JP2019204419A - 要介護認定システム、要介護認定方法、および、要介護認定プログラム - Google Patents

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匠 西井
麻理恵 白井
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麻理恵 白井
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Tomohiro Tomari
智大 泊
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Tatsuki Doko
立樹 道幸
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晃平 江口
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Abstract

【課題】ユーザの要介護認定を簡易かつ迅速に行う。【解決手段】要介護認定システムは、ユーザの行動を検出するセンサ群(検出部)と、センサ群が検出した情報に基づいて、ユーザの行動を解析する行動解析部(画像解析部192、機器データ解析部194)と、ユーザの主治医が作成した電子カルテを解析する電子カルテ解析部198と、画像解析部192および機器データ解析部194の解析結果と、電子カルテ解析部の解析結果に基づいて、ユーザの要介護度を導出する要介護度導出部200と、を備える。これにより、介護認定審査会がユーザの要介護認定を行う時間およびコスト、および、ユーザの主治医が主治医意見書を作成する時間およびコストを削減することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、ユーザの要介護認定を行う要介護認定システム、要介護認定方法、および、要介護認定プログラムに関する。
特許文献1には、ユーザに装着可能な装着型センサ等から収集したデータに基づいて、介護認定審査会がユーザの要介護認定を行う際に利用できるチェックリストを生成することについて開示がある。
特開2016−99768号公報
しかし、特許文献1において、最終的にユーザの要介護認定を行うのは介護認定審査会である。そのため、チェックリストを生成してから介護認定審査会が要介護認定を行うまでに長時間を費やす問題があった。したがって、ユーザの要介護認定を簡易かつ迅速に行うことが希求されている。
そこで、本発明は、ユーザの要介護認定を簡易かつ迅速に行うことが可能な要介護認定システム、要介護認定方法、および、要介護認定プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の要介護認定システムは、ユーザの行動を検出する検出部と、前記検出部が検出した情報に基づいて、前記ユーザの行動を解析する行動解析部と、前記ユーザの主治医が作成した電子カルテを解析する電子カルテ解析部と、前記行動解析部の解析結果および前記電子カルテ解析部の解析結果に基づいて、前記ユーザの要介護度を導出する要介護度導出部と、を備える。
前記ユーザの行動を解析した解析結果に基づいて、前記ユーザの生活機能状態に関する第1状態情報を導出する第1状態情報導出部と、前記電子カルテを解析した解析結果に基づいて主治医意見書を生成し、前記主治医意見書から取得される情報に基づいて前記ユーザの生活機能状態に関する第2状態情報を導出する第2状態情報導出部と、前記第1状態情報と前記第2状態情報とを比較する状態比較部と、を備えてもよい。
前記状態比較部は、前記第1状態情報と前記第2状態情報とが一致しない場合、前記第1状態情報導出部に対し前記第1状態情報を再導出させてもよい。
前記状態比較部は、前記第1状態情報と前記第2状態情報とが一致しない場合、前記主治医に対し前記電子カルテを再作成させてもよい。
前記状態比較部は、前記第1状態情報と前記第2状態情報とが一致しない場合、過去に前記第1状態情報を構成する要素および前記第2状態情報を構成する要素のうちどちらの優先度が高いと判定されたかを示す優先度情報に基づいて、前記第1状態情報を構成する要素および前記第2状態情報を構成する要素から選択された要素を含む第3状態情報を生成してもよい。
前記第1状態情報に基づいて、前記ユーザの介護にかかる時間に関する第1時間情報を導出する第1時間情報導出部と、前記第2状態情報に基づいて、前記ユーザの介護にかかる時間に関する第2時間情報を導出する第2時間情報導出部と、前記第1時間情報と前記第2時間情報とを比較する時間比較部と、を備えてもよい。
前記時間比較部は、前記第1時間情報と前記第2時間情報とが一致しない場合、前記第1時間情報導出部に対し前記第1時間情報を再導出させてもよい。
前記時間比較部は、前記第1時間情報と前記第2時間情報とが一致しない場合、前記第2時間情報導出部に対し前記第2時間情報を再導出させてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の要介護認定方法は、ユーザの行動を検出するステップと、前記ユーザの行動を検出した情報に基づいて、前記ユーザの行動を解析するステップと、前記ユーザの主治医が作成した電子カルテを解析するステップと、前記ユーザの行動を解析した解析結果および前記電子カルテを解析した解析結果に基づいて、前記ユーザの要介護度を導出するステップと、を備える。
上記課題を解決するために、本発明の要介護認定プログラムは、コンピュータに、ユーザの行動を検出するステップと、前記ユーザの行動を検出した情報に基づいて、前記ユーザの行動を解析するステップと、前記ユーザの主治医が作成した電子カルテを解析するステップと、前記ユーザの行動を解析した解析結果および前記電子カルテを解析した解析結果に基づいて、前記ユーザの要介護度を導出するステップと、を実行させる。
本発明によれば、ユーザの要介護認定を簡易かつ迅速に行うことが可能となる。
要介護認定システムの概略的な構成を示した説明図である。 センター装置の概略的な構成を示した機能ブロック図である。 要介護度導出処理の概略的な流れを示すフローチャートである。 図3のステップS308で実行される電子カルテ解析処理の概略的な流れを示すフローチャートである。 図3のステップS314で実行される要介護度導出処理の概略的な流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
介護保険の被保険者(以下、単にユーザという)が保険によるサービスを利用するためには、介護の必要性の有無やその程度についての認定(以下、要介護認定という)を、保険者である自治体から受ける必要がある。
そのため、ユーザは、自治体から要介護認定を受けるために、まず自治体に対し要介護認定の申請を行う。自治体は、ユーザから要介護認定の申請を受けると、ユーザ宅に調査員を派遣し、認定調査を行う。
また、介護保護法では、ユーザから要介護認定の申請を受けた自治体は、ユーザの「身体上又は精神上の障害(生活機能低下)の原因である疾病又は負傷の状況等」について、主治医から意見を求めることとされている。そのため、自治体は、ユーザから要介護認定の申請を受けた際、ユーザの主治医に意見書(以下、主治医意見書という)の作成を依頼する。
さらに、自治体は、介護に関する有識者から構成される介護認定審査会を設置し、介護認定審査会によりユーザ(すなわち、申請者)の要介護認定を行わせる。介護認定審査会は、調査員の認定調査により得られた調査情報および主治医により作成された主治医意見書に基づいて、ユーザの要介護認定を行う。自治体は、介護認定審査会の判定結果を受けて、要介護認定の結果をユーザに通知する。
このように、自治体は、ユーザの要介護認定を行うために、多大な時間およびコストを費やしていた。そのため、ユーザの要介護認定を行う際に、自治体の負担が大きいという問題があった。そこで、本実施形態の要介護認定システムは、ユーザの要介護認定を簡易かつ迅速に行うべく、センサおよび人工知能(AI)等を用いてユーザの要介護認定を効率化する。
(要介護認定システム100)
図1は、要介護認定システム100の概略的な構成を示した説明図である。図1に示すように、要介護認定システム100は、センサ群110と、スマートメータ120と、ネットワーク130と、センター装置140と、電子カルテサーバ150とを含んで構成される。
センサ群110は、ユーザ宅160の屋内に設けられ、ユーザUの行動を検出する検出部として機能する。なお、センサ群110は、ユーザ宅160の屋内に限らず、ユーザ宅160の屋外に設けられるものを含んでもよい。センサ群110は、撮像装置110aと、電気機器110bと、ガス機器110cと、電子機器110dとを含んで構成される。
撮像装置110aは、ユーザ宅160に1または複数設けられる。撮像装置110aは、ユーザ宅160に住むユーザUを撮像して画像データを生成する。ここで、ユーザUは、要介護認定の申請者である。撮像装置110aとスマートメータ120とは、有線または無線により接続される。撮像装置110aは、画像データをスマートメータ120に送信する。
電気機器110bは、ユーザ宅160に1または複数設けられる。電気機器110bは、例えば、照明機器、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビ等である。電気機器110bとスマートメータ120は、有線または無線により接続される。電気機器110bは、ユーザUにより利用された利用情報をスマートメータ120に送信する。
ガス機器110cは、ユーザ宅160に1または複数設けられる。ガス機器110cは、例えば、ガスコンロ、温水機器(例えば、給湯器)、暖房機器(例えば、ガスファンヒーター)等である。ガス機器110cとスマートメータ120は、有線または無線により接続される。ガス機器110cは、ユーザUにより利用された利用情報をスマートメータ120に送信する。
電子機器110dは、ユーザ宅160に1または複数設けられる。電子機器110dは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、パソコン、ゲーム機等である。なお、電子機器110dは、カメラ等の撮影機能が設けられている場合、撮像装置110aの代わりに用いられてもよい。つまり、電子機器110dは、撮像装置110aの代わりに、ユーザUを撮像して画像データを生成し、生成した画像データをスマートメータ120に送信してもよい。電子機器110dとスマートメータ120は、有線または無線により接続される。
電子機器110dは、ユーザUにより利用された利用情報をスマートメータ120に送信する。なお、電子機器110dは、スマートメータ120を介して、センター装置140とデータを送受信することができる。
また、電子機器110dは、撮像装置110aと、電気機器110bと、ガス機器110cと有線または無線により通信可能に構成されてもよい。電子機器110dは、撮像装置110aと、電気機器110bと、ガス機器110cから受信したデータを処理してスマートメータ120に送信することができる。
ここで、電子機器110dには、要介護認定用のアプリがインストールされていてもよい。要介護認定用のアプリがインストールされることで、電子機器110dは、撮像装置110aと、電気機器110bと、ガス機器110cから要介護認定に必要なデータだけを抽出することができる。
そうすることで、撮像装置110aと、電気機器110bと、ガス機器110cに搭載されるメモリの容量を最小限に抑えることができる。また、電子機器110dおよびスマートメータ120の通信量を最小限に抑えることができる。なお、要介護認定用のアプリは、スマートメータ120にインストールされてもよい。
スマートメータ120は、撮像装置110aと、電気機器110bと、電子機器110d等を含む電力を消費する機器全体の電力使用量を計測する。また、スマートメータ120は、ガス機器110cを含むガスを消費する機器全体のガス使用量を計測する。
本実施形態では、スマートメータ120を単独で設ける例を示しているが、スマートメータ120は、電力使用量を計測するスマートメータと、ガス使用量を計測するスマートメータとが独立して(別体で)設けられてもよい。スマートメータ120は、通信機能を有し、撮像装置110aと、電気機器110bと、ガス機器110cと通信(例えば、無線LAN通信)を行うことができる。
また、スマートメータ120は、ネットワーク130を介してセンター装置140と通信を行うことができる。ネットワーク130は、例えば、インターネット、携帯電話網、PHS(Personal Handyphone System)網等を含む通信網である。スマートメータ120は、ネットワーク130を介して、センサ群110から検出されたデータ、すなわち、画像データおよび機器データ(電力使用量やガス使用量等)をセンター装置140に送信する。
スマートメータ120によりセンサ群110から検出されたデータを送信することで、別途新しい通信網を構築することなく、センター装置140に要介護認定に必要なデータを送信することができる。また、スマートメータ120は、機器データと画像データの取得時間を基に、機器データと画像データを関連付けることができる。また、スマートメータ120から送信する機器データと画像データとの通信タイミングを異ならせることで、送信効率を向上させることができる。
電子カルテサーバ150は、複数の患者に関する電子カルテの情報を記憶しているサーバである。電子カルテサーバ150は、少なくともユーザUの主治医が作成した電子カルテを記憶している。電子カルテサーバ150は、ネットワーク130を介してセンター装置140と通信を行うことができる。電子カルテサーバ150は、ネットワーク130を介して、電子カルテの情報をセンター装置140に送信することができる。
センター装置140は、コンピュータ等で構成され、要介護認定システム100の管理者側に属する機器である。センター装置140は、スマートメータ120および電子カルテサーバ150と通信し、スマートメータ120および電子カルテサーバ150から要介護認定に必要なデータを収集する。
センター装置140は、収集したデータを分析し、分析結果を基にユーザUの要介護度を導出する。また、センター装置140は、ネットワーク130を介して、ユーザUの要介護度の判定結果を不図示の自治体に送信(報告)することができる。
(センター装置140)
図2は、センター装置140の概略的な構成を示した機能ブロック図である。センター装置140は、通信部170と、記憶部180と、中央制御部190とを含んで構成される。通信部170は、ネットワーク130との通信を確立し、例えば、スマートメータ120や電子カルテサーバ150等と通信する。記憶部180は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、HDD等で構成され、センター装置140に用いられるプログラムや各種データを記憶する。
中央制御部190は、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)で構成され、記憶部180に格納されたプログラムを用い、センター装置140全体を制御する。また、中央制御部190は、画像解析部192、機器データ解析部194、状態解析部196、電子カルテ解析部(生成部)198、要介護度導出部200、出力制御部202としても機能する。
画像解析部192は、撮像装置110aから得られる画像データ(例えば、動画データや定期的に取得される静止画データ)を処理する。画像解析部192は、例えば、パターンマッチング、モデルマッチング、人工知能技術などを用いて、ユーザ宅160内のユーザUを識別する。また、画像解析部192は、ユーザ宅160内の家具の種類および配置を識別する。
画像解析部192は、画像データを時系列に処理し、連続する画像データからユーザUの動き(速度や加速度)を解析する。画像解析部192は、ユーザUの体全体だけでなく、腕や足等の局所的な動きを解析することができる。
また、画像解析部192は、ユーザUの動きと家具の種類および配置とを基に、ユーザUの行動を解析する。これにより、画像解析部192は、例えば、ユーザUの身体の筋力や各部位の可動範囲等を推定することができる。
画像解析部192は、ユーザUの行動の解析結果を記憶部180に記憶させ、記憶部180に解析結果を蓄積させる。画像解析部192は、記憶部180に蓄積(例えば、数か月から数十年)されたデータを時系列的に比較することで、ユーザUの経年による身体の筋力の変化や各部位の可動範囲の変化等を検知することができる。
機器データ解析部194は、電気機器110bと、ガス機器110cと、電子機器110dから得られる機器データを処理する。機器データ解析部194は、例えば、ディスアグリゲーション技術を用いて、ユーザUが利用している電気機器110bのうち、各電気機器の個別の電力使用量とその機器の種類を推定することができる。
また、機器データ解析部194は、例えば、ディスアグリゲーション技術を用いて、ユーザUが利用している電子機器110dのうち、各電子機器の個別の電力使用量とその機器の種類を推定することができる。なお、ディスアグリゲーション技術としては、様々な既存の技術を適用できるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
また、機器データ解析部194は、例えば、ディスアグリゲーション技術を用いて、ユーザUが利用しているガス機器110cのうち、各ガス機器の個別のガス使用量とその機器の種類を推定することができる。
機器データ解析部194は、各電気機器の個別の電力使用量とその機器の種類と、各電子機器の個別の電力使用量とその機器の種類と、各ガス機器の個別のガス使用量とその機器の種類に基づき、ユーザUの行動を解析する。これにより、機器データ解析部194は、ユーザUの身体の筋力や各部位の可動範囲等を推定することができる。
また、機器データ解析部194は、ユーザUの行動の解析結果を記憶部180に記憶させ、記憶部180に解析結果を蓄積させる。機器データ解析部194は、記憶部180に蓄積(例えば、数か月から数十年)されたデータを時系列的に比較することで、ユーザUの経年による身体の筋力の変化や各部位の可動範囲の変化等を検知することができる。このように、画像解析部192および機器データ解析部194は、ユーザUの行動を解析する行動解析部として機能する。
状態解析部196は、画像解析部192および機器データ解析部194のうち少なくとも一方の解析結果に基づいて、ユーザUの傷病や心身の状態(以下、生活機能状態という)を判定する。ここで、生活機能とは、体および精神の働き、体の部分である「心身機能」、ADL(日常生活行為)、外出、家事、職業に関する生活行為全般である「活動」、家庭や社会での役割を果たすことである「参加」、のすべてを含む包括概念である。
状態解析部196は、画像解析部192の解析結果に加え、機器データ解析部194の解析結果を用いることで、ユーザUの生活機能状態をより正確に判定することができる。例えば、状態解析部196は、画像解析結果からユーザUの足の筋力低下を判定したとする。このとき、状態解析部196は、機器データ解析部194の解析結果から、冷蔵庫の開閉が以前より著しく減少している場合や、ガスコンロの使用頻度が著しく低下している場合に、その判定を補強することができる。
このように、状態解析部196は、センサ群110から検出されたデータを基に、ユーザの生活機能状態に関する情報(以下、第1状態情報という)を導出する第1状態情報導出部として機能する。
状態解析部196は、導出した第1状態情報を、ネットワーク130およびスマートメータ120を介して電子機器110dに通知してもよい。第1状態情報を電子機器110dに通知することで、ユーザUまたはユーザ宅160に住むユーザU以外の人物は、ユーザUの生活機能状態を容易に把握することができる。
電子カルテ解析部198は、電子カルテサーバ150から得られるユーザUの主治医が作成した電子カルテを解析する。具体的に、電子カルテ解析部198は、ユーザUの主治医が作成した電子カルテから要介護認定に必要な情報を抽出し、主治医意見書を自動生成する。
要介護度導出部200は、状態解析部196の判定結果(すなわち、第1状態情報)と、電子カルテ解析部198の解析結果(すなわち、解析結果を基に自動生成された主治医意見書)とに基づいて、ユーザUの要介護度を導出する。
出力制御部202は、要介護度導出部200の判定結果を、不図示の自治体に送信するように、通信部170を制御する。
図3は、要介護度導出処理の概略的な流れを示すフローチャートである。ユーザUが自治体に要介護認定の申請を行うと、自治体は、センター装置140に対し、ユーザUの要介護認定を依頼する。センター装置140は、自治体からユーザUの要介護認定の依頼を受けると、以下で説明する要介護度導出処理を実行する。
画像解析部192は、撮像装置110aから得られる画像データを処理し、ユーザUの行動を解析する(ステップS302)。ユーザ宅160に撮像装置110aが設置されていない場合、センター装置140は、ユーザ宅160に撮像装置110aを設置するよう業者に依頼してもよい。
機器データ解析部194は、電気機器110b、ガス機器110c、および、電子機器110dから得られる機器データを処理し、ユーザUの行動を解析する(ステップS304)。
状態解析部196は、画像解析部192および機器データ解析部194の解析結果を基に、ユーザUの生活機能状態に関する情報(すなわち、第1状態情報)を導出する(ステップS306)。例えば、状態解析部196は、画像解析部192および機器データ解析部194の解析結果を基に、所定の状態判定プログラム(状態判定ロジック)を用いて第1状態情報を導出する。
電子カルテ解析部198は、電子カルテサーバ150から得られるユーザUの主治医が作成した電子カルテを解析する(ステップS308)。ステップS308で実行される具体的な処理については後述する。
電子カルテ解析部198は、電子カルテを解析した解析結果に基づいて、ユーザUが「要介護対象外」であるか否か判定する(ステップS310)。電子カルテ解析部198は、ユーザUが「要介護対象外」である場合、ステップS314に進み、ユーザUが「要介護対象」である場合、ステップS312に進む。「要介護対象外」および「要介護対象」については、上記ステップS308で実行される具体的な処理と合わせて説明する。
電子カルテ解析部198は、ユーザUが「要介護対象」である場合、ユーザUの主治医が作成した電子カルテから抽出した情報を基に、主治医意見書を自動生成する(ステップS312)。ステップS312で実行される具体的な処理については後述する。
要介護度導出部200は、ステップS306の判定結果(第1状態情報)と、ステップS308の解析結果(あるいは、ステップS312で生成した主治医意見書)とを基に、ユーザUの要介護度を導出する(ステップS314)。ステップS314で実行される具体的な処理については後述する。
出力制御部202は、ステップS314の判定結果を、不図示の自治体に送信し(ステップS316)、要介護度導出処理を終了する。これにより、不図示の自治体は、出力制御部202から送信されたユーザUの要介護度の判定結果を取得することができる。したがって、不図示の自治体は、取得したユーザUの要介護度の判定結果を基に、ユーザUの要介護認定を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、センター装置140は、図3のステップS302〜S316を逐次的に処理する例について説明したが、これに限定されない。例えば、センター装置140は、図3のステップS302〜S306と、ステップS308〜S312を、入れ替えて処理してもよい。また、図3のステップS302〜S306と、ステップS308〜S312を並行して処理してもよい。いずれの場合も、ステップS314では、ステップS306の判定結果と、ステップS308の解析結果(あるいは、ステップS312で生成した主治医意見書)とを基に、ユーザUの要介護度が導出される。
図4は、図3のステップS308で実行される電子カルテ解析処理の概略的な流れを示すフローチャートである。
電子カルテ解析部198は、ユーザUの主治医が作成した電子カルテから抽出した情報を基に、ユーザUの年齢を判定する(ステップS402)。電子カルテ解析部198は、ユーザUの年齢が「40歳未満」である場合、ステップS404に進む。
電子カルテ解析部198は、ユーザUの年齢が「40歳以上65歳未満」である場合、ステップS406に進む。電子カルテ解析部198は、ユーザUの年齢が「65歳以上」である場合、ステップS408に進む。
電子カルテ解析部198は、ユーザUの年齢が「40歳未満」である場合、ユーザUが「要介護対象外」であると判定し(ステップS404)、電子カルテ解析処理を終了する。これは、介護保険制度は、40歳以上でないと利用できないからである。
ここで、電子カルテ解析部198は、ステップS404の処理を実行した場合、主治医意見書を生成しない。この場合、電子カルテ解析部198は、主治医意見書を生成する時間およびコストを削減することができる。
電子カルテ解析部198は、ユーザUの年齢が「40歳以上65歳未満」である場合、特定疾病の有無を判定する(ステップS406)。これは、要介護認定の申請者が40歳以上65歳未満である場合は、要介護状態の原因である生活機能低下が政令で定められた16疾病(以下、特定疾病という)によることが認定の要件となっているからである。
電子カルテ解析部198は、特定疾病有りの場合(ステップS406においてYES)、ステップS408に進む。一方、電子カルテ解析部198は、特定疾病無しの場合(ステップS406においてNO)、ステップS404に進み、ユーザUが「要介護対象外」であると判定し、電子カルテ解析処理を終了する。
電子カルテ解析部198は、ユーザUの年齢が「65歳以上」、または、ステップS406においてYESである場合、ユーザUが「要介護対象」であると判定し(ステップS408)、電子カルテ解析処理を終了する。
つぎに、図3のステップS312で実行される主治医意見書生成処理について説明する。電子カルテ解析部198は、ユーザUが「要介護対象」であると判定した場合、ユーザUの主治医が作成した電子カルテから要介護認定に必要な情報を抽出し、抽出した情報を基に主治医意見書を自動生成する。
例えば、電子カルテ解析部198は、ユーザUの年齢が「65歳以上」である場合、電子カルテから抽出された情報の中から、生活機能低下の直接の原因となっている傷病名を抽出する。また、その傷病の経過および投薬内容を含む治療内容を抽出する。
また、認知症や、認知症以外の精神および神経症状に関する情報があれば、その症状名を抽出する。電子カルテ解析部198は、主治医意見書を生成した後、主治医意見書生成処理を終了する。
また、電子カルテ解析部198は、ユーザUの年齢が「40歳以上65歳未満」であり、かつ、特定疾病有りの場合、電子カルテから抽出された情報の中から、生活機能低下の直接の原因となっている特定疾病名を抽出する。また、その特定疾病の経過および投薬内容を含む治療内容を抽出する。
また、認知症や、認知症以外の精神および神経症状に関する情報があれば、その症状名を抽出する。電子カルテ解析部198は、主治医意見書を生成した後、主治医意見書生成処理を終了する。
図5は、図3のステップS314で実行される要介護度導出処理の概略的な流れを示すフローチャートである。
要介護度導出部200は、状態解析部196から判定結果、すなわち、ユーザUの生活機能状態に関する情報(第1状態情報)を取得する。また、要介護度導出部200は、電子カルテ解析部198から解析結果、すなわち、解析結果を基に生成された主治医意見書の情報を取得する。
ここで、要介護度導出部200は、電子カルテ解析部198の解析結果が「要介護対象外」であった場合、ユーザUの要介護度を「非該当」と判定し、要介護度導出処理を終了する。
電子カルテ解析部198の解析結果が「要介護対象外」でない場合、要介護度導出部200は、主治医意見書から取得される情報に基づいて、ユーザUの生活機能状態に関する情報(以下、第2状態情報という)を導出する。例えば、要介護度導出部200は、主治医意見書から取得される情報(すなわち、ユーザUの主治医が作成した電子カルテの解析結果)を基に、所定の状態判定ロジックを用いて第2状態情報を導出する。
このように、要介護度導出部200は、主治医意見書から取得される情報(あるいは、電子カルテの解析結果)に基づいて、第2状態情報を導出する第2状態情報導出部として機能する。また、要介護度導出部200は、状態解析部196により導出された第1状態情報と、第2状態情報を比較する状態比較部として機能する。
要介護度導出部200は、第1状態情報と、第2状態情報を比較し、両者が一致するか否か判定する(ステップS502)。要介護度導出部200は、両者が一致する場合(ステップS502においてYES)、ステップS504に進む。一方、要介護度導出部200は、両者が一致しない場合(ステップS502においてNO)、ステップS506に進む。
要介護度導出部200は、両者が一致しない場合(ステップS502においてNO)、これらの差異を特定し、その差異がなくなるように、第1状態情報あるいは第2状態情報を修正させる(ステップS506)。まず、要介護度導出部200は、第1状態情報および第2状態情報のうち、第1状態情報を修正させる。
具体的に、状態解析部196は、図3のステップS306で導出した第1状態情報に関する追加情報を収集する。例えば、状態解析部196は、記憶部180に記憶された複数の解析結果の中から追加情報を収集する。
ここで、画像解析部192または機器データ解析部194は、センサ群110から新しい新規情報を取得し、新規情報を基にユーザUの行動を解析することで追加情報(解析結果)を生成してもよい。このように、状態解析部196は、センサ群110から得られる新規情報を基に生成された追加情報(解析結果)を収集してもよい。
状態解析部196は、収集した追加情報を基に、図3のステップS306で第1状態情報を導出する際に用いた状態判定ロジックとは別の状態判定ロジックを用いて第1状態情報を再導出する(ステップS506)。ここでは、状態解析部196は、ユーザUの生活機能状態に関する情報が第2状態情報である可能性を検討している。なお、再導出後の第1状態情報は、再導出前の第1状態情報と異なっていても、同じであってもよい。
状態解析部196が第1状態情報を再導出(修正)した後、要介護度導出部200は、再び両者が一致するか否か(すなわち、再導出後の第1状態情報が第2状態情報となったか否か)の判定を行う(ステップS502)。
ここで、再導出後の第1状態情報と第2状態情報が一致した場合(ステップS502においてYES)、要介護度導出部200は、修正前の第1状態情報を構成する要素よりも第2状態情報を構成する要素の方が正確であり、優先度が高いと判定する。要介護度導出部200は、第2状態情報を構成する要素の優先度が高いことを示す優先度情報を生成する。ここで、優先度情報は、第1状態情報を構成する要素と第2状態情報を構成する要素のうちどちらの優先度が高いと判定されたかを示す情報である。要介護度導出部200は、生成した優先度情報を記憶部180に記憶させ、ステップS504に進む。
一方、再導出後の第1状態情報と第2状態情報が一致しない場合(ステップS502においてNO)、要介護度導出部200は、再導出後の第1状態情報および第2状態情報のうち、第2状態情報を修正させる(ステップS506)。
具体的に、電子カルテ解析部198は、状態解析部196が導出した第1状態情報を基に、電子カルテサーバ150内のデータの中から、主治医が把握できていない可能性のあるユーザUの状態(症状)を判定する。電子カルテ解析部198が上記状態(症状)を判定した場合、要介護度導出部200は、判定した状態(症状)をユーザUの主治医に通知し、主治医に電子カルテを再作成するように指示する。
主治医が電子カルテを再作成すると、電子カルテ解析部198は、主治医意見書を再生成する。また、電子カルテ解析部198が主治医意見書を再生成すると、要介護度導出部200は、第2状態情報を再導出する(ステップS506)。
要介護度導出部200が第2状態情報を再導出(修正)した後、要介護度導出部200は、再び両者が一致するか否か(すなわち、再導出後の第2状態情報が第1状態情報となったか否か)の判定を行う(ステップS502)。
ここで、再導出後の第2状態情報と第1状態情報が一致した場合(ステップS502においてYES)、要介護度導出部200は、修正前の第2状態情報を構成する要素よりも第1状態情報を構成する要素の方が正確であり、優先度が高いと判定する。要介護度導出部200は、第1状態情報を構成する要素の優先度が高いことを示す優先度情報を生成する。要介護度導出部200は、生成した優先度情報を記憶部180に記憶させ、ステップS504に進む。
一方、再導出後の第2状態情報と第1状態情報が一致しない場合(ステップS502においてNO)、要介護度導出部200は、第1状態情報あるいは第2状態情報を再修正させる(ステップS506)。まず、要介護度導出部200は、第1状態情報および第2状態情報のうち、第1状態情報を再修正させる。
このとき、状態解析部196は、ユーザUとは別の他者のデータを用いて、第1状態情報を再導出する(ステップS506)。ここで、記憶部180には、過去にセンサ群110から取得されたさまざまな人物の行動の解析結果が蓄積されている。また、記憶部180には、さまざまな人物の行動の解析結果が、過去に状態解析部196により判定された判定結果(例えば、傷病名など)と関連付けられてビッグデータとして蓄積されている。
状態解析部196は、記憶部180に記憶されているユーザUの行動の解析結果と類似する他者の行動の解析結果を参照し、参照した解析結果に関連付けられた判定結果を基に、ユーザUの第1状態情報を再導出する。
状態解析部196が第1状態情報を再導出(修正)した後、要介護度導出部200は、再び両者が一致するか否か(すなわち、再導出後の第1状態情報が第2状態情報となったか否か)の判定を行う(ステップS502)。
ここで、再導出後の第1状態情報と第2状態情報が一致した場合(ステップS502においてYES)、要介護度導出部200は、修正前の第1状態情報を構成する要素よりも第2状態情報を構成する要素の方が正確であり、優先度が高いと判定する。要介護度導出部200は、第2状態情報を構成する要素の優先度が高いことを示す優先度情報を生成する。要介護度導出部200は、生成した優先度情報を記憶部180に記憶させ、ステップS504に進む。
一方、再導出後の第1状態情報と第2状態情報が一致しない場合(ステップS502においてNO)、要介護度導出部200は、再導出後の第1状態情報および第2状態情報のうち、第2状態情報を再修正させる(ステップS506)。
このとき、要介護度導出部200は、ユーザUとは別の他者のデータを用いて、第2状態情報を再導出する(ステップS506)。ここで、電子カルテサーバ150には、過去に医療機関から取得されたさまざまな人物の電子カルテがビッグデータとして蓄積されている。
電子カルテ解析部198は、電子カルテサーバ150に記憶されている他者の電子カルテを参照し、主治医意見書の解析結果と類似する他者の電子カルテ情報(例えば、傷病名など)を判定する。電子カルテ解析部198が上記他者の電子カルテ情報を判定した場合、判定した他者の電子カルテ情報をユーザUの主治医に通知し、主治医に電子カルテを再作成するように指示する。
主治医が電子カルテを再作成すると、電子カルテ解析部198は、主治医意見書を再生成する。また、電子カルテ解析部198が主治医意見書を再生成すると、要介護度導出部200は、第2状態情報を再導出する(ステップS506)。
要介護度導出部200が第2状態情報を再導出(修正)した後、要介護度導出部200は、再び両者が一致するか否か(すなわち、再導出後の第2状態情報が第1状態情報となったか否か)の判定を行う(ステップS502)。
ここで、再導出後の第2状態情報と第1状態情報が一致した場合(ステップS502においてYES)、要介護度導出部200は、修正前の第2状態情報を構成する要素よりも第1状態情報を構成する要素の方が正確であり、優先度が高いと判定する。要介護度導出部200は、第1状態情報を構成する要素の優先度が高いことを示す優先度情報を生成する。要介護度導出部200は、生成した優先度情報を記憶部180に記憶させ、ステップS504に進む。
一方、再導出後の第2状態情報と第1状態情報が一致しない場合(ステップS502においてNO)、要介護度導出部200は、記憶部180に記憶された優先度情報に基づいて、第3状態情報を生成する。第3状態情報は、第1状態情報を構成する要素および第2状態情報を構成する要素から選択された要素を含む。
例えば、要介護度導出部200は、再導出後の第2状態情報と第1状態情報が一致しない場合(ステップS502においてNO)、第1状態情報を構成する要素と第2状態情報を構成する要素から、互いに異なる要素を抽出する。要介護度導出部200は、抽出した複数の要素を比較すると共に、記憶部180に記憶された優先度情報に基づいて、過去に複数の要素のうちいずれの要素の優先度が高かったかを判定する。このとき、要介護度導出部200は、抽出した複数の要素と類似する優先度情報を基に、いずれの要素の優先度が高かったかを判定してもよい。要介護度導出部200は、複数の要素のうち優先度が高いと判定された要素を含む第3状態情報を生成する。
なお、要介護度導出部200は、第3状態情報を生成できなかった場合、エラー処理を行い、要介護度導出処理を終了する。ここで、エラー処理は、例えば、第1状態情報と第2状態情報とが不一致である旨を不図示の自治体に通知する処理である。
第1状態情報と第2状態情報が一致した場合、要介護度導出部200は、状態解析部196により導出された第1状態情報を基に、全国一律の基準により介護にかかる時間を算出する。例えば、要介護度導出部200は、樹形図を用いた所定の時間判定プログラム(時間判定ロジック)によりユーザUの介護にかかる時間を算出する。
このように、要介護度導出部200は、状態解析部196により導出された第1状態情報を基に、ユーザUの介護にかかる時間に関する情報(以下、第1時間情報という)を導出する第1時間情報導出部として機能する。
また、要介護度導出部200は、第2状態情報を基に、全国一律の基準により介護にかかる時間を算出する。例えば、要介護度導出部200は、樹形図を用いた所定の判定プログラムによりユーザUの介護にかかる時間を算出する。このように、要介護度導出部200は、第2状態情報を基に、ユーザUの介護にかかる時間に関する情報(以下、第2時間情報という)を導出する第2時間情報導出部として機能する。
なお、要介護度導出部200は、第3状態情報を生成した場合、第3状態情報を基に、全国一律の基準により介護にかかる時間を算出する。例えば、要介護度導出部200は、樹形図を用いた所定の判定プログラムによりユーザUの介護にかかる時間を算出する。このように、要介護度導出部200は、第3状態情報を基に、ユーザUの介護にかかる時間に関する情報(以下、第3時間情報という)を導出する第3時間情報導出部として機能する。
要介護度導出部200は、第1時間情報と第2時間情報とを比較し、両者が一致するか否か判定する(ステップS504)。このように、要介護度導出部200は、第1状態情報と、第2状態情報を比較する時間比較部として機能する。
要介護度導出部200は、両者が一致しない場合(ステップS504においてNO)、これらの差異を特定し、その差異がなくなるように、第1時間情報あるいは第2時間情報を修正させる(ステップS508)。まず、要介護度導出部200は、第1時間情報および第2時間情報のうち、第1時間情報を修正させる。
具体的に、状態解析部196は、上述したように図3のステップS306で導出した第1状態情報、あるいは、ステップS506で再導出した第1状態情報に関する追加情報を収集する。
要介護度導出部200は、収集した追加情報を基に、ステップS504で第1時間情報を導出する際に用いた時間判定ロジックとは別の時間判定ロジックを用いて第1時間情報を再導出する(ステップS508)。
要介護度導出部200は、第1時間情報を再導出(修正)した後、再び両者が一致するか否か(すなわち、再導出後の第1時間情報が第2時間情報となったか否か)の判定を行う(ステップS504)。
再導出後の第1時間情報と第2時間情報が一致しない場合(ステップS504においてNO)、要介護度導出部200は、再導出後の第1時間情報および第2時間情報のうち、第2時間情報を修正させる(ステップS508)。
要介護度導出部200は、ステップS504で第2時間情報を導出する際に用いた時間判定ロジックとは別の時間判定ロジックを用いて第2時間情報を再導出する(ステップS508)。
要介護度導出部200が第2時間情報を再導出(修正)した後、要介護度導出部200は、再び両者が一致するか否か(すなわち、再導出後の第2時間情報が第1時間情報となったか否か)の判定を行う(ステップS504)。
再導出後の第2時間情報と第1時間情報が一致しない場合(ステップS504においてNO)、要介護度導出部200は、第1時間情報あるいは第2時間情報を再修正させる(ステップS508)。まず、要介護度導出部200は、第1時間情報および第2時間情報のうち、第1時間情報を再修正させる。
このとき、要介護度導出部200は、ユーザUとは別の他者のデータを用いて、第1時間情報を再導出する(ステップS508)。ここで、記憶部180には、過去に要介護度導出処理が行われたさまざまな人物の第1状態情報と、第1時間情報と、第1状態情報から第1時間情報を導出する際に使用された時間判定ロジックとが関連付けられてビッグデータとして蓄積されている。
要介護度導出部200は、記憶部180に記憶されているユーザUの第1状態情報と類似する他者の第1状態情報を参照し、参照した第1状態情報に関連付けられた時間判定ロジックを基に、ユーザUの第1時間情報を再導出する。
要介護度導出部200は、第1時間情報を再導出(修正)した後、再び両者が一致するか否か(すなわち、再導出後の第1状態情報が第2状態情報となったか否か)の判定を行う(ステップS504)。
再導出後の第1時間情報と第2時間情報が一致しない場合(ステップS504においてNO)、要介護度導出部200は、再導出後の第1時間情報および第2時間情報のうち、第2時間情報を再修正させる(ステップS508)。
このとき、要介護度導出部200は、ユーザUとは別の他者のデータを用いて、第2時間情報を再導出する(ステップS508)。ここで、記憶部180には、過去に要介護度導出処理が行われたさまざまな人物の第2状態情報と、第2時間情報と、第2状態情報から第2時間情報を導出する際に使用された時間判定ロジックとが関連付けられてビッグデータとして蓄積されている。
要介護度導出部200は、記憶部180に記憶されているユーザUの第2状態情報と類似する他者の第2状態情報を参照し、参照した第2状態情報に関連付けられた時間判定ロジックを基に、ユーザUの第2時間情報を再導出する。
要介護度導出部200は、第2時間情報を再導出(修正)した後、再び両者が一致するか否か(すなわち、再導出後の第2時間情報が第1時間情報となったか否か)の判定を行う(ステップS504)。
再導出後の第2時間情報と第1時間情報が一致しない場合(ステップS504においてNO)、要介護度導出部200は、エラー処理を行い、要介護度導出処理を終了する。ここで、エラー処理は、例えば、第1時間情報と第2時間情報とが不一致である旨を不図示の自治体に通知する処理である。
第1時間情報と第2時間情報が一致した場合(ステップS504においてYES)、要介護度導出部200は、第1時間情報または第2時間情報を基に、ユーザUの要介護度を導出する(ステップS510)。なお、要介護度導出部200は、第3時間情報を生成した場合、生成した第3時間情報を基に、ユーザUの要介護度を導出する(ステップS510)。ここで、要介護度とは、「非該当」、「要支援1」、「要支援2」、「要介護1」、「要介護2」、「要介護3」、「要介護4」、「要介護5」までの各段階を指す。要介護度導出部200は、ユーザUの要介護度を導出した後、要介護度導出処理を終了する。
本実施形態によれば、センター装置140は、センサ群110が検出した情報に基づいて、ユーザUの行動を解析することができる。また、センター装置140は、ユーザUの主治医が作成した電子カルテを解析することができ、電子カルテの解析結果から主治医意見書を自動生成することができる。
さらに、センター装置140は、ユーザUの行動を解析した解析結果および電子カルテの解析結果を基に、ユーザUの要介護度を導出することができる。これにより、介護認定審査会がユーザUの要介護認定を行う時間およびコスト、および、ユーザUの主治医が主治医意見書を作成する時間およびコストを削減することができ、ユーザUの要介護認定を簡易かつ迅速に行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、コンピュータを、センター装置140として機能させるプログラムや、当該プログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能なフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD、DVD、BD等の記憶媒体も提供される。ここで、プログラムは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理手段をいう。
また、上記実施形態では、ユーザUの年齢が40歳未満である場合、あるいは、ユーザUの年齢が40歳以上65歳未満であって特定疾病が無い場合、電子カルテ解析部198は主治医意見書を自動生成しない例を説明した。
しかし、これに限定されず、電子カルテ解析部198は、ユーザUの年齢や特定疾病の有無に関わらず、主治医意見書を自動生成するようにしてもよい。その場合、要介護度導出部200は、生成された主治医意見書からユーザUの年齢や特定疾病の有無を判定し、その判定結果に基づいてユーザUの要介護度が「非該当」であるか否かを判定すればよい。
また、上記実施形態では、要介護度導出部200は、ユーザUの要介護度を導出する例について説明した。しかし、これに限定されず、要介護度導出部200は、不図示の自治体の代わりに、導出した要介護度に基づいてユーザUの要介護認定を行ってもよい。
本発明は、要介護認定システム、要介護認定方法、および、要介護認定プログラムに利用することができる。
U ユーザ
100 要介護認定システム
110 センサ群(検出部)
192 画像解析部(行動解析部)
194 機器データ解析部(行動解析部)
196 状態解析部(第1状態情報導出部)
198 電子カルテ解析部
200 要介護度導出部(第2状態情報導出部、状態比較部、第1時間情報導出部、第2時間情報導出部、時間比較部)

Claims (10)

  1. ユーザの行動を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した情報に基づいて、前記ユーザの行動を解析する行動解析部と、
    前記ユーザの主治医が作成した電子カルテを解析する電子カルテ解析部と、
    前記行動解析部の解析結果および前記電子カルテ解析部の解析結果に基づいて、前記ユーザの要介護度を導出する要介護度導出部と、
    を備えた要介護認定システム。
  2. 前記ユーザの行動を解析した解析結果に基づいて、前記ユーザの生活機能状態に関する第1状態情報を導出する第1状態情報導出部と、
    前記電子カルテを解析した解析結果に基づいて主治医意見書を生成し、前記主治医意見書から取得される情報に基づいて前記ユーザの生活機能状態に関する第2状態情報を導出する第2状態情報導出部と、
    前記第1状態情報と前記第2状態情報とを比較する状態比較部と、
    を備える請求項1に記載の要介護認定システム。
  3. 前記状態比較部は、前記第1状態情報と前記第2状態情報とが一致しない場合、前記第1状態情報導出部に対し前記第1状態情報を再導出させる
    請求項2に記載の要介護認定システム。
  4. 前記状態比較部は、前記第1状態情報と前記第2状態情報とが一致しない場合、前記主治医に対し前記電子カルテを再作成させる
    請求項2に記載の要介護認定システム。
  5. 前記状態比較部は、前記第1状態情報と前記第2状態情報とが一致しない場合、過去に前記第1状態情報を構成する要素および前記第2状態情報を構成する要素のうちどちらの優先度が高いと判定されたかを示す優先度情報に基づいて、前記第1状態情報を構成する要素および前記第2状態情報を構成する要素から選択された要素を含む第3状態情報を生成する
    請求項3または4に記載の要介護認定システム。
  6. 前記第1状態情報に基づいて、前記ユーザの介護にかかる時間に関する第1時間情報を導出する第1時間情報導出部と、
    前記第2状態情報に基づいて、前記ユーザの介護にかかる時間に関する第2時間情報を導出する第2時間情報導出部と、
    前記第1時間情報と前記第2時間情報とを比較する時間比較部と、
    を備える請求項2〜5のいずれか1項に記載の要介護認定システム。
  7. 前記時間比較部は、前記第1時間情報と前記第2時間情報とが一致しない場合、前記第1時間情報導出部に対し前記第1時間情報を再導出させる
    請求項6に記載の要介護認定システム。
  8. 前記時間比較部は、前記第1時間情報と前記第2時間情報とが一致しない場合、前記第2時間情報導出部に対し前記第2時間情報を再導出させる
    請求項6に記載の要介護認定システム。
  9. ユーザの行動を検出するステップと、
    前記ユーザの行動を検出した情報に基づいて、前記ユーザの行動を解析するステップと、
    前記ユーザの主治医が作成した電子カルテを解析するステップと、
    前記ユーザの行動を解析した解析結果および前記電子カルテを解析した解析結果に基づいて、前記ユーザの要介護度を導出するステップと、
    を備えた要介護認定方法。
  10. コンピュータに、
    ユーザの行動を検出するステップと、
    前記ユーザの行動を検出した情報に基づいて、前記ユーザの行動を解析するステップと、
    前記ユーザの主治医が作成した電子カルテを解析するステップと、
    前記ユーザの行動を解析した解析結果および前記電子カルテを解析した解析結果に基づいて、前記ユーザの要介護度を導出するステップと、
    を実行させる要介護認定プログラム。
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