JP2019196194A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】日頃の用法と同じ操作でレフィル容器を交換することが可能であると共に、複雑な構造の部品を組み入れることなく、簡単かつ安価な構成でレフィル容器の交換が可能な二重容器を提供する。【解決手段】周壁部5内方に収納空間が形成された外容器2と、収納空間に収納され、周壁部上端5aから突出する筒部12及び筒部に雄ねじ部14が設けられたレフィル容器3と、周壁部上端よりも下方位置に設けられ、周壁部にレフィル容器を係脱自在に係合する係合部10と、雌ねじ部18が設けられた環状壁部16を有し、雌ねじ部を雄ねじ部に締め込む操作で環状壁部下端16aが周壁部上端に近づくように下降される蓋体4とを備えると共に、係合部の係合を外すときに環状壁部下端と周壁部上端との間に位置するように装着され、締め込み操作の途中で環状壁部と周壁部とに挟持されて、締め込み操作の操作力をレフィル容器の押上力とするリング状部材20とを備えた。【選択図】図5

Description

本発明は、日頃の用法と同じ操作でレフィル容器を交換することが可能であると共に、複雑な構造の部品を組み入れることなく、簡単かつ安価な構成でレフィル容器の交換が可能な二重容器に関する。
外容器の収納空間に収納される交換用のレフィル容器を、外容器から抜脱しないように、外容器に保持すると共に、レフィル容器の保持を解除できるようにした二重容器として、特許文献1及び2が知られている。
特許文献1の「レフィル容器」は、外容器内へ内容器を交換可能に設けたレフィル容器であって、外容器と内容器との間隙内へ補助部を設け、補助部を内容器へ接着させると共に、凹凸の抜止め手段を介して補助部を外容器内へ嵌合させ、補助部に回動力が加わることで、抜止め手段による抜止めを解除可能な凹凸の解除手段を補助部下面と外容器内周面に設けて構成されている。
特許文献2の「二重容器」は、有底筒状の内容物収容部を備えるレフィル用の内容器と、有底筒状の内容器収納部を備える外容器と、内容器収納部の上端部に中心軸線の周りで回動可能に取付けられた回動部材とを備え、内容器は、内容器収納部の中心軸線の周りで回動不能に内容器収納部に収納され、回動部材は、外容器の側壁部の内側に配置される筒状壁を有し、筒状壁の内周面に、内容器の周壁部の外周面に設けられた雄ねじ部に対応する雌ねじ部が設けられ、内容器の交換に際し、外容器に対して回動部材を一方側へ回動させることにより、雄ねじ部と雌ねじ部が係合して内容器が上方へ移動するように構成されている。
特開2010−173723号公報 特開2016−222288号公報
特許文献1では、補助部なる部品を内容器に接着して設けることとし、内容器側の補助部と外容器の両者間で、抜止め手段により抜止めし、解除手段により解除することで内容器の交換を行えるようにしている。
特許文献2では、雌ねじ部を有する回動部材なる部品を外容器に設けることとし、内容器には回動部材の雌ねじ部に対応させて雄ねじ部を形成し、内容器の交換時には、ねじ係合で内容器を上方移動させるようにしている。
いずれの特許文献にあっても、外容器によるレフィル容器の保持を解除して取り出しを可能とするために、内容器に設けられて外容器との間で作用する補助部や、外容器に設けられて内容器との間で作用する回動部材であって、それ自体に抜け止め手段や解除手段、そしてまた、雌ねじ部を形成するなどした複雑な部品を組み込んで構成されていて、構造として大掛かりであると共に、当該複雑な部品の採用により二重容器のコストアップになってしまうという課題があった。
また、補助部を回動したり、回動部材を回動させるなど、日用品としての二重容器の日常的な使用態様である蓋体の開け閉めとは異なる操作が必要となるため、使用者にとっては解り難く、使い勝手がよくないという課題もあった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、日頃の用法と同じ操作でレフィル容器を交換することが可能であると共に、複雑な構造の部品を組み入れることなく、簡単かつ安価な構成でレフィル容器の交換が可能な二重容器を提供することを目的とする。
本発明にかかる二重容器は、筒状の周壁部内方に、上方へ向かって開放される収納空間が区画形成された外容器と、上記収納空間に挿入されて収納され、上記周壁部の上端から上方へ突出する筒部及び該筒部の外周面に雄ねじ部が設けられたレフィル容器と、上記外容器の上記周壁部上端よりも下方位置に設けられ、該周壁部に上記レフィル容器を係脱自在に係合する係合部と、雌ねじ部が内周面に設けられた環状壁部を有し、該雌ねじ部を上記雄ねじ部に締め込む締め込み操作で該環状壁部の下端が上記周壁部上端に近づくように下降され、上記レフィル容器の上記筒部を包囲して上記外容器の上部に装着される蓋体とを備えると共に、上記係合部の係合を外すときに上記環状壁部下端と上記周壁部上端との間に位置するように装着され、締め込み操作の途中で該環状壁部と該周壁部とに挟持されて、締め込み操作の操作力を、上記雌ねじ部及び上記雄ねじ部を介し、上記レフィル容器の押上力とするリング状部材とを備えたことを特徴とする。
前記リング状部材には、装着を案内するために、前記外容器の前記周壁部及び前記蓋体の前記環状壁部の少なくともいずれか一方の外面に係止可能なガイド片が形成されていることを特徴とする。
前記リング状部材は、前記外容器の底部外装部品であることを特徴とする。
前記レフィル容器には、前記外容器の前記周壁部上端に形成された係止段差部に係止される係止突部が形成されていることを特徴とする。
本発明にかかる二重容器にあっては、日頃の用法と同じ操作でレフィル容器を交換することができると共に、複雑な構造の部品を組み入れることなく、簡単かつ安価な構成でレフィル容器を交換することができる。
本発明に係る二重容器の好適な一実施形態を説明する説明図であって、図1(A)は全体斜視図、図1(B)は部分垂直断面図である。 図1に示した二重容器にリング状部材を取り付ける様子を示した斜視図である。 図1に示した二重容器にリング状部材を装着した後、蓋体をレフィル容器に取り付けた様子を示した説明図であって、図3(C)は、雄ねじ部に雌ねじ部を軽く締め込んだ状態の要部拡大垂直断面図、図3(D)は、図3(C)の状態からさらに締め込みを行って、蓋体の筒状壁部下端がリング状部材の押し上げ用突部上に当接した状態の部分垂直断面図である。 図1に示した二重容器を図3(D)の状態としたときの全体斜視図である。 図1に示した二重容器のレフィル容器を外容器から抜き出し可能とした状態を説明する説明図であって、図5(E)は、押し上げ用突部が蓋体の環状筒部下端によって外容器の周壁部上端に押し付けられていく様子の部分垂直断面図、図5(F)は、押し上げ用突部が蓋体の環状壁部と外容器の周壁部とに挟持され、係合部が外れていく様子の要部拡大垂直断面図、図5(G)は、蓋体の持ち上げにより、レフィル容器が一緒に持ち上がる様子の拡大垂直断面図である。 図1に示した二重容器であって、外容器から抜き出し可能となったレフィル容器を新しいものと交換する手順を説明する説明図である。 図1に示した二重容器の変形例を説明する説明図であって、図7(A)は、内容物を使い切ってリング状部材を装着する前の様子を示す部分垂直断面図、図7(B)は、リング状部材を外容器に装着する様子の斜視図である。 図1に示した二重容器の他の変形例を説明する説明図であって、図8(A)は、リング状部材を蓋体に装着する様子の斜視図、図8(B)は、当該蓋体を外容器に被せた様子の部分垂直断面図である。 図1に示した二重容器のさらに他の変形例を示す部分垂直断面図である。 図9に示した変形例が備えるリング状部材を他の部品に組み付ける様子を示す組立図である。
以下に、本発明にかかる二重容器の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明に係る二重容器の好適な一実施形態を説明する説明図であって、図1(A)は全体斜視図、図1(B)は、部分垂直断面図である。
本実施形態にかかる二重容器1は主に、外容器2と、外容器2内部に交換自在に収納されるレフィル容器3と、レフィル容器3の上方から被せるように装着される蓋体4とから構成される。
外容器2は、筒体状の周壁部5と、周壁部5の下端を封鎖する底壁6とにより、周壁部5の上端5aに開口部7を有する中空筒体状に形成される。外容器2には、周壁部5で包囲した当該周壁部5内方に収納空間8が区画形成される。収納空間8は、開口部7を介して、上方へ向かって開放されて構成される。
外容器2の周壁部上端5aには、当該周壁部5を窪ませる形態で、周壁部5上方及び周壁部5内方に臨む係止段差部9が形成される。係止段差部9は、周壁部5の周方向に連続して、環状に形成される。係止段差部9は、周壁部5の周方向に一箇所、もしくは間隔を隔てて複数箇所に形成するようにしてもよい。
外容器2には、係止段差部9が形成された周壁部上端5aよりも下方位置に、周壁部5の内周面に沿って環状の第1係合部10aが形成される(図3(C)等参照)。第1係合部10aは、周壁部5の内周面を凹ませて形成される溝状形態で形成される。第1係合部10aは、周壁部5の内周面から収納空間8側へ突出する突条形態で形成してもよい。
レフィル容器3には、液状やクリーム状、粉状等の各種の内容物Cが収容される。レフィル容器3は、内容物Cを使い切った場合などに外容器2から取り出され、新しいものが外容器2に装着される交換用の容器である。
レフィル容器3は、開口部7を利用して収納空間8に挿入され、外容器2に収納される。レフィル容器3は、収納空間8内に位置される収納部11と、外容器2の周壁部上端5aから開口部7を介して上方へ突出される筒部12とから構成される。筒部12の上端には、内容物Cを取り出すための開口端13が形成される。
レフィル容器3の収納部11は、外容器2の収納空間8に収納可能に、当該収納空間8内部に納まる大きさであって、かつ当該収納空間8の水平断面形状に合う水平断面形状の有底筒体状に形成される。他方、レフィル容器3の筒部12は、円筒体状に形成される。円筒体状の筒部12には、その外周面に雄ねじ部14が設けられる。
レフィル容器3の筒部12と収納部11との境界位置には、レフィル容器3からその径方向外方へ突出する形態で、レフィル容器3を外容器2に収納するときに外容器2の係止段差部9上に係止される係止突部15が形成される。
係止突部15は、係止段差部9が環状に形成されている場合には、それに合わせて、レフィル容器3の周方向に連続して環状に形成される。係止段差部9が、周壁部5に一箇所あるいは複数箇所に形成されている場合には、係止突部15は係止段差部9の位置に合わせて、レフィル容器3の周方向に一箇所、もしくは間隔を隔てて複数箇所に形成される。
レフィル容器3の収納部11には、係止突部15が係止段差部9上に係止されたときに、外容器2の周壁部5に設けられた環状の第1係合部10aと向かい合う位置に位置させて、当該第1係合部10aに係脱自在に係合する第2係合部10bが形成される。第2係合部10bは、レフィル容器3の外周面に沿って環状に形成される。
本実施形態では、第1係合部10aが溝条形態で形成されているので、第2係合部10bは、レフィル容器3の外周面から周壁部5側へ突出する突条形態で形成される。第1係合部10aが突条形態である場合には、第2係合部10bは、レフィル容器3の外周面を凹ませて形成される溝状形態で形成される。
これら第1係合部10a及び第2係合部10bは、凹凸係合により、周壁部5にレフィル容器3を係脱自在に係合する係合部10を構成する。第2係合部10bは、レフィル容器3を開口部7から収納空間8に挿入することにより、第1係合部10aと係合し、レフィル容器3を収納空間8から抜き出して取り出すときに、係合が外されて第1係合部10aから離脱される。第1及び第2係合部10a,10bは、周壁部5及び収納部11それぞれの全周に亘って設けることなく、それらの周方向に部分的に設けるだけでもよい。
外容器2及びレフィル容器3は、弾性を有する合成樹脂製で形成することが好ましい。外容器2については、弾性を有する合成樹脂製に代えて、硬質合成樹脂製やガラス製、金属製等の硬質材料で形成してもよい。
外容器2を構成する周壁部5の水平断面形状は、外周面側も内周面側も、円形の他、楕円形や多角形としてもよく、また、外周面側と内周面側の水平断面形状が異なっていてもよい。すなわち、例えば、角柱状の外容器2の内部に形成される収納空間8が円筒状であってもよい。
蓋体4は、環状壁部16と天部17とから、下方に向けて開放された有蓋筒体状に形成される。環状壁部16の内周面には、レフィル容器3の筒部12に設けた雄ねじ部14に螺合される雌ねじ部18が形成される。蓋体4は、これを回して雌ねじ部18を雄ねじ部14に締め込む締め込み操作で、環状壁部16の下端16aが周壁部上端5aに近づくように下降され、締め込み操作が完了することで、周壁部上端5aから突出するレフィル容器3の開口端13を覆って気密を確保して、外容器2の上部に装着されるように構成される。
蓋体4の天部17下面には、締め込み操作を完了したときに、レフィル容器3の筒部12の開口端13をシールするためのパッキン19が設けられる。蓋体4は、雌ねじ部18が雄ねじ部14に螺合可能であれば、合成樹脂製など、どのような材質であってもよい。蓋体4の環状壁部16の水平断面形状は、外容器2の周壁部5の外周面側の水平断面形状に合わせて、どのような形状としてもよい。
続いて、使用していたレフィル容器3を外容器2から取り外し、新しいレフィル容器3に交換する手順に沿って、本実施形態に係る二重容器1を説明する。
図2に示すように、新しいレフィル容器3に交換するときには、使用していたレフィル容器3を取り外すために、蓋体4を外容器2から取り外した状態で、上述した係合部10の係合を外すために用いられるリング状部材20を外容器2に取り付ける。リング状部材20は、係合部10の係合を外すときに、外容器2の周壁部上端5aと蓋体4の環状壁部下端16aとの間に位置するように装着される。
リング状部材20は、細帯状の環状体で形成されたリング本体21と、リング本体21の上下方向ほぼ真ん中となる高さ位置に、当該リング本体21の内周面からその内方へ突出させて形成され、周壁部上端5aと環状壁部下端16aとの間に配置される押し上げ用突部22とから構成される。
リング本体21は、外容器2及び蓋体4をそれらの外側から取り囲むように、その内径寸法が外容器2及び蓋体4の外径寸法よりも大きく形成される。押し上げ用突部22は本実施形態にあっては、リング本体21の周方向全周にわたって環状に形成されている。
そして、リング状部材20は、押し上げ用突部22を、その下面が周壁部上端5aで係止されるように、外容器2の周壁部5上に単に載せることで、外容器2に対し装着されるようになっている。図2では、第1係合部10aを、周壁部5に、部分的に設けた場合を示している。
また、リング状部材20のリング本体21は、押し上げ用突部22よりも下方部分が、当該リング状部材20の外容器2への装着を案内するために、周壁部5の外面に係止可能なガイド片として機能されると共に、押し上げ用突部22よりも上方部分が、蓋体4への装着、言い換えれば、上述したように下降してくる蓋体4を案内するために、筒状壁部16の外面に係止可能なガイド片として機能される。
次に、図3(C)に示すように、リング状部材20が装着された外容器2に蓋体4を被せ、蓋体4を回して雄ねじ部14に雌ねじ部18を締め込む。この図では、軽く締め込んだ状態が示されている。
次に、図3(D)に示すように、さらに締め込みを行う。この締め込み操作により、蓋体4の環状壁部下端16aがリング状部材20の押し上げ用突部22上に当接されて、図4に示した状態となる。
次に、図5(E)に示すように、図3(D)の状態からさらに蓋体4を回して締め込み操作を行って、レフィル容器3の筒部12に対する蓋体4の締め込みが完了する前の締め込み操作の途中で、押し上げ用突部22が、下降してくる蓋体4の環状壁部下端16aによって外容器2の周壁部上端5aに押し付けられるようにする。
これにより、図5(F)に示すように、図5(E)で説明した蓋体4の締め込みにより、締め込み操作の途中で、押し上げ用突部22が蓋体4の環状壁部16と外容器2の周壁部5とに挟持される。
蓋体4の通常の締め込み操作では、筒部12の雄ねじ部14に沿って蓋体4の雌ねじ部18が締め込まれていくが、リング状部材20の押し上げ用突部22が環状壁部16と周壁部5との間に挟持されるようになると、蓋体4を回す締め込み操作の操作力が、雌ねじ部18に螺合している雄ねじ部14をねじ条の傾斜に沿って押し上げるように働き、これにより、蓋体4を回す操作で、雌ねじ部18の締め込みは不能になることに代わって反対に、雄ねじ部14が雌ねじ部18に沿って回り始めることになる。
すなわち、蓋体4の締め込み操作力は、雄ねじ部14と雌ねじ部18の螺合を介して、雄ねじ部14が設けられたレフィル容器3の押し上げ力となる。
このとき、押し上げ用突部22の高さ寸法分だけ、レフィル容器3の筒部12の開口端13と蓋体4のパッキン19との間に隙間Sが形成されるため、この隙間Sを利用して、レフィル容器3が押し上げ可能となっている。
外容器2は、リング状部材20を介して蓋体4に密着しているため、レフィル容器3のみが押し上げられる。外容器2に対し、レフィル容器3が押し上げられることにより、図5(F)に示すように、係合部10において、第2係合部10bが第1係合部10aから離脱していき、係合が外れていく。
押し上げ用突部22の高さ寸法は、第2係合部10bが第1係合部10aから離脱するのに足りる高さ寸法で形成すれば十分であるが、第2係合部10bが係止段差部9の上方へ達する高さ寸法に形成すれば、外容器2からレフィル容器3をスムーズに抜き出すことができて好ましい。実際的には、蓋体4を完全に締め込んだときに、環状壁部下端16aと周壁部上端5aとの間にクリアランスがある場合、当該クリアランスを加味した高さに設定するようにする。
係合部10が外れることにより、外容器2の周壁部5からレフィル容器3の収容部11の抜き出しが可能になると、蓋体4の環状壁部13と外容器2の周壁部5とによる押し上げ用突部22の挟持状態が解除され、外容器2に対して蓋体4が自由となるので、次に、図5(G)に示すように、蓋体4を持ち上げると、環状壁部13の雌ねじ部18に螺合した雄ねじ部14を介して、レフィル容器3も一緒に持ち上がる。
その後は、図6(H)に示すように、さらに蓋体4を持ち上げていって、レフィル容器3を外容器2から完全に抜き出し、その後、図6(I)に示すように、リング状部材20を外容器2から取り外す。次に、図6(J)に示すように、新しいレフィル容器3を外容器2に挿入して収納し、最後に、図6(K)に示すように、蓋体4をレフィル容器3の筒部12に締め付けて外容器2に被せることで、その後の使用に供することができる。
本実施形態に係る二重容器1にあっては、当該二重容器1の日頃の用法で蓋体4を締め込むときに、押し上げ用突部22を有するリング状部材20を外容器2の周壁部上端5aと蓋体4の環状壁部下端16aとの間に位置するように装着するだけで、その後の締め込み操作で簡単にレフィル容器3を外容器2から抜き出すことができ、すなわち、蓋体4を閉める操作で容易に交換を行うことができ、使用者にとって解りやすく、優れた使い勝手を確保することができる。従ってまた、取り出すレフィル容器3で手指を汚すこともなく、衛生的に交換することができる。
また、押し上げ用突部22を有するリング状部材20という単純な構成部品を外容器2に装着するだけという、簡単かつ安価な構成でレフィル容器3を交換することができる。
上記実施形態では、リング本体21に押し上げ用突部22を形成したリング状部材20を例示して説明したが、リング状部材20は、筒状壁部16と周壁部5との間に挟持される押し上げ用突部22を備えているだけでよく、ガイド片となるリング本体21を省略して、当該押し上げ用突部22をリング形態とした部品として構成してもよいことはもちろんである。
リング状部材20に、ガイド片となるリング本体21を備えたので、リング状部材20に対する外容器2や蓋体4の装着を案内することができると同時に、装着時の安定性を確保できて、レフィル容器3の交換をスムーズに行うことができる。
図7には、上記実施形態の変形例が示されている。図7(A)は、内容物Cを使い切ってリング状部材20を装着する前の様子を示す部分垂直断面図、図7(B)は、リング状部材20を外容器2に装着する様子の斜視図である。
上記実施形態では、レフィル容器3を交換するときにリング状部材20を用意し、外容器2の周壁部5上に単に載せる構造であったが、この変形例では、リング状部材20は、外容器2に常備され、通常使用時と、レフィル容器3の交換時とで、外容器2に対し、異なる2つの位置に設けられて用いられるようになっている。
すなわち、この変形例では、図7(B)に示すように、押し上げ用突部22は、リング本体21の直径方向に、向かい合う配置で二箇所形成されている。また、外容器2の周壁部上端5aには、押し上げ用突部22を周壁部5の周方向に係止するために、当該押し上げ用突部22に対応する位置に切り欠き部23が形成される。図示例では、切り欠き部23は、係止段差部9を周壁部5外方へ向けて連通させるように形成されている。
通常使用時には、押し上げ用突部22が切り欠き部23に差し入れられて、リング状部材20は、外容器2に対し、係止段差部9上に載せて設けられる。他方、図7(A)に示したように、内容物Cを使い切るなどしたレフィル容器3の交換時には、リング状部材20は、切り欠き部23から押し上げ用突部22が一旦抜き出され、その後、図7(B)に示すように90°回転され、押し上げ用突部22が切り欠き部23横の周壁部上端5a上に載せて設けられるようになっている。
これにより、リング状部材20は、レフィル容器3の交換時には、押し上げ用突部22が周壁部上端5aと環状壁部下端16aとの間に挟まれて係合部10の係合を外す機能を発揮する一方で、通常使用時には、押し上げ用突部22が周壁部上端5a横の、当該周壁部上端5aよりも高さ位置の低い係止段差部9上に収納される形となって、蓋体4の締め込み操作の邪魔にならずに、外容器2に収納した状態で設けられる、すなわちリング状部材20を外容器2の付属品として常時取り付けておくことができるようになっている。このような変形例であっても上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
図8には、上記実施形態の他の変形例が示されている。上記実施形態では、リング状部材20は、外容器2に装着する場合であったが、この変形例では、上記実施形態と同じ構造を蓋体4とリング状部材20とに設けて、蓋体4にリング状部材20を装着するようにしていて、このような変形例であっても上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
図9及び図10には、上記実施形態のさらに他の変形例が示されている。この変形例では、上記実施形態のリング状部材20を、外容器2の底壁6周りに嵌め込まれる底部外装部品した場合である。このようにすれば、リング状部材20を常時二重容器1にセットしておくことができ、交換時には、外容器2から外してその上に載せて使用することができて、利便性を向上することができる。このような変形例であっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
1 二重容器
2 外容器
3 レフィル容器
4 蓋体
5 周壁部
5a 周壁部上端
8 収納空間
9 係止段差部
10 係合部
12 筒部
14 雄ねじ部
15 係止突部
16 環状壁部
16a 環状壁部下端
18 雌ねじ部
20 リング状部材
21 リング本体

Claims (4)

  1. 筒状の周壁部内方に、上方へ向かって開放される収納空間が区画形成された外容器と、
    上記収納空間に挿入されて収納され、上記周壁部の上端から上方へ突出する筒部及び該筒部の外周面に雄ねじ部が設けられたレフィル容器と、
    上記外容器の上記周壁部上端よりも下方位置に設けられ、該周壁部に上記レフィル容器を係脱自在に係合する係合部と、
    雌ねじ部が内周面に設けられた環状壁部を有し、該雌ねじ部を上記雄ねじ部に締め込む締め込み操作で該環状壁部の下端が上記周壁部上端に近づくように下降され、上記レフィル容器の上記筒部を包囲して上記外容器の上部に装着される蓋体とを備えると共に、
    上記係合部の係合を外すときに上記環状壁部下端と上記周壁部上端との間に位置するように装着され、締め込み操作の途中で該環状壁部と該周壁部とに挟持されて、締め込み操作の操作力を、上記雌ねじ部及び上記雄ねじ部を介し、上記レフィル容器の押上力とするリング状部材とを備えたことを特徴とする二重容器。
  2. 前記リング状部材には、装着を案内するために、前記外容器の前記周壁部及び前記蓋体の前記環状壁部の少なくともいずれか一方の外面に係止可能なガイド片が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記リング状部材は、前記外容器の底部外装部品であることを特徴とする請求項1または2に記載の二重容器。
  4. 前記レフィル容器には、前記外容器の前記周壁部上端に形成された係止段差部に係止される係止突部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載の二重容器。
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