分離することができる。式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物の鏡像異性形態を分割する方法は、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーを含む。前記純粋な立体化学的異性形態は、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性形態から誘導することもできるが、但し、反応は立体特異的に起こるものとする。特定の立体異性体を所望する場合、前記化合物は、立体特異的な調製方法で合成することが好ましいであろう。これらの方法は、エナンチオマー的に純粋な出発物質を使用することが有利であろう。
本出願の枠組みの中で、特に式(I)の化合物に関連して記述される場合、元素は、天然に存在するものでも合成により製造されたものでも、天然存在度でも同位体濃縮形でも、この元素の全ての同位体および同位体混合物を含む。放射標識された式(I)の化合物は、H、H、11C、18F、122I、123I、125I、131I、75Br、76Br、77Brおよび82Brの群から選択される放射性同位元素を含み得る。好ましくは、放射性同位体は、H、H、11Cおよび18Fの群から選択される。より好ましくは、放射性同位元素はHである。
特に、重水素化化合物は本発明の範囲に含まれるものとする。
一実施形態において、本発明は、式(I)の新規化合物、その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCRまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
は水素原子、−C(=O)OH、−C(=O)NH、−NH、−CHOH、
Figure 2019518032

を表し;
Yは−CH−または−NH−を表し;

Figure 2019518032

を表し;
は、C1〜4アルキル;−C(=O)−Het;同じ炭素原子上で1つの−OHおよび1つのHetで置換されたC1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−N(C=O−C1〜4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、
Figure 2019518032

−NH−C1〜4アルキル−OH、Het、−O−C(=O)−C1〜4アルキル−Het、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
4aは、水素原子、C1〜4アルキル、Het、または−OH、−NRおよびHetからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
4bは、水素原子、ハロ、C1〜4アルキル、または1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
は、水素原子、C1〜6アルキル、または1つの−OHにより置換されたC1〜6アルキルを表し;
は、水素原子、C1〜6アルキル、または1つの−OHにより置換されたC1〜6アルキルを表し;
Hetは、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、ハロ、−NH、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシル、C1〜4アルキルオキシ、フルオロ、シアノ、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されるか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成し;
環Aは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはO、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、または4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、1つもしくは2つのC1〜4アルキル置換基、1つのC1〜4アルキルおよび1つのヒドロキシ置換基、または1つのヒドロキシ置換基で任意選択により置換され;
各Hetは、独立に、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換され;
pは、1または2を表す]、
ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の新規化合物、その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCRまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
は水素原子、−C(=O)OH、−C(=O)NH、−NH、−CHOH、
Figure 2019518032

を表し;
Yは−CH−または−NH−を表し;
は、
Figure 2019518032

を表し;
は、C1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−N(C=O−C1〜4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−NH−C1〜4アルキル−OH、Het、および−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
4aはC1〜4アルキル、またはHetを表し;
4bは、ハロ、または1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
Hetは、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、C1〜4アルキル、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されるか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成し;
環Aは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはS(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;
各Hetは、独立に、少なくとも1つのN原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、1つまたは2つのC1〜4アルキル置換基で任意選択により置換され;
pは2を表す]、
ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の新規化合物、その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCRまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
は水素原子、−NH、−CHOH、または
Figure 2019518032

を表し;
Yは−CH−または−NH−を表し;
は、
Figure 2019518032

を表し;
は、C1〜4アルキル;または−OH、およびHetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し
4aはC1〜4アルキルを表し;
4bは、ハロ、または1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
Het
Figure 2019518032

を表す]、
ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物に関する。
本発明の他の実施形態は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、以下の限定の1つ以上が適用される:
(i)Rは水素原子、−C(=O)OH、−C(=O)NH、−NH、−CHOH、
Figure 2019518032

を表し;
(ii)R
Figure 2019518032

を表し;
(iii)Rは、C1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−N(C=O−C1−4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−NH−C1〜4アルキル−OH、Het、および−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
(iv)R4aはC1〜4アルキル、またはHetを表し;
(v)R4bは、ハロ、または1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
(vi)Hetは、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、C1〜4アルキル、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されるか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成し;
(vii)環Aは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはS(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;
(viii)各Hetは、独立に、少なくとも1つのN原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、1つまたは2つのC1〜4アルキル置換基で任意選択により置換され;
(ix)pは2を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は−NHを表し;

Figure 2019518032

を表し;
Yは−CH−を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、XはCHを表し、かつXはCRを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、XはCHを表し、かつXはNを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、XはNを表し、かつXはCRを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、XはCRを表し;特に、式中、XはCHを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Yは−CH−を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Yは−NH−を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Yは−NH−を表し;かつ
は、C1〜4アルキル、または1つの−OH置換基で置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
4aは、水素原子、C1〜4アルキル、または−NRおよびHetからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
4bは、水素原子、ハロ、C1〜4アルキル、または1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
4aはC1〜4アルキルを表し;特に、R4aはメチルを表し;
4bは、1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
特に、R4bはCFを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
4aはC1〜4アルキルを表し;特に、R4aはメチルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、R4aは、水素原子、C1〜4アルキル、Het、または−OH、−NRおよびHetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
4bは、1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
特に、R4bはCFを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、R4aおよびR4bは水素原子以外である。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、R4aおよびR4bは一緒になって、それらが結合しているフェニル環と共に、式(a−1)、(a−2)、(a−3)、(a−4)または(a−5)の構造;特に、式(a−2)または(a−4)の構造;より特に、式(a−2)の構造を形成する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
4aは、C1〜4アルキル、Het、または−OH、−NRおよびHetからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
4bは、水素原子、ハロ、C1〜4アルキル、または1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
あるいは、R4aとR4bは一緒になって、それらが結合しているフェニル環と共に、式(a−2)、または(a−4)の構造を形成する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
4aは、水素原子、C1〜4アルキル、Het、または−OH、−NRおよびHetからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
4bは、C1〜4アルキル、または1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
4aは、C1〜4アルキル、Het、または−OH、−NRおよびHetからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
4bはC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
4aは、C1〜4アルキル、Het、または−OH、−NRおよびHetからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
4bは、C1〜4アルキル、または1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
あるいは、R4aとR4bは一緒になって、それらが結合しているフェニル環と共に、式(a−2)、または(a−4)の構造を形成する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Rは、C1〜4アルキル、−C(=O)−Het;−CH(OH)−CH−R;同じ炭素原子上で1つの−OHおよび1つのHetで置換されたC1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−N(C=O−C1〜4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

−NH−C1〜4アルキル−OH、Het、−O−C(=O)−C1〜4アルキル−Het、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、C1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

および−NH−C1〜4アルキル−OHからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、C1〜4アルキル;−CH(OH)−CH−R;またはハロ、−OH、−NH、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、および−NH−C1〜4アルキル−OHからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
は−OH、または−NHを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、ハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

および−NH−C1〜4アルキル−OHからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Rは、C1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

および−NH−C1〜4アルキル−OHからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Rは、−CH(OH)−CH−R;またはハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

および−NH−C1〜4アルキル−OHからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、他の実施形態のいずれかにおいて定義されるとおりの1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを示す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、

Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、

Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、1つの−OH置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;特に、Rは、−CH−OHを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は−C(=O)NH、−NH
Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は−C(=O)NH、−NH
Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、
Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Rは、−C(=O)OH、−C(=O)NH、または−NHを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は−C(=O)NHまたは−NHを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は−NHを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は水素原子を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は水素原子以外を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Rは、ハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、または−NH−C1〜4アルキル−OHを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Rは−OHまたは−NHを表し;特に、Rは−NHを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、C1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OHおよび−NH−C1〜4アルキル−OH;からなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
特に、Rは、C1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、および−NH−C1〜4アルキル−OHからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;より特に、Rは、C1〜4アルキル;またはハロおよび−OHからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
より一層特に、Rは、C1〜4アルキル;または1つの−OH置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
さらに特に、Rは、C1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
各Hetは、独立に、
Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
各Hetは、独立に、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、ヒドロキシ、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換され;
pは、1または2を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、両R置換基は水素原子であり;かつ両R置換基は水素原子である。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
両R置換基は同じであって、水素原子、フルオロ、およびメチルからなる群から選択され;かつ
両R置換基は同じであって、水素原子およびメチルからなる群から選択される。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、

Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、

Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
Figure 2019518032

を表すRは、
Figure 2019518032

に限定される。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
Figure 2019518032

を表すRは、それぞれ
Figure 2019518032

に限定される。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、Het1a、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Het1bからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキル;または
同じ炭素原子上で、1つの−OHおよび1つのHet1bにより置換されたC1〜4アルキルを表し;
Hetは、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、ハロ、−NH、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されるか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成し;
Het1aはHetと同様に定義されるが、但し、Het1aは常にRの残りの部分に環窒素原子により結合していることを条件とし;
Het1bはHetと同様に定義されるが、但し、Het1bは常にRの残りの部分に環炭素原子により結合していることを条件とする。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、Het1a、−O−C(=O)−C1〜4アルキル−Het1a、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Het1bからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキル;
−CH(OH)−CH−Het1a;または同じ炭素原子上で、1つの−OHおよび1つのHet1bにより置換されたC1〜4アルキルを表し;
Hetは、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、ハロ、−NH2、1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されるか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成し;
Het1aはHetと同様に定義されるが、但し、Het1aは常にRの残りの部分に環窒素原子により結合していることを条件とし;
Het1bはHetと同様に定義されるが、但し、Het1bは常にRの残りの部分に環炭素原子により結合していることを条件とする。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は−C(=O)OH以外を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、Het、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基により置換されたC1〜4アルキル;または
同じ炭素原子上で、1つの−OHおよび1つのHetにより置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、Het、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキル;−CH(OH)−CH−Het;または同じ炭素原子上で1つの−OHおよび1つのHetで置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Rは、Het、−O−C(=O)−C1〜4アルキル−Het、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基により置換されたC1〜4アルキル;または
−CH(OH)−CH−Hetを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Rは、Het、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基により置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、Hetおよび−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基により置換されたC1〜4アルキルを表し;
特にRは、1つのHetにより置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、Het、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基により置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Rは、1つのHet置換基により置換されたC1〜4アルキルを表し;特に、Rは、1つのHet1a置換基により置換されたC1〜4アルキルを表し、Het1aはHetと同様に定義されるが、但し、Het1aは常にC1〜4アルキルに環窒素原子により結合していることを条件とする。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、次の条件が適用される:Yが−NH−を表すとき、その場合、Rは、1つのHet置換基により置換されたC1〜4アルキルを表し;特に、Yが−NH−を表すとき、その場合、Rは、1つのHet1a置換基により置換されたC1〜4アルキルを表し、Het1aはHetと同様に定義されるが、但し、Het1aは常にC1〜4アルキルに環窒素原子により結合していることを条件とする。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、次の条件が適用される:Yが−NH−を表すとき、
その場合、Rは、C1〜4アルキル、または1つの−OH置換基で置換されたC1〜4アルキルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Hetは、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、−NH、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されるか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Hetは、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、−NH、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換される。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、環Aは、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、環Aは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはS(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、または4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは1つのヒドロキシ置換基で任意選択により置換される。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Hetは、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成する。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Hetは、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、−NH、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキルヒドロキシ、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換される。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Hetは、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;pは2を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Hetは、1つのS(=O)を含有し、かつ1つのNもまた含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;pは2を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Hetは1つのS(=O)を含有し、かつ1つのNもまた含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、−NH、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換され;
pは2を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
Het
Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
Hetは、−NH、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換された
Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Het
Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、C1〜4アルキル;−CH(OH)−CH−R;またはハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−N(C=O−C1〜4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

−NH−C1〜4アルキル−OH、Het、および−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
かつ、Het
Figure 2019518032

を表す。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Het
Figure 2019518032

を表し;Zは−NH−、−S−、−O−または−S(O)−を表し;特に、Zは−S(O)−を表し;
nは0、1、または2を表し、
mは1、2、または3を表すが;但し、nが0である場合、mが値1を有さないことを条件とする。
特定の実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Hetは、式(I)の分子の残りの部分に窒素原子により結合している。
特定の実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、Hetは、式(I)の分子の残りの部分に炭素原子により結合している。
特定の実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、C1〜4アルキル;−C(=O)−Het;同じ炭素原子上で1つの−OHおよび1つのHetで置換されたC1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−N(C=O−C1〜4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

−NH−C1〜4アルキル−OH、Het、および−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
Hetは窒素原子により式(I)の分子の残りの部分に結合している。
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、C1〜4アルキル;−CH(OH)−CH−R;またはハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−N(C=O−C1〜4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

−NH−C1〜4アルキル−OH、Het、および−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
Hetは窒素原子により式(I)の分子の残りの部分に結合している。
特定の実施形態において、本発明は、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されるそれらのあらゆる亜群に関し、ここで、
は、C1〜4アルキル;−C(=O)−Het;−CH(OH)−CH−R;同じ炭素原子上で1つの−OHおよび1つのHet1bで置換されたC1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−NH
−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−N(C=O−C1〜4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

−NH−C1〜4アルキル−OH、Het1a、−O−C(=O)−C1〜4アルキル−Het1a、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Het1bからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
は、Het1a、ハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

または−NH−C1〜4アルキル−OHを表し;
Hetは、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、ハロ、−NH2、1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されるか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成し;
Het1aはHetと同様に定義されるが、但し、Het1aは常にRの残りの部分に環窒素原子により結合していることを条件とし;
Het1bはHetと同様に定義されるが、但し、Het1bは常にRの残りの部分に環炭素原子により結合していることを条件とする。
一実施形態において、式(I)の化合物は、化合物1、21、39および46、その互変異性体、および立体異性形態、
ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物からなる群から選択される。
一実施形態において、式(I)の化合物は、化合物1、21、39および46からなる群から選択される。
上記の実施形態のあらゆる可能な組み合わせが、本発明の範囲に包含されると考えられる。
式(I)の化合物の調製方法
本節においては、他の全ての節と同様に文脈に別段の記載がない限り、式(I)への言及はまた、本明細書において定義されている全ての他の亜群およびその例を含む。
式(I)の化合物のいくつかの典型的な例の一般的な調製を、以下および具体例において記載するが、それらは、市販されているか、または当業者に一般に用いられる標準的な合成方法によって調製される出発物質から一般に調製される。下記スキームは単に本発明の例を示すものであって、本発明を決して限定するものではない。
あるいは、本発明の化合物はまた、有機化学分野における当業者によって一般に用いられる標準的な合成方法と組み合わせた、以下の一般スキームの記載と類似した反応プロトコルによって調製され得る。例えば、いくつかの一般スキームにおいて、NまたはCHに限定されたXについて記載された類似化学は、一般にCRであるXにも適合させ得ることは、当業者は理解するであろう。適切な保護基を適用する必要があるかもしれないことを理解すべきである。下記スキームは、Yが−CH−を表す式(I)の化合物に焦点を当てているが、Yが−NHを表す式(I)の化合物を合成するために、類似の化学を標準的な合成プロセスと組み合わせて適用できることは、当業者は理解するであろう(スキーム19も参照)。
スキームに記載の反応において、反応性官能基、例えば、ヒドロキシ基、アミノ基、またはカルボキシ基が最終生成物で望まれる場合、反応へのそれらの不要な関与を避けるために、これらの反応性官能基を保護する必要がある場合があることは、当業者は理解するであろう。従来の保護基を、標準的な実践に従って用いることが可能である。これは、具体例において例示される。保護基は、当該技術分野から既知の方法を使用して、都合のよい後段で除去することができる。
スキームに記載の反応において、例えばNガス雰囲気下などの不活性雰囲気下で反応を行うことが望ましいか、または必要であり得ることは、当業者は理解するであろう。
反応後処理(例えば、クエンチ、カラムクロマトグラフィ、抽出などの化学反応の生成物の単離および精製に必要とされる一連の操作を指す)の前に反応混合物を冷却する必要があり得ることは当業者に明らかであろう。
反応混合物を攪拌しながら加熱することで、反応による成果を高め得ることを当業者は理解するであろう。いくつかの反応においては、全体的な反応時間を短縮するために従来の加熱に代えてマイクロ波加熱を用いることができる。「密閉条件」を指す一般スキームにおける反応条件は、溶媒がより揮発性になるにつれて圧力が増加する密閉反応容器を指す。これは一般的には下記スキームにおける反応を成功させるための絶対的な要件ではないが、通常は反応時間を短縮することにつながる。
当業者は、下記スキームに示す化学反応の別の順序によっても、式(I)の化合物が得られ得ることを理解されよう。下記スキームに示される中間体および最終化合物を、当業者によく知られた方法に従ってさらに官能化し得ることは、当業者は理解するであろう。
上述のとおり、接頭語の「Cx〜y」(式中、xおよびyは整数である)は、本明細書で使用される場合、所与の基の炭素原子数を指す。当業者は、Cが共有結合に対応することを理解するであろう。したがって、基または基の一部としての「C0〜3アルキル」という用語は、共有結合(C)および式C2n+1(式中、nは1〜3の範囲の数である)のヒドロカルビル基を指す。
一般スキームのいくつかの化合物は、例示的な例であり得る。
一般に、Rが水素原子に限定され、他の可変要素が式(Ia)に示される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム1に従って調製することができ、ここで、WおよびWは、Cl、BrまたはIなどの脱離基を表す。スキーム1中の他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム1においては、以下の反応条件が適用される:
1:RHの場合:
−溶媒を使用せず、100℃などの好適な温度で
−あるいは、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(Davephos)などの好適なリガンド、例えばトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pddba)または酢酸パラジウムなどの好適な触媒、例えばCsCOなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールまたはジオキサンなどの好適な溶媒の存在下、例えば100〜120℃などの好適な温度で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物などの好適な触媒、例えばリン酸カリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、80℃〜105℃の範囲の好適な温度で;
2:例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc))などの好適な触媒、例えばテトラキスフェニルホスフィン(P(Ph))などの好適なリガンド、例えば炭酸カリウム(KCO)などの好適な塩基の存在下、例えば1,4−ジオキサンなどの好適な溶媒中、例えば100℃などの好適な温度にて、密閉条件で。
一般に、Rが水素原子に限定され、他の可変要素が式(Ib)、(Ica)、(Icb)および(Id)に示される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム2に従って調製することができ、ここで、Wは、Cl、BrまたはIなどの脱離基を表す。スキーム2中の他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って、または上で定義されたとおりに定義される。
Figure 2019518032
スキーム2においては、以下の反応条件が適用される:
1:RHの場合:
−溶媒を使用せず、100℃などの好適な温度で
−あるいは、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(Davephos)などの好適なリガンド、例えばトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pddba)または酢酸パラジウムなどの好適な触媒、例えばCsCOなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールまたはジオキサンなどの好適な溶媒の存在下、例えば100〜120℃などの好適な温度で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物またはRuPhosパラダサイクルなどの好適な触媒、例えばリン酸カリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、80℃〜105℃の範囲の好適な温度で;
2:密閉条件で、モレキュラーシーブ(4Å)の存在下、例えばエチレングリコールジメチルエーテル(DME)などの好適な溶媒中、例えば80℃などの好適な温度で;
3:密閉条件で、任意選択により例えば炭酸水素ナトリウム(NaHCO)などの好適な塩基の存在下、例えばエチレングリコールジメチルエーテル(DME)またはアセトニトリル(ACN)などの好適な溶媒中、60〜80℃の範囲の好適な温度で、任意選択によりモレキュラーシーブ(4Å)の存在下で;
4:密閉条件で、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc))などの好適な触媒、例えばテトラキスフェニルホスフィン(P(Ph))などの好適なリガンド、例えば炭酸カリウム(KCO)などの好適な塩基の存在下、例えば1,4−ジオキサンなどの好適な溶媒中、例えば100℃などの好適な温度で。
5:例えば水酸化リチウムなどの好適な塩基の存在下、例えばメタノールと水の混合物などの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
6:例えば水素化アルミニウムリチウムまたは水素化ホウ素リチウムなどの好適な還元剤の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、0〜室温の範囲の好適な温度で。
一般に、RがCOOH、CONHおよびCHOHに限定され、他の可変要素が式(Ie)、(If)および(Ig)に示される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム3に従って調製することができ、ここで、Wは、ClまたはBrなどの脱離基を表す。スキーム3中の他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って、または上で定義されたとおりに定義される。
Figure 2019518032
スキーム3においては、以下の反応条件が適用される:
1:RHの場合:
−溶媒を使用せず、100℃などの好適な温度で
−あるいは、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(Davephos)などの好適なリガンド、例えばトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pddba)または酢酸パラジウムなどの好適な触媒、例えばCsCOなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールまたはジオキサンなどの好適な溶媒の存在下、例えば100〜120℃などの好適な温度で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物またはRuPhosパラダサイクルなどの好適な触媒、例えばリン酸カリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、80℃〜105℃の範囲の好適な温度で;
2:オートクレーブ内で、例えば酢酸パラジウムなどの好適な触媒、例えば1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンなどの好適なリガンド、例えば酢酸カリウムなどの好適な塩基の存在下、例えばメタノールなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で。
3:密閉条件で、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)などの好適な触媒、例えばテトラキスフェニルホスフィン(P(Ph))などの好適なリガンド、例えば炭酸カリウム(KCO)などの好適な塩基の存在下、例えば1,4−ジオキサンなどの好適な溶媒中、例えば100℃などの好適な温度で。
4:密閉条件で、例えばエタノールなどの好適な溶媒中、例えば90℃などの好適な温度で;
5:例えば水酸化リチウムなどの好適な塩基の存在下、例えばテトラヒドロフランと水の混合物などの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
6:例えば水素化アルミニウムリチウムなどの好適な還元剤の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で。
一般に、RがNHおよび
Figure 2019518032

であるR1aに限定され、他の可変要素が式(Ih)および(Ii)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム4に従って調製することができる。PGは、例えばN,N−ジメチルスルホンアミジル部分または2−テトラヒドロピラニル部分などの保護基と定義される。スキーム4中の他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って、または上で定義されたとおりに定義される。
Figure 2019518032
スキーム4においては、以下の反応条件が適用される:
1:(PG)R1aB(OH)または(PG)R1a(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物などの好適な触媒、例えばリン酸カリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、80℃〜100℃の範囲の好適な温度で;
1a(PG)の場合、最初に、塩化亜鉛、例えばブチルリチウムなどの好適な脱プロトン化剤、例えばTHFなどの好適な溶媒の存在下、例えば−78℃などの好適な温度で、次に、この溶液(の/への)中間体(L)の任意選択でのTHF溶液と、例えばPd(PPhなどの好適な触媒との混合物(への)添加、60〜100℃の範囲の好適な温度での加熱;
2:例えば酢酸パラジウムなどの好適な触媒の存在下、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)などの好適なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの好適な塩基の存在下、例えば100℃などの好適な温度にて、密閉条件で;
3:密閉条件で、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)などの好適な触媒、例えばテトラキスフェニルホスフィン(P(Ph))などの好適なリガンド、例えば炭酸カリウム(K<CO)などの好適な塩基の存在下、例えば1,4−ジオキサンなどの好適な溶媒中、例えば100℃などの好適な温度で。
4:例えば塩酸などの好適な酸の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば60℃などの好適な温度で;
5:例えば塩酸などの好適な酸の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、室温から60℃の範囲の好適な温度で。
一般に、他の可変要素が(Ii)に示される式(I)の化合物は、以下の反応スキーム5に従って調製することができ、ここで、Wは、BrまたはIなどの脱離基を表す。スキーム5中の他の全ての可変要素は、上記のように、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム5においては、以下の反応条件が適用される:
1:RHの場合:
−密閉条件下またはマイクロ波照射下、溶媒を使用せずに、例えば100℃〜175℃の範囲などの温度で;
−あるいは、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)などの好適なリガンド、例えばクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(Brettphos触媒前駆体第一世代)などの好適な触媒、例えばカリウムtertブチレートなどの好適な塩基、および例えばジオキサンなどの適当な溶媒の存在下、例えば120℃の好適な温度にて、密閉条件で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物またはRuPhosパラダサイクルなどの好適な触媒、例えばリン酸カリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、80℃〜105℃の範囲の好適な温度で;
2:例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)などの好適な触媒、例えばテトラキスフェニルホスフィン(P(Ph))などの好適なリガンド、例えば炭酸カリウム(KCO)などの好適な塩基の存在下、例えば1,4−ジオキサンなどの好適な溶媒中、例えば100〜140℃などの好適な温度、最後はマイクロ波条件下で。
一般に、他の可変要素が式(Ija)、(Ijb)および(Ik)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム6に従って調製することができる。スキーム6中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム6においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えばジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
2:RHの場合:
−好適な塩基の存在下、溶媒を使用せず、室温などの好適な温度で
−あるいは、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(Davephos)などの好適なリガンド、例えばトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pddba)または酢酸パラジウムまたはクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(Brettphos触媒前駆体第一世代)などの好適な触媒、例えばCsCOカリウムまたはtertブトキシドなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールまたはジオキサンなどの好適な溶媒の存在下、例えば密閉条件下、例えば100〜120℃などの好適な温度で、任意選択により密閉条件で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物またはRuPhosパラダサイクルなどの好適な触媒、例えばリン酸カリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、80℃〜105℃の範囲の好適な温度で;
3:密閉条件で、例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc))などの好適な触媒、例えばテトラキスフェニルホスフィン(P(Ph))などの好適なリガンド、例えば炭酸カリウム(KCO)などの好適な塩基の存在下、例えば1,4−ジオキサンなどの好適な溶媒中、例えば100℃などの好適な温度で。
4:例えば水素化アルミニウムリチウムなどの好適な還元剤の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば0℃から室温の間のような好適な温度で。
一般に、Rが水素原子に限定され、他の可変要素が式(Il)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム7に従って調製することができる。スキーム7中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム7においては、以下の反応条件が適用される:
1:RHの場合:
−あるいは、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)などの好適なリガンド、例えばクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(Brettphos触媒前駆体第一世代)などの好適な触媒、炭酸セシウムなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールなどの好適な溶媒の存在下、例えば100℃などの好適な温度で、シュレンク反応器内で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物またはRuPhosパラダサイクルなどの好適な触媒、例えばリン酸カリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、80℃〜105℃の範囲の好適な温度で;
2:例えばN−ブロモスクシンイミドまたはN−ヨードスクシンイミドなどの好適なハロゲン化剤の存在下、例えばアセトニトリルなどの好適な溶媒中、例えば0℃などの好適な温度で。
3:例えばビス(トリ−tert−ブチルホスフィンパラジウム(0)などの好適な触媒の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば60℃などの好適な温度で、シュレンク反応器内で。
一般に、Rが水素原子に限定され、
他の可変要素が式(Im)および(In)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム8に従って調製することができる。スキーム8では、RおよびRは、C1−4アルキルを表し、Rは、C1−4アルキルまたはフェニルを表し、例えば、RおよびRは、CHを表し、Rは、C(CHまたはフェニルを表す。スキーム8中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム8においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えばイミダゾールなどの好適な試薬の存在下、例えばジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
2:例えば水酸化ナトリウム水溶液などの好適な塩基の存在下、例えばテトラヒドロフランまたはテトラヒドロフランとエタノールの混合物などの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
3:例えばビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)などの好適な触媒の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば60℃などの好適な温度で、シュレンク反応器内で;
4:例えばN−ブロモスクシンイミドまたはN−ヨードスクシンイミドなどの好適なハロゲン化剤の存在下、例えばアセトニトリルなどの好適な溶媒中、例えば0℃などの好適な温度で;
5:例えばフッ化テトラブチルアンモニウムなどの好適な脱シリル化試薬の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で。
一般に、Rが水素原子に限定される式(XXXVII)および(XXXVIII)の中間体は、以下の反応スキーム9に従って調製することができる。スキーム9中の他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム9においては、以下の反応条件が適用される:
1:RHの場合:
−溶媒を使用せず、110℃などの好適な温度で;
−あるいは、例えばトリメチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジメチルスルホキシドまたはアセトニトリルなどの好適な溶媒中、80〜120℃の範囲の好適な温度で;
−あるいは、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(Davephos)などの好適なリガンド、例えばトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pddba)または酢酸パラジウムなどの好適な触媒、例えばCsCOなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールまたはジオキサンなどの好適な溶媒の存在下、例えば100〜120℃などの好適な温度で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えばビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)−クロリドまたは1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物などの好適な触媒、例えば炭酸ナトリウムカリウムまたはリン酸カリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、例えば80℃などの好適な温度で;
2:例えばパラジウム炭などの好適な触媒の存在下、例えばテトラヒドロフランまたはエタノールなどの好適な溶媒中、1〜3バールの水素下で、
あるいは、例えば亜鉛などの好適な金属、例えば塩化アンモニウムなどの好適な塩の存在下、例えばメタノールなどの好適な溶媒中、0〜5℃の範囲などの好適な温度で;
3:任意選択により例えば炭酸水素ナトリウム(NaHCO)などの好適な塩基の存在下、例えばエチレングリコールジメチルエーテル(DME)またはアセトニトリル(ACN)などの好適な溶媒中、60〜120℃の範囲の好適な温度で、任意選択によりモレキュラーシーブ(4Å)の存在下、密閉条件またはマイクロ波照射下で;
4:シュレンク反応器内で、例えばジメチルホルアミドなどの好適な溶媒中、例えば120℃などの好適な温度で;
5:好適な試薬、例えば水素化ホウ素リチウムなどの好適な還元剤の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば50℃などの好適な温度で、任意選択により密閉条件で;
6:例えばN−ブロモスクシンイミドまたはN−ヨードスクシンイミドなどの好適なハロゲン化剤の存在下、例えばアセトニトリルなどの好適な溶媒中、例えば0℃などの好適な温度で。
あるいは、Rが水素原子に限定される式(XXXIX)の中間体は、以下の反応スキーム10に従って調製することができる。スキーム10中の他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って、または上で定義されたとおりに定義される。
Figure 2019518032
スキーム10においては、以下の反応条件が適用される:
1:シュレンク反応器内で、例えばジメチルホルアミドなどの好適な溶媒中または溶媒なしで、例えば120℃などの好適な温度で;
2:例えば水酸化ナトリウム水溶液などの好適な塩基の存在下、例えばテトラヒドロフラン、エタノール、またはテトラヒドロフランとエタノールの混合物などの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
3:例えばイミダゾールなどの好適な試薬の存在下、例えばジメチルホルムアミドまたはジクロロメタンなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
4:RHの場合:
−溶媒を使用せず、110℃などの好適な温度で;
−あるいは、例えばトリメチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジメチルスルホキシドまたはアセトニトリルなどの好適な溶媒中、80〜120℃の範囲の好適な温度で;
−あるいは、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(Davephos)などの好適なリガンド、例えばトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pddba)または酢酸パラジウムなどの好適な触媒、例えばCsCOなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールまたはジオキサンなどの好適な溶媒の存在下、例えば100〜120℃などの好適な温度で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えばビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)−クロリドまたは1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物などの好適な触媒、例えば炭酸ナトリウムカリウムまたはリン酸カリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、例えば80℃などの好適な温度で。
一般に、Rが水素原子に限定され、他の可変要素が式(Io)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム11に従って調製することができる。スキーム11中の他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って、または上で定義されたとおりに定義される。
Figure 2019518032
スキーム11においては、以下の反応条件が適用される:
1:任意選択により例えば炭酸水素ナトリウム(NaHCO)などの好適な塩基の存在下、例えばエチレングリコールジメチルエーテル(DME)またはアセトニトリル(ACN)などの好適な溶媒中、60〜120℃の範囲の好適な温度で、任意選択によりモレキュラーシーブ(4Å)の存在下、密閉条件またはマイクロ波照射下で;
2:例えばN−ブロモスクシンイミドまたはN−ヨードスクシンイミドなどの好適なハロゲン化剤の存在下、例えばアセトニトリルなどの好適な溶媒中、例えば0℃などの好適な温度で。
3:例えばビス(トリ−tert−ブチルホスフィンパラジウム(0)などの好適な触媒の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば60℃などの好適な温度で、シュレンク反応器内で。
一般に、R
Figure 2019518032

であるR1aに限定され、他の可変要素が式(Ip)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム12に従って調製することができる。スキーム12中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム12においては、以下の反応条件が適用される:
1:RHの場合:
−溶媒を使用せず、110℃などの好適な温度で;
−あるいは、例えばトリメチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジメチルスルホキシドまたはアセトニトリルなどの好適な溶媒中、80〜120℃の範囲の好適な温度で;
−あるいは、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(Davephos)などの好適なリガンド、例えばクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(Brettphos触媒前駆体第一世代)などの好適な触媒、例えばCsCOなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールなどの好適な溶媒の存在下、例えば100〜120℃などの好適な温度で、密閉条件で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えばビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)−クロリドなどの好適な触媒、例えば炭酸ナトリウムカリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、例えば80℃などの好適な温度で;
2:例えばN−ブロモスクシンイミドまたはN−ヨードスクシンイミドなどの好適なハロゲン化剤の存在下、例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
3:例えばビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)などの好適な触媒の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば60℃などの好適な温度で、シュレンク反応器内で;
4:例えば塩酸などの好適な酸の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば60℃などの好適な温度で。
一般に、R
Figure 2019518032

であるR1aに限定され式(L)の中間体は、以下の反応スキーム13に従って調製することができる。スキーム13中の他の全ての可変要素は、本発明の範囲に従って、または上で定義されたとおりに定義される。
Figure 2019518032
スキーム13においては、以下の反応条件が適用される:
1:60〜80℃の範囲の温度で、密閉条件で;
2:(PG)R1aB(OH)または(PG)R1a(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物などの好適な触媒、例えばリン酸カリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、80℃〜100℃の範囲の好適な温度で;
1a(PG)の場合、最初に、塩化亜鉛、例えばブチルリチウムなどの好適な脱プロトン化剤、例えばTHFなどの好適な溶媒の存在下、例えば−78℃などの好適な温度で、次に、この溶液(の/への)中間体(L)の任意選択でのTHF溶液と、例えばPd(PPhなどの好適な触媒との混合物(への)添加、60〜100℃の範囲の好適な温度での加熱;
3:例えば水酸化ナトリウム水溶液などの好適な塩基の存在下、例えばテトラヒドロフラン、エタノール、またはテトラヒドロフランとエタノールの混合物などの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
4:例えばイミダゾールなどの好適な試薬の存在下、例えばジメチルホルムアミドまたはジクロロメタンなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で。
一般に、R
Figure 2019518032

であるR1aに限定され、他の可変要素が式(Iq)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム14に従って調製することができる。スキーム14中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム14においては、以下の反応条件が適用される:
1:60〜80℃の範囲の温度で、密閉条件で;
2:(PG)R1aB(OH)または(PG)R1a(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えば1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン付加物などの好適な触媒、例えばリン酸カリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、80℃〜100℃の範囲の好適な温度で;
1a(PG)の場合、最初に、塩化亜鉛、例えばブチルリチウムなどの好適な脱プロトン化剤、例えばTHFなどの好適な溶媒の存在下、例えば−78℃などの好適な温度で、次に、この溶液(の/への)中間体(L)の任意選択でのTHF溶液と、例えばPd(PPhなどの好適な触媒との混合物(への)添加、60〜100℃の範囲の好適な温度での加熱;
4:例えばN−ブロモスクシンイミドまたはN−ヨードスクシンイミドなどの好適なハロゲン化剤の存在下、例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
5:例えばビス(トリ−tert−ブチルホスフィンパラジウム(0)などの好適な触媒の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば60℃などの好適な温度で、シュレンク反応器内で。
6:例えば塩酸などの好適な酸の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば60℃などの好適な温度で;
一般に、RがCH−OHに限定され、他の可変要素が式(Ir)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム15に従って調製することができ、ここでPGはテトラヒドロピラニルまたは−SiRである。スキーム15中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム15においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えばジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、100〜130℃の範囲の温度で、密閉条件で;
2:例えばp−トルエンスルホン酸ピリジニウムなどの好適な酸の存在下、例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中、50℃などの好適な温度で、または例えばイミダゾールなどの好適な試薬の存在下、例えばジメチルホルムアミドもしくはジクロロメタンなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
3:RHの場合:
−溶媒を使用せず、110℃などの好適な温度で
−あるいは、例えばトリメチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジメチルスルホキシドまたはアセトニトリルなどの好適な溶媒中、80〜120℃の範囲の好適な温度で;
−あるいは、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(Davephos)などの好適なリガンド、例えばクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(Brettphos触媒前駆体第一世代)などの好適な触媒、例えばCsCOなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールなどの好適な溶媒の存在下、例えば100〜120℃などの好適な温度で、密閉条件で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えばビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)−クロリドなどの好適な触媒、例えば炭酸ナトリウムカリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、例えば80℃などの好適な温度で;
4:例えばN−ブロモスクシンイミドまたはN−ヨードスクシンイミドなどの好適なハロゲン化剤の存在下、例えばアセトニトリルなどの好適な溶媒中、例えば0℃などの好適な温度で;
5:例えばビス(トリ−tert−ブチルホスフィンパラジウム(0)などの好適な触媒の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば60℃などの好適な温度で、シュレンク反応器内で。
6:例えば塩酸などの好適な酸の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、室温から60℃の範囲の好適な温度で。
一般に、RがCH−OHに限定され、他の可変要素が式(Is)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム16に従って調製することができる。スキーム16中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム16においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えばジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、100〜130Cの範囲の温度で、密閉条件で;
2:例えばp−トルエンスルホン酸ピリジニウムなどの好適な酸の存在下、例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中、50℃などの好適な温度で、または例えばイミダゾールなどの好適な試薬の存在下、例えばジメチルホルムアミドもしくはジクロロメタンなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
3:RHの場合:
−溶媒を使用せず、110℃などの好適な温度で
−あるいは、例えばトリメチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジメチルスルホキシドまたはアセトニトリルなどの好適な溶媒中、80〜120℃の範囲の好適な温度で;
−あるいは、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(Davephos)などの好適なリガンド、例えばクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(Brettphos触媒前駆体第一世代)などの好適な触媒、例えばCsCOなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールなどの好適な溶媒の存在下、例えば100〜120℃などの好適な温度で、密閉条件で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えばビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)−クロリドなどの好適な触媒、例えば炭酸ナトリウムカリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、例えば80℃などの好適な温度で;
4:例えばN−ブロモスクシンイミドまたはN−ヨードスクシンイミドなどの好適なハロゲン化剤の存在下、例えばアセトニトリルなどの好適な溶媒中、例えば0℃などの好適な温度で;
5:例えば水酸化ナトリウム水溶液などの好適な塩基の存在下、例えばテトラヒドロフラン、エタノール、またはテトラヒドロフランとエタノールの混合物などの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で;
6:例えばビス(トリ−tert−ブチルホスフィンパラジウム(0)などの好適な触媒の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば60℃などの好適な温度で、シュレンク反応器内で。
7:例えば塩酸などの好適な酸の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、室温から60℃の範囲の好適な温度で。
一般に、RがNHに限定され、他の可変要素が式(It)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム17に従って調製することができる。スキーム17中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム17においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えば酢酸パラジウムなどの好適な触媒の存在下、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)などの好適なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの好適な塩基の存在下、例えば100℃などの好適な温度にて、密閉条件で;
2:例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc))などの好適な触媒、例えばテトラキスフェニルホスフィン(P(Ph))などの好適なリガンド、例えば炭酸カリウム(KCO)などの好適な塩基の存在下、例えば1,4−ジオキサンなどの好適な溶媒中、例えば100℃などの好適な温度にて、密閉条件で;
3:RHの場合:
−溶媒を使用せず、110℃などの好適な温度で
−あるいは、例えばトリメチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジメチルスルホキシドまたはアセトニトリルなどの好適な溶媒中、80〜120℃の範囲の好適な温度で;
−あるいは、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(Davephos)などの好適なリガンド、例えばクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(Brettphos触媒前駆体第一世代)などの好適な触媒、例えばCsCOなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールなどの好適な溶媒の存在下、例えば100〜120℃などの好適な温度で、密閉条件で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えばビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)−クロリドなどの好適な触媒、例えば炭酸ナトリウムカリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、例えば80℃などの好適な温度で;
4:例えば塩酸などの好適な酸の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、室温から60℃の範囲の好適な温度で。
一般に、RがNHに限定され、他の可変要素が式(Iu)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム18に従って調製することができる。スキーム18中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム18においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えば酢酸パラジウムなどの好適な触媒の存在下、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)などの好適なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの好適な塩基の存在下、例えば100℃などの好適な温度にて、密閉条件で;
2:例えば酢酸パラジウム(Pd(OAc)などの好適な触媒、例えばテトラキスフェニルホスフィン(P(Ph))などの好適なリガンド、例えば炭酸カリウム(KCO)などの好適な塩基の存在下、例えば1,4−ジオキサンなどの好適な溶媒中、例えば100℃などの好適な温度で。
3:RHの場合:
−溶媒を使用せず、110℃などの好適な温度で
−あるいは、例えばトリメチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジメチルスルホキシドまたはアセトニトリルなどの好適な溶媒中、80〜120℃の範囲の好適な温度で;
−あるいは、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(Ruphos)または2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(Davephos)などの好適なリガンド、例えばクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)(Brettphos触媒前駆体第一世代)などの好適な触媒、例えばCsCOなどの好適な塩基、および例えば2−メチル−2−ブタノールなどの好適な溶媒の存在下、例えば100〜120℃などの好適な温度で、密閉条件で;
B(OH)またはR(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン)の場合、例えばビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)−クロリドなどの好適な触媒、例えば炭酸ナトリウムカリウムなどの好適な塩基、および例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒の存在下、例えば80℃などの好適な温度で;
4:例えば塩酸などの好適な酸の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、室温から60℃の範囲の好適な温度で。
一般に、Rが水素原子に限定され、他の可変要素が式(Iv)に示されるとおりである式(I)の化合物は、以下の反応スキーム19に従って調製することができる。スキーム19中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム19においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えば二塩化亜鉛などの好適な試薬の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、120℃などの好適な温度で、マイクロ波照射下で;
2:3:100℃などの温度で、またはマイクロ波により140℃の温度で、例えばトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)などの好適な触媒、例えば2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニルなどの好適なリガンド、例えば炭酸セシウムなどの好適な塩基の存在下、および例えばトルエンなどの好適な溶媒中で;
3:例えば塩酸などの好適な酸の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、室温から60℃の範囲の好適な温度で、または例えばフッ化テトラブチルアンモニウムなどの好適な脱シリル化試薬の存在下、例えばテトラヒドロフランなどの好適な溶媒中、例えば室温などの好適な温度で。
一般に、Zが
Figure 2019518032

を表す式(I)の化合物、
その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCHまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
他の可変要素は式(Iwa)および(Iwb)に示されるとおりである]は、以下の反応スキーム20に従って調製することができ、ここで、RはHまたはCHであると定義され、R10は−C1〜4アルキル−SO−CHまたは−C1〜4アルキル−OHであると定義され、Het1aは窒素原子を介して結合したHetであると定義される。スキーム20中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム20においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えば塩化オキサリルおよびジメチルスルホキシドなどの好適な試薬、例えばトリメチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中、−80℃から室温の範囲の好適な温度で、または例えば酸化マンガンなどの好適な酸化剤の存在下、例えばジクロロメタンもしくはトルエンなどの好適な溶媒中、室温から80℃の範囲の好適な温度で;
2:例えばトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化ホウ素ナトリウムなどの好適な還元剤の存在下、例えばジクロロメタンまたはメタノール、ジクロロエタンなどの好適な溶媒中、任意選択により例えば酢酸ナトリウムなどの好適な有機塩基または例えば酢酸などの好適な酸の存在下、室温から40℃の範囲の適当な温度で;
3:塩化アシルまたはアシル無水物の場合、任意選択により例えばトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、および例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中で;
カルボン酸の場合、例えば1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドなどの好適なカップリング試薬、例えばジメチルアミノピリジンなどの好適な添加剤、例えばジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、および例えばDMFなどの好適な溶媒中で。
一般に、Zが
Figure 2019518032

を表す式(I)の化合物、その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCHまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
他の可変要素は式(Ix)に示されるとおりである]は、以下の反応スキーム21に従って調製することができる。スキーム21中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム21においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えば三フッ化ジエチルアミノ硫黄または(ジエチルアミノ)ジフルオロスルホニウムテトラフルオロボラートなどの好適なフッ素化試薬の存在下、任意選択により例えばトリエチルアミン三フッ化水素酸塩などの好適な塩の存在下、例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中、室温などの好適な温度で。
一般に、Zが
Figure 2019518032

を表す式(I)の化合物、その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCHまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
他の可変要素は式(Iy)に示されるとおりである]は、以下の反応スキーム22に従って調製することができる。スキーム22においては、R11は−CH(NH)−C1〜4アルキル、−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
Figure 2019518032

または−C1−4アルキル−Hetを表し、PGは例えばtert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルなどの保護基を表す。スキーム22中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム22においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えば1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドなどの好適なカップリング試薬、例えばジメチルアミノピリジンなどの好適な添加剤、例えばジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、および例えばDMFなどの好適な溶媒中で;
2:例えばトリフルオロ酢酸または塩化水素などの酸の存在下、例えばジクロロメタンまたはメタノールなどの溶媒中で。あるいは、パラジウム炭の存在下、例えばメタノールなどの溶媒中、水素雰囲気下で。
一般に、Zが
Figure 2019518032

を表す式(I)の化合物、その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCHまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
他の可変要素は式(Iz)に示されるとおりである]は、以下の反応スキーム23に従って調製することができる。スキーム23においては、Hetは炭素原子を介して結合しているHet1bに限定される。スキーム23中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム23においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えば0℃〜−78℃などの好適な温度で;例えばTHFなどの好適な溶媒中で;
一般に、Zが
Figure 2019518032

を表す式(I)の化合物、その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCHまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
他の可変要素は式(Iza)、(Izb)および(Izc)に示されるとおりである]は、以下の反応スキーム24に従って調製することができる。
スキーム24においては、(Id)、Ik)および(In)は(Ida)、Ika)および(Ina)に限定され、ここでRは−CHOHに限定される。スキーム24中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム24においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えば塩化オキサリルおよびジメチルスルホキシドなどの好適な試薬、例えばトリメチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中、−80℃から室温の範囲の好適な温度で、または例えば酸化マンガンなどの好適な酸化剤の存在下、例えばジクロロメタンもしくはトルエンなどの好適な溶媒中、室温から80℃の範囲の好適な温度で;
2:例えばトリメチルスルホニウムヨージドなどの好適な試薬の存在下、例えば水酸化カリウムなどの好適な塩基の存在下、例えばアセトニトリルと水の混合物などの好適な溶媒中、例えば60℃などの好適な温度で;
3:例えば水酸化ナトリウムなどの好適なアルカリ性塩基の存在下、例えばジオキサンと水の混合物などの好適な溶媒中、例えば80℃などの好適な温度で;
4:例えばアセトニトリルまたはジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、例えば80℃などの温度で、任意選択により密閉条件で;
5:例えばアセトニトリルまたはジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中、例えば80℃などの温度で、任意選択により密閉条件で。
一般に、Zが
Figure 2019518032

を表す式(I)の化合物、その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCHまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
他の可変要素は式(Izd)、(Ize)、(Izf)および(Izh)に示されるとおりである]は、以下の反応スキーム25に従って調製することができる。
スキーム25中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム25においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えばジ−tert−ブチルアゾジカルボキシレートなどの好適な試薬、例えばトリフェニルホスフィンなどの好適なホスフィンの存在下、および例えばTHFなどの好適な溶媒中で;
2:例えば80℃などの温度で、例えばエタノールなどの好適な溶媒中で;
3:塩化アシルの場合、例えばジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、および例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中で;
カルボン酸の場合、例えば1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩などの好適なカップリング試薬、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの好適な添加剤、例えばトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、および例えばTHFとジクロロメタンの混合物などの好適な溶媒中で;
4:例えばジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、および例えばジクロロメタンなどの好適な溶媒中で;
5:例えば1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩などの好適なカップリング試薬、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの好適な添加剤、例えばトリエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、および例えばTHFとジクロロメタンの混合物などの好適な溶媒中で;
一般に、Zが
Figure 2019518032

を表す式(I)の化合物、その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCHまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
他の可変要素が式(Izi)および(Izj)に示されるとおりである]は、以下の反応スキーム26に従って調製することができる。スキーム26中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム26においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えば水酸化リチウム水溶液または水酸化ナトリウム水溶液などの好適な塩基の存在下、例えばメタノール、テトラヒドロフラン、エタノールなどの好適な溶媒中で;
2:例えばN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートなどの好適なカップリング試薬、例えばジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中で。
一般に、Zが
Figure 2019518032

を表す式(I)の化合物、その互変異性体、および立体異性形態[式中、
はCHまたはNを表し;
はCHまたはNを表し;
但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
他の可変要素が式(Izk)に示されるとおりである]は、以下の反応スキーム27に従って調製することができる。
スキーム27においては、(Icb)、Ija)および(Io)は(Icb1)、Ija1)および(Ioa)に限定され、ここでRは−CO1〜4アルキルに限定される。スキーム27中の他の全ての可変要素は、上記のとおり、または本発明の範囲に従って定義される。
Figure 2019518032
スキーム27においては、以下の反応条件が適用される:
1:例えば水酸化リチウム水溶液または水酸化ナトリウム水溶液などの好適な塩基の存在下、例えばメタノール、テトラヒドロフラン、エタノールなどの好適な溶媒中で;
2:例えばN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェート、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートなどの好適なカップリング試薬、例えばジイソプロピルエチルアミンなどの好適な塩基の存在下、例えばジメチルホルムアミドなどの好適な溶媒中で。
これらの全ての調製で、反応生成物を反応媒体から単離してもよく、また必要に応じて、例えば、抽出、結晶化、トリチュレーション(trituration)およびクロマトグラフィーなどの当該技術分野で一般に知られている方法に従って、さらに精製してもよい。
キラル的に純粋な形態の式(I)の化合物は、化合物の好ましい群を形成する。したがって、キラル的に純粋な形態の中間体およびその塩形態は、キラル的に純粋な式(I)の化合物の調製に特に有用である。また中間体のエナンチオマー混合物も、対応する配置を有する式(I)の化合物の調製に有用である。
薬理
本発明の化合物が、PI3Kβキナーゼ活性を阻害し、任意選択で、PI3Kδ阻害活性も有することが見出された。
したがって、本発明による化合物またはその医薬組成物が、癌、自己免疫疾患、心血管疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、アレルギー、膵炎、喘息、多臓器不全、腎臓病、血小板凝集、***運動性、移植拒絶、移植片拒絶、肺損傷などの疾患、特に癌の治療または予防、特に治療に有用であり得ると予想される。
本発明の薬学的に活性な化合物はPI3Kβ阻害剤として活性があるため、それらは、感受性新生物、特にPTEN欠乏を示す新生物の治療または予防、特に治療において治療的有用性を示す。
本明細書で使用される場合、「PTEN欠乏の」または「PTEN欠乏」という語句は、PTEN(ホスファターゼ・テンシン・ホモログ)の腫瘍抑制因子機能が欠乏した腫瘍を表すものとする。そのような欠乏には、PTEN遺伝子の変異、PTEN野生型と比べたPTENタンパク質の減少もしくは欠如、またはPTEN機能の抑制を起こす他の遺伝子の変異もしくは欠如がある。
本明細書で使用する場合、「感受性新生物」は、キナーゼ阻害剤による治療に感受性を示す新生物、特にPI3Kβ阻害剤による治療に感受性を示す新生物を指す。PTENホスファターゼの不適切な活性と関連した新生物、特にPTENの変異、またはPI3Kβキナーゼの上流アクチベーターの変異、またはPI3Kβキナーゼの上流アクチベーターの過剰発現を表し、したがってPI3Kβ阻害剤による治療に感受性を示す新生物は、当該技術分野で知られており、原発性と転移性の両方の腫瘍および癌が含まれる。一実施形態によれば、感受性新生物の治療の説明は、癌の治療の説明と互換的に使用され得る。
一実施形態によれば、「感受性新生物」として、以下に列挙するPTEN欠乏性新生物が挙げられるがこれらに限定されない:脳(グリオーマ)、神経膠芽腫、白血病、Bannayan−Zonana症候群、カウデン病、レルミット・ダクロス病、乳癌、炎症性乳癌、大腸癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、脳室上衣腫、髄芽腫、結腸癌、頭頸部癌、肝臓癌、腎臓癌、肺癌、メラノーマ、扁平上皮癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、肉腫癌、骨肉腫、骨の巨細胞腫、甲状腺癌、リンパ芽球性T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、有毛細胞白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性好中球性白血病、急性リンパ芽球性T細胞白血病、形質細胞腫、大細胞型免疫芽球性白血病、マントル細胞白血病、多発性骨髄腫、巨核芽球性白血病、急性巨核芽球性白血病、前骨髄球性白血病、赤白血病、悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、神経芽細胞腫、膀胱癌、尿路上皮癌、子宮頸癌、外陰癌、子宮内膜癌、腎臓癌、中皮腫、食道癌、唾液腺癌、肝細胞癌、胃癌、鼻咽頭癌、頬粘膜癌、口の癌、GIST(消化管間質腫瘍)、および精巣癌。
代替の一実施形態によれば、用語「感受性新生物」は、ホルモン不応性前立腺癌、非小細胞肺癌、子宮内膜癌、胃癌、メラノーマ、頭頸部癌、トリプネガティブ(tripnegative)乳癌を含む乳癌、およびグリオーマを含み、これらに限定される。
一実施形態において、用語「感受性新生物」は、前立腺癌、特にホルモン不応性前立腺癌を含み、これに限定される。
本発明の化合物は、放射線療法および化学療法のために腫瘍細胞を増感する際の治療用途もあり得る。
したがって、本発明の化合物は、「放射線増感剤」および/もしくは「化学増感剤」として使用されてもよく、または別の「放射線増感剤」および/もしくは「化学増感剤」と組み合わせて与えられ得る。
本明細書で使用する場合、「放射線増感剤」という用語は、動物に治療有効量で投与されて、電離放射線に対する細胞の感受性を高め、かつ/または、電離放射線で治療可能な疾患の治療を促進させる分子、好ましくは低分子量分子と定義される。
本明細書使用する場合、「化学増感剤」という用語は、動物に治療的有効量で投与されて、化学療法に対する細胞の感受性を高め、かつ/または、化学療法で治療可能な疾患の治療を促進させる分子、好ましくは低分子量分子と定義される。
放射線増感剤の作用機構に関する数々のメカニズムが文献において示唆されてきており、例えば、低酸素細胞放射線増感剤(例えば、2−ニトロイミダゾール化合物およびベンゾトリアジンジオキシド化合物)は、酸素を擬態するか、または低酸素下で生体内還元剤のようにふるまう;非低酸素細胞放射線増感剤(例えば、ハロゲン化ピリミジン)は、DNA塩基のアナログであり得、癌細胞のDNAに優先的に組み込まれ、これにより、放射線によるDNA分子の損傷を促進し、かつ/または正常なDNA修復メカニズムを阻止する;また、疾患の治療における放射線増感剤に関して、作用の種々の他の潜在的なメカニズムの仮説が立てられている。
多くの癌治療プロトコルは、現在、放射線増感剤をX線の照射と併用している。X線により活性化される放射線増感剤の例としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:メトロニダゾール、ミソニダゾール、デスメチルミソニダゾール、ピモニダゾール、エタニダゾール、ニモラゾール、マイトマイシンC、RSU1069、SR4233、EO9、
RB6145、ニコチンアミド、5−ブロモデオキシウリジン(BUdR)、5−ヨードデオキシウリジン(IUdR)、ブロモデオキシシチジン、フルオロデオキシウリジン(FudR)、ヒドロキシウレア、シスプラチン、ならびにこれらの治療的に有効なアナログおよび誘導体。
癌の光線力学療法(PDT)では、増感剤の放射線アクチベーターとして可視光が利用される。光線力学的放射線増感剤の例としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:ヘマトポルフィリン誘導体、フォトフリン、ベンゾポルフィリン誘導体、スズエチオポルフィン、フェオボルビド−a、バクテリオクロロフィル−a、ナフタロシアニン、フタロシアニン、亜鉛フタロシアニン、ならびに、これらの治療的に有効なアナログおよび誘導体。
放射線増感剤は、治療有効量の1種以上の他の化合物、例えば、限定はされないが、標的細胞への放射線増感剤の組み込みを促進させる化合物、標的細胞に対する治療薬、栄養分および/もしくは酸素の流れを制御する化合物、追加の放射線と共に、もしくは追加の放射線なしでを腫瘍に作用する化学療法薬、または、癌もしくは他の疾患を治療するための他の治療的に有効な化合物と共に投与することができる。
化学増感剤は、治療有効量の1種以上の他の化合物、例えば、限定はされないが、標的細胞に対する化学増感剤の組み込みを促進させる化合物、標的細胞に対する治療薬、栄養分および/もしくは酸素の流れを制御する化合物、腫瘍に作用する化学療法薬、または癌もしくは他の疾患を治療するための他の治療的に有効な化合物と共に投与することができる。カルシウムアンタゴニスト、例えばベラパミルは、一般に認められている化学療法薬に耐性である腫瘍細胞において化学療法感受性を確立させ、かつ薬物感受性悪性腫瘍におけるこのような化合物の効力を増強させるために、抗新生物剤との組み合わせにおいて有用性が見出されている。
本発明は、薬剤として使用するための式(I)の化合物、並びにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物に関する。
本発明はまた、PI3Kβキナーゼ活性の阻害に使用するための、ならびに任意選択でPI3Kδの阻害にも使用するための式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物に関する。
本発明の化合物は「抗癌剤」であり得、この用語には「抗腫瘍細胞増殖剤」および「抗新生物剤」も包含される。
本発明はまた、上記の疾患の治療に使用するための、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物に関する。
本発明はまた、前記疾患の治療または予防、特に治療のための、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物に関する。
本発明はまた、PI3Kβ媒介性疾患もしくは病態の治療または予防、特に治療のための、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物に関する。
本発明はまた、PI3Kβおよび任意選択でPI3Kδ媒介性疾患または病態の治療または予防、特に治療のための、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物に関する。
本発明はまた、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物の、医薬を製造するための使用に関する。
本発明はまた、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物の、PI3Kβを阻害する医薬を製造するための使用に関する。
本発明はまた、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容可能な付加塩、および溶媒和物の、PI3Kβの阻害、および、任意選択でPI3Kδの阻害のための医薬を製造するための使用に関する。
本発明はまた、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容可能な付加塩、および溶媒和物の、前述の疾病状態のいずれか1つの治療または予防のため、特に治療のための、医薬を製造するための使用に関する。
本発明はまた、式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物の、前述の病態のいずれか1つを治療する医薬を製造するための使用に関する。
式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物は、前述の疾患のいずれか1つを治療または予防するために、哺乳動物、好ましくはヒトに投与することができる。
式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物の有用性を考えれば、前述の疾患のいずれか1つに罹患している温血動物、例えばヒトを治療する方法、または温血動物、例えばヒトが前述の疾患のいずれか1つに罹患するのを予防する方法が提供される。
前記方法は、有効量の式(I)の化合物、またはそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、もしくは溶媒和物の、温血動物、例えばヒトへの投与、すなわち全身投与または局所投与、好ましくは経口投与を含む。
そのような疾患の治療に熟練した者であれば、以下に示す試験結果から有効治療1日量を決定できるであろう。有効治療1日量は、約0.005mg/kg〜50mg/kg、特に0.01mg/kg〜50mg/kg体重、より特定すると0.01mg/kg〜25mg/kg体重、好ましくは約0.01mg/kg〜約15mg/kg、より好ましくは約0.01mg/kg〜約10mg/kg、さらにより好ましくは約0.01mg/kg〜約1mg/kg、最も好ましくは約0.05mg/kg〜約1mg/kg体重であろう。治療効果を達成するために必要な、ここで有効成分とも呼ばれる本発明による化合物の量は、当然、個別的に、例えば個々の化合物、投与経路、レシピエントの年齢および状態、ならびに治療されている個々の障害または疾患によって変化するであろう。
治療方法はまた、1日に1〜4回摂取する投薬計画で有効成分を投与することを含み得る。これらの治療方法では、本発明による化合物は、投与前に製剤化することが好ましい。本明細書で下記に記載するように、好適な医薬製剤は、よく知られている容易に入手可能な成分を使用して、既知の手順で調製される。
癌または癌関連の病態を治療または予防するのに好適であり得る本発明の化合物は、単独で投与してもよく、1種以上の追加の治療薬と併用して投与してもよい。併用療法としては、式(I)の化合物、そのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、または溶媒和物、および1つ以上の追加的治療薬を含有する単一医薬投与製剤の投与、ならびに式(I)の化合物、そのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、または溶媒和物、および独自の別個の医薬投与製剤の各追加的治療薬の投与が挙げられる。例えば、式(I)の化合物、そのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、または溶媒和物、および治療薬は、患者に、例えば錠剤またはカプセル剤などの単一経口投与組成物で一緒に投与しても、各薬剤を別個の経口投与製剤で投与してもよい。
有効成分を単独で投与することは可能であるが、医薬組成物として提供することが好ましい。
したがって、本発明はさらに、薬学的に許容される担体、および有効成分として治療有効量の式(I)の化合物、そのN−オキシド、薬学的に許容されるその付加塩または溶媒和物を含む医薬組成物を提供する。
担体または希釈剤は、組成物の他の成分と適合し、かつそのレシピエントに有害でないという意味で、「許容される」ものでなければならない。
投与を容易にするために、対象化合物は、投与のための様々な剤形に製剤化することができる。本発明による化合物、特に式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物、またはそのあらゆる亜群もしくは組み合わせは、投与のための様々な剤形に製剤化することが可能である。適切な組成物として、全身投与薬物に通常使用されるあらゆる組成物を挙げ得る。
本発明の医薬組成物を調製するために、有効成分としての有効量の特定の化合物は、薬学的に許容される担体と完全に混合されて組み合わされるが、その担体は、投与に望ましい剤形に応じて、多種多様な形態をとることができる。これらの医薬組成物は、特に、経口投与、直腸内投与、経皮投与、非経口注射による投与、または吸入による投与に好適な単位剤形であることが望ましい。例えば、経口剤形の組成物を調製する際、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤および液剤などの経口液体製剤の場合には、例えば、水、グリコール、オイル、アルコールなどの;または散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合には、デンプン、糖、カオリン、希釈剤、滑剤、結合剤、崩壊剤などの固体担体などの通常の医薬媒体のいずれかが用いられ得る。それらの投与の容易さのために、錠剤およびカプセルが最も有利な経口単位剤形であり、その場合には固体医薬担体が明らかに用いられる。非経口組成物の場合、担体は、通常、滅菌水を少なくとも大部分含むことになるが、例えば溶解性を助ける他の成分が含まれてもよい。例えば、担体が生理食塩水、ブドウ糖溶液、または生理食塩水とブドウ糖溶液との混合物を含む注射用溶液を調製することができる。式(I)の化合物、そのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、または溶媒和物を含有する注射用溶液は、作用の持続性のために油中に製剤化することが可能である。この目的に適した油は、例えば、落花生油、ゴマ油、綿実油、トウモロコシ油、大豆油、長鎖脂肪酸の合成グリセロールエステル、およびこれらと他の油との混合物である。注射用懸濁液を調製することもでき、その場合、適切な液体担体、懸濁化剤などが使用され得る。使用直前に液体形態の製剤に変換することが意図されている固体形態の製剤も含まれる。経皮投与に好適な組成物においては、担体は、任意の性質を持った好適な添加剤を低比率で任意選択的に組み合わせた、浸透促進剤および/または好適な湿潤剤を任意選択的に含むが、これらの添加剤は、皮膚に重大な有害作用をもたらさない。前記添加剤は、皮膚への投与を容易にし得、かつ/または所望の組成物を調製するのに役立ち得る。これらの組成物は、様々な方法で、例えば、経皮的パッチとして、スポット−オンとして、軟膏として投与され得る。式(I)の化合物の酸付加塩または塩基付加塩は、対応する塩基または酸の形態と比較して水に対する溶解性が高いため、水性組成物の調製により好適である。
投与を容易にし、かつ投与量を均一にするために、前述した医薬組成物を単位剤形に製剤化することは特に有利である。本明細書で使用する単位剤形は、単位投与量として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と共同して所望の治療効果を生じるように計算された所定量の有効成分を含有する。そのような単位剤形の例は、錠剤(分割錠剤またはコーティング錠剤を含む)、カプセル剤、丸剤、粉末パケット、ウエハー、坐剤、注射用溶液または懸濁剤など、およびそれらの分離複合剤である。
医薬組成物中の式(I)の化合物、ならびにそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、および溶媒和物の可溶性および/または安定性を増強するために、α−、β−もしくはγ−シクロデキストリンまたはその誘導体、特にヒドロキシアルキル置換シクロデキストリン、例えば、2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンまたはスルホブチル−β−シクロデキストリンを使用することが有利であり得る。また、アルコールなどの共溶媒も、医薬組成物中の本発明の化合物の溶解度および/または安定性を改善し得る。
投与方法に応じて、医薬組成物は、式(I)の化合物、そのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩、または溶媒和物を、好ましくは0.05〜99重量%、より好ましくは0.1〜70重量%、さらにより好ましくは0.1〜50重量%と、薬学的に許容される担体を1〜99.95重量%、より好ましくは30〜99.9重量%、さらにより好ましくは50〜99.9重量%含むであろう(パーセンテージは全て組成物の総重量に基づく)。
本発明の他の態様として、特に薬剤として使用するために、より具体的には癌または関連疾患の治療で使用するために、本発明の化合物と他の抗癌剤との併用が想定される。
上記病態の治療のために、本発明の化合物は、1種以上の他の薬剤、より具体的には、癌治療における他の抗癌剤または補助剤と組み合わせて使用することが有利であり得る。抗癌剤または補助剤(治療における支持剤)の例としては、下記のものが挙げられるが、それらに限定はされない:
−アミホスチン、カルボプラチンまたはオキサリプラチンと任意選択的に組み合わせた、白金配位化合物、例えばシスプラチン;
−タキサン化合物、例えばパクリタキセル、パクリタキセルタンパク質結合粒子(AbraxaneTM)またはドセタキセル;
−カンプトテシン化合物などのトポイソメラーゼI阻害剤、例えばイリノテカン、SN−38、トポテカン、トポテカンhcl;
−抗腫瘍性エピポドフィロトキシンまたはポドフィロトキシン誘導体などのトポイソメラーゼII阻害剤、例えばエトポシド、リン酸エトポシドまたはテニポシド;
−抗腫瘍性ビンカアルカロイド、例えばビンブラスチン、ビンクリスチンまたはビノレルビン;
−抗腫瘍性ヌクレオシド誘導体、例えば5−フルオロウラシル、ロイコボリン、ゲムシタビン、ゲムシタビンhcl、カペシタビン、クラドリビン、フルダラビン、ネララビン;
−ナイトロジェンマスタードまたはニトロソ尿素などのアルキル化剤、例えばシクロホスファミド、クロラムブシル、カルマスティン、チオテパ、メファラン(メルファラン)、ロムスチン、アルトレタミン、ブスルファン、ダカルバジン、エストラムスチン、任意選択によりメスナと組み合わせたイホスファミド、ピポブロマン、プロカルバジン、ストレプトゾシン、テモゾロマイド、ウラシル;
−抗腫瘍性アントラサイクリン誘導体、例えばダウノルビシン、任意選択によりデクスラゾキサンと組み合わせたドキソルビシン、ドキシル、イダルビシン、ミトキサントロン、エピルビシン、エピルビシンhcl、バルルビシン;
−IGF−1受容体を標的とする分子、例えばピクロポドフィリン;
−テトラカルシン誘導体、例えばテトロカルシンA;
−グルココルチコイド、例えばプレドニゾン;
−抗体、例えばトラスツズマブ(HER2抗体)、リツキシマブ(CD20抗体)、ゲムツズマブ、ゲムツズマブ・オゾガマイシン、セツキシマブ、ペルツズマブ、ベバシズマブ、アレムツズマブ、エクリズマブ、イブリツモマブ・チウキセタン、ノフェツモマブ、パニツムマブ、トシツモマブ、CNTO328;
−エストロゲン受容体アンタゴニストまたは選択的エストロゲン受容体調節剤、あるいはエストロゲン合成の阻害剤、例えばタモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ドロロキシフェン、フェソロデックス、ラロキシフェンまたはレトロゾール;
−エキセメスタン、アナストロゾール、レトラゾール、テストラクトンおよびボロゾールなどの、アロマターゼ阻害剤;
−レチノイド、ビタミンDまたはレチノイン酸などの分化剤、およびレチノイン酸代謝遮断剤(RAMBA)、例えばアキュテイン;
−DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、例えばアザシチジンまたはデシタビン;
−抗葉酸剤、例えばペメトレキセド二ナトリウム;
−抗生物質、例えばアンチノマイシンD、ブレオマイシン、マイトマイシンC、ダクチノマイシン、カルミノマイシン、ダウノマイシン、レバミソール、プリカマイシン、ミトラマイシン;
−代謝拮抗薬、例えばクロファラビン、アミノプテリン、シトシンアラビノシドまたはメトトレキサート、アザシチジン、シタラビン、フロクスウリジン、ペントスタチン、チオグアニン;
−Bcl−2阻害剤などのアポトーシス誘導剤および抗血管新生薬、例えば、YC137、BH312、ABT737、ゴシポール、HA14−1、TW37またはデカン酸;
−チューブリン結合剤、例えばコンブレスタチン、コルヒチンまたはノコダゾール;
−キナーゼ阻害剤(例えばEGFR(上皮成長因子受容体)阻害剤、MTKI(マルチターゲット型キナーゼ阻害剤)、mTOR阻害剤)、例えばフラボペリドール、メシル酸イマチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ダサチニブ、ラパチニブ、ラパチニブジトシラート、ソラフェニブ、スニチニブ、リンゴ酸スニチニブ、テムシロリムス;
−ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、例えばチピファルニブ;
−ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、例えば、酪酸ナトリウム、サブエロイルアニリドヒドロキサミン酸(SAHA)、デプシペプチド(FR901228)、NVP−LAQ824、R306465、JNJ−26481585、トリコスタチンA、ボリノスタット;
−ユビキチン−プロテアソーム経路阻害剤、例えばPS−341、MLN.41またはボルテゾミブ;
−ヨンデリス;
−テロメラーゼ阻害剤、例えばテロメスタチン;
−マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、例えばバチマスタット、マリマスタット、プリノスタットまたはメタスタット;
−組換えインターロイキン、例えばアルデスロイキン、デニロイキンジフチトクス、インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファ2b、ペグインターフェロンアルファ2b;
−MAPK阻害剤;
−レチノイド類、例えばアリトレチノイン、ベキサロテン、トレチノイン
−三酸化ヒ素;
−アスパラギナーゼ;
−ステロイド類、例えばプロピオン酸ドロモスタノロン、酢酸メゲストロール、ナンドロロン(ドカノエート、フェンプロピオネート)、デキサメタゾン;
−ゴナドトロピン放出ホルモン作動薬または拮抗薬、例えばアバレリックス、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、酢酸リュープロリド;
−サリドマイド、レナリドマイド
−メルカプトプリン、ミトタン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペグアスパラガーゼ、ラスブリカーゼ
−BH3模倣物、例えばABT−737
−MEK阻害剤、例えばPD98059、AZD6244、CI−1040
−コロニー刺激因子アナログ、例えばフィルグラスチム、ペグフィルグラスチム、サルグラモスチム;エリスロポエチンまたはそのアナログ(例えばダルベポエチンアルファ);インターロイキン11;オプレルベキン;ゾレドロネート、ゾレドロン酸;フェンタニール;ビスホスホネート;パリフェルミン
−ステロイド性チトクロームP450 17α−ヒドロキシラーゼ−17,20−リアーゼ阻害剤(CYP17)、例えばアビラテロン、酢酸アビラテロン
−2−デオキシグルコースなどの解糖阻害剤;
−ラパマイシンおよびラパログなどのmTOR阻害剤、ならびにmTORキナーゼ阻害剤;
−PI3K阻害剤および二重mTOR/PI3K阻害剤;
−クロロキンおよびヒドロキシ−クロロキンなどの自食作用阻害剤;
−腫瘍に対する免疫応答を再活性化する抗体、例えばニボルマブ(抗PD−1)、ラムブロリズマブ(抗PD−1)、イピリムマブ(抗CTLA4)、およびMPDL3280A(抗PD−L1)。
本発明の化合物はまた、PTEN陰性前立腺癌において、アンドロゲン受容体アンタゴニストおよびアンドロゲン生合成の阻害剤を含む抗アンドロゲン療法と有利に併用することができる。
本発明はさらに、癌に罹患している患者の治療において、同時に、別々に、または逐次的に使用するための組み合わせ製剤として、第1の有効成分として本発明による化合物を、またさらなる有効成分として1つ以上の抗癌剤を含有する製品に関する。
1種以上の他の薬剤と本発明による化合物は、同時に(例えば、別個の組成物または単位組成物で)投与されても、いずれの順序で連続的に投与されてもよい。後者の場合、2種以上の化合物は、有利な効果または相乗効果が得られることを保証するのに十分な期間内、量および方法で投与される。好ましい投与方法および投与順序、ならびに組み合わせた各成分のそれぞれの投与量および投与計画が、投与されている個々の他の薬剤および本発明の化合物、それらの投与経路、治療されている個々の腫瘍、ならびに治療されている個々の宿主によって異なることは理解されよう。最適な投与方法および投与順序、投与量および投与計画は、本明細書に記載の情報を考慮し、従来の方法を使用して、当業者により容易に決定され得る。
組み合わせとして与えられるとき、本発明による化合物と1種以上の他の抗癌剤との重量比は、当業者により決定され得る。前記比と、正確な投与量および投与頻度とは、当業者によく知られているとおり、使用されている本発明による個々の化合物および他の抗癌剤、治療されている個々の状態、治療されている状態の重症度、個々の患者の年齢、体重、性別、食事、投与時期および全身の健康状態、投与方法、ならびにその個体が摂取している可能性がある他の医薬によって異なる。さらに、治療対象の応答に応じて、かつ/または本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて、有効1日量が低減または増加され得ることは明らかである。式(I)の本化合物と他の抗癌剤との具体的な重量比は、1/10〜10/1、より特には1/5〜5/1、さらにより特には1/3〜3/1の範囲であり得る。
白金配位化合物は、一連の治療ごとに、体表面積1平方メートル当たり1〜500mg(mg/m)、例えば50〜400mg/mの投薬量で、特にシスプラチンでは約75mg/mの投薬量で、カルボプラチンでは約300mg/mの投薬量で投与することが有利である。
タキサン化合物は、一連の治療ごとに、体表面積1平方メートル当たり50〜400mg(mg/m)、例えば75〜250mg/mの投薬量で、特にパクリタキセルでは約175〜250mg/mの投薬量、ドセタキセルでは約75〜150mg/mの投薬量で投与することが有利である。
カンプトテシン化合物は、一連の治療ごとに、体表面積1平方メートル当たり0.1〜400mg(mg/m)、例えば1〜300g/mの投薬量で、特にイリノテカンでは約100〜350mg/mの投薬量、トポテカンでは約1〜2mg/mの投薬量で投与することが有利である。
抗腫瘍ポドフィロトキシン誘導体は、一連の治療ごとに、体表面積1平方メートル当たり30〜300mg(mg/m)、例えば50〜250mg/mの投薬量で、特にエトポシドでは約35〜100mg/mの投薬量で、テニポシドでは約50〜250mg/mの投薬量で投与することが有利である。
抗腫瘍ビンカアルカロイドは、一連の治療ごとに、体表面積1平方メートル当たり2〜30mg(mg/m)の投薬量で、特にビンブラスチンでは約3〜12mg/mの投薬量で;ビンクリスチンでは約1〜2mg/mの投薬量で、ビノレルビンでは約10〜30mg/mの投薬量で投与することが有利である。
抗腫瘍ヌクレオシド誘導体は、一連の治療ごとに、体表面積1平方メートル当たり200〜2500mg(mg/m)、例えば700〜1500mg/mの投薬量で、特に5−FUでは200〜500mg/mの投薬量で、ゲムシタビンでは約800〜1200mg/mの投薬量で、カペシタビンでは約1000〜2500mg/mの投薬量で投与することが有利である。
ナイトロジェンマスタードまたはニトロソウレアなどのアルキル化剤は、一連の治療ごとに、体表面積1平方メートル当たり100〜500mg(mg/m)、例えば120〜200mg/mの投薬量で、特にシクロホスファミドでは約100〜500mg/mの投薬量で、クロランブシルでは約0.1〜0.2mg/kgの投薬量で、カルムスチンでは約150〜200mg/mの投薬量で、ロムスチンでは約100〜150mg/mの投薬量で投与することが有利である。
抗腫瘍アントラサイクリン誘導体は、一連の治療ごとに、体表面積1平方メートル当たり10〜75mg(mg/m)、例えば15〜60mg/mの投薬量で、特にドキソルビシンでは約40〜75mg/mの投薬量で、ダウノルビシンでは約25〜45mg/mの投薬量で、イダルビシンでは約10〜15mg/mの投薬量で投与することが有利である。
抗エストロゲン剤は、個々の薬剤および治療されている病態に応じて、1日に約1〜100mgの投与量で投与することが有利である。タモキシフェンは、5〜50mg、好ましくは10〜20mgの投与量で、1日2回、経口投与し、治療効果を達成し、かつ維持するのに十分な期間、治療を継続することが有利である。トレミフェンは、1日1回、約60mgの投薬量で、経口投与し、治療効果を達成して維持するために十分な期間、治療を継続することが有利である。アナストロゾールは、1日1回、約1mgの投与量で、経口投与することが有利である。ドロロキシフェンは、1日1回、約20〜100mgの投薬量で、経口投与することが有利である。ラロキシフェンは、1日1回、約60mgの投薬量で、経口投与することが有利である。エキセメスタンは、1日1回、約25mgの投薬量で、経口投与することが有利である。
抗体は、体表面1平方メートル当たり約1〜5mg(mg/m)の投薬量で、または、異なる場合には、当該技術分野で知られているとおりに投与することが有利である。トラスツズマブは、一連の治療ごとに、体表面積1平方メートル当たり1〜5mg(mg/m)、特には2〜4mg/mの投薬量で投与することが有利である。これらの投与量は、一連の治療ごとに、例えば1回、2回またはそれ以上投与されてもよく、それが、例えば7日毎、14日毎、21日毎または28日毎に繰り返されてもよい。
以下の実施例により、本発明を説明する。
立体中心が「RS」と共に示されるとき、これはラセミ混合物が得られたことを意味する。
本明細書では以下、用語「DCM」はジクロロメタンを意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「EtOH」はエタノールを意味し、「ACN」はアセトニトリルを意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「DMF」はジメチルホルムアミドを意味し、「EtOAc」は酢酸エチルを意味し、「iPrOH」はイソプロパノールを意味し、「HO」は水を意味し、「DME」はエチレングリコールジメチルエーテルを意味し、「DCE」はジクロロエタンを意味し、「DIPE」はジイソプロピルエーテルを意味し、「KCO」は炭酸カリウムを意味し、「CsCO」は炭酸セシウムを意味し、「KPO」はリン酸カリウムを意味し、「NHOH」はアンモニア水溶液を意味し、「NaHCO」は重炭酸ナトリウムを意味し、「NaOH」は水酸化ナトリウムを意味し、「NaCl」は塩化ナトリウムを意味し、「NHCl」は塩化アンモニウムを意味し、「LiCl」は塩化リチウムを意味し、「NHHCO」は重炭酸アンモニウムを意味し、「HCOONH」はギ酸アンモニウムを意味し、「KOAc」は酢酸カリウムを意味し、「DIPEA」はジイソプロピルエチルアミンを意味し、「n−BuLi」はn−ブチルリチウムを意味し、「iPrNH」はイロプロピルアミンを意味し、「MgSO」は硫酸マグネシウムを意味し、「NaSO」は硫酸ナトリウムを意味し、「Na」はチオ硫酸ナトリウムを意味し、「N」は窒素を意味し、「HCl」は塩酸を意味し、「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味し、「NaBH」は水素化ホウ素ナトリウムを意味し、「LiAlH」は水素化アルミニウムリチウムを意味し、「TBAF」はフッ化テトラブチルアンモニウムを意味し、「CO」は二酸化炭素を意味し、「CO」は一酸化炭素を意味し、「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィーを意味し、「HBTU」はN,N,N’,N’−テトラメチル−O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスフェートを意味し、「PPh」はトリフェニルホスフィンを意味し、「ZnCl」は塩化亜鉛を意味し、「Pd(PPh」はテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を意味し、「Pd(OAc)」は酢酸パラジウム(II)を意味し、「PdCl(dppf).DCM」はジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物を意味し、「celite(登録商標)」は珪藻土を意味し、「RuPhos」は2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニルを意味し、「BrettPhos触媒前駆体第一世代」(CAS 1148148−01−9)はクロロ[2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル][2−(2−アミノエチル)フェニル]パラジウム(II)を意味し、「Binap」はRac−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを意味し、「rt」は室温を意味し、「(K)」はコッフラーを意味し、「DSC」は示差走査熱量測定を意味し、「M.P.」は融点を意味する。
A.中間化合物の調製
実施例A1
中間体1の調製:
Figure 2019518032

O(18mL)および1,4−ジオキサン(180mL)中の、6−ヨード−8−クロロ−2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン(国際公開第2011/110545号パンフレット)(3g;10.22mmol)、3,6−ジヒドロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−ピラン(2.41g;11.45mmol)、KPO(6.51g;30.67mmol)の混合物をNで慎重にパージした。PdCl(dppf).DCM(920mg、1.12mmol)を加え、反応混合物をNでもう1回パージした。反応混合物を80℃で24時間加熱した。溶液を冷却し、冷却水に注いだ。EtOAcを加え、混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過した。生成物をEtOAcで抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残渣(5g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;20〜45μm;450g;移動相:65%ヘプタン、5%MeOH(+10%NHOH)、35%EtOAc)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、1.6g(63%)の中間体1を得た。
代替経路:
1,4−ジオキサン(30mL)およびHO(3mL)中の、6−ブロモ−8−クロロ−2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピラジン(国際公開第2010/089292号パンフレット)(1g;4.06mmol)、3,6−ジヒドロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2H−ピラン(0.96g;4.54mmol)、KPO(2.6g;12.2mmol)の混合物を窒素で慎重にパージした。PdCl(dppf).DCM(0.37g;0.45mmol)を加え、反応混合物を窒素でもう1回パージした。反応混合物を80℃で24時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、冷却水に注いだ。EtOAcを加え、混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過した。生成物をEtOAcで抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残渣(1.5g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;20〜45μm;450g;移動相:65%ヘプタン、5%MeOH(+10%NHOH)、35%EtOAc)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、600mg(59%)の中間体1を得た。
中間体2の調製:
Figure 2019518032

1,4−ジオキサン(66mL)およびHO(6.6mL)中の、中間体1(1g;4mmol)、1−(テトラヒドロピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(1.7g;6mmol)、KPO(2.55g;12mmol)の混合物をNで慎重にパージした。PdCl(dppf).DCM(0.36g;0.44mmol)を加え、反応混合物をNでもう1回パージした。反応混合物を80℃で24時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、冷却水に注いだ。EtOAcを加え、混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過した。生成物をEtOAcで抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残渣(2.2g)をシリカゲルクロマトグラフィー(15〜40μm;120g;溶離液:99%DCM、1%MeOH、0.1%NHOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣をジエチルエーテルで結晶化した。沈殿物をろ過し、乾燥させて、1.23g(84%)の中間体2を得た。
中間体3の調製:
Figure 2019518032

1,4−ジオキサン(125mL)中の中間体2(1.23g;3.4mmol)、1−(クロロメチル)−2−メチル−3−(トリフルオロメチル−ベンゼン(0.96g;4.6mmol)、KCO(0.7g;5mmol)の混合物をNでパージした。次いで、PPh(0.35g;1.35mmol)およびPd(OAc)(0.15g;0.67mmol)を添加し、密閉チューブ中で100℃で終夜加熱した。溶液を冷却水に注ぎ入れた。EtOAcを加え、混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過した。生成物をEtOAcで抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残渣(2.55g)をシリカゲルクロマトグラフィー(15〜40μm;120g;溶離液:60%ヘプタン、5%MeOH、35%AcOEt)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、1.29g(71%)の中間体3を得た。
実施例A2
中間体4の調製:
Figure 2019518032

MeOH(70mL)中の中間体1(1g;4mmol)、Pd(OAc)(0.19g;0.4mmol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(165mg;0.4mmol)、KOAc(0.79g;8.01mmol)を、オートクレーブ中、120℃、CO[COガス(5bar)]雰囲気下で8時間、およびrtで終夜、加熱した。混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過し、ろ液を蒸発乾固させた。残渣(2.5g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;20〜45μm;450g;移動相:0.3%NHOH、97%DCM、3%MeOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、725mg(66%)の中間体4を得た。
中間体5の調製:
Figure 2019518032

中間体5を、中間体3の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体4および1−(クロロメチル)−2−メチル−3−(トリフルオロメチル−ベンゼンを出発材料として使用して調製した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形裸シリカ;150g;移動相:98%DCM、2%MeOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、300mg(25%)の中間体5を得た。
実施例A3
中間体6の調製:
Figure 2019518032

O(15.5mL)および1.4−ジオキサン(62mL)中の中間体1(0.9g;3.6mmol)、N,N−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド(1.4g;4.7mmol)、KCO(1g;7.2mmol)の混合物をNで慎重にパージした。PdCl(dppf).DCM(0.3g;0.36mmol)を加え、反応混合物をNでもう1回パージした。反応混合物を80℃で24時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、冷却水に注いだ。EtOAcを加え、混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過した。生成物をEtOAcで抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残渣(2.1g)をシリカゲルクロマトグラフィー(15〜40μm;80g;溶離液:95%DCM、5%MeOH、0.1%NHOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、1.28g(91%)の中間体6を得た。
中間体7の調製:
Figure 2019518032

中間体7を、中間体3の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体6および1−(クロロメチル)−2−メチル−3−(トリフルオロメチル−ベンゼンを出発材料として使用して調製した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した(不定形SiOH;15〜40μm;300g;移動相:0.1%NHOH、96%DCM、4%MeOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、750mg(40%)の中間体7を得た。
実施例A5
中間体9の調製:
Figure 2019518032

EtOH(50mL)中の2−アミノ−5−(モルホリノ)ピラジン(1g;2.5mmol)およびクロロ−2−プロパノン(0.9mL;11mmol)の混合物を、密閉ガラス容器中80℃で4時間、次いでrtで終夜加熱した。溶液を蒸発乾固させた。残渣(1.2g)をシリカゲルクロマトグラフィー(15〜40μm;120g;溶離液:98%DCM、2%MeOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、330mg(27%)の中間体9を得た。
実施例A6
中間体10の調製:
Figure 2019518032

実験は、1g(5.55mmol)の2−アミノ−5−(モルホリノ)ピラジンで6回行った。DME(30mL)中の2−アミノ−5−(モルホリノ)ピラジン(1g;5.55mmol)、1−アセトキシ−3−クロロアセトン(1.15mL;9.83mmol)およびモレキュラーシーブ4Å(1g)の混合物を80℃で終夜加熱した。混合物を室温まで冷却した。DCMを加え、混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過した。有機層を蒸発乾固させた。残渣(14.15g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;20〜45μm;450g;移動相:43%ヘプタン、7%MeOH、50%AcOEt)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、1.1g(12%)の中間体10を得た。
実施例A7
中間体11の調製:
Figure 2019518032

DCM(25mL)中の化合物9(0.36g;0.9mmol)および酸化マンガン(0.78g;9mmol)の混合物をrtで終夜撹拌した。混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過し、ろ液を蒸発させて、360mg(定量的)の中間体11を得た。粗生成物を精製せずに次の工程で使用した。
実施例A8
中間体12の調製:
Figure 2019518032

実験は、1g(5.55mmol)の2−アミノ−5−(モルホリノ)ピラジンで3回行った。密閉チューブにおいて、DME(30mL)中の2−アミノ−5−(モルホリノ)ピラジン(1g;5.55mmol)およびモレキュラーシーブ4Å(1g)の混合物に4−クロロアセト酢酸エチル(1.36mL;9.99mmol)を加えた。この反応混合物を80℃で終夜加熱した。混合物を室温まで冷却し、次いでcelite(登録商標)のパッドに通してろ過し、ろ液を蒸発乾固させた。残渣(6mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(15〜40μm;220g;移動相:0.1%NHOH、98%DCM、2%MeOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、1.45g(30%)の中間体12を得た。
中間体13の調製:
Figure 2019518032
水酸化リチウム一水和物(490mg;6.49mmol)を、HO(2mL)およびMeOH(10mL)中の化合物17(0.6g;1.3mmol)の混合物にrtで24時間かけて添加した。MeOHを蒸発により除去し、氷水および水を添加し、続いて3NのHCl水溶液を滴下し、溶液をrtで3時間撹拌した。沈殿物をろ別し、水、次いでジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥して350mg(62%)の中間体13を得た。
実施例A9
中間体14の調製:
Figure 2019518032
密閉ガラス容器中で、ACN(110mL)中の2−アミノ−5−(モルホリノ)ピラジン(2g;11.10mmol)、ブロモピルビン酸エチル(1.39mL;11.10mmol)およびNaHCO(2.05g;24.42mmol)の混合物を60℃で終夜撹拌した。混合物を室温まで冷却した後、celite(登録商標)のパッドに通してろ過し、ろ液を蒸発乾固させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;120g;固体析出物、移動相:100%DCMから50%DCM、50%EtOAcへの勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、750mg(24%、ベージュ色の固体)の中間体14を得た。
実施例A10
中間体16の調製:
Figure 2019518032
DMF(2L)中の2−アミノ−5−ブロモピリミジン(180g;1.03mol)の混合物にブロモピルビン酸エチル(242g;1.24mol)を加え、この反応混合物をrt(25℃)で2日間撹拌した。溶媒を濃縮した。次いで、残渣をNaOHの飽和水溶液(30%)でpH3に調整し、沈殿物をろ過して粗生成物1を得た。ろ液をEtOAc(4×500mL)で抽出し、合わせた有機層を蒸発させた。得られた残渣および粗生成物1(400g)を合わせ、シリカゲルクロマトグラフィー(勾配:酢酸エーテル/石油エーテル0/100〜30/70)によって精製して、58.3g(21%)の中間体16を得た。
中間体16の代替調製:
2−アミノ−5−ブロモピリミジン(15g;73.5mmol)およびブロモピルビン酸エチル(11.07mL;88.2mmol)をエタノール(320mL)に加えた。この反応混合物を一晩還流した。次いで、ブロモピルビン酸エチル(11.07mL;88.2mmol)をさらに添加し、反応混合物をもう一晩還流した。反応混合物をrtに冷却し、水で希釈し、炭酸ナトリウムでpH9まで塩基性化した。水層をDCMで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(勾配:DCM100%〜DCM95% MeOH5%)により精製した。生成物を含む画分を混合し、濃縮した。得られた残渣をエチルエーテルに溶解し、沈殿物を濾過して、7g(35%)の中間体16を得た。
中間体18の調製:
Figure 2019518032
モルホリン(400mL)を中間体16(20g;74.05mmol)およびDIPEA(18.4mL;111.08mmol)の混合物に加えた。この反応混合物をrtで24時間撹拌した。粗生成物を真空下で蒸発させた(粘着性のある褐色の残渣)。残渣をDCMで取り、ペースト状物質をろ別した後、精製した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(シリカ20〜45μm;330g;勾配:100%DCMから90%DCM、10%MeOH、0.1%NHOHへの勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。得られた残渣(10mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(シリカ20〜45μm;120g;勾配:100%DCMから90%DCM、10%MeOH、0.1%NHOHへの勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、3.3g(16%)の中間体18を得た。
実施例A11
中間体21の調製:
Figure 2019518032
トルエン(23mL)中の中間体18(1.13g;2.78mmol)と酸化マンガン(2.42g;27.81mmol)の混合物を80℃で12時間加熱した。この混合物をrtに冷却し、DCMに希釈し、celite(登録商標)のパッドに通してろ過し、これをDCMで洗浄した。ろ液を蒸発乾固させて、0.67g(76%)の中間体21を得た。生成物を精製せずに次の工程で使用した。
中間体22の調製:
Figure 2019518032
中間体21(271mg;0.67mmol)とtert−ブチル2,6−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボキシレートオキサレート塩(453mg;1.36mmol)の混合物をDCM(3mL)に溶解し、40℃で1時間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(360mg;1.7mmol)を加え、反応混合物を40℃で1時間30撹拌した。この混合物をNaHCO水溶液に注いだ。有機層を、水および塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(勾配:100%DCMから90%DCM、10%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、真空下で蒸発させて、176mg(38%、固体)の中間体22を得た。
実施例A12
中間体23の調製:
Figure 2019518032
化合物51(176mg;0.39mmol)をTHF(2mL)およびHO(1mL)に溶解した。次いで、NaOH(31mg;0.79mmol)を加えた。この反応混合物をrtで12時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣(165mg)を精製せずに次の工程で使用した。
実施例A14
中間体25の調製:
Figure 2019518032
シュレンク反応器内で、6−ブロモ−2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン(1.26g;5.95mmol)の乾燥2−メチル−2−ブタノール(25.1mL)溶液にモルホリン(1.26mL;14.3mmol)およびCsCO(3.88g;11.9mmol)を加えた。この混合物を真空下でパージし、Nでバックフィルした(×3)。次いで、RuPhos(167mg;0.36mmol)およびBrettPhos触媒前駆体第一世代(285mg;0.36mmol)を加えた。この混合物を真空下でパージし、Nでバックフィルし、100℃で終夜加熱した。次いで、モルホリン(500μL;5.68mmol)、RuPhos(66mg;0.14mmol)およびBrettPhos触媒前駆体第一世代(113mg;0.14mmol)をさらに加え、混合物を100℃で終夜撹拌した。混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過し、ケーキをDCMで洗浄した(×2)。ろ液を、水、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残渣(1.8g、暗緑色のゴム状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;20〜45μm;450g;移動相:43%ヘプタン、7%MeOH(+10%NHOH)、50%EtOAc)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、405mg(41%、ベージュ色の粉末)の中間体25を得た。
中間体26の調製:
Figure 2019518032
中間体25(405mg;1.86mmol)のACN(10mL)溶液に、0℃で、N−ヨードスクシンイミド(440mg;1.96mmol)のACN(8.6mL)溶液を滴下した。この反応混合物を0℃で30分間撹拌した。混合物を真空下で蒸発させ、残渣をDCMおよびKCOの10%水溶液に取った。層を分離し、生成物をDCMで抽出した。有機層をまとめて塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(1.4g、褐色の粉末)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 30μm、40g;移動相:100%DCMから96%DCM、4%MeOH、0.4%NHOHへの勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、633mg(96%、緑色の粉末)の中間体26を得た。
実施例A15
中間体27の調製:
Figure 2019518032
乾燥フラスコ中で、N下、亜鉛末(3.36g;51.37mmol)を乾燥THF(50mL)に懸濁した。懸濁液を60℃に温め、次いで、1,2−ジブロモメタン(171μL;1.98mmol)を添加した。この混合物を60℃で20時間撹拌し、室温まで冷却した。クロロトリメチルシラン(200μL;1.58mmol)を加え、反応混合物をrtで20分間撹拌した。0℃で、1−(ブロモメチル)−2−メチル−3−(トリフルオロメチル)−ベンゼン(10g;39.52mmol)を滴下し、反応混合物をrtで2時間撹拌した。粗生成物(M=0.565mol/L)をさらに処理することなく次の工程で直接使用した。
実施例A16
中間体28の調製:
Figure 2019518032
シュレンク反応器において、2−アミノ−5−(モルホリノ)ピリジン(2g;11.2mmol)のDMF(40mL)溶液に、1−アセトキシ−3−クロロアセトン(2.23mL;19mmol)を添加した。この反応混合物を120℃で3時間撹拌した。混合物を真空下で蒸発させた。残渣をDCMに取り、NaHCOの飽和溶液で洗浄した。層を分離し、水層をDCMで抽出した(×2)。有機層をまとめて塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(3.03g、黒色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 20〜45μm;450g;移動相:43%ヘプタン、7%MeOH(+10%NHOH)、50%DCM)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、880mg(29%、褐色の粉末)の中間体28を得た。
中間体29の調製:
Figure 2019518032
中間体29を、中間体26の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体28を出発材料として使用して調製した。粗生成物(1.4g、褐色の粉末)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;15〜40μm、50g;移動相:100%DCMから96%DCM、4%MeOH、0.4%NHOHへの勾配)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて、1.14g(79%、緑色の粉末)の中間体29を得た。
中間体30および化合物28の調製:
Figure 2019518032
シュレンク反応器において、中間体29(1.07g;2.67mmol)の乾燥THF(26.8mL)溶液にビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(68mg;0.13mmol)を添加した。この混合物を真空下で慎重に脱気し、Nでバックフィルした(3×)。次いで、中間体27(8.5mL;4.8mmol)を添加し、混合物を真空下で慎重に脱気し、Nでバックフィルした(3×)。反応混合物を60℃で3時間撹拌した。この混合物をDCMに希釈し、シリカでろ過した。ろ液を真空下で蒸発させ、残渣をDCMおよび水に取った。層を分離し、水層をDCMで抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(1.3g、緑色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;50g;勾配:100%DCMから96%DCM、4%MeOH、0.4%NHOHへ)により精製した。化合物を含有する画分を集め、溶媒を蒸発させた。次いで、残渣(750mg、緑色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 30μm、40g、勾配:100%DCMから96%DCM、4%MeOH、0.4%NHOHへ)により精製した。生成物を含有する画分を集め、溶媒を蒸発させて、436mg(37%、緑色の結晶)の中間体30および104mg(ベージュ色の粉末)の画分1を得た。この画分をジエチルエーテル/ヘプタン(2:1)中でトリチュレートした。沈殿物をろ別し、乾燥して、60mg(6%、白色粉末)の化合物28を得た。
実施例A17
中間体31の調製:
Figure 2019518032
実験は、500mg(2.79mmol)の2−アミノ−5−(モルホリノ)ピリジンで2回行った。マイクロ波バイアル中で、2−アミノ−5−(モルホリノ)ピリジン(500mg;2.79mmol)のEtOH(12.5mL)溶液に、ブロモピルビン酸エチル(0.89mL;7.12mmol)を加えた。30分間(一定の保持時間)にわたって0〜400Wの範囲の出力で、1つのシングルモードマイクロ波(Biotage Initiator)を用いて、反応混合物を120℃で加熱した。2つの反応物を合わせ、真空下で蒸発させた。残渣をDCMおよびNaHCOの飽和溶液に取った。層を分離し、水層をDCMで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(2.45g、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;80g;勾配:80%DCM、20%EtOAcから100%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、857mg(56%、褐色の粉末)の中間体31を得た。
中間体32の調製:
Figure 2019518032
密閉したチューブ中で、中間体31(800mg;2.91mmol)の乾燥THF(29mL)溶液に0℃で水素化ホウ素リチウム(THF中4M)(1.45mL;5.81mmol)を滴下した。この反応混合物を50℃で終夜撹拌した。混合物をHClの1N水溶液でクエンチし、rtで1時間撹拌した。混合物をNaHCOの飽和溶液で塩基性化した。混合物を濃縮し、この濃縮物をDCMで(×8)、次いで、DCM/MeOH(9:1)で(×3)抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させて、613mg(90%、白色の粉末)の中間体32を得た。
中間体33の調製:
Figure 2019518032
中間体32(600mg;2.57mmol)とイミダゾール(263mg;3.86mmol)のDMF(25.7mL)溶液にtert−ブチルジメチルクロロシラン(582mg;3.86mmol)を加えた。この反応混合物をrtで3時間撹拌した。混合物を真空下で蒸発させ、残渣をDCMおよび水に取った。層を分離し、生成物をDCMで抽出した(×2)。有機層をまとめて塩水で洗浄し(×2)、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(677mg、青色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、30g、勾配:100%DCMから20%DCM、80%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、572mg(64%、青色の油状物)の中間体33を得た。
中間体34の調製:
Figure 2019518032
中間体29(543mg;1.35mmol)のEtOH(7mL)およびTHF(7mL)溶液に、NaOH(HO中1M)(6.77mL;6.77mmol)を加えた。この溶液をrtで3時間撹拌し、真空下で濃縮し、次いで1NのHCl水溶液で中和した。生成物をDCMで抽出し(×2)、次いでDCM/MeOH(95:5)で抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させて、461mg(95%、灰色の固体)の中間体34を得た。生成物を精製せずに次の工程で使用した。
中間体35の調製:
Figure 2019518032
中間体35を、中間体26の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体33を出発材料として使用して調製した。反応混合物をrtで1時間撹拌した。粗生成物(775mg、褐色の固体)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、50g;勾配:100%DCMから70%DCM、30%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、589mg(76%、赤みを帯びた固体)の中間体35を得た。
代替経路:
中間体35を、中間体33の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体34を出発材料として使用して調製した。この反応混合物をrtで18時間撹拌した。生成物(566mg、93%、褐色の固体)を精製せずに次の工程で使用した。
中間体36の調製:
Figure 2019518032
中間体36を、中間体30の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体35および中間体27を出発材料として使用して調製した。反応混合物を60℃で1時間撹拌した。粗生成物(775mg、褐色の固体)をシリカゲルクロマトグラフィー(定形SiOH 30μm、120g;勾配:100%DCMから96%DCM、4%MeOH、0.4%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、1.19g(95%、褐色の固体)の中間体36を得た。
実施例A18
中間体37の調製:
Figure 2019518032
密閉した反応器において、2−アミノ−5−(モルホリノ)−ピリジン(500mg;2.79mmol)のDME(15mL)溶液に4−クロロアセト酢酸エチル(0.75mL;5.58mmol)およびモレキュラーシーブ4Å(1g)を加えた。この反応混合物を80℃で4時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、氷水に注ぎ、celite(登録商標)のパッドに通してろ過した。ケーキをEtOAcで洗浄した。ろ液をKCOの10%水溶液で塩基性化し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層をまとめて塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣(820mg、黒色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 30μm;40g;移動相:100%DCMから96%DCM、4%MeOHへの勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣をジエチルエーテルで取り、溶媒を蒸発させて、306mg(38%、褐色の固体)の中間体37を得た。
中間体38の調製:
Figure 2019518032
中間体38を、中間体26の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体37を出発材料として使用して調製した。粗生成物(585mg、褐色の油状物)を、100mgの中間体37上に予め形成された反応物からのより小さいバッチと合わせ、得られた残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 30μm;40g;勾配:100%DCMから96%DCM、4%MeOH、0.4%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、528mg(61%、褐色の粉末)の中間体38を得た。
実施例A19
中間体39の調製:
Figure 2019518032
化合物28(630mg;1.55mmol)のDCM(36mL)溶液に、酸化マンガン(1.35mg;15.5mmol)を加えた。この混合物を18時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、セライト(登録商標)のパッドを通してろ過し、DCMで洗浄した。ろ液を真空下で蒸発させた。次いで、残渣をジエチルエーテルと共蒸発させて(×2)、566mg(89%、ベージュ色の粉末)の中間体39を得た。
中間体40の調製:
Figure 2019518032
マイクロ波バイアル中で、中間体39(75mg;0.19mmol)のMeOH(1.86mL)溶液に2,6−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸、1,1−ジメチルエチルエステル、エタン二酸(2:1)(101mg;0.37mmol)を加えた。この反応混合物をrtで終夜撹拌した。混合物を真空下で蒸発させた。残渣(180mg)DCE(1.77mL)に取り、次いで酢酸カリウム(18mg;0.19mmol)を加えた。rtで30分保持した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(59mg;0.28mmol)を添加し、混合物をrtで1時間撹拌した。混合物を真空下で蒸発させ、残渣をDCMおよび水に取った。層を分離し、有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(130mg、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 30μm;4g;移動相:99%DCM、1%MeOH、0.1%NHOHから95%DCM、5%MeOH、0.5%NHOHへの勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、101mg(77%、緑色の油状物)の中間体40を得た。
中間体41の調製:
Figure 2019518032
マイクロ波バイアル中で、中間体39(80mg;0.20mmol)および1−N−boc−1,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタンシュウ酸塩(2:1)(53mg;0.11mmol)のDCE(2mL)溶液中に酢酸カリウム(39mg;0.40mmol)を加えた。この反応混合物をrtで1時間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(63mg;0.30mmol)を加え、混合物をrtで1時間30撹拌した。DCMおよび水を添加した。層を分離し、水層をNaHCOの10%水溶液で塩基性化した。生成物をDCMで抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(109mg、青色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 30μm;4g;移動相:100%DCMから95%DCM、5%MeOH、0.5%NHOHへの勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、85mg(73%、灰色の固体)の中間体41を得た。
実施例A20
中間体42の調製:
Figure 2019518032
密閉したチューブ中で、2−アミノ−5−ブロモ−3−ヨードピリジン(10g;33.5mmol)の1アセトキシ−3−クロロアセトン(35mL;298mmol)溶液を60℃で20時間、次いで80℃で3時間加熱した。室温まで冷却した後、粗生成物を水に注ぎ、固体KCOでゆっくり中和し、EtOAcで抽出した(×3)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(32.6mg、濃い桃色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、330g、勾配:100%DCMから90%DCM、10%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて、9.64mg(73%、桃色の油状物(静置すると結晶化))の中間体42を得た。
中間体43の調製:
Figure 2019518032
中間体42(9.64g;24.4mmol)のEtOH(120mL)およびTHF(120mL)溶液に、NaOH(HO中1M)(122mL;122mmol)を加えた。この溶液をrtで96時間撹拌し、次いで、真空下で蒸発させた。残渣(褐色の固体)を水に希釈し、1NのHCl水溶液で中和した。固形物をガラスフリットでろ過し、水で洗浄し、真空下で乾燥して、5.47g(64%、淡褐色の固体)の中間体43を得た。
中間体44の調製:
Figure 2019518032
tert−ブチルジメチルクロロシラン(3.50g;23.2mmol)を中間体43(5.47g;15.5mmol)およびイミダゾール(1.58g;23.2mmol)のDCM(155mL)懸濁液中にrtで加えた。この混合物をrtで18時間撹拌し、次いで、DMF(50mL)を添加し、混合物を5時間撹拌した(中間体43はDCMに不溶であった)。次いで、イミダゾール(1.58g;23.2mmol)、tert−ブチルジメチルクロロシラン(3.50g;23.2mmol)およびDMF(50mL)を加えた。この混合物は数分後に溶液となり、rtで18時間撹拌した。粗生成物を水に注ぎ、次いで、DCMおよびNaHCOの飽和水溶液を加えた。有機層を分離し、水層をDCMで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(7.72g;褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(定形SiOH 30μm、200g、勾配:100%DCMから90%DCM、10%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、6.22g(86%、桃色の固体)の中間体44を得た。
中間体45の調製:
Figure 2019518032
シュレンクチューブにおいて、中間体42(1.40g;3.54mmol)、1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−ボロン酸ピナコールエステル(1.18g;4.25mmol)およびリン酸カリウム(2.26g;10.6mmol)の1,4−ジオキサン(25mL)およびHO(8mL)溶液をNでパージした。PdCl(dppf).DCM(290mg、0.35mmol)を加えた。この反応混合物を再びNでパージし、80℃で1時間加熱した。室温まで冷却した後、粗生成物をEtOAcと水に分配した。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(褐色)をシリカゲルクロマトグラフィー(定形SiOH 30μm、80g、勾配:100%DCMから70%DCM、30%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、1.26g(85%、淡い橙色の油状物)の中間体45を得た。
中間体46の調製:
Figure 2019518032
中間体46を、中間体34の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体45を出発材料として使用して調製した。生成物(461mg、95%、灰色の固体)を精製せずに次の工程で直接使用した。
中間体47の調製:
Figure 2019518032
中間体47を、中間体45の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体44および1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−ボロン酸ピナコールエステルを出発材料として使用して調製した。残渣(787mg、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;30g;勾配:100%DCMから97%DCM、3%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、450mg(86%;黄色の油状物)の中間体47を得た。
代替経路:
中間体47を、中間体44の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体46を出発材料として使用して調製した。DCMのみを溶媒として使用した。残渣(褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、40g、勾配:100%DCMから90%DCM、10%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させて、1g(73%;黄色の油状物)の中間体47を得た。
中間体48の調製:
Figure 2019518032
密閉したチューブ中で、2−メチル−2−ブタノール(8.6mL)中の中間体47(1g;2.04mmol)、モルホリン(215μL;2.44mmol)およびCsCO(1.33g;4.07mmol)の混合物を、Nでパージした。RuPhos(48mg;102μmol)およびBrettPhos触媒前駆体第一世代(81mg;102μmol)を加えた。この反応混合物をNでパージし、100℃で18時間加熱した。室温まで冷却した後、粗生成物をEtOAcと水に分配した。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(1.21mg、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、50g、勾配:100%DCMから80%DCM、20%アセトンへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、398mg(39%;淡黄色の泡状物)の中間体48を得た。
中間体49の調製:
Figure 2019518032
中間体48(430mg;0.86mmol)のDCM(8.6mL)溶液に0℃でN−ヨードスクシンイミド(204mg;0.91mmol)を加えた。この溶液を室温に温め、1時間撹拌した。水およびNaの10%水溶液を粗生成物に加えた。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;30g;勾配:100%DCMから98%DCM、2%iPrOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、404mg(75%;淡黄色の泡状物)の中間体49を得た。
中間体50の調製:
Figure 2019518032
中間体50を、中間体30の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体49および中間体27を出発材料として使用して調製した。反応混合物を60℃で1時間撹拌した。残渣(褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、30g;勾配:100%DCMから50%DCM、50%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、227mg(53%)の中間体50を得た。
実施例A21
中間体51の調製:
Figure 2019518032
マイクロ波バイアル中で、2−アミノ−5−(モルホリノ)ピリジン(300mg;1.67mmol)の1.4−ジオキサン(10mL)溶液にZnCl(ジエチルエーテル中1M)(0.084mL;0.08mmol)、(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アセトアルデヒド(0.319mL;1.67mmol)および3−クロロ−2−メチルフェニルイソシアニド(0.23mL;1.67mmol)を加えた。容器を閉じ、15分間(一定の保持時間)にわたって0〜400Wの範囲の出力で、1つのシングルモードマイクロ波(Biotage Initiator EXP 60)を用いて、混合物を120℃で加熱した。反応物をNaHCOの飽和溶液でクエンチし、DCMで抽出した(×3)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、12g;移動相:100%DCMから95%DCM、5%MeOHへの勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(300mg、油状物)をジエチルエーテル中でトリチュレートし、蒸発させた。残渣(300mg、粘着性のある固体)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;12g;移動相:80%ヘプタン、20%EtOAcから60%ヘプタン、40%EtOAcへの勾配)により精製した。純粋な画分を収集し、溶媒を蒸発させて、144mg(油状物(静置すると結晶化))の中間体51を得た。
実施例A22
中間体52の調製:
Figure 2019518032
シュレンク反応器において、1−アセトキシ−3−クロロアセトン(5.78mL;49.1mmol)を5−ブロモ−2−ピリジンアミン(5g;28.9mmol)のDMF(110mL)溶液に添加した。溶液を120℃で3時間、次いで80℃で18時間加熱した。室温まで冷却した後、溶媒を真空下で除去した。残渣をDCMに取り、NaHCOの10%水溶液で洗浄した。層を分離し、水層をDCMで抽出した(×2)。有機層をまとめてNaClの飽和水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(9.10g、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、330g、移動相:100%DCMから95%DCM、5%MeOHへの勾配))により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、4.80g(62%、赤色の固体)の中間体52を得た。
中間体53の調製:
Figure 2019518032
中間体53を、中間体43の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体52を出発材料として使用して調製した。この反応混合物をrtで1時間撹拌し、次いで、真空下で蒸発させた。残渣1NのHCl水溶液で中和し、DCMで抽出した(×2)。混合物をガラスフリットでろ過して、348mg(17%、オフホワイト色の固体)の中間体29を得た。ろ液を分液漏斗に移し、有機層を分離し、水層をDCMで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させて、1.34g(67%、オフホワイト色の固体)の中間体53を得た。生成物(84%、全体的な収率)を精製せずに次の工程で直接使用した。
中間体54の調製:
Figure 2019518032
中間体54を、中間体44の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体53を出発材料として使用して調製した。DCMのみを溶媒として使用した。反応混合物をrtで18時間撹拌した。残渣(2.96g)をシリカゲルクロマトグラフィー(定形SiOH 30μm、200g;勾配:100%DCMから90%DCM、10%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、2.11g(84%)の中間体54を得た。
中間体55の調製:
Figure 2019518032
密閉チューブにおいて、中間体54(2.11g;6.18mmol)、3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−ボロン酸ピナコールエステル(1.95g;9.27mmol)およびリン酸カリウム(3.94g;18.5mmol)の1,4−ジオキサン(41mL)およびHO(12mL)溶液をNでパージした。PdCl(dppf).DCM(506mg;0.62mmol)を加えた。この混合物を再びNでパージし、80℃で18時間加熱した。室温まで冷却した後、粗生成物に水とEtOAcを加え、混合物をcelite(登録商標)のパッドに通して濾過した。ろ液を分液漏斗に移した。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(4.12mg、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、150g;勾配:100%DCMから70%DCM、30%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、2.49g(95%、淡褐色の固体として)の中間体55を得た。
中間体56の調製:
Figure 2019518032
中間体55(2.49g;5.85mmol)のACN(60mL)溶液に0℃でN−ヨードスクシンイミド(1.38g;6.15mmol)をゆっくり加えた。この反応混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。混合物を真空下で乾燥させた。次いで、残渣をDCMおよびNaHCOの飽和水溶液に取った。層を分離し、水層をDCMで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させて、2.92g(98%、淡褐色の固体)の中間体56を得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。
中間体57の調製:
Figure 2019518032
中間体57を、中間体30の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体56および中間体27を出発材料として使用して調製した。この反応混合物を60℃で2時間撹拌した。残渣(褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、220g;勾配:100%DCMから70%DCM、30%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(2.99mg、淡褐色の泡状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 40μm;120g;移動相:99%DCM、1%MeOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、1.5g(51%、淡褐色の固体)の中間体57および500mg(25%、褐色の油状物)の中間体55を得た。
実施例A23
中間体59の調製:
Figure 2019518032
中間体59を、中間体39の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体47および酸化マンガンを出発材料として使用して調製した。ろ液を蒸発させて、956mg(褐色の泡状物)の中間体59を得た。生成物をさらに精製せずに次の工程で直接使用した。
実施例A24
中間体60の調製:
Figure 2019518032
中間体60を、中間体45の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体44および1−(N,N−ジメチルスルファモイル)イミダゾール−4−ボロン酸ピナコールエステルを出発材料として使用して調製した。残渣(黄色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、30g、固体析出物:勾配:100%DCMから80%DCM、20%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、414mg(75%;黄色の固体)の中間体60を得た。
中間体61の調製:
Figure 2019518032
中間体61を、中間体55の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体60および3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−ボロン酸ピナコールエステルを出発材料として使用して調製した。反応混合物を80℃で2時間撹拌した。残渣(405mg、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、24g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%iPrOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、213mg(84%;黄色の油状物)の中間体61を得た。
中間体62の調製:
Figure 2019518032
中間体61(152mg;0.29mmol)のDCM(1mL)溶液に0℃でN−ブロモスクシンイミド(55mg;0.31mmol)を加えた。この溶液をrtに温め、3時間撹拌した。水およびNaHCOの飽和溶液を加えた。次いで、層を分離し、水層をDCMで抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(163mg、褐色の油状物)を、50mgの中間体37上で行われた反応からの他のバッチと合わせ、シリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;10g;勾配:100%DCMから50%DCM、50%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、159mg(68%、ベージュ色の固体)の中間体62を得た。
中間体63の調製:
Figure 2019518032
中間体63を、中間体30の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体62および中間体27を出発材料として使用して調製した。反応混合物をrtで2時間撹拌した。残渣(167mg、オフホワイト色の固体)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;10g;移動相:100%EtOAc)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、68mg(41%、黄色の固体)の中間体63を得た。
実施例A25
中間体64の調製:
Figure 2019518032
中間体64を、中間体55の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体47および3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−ボロン酸ピナコールエステルを出発材料として使用して調製した。反応混合物を80℃で2時間撹拌した。残渣(620mg、褐色の残渣)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、30g;勾配:100%DCMから90%DCM、10%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、412mg(68%、黄色の油状物)の中間体64を得た。
中間体65の調製:
Figure 2019518032
中間体64(300mg;0.61mmol)のDCM(6mL)溶液に0℃でN−ブロモスクシンイミド(113mg;0.64mmol)を加えた。この溶液を室温に温め、1時間撹拌した。粗生成物を50mgの中間体64上で行われた反応からの他のバッチと合わせ、KCOの10%水溶液で洗浄した。有機層を分離し、水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させて、338mg(83%、淡褐色の固体)の中間体65を得た。生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
中間体66および中間体67の調製:
Figure 2019518032
中間体66および中間体67を、中間体30の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体65および中間体27を出発材料として使用して調製した。反応混合物を60℃で1時間撹拌した。残渣をDCM/MeOH(50/50)に取り、セライト(登録商標)のパッドを通してろ過し、DCM/MeOH(50/50)で洗浄した。ろ液を真空下で蒸発させて、739mg(褐色の残渣)の混合物(2つの中間体66および67)を得た。混合物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
実施例A26
中間体68の調製:
Figure 2019518032
1−(ジメチルスルファモイル)イミダゾール(563mg;3.21mmol)のTHF(32mL)溶液に−78℃でn−BuLi(ヘキサン中1.6M)(2mL;3.21mmol)を滴下した。反応混合物を30分間撹拌した。次いで、ZnCl(THF中2M)(3.21mL;6.42mmol)の溶液を添加した。反応混合物を30分かけてrtに温め、予め脱気した中間体44(1g;2.14mmol)およびPd(PPh(247mg;214μmol)の混合物に加え、反応混合物を90℃で1時間加熱した。室温まで冷却した後、EtOAcと、HOおよびNaHCO飽和水溶液の混合物(50/50)を粗生成物に添加した。水層を分離し、EtOAcで抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(1.67g、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;50g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、606mg(55%、淡黄色の油状物)の中間体68を得た。
中間体69の調製:
Figure 2019518032
中間体69を、中間体55の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体68および3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−ボロン酸ピナコールエステルを出発材料として使用して調製した。残渣(897mg、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;50g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、390mg(64%)の中間体69を得た。
中間体70の調製:
Figure 2019518032
中間体70を、中間体65の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体69を出発材料として使用して調製した。有機層を分離し、水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させて、444mg(99%、淡黄色の泡状物)の中間体70を得た。生成物をさらに精製せずに次の工程で使用した。
中間体71の調製:
Figure 2019518032
中間体71を、中間体30の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体70および中間体27を出発材料として使用して調製した。反応混合物を60℃で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(18mg;34.4μmol)および中間体3(608μL;0.344mmol)を再び添加した。反応混合物をNでパージし(×3)、60℃で2時間加熱した。残渣(1.05g、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、40g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、386mg(68%、黄色の固体)の中間体71を得た。
実施例A27
中間体72の調製:
Figure 2019518032
密閉チューブにおいて、2−アミノ−5−ブロモ−3−ピリジンメタノール臭化水素酸塩(1:1)(4.5g;16mmol)のDMF(50mL)溶液にクロロアセトン(3mL;17mmol)およびDIPEA(2.2mL;27mmol)を添加した。反応混合物を130℃で18時間撹拌した。冷却後、混合物を真空下で蒸発させた。残渣をDCMに取り、沈澱させた。固形物をろ別して、2.19g(43%、ベージュ色の固体)の中間体72(HBr塩)を得た。
中間体73の調製:
Figure 2019518032
密閉チューブにおいて、DCM(12mL)およびDMF(1.5mL)中の中間体72(600mg;1.86mmol)の混合物に、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(47mg;0.19mmol)および3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(2mL;22mmol)を加え、反応混合物を50℃で4時間撹拌した。次いで、反応混合物を冷却し、減圧下で蒸発させた。残渣(1.24g、褐色の油状物(静置すると結晶化))をDCMに取り、NaHCOの飽和溶液、塩水で2回洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(定形SiOH 15〜40μm;40g;セライト(登録商標)で乾燥装填;勾配:100%DCMから95%DCM、5%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、557mg(78%、赤色の油状物)の中間体73および241mg(白色の固体)の中間体72を得た。
中間体74の調製:
Figure 2019518032
中間体74を、中間体55の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体73および3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−ボロン酸ピナコールエステルを出発材料として使用して調製した。残渣(1.24g、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(定形SiOH 30μm、80g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、430mg(65%、褐色の油状物)の中間体74を得た。
中間体75の調製:
Figure 2019518032
中間体75を、中間体56の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体74を出発材料として使用して調製した。有機層を10mLのDCM溶液で濃縮した。ACN(15mL)を加え、溶液を0〜5℃でゆっくり蒸発させ、沈殿させた。沈殿物をろ別し、乾燥させて、339mg(67%、淡褐色の固体)の中間体75を得た。
中間体76の調製:
Figure 2019518032
中間体76を、中間体30の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体75および4当量の中間体27を出発材料として使用して調製した。反応混合物を60℃で2時間撹拌した。残渣(810mg、褐色の油状物)をDCM中で超音波処理した。固形物をろ別し、濾液をシリカゲルクロマトグラフィー(定形SiOH 30μm、80g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、196mg(67%、オフホワイト色の固体)の中間体76を得た。
実施例A28
中間体77の調製:
Figure 2019518032
Tert−ブチルジメチルシリルクロリド(20.83g;138.22mmol)を6,8−ジクロロ−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−メタノール(10g;46.07mmol)およびイミダゾール(9.41g;138.22mmol)のDMF(100mL)溶液にrtで添加した。反応混合物をrtで18時間撹拌した。溶液を水およびNaHCOの10%水溶液(50/50)に注いだ。DCMを加え、有機層を分離し、水層をDCMで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(SiOH 20〜45μm、330g、勾配:90%ヘプタン、10%EtOAcから70%ヘプタン、30%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、14.6g(96%)の中間体77を得た。
中間体78の調製:
Figure 2019518032
密閉したガラス容器において、1,4−ジオキサン(150mL)中の中間体77(14g;42.26mmol)、ベンゾフェノンイミン(6.38mL;38.03mmol)、CsCO(41.3g;126.77mmol)、Binap(1.32g;2.11mmol)およびPd(OAc)(474mg;2.11mmol)の混合物を100℃で16時間加熱した。室温まで冷却後、水およびEtOAcを加えた。この混合物をEtOAcで抽出し(×3)、MgSOで乾燥させ、蒸発乾固させた。残渣(25g)をシリカゲルクロマトグラフィー(SiOH 20〜45μm、330g、勾配:100%ヘプタンから60%ヘプタン、40%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(17.6g)をシリカゲルクロマトグラフィー(SiOH 20〜45μm、220g、勾配:100%ヘプタンから70%ヘプタン、30%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、1.65g(8%)の中間体54および12.2gを得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(SiOH 20〜45μm、220g、勾配:100%ヘプタンから80%ヘプタン、20%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、8.4gおよび2.4g(12%)の中間体78を得た。
中間体79の調製:
Figure 2019518032
窒素下、密閉チューブにおいて、1,4−ジオキサン(11mL)中の中間体78(1.5g;3.15mmol)、1−(クロロメチル)−2−メチル−3−(トリフルオロメチル)−ベンゼン(0.99g;4.73mmol)およびKCO(0.65g;4.73mmol)の混合物をN下、脱気した。次いで、PPh(0.165g;0.63mmol)、Pd(OAc)(71mg;0.32mmol)を加えた。この反応混合物を100℃で終夜加熱した。残渣(3.3g)をシリカゲルクロマトグラフィー(SiOH 20〜45μm、80g、勾配:100%ヘプタンから70%ヘプタン、30%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、1.2g(35%;LCMSにより純度60%と評価)の中間体79および0.4g(17%;LCMSにより純度87%と評価)の中間体79を得た。
中間体80の調製:
Figure 2019518032
密閉チューブ中、2−メチル−2−ブタノール(4mL)中の中間体79(600mg;0.93mmol)、モルホリン(97.7μL;1.11mmol)およびCsCO(603mg;1.85mmol)の混合物を、Nでパージした。RuPhos(21.6mg;0.05mmol)およびBrettPhos触媒前駆体第一世代(37mg;0.05mmol)を加えた。この反応混合物をNで脱気し、100℃で18時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物をEtOAcと水に分配した。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣(520mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(SiOH 20〜45μm、24g、勾配:100%ヘプタンから70%ヘプタン、30%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、68mg(11%)の中間体80を得た。
中間体81の調製:
Figure 2019518032
水(1.62mL)および1,4−ジオキサン(7.72mL)中の中間体79(0.6g;0.93mmol)、3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−ボロン酸ピナコールエステル(218mg;1.04mmol)、リン酸カリウム(589mg;2.78mmol)の混合物をNで慎重にパージした。PdCl(dppf).DCM(83mg、0.10mmol)を加え、反応混合物をNでもう1回パージした。反応混合物を80℃で18時間加熱した。溶液を冷却し、冷却水に注ぎ、EtOAcを加えた。混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過した。生成物をEtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残渣(1.7g)をシリカゲルクロマトグラフィー(SiOH 20〜45μm、24g、勾配:100%ヘプタンから70%ヘプタン、30%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、50mg(8%)の中間体81を得た。
実施例A29
中間体82の調製:
Figure 2019518032
同量の2−ブロモ−3−フルオロ安息香酸メチルエステルで反応を2回行った:
1,4−ジオキサン(250mL)および水(75mL)中の2−ブロモ−3−安息香酸メチルエステル(24.34g;104.45mmol)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(48.44g;156.67mmol)およびKPO(66.5g;313.34mmol)をN下で脱気した。PdCl(dppf).DCM(4.27mg;5.22mmol)を加え、反応混合物を100℃で終夜加熱した。混合物を水に注ぎ入れ、celite(登録商標)のパッドに通してろ過した。有機層をDCMで抽出し、分離し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣(55.6g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、220g;移動相:100%DCM)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発乾固させた。残渣(37.9g)をペンタンから結晶化した。沈殿物をろ別し、真空下で乾燥させて、17.6g(50%)の中間体82を得た。
中間体83の調製:
Figure 2019518032
MeOH(170mL)中の中間体82(16.5g、49.2mmol)および水酸化パラジウム(1.4g、9.84mmol)の混合物を、Parr反応器(2気圧)中、rtで12時間水素化した。Hを除去した後、触媒をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過し、DCMで洗浄し、ろ液を濃縮して、16.4g(99%)の中間体83を得た。
中間体84の調製:
Figure 2019518032
LiAlH(1.85g、48.61mmol)を、THF(200mL)中の中間体83(16.4g、48.61mmol)の混合物にN下、5℃で少しずつ加えた。混合物を5℃で3時間撹拌した。EtOAc、続いてHOを、−5℃で混合物に滴加した。懸濁液をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過した。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、溶媒を蒸発させて、15.18gの中間体84を得た。
中間体85の調製:
Figure 2019518032
トリエチルアミン(3.37mL;24.24mmol)、続いてメタンスルホニルクロリド(1.88mL;24.24mmol)を中間体84(5g;16.16mmol)のDCM(60mL)溶液に0℃でゆっくりと添加した。この混合物をrtで終夜攪拌した。水を加え、生成物をDCMで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、溶媒を蒸発させた。残渣(5.8g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;40g;勾配:80%ヘプタン、20%EtOAcから60%ヘプタン、40%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて乾固させ、3.26g(61%)の中間体85を得た。
中間体86の調製:
Figure 2019518032
マイクロ波バイアル中で、乾燥1,4−ジオキサン(10mL)中の中間体19(1g;3.61mmol)、中間体85(574mg;1.75mmol)およびKCO(0.75g、5.43mmol)の混合物を脱気し、Nでバックフィルした(3×)。Pd(OAc)(83mg、0.36mmol)およびPPh(190mg、0.72mmol)を加えた。混合物を脱気し、Nでバックフィルし(3×)、100℃で18時間加熱した。rtに冷却後、混合物を水に注ぎ、得られた水層をDCMで抽出した。有機層をまとめて塩水で洗浄し(2×)、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(1g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;40g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて乾固させ、0.672g(68%)の中間体86を得た。
B.最終化合物の調製
実施例B1:
化合物1の調製:
Figure 2019518032
1,4−ジオキサン(44mL)中の中間体3(0.44mg;0.82mmol)およびHCl(ジオキサン中4M)(4mL)の混合物を80℃で1時間30加熱した。混合物を冷却し、ジエチルエーテルを添加した。次いで、沈殿物をろ過し、乾燥させた。残渣(255mg)をDCMおよびHOに取り、KCO固体で塩基性化した。混合物をrtで30分間撹拌した。有機層を抽出し、MgSOで乾燥させ、蒸発させて40mg(8%)の化合物1を得た。M.P.:240℃(DSC)。
化合物6の調製:
Figure 2019518032
中間体7(720mg;1.28mmol)を1,4−ジオキサン(25mL)に溶解し、HCl(水中6M)(8.3mL)を加えた。反応混合物を100℃で2時間加熱し、rtに冷却し、EtOAcで希釈し、NHOHで塩基性化した。有機層をデカンテーションし、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残渣(0.5g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;15〜40μm;20g;移動相:0.5%NHOH、90%DCM、10%MeOHへの勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(115mg)をジエチルエーテルから結晶化した。沈殿物をろ過し、乾燥させて、90mg(15%)の化合物6を得た。M.P.:197℃(DSC)。
実施例B2:
化合物2の調製:
Figure 2019518032
化合物2を、中間体3の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体10および1−(クロロメチル)−2−メチル−3−(トリフルオロメチルベンゼンを出発材料として使用して調製した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15〜40μm、120g、移動相:60%ヘプタン、40%エタノール)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、400mg(37%)の化合物2を得た。
実施例B3:
化合物3の調製:
Figure 2019518032
水酸化リチウム一水和物(53mg;1.3mmol)をHO(0.3mL)およびTHF(5mL)中の中間体5(113mg;0.25mmol)の混合物にrtで添加した。反応混合物をrtで4時間攪拌した。THFを蒸発させ、HOを加えた。水層を3NのHCl水溶液で酸性化し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、蒸発乾固させた。残渣(152mg)を逆相(C18 10μm 30×150mm;勾配:80%TFA0.05%、20%ACNから0%TFA0.05%、100%ACNへ)により精製した。純粋画分を回収し、溶媒を蒸発させた。
純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(41mg)をACN/水 20/80と共に凍結乾燥させて、33mg(30%、白色の粉末)の化合物3を得た。M.P.:80℃(ガム、K)。
実施例B4:
化合物4の調製:
Figure 2019518032
下、10℃で、中間体5(0.1g;0.4mmol)のTHF(8mL)溶液にLiAlH(65mg;1.7mmol)を加えた。溶液をゆっくりと室温まで上昇させ、20時間撹拌した。氷水およびEtOAcを添加し、次いで、混合物をセライト(登録商標)のパッドを通してろ過した。生成物をEtOAcで抽出し、有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残渣(110mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(球状裸シリカ 5μm 150×30.0mm;勾配:0.2%NHOH、98%DCM、2%MeOHから1.2%NHOH、88%DCM、12%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(8mg)をACN/水 20/80と共に凍結乾燥させて、7.6mg(4%、黄色の粉末)の化合物4を得た。M.P.:80℃(ガム、K)。
実施例B5:
化合物5の調製:
Figure 2019518032
密閉チューブにおいて、中間体5(110mg;0.25mmol)およびアンモニア(MeOH中7N)(5mL)を90℃で終夜加熱した。混合物をrtにまで冷却し、蒸発乾固させた。残渣(109mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;15〜40μm、24g;移動相:99%DCM、1%MeOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(96mg)をジエチルエーテルから結晶化した。沈殿物をろ過し、乾燥させて、37mg(35%)の化合物5を得た。M.P.:257℃(DSC)。
実施例B7:
化合物8の調製:
Figure 2019518032
1,4−ジオキサン(50mL)中の中間体9(0.3g;1.38mmol)、1−(ブロモメチル)−2−メチル−3−(トリフルオロメチル)−ベンゼン(0.49g;1.92mmol)、KCO(0.29g;2.06mmol)の混合物をNでパージした。次いで、PPh(0.14g;0.55mmol)およびPd(OAc)(62mg;0.28mmol)を加えた。この反応混合物を、密閉したチューブ中、100℃で終夜撹拌した。溶液をrtにまで冷却し、EtOAcを加えた。混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過し、生成物をEtOAcで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残渣(900mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;15〜40μm、50g;移動相:43%ヘプタン、7%MeOH(+10%NHOH)、50%EtOAc)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(175mg)をアキラルSFC(NH 5μm;150×30mm;移動相:91%CO、9%MeOH(0.3%iPrNH))により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(28mg)をACN/水 20/80と共に凍結乾燥させて、26mg(5%、ベージュ色の粉末)の化合物8を得た。M.P.:80℃(ガム、K)。
化合物50の調製:
Figure 2019518032
密閉チューブにおいて、中間体14(730mg;2.64mmol)の1,4−ジオキサン(26mL)溶液に1−クロロ−3−(クロロメチル)−2−メチルベンゼン(694mg;3.96mmol)およびKCO(1.10g;7.93mmol)を加えた。この混合物を真空下で慎重に脱気し、Nでバックフィルした(×3)。次いで、Pd(OAc)(89mg;0.13mmol)およびPPh(69mg;0.26mmol)を加え、混合物を真空下で再び慎重に脱気し、Nでバックフィルした(×3)。この反応混合物を、100℃で終夜撹拌した。混合物を別のバッチ(50mgの中間体14から)と合わせた。混合物をCelite(登録商標)のパッドに通してろ過し、ケーキをDCMで洗浄した。ろ液を真空下で蒸発させ、残渣をDCMおよび水に取った。層を分離し、水層をDCMで抽出した。有機層をまとめて塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(2.2g、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;15〜40μm、80g;勾配:70%DCM、30%EtOAcから100%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、483mg(41%、緑色の固体)の化合物50を得た。
化合物51の調製:
Figure 2019518032
反応を、1.17g(4.24mmol)の中間体18で5回実行した。
密閉チューブにおいて、乾燥1,4−ジオキサン(10.6mL)中の中間体18(1.17g;4.24mmol)、1−(クロロメチル)−2−メチル−3−(トリフルオロメチル)−ベンゼン(0.88g;4.2mmol)およびKCO(0.88g;6.4mmol)の混合物を脱気し、Nでバックフィルした(×3)。Pd(OAc)(97mg;0.42mmol)およびPPh(220mg;0.85mmol)を加え、混合物を真空下で再び脱気し、Nでバックフィルした(×3)。この反応混合物を100℃で18時間加熱した。次いで、反応混合物をrtにまで冷却し、次いで、全てのバッチをまとめて、水(約500mL)に注いだ。得られた水性混合物をEtOAc(4×250mL)で抽出した。有機層をまとめて塩水で洗浄し(×2)、MgSOで乾燥させ、Celite(登録商標)のパッドに通してろ過し、これをDCMおよびEtOAcで洗浄した。次いで、ろ液を真空下で蒸発させた。残渣をジエチルエーテルによりトリチュレートした。得られた固体をろ過し、冷ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、5.05g(50%、淡褐色の固体)の化合物51を得た。
化合物52の調製:
Figure 2019518032
反応を、1.17g(4.22mmol)の中間体18で2回実行した。マイクロ波バイアル中で、乾燥1,4−ジオキサン(10.6mL)中の中間体18(1.17g;4.22mmol)、1−(クロロメチル)−3−フルオロ−2−メチルベンゼン(0.67g;4.2mmol)およびKCO(0.87g;6.3mmol)の混合物を脱気し、Nでバックフィルした(×3)。酢酸パラジウム(II)(97mg;0.42mmol)およびPPh(221mg;0.84mmol)、次いで、さらに1,4−ジオキサン(2.5mL)を加えた。反応混合物を再度脱気し、Nでバックフィルし(3×)、100℃で18時間加熱し、rtにまで冷却した。全てのバッチを合わせ、水(200mL)に注いだ。得られた水性混合物をEtOAc(4×100mL)で抽出した。有機層をまとめて塩水で洗浄し(2×)、MgSOで乾燥させ、Celite(登録商標)のパッドに通してろ過し、これをEtOAcで洗浄し、ろ液を真空下で蒸発させた。残渣(湿ったベージュ色の固体)を超音波処理し、ジエチルエーテル中でトリチュレートした。得られた固体をろ過し、冷ジエチルエーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて(30℃、40時間)、2.35g(70%、オフホワイト色の固体)の化合物52を得た。
実施例B9:
化合物10の調製:
Figure 2019518032
MeOH(7.5mL)およびTHF(4mL)中の中間体11(0.16g;0.4mmol)、4−ピペリジンメタノール(93mg;0.81mmol)の混合物をrtで1時間30撹拌した。NaBH(8mg;0.2mmol)を加え、溶液を30分間撹拌した。HOおよびDCMを添加した。有機層を抽出し、MgSOで乾燥させ、蒸発乾固させた。残渣(167mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(球状裸シリカ 5μm 150×30.0mm;勾配:95%DCM、5%MeOH(+10%NHOH)から82%DCM、18%MeOH(+10%NHOH)へ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(81mg)をジエチルエーテルから結晶化した。沈殿物をろ過し、乾燥させて、51mg(25%)の化合物10を得た。M.P.:198℃(K)。
化合物11の調製:
Figure 2019518032
化合物11を、化合物10の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体11およびcis−2,6−ジメチルピペラジンを出発材料として使用して調製した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した(不定形 15〜40μm;40g;移動相:94%DCM、6%MeOH、0.6%NHOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(56mg)をアキラルSFC(CHIRALPAK IC 5μm;250×20mm;移動相:60%CO、40%MeOH(0.3%iPrNH))により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(42mg)をアキラルSFC(CYANO 6μm;150×21.2mm;移動相:80%CO、20%MeOH(+0.3%iPrNH))でさらに精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(22mg)をACN/水 20/80と共に凍結乾燥させて、20mg(9%、白色の粉末)の化合物11を得た。M.P.:80℃(ガム、K)。
化合物12の調製:
Figure 2019518032
化合物12を、化合物10の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体11およびエタノールアミンを出発材料として使用して調製した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(球状裸シリカ 5μm 150×30.0mm;勾配:95%DCM、5%MeOH(+10%NHOH)から82%DCM、18%MeOH(+10%NHOH)へ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(121mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形 15〜40μm、24g;移動相:90%DCM、10%MeOH、0.1%NHOH)。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(42mg)をACN/水 20/80と共に凍結乾燥させて、40mg(28%、白色の粉末)の化合物12を得た。M.P.:80℃(ガム、K)。
実施例B10:
化合物13の調製:
Figure 2019518032
LiAlH(140mg;3.68mmol)の無水THF(5mL)懸濁液に、N下、0℃〜5℃で、化合物17(850mg;1.84mmol)の無水THF(15mL)溶液を滴下し、この混合物を10℃で2時間撹拌した。EtOAcを滴下し、続いて2mLのNaOHの3N水溶液および水(2mL)を慎重に加えた。EtOAcを加えた。次いで、混合物をcelite(登録商標)のパッドに通してろ過した。有機層をデカンテーションし、MgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残渣(0.7g)をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した(不定形SiOH;15〜40μm;40g;移動相:0.1%NHOH、96%DCM、4%MeOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、215mg(28%)の化合物13を得た。M.P.:142℃(K)。
実施例B11:
化合物14の調製:
Figure 2019518032
10℃で、DMF乾燥(5mL)中の中間体13(175mg;0.4mmol)、cis−2,6−ジメチルピペラジン(69mg;0.6mmol)、DIPEA(0.21mL;1.21mmol)の混合物にHBTU(153mg;0.4mmol)を加えた。この反応混合物を48時間撹拌した。溶液をHOに注ぎ、EtOAcで抽出した(×2)。有機層を塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。粗生成物をジエチルエーテルから結晶化した。次いで、沈殿物をろ過し、乾燥させた。残渣(0.34g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形裸シリカ 40g;移動相:0.5%NHOH、95%DCM、5%MeOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(130mg)をACN/水 20/80と共に凍結乾燥させて、106mg(50%、白色の粉末)の化合物14を得た。M.P.:80℃(ガム、K)。
化合物15の調製:
Figure 2019518032
化合物15を、化合物14の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体13および3−(ヒドロキシメチル)アゼチジンを出発材料として使用して調製した。粗生成物をジエチルエーテルから結晶化した。次いで、沈殿物をろ過し、乾燥させた。残渣(0.21g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形裸シリカ 40g;移動相:0.7%NHOH、93%DCM、7%MeOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(60mg)をACN/水 20/80と共に凍結乾燥させて、51mg(25%、白色の粉末)の化合物15を得た。M.P.:80℃(ガム、K)。
実施例B12:
化合物16の調製:
Figure 2019518032
密閉チューブにおいて、化合物50(430mg;1.04mmol)の乾燥THF(10mL)溶液に0℃で水素化ホウ素リチウム(THF中4M)(518μL;2.07mmol)を滴下した。混合物をrtで2時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、NHClの10%水溶液でクエンチした。混合物を別のバッチ(50mgの化合物50で実行した反応から)と合わせた。層を分離し、生成物をEtOAcで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(355mg、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH;15〜40μm;50g;勾配:100%DCMから92%DCM、8%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(77mg、赤色の固体)を逆相(C18 5μm 30×150mm;勾配:80%(水性NHHCO 0.5%)、20%ACNから100%ACNへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(36mg、無色の油状物)をMeOH/水 20/80と共に凍結乾燥させて、36mg(白色の固体)を得た。この画分をシリカゲルクロマトグラフィー(球形裸シリカ 5μm;150×30.0mm;勾配:98%DCM、2%MeOH、0.2%NHOHから87%DCM、13%MeOH、1.3%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(16mg、無色の油状物)をACN/水 23/77と共に凍結乾燥させて、13mg(3%、白色の固体)の化合物16を得た。M.P.:184℃(DSC)。
実施例B13:
化合物17の調製:
Figure 2019518032
化合物17を、中間体3の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体12および1−(クロロメチル)−2−メチル−3−(トリフルオロメチル−ベンゼンを出発材料として使用して調製した。粗生成物をジエチルエーテルに取った。沈殿物をろ別し、真空下で乾燥させて、530mg(24%)の化合物17を得た。M.P.:135℃(Mettler Toledo)。
実施例B14:
化合物18の調製:
Figure 2019518032
ジイソブチルアルミニウムヒドリド(DCM中1M)(54mL;54mmol)を、化合物51(5.04g;10.7mmol)のTHF(200mL)溶液にN下、−5℃で滴加した。次いで、得られた褐色の混合物をゆっくりとrtに到達させ、16時間撹拌した。さらに水素原子化ジイソブチルアルミニウム(DCM中1M)(18mL;18mmol)を−5℃で添加し、混合物をゆっくりと室温に到達させ、さらに3時間撹拌した。得られた混合物を撹拌しながら0℃の蒸留水に徐々に注ぎ、水層をDCM(4×300mL)で、次いでDCM/MeOH(90/10、200mL)で抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、得られた懸濁液をセライト(登録商標)のパッドを通してろ過し、次いで蒸発させた。残渣(5.6g 褐色の残渣)をシリカゲルクロマトグラフィー(定形SiOH 30μm;200g;セライト(登録商標)で乾燥装填;勾配:99%DCM、1%MeOHから96%DCM、4%MeOHへ)により精製した。生成物を含有する画分を合わせ、DCMを真空下で蒸発させて、残存するMeOH中に固体を沈殿させた。この固体をろ過し(1.41g、オフホワイト色の固体)、ゆっくり冷却しながら最少量の熱EtOH(約200mL)中で再結晶化した。固体をろ過し、冷EtOHで洗浄し、高真空下、60℃で4時間乾燥して、1.16g(27%、白色の固体)の化合物18を得た。M.P.:231℃(DSC)。
化合物25の調製:
Figure 2019518032
水素化ジイソブチルアルミニウム(DCM中1M)(30mL;30mmol)を化合物52(1.98g;4.97mmol)のTHF(93mL)溶液に、N下、撹拌しながら、−10℃で1時間かけて滴加した。次いで、得られた褐色の混合物をゆっくりと室温に到達させ、18時間撹拌した。次いで、褐色の溶液を0℃に置き、EtOAc(50mL)、続いてロッシェル塩の15%水溶液(約100mL)を滴下してクエンチした。混合物を2時間撹拌し、EtOAcで(2回)抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(2.75g、橙色の粘着性の化合物)を別のバッチ(350mg(0.88mmol)の化合物52で実行した反応から)と合わせた。残渣の混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(定形SiOH;30μm;80g;乾燥装填(セライト(登録商標));勾配:100%DCMから90%DCM、10%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。結晶化収率を最大にするために、残渣(1.1g、オフホワイトの固体)を、最小限の熱EtOH(約150mL)中で、室温までゆっくり(約6時間かけて)冷却しながら、次いで2時間かけて14℃までゆっくり冷却しながら再結晶化した。得られた固体をろ過し、最小限の冷ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥して、883mg(42%、白色の固体)の化合物25を得た。M.P.:210℃(DSC)。ろ液を真空中で蒸発させて、追加の228mgの化合物25(11%、完全には純粋ではない、ベージュ色の固体)のバッチを得た。
化合物48の調製:
Figure 2019518032
化合物48を、化合物18の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体86を出発材料として使用して調製した(DIPEから結晶化;43mg、1%)。M.P.:222℃(DSC)。
実施例B15:
化合物19の調製:
Figure 2019518032
MeOH(3mL)中の中間体21(174mg;0.43mmol)およびcis−2,6−ジメチルピペラジンの混合物をrtで2時間撹拌した。次いで、NaBH(24mg;0.65mmol)を添加し、反応混合物をrtで終夜撹拌した。さらにシス−2,6−ジメチルピペラジン(1.5当量)を加え、反応混合物を30℃で6時間撹拌した。反応混合物を60℃で1時間加熱した。NaBHを添加し、混合物をrtで1時間撹拌した。溶媒を除去し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(シリカ、勾配:100%DCMから90%DCM、10%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、40mg(18%)の化合物19を得た。M.P.:263℃(MP50 Mettler Toledo)。
化合物21の調製:
Figure 2019518032
トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.157g;0.74mmol)を、DCE(5mL)中の中間体21(0.2g;0.50mmol)、2−チア−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタン2,2−ジオキシド(トリフルオロ酢酸塩)(0.193g;0.74mmol)、酢酸ナトリウム(61mg;0.74mmol)の混合物に加えた。この反応混合物をrtで終夜撹拌した。溶液をHOおよびNaHCOの混合物に注ぎ、次いで、DCMで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させた。残渣(0.248mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(球状裸シリカ 5μm 150×30.0mm;勾配:98%DCM、2%MeOH、0.2%NHOHから88%DCM、12%MeOH、1.2%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発乾固させた。残渣(0.025g)をDIPEから結晶化した。沈殿物をろ別し、真空下で乾燥させて、0.015g(6%)の化合物21を得た。M.P.:228℃(コッフラー)。
化合物22の調製:
Figure 2019518032
化合物22を、化合物21の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体21およびチオモルホリン1,1−ジオキシドを出発材料として使用して調製した。残渣(286mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;40g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%MeOH、0.1%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(0.165g)をDIPEおよび10%ACNから結晶化した。沈殿物をろ別し、真空乾燥して、0.048g(15%)の化合物22を得た。M.P.:225℃(コッフラー)。
化合物24および化合物24aの調製
Figure 2019518032
中間体21(250mg;0.62mmol)および2−チア−7−アザスピロ[4,4]ノナン2,2−ジオキシド塩酸塩(130.88mg;0.62mmol)のMeOH(16.6mL)溶液をrtで撹拌した。AcOH(722μL;12.61mmol)を少しずつ加え、続いて、水素化ホウ素ナトリウム(39mg;0.62mmol)を少しずつ加えた。反応混合物をrtで16時間撹拌した。反応混合物を、KCOの10%水溶液に注ぎ、DCMで抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiOH 20〜45μm、24g;勾配:98%DCM、2%MeOH、0.1%NHOHから95%DCM、5%MeOH、0.1%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、125mgの非晶質化合物24を得た。この画分をrtでACN(5mL)に溶解し、次いでHCl(1,4−ジオキサン中4M)(500μL)を滴下し、反応混合物をrtで16時間撹拌した。塩の沈殿は起こらなかった。次いで、溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた固体をジイソプロピルエーテル中でトリチュレートし、ろ過し、真空下で乾燥させて、75mg(19%)の化合物24a(1.63HCl 0.71HO)を得た。
化合物26の調製:
Figure 2019518032
化合物26を、化合物24の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体21および1−チア−7−アザスピロ[4、4]ノナン1,1−ジオキシド塩酸塩を出発材料として使用して調製した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(SiOH 20〜45μm;24g;勾配:98%DCM、2%MeOH、0.1%NHOHから95%DCM、5%MeOH、0.1%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、130mgの非晶質の固体化合物26を得た。この画分をACN(2mL)に溶解し、混合物を完全に溶解するまで加熱した。反応混合物をrtにまで冷却し、得られた沈殿物をろ過し、少量のジイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥して、90mg(26%、白色の固体)の化合物26を得た。M.P.:200℃(DSC)。
実施例B16:
化合物20の調製:
Figure 2019518032
TFA(1mL)を、中間体22のDCM(3mL)溶液に添加した。反応混合物をrtで1時間攪拌した。溶媒を除去し、粗残渣をトルエンで2回洗浄した。生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(シリカ;勾配:100%DCMから90%DCM、10%MeOH 0.1%NHOH)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、6mg(4%)の化合物20を得た。
化合物53の調製:
Figure 2019518032
TFA(1.32mL;17.76mmol)を、中間体86(672mg;1.18mmol)のDCM(10mL)溶液に0℃で滴加した。溶液を室温まで温め、rtで終夜撹拌した。混合物を水に注ぎ入れ、KCOの10%水溶液で塩基性化し、化合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(0.57g)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、40g、勾配:100%DCMから90%DCM、10%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、0.22mg(40%)の化合物53を得た。
実施例B17
化合物23の調製:
Figure 2019518032
反応を、165mg(0.39mmol)の中間体23で2回実行した。cis−2,6−ジメチルピペラジン(93mg;0.79mmol)の乾燥DMF溶液を、中間体23(165mg;0.39mmol)、HBTU(447mg;1.18mmol)およびDIPEA(0.205mL;1.18mmol)の乾燥DMF(5mL)溶液に添加した。反応混合物をrtで1時間攪拌した。アンモニア滴(MeOH中7N)を加え、EtOAcを反応混合物に注いだ。ワークアップのために、2つのバッチを合わせた。得られた有機層を水で、次いで塩水で洗浄した。有機層を蒸発させた。残渣(203mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(SiOH;勾配:100%DCMから90%DCM、10%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、蒸発させた。残渣をジエチルエーテルから結晶化した。沈殿物をろ別し、乾燥させて、19mg(5%)の化合物23を得た。M.P.:130℃(MP50 Mettler Toledo)。
実施例B18:
化合物27の調製:
Figure 2019518032
シュレンク反応器において、中間体26(630mg;1.78mmol)のTHF(17.8mL)溶液にビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(46mg;0.09mmol)を添加した。この混合物を真空下で慎重に脱気し、Nでバックフィルした(3×)。次いで、中間体27(5.67mL;3.21mmol)を添加し、混合物を真空下で慎重に脱気し、Nでバックフィルした(×3)。反応混合物を60℃で3時間撹拌した。この混合物をDCMに希釈し、シリカゲルのパッドでろ過した。シリカをDCMで洗浄し、ろ液を真空中で蒸発させて残渣を得、これをDCMおよび水に取った。層を分離し、水層をDCMで抽出した。有機層をまとめて塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(900mg、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 30μm、40g;移動相:100%DCMから96%DCM、4%MeOH、0.4%NHOHへの勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(720mg、緑色の油状物)をジエチルエーテル/ヘプタン中でトリチュレートした。次いで、沈殿物をろ過し、乾燥させて、605mg(87%、白色の粉末)を得た。この画分の一部(112mg)をACN/水(20/80)と共に凍結乾燥させて、103mgを得た。残渣(103mg)をアキラルSFC(CYANO 6μm 150×21.2mm;移動相:85%CO、15%MeOH(0.3%iPrNH))により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(36mg、紫色の油状物)をACN/水(16/84)と共に凍結乾燥させて、35mg(5%、白色のフワフワとした固体)の化合物27を得た。M.P.:162℃(DSC)。
実施例B19:
化合物28の調製:
Figure 2019518032
中間体30(390mg;0.87mmol)のTHF(4.3mL)およびEtOH(4.3mL)溶液に、NaOH(HO中1M)(1.74mL;1.74mmol)を加えた。この反応混合物をrtで終夜撹拌した。混合物を真空下で蒸発させ、残渣をDCMおよび水に取った。水層をNHCl固体で酸性化した。層を分離し、水層をDCMで抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で溶媒を蒸発させて343mg(97%、白色の固体)の化合物28を得た。M.P.:196℃(DSC)。
代替調製:
中間体36(1.19g;2.29mmol)のTHF(23mL)溶液に0℃でフッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M)(2.52mL;2.52mmol)を滴下した。反応混合物をrtに温め、2時間撹拌した。次いで、さらにフッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M)(4.58mL;4.58mmol)を加え、混合物をrtで2時間撹拌した。混合物をNaHCOの飽和溶液に注ぎ、水層をEtOAcで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(黄色の固体)をEtOAcに取り、水で洗浄した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で溶媒を蒸発させて、631mg(68%、ベージュ色の固体)の化合物28を得た。
代替調製:A16(中間体30と共に)を参照されたい。
化合物47の調製:
Figure 2019518032
中間体57(1.5mg;2.90mmol)のTHF(29mL)溶液に、HCl(HO中3M)(1.94μl;5.81mmol)を加えた。溶液をrtで3時間撹拌し、次いで0℃に冷却し、固体のKCOでゆっくりと中和した。混合物をDCMで抽出し(×3)、次いで、EtOAcで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で溶媒を蒸発させて、1.05g(90%、ベージュ色の固体)の化合物47を得た。
実施例B20:
化合物30の調製:
Figure 2019518032
シュレンク反応器において、中間体38(475mg;1.14mmol)のTHF(11.5mL)溶液にビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(29mg;0.06mmol)を添加した。この混合物を真空下で慎重に脱気し、Nでバックフィルした(×3)。次いで、中間体27(3.64mL;2.06mmol)を添加し、混合物を真空下で慎重に脱気し、Nでバックフィルした(×3)。この反応混合物を室温で終夜撹拌した。混合物をNHCl固体でクエンチし、celite(登録商標)のパッドに通してろ過した。celite(登録商標)をEtOAcで洗浄し、ろ液を真空下で蒸発させた。残渣(600mg、赤色の油状物)を、50mgの中間体14で行われた反応からの他のバッチと合わせ、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;50g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(376mg、緑色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(球状裸シリカ 5μm 150×30.0mm;勾配:98%DCM、2%MeOH(+10%NHOH)から86%DCM、14%MeOH(+10%NHOH水溶液へ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(66mg)を逆相(X−Bridge−C18 5μm 30×150mm;勾配:70%(NHHCO0.5%水溶液)、30%ACNから100%ACNへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(18mg、無色の油状物)をACN/水 23/77と共に凍結乾燥させて、17mg(3%、白色のフワフワした固体)の化合物30を得た。M.P.:176℃(DSC)。
実施例B21:
化合物31の調製:
Figure 2019518032
中間体40(101mg;0.14mmol)のDCM(1.44mL)溶液に0℃でTFA(110μL;1.44mmol)を加えた。混合物をrtにまで温め、室温で終夜撹拌した。次いで、さらにTFA(110μL;1.44mmol)を滴下し、混合物をrtで3時間撹拌した。NaOH(HO中1M)(2.88mL;2.88mmol)を加え、混合物をrtで1時間撹拌した。層を分離し、有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(220mg、緑色の油状物)をTHF(0.72mL)およびEtOH(0.72mL)に取り、NaOH(O中1M)(0.72mL、0.72mmol)を加えた。この混合物を50℃で2時間撹拌した。混合物を真空下で蒸発させ、残渣をDCMおよび水に取った。水層をNHClの10%水溶液で中和し、生成物をDCMで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(143mg、黄色の粉末)をシリカゲルクロマトグラフィー(球状裸シリカ 5μm、150×30.0mm;勾配:92%DCM、8%MeOH、0.8%NHOHから76%DCM、24%MeOH、2.4%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(32mg、無色の油状物)をACN/水(20/80)と共に凍結乾燥させて、31mg(42%、白色の粉末)の化合物31を得た。
化合物32の調製:
Figure 2019518032
中間体41(85mg;0.15mmol)のDCM(1.45mL)溶液に0℃でTFA(0.111mL;1.45mmol)を添加した。混合物をrtにまで温め、室温で終夜撹拌した。さらにTFA(0.111mL;1.45mmol)を加え、混合物をrtで週末にかけて撹拌した。NaOH(HO中1M)(3.63mL;3.63mmol)を加え、反応混合物をrtで2時間撹拌した。層を分離し、有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(70mg、緑色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(球状裸シリカ 5μm 150×30.0mm;勾配:92%DCM、8%MeOH、0.8%NHOHから76%DCM、24%MeOH、2.4%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(10mg、無色の油状物)をACN/水 23/77と共に凍結乾燥させて、8mg(11%、白色のフワフワした固体)の化合物32を得た。
実施例B22:
化合物33の調製:
Figure 2019518032
中間体39(305mg;0.76mmol)のMeOH(7.5mL)溶液に2−チア−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタン2,2−ジオキシドトリフルオロ酢酸塩(217mg;0.83mmol)を添加した。この混合物をrtで1時間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(481mg;2.27mmol)を加え、混合物をrtで終夜撹拌した。混合物をDCMに取り、NaHCOの飽和溶液を加えた。層を分離し、水層をDCMで抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(420mg、淡緑色の固体)をDCM/ジエチルエーテル(1:9)でトリチュレートした。沈殿物をろ過し、真空下で乾燥させて、302mg(75%、白色の固体)の化合物33を得た。M.P.:196℃(DSC)。
化合物34の調製:
Figure 2019518032
マイクロ波バイアル中で、中間体39(566mg;1.40mmol)のMeOH(14mL)溶液に、2−アミノエタノール(168μL;2.81mmol)を添加した。この混合物をrtで1時間30撹拌した。次いで、NaBH(27mg;0.70mmol)を加え、反応混合物をrtで終夜撹拌した。混合物を真空下で蒸発させた。次いで、残渣をDCMおよび1NのHCl水溶液に取った。層を分離し、水層をNaHCOの飽和溶液で塩基性化し、DCMで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(532mg、ベージュ色の固体)をシリカゲルクロマトグラフィー(球状裸シリカ 5μm 150×30.0mm;勾配:96%DCM、4%MeOH、0.4%NHOHから83%DCM、17%MeOH、1.7%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(436mg、ベージュ色の粉末)をジエチルエーテル/DCM(9:1)でトリチュレートし、溶媒を真空下で蒸発させた。固体を真空乾燥(50℃、24時間)して、400mg(64%、白色粉末)の化合物34を得た。M.P.:147℃(DSC)。
化合物35の調製:
Figure 2019518032
化合物35を、化合物33の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体39および3−アミノ−1−プロパノールを出発材料として使用して調製した。残渣(76mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 30μm、4g、勾配:100%DCMから96%DCM、4%MeOH、0.4%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(56mg、緑色の泡)をシリカゲルクロマトグラフィー(球状裸シリカ 5μm 150×30.0mm;勾配:97%DCM、3%MeOH、0.3%NHOHから85%DCM、15%MeOH、1.5%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(28mg)を逆相(X−Bridge−C18 μm30×15mm;勾配:80%(NHHCO 0.5%水溶液)、20%ACNから0%(NHHCO 0.5%水溶液)、100%ACNへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(17mg、白色の固体)をACN/水 20/80と共に凍結乾燥させて、16mg(19%、白色のフワフワとした固体)の化合物35を得た。M.P.:133℃(DSC)。
化合物40の調製:
Figure 2019518032
中間体59(500mg;1.25mmol)のMeOH(12mL)溶液に2−チア−6−アザ−スピロ[3.3]ヘプタン2,2−ジオキシドトリフルオロ酢酸塩(359mg;1.37mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(794mg;3.75mmol)を添加した。この反応混合物をrtで3時間撹拌し、次いで、真空下で蒸発させた。残渣をDCMに取り、NaHCOの飽和水溶液を加えた。層を分離し、水層をDCMで抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(701mg、淡褐色の泡状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;30g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(413mg、オフホワイト色の固体)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm;30g;勾配:100%ヘプタンから50%ヘプタン、50%(iPrOH/NHOH:95/5)へ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(318mg、オフホワイト色の固体)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、24g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%(iPrOH/NHOH:95/5)へ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、287mg(39%、白色の固体)の化合物40を得た。M.P.:184℃(DSC)。
実施例B23:
化合物38の調製:
Figure 2019518032
中間体50(227mg;0.34mmol)のTHF(3mL)溶液に、HCl(HO中6M)(565μl;3.39mmol)を加えた。溶液を60℃で18時間加熱し、次いで、さらにHCl(HO中6M)(395μL;2.37mmol)を加え、溶液を60℃で18時間加熱した。溶液を1MのNaOH水溶液で中和した。水層をDCMで抽出し(×3)、有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、10g、勾配:100%DCMから90%DCM、10%MeOH、0.1%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(48mg、淡褐色の固体)を逆相(X−Bridge−C18 5μm 30×150mm;勾配:75%HO(0.5%HCOONH pH4.5)、25%ACNから0%HO(0.5%HCOONH pH4.5)、100%ACNへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(19mg、オフホワイト色の固体)をシリカゲルクロマトグラフィー(球状裸シリカ 5μm 150×30.0mm;勾配:50%ヘプタン、3%MeOH(+10%NHOH)、47%EtOAcから0%ヘプタン、25%MeOH(+10%NHOH)、75%EtOAcへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、10mg(6%、白色の固体)の化合物38を得た。
化合物41の調製:
Figure 2019518032
THF(980mL)中の中間体63(68mg;98.6mmol)の混合物に、HCl(HO中6M)(82μl;0.49mmol)を加えた。この混合物を60℃で18時間加熱した。rtにまで冷却後、反応混合物を0℃に冷却し、固体KCOでゆっくりと中和し、分液漏斗に移した。EtOAcおよび水を加えた。有機層を分離し、水層をEtOAcで抽出した(×2)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(43mg、黄色の残渣)をシリカゲルクロマトグラフィー(不規則なSiOH 15〜40μm;4g;勾配:100%DCMから90%DCM、10%MeOH、0.1%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(淡黄色の膜)をジエチルエーテルでトリチュレートした。沈殿物をろ過し、真空下で乾燥させた。残渣(17mg、淡褐色の固体)を逆相(X−Bridge−C18 5μm 30×150mm;勾配:75%O(NHHCO 0.5%)、25%ACNから35%HO(NHHCO 0.5%)、65%ACNへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(無色の膜)をACN/水(20/80)と共に凍結乾燥させて、5mg(24%、白色のフワフワとした固体)の化合物41を得た。
化合物42の調製:
Figure 2019518032
THF(3mL)中の中間体66および中間体67(739mg;1.27mmol;純度33%)の混合物に、HCl(HO中6M)(0.837mL;5.02mmol)を加えた。混合物を50℃で1時間加熱した。さらにHCl(HO中6M)(0.837mL;5.02mmol)を加え、溶液を50℃で1時間加熱した。さらにHCl(HO中6M)(1.67mL;10.0mmol)を加え、溶液を60℃で96時間加熱した。次いで、粗生成物を0℃に冷却し、固体KCOでゆっくり中和し、DCMで抽出した(×3)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(551mg、褐色の油状物)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、10g、勾配:100%DCMから90%DCM、10%MeOH、0.1%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(551mg、オフホワイト色の固体)をジエチルエーテルでトリチュレートした。固体をろ過し、真空下、50℃で18時間乾燥させた。残渣(110mg、オフホワイト色の固体)をアセトンとMeOHの混合物に可溶化し、真空下で蒸発させ、真空下、50℃で18時間乾燥させて、65mg(33%、オフホワイト色の固体)の化合物42を得た。M.P.:238℃(DSC)。
化合物43の調製:
Figure 2019518032
化合物43を、化合物41の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体71を出発材料として使用して調製した。反応混合物を60℃で1時間撹拌した。残渣(241mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 15〜40μm、10g;勾配:100%DCMから95%DCM、5%MeOH、0.5%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣をジエチルエーテルによりトリチュレートした。沈殿物をろ過し、真空下で乾燥させて、96mg(37%、オフホワイト色の固体)の化合物43を得た。M.P.:247℃(DSC)。
実施例B24:
化合物39の調製:
Figure 2019518032
中間体51(144mg、0.30μmol)のTHF(3mL)溶液に、TBAF(THF中1M)(0.325mL;0.33mmol)を滴下した。反応混合物をrtで1時間撹拌し、NaHCOの飽和溶液に注いだ。水層をEtOAcで抽出し(×3)、有機層をまとめて塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空下でろ過した。残渣(固体)をACNでトリチュレートした。固体をろ過し、乾燥させて、60mg(54%;オフホワイト色固体)の化合物39を得た。M.P.:257℃(DSC)。
実施例B25:
化合物44の調製:
Figure 2019518032
中間体76(176mg;0.26mmol)のTHF(5mL)溶液に、HCl(HO中3M)(0.88μl;2.6mmol)を加えた。反応混合物をrtで18時間撹拌し、次いで、EtOAcで希釈し、混合物をNaHCOの飽和溶液でpH=8までゆっくりと塩基性化した。水層をEtOAcで抽出した(×3)。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、蒸発させた。残渣(200mg、固体)をシリカゲルクロマトグラフィー(定形SiOH 30μm;25g;セライト(登録商標)で乾燥装填;勾配:100%DCMから95%DCM、5%MeOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、73mg(66%、白色の固体)の化合物44を得た。M.P.:199℃(DSC)。
実施例B26:
化合物45の調製:
Figure 2019518032
丸底フラスコ中で、中間体80(68mg;0.10mmol)をTHF(3.7mL)中に希釈した。次いで、HCl(HO中1M)(0.97mL;0.97mmol)を加え、反応混合物をrtで終夜撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ込み、KCOで中和した後、水層をEtOAcで抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、溶媒を蒸発乾固した。残渣(40mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(SiOH 15μm;24g;勾配:98%DCM、2%MeOH、0.1%NHOHから90%DCM、10%MeOH、0.1%NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させて、18mg(44%)の化合物45を得た。
化合物46の調製:
Figure 2019518032
化合物46を、化合物45の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、中間体81を出発材料として使用して調製した(5mg、28%。M.P.:223°C(K)。
C:変換
実施例C1:
化合物29の調製:
Figure 2019518032
密閉チューブにおいて、(ジエチルアミノ)ジフルオロスルホニウムテトラフルオロボラート(34mg;0.15mmol)のDCM(0.92mL)懸濁液に0℃で化合物28(40mg;0.10mmol)およびトリエチルアミン三フッ化水素酸塩(24μL;0.15mmol)を加えた。反応混合物を室温まで温め、2時間撹拌した。混合物を、20mgの化合物28で行った反応物と合わせた。この混合物をKCOの10%水溶液で中和した。層を分離し、有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(61mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形SiOH 30μm、4g;移動相:100%DCMから96%DCM、4%MeOH、0.4%NHOHへの勾配)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(21mg、白色のガム)をACN/水 20/80と共に凍結乾燥させて、14mg(23%、白色の固体)の化合物29を得た。M.P.:177℃(DSC)。
化合物36の調製:
Figure 2019518032
化合物34(80mg;0.18mmol)のMeOH(1.8mL)溶液に、ホルムアルデヒド(80μL;1.07mmol)および酢酸(61μL;1.07mmol)を加えた。反応混合物をrtで30分間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(227mg;1.07mmol)を加えた。この反応混合物をrtで終夜撹拌した。混合物を真空下で蒸発させ、次いで、残渣をDCMに取り、NaHCOの飽和溶液を加えた。層を分離し、水層をDCMで抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(91mg)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形裸シリカ 150g;勾配:95%DCM、5%MeOH、0.5%NHOHから82%DCM、18%MeOH、1.8NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(51mg、無色の油状物)をACN/水23/77と共に凍結乾燥させて、41mg(白色の固体)を得たが、これは油状物に変わった。この画分をEtOAc(5mL)に可溶化し、別の容器に移し、真空下で蒸発させ、乾燥させ(50℃)て、35mg(42%、無色の油状物)の化合物36を得た。
化合物37の調製:
Figure 2019518032
化合物34(80mg;0.18mmol)のDCM(1.5mL)溶液に0℃で無水酢酸(17μL;0.18mmol)のDCM(0.3mL)溶液を滴下した。反応混合物を室温まで昇温させ、1時間30攪拌した。次いで、NaHCOの飽和溶液を加えた。層を分離し、水層をDCMで抽出した。有機層をまとめてMgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で蒸発させた。残渣(82mg、青色の固体)をシリカゲルクロマトグラフィー(不定形裸シリカ 150g;勾配:95%DCM、5%MeOH、0.5%NHOHから82%DCM、18%MeOH、1.8NHOHへ)により精製した。純粋な画分を集め、溶媒を蒸発させた。残渣(23mg、無色の油状物)をACN/水 20/80と共に凍結乾燥させて、21mg(24%、白色のフワフワした固体)の化合物37を得た。M.P.:172℃(DSC)。
実施例C2:
化合物9の調製:
Figure 2019518032
水酸化リチウム一水和物(35mg;0.84mmol)を、HO(0.2mL)およびMeOH(2mL)中の化合物2(75mg;0.17mmol)の混合物に室温で混合し、その溶液をrtで終夜撹拌した。HOおよびEtOAcを添加した。有機層をMgSOで乾燥させ、蒸発乾固させた。残渣(117mg)をジエチルエーテルに取った。次いで、沈殿物をろ過し、乾燥させて、30mg(44%)の化合物9を得た。M.P.:195°C(K)。
実施例C3:
化合物49の調製:
Figure 2019518032
化合物49を、化合物18の合成に関して記載されたものと類似の手順に従い、化合物53を出発材料として使用して調製した(DIPEから結晶化;19mg、9%)。M.P.:224℃(DSC)。
分析の部
LCMS(液体クロマトグラフィー/質量分析)
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定は、それぞれの方法に明記したLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)またはUV検出器、およびカラムを用いて行った。必要ならば、追加の検出器を含めた(下記の方法の表を参照)。カラムからの流れを、大気圧イオン源を装備した質量分析計(MS)に導入した。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ取込時間など)を設定することは当業者の知識の範囲内である。データ取得は、適切なソフトウェアを用いて行った。化合物は、それらの実測保持時間(R)およびイオンで表す。データの表で別に指定しない場合、報告した分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)および/または[M−H](脱プロトン化分子)に対応する。化合物を直接イオン化できなかった場合、付加物の種類を記載する(すなわち、[M+NH、[M+HCOO]など)。複数の同位体パターンを持った分子(Br、Clなど)については、報告される値は、最も低い同位体質量について得られた値である。全ての結果は、用いられた方法に通常付随する実験的不確実性を伴って得られた。
本明細書では以下、「SQD」は、シングル四重極検出器を意味し、「RT」は室温を意味し、「BEH」は架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッドを意味し、「HSS」は、高強度シリカを意味し、「DAD」はダイオードアレイ検出器を意味する。
Figure 2019518032
融点
いくつかの化合物については、DSC1(Mettler−Toledo)で融点(MP)を測定した。融点は、10℃/分の温度勾配で測定した。最高温度は350℃であった。値はピーク値」である。いくつかの化合物については、直線温度勾配を有する熱板、スライディングポインタおよび摂氏度で示す温度目盛からなるコッフラーホットベンチを用いて融点を得た。いくつかの化合物については、融点は、MP50(Mettler Toledo)を用いて得られ、この場合、融点は、10℃/分の温度勾配で測定した。出発温度は50℃で、最大温度は300℃であった。
NMR実験は、内部重水素ロックを使用し、逆三重共鳴(H、13C、15N TXI)プローブヘッドを備えたBruker Avance 500 IIIを使用して実施した。ケミカルシフト(δ)は百万分率(ppm)で報告する。
Figure 2019518032
Figure 2019518032
Figure 2019518032
Figure 2019518032
Figure 2019518032
Figure 2019518032
Figure 2019518032
Figure 2019518032
Figure 2019518032
Figure 2019518032
化合物1:H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 13.71(br s,1H)8.04(s,1H)7.71(br s,1H)7.52−7.64(m,2H)7.09−7.31(m,2H)6.86(br d,J=7.6Hz,1H)4.49(s,2H)4.30(br s,2H)3.82(br t,J=5.2Hz,2H)2.48(br s,3H)2.44(br s,2H)2.31(s,3H)
化合物21:H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 8.59(d,J=2.8Hz,1H)7.81(d,J=2.5Hz,1H)7.56(d,J=7.9Hz,1H)7.23(t,J=7.7Hz,1H)6.77(d,J=7.9Hz,1H)4.41(s,2H)4.20(s,4H)3.63−3.80(m,4H)3.54(s,2H)3.28(s,4H)2.95−3.02(m,4H)2.47(s,3H)
化合物46:H NMR(500MHz,DMSO−d)δ ppm 7.53(d,J=7.9Hz,1H)7.14−7.25(m,2H)6.81(d,J=7.9Hz,1H)6.42(s,1H)6.05(br s,1H)5.60(s,2H)4.95(t,J=5.5Hz,1H)4.52(d,J=5.4Hz,2H)4.41(s,2H)4.17(br d,J=2.5Hz,2H)3.74(t,J=5.4Hz,2H)2.24(br s,2H)
化合物39:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ ppm 7.44(d,J=9.6Hz,1H)7.35(s,1H)7.26(dd,J=9.6,2.0Hz,1H)7.14(d,J=1.5Hz,1H)6.83−6.95(m,1H)6.74−6.83(m,1H)5.88(d,J=8.1Hz,1H)4.81(t,J=5.6Hz,1H)4.39(d,J=5.6Hz,2H)3.60−3.77(m,4H)2.85−2.97(m,4H)2.41(s,3H)
薬理
酵素結合アッセイ(KINOMEscan(登録商標))
本明細書に開示される化合物のキナーゼ酵素結合親和性を、DiscoveRx Corporation、San Diego、California、USAにより実施されるKINOMEscan技術を使用して測定した(www.kinomescan.com).)。表Aは、得られたKd値(nM)を報告する(Kdは阻害剤結合定数である):
Figure 2019518032
Figure 2019518032
細胞アッセイ:
PI3Kβ阻害剤の細胞活性を、PC−3細胞中のAktのリン酸化を定量することにより決定した。Ser473およびThr308でリン酸化されたAktを、酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA;Meso Scale Discovery(MSD)、gaithersburg、MD)およびMSD製の特異的一次抗体を使用して測定した。
1日目に、PC3細胞(ATCC#CRL−14351)を、PerkinElmer MW96プレートに、1ウェル当たり25.000個の細胞で、10%熱不活性化FCSを含む75μlの完全培地(DMEM高グルコース、AQmedia(商標)、D0819、Sigma−Aldrich)に播種し、37℃、5%CO2で24時間インキュベートした。2日目に、化合物またはDMSO(0.3%)を加え、細胞を、37℃、5%CO2で、総体積100μlの培地で、60分間さらにインキュベートした。
リンタンパク質アッセイは、記載する溶解、ブロックおよび洗浄バッファーを用い、Phospho−Akt(Ser473)Assay Whole Cell Lysate Kit(MSD #K15100D−3)およびPhospho−Akt(Thr308)Assay Whole Cell Lysate Kit(MSD #K151DYD−3)で、供給業者の説明書に従い実施した。
簡潔に記載すると、細胞処理期間の最後に、培地を吸引により除き、接着細胞を50μlの氷***解バッファーに溶解した。MSDプレートは、Phospho−Akt(Ser473およびThr308)用の捕捉抗体により事前にコーティングされた状態で供給されている。ブロッキングの後、組織培養プレートから得た溶解物を加え、プレートを洗浄した。次いで、検出抗体(電気化学発光化合物−MSD Sulfo−タグ標識と結合した抗総Akt)を含む溶液を加えた。MSD SECTOR Imager 6000を使用してシグナルを検出したが、シグナルはホスホ−Akt力価に比例する。
データを処理した。阻害のパーセンテージを、試験化合物の対数濃度に対してプロットし、ベストフィットのS字状の対数濃度−効果曲線を非線形回帰分析により計算した。これらの濃度−反応曲線から、IC50値を算出した。カーブフィッティングのために5つの濃度を使用した。
Figure 2019518032
予言的組成物実施例
これらの実施例全体を通して使用される「活性成分」(a.i.)は、式(I)の化合物(その互変異性体もしくは立体異性形態、またはそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩もしくは溶媒和物を含む);特に例示した化合物のいずれか1つに関する。
本発明の製剤の処方の代表例は以下のとおりである。
1.錠剤
有効成分 5〜50mg
ジ−リン酸カルシウム 20mg
ラクトース 30mg
タルク 10mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
ジャガイモデンプン 合計で200mgになるまで
2.懸濁剤
水性懸濁剤を、経口投与用に、1ミリリットル当たり1〜5mgの有効成分、50mgのカルボキシメチルセルロースナトリウム、
1mgの安息香酸ナトリウム、500mgのソルビトール、および合計で1mlになるような量の水を含有するように調製する。
3.注射剤
非経口組成物を、NaClの0.9%水溶液またはプロピレングリコールの10体積%水溶液中、1.5%(重量/体積)の有効成分を撹拌して調製する。
4.軟膏
有効成分 5〜1000mg
ステアリルアルコール 3g
ラノリン 5g
白色ワセリン 15g
水 合計で100gになるまで
この例においては、有効成分を、同量の本発明による化合物のいずれかに、特に同量の例示した化合物のいずれかに変更することができる。

Claims (15)

  1. 式(I)の化合物
    Figure 2019518032

    その互変異性体または立体異性形態[式中、
    はCHまたはNを表し;
    はCRまたはNを表し;
    但し、XおよびXの最大1つはNを表し;
    は水素原子、−C(=O)OH、−C(=O)NH、−NH、−CHOH、
    Figure 2019518032

    を表し;
    Yは−CH−または−NH−を表し;

    Figure 2019518032

    を表し;
    は、C1〜4アルキル;−C(=O)−O−C1〜4アルキル;−C(=O)−Het;−CH(OH)−CH−R;同じ炭素原子上で1つの−OHおよび1つのHetで置換されたC1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、
    −N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、
    −N(C=O−C1〜4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、
    −O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
    Figure 2019518032

    −NH−C1〜4アルキル−OH、Het、−O−C(=O)−C1〜4アルキル−Het、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
    は、Het、ハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、
    −NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、
    −O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル−Ar、
    Figure 2019518032

    または−NH−C1〜4アルキル−OHを表し;
    Arは、任意選択により1つのヒドロキシルで置換されるフェニルを表し;
    4aは、水素原子、C1〜4アルキル、Het、または−OH、−NRおよびHetからなる群からそれぞれ独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
    4bは、水素原子、ハロ、C1〜4アルキル、または1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
    あるいは、R4aとR4bは一緒になって、それらが結合しているフェニル環と共に、式(a−1)、(a−2)、(a−3)、(a−4)、または(a−5)の構造を形成し:
    Figure 2019518032

    Xは−NH−、−O−、−N(C1〜3アルキル)−、または−N(ヒドロキシC1〜3アルキル)−を表し;
    両R置換基は、同じであり、水素原子、フルオロおよびメチルからなる群から選択されるか;または両R置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、シクロプロピル、シクロブチルもしくはオキセタニルを形成し;
    両R置換基は、同じであり、水素原子およびメチルからなる群から選択されるか;または両R置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、シクロプロピル、シクロブチルもしくはオキセタニルを形成し;
    は、水素原子、C1〜6アルキル、または1つの−OHにより置換されたC1〜6アルキルを表し;
    は、水素原子、C1〜6アルキル、または1つの−OHにより置換されたC1〜6アルキルを表し;
    Hetは、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、ハロ、−NH2、1〜4アルキル、
    −S(=O)−C1〜6アルキル、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、C1〜4アルキルオキシ、フルオロ、シアノおよび1つのヒドロキシにより置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されているか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成しており;
    環Aは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはO、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、または4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、1つもしくは2つのC1〜4アルキル置換基、1つのC1〜4アルキルおよび1つのヒドロキシ置換基、または1つのヒドロキシ置換基で任意選択により置換され;
    各Hetは、独立に、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されるか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Bを形成し;
    環Bは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはO、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、または4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、1つもしくは2つのC1〜4アルキル置換基、1つのC1〜4アルキルおよび1つのヒドロキシ置換基、または1つのヒドロキシ置換基で任意選択により置換され;
    pは、1または2を表す];
    あるいはそのN−オキシド、薬学的に許容される付加塩または溶媒和物。
  2. は、C1〜4アルキル;−C(=O)−Het;同じ炭素原子上で1つの−OHおよび1つのHetで置換されたC1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−NH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−NH−(C=O)−C1〜4アルキル、−NH−(SO)−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−SO−CH、−NH−C1〜4アルキル−SO−CH、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−N(C=O−C1〜4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−(C=O)−NH−C1〜4アルキル−OH、−O−(C=O)−CH(NH)−C1〜4アルキル、
    Figure 2019518032

    −NH−C1〜4アルキル−OH、Het、−O−C(=O)−C1〜4アルキル−Het、−C(=O)−Het、および−NH−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
    各Hetは、独立に、O、S、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、C1〜4アルキル、−S(=O)−C1〜6アルキル、ヒドロキシ、−C1〜4アルキル−S(=O)−C1〜6アルキル、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換される、請求項1に記載の化合物。
  3. は水素原子、−C(=O)OH、−C(=O)NH、−NH、−CHOH、
    Figure 2019518032

    を表し;

    Figure 2019518032

    を表し;
    は、C1〜4アルキル;またはハロ、−OH、−O−(C=O)−C1〜4アルキル、−(C=O)−O−C1〜4アルキル、−N(CH)−C1〜4アルキル−OH、−N(C=O−C1〜4アルキル)−C1〜4アルキル−OH、−NH−C1〜4アルキル−OH、Het、および−C(=O)−Hetからなる群から選択される1つの置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
    4aはC1〜4アルキル、またはHetを表し;
    4bは、ハロ、または1つ以上のハロ置換基で置換されたC1〜4アルキルを表し;
    Hetは、S(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、C1〜4アルキル、および1つのヒドロキシで置換されたC1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される1つまたは2つの置換基で任意選択により置換されるか;あるいは、前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルの同じ炭素原子上の2つの置換基は一緒になって、それらが結合している共通の炭素原子と共に、環Aを形成し;
    環Aは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはS(=O)およびNからそれぞれ独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;
    各Hetは、独立に、少なくとも1つのN原子を含有する4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルを表し;前記4員、5員もしくは6員の飽和ヘテロシクリルは、1つまたは2つのC1〜4アルキル置換基で任意選択により置換され;
    pは2を表す、請求項1に記載の化合物。

  4. Figure 2019518032

    を示す、請求項1に記載の化合物。
  5. はCHを表す、請求項1に記載の化合物。
  6. はCHを表し、XはCRを表す、請求項1に記載の化合物。
  7. はCHを表し、XはNを表す、請求項1に記載の化合物。
  8. はNを表し、XはCRを表す、請求項1に記載の化合物。

  9. Figure 2019518032

    を表す、請求項1に記載の化合物。
  10. Yは−CH−を表す、請求項1に記載の化合物。
  11. 薬学的に許容される担体、および、有効成分として、治療有効量の請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
  12. 医薬として使用するための請求項1〜10のいずれか一項において定義される化合物。
  13. 癌、自己免疫疾患、心血管疾患、炎症性疾患、神経変性疾患、アレルギー、膵炎、喘息、多臓器不全、腎臓病、血小板凝集、***運動性、移植拒絶、移植片拒絶、および肺損傷から選択される疾患または病態の治療または予防に使用するための、請求項1〜10のいずれか一項に定義される化合物。
  14. 前記疾患または病態は癌である、請求項13に記載の化合物。
  15. 前記疾患または病態は前立腺癌である、請求項14に記載の化合物。
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