JP2019210260A - メタン製造装置、メタン製造装置の制御方法、および、メタン製造方法 - Google Patents

メタン製造装置、メタン製造装置の制御方法、および、メタン製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メタン製造装置において、メタン製造コストの低減を図る技術を提供する。【解決手段】二酸化炭素と水素からメタンを製造するメタン製造装置は、メタン化触媒性能および窒素酸化物浄化触媒性能を有する金属と、二酸化炭素吸蔵性能および窒素酸化物吸蔵性能を有する金属酸化物と、を含む触媒を収容する反応器と、二酸化炭素および窒素酸化物を含有する原料ガスの供給源から供給される前記原料ガスを反応器に供給する原料ガス供給部と、反応器に水素を供給する水素供給部と、原料ガス供給部を制御して、所定量の原料ガスを反応器に供給させた後、水素供給部を制御して、原料ガスが供給された反応器に、式(1)を満たすモル数の水素を供給させる制御部と、を備える。1.1<M1H2/(4×MCO2+2×MNOX+M2H2) …(1)【選択図】図1

Description

本発明は、メタン製造装置、メタン製造装置の制御方法、および、メタン製造方法に関する。
従来、燃焼排ガス等に含まれる酸素含有不純物(例えば、二酸化炭素CO2、窒素酸化物NOX、等)を除去する技術が開示されている(例えば、特許文献1〜4、および、非特許文献1、2参照)。例えば、引用文献1には、酸素O2を除去するシステムと、触媒によりCO2をメタン化し、NOXを分解する技術が開示されている。また、引用文献2、3には、消化汚泥ろ液や排ガス中のCO2を炭酸塩化する技術が開示されている。
特開平7−313841号公報 特開平6−343994号公報 特開平7−16430号公報 国際公開第2016/007825号
Applied catalysis B: Environmental, 2015,370-376 Catalysts, 2017, 88
近年、地球温暖化抑制のために、燃焼排ガスやバイオガス等に含まれるCO2をメタン化することによって、CO2排出量の削減を図る技術の向上が望まれている。燃焼排ガス等には、CO2だけでなくNOXも含まれており、NOXの排出量の削減も望まれている。しかしながら、上記先行技術によっても、燃焼排ガス等に含まれるCO2およびNOXの排出量を低減する技術については、改善の余地があった。例えば、特許文献1に記載の技術では、複数の酸素含有不純物を、別個に処理する装置を組み合わせたシステムであり、システムが複雑で大型化するおそれがあった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、CO2とNOXを含むガスとH2からメタンを製造するメタン製造装置において、メタン製造装置の小型化を図る技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、二酸化炭素と水素からメタンを製造するメタン製造装置が提供される。このメタン製造装置は、メタン化触媒性能および窒素酸化物浄化触媒性能を有する金属と、二酸化炭素吸蔵性能および窒素酸化物吸蔵性能を有する金属酸化物と、を含む触媒を収容する反応器と、二酸化炭素および窒素酸化物を含有する原料ガスの供給源から供給される前記原料ガスを前記反応器に供給する原料ガス供給部と、前記反応器に水素を供給する水素供給部と、前記原料ガス供給部を制御して、所定量の前記原料ガスを前記反応器に供給させた後、前記水素供給部を制御して、前記原料ガスが供給された前記反応器に、下記の式(1)を満たすモル数の水素を供給させる制御部と、を備える。
1.1<M1H2/(4×MCO2+2×MNOX+M2H2) …(1)
(式(1)において、M1H2は供給する水素のモル数であり、MCO2は水素が供給される反応器内の触媒に吸蔵されている二酸化炭素のモル数であり、MNOXは水素が供給される反応器内の触媒に吸蔵されている窒素酸化物のモル数であり、M2H2は水素が供給される反応器内の触媒の還元に使用される水素のモル数である。)
この構成によれば、触媒がメタン化触媒性能および窒素酸化物浄化触媒性能を有するため、原料ガスの供給により、二酸化炭素と窒素酸化物が吸蔵される。また、触媒がメタン化触媒性能および窒素酸化物浄化触媒性能を有するため、原料ガスが供給された後の反応器に水素を供給することによって、容易に、メタンが製造されるとともに、窒素酸化物が浄化される。すなわち、メタンの製造と窒素酸化物の浄化を同時に行うことができるため、例えば、脱硝装置および二酸化炭素分離装置を備えない構成とすることにより、装置の小型化を図ることができる。また、メタン化反応で生じた熱を二酸化炭素および窒素酸化物の分離に必要なエネルギーとして利用することができるため、外部からのエネルギーの供給を低減することができる。また、吸蔵された二酸化炭素のモル数、窒素酸化物のモル数、および触媒金属の還元に使用される水素のモル数に基づいて、水素の供給量が制御されるため、二酸化炭素および窒素酸化物の還元率を向上させることができる。そのため、製造されるメタンの純度を向上させることができる。また、二酸化炭素および窒素酸化物の蓄積による触媒の活性低下を抑制できる。
(2)上記形態のメタン製造装置において、前記M2H2は、下記の式(2)を満たしてもよい。
M2H2=2×MO2 …(2)
(式(2)において、MO2は反応器に供給される酸素のモル数である。)
反応器に供給される酸素の大部分が触媒金属を酸化し、酸化された触媒に水素が供給されることにより触媒金属が還元される。そのため、この構成によれば、容易に、適切な量の水素を反応器に供給することができる。
(3)上記形態のメタン製造装置において、前記M2H2は、下記の式(3)を満たしてもよい。
M2H2=0.1×MCA …(3)
(式(3)において、MCAは水素が供給される反応器内の触媒の金属モル数である。)
触媒の金属モル数の10%程度のモル数の水素が、酸化された触媒金属の還元に消費される。そのため、この構成によっても、容易に、適切な量の水素を反応器に供給することができる。
(4)上記形態のメタン製造装置において、前記反応器は、前記反応器の内部のガスを取り出すための出口を備え、さらに、前記反応器の前記出口における二酸化炭素濃度を測定する出口濃度測定部を備え、前記制御部は、前記出口濃度測定部による測定値が、20ppm以上400ppm以下の所定の値より大きくなると、前記原料ガス供給部を制御して、前記原料ガスの供給を停止させてもよい。この構成によれば、原料ガスが供給された後の反応器において、触媒に吸蔵されずに気相となっている二酸化炭素の量を低減できるため、メタン化反応後において、反応混合ガスに含まれる未反応の二酸化炭素の量をさらに低減でき、製造されるメタンの純度をさらに向上させることができる。
(5)上記形態のメタン製造装置は、複数の前記反応器を備えており、前記原料ガス供給部は、前記原料ガスの供給先を切り替え可能であり、前記制御部は、前記原料ガス供給部を制御して、前記複数の反応器のうち、特定の反応器に所定量の前記原料ガスを供給させると、前記原料ガスの供給先を他の前記反応器に切り替えさせてもよい。この構成によれば、原料ガスを連続的に継続して反応器に供給することができる。そのため、メタンの製造効率を向上させることができ、メタンの製造コストの低減を図ることができる。
(6)上記形態のメタン製造装置は、さらに、前記複数の反応器から取り出された反応混合ガスから水素を分離するための水素分離部を備えていてもよい。この構成によれば、反応混合ガスに含まれる水素を分離することによって、製造されるメタンの純度をさらに向上させることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、メタン製造装置の制御方法、この制御方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム、メタン製造方法、メタン製造装置の製造方法、メタン化触媒システム、二酸化炭素回収装置、窒素酸化物浄化装置などの形態で実現することができる。
第1実施形態におけるメタン製造装置の概略構成を示した説明図である。 メタン製造処理を示すフローチャートである。 ステップT11におけるガスの流通状態を示した説明図である。 ステップT13〜T14におけるガスの流通状態を示した説明図である。 実施例1と比較例で得られた反応混合ガスの組成と、NOX除去率を示した図である。 第2実施形態におけるメタン製造装置の概略構成を示した説明図である。 メタン製造処理を示すフローチャートである。 ステップS11におけるガスの流通状態を示した説明図である。 ステップS13〜S14におけるガスの流通状態を示した説明図である。 ステップS17〜S18におけるガスの流通状態を示した説明図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態におけるメタン製造装置1の概略構成を示した説明図である。メタン製造装置1は、反応器10と、原料ガス貯蔵タンク37と、水素供給源40と、出口CO2センサ50と、制御部70と、水素分離部80と、を備えている。メタン製造装置1は、原料ガス供給源30と、接続されており、原料ガスと水素からメタンを製造するとともに、原料ガス中の窒素酸化物を浄化する。
反応器10は、内部においてメタネーション反応によりメタンを生成するとともに、窒素酸化物を浄化するための容器であり、内部に触媒11が収容されている。反応器10の容器壁には、原料ガス入口12と、H2入口13と、ガス出口14と、が形成されている。触媒11は、メタン化触媒性能および窒素酸化物浄化性能を有する金属と、二酸化炭素吸蔵性能および窒素酸化物吸蔵性能を有する金属酸化物と、を含んでいる。メタン化触媒性能および窒素酸化物浄化性能を有する金属としては、例えば、RuやNiを例示することができる。二酸化炭素吸蔵性能および窒素酸化物吸蔵性能を有する金属酸化物としては、例えば、CaOなどのアルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物を例示することができる。触媒11には、Al23などの金属酸化物担体が含まれていてもよい。
原料ガス入口12は、メタネーション反応に用いられる原料ガスが供給される開口部であり、原料ガス供給管31が接続されている。H2入口13は、メタネーション反応に用いられるH2が供給される開口部であり、水素供給管41が接続されている。ガス出口14は、メタネーション反応により生成されたメタンを含む反応混合ガスが取り出される開口部であり、出口管51が接続されている。
原料ガス供給源30は、CO2、NOX、およびO2を含有する原料ガスを供給可能な供給源であり、例えば燃焼炉や原料ガスタンクによって構成される。NOXは、例えば、NO、NO2、N24を含む。なお、原料ガスは、CO2、NOXの他に、N2、H20等を含んでいてもよい。原料ガス供給源30は、原料ガス供給管31を介して反応器10に接続されている。原料ガス供給源30と反応器10との間には、原料ガス貯蔵タンク37が設けられている。原料ガス供給源30から供給される原料ガスは、400℃以下の温度で、ポンプ36によって流量が調整され、原料ガス貯蔵タンク37を介して反応器10に供給される。
原料ガス供給バルブ32は、原料ガス供給管31上に設けられた仕切弁である。原料ガス供給バルブ32の開弁時には、原料ガスが反応器10に供給される。一方、原料ガス供給バルブ32の閉弁時には、原料ガスの反応器10への供給が停止され、原料ガス供給源30から供給された原料ガスは、原料ガス貯蔵タンク37に貯蔵される。原料ガス供給バルブ32の開閉は、制御部70によって制御される。原料ガス供給管31および原料ガス供給バルブ32を併せて、「原料ガス供給部」とも呼ぶ。
原料ガス供給管31には、温度センサ91と、原料ガス流量計92と、O2センサ93Oと、NOXセンサ93Nと、入口CO2センサ93Cと、が配置されている。温度センサ91は、反応器10に供給される原料ガスの温度を測定する。原料ガス流量計92は、反応器10に供給される原料ガスの流量を測定する。O2センサ93Oは、反応器10に供給される原料ガスのO2濃度を測定する。NOXセンサ93Nは、反応器10に供給される原料ガスのNOX濃度を測定する。入口CO2センサ93Cは、反応器10に供給される原料ガスのCO2濃度を測定する。
水素供給源40は、H2を供給可能な装置であって、例えば、水電解装置や水素タンクによって構成される。水素供給源40から供給されるH2は、水素供給管41を経由して反応器10に供給される。水素供給バルブ42は、水素供給管41に設けられた仕切弁であり、開弁時には、H2が反応器10に供給され、閉弁時には供給が停止される。水素供給バルブ42の開閉は、制御部70によって制御される。水素供給源40、水素供給バルブ42を併せて、「水素供給部」とも呼ぶ。
水素供給管41には、水素流量計43Hが配置されている。水素流量計43Hは、反応器10に供給される水素の流量を測定する。
出口CO2センサ50は、出口管51において、反応器10のガス出口14に近接した位置に設けられ、ガス出口14を介して反応器10から出口管51に出てくるガスに含まれるCO2の濃度を測定する。出口CO2センサ50を、「出口濃度測定部」とも呼ぶ。ガス出口14を介して反応器10から出口管51に出てきたガスは、外部排出管53を経由してメタン製造装置1の外部に排出されるか、または、反応混合ガス管81を経由して水素分離部80に供給される。
排気バルブ52は、出口管51と外部排出管53との間に設けられた仕切弁であり、開弁時には、出口管51と外部排出管53とが連通し、出口管51を流通するガスをメタン製造装置1の外部に排出できる。反応ガスバルブ54は、出口管51と反応混合ガス管81との間に設けられた仕切弁であり、開弁時には、出口管51と反応混合ガス管81とが連通し、出口管51を流通するガスを水素分離部80に供給できる。
制御部70は、ROM、RAM、およびCPUを含んで構成されるコンピュータであり、メタン製造装置1の全体の制御をおこなう。制御部70は、4つのバルブ32、42、52、54、温度センサ91、原料ガス流量計92、O2センサ93O、NOXセンサ93N、2つのCO2センサ50、93C、および水素流量計43Hと電気的に接続され、センサや流量計から出力された測定値に基づいて、4つのバルブの開閉制御をおこなう。4つのバルブの開閉を含む制御部70のメタン製造処理については後述する。
水素分離部80は、ポリイミド系高分子膜等を備えた装置であり、反応混合ガス管81から供給されたメタンとH2を含有する反応混合ガスからH2を分離する。分離されたH2は、再利用管82を経由して水素供給源40に戻され再利用される。H2が分離された反応ガスは、反応ガス管83から取り出される。取り出された反応ガスは、例えば、原料ガス供給源30に供給されてもよい。
図2〜図4を用いて、制御部70のメタン製造処理について説明する。図2は、メタン製造処理を示すフローチャートである。図3は、ステップT11におけるガスの流通状態を示した説明図である。図4は、ステップT13〜T14におけるガスの流通状態を示した説明図である。
図2に示すように、制御部70は、メタン製造装置1の始動後、まず、原料ガス供給バルブ32を開状態にする(ステップT11)。このとき、制御部70は、あわせて、排気バルブ52を開状態にする。ポンプ36は、メタン製造装置1の始動時に始動する。この制御によって、図3に白抜き矢印で示すように、原料ガス供給源30から反応器10に原料ガスが供給される。このとき、反応器10に供給される原料ガスの温度、流量、O2濃度、NOX濃度、およびCO2濃度が温度センサ91、原料ガス流量計92、O2センサ93O、NOXセンサ93N、および入口CO2センサ93Cによって測定される。反応器10に供給された原料ガスに含まれるCO2およびNOXの一部は、触媒11に吸蔵され、O2、N2、H20等を含む残りの原料ガスは、出口管51と外部排出管53を経由して外部に排出される。
次に、制御部70は、反応器10のガス出口14におけるCO2濃度が閾値Th1を超えたか否かを判定する(ステップT12)。具体的には、制御部70は、出口CO2センサ50の測定値をガス出口14のCO2濃度として利用しており、出口CO2センサ50の測定値が閾値Th1を超えたか否かを判定する。ここでは、閾値Th1として100ppmが設定されている。反応器10に供給された原料ガスに含まれるCO2の一部は、触媒11に吸蔵されるため、原料ガスの供給開始後しばらくは、反応器10のガス出口14におけるCO2濃度は100ppmよりも小さい。一方、触媒11にある程度のCO2が吸蔵されると、触媒11によるCO2の吸蔵速度が低下し、ガス出口14におけるCO2濃度が徐々に上昇する。本願発明者らは、触媒11のCO2吸蔵が飽和する少し前にガス出口14のCO2濃度が100ppmとなることを見いだした。従って、閾値Th1を100ppmとすることで、触媒11の状態をCO2の吸蔵量が飽和する少し前の状態とすることができる。制御部70は、反応器10のガス出口14におけるCO2濃度が閾値Th1を超えるまで反応器10への原料ガスの供給を継続する(ステップT12:NO)。
反応器10のガス出口14におけるCO2濃度が閾値Th1を超えると(ステップT12:YES)、制御部70は、原料ガス供給バルブ32を閉状態にする(ステップT13)。このとき、制御部70は、あわせて排気バルブ52を閉状態にする。この制御によって、反応器10への原料ガスの供給が停止されるとともに、CO2、NOX除去後のガスの外部への排出を停止する。このとき、反応器10の触媒11に十分にCO2およびNOXが吸蔵された状態となっている。原料ガス供給バルブ32を閉状態にすると、図4に示すように、原料ガス供給源30から供給される原料ガスは、原料ガス貯蔵タンク37に貯蔵される。換言すると、反応器10のガス出口14におけるCO2濃度が閾値Th1を超えると、制御部70は、原料ガスの供給先を、原料ガス貯蔵タンク37に切り替える。
制御部70は、水素供給バルブ42を開状態にする(ステップT14)。このときあわせて、制御部70は、反応ガスバルブ54を開状態にする。水素供給バルブ42を開状態にすることにより、図4の反応器10に示すように、反応器10にH2が供給される(黒塗り矢印)。制御部70は、水素流量計43Hによる測定値を用いて、下記式(1)を満たすモル数のH2を反応器10に供給した後、水素供給バルブ42を閉状態にし(ステップT15)、ステップT11に戻る。式(1)については、後述する。
反応器10にH2が供給されることにより、触媒11に吸蔵されているCO2が、下記式(C1)に示したように、H2によって還元されて、メタンが生成される。また、触媒11に吸蔵されているNOXが、H2によって還元されて、窒素が生成される。例えば、一酸化窒素NOの反応を下記式(C2)に、また二酸化窒素NO2の反応を下記式(C3)に示す。
CO2+4H2→CH4+2H2O …(C1)
2NO+2H2→N2+2H2O …(C2)
2NO2+4H2→N2+4H2O …(C3)
2供給後、反応器10の内部において生成されたメタンと窒素と残存H2とを含む反応混合ガス(図4において、斜線ハッチングを付した矢印で示す)は、ガス出口14を介して反応器10から出口管51に取り出される。取り出された反応混合ガスは、反応混合ガス管81を経由して水素分離部80に供給される。水素分離部80では、反応混合ガスから残存H2が分離され、メタンおよび窒素が取り出される。残存H2は、再利用管82を経由して水素供給源40に供給され、メタンは反応ガス管83から取り出される。なお、生成される窒素の量は、生成されるメタンの量に比較して微量である。
反応器10に対する原料ガスの供給時、原料ガスに含まれる酸素O2により触媒金属の部分酸化が生じる。そのため、反応器10に供給された水素は、一部が触媒金属の還元に使用され、残りが触媒11に吸蔵されているCO2の還元(メタン化)と、触媒11に吸蔵されているNOXの還元に使用される。ここで、NOXは還元率が良くないため、CO2、NOX、および触媒金属の還元に必要な理論H2量を供給しても、触媒金属の還元が完全には行えず、メタン化されないCO2が残る可能性がある。そこで、本実施形態では、CO2、NOX、および触媒金属の還元に必要な理論H2量に、NOXの還元に理論値以上のH2が消費される分を加味して、下記の式(1)を定めている。
1.1<M1H2/(4×MCO2+2×MNOX+M2H2) …(1)
ここで、M1H2は供給する水素のモル数であり、MCO2は反応器10内の触媒11に吸蔵されている二酸化炭素のモル数であり、MNOXは反応器10内の触媒11に吸蔵されている窒素酸化物のモル数であり、M2H2は反応器10内の触媒11の還元に使用される水素のモル数である。
CO2は、例えば、下記の式(4)によって推定することができる。
CO2=CCO2×F×t×273/(0.224×(273+T)) …(4)
ここで、CCO2は、ステップT11〜T13の期間、すなわち、原料ガス供給バルブ32が開状態時の期間における原料ガスの平均CO2濃度[%]であり、Fは、その期間における平均ガス流量[L/秒]であり、tは、その期間の長さ[秒]であり、Tは、その期間における原料ガスの平均温度[℃]である。CCO2は、その期間における入口CO2センサ93Cの測定値の平均であり、Fは、その期間における原料ガス流量計92の測定値の平均であり、Tは、その期間における温度センサ91の測定値の平均である。
NOXは、例えば、下記の式(4)によって推定することができる。
NOX=CNOX×F×t×273/(0.224×(273+T)) …(5)
ここで、CNOXは、ステップT11〜T13の期間、すなわち、原料ガス供給バルブ32が開状態時の期間における原料ガスの平均NOX濃度[%]であり、その期間におけるNOXセンサ93Nの測定値の平均である。F、t、Tは、式(4)と同様である。
本願発明者らは、反応器10内の触媒11の還元に使用される水素のモル数は、反応器10への原料ガスの供給時に、原料ガスに含まれる酸素の量の2倍に相当することを見出した。そのため、M2H2は、例えば、下記の式(2)によって推定することができる。
M2H2=2×MO2 …(2)
ここで、MO2は反応器10に供給される酸素のモル数である。
O2は、例えば、下記の式(6)によって推定することができる。
O2=CO2×F×t×273/(0.224×(273+T)) …(6)
ここで、CO2は、ステップT11〜T13の期間、すなわち、原料ガス供給バルブ32が開状態時の期間における原料ガスの平均02濃度[%]であり、その期間における02センサ93Oの測定値の平均である。F、t、Tは、式(4)と同様である。
また、本願発明者らは、触媒金属の還元に使用される水素のモル数は、触媒の金属モル数の10%程度であることを見いだした。そのため、M2H2は、例えば、下記の式(3)によって推定してもよい。
M2H2=0.1×MCA …(3)
ここで、MCAは反応器10の触媒11の金属モル数である。MCAは、製造時において予め特定されている。
次に、上記のメタン製造処理において、触媒11に供給されるH2のモル数が上記の式(1)を満たすことによる効果例について説明する。本効果例を示すために、実際に本実施形態の触媒を準備してCO2およびNOXを吸蔵させた後、この触媒に4通りのモル数のH2を供給し、得られた反応混合ガスの組成を分析した。準備した触媒(CO2およびNOX吸蔵還元触媒)の組成は、Ru(5wt%)、CaO(10wt%)、Al23である。原料ガスは、NO(500ppm)、CO2(10vol%)、O2(3vol%)、He(バランス)の混合ガスであり、還元ガスの組成は、H2(100%)である。
準備した同じ条件の触媒に対して、以下の4通り(実施例1、実施例2、比較例1、比較例2)のモル数のH2を供給した。
実施例1: M1H2/(4×MCO2+2×MNOX+M2H2)=1.19
実施例2: M1H2/(4×MCO2+2×MNOX+M2H2)=2.17
比較例1: M1H2/(4×MCO2+2×MNOX+M2H2)=0.54
比較例2: M1H2/(4×MCO2+2×MNOX+M2H2)=1.08
図5は、実施例1、2と比較例1、2で得られた反応混合ガスの組成と、NOX除去率を示した図である。なお、NOX除去率は、NOXセンサ93Nにて測定されるNOx濃度と、出口管51上に設けられたNOXセンサ(図示しない)にて測定されるNOx濃度とを用いて算出している。
実施例1、2では、供給されるH2のモル数が、上記式(1)を満たす。実施例1、2では、メタン生成率、NOX除去率ともに、高くなっている。これは、供給されるH2のうち、NOXの還元および触媒金属の還元によって消費される分を除く、H2のモル数が、メタン化反応での化学量論比(H2モル数/CO2モル数=4)よりも多いためである。その結果、吸蔵CO2は、ほぼメタン化されるため、反応混合ガスに含まれる未反応のCO2の割合が低減されている。また、NOXも十分還元されている。
なお、実施例2は、上記の通り、メタン生成率、NOX除去率ともに、高くなったものの、H2の供給量が、実施例1と比較すると多いため、CO2のメタン化に要する時間が長くなり、また、水素分離部80におけるH2の分離にかかる処理速度が低下する傾向となった。
比較例1では、供給されるH2のモル数が、式(1)を満たさない。比較例1では、実施例1、2と比較して、未反応のCO2の割合が大きく増加している。これは、供給されるH2のうち、NOXの還元および触媒金属の還元によって消費される分を除く、H2のモル数が、メタン化反応での化学量論比よりも少ないためである。
比較例2においても、供給されるH2のモル数が、式(1)を満たさない。比較例2では、実施例1、2と比較して、未反応のCO2の割合が若干増加している。これは、NOの還元に必要な理論H2量よりも多くのH2が、NOの還元に使用され、残りのH2の量が、CO2のメタン化反応に必要な量よりも少なくなったためである。
以上のように、CO2およびNOXを含む原料ガスを用いてメタンを製造する場合には、触媒に供給するH2のモル数が、上記式(1)を満たすことが好ましいといえる。
以上説明したように、本実施形態のメタン製造装置1によれば、供給されるH2のモル数が、上記式(1)を満たすため、還元率の良くないNOXの還元に、NOxのモル数以上の過剰なH2が消費されたとしても、CO2のメタン化とNOXの還元とを、安定して行うことができる。
また、本実施形態のメタン製造装置1によれば、反応器にCO2、O2、およびNOXを含む原料ガスを直接流通させてCO2およびNOXを分離、回収し、その後、H2を供給することによってメタンおよび窒素へと還元変換することができる。これにより、CO2の分離回収装置(化学吸着法、物理吸着法等)と、脱硝装置と、メタン化触媒装置(反応器)とが別体で構成され、これらが組み合わされて稼働するメタン製造装置と比較して、製造装置の簡素化、小型化を図ることができる。また、上記のCO2分離回収装置では、CO2の分離回収に熱エネルギーが必要であるが、本実施形態のメタン製造装置1であれば、CO2およびNOXの分離回収に必要なエネルギーを、発熱反応であるメタン化反応によって生じた熱によって賄うことができる。よって、外部からエネルギー供給することなく300〜350℃程度の温度において反応を進行させることができる。
また、本実施形態のメタン製造装置1によれば、反応器のガス出口におけるCO2濃度が100ppmより大きくなると、原料ガスの供給を止めるため、製造されるメタンの純度を向上させることができる。触媒に対して飽和吸蔵量(最大吸蔵量)までCO2を吸蔵させると、H2供給時に、生成されたメタンとともに未反応のCO2が反応器から放出され、生成物におけるメタンの濃度が低下する。一方、本実施形態によれば、CO2が飽和吸蔵量まで吸蔵されないため、高純度のメタンを製造することができる。これにより、反応混合ガスから水素を取り除くための処理時間を短縮して製造コストの低減を図ることができる。また、二酸化炭素の蓄積による触媒の活性低下を抑制できる。
また、本実施形態のメタン製造装置1によれば、原料ガス貯蔵タンク37を備えるため、反応器10に対する原料ガスの供給を停止している間に、原料ガス貯蔵タンク37に原料ガスを供給し貯蔵することができる。そのため、原料ガス供給源30からの原料ガスの供給を止めることなく、メタンの製造および窒素酸化物の浄化を行うことができる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態におけるメタン製造装置1Aの概略構成を示した説明図である。本実施形態のメタン製造装置1Aが第1実施形態のメタン製造装置1と異なる点は、2つの反応器を備える点である。第1実施形態と同一の構成には、同一の符号を付して、先行する説明を参照する。
メタン製造装置1Aは、第1反応器10と、第2反応器20と、原料ガス供給源30と、水素供給源40と、第1出口CO2センサ50と、第2出口CO2センサ60と、制御部70と、水素分離部80と、を備えている。第1反応器10と、第2反応器20は、第1実施形態における反応器10と同様の容器である。本実施形態では、説明容易のために、「第1」、「第2」と付けて、異なる符号を付して区別している。
第2反応器20は、第1反応器10と同形状、同容量の容器であり、内部に触媒21が収容され、容器壁には原料ガス入口22と、H2入口23と、ガス出口24と、が形成されている。原料ガス入口22は、原料ガスが供給される開口部であり、第2原料ガス供給管35が接続されている。H2入口23は、H2が供給される開口部であり、第2水素供給管43が接続されている。ガス出口24は、第2反応器20の内部で生成された反応混合ガスが取り出される開口部であり、第2出口管61が接続されている。
原料ガス供給源30から供給される原料ガスは、400℃以下の温度で、上流側原料ガス供給管31と第1原料ガス供給管33を経由して第1反応器10に供給される。また、上流側原料ガス供給管31と第2原料ガス供給管35を経由して第2反応器20に供給される。
第1原料ガス供給バルブ32は、上流側原料ガス供給管31と第1原料ガス供給管33との間に設けられた仕切弁であり、開弁時には、第1反応器10に原料ガスが供給され、閉弁時には供給が停止される。第2原料ガス供給バルブ34は、上流側原料ガス供給管31と第2原料ガス供給管35との間に設けられた仕切弁であり、開弁時には、第2反応器20に原料ガスが供給され、閉弁時には供給が停止される。すなわち、原料ガス供給バルブ32は、第1反応器10に対応して設けられており、第2原料ガス供給バルブ34は、第2反応器20に対応して、設けられている。第1原料ガス供給バルブ32と第2原料ガス供給バルブ34のそれぞれの開閉は、制御部70の制御によっておこなわれる。上流側原料ガス供給管31、第1原料ガス供給管33、第2原料ガス供給管35、第1原料ガス供給バルブ32、および第2原料ガス供給バルブ34を併せて、「原料ガス供給部」とも呼ぶ。
第1原料ガス供給管33には、第1温度センサ91と、第1原料ガス流量計92と、第1O2センサ93Oと、第1NOXセンサ93Nと、第1入口CO2センサ93Cと、が配置されている。第2原料ガス供給管35には、同様に、第2温度センサ94と、第2ガス流量計95と、第2O2センサ96Oと、第2NOXセンサ96Nと、第2入口CO2センサ96Cと、が配置されている。これらのセンサは、第1実施形態の温度センサ91と、原料ガス流量計92と、O2センサ93Oと、NOXセンサ93Nと、入口CO2センサ93Cと同様である。
水素供給源40から供給されるH2は、第1水素供給管41を経由して第1反応器10に供給され、第2水素供給管43を経由して第2反応器20に供給される。第1水素供給管41には、第1水素流量計43H1が設けられ、第2水素供給管43には、第2水素流量計43H2が設けられている。第1水素供給バルブ42は、第1水素供給管41に設けられた仕切弁であり、開弁時には、第1反応器10にH2が供給され、閉弁時には供給が停止される。第2水素供給バルブ44は、第2水素供給管43に設けられた仕切弁であり、開弁時には、第2反応器20にH2が供給され、閉弁時には供給が停止される。第1水素供給バルブ42と第2水素供給バルブ44のそれぞれの開閉は、制御部70の制御によっておこなわれる。水素供給源40、第1水素供給バルブ42、および、第2水素供給バルブ44を併せて、「水素供給部」とも呼ぶ。
第1出口CO2センサ50は、第1反応器10から第1出口管51に出てくるガスに含まれるCO2の濃度を測定する。第2出口CO2センサ60は、第2出口管61において、第2反応器20のガス出口24に近接した位置に設けられ、ガス出口24を介して第2反応器20から第2出口管61に出てくるガスに含まれるCO2の濃度を測定する。第1出口CO2センサ50と第2出口CO2センサ60を、「出口濃度測定部」とも呼ぶ。
第1排気バルブ52は、第1出口管51と第1外部排出管53との間に設けられた仕切弁であり、開弁時には、第1出口管51と第1外部排出管53とが連通し、第1出口管51を流通するガスをメタン製造装置1Aの外部に排出できる。第1反応ガスバルブ54は、第1出口管51と反応混合ガス管81との間に設けられた仕切弁であり、開弁時には、第1出口管51と反応混合ガス管81とが連通し、第1出口管51を流通するガスを水素分離部80に供給できる。
第2排気バルブ62は、第2出口管61と第2外部排出管63との間に設けられた仕切弁であり、開弁時には、第2出口管61と第2外部排出管63とが連通し、第2出口管61を流通するガスをメタン製造装置1Aの外部に排出できる。第2反応ガスバルブ64は、第2出口管61と反応混合ガス管81との間に設けられた仕切弁であり、開弁時には、第2出口管61と反応混合ガス管81とが連通し、第2出口管61を流通するガスを水素分離部80に供給できる。
制御部70は、8つのバルブ32、34、42、44、52、54、62、64、2つの温度センサ91、94、2つのガス流量計92、95、2つのO2センサ93O、96O、2つのNOXセンサ93N、96N、4つのCO2センサ50、60、93C、96Cおよび、2つの水素流量計43H1、43H2と電気的に接続され、センサや流量計から出力された測定値に基づいて、8つのバルブの開閉制御をおこなう。8つのバルブの開閉を含む制御部70のメタン製造処理については後述する。
図7〜図10を用いて、制御部70のメタン製造処理について説明する。図7は、メタン製造処理を示すフローチャートである。図8は、ステップS11におけるガスの流通状態を示した説明図である。図9は、ステップS13〜S14におけるガスの流通状態を示した説明図である。図10は、ステップS17〜S18におけるガスの流通状態を示した説明図である。
図7に示すように、制御部70は、メタン製造装置1Aの始動後、まず、第1原料ガス供給バルブ32を開状態、第2原料ガス供給バルブ34を閉状態にする(ステップS11)。このときあわせて、制御部70は、第1排気バルブ52を開状態、第1反応ガスバルブ54を閉状態にする。この制御によって、図8に示すように、原料ガス供給源30から第1反応器10に原料ガスが供給される。このとき、第1反応器10に供給される原料ガスの温度、流量、O2濃度、NOX濃度、およびCO2濃度が第1温度センサ91、第1ガス流量計92、第1O2センサ93O、第1NOXセンサ93N、および第1入口CO2センサ93Cによって測定される。第1反応器10に供給された原料ガスに含まれるCO2およびNOXの一部は、触媒11に吸蔵され、O2、N2、H20等を含む残りの原料ガスは、第1出口管51と第1外部排出管53を経由して外部に排出される。
次に、制御部70は、第1反応器10のガス出口14におけるCO2濃度が閾値Th1を超えたか否かを判定する(ステップS12)。ここでは、第1実施形態と同様に、閾値Th1として100ppmが設定されている。制御部70は、第1反応器10のガス出口14におけるCO2濃度が閾値Th1を超えるまで第1反応器10への原料ガスの供給を継続する(ステップS12:NO)。
第1反応器10のガス出口14におけるCO2濃度が閾値Th1を超えると(ステップS12:YES)、制御部70は、第1原料ガス供給バルブ32を閉状態、第2原料ガス供給バルブ34を開状態にする(ステップS13)。この制御によって、第1反応器10への原料ガスの供給が停止され、第2反応器20への原料ガスの供給が開始される。このときあわせて、制御部70は、第2排気バルブ62を開状態、第2反応ガスバルブ64を閉状態にする。この制御によって、図9の第2反応器20に示すように、第2反応器20に原料ガスが供給される。このとき、第2反応器20に供給される原料ガスの温度、流量、O2濃度、NOX濃度、およびCO2濃度が第2温度センサ94、第2ガス流量計95、第2O2センサ96O、第2NOXセンサ96N、および、第2入口CO2センサ96Cによって測定される。第2反応器20に供給された原料ガスに含まれるCO2およびNOXの一部は、触媒21に吸蔵され、O2、N2、H20等を含む残りの原料ガスは、第2出口管61と第2外部排出管63を経由して外部に排出される。一方、第1反応器10は、原料ガスの供給が停止され、触媒11に十分にCO2およびNOXが吸蔵された状態となっている。
制御部70は、第1水素供給バルブ42を開状態にする(ステップS14)。このときあわせて、制御部70は、第1排気バルブ52を閉状態、第1反応ガスバルブ54を開状態にする。第1水素供給バルブ42を開状態にすることにより、図9の第1反応器10に示すように、第1反応器10にH2が供給される。これにより、触媒11に吸蔵されているCO2がH2によって還元されてメタンが生成される。また、触媒11に吸蔵されているNOXが、H2によって還元されて、窒素が生成される。
制御部70は、上記の式(1)を満たすモル数のH2を第1反応器10に供給した後、第1水素供給バルブ42を閉状態にする(ステップS15)。H2供給後、第1反応器10の内部において生成されたメタンと残存H2とを含む反応混合ガスは、ガス出口14を介して第1反応器10から第1出口管51に取り出される。取り出された反応混合ガスは、反応混合ガス管81を経由して水素分離部80に供給される。水素分離部80では、反応混合ガスから残存H2が分離され、メタンが取り出される。残存H2は、再利用管82を経由して水素供給源40に供給され、メタンは反応ガス管83から取り出される。一方、第2反応器20では、原料ガスの供給が継続されている。
制御部70は、第2反応器20のガス出口24におけるCO2濃度が閾値Th2を超えたか否かを判定する(ステップS16)。ここでは、閾値Th2として100ppmが設定されている。制御部70は、第2反応器20のガス出口24におけるCO2濃度が閾値Th2を超えるまで第2反応器20への原料ガスの供給を継続する(ステップS16:NO)。
第2反応器20のガス出口24におけるCO2濃度が閾値Th2を超えると(ステップS16:YES)、制御部70は、第1原料ガス供給バルブ32を開状態、第2原料ガス供給バルブ34を閉状態にする(ステップS17)。この制御によって、第2反応器20への原料ガスの供給が停止され、第1反応器10への原料ガスの供給が開始される。このときあわせて、制御部70は、第1排気バルブ52を開状態、第1反応ガスバルブ54を閉状態にする。この制御によって、図10の第1反応器10に示すように、第1反応器10に再度、原料ガスが供給され、触媒11にCO2およびNOXが吸蔵されるとともに、残りの原料ガスが第2外部排出管63から外部に排出される。一方、第2反応器20は、原料ガスの供給が停止され、触媒21に十分にCO2およびNOXが吸蔵された状態となっている。
制御部70は、第2水素供給バルブ44を開状態にする(ステップS18)。このときあわせて、制御部70は、第2排気バルブ62を閉状態、第2反応ガスバルブ64を開状態にする。第2水素供給バルブ44を開状態にすることにより、図10の第2反応器20に示すように、第2反応器20にH2が供給される。これにより、触媒21に吸蔵されているCO2がH2によって還元されてメタンが生成される。また、触媒21に吸蔵されているNOXが、H2によって還元されて、窒素が生成される。制御部70は、ステップS14と同様に、上記の式(1)を満たすモル数のH2を第2反応器20に供給する。なお、ここでは、M1H2は、第2反応器20に供給するH2のモル数であり、MCO2は、触媒21の吸蔵CO2モル数であり、MNOxは、触媒21の吸蔵NOxモル数であり、M2H2は第2反応器20内の触媒21の還元に使用される水素のモル数である。MCO2は、第2入口CO2センサ96C、第2ガス流量計95、および、第2温度センサ94のそれぞれの測定値から式(4)により推定することができる。MNOxは、第2NOXセンサ96N、第2ガス流量計95、および、第2温度センサ94のそれぞれの測定値から式(5)により推定することができる。
式(1)を満たすモル数のH2を第2反応器20に供給した後、制御部70は、第2水素供給バルブ44を閉状態にする(ステップS19)。H2供給後、第2反応器20の内部の反応混合ガスは、反応混合ガス管81を経由して水素分離部80に供給され、残存H2とメタンに分離される。一方、第1反応器10では、原料ガスの供給が継続されている。制御部70は、再度、ステップS12の処理から順に繰り返し実行する。
以上説明した、本実施形態のメタン製造装置1Aによれば、一方の反応器に原料ガスを供給して触媒にCO2およびNOXを吸蔵させ、その間、他方の反応器にH2を供給してメタン化反応およびNOX浄化反応を生じさせ、これらを交互に繰り返してメタンを製造することができる。そのため、原料ガスを連続的に継続して反応器に供給させることができるとともに、メタンを連続的に製造することができる。よって、本実施形態のメタン製造装置1Aによれば、連続的に供給される燃焼排ガスやバイオガス等、CO2およびNOXを含む原料ガスから低コストで連続的にメタンを製造することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・上記実施形態では、1つの反応器を備えるメタン製造装置1と、2つの反応器(第1反応器10および第2反応器20)を備えているメタン製造装置1Aを例示したが、メタン製造装置は、3つ以上の反応器を備えていてもよい。
・上記実施形態において、メタン製造装置が、出口CO2センサを備える例を示したが、出口CO2センサを備えなくてもよい。例えば、予め、触媒のCO2吸蔵が飽和する時間を実験的に調べておき、飽和する少し前に原料ガスの供給を停止するように、時間で制御してもよい。
・上記実施形態において、反応器10内の触媒11に吸蔵されている二酸化炭素のモル数、反応器10内の触媒11に吸蔵されている窒素酸化物のモル数、反応器10に供給される酸素のモル数を求める際に、式(4)、(5)、(6)において、tとしてステップT11〜T13の期間の長さ[秒]を用いて算出したが、これに限定されない。例えば、ステップT11〜T13の期間の長さを、細かく分割した任意の単位時間(t/n(n<t)あたりの吸蔵CO2モル数、吸蔵NOXモル数、およびO2モル数を算出し、その総和から求めてもよい。
・上記実施形態の原料ガス供給源30は、燃焼炉や原料ガスタンクの供給源によって構成されるものとした。しかし、原料ガス供給源30は、工場などの燃料炉から排出される排出ガスが流入する管として構成されていてもよい。すなわち、メタン製造装置1は、原料ガスの供給源を含んでもよい。
・上記実施形態のメタン製造処理では、閾値Th1は100ppmであるとした。しかし、閾値Th1は、大気のCO2濃度よりも小さい値であれば、100ppmに限定されず、任意の値とすることができる。ただし、閾値Th1は、20〜400ppmの範囲が好ましく、20〜150ppmの範囲がさらに好ましい。閾値Th2についても同様である。閾値Th1と閾値Th2は、互いに異なる値であってもよい。
・上記実施形態のメタン製造処理では、MCO2は、原料ガス供給管側の入口CO2センサ、ガス流量計、温度センサの測定値から推定するものとした。しかし、MCO2は、他の方法で推定してもよい。例えば、MCO2は、出口管側の出口CO2センサ、ガス流量計、温度センサの測定値の測定値から推定してもよい。
・上記実施形態のメタン製造装置の構成は例示であり、一部の構成を備えていなくてもよいし、他の構成を備えていてもよい。例えば、メタン製造装置は、原料ガス供給源30の下流側に脱水部を備えていてもよい。また、水素分離装置の直前にポンプを備えてもよい。また、ポンプ36の前に防塵除去のためのフィルターを備えてもよい。また、窒素ガス等の不活性ガス供給部を備え、反応器への供給ガスの切り替えの間に、パージ工程を加えてもよい。また、メタン製造装置は、水素分離部80を備えていなくてもよい。また、第1原料ガス供給バルブ32および第2原料ガス供給バルブ34の代わりに三方弁を備えていてもよい。
・第2実施形態の第1反応器10と第2反応器20は、互いに同様状、同容量であるものとした。しかし、第1反応器10と第2反応器20は、互いに形状や容量が異なっていてもよい。
・第2実施形態のメタン製造装置1Aは、メタン製造処理において、第1反応器10と第2反応器20のいずれか一方に、常に原料ガスが供給されるものとした。しかし、一方の反応器から他方の反応器へ原料ガスの供給を切り替えるとき、両方の反応器に原料ガスを供給しない期間が存在してもよい。または、第1反応器10と第2反応器20の両方に同時に供給される期間が存在してもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1、1A…メタン製造装置
10…反応器、第1反応器
20…第2反応器
11、21…触媒
12、22…原料ガス入口
13、23…H2入口
14、24…ガス出口
30…原料ガス供給源
31、33、35…原料ガス供給管
32、34…原料ガス供給バルブ
36…ポンプ
37…原料ガス貯蔵タンク
40…水素供給源
41、43…水素供給管
43H、43H1、43H2…水素流量計
42、44…水素供給バルブ
50、60…出口CO2センサ
51、61…出口管
52、62…排気バルブ
53、63…外部排出管
54、64…反応ガスバルブ
70…制御部
80…水素分離部
81…反応混合ガス管
82…再利用管
83…反応ガス管
91、94…温度センサ
92、95…ガス流量計
93C、96C…入口CO2センサ
93N、96N…NOXセンサ
93O、96O…O2センサ

Claims (8)

  1. 二酸化炭素と水素からメタンを製造するメタン製造装置であって、
    メタン化触媒性能および窒素酸化物浄化触媒性能を有する金属と、二酸化炭素吸蔵性能および窒素酸化物吸蔵性能を有する金属酸化物と、を含む触媒を収容する反応器と、
    二酸化炭素および窒素酸化物を含有する原料ガスの供給源から供給される前記原料ガスを前記反応器に供給する原料ガス供給部と、
    前記反応器に水素を供給する水素供給部と、
    前記原料ガス供給部を制御して、所定量の前記原料ガスを前記反応器に供給させた後、前記水素供給部を制御して、前記原料ガスが供給された前記反応器に、下記の式(1)を満たすモル数の水素を供給させる制御部と、
    を備える、
    メタン製造装置。
    1.1<M1H2/(4×MCO2+2×MNOX+M2H2) …(1)
    (式(1)において、M1H2は供給する水素のモル数であり、MCO2は水素が供給される反応器内の触媒に吸蔵されている二酸化炭素のモル数であり、MNOXは水素が供給される反応器内の触媒に吸蔵されている窒素酸化物のモル数であり、M2H2は水素が供給される反応器内の触媒の還元に使用される水素のモル数である。)
  2. 請求項1に記載のメタン製造装置において、
    前記M2H2は、下記の式(2)を満たす、メタン製造装置。
    M2H2=2×MO2 …(2)
    (式(2)において、MO2は反応器に供給される酸素のモル数である。)
  3. 請求項1に記載のメタン製造装置において、
    前記M2H2は、下記の式(3)を満たす、メタン製造装置。
    M2H2=0.1×MCA …(3)
    (式(3)において、MCAは水素が供給される反応器内の触媒の金属モル数である。)
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のメタン製造装置において、
    前記反応器は、前記反応器の内部のガスを取り出すための出口を備え、
    さらに、
    前記反応器の前記出口における二酸化炭素濃度を測定する出口濃度測定部を備え、
    前記制御部は、
    前記出口濃度測定部による測定値が、20ppm以上400ppm以下の所定の値より大きくなると、前記原料ガス供給部を制御して、前記原料ガスの供給を停止させる、
    メタン製造装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のメタン製造装置は、
    複数の前記反応器を備えており、
    前記原料ガス供給部は、前記原料ガスの供給先を切り替え可能であり、
    前記制御部は、
    前記原料ガス供給部を制御して、前記複数の反応器のうち、特定の反応器に所定量の前記原料ガスを供給させると、前記原料ガスの供給先を他の前記反応器に切り替えさせる、
    メタン製造装置。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載のメタン製造装置は、さらに、
    前記反応器から取り出された反応混合ガスから水素を分離するための水素分離部を備える、
    メタン製造装置。
  7. メタン化触媒性能および窒素酸化物浄化触媒性能を有する金属と、二酸化炭素吸蔵性能および窒素酸化物吸蔵性能を有する金属酸化物と、を含む触媒を収容する反応器と、
    二酸化炭素および窒素酸化物を含有する原料ガスの供給源から供給される前記原料ガスを前記反応器に供給する原料ガス供給部と、
    前記反応器に水素を供給する水素供給部と、を備えるメタン製造装置の制御方法であって、
    前記原料ガス供給部を制御して、所定量の前記原料ガスを前記反応器に供給させた後、前記水素供給部を制御して、前記原料ガスが供給された前記反応器に、下記の式(1)を満たすモル数の水素を供給させる、メタン製造装置の制御方法。
    1.1<M1H2/(4×MCO2+2×MNOX+M2H2) …(1)
    (式(1)において、M1H2は供給する水素のモル数であり、MCO2は水素が供給される反応器内の触媒に吸蔵されている二酸化炭素のモル数であり、MNOXは水素が供給される反応器内の触媒に吸蔵されている窒素酸化物のモル数であり、M2H2は水素が供給される反応器内の触媒の還元に使用される水素のモル数である。)
  8. メタン製造方法であって、
    メタン化触媒性能および窒素酸化物浄化触媒性能を有する金属と、二酸化炭素吸蔵性能および窒素酸化物吸蔵性能を有する金属酸化物と、を含む触媒が収容された反応器に対して、二酸化炭素および窒素酸化物を含有する原料ガスを供給して、前記触媒に二酸化炭素および前記窒素酸化物を吸蔵させる工程と、
    前記反応器への前記原料ガスの供給を停止する工程と、
    前記原料ガスの供給を停止する工程の後に、前記原料ガスが供給された前記反応器に、下記の式(1)を満たすモル数の水素を供給する工程と、を備える、
    メタン製造方法。
    1.1<M1H2/(4×MCO2+2×MNOX+M2H2) …(1)
    (式(1)において、M1H2は供給する水素のモル数であり、MCO2は水素が供給される反応器内の触媒に吸蔵されている二酸化炭素のモル数であり、MNOXは水素が供給される反応器内の触媒に吸蔵されている窒素酸化物のモル数であり、M2H2は水素が供給される反応器内の触媒の還元に使用される水素のモル数である。)
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