JP2019218829A - 建設機械のエッジの位置決め冶具 - Google Patents

Abstract

【課題】建設機械の排土板に備えるエッジの組立に於いて、組み立てボルトがエッジの二対間の刃先段差の調整時に仮締めしたボルトが位置ずれし、傾いたまま組み付けされたことで排土板に衝撃荷重が掛かった際に、傾いたボルトが真っ直ぐに戻ろうとすることでボルトが緩み、強いては脱落となりエッジが破損する場合がある。この排土板にエッジ組み立て時に発生するボルトの傾きを防ぐ組み立て方法が課題となっている。【解決手段】本発明は排土板４にエッジ５の取り付けについて、エッジ５の両端の二箇所に位置決め治具１１を取り付けることで、エッジの取り付け穴８ｂ、８ｃ、８ｄの同心状態が確保され、ボルト６が真っ直ぐな状態で締め付けがされ、最後に位置決め治具１１を取り外して、ボルト６の締め付けを行う。【選択図】図９

Description

本発明は、車体フレーム１の土工機２に装着する排土板４にエッジ５を取り付けるボルト６について、エッジ５のテーパ穴８ａと排土板４の取り付け穴９に真っ直ぐにボルト６を取り付けることでエッジ５ａ、５ｂの二対間の刃先段差（１３）の調整作業を不要とするエッジ５の位置決め冶具１１に関するものである。

排土板４にエッジ５ａを取り付けるには図５にある取り付けボルト６の回り止めの四角形状６ｂとテーパ穴６ａが図４にあるエッジ５ａのエッジボルト穴８に取り付けられ、排土板の取り付け穴９に対し目分量で位置決めしてボルト６を取付けしナット７にて締めつけし取り付ける。或いは、図６に示す棒状の組立工具１２を使い、エッジボルト穴８と排土板穴９に差し込んで同じく目分量で全体の穴位置を合わせて取り付けている。

この目分量で取り付けるために、図７にあるようにボルト６と排土板穴９のすきまにより二対間のエッジ５ａ、５ｂに刃先段差１３が発生し、ボルト６を本締めする前に刃先位置の面一に調整する作業で取り付けているボルト６がエッジ５ａの中で斜めに傾く（ボルト６ａ）場合がある。

斜めに組まれたボルト６ａは真っ直ぐに取りついたボルト６に比べボルトの締付時の軸力が低いことが分かっており、排土板４を土工作業時の衝撃負荷により、斜めに組まれたボルト６ａが真っ直ぐに戻ろうとする際にボルト６ａの軸力が低下し、ナット７が緩み、最悪の場合に作業中にボルト６ａが脱落しエッジ５ａが破損するおそれがあった。

特開２０１７−１５１１７（Ｐ２０１７−１５１１７Ａ）ボルト緩み防止用治具

上記の緩み防止用治具はボルトの緩みについてナット部を回らなくするための緩み防止用治具を考案した点であり、本案は図７のようにエッジ５を組み立てる際のボルト６と排土板４の取り付け穴のすき間により発生するエッジ５の二対間の刃先段差１３が、組立時の刃先位置の面一に調整することでボルト６ａが傾くことを防止する方法について図８、図９に示すエッジ５を排土板４に取り付けて組立ボルト６を真っ直ぐ取り付けるための位置決め治具１１に関する内容とは異なっている。

本発明は、図１０に示すようにエッジ５ａと排土板４との組立に於いて、エッジ５の二対間の刃先段差１３の面一調整で取り付けボルト６ｂが傾かないために、エッジ５ａの位置決め治具１１としてボルト６が取り付くエッジ穴８ａのテーパ面１１ａを備え、先端のストレート部１１ｂを排土板の穴９に対し小さくし、且つ、ボルト外径６ｂより大きくした形状により、エッジ５の組立時に刃先段差１３が発生しない位置決め治具１１にてボルト６の動きを抑えるところにある。

また、位置決め治具１１をエッジ５ａに取り付けた時に容易に動かないように、取手部分１１ｃに分銅機能として重くするために太くした形状を特徴とする。

本発明は、排土板４にエッジ５の組立時に位置決め冶具１１をエッジ５に取付けることで排土板４のボルト穴９と位置決め冶具１１ｂのすきまが無くなることで、図７に示すようにエッジ５の二対間のエッジ５ａ、５ｂの刃先段差１３の調整作業が不要となり、刃先段差１３の調整時の組立ボルト６ａが傾くことも無くなり、排土板４の作業時での突然のエッジボルト６ａの緩みからエッジが破損することが回避されることで客先での製品の信頼性向上に繋がり、そして、エッジの組み立て作業で特別な熟練も必要とせず、作業が早く且つ、確実に組立ができる利点がある。

排土板の取り付く土工板位置と排土板のエッジの取付け図である。 排土板に取り付く複数枚の分割したエッジの取付け図である。 排土板に取り付くエッジのボルトの取付け図である。 エッジの外観とボルト取付け穴図である。 エッジの取付けボルトの外観図である。 エッジを排土板に取り付け時の現在の位置合わせ図である。 エッジの取付け時の二対間の刃先段差を調整する際にボルトすきまによりボルトが傾く状態をエッジ段差の調整前と調整後であらわした図である。 排土板に位置決め冶具を取り付けた図で、位置決め治具の外観違いもあらわした図である。 排土板に二対間のエッジを位置決め冶具で取り付けた状態でエッジの中央部をボルト締めした図である。 位置決め冶具の取り付け時の穴すきまについて、エッジ穴と排土板穴および、ボルトのすきま関係を比較のため、重ねてあらわした図である。

本発明に係る位置決め冶具１１の実施例を図８ないし図９に示し、図８はエッジ５ａと排土板４に位置決め治具の取付け状態を示すが、取付け方法は図９に示すように、エッジ５ａおよび５ｂの各両端の穴８ａ、８ｅに位置決め治具を設置し、エッジ５ａと排土板４のボルト穴９を同心状態にして、そして、エッジ５ａが排土板４との取付け状態を均等に締めるためにエッジ５ａの中央部のボルト穴８ｃから左右交互にボルト穴８ｂそして、８ｄについてボルト６とナット７を規定トルクで締め付ける。

最後にエッジ５ａの両端の位置決め冶具１１を取り外しボルト６、ナット７で締め付け、他のエッジ５ｂも同様に先に記載したエッジ５ａと同じ方法で組み立てる。

１ 車体フレーム
２ 土工機
３ 油圧シリンダ
４ 排土板
５ エッジ
５ａ エッジ１
５ｂ エッジ２
６ ボルト
６ａ ボルト（傾くボルト）
６ｂ ボルト外径
７ ナット
８ エッジボルト穴
８ａ エッジボルト穴（テーパ部）
８ｂ エッジボルト穴（回り止め部）
８ｃ エッジボルト穴（中央部）
９ 排土板穴
１１ 位置決め冶具
１１ａ 位置決め冶具（テーパ部）
１１ｂ 位置決め冶具（ストレート部）
１１ｃ 位置決め冶具（取手部）
１３ 刃先段差量

Claims (4)

1. 複数個の取り付け穴を持つエッジ（５）をボルト（６）で排土板（４）に取り付けるに当たり、位置決め治具（１１）を使うことでエッジ（５）のボルト穴（８）が相手側の排土板穴（９）の中心と同心状態となり、エッジ（５）の組立時の二対間の刃先段差（１３）の調整が不要となり、取り付けボルト（６）がエッジ穴（８）に真っ直ぐに取り付けることを可能としたエッジの位置決め治具。
2. 位置決め治具（１１）はエッジ（５）が取り付く排土板（４）の穴に対し、穴径より小さくして、ボルト径（６ｂ）より大きくしたストレート部（１１ｂ）を有し、且つ、位置決め治具（１１）の取り付け時のボルト（６）の座りを良くするために、ボルト（６）の受け座面のテーパ面（１１ａ）を有する請求項１のエッジの位置決め治具。
3. 位置決め治具の取手部（１１ｃ）は、作業者が組立時に掴み易い丸形あるいは多角形形状（１１ｄ）で、そして、エッジ穴（８）に取り付けた際に位置決め治具（１１）が容易に動かないために取手部（１１ｃ）を大きくして重くする分銅機能を持った請求項１又２記載のエッジの位置決め治具。
4. 位置決め治具は複数個の取り付け穴を持つエッジ（５）の両端穴（８ａ）、（８ｅ）と相手側の排土板穴（９）に取り付けることで取り付け穴（８ｂ）、（８ｃ）、（８ｄ）の穴中心がと同心状態が確保され、エッジ（５）の取り付けボルト（６）をエッジ中央部のボルト（８ｃ）から左右交互にボルト（６）を取り付け、最後に当該の位置決め治具（１１）を取り外してボルト（６）を取り付ける方法とした請求項１又２又３の記述したエッジの位置決め治具。

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