JP2019204295A - 車体情報管理システムおよび車体情報管理方法 - Google Patents

車体情報管理システムおよび車体情報管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 手書記録媒体に手書きされた検査結果を指摘箇所と関連付けてテキストデータ化できる車体情報管理技術を提供する。【解決手段】 車体情報管理システム1は、車体の検査結果に関する情報を管理するためのものであり、車体の構成要素Wを表した輪郭Waに対して引出線D及び品質情報Cを含む検査結果情報Bが手書きされた手書記録媒体としての記録用紙10の画像データIaから検査結果情報Bに相当する手書き画像データIcを抽出する抽出部34と、抽出部34で抽出された手書き画像データIcの検査結果情報Bのうち輪郭Waから引き出された引出線Dの始点座標と、引出線Dの終点周辺に位置する品質情報Cと、を検出する検出部35と、検出部35で検出された品質情報Cを引出線Dの始点座標に紐付いたテキストデータに変換する変換部36と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車体の検査結果に関する情報を管理する技術に関する。
従来、車体生産ラインの塗装工程では、連続的に搬送されている塗装後の車体を検査して、その検査結果(外観上の不良やごみ付着などの状況)を1台毎に帳票などの記録用紙に、文字、数字、記号等で手書きして管理する方法が知られている。ところが、このような記録用紙による紙情報は、全ての車体についての検査結果を包括的に管理するのに不利である。このため、紙情報をテキストデータ化することによって、複数の車体についての検査結果を包括的に管理することを可能とする技術が望まれている。
そこで、下記の特許文献1には、この種の技術を達成するための生産情報管理装置が提案されている。この生産情報管理装置は、記録用紙の紙情報の画像から文字等を抽出してテキストデータ化する機能を有する。このため、複数の記録用紙に手書きされた紙情報を包括的に管理するのに有効である。
特開2008−257679号公報
ところで、帳票などの記録用紙を使用した場合、手書きで記入できる情報の形状、大きさ、位置、向きなどの書式が制限されにくく、手書きの自由度が高い。このため、車体生産ラインにおいては、記録用紙を使用することによるメリットが大きい。一方で、作業者は、車体が搬送されている限られた時間内で記録用紙への記入を完了する必要があり、同一の作業者であっても、また違う作業者であればなおさら、手書きされる情報の書式についてばらつきが生じ得る。
このような不具合に対して、特許文献1に開示の生産情報管理装置の機能は、記録用紙の決まった位置に手書きされた定型的な情報を認識してテキストデータ化するのに有効であるものの、記録用紙にランダムに手書きされた情報を指摘箇所と関連付けてテキストデータ化するのが難しいという問題がある。
そして、このような問題は、車体生産ラインの塗装工程のみならず、溶接工程、組立工程、検査工程などの各種の生産工程で記録用紙に手書きされた情報をデータ化する場合においても同様に生じ得る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、手書記録媒体に手書きされた検査結果を指摘箇所と関連付けてテキストデータ化することができる車体情報管理技術を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
車体の検査結果に関する情報を管理するための車体情報管理システムであって、
上記車体の構成要素を表した輪郭に対して引出線及び品質情報を含む検査結果情報が手書きされた手書記録媒体の画像データから上記検査結果情報に相当する手書き画像データを抽出する抽出部と、
上記抽出部で抽出された上記手書き画像データの上記検査結果情報のうち上記輪郭から引き出された上記引出線の始点座標と、上記引出線の終点周辺に位置する上記品質情報と、を検出する検出部と、
上記検出部で検出された上記品質情報を上記引出線の上記始点座標に紐付いたテキストデータに変換する変換部と、
を備える、車体情報管理システム、
にある。
本発明の他の態様は、
車体の検査結果に関する情報を管理する車体情報管理方法であって、
上記車体の構成要素を表した輪郭に対して引出線及び品質情報を含む検査結果情報が手書きされた手書記録媒体の画像データから上記検査結果情報に相当する手書き画像データを抽出する抽出ステップと、
上記抽出ステップで抽出した上記手書き画像データの上記検査結果情報のうち上記輪郭から引き出された上記引出線の始点座標と、上記引出線の終点周辺に位置する上記品質情報と、を検出する検出ステップと、
上記検出ステップで検出した上記品質情報を上記引出線の上記始点座標に紐付いたテキストデータに変換する変換ステップと、
を含む、車体情報管理方法、
にある。
上記の各態様において、輪郭に対して検査結果情報が手書きされた手書記録媒体の画像データのうち検査結果情報に相当する手書き画像データが抽出される。この手書き画像データから引出線の始点座標と品質情報とが検出される。そして、検出された品質情報は、始点座標に紐付いたテキストデータに変換される。
ここで、引出線は、構成要素の輪郭から引き出された線である。このため、引出線の引出元である始点の始点座標を検出することによって、この引出線が車体の構成要素のうちどの指摘箇所を指しているかを認識できる。また、引出線の引出先である終点の周辺位置には品種情報が手書きされる。このため、この品種情報を検出することによって、検査結果の具体的な内容を認識できる。
そして、引出線の始点座標と品種情報とが互いに結び付けられてデータ化されたテキストデータが得られる。これにより、品質情報が構成要素の輪郭のどの位置に関する情報であるか、即ちどの指摘箇所についての検査結果であるかが明確になる。このため、複数の車体についての検査結果をテキストデータに基づいて包括的に管理することが可能になる。
以上のごとく、上記の態様によれば、手書記録媒体に手書きされた検査結果を指摘箇所と関連付けてテキストデータ化できる車体情報管理技術を提供することができる。
実施形態1の車体情報管理システムのシステム構成図。 検査結果情報が手書きされる前の記録用紙の画像データを示す図。 検査結果情報が手書きされた記録用紙の画像データを示す図。 図1の車体情報管理システムにおける処理フローを示す図。 図4の第3ステップにおける処理を説明するための図。 図4の第4ステップで抽出された手書き画像データを示す図。 判定用情報を示す図。 図4の第5ステップにおける処理の一部を説明するための図。 図4の第5ステップにおける処理の一部を説明するための図。 図4の第5ステップにおける処理の一部を説明するための図。 図4の第5ステップにおける処理の一部を説明するための図。 図4の第5ステップにおける処理の一部を説明するための図。 図4の第5ステップにおける処理の一部を説明するための図。 図4の第5ステップにおける処理の一部を説明するための図。 図4の第7ステップで変換されたテキストデータを示す図。 実施形態2の車体情報管理システムにおいて図4の第5ステップに相当する処理の一部を説明するための図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上記の車体情報管理システムにおいて、上記手書記録媒体における上記輪郭の原点座標が予め記憶されており、上記検出部は、上記原点座標に基づいて上記引出線の上記始点座標を検出するのが好ましい。
この管理システムによれば、構成要素の輪郭と引出線の始点との相対的な位置関係に基づいて引出線の始点座標を検出することができる。このため、書式等の変更によって手書記録媒体における郭輪の配置が変わった場合でも、原点座標を基準にすることによって引出線の始点座標を容易に検出することが可能になる。
上記の車体情報管理システムにおいて、上記検出部は、上記引出線の延長線上にある情報を上記品質情報として検出するのが好ましい。
この管理システムによれば、引出線とともにその延長線上に手書きされた品質情報を精度良く検出できる。
上記の車体情報管理システムにおいて、上記検出部は、予め登録された複数の判定用情報のいずれかに類似の情報を上記品質情報として検出するのが好ましい。
この管理システムによれば、引出線の終点周辺に位置する情報の中から品質情報である可能性の高い情報のみを選択的に検出することができる。このため、品質情報の検出処理が簡単になる。
上記の車体情報管理システムにおいて、上記検出部は、上記手書き画像データにおいて上記引出線の両側の引出線端点のうち上記輪郭で囲まれた内側領域に位置する一方の引出線端点の座標を上記始点座標として検出するのが好ましい。
この管理システムによれば、引出線の両側の端点を、当該端点が構成要素の輪郭の内側領域にあるか外側領域にあるかで始点と終点とに容易に区別することができる。これにより、引出線の始点座標の検出精度を高めることができる。
上記の車体情報管理システムにおいて、上記抽出部は、上記画像データを第1画像データとし、上記輪郭に対して上記検査結果情報が手書される前の上記手書記録媒体の画像データを第2画像データとしたとき、上記第1画像データから上記第2画像データを背景差分する処理によって、上記手書き画像データを上記第2画像データに対する前景として上記第1画像データから抽出するのが好ましい。
この車体情報管理システムによれば、第1画像データから上記第2画像データを背景差分する処理を利用して、手書き画像データを選択的に抽出することができる。
上記の車体情報管理システムにおいて、上記手書記録媒体に上記検査結果情報が上記輪郭とは異なる色で手書きされており、上記抽出部は、上記第1画像データから上記手書き画像データを抽出するときに、この手書き画像データを上記輪郭に相当する上記第2画像データとの間の色の違いによって識別して抽出するのが好ましい。
この車体情報管理システムによれば、手書記録媒体に検査結果情報を輪郭とは異なる色で手書きするように運用することによって、第1画像データから手書き画像データを抽出し易くなる。
上記の車体情報管理システムにおいて、上記検出部は、上記検査結果情報として上記引出線の始点を取り囲む指摘範囲を検出し、上記指摘範囲の大きさを示すテキストデータを上記品質情報に紐付けて出力するのが好ましい。
この車体情報管理システムによれば、ユーザは指摘範囲の大きさを、出力されたテキストデータに基づいて把握することができる。
上記の車体情報管理システムにおいて、上記検出部は、上記指摘範囲の大きさを示す上記テキストデータとして、上記指摘範囲の重心とこの指摘範囲のうちで上記重心から最も離れた離間点との間の最大距離に相当する範囲半径を出力するのが好ましい。
この車体情報管理システムによれば、ユーザは指摘範囲の大きさを範囲半径の値から容易に把握することができる。
上記の車体情報管理システムにおいて、上記手書記録媒体の画像を入力するための画像入力装置を備え、上記画像入力装置は、上記データ取得部に上記画像データを伝送可能に接続されるのが好ましい。
この車体情報管理システムによれば、画像入力装置との連携によって、手書記録媒体の画像データを取得することができる。
上記の車体情報管理システムにおいて、上記画像入力装置は、車体生産ラインにおける複数の検査箇所のそれぞれに配置されているのが好ましい。
この車体情報管理システムによれば、作業者は、車体生産ラインの各検査箇所で指摘して検査結果情報を手書きした手書記録媒体の画像を、画像入力装置によって検査後に都度入力することが可能になる。
以下、本実施形態の車体情報管理システムについて、図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1に示されるように、実施形態1にかかる車体情報管理システム(以下、単に「管理システム」ともいう。)1は、車体2の検査結果に関する情報を管理するためのものである。この管理システム1において、記録用紙10が使用される。この記録用紙10は、作業者Uが情報を手書きで記録可能な薄手で紙製の手書記録媒体である。
車体生産ラインにおいては、このような手書きの自由度が高い記録用紙10を使用することによるメリットが大きい一方で、作業者Uは、車体2が搬送されている限られた時間内で記録用紙10への記入を完了する必要があり、同一の作業者Uであっても、また違う作業者Uであればなおさら、手書きされる情報の書式についてばらつきが生じ得る。
そこで、管理システム1は、このような不具合に対処するためのものであり、画像入力装置20、処理装置30、出力装置40、サーバ50と、LAN60と、を備えている。
画像入力装置20は、記録用紙10の画像を入力してその画像が電子化された画像データIを出力するためのものである。詳細については後述するが、記録用紙10の画像データIには、車体2の構成要素Wを表した輪郭Waに対して複数の指摘情報Bが手書きされた画像を示す第1画像データIaと、複数の指摘情報Bが手書きされる前の画像を示す第2画像データIbと、がある。
画像入力装置20として典型的には、スキャナーやカメラなどを使用できる。この画像入力装置20は、処理装置30のデータ取得部31に画像データIを伝送可能に接続される。このとき、画像入力装置20は、処理装置30に常時に接続された状態で使用されてもよいし、或いは通常は処理装置30から分離され必要に応じて処理装置30に接続されるように使用されてもよい。これにより、処理装置30は、画像入力装置20との連携によって、記録用紙10の画像データIを取得することができる。
処理装置30は、画像入力装置20から送られた画像データIの処理を行う機能を有する。この処理装置30は、モニター(表示手段)、キーボード(入力手段)、マウス(選択手段)、CPU、ROM、RAM等を有する、デスクトップ型若しくはノート型のパーソナルコンピュータ(PC)によって構成されている。
処理装置30は、データ取得部31、データ処理部32、記憶部37及び入出力部38を備え、データ処理部32はさらに、調整部33、抽出部34、検出部35及び変換部36を備えている。
データ取得部31は、画像入力装置20から送られた画像データIをはじめ、サーバ50及び入出力部38を経由して送られた画像データや、LAN60及び入出力部23を経由して送られた画像データなどを取得する機能を有する。
記憶部37は、画像入力装置20から送られた画像データI、サーバ50及び入出力部38を経由して送られた画像データ、LAN60及び入出力部38を経由して送られた画像データなどを格納する機能を有する。また、この記憶部37には、記録用紙10における構成要素Wの輪郭Waの原点座標(後述の原点座標P0)に関する情報が予め格納されている。
入出力部38は、外部機器との間でデータの送受信を行う機能を有する。この外部機器は、上記の出力装置40、サーバ50及びLAN60のそれぞれに接続された複数のOA端末等によって構成されている。
出力装置40は、データを印字によって出力するプリンター、データを表示によって出力するモニター、データを音声によって出力するスピーカーのうちの少なくとも1つによって構成されている。
サーバ50は、LAN60を介して入力されたデータを記憶する一方で、記憶しているデータを要求先からの制御信号に応じて読み出して要求先に送信する機能を有する。
データ処理部32の調整部33は、画像データIのサイズ及び向きをテンプレート画像データに基づいて調整する処理を行うように構成されている。この調整部33によれば、2つの画像データIa,Ibのそれぞれの調整が可能になる。
なお、2つの画像データIa,Ibがテンプレート画像データに対して殆ど位置ズレを生じないため、2つの画像データIa,Ibの調整処理を要しない場合には、調整部33を省略することもできる。
データ処理部32の抽出部34は、調整部33で調整された2つの画像データIa,Ibを用いて、第1画像データIaから引出線D及び品質情報Cを含む検査結果情報Bに相当する手書き画像データIcを抽出する処理を行うように構成されている。
データ処理部32の検出部35は、抽出部34で抽出された手書き画像データIcからいずれも検査結果情報Bとしての、品質情報Cと、引出線Dと、引出線端点Eと、指摘範囲Fと、をそれぞれ検出するように構成されている。
品質情報Cは、文字、記号、数字などで手書きされた検査結果を示す情報である。引出線Dは、構成要素Wの輪郭Waから引き出された引出線である。引出線端点Eは、構成要素Wの輪郭Waから引き出された引出線Dの両側の端点である。指摘範囲Fは、構成要素Wの輪郭Waから引き出された引出線Dの始点を取り囲む範囲である。
データ処理部32の変換部36は、検出部35で検出された品質情報Cを引出線の始点座標(後述の始点座標P1,P2,P3,P4)に紐付いたテキストデータ(後述のテキストデータTD)に変換するように構成されている。
ここで、上記の2つの画像データIa,Ibのそれぞれについて具体的に説明する。
図2に示されるように、第2画像データIbにおいて、記録用紙10の紙面には、4つの領域A1,A2,A3,A4が設けられている。
記録用紙10の領域A1には車体2の構成要素Wを表した輪郭Waが予め表記されている。作業者Uは、車体検査時に指摘事項を見つけたとき、この指摘事項としての検査結果情報Bを、領域A1の輪郭Waに対して手書きで記録することができる。
ここで、車体2の構成要素Wは、車体2自体であってもよいし、車体2の一部であるドア等の要素であってよい。また、輪郭Waとして、構成要素Wを側方、前方、後方などの種々の方向から視た状態のものを使用できる。
記録用紙10の3つの領域A2,A3,A4は、領域A1の上方に横並びで配置されている。これら3つの領域A2,A3,A4には車体管理情報が手書きされる。第2領域A2には「車番」が、第3領域A3に「塗色」が、また第4領域A4には「日付」がそれぞれ手書きされる。
なお、必要に応じてこれら3つの領域A2,A3,A4の少なくとも1つを、その他の車体管理情報が手書きされる領域に転用することもできる。また、車体管理情報が手書きされる領域の数や配置はこれに限定されるものではなく、適宜に変更可能である。
記録用紙10に印刷されている4つの角10aは、2つの画像データIa,Ibのそれぞれについて、当該画像データのサイズ及び向きをテンプレート画像データに合わせるための調整処理に使用される。この調整処理として、典型的には投影変換(ホモグラフィ変換)が用いられる。
なお、記録用紙10に4つの角10aが印刷されていない場合など、必要に応じて、記録用紙10の四隅の近傍に位置合わせのための4つのマーカーを埋め込むこともできる。この場合、マーカーの数は4つに限定されるものではなく、必要に応じて4つよりも多い数に変更することもできる。例えば、記録用紙10を複数の矩形に分割し、各矩形の四隅の近傍にマーカーを埋め込むようにしてもよい。
図3に示されるように、第1画像データIaにおいて、記録用紙10の領域A1の輪郭Waに対する複数の検査結果情報Bには、4つの品質情報C1,C2,C3,C4(以下の説明では、単に「品質情報C」ともいう。)と、4つの引出線D1,D2,D3,D4(以下の説明では、単に「引出線D」ともいう。)と、4つの引出線端点E1,E2,E3,E4(以下の説明では、単に「引出線端点E」ともいう。)と、2つの指摘範囲F1,F3(以下の説明では、単に「指摘範囲F」ともいう。)と、が含まれている。
引出線Dとして、例えば直線、曲線、波線、ジグザグ線などの種々の形状を採り得る。品質情報Cは、この引出線Dの終点周辺に位置しており、且つこの引出線Dの延長線上にある。
車体2の塗装後検査の場合、品質情報Cは、例えば、塗料が少なすぎて下の色が透けて見えるような状態を示す「スケ」という文字や、塗料が多すぎて垂れているような状態を示す「タレ」という文字や、ゴミなどの固形の異物が塗膜表面にある状態を示す「ブツ」という文字や、塗膜表面にしわ、ちぢみ、ひだのような凹凸が発生している状態を示す「シワ」という文字で示される。
引出線端点Eは、引出線Dの始点及び終点である。即ち、引出線端点E1は引出線D1の始点及び終点である。また、引出線端点E2は引出線D2の始点及び終点である。また、引出線端点E3は引出線D3の始点及び終点である。また、引出線端点E4は引出線D4の始点及び終点である。
指摘範囲Fを特定するために引出線Dの始点を取り囲む囲み部は、典型的には「円」や「楕円」などのような閉じ形状によって構成される。
本実施形態では、品質情報C1に対して指摘範囲F1が手書きされ、品質情報C3に対して指摘範囲F3が手書きされている。一方で、品質情報C2,C4についてはピンポイントでの指摘であるため指摘範囲が手書きされていない。
次に、上記の管理システム1によって情報を管理するための車体情報管理方法について、図1、図4〜図15を参照しながら説明する。
図4に示されるように、この処理は第1ステップS101から第8ステップS108までのステップによって実行される。これらのステップに対して、必要に応じて1または複数のステップが追加されてもよいし、或いは複数のステップが統合されてもよい。また、必要に応じて各ステップの順番を入れ替えることもできる。
第1ステップS101は、検査結果情報Bが手書きされた状態の記録用紙10の画像を画像入力装置20に入力するステップである。この第1ステップS101によれば、所望の記録用紙10の画像が画像入力装置20に入力される。この第1ステップS101は、記録用紙10に検査結果情報Bを手書きした作業者U自身によって実施されてもよいし、或いはこの作業者Uとは別の管理者によって実施されてもよい。また、画像入力装置20は、処理装置30に接続された状態で第1画像データIaを出力する。
第1ステップS101について、画像入力装置20は、車体生産ラインにおける複数の検査箇所のそれぞれに配置されているのが好ましい。これにより、作業者Uは、車体生産ラインの各検査箇所で指摘して検査結果情報Bを手書きした記録用紙10の画像を、画像入力装置20によって検査後に都度入力することが可能になる。
また、この場合、1枚の記録用紙10を車体2とともに搬送して、この記録用紙10に各検査箇所で検査結果情報Bが都度手書きで追記されるように運用するのが好ましい。これにより、記録用紙10が各検査箇所を巡ることに伴って、この記録用紙10に手書きされる検査結果情報Bの数が増える。従って、検査箇所の数に対応した数の記録用紙10の第1画像データIaを入手することができ、車体2に対する指摘事項の経時的な変化を管理する助けになる。
図4の処理フローのうち第2ステップS102以降の処理は、処理装置30によって実行される。
第2ステップS102は、画像入力装置20から出力された画像データIa,Ibを取得する取得ステップである。この第2ステップS102は、処理装置30のデータ取得部31によって実行される。この第2ステップS102によれば、画像データIa,Ibが処理装置30に取り込まれる。この場合、画像データIa,Ibの取得元は、画像入力装置20であってもよいし、或いは記憶部37やサーバ50であってもよい。この画像データIa,Ibは、データ取得部31から必要に応じて記憶部37に保存された後に間接的にデータ処理部32の調整部33に送られ、或いはデータ取得部31から直接的に調整部33に送られる。
第3ステップS103は、第2ステップS102で取得した画像データIa,Ibの形状および向きを調整する調整ステップである。この第3ステップS103は、処理装置30の調整部33によって実行される。この調整は、2つの画像データIa,Ibのそれぞれについて実行される。
図5に示されるように、画像データIaの調整については、画像データIaに含まれている4つの角10aの座標を検出し、これら4つの角10aの位置がテンプレート画像データ10bの四隅の規定位置に一致するように、画像データIaの形状および向きが調整される。なお、画像データIbの調整についてはこの画像データIaの調整と同様であるため、その説明を省略する。
第4ステップS104は、第1画像データIaから手書き画像データIcを抽出する抽出ステップである。この第4ステップS104は、処理装置30の抽出部34によって実行される。この第4ステップS104では、第1画像データIaから第2画像データIbを背景差分する処理によって、手書き画像データIcを第2画像データIbに対する前景として第1画像データIaから抽出する。
ここでいう「背景差分」とは、第1画像データIaと第2画像データIbのそれぞれの画素値を比較して、その画素値の相違度が閾値以下なら背景と判定し、それ以外は前景と判定する既知の手法である。
第4ステップS104によれば、図6に示されるように、第1画像データIaから構成要素Wの輪郭Wa(図2参照)に相当する第2画像データIbが省略されることによって、手書き画像データIcが抽出される。即ち、手書き画像データIcには、領域A1に手書きされた結果情報Bと、3つの領域A2,A3,A4に手書きされた情報のみが残る。このように、第1画像データIaから第2画像データIbを背景差分する処理を利用して、手書き画像データIcを選択的に抽出することができる。
また、この第4ステップS104について、記録用紙10に検査結果情報Bが構成要素Wの輪郭Waとは異なる色で手書きされているのが好ましい。この場合、抽出部34は、第1画像データIaから手書き画像データIcを抽出するときに、この手書き画像データIcを輪郭Wに相当する第2画像データIbとの間の色の違いによって識別する。これにより、記録用紙10に検査結果情報Bを構成要素Wの輪郭Waとは異なる色で手書きするように運用することによって、第1画像データIaから手書き画像データIcを抽出し易くなる。
また、検査担当者や検査責任者の印鑑などのように品質情報Cとは関連性の低い情報が第1画像データIaに含まれている場合もある。このような場合、品質情報Cの検出の邪魔になるのを防ぐために、印鑑を示す情報を色に基づいて手書き画像データIcから消去する処理と、印鑑を示す情報を形状に基づいて手書き画像データIcから消去する処理のいずれか一方の処理を行うのが好ましい。例えば、印鑑を枠線と同じ色である黒色とすることによって印鑑を示す情報を消去できる。また、文字が円、楕円、矩形などの形状のもので囲まれた情報を、印鑑を示す情報として検出して消去することができる。
第5ステップS105は、手書き画像データIcを分解して品質情報C、引出線D、引出線端点E及び指摘範囲Fのそれぞれを個別に検出する検出ステップである。この第5ステップS105において、品質情報Cが引出線Dの延長線上にある情報として検出されることにより、引出線Dとともにその延長線上に手書きされた品質情報Cを精度良く検出できる。また、第6ステップS106は、車体管理情報を検出する検出ステップである。これら2つのステップS105,S106はいずれも、処理装置30の検出部35によって実行される。
ここで、記憶部37には、品質情報C、引出線D、引出線端点E及び指摘範囲Fのそれぞれについて、複数の判定用情報が予め登録されている。このため、複数の判定用情報のいずれかに類似の情報を選択することができる。
図7に示されるように、品質情報Cについての複数の判定用情報JCには、「スケ」、「タレ」、「ブツ」、「シワ」という文字の画像や、記号を示す画像などが含まれている。引出線Dについての複数の判定用情報JDには、形状の異なる複数の線の画像が含まれている。引出線端点Eについての複数の判定用情報JEには、複数の線端形状の画像が含まれている。指摘範囲Fについての複数の判定用情報JFには、線端を取り囲む囲み部(円形、楕円形など)の画像が含まれている。
図8に示されるように、第5ステップS105では品質情報C1,C2,C3,C4が検出部35によって検出される。これらの品質情報C1,C2,C3,C4はいずれも、複数の判定用情報JCのうちのいずれかに類似している。このため、複数の判定用情報JCとの比較によって品質情報C1,C2,C3,C4が決まる。また、検出部35は、これら4つの品質情報C1,C2,C3,C4のそれぞれが位置するピクセルを座標として検出する。
このように、検出部35は、引出線Dの終点周辺で且つこの引出線Dの延長線上に位置する情報であって、且つ予め登録された複数の判定用情報JCのいずれかに類似の情報を品質情報Cとして検出する。この場合、品質情報である可能性の高い情報のみを選択的に検出することができるため、品質情報Cの検出処理が簡単になる。
図9に示されるように、第5ステップS105では引出線D1,D2,D3,D4が検出部35によって検出される。これらの引出線D1,D2,D3,D4はいずれも、複数の判定用情報JDのうちのいずれかに類似している。このため、複数の判定用情報JDとの比較によって引出線D1,D2,D3,D4が決まる。
第5ステップS105では、引出線端点E1,E2,E3,E4が検出部35によって検出される。これらの引出線端点E1,E2,E3,E4はいずれも、複数の判定用情報JEのうちのいずれかに類似している。このため、複数の判定用情報JEとの比較によって引出線端点E1,E2,E3,E4が決まる。また、検出部35は、これらの引出線端点E1,E2,E3,E4のそれぞれが位置するピクセルを座標として検出する。
図10に示されるように、引出線D1の両側の引出線端点E1のうちの一方は、輪郭Waで囲まれた内側領域Saに位置するため、この引出線D1の始点E1aであると認識される。これに対して、引出線D1の両側の引出線端点E1のうちの他方は、輪郭Waの外側領域Sbに位置するため、この引出線D1の終点E1bであると認識される。
同様にして、引出線D2の両側の引出線端点E2のうちの一方がこの引出線D2の始点E2aであり、他方がこの引出線D2の終点E2bであると認識される。また、引出線D3の両側の引出線端点E3のうちの一方がこの引出線D3の始点E3aであり、他方がこの引出線D3の終点E3bであると認識される。また、引出線D4の両側の引出線端点E4のうちの一方がこの引出線D4の始点E4aであり、他方がこの引出線D4の終点E4bであると認識される。
このように、引出線D1,D2,D3,D4の両側の端点を、当該端点が構成要素Wの輪郭Waの内側領域Saにあるか外側領域Sbにあるかで始点E1a,E2a,E3a,E4aと終点E1b,E2b,E3b,E4bとに容易に区別することができる。これにより、引出線D1,D2,D3,D4の始点座標P1,P2,P3,P4の検出精度を高めることができる。
また、検出部35は、引出線D1,D2,D3,D4の始点E1a,E2a,F3a,E4aのピクセル座標を始点座標P1(x1,y1),P2(x2,y2),P3(x3,y3),P4(x4,y4)として検出する。一方で、構成要素Wの輪郭Waに対して原点座標P0(x0,y0)が予め設定され、この原点座標P0に関する情報が記憶部37に格納されている。この原点座標P0を基準にして輪郭Waの内側領域Saの各部位の位置が特定されている。このため、始点座標P1,P2,P3,P4を検出することによって、始点E1a,E2a,F3a,E4aによって示される指摘箇所を特定することができる。
この場合、構成要素Wの輪郭Waと引出線D1,D2,D3,D4の始点E1a,E2a,F3a,E4aとの相対的な位置関係に基づいて引出線D1,D2,D3,D4の始点E1a,E2a,F3a,E4aを検出することができる。このため、書式等の変更によって記録用紙10における郭輪Waの配置が変わった場合でも、原点座標P0を基準にすることによって引出線D1,D2,D3,D4の始点E1a,E2a,F3a,E4aを容易に検出することが可能になる。
図11に示されるように、第5ステップS105では指摘情報F1,F3が検出部35によって検出される。これらの指摘情報F1,F3はいずれも、複数の判定用情報JFのうちのいずれかに類似している。このため、複数の判定用情報JFとの比較によって指摘情報F1,F3が決まる。また、検出部35は、指摘範囲F1によって囲まれている始点E1aのピクセル座標をこの指摘範囲F1の座標として検出し、指摘範囲F3によって囲まれている始点E3aのピクセル座標をこの指摘範囲F3の座標として検出する。
ここで、検出部35は、図12に示されるように、検査結果情報Bとして引出線D1,D3の始点を取り囲む指摘範囲F1,F3を検出したときに、これらの指摘範囲がF1,F3が所定の色で塗色された塗色画像データIdを出力するのが好ましい。
これにより、引出線D1,D3の始点を取り囲む指摘範囲F1,F3が塗色された状態の塗色画像データIdを出力装置40に画面出力或いは印字出力することによって、作業者Uは品質情報C1,C3がどの指摘範囲を対象としたものであるかを視認し易い。
また、第5ステップS105において、検出部35は、指摘範囲F1,F3の大きさを示す、後述のテキストデータT1,T3を品質情報C1,C3に紐付けて出力するように構成されている。これにより、ユーザUは、引出線D1に対応した指摘範囲F1の大きさや、引出線D3に対応した指摘範囲F3の大きさを、出力されたテキストデータT1,T3に基づいて把握することができる。
図13に示されるように、テキストデータT1は、指摘範囲F1の重心G1とこの指摘範囲F1のうちで重心G1から最も離れた離間点H1との間の最大距離に相当する範囲半径r1である。この範囲半径r1は、重心G1を中心点とした仮想円V1の半径に相当する。これにより、ユーザUは、指摘範囲F1の大きさを範囲半径r1の値から容易に把握することができる。
同様に、図14に示されるように、テキストデータT3は、指摘範囲F3の重心G3とこの指摘範囲F3のうちで重心G3から最も離れた離間点H3との間の最大距離に相当する範囲半径r3である。この範囲半径r3は、重心G3を中心点とした仮想円V3の半径に相当する。これにより、ユーザUは、指摘範囲F3の大きさを範囲半径r3の値から容易に把握することができる。
なお、上記のテキストデータT1として、範囲半径r1に代えて或いは加えて、仮想円V1の面積を出力するようにしてもよい。同様に、上記のテキストデータT3として、範囲半径r3に代えて或いは加えて、仮想円V3の面積を出力するようにしてもよい。
第6ステップS106では、検出部35によって、3つの領域A2,A3,A4のそれぞれに手書きれている情報がテキストデータとして検出される。これにより、現在の記録用紙10に対応した車両について、「車番」、「塗色」、「日付」のそれぞれを示すテキストデータが得られる。
ここで、記憶部37には、3つの領域A2,A3,A4のそれぞれに手書きれている情報を判定するための判定用情報JGとして、図7に示されるように、「0」から「9」までの数字、「A」から「Z」までのアルファベット、「/」及び「♯」の記号が予め登録されている。このため、検出部35は、例えば領域A2に手書きれている情報については、この領域A2の情報を一文字ずつに分割し、各文字に類似の情報を判定用情報JGから選択する。これにより、3つの領域A2,A3,A4のそれぞれに手書きれている情報を精度良く判定することができる。
第7ステップS107は、第5ステップS105で検出した品質情報C1,C2,C3,C4を、引出線D1,D2,D3,D4の始点座標P1,P2,P3,P4に紐付いたテキストデータに変換する変換ステップである。この第7ステップS107は、処理装置30の変換部36によって実行される。この第7ステップS107によれば、品質情報C1,C2,C3,C4がデータベース化されたテキストデータが出力される。
図15に示されるように、テキストデータTDは、図4のステップS105及びステップS106で検出された情報が第7ステップS107でデータベース化されたものである。一例として、車番がT−A001からT−A003まで連続しており且つ塗色がCL−01で同一である3つの車体について、指摘情報及び品質情報の組み合わせが複数表記される場合を示している。
このテキストデータTDにおいて、品質情報C1を示す「スケ」という文字データに、引出線D1の始点E1aの位置(指摘箇所Q1)を示す記号「K1」と、指摘箇所Q1の範囲半径r1の値を示す「a」と、が紐付けられている。また、品質情報C2を示す「タレ」という文字データに、引出線D2の始点E2aの位置(指摘箇所Q2)を示す記号「K2」が紐付けられている。また、品質情報C3を示す「ブツ」という文字データに、引出線D3の始点E3aの位置(指摘箇所Q3)を示す記号「K3」と、指摘箇所Q3の範囲半径r3の値を示す「b」と、が紐付けられている。また、品質情報C4を示す「シワ」という文字データに、引出線D4の始点E4aの位置(指摘箇所Q4)を示す記号「K4」が紐付けられている。このようにして、車体2のどの部位にどのような指摘がなされたかという検査結果がテキストデータ化される。
なお、このテキストデータTDの書式、項目の内容及び数などのデータ出力条件は、図13のものに限定されるものではなく、必要に応じて適宜に変更可能である。例えば、指摘箇所をアルファベットと数字の組み合わせで表記する形態に代えて、漢字、平仮名、カタカナなどを使用して表記することもできる。また、品質情報をカタカナで表記する形態に代えて、漢字、平仮名、アルファベット、数字のうちの1つ又は複数を使用して表示することもできる。
第8ステップS108は、第7ステップS107で得られたテキストデータTD(図13参照)を保存するステップである。このテキストデータTDは、一時的に記憶部37に格納された後、随時にサーバ50に送られて保存される。保存されたテキストデータTDは、必要に応じてサーバ50から読み出され、所望のデータ形式に加工されて、車体の品質維持管理や車体生産ラインの評価のための解析に利用される。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
上記の管理システム1において、構成要素Wの輪郭Waに対して検査結果情報Bが手書きされた記録用紙10の第1画像データIaのうち検査結果情報Bに相当する手書き画像データIcが抽出部34で抽出される。この手書き画像データIcから引出線D1,D2,D3,D4の始点座標P1,P2,P3,P4と品質情報C1,C2,C3,C4とが検出部35で検出される。そして、検出された品質情報C1,C2,C3,C4は、変換部36で始点座標P1,P2,P3,P4に紐付いたテキストデータTDに変換される。
ここで、引出線D1,D2,D3,D4はいずれも、構成要素Wの輪郭Waから引き出された線である。このため、引出線D1,D2,D3,D4の引出元である始点E1a,E2a,E3a,E4aの始点座標P1,P2,P3,P4を検出することによって、この引出線P1,P2,P3,P4が車体の構成要素Wのうちどの指摘箇所を指しているかを認識できる。また、引出線D1,D2,D3,D4の引出先である終点E1b,E2b,E3b,E4bの周辺位置には品種情報C1,C2,C3,C4が手書きされる。このため、この品種情報C1,C2,C3,C4を検出することによって、検査結果の具体的な内容を認識できる。
そして、引出線D1,D2,D3,D4の始点座標P1,P2,P3,P4と品種情報C1,C2,C3,C4とが互いに結び付けられてデータ化されたテキストデータTDが得られる。これにより、品質情報C1,C2,C3,C4が構成要素Wの輪郭Waのどの位置に関する情報であるか、即ちどの指摘箇所についての検査結果であるかが明確になる。このため、複数の車体についての検査結果をテキストデータTDに基づいて包括的に管理することが可能になる。この場合、記録用紙10に手書きされた内容を手入力によってデータ化するのに比べて、データ入力に要する工数を低く抑えるのに有効である。
以上のごとく、上記の実施形態1によれば、記録用紙10に手書きされた検査結果情報Bを指摘箇所と関連付けてテキストデータ化できる車体情報管理技術(車体情報管理システム1及び車体情報管理方法)を提供することができる。
以下、上述の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
実施形態2にかかる管理システム1A(図1を参照)は、図4中の第5ステップS105において検出部35が各引出線Dを検出する手法についてのみ、実施形態1の管理システム1と相違している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
図16に示されるように、検出部35は、検出体Daの輪郭線Laを画像処理によって抽出する。その後、検出部35は、輪郭線Laを近似した四角形Lbを求める。そして、検出部35は、四角形Lbの寸法に基づいて、検出体Daが引出線Dであるか否かを判定する。
この判定において、検出部35は、四角形Lbのアスペクト比(横縦比)に着目して長辺の寸法d1に対する短辺の寸法d2の比率(d2/d1)が閾値を下回るときに検出体Daが引出線Dであると判定する手法や、四角形Lbの長辺の寸法d1が閾値を上回るときに検出体Daが引出線Dであると判定する手法を採用することができる。これにより、細長い形状の検出体Daが引出線Dとして判定され、それ以外の形状の検出体Daは引出線Dとして判定されない。
実施形態2によれば、実施形態1の複数の判定用情報JD(図7参照)の中に引出線Dに類似の情報がない場合でも、この引出線Dを検出することが可能になる。このため、引出線Dの判定精度を高めることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、図4中の第5ステップS105において、品質情報C、引出線D、引出線端点E及び指摘範囲Fのそれぞれを個別に検出する場合について例示したが、これに代えて、テキストデータを作成するために必要な最低限の情報として、品質情報Cと始点座標P1,P2,P3,P4のみを検出するようにしてもよい。
上述の実施形態では、構成要素Wの輪郭Waの原点座標P0に基づいて始点座標P1,P2,P3,P4を検出する場合について例示したが、これに代えて、記録用紙10の原点座標に基づいて始点座標P1,P2,P3,P4を検出するようにしてもよい。
上述の実施形態では、引出線Dの終点周辺に位置しており、且つこの引出線Dの延長線上にある情報を品質情報Cとして検出する場合について例示したが、これに代えて或いは加えて、引出線Dの延長線上にない情報であっても引出線Dの終点周辺に位置していれば、例えば引出線Dの終点から規定の範囲内にある情報を品質情報Cとして検出することもできる。
上述の実施形態では、判定用情報JCとの比較によって品質情報Cを決める場合について例示したが、これに代えて、判定用情報JCを用いずに、品質情報Cを直接検出するようにしてもよい。
上述の実施形態では、手書記録媒体として薄手で紙製の記録用紙10を使用する場合について例示したが、使用する手書記録媒体の厚み、寸法、素材などは適宜に変更可能である。
上述の実施形態では、車体生産ラインの塗装工程の検査結果情報を管理するのに有効な管理システム1について例示したが、この管理システム1を、車体生産ラインの塗装工程のみならず、溶接工程、組立工程、検査工程などの各種の生産工程において検査結果情報を管理するのに使用することもできる。
1,1A 車体情報管理システム(管理システム)
2 車体
10 記録用紙(手書記録媒体)
20 画像入力装置
31 データ取得部
34 抽出部
35 検出部
36 変換部
B 検査結果情報
C,C1,C2,C3,C4 品質情報
D,D1,D2,D3,D4 引出線
E,E1,E2,E3,E4 引出線端点
E1a,E2a,E3a,E4a 始点
E1b,E2b,E3b,E4b 終点
F,F1,F2,F3,F4 指摘範囲
G1,G3 重心
H1,H3 離間点
I 画像データ
Ia 第1画像データ
Ib 第2画像データ
Ic 手書き画像データ
Id 塗色画像データ
JC 判定用情報
P0 原点座標
P1,P2,P3,P4 始点座標
r1,r3 範囲半径
Sa 内側領域
T1,T3,TD テキストデータ
W 構成要素
Wa 輪郭
S104 第4ステップ(抽出ステップ)
S105 第5ステップ(検出ステップ)
S107 第7ステップ(変換ステップ)

Claims (12)

  1. 車体の検査結果に関する情報を管理するための車体情報管理システムであって、
    上記車体の構成要素を表した輪郭に対して引出線及び品質情報を含む検査結果情報が手書きされた手書記録媒体の画像データから上記検査結果情報に相当する手書き画像データを抽出する抽出部と、
    上記抽出部で抽出された上記手書き画像データの上記検査結果情報のうち上記輪郭から引き出された上記引出線の始点座標と、上記引出線の終点周辺に位置する上記品質情報と、を検出する検出部と、
    上記検出部で検出された上記品質情報を上記引出線の上記始点座標に紐付いたテキストデータに変換する変換部と、
    を備える、車体情報管理システム。
  2. 上記手書記録媒体における上記輪郭の原点座標が予め記憶されており、
    上記検出部は、上記原点座標に基づいて上記引出線の上記始点座標を検出する、請求項1に記載の車体情報管理システム。
  3. 上記検出部は、上記引出線の延長線上にある情報を上記品質情報として検出する、請求項1または2に記載の車体情報管理システム。
  4. 上記検出部は、予め登録された複数の判定用情報のいずれかに類似の情報を上記品質情報として検出する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車体情報管理システム。
  5. 上記検出部は、上記手書き画像データにおいて上記引出線の両側の引出線端点のうち上記輪郭で囲まれた内側領域に位置する一方の引出線端点の座標を上記始点座標として検出する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車体情報管理システム。
  6. 上記抽出部は、上記画像データを第1画像データとし、上記輪郭に対して上記検査結果情報が手書される前の上記手書記録媒体の画像データを第2画像データとしたとき、上記第1画像データから上記第2画像データを背景差分する処理によって、上記手書き画像データを上記第2画像データに対する前景として上記第1画像データから抽出する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車体情報管理システム。
  7. 上記手書記録媒体に上記検査結果情報が上記輪郭とは異なる色で手書きされており、
    上記抽出部は、上記第1画像データから上記手書き画像データを抽出するときに、この手書き画像データを上記輪郭に相当する上記第2画像データとの間の色の違いによって識別して抽出する、請求項6に記載の車体情報管理システム。
  8. 上記検出部は、上記検査結果情報として上記引出線の始点を取り囲む指摘範囲を検出し、上記指摘範囲の大きさを示すテキストデータを上記品質情報に紐付けて出力する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の車体情報管理システム。
  9. 上記検出部は、上記指摘範囲の大きさを示す上記テキストデータとして、上記指摘範囲の重心とこの指摘範囲のうちで上記重心から最も離れた離間点との間の最大距離に相当する範囲半径を出力する、請求項8に記載の車体情報管理システム。
  10. 上記手書記録媒体の画像を入力するための画像入力装置を備え、上記画像入力装置は、データ取得部に上記画像データを伝送可能に接続される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の車体情報管理システム。
  11. 上記画像入力装置は、車体生産ラインにおける複数の検査箇所のそれぞれに配置されている、請求項10に記載の車体情報管理システム。
  12. 車体の検査結果に関する情報を管理する車体情報管理方法であって、
    上記車体の構成要素を表した輪郭に対して引出線及び品質情報を含む検査結果情報が手書きされた手書記録媒体の画像データから上記検査結果情報に相当する手書き画像データを抽出する抽出ステップと、
    上記抽出ステップで抽出した上記手書き画像データの上記検査結果情報のうち上記輪郭から引き出された上記引出線の始点座標と、上記引出線の終点周辺に位置する上記品質情報と、を検出する検出ステップと、
    上記検出ステップで検出した上記品質情報を上記引出線の上記始点座標に紐付いたテキストデータに変換する変換ステップと、
    を含む、車体情報管理方法。
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