JP2019204740A - 電池モジュールの製造方法及び電池モジュール - Google Patents

電池モジュールの製造方法及び電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】シール部の第1樹脂部と圧力調整弁の第2樹脂部とを互いに十分に溶着できる電池モジュールの製造方法及び電池モジュールを提供する。【解決手段】複数のバイポーラ電極13間に設けられた内部空間Vと連通された連通孔29hを有するシール部16と、シール部16に取り付けられ、連通孔29hと連通された連通孔40hを有する圧力調整弁12とを備えたバイポーラ電池2の製造方法は、連通孔29hの縁の周囲に位置する第1面29sを有する第1樹脂部29の第1面29sと連通孔40hの縁の周囲に位置する第2面40sを有する第2樹脂部40の第2面40sとの間に金属部材31を配置する工程と、金属部材31を誘導加熱することによって、連通孔29hと連通孔40hとが互いに連通されるように、第1面29sと第2面40sとを互いに溶着する工程とを含む。【選択図】図9

Description

本発明の一側面は、電池モジュールの製造方法及び電池モジュールに関する。
例えば特許文献1に記載されたバイポーラ電池が知られている。このバイポーラ電池は、複数のバイポーラ電極が積層された電極積層体と、電極積層体を取り囲むように配置された複数のシール層とを備えている。複数のシール層同士は熱溶着される。
特開2005−190713号公報
バイポーラ電池では、隣り合う複数のバイポーラ電極間に設けられた内部空間の圧力が上昇することがある。そこで、内部空間内のガスを放出するために、内部空間と連通された第1連通孔をシール部に形成し、第1連通孔と連通された第2連通孔を有する圧力調整弁をシール部に取り付けることが考えられる。内部空間の圧力が予め設定された圧力値を超えると、内部空間内のガスは、第1連通孔及び第2連通孔を通過して圧力調整弁から外部に放出される。
通常、シール部は第1連通孔が形成された第1樹脂部を備え、圧力調整弁は第2連通孔が形成された第2樹脂部を備えている。第2連通孔が第1連通孔に連通するように第2樹脂部を第1樹脂部に溶着することにより、圧力調整弁をシール部に取り付けることができる。第2樹脂部を第1樹脂部に溶着する方法としては、上述の熱溶着が考えられる。
しかしながら、例えば第1樹脂部及び第2樹脂部を外側から加熱する熱溶着では、第1樹脂部及び第2樹脂部の溶着面のうち内側に位置する部分が十分に加熱されないおそれがある。その結果、第1樹脂部と第2樹脂部とが互いに十分に溶着されないおそれがある。
本発明の一側面は、シール部の第1樹脂部と圧力調整弁の第2樹脂部とを互いに十分に溶着できる電池モジュールの製造方法及び電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電池モジュールの製造方法は、複数のバイポーラ電極が積層された電極積層体と、前記電極積層体を取り囲むように配置され、前記複数のバイポーラ電極間に設けられた内部空間と連通された第1連通孔を有するシール部と、前記シール部に取り付けられ、前記第1連通孔と連通された第2連通孔を有する圧力調整弁とを備えた電池モジュールの製造方法であって、前記第1連通孔の縁の周囲に位置する第1面を有する第1樹脂部の前記第1面と前記第2連通孔の縁の周囲に位置する第2面を有する第2樹脂部の前記第2面との間に金属部材を配置する工程と、前記金属部材を誘導加熱することによって、前記第1連通孔と前記第2連通孔とが互いに連通されるように、前記第1面と前記第2面とを互いに溶着する工程と、を含む。
この電池モジュールの製造方法によれば、第1面と第2面との間に配置された金属部材を誘導加熱することによって、金属部材の周囲から第1面及び第2面を加熱できる。よって、第1樹脂部及び第2樹脂部を外側から加熱する場合に比べて、第1面のうち内側に位置する部分及び第2面のうち内側に位置する部分を十分に加熱できる。したがって、第1面と第2面とが互いに十分溶着されるので、シール部の第1樹脂部と圧力調整弁の第2樹脂部とを互いに十分に溶着できる。
前記金属部材を配置する工程では、前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方に設けられた凹部に前記金属部材が嵌合してもよい。この場合、金属部材が凹部に嵌合することによって、第1樹脂部と第2樹脂部との位置合わせ精度を更に向上できる。
本発明の一側面に係る電池モジュールは、複数のバイポーラ電極が積層された電極積層体と、前記電極積層体を取り囲むように配置され、前記複数のバイポーラ電極間に設けられた内部空間と連通された第1連通孔を有するシール部と、前記シール部に取り付けられ、前記第1連通孔と連通された第2連通孔を有する圧力調整弁と、を備え、前記シール部は、前記第1連通孔の縁の周囲に位置する第1面を有する第1樹脂部を備え、前記圧力調整弁は、前記第2連通孔の縁の周囲に位置する第2面を有する第2樹脂部を備え、前記第1面と前記第2面とは互いに溶着されており、前記第1面と前記第2面との間には金属部材が配置されている。
この電池モジュールでは、製造の際に、第1面と第2面との間に配置された金属部材を誘導加熱することによって、金属部材の周囲から第1面及び第2面を加熱できる。よって、第1樹脂部及び第2樹脂部を外側から加熱する場合に比べて、第1面のうち内側に位置する部分及び第2面のうち内側に位置する部分を十分に加熱できる。したがって、第1面と第2面とが互いに十分溶着されるので、シール部の第1樹脂部と圧力調整弁の第2樹脂部とを互いに十分に溶着できる。
本発明の一側面によれば、シール部の第1樹脂部と圧力調整弁の第2樹脂部とを互いに十分に溶着できる電池モジュールの製造方法及び電池モジュールが提供され得る。
一実施形態に係る電池モジュールを備えた蓄電装置を示す概略断面図である。 電池モジュールの概略断面図である。 電池モジュールの概略斜視図である。 電池モジュールの一部を示す分解斜視図(一部断面を含む)である。 シール部の第1樹脂部を示す平面図である。 圧力調整弁を示す斜視図である。 圧力調整弁の第2樹脂部を示す平面図である。 シール部の第1樹脂部と圧力調整弁の第2樹脂部との間に金属部材を配置する工程を示す断面図である。 シール部の第1樹脂部と圧力調整弁の第1樹脂部とを互いに溶着する工程を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。図面には必要に応じてXYZ直交座標系が示される。
図1は、本発明の一実施形態に係る電池モジュールを備えた蓄電装置を示す概略断面図である。図1において、蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の車両のバッテリとして使用される。蓄電装置1は、複数(ここでは3つ)の電池モジュールとしてのバイポーラ電池2を備えている。バイポーラ電池2は、例えばニッケル水素二次電池である。
複数のバイポーラ電池2は、金属製の導電板3を介して積層されている。導電板3は、積層方向(Z軸方向)の両端に位置するバイポーラ電池2の外側にも配置されている。バイポーラ電池2及び導電板3は、例えば積層方向から見て矩形状(平面視矩形状)を呈している。導電板3は、隣り合うバイポーラ電池2と電気的に接続されている。これにより、複数のバイポーラ電池2が積層方向に直列接続されている。
積層方向の一端(ここでは下端)に位置する導電板3には、正極端子4が接続されている。積層方向の他端(ここでは上端)に位置する導電板3には、負極端子5が接続されている。正極端子4及び負極端子5は、積層方向に垂直な方向(X軸方向)に延在している。このような正極端子4及び負極端子5を設けることにより、蓄電装置1の充放電を実施することができる。
導電板3は、バイポーラ電池2において発生した熱を放出するための放熱板としても機能し得る。導電板3には、積層方向と正極端子4及び負極端子5の延在方向とに垂直な方向(Y軸方向)に延在した複数の空隙3aが設けられている。これらの空隙3aを空気等の冷媒が通過することにより、バイポーラ電池2からの熱を効率的に外部に放出することができる。
また、蓄電装置1は、バイポーラ電池2及び導電板3を積層方向に拘束する拘束ユニット6を備えている。拘束ユニット6は、バイポーラ電池2及び導電板3を積層方向に挟む1対の拘束プレート7と、これらの拘束プレート7同士を締結する複数組のボルト8及びナット9とを有している。
拘束プレート7は、鉄等の金属で形成されている。各拘束プレート7と導電板3との間には、樹脂フィルム等の絶縁フィルム10がそれぞれ配置されている。拘束プレート7及び絶縁フィルム10は、例えば平面視矩形状を呈している。ボルト8の軸部8aが各拘束プレート7に設けられた挿通孔7aを挿通した状態で、軸部8aの先端部にナット9が螺合することで、バイポーラ電池2、導電板3及び絶縁フィルム10に積層方向の拘束荷重が付与される。
図2は、バイポーラ電池2の概略断面図である。図3は、バイポーラ電池2の概略斜視図である。図2及び図3において、バイポーラ電池2は、複数のセル(例えば24セル)が積層された構造(複数セル構造)を有している。バイポーラ電池2は、モジュール本体11と、このモジュール本体11の一側面に取り付けられた複数(ここでは4つ)の圧力調整弁12とを備えている。
モジュール本体11は、複数のバイポーラ電極13がセパレータ14を介して積層されてなる電極積層体15と、この電極積層体15を取り囲むように配置されたシール部16とを備えている。
バイポーラ電極13及びセパレータ14は、例えば平面視矩形状を呈している。セパレータ14は、積層方向に隣り合うバイポーラ電極13の間に配置されている。バイポーラ電極13は、集電体であるニッケル箔17と、このニッケル箔17の上面17a(一方面)に形成された正極18と、ニッケル箔17の下面17b(他方面)に形成された負極19とを有している。
バイポーラ電極13の正極18は、セパレータ14を挟んで積層方向に隣り合う一方のバイポーラ電極13の負極19と対向している。バイポーラ電極13の負極19は、セパレータ14を挟んで積層方向に隣り合う他方のバイポーラ電極13の正極18と対向している。
電極積層体15の最下層には、正極側終端電極20が配置されている。正極側終端電極20は、ニッケル箔17と、このニッケル箔17の上面17aに形成された正極18とを有している。電極積層体15の最上層には、負極側終端電極21が配置されている。負極側終端電極21は、ニッケル箔17と、このニッケル箔17の下面17bに形成された負極19とを有している。正極側終端電極20の正極18は、セパレータ14を挟んで最下層のバイポーラ電極13の負極19と対向している。負極側終端電極21の負極19は、セパレータ14を挟んで最上層のバイポーラ電極13の正極18と対向している。正極側終端電極20及び負極側終端電極21のニッケル箔17は、積層方向に隣り合う導電板3(図1参照)に接続されている。
正極18は、ニッケル箔17の一方面に正極活物質を塗工することにより形成されている。正極活物質としては、例えばコバルト(Co)酸化物コートが施された水酸化ニッケルが用いられる。負極19は、ニッケル箔17の他方面に負極活物質を塗工することにより形成されている。負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が用いられる。ニッケル箔17の縁部17cは、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっている。
セパレータ14は、正極18と負極19との間に配置され、正極18と負極19とを隔離する。セパレータ14は、積層方向から見てニッケル箔17よりも小さく且つ正極18及び負極19よりも大きい。セパレータ14は、例えばシート状に形成されている。セパレータ14は、ポリエチレン(PE)またはポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、もしくはPE、PP、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはメチルセルロース等からなる不織布または織布等で形成されている。また、セパレータ14は、フッ化ビニリデン樹脂化合物等で補強されていてもよい。なお、セパレータ14の形状としては、特にシート状に限られず、袋状であってもよい。
シール部16は、電極積層体15の周囲に配置され、各ニッケル箔17の縁部17cをそれぞれ保持する複数の一次シール部22と、これらの一次シール部22の周囲に配置された二次シール部23とを有している。
各一次シール部22は、積層方向に沿ってニッケル箔17毎に配置されている。一次シール部22は、枠状に形成されている。一次シール部22は、ニッケル箔17の縁部17cに熱溶着により接合されている。
積層方向に隣り合うニッケル箔17間には、ニッケル箔17、正極18、負極19及び一次シール部22によって画成された内部空間Vが設けられている。従って、電極積層体15には、複数の内部空間Vが設けられている。セパレータ14内を含む内部空間Vには、アルカリ性の電解液が注入されている。アルカリ性の電解液としては、例えば水酸化カリウム水溶液等を含むアルカリ溶液が用いられている。一次シール部22は、内部空間Vを封止する。バイポーラ電池2の各セルは、2つのニッケル箔17、正極18、負極19、セパレータ14及び一次シール部22により構成され、内部空間Vを有している。
二次シール部23は、角筒状を有している。二次シール部23は、内部空間Vを更に封止する。二次シール部23は、各一次シール部22に接合されている。二次シール部23は、例えば射出成形等により形成されている。
一次シール部22及び二次シール部23は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)または変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等の樹脂で形成されている。
シール部16を構成する一の壁部16aには、圧力調整弁12が取り付けられる複数(ここでは4つ)の弁取付領域24が設けられている。一次シール部22の各弁取付領域24には、図4に示されるように、複数(ここでは6つ)の連通孔25(第1連通孔)がそれぞれ設けられている。連通孔25は、各弁取付領域24において2列3段(Y軸方向に2列、Z軸方向に3段)に配列されている。従って、連通孔25は、壁部16aにおいて8列3段に配列されている。各連通孔25は、異なるセルの内部空間Vとそれぞれ連通されている。
二次シール部23の各弁取付領域24には、図4に示されるように、各連通孔25と連通された複数(ここでは6つ)の連通孔26(第1連通孔)がそれぞれ設けられている。連通孔26は、一次シール部22側から二次シール部23の外側面に向かって徐々に幅広となるようにテーパ状に形成されている。連通孔26は、各弁取付領域24において2列3段に配列されている。
二次シール部23の各弁取付領域24の外側面には、略枠状の接合用突起27がそれぞれ設けられている。接合用突起27は、モジュール本体11と圧力調整弁12とを接合する。接合用突起27は、一方の列の流路28を形成する枠状の第1樹脂部29と、他方の列の流路28を形成する枠状の第1樹脂部30とを有している。第1樹脂部29,30は、二次シール部23の材料と同じ樹脂で形成されている。第1樹脂部29,30は同じ形状を有しており、Z軸方向において互いにずれている。第1樹脂部29,30間にはZ軸方向に延在する隙間が形成されている。
図5は、シール部16の第1樹脂部29,30を示す平面図である。図4及び図5に示されるように、第1樹脂部29は、複数(ここでは3つ)の連通孔26にそれぞれ連通された複数(ここでは3つ)の連通孔29h(第1連通孔)の縁の周囲に位置する第1面29sを有している。各連通孔29hは、X軸方向に垂直な方向に切った断面で矩形状を呈している。第1面29s上には枠状の金属部材31が配置される。金属部材31は板状部材である。金属部材31は、各連通孔29hを取り囲むように配置される。X軸方向から見て、金属部材31は第1面29sと同様の形状を有している。金属部材31の縁は、第1面29sの縁とは離間しており、第1面29sの縁よりも内側に配置される。金属部材31は、例えば銅又はステンレス等で形成される。X軸方向において、金属部材31は第1面29sから突出している。第1面29sには凹部29aが形成されており、凹部29aに金属部材31が嵌合している。
第1樹脂部30は、複数(ここでは3つ)の連通孔26にそれぞれ連通された複数(ここでは3つ)の連通孔30h(第1連通孔)の縁の周囲に位置する第1面30sを有している。第1面30s上には枠状の金属部材32が配置される。金属部材32は板状部材である。金属部材32は、各連通孔30hを取り囲むように配置される。X軸方向から見て、金属部材32は第1面30sと同様の形状を有している。金属部材32の縁は、第1面30sの縁とは離間しており、第1面30sの縁よりも内側に配置される。金属部材32は、例えば金属部材31の材料と同じ金属で形成される。X軸方向において、金属部材32は第1面30sから突出している。第1面30sには凹部30aが形成されており、凹部30aに金属部材32が嵌合している。
連通孔25,26,29h,30hは、内部空間Vに電解液を注入するための注液孔として機能する。また、連通孔25,26,29h,30hは、電解液が注入された後は、内部空間Vで発生したガスが流れる流路28となる。従って、流路28は、各弁取付領域24において2列3段に配列されている。流路28は、X軸方向に垂直な方向に切った断面で矩形状を呈している。一方の列の流路28は、他方の列の流路28に対して積層方向(Z軸方向)にずれている。
圧力調整弁12は、図4に示されるように、ケース33と、複数(ここでは6つ)の弁体34と、カバー35とを有している。ケース33は、例えばPP、PPSまたは変性PPE等の樹脂で形成されている。ケース33は、底面を含む底壁部36を有している。底壁部36には、底面からカバー35側に向けて貫通した複数(ここでは6つ)の連通孔37(第2連通孔)が設けられている。これらの連通孔37は、モジュール本体11の各連通孔26とそれぞれ連通されている。連通孔37は、X軸方向に垂直な方向に切った断面で円形状を呈している(図6参照)。
図6は、圧力調整弁12の斜視図である。図6に示されるように、ケース33の底面には、略枠状の接合用突起38がそれぞれ設けられている。接合用突起38は、モジュール本体11と圧力調整弁12とを接合する。接合用突起38は、一方の列の流路39を形成する枠状の第2樹脂部40と、他方の列の流路39を形成する枠状の第2樹脂部41とを有している。第2樹脂部40,41は、ケース33の材料と同じ樹脂で形成されている。第2樹脂部40,41は同じ形状を有しており、Z軸方向において互いにずれている。第2樹脂部40,41間にはZ軸方向に延在する隙間が形成されている。
図7は、圧力調整弁12の第2樹脂部40,41を示す平面図である。図6及び図7に示されるように、第2樹脂部40は、第1樹脂部29の第1面29s(図5参照)に溶着される第2面40sを有する。第2面40sは、複数(ここでは3つ)の連通孔37にそれぞれ連通された複数(ここでは3つ)の連通孔40h(第2連通孔)の縁の周囲に位置する。各連通孔40hは、各連通孔29hに連通される。各連通孔40hは、X軸方向に垂直な方向に切った断面で矩形状を呈している。第2面40sには凹部40aが設けられる。凹部40aは、各連通孔40hを取り囲むように配置される。凹部40aには、金属部材31が嵌合する。金属部材31は第1面29sと第2面40sとの間に配置される。
第2樹脂部41は、第1樹脂部30の第1面30s(図5参照)に溶着される第2面41sを有する。第2面41sは、複数(ここでは3つ)の連通孔37にそれぞれ連通された複数(ここでは3つ)の連通孔41h(第2連通孔)の縁の周囲に位置する。各連通孔41hは、各連通孔30hに連通される。各連通孔41hは、X軸方向に垂直な方向に切った断面で矩形状を呈している。第2面41sには凹部41aが設けられる。凹部41aは、各連通孔41hを取り囲むように配置される。凹部41aには、金属部材32が嵌合する。金属部材32は第1面30sと第2面41sとの間に配置される。
また、ケース33は、図4に示されるように、弁体34を収容する複数(ここでは6つ)の収容凹部44aを形成する内壁部44を有している。内壁部44は、底壁部36と一体化されている。収容凹部44aは、X軸方向に垂直な方向に切った断面で円形状を呈している。収容凹部44aは、連通孔37と連通可能となっている。
弁体34は、連通孔37を塞ぐように収容凹部44aに収容されている。弁体34は、ゴム等の弾性体で形成された円柱状部材である。弁体34は、連通孔37を開閉させる。弁体34の外側面と内壁部44の内壁面との間には、隙間が設けられている。
カバー35は、ケース33の開口を塞ぐ板状部材である。カバー35は、例えばPP、PPSまたは変性PPE等の樹脂で形成されている。カバー35は、ケース33の開口端面に熱溶着により接合されている。カバー35は、複数の弁体34をケース33の底壁部36に押し付ける押圧部材としても機能する。ケース33の内壁部44とカバー35との間には、収容凹部44aと連通した収容空間Sが設けられている。また、カバー35には、複数(ここでは2つ)の排気口45が設けられている。排気口45は、収容空間Sと連通されている。
このような圧力調整弁12において、ケース33の連通孔37,40h,41hは、二次シール部23の連通孔26,29h,30h及び一次シール部22の連通孔25を通してモジュール本体11の内部空間Vと連通されている。内部空間Vの圧力が設定圧よりも低いときは、連通孔37が弁体34によって塞がれた閉弁状態に維持される。内部空間Vの圧力が上昇して設定圧以上になると、弁体34が底壁部36から離間するように弾性変形し、連通孔37の閉塞が解除された開弁状態となる。その結果、内部空間Vからのガスが弁体34の外側面と内壁部44の内壁面との隙間及び収容空間Sを通って排気口45から排出されるようになる。
上述のバイポーラ電池2は、例えば図8及び図9に示されるように以下のように製造される。図8は、シール部の第1樹脂部と圧力調整弁の第2樹脂部との間に金属部材を配置する工程を示す断面図である。図9は、シール部の第1樹脂部と圧力調整弁の第1樹脂部とを互いに溶着する工程を示す断面図である。
まず、モジュール本体11、圧力調整弁12及び金属部材31,32を準備する。続いて、図8(a)に示されるように、第1樹脂部29の第1面29sと第2樹脂部40の第2面40sとの間に金属部材31を配置する。このとき、金属部材31は、第1面29sに設けられた凹部29a及び第2面40sに設けられた凹部40aに嵌合する。第1面29sと第2面40sとは互いに当接している。同時に、図8(b)に示されるように、第1樹脂部30の第1面30sと第2樹脂部41の第2面41sとの間に金属部材32を配置する。このとき、金属部材32は、第1面30sに設けられた凹部30a及び第2面41sに設けられた凹部41aに嵌合する。第1面30sと第2面41sとは互いに当接している。
次に、図9(a)に示されるように、例えば誘導加熱装置50により金属部材31を誘導加熱することによって、連通孔29hと連通孔40hとが互いに連通されるように、第1面29sと第2面40sとを互いに溶着する。同時に、図9(b)に示されるように、例えば誘導加熱装置50により金属部材32を誘導加熱することによって、連通孔30hと連通孔41hとが互いに連通されるように、第1面30sと第2面41sとを互いに溶着する。誘導加熱装置50は、第1面29s,30s及び第2面40s,41sと平行な平面において、第1面29s,30s及び第2面40s,41sの周囲を取り囲むように配置され得る。金属部材31,32は、誘導加熱装置50の高周波コイルにより形成された磁界によって自己発熱する。第1樹脂部29,30及び第2樹脂部40,41は、発熱した金属部材31,32によって加熱される。その結果、金属部材31の周囲に位置する第1樹脂部29と第2樹脂部40とが溶融して互いに溶着される。同様に、金属部材32の周囲に位置する第1樹脂部30と第2樹脂部41とが溶融して互いに溶着される。したがって、金属部材31は第1樹脂部29及び第2樹脂部40によって覆われることになり、金属部材32は第1樹脂部30及び第2樹脂部41によって覆われることになる。このようにして、バイポーラ電池2が製造される。
上述のバイポーラ電池2の製造方法によれば、第1面29sと第2面40sとの間に配置された金属部材31を誘導加熱することによって、金属部材31の周囲から第1面29s及び第2面40sを加熱できる。よって、第1樹脂部29及び第2樹脂部40を外側から加熱する場合に比べて、第1面29sのうち内側に位置する部分及び第2面40sのうち内側に位置する部分を十分に加熱できる。したがって、第1面29sと第2面40sとが互いに十分溶着されるので、第1樹脂部29と第2樹脂部40を互いに十分に溶着できる。同様に、第1面30sと第2面41sとの間に配置された金属部材32を誘導加熱することによって、金属部材32の周囲から第1面30s及び第2面41sを加熱できる。よって、第1樹脂部30及び第2樹脂部41を外側から加熱する場合に比べて、第1面30sのうち内側に位置する部分及び第2面41sのうち内側に位置する部分を十分に加熱できる。したがって、第1面30sと第2面41sとが互いに十分溶着されるので、第1樹脂部30と第2樹脂部41を互いに十分に溶着できる。
さらに、金属部材31により溶着部を補強することができるので、第1面29sと第2面40sとの接合強度が高くなる。同様に、金属部材32により溶着部を補強することができるので、第1面30sと第2面41sとの接合強度が高くなる。
また、金属部材31,32を配置する工程において、溶着前に第1樹脂部29と第2樹脂部40との位置合わせ及び第1樹脂部30と第2樹脂部41との位置合わせを行うことにより、位置合わせが行われた状態で第1樹脂部29,30と第2樹脂部40,41とを互いに溶着できる。よって、第1樹脂部29,30及び第2樹脂部40,41が加熱されて樹脂が溶融した状態で位置合わせを行う必要がない。その結果、第1樹脂部29と第2樹脂部40との位置合わせ及び第1樹脂部30と第2樹脂部41との位置合わせを高精度に行うことができる。
また、誘導加熱装置50の高周波コイルにより形成される磁界の強度を制御することにより、第1樹脂部29,30及び第2樹脂部40,41の溶融速度又は溶融量を調整することができる。
また、金属部材31の周囲から第1樹脂部29と第2樹脂部40とが溶融するため、第1面29sのうち連通孔29hの縁に位置する部分及び第2面40sのうち連通孔40hの縁に位置する部分が過度に加熱されることを抑制できる。その結果、溶融した樹脂により連通孔29h,40hが閉塞されることを抑制できる。また、金属部材32の周囲から第1樹脂部30と第2樹脂部41とが溶融するため、第1面30sのうち連通孔30hの縁に位置する部分及び第2面41sのうち連通孔41hの縁に位置する部分が過度に加熱されることを抑制できる。その結果、溶融した樹脂により連通孔30h,41hが閉塞されることを抑制できる。
また、金属部材31を配置する工程において金属部材31が凹部29a及び凹部40aに嵌合していると、第1樹脂部29と第2樹脂部40との位置合わせ精度を更に向上できる。同様に、金属部材32を配置する工程において金属部材32が凹部30a及び凹部41aに嵌合していると、第1樹脂部30と第2樹脂部41との位置合わせ精度を更に向上できる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、第1樹脂部29,30が接合用突起27を構成しているが、第1樹脂部29,30の形状は特に限定されない。第1樹脂部29,30は、突起を構成せずに、例えばシール部16の壁部16aと同一平面の第1面29s,30sを有してもよい。
上記実施形態では、第2樹脂部40,41が接合用突起38を構成しているが、第2樹脂部40,41の形状は特に限定されない。第2樹脂部40,41は、突起を構成せずに、例えばケース33の底壁部36の底面と同一平面の第2面40s,41sを有してもよい。
上記実施形態では、第1樹脂部29,30がシール部16のうち第1樹脂部29,30以外の部分に一体化された状態で、第1面29s,30sと第2面40s,41sとの間に金属部材31,32を配置し、第1面29s,30sと第2面40s,41sとを互いに溶着している。しかしながら、第1樹脂部29,30を有するベース部材と圧力調整弁12との間に金属部材31,32を配置し、第1面29s,30sと第2面40s,41sとを互いに溶着し、溶着後、シール部16のうち第1樹脂部29,30以外の部分にベース部材を一体化してもよい。この場合、シール部16に比べて小さいベース部材を用いて溶着を行うことができる。
上記実施形態では、金属部材31が各連通孔29hを全周にわたって取り囲むように配置されているが、金属部材31は各連通孔29hの周囲の一部に沿って配置されてもよい。例えば、複数の金属部材31が、互いに離間して、各連通孔29hを取り囲むように間欠的に配置されてもよい。同様に、金属部材32は各連通孔30hの周囲の一部に沿って配置されてもよい。
上記実施形態では、第1面29s及び第2面40sに凹部29a,40aがそれぞれ設けられているが、凹部29a,40aが設けられていなくてもよいし、第1面29s及び第2面40sのいずれか一方のみに凹部が設けられてもよい。同様に、第1面30s及び第2面41sに凹部29a,40aが設けられていなくてもよいし、第1面30s及び第2面41sのいずれか一方のみに凹部が設けられてもよい。
上記実施形態では、電池モジュールとしてのバイポーラ電池2はニッケル水素二次電池であるが、本発明は、特にニッケル水素二次電池には限られず、リチウムイオン二次電池等にも適用可能である。
2…バイポーラ電池(電池モジュール)、12…圧力調整弁、13…バイポーラ電極、15…電極積層体、16…シール部、29,30…第1樹脂部、29a,30a,40a,41a…凹部、29h,30h…連通孔(第1連通孔)、29s,30s…第1面、31,32…金属部材、40,41…第2樹脂部、40h,41h…連通孔(第2連通孔)、40s,41s…第2面、V…内部空間。

Claims (3)

  1. 複数のバイポーラ電極が積層された電極積層体と、前記電極積層体を取り囲むように配置され、前記複数のバイポーラ電極間に設けられた内部空間と連通された第1連通孔を有するシール部と、前記シール部に取り付けられ、前記第1連通孔と連通された第2連通孔を有する圧力調整弁とを備えた電池モジュールの製造方法であって、
    前記第1連通孔の縁の周囲に位置する第1面を有する第1樹脂部の前記第1面と前記第2連通孔の縁の周囲に位置する第2面を有する第2樹脂部の前記第2面との間に金属部材を配置する工程と、
    前記金属部材を誘導加熱することによって、前記第1連通孔と前記第2連通孔とが互いに連通されるように、前記第1面と前記第2面とを互いに溶着する工程と、
    を含む、電池モジュールの製造方法。
  2. 前記金属部材を配置する工程では、前記第1面及び前記第2面の少なくとも一方に設けられた凹部に前記金属部材が嵌合する、請求項1に記載の電池モジュールの製造方法。
  3. 複数のバイポーラ電極が積層された電極積層体と、
    前記電極積層体を取り囲むように配置され、前記複数のバイポーラ電極間に設けられた内部空間と連通された第1連通孔を有するシール部と、
    前記シール部に取り付けられ、前記第1連通孔と連通された第2連通孔を有する圧力調整弁と、
    を備え、
    前記シール部は、前記第1連通孔の縁の周囲に位置する第1面を有する第1樹脂部を備え、
    前記圧力調整弁は、前記第2連通孔の縁の周囲に位置する第2面を有する第2樹脂部を備え、
    前記第1面と前記第2面とは互いに溶着されており、
    前記第1面と前記第2面との間には金属部材が配置されている、電池モジュール。
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