JP2019205055A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
図1を参照して、第1の実施形態のデジタルカメラ100の構成について説明する。図1は、デジタルカメラ100の構成の一例を示す図である。デジタルカメラ100は、画像処理装置の一例である。
図1において、レンズ群101は、フォーカスレンズを含むズームレンズである。絞り機能を備えるシャッター102が、レンズ群101と撮像部103との間に設けられている。撮像部103は、レンズ群101によって撮像面に形成される光学像を画素単位の電気信号に変換するCCD/CMOSイメージセンサを代表とする撮像素子を有する。A/D変換器104は、撮像部103が出力するアナログ信号をデジタル信号(画像データ)に変換する。
顔検出部113は、撮像された画像に含まれる顔領域を検出し、検出された顔領域のそれぞれについて、位置、大きさ、信頼度等の顔情報を求めることが可能である。顔検出部113は、ニューラルネットワークに代表される学習を用いた手法、目、鼻、口等の特徴部位を、画像領域からテンプレートマッチングを用い探し出し類似度が設定値より高ければ顔とみなす手法等、任意の方法を用いて顔領域を検出する。
不揮発性メモリ121は、電気的に消去・記録可能な、例えばEEPROM等であってよい。不揮発性メモリ121には、各種の設定値、GUIデータ等が記録される。システム制御部50がMPUやCPUである場合には、不揮発性メモリ121には、システム制御部50が実行するためのプログラムが記録される。
システムメモリ122は、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ121から読みだしたプログラム等を展開するために用いられる。
以上、デジタルカメラ100の構成について説明したが、必ずしもこの構成に限定されない。例えば、装置制御やデータの記憶等は、必ずしも1つのハードウェアで行う必要はなく、複数のハードウェアが処理を分担し、1つの手段として機能してもよい。逆に、1つのハードウェアが種々の処理を行うことで、複数の手段として機能してもよい。
画像処理部105は、リライティング処理を第1の画像及び第2の画像の何れに対しても実施できる。第1の画像は、リライティング処理の実行が指定された状態で撮像された画像である。第2の画像は、メニュー画面等からリライティング処理の実施が指示された、例えば記憶媒体112に記録済の画像である。また、画像処理部105は、リライティング処理において撮像時の情報が必要な場合、不揮発性メモリ121又はシステムメモリ122から読み出したり、画像ファイルのヘッダ等から取得したりする。
図1のA/D変換器104から画像処理部105に入力された画像信号は、画像信号生成部201に入力される。画像信号生成部201は、画素あたり1色(R、G、Bのいずれか1つ)の情報を有する画像信号に同時化処理(デモザイク処理)を行い、各画素が3色(RGB)の情報(画素値R、G、B)を有する画像信号を生成する。画像信号生成部201は、生成した画像信号をホワイトバランス調整部202へ出力する。画像信号生成部201によって生成される画像信号は、撮像画像のデータである。
ホワイトバランス調整部202は、画像信号生成部201から入力された撮像画像の画素値R、G、Bからホワイトバランスゲイン値を算出し、撮像画像の画素値R、G、Bにホワイトバランスゲインを適用して、ホワイトバランスゲインの調整を行う。ホワイトバランス調整部202は、ホワイトバランス調整が行われた撮像画像を仮想光源信号付加部205及び環境光状態検出部203へ出力する。
仮想光源制御部204は、環境光状態検出部203によって算出された環境光の状態を表す評価値に基づいて、被写体をリライティングする仮想光源の色特性を表すパラメータであるAr、Ag、Abを決定し、仮想光源信号付加部205へ出力する。環境光状態検出部203と仮想光源制御部204の動作については後述する。Ar、Ag、Abは、仮想光源の3色(RGB)の強度を表す。
ガンマ処理部206は、仮想光源信号付加部205によって入力されたリライティング処理後の撮像画像に対して、ガンマ補正を適用し、メモリ制御部107を通じて画像メモリ106へ出力する。
S301において、環境光状態検出部203は、ホワイトバランス調整部202から入力された撮像画像から、リライティング対象領域の抽出を行う。本実施形態では、図4に示すように、環境光状態検出部203は、リライティング対象領域を人物の顔領域401とする。リライティング対象領域を、RL領域とも呼ぶ。環境光状態検出部203は、リライティング対象領域が顔領域の場合、顔の器官(目、鼻、口等)や顔の輪郭情報、肌の色情報等を用いて、顔領域401を抽出する。S301の処理は、環境光状態検出部203以外の、例えば顔検出部113が行ってもよい。リライティング対象領域は、撮像画像の部分領域の一例である。
S303において、環境光状態検出部203は、S302で算出したブロックごとの平均輝度値に基づいて、ホワイトバランス調整部202から入力された撮像画像における環境光の状態を解析する。環境光状態検出部203は、環境光の状態として、環境光の分布の状態を解析する。より具体的には、環境光状態検出部203は、ブロックごとに、環境光が十分に照射されているか否かを判定する。環境光状態検出部203は、ブロックの平均輝度値が定められた輝度閾値以上である場合、そのブロックにおいて、環境光が十分に照射されていると判定する。定められた輝度閾値は、適正露出の明るさを表す。S303でのブロックの平均輝度値は、環境光の強度の一例である。定められた輝度閾値は、定められた強度の一例である。
S304の後にS305が実行される場合、リライティング対象領域の被写体に、環境光が十分に照射されているとみなせるので、仮想光源の色特性を調整する必要がない。そのため、仮想光源制御部204は、S305において、仮想光源の色特性を表すパラメータであるAr、Ag、Abを、Ar:Ag:Ab=1:1:1となるように決定する。これにより、仮想光源の各色(R、G、B)の強度が等しくなるように、仮想光源の色特性が決定される。
より具体的には、仮想光源制御部204は、リライティング対象領域の中の環境光が十分に照射されている領域について、画素値Rの積分値と画素値Gの積分値と画素値Bの積分値とを求める。そして、仮想光源制御部204は、求めた積分値の比率を、リライティング対象領域の中の環境光が十分に照射されている領域の画素値Rと画素値Gと画素値Bとの構成比を表す値であるR1、G1、B1とする。また、仮想光源制御部204は、リライティング対象領域の中の環境光が十分に照射されていない領域について、画素値Rの積分値と画素値Gの積分値と画素値Bの積分値とを求める。そして、仮想光源制御部204は、求めた積分値の比率を、リライティング対象領域の中の環境光が十分に照射されていない領域の画素値Rと画素値Gと画素値Bとの構成比を表す値であるR2、G2、B2とする。次いで、仮想光源制御部204は、仮想光源の色特性を表すパラメータであるAr、Ag、Abを、Ar:Ag:Ab=R1/R2:G1/G2:B1/B2となるように決定する。このように仮想光源の色特性を決定することにより、顔の暗い部分の明るさを補正しつつ、色のバランスが顔の環境光の当たっている領域の色に近づくような制御ができる。リライティング対象領域の中の環境光が十分に照射されている領域は、第1の領域の一例である。リライティング対象領域の中の環境光が十分に照射されていない領域は、第2の領域の一例である。画素値は、色情報の一例である。
S308において、リライティング対象領域の周囲の領域の平均輝度値が、リライティング対象領域の平均輝度値より、定められた第3の閾値TH3以上高いと判定された場合は、次のような場合が想定される。すなわち、リライティング対象領域の全体が暗く、かつ、リライティング対象領域の周囲の領域が明るい場合であり、逆光のようなシーンが想定される。この場合、リライティング対象領域には、環境光が当たっていないため、ホワイトバランス調整部202において、適切に色の特性が調整されていない場合がある。そのため、仮想光源の色特性を調整しないと、リライティング処理前のホワイトバランスのずれが強調されてしまい、画質が不自然になることがある。
より具体的には、仮想光源制御部204は、リライティング対象領域の周囲の領域について、画素値Rの積分値と画素値Gの積分値と画素値Bの積分値とを求める。そして、仮想光源制御部204は、求めた積分値の比率を、リライティング対象領域の周囲の領域の画素値Rと画素値Gと画素値Bとの構成比を表す値であるR3、G3、B3とする。また、仮想光源制御部204は、リライティング対象領域について、画素値Rの積分値と画素値Gの積分値と画素値Bの積分値とを求める。そして、仮想光源制御部204は、求めた積分値の比率を、リライティング対象領域の画素値Rと画素値Gと画素値Bとの構成比を表す値であるR2、G2、B2とする。次いで、仮想光源制御部204は、仮想光源の色特性を表すパラメータであるAr、Ag、Abを、Ar:Ag:Ab=R3/R2:G3/G2:B3/B2となるように決定する。このように仮想光源の色特性を決定することにより、顔の暗い部分の明るさを補正しつつ、色のバランスが顔の環境光の当たっている領域の色に近づくような制御ができる。
仮想光源制御部204は、被写体領域の輝度値における環境光の強度と被写体領域の周囲の領域の輝度値における環境光の強度との差が大きいほど、被写体領域の画素値を表すR2、G2、B2の重みが大きくなるように、Ar、Ag、Abを決定してもよい。被写体領域の輝度値は、被写体領域の環境光の強度の一例である。また、被写体領域の周囲の領域の輝度値は、被写体領域の周囲の領域の環境光の強度の一例である。
以上、環境光状態検出部203と仮想光源制御部204とにより、環境光の特性を解析して、仮想光源の色特性を決定する処理について説明した。図3で仮想光源の色特性を表すパラメータを決定する処理は、仮想光源の色特性を表すパラメータを決定する決定処理の一例である。
Rout = [Rt + Ar × cos(θ) ×(1/D^2)× Rv]/M ・・・ (式1)
Gout = [Gt + Ag × cos(θ) ×(1/D^2)× Gv]/M ・・・ (式2)
Bout = [Bt + Ab × cos(θ) ×(1/D^2)× Bv]/M ・・・ (式3)
ここで、Rt、Gt、Btは、処理対象画像のリライティング対象領域の各画素の画素値である。Ar、Ag、Abは、図3の処理で決定された仮想光源の色特性を表すパラメータである。Dは、仮想光源とリライティング対象領域の被写体との距離である。Rv、Gv、Bvは、光源反射色である。Mは、リライティング後の出力RGB値を正規化するための予め設定された係数である。角度θは、仮想光源制御部204が決定した仮想光の照射方向と、処理対象画像の被写体の法線ベクトルがなす角度である。ここで、角度θは、リライティング対象領域の各画素に対して被写体の法線ベクトルを算出し、法線方向のベクトルの方向と仮想光源照射方向とから算出することができる。
本実施形態では、角度θの決定方法については詳細に説明しないが、例えば特願2014−197506に記載されているような手法を用いて角度θを決定すればよい。これは、画像中の被写体領域の陰影状態を表す評価値を算出し、その評価値に基づいて仮想光源の位置(被写体に対しての角度)や強度を設定するものである。ただし、その他の手法を用いて角度θを決定してもよい。
Rout = [Rt × (1 + Ar × cos(θ) ×(1/D^2))]/M ・・・ (式4)
Gout = [Gt × (1 + Ag × cos(θ) ×(1/D^2))]/M ・・・ (式5)
Bout = [Bt × (1 + Ab × cos(θ) ×(1/D^2))]/M ・・・ (式6)
本実施形態では、光源反射色Rv、Gv、Bvの比率が元の画素値Rt、Gt、Btの比率と同じであるとして、仮想光源信号付加部205は、簡略化された上記の式4〜6を用いて、リライティングを行う。ここで説明した仮想光源信号付加部205が行うリライティング処理は、仮想光の影響を被写体領域に反映させる補正を行う補正処理の一例である。
第1の実施形態では、リライティング対象の領域を顔領域としているが、これ以外の被写体に対しても以上のような仮想光源の色特性の算出方法は有効である。
また、第1の実施形態では、適正露出のレベルを基準に、撮像画像の輝度分布を解析することで、撮像画像における環境光の影響を判定する。しかし、これ以外の方法で撮像画像における環境光の影響を判定してもよい。例えば、環境光状態検出部203は、撮像画像をブロック分割し、ブロックごとのヒストグラムからコントラスト判定し、コントラストから、環境光の影響を判定してもよい。また、環境光状態検出部203は、入力画像をブロック分割し、ブロックごとの画素値R、G、Bの比率の分布を求めることで、環境光の色を推定し、環境光の影響を判定してもよい。
次に、第2の実施形態のデジタルカメラ100について説明する。第1の実施形態と同様の点についての説明は省略する。
まず、図5を参照して、第2の実施形態の画像処理部105について説明する。図5は、画像処理部105の構成の一例を示す図である。第2の実施形態の画像処理部105は、画像信号生成部201と第1のホワイトバランス調整部501と環境光状態検出部203と第1の仮想光源制御部502と第2のホワイトバランス調整部503と第2の仮想光源制御部504とを有する。また、第2の実施形態の画像処理部105は、仮想光源信号付加部205とガンマ処理部206とを有する。
第2の実施形態では、第2のホワイトバランス調整部503によって、仮想光源の色特性の決定後に、環境光、及び、仮想光源光に基づいて画像全体の色バランスを調整することが可能となる。
S601において、環境光状態検出部203は、図3のS301と同様に、ホワイトバランス調整部202から入力された撮像画像からリライティング対象領域の抽出を行う。
S602において、環境光状態検出部203は、S601で抽出したリライティング対象領域を除く全領域に対し画素単位で輝度値を算出し、平均値を求めることで、平均輝度値Yoを算出する。
WBi_r = Gi/Ri ・・・ (式7)
WBi_b = Gi/Bi ・・・ (式8)
また、第2のホワイトバランス調整部503は、S603で算出された色の情報に基づいて、次の式9、式10を用いて、リライティング対象領域外において適切なホワイトバランス係数WBo_r、WBo_bを算出する。ホワイトバランス係数WBo_r、WBo_bは、第3のホワイトバランス係数の一例である。
WBo_r = Go/Ro ・・・ (式9)
WBo_b = Go/Bo ・・・ (式10)
第2のホワイトバランス調整部503は、第1の仮想光源制御部502を介して、環境光状態検出部203からS603で算出された色の情報を取得する。
WB_r=WBi_r・Yi/(Yi+Yo)+WBo_r・(1−Yi/(Yi+Yo)) ・・・ (式11)
WB_b=WBi_b・Yi/(Yi+Yo)+WBo_b・(1−Yi/(Yi+Yo)) ・・・ (式12)
そして、第2のホワイトバランス調整部503は、算出したWB_r、WB_bを使用して、第1のホワイトバランス調整部501から取得した撮像画像の各画素の画素値を調整することで、撮像画像のホワイトバランスを調整する。第2のホワイトバランス調整部503は、ホワイトバランスが調整された撮像画像を第2の仮想光源制御部504に出力する。ホワイトバランスは、色バランスの一例である。
そして、仮想光源信号付加部205は、第2の仮想光源制御部504を介して第2のホワイトバランス調整部503から取得した撮像画像のリライティング対象領域について、次の処理を行う。すなわち、仮想光源信号付加部205は、このリライティング対象領域について、第1の実施形態で説明した式4〜6を用いて、画素ごとに、画素値Rout、Gout、Boutを算出する。これにより、仮想光源から被写体に仮想的に照射される仮想光の影響を、第2のホワイトバランス調整部503によりホワイトバランスが調整された画像のリライティング対象領域に反映できる。S607で再度、式4〜6を用いて、画素ごとに、画素値Rout、Gout、Boutを算出するのは、第2のホワイトバランス調整部503でホワイトバランス係数が変更されることで、式4〜6の画素値Rt、Gt、Btが変わるためである。第2のホワイトバランス調整部503の処理は、仮想光の影響を被写体領域に反映させる補正を行う補正処理の一例である。仮想光源信号付加部205は、リライティング対象領域について仮想光の影響を反映させた撮像画像をガンマ処理部206に出力する。
第2の実施形態では、仮想光源の色特性を表すAr、Ag、Abが全て1である場合で説明したが、Ar、Ag、Abの少なくとも2つの値が異なるように、仮想光源の色特性を任意に設定してもよい。
また、第1の実施形態で説明した図3の第1の画像処理によって、Ar、Ag、Abを決定してもよい。この場合、環境光状態検出部203は、第1の実施形態の環境光状態検出部203が行う処理も実行し、環境光の状態を表す評価値を、第1の仮想光源制御部502、及び、第2の仮想光源制御部504に出力する。第1の仮想光源制御部502は、第1のホワイトバランス調整部501から環境光状態検出部203を介して取得した撮像画像に基づいて、第1の実施形態の仮想光源制御部204と同様に、Ar、Ag、Abを決定する。第1の仮想光源制御部502がAr、Ag、Abを決定する処理は、仮想光源の色特性を表すパラメータを決定する第2の決定処理の一例である。第2の仮想光源制御部504は、第2のホワイトバランス調整部503から取得した撮像画像に基づいて、第1の実施形態の仮想光源制御部204と同様に、Ar、Ag、Abを決定する。第2の仮想光源制御部504がAr、Ag、Abを決定する処理は、仮想光源の色特性を表すパラメータを決定する第3の決定処理の一例である。仮想光源信号付加部205は、処理対象画像のリライティング対象領域に対して、リライティング処理によって仮想光源から照射される仮想光の影響が反映された撮像画像を生成する。処理対象画像は、第2のホワイトバランス調整部503によってホワイトバランスの調整がされた撮像画像である。
上記の実施形態では、撮像できるデジタルカメラ100を対象として説明した。しかし、デジタルカメラ100の代わりに、図3の第1の画像処理、リライティング処理、図5の第2の画像処理が実行できる画像処理装置を使用してもよい。この画像処理装置は、撮像の機能はなくてもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、上記の実施形態を任意に組み合わせてもよい。
105 画像処理部
202 ホワイトバランス調整部
203 環境光状態検出部
204 仮想光源制御部
501 第1のホワイトバランス調整部
203 環境光状態検出部
502 第1の仮想光源制御部
503 第2のホワイトバランス調整部
504 第2の仮想光源制御部
Claims (18)
- 仮想光を照射した影響を撮像画像に反映させる画像処理装置であって、
撮像画像における環境光の分布情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記環境光の分布情報に基づいて、前記仮想光の光源である仮想光源の色特性を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された前記仮想光源の色特性に基づいて、前記仮想光の影響を、前記撮像画像の部分領域に反映させる補正を行う補正手段と、
を有する画像処理装置。 - 前記決定手段は、前記環境光の分布情報に基づいて前記環境光が定められた強度以上で照射していると判定された前記撮像画像の領域の色情報に基づいて、前記仮想光源の色特性を決定する請求項1記載の画像処理装置。
- 前記決定手段は、前記部分領域に含まれる領域であって、前記環境光の分布情報に基づいて前記環境光が前記定められた強度以上で照射していると判定された領域である第1の領域の色情報と、前記部分領域に含まれる領域であって、前記環境光の分布情報に基づいて前記環境光が前記定められた強度以上で照射していないと判定された領域である第2の領域の色情報と、に基づいて、前記仮想光源の色特性を決定する請求項2記載の画像処理装置。
- 前記決定手段は、前記第1の領域の色情報と、前記第2の領域の色情報と、に基づいて、前記第1の領域のブロックの数が多いほど、又は、前記第1の領域における前記環境光の強度が高いほど、前記第1の領域の色情報の重みが大きくなるように、前記仮想光源の色特性を決定する請求項3記載の画像処理装置。
- 前記部分領域のブロックの数に対する前記第1の領域のブロックの数の割合が、第1の閾値より小さく、かつ、前記第1の閾値より小さい第2の閾値以上の場合、前記決定手段は、前記部分領域の前記第1の領域の色情報と、前記第2の領域の色情報と、に基づいて、前記仮想光源の色特性を決定する請求項3又は4記載の画像処理装置。
- 前記部分領域のブロックの数に対する前記第1の領域のブロックの数の割合が、前記第1の閾値以上の場合、前記決定手段は、前記仮想光源の各色の強度が等しくなるように、前記仮想光源の色特性を決定する請求項5記載の画像処理装置。
- 前記環境光の分布情報に基づいて、前記部分領域の周囲の領域における前記環境光の強度が、前記部分領域における前記環境光の強度より、定められた値以上高いと判定された場合、前記決定手段は、前記部分領域の色情報と、前記部分領域の周囲の領域の色情報と、に基づいて、前記仮想光源の色特性を決定する請求項1記載の画像処理装置。
- 前記環境光の分布情報に基づいて、前記部分領域の周囲の領域における前記環境光の強度が、前記部分領域における前記環境光の強度より、定められた値以上高いと判定された場合、前記決定手段は、前記部分領域における前記環境光の強度と前記部分領域の周囲の領域における前記環境光の強度との差が大きいほど、前記部分領域の色情報の重みが大きくなるように、前記部分領域の色情報と、前記部分領域の周囲の領域の色情報と、に基づいて、前記仮想光源の色特性を決定する請求項7記載の画像処理装置。
- 前記部分領域の周囲の領域における前記環境光の強度が、前記部分領域における前記環境光の強度より、前記定められた値以上高くないと判定された場合、前記決定手段は、前記仮想光源の各色の強度が等しくなるように、前記仮想光源の色特性を決定する請求項7又は8記載の画像処理装置。
- 前記取得手段は、前記撮像画像の明るさ、色、及び、コントラストの何れかに基づいて前記環境光の前記分布情報を取得することを特徴とする請求項1乃至9何れか1項記載の画像処理装置。
- 仮想光を照射した影響を撮像画像に反映させる画像処理装置であって、
前記仮想光の影響を前記撮像画像に反映させる前に、前記仮想光の影響を反映させた場合の前記撮像画像に対する第1のホワイトバランス係数を決定する第1の決定手段と、
前記第1の決定手段により決定された前記第1のホワイトバランス係数を用いて、前記撮像画像のホワイトバランスを調整する調整手段と、
前記仮想光の影響を、前記撮像画像の部分領域に反映させる補正を行う補正手段と、
を有する画像処理装置。 - 前記第1の決定手段は、前記仮想光の影響を反映させた場合の前記部分領域の輝度値と、前記撮像画像の前記部分領域に含まれない領域の輝度値と、に基づいて、前記第1のホワイトバランス係数を決定する請求項11記載の画像処理装置。
- 前記第1の決定手段は、
前記部分領域の色情報に基づいて、第2のホワイトバランス係数を決定し、
前記撮像画像の前記部分領域に含まれない領域の色情報に基づいて、第3のホワイトバランス係数を決定し、
前記第2のホワイトバランス係数と、前記第3のホワイトバランス係数と、前記仮想光の影響を反映させた場合の前記部分領域の輝度値と、前記撮像画像の前記部分領域に含まれない領域の輝度値と、に基づいて、前記第1のホワイトバランス係数を決定する請求項11又は12記載の画像処理装置。 - 前記補正手段は、前記調整手段によってホワイトバランスが調整された前記撮像画像に対して、前記仮想光の影響を前記部分領域に反映させる補正を行う請求項11乃至13何れか1項記載の画像処理装置。
- 前記撮像画像における環境光の分布情報に基づいて、前記仮想光の光源である仮想光源の色特性を決定する第2の決定手段と、
前記調整手段によってホワイトバランスが調整された前記撮像画像における環境光の分布情報に基づいて、前記仮想光源の色特性を決定する第3の決定手段と、
を更に有し、
前記第1の決定手段は、前記第2の決定手段によって決定された前記仮想光源の色特性に応じた前記仮想光の前記部分領域への影響に基づいて、第1のホワイトバランス係数を決定し、
前記補正手段は、前記調整手段によってホワイトバランスが調整された前記撮像画像を対象として、前記第3の決定手段によって決定された前記仮想光源の色特性に基づいて、前記仮想光の影響を、前記部分領域に反映させる補正を行う請求項11乃至14何れか1項記載の画像処理装置。 - 仮想光を照射した影響を撮像画像に反映させる画像処理装置の制御方法であって、
撮像画像における環境光の分布情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記環境光の分布情報に基づいて、前記仮想光の光源である仮想光源の色特性を決定する決定ステップと、
前記決定ステップによって決定された前記仮想光源の色特性に基づいて、前記仮想光の影響を、前記撮像画像の部分領域に反映させる補正を行う補正ステップと、
を含む画像処理装置の制御方法。 - 仮想光を照射した影響を撮像画像に反映させる画像処理装置の制御方法であって、
前記仮想光の影響を前記撮像画像に反映させる前に、前記仮想光の影響を反映させた場合の前記撮像画像に対するホワイトバランス係数を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにより決定された前記ホワイトバランス係数を用いて、前記撮像画像のホワイトバランスを調整する調整ステップと、
前記仮想光の影響を、前記撮像画像の部分領域に反映させる補正を行う補正ステップと、
を含む画像処理装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至15何れか1項記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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