JP2019198808A - 逆浸透膜分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スケール及びファウリング防止の点で有効な逆浸透膜分離装置を提供する。【解決手段】本発明は、給水W1を透過水W3と濃縮水W4とに分離する逆浸透膜モジュール4と、逆浸透膜モジュール4で分離された濃縮水W4を送出する濃縮水ラインL4と、濃縮水ラインL4から分岐され、逆浸透膜モジュール4で分離された濃縮水W4の一部を給水ラインL1の合流部J2に返送する循環水ラインL5と、濃縮水ラインL4に設けられる流量調整ユニット5と、を備え、流量調整ユニット5は、当該流量調整ユニット5における差圧によらず実質的に定流量の濃縮水を流通させる定流量要素と、当該流量調整ユニット5における差圧に実質的に比例して濃縮水の流量が高くなる比例要素とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、逆浸透膜分離装置に関する。
従来、半導体の製造工程、電子部品や医療器具の洗浄等においては、不純物を含まない高純度の純水が使用される。この種の純水は、一般に、地下水や水道水等の原水を、逆浸透膜モジュール(以下、「RO膜モジュール」ともいう)で逆浸透膜分離処理することにより製造される。
高分子材料からなる逆浸透膜の水透過係数は、温度により変化する。また、逆浸透膜の水透過係数は、細孔の閉塞(以下、「膜閉塞」ともいう)や、材質の酸化による劣化(以下、「膜劣化」ともいう)によっても変化する。
そこで、原水の温度や逆浸透膜の状態にかかわらず、RO膜モジュールにおける透過水の流量を一定に保つため、流量フィードバック水量制御を行う逆浸透膜分離装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−203084号公報
特許文献1に係る逆浸透膜分離装置においては、濃縮水用の定流量弁が設置されている。一般的に、スケール防止のため、透過水の流量に対する濃縮水の流量の割合を上げることで、膜一次側の流速を高くし、膜詰りの進行を抑制する方法が有効である。しかし、特許文献1に係る逆浸透膜分離装置のように濃縮水ラインに定流量弁を用いた場合、このような抑制方法を用いることはできなかった。
本発明は、スケール及びファウリング防止の点で有効な逆浸透膜分離装置を提供することを目的とする。
本発明は、給水が流通する給水ラインと、供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールと、前記給水ラインに合流部で接続し、供給水を前記逆浸透膜モジュールに供給する供給水ラインと、前記逆浸透膜モジュールで分離された透過水を送出する透過水ラインと、前記逆浸透膜モジュールで分離された濃縮水を送出する濃縮水ラインと、前記濃縮水ラインから分岐され、前記逆浸透膜モジュールで分離された濃縮水の一部を前記合流部に返送する循環水ラインと、前記濃縮水ラインから分岐され、前記逆浸透膜モジュールで分離された濃縮水の残部を排水として装置外へ排出する排水ラインと、前記供給水ラインに設けられ、供給水を吸入して前記逆浸透膜モジュールに向けて吐出する加圧ポンプと、前記加圧ポンプを制御するポンプ制御部と、前記濃縮水ラインに設けられる流量調整ユニットと、を備え、前記流量調整ユニットは、当該流量調整ユニットにおける差圧によらず実質的に定流量の濃縮水を流通させる定流量要素と、当該流量調整ユニットにおける差圧に実質的に比例して濃縮水の流量が高くなる比例要素とを備える、逆浸透膜分離装置に関する。
また、透過水の流量を第1検出流量値として検出する第1流量検出手段を更に備え、前記ポンプ制御部は、前記第1検出流量値が所定の流量目標値となるように、前記加圧ポンプを制御することが好ましい。
また、排水の流量を第2検出流量値として検出する第2流量検出手段と、前記排水ラインに設けられ、装置外へ排出する排水の流量を調整可能な排水流量調整弁と、前記給水の水質に基づいて、前記第1検出流量値及び前記第2検出流量値から算出される回収率の目標値である目標回収率を算出する目標回収率算出部と、前記回収率が前記目標回収率となるように、前記排水流量調整弁の開度を制御する排水流量調整弁制御部と、を更に備えることが好ましい。
また、前記給水ラインに設けられ、前記給水ラインを流通する給水の圧力を調整する給水圧力調整手段と、前記給水の圧力を測定する圧力測定手段と、前記給水の圧力に基づいて、前記給水圧力調整手段を制御する給水圧力調整手段制御部と、を更に備えることが好ましい。
また、前記給水ラインに設けられ、給水の水質を測定する水質測定手段と、前記給水ラインに設けられ、給水の水温を測定する水温測定手段と、前記給水の水質と前記給水の水温とに基づいて、目標循環比を算出する目標循環比算出部と、前記目標循環比に基づいて、目標給水圧力を算出する目標給水圧力算出部とを更に備え、前記給水圧力調整手段制御部は、前記給水の圧力が前記目標給水圧力となるように、前記給水圧力調整手段を制御することが好ましい。
また、前記給水圧力調整手段は、前記給水を供給する給水ポンプを制御する給水ポンプ制御部を備え、前記給水圧力調整手段制御部は、前記給水ポンプ制御部を介して前記給水ポンプの回転数を調整することにより、給水の圧力を制御することが好ましい。
また、前記給水圧力調整手段は、前記給水ラインに設けられる給水圧力調整弁を備え、前記給水圧力調整手段制御部は、前記給水圧力調整弁の開度を調整することにより、給水の圧力を制御することが好ましい。
本発明によれば、スケール及びファウリング防止の点で有効な逆浸透膜分離装置を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る逆浸透膜分離装置の全体構成図である。 本発明の第1実施形態で用いられる流量調整ユニットに係る圧力と流量の関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る逆浸透膜分離装置の全体構成図である。 本発明の第2実施形態に係る逆浸透膜分離装置の制御部の機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る逆浸透膜分離装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る逆浸透膜分離装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る逆浸透膜分離装置の全体構成図である。
〔1 第1実施形態〕
〔1.1 逆浸透膜分離装置の構成〕
本発明の第1実施形態に係る逆浸透膜分離装置1について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る逆浸透膜分離装置1の全体構成図である。本実施形態に係る逆浸透膜分離装置1は、例えば、淡水から純水を製造する純水製造システムに適用される。
図1に示すように、本実施形態に係る逆浸透膜分離装置1は、給水ポンプ12と、給水側インバータ13と、加圧ポンプ2と、加圧側インバータ3と、逆浸透膜モジュールとしてのRO膜モジュール4と、流量調整ユニット5と、逆止弁6と、排水流量調整手段としての排水流量調整弁7(比例制御弁)と、第1流量センサFM1と、制御部30と、を備える。なお、制御部30と被制御対象機器との電気的接続線の図示については、省略している。
また、逆浸透膜分離装置1は、給水ラインL1と、供給水ラインL2と、透過水ラインL3と、第1濃縮水ラインL41と、第2濃縮水ラインL42と、循環水ラインL5と、排水ラインL6と、を備える。本明細書における「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
給水ラインL1は、給水W1を、供給水ラインL2との合流点であるJ2まで供給するラインである。給水ラインL1の上流側の端部は、給水W1の供給源(不図示)に接続されている。給水ラインL1には、上流側から下流側に向けて順に、給水ポンプ12、合流部J2が設けられている。
なお、給水ラインL1を流通する給水W1には、給水W1の供給源(不図示)から直接供給される給水に限らず、例えば、給水W1を濾過処理装置(除鉄除マンガン装置、活性炭濾過装置等)、硬水軟化装置等の前処理装置により前処理された給水も含まれる。
給水ポンプ12は、給水ラインL1を流通する給水W1を吸入し、加圧ポンプ2へ向けて圧送(吐出)する装置である。給水ポンプ12には、給水側インバータ13から周波数が変換された駆動電力が供給される。給水ポンプ12は、供給(入力)された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
給水側インバータ13は、給水ポンプ12に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。給水側インバータ13は、制御部30と電気的に接続されている。給水側インバータ13には、制御部30から指令信号が入力される。給水側インバータ13は、制御部30により入力された指令信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する駆動周波数の駆動電力を給水ポンプ12に出力する。
本実施形態においては、制御部30は、給水ポンプ12が給水W1を所定の一定圧力値で吐出するように、給水側インバータ13を制御する。給水ポンプ12により付与される給水W1の前記一定圧力値は、給水ラインL1を流通する給水W1を加圧ポンプ2に供給可能な圧力値に設定される。これにより、給水W1の給水圧力は、一定圧力値となる。本実施形態においては、給水W1の給水圧力を、例えば、0.2〜0.5MPaの間の一定圧力値に設定している。
供給水ラインL2は、給水W1を、供給水W2としてRO膜モジュール4に供給するラインである。供給水ラインL2の上流側の端部は、合流点J2に接続されている。供給水ラインL2の下流側の端部は、RO膜モジュール4の一次側入口ポートに接続されている。供給水ラインL2には、上流側から下流側に向けて順に、合流部J2、加圧ポンプ2、RO膜モジュール4が設けられている。
加圧ポンプ2は、供給水ラインL2に設けられる。加圧ポンプ2は、供給水ラインL2において、給水W1を吸入し、供給水W2として、RO膜モジュール4へ向けて圧送(吐出)する装置である。加圧ポンプ2には、加圧側インバータ3から周波数が変換された駆動電力が供給される。加圧ポンプ2は、供給(入力)された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
加圧側インバータ3は、加圧ポンプ2に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。加圧側インバータ3は、制御部30と電気的に接続されている。加圧側インバータ3には、制御部30から指令信号が入力される。加圧側インバータ3は、制御部30により入力された指令信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する駆動周波数の駆動電力を加圧ポンプ2に出力する。
RO膜モジュール4は、加圧ポンプ2から吐出された供給水W2を、溶存塩類が除去された透過水W3と、溶存塩類が濃縮された濃縮水W4とに膜分離処理する設備である。RO膜モジュール4は、単一又は複数のRO膜エレメント(不図示)を備える。RO膜モジュール4は、これらRO膜エレメントにより供給水W2を膜分離処理し、透過水W3及び濃縮水W4を製造する。
透過水ラインL3は、RO膜モジュール4で分離された透過水W3を送出するラインである。透過水ラインL3の上流側の端部は、RO膜モジュール4の二次側ポートに接続されている。透過水ラインL3の下流側の端部は、需要箇所の装置等に接続されている。透過水ラインL3には、第1流量センサFM1(以下、「第1流量検出手段」とも呼称する)が設置される。
第1流量センサFM1は、透過水ラインL3を流通する透過水W3の流量を第1検出流量値として検出する機器である。第1流量センサFM1は、透過水ラインL3に接続されている。第1流量センサFM1は、制御部30と電気的に接続されている。第1流量センサFM1で検出された透過水W3の第1検出流量値は、制御部30へ検出信号として送信される。第1流量センサFM1として、例えば、流路ハウジング内に軸流羽根車又は接線羽根車(不図示)を配置したパルス発信式の流量センサを用いることができる。
第1濃縮水ラインL41は、RO膜モジュール4で分離された濃縮水W4を送出するラインである。第1濃縮水ラインL41の上流側の端部は、RO膜モジュール4の一次側出口ポートに接続されている。また、第1濃縮水ラインL41の下流側は、流量調整ユニット5の一次側に接続されている。
また、第2濃縮水ラインL42は、流量調整ユニット5で流量が調整された濃縮水W4を送出するラインである。第2濃縮水ラインL42の上流側の端部は、流量調整ユニット5の二次側に接続されている。また、第2濃縮水ラインL42の下流側は、接続部J1において、循環水ラインL5及び排水ラインL6に分岐している。
なお、以降では、第1濃縮水ラインL41と第2濃縮水ラインL42とをまとめて、「濃縮水ラインL4」と総称することがある。
流量調整ユニット5は、当該流量調整ユニット5における差圧によらず、実質的に定流量の濃縮水を流通させる定流量要素と、当該流量調整ユニット5における差圧に実質的に比例して濃縮水W4の流量が高くなる比例要素とを備える。流量調整ユニット5における差圧は、具体的には、第1濃縮水ラインL41の水圧と第2濃縮水ラインL42の水圧との差圧である。定流量要素は、補助動力や外部操作を必要とせずに一定流量値を保持し、例えば水ガバナの名称で呼ばれるものを用いてもよい。また、比例要素としては、例えばオリフィスの名称で呼ばれるものを用いてもよく、オリフィスから流れる濃縮水W4の流量が、当該流量調整ユニット5における差圧に比例する。
図2は、RO膜モジュール4の入口圧力と、流量調整ユニット5を流れる濃縮水の流量との関係の例を示すグラフである。流量調整ユニット5は、定流量要素を備えることから、入口圧力が発生すると、流量調整ユニット5を流れる濃縮水の流量は一気にA点まで上昇する。すなわち近似的には、入口圧力の発生と同時にA点の高さの流量が流量調整ユニット5に流れる。同時に、流量調整ユニット5は比例要素を備えることから、以降、入口圧力が上昇するに従い、流量調整ユニット5を流れる濃縮水の流量は、一次関数的に上昇する。
なお、流量調整ユニット5において、定流量要素と比例要素とは一体的に構成されていてもよく、別体として構成されていてもよい。一体的に構成されている場合には、例えば、比例要素の流れ方向が、流量調整ユニット5の長軸方向と一致し、定流量要素の流れ方向が流量調整ユニット5の長軸方向に直交するように構成してもよい。あるいは、比例要素の流れ方向が流量調整ユニット5の長軸方向に直交し、定流量要素の流れ方向が流量調整ユニット5の長軸方向と一致するように構成してもよい。あるいは、定流量要素の流れ方向と比例要素の流れ方向が、共に流量調整ユニット5の長軸方向と一致するように構成してもよい。
循環水ラインL5は、濃縮水ラインL4から分岐するラインであって、RO膜モジュール4で分離された濃縮水W4の一部である循環水W41を、合流部J2に返送するラインである。循環水ラインL5の上流側の端部は、接続部J1において、濃縮水ラインL4に接続されている。また、循環水ラインL5の下流側の端部は、合流部J2において、給水ラインL1に接続されている。循環水ラインL5には、逆止弁6が設けられている。
排水ラインL6は、接続部J1において濃縮水ラインL4から分岐され、RO膜モジュール4で分離された濃縮水W4の残部である排水W42を装置外(系外)に排出するラインである。排水ラインL6には、排水流量調整手段としての排水流量調整弁7が設けられている。
排水流量調整弁7は、排水ラインL6から装置外へ排出する排水W42の排水流量を調整可能な弁である。排水流量調整弁7は、制御部30と電気的に接続されている。排水流量調整弁7の弁開度は、制御部30から送信される駆動信号により制御される。制御部30から電流値信号(例えば、4〜20mA)を排水流量調整弁7に送信して、弁開度を制御することにより、排水W42の排水流量を調整することができる。
制御部30は、CPU、ROM、RAM、CMOSメモリ等を有し、これらはバスを介して相互に通信可能に構成される、当業者にとって公知のものである。
CPUは逆浸透膜分離装置1を全体的に制御するプロセッサである。該CPUは、ROMに格納された各種プログラムを、バスを介して読み出し、該各種プログラムに従って逆浸透膜分離装置1全体を制御することで、加圧ポンプ2を制御するポンプ制御部としての機能を実現するように構成される。RAMには一時的な計算データや表示データ等の各種データが格納される。CMOSメモリは図示しないバッテリでバックアップされ、逆浸透膜分離装置1の電源がオフされても記憶状態が保持される不揮発性メモリとして構成される。
制御部30は、ポンプ制御部として加圧ポンプ2を制御する。より詳細には、制御部30は、第1流量センサFM1によって検出される透過水W3の流量が、所定の流量目標値となるように、加圧側インバータ3を介して加圧ポンプ2の周波数を制御することにより、加圧ポンプ2が吐出する供給水の流量を制御する。これにより、RO膜モジュール4における透過水W3の流量が一定に保たれる流量フィードバック水量制御が実現される。
〔1.2 逆浸透膜分離装置の動作〕
逆浸透膜分離装置1の使用開始からの時間経過に伴い、RO膜モジュール4のRO膜エレメントには、スケールによる詰まりが発生することが懸念される。この詰まりによって、供給水ラインL2の水圧、延いては第1濃縮水ラインL41の水圧が上昇するが、流量調整ユニット5は、当該流量調整ユニット5における差圧、すなわち第1濃縮水ラインL41の水圧と第2濃縮水ラインL42の水圧との差圧に実質的に比例して濃縮水の流量が高くなる比例要素を備えることから、濃縮水W4の流量が増加する。透過水W3の流量に対する濃縮水W4の流量が増加することで循環比(透過水W3の流量に対する濃縮水W4の流量の比率)が上昇し、RO膜モジュール4の一次側の流速が速くなる。これにより、RO膜エレメントからのスケールの剪断力が高まり、膜詰りの進行が抑制される。
〔1.3 第1実施形態の効果〕
上述した第1実施形態に係る逆浸透膜分離装置1によれば、例えば、以下のような効果が得られる。
第1実施形態に係る逆浸透膜分離装置1においては、濃縮水ラインL4に流量調整ユニット5が設置され、流量調整ユニット5は、当該流量調整ユニット5における差圧によらず実質的に定流量の濃縮水を流通させる定流量要素と、当該流量調整ユニット5における差圧に実質的に比例して濃縮水の流量が高くなる比例要素とを備える。
RO膜モジュール4のRO膜エレメントに詰まりが発生した場合に、流量調整ユニット5における差圧が上昇することにより、濃縮水W4の流量が増加し、循環比が高まる。これにより、RO膜エレメントからのスケールの剪断力が高まり、膜詰りの進行が抑制される。
〔2 第2実施形態〕
〔2.1 逆浸透膜分離装置の構成〕
本発明の第2実施形態に係る逆浸透膜分離装置1Aについて、図面を参照しながら説明する。図3は、第2実施形態に係る逆浸透膜分離装置1Aの全体構成図である。なお、以下では、逆浸透膜分離装置1Aが備える構成要素のうち、第1実施形態に係る逆浸透膜分離装置1が備える構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を用いてその説明を省略し、主として、逆浸透膜分離装置1と異なる構成要素について説明する。
逆浸透膜分離装置1Aは、逆浸透膜分離装置1が有する構成要素に加えて、水質測定手段としての水質センサ15、水温測定手段としての水温センサ16、圧力測定手段としての圧力センサ17、第2流量センサFM2を備える。また、逆浸透膜分離装置1Aは、制御部30の代わりに制御部30Aを備える。
水質センサ15は、給水ラインL1に設置される。水質センサ15は、制御部30Aと電気的に接続されている。水質センサ15は、給水W1の水質(以下、「測定水質値」ともいう)を測定し、測定水質値は制御部30Aへ検出信号として送信される。なお、給水W1の水質としては、例えば、pH、硬度、アルカリ度、炭酸カルシウム溶解度、シリカ溶解度、シリカ濃度等のうち1つ以上であってよい。
水温センサ16は、給水ラインL1に設置される。水温センサ16は、制御部30Aと電気的に接続されている。水温センサ16は、給水W1の水温(以下、「測定水温値」ともいう)を測定し、測定水温値は制御部30Aへ検出信号として送信される。
圧力センサ17は、給水ラインL1に設置される。圧力センサ17は、制御部30Aと電気的に接続されている。圧力センサ17は、給水W1の水圧(以下、「測定水圧値」ともいう)を測定し、測定水圧値は制御部30Aへ検出信号として送信される。
第2流量センサFM2(以下、「第2流量検出手段」とも呼称する)は、排水ラインL6を流通する排水W42の流量を第2検出流量値として検出する機器である。第2流量センサFM2は、排水ラインL6に接続されている。第2流量センサFM2は、制御部30Aと電気的に接続されている。第2流量センサFM2で検出された排水W42の第2検出流量値は、制御部30Aへ検出信号として送信される。第2流量センサFM2として、例えば、流路ハウジング内に軸流羽根車又は接線羽根車(不図示)を配置したパルス発信式の流量センサを用いることができる。
〔2.2 制御部の機能ブロック〕
制御部30Aは、制御部30と同様に、CPU、ROM、RAM、CMOSメモリ等を有し、これらはバスを介して相互に通信可能に構成される、当業者にとって公知のものである。CPUが、ROMに格納された各種プログラムを、バスを介して読み出し、該各種プログラムに従って逆浸透膜分離装置1全体を制御することで、図4の機能ブロック図に示すように、制御部30Aが、ポンプ制御部301、目標回収率算出部302、目標循環比算出部303、目標給水圧力算出部304、排水流量調整弁制御部305、給水圧力調整手段制御部306の機能を実現するように構成される。
ポンプ制御部301は、第1流量センサFM1によって検出される透過水W3の流量が、所定の流量目標値となるように、加圧側インバータ3を介して、加圧ポンプ2の駆動周波数を制御する。これにより、RO膜モジュール4における透過水W3の流量が一定に保たれる流量フィードバック水量制御が実現される。
目標回収率算出部302は、水質センサ15により検出された測定水質値に基づいて、目標回収率を算出する。ここで、「目標回収率」とは、回収率の目標値である。「回収率」とは、RO膜モジュール4に供給される給水W1の流量に対する透過水W3の流量の比率(透過水W3の流量/給水W1の流量)のことであり、本実施形態においては、透過水W3の流量である第1検出流量値と、排水W42の流量である第2検出流量値とから算出される。
また、測定水質値として、例えば、硬度、アルカリ度、シリカ濃度等を用いることにより、スケールの析出を確実に抑制しながら、透過水W3の回収率を最大とする目標回収率を算出することが可能となる。
なお、出願人は先だって、逆浸透膜分離装置に係る発明を特願2017−113706号として出願している。その明細書に記載の目標回収率の算出方法を、本発明において援用してもよい。
目標循環比算出部303は、水質センサ15により検出された測定水質値と、水温センサ16により検出された測定水温値とに基づいて、目標循環比を算出する。ここで、「目標循環比」とは循環比の目標値である。給水W1の水温や水質が原因でスケールリスクが増加した場合に、循環比を制御することでスケールリスクを減少することが可能であるため、目標循環比算出部303は、給水W1の水質と水温とに基づいて目標循環比を算出する。
なお、目標循環比としては、5〜6の間の値となることが好ましい。
目標給水圧力算出部304は、目標循環比算出部303によって算出された目標循環比に基づいて目標給水圧力を算出する。ここで、「目標給水圧力」とは給水圧力の目標値のことである。RO膜モジュール4のRO膜の目詰まりが進行しても流量を確保するために、RO膜モジュール4の一次側圧力を上昇させると、第1濃縮水ラインL41の水圧が上昇し、流量調整ユニット5における差圧が大きくなる。流量調整ユニット5は、当該流量調整ユニット5での差圧に実質的に比例して濃縮水W4の流量が高くなる比例要素を備えることから、濃縮水W4の流量が増加する。すなわち、流量調整ユニット5が存在することで、給水圧力が上昇することによりRO膜モジュール4の一次側圧力が上昇するほど循環比が上昇するため、目標給水圧力算出部304はこの関係を利用して、目標循環比に基づいて目標給水圧力を算出する。
排水流量調整弁制御部305は、回収率の実測値が目標回収率となるように、排水流量調整弁7の開度を調整する。なお、本制御における開度の演算には、例えば、速度形デジタルPIDアルゴリズムを用いることができる。排水流量調整弁制御部305は、排水流量調整弁7の開度を非連続的に変更してもよい。
給水圧力調整手段制御部306は、圧力センサ17によって検出された測定水圧値が、目標給水圧力算出部304によって算出された目標給水圧力となるように、給水ラインL1を流通する給水W1の圧力を調整する給水圧力調整手段を制御する。第2実施形態において、「給水圧力調整手段」とは、給水ポンプ12を制御する給水ポンプ制御部、具体的には給水側インバータ13のことである。すなわち、給水圧力調整手段制御部306は、給水側インバータ13を介して、給水ポンプ12の回転数を制御することにより、給水圧力を制御する。
給水圧力調整手段制御部306は、RO膜モジュール4の手前にある加圧ポンプ2の周波数が下限周波数を下回らない範囲で、給水ポンプ12の回転数を制御する。
これにより、加圧ポンプ2の故障が防がれると共に、結果的に、流量調整ユニット5における差圧も確保され、目標循環比も確保される。
とりわけ、給水圧力調整手段制御部306が給水ポンプ12の回転数を制御する際、水質センサ15により測定された水質が悪化したとき、あるいは、水温センサ16により測定された水温が変化したときには、スケールリスクが上昇する(シリカに関しては、水温が低いほど溶解度が低下しスケールリスクが上昇し、カルシウム硬度に関しては、水温が高いほど溶解度が低下しスケールリスクが上昇する)ので、加圧ポンプ2の周波数が下限周波数を下回らない範囲で、給水ポンプ12の回転数を落とす。
〔2.3 排水流量調整弁の制御方法〕
図5のフローチャートは、排水流量調整弁7の制御方法を示す。
ステップS1において、目標回収率算出部302は、給水の水質に基づいて、第1流量センサFM1により検出される透過水W3の流量と、第2流量センサFM2により検出される濃縮水W4の残部、すなわち排水W42の流量とから算出される回収率の目標値である、目標回収率を算出する。
ステップS2において、第1流量センサFM1が透過水W3の流量を検出し、また、第2流量センサFM2が濃縮水W4の残部、すなわち排水W42の流量を検出することにより、実際の回収率が測定される。
ステップS3において、排水流量調整弁制御部305は、ステップS2で測定された実際の回収率とステップS1で算出された目標回収率との差と、所定偏差とを比較する。実際の回収率と目標回収率との差が所定偏差未満である場合(S3:YES)には、処理はステップS4に移行する。実際の回収率と目標回収率との差が所定偏差以上である場合(S3:NO)には、処理はステップS5に移行する。
ステップS4において、排水流量調整弁制御部305は、排水流量調整弁7の開度を固定し、処理はステップS1に戻る(リターン)。
ステップS5において、排水流量調整弁制御部305は、排水流量調整弁7の開度を変更し、処理はステップS1に戻る(リターン)。
なお、上記のステップS1において、目標回収率算出部302は、上記の水質として、シリカ溶解度、炭酸カルシウム溶解度等に基づいて、目標回収率を算出してもよい。
また、上記のステップS1〜ステップS5の順序は、必要に応じて適宜入れ替えてもよい。
〔2.4 給水圧力の制御方法〕
図6のフローチャートは、給水圧力の制御方法を示す。
ステップS11において、水質センサ15は、給水ラインL1中の給水W1の水質を測定する。
ステップS12において、水温センサ16は、給水ラインL1中の給水W1の水温を測定する。
ステップS13において、目標循環比算出部303は、水質センサ15により検出された測定水質値と、水温センサ16により検出された測定水温値とに基づいて、目標循環比を算出する。
ステップS14において、目標給水圧力算出部304は、目標循環比算出部303によって算出された目標循環比に基づいて目標給水圧力を算出する。
ステップS15において、圧力センサ17は、給水ラインL1中の給水W1の水圧を測定する。
ステップS16において、実際の給水圧力が目標給水圧力を超えた場合(S16:YES)には、処理はステップS17に移行する。実際の給水圧力が目標給水圧力以下の場合(S16:NO)には、処理はステップS18に移行する。
ステップS17において、給水圧力調整手段制御部306は、加圧ポンプ2の周波数が下限周波数を下回らない範囲で、給水圧力調整手段としての給水側インバータ13を介して、給水ポンプ12の回転数を制御することにより、給水圧力を下降させ、処理はステップS1に戻る(リターン)。
ステップS18において、給水圧力調整手段制御部306は、加圧ポンプ2の周波数が下限周波数を下回らない範囲で、給水圧力調整手段としての給水側インバータ13を介して、給水ポンプ12の回転数を制御することにより、給水圧力を上昇させ、処理はステップS1に戻る(リターン)。
とりわけ、給水圧力調整手段制御部306が給水ポンプ12の回転数を制御する際、水質センサ15により測定された水質が悪化したとき、あるいは、水温センサ16により測定された水温が変化したときには、加圧ポンプ2の周波数が下限周波数を下回らない範囲で、給水ポンプ12の回転数を落とす。
なお、上記のステップS11〜ステップS18の順序は、必要に応じて適宜入れ替えてもよい。
〔2.5 第2実施形態の効果〕
上述した第2実施形態に係る逆浸透膜分離装置1Aによれば、例えば、以下のような効果が得られる。
逆浸透膜分離装置1Aによって、第1実施形態に係る逆浸透膜分離装置1と同様の効果が奏される。
また、逆浸透膜分離装置1Aは、透過水W3の流量を検出し、透過水W3の流量が所定の目標流量値となるように、加圧ポンプ2を制御する。
これにより、透過水W3の流量を安定的に確保することが可能となる。
また、逆浸透膜分離装置1Aは、目標回収率を算出し、実際の回収率が目標回収率となるように、排水流量調整弁7の開度を制御する。
これにより、排水流量調整弁の入口圧力が変動しても、回収率を一定に保つことが可能となる。
また、逆浸透膜分離装置1Aは、給水W1の圧力を測定し、給水W1の測定圧力値に基づいて、給水圧力を調整する。
逆浸透膜が劣化したために流量調整ユニット5における差圧が低くなり、循環水W41の戻りが悪くなることを、給水の圧力を下げられる給水圧力調整手段を設け、流量調整ユニット5における必要差圧を確保することにより、防止することが出来る。
また、逆浸透膜分離装置1Aは、給水W1の水質と水温に基づいて目標循環比を算出し、目標循環比に基づいて目標給水圧力を算出し、実際の給水圧力が目標給水圧力となるように、給水圧力を調整する。
これにより、給水の水温や水質が原因でスケールリスクが増加した場合に、スケールリスクを減少させることが可能となる。
また、逆浸透膜分離装置1Aは、給水圧力調整手段として、給水ポンプ12を制御する給水ポンプ制御部としての給水側インバータ13を備え、給水側インバータ13を介して給水ポンプ12の回転数を制御することにより、給水圧力を制御する。
給水W1の圧力の測定値に基づいて、給水ポンプ12の回転数を制御することにより、給水圧力を下げることが可能となる。
〔3 第3実施形態〕
〔3.1 逆浸透膜分離装置の構成〕
本発明の第3実施形態に係る逆浸透膜分離装置1Bについて、図面を参照しながら説明する。図7は、第3実施形態に係る逆浸透膜分離装置1Bの全体構成図である。なお、以下では、逆浸透膜分離装置1Bが備える構成要素のうち、第2実施形態に係る逆浸透膜分離装置1Aが備える構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を用いてその説明を省略し、主として、逆浸透膜分離装置1Aと異なる構成要素について説明する。
逆浸透膜分離装置1Bは、逆浸透膜分離装置1Aとは異なり、給水側インバータ13の代わりに給水圧力調整弁14を備える。
給水圧力調整弁14は、給水ラインL1中、水質センサ15、水温センサ16、及び圧力センサ17よりも上流側に設置される。給水圧力調整弁14は、制御部30Aと電気的に接続されている。給水圧力調整弁14は、給水ラインL1を流通する給水W1の圧力を調整する弁である。
なお、本実施形態においては、給水ラインL1に給水ポンプ12を設けたが、これに制限されない。供給源から供給される給水W1の給水圧力が十分に確保されていれば、給水ポンプ12を設けなくてもよい。例えば、給水ラインL1の上流側において、水頭圧差を利用することで、給水W1の給水圧力を確保するように構成してもよい。
〔3.2 制御部の機能ブロック〕
制御部30Bが実現する機能ブロックは、基本的には第2実施形態の逆浸透膜分離装置1Aの制御部30Aが実現する機能ブロックと同一であるため、その図示を省略する。
ただし、制御部30Bが実現する機能ブロックのうち、給水圧力調整手段制御部306は、給水圧力調整手段としての給水圧力調整弁14を制御する。給水圧力調整手段制御部306が、給水圧力調整弁14の開度を制御することにより、給水圧力は調整される。
〔3.3 排水流量調整弁及び給水圧力の制御方法〕
逆浸透膜分離装置1Bにおける排水流量調整弁の制御方法、及び給水圧力の制御方法は、基本的には、第2実施形態に係る逆浸透膜分離装置1Aにおける排水流量調整弁の制御方法、及び給水圧力の制御方法と同一であるため、その図示と説明を省略する。
ただし、図6記載の給水圧力の制御方法中、ステップS17及びステップS18において、給水圧力調整手段制御部306は、給水圧力調整手段としての給水圧力調整弁14の開度を制御することにより、給水圧力を下降/上昇させる点で、逆浸透膜分離装置1Bは、逆浸透膜分離装置1Aとは動作が異なる。
〔3.4 第3実施形態の効果〕
上述した第3実施形態に係る逆浸透膜分離装置1Bによれば、例えば、以下のような効果が得られる。
逆浸透膜分離装置1Bによって、第1実施形態に係る逆浸透膜分離装置1、及び第2実施形態に係る逆浸透膜分離装置1Aと同様の効果が奏される。
更に、逆浸透膜分離装置1Bは、給水圧力調整手段として、給水圧力調整弁14を備え、給水圧力調整弁14の開度を制御することにより、給水圧力を制御する。
給水W1の圧力の測定値に基づいて、給水圧力調整弁14の開度を制御することにより、給水圧力を下げることが可能となる。
〔4.変形例〕
上記の逆浸透膜分離装置1、1A、及び1Bにおいては、通常の逆浸透膜分離装置と同様に、RO膜が目詰まりした場合には、膜交換や膜洗浄等を実施することが可能である。
また、流量調整ユニット5のメインユニットには、機械式のリリーフ弁があってもよい。
1 1A 1B 逆浸透膜分離装置
2 加圧ポンプ
4 RO膜モジュール
5 流量調整ユニット
7 排水流量調整弁
12 給水ポンプ
14 給水圧力調整弁
15 水質センサ
16 水温センサ
17 圧力センサ
30 30A 30B 制御部
301 ポンプ制御部
302 目標回収率算出部
303 目標循環比算出部
304 目標給水圧力算出部
305 排水流量調整弁制御部
306 給水圧力調整手段制御部
L1 給水ライン
L2 供給水ライン
L3 透過水ライン
L4 濃縮水ライン
L5 循環水ライン
L6 排水ライン
W1 給水
W2 供給水
W3 透過水
W4 濃縮水
W41 循環水
W42 排水

Claims (7)

  1. 給水が流通する給水ラインと、
    供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールと、
    前記給水ラインに合流部で接続し、供給水を前記逆浸透膜モジュールに供給する供給水ラインと、
    前記逆浸透膜モジュールで分離された透過水を送出する透過水ラインと、
    前記逆浸透膜モジュールで分離された濃縮水を送出する濃縮水ラインと、
    前記濃縮水ラインから分岐され、前記逆浸透膜モジュールで分離された濃縮水の一部を前記合流部に返送する循環水ラインと、
    前記濃縮水ラインから分岐され、前記逆浸透膜モジュールで分離された濃縮水の残部を排水として装置外へ排出する排水ラインと、
    前記供給水ラインに設けられ、供給水を吸入して前記逆浸透膜モジュールに向けて吐出する加圧ポンプと、
    前記加圧ポンプを制御するポンプ制御部と、
    前記濃縮水ラインに設けられる流量調整ユニットと、を備え、
    前記流量調整ユニットは、当該流量調整ユニットにおける差圧によらず実質的に定流量の濃縮水を流通させる定流量要素と、当該流量調整ユニットにおける差圧に実質的に比例して濃縮水の流量が高くなる比例要素とを備える、逆浸透膜分離装置。
  2. 透過水の流量を第1検出流量値として検出する第1流量検出手段を更に備え、
    前記ポンプ制御部は、前記第1検出流量値が所定の流量目標値となるように、前記加圧ポンプを制御する、請求項1に記載の逆浸透膜分離装置。
  3. 排水の流量を第2検出流量値として検出する第2流量検出手段と、
    前記排水ラインに設けられ、装置外へ排出する排水の流量を調整可能な排水流量調整弁と、
    前記給水の水質に基づいて、前記第1検出流量値及び前記第2検出流量値から算出される回収率の目標値である目標回収率を算出する目標回収率算出部と、
    前記回収率が前記目標回収率となるように、前記排水流量調整弁の開度を制御する排水流量調整弁制御部と、を更に備える、請求項2に記載の逆浸透膜分離装置。
  4. 前記給水ラインに設けられ、前記給水ラインを流通する給水の圧力を調整する給水圧力調整手段と、
    前記給水の圧力を測定する圧力測定手段と、
    前記給水の圧力に基づいて、前記給水圧力調整手段を制御する給水圧力調整手段制御部と、
    を更に備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の逆浸透膜分離装置。
  5. 前記給水ラインに設けられ、給水の水質を測定する水質測定手段と、
    前記給水ラインに設けられ、給水の水温を測定する水温測定手段と、
    前記給水の水質と前記給水の水温とに基づいて、目標循環比を算出する目標循環比算出部と、
    前記目標循環比に基づいて、目標給水圧力を算出する目標給水圧力算出部とを更に備え、
    前記給水圧力調整手段制御部は、前記給水の圧力が前記目標給水圧力となるように、前記給水圧力調整手段を制御する、請求項4に記載の逆浸透膜分離装置。
  6. 前記給水圧力調整手段は、前記給水を供給する給水ポンプを制御する給水ポンプ制御部を備え、
    前記給水圧力調整手段制御部は、前記給水ポンプ制御部を介して前記給水ポンプの回転数を調整することにより、給水の圧力を制御する、請求項4又は5に記載の逆浸透膜分離装置。
  7. 前記給水圧力調整手段は、前記給水ラインに設けられる給水圧力調整弁を備え、
    前記給水圧力調整手段制御部は、前記給水圧力調整弁の開度を調整することにより、給水の圧力を制御する、請求項4又は5に記載の逆浸透膜分離装置。
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