JP2019507783A - 乱用防止医薬製剤 - Google Patents

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Abstract

本開示は、オピオイドなどの乱用されやすい活性薬剤を含む乱用防止医薬製剤を含む、経口投与カプセルを提供する。本製剤は、製剤及びその内部のオピオイドが室温以上で、単独の場合又は水若しくは他の液体と混合した場合のいずれかで、シリンジ内に吸い込まれるのを実質的に防止するために、十分な高粘度を有することにより、乱用防止性をもたらす。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年3月9日に出願された米国特許出願第62/305,937号の優先権を主張するものであり、その全容が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、オピオイドなどの乱用されやすい有効成分を含む乱用防止医薬製剤を含む、経口投与カプセルを提供する。本製剤は、製剤及びその内部の乱用されやすい有効成分が室温以上で、単独の場合又は水若しくは他の液体と混合した場合のいずれかで、シリンジ内に吸い込まれるのを実質的に防止するために、十分な高粘度を有することにより、乱用防止性をもたらす。
オピオイドなどの多数の化合物が、場合により乱用の対象となる。典型的には、特定の用量の有効成分は、非経口投与の場合、同じ用量を口腔粘膜又は消化管経由にて経口投与した場合と比べ、より効能がある。従って、経口製剤を乱用することのよく知られた様式の1つは、乱用されやすい有効成分の剤形からの抽出、液体との混合による乱用されやすい有効成分の剤形からの一部の溶出、及び次いでの結果としての乱用されやすい有効成分を注入することで、興奮した(ハイの)状態となることを伴う。乱用されやすい有効成分の経口投与製剤はまた、噛み砕くこと及び鼻から吸引することでも興奮した状態となる。
オピオイド依存症を治療するため、ブプレノルフィンが、SUBUTEX(登録商標)錠(ブプレノルフィン、Indivior PLC)として入手可能であり、舌下投与のために製剤されている。SUBUTEX(登録商標)錠は水性媒体に可溶であり、錠剤を水中に溶出し、次いで得られた溶液を注入することによって、中毒者が医薬製剤を悪用することが、可能になる。SUBUTEX(登録商標)錠はナロキソンを含有しないので、SUBOXONE(登録商標)錠又はSUBOXONE(登録商標)フィルム(ブプレノルフィン/ナロキソン、Indivior PLC)などの他の医薬製剤の乱用防止属性を有しない。ブプレノルフィンの舌下投与の生物学的利用能が約50%である一方、ブプレノルフィンの経口投与の生物学的利用能は約5%にすぎない。これにより、悪用が可能であることに加えて、SUBUTEX(登録商標)錠は、溶出するまで舌下に含んだままでいる必要があり、最大15分かかる場合がある。
乱用防止性があり、口腔又は舌下から投与する必要がなく、オピオイド拮抗薬を含有させる必要がなく、嚥下の場合に生物学的利用能が高い、医薬製剤が、当該技術分野において必要とされている。本開示は、これらの及び他の重要な目的について記載する。
3つの異なる装置、バスケット(Basket)(USP(米国薬局方)の装置I)(Δで表された放出プロファイル)、パドル(Paddle)(USPの装置II)(□で表された放出プロファイル)、及び往復(Reciprocating)(USPの装置III))(×で表された放出プロファイル)を使用した溶出データの比較である。本明細書に記載の全ての溶出試験は、USPの溶出試験、第711章(2011年12月1日)を指す。図1にはまた、USPの崩壊試験、第701章(2008年8月1日)を使用した測定での、平均放出%による定量的崩壊(◇による放出プロファイル)も示される。
本開示は、乱用されやすい有効成分(オピオイドなど)及び賦形剤(増粘剤及びゲル化剤など)を含有する、乱用防止医薬製剤を提供する。本明細書に記載の医薬製剤の比較的高い粘度により、乱用されやすい有効成分の医薬製剤からの抽出が防止され、乱用されやすい有効成分の乱用が防止される。
本明細書に記載の医薬製剤を乱用防止のものにできる、数種の異なる特徴が存在する。1つの特徴は、高い粘度により、製剤を水又はアルコールと混合した場合であっても、製剤がシリンジ内に吸い込まれるのを実質的に防止するというものである。別の特徴は、粘度が、製剤を水中又はアルコール中で加熱すると高まるというものである。この実施形態において、混合物の粘度は、水又は他の液体への暴露時に、インスリンのシリンジを混合物で充填するのが困難又は不可能となるレベルまで高まる。別の実施形態において、加熱された混合物の粘度は、インスリンの送達に一般的に使用される最大径の針を通してであっても送達できないレベルまで高まる。
一実施形態において、本開示は、乱用されやすい有効成分、少なくとも1種のポリマー、及び少なくとも1種の多糖類を含む、乱用防止医薬製剤を提供する。一実施形態において、乱用されやすい有効成分は、オピオイド、好ましくはオピオイド作動薬である。多糖類は、当該技術分野において公知の任意のもの、例えば、ガム、セルロース化合物、又はこれらの組み合わせであってよい。
一実施形態において、本開示は、オピオイド、少なくとも1種のポリマー、及び少なくとも1種の多糖類を含む、乱用防止医薬製剤を含む、経口投与カプセルを提供する。オピオイドは、好ましくはオピオイド作動薬である。多糖類は、当該技術分野において公知の任意のもの、例えば、ガム、セルロース化合物、又はこれらの組み合わせであってよい。
本開示は、オピオイド、少なくとも1種のポリマー、及び少なくとも1種の多糖類を含む、治療有効量の乱用防止医薬製剤を、それを必要とするヒトに投与することによって、オピオイド依存症及び疼痛を治療する方法を提供する。一実施形態において、オピオイドは、好ましくはオピオイド作動薬である。多糖類は、当該技術分野において公知の任意のもの、例えば、ガム、セルロース化合物、又はこれらの組み合わせであってよい。乱用防止医薬製剤は、経口投与カプセルの形態でヒトに投与することができる。
本開示は、USPの装置III溶出試験により約15分以内に乱用されやすい有効成分の少なくとも50重量%が放出されるか、又はUSPの装置III溶出試験により約15分以内に乱用されやすい有効成分の少なくとも60重量%が放出されるか、又はUSPの装置III溶出試験により約15分以内に乱用されやすい有効成分の少なくとも70重量%が放出されるか、又はUSPの装置III溶出試験により約15分以内に乱用されやすい有効成分の少なくとも75重量%が放出されるか、又はUSPの装置III溶出試験により約15分以内に乱用されやすい有効成分の少なくとも80重量%が放出されるか、又はUSPの装置III溶出試験により約15分以内に乱用されやすい有効成分の少なくとも85重量%が放出されるか、又はUSPの装置III溶出試験により約15分以内に乱用されやすい有効成分の少なくとも90重量%が放出されるか、又はUSPの装置III溶出試験により約15分以内に乱用されやすい有効成分の少なくとも95重量%が放出されるか、又はUSPの装置III溶出試験により約15分以内に乱用されやすい有効成分の少なくとも98重量%が放出される、医薬製剤を提供する。ある実施形態において、医薬製剤は、経口投与カプセルである。ある実施形態において、乱用されやすい有効成分は、オピオイドである。ある実施形態において、乱用されやすい有効成分は、ブプレノルフィン化合物である。
本発明の他の特徴及び利点は、以下の「発明を実施するための形態」及び図面から、並びに特許請求の範囲から明らかである。
本明細書に記載の乱用防止医薬製剤は、1種以上の乱用されやすい有効成分、1種以上のポリマー、及び1種以上の多糖類を含有する。
「有効成分」又は「乱用されやすい有効成分」又は「乱用されやすい活性」又は「有効医薬成分」又は「活性/有効」又は「活性薬剤」は、生理活性がある医薬としての薬物、例えば、オピオイド、非オピオイド鎮痛薬、非ステロイド抗炎症薬、ベンゾジアゼピン、バルビツレート、刺激薬などを指す。
一実施形態において、本開示は、(a)約0.005重量%〜約25重量%の量のオピオイド、(b)約10重量%〜約90重量%の量の少なくとも1種のポリマー、及び(c)約10重量%〜約90重量%の量の1種以上の多糖類、を含む、医薬製剤を提供する。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.005重量%〜約20重量%の量のオピオイド、(b)約20重量%〜約80重量%の量の少なくとも1種のポリマー、及び(c))約10重量%〜約80重量%の量の1種以上の多糖類、を含む。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.005重量%〜約15重量%の量のオピオイド、(b)約30重量%〜約80重量%の量の少なくとも1種のポリマー、及び(c))約10重量%〜約70重量%の量の1種以上の多糖類、を含む。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.01重量%〜約5重量%の量のオピオイド、(b)約35重量%〜約75重量%の量の少なくとも1種のポリマー、及び(c)約15重量%〜約65重量%の量の1種以上の多糖類、を含む。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.005重量%〜約2.0重量%の量のオピオイド、(b)約40重量%〜約70重量%の量の少なくとも1種のポリマー、及び(c))約20重量%〜約60重量%の量の1種以上の多糖類、を含む。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.1重量%〜約1.2重量%の量のオピオイド、(b)約45重量%〜約65重量%の量の少なくとも1種のポリマー、及び(c)約25重量%〜約55重量%の量の1種以上の多糖類、を含む。本明細書に記載の医薬製剤において、多糖類は、ガム、セルロース化合物、又はこれらの組み合わせである。用語「オピオイド」、「ポリマー」、「多糖類」、「ガム」、及び「セルロース化合物」の各々は、本明細書に更に詳細に記載される。
一実施形態において、本開示は、(a)約0.01重量%〜約25重量%の量のオピオイド、(b)約20重量%〜約80重量%の量の少なくとも1種のポリマー、(c)約10重量%〜約60重量%の量の少なくとも1種のガム、及び(d)約0.1重量%〜約50重量%の量の少なくとも1種のセルロース化合物、を含む、医薬製剤を提供する。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.01重量%〜約5重量%の量のオピオイド、(b)約40重量%〜約75重量%の量の少なくとも1種のポリマー、(c)約20重量%〜約40重量%の量の少なくとも1種のガム、及び(d)約0.1重量%〜約20重量%の量の少なくとも1種のセルロース化合物、を含む。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.05重量%〜約2.0重量%の量のオピオイド、(b)約50重量%〜約70重量%の量の少なくとも1種のポリマー、(c)約25重量%〜約35重量%の量の少なくとも1種のガム、及び(c)約1重量%〜約15重量%の量の少なくとも1種のセルロース化合物、を含む。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.1重量%〜約1.2重量%の量のオピオイド、(b)約60重量%〜約65重量%の量の少なくとも1種のポリマー、(c)約28重量%〜約32重量%の量の少なくとも1種のガム、及び(d)約5重量%〜約10重量%の量の少なくとも1種のセルロース化合物、を含む。用語「オピオイド」、「ポリマー」、「多糖類」、「ガム」、及び「セルロース化合物」の各々は、本明細書に更に詳細に記載される。
一実施形態において、本開示は、(a)約0.01重量%〜約20重量%の量のオピオイド、(b)約10重量%〜約80重量%の量の少なくとも1種のポリマー、及び(c)約10重量%〜約80重量%の量の少なくとも1種のガム、を含む、医薬製剤を提供する。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.01重量%〜約6重量%の量のオピオイド、(b)約35重量%〜約65重量%の量の少なくとも1種のポリマー、及び(c)約40重量%〜約60重量%の量の少なくとも1種のガム、を含む。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.05重量%〜約2.5重量%の量のオピオイド、(b)約45重量%〜約55重量%の量の少なくとも1種のポリマー、及び(c)約45重量%〜約55重量%の量の少なくとも1種のガム、を含む。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.1重量%〜約2.0重量%の量のオピオイド、(b)約45重量%〜約55重量%の量の少なくとも1種のポリマー、及び(c)約45重量%〜約55重量%の量の少なくとも1種のガム、を含む。別の実施形態において、医薬製剤は、(a)約0.1重量%〜約1.2重量%の量のオピオイド、(b)約48重量%〜約52重量%の量の少なくとも1種のポリマー、及び(c)約48重量%〜約52重量%の量の少なくとも1種のガム、を含む。用語「オピオイド」、「ポリマー」、「多糖類」、及び「ガム」の各々は、本明細書に更に詳細に記載される。
本開示は、(a)約0.01重量%〜約10重量%のブプレノルフィン化合物、(b)約10重量%〜約80重量%のポロキサマー、及び(c)約25重量%〜約70重量%のグアーガム、を含む、乱用防止医薬製剤を提供する。別の実施形態において、本開示は、(a)約0.01重量%〜約5重量%のブプレノルフィン化合物、(b)約35重量%〜約65重量%のポロキサマー、及び(c)約40重量%〜約60重量%のグアーガム、を含む、医薬製剤を提供する。別の実施形態において、本開示は、(a)約0.05重量%〜約2.5重量%のブプレノルフィン化合物、(b)約45重量%〜約55重量%のポロキサマー、及び(c)約45重量%〜約55重量%のグアーガム、を含む、医薬製剤を提供する。別の実施形態において、本開示は、(a)約0.1重量%〜約1.2重量%のブプレノルフィン化合物、(b)約48重量%〜約52重量%のポロキサマー、及び(c)約48重量%〜約52重量%のグアーガム、を含む、医薬製剤を提供する。これらの実施形態において、ブプレノルフィン化合物は、(i)ブプレノルフィン遊離塩基、(ii)ブプレノルフィンの薬学的に許容される塩、(iii)式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、(iv)式(II)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、(v)式(III)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、(vi)式(IV)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は(vii)式(V)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択される。一実施形態において、ブプレノルフィン化合物は、ブプレノルフィンヘミアジペートである。代表的な製剤は、実施例1に示される。
本開示は、(a)約0.01重量%〜約10重量%のブプレノルフィン化合物、(b)約30重量%〜約80重量%のポロキサマー、(c)約20重量%〜約50重量%のグアーガム、及び(d)約0.1重量%〜約20重量%の、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとカルボキシメチルセルロースとの混合物、を含む、乱用防止医薬製剤を提供する。別の実施形態において、本開示は、(a)約0.01重量%〜約5重量%のブプレノルフィン化合物、(b)約40重量%〜約75重量%のポロキサマー、(c)約20重量%〜約40重量%のグアーガム、及び(d)約0.1重量%〜約20重量%の、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとカルボキシメチルセルロースとの混合物、を含む、医薬製剤を提供する。別の実施形態において、本開示は、(a)約0.05重量%〜約2重量%のブプレノルフィン化合物、(b)約50重量%〜約70重量%のポロキサマー、(c)約25重量%〜約35重量%のグアーガム、及び(d)約1重量%〜約15重量%の、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとカルボキシメチルセルロースとの混合物、を含む、医薬製剤を提供する。別の実施形態において、本開示は、(a)約0.1重量%〜約1.2重量%のブプレノルフィン化合物、(b)約60重量%〜約65重量%のポロキサマー、(c)約28重量%〜約32重量%のグアーガム、及び(d)約5重量%〜約10重量%の、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとカルボキシメチルセルロースとの混合物、を含む、医薬製剤を提供する。これらの実施形態において、ブプレノルフィン化合物は、(i)ブプレノルフィン遊離塩基、(ii)ブプレノルフィンの薬学的に許容される塩、(iii)式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、(iv)式(II)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、(v)式(III)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、(vi)式(IV)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は(vii)式(V)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択される。一実施形態において、ブプレノルフィン化合物は、ブプレノルフィンヘミアジペートである。代表的な製剤は、実施例2に示される。
一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により30分以内にオピオイドの少なくとも50重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により30分以内にオピオイドの少なくとも75重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により30分以内にオピオイドの少なくとも80重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により30分以内にオピオイドの少なくとも85重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により30分以内にオピオイドの少なくとも90重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により30分以内にオピオイドの少なくとも95重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により30分以内にオピオイドの少なくとも98重量%が放出される、カプセルを提供する。ある実施形態において、カプセルは、オピオイドではない乱用されやすい活性薬剤を含有する。
一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの少なくとも50重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの少なくとも55重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの少なくとも60重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの少なくとも65重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの少なくとも70重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの少なくとも75重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの少なくとも80重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの少なくとも85重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの少なくとも90重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの少なくとも95重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの少なくとも98重量%が放出される、カプセルを提供する。ある実施形態において、カプセルは、オピオイドではない乱用されやすい活性薬剤を含有する。
一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの約50重量%〜100重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの約75重量%〜100重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの約80重量%〜100重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの約85重量%〜100重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの約90重量%〜100重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの約95重量%〜100重量%が放出される、カプセルを提供する。一実施形態において、本開示は、USPの装置III溶出試験により15分以内にオピオイドの約98重量%〜100重量%が放出される、カプセルを提供する。ある実施形態において、カプセルは、オピオイドではない乱用されやすい活性薬剤を含有する。
本明細書に記載の比較的高い粘度の医薬製剤により、針の使用によりオピオイドを抽出することが困難になる。一実施形態において、オピオイドは、オピオイド作動薬である。用語「オピオイド」は、本開示の目的に関して「オピエート」と同義であり、それにはオピオイド作動薬及びオピオイド拮抗薬が挙げられる。オピオイド作動薬は、オピオイド完全作動薬であってもオピオイド部分作動薬であってもよい。本明細書に記載の乱用防止医薬製剤は、1種以上のオピオイドを含有することができる。一実施形態において、医薬製剤は、オピオイド作動薬を含有する。一実施形態において、医薬製剤は、オピオイド作動薬及びオピオイド拮抗薬を含有する。医薬製剤の比較的高い粘度により、それに含有されるオピオイドの吸入及び注入が困難になることが、発見された。医薬製剤中に使用される賦形剤により乱用が防止されるので、製剤中にオピオイド拮抗薬を含めることは一般的に不要である。
本明細書に記載の医薬製剤及び方法に使用するオピオイドは、当該技術分野において公知の任意のオピオイドでよく、それには、天然オピエート、合成オピオイド、及び半合成オピオイドを挙げることができる。例示的なオピオイドとしては、ブプレノルフィン、アズルミン、アルフェンタニル、アロクリプトピン、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、アポルフィン、ベンジルモルフィン、ベルベリン、ビククリン、ビクシン、ベジトラミド、ブルボカプニン(bulbocaprine)、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルフォン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、
メタドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン(ミロフィネ)、ナルセイン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ナルブフェン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロフェプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロポキシフェン、スフェンタニル、タペンタドール、チリジン、トラマドール、又はこれらのいずれかの薬学的に許容される塩、若しくはこれらのいずれかの薬学的に許容されるプロドラッグが挙げられる。
一実施形態において、オピオイドは、ブプレノルフィン、モルヒネ、ヒドロコドン、オキシコドン、メタドン、メペリジン、ヒドロモルホン、フェンタニル、コデイン、又はこれらのいずれかの薬学的に許容される塩、若しくはこれらのいずれかの薬学的に許容されるプロドラッグである。一実施形態において、オピオイドは、モルヒネ又はその薬学的に許容される塩である。一実施形態において、オピオイドは、ヒドロコドン又はその薬学的に許容される塩である。一実施形態において、オピオイドは、オキシコドン又はその薬学的に許容される塩である。一実施形態において、オピオイドは、メタドン又はその薬学的に許容される塩である。一実施形態において、オピオイドは、メペリドン又はその薬学的に許容される塩である。一実施形態において、オピオイドは、ヒドロモルホン又はその薬学的に許容される塩である。一実施形態において、オピオイドは、フェンタニル又はその薬学的に許容される塩である。一実施形態において、オピオイドは、コデイン又はその薬学的に許容される塩である。
一実施形態において、オピオイドは、ブプレノルフィン化合物である。用語「ブプレノルフィン化合物」は、ブプレノルフィン遊離塩基、ブプレノルフィンの薬学的に許容される塩(例えばHCl)、及びブプレノルフィンプロドラッグ(例えば、遊離塩基又は薬学的に許容される塩の形態)を包含する。一実施形態において、ブプレノルフィン化合物は、ブプレノルフィン遊離塩基である。一実施形態において、ブプレノルフィン化合物は、ブプレノルフィンの薬学的に許容される塩(例えばHCl)である。一実施形態において、ブプレノルフィンプロドラッグは、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)又は式(V)の化合物であり、その各々が本明細書に記載され、及び米国特許第7,964,610号に記載されており、その開示の全容が参照により本明細書に組み込まれる。
一実施形態において、ブプレノルフィン化合物は、式(I)
[式中、Rは、(1)C〜C10の直鎖又は分枝状の、アルキレン部分又はアルキル部分であり、任意選択的に芳香環、例えば炭素環式若しくは複素環式の芳香環で置換されているか、(2)−(CHCH=CH(CH−部分(式中、pは各々独立して0〜4の整数である。)であるか、又は(3)−(CHX(CH−部分(式中、nは各々独立して0〜2の整数であり、Xは、O、S、NH、構造式2(下記)により表される5員環である。)である。]の化合物又はその薬学的に許容される塩である。構造式2は、1,2−置換(下記構造式2A)、1,3−置換(下記構造式2B)、又は1,4−置換(下記構造式2C)であり、式中、Yは、O、S、若しくはNH、構造式3(下記)により表されるベンゼン環(1,2−置換(下記構造式3A)、1,3−置換(下記構造式3B)、若しくは1,4−置換(下記構造式3C))、又は構造式4(下記)により表されるとおりの、5員環、6員環、7員環、若しくは8員環のアルキル環である。Xが、5員環、6員環、7員環、又は8員環のアルキル環である場合、各々の全ての位置異性体のそれぞれの環系、例えば5員環については1,2−置換及び1,3−置換を使用することができる。式(I)中、Rは、H、又はC〜Cの直鎖又は分枝状のアルキルである。
〜C10の直鎖又は分枝状のアルキル部分のいくつかの例としては、例えば、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−、−CHCHCHCHCH−、及び下記構造式5、6、7、及び8が挙げられる。
芳香環で置換されたC〜C10の直鎖又は分枝状のアルキル部分のいくつかの例としては、下記構造式9、10、11、及び12が挙げられる。
芳香環は、例えば単環であっても縮合環であってもよい。芳香環は、炭素環式環(例えば、ベンゼン環若しくはナフタレン環系)、複素環式環(例えば、チオフェン誘導体、フラン誘導体、若しくはピロール誘導体)、又は縮合炭素環式環及び縮合複素環式環であってよい。
特定の実施形態において、Rは、−CHCH−、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−、−CHCH(CH)CH−、−CHC(CHCH−、−CHOCH−、−CHSCH−、−CHNHCH−、又は−CHN(COOCHPh)CH−であってよい。
が、C〜Cの直鎖又は分枝状のアルキル部分である場合、Rは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、アミル、イソアミル、1,2−ジメチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、ペンチル、ヘキシル、4−メチルペンチル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,2,2−トリメチルプロピル、及び1,1,2−トリメチルプロピルであってよい。
がHである場合、ブプレノルフィン化合物は、式(II)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
このような場合において、式(II)中、Rは、(1)C〜C10の直鎖アルキレン又はアルキル部分であるか、(2)1〜4個のメチル基で置換された、C〜Cの直鎖アルキレン部分、又は炭素環式芳香環、例えばフェニル基であるか、又は(3)−(CHCH=CH(CH−部分(式中、pは、各々独立して0〜3の整数である。)である。
いくつかの実施形態において、式(II)の化合物又は塩は、式中のRが、C〜Cの直鎖アルキル、例えば、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−、−CHCHCHCHCH−、−CHCH(CH)CH−、又は−CHC(CHCH−であるものである。
他の実施形態において、ブプレノルフィン化合物は、式(III)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
他の実施形態において、ブプレノルフィン化合物は、式(IV)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
がHであり、かつRが−(CHX(CH−である場合、ブプレノルフィンのプロドラッグは、式(V)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
このような場合において、−(CHX(CH−は、上記の部分の任意のものであってよい。特定の実施形態において、nは、各々の出現箇所において1であり、Xは、S、NH、N(COOCHPh)、又はOである。
本明細書に記載のブプレノルフィン化合物は、当該技術分野において公知の任意の方法により製造することができ、それには、米国特許第7,964,610号に記載されている方法を挙げることができ、その開示の全容が参照により本明細書に組み込まれる。
他の実施形態において、医薬製剤は、オピオイド作動薬及びオピオイド拮抗薬を含むことができる。オピオイド作動薬は、本明細書に記載の任意のオピオイド作動薬であってよい。オピオイド拮抗薬は、ナロキソン、ナルトレキソン、ナルメフェン、ナロルフィン、ナルブフィン、ナロキソネアジネン、メチルナルトレキソン、ケチルシクラゾシン、ノルビナルトルフィミン、ナルトリンドール、6−β−ナロキソール、6−β−ナルトレキソール、又はこれらのいずれか1つの薬学的に許容される塩であってよい。一実施形態において、医薬製剤は、ブプレノルフィン及びナロキソン、又はチリジン及びナロキソン、又はヒドロコドン及びナルトレキソン、又はオキシコドン及びナルトレキソン、又は当該技術分野において公知のオピオイド作動薬及びオピオイド拮抗薬の他の治療に有効な組み合わせを含有することができる。本明細書に記載の医薬製剤は乱用防止のものであるため、製剤中にオピオイド拮抗薬を含めることは一般的に必要とされない。
オピオイドは、治療有効量で本明細書に記載の医薬製剤中に存在するものであり、その量は、医薬製剤の使用に、例えばオピオイド依存症又は疼痛を治療するのに応じたものであってよい。一実施形態において、オピオイドは、約0.005〜約25重量%の量で医薬製剤中に存在する。別の実施形態において、オピオイドは、約0.005〜約20重量%の量で医薬製剤中に存在する。別の実施形態において、オピオイドは、約0.05〜約15重量%の量で医薬製剤中に存在する。別の実施形態において、オピオイドは、約0.05〜約10重量%の量で医薬製剤中に存在する。別の実施形態において、オピオイドは、約0.05〜約7重量%の量で医薬製剤中に存在する。別の実施形態において、オピオイドは、約0.05〜約5重量%の量で医薬製剤中に存在する。別の実施形態において、オピオイドは、約0.05〜約2重量%の量で医薬製剤中に存在する。別の実施形態において、オピオイドは、約0.05〜約1.5重量%の量で医薬製剤中に存在する。別の実施形態において、オピオイドは、約0.1〜約1.2重量%の量で医薬製剤中に存在する。
特定の実施形態において、乱用されやすい活性薬剤は、非オピオイド鎮痛薬、非ステロイド抗炎症薬、ベンゾジアゼピン、バルビツレート、刺激薬、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
一実施形態において、乱用されやすい活性薬剤は、非オピオイド鎮痛薬から選択される。
別の実施形態において、乱用されやすい活性薬剤は、アスピリン、セレコキシブ、イブプロフェン、ジクロフェナク、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、フルブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、ピロプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラモプロフェン、ムロプロフェン、トリオキサプロフェン、スプロフェン、アミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロフェン、ブクロキシ酸、インドメタシン、スリンダク、トルメチン、ゾメピラク、チオピナク、ジドメタシン、アセメタシン、フェンチアザク、クリダナク、オキシピナク、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、ニフルミン酸、トルフェナム酸、ジフルリサル、フルフェニサル、ピロキシカム、スドキシカム、イソキシカム、並びにこれらの薬学的に許容される塩及び混合物からなる非ステロイド抗炎症薬から選択される。
別の実施形態において、乱用されやすい活性薬剤は、アルプラゾラム、ブロマゼパム、クロルジアゼポキシド、クロラゼペート、ジアゼパム、エスタゾラム、フルラゼパム、ハラゼパム、ケタゾラム、ロラゼパム、ニトラゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、クアゼパム、テマゼパム、トリアゾラム、並びにこれらの薬学的に許容される塩及び混合物からなる群から選択されるベンゾジアゼピンである。
別の実施形態において、乱用されやすい活性薬剤は、アモバルビタール、アプロバルボタール、ブタバルビタール、ブタルビタール、メトヘキシタール、メホバルビタール、メタルビタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタール、並びにこれらの薬学的に許容される塩及び混合物からなる群から選択されるバルビツレート。
別の実施形態において、乱用されやすい活性薬剤は、アンフェタミン、デキストロアンフェタミン樹脂複合体、デキストロアンフェタミン、メタンフェタミン、メチルフェニデート、並びにこれらの薬学的に許容される塩及び混合物からなる群から選択される刺激薬。
乱用されやすい有効成分は、少なくとも1種のポリマーを上記の量で使用して、乱用防止性のある、比較的高い粘度の医薬製剤として製剤される。本明細書に記載の医薬製剤に有用なポリマーとしては、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリジオキサン、ポリオキサレート、ポリ(α−エステル)、ポリ無水物、ポリアセテート、ポリカプロラクトン、ポリ(オルソエステル)、ポリアミノ酸、ポリアミノカーボネート、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ(アルキルシアノアクリレート)、又はこれらの2つ以上の混合物、又はこれらのいずれかのコポリマー、若しくはこれらの2つ以上のブロックコポリマーが挙げられる。ポリマーは、好ましくはブロックコポリマー又はトリブロックコポリマーの形態である。
一実施形態において、ポリマーは、ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、又はポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーである。一実施形態において、ポリマーは、ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのトリブロックコポリマーである。一実施形態において、ポリマーは、ポロキサマーである。ポロキサマーは、中央の疎水性ポリオキシプロピレンポリマーの両側にポリオキシエチレンポリマーが隣接している、ノニオン性トリブロックコポリマーである。ポロキサマーは、以下の一般式及び構造
HO−[−CH−CH−O−]−[−CH(CH)−CH−O−]−[−CH−CH−O−]−H
[式中、a=2〜130であり、b=15〜67である。]を有する。例示的なのポロキサマーとしては、ポロキサマー101、ポロキサマー105、ポロキサマー108、ポロキサマー122、ポロキサマー123、ポロキサマー124、ポロキサマー181、ポロキサマー182、ポロキサマー183、ポロキサマー184、ポロキサマー185、ポロキサマー188、ポロキサマー212、ポロキサマー215、ポロキサマー217、ポロキサマー231、ポロキサマー234、ポロキサマー235、ポロキサマー237、ポロキサマー238、ポロキサマー282、ポロキサマー284、ポロキサマー288、ポロキサマー331、ポロキサマー333、ポロキサマー334、ポロキサマー335、ポロキサマー338、ポロキサマー401、ポロキサマー402、ポロキサマー403、ポロキサマー407、又はこれらの2つ以上の組み合わせが挙げられる。一実施形態において、ポロキサマーは、ポロキサマー122、ポロキサマー123、ポロキサマー124、ポロキサマー181、ポロキサマー182、ポロキサマー183、ポロキサマー184、ポロキサマー185、ポロキサマー188、又はこれらの2つ以上の組み合わせである。一実施形態において、ポロキサマーは、ポロキサマー122、ポロキサマー123、ポロキサマー124、又はこれらの2つ以上の組み合わせである。一実施形態において、このポロキサマーは、ポロキサマー124である。用語「ポロキサマー」の後ろの数については、上2ケタ×100が中央のポリオキシプロピレンポリマーの分子質量を示し、下1ケタ×10はポリオキシエチレンポリマー含有量の百分率を示す。例えば、ポロキサマー407は、ポリオキシプロピレンの分子質量が4,000g/モルであり、ポリオキシエチレン含有量が70%のポロキサマーである。ポロキサマーは、商品名PLURONICS(登録商標)(BASF Corporation)、SYNPERONICS(登録商標)(Croda International)、及びKOLLIPHOR(登録商標)(BASF SE)で、入手可能である。
一実施形態において、本明細書に記載の医薬製剤中に含有されるポリマーは、ポロキサマー又はポロキサマーの混合物のみであり、医薬製剤は他のポリマーを全く含有しない。一実施形態において、これを、少なくとも1種のポロキサマーからなるポリマーを含む医薬製剤として記載する場合がある。
乱用されやすい有効成分は、少なくとも1種のガムを本明細書に記載の量で使用して、乱用防止性のある、比較的高い粘度の医薬製剤として製剤される。本明細書で医薬製剤に有用なガムとしては、グアーガム、ローカストビーンガム、タラガム、デキストラン、カラギーナン、キサンタンガム、ジェランガム、キタン(chitan)、キトサン、アカシアガム、アラビアガム、トラガントガム、カラヤガム、メスキートガム、ペクチン、ガムレバン、キシラン、プルラン、マンナン、マンノグルカン、カロブビーンガム、又はこれらの2つ以上の組み合わせが挙げられる。一実施形態において、ガムは、カラギーナン、デキストラン、アラビアガム、トラガントガム、ペクチン、カラヤガム、キサンタンガム、グアーガム、又はこれらの2つ以上の組み合わせである。一実施形態において、ガムは、キサンタンガム、グアーガム、又はこれらの組み合わせである。一実施形態において、ガムは、グアーガムである。
乱用されやすい有効成分は、任意選択的に少なくとも1種のセルロース化合物を本明細書に記載の量で使用して、乱用防止性のある、比較的高い粘度の医薬製剤として製剤される。本明細書に記載の医薬製剤に有用なセルロース化合物としては、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、又はこれらの2つ以上の組み合わせが挙げられ、一実施形態において、セルロース化合物は、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピル(hydroxypiopyl)セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、エチルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチルヒドロキシエチルセルロース、又はこれらの2つ以上の組み合わせである。一実施形態において、セルロース化合物は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとカルボキシメチルセルロースとの混合物である。一実施形態において、セルロース化合物は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースである。一実施形態において、セルロース化合物は、カルボキシメチルセルロースである。2種のセルロース化合物が本明細書に記載の製剤中に使用される場合、それらは、1:10〜10:1の比、又は1:5〜5:1の比、又は2.5:1〜1:2.5の比、又は1:1の比で存在していてよい。
本明細書に記載の乱用防止医薬製剤は、任意選択的に、製剤の臨床的又は化学的特性を向上させる他の賦形剤を含有することができる。例えば、製剤は、抗酸化剤、界面活性剤、緩衝液、防腐剤、又は他の充填剤を更に含むことができる。一実施形態において、乱用防止製剤は、更なる賦形剤を全く含有しない。
本明細書に記載の乱用防止医薬製剤は、当該技術分野において公知の任意の方法により投与することができる。一実施形態において、医薬製剤は、経口的に投与される。用語「経口」、「経口的に」、「経口投与」、及び「経口投与され」は、消化管を経由しての医薬製剤の投与又は送達を指すものであり、すなわち、ヒトが、医薬製剤、又は医薬製剤を含有するカプセルを嚥下することにより、乱用されやすい有効成分が消化管内に放出されることを指す。
一実施形態において、乱用されやすい有効成分は、使用環境内に迅速に放出される。「迅速に放出され」とは、投与後2時間未満、又は更に投与後1時間未満、投与後30分未満、又は更に投与後15分未満での意味である。一実施形態において、乱用されやすい有効成分の少なくとも80重量%が、投与後30分以内に放出され、in vitroでの溶出試験に対しては、往復シリンダーを備えた溶出装置3が、毎分30のストローク速度で、pH2のホスフェート緩衝溶液中で操作して使用される。更に別の実施形態において、乱用されやすい有効成分の80重量%が、同じin vitroでの試験プロトコルを使用して、15分以内に放出される。
医薬製剤は、経口投与される場合、カプセルの内部に入れることができる。カプセル技術は、当該技術分野において公知である。カプセルは、ハードカプセルであってもソフトカプセルであってもよい。カプセルは、例えば、ゼラチン、プルラン、ヒプロメロース、又はこれらの2つ以上の組み合わせから製造することができる。一実施形態において、カプセルには、本明細書に記載の比較的粘度のある医薬製剤が充填される。一実施形態において、医薬製剤の粘度は、2,000cpより高く、又は5,000cpより高く、又は10,000cpより高く、又は15,000cpより高く、又は20,000cpより高い。ある実施形態において、医薬製剤の粘度は、約2,000cp〜約75,000cp、又は約5,000cp〜約70,000cp、又は約10,000cp〜約60,000cp、又は約10,000cp〜約50,000cp、又は約5,000cp〜約25,000cp、又は約5,000cp〜約10,000cpである。
本明細書に記載の乱用防止医薬製剤は、オピオイド依存症の治療及び疼痛の治療に使用することができる。
一実施形態において、方法は、オピオイド依存症を治療するためのものである。本開示の目的のため、用語「オピオイド依存症」は、用語「オピオイド依存症」、「オピオイド使用障害」、「オピオイド乱用」、「オピオイド常習癖」、及び「オピオイド禁断症候群」の各々を包含する。用語「オピオイド禁断症候群」は、ヒトがオピオイドの使用を停止するか、又はオピオイド吸入量を低減した際に生じる症候群を指し、以下の症候群、動揺、不安、興奮、倦怠感、筋肉痛、流涙増加、不眠症、鼻水、発汗、欠伸、腹部疝痛、下痢、散瞳、鳥肌、吐き気、及び嘔吐の1つ以上を包含することができる。いくつかの実施形態において、乱用されているオピオイドには、ヘロイン又は処方鎮痛薬(例えば、オキシコドン、ヒドロコドン、モルヒネ、フェンタニル、コデイン)がある。オピオイド依存症の治療は、オピオイド依存症の短期治療であっても、オピオイド依存症の維持治療であってもよい。オピオイド依存症の治療のため、本明細書に記載の医薬製剤中に使用されるオピオイドは、好ましくは、本明細書中に記載のものなどのブプレノルフィン化合物であってよい。
本明細書に記載の方法としては、疼痛を治療するための方法が挙げられる。疼痛は、急性の疼痛であっても慢性の疼痛であってもよく、治療は、短期の治療であっても長期の治療であってもよい。疼痛の治療のため、本明細書に記載の医薬製剤に使用されるオピオイドは、好ましくは、ブプレノルフィン、オキシコドン、ヒドロコドン、モルヒネ、フェンタニル、又はコデインであってよい。
オピオイド依存症及び疼痛の治療のため、本明細書に記載の医薬製剤の、投与量、毒性、及び治療有効性を、例えば、LD50(集団の50%が死に到る用量)及びED50(集団の50%における治療有効用量)を求めるための、細胞培養及び/又は実験動物における標準的な薬学上の手順を参照することにより、求めることができる。毒性影響と治療効果との間の用量比率が、治療指数であり、比率LD50/ED50として表すことができる。動物実験から得られたデータを、ヒトにおける使用のための幅広い投与量の製剤に使用することができる。各医薬製剤の投与量は、毒性がほとんどないか又は全くないED50が含まれる血中濃度の範囲内にあることが好ましい。投与量は、使用する剤形及び使用する投与経路に応じて、この範囲内で変更することができる。
「治療有効量」は、オピオイド依存症又は疼痛などの疾患の治療のための、利点又は所望の結果をもたらすのに十分な量である。一実施形態において、あるオピオイドなどの、オピオイドの治療有効量は、1日あたり約0.01mg〜約1,000mg、又は1日あたり約0.1mg〜約500mg、又は1日あたり約0.1mg〜約100mg、又は1日あたり約1mg〜約55mg、又は約1mg〜約50mg、又は約2mg〜約45mg、又は1日あたり約2mg〜約35mg、又は約3mg〜約30mg、又は約5mg〜約25mg、又は1日あたり約10mg〜約30mgであってよい。治療量は、所望の治療効果を達成する量であり、市販製品において使用されている投与量を参照することによって求めるか、又は推定することができる。有効量を、1回以上の投与、適用、又は投薬にて投与することができる。例えば、組成物を、1日あたり1回又は2回投与することができる。技能を有する者であれば、特定の因子が、ヒトを効果的に治療するのに必要な投与量及びタイミングに影響を与えることがあるのを理解するものであり、その因子としては、オピオイド依存症若しくは疼痛の重症度、治療歴、全般的健康状態及び/又はヒトの年齢、並びに他の持病が挙げられるが、これらに限定されない。また、本明細書に記載の治療有効量の組成物によるヒトの治療は、単回の治療、又は一連としての治療を含むことができる。
以下の実施例は、例示のみを目的とするものであり、本開示又は請求項の範囲を限定する意図のものではない。
実施例1
実施例1Dの調製において、3.2重量%のブプレノルフィンヘミアジペートHCL、48.4重量%のポロキサマー124、及び48.4重量%のグアーガムを含有する混合物を容器に添加し、オーブン内で55±5℃まで加熱した。次いで、混合物を、混合物が目視評価により均一とみなされるまで、Silverson Laboratory High Shear Mixerで10分未満の間、ブレンドした。得られた材料を真空下で脱気した後、半自動のHiBar Capsule Filling Machineを使用してゼラチンカプセル内に入れ、次いで、透明ゼラチンバンドにより結着し、更に処理するまで16時間かけて乾燥させた。上記の実施例1Dの調製を参照し、及び下記表1を参照し、実施例1A〜Fを調製し、2.5mg、5mg、10mg、20mg、30mg、及び50mgのブプレノルフィンヘミアジペートHClを含有する、カプセルを製造した。
実施例2
実施例2G〜Lを調製し、表2に示すとおり、2.5mg、5mg、10mg、20mg、30mg、及び50mgのブプレノルフィンヘミアジペートHClを含有する、カプセルを製造した。
実施例3
実施例1及び2のカプセルを使用する乱用防止性試験の実施には、以下の手順において、次の溶媒、(1)常温水、(2)湯、及び(3)擬似液(すなわち、60:40の水:エタノール)を使用した。カプセルを乳鉢に入れ、6mL以下の溶媒を添加した。次いで、カプセルを乳棒によって、5分かけてすりつぶした。これにより、淡褐色で粘度のある液体が得られ、これをシリンジ内に吸い込むことはできなかった。残留液体が存在していた事例で、それをシリンジ内に吸い込み、針を装着した。液体は、針を通る流動性がなく、針は、液体を送達することなくシリンジから外れてしまった。このことは、カプセルの乱用防止性を実証するものである。
実施例4
薬物製品(製剤)からの、オピオイドのような管理下にある薬物の非合法な抽出及び悪用を阻止又は妨害するため、乱用防止製剤を、特に設計する。抽出が困難なことから、溶出分析の際、課題が生じ得る。結果として、乱用防止製剤からのオピオイドの放出プロファイルを求める際、問題が生じ得る。即時放出製剤について、標準的な溶出試験を使用した放出プロファイルの生成は、特に困難な課題になり得る。錠剤及びカプセルの分析のための標準的な手法には、薬局方に詳述されている装置I/II(バスケット/パドル)を使用する。これらの型の溶出装置は、標準的な事例及び徐放性剤形にはより好適である。装置IIIには、より大きな容器内に据えた往復シリンダーを使用する。攪拌は、崩壊装置のものと同様であるが、設計により、単回の用量単位について実施するために試料採取を繰り返すことが可能になる。
溶出試験を実施し、酸性の胃の条件下でブプレノルフィンヘミアジペートの放出百分率(放出%)を評価した。これは、製剤に要求される即時放出に適合するものであった。イヌのpK実験により、in−vivoでブプレノルフィンヘミアジペートが即時放出されたことが示され、これにより、USPの装置I/IIを使用する溶出試験は摂取時の製剤性能を表していないことが、示された。
実施例1及び2のカプセルを使用し、乱用防止性試験を実施した。乱用防止製剤の溶出試験に使用する材料及び方法は、表3に示される。試料分析のため、AgilentのHPLCによる定量法が使用され、Phenomenex Kinetex C18、2.6μm、50mm×4.6mmのカラムを備え付け、40℃に維持し、1.0mL/分の流速、50μLのインジェクション容積とした。崩壊装置は、Copley(より大きなカプセル径に好適なバスケット)のものでディスクなしとし、但し、シンカーを使用した。
崩壊分析を実施するのに、USPの崩壊試験第701章(2008年8月1日)を使用し、図1に示すとおり、カプセルは約15分以内に完全に分散していくことが示された。崩壊試験中の時点で試料採取による定量分析を実施し、この攪拌形態の使用によるブプレノルフィンヘミアジペート放出を確認した。得られたデータは、イヌのpK実験からの結果と一致した。このことにより、崩壊試験に使用された流体力学特性は、製剤の物理的分散にはより好適であることが、示唆された。USPの装置I及びIIの両者に、崩壊に往復(浸漬)動作を使用する回転攪拌が使用される。USPの装置IIIによる溶出系にはまた、垂直往復運動が使用される。この溶出の設計を、その適性について更に評価した。
USPの装置IIIによる溶出の往復動作は、ブプレノルフィンヘミアジペートの乱用防止製剤からの放出において重要な因子となることが見出された。薬物製品を分散し、ひいてはブプレノルフィンヘミアジペートを溶けやすくするためには、より激しい浸漬動作が必須であった。得られたin−vitroでの溶出プロファイルは、イヌのpK実験において得られたデータと一致し、このことにより、要求される即時放出プロファイルが得られたこと、及び対応するin−vivo/in−vitroの相関関係が読み取られたことを示した。
ブプレノルフィンヘミアジペートは、水溶液中で可溶性の高いことが公知であるため、提供された溶出媒体(pH2、50mMのホスフェート緩衝水溶液)中に容易に溶出していくものとなり得た。溶出方法の条件の更なる展開によってブプレノルフィンヘミアジペートの放出が向上することはなかった。このことには、溶液中へのブプレノルフィンヘミアジペートの放出が可能になるよう、製剤の崩壊に役立てるための、媒体への酵素の添加が含まれていた。溶出媒体中への製剤の物理的分散を、パドル速度を速めること、並びにシンカー及びバスケットの設計を変更することにより検証した。最初に使用したシンカーは、USPの設計(5スパイラル)であった。ヘリックスが堅すぎるものになり得ること、及び生じたガムに起因して、製剤は分散していかないであろうと考えられた。単純なステンレス鋼のコイルを作製し、カプセルを媒体中に沈めた。同様に、より開いたバスケットの設計を、USPの装置Iを使用した溶出の際に使用した。化学的変化又は物理的変化のいずれによっても、in−vitroでの放出特性は向上しなかった。
このことにより、本明細書に記載の製剤のin−vivoでの性能を予測するためのin−vitroによる技法としての、USPの装置IIIの適性が実証された。装置IIIを使用した溶出の展開についての更なる考慮点には、内部容器の上部及び底部のシーブ径がある。これは、製剤上での媒体の流れ、ひいては薬物物質の放出に、影響を及ぼし得るものである。
実施例5
In vitroでの放出試験を実施するには、実施例1及び2のカプセルにより、以下のプロトコルを使用した。溶出装置3により6つのカプセルを試験するのに、往復シリンダーを備え付け、毎分30のストローク速度で、pH2のホスフェート緩衝液中で操作した。ブプレノルフィンヘミアジペートHClは、15分以内に放出(約80%)された。
実施形態
以下の実施形態は、例証及び例示を目的とするものであり、本請求項又は本開示の範囲を限定する意図のものではない。
実施形態1.(a)約0.01重量%〜約10重量%のオピオイド、(b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約10重量%〜約80重量%のポリマー、並びに(c)約25重量%〜約70重量%のガム、を含む、医薬製剤。
実施形態2.(a)約0.01重量%〜約5重量%のオピオイド、(b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約35重量%〜約65重量%のポリマー、並びに(c)約40重量%〜約60重量%のガム、を含む、医薬製剤。
実施形態3.(a)約0.05重量%〜約2.5重量%のオピオイド、(b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約45重量%〜約55重量%のポリマー、並びに(c)約45重量%〜約55重量%のガム、を含む、医薬製剤。
実施形態4.(a)約0.1重量%〜約1.2重量%のオピオイド、(b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約48重量%〜約52重量%のポリマー、並びに(c)約48重量%〜約52重量%のガム、を含む、医薬製剤。
実施形態5.(a)約0.01重量%〜約10重量%のオピオイド、(b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約30重量%〜約80重量%のポリマー、(c)約20重量%〜約50重量%のガム、並びに(d)約0.1重量%〜約20重量%のセルロース化合物、を含む、医薬製剤。
実施形態6.(a)約0.01重量%〜約5重量%のオピオイド、(b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約40重量%〜約75重量%のポリマー、(c)約20重量%〜約40重量%のガム、並びに(d)約0.1重量%〜約20重量%のセルロース化合物、を含む、医薬製剤。
実施形態7.(a)約0.05重量%〜約2.0重量%のオピオイド、(b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約50重量%〜約70重量%のポリマー、(c)約25重量%〜約35重量%のガム、並びに(d)約1重量%〜約15重量%のセルロース化合物、を含む、医薬製剤。
実施形態8.。(a)約0.1重量%〜約1.2重量%のオピオイド、(b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約60重量%〜約65重量%のポリマー、(c)約28重量%〜約32重量%のガム、並びに(d)約5重量%〜約10重量%のセルロース化合物、を含む、医薬製剤。
実施形態9.オピオイドが、オピオイド作動薬である、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態10.オピオイドが、ブプレノルフィン、アズルミン、アルフェンタニル、アロクリプトピン、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、アポルフィン、ベンジルモルフィン、ベルベリン、ビククリン、ビクシン、ベジトラミド、ブルボカプニン(bulbocaprine)、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルフォン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メタドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン(ミロフィネ)、ナルセイン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ナルブフェン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロフェプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロポキシフェン、スフェンタニル、タペンタドール、チリジン、トラマドール、又はこれらのいずれかの薬学的に許容される塩である、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態11.オピオイドが、ブプレノルフィン、モルヒネ、ヒドロコドン、オキシコドン、メタドン、メペリジン、ヒドロモルホン、オキシモルホン、フェンタニル、又はこれらのいずれかの薬学的に許容される塩である、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態12.オピオイドが、ブプレノルフィン遊離塩基、又はブプレノルフィンの薬学的に許容される塩である、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態13.オピオイドが、式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、式(II)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、式(III)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、式(IV)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は式(V)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩である、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態14.オピオイドが、ブプレノルフィンヘミアジペート、又はその薬学的に許容される塩である、実施形態1〜8のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態15.ポリマーが、ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとの少なくとも1種のブロックコポリマーからなる、実施形態1〜14のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態16.ポリマーが、ポロキサマーである、実施形態1〜15のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態17.ポロキサマーが、ポロキサマー101、ポロキサマー105、ポロキサマー108、ポロキサマー122、ポロキサマー123、ポロキサマー124、ポロキサマー181、ポロキサマー182、ポロキサマー183、ポロキサマー184、ポロキサマー185、ポロキサマー188、ポロキサマー212、ポロキサマー215、ポロキサマー217、ポロキサマー231、ポロキサマー234、ポロキサマー235、ポロキサマー237、ポロキサマー238、ポロキサマー282、ポロキサマー284、ポロキサマー288、ポロキサマー331、ポロキサマー333、ポロキサマー334、ポロキサマー335、ポロキサマー338、ポロキサマー401、ポロキサマー402、ポロキサマー403、ポロキサマー407、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、実施形態16に記載の医薬製剤。
実施形態18.ポロキサマーが、ポロキサマー122、ポロキサマー123、ポロキサマー124、ポロキサマー181、ポロキサマー182、ポロキサマー183、ポロキサマー184、ポロキサマー185、ポロキサマー188、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、実施形態16に記載の医薬製剤。
実施形態19.ポロキサマーが、ポロキサマー122、ポロキサマー123、ポロキサマー124、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、実施形態16に記載の医薬製剤。
実施形態20.ポロキサマーが、ポロキサマー124である、実施形態16に記載の医薬製剤。
実施形態21.ガムが、グアーガム、ローカストビーンガム、タラガム、デキストラン、カラギーナン、キサンタンガム、ジェランガム、キタン(chitan)、キトサン、アカシアガム、アラビアガム、トラガントガム、カラヤガム、メスキートガム、ペクチン、ガムレバン、キシラン、プルラン、マンナン、マンノグルカン、カロブビーンガム、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、実施形態1〜20のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態22.ガムが、カラギーナン、デキストラン、アラビアガム、トラガントガム、ペクチン、カラヤガム、キサンタンガム、グアーガム、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、実施形態1〜20のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態23.ガムが、キサンタンガム、グアーガム、又はこれらの組み合わせである、実施形態1〜20のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態24.ガムが、グアーガムである、実施形態1〜20のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態25.セルロース化合物が、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、実施形態5〜24のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態26.セルロース化合物が、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、実施形態5〜24のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態27.セルロース化合物が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、又はこれらの組み合わせである、実施形態5〜24のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態28.オピオイド依存症の治療を必要とするヒトにおける治療のための方法であって、実施形態1〜27のいずれか1つに記載の治療有効量の医薬製剤をヒトに投与することで、オピオイド依存症を治療すること、を含む、方法。
実施形態29.疼痛の治療を必要とするヒトにおける治療のための方法であって、実施形態1〜27のいずれか1つに記載の治療有効量の医薬製剤をヒトに投与することで、疼痛を治療すること、を含む、方法。
実施形態30.実施形態1〜27のいずれか1つに記載の治療有効量の医薬製剤を含む、経口投与カプセル。
実施形態31.オピオイド依存症の治療を必要とするヒトにおける治療のための方法であって、実施形態30に記載のカプセルをヒトに経口投与することで、オピオイド依存症を治療すること、を含む、方法。
実施形態32.疼痛の治療を必要とするヒトにおける治療のための方法であって、実施形態30に記載のカプセルをヒトに経口投与することで、疼痛を治療すること、を含む、方法。
実施形態33.(a)非オピオイド鎮痛薬、非ステロイド抗炎症薬、ベンゾジアゼピン、バルビツレート、刺激薬、及びこれらの混合物からなる群から選択される、乱用されやすい活性、(b)ポリオキシエチレンの2つの親水性鎖が隣接している平均分子量が2000〜2400ダルトンの中央のポリオキシプロピレンの疎水性鎖を、含むノニオン性トリブロックコポリマー、並びに(c)ガム、を含む乱用防止医薬製剤であって、活性薬剤が、製剤の0.1〜20重量%を構成し、ノニオン性トリブロックコポリマーが、製剤の45〜70重量%を構成し、ガムが、製剤の30〜50重量%を構成する、乱用防止医薬製剤。
実施形態34.ノニオン性トリブロックコポリマーが、製剤の45〜65重量%を構成し、ガムが、製剤の30〜50重量%を構成する、実施形態33に記載の乱用防止製剤。
実施形態35.ガムが、グアーガムである、実施形態33又は34に記載の乱用防止製剤。
実施形態36.ヒドロキシプロピルメチルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、又はこれら2つの混合物から選択される賦形剤を更に含む、実施形態33〜35のいずれか1つに記載の乱用防止製剤。
実施形態37.水、湯、及びエタノールと水との混合物から選択される溶媒中に抽出した場合、濾過することの困難なゲルが形成される、実施形態33〜36のいずれか1つに記載の乱用防止製剤。
実施形態38.実施形態33〜37のいずれか1つに記載の乱用防止製剤を含む、カプセル。
実施形態39.以下の条件下で、すなわち、USPの溶出装置3により、往復シリンダーを備え付け、毎分30のストローク速度で、pH2のホスフェート緩衝液中で操作し、緩衝溶液に投与した場合、30分以内に活性の少なくとも50重量%が放出される、実施形態38に記載のカプセル。
実施形態40.粘度が、5000cpより高い、実施形態1〜27、及び実施形態33〜37の、いずれか1つに記載の製剤。
実施形態41.以下の条件下で、すなわち、USPの溶出装置3により、往復シリンダーを備え付け、毎分30のストローク速度で、pH2のホスフェート緩衝液中で操作し、緩衝溶液に投与した場合、60分以内に活性の少なくとも85重量%が放出される、実施形態38に記載のカプセル。
実施形態42.USPの装置III溶出試験において10分以内にオピオイドの少なくとも75%が放出される、実施形態1〜27のいずれか1つに記載の医薬製剤。USPの装置III溶出試験において10分以内にオピオイドの少なくとも80%が放出される、実施形態1〜27のいずれか1つに記載の医薬製剤。USPの装置III溶出試験において10分以内にオピオイドの少なくとも85%が放出される、実施形態1〜27のいずれか1つに記載の医薬製剤。USPの装置III溶出試験において10分以内にオピオイドの少なくとも90%が放出される、実施形態1〜27のいずれか1つに記載の医薬製剤。USPの装置III溶出試験において10分以内にオピオイドの少なくとも95%が放出される、実施形態1〜27のいずれか1つに記載の医薬製剤。
実施形態43.USPの装置III溶出試験において10分以内にオピオイドの少なくとも75%が放出される、実施形態30に記載のカプセル。USPの装置III溶出試験において10分以内にオピオイドの少なくとも80%が放出される、実施形態30に記載のカプセル。USPの装置III溶出試験において10分以内にオピオイドの少なくとも85%が放出される、実施形態30に記載のカプセル。USPの装置III溶出試験において10分以内にオピオイドの少なくとも90%が放出される、実施形態30に記載のカプセル。USPの装置III溶出試験において10分以内にオピオイドの少なくとも95%が放出される、実施形態30に記載のカプセル。
本発明を「発明を実施するための形態」と共に説明してきたが、前述の記載は例示を意図するものであり、添付の請求項の範囲により特定される本発明の範囲を限定する意図のものではないことを理解されたい。他の態様、利点、及び変更は、以下の請求項の範囲内である。

Claims (50)

  1. (a)約0.01重量%〜約10重量%のオピオイド、
    (b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約10重量%〜約80重量%のポリマー、並びに
    (c)約25重量%〜約70重量%のガム、
    を含む、医薬製剤。
  2. (a)約0.01重量%〜約5重量%のオピオイド、
    (b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約35重量%〜約65重量%のポリマー、並びに
    (c)約40重量%〜約60重量%のガム、
    を含む、医薬製剤。
  3. (a)約0.05重量%〜約2.5重量%のオピオイド、
    (b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約45重量%〜約55重量%のポリマー、並びに
    (c)約45重量%〜約55重量%のガム、
    を含む、医薬製剤。
  4. (a)約0.1重量%〜約1.2重量%のオピオイド、
    (b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約48重量%〜約52重量%のポリマー、並びに
    (c)約48重量%〜約52重量%のガム、
    を含む、医薬製剤。
  5. (a)約0.01重量%〜約10重量%のオピオイド、
    (b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約30重量%〜約80重量%のポリマー、
    (c)約20重量%〜約50重量%のガム、並びに
    (d)約0.1重量%〜約20重量%のセルロース化合物、
    を含む、医薬製剤。
  6. (a)約0.01重量%〜約5重量%のオピオイド、
    (b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約40重量%〜約75重量%のポリマー、
    (c)約20重量%〜約40重量%のガム、並びに
    (d)約0.1重量%〜約20重量%のセルロース化合物、
    を含む、医薬製剤。
  7. (a)約0.05重量%〜約2.0重量%のオピオイド、
    (b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約50重量%〜約70重量%のポリマー、
    (c)約25重量%〜約35重量%のガム、並びに
    (d)約1重量%〜約15重量%のセルロース化合物、
    を含む、医薬製剤。
  8. (a)約0.1重量%〜約1.2重量%のオピオイド、
    (b)ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのコポリマー、及びポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとのブロックコポリマーからなる群から選択される約60重量%〜約65重量%のポリマー、
    (c)約28重量%〜約32重量%のガム、並びに
    (d)約5重量%〜約10重量%のセルロース化合物、
    を含む、医薬製剤。
  9. 前記オピオイドが、オピオイド作動薬である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  10. 前記オピオイドが、ブプレノルフィン、アズルミン、アルフェンタニル、アロクリプトピン、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、アポルフィン、ベンジルモルフィン、ベルベリン、ビククリン、ビクシン、ベジトラミド、ブルボカプニン(bulbocaprine)、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルヒネ、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルフォン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルヒネ、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、
    メタドン、メトポン、モルヒネ、ミロフィン(ミロフィネ)、ナルセイン、ニコモルヒネ、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ナルブフェン、ノルモルヒネ、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロフェプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロポキシフェン、スフェンタニル、タペンタドール、チリジン、トラマドール、又はこれらのいずれかの薬学的に許容される塩である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  11. 前記オピオイドが、ブプレノルフィン、モルヒネ、ヒドロコドン、オキシコドン、メタドン、メペリジン、ヒドロモルホン、オキシモルホン、フェンタニル、又はこれらのいずれかの薬学的に許容される塩である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  12. 前記オピオイドが、ブプレノルフィン遊離塩基、又はブプレノルフィンの薬学的に許容される塩である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  13. 前記オピオイドが、式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、式(II)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、式(III)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、式(IV)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、又は式(V)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  14. 前記オピオイドが、ブプレノルフィンヘミアジペート、又はその薬学的に許容される塩である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  15. 前記ポリマーが、ポリオキシプロピレンとポリオキシエチレンとの少なくとも1種のブロックコポリマーからなる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  16. 前記ポリマーが、ポロキサマーである、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  17. 前記ポロキサマーが、ポロキサマー101、ポロキサマー105、ポロキサマー108、ポロキサマー122、ポロキサマー123、ポロキサマー124、ポロキサマー181、ポロキサマー182、ポロキサマー183、ポロキサマー184、ポロキサマー185、ポロキサマー188、ポロキサマー212、ポロキサマー215、ポロキサマー217、ポロキサマー231、ポロキサマー234、ポロキサマー235、ポロキサマー237、ポロキサマー238、ポロキサマー282、ポロキサマー284、ポロキサマー288、ポロキサマー331、ポロキサマー333、ポロキサマー334、ポロキサマー335、ポロキサマー338、ポロキサマー401、ポロキサマー402、ポロキサマー403、ポロキサマー407、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、請求項16に記載の医薬製剤。
  18. 前記ポロキサマーが、ポロキサマー122、ポロキサマー123、ポロキサマー124、ポロキサマー181、ポロキサマー182、ポロキサマー183、ポロキサマー184、ポロキサマー185、ポロキサマー188、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、請求項16に記載の医薬製剤。
  19. 前記ポロキサマーが、ポロキサマー122、ポロキサマー123、ポロキサマー124、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、請求項16に記載の医薬製剤。
  20. 前記ポロキサマーが、ポロキサマー124である、請求項16に記載の医薬製剤。
  21. 前記ガムが、グアーガム、ローカストビーンガム、タラガム、デキストラン、カラギーナン、キサンタンガム、ジェランガム、キタン(chitan)、キトサン、アカシアガム、アラビアガム、トラガントガム、カラヤガム、メスキートガム、ペクチン、ガムレバン、キシラン、プルラン、マンナン、マンノグルカン、カロブビーンガム、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、請求項1〜20のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  22. 前記ガムが、カラギーナン、デキストラン、アラビアガム、トラガントガム、ペクチン、カラヤガム、キサンタンガム、グアーガム、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、請求項21に記載の医薬製剤。
  23. 前記ガムが、キサンタンガム、グアーガム、又はこれらの組み合わせである、請求項21に記載の医薬製剤。
  24. 前記ガムが、グアーガムである、請求項21に記載の医薬製剤。
  25. 前記セルロース化合物が、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、請求項5〜20のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  26. 前記セルロース化合物が、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、又はこれらの2つ以上の組み合わせである、請求項25に記載の医薬製剤。
  27. 前記セルロース化合物が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、又はこれらの組み合わせである、請求項25に記載の医薬製剤。
  28. オピオイド依存症の治療を必要とするヒトにおける治療のための方法であって、請求項1〜27のいずれか一項に記載の治療有効量の医薬製剤を前記ヒトに投与することで、オピオイド依存症を治療すること、を含む、方法。
  29. 疼痛の治療を必要とするヒトにおける治療のための方法であって、請求項1〜27のいずれか一項に記載の治療有効量の医薬製剤を前記ヒトに投与することで、前記疼痛を治療すること、を含む、方法。
  30. 請求項1〜27のいずれか一項に記載の治療有効量の医薬製剤を含む、経口投与カプセル。
  31. オピオイド依存症の治療を必要とするヒトにおける治療のための方法であって、請求項30に記載のカプセルを前記ヒトに経口投与することで、前記オピオイド依存症を治療すること、を含む、方法。
  32. 疼痛の治療を必要とするヒトにおける治療のための方法であって、請求項30に記載のカプセルを前記ヒトに経口投与することで、前記疼痛を治療すること、を含む、方法。
  33. (a)非オピオイド鎮痛薬、非ステロイド抗炎症薬、ベンゾジアゼピン、バルビツレート、刺激薬、及びこれらの混合物からなる群から選択される、乱用されやすい活性、
    (b)ポリオキシエチレンの2つの親水性鎖が隣接している平均分子量が2000〜2400ダルトンの中央のポリオキシプロピレンの疎水性鎖を、含むノニオン性トリブロックコポリマー、並びに
    (c)ガム、を含む乱用防止医薬製剤であって、
    前記活性薬剤が、前記製剤の0.1〜20重量%を構成し、前記ノニオン性トリブロックコポリマーが、前記製剤の45〜70重量%を構成し、前記ガムが、前記製剤の30〜50重量%を構成する、乱用防止医薬製剤。
  34. 前記ノニオン性トリブロックコポリマーが、前記製剤の45〜65重量%を構成し、前記グアーガムが、前記製剤の30〜50重量%を構成する、請求項33に記載の乱用防止製剤。
  35. 前記ガムが、グアーガムである、請求項33に記載の乱用防止製剤。
  36. ヒドロキシプロピルメチルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、又はこれら2つの混合物から選択される賦形剤を更に含む、請求項33に記載の乱用防止製剤。
  37. 水、湯、及びエタノールと水との混合物から選択される溶媒中に抽出した場合、濾過することの困難なゲルが形成される、請求項33に記載の乱用防止製剤。
  38. 前記製剤が、カプセル内に充填されている、請求項33〜37のいずれか一項に記載の乱用防止製剤。
  39. 前記カプセルにより、以下の条件下で、すなわち、USPの溶出装置3により、往復シリンダーを備え付け、毎分30のストローク速度で、pH2のホスフェート緩衝液中で操作し、緩衝溶液に投与した場合、30分以内に前記活性の少なくとも50重量%が放出される、請求項38に記載の乱用防止製剤。
  40. 粘度が、5000cpより高い、請求項38に記載の乱用防止製剤。
  41. 前記カプセルにより、以下の条件下で、すなわち、USPの溶出装置3により、往復シリンダーを備え付け、毎分30のストローク速度で、pH2のホスフェート緩衝液中で操作し、緩衝溶液に投与した場合、60分以内に前記活性の少なくとも85重量%が放出される、請求項33に記載の乱用防止製剤。
  42. USPの装置III溶出試験において10分以内に前記オピオイドの少なくとも75%が放出される、請求項1〜27のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  43. USPの装置III溶出試験において10分以内に前記オピオイドの少なくとも80%が放出される、請求項1〜27のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  44. USPの装置III溶出試験において10分以内に前記オピオイドの少なくとも85%が放出される、請求項1〜27のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  45. USPの装置III溶出試験において10分以内に前記オピオイドの少なくとも90%が放出される、請求項1〜27のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  46. USPの装置III溶出試験において10分以内に前記オピオイドの少なくとも95%が放出される、請求項1〜27のいずれか一項に記載の医薬製剤。
  47. USPの装置III溶出試験において10分以内に前記オピオイドの少なくとも75%が放出される、請求項30に記載のカプセル。
  48. USPの装置III溶出試験において10分以内に前記オピオイドの少なくとも80%が放出される、請求項30に記載のカプセル。
  49. USPの装置III溶出試験において10分以内に前記オピオイドの少なくとも85%が放出される、請求項30に記載のカプセル。
  50. USPの装置III溶出試験において10分以内に前記オピオイドの少なくとも90%が放出される、請求項30に記載のカプセル。
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