JP2019220781A - 映像補正装置及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ドーム型のスクリーンにおいて、簡易な演算処理でコントラストの低下による画質劣化を抑制できる映像補正装置を提供する。【解決手段】映像補正装置1Cは、表示映像をスクリーンに表示したときの輝度と、白色映像をスクリーンに表示したときの輝度とを算出する輝度算出手段11と、コントラスト基準値に表示映像と白色映像との輝度比を乗じることで、表示映像をスクリーンに表示したときのコントラストを推定するコントラスト推定手段10と、推定したコントラストにより表示映像をガンマ補正する映像強調手段20と、を備える。【選択図】図10

Description

本発明は、ドーム型のスクリーンに表示する映像のコントラストの低下による画質劣化を補正する映像補正装置及びそのプログラムに関する。
従来より、プラネタリウムなどのドーム型シアターでは、コントラストの低下により画質が劣化することが知られている(非特許文献1)。図12に示すように、ドーム型シアター100では、プロジェクタ110からの投射光(ブロック矢印)がドーム型のスクリーン120で反射され、その反射光(実線矢印)を観客が見ることになる。図13に示すように、単位面積αあたり、角度θで反射される反射光Rの光量は、cos(θ)に比例する。この角度θは、スクリーン120の法線に対する反射光Rの角度を表す。ドーム型のスクリーン120の全体では、反射特性(輝度)が一様となり、斜め方向から見た明るさと正面から見た明るさが等しくなる。このように、プロジェクタ110からの投射光は、観客がいる方向のみではなく、あらゆる方向に反射され、その一部がスクリーン120に再入射する(図12では、スクリーン120に再入射する反射光を破線で図示)。
原理的には、反射光Rは、スクリーン120のある位置で反射された場合、スクリーン120の中心と対称になる位置に一番強く入射するが、近似的には、反射光Rがスクリーン120の全体に入射する。この反射光Rにより、スクリーン120に表示する映像のコントラストが低下する。スクリーン120に表示する映像が明るくなるほど、コントラストが大きく低下し、画質劣化の原因となる。このコントラストの低下は、スクリーン120のドーム形状に起因する問題であり、平面型のディスプレイでは発生しない。
実際にどの程度コントラストが低下するかは、スクリーン120の材質に依存するので一概には言えない。例えば、非特許文献1では、スクリーン120の全体に明るい画像を表示した場合、コントラスト比が10:1以下になると報告されている。
金澤、濱崎、西垣、竹内、原田、今村、「ドーム型シアターの特徴と必要な画質」、映像情報メディア学会誌、Vol.66、No.1、pp.30−38(2012)
しかし、ドーム型のスクリーンでは、演算処理が非常に複雑になるため、コントラストの低下による画質劣化を推定することが困難である。このため、実際にスクリーンに表示された映像のコントラストを確認してから画質劣化を手動で補正することや、経験則によりコントラストの低下を予測してから画質劣化を補正することが行われている。
そこで、本発明は、ドーム型のスクリーンにおいて、簡易な演算処理でコントラストの低下による画質劣化を抑制できる映像補正装置及びそのプログラムを提供することを課題とする。
前記した課題に鑑みて、本発明に係る映像補正装置は、ドーム型のスクリーンに表示する表示映像のコントラストの低下による画質劣化を補正する映像補正装置であって、輝度算出手段と、コントラスト推定手段と、映像補正手段とを備える構成とした。
輝度算出手段は、映像信号レベルとスクリーン上での輝度との関係を示す非線形変換関数を用いて、表示映像をスクリーンに表示したときの輝度と、白色映像をスクリーンに表示したときの輝度とを算出する。
この非線形変換関数は、ドーム型のスクリーン上での位置に関わらず、スクリーン上の輝度を映像信号レベルで示すもので、簡易な演算式である。例えば、この非線形変換関数としては、ITU−R BT.709で規定されたガンマ関数があげられる。
なお、ドーム型のスクリーンとは、例えば、プラネタリウムで用いられる一般的な半球状のスクリーンのことである。このスクリーンは、ドーム形状であること以外、特に限定されない。
また、白色映像とは、映像信号レベルが高く、スクリーンに白色で表示される映像のことである。例えば、白色映像は、全画素の映像信号レベルが最大値の映像である。
また、本発明の対象となる映像は、動画に限定されず、静止画であってもよい。
コントラスト推定手段は、白色映像をスクリーンに表示したときのコントラスト基準値が予め設定され、コントラスト基準値に表示映像と白色映像との輝度比を乗じることで、表示映像をスクリーンに表示したときのコントラストを推定する。
映像補正手段は、コントラスト推定手段が推定したコントラストにより表示映像をガンマ補正する。
このように、映像補正装置は、簡易な非線形変換関数を用いて、コントラストの低下による画質劣化を抑制することができる。
なお、本発明に係る映像補正装置は、一般的なコンピュータを前記した各手段として協調動作させるプログラムで実現することもできる。
本発明によれば、ドーム型のスクリーンにおいて、簡易な演算処理でコントラストの低下による画質劣化を抑制し、高品質な映像を提供することができる。
第1実施形態に係る映像補正装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態において、表示映像の画像座標系を説明する説明図である。 第1実施形態において、スクリーンの極座標系を説明する説明図である。 第1実施形態において、表示映像とスクリーンとの座標系の関係を説明する説明図である。 第1実施形態において、入力相対輝度と出力相対輝度との関係を示すグラフである。 第1実施形態において、(a)はコントラストが低下していない映像の入力相対輝度と出力相対輝度との関係を示すグラフであり、(b)はコントラストが低下した映像の入力相対輝度と出力相対輝度との関係を示すグラフである。 第1実施形態において、暗部の質感を補正した映像の入力相対輝度と出力相対輝度との関係を示すグラフである。 第1実施形態に係る映像補正装置の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る映像補正装置の構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る映像補正装置の構成を示すブロック図である。 変形例において、(a)はコントラストが低下していない映像の一例であり、(b)はコントラストが低下した映像の一例であり、(c)はガンマ補正後の映像の一例である。 従来のドーム型シアターの概略図である。 従来技術において、反射光の強度を説明する説明図である。
以下、本発明の各実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の手段には同一の符号を付し、説明を省略した。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る映像補正装置1(図1)の概要について説明する。
コントラストの低下量は、映像を表示するドーム型のスクリーン120(図12)や、表示する映像の内容により変化する。そこで、映像補正装置1では、スクリーン120に黒窓映像を表示したときのコントラストを測定し、コントラストの低下を推定する(後記するコントラストの推定)。
なお、黒窓映像とは、一部領域のみが黒色(映像信号レベルが最小)で、他の領域が白色(映像信号レベルが最大)となる映像のことである。
コントラストの低下は、スクリーン120に不要光が入射することで発生する。従って、コントラストの低下は、不要光と同じ強度だけスクリーン120の輝度を低下させれば、その影響を無くすことができる。しかし、ドーム型のスクリーン120では、不要光の強度を正確に求めることが非常に困難である。これに加え、スクリーン120では、映像の一部が不要光よりも暗い場合、負の輝度が存在しないので、原理的に輝度を低下させることができない。このように、映像補正装置1では、スクリーン120の輝度を低下させる手法を採用できないので、コントラストの低下による画質劣化に対しては、ガンマ補正による映像の強調で対応する(後記するコントラストの低下に対する画像強調)。
ここで、映像の暗部では、コントラストの低下により質感が失われ、画質劣化が生じる。この画質劣化を改善するため、映像補正装置1は、映像の暗部に含まれる微細部分を取り出し、この微細部分が見やすくなるように補正する(後記する暗部の質感の補正)。
[映像補正装置の構成]
図1を参照し、映像補正装置1の構成について説明する。
映像補正装置1は、ドーム型のスクリーン120に表示する表示映像のコントラストの低下による画質劣化を補正するものである。図1に示すように、映像補正装置1は、コントラスト推定手段10と、映像強調手段(映像補正手段)20と、感覚値変換手段30と、LPF(低域通過フィルタ)40と、減算手段50と、シミュレーション手段(質感低下量算出手段)60と、加算手段70と、レベル補正手段80と、映像信号変換手段90とを備える。
コントラスト推定手段10は、図示を省略した映像蓄積装置等の外部装置から表示映像が入力され、この表示映像をスクリーン120に表示したときのコントラストを推定するものである。このコントラスト推定手段10は、輝度算出手段11を備える。
輝度算出手段11は、後記する非線形変換関数を用いて、表示映像をスクリーン120に表示したときの輝度と、白色映像をスクリーン120に表示したときの輝度とを算出するものである。
<コントラストの推定>
以下、コントラスト推定手段10によるコントラストの推定について説明する。
映像上の画素位置は、ドーム型のスクリーン120に表示する場合、スクリーン120の天頂からの距離と角度で表すことができる。図2に示すように、映像Pのフォーマットが画素数8K×8Kであり(K=1024)、映像Pの上下左右に内接する円形の映像表示エリアSが予め設定されている。この映像表示エリアSは、スクリーン120に表示する映像Pの情報が格納されているエリアである。また、映像表示エリアSの中心(符号T)が、スクリーン120の天頂T(図3)に対応する。例えば、スクリーン120の全面に映像Pを表示する場合、円形の映像表示エリアSの内側全域に映像Pの情報が格納されている。
図3に示すように、スクリーン120の天頂Tから水平面Gに下ろした垂線Nに対する角度をΨとし、この垂線Nを回転軸とした角度をφとする。この場合、映像Pにおいて、図2の座標(x,y)と、図4の半径r及び角度φの関係は、下記の式(1)で表される(但し、0≦Ψ≦π/2、0≦φ≦2π)。
この座標(x,y)での映像信号レベルをv(x,y)とする。スクリーン120上において、この座標(x,y)に対応する位置での輝度をL(v(x,y))とする。
非線形変換関数Lは、スクリーン120での位置によらず映像信号レベルv(x,y)とスクリーン120上での輝度L(v(x,y))との関係で規定される。例えば、非線形変換関数Lとして、下記の式(2)のように、ITU−R BT.709で規定されたガンマ関数があげられる。
この場合、スクリーン120の映像表示エリアSでの輝度の合計は、下記の式(3)で表される。
表示映像をスクリーン120に表示したときのコントラストをC、白色映像をスクリーン120に表示したときのコントラスト基準値をCとすると、コントラストC,Cの関係は下記の式(4)で表される。従って、コントラストCは、下記の式(5)で計算できる。なお、コントラストCは、スクリーン120に黒窓信号を表示したときの白色領域から予め測定してもよい。
以上より、輝度算出手段11は、式(2)の非線形変換関数を用いて、表示映像をスクリーン120に表示したときの輝度L(v(x,y))と、白色映像をスクリーン120に表示したときの輝度L(1)とを算出する。
そして、コントラスト推定手段10は、輝度算出手段11の計算結果を参照し、式(5)のコントラストCを算出する。その後、コントラスト推定手段10は、算出したコントラストCを映像強調手段20に出力する。
<コントラストの低下に対する画像強調>
映像強調手段20は、コントラスト推定手段10からのコントラストCにより表示映像をガンマ補正するものである。この表示映像は、映像強調手段20のガンマ補正により、画像強調されることになる(強調表示映像)。
ここで、ガンマ補正後の映像信号をvout(x,y)とし、ガンマ補正前の映像信号をvin(x,y)とし、べき乗の補正値をCom(C)とする。この場合、ガンマ補正による映像信号の変換は、下記の式(6)で表される。
補正値Com(C)とコントラストCとの関係は、下記の式(7)で表される。式(7)では、コントラストCの低下に伴う画質劣化を補正するための定数をAとする。この定数Aは、経験則に基づいて予め設定できる(例えば、定数A=4)。
以上より、映像強調手段20は、式(6)及び式(7)を用いて、表示映像をガンマ補正する。そして、映像強調手段20は、ガンマ補正した強調表示映像を感覚値変換手段30に出力する。
<暗部の質感の補正>
感覚値変換手段30を説明する前に、暗部の質感の補正を定性的に説明する。
前記したように、映像の暗部では、コントラストCの低下により質感が失われ、画質劣化が生じる。そこで、映像補正装置1は、暗部の質感を補正する。
映像信号レベルv(x,y)の映像をスクリーン120に表示したときのコントラストがCであることとする。このとき、相対的な輝度Lは、式(2)のL(v(x,y))を用いて、下記の式(8)で表される。そして、前記した補正値Com(C)を適用した場合、相対的な輝度は、式(9)で表される。
ここで、映像信号レベルがv(x,y)になるときの入力輝度Lin(v(x,y))は、式(2)の逆関数として、式(10)で表される。
コントラストC=10:1、補正値Com(C)=1.2のとき、式(10)での入力相対輝度とスクリーン120上での出力相対輝度との関係は、図5で表される。図5では、横軸が入力相対輝度であり、縦軸が出力相対輝度である(最小値0.01、最大値1.0)。なお、破線がコントラスト低下がない場合(コントラストCが無限大に相当)、一点鎖線が式(9)での補正を行っていない場合、実線が式(9)の補正で補正値Com(C)=1.2とした場合である。
図5に示すように、コントラストCが低下していない場合、入力相対輝度と出力相対輝度とが等しい(図5の破線)。コントラストCが低下した場合、入力相対輝度と出力相対輝度とが非線形の関係となり、出力相対輝度が入力相対輝度に比べて高くなる(図5の一点鎖線)。これにガンマ補正を行った場合、ガンマ補正前の出力相対輝度よりも、ガンマ補正後の出力相対輝度が低くなる(図5の実線)。つまり、図5において、一点鎖線と実線との出力相対輝度の差分が、ガンマ補正による画像強調を表す。
このように、コントラストCの低下が発生した場合、映像の暗部及び明部で入力相対輝度と出力相対輝度との関係が異なる。ここで、暗部とは、輝度が小さな値となる範囲のことである(相対輝度が0.1未満の範囲)。また、明部とは、輝度が大きな値となる範囲のことである(相対輝度が0.1以上の範囲)。
以下、映像の暗部及び明部において、相対輝度の関係が異なる理由を説明する。図6に示すように、入力相対輝度の暗部及び明部における微小振幅の正弦波パターンを考える。この正弦波パターンが出力相対輝度でどのように表れるかで「質感」を定義する。出力相対輝度でも入力相対輝度と同様に正弦波パターンが再現される場合、「質感が再現される」ことになる。一方、出力相対輝度で正弦波パターンがほとんど再現されない場合、「質感が再現されない」ことになる。
コントラストCが低下していない場合、図6(a)に示すように、明部及び暗部の質感が同じように再現される。コントラストCが低下した場合、図6(b)に示すように、出力相対輝度における明部の質感は再現されるが、暗部の質感が圧縮されるので殆ど再現されない。つまり、出力相対輝度における暗部の質感は、コントラストCが低下していない場合、図6(a)に図示した直線の傾きで再現されるが、コントラストCが低下した場合、図6(b)の曲線の傾きで再現されることになる。
そこで、図7に示すように、暗部の質感を、コントラストCが低下したときの曲線の傾きではなく、コントラストCが低下していないときの直線β1の傾きで再現する。出力相対輝度において、暗部の質感に対応する線分β1は、コントラストCが低下していないときの直線β2に平行となる。これにより、正弦波パターンの下部はそのままであるが、正弦波パターンの上半分が再現され、暗部の質感が改善される。
図1に戻り、感覚値変換手段30を説明する。
感覚値変換手段30は、質感が人間の感覚に依存するので、強調表示映像を感覚値に変換する。本実施形態では、感覚値変換手段30は、非線形変換関数により、映像強調手段20からの強調表示映像を輝度情報に変換し、丁度可知差異により輝度情報を感覚値に変換するものである。
なお、丁度可知差異とは、与えられた感覚刺激と、その感覚刺激からはっきりと弁別できる感覚刺激との最小差異のことで、丁度可知差異が同じであれば刺激の差が同じものとして感じられる。
感覚値は、例えば、DICOM(Digital Communications of Medical Information)規格PS3.14(Grayscale Standard Display Function)で定義されているJND(Just Noticeable Difference)としてもよい。以下の説明では感覚値として表記V(x,y)を用いる。DICOMのJNDの場合、輝度L(v(x,y))と感覚値V(x,y)の関係が数表に予め設定されている。映像信号v(x,y)と輝度L(v(x,y))の関係も式(2)で定義されている。よって、映像信号v(x,y)と感覚値V(x,y)の対応関係が一意に定まるので、映像信号v(x,y)と感覚値V(x,y)とを相互に変換できる。
以上のように、感覚値変換手段30は、入力の映像信号v(x,y)を感覚値V(x,y)に変換し、変換した感覚値をLPF40及び減算手段50に出力する。
LPF40は、感覚値変換手段30から感覚値が処理対象情報V(x,y)として入力され、入力された処理対象情報の低域成分LPF(V(x,y))を通過させる低域通過フィルタである。つまり、LPF40は、暗部の質感を抽出する前処理として、処理対象情報V(x,y)の信号帯域を1/10〜1/100に制限する。
LPF40は、処理対象情報の低域成分LPF(V(x,y))を減算手段50及びシミュレーション手段60に出力する。
減算手段50は、下記の式(11)を用いて、感覚値変換手段30からの処理対象情報V(x,y)と、LPF40からの処理対象情報の低域成分LPF(V(x,y))との信号レベルの差分を求めるものである。このようにして、減算手段50は、処理対象情報の質感量T(x,y)を算出し、算出した質感量T(x,y)を加算手段70に出力する。
シミュレーション手段60は、スクリーン120におけるコントラストCの低下が反映された最大輝度に対する処理対象情報の相対輝度を、コントラストCの低下に伴う処理対象情報の質感低下量として算出するものである。つまり、シミュレーション手段60は、式(8)で定義されたコントラストCの低下の影響をシミュレーションする。
ここで、処理対象情報の質感低下量をCont(LPF(V(x,y)))と表記すると、式(8)は下記の式(12)で表される。この式(12)の右辺分母“1+1/C”が、コントラストCの低下が反映された最大輝度を表す。また、式(12)の右辺分子“L(LPF(V(x,y)))”が、コントラストCの低下が反映された処理対象情報の相対輝度を表す。
以上より、シミュレーション手段60は、式(12)を用いて、質感低下量Cont(LPF(V(x,y)))を算出し、算出した質感低下量Cont(LPF(V(x,y)))を加算手段70に出力する。
加算手段70は、下記の式(13)を用いて、減算手段50からの質感量T(x,y)と、シミュレーション手段60からの質感低下量Cont(LPF(V(x,y)))との加算値Addを算出するものである。
加算手段70は、算出した加算値Addをレベル補正手段80に出力する。
レベル補正手段80は、下記の式(14)を用いて、加算手段70からの加算値Addを、最小信号レベルCont−Minから最大信号レベルCont−Maxまでの範囲内に補正するものである。このようにして、レベル補正手段80は、質感再現情報V(x,y))を生成する。
この式(14)では、Cont−Minが、コントラストCの低下が反映された最小信号レベルを表す。最小信号レベルCont−Min及び最大信号レベルCont−Maxは、式(12)でL(V(x,y))をそれぞれ“0”,“1”としたときの値である。
レベル補正手段80は、感覚値変換手段30と同様、生成した質感再現情報V(x,y))を映像信号v(x,y))に変換し、映像信号変換手段90に出力する。
映像信号変換手段90は、下記の式(15)を用いて、非線形変換関数の逆関数L−1により、レベル補正手段80からの映像信号v(x,y))を映像信号v(x,y)に変換するものである。つまり、映像信号変換手段90は、コントラストCの低下の影響を抑制した映像信号v(x,y)を計算する。
映像信号変換手段90は、映像信号v(x,y)をスクリーン120等の外部装置に出力する。
以上のように、映像補正装置1は、式(11)〜式(15)の演算を行うことで、暗部の質感が補正された映像信号v(x,y)を生成する。つまり、図7で説明した出力相対輝度における暗部の質感の補正が、式(11)〜式(15)の演算と等価である。
[映像補正装置の動作]
図8を参照し、映像補正装置1の動作について説明する。
輝度算出手段11は、式(2)の非線形変換関数を用いて、表示映像をスクリーン120に表示したときの輝度と、白色映像をスクリーン120に表示したときの輝度とを算出する(ステップS1)。
コントラスト推定手段10は、ステップS1の計算結果を参照し、式(5)を用いて、コントラストを推定する(ステップS2)。
映像強調手段20は、式(6)及び式(7)を用いて、ステップS2で推定したコントラストにより表示映像をガンマ補正する(ステップS3)。
感覚値変換手段30は、式(2)の非線形変換関数により、ステップS3でガンマ補正した表示映像を輝度情報に変換し、丁度可知差異により輝度情報を感覚値(処理対象情報)に変換する(ステップS4)。
LPF40は、ステップS4で変換した処理対象情報の低域成分を通過させる(ステップS5)。
減算手段50は、式(11)を用いて、ステップS4で変換した処理対象情報と、ステップS5で求めた低域成分との信号レベルの差分を、処理対象情報の質感量として算出する(ステップS6)。
シミュレーション手段60は、式(12)を用いて、スクリーン120におけるコントラストの低下が反映された最大輝度に対する処理対象情報の相対輝度を、処理対象情報の質感低下量として算出する(ステップS7)。
加算手段70は、式(13)を用いて、ステップS6で算出した質感量と、ステップS7で算出した質感低下量との加算値を算出する(ステップS8)。
レベル補正手段80は、式(14)を用いて、ステップS8で算出した加算値を最小信号レベルから最大信号レベルまでの範囲内に補正して質感再現情報を生成し、生成した質感再現情報を映像信号に変換する(ステップS9)。
映像信号変換手段90は、式(15)を用いて、非線形変換関数の逆関数L−1により、ステップS9で求めた映像信号を変換する(ステップS10)。
[作用・効果]
以上のように、第1実施形態に係る映像補正装置1は、ドーム型のスクリーン120において、簡易な演算処理でコントラストの低下による画質劣化を抑制し、高品質な映像を提供することができる。
さらに、映像補正装置1は、コントラストの低下により失われた暗部の質感を、感覚値により補正するので、より高品質な映像を提供することができる。
(第2実施形態)
図9を参照し、第2実施形態に係る映像補正装置1Bについて、第1実施形態と異なる点を説明する。第2実施形態では、映像信号が感覚値との相関が高いため、近似的に映像信号を感覚値の代わりに用いることができる、という性質を用いる。
具体的には、第1実施形態では、映像信号を感覚値に変換し、その感覚値を処理対象情報として用いた。これに対し、映像補正装置1Bでは、感覚値への変換を行わず、強調表示映像を処理対象情報として用いる点が、第1実施形態と異なる。つまり、映像補正装置1Bでは、映像信号が感覚値と相関が高いので、映像信号をそのまま用いる。
図9に示すように、映像補正装置1Bは、コントラスト推定手段10と、映像強調手段20Bと、LPF40Bと、減算手段50Bと、シミュレーション手段60と、加算手段70と、レベル補正手段80と、映像信号変換手段90とを備える。つまり、映像補正装置1Bは、感覚値変換手段30(図1)を備えていない。
映像強調手段20Bは、第1実施形態と同様にガンマ補正を行い、処理対象情報として、強調表示映像をLPF40B及び減算手段50Bに出力する。
LPF40B及び減算手段50Bは、映像強調手段20Bからの強調表示映像に対し、第1実施形態と同様の処理を施す。
なお、映像強調手段20B、LPF40B及び減算手段50Bの処理内容は、第1実施形態と同様のため、これ以上の説明を省略する。
[作用・効果]
以上のように、第2実施形態に係る映像補正装置1Bは、第1実施形態と同様に画質劣化を抑制し、高品質な映像を提供することができる。
さらに、映像補正装置1Bは、感覚値への変換を行わないので、より簡素な演算処理で映像を提供することができる。
(第3実施形態)
図10を参照し、第3実施形態に係る映像補正装置1Cについて、第1実施形態と異なる点を説明する。
映像補正装置1Cでは、暗部の質感を補正しない点が、第1実施形態と異なる。図10に示すように、映像補正装置1Cは、コントラスト推定手段10と、映像強調手段20Cとを備える。
映像強調手段20Cは、第1実施形態と同様にガンマ補正を行い、強調表示映像をスクリーン120等の外部装置に出力する。
なお、映像補正装置1Cの処理内容は、第1実施形態と同様のため、これ以上の説明を省略する。
[作用・効果]
以上のように、第3実施形態に係る映像補正装置1Cは、コントラストの低下による画質劣化を抑制し、高品質な映像を提供することができる。
さらに、映像補正装置1Cは、暗部の質感を補正しないので、演算処理量を大幅に低減し、高いリアルタイム性で映像を提供することができる。
以下、実施例として、映像補正装置による画像強調の効果を説明する。
この実施例では、図11(a)に示すように、表示映像として、一般社団法人映像情報メディア学会の「ハイビジョン用デジタル標準画像データ」より、「肌色チャート」を用いた。図11(b)に示すように、この表示映像のコントラストが10:1に低下したこととする。そして、この表示映像をガンマ補正すると、図11(c)のように画像強調される(補正値Com=1.2)。このように、映像補正装置が、表示映像を強調し、コントラストの低下で生じる画質劣化を抑制できることがわかる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
前記した各実施形態では、非線形変換関数が、ITU−R BT.709で規定されたガンマ関数であることとして説明したが、これに限定されない。
前記した各実施形態では、感覚値としてDICOMのJNDを用いることとして説明したが、これに限定されない。
前記した実施形態では、映像補正装置を独立したハードウェアとして説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、本発明は、コンピュータが備えるCPU、メモリ、ハードディスク等のハードウェア資源を、前記した映像補正装置として協調動作させるプログラムで実現することもできる。これらのプログラムは、通信回線を介して配布してもよく、CD−ROMやフラッシュメモリ等の記録媒体に書き込んで配布してもよい。
1,1B,1C 映像補正装置
10 コントラスト推定手段
11 輝度算出手段
20,20B,20C 映像強調手段(映像補正手段)
30 感覚値変換手段
40,40B LPF(低域通過フィルタ)
50,50B 減算手段
60 シミュレーション手段(質感低下量算出手段)
70 加算手段
80 レベル補正手段
90 映像信号変換手段
100 ドーム型シアター
110 プロジェクタ
120 スクリーン
G 水平面
P 映像
R 反射光
S 映像表示エリア
T 天頂
α 単位面積
β1 線分
β2 直線

Claims (6)

  1. ドーム型のスクリーンに表示する表示映像のコントラストの低下による画質劣化を補正する映像補正装置であって、
    映像信号レベルと前記スクリーン上での輝度との関係を示す非線形変換関数を用いて、前記表示映像を前記スクリーンに表示したときの輝度と、白色映像を前記スクリーンに表示したときの輝度とを算出する輝度算出手段と、
    前記白色映像を前記スクリーンに表示したときのコントラスト基準値が予め設定され、前記コントラスト基準値に前記表示映像と前記白色映像との輝度比を乗じることで、前記表示映像を前記スクリーンに表示したときのコントラストを推定するコントラスト推定手段と、
    前記コントラスト推定手段が推定したコントラストにより前記表示映像をガンマ補正する映像補正手段と、
    を備えることを特徴とする映像補正装置。
  2. 前記輝度算出手段は、前記非線形変換関数として、座標(x,y)における前記映像信号レベルv(x,y)と、前記スクリーン上での輝度L(v(x,y))とが含まれる下記の式(A)が予め設定され、
    前記コントラスト推定手段は、前記コントラスト基準値Cと、前記スクリーンに予め設定された映像表示エリアSと、前記白色映像を前記スクリーンに表示したときの輝度L(1)とが含まれる下記の式(B)を用いて、前記コントラストCを求め、
    前記映像補正手段は、ガンマ補正前の前記表示映像の映像信号レベルvin(x,y)と、べき乗の補正値Com(C)と、予め設定された定数Aとが含まれる下記の式(C)を用いて、ガンマ補正後の前記表示映像の映像信号レベルvout(x,y)を求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像補正装置。
  3. ガンマ補正後の前記表示映像が処理対象情報として入力され、入力された前記処理対象情報の低域成分を通過させる低域通過フィルタと、
    前記処理対象情報と前記低域成分との信号レベルの差分を前記処理対象情報の質感量として算出する減算手段と、
    前記スクリーンにおける前記コントラストの低下が反映された最大輝度に対する前記処理対象情報の相対輝度を、前記コントラストの低下に伴う前記処理対象情報の質感低下量として算出する質感低下量算出手段と、
    前記処理対象情報の質感量と質感低下量との加算値を算出する加算手段と、
    前記コントラストの低下が反映された最小信号レベルから最大信号レベルまでの範囲内に前記加算値を補正することで質感再現情報を生成し、生成した前記質感再現情報を前記映像信号に変換するレベル補正手段と、
    前記非線形変換関数の逆関数により、前記レベル補正手段が求めた映像信号を変換する映像信号変換手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の映像補正装置。
  4. 前記減算手段は、前記処理対象情報の信号レベルV(x,y)と、前記低域成分の信号レベルLPF(V(x,y))とが含まれる下記の式(D)を用いて、前記質感量T(x,y)を算出し、
    前記質感低下量算出手段は、下記の式(E)を用いて、前記質感低下量Cont(LPF(V(x,y)))を算出し、
    前記加算手段は、下記の式(F)を用いて、前記加算値Addを求め、
    前記レベル補正手段は、前記最大信号レベルCont−Maxと、前記最小信号レベルCont−Minとが含まれる下記の式(G)を用いて、前記質感再現情報V(x,y)を生成する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の映像補正装置。
  5. 前記非線形変換関数によりガンマ補正後の前記表示映像を輝度情報に変換し、丁度可知差異により前記輝度情報を感覚値に変換する感覚値変換手段、をさらに備え、
    前記低域通過フィルタは、前記感覚値が前記処理対象情報として入力されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の映像補正装置。
  6. コンピュータを、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の映像補正装置として機能させるためのプログラム。
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