JP2019511564A - アミノチアゾール化合物及びその使用 - Google Patents

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Abstract

本明細書に示す式(I)のアミノチアゾール化合物及びかかる化合物の1つを含有する医薬組成物。アミノチアゾール化合物の1つを使用してプロテインキナーゼを阻害するか、又はプロテインキナーゼと関連する癌を治療する方法も開示する。【選択図】なし

Description

プロテインキナーゼは分化、増殖、移動及びアポトーシスを含む様々な細胞機能を調節する細胞シグナル経路に重要である。プロテインキナーゼの脱制御は、癌及び多数の他の疾患に関与する。
複素環式化合物が、強力なプロテインキナーゼ阻害剤として広く研究されている。様々な複素環式化合物群の中でも、アミノチアゾールが多くの生物活性化合物中に反復構造モチーフとして見られる。
薬物候補として、アミノチアゾールは幾つかの課題を示す。第一に、アミノチアゾールは概して、前臨床研究又は臨床研究において望ましい有効性を発揮するのに適切なin vivo曝露を欠いている。さらに、無差別(promiscuous)プロテインキナーゼ阻害剤であることから、アミノチアゾールは低いキナーゼ選択性を有する。さらに、アミノチアゾールは毒性研究において動物死を引き起こすことが多く、安全性の懸念を生じている。
或る特定のプロテインキナーゼを効果的に阻害し、標的疾患の治療において十分なin vivo有効性を発揮し、望ましい安全性プロファイルを示す新たなアミノチアゾールを開発する必要がある。
本発明は、或る特定のアミノチアゾール化合物が複数のプロテインキナーゼを効果的に阻害し、高いin vivo抗癌有効性を発揮し、大きな安全性を示すという予期せぬ発見に基づくものである。
一態様では、本発明は、式(I):
(式中、
はHであり、
XはO又はNRであり、RはH又はC1〜6アルキルであり、
YはCR又はNRであり、ここで、R及びRが各々独立してH、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル若しくはアミノであり、RがH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであるか、又はRがR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、
は−CHCH又はNRであり、ここで、RはH、ハロ、C1〜6アルキル又はORであり、R及びRは各々独立してC1〜6アルキル又はC3〜8シクロアルキルであり、RはH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した酸素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、
及びRは各々独立してH、ハロ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル、C3〜10シクロアルキル、C3〜10ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、
mは1、2、3又は4であり、
nは1又は2である)のアミノチアゾール化合物に関する。
別の態様では、本発明は、式(I)(式中、RはC1〜6アルキル又はC1〜6チオアルキルであり、XはO又はNRであり、RはH又はC1〜6アルキルであり、YはCR又はNRであり、ここで、R及びRが各々独立してH、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル若しくはアミノであり、RがH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであるか、又はRがR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、Rは−CHCH又はNRであり、ここで、Rはハロ、C1〜6アルキル又はORであり、R及びRは各々独立してC1〜6アルキル又はC3〜8シクロアルキルであり、RはH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した酸素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、RはH、ハロ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル、C3〜10シクロアルキル、C3〜10ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、Rはハロ、シアノ、C2〜6アルキル、C2〜6アルコキシル、C3〜10シクロアルキル、C3〜10ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、mは1、2、3又は4であり、nは1又は2である)のアミノチアゾール化合物に関する。
本明細書の「アルキル」という用語は、−CH又は分岐−C等の飽和線状又は分岐炭化水素部分を指す。「シクロアルキル」という用語は、シクロヘキシル、シクロヘキセン−3−イル又はアダマンチル等の非芳香族単環式、二環式、三環式又は四環式炭化水素部分を指す。「アルコキシル」という用語は、−O−アルキルラジカルを指す。アルコキシルの例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシが挙げられるが、これらに限定されない。「チオアルキル」という用語は、−S−アルキルラジカルを指す。チオアルキルの例としては、メチルチオール、エチルチオール及びベンジルチオールが挙げられるが、これらに限定されない。「ヘテロシクロアルキル」という用語は、1つ以上の環ヘテロ原子(例えば、N、O又はS)を有する非芳香族単環式、二環式、三環式又は四環式部分を指す。ヘテロシクロアルキルの例としては、4−モルホリニル、1−ピペラジニル、4−テトラヒドロピラニル及び4−ピラニルが挙げられるが、これらに限定されない。「アリール」という用語は、1つ以上の芳香環を有する炭化水素部分を指す。アリール部分の例としては、フェニル(Ph)、フェニレン、ナフチル、ナフチレン、ピレニル、アントリル及びフェナントリルが挙げられる。「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、N、O又はS)を含有する1つ以上の芳香環を有する部分を指す。ヘテロアリール部分の例としては、フリル、フリレン、フルオレニル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、キナゾリニル、キノリル、イソキノリル及びインドリルが挙げられる。
本明細書で言及されるアルキル、チオアルキル、アルコキシル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは他に指定のない限り、置換部分及び非置換部分の両方を含む。シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリール上の考え得る置換基としては、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C3〜20シクロアルキル、C3〜20シクロアルケニル、C1〜20ヘテロシクロアルキル、C1〜20ヘテロシクロアルケニル、C1〜10アルコキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、アミノ、C1〜10アルキルアミノ、C1〜20ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ヒドロキシル、ハロゲン、チオ、C1〜10アルキルチオ、アリールチオ、C1〜10アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アシルアミノ、アミノアシル、アミノチオアシル、アミジノ、グアニジン、ウレイド、シアノ、ニトロ、アシル、チオアシル、アシルオキシ、カルボキシル及びカルボン酸エステルが挙げられる。一方、アルキル上の考え得る置換基はC1〜10アルキル、C2〜10アルケニル及びC2〜10アルキニルを除いた上記に列挙される置換基の全てを含む。シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは互いに縮合していてもよい。
上記のアミノチアゾール化合物には化合物自体、並びに該当する場合にそれらの塩、プロドラッグ及び溶媒和物が含まれる。塩は、例えばアニオン(anion:陰イオン)とアミノチアゾール化合物上の正電荷を有する基(例えばアミノ)との間で形成され得る。好適なアニオンとしては、塩化物アニオン、臭化物アニオン、ヨウ化物アニオン、硫酸アニオン、硝酸アニオン、リン酸アニオン、クエン酸アニオン、メタンスルホン酸アニオン、トリフルオロ酢酸アニオン、酢酸アニオン、リンゴ酸アニオン、トシル酸アニオン、酒石酸アニオン、フマル酸アニオン、グルタミン酸アニオン、グルクロン酸アニオン、乳酸アニオン、グルタル酸アニオン及びマレイン酸アニオンが挙げられる。同様に、塩はカチオン(cation:陽イオン)とアミノチアゾール化合物上の負電荷を有する基(例えばカルボキシレート)との間でも形成され得る。好適なカチオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、及びテトラメチルアンモニウムイオン等のアンモニウムカチオンが挙げられる。アミノチアゾール化合物には四級窒素原子を含有するこれらの塩も含まれる。プロドラッグの例としては、被験体に投与した後に活性アミノチアゾール化合物をもたらすことが可能なエステル及び他の薬学的に許容可能な誘導体が挙げられる。溶媒和物は、活性アミノチアゾール化合物と薬学的に許容可能な溶媒との間に形成される複合体を指す。薬学的に許容可能な溶媒の例としては、水、エタノール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸及びエタノールアミンが挙げられる。
更に別の態様では、本発明は、プロテインキナーゼを阻害する方法に関する。該方法は、プロテインキナーゼと有効量の上記のアミノチアゾール化合物の1つ以上とを接触させることを含む。
プロテインキナーゼと関連する癌を治療する方法も本発明の範囲内である。該方法は、それを必要とする被験体に、有効量の上記の式(I)のアミノチアゾール化合物の1つ以上を投与することを含む。
プロテインキナーゼは野生型であっても、又は突然変異体であってもよい。プロテインキナーゼの例としては、FMS様チロシンキナーゼ3(FLT3)、FMS様チロシンキナーゼ4(FLT4)、オーロラキナーゼ(AURK) A、AURK B、血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFR)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR) A、PDGFR B、c−Src(SRC)、チロシン−プロテインキナーゼLyn(LYN) A、LYN B、トランスフェクション時再構成(rearranged during transfection)チロシンキナーゼ(RET)、コロニー刺激因子1受容体(CSF1R)、リンパ球特異的タンパク質チロシンキナーゼ(LCK)、ガードナー−ラシードネコ肉腫ウイルス性(v−fgr)癌遺伝子ホモログ(FGR)、ジスコイジンドメイン受容体1(DDR1)、キナーゼ挿入ドメイン受容体(KDR)、トロポミオシン受容体キナーゼ(TRK) A、TRK B、Bリンパ球キナーゼ(BLK)、チロシン−プロテインキナーゼYes(YES1)、アベルソンマウス白血病ウイルス性癌遺伝子ホモログ1(ABL1)、チロシン−プロテインキナーゼKit(KIT)、二重特異性マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼ1(MEK1)、インターロイキン−1受容体関連キナーゼ4(IRAK4)、チロシン−プロテインキナーゼTek(TEK)、RET V804L、RET Y791F、FLT3 D835Y、PDGFR A V561D及びABL1 T315Iが挙げられる。
癌の例としては、急性骨髄性白血病、緑色腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、多発性骨髄腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、骨髄異形成症候群、膵癌、膀胱癌、大腸癌、乳癌、***癌、腎癌、肝細胞癌、肺癌、卵巣癌、子宮頸癌、子宮癌、妊娠性絨毛疾患、胃癌、胆管癌、胆嚢癌、小腸癌、食道癌、口腔咽頭癌、下咽頭癌、眼癌、神経癌、頭頸部癌、黒色腫、形質細胞腫、内分泌腺新生物、神経内分泌癌、脳腫瘍、骨癌及び肉腫が挙げられる。
さらに、上記の式(I)のアミノチアゾール化合物の1つ以上を含有する医薬組成物が本発明の範囲内である。医薬組成物は、癌の治療に使用することができる。
本発明は、癌の治療のための薬剤の製造への上記の式(I)のアミノチアゾール化合物の1つ以上の使用も包含する。
「治療する」又は「治療」という用語は、治療効果をもたらす目的で、例えば上記の疾患、その症状又はその素因を治癒する、緩和する、変化させる、影響させる、改善する又は予防するために、アミノチアゾール化合物の1つ以上を上記の疾患、すなわち癌、かかる疾患の症状又はかかる疾患の素因を有する被験体に投与することを指す。「有効量」は、治療効果をもたらすために必要とされる活性化合物の量を指す。効果的な用量は、当業者に認識されるように、治療する疾患のタイプ、投与経路、賦形剤の使用及び他の治療処置を併用する可能性に応じて変化する。
本発明の方法を実行するために、上記のアミノチアゾール化合物の1つ以上を有する組成物を非経口的、経口的、経鼻的、経直腸的、局所的に又は口腔に投与することができる。「非経口」という用語は本明細書中で使用される場合、皮下注射、皮内注射、静脈内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、関節内注射、動脈内注射、滑液嚢内注射、胸骨内注射、髄腔内注射、病巣内注射又は頭蓋内注射、及び任意の好適な注入法を指す。
滅菌注射用組成物は、非毒性の非経口的に許容可能な希釈剤又は溶媒の溶液又は懸濁液、例えば1,3−ブタンジオールの溶液であり得る。用いることができる許容可能なビヒクル及び溶媒にはマンニトール、水、リンガー液及び等張塩化ナトリウム溶液が含まれる。加えて、固定油が溶媒又は懸濁媒として従来用いられている(例えば、合成モノグリセリド又はジグリセリド)。オレイン酸及びそのグリセリド誘導体等の脂肪酸が、オリーブ油及びヒマシ油等の天然の薬学的に許容可能な油、特にそれらのポリオキシエチル化物と同様に注射剤の調製に有用である。これらの油溶液又は懸濁液は長鎖アルコール希釈剤若しくは分散剤、カルボキシメチルセルロース又は同様の分散剤を含有していてもよい。Tween及びSpan等の他の一般に使用される界面活性剤、又は薬学的に許容可能な固体、液体若しくは他の投与形態の製造に一般に使用される他の同様の乳化剤若しくはバイオアベイラビリティ増強剤を配合目的で使用することもできる。
経口投与用の組成物はカプセル、錠剤、エマルション及び水性懸濁液、分散液並びに溶液を含む任意の経口で許容可能な投与形態であり得る。錠剤の場合、一般に使用される担体としてラクトース及びトウモロコシデンプンが挙げられる。ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤も通例添加される。カプセル形態での経口投与については、有用な希釈剤としてラクトース及び乾燥トウモロコシデンプンが挙げられる。水性懸濁液又はエマルションを経口で投与する場合、活性成分は乳化剤又は懸濁化剤と組み合わせて油相中に懸濁又は溶解することができる。必要に応じて、或る特定の甘味料、香料又は着色料を添加することができる。
鼻エアロゾル又は吸入組成物は、医薬配合物の技術分野で既知の技法に従って調製することができる。例えばかかる組成物は、ベンジルアルコール又は他の好適な保存料、バイオアベイラビリティを高めるための吸収促進剤、フッ化炭素、及び/又は当該技術分野で既知の他の可溶化剤若しくは分散剤を用いて生理食塩水の溶液として調製することができる。
上記のアミノチアゾール化合物の1つ以上を有する組成物は直腸投与用の坐剤の形態で投与することもできる。
医薬組成物中の担体は、組成物の活性成分に適合し(活性成分を安定化することが可能であるのが好ましい)、治療対象の被験体にとって有害でないという意味で「許容可能」である必要がある。1つ以上の可溶化剤を、活性1,5−ジフェニル−ペンタ−1,4−ジエン−3−オン化合物の送達のための医薬賦形剤として利用してもよい。他の担体の例としては、コロイド状酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、セルロース、ラウリル硫酸ナトリウム及びD&C Yellow #10が挙げられる。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細を、下記の発明を実施するための形態において説明する。本発明の他の特徴、目的及び利点が発明を実施するための形態及び特許請求の範囲から明らかとなる。
式(I):
のアミノチアゾール化合物を開示する。
この式を参照すると、アミノチアゾール化合物の2つの組は、(i)RはHであり、XはO又はNRであり、RはH又はC1〜6アルキルであり、YはCR又はNRであり、ここで、R及びRが各々独立してH、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル若しくはアミノであり、RがH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであるか、又はRがR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、Rは−CHCH又はNRであり、ここで、RはH、ハロ、C1〜6アルキル又はORであり、R及びRは各々独立してC1〜6アルキル又はC3〜8シクロアルキルであり、RはH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した酸素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、R及びRは各々独立してH、ハロ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル、C3〜10シクロアルキル、C3〜10ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、mは1、2、3又は4であり、nは1又は2である化合物、及び(ii)RはC1〜6アルキル又はC1〜6チオアルキルであり、XはO又はNRであり、RはH又はC1〜6アルキルであり、YはCR又はNRであり、ここで、R及びRが各々独立してH、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル若しくはアミノであり、RがH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであるか、又はRがR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、Rは−CHCH又はNRであり、ここで、Rはハロ、C1〜6アルキル又はORであり、R及びRは各々独立してC1〜6アルキル又はC3〜8シクロアルキルであり、RはH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した酸素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、RはH、ハロ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル、C3〜10シクロアルキル、C3〜10ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、Rはハロ、シアノ、C2〜6アルキル、C2〜6アルコキシル、C3〜10シクロアルキル、C3〜10ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、mは1、2、3又は4であり、nは1又は2である化合物を含む。
一実施形態では、上述したアミノチアゾール化合物は、式(II):
(式中、R、R、R、R、X及びYは、いずれも(both sets)上記式(I)に記載のように規定される)の化合物である。
一部分群では、式(II)の化合物のRはHであり、XはOである。好ましくは、YはNRであり、Rは−CHCHであり、ここで、RはORであり、RはR、Rに結合した酸素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、RはH、ハロ又はC1〜6アルキルであり、RはC1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルである。例示的な化合物は、
である。
別の部分群では、式(II)の化合物のRはHであり、XはNRであり、RはH又はC1〜6アルキルである。特に、この部分群の幾つかの化合物のYはCRであり、ここで、RはR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、RはH、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル又はアミノであり、RはNRであり、R及びRは各々独立してC1〜6アルキル又はC3〜8シクロアルキルであり、RはH、ハロ、C1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルであり、RはC1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルである。好ましくは、RはR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にピロリジニル又はピペリジニルである。この部分群の他の化合物のYはNRであり、ここで、RはR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、Rは−CHCHであり、ここで、RはH、ハロ、C1〜6アルキル又はORであり、RはH又はC1〜6アルキルであり、RはH、ハロ、C1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルであり、RはC1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルである。好ましくは、RはR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にピペラジニルである。この化合物群の例としては、
が挙げられる。
更に別の部分群では、式(II)の化合物のRはC1〜6アルキル(例えば、−CH)又はC1〜6チオアルキル(例えば、−SCH)であり、XはOである。
付加的な部分群では、式(II)の化合物のRはC1〜6アルキル(例えば、−CH)又はC1〜6チオアルキル(例えば、−SCH)であり、XはNRであり、RはH又はC1〜6アルキルである。特に、この付加的な部分群の幾つかの化合物のYはCRであり、ここで、RはR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、RはH、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル又はアミノであり、RはNRであり、R及びRは各々独立してC1〜6アルキル又はC3〜8シクロアルキルであり、RはH、ハロ、C1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルであり、RはC1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルである。好ましくは、RはR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にピロリジニル又はピペリジニルである。
例示的な化合物としては、
が挙げられる。
この付加的な部分群の他の化合物のYはNRであり、ここで、RはR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、Rは−CHCHであり、ここで、Rはハロ、C1〜6アルキル又はORであり、RはH又はC1〜6アルキルであり、RはH、ハロ、C1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルであり、RはC1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルである。好ましくは、RはR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にピペラジニルである。
例としては、
が挙げられる。
癌の治療のための式(I)のアミノチアゾール化合物の1つ以上を含有する医薬組成物も本発明に含まれる。
さらに、癌を治療する方法であって、それを必要とする被験体に有効量の式(I)の化合物を投与することを含む、方法が本発明に包含される。
式(I)の化合物を合成するために用いられる合成化学変換及び保護基法(保護及び脱保護)は当該技術分野で既知である。例えば、R. Larock, Comprehensive Organic Transformations (2nd Ed., VCH Publishers 1999)、P. G. M. Wuts and T. W. Greene, Greene's Protective Groups in Organic Synthesis (4th Ed., John Wiley and Sons 2007)、L. Fieser and M. Fieser, Fieser and Fieser's Reagents for Organic Synthesis (John Wiley and Sons 1994)、L. Paquette, ed., Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis (2nd ed., John Wiley and Sons 2009)及びG. J. Yu et al., J. Med. Chem. 2008, 51, 6044-6054を参照されたい。
そのように調製される式(I)の化合物を初めに生化学アッセイ、例えば下記実施例21に記載のキナーゼアッセイを用いて、プロテインキナーゼを阻害する効力についてスクリーニングすることができる。化合物を続いて、in vivoアッセイ、例えば異種移植片動物モデルアッセイを用いて、哺乳動物において腫瘍成長を抑制する活性について評価することができる。選択された化合物を更に試験して、癌の治療における有効性を検証することができる。例えば、癌を有する動物(例えば、マウス)に化合物を投与することができ、その後、その治療効果を評定する。結果に基づき、適切な投与量範囲及び投与経路を調査し、決定することができる。
更に詳細に説明することなく、当業者は上記の説明に基づいて本発明を最大限に利用することができると考えられる。したがって、以下の具体的な例は単なる例示として解釈され、いかなる形でも本開示の残りの部分を限定するものではない。本明細書に引用される全ての刊行物は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。
20個の例示的な式(I)の化合物の構造及びそれらの調製方法を下記実施例1〜実施例20に示す。そのように調製された化合物の分析データも実施例1〜実施例20に記載し、これらの化合物を試験する手順を下記実施例21〜実施例25に記載する。
実施例1:化合物1の合成
化合物1を、Chen et al., European Journal of Medicinal Chemistry, 2015, 100, 151-161に記載の合成法に従って調製した。
全ての化学物質及び溶媒を商業メーカーから購入し、そのまま(as received)使用した。全ての反応を乾燥窒素雰囲気下で行った。反応をMerckの60 F254シリカゲルガラス裏打ちプレート(5×10cm)を用いたTLCによってモニタリングし、ゾーンを紫外線照射(254nm)下で視覚的に、又はリンモリブデン酸試薬(Aldrich)を噴霧した後に80℃で加熱することによって検出した。全てのフラッシュカラムクロマトグラフィーをMerckのKieselgel 60、No.9385、230〜400メッシュASTMシリカゲルを固定相として用いて行った。プロトン(H)核磁気共鳴スペクトルを、VarianのMercury−300又はVarianのMercury−400分光計で測定した。化学シフトは、溶媒ピークの共鳴に対するデルタ(δ)スケールでのパーツパーミリオン(ppm)で記録した。以下の略号をカップリングの記載に使用した:s=シングレット;d=ダブレット;t=トリプレット;q=カルテット;quin=クインテット;br=ブロード及びm=マルチプレット。LCMSデータは、AgilentのMSD−1100 ESI−MS/MS、Agilentの1200シリーズLC/MSD VL及びWatersのAcquity UPLC−ESI−MS/MSシステムで測定した。
1−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−3−(4−(2−((6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ10.87(s,1H)、9.79(s,1H)、9.74(s,1H)、7.75(s,1H)、7.51(q,J=8.8Hz,4H)、6.54(s,1H)、6.34(s,1H)、5.55(brs,1H)、4.37(d,J=4.0Hz,2H)、3.78(t,J=4.8Hz,2H)、3.61(d,J=12.0Hz,2H)、3.48(t,J=12.8Hz,2H)、3.19〜3.12(m,4H)、2.69(q,J=8.0Hz,2H)、2.47(s,3H)、1.19(t,J=6.0Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2631S:549.23;実測値:550.3(M+H)。
下記実施例2〜実施例20の各々において、化合物は実施例1に記載されるものと同じ方法で合成した。化合物の構造及び分析データのみを示す。
実施例2
1−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−3−(4−(2−((6−(4−エチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ11.14(s,1H)、9.78(s,1H)、9.62(s,1H)、8.48(s,1H)、7.74(s,1H)、7.50(q,J=8.8Hz,4H)、6.55(s,1H)、6.38(s,1H)、4.34(d,J=14.0Hz,2H)、3.55(d,J=11.6Hz,2H)、3.44〜3.38(m,2H)、3.14〜3.08(m,2H)、3.00(q,J=9.6Hz,2H)、2.69(q,J=7.6Hz,2H)、1.26(t,J=7.6Hz,3H)、1.19(t,J=7.6Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2529S:519.22;実測値:520.2(M+H)。
実施例3
1−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−3−(4−(2−((6−(2−モルホリノエトキシ)ピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ11.08(s,1H)、9.75(s,1H)、9.56(s,1H)、8.62(s,1H)、7.73(s,1H)、7.50(q,J=8.8Hz,4H)、6.54(s,1H)、6.50(s,1H)、4.71(s,2H)、3.95(d,J=11.6Hz,2H)、3.79(t,J=12.4Hz,2H)、3.56(s,2H)、3.47(d,J=12.4Hz,2H)、3.15(d,J=10.0Hz,2H)、2.69(q,J=7.6Hz,2H)、1.19(t,J=7.6Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2528S:536.20;実測値:537.2(M+H)。
実施例4
1−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−3−(4−(2−((6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ10.69(s,1H)、9.75(s,1H)、9.57(s,1H)、8.48(s,1H)、7.73(s,1H)、7.52(s,4H)、6.56(s,1H)、6.39(s,1H)、5.27(brs,1H)、4.34(d,J=12.9Hz,2H)、3.80(s,2H)、3.62(d,J=11.4Hz,2H)、3.44(t,J=11.7Hz,2H)、3.22〜312(m,4H)、2.71(q,J=7.2Hz,2H)、1.21(t,J=7.2Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2529S:535.21;実測値:536.2(M+H)。
実施例5
1−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−3−(4−(2−((6−(4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ11.56(s,1H)、9.78(s,1H)、9.62(s,1H)、8.48(s,1H)、7.74(s,1H)、7.52(q,J=8.8Hz,4H)、6.56(s,1H)、6.39(s,1H)、4.99(t,J=3.6Hz,1H)、4.88(t,J=3.6Hz,1H)、4.38(d,J=10.4Hz,2H)、3.59(s,2H)、3.44(d,J=12.0Hz,4H)、3.19(s,2H)、2.71(q,J=7.2Hz,2H)、1.21(t,J=7.6Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2528FNS:537.21;実測値:538.2(M+H)。
実施例6
1−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−3−(4−(2−((6−(4−(2−フルオロエチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ11.56(s,1H)、9.76(s,1H)、9.63(s,1H)、7.75(s,1H)、7.52(t,J=13.2Hz,4H)、6.55(s,1H)、6.30(s,1H)、5.01(s,1H)、4.85(s,1H)、4.39(s,2H)、3.75〜3.30(m,6H)、3.19(s,2H)、2.50(s,3H)、2.71(q,J=7.2Hz,2H)、1.21(t,J=7.5Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2630FNS:551.22;実測値:552.2(M+H)。
実施例7
1−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−3−(2−フルオロ−4−(2−((6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)尿素(遊離塩基)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ11.17(s,1H)、9.80(s,1H)、8.86(s,1H)、8.11(t,J=8.6Hz,1H)、7.75(s,1H)、7.54(d,J=12.8Hz,1H)、7.33(d,J=8.8Hz,1H)、6.53(s,1H)、6.02(s,1H)、4.43(t,J=5.4Hz,1H)、3.54〜3.48(m,6H)、2.70(q,J=8.2Hz,2H)、2.48〜2.39(m,9H,overlappingwithDMSO)、1.20(t,J=8.2Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2630FNS:567.22;実測値:568.2(M+H)。
実施例8
1−(5−(tert−ブチル)イソオキサゾール−3−イル)−3−(4−(2−((6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)尿素(遊離塩基)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ11.12(s,1H)、9.93(s,1H)、8.33(s,1H)、7.90(d,J=8.8Hz,1H)、7.67(s,1H)、7.43(s,1H)、7.38(d,J=8.8Hz,1H)、6.47(s,1H)、6.04(s,1H)、4.46(s,1H)、3.53〜3.49(m,6H)、2.50〜2.43(m,6H,overlappingwithD〜DMSOsolventpeak)、2.42(s,3H)、2.28(s,3H)、1.30(s,9H);MS(ES)m/z算出値C2937S:591.27;実測値:592.3(M+H)。
実施例9
1−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−3−(4−(2−((6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ10.88(s,1H)、10.18(s,1H)、8.72(s,1H)、7.92(d,J=8.4Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.45(s,1H)、7.40(d,J=8.8Hz,1H)、6.52(s,1H)、6.33(s,1H)、6.08(bs,1H)、4.29(d,J=6.6Hz,2H)、3.81(d,J=4.8Hz,2H)、3.64〜3.61(m,2H)、3.51〜3.41(m,2H)、3.22(s,2H)、3.16〜3.13(m,2H)、2.71(q,J=7.4Hz,2H)、2.54(s,3H)、2.31(m,3H)、1.21(t,J=7.6Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2733S:563.24;実測値:564.2(M+H)。
実施例10
1−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−イル)−3−(4−(2−((6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ11.01(s,1H)、10.21(s,1H)、8.78(s,1H)、7.92(d,J=8.8Hz,1H)、7.78(s,1H)、7.45(s,1H)、7.40(d,J=8.4Hz,1H)、6.45(s,1H)、6.38(s,1H)、6.18(bs,1H)、4.38(bs,2H)、3.82(d,J=5.0Hz,2H)、3.64(d,J=5.6Hz,2H)、3.52(t,J=6.1Hz,2H)、3.22(m,2H)、3.16〜3.13(m,2H)、2.53(s,3H)、2.30(s,3H)、2.13〜2.07(m,1H)、1.07〜1.01(m,2H)、0.89〜0.86(m,2H);MS(ES)m/z算出値C2833S:575.24;実測値:576.3(M+H)。
実施例11
1−(5−シクロプロピルイソオキサゾール−3−イル)−3−(2−フルオロ−4−(2−((6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ11.16(s,1H)、10.16(s,1H)、9.23(s,1H)、8.09(t,J=8.4Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.55(d,J=12.4Hz,1H)、7.34(d,J=8.4Hz,1H)、6.45(s,1H)、6.28(s,1H)、4.33(bs,2H)、3.80(t,J=4.8Hz,2H)、3.60(d,J=11.6Hz,2H)、3.49〜3.40(m,2H)、3.19〜3.11(m,4H)、2.35(s,3H)、2.10〜2.06(m,1H)、1.04〜0.99(m,2H)、0.88〜0.84(m,2H);MS(ES)m/z算出値C2730FNS:579.22;実測値:580.2(M+H)。
実施例12
1−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−3−(4−(2−((6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ10.66(s,1H)、9.74(s,1H)、9.58(s,1H)、7.71(s,1H)、7.52〜7.50(s,3H)、6.56(s,2H)、6.06(s,1H)、4.27(d,J=6.0Hz,2H)、3.79(t,J=5.0Hz,2H)、3.60(d,J=6.0Hz,2H)、3.58(t,J=6.0Hz,2H)、3.22〜3.08(m,4H)、2.71(q,J=7.6Hz,2H)、2.61(s,3H)、2.51(s,3H,overlappingwithDMSO)、1.18〜1.23(m,3H);MS(ES)m/z算出値C2633Cl:581.20;実測値:582.2(M+H)。
実施例13
1−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−3−(2−フルオロ−4−(2−((6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ11.45(s,1H)、10.58(s,1H)、9.97(s,1H)、9.03(s,1H)、8.11(t,J=8.6Hz,1H)、7.78(s,1H)、7.51(d,J=12.9Hz,1H)、7.29(d,J=9.0Hz,1H)、6.52(s,1H)、6.03(s,1H)、4.26(d,J=12.6Hz,2H)、3.77(d,J=4.8Hz,2H)、3.58(d,J=11.4Hz,2H)、3.38(t,J=12.3Hz,2H)、3.20〜3.08(m,4H)、2.70(q,J=7.6Hz,2H)、2.6(s,3H)、1.19(t,J=7.5Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2630FN:599.19;実測値:600.3(M+H)。
実施例14
1−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)−3−(4−(2−((6−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−2−(メチルチオ)ピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ10.72(s,1H)、10.12(s,1H)、8.66(s,1H)、7.90(d,J=8.4Hz,1H)、7.71(s,1H)、7.41(s,1H)、7.35(d,J=8.4Hz,1H)、6.51(s,1H)、6.07(s,1H)、5.96(bs,1H)、4.28(d,J=6.6Hz,2H)、3.80(d,J=5.0Hz,2H)、3.60(d,J=5.8Hz,2H)、3.46〜3.38(m,2H)、3.21〜3.20(m,2H)、3.16〜3.10(m,2H)、2.71(q,J=7.5Hz,2H)、2.61(s,3H)、2.30(s,3H)、1.21(t,J=7.6Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2733:595.21;実測値:596.3(M+H)。
実施例15
1−(4−(2−((6−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ11.70(s,1H)、10.22(s,1H)、8.75(s,1H)、7.93(d,J=8.8Hz,1H)、7.78(s,1H)、7.45(s,1H)、7.39(d,J=8.8Hz,1H)、6.52(s,1H)、6.16(s,1H)、4.02(s,2H)、3.89(s,1H)、3.75(s,1H)、3.48(s,1H)、2.80(s,6H)、2.71(q,J=7.2Hz,2H)、2.59(s,3H)、2.44〜2.39(m,2H)、1.07〜1.03(m,3H);MS(ES)m/z算出値C2733S:547.25;実測値:548.2(M+H)。
実施例16
1−(4−(2−((6−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)−2−フルオロフェニル)−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ11.78(s,1H)、10.16(s,1H)、9.21(s,1H)、8.11(t,J=8.8Hz,1H)、7.86(s,1H)、7.57(d,J=12.0Hz,1H)、7.34(d,J=8.0Hz,1H)、6.52(s,1H)、6.17(s,1H)、4.10〜3.76(m,4H)、3.49(bs,1H)、2.78(s,6H)、2.69(q,J=7.6Hz,2H)、2.61(s,3H)、1.19(t,J=7.6Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2630FNS:551.22;実測値:552.2(M+H)。
実施例17
1−(4−(2−((6−(3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ11.73(s,1H)、9.85(s,1H)、9.84(s,1H)、7.79(s,1H)、7.55〜7.47(m,4H)、6.56(s,1H)、6.19(s,1H)、4.03(d,J=6.4Hz,2H)、3.93(s,1H)、3.77(s,1H)、3.50(s,1H)、2.81(s,6H)、2.61(s,3H)、2.80〜2.68(m,2H)、2.43(q,J=8.4Hz,2H)、1.21(t,J=7.6Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2631S:533.23;実測値:534.2(M+H)。
実施例18
1−(4−(2−((6−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ11.10(s,1H)、10.23(s,1H)、8.77(s,1H)、7.92(d,J=8.4Hz,1H)、7.78(s,1H)、7.45(s,1H)、7.40(d,J=6.4Hz,1H)、6.52(s,1H)、6.44(s,1H)、4.44(s,2H)、3.46(bs,1H)、3.05(t,J=12.0Hz,2H)、2.74〜2.68(m,8H)、2.55(s,3H)、2.31(s,3H)、2.46(d,J=10.8Hz,2H)、2.66(q,J=11.6Hz,2H)、1.20(t,J=7.6Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2835S:561.26;実測値:562.2(M+H)。
実施例19
1−(4−(2−((6−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)フェニル)−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)尿素(HCl塩)
H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ10.98(s,1H)、9.78(s,1H)、9.72(s,1H)、7.76(s,1H)、7.55〜7.48(m,4H)、6.54(s,1H)、6.40(s,1H)、4.42(bs,2H)、3.43(t,J=6.8Hz,1H)、3.02(t,J=12.3Hz,2H)、2.73〜2.66(m,8H)、2.52〜2.48(m,3H,overlappingwithDMSO)、2.16(t,J=10.8Hz,2H)、1.64(q,J=11.1Hz,2H)、1.22〜1.17(m,3H);MS(ES)m/z算出値C2733S:547.25;実測値:548.2(M+H)。
実施例20
1−(4−(2−((6−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)−2−メチルピリミジン−4−イル)アミノ)チアゾール−5−イル)−2−フルオロフェニル)−3−(5−エチルイソオキサゾール−3−イル)尿素(HCl塩)
H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ10.78(s,1H)、9.98(s,1H)、9.05(s,1H)、8.11(t,J=8.8Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.57(d,J=12.4Hz,1H)、7.34(d,J=8.8Hz,1H)、6.52(s,1H)、6.26(s,1H)、4.39(bs,2H)、3.41(t,J=6.8Hz,1H)、2.95(t,J=11.2Hz,2H)、2.74〜2.68(m,8H)、2.52〜2.47(m,3H,overlappingwithDMSO)、2.13(d,J=10.8Hz,2H)、1.60(q,J=12.0Hz,2H)、1.19(t,J=7.6Hz,3H);MS(ES)m/z算出値C2732FNS:565.24;実測値:566.2(M+H)。
実施例21:プロテインキナーゼの阻害
キナーゼ阻害データは、SelectScreen(商標) Biochemical Kinase Profiling Serviceによって得られた。
より具体的には、試験化合物を384ウェルプレートのウェル内の160nLの1%DMSO溶液中でスクリーニングした。キナーゼ/抗体混合物(8μL)を、適切なキナーゼバッファー(3.84μL)で2倍作用濃度まで希釈し、4倍AlexaFluor(商標)標識トレーサー(4μL)をキナーゼバッファー中で調製した。試験溶液のインキュベーションを室温で60分間行い、蛍光プレートリーダーでの読取り値を記録し、分析した。
或る特定の式(I)の化合物、例えば化合物1、2及び3が予期せぬことに、100nM未満の半数阻害濃度、すなわちIC50値で複数のプロテインキナーゼを阻害することが観察された。
結果から、式(I)の化合物が複数のプロテインキナーゼを阻害する高い活性を発揮することが示される。
実施例22:in vitro細胞活性
AC220は、FLT3−遺伝子内縦列重複(FLT3−ITD)突然変異体に対して高い効力を発揮する臨床試験中の小分子FLT3阻害剤である。臨床的に関連するAC220耐性付与突然変異はFLT3キナーゼドメイン中の残基、例えばITD−D835Y、ITD−D835V、ITD−D835F、ITD−F691L及びITD−F691Iに制限されている。
以下のように、これらの突然変異体を有する細胞株の成長を阻害する式(I)の化合物の効力を、化合物AC220と比較して評定するために研究を行った。
5つの白血病32D細胞株を、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC、Manassas,VA,USA)から購入した。マウスプロBリンパ球32D細胞株に、FLT3下流シグナル伝達タンパク質の構成的活性化をもたらす、ITD突然変異(32D−ITD細胞)、ITD及びD835Y(32D−ITD/D835Y細胞)、ITD及びD835V(32D−ITD/D835V細胞)、ITD及びD835F(32D−ITD/D835F細胞)、並びにITD及びF691L(32D−ITD/F691L細胞)突然変異を有するヒトFLT3をコードする発現ベクターを安定にトランスフェクトした。細胞生存性を、PLoS One, 2014, 9, e97116に記載のMTSアッセイを用いて評定した。32D−ITD/D835Y、32D−ITD/D835V、32D−ITD/D835F、32D−ITD/F691L及び32D−ITD/F691I細胞を、96ウェルプレートに1×10細胞/mL(1ウェル当たり100μL)で播種し、24時間インキュベートした。試験化合物(ジメチルスルホキシド(DMSO)中で様々な濃度)を続いて培養培地に添加し、72時間インキュベートした。細胞生存性をMTSアッセイ(Promega,Madison,WI,USA)によって決定した。
下記表2に示す結果は、ITD突然変異体を有する細胞株の成長の阻害における試験化合物の研究から得た。
化合物1、2及び4が全て、予期せぬことに突然変異体ITD−D835Y、ITD−D835V、ITD−D835F、ITD−F691L及びITD−F691Iの全てに対してAC220によって発揮されるよりもはるかに高い細胞成長阻害効果を示すことが観察された。より具体的には、化合物1、2及び4は全て、予期せぬことに突然変異体ITD−D835Y、ITD−D835V及びITD−D835Fに対して高い細胞成長阻害効果を、AC220によって発揮される19nM〜103nMのGI50値と比較して6nM未満のGI50値で発揮し、化合物4は、予期せぬことに突然変異体ITD−F691L及びITD−F691Iに対して高い細胞成長阻害効果を、AC220によって発揮される100nM超のGI50値と比較して20nM未満のGI50値で発揮した。
比較データから、式(I)の化合物が予期せぬことに高い細胞効力を発揮し、或る特定のプロテインキナーゼ突然変異体の阻害において臨床化合物よりも優れていることが示される。
実施例23:式(I)の化合物の経口バイオアベイラビリティ(F%)
以下のように経口投与した場合の式(I)の化合物のin vivo曝露を評価するために研究を行った。
各々体重が25g〜35gの雄性ICRマウスを、BioLASCO(Taiwan Co., Ltd,Ilan,Taiwan)から入手した。動物研究は、国家衛生研究院(National Health Research Institutes;NHRI)の動物実験委員会(institutional animal care and committee)により認可された手順に従って行った。化合物2、3、5及び6の各々を、2.0mg/kgの一回量で合計33匹の雄性マウスに静脈内(IV)投与した。これら4つの化合物の各々を、10mg/kgの一回量で合計27匹の雄性マウスに経口(PO)投与した。各マウスには100mLのIV投与溶液を尾静脈注射により与え、200mLのPO投与溶液を強制経口投与により与えた。IV投与を行った動物は絶食させず、PO投与を行った動物は投与前に一晩絶食させた。0(投与の直前)、投与後2分(IVのみ)、5分(IVのみ)、15分及び30分、並びに1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、16時間及び24時間の時点について、血液(約500mL)を3匹のマウスの群から各時点で心臓穿刺により採取し、氷中(0℃〜4℃)で保管した。エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を抗凝血剤として使用した。血漿を遠心分離(BeckmanのAllegra 6Rモデル遠心分離機において4℃、3000rpmで15分間)によって血液から分離し、冷凍庫(−20℃)内で保管した。標準曲線の作成への使用及び品質管理(QC)サンプルの調製のために、化合物を与えなかったマウスから対照血漿を得た。全てのサンプルを、LC−MS/MSによって親化合物について分析した。
パーセンテージ(F%)として提示される経口バイオアベイラビリティは、PO投与後の化合物の平均曲線下面積(AUC)値をIV投与後の化合物の平均AUC値で用量正規化後に除算することによって算出した。AUC及びF%の値を下記表3に示す。
4つ全ての化合物、すなわち2、3、5及び6が、予期せぬことにIV AUC及びPO AUC値の両方によって示されるように高い曝露を発揮することが観察された。また、化合物2、3、5及び6は、予期せぬことに高い経口バイオアベイラビリティを示し、F%値は、それぞれ38、96、67及び89であった。
上記表3に記載の結果から、式(I)の化合物が予期せぬことに経口投与した場合に高いin vivo曝露を示すことが示される。
実施例24:異種移植片マウスモデルにおける有効性
以下のように、式(I)の化合物のin vivo有効性、すなわち腫瘍成長阻害(TGI)を評価する研究を行った。
8週齢の雄性ヌードマウス(Nu−Fox1nu)を、BioLASCO(Taipei,Taiwan,R.O.C.)から購入した。ヒト結腸直腸Colo205、膵臓Mia−PaCa 2腫瘍細胞、又はMOLM−13、32D−ITD/D835Y白血病細胞を、各々1×10細胞でヌードマウスに皮下接種した。全てのヒト癌細胞は、動物に注射する前にマイコプラズマ属種を含まないことが検出された。腫瘍細胞は異種移植片腫瘍として成長し、投与処置の準備ができたヌードマウスにおいて、腫瘍サイズはおよそ200mm〜250mmに達した。試験化合物を、ヌードマウスへの強制経口投与のために個別に20%2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンに溶解した。担腫瘍マウスを様々な用量の試験化合物で、2週間にわたって週に5回処置した。腫瘍サイズを電子キャリパーによって測定し、式:腫瘍サイズ=長さ×幅/2を用いて算出した。腫瘍サイズ及び動物の体重は、観察期間全体にわたって腫瘍細胞接種の前後に週2回測定した。動物の使用及びその実験手順は、国家衛生研究院の動物実験委員会(IACUC)によって認可された。
上記表4に示されるように、ヌードマウスの異種移植片colo205モデルにおいて、全ての試験化合物、すなわち化合物1(PO;50mg/kg)、2(PO;50mg/kg)、3(PO;100mg/kg)、4(PO;150mg/kg)及び6(PO;25mg/kg)が、予期せぬことに高いTGIを18日目に80%の値で発揮した。
上記表5に示すように、異種移植片Mia−paca2腫瘍モデルにおいて、25mg/kgで経口投与した化合物5及び6がどちらも、予期せぬことに高いTGIを18日目にそれぞれ65%及び68%の値で発揮した。
上記表6に示すように、ヌードマウスの異種移植片MOLM−13モデルにおいて、化合物2(PO;25mg/kg及び50mg/kg)及び4(PO;150mg/kg)がどちらも、予期せぬことに高いTGI及び腫瘍退縮を25日目に発揮した。
上記表7に示すように、ヌードマウスの異種移植片FLT3−ITD−D835Yモデルにおいて、化合物2(PO;25mg/kg)及び5(PO;25mg/kg)がどちらも、予期せぬことに高い腫瘍退縮を12日目に20%超の値で発揮した。
これらの結果から、式(I)の化合物が、予期せぬことに異種移植片動物モデルにおいて経口投与した場合に高い抗腫瘍有効性を発揮することが示される。
実施例25:マウスにおける毒性研究
以下のように式(I)の化合物のin vivo毒性を評価するために研究を行った。
式(I)の化合物を、動物においてin vivo有効性について実施例24に記載の手順に従って試験した。9週齢の無胸腺nu/nuヌードマウスに25mg/kg、50mg/kg、100mg/kg又は150mg/kgの1日1回量で1日目〜5日目及び8日目〜12日目に経口投与した。マウスを14日間の処置後観察期間にわたって臨床兆候について観察し、体重を測定した。
上記表8に示すように、異種移植片colo205ヌードマウスは良好な耐容性を示した。化合物1、2、3、4及び6は、1日1回経口投与した(50mg/kg、50mg/kg、100mg/kg、150mg/kg及び25mg/kg)。研究中に死亡は観察されなかった。
上記表9に示すように、異種移植片Mia−paca2ヌードマウスは良好な耐容性を示した。化合物5及び6は、1日1回経口投与した(25mg/kg)。この研究中も死亡は観察されなかった。
上記表10に示すように、異種移植片MOLM−13ヌードマウスは良好な耐容性を示した。化合物2及び4は、1日1回経口投与した(25mg/kg及び50mg/kg、50mg/kg又は150mg/kg)。この研究中も死亡は観察されなかった。
上記表11に示すように、異種移植片FLT3−ITD−D835Yヌードマウスは良好な耐容性を示した。化合物2及び5は、1日1回経口投与した(25mg/kg)。この研究中に死亡は観察されなかった。
上述したこれらの結果から、式(I)の化合物が予期せぬことに望ましい安全性プロファイルを示すことが実証される。
他の実施形態
本明細書に開示される特徴の全てを任意の組合せで組み合わせてよい。本明細書に開示されるそれぞれの特徴は、同じ目的、同等の目的又は類似の目的にかなう代替的な特徴によって置き換えることができる。このように、表現上特に記載が無い限り、開示されるそれぞれの特徴は、一連の包括的な同等の特徴又は類似の特徴の一例に過ぎない。
上記記載から、当業者は、本発明の必須の特性を容易に突きとめることができ、そしてその趣旨及び範囲から逸脱しなければ、それを様々な使用及び状況に適合させるために、本発明の様々な変化及び変更を行うことが可能である。このように、他の実施形態も添付の特許請求の範囲内である。

Claims (32)

  1. 式(I):
    (式中、
    はHであり、
    XはO又はNRであり、RはH又はC1〜6アルキルであり、
    YはCR又はNRであり、ここで、R及びRが各々独立してH、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル若しくはアミノであり、RがH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであるか、又はRがR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、
    は−CHCH又はNRであり、ここで、RはH、ハロ、C1〜6アルキル又はORであり、R及びRは各々独立してC1〜6アルキル又はC3〜8シクロアルキルであり、RはH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した酸素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、
    及びRは各々独立してH、ハロ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル、C3〜10シクロアルキル、C3〜10ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、
    mは1、2、3又は4であり、
    nは1又は2である)の化合物。
  2. 式(II):
    (式中、XはOである)を有する、請求項1に記載の化合物。
  3. YがNRであり、Rが−CHCHであり、ここで、RはORであり、RはR、Rに結合した酸素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、RがH、ハロ又はC1〜6アルキルであり、RがC1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルである、請求項2に記載の化合物。
  4. である、請求項3に記載の化合物。
  5. 式(II):
    (式中、XはNRであり、RはH又はC1〜6アルキルである)を有する、請求項1に記載の化合物。
  6. YがCRであり、ここで、RはR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、RはH、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル又はアミノであり、
    がNRであり、R及びRは各々独立してC1〜6アルキル又はC3〜8シクロアルキルであり、
    がH、ハロ、C1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルであり、
    がC1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルである、請求項5に記載の化合物。
  7. がR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にピロリジニル又はピペリジニルである、請求項6に記載の化合物。
  8. YがNRであり、ここで、RはR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、
    が−CHCHであり、ここで、RはH、ハロ、C1〜6アルキル又はORであり、RはH又はC1〜6アルキルであり、
    がH、ハロ、C1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルであり、
    がC1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルである、請求項5に記載の化合物。
  9. がR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にピペラジニルである、請求項8に記載の化合物。
  10. である、請求項9に記載の化合物。
  11. 式(I):
    (式中、
    はC1〜6アルキル又はC1〜6チオアルキルであり、
    XはO又はNRであり、RはH又はC1〜6アルキルであり、
    YはCR又はNRであり、ここで、R及びRが各々独立してH、ハロ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル若しくはアミノであり、RがH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであるか、又はRがR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、
    は−CHCH又はNRであり、ここで、Rはハロ、C1〜6アルキル又はORであり、R及びRは各々独立してC1〜6アルキル又はC3〜8シクロアルキルであり、RはH若しくはC1〜6アルキルであるか、又はRがR、Rに結合した酸素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、
    はH、ハロ、ニトロ、シアノ、アミノ、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシル、C3〜10シクロアルキル、C3〜10ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、
    はハロ、シアノ、C2〜6アルキル、C2〜6アルコキシル、C3〜10シクロアルキル、C3〜10ヘテロシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールであり、
    mは1、2、3又は4であり、
    nは1又は2である)の化合物。
  12. 式(II):
    (式中、XはOである)を有する、請求項11に記載の化合物。
  13. 式(II):
    (式中、XはNRであり、RはH又はC1〜6アルキルである)を有する、請求項11に記載の化合物。
  14. YがCRであり、ここで、RはR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、RはH又はC1〜6アルキルであり、
    がNRであり、R及びRは各々独立してC1〜6アルキル又はC3〜8シクロアルキルであり、
    がH、ハロ、C1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルであり、
    がC1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルである、請求項13に記載の化合物。
  15. がR、Rに結合した炭素原子及びRに結合した窒素原子と共にピロリジニル又はピペリジニルである、請求項14に記載の化合物。
  16. である、請求項15に記載の化合物。
  17. YがNRであり、ここで、RはR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にC3〜10ヘテロシクロアルキルであり、
    が−CHCHであり、ここで、Rはハロ、C1〜6アルキル又はORであり、RはH又はC1〜6アルキルであり、
    がH、ハロ、C1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルであり、
    がC1〜6アルキル又はC3〜10シクロアルキルである、請求項13に記載の化合物。
  18. がR、並びにR及びRに結合した窒素原子と共にピペラジニルである、請求項17に記載の化合物。
  19. が−CHである、請求項18に記載の化合物。
  20. である、請求項19に記載の化合物。
  21. が−SCHである、請求項18に記載の化合物。
  22. である、請求項21に記載の化合物。
  23. 薬学的に許容可能な担体と請求項1に記載の化合物とを含む医薬組成物。
  24. 薬学的に許容可能な担体と請求項11に記載の化合物とを含む医薬組成物。
  25. プロテインキナーゼを阻害する方法であって、該プロテインキナーゼと有効量の請求項1に記載の化合物とを接触させることを含む、方法。
  26. プロテインキナーゼを阻害する方法であって、該プロテインキナーゼと有効量の請求項11に記載の化合物とを接触させることを含む、方法。
  27. プロテインキナーゼに関連した癌を治療する方法であって、それを必要とする被験体に有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  28. プロテインキナーゼに関連した癌を治療する方法であって、それを必要とする被験体に有効量の請求項11に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  29. 前記癌が急性骨髄性白血病、緑色腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、多発性骨髄腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、骨髄異形成症候群、膵癌、膀胱癌、大腸癌、乳癌、***癌、腎癌、肝細胞癌、肺癌、卵巣癌、子宮頸癌、子宮癌、妊娠性絨毛疾患、胃癌、胆管癌、胆嚢癌、小腸癌、食道癌、口腔咽頭癌、下咽頭癌、眼癌、神経癌、頭頸部癌、黒色腫、形質細胞腫、内分泌腺新生物、神経内分泌癌、脳腫瘍、骨癌又は肉腫である、請求項27に記載の方法。
  30. 前記プロテインキナーゼがFMS様チロシンキナーゼ3(FLT3)、FMS様チロシンキナーゼ4(FLT4)、オーロラキナーゼ(AURK) A、AURK B、血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFR)、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR) A、PDGFR B、c−Src(SRC)、チロシン−プロテインキナーゼLyn(LYN) A、LYN B、トランスフェクション時再構成チロシンキナーゼ(RET)、コロニー刺激因子1受容体(CSF1R)、リンパ球特異的タンパク質チロシンキナーゼ(LCK)、ガードナー−ラシードネコ肉腫ウイルス性(v−fgr)癌遺伝子ホモログ(FGR)、ジスコイジンドメイン受容体1(DDR1)、キナーゼ挿入ドメイン受容体(KDR)、トロポミオシン受容体キナーゼ(TRK) A、TRK B、Bリンパ球キナーゼ(BLK)、チロシン−プロテインキナーゼYes(YES1)、アベルソンマウス白血病ウイルス性癌遺伝子ホモログ1(ABL1)、チロシン−プロテインキナーゼKit(KIT)、二重特異性マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼ1(MEK1)、インターロイキン−1受容体関連キナーゼ4(IRAK4)、チロシン−プロテインキナーゼTek(TEK)、RET V804L、RET Y791F、FLT3 D835Y、PDGFR A V561D又はABL1 T315Iである、請求項27に記載の方法。
  31. 前記癌が急性骨髄性白血病、緑色腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、多発性骨髄腫、ワルデンストレームマクログロブリン血症、骨髄異形成症候群、膵癌、膀胱癌、大腸癌、乳癌、***癌、腎癌、肝細胞癌、肺癌、卵巣癌、子宮頸癌、子宮癌、妊娠性絨毛疾患、胃癌、胆管癌、胆嚢癌、小腸癌、食道癌、口腔咽頭癌、下咽頭癌、眼癌、神経癌、頭頸部癌、黒色腫、形質細胞腫、内分泌腺新生物、神経内分泌癌、脳腫瘍、骨癌又は肉腫である、請求項28に記載の方法。
  32. 前記プロテインキナーゼがFLT3、FLT4、AURK A、AURK B、VEGFR、PDGFR A、PDGFR B、SRC、LYN A、LYN B、RET、CSF1R、LCK、FGR、DDR1、KDR、TRK A、TRK B、BLK、YES1、ABL1、KIT、MEK1、IRAK4、TEK、RET V804L、RET Y791F、FLT3 D835Y、PDGFR A V561D又はABL1 T315Iである、請求項28に記載の方法。
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