JP2019505190A - 吸入器デバイスおよびこれを操作する方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、吸入用の蒸気（Ｖ）を生成するための、個人用ヴェポライザまたは電子喫煙具などの吸入器デバイス（１）を提供し、該デバイス（１）は、吸入用の蒸気（Ｖ）を生成する本体部分（２）と、ユーザの口内への挿入のために本体部分（２）上に設けられ、蒸気（Ｖ）をユーザへ運ぶための少なくとも１つのチャネル（Ｃ）を含むマウスピース（４）とを含む。該マウスピース（４）は、それぞれ停止状態と作動状態との間でデバイス（１）を切り替えるように、第１の位置（Ａ）と第２の位置（Ｂ）との間の、本体部分（２）に対する移動、特に並進移動および／または回転移動のために構成されている。また、本発明は、電子たばこなどの吸入器デバイス（１）を操作する対応する方法を提供する。【選択図】 図１ａ

Description

本発明は、電子たばこ（ｅシガレット）、個人用ヴェポライザまたは電子蒸気送達システムなどの吸入器デバイスに関する。より詳細には、本発明は、このような吸入器デバイス用の加熱システム、およびこのようなデバイス内で加熱される物質からエアロゾルまたは蒸気を生成するために加熱する方法に関する。

上記のタイプの吸入器デバイス、すなわちｅシガレットおよび個人用ヴェポライザおよび電子蒸気送達システムが、たばこ、シガリロおよび葉巻たばこ等の従来の喫煙具の代替手段として提案されている。通常、これらの吸入器デバイスは、液体溶液またはジェルを加熱して、ユーザにより吸入されるエアロゾルおよび／もしくは蒸気を作り出すかまたは生成するように設計されている。この液体またはジェルは、通常、プロピレン・グリコール（ＰＧ：ｐｒｏｐｙｌｅｎｅ ｇｌｙｃｏｌ）および／またはベジタブル・グリセリン（ＶＧ：ｖｅｇｅｔａｂｌｅ ｇｌｙｃｅｒｉｎ）の溶液であり、通常、香味料または１つもしくは複数の濃縮フレーバを含有している。

これらの吸入器デバイスの需要の増大および市場の拡大にも関わらず、より効率的で改良された製品を提供するために、これらのデバイスの性能を発展させる努力が依然として必要とされている。例えば、これらの努力は、エアロゾルおよび／または蒸気の生成ならびに送達の改善、特に、エネルギー消費を改善させる、例えばデバイスのバッテリ寿命を向上するための、エアロゾルおよび／または蒸気の生成におけるより効率的なエネルギー使用や、人間工学および操作の容易さ、デバイスのチャイルドレジスタンスの側面に向けられている。

上記を考慮して、本発明の目的は、新規の改良された吸入器デバイス、特に電子たばこ、およびこのようなデバイスを操作する新規の改善された方法を提供することであり、特にチャイルドレジスタンスという特徴を備えた吸入器デバイスを提供することである。

本発明によれば、請求項１に記載されている特徴を有する吸入器デバイス、および請求項１１に記載されている、吸入器デバイスを操作する方法が提供される。本発明の様々な有利なかつ／または好適な特徴が従属請求項に記載されている。

したがって、一態様によれば、本発明は、吸入用の蒸気を生成するための、個人用ヴェポライザまたは電子喫煙具などの吸入器デバイスを提供しており、該デバイスは、本体部分と、ユーザの口内に挿入するために本体部分上に設けられ、蒸気をユーザへ運ぶための少なくとも１つのチャネルを含むマウスピースとを含む。該マウスピースは、デバイスをそれぞれ停止状態と作動状態との間で切り替えるよう、第１の位置と第２の位置との間において、本体部分、または本体部分の少なくとも一部に対して移動するために構成されている。したがって、作動状態では、デバイスは効率的に「オン」に切り替えられ、吸入用の蒸気を生成することができる。しかし、停止状態では、デバイスは効率的に「オフ」に切り替えられ、吸入用の蒸気を生成することができない。

このようにして、本発明は、マウスピースと本体部分との相対移動により停止状態と作動状態との間でデバイスを切り替える機構を有する吸入器デバイスを提供する。これに関連して、関連する移動は「相対」移動として具体的に記載されているため、マウスピースが本体部分に対して移動するかまたは本体部分がマウスピースに対して移動するかのどちらかで、必要な移動を引き起こすかまたは実現することが理解される。吸入器デバイスのこれらの部品、すなわちマウスピースおよび本体部分は、手動で相対移動させられる。あるいは、これらは、マウスピースがユーザの口内にある時に相対移動させられてもよく、これにより、例えば口や手により作動または達成される移動を組み合わせる。デバイスのこれらの部品が相対移動させられる必要があるということは、任意に、相対移動を達成するのに必要な力の閾値レベルと相まって、幼児によるデバイスの不注意な作動や、場合によっては故意の作動をも抑制するチャイルド・レジスタントという特徴としての機能を果たす可能性がある。

好適な実施形態では、本体部分は全体的に細長く、デバイスの長手方向軸を画定している。この場合、マウスピースは、第１の位置と第２の位置との間において、少なくとも部分的に、軸方向に、本体部分に対して移動するために構成されていてもよい。換言すれば、マウスピースは、マウスピースを第２の位置における作動状態へ移動させるために、本体部分に対して軸方向に変位しなければならない可能性がある。

好適な実施形態では、本体部分は全体的に細長く、デバイスの長手方向軸を画定している。この場合、マウスピースは、第１の位置と第２の位置との間において、軸まわりに少なくとも部分的に回転する、本体部分に対する移動のために構成されていてもよい。すなわち、マウスピースは、マウスピースを第２の位置における作動状態へ移動させるために、本体部分に対して、長手方向軸まわりに回転しなければならない可能性がある。当然のことながら、マウスピースは、第１の位置と第２の位置との間での軸変位および軸まわりの回転の両方の組合せることで、本体部分に対して移動するために構成されていてもよい。マウスピースと本体部分との相対移動、特に並進および／または回転の相対移動が他の方向において検討されることとしてもよい。

好適な実施形態では、マウスピースは、本体部分の端部領域、特に本体部分のケーシングの端部領域を取り巻いているスリーブ部材を含む。該スリーブ部材は、第１の位置と第２の位置との間において、本体部分に対して移動するために、軸方向に変位し、軸まわりに回転するように構成されている。この場合、スリーブ部材は、第１の位置と第２の位置との間の、マウスピースを相対移動するための経路を画定するスロットを含んでいてもよい。本体部分は、スロット内で位置合わせされるピンなどの従動要素を含むことが好ましい。このようにして、スロットの両端が、本体部分に対する、マウスピースの各第１の位置および第２の位置を画定していてもよい。

好適な実施形態では、マウスピースは、ばね（例えば、圧縮ばねまたは捻じりばね）などの付勢手段により、第１の位置へ弾性的に付勢されて、所定の付勢力に対抗して、デバイスを停止状態に維持する。これに関連して、該所定の付勢力は、作動状態へのデバイスの切替えをチャイルド・レジスタントにするために、幼児の通常の力または予期される手の力を超えるように選択されることが好ましい。

好適な実施形態では、吸入器デバイスの本体部分は、気化される液体などの物質を保持もしくは貯蔵するリザーバまたは容器、物質を気化するエアロゾル生成手段、エアロゾル生成手段に動力、特に電力を供給する電源、および／またはエアロゾル生成手段の動作を制御する制御ユニット、のうちの１つまたは複数を含む。したがって、第１の位置では、電源とエアロゾル生成手段との間の電気的接続が遮断されて、デバイスを停止状態へ切り替え得る。他方、第２の位置では、電源とエアロゾル生成手段との間の電気的接続が達成されて、デバイスを作動状態へ切り替えることができる。電力を供給する少なくとも電源（例えば、バッテリ・ユニット）が、吸入器デバイスの本体部分内に設けられていることが好ましい。気化される液体を保持もしくは貯蔵するリザーバ、液体を気化するエアロゾル生成手段、および／または該エアロゾル生成手段の動作を制御する制御ユニット、のうちの１つまたは複数が、吸入器デバイスのマウスピースに任意に設けられていてもよい。

したがって、好適な実施形態では、細長い本体部分は、吸入用の蒸気を生成するエアロゾル生成手段を含む。他方、代替的実施形態では、マウスピースは、吸入用の蒸気を生成するエアロゾル生成手段を含む。

別の態様によれば、本発明は、本体部分と、ユーザの口内に挿入するために本体部分に設けられ、ユーザへ蒸気を運ぶための少なくとも１つのチャネルを有するマウスピースとを含む、電子たばこなどの吸入器デバイスを操作する方法を提供する。該方法は、マウスピースを第１の位置と第２の位置との間で本体部分に対して移動させるかまたは逆の場合も同様に、デバイスをそれぞれ停止状態と作動状態との間で切り替えるステップを含む。上記の通り、デバイスは、停止状態では、吸入用の蒸気を生成することができず、一方、作動状態では、デバイスは吸入用の蒸気を生成することができる。

好適な実施形態では、マウスピースを第１の位置へ相対的に移動させるステップは、本体部分内の電源とエアロゾル生成手段との間の電気的接続を遮断し、デバイスを停止状態へ切り替える。また、マウスピースを第２の位置へ相対的に移動させるステップは、電源とエアロゾル生成手段との間の電気的接続を達成させて、デバイスを作動状態へ切り替える。

上記の通り、好適な実施形態では、本体部分は全体的に細長く、デバイスの長手方向軸を画定しており、これにより、マウスピースを第１の位置と第２の位置との間で本体部分に対して移動させるステップは、少なくとも部分的に軸方向の移動を含む。あるいは、マウスピースを第１の位置と第２の位置との間で本体部分に対して移動させるステップは、軸まわりの少なくとも部分的な回転移動を含む。換言すれば、第１の位置と第２の位置との間で本体部分に対してマウスピースを移動させるステップは、並進移動と回転移動との組合せを含む。例えば、相対移動は、細長い本体部分の長手方向軸に沿っていてもよくかつ／またはこれを中心としていてもよい。

本発明およびこれの利点のより完全な理解のために、本発明の例示的実施形態が、同様の参照文字が同様の部分を指定する添付図面を参照して、後続の記載においてより詳細に説明される。

ユーザにより操作されている、本発明の一実施形態による吸入器デバイスの概略斜視図である。 ユーザにより操作されている、本発明の別の実施形態による吸入器デバイスの概略斜視図である。 停止状態で第１の位置にある、本発明の実施形態による吸入器デバイスの一部の概略斜視図である。 停止状態で第１の位置にある、本発明の図２の吸入器デバイスの一部の長手方向横断面図である。 作動状態で第２の位置にある、本発明の図２の吸入器デバイスの一部の概略斜視図である。 作動状態で第２の位置にある、本発明の図４の吸入器デバイスの一部の長手方向横断面図である。 本発明の実施形態による方法を概略的に示す流れ図である。

添付図面は本発明のさらなる理解をもたらすために含まれており、本明細書に組み込まれており、明細書の一部を成している。該図面は本発明の特定の実施形態を例示しており、説明と共に、本発明の原理を説明するのに役立つ。以下の詳細な説明を参照してよりよく理解されるので、本発明の他の実施形態および本発明の付随する利点の多くが容易に理解されるであろう。

当然のことながら、実施形態のより抽象化した見解を促進するために、商業的に実現可能な実施形態において有用または必要である一般的なおよび／またはよく理解されている要素が必ずしも示されているとは限らない。図面の要素は、必ずしも互いに縮尺通りに示されているとは限らない。さらに当然のことながら、方法の実施形態におけるある動作および／またはステップが、特定の発生順に記載されているかまたは示されていてもよく、一方、当業者は順序に関するこのような特異性が実際は必要とされないことを理解するであろう。また、当然のことながら、本明細書において用いられている用語および表現は、本明細書において特定の意味が別段に定められている場合を除き、これらの対応する各調査研究の領域に関するこのような用語および表現に与えられる通常の意味を有する。

図面の図１ａを参照すると、吸入器デバイス１の一実施形態が、ユーザＰにより使用中のまたは操作中の状態で概略的に示されている。吸入器デバイス１は、長手方向軸または中心軸Ｘを有する細長い本体部分２を含む電子たばこまたはｅシガレットの形態である。本体部分２は、気化される液体を保持もしくは貯蔵するリザーバ（図示せず）と、液体を気化して吸入用の蒸気Ｖを生成するエアロゾル生成手段（図示せず）と、該エアロゾル生成手段に電力を供給する、バッテリ・ユニットなどの電源（図示せず）と、エアロゾル生成手段の動作を制御する制御ユニットとのうちの１つまたは複数を封入するかまたは収容する略円筒形のケーシング３を有する。マウスピース４が、ユーザＰの口Ｍ内に挿入するために本体部分２の端部領域５に設けられており、ユーザがマウスピース４で吸入または引入する時に、蒸気をユーザへ運ぶための少なくとも１つのチャネルＣを含む。しかし、当然のことながら、他の実施形態では、液体を気化して吸入用の蒸気Ｖを生成するエアロゾル生成手段（図示せず）および／または該エアロゾル生成手段の動作を制御する制御ユニット（図示せず）は、マウスピース４内に組み込まれていてもよい。

図１ａの実施形態では、デバイス１のマウスピース４は、それぞれ停止状態と作動状態との間でデバイス１を切り替えるように、第１の位置Ａと第２の位置Ｂとの間の長手方向軸または中心軸Ｘまわりに、本体部分２に対して回転移動するために構成されている。これに関連して、図１ａは、動作中、ユーザＰが、第１の動作（「（１）」と標示されている）において、マウスピース４を自身の口Ｍ内に保持することができ、次いで第２の動作（「（２）」と標示されている）において、本体部分２をマウスピース４に対して手動で（すなわち手Ｈにより）回転させて、停止状態と作動状態との間の第１の位置と第２の位置とにより、デバイス１を切り替えることができることを示す。

図面の図１ｂを参照すると、吸入器デバイス１の別の実施形態が、ユーザＰによる使用中または操作中の状態で概略的に示されている。本実施形態では、吸入器デバイス１の全体的形状または構造は、図１ａと実質的に同一であり、同様の参照符号が同様の部分を指定している。しかし、本実施形態では、デバイス１のマウスピース４は、それぞれ停止状態と作動状態との間でデバイス１を切り替えるように、第１の位置Ａと第２の位置Ｂとの間の長手方向軸または中心軸Ｘに沿った、本体部分２に対する軸方向移動または並進移動のために構成されている。したがって、動作中、図１ｂは、第１の動作（「（１）」と標示されている）において、ユーザＰがマウスピース４を自身の口Ｍ内に保持することができ、次いで第２の動作（「（２）」と標示されている）において、本体部分２を軸方向にマウスピース４に対して手動で（すなわち手Ｈにより）引いて（ｄｒａｗ ｏｒ ｐｕｌｌ）、デバイス１を第１の位置Ａから第２の位置Ｂへ移動させ、停止状態から作動状態へ切り替えることができることを示す。本体部分２をマウスピース４に向かって軸方向に押し戻すことにより、次いで、マウスピース４を第１の位置Ａへ戻して、デバイス１を停止状態へ切り替え戻すことができる。

ここで図面の図２から図５までを参照すると、さらなる実施形態による吸入器デバイスまたはｅシガレット１の一部が、第１の位置Ａと第２の位置Ｂとの間の、マウスピース４と本体部分２との間の相対移動を達成する機構の詳細が例示されている。本実施形態では、デバイス１のマウスピース４と本体部分２との間の相対移動は、軸方向の変位と長手方向軸Ｘまわりの回転の両方を組み合わせる。すなわち押し引きと捻じりが組み合わせられる。これに関連して、図面の図２および図３は、停止状態で第１の位置Ａにあるｅシガレット・デバイス１を示し、一方、図４および図５は、作動状態で第２の位置Ｂにあるデバイス１を示す。

図２および図３を参照すると、マウスピース４は、本体部分２の端部領域５、特にケーシング３の端部領域を取り巻くスリーブ部材６を含むことが理解される。スリーブ部材６は、第１の位置Ａと第２の位置Ｂとの間において、本体部分２に対して移動するために、軸方向に変位すると共に軸Ｘまわりに回転するように構成されている。この場合、スリーブ部材６は、第１の位置Ａと第２の位置Ｂとの間の、マウスピース４の相対移動のための経路を事実上画定するスロット７を含む。さらに、本体部分２は、スロット７の両端部７’が、次いで、本体部分２に対するマウスピース４の各第１の位置Ａおよび第２の位置Ｂの範囲を定めるかまたはこれらを画定するように、スロット７内で位置合わせするピンなどの従動要素８を含む。スリーブ部材６の内部には圧縮ばね９が設けられており、マウスピース４を第１の位置Ａへ弾性的に付勢する。このようにして、ばね９は、所定のばね付勢力に対抗して、デバイス１を停止状態に維持するように作用する。該所定のばね付勢力は、作動状態へのデバイスの切替えをチャイルド・レジスタントにするために、通常のまたは予期される子供の手の力を超えるように選択される。

本実施形態では、本体部分２のケーシング３は、ケーシング３の端部領域５に配置されているプリント回路基板１２上に設けられ、スリーブ部材６により覆われている制御ユニット１１に電気的に接続しているバッテリ・ユニットなどの電源１０を封入または収容している。スリーブ部材６を備えたマウスピース４が、図４および図５に示されている第２の位置Ｂへ、ばね９の付勢に対抗して軸方向かつスロット７およびピン８により回転移動した場合、コイルばね９は圧縮され、ここではスリーブ部材６の内部において、マウスピース４の中心チャネルＣを取り巻いているシースの形の電気コネクタ要素１３が移動して、波型ばね座金１４と接触する。ばね座金１４の耳たぶ様突出部または舌様突出部１５がスリーブ部材６の内面上の溝部１７の上端部１６と係合するので、可撓性の波型ばね座金１４はこれにより押圧されて、制御ユニット１１のプリント回路基板１２と電気的に接続する。このようにして、リザーバ（図示せず）内に貯蔵されている液体を気化するエアロゾル生成手段１８が、第２の位置Ｂにおいて、シース１３とのバッテリ・ユニット１０への接続により電気的に接続され、作動されて、吸入用の蒸気を生成する。図４に示されている、スロット７内にあるピン８は、次いで、マウスピース４を第２の位置Ｂに保持する。

最後に、図面の図６を参照すると、図１から図５に関して前述されている、本発明の実施形態による、電子たばこなどの吸入器デバイス１を操作する方法のステップを概略的に示す流れ図が示されている。これに関連して、図６の第１のボックスｉは、吸入用の蒸気を生成する本体部分２と、ユーザの口内への挿入のためのかつユーザへ蒸気を運ぶための少なくとも１つのチャネルＣを有する、本体部分２上のマウスピース４とを含む吸入器デバイス１を設けるステップを示す。第２のボックスｉｉは、次いで、マウスピース４を第１の位置Ａから第２の位置Ｂまで、本体部分２に対して並進方法および／または回転方法により移動させて、デバイス１を停止状態から作動状態へ切り替えるステップを示す。第３のボックスｉｉｉは、作動状態にあるデバイスを用いて蒸気を生成し、吸入するステップを示す。図面の図６の最後のボックスｉｖは、マウスピース４を、第２の位置Ｂから第１の位置Ａまで本体部分２に対して並進方法および／または回転方法により再度移動させて戻して、デバイス１を作動状態から停止状態へ切り替え戻す任意のステップを示す。

本発明の特定の実施形態が本明細書において図示され、記載されているが、様々な代替的なかつ／または等価の実施が存在することが当業者によって理解されるものとする。例示的実施形態が例に過ぎず、範囲、適用性、または構造を限定することが全く意図されていないことは言うまでもない。むしろ、上述の要約および詳細な説明は、当業者に、少なくとも１つの例示的実施形態を実施するための重宝な手引きをもたらし、添付の特許請求の範囲およびこれらの法的同等物に記載されている範囲から逸脱することなく、例示的実施形態に記載されている要素の機能および配置に様々な変更が施されてもよいことが分かる。全般的に、本願は、本明細書において検討されている特定の実施形態のいかなる適応形態（ａｄａｐｔａｔｉｏｎ）または変形形態も包含することが意図されている。

また、当然のことながら、本文献において、「ｃｏｍｐｒｉｓｅ（含む）」、「ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ（含む）」、「ｉｎｃｌｕｄｅ（含む）」、「ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ（含む）」、「ｃｏｎｔａｉｎ（含有する）」、「ｃｏｎｔａｉｎｉｎｇ（含有する）」、「ｈａｖｅ（有する）」、「ｈａｖｉｎｇ（有する）」という用語およびこれらの任意の変形は、本明細書に記載されている工程、方法、デバイス、装置またはシステムが、記載されている特徴または部分または要素またはステップに限定されず、明示的に列挙されていないかまたはこのような工程、方法、物品もしくは装置に固有の他の要素、特徴、部分あるいはステップを含み得るように、包括的な（すなわち非排他的な）意味で理解されることが意図されている。さらに、本明細書において用いられている「ａ」および「ａｎ」という用語は、特に明記されていない限り、「１つまたは複数の」の意味で理解されることが意図されている。さらに、「第１の」、「第２の」、「第３の」という用語等は単に標示として用いられているに過ぎず、数的要件を課すことまたはこれらの対象の重要性の一定の序列を確立することは意図されていない。

１ 吸入器デバイスまたはｅシガレット
２ 本体部分
３ ケーシング
４ マウスピース
５ 本体部分の端部領域
６ スリーブ部材
７ スロット
７’ スロットの端部
８ 従動部材またはピン
９ 圧縮ばね
１０ 電源またはバッテリ・ユニット
１１ 制御ユニット
１２ プリント回路基板
１３ 電気コネクタ要素またはシース
１４ ばね座金
１５ 耳たぶ様突出部または舌様突出部
１６ 溝部の上端部
１７ 溝部
１８ エアロゾル生成手段
Ｘ 長手方向軸または中心軸
Ａ 第１の位置
Ｂ 第２の位置
Ｃ チャネル
Ｐ ユーザ
Ｍ 口
Ｈ 手
Ｖ 蒸気

Claims (14)

1. 本体部分（２）と、
   ユーザの口内に挿入するために前記本体部分（２）上に設けられ、生成される蒸気（Ｖ）を前記ユーザへ運ぶための少なくとも１つのチャネル（Ｃ）を含むマウスピース（４）と、を含み、
   前記マウスピース４は、それぞれ、停止状態と、前記デバイスが吸入用の前記蒸気（Ｖ）を生成することができる作動状態との間で前記デバイス（１）を切り替えるように、第１の位置（Ａ）と第２の位置（Ｂ）との間において、前記本体部分（２）またはこの少なくとも一部に対して移動するために構成されている、吸入用の蒸気（Ｖ）を生成するための、個人用ヴェポライザまたは電子喫煙具などの吸入器デバイス（１）。
2. 前記本体部分（２）は全体的に細長く、前記デバイス（１）の長手方向軸（Ｘ）を画定し、
   前記マウスピース（４）は、前記第１の位置（Ａ）と前記第２の位置（Ｂ）との間において、少なくとも部分的に軸方向の前記本体部分（２）に対して移動するために構成されている、請求項１に記載の吸入器デバイス（１）。
3. 前記本体部分（２）は全体的に細長く、前記デバイス（１）の長手方向軸（Ｘ）を画定し、
   前記マウスピース（４）は、前記第１の位置（Ａ）と前記第２の位置（Ｂ）との間で、前記軸（Ｘ）まわりに少なくとも部分的に回転する、前記本体部分（２）に対する移動のために構成されている、請求項１または２に記載の吸入器デバイス（１）。
4. 前記マウスピース（４）は、圧縮ばねなどの付勢手段により、前記第１の位置（Ａ）へ弾性的に付勢されて、所定の付勢力に対抗して、前記デバイス（１）を前記停止状態に維持する、請求項１から３のいずれか一項に記載の吸入器デバイス（１）。
5. 前記所定の付勢力は、前記デバイス（１）が、子供が作動状態に切替えることに抵抗するために、予期される子供の手の力を超えるように選択される、請求項４に記載の吸入器デバイス（１）。
6. 前記マウスピース（４）は、前記本体部分（２）の端部領域、特に前記本体部分（２）のケーシングの端部領域を取巻くスリーブ部材（９）を含み、
   前記スリーブ部材（９）は、前記第１の位置（Ａ）と前記第２の位置（Ｂ）との間において、前記本体部分（２）に対して移動するために、軸方向に変位し、前記軸（Ｘ）まわりに回転するように構成されている、請求項４または５に記載の吸入器デバイス（１）。
7. 前記スリーブ部材（９）は、前記第１の位置（Ａ）と前記第２の位置（Ｂ）との間において、前記マウスピース（４）を前記移動するための経路を画定するスロット（Ｓ）を含む、請求項６に記載の吸入器デバイス（１）。
8. 前記本体部分（２）は、前記スロット（Ｓ）内で位置合わせされる、ピンなどの従動要素を含み、
   前記スロット（Ｓ）の両端部が、前記本体部分（２）に対する前記マウスピースのそれぞれ前記第１の位置（Ａ）および前記第２の位置（Ｂ）を画定する、請求項７に記載の吸入器デバイス（１）。
9. 前記本体部分（２）は、
   気化される液体などの物質を保持または貯蔵するリザーバまたは容器、
   前記物質を気化するエアロゾル生成手段（１８）、
   該エアロゾル生成手段に動力、特に電力を供給する電源（１０）、および
   該エアロゾル生成手段の動作を制御する制御ユニット（１１）
   のうちの１つまたは複数を含む、請求項１から８のいずれか一項に記載の吸入器デバイス（１）。
10. 前記第１の位置（Ａ）では、前記電源とエアロゾル生成手段（５）との間の電気的接続が遮断されて、前記デバイス（１）を前記停止状態へ切り替え、
    前記第２の位置（Ｂ）では、前記電源と前記エアロゾル生成手段との間の前記電気的接続が達成され、前記デバイス（１）を前記作動状態へ切り替える、請求項９に記載の吸入器デバイス（１）。
11. 本体部分（２）と、ユーザの口内への挿入のために該本体部分（２）上に設けられ、該ユーザへ蒸気（Ｖ）を運ぶための少なくとも１つのチャネル（Ｃ）を有するマウスピース（４）とを含む、電子たばこなどの吸入器デバイス（１）を操作する方法であって、
    それぞれ停止状態と作動状態との間で前記デバイス（１）を切り替えるために、前記マウスピース（４）を、第１の位置（Ａ）と第２の位置（Ｂ）との間で、前記本体部分（２）に対して移動させるステップを含む、方法。
12. 前記マウスピース（４）を前記第１の位置（Ａ）へ移動させることにより、前記本体部分（２）内で電源（１０）とエアロゾル生成手段（１８）との間の電気的接続が遮断されて前記デバイス（１）を前記停止状態へ切り替え、
    前記マウスピース（４）を前記第２の位置（Ｂ）へ移動させることにより、前記電源（１０）と前記エアロゾル生成手段（１８）との間の前記電気的接続を達成して、前記デバイス（１）を前記作動状態へ切り替える、請求項１１に記載の方法。
13. 前記本体部分（２）は全体的に細長く、前記デバイス（１）の長手方向軸（Ｘ）を画定し、
    前記第１の位置（Ａ）と前記第２の位置（Ｂ）との間の、前記本体部分（２）に対する前記マウスピース（４）の前記移動は、少なくとも部分的には前記軸方向である、請求項１１または１２に記載の方法。
14. 前記本体部分（２）は全体的に細長く、前記デバイス（１）の長手方向軸（Ｘ）を画定し、
    前記第１の位置（Ａ）と前記第２の位置（Ｂ）との間の、前記本体部分（２）に対する前記マウスピース（４）の前記移動は、少なくとも部分的には、前記軸（Ｘ）まわりの回転である、請求項１１から１３のいずれか一項に記載の方法。
    

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