JP2019190541A - 安全弁および滅菌装置 - Google Patents

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岡村 昌信
Masanobu Okamura
昌信 岡村
昌 藤川
Akira Fujikawa
昌 藤川
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Abstract

【課題】弁体を円滑に動作させながら、弁体と弁座とを確実にシールすることが可能な安全弁、およびそのような安全弁を備える滅菌装置を提供する。【解決手段】安全弁100は、流体が流入する流入口12が形成された第1の流路11を有する弁座10と、第1の流路11に連続し、流体が排出される排出口72が形成された第2の流路73と、第1の流路11を第2の流路73に対して開閉するための弁体20と、弁体20を弁座10に向かう方向に付勢する付勢部材50と、弁座10に設けられた第1のシール部材30と、弁体20に設けられ、付勢部材50による付勢により第1のシール部材30に押しつけられる第2のシール部材40と、を備え、第1のシール部材30および第2のシール部材40の一方は、ゴム材料で構成され、第1のシール部材30および第2のシール部材40の他方は、樹脂材料により構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、容器内の圧力を所定の圧力に調整する安全弁、およびこの安全弁を備える滅菌装置に関する。
容器および配管等の圧力を調整するための手段として、安全弁が設けられ得る。安全弁は、一般に、弁座と、弁体と、弁体を開閉するための駆動部と、を備えている。容器内の圧力が所定値以下である場合、弁体は閉じている。容器内の圧力が所定値以上になると、弁体が開き、容器内から流体が外部へ排出される。これにより、容器内の圧力は、所定値まで低下する。
安全弁の弁体が閉じているとき、弁体と弁座との間に隙間があると、この隙間から容器内の流体が漏れ出てしまい、容器内の圧力を適切に調整できない。このため、安全弁には、このような隙間が生じないように、弁体と弁座との接触部分にシール部材が設けられる。
以下の特許文献1には、配管に設けられる安全弁が開示されている。この安全弁では、弁の開閉を行う作動軸の摺動部の周囲がダイアフラムでシールされる。そして、作動軸、弁体およびダイアフラムのそれぞれについて、流体に接する部分を樹脂製の膜により被覆する。このとき、作動軸側の皮膜部、弁体側の皮膜部、およびダイアフラム側の皮膜部が一体的に形成される。
特開2017−133558号公報
一般に、安全弁では、弁座および弁体が、それぞれ、金属材料から構成される。そして、弁座と弁体との接合部において、弁座および弁体の一方にゴムからなるシール部材が配置され、このシール部材が弁座および弁体の他方に押しつけられることにより、接合部におけるシール性が高められている。しかし、この構成では、接合部がゴムと金属との組み合わせからなっているため、押しつけられたゴムが金属に固着し、弁体が円滑に動かないことが起こり得る。
このような問題は、たとえば、シール部材を、金属に固着しにくい樹脂から構成することにより解消される。しかし、この場合、シール部材が接触する金属表面の平面度に応じてシール性能が変化する。すなわち、金属表面の平面度が低いと、接合部から流体が漏れ出てしまい、圧力を円滑に制御できないことが起こり得る。上記特許文献1の構成においても、流体が接する部分が樹脂製の膜で被覆されるため、これと同様の問題が想定され得る。
かかる課題に鑑み、本発明は、弁体を円滑に動作させながら、弁体と弁座とを確実にシールすることが可能な安全弁、およびそのような安全弁を備える滅菌装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、容器内の圧力を調整する安全弁に関する。本態様に係る安全弁は、流体が流入する流入口が形成された第1の流路を有する弁座と、前記第1の流路に連続し、前記流体が排出される排出口が形成された第2の流路と、前記第1の流路を前記第2の流路に対して開閉するための弁体と、前記弁体を前記弁座に向かう方向に付勢する付勢部材と、前記弁座に設けられた第1のシール部材と、前記弁体に設けられ、前記付勢部材による付勢により前記第1のシール部材に押しつけられる第2のシール部材と、を備え、前記第1のシール部材および前記第2のシール部材の一方は、ゴム材料で構成され、前記第1のシール部材および前記第2のシール部材の他方は、樹脂材料により構成されている。
上記のとおり、シール部材として、ゴムと金属との組み合わせ、または金属と樹脂との組み合わせを用いると、シール性に問題があった。これに対し、本態様の構成では、第1および第2のシール部材がそれぞれ、樹脂材料およびゴム材料で構成される。ゴム材料は軟質であり、樹脂材料は硬質である。このため、ゴム材料と樹脂材料とが接触すると、ゴム材料が弾性変形し、樹脂材料とゴム材料とが隙間なく密着する。よって、弁体が第1の流路を第2の流路に対して閉じた状態であるとき、第1および第2のシール部材により、流体が第1の流路から漏れ出ることを確実に防ぐようシールすることができる。
また、樹脂材料とゴム材料とは密着するが、ゴム材料は樹脂材料に固着しない性質を有する。そのため、弁体を開くとき、樹脂材料とゴム材料とを簡単に離すことができる。このように、本構成であれば、弁体を円滑に動作させながら、弁体と弁座とを確実にシールすることができる。
本態様に係る安全弁において、前記樹脂材料は、ポリテトラフロオロエチレンとされ得る。
ポリテトラフロオロエチレンは、耐熱性、耐薬品性に優れており、高温の蒸気に耐性を有する。つまり、ポリテトラフロオロエチレンは、高温の蒸気下で使用しても劣化しにくい。よって、樹脂材料としてポリテトラフロオロエチレンを用いれば、特に、流体が高温の蒸気である場合に、長期間使用可能なシール部材を構成することができる。
本態様に係る安全弁において、前記ゴム材料は、シリコーンゴムとされ得る。
本構成のシリコーンゴムは、上記のポリテトラフロオロエチレンと同様に、高温の蒸気に耐性を有する。よって、シリコーンゴムを用いれば、特に、流体が高温の蒸気である場合に、長期間使用可能なシール部材を構成することができる。
本態様に係る安全弁において、弁座は、前記第1の流路の出口側の端面に前記出口を囲むように形成された溝部を備え、前記第1のシール部材は、溝部に嵌められて、前記弁座に設置されるよう構成され得る。
本構成によれば、第1のシール部材を溝部に嵌めることにより、第1のシール部材を簡単に弁座に設置することができる。
本態様に係る安全弁において、前記弁体は、前記弁座側の端面に、前記第2のシール部材が嵌まり込む凹部と、前記凹部の中央に形成されたネジ穴と、を備え、前記第2のシール部材は、中央に孔が形成され、前記凹部に嵌められた状態で、前記孔を介して前記ネジ穴にネジで固着されることにより、前記弁体に設置されるよう構成され得る。
本構成によれば、凹部に嵌めることにより第2のシール部材を位置決めできる。また、この状態で、ネジ穴にネジを留めることにより、第2のシール部材を簡単に設置できる。
本態様に係る安全弁において、前記第1のシール部材は、前記ゴム材料で構成され、前記第2のシール部材は、前記樹脂材料で構成され、前記第2のシール部材は、前記第1のシール部材に向かう方向に突出し、前記第1の流路の出口を全周に亘って囲む突部を備えるよう構成され得る。
本構成によれば、第2のシール部材である樹脂材料が突部を備えているため、付勢部材によって弁体が弁座に向かう方向に付勢され、これにより、第1のシール部材に第2のシール部材が押しつけられると、この突部が、ゴム材料からなる第1のシール部材に食い込む。これにより、第1および第2のシール部材の密着性が高められる。よって、第1および第2のシール部材により、弁体と弁座との間をより確実にシールすることができる。
本発明の第2の態様は、対象物を滅菌するための滅菌装置に関する。本態様に係る滅菌装置は、上記安全弁と、前記安全弁に接続され、被滅菌物を収容するチャンバと、を備える。
本構成であれば、上記の効果を奏する安全弁を備えるため、チャンバ内の圧力が適切に保たれた状態で、対象物に対する滅菌を適切に行うことができる。
以上のとおり、本発明によれば、弁体を円滑に動作させながら、弁体と弁座とを確実にシールすることが可能な安全弁、およびそのような安全弁を備える滅菌装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1(a)、(b)は、実施形態に係る滅菌装置1の外観図である。図1(c)は、滅菌装置1の内部の一部が見えるようにした図である。 図2(a)は、実施形態に係る滅菌装置1に収容されるチャンバの外観図である。図2(b)は、実施形態に係る安全弁の外観図である。 図3(a)、(b)は、実施形態に係る安全弁の斜視図である。 図4(a)、(b)は、実施形態に係る安全弁の断面図である。
<滅菌装置の構成>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図には、便宜上、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸が付記されている。X−Y平面は水平面に平行であり、Z軸方向は鉛直方向である。
図1(a)、(b)は、滅菌装置1の外観図である。図1(a)は、滅菌装置1の正面側の斜視図であり、図1(b)は、背面側の斜視図である。図1(c)は、図1(b)に示す滅菌装置1において、背面側のカバーが取り除かれた状態を示す斜視図である。
図1(a)〜(c)に示すように、滅菌装置1は、筐体2と、蓋3と、排気タンク4と、圧力計5と、チャンバ6と、バルブ7と、パイプ8と、安全弁100と、を備える。筐体2に、排気タンク4、チャンバ6、バルブ7、パイプ8、および安全弁100が収容されている。筐体2の上部に、蓋3が、上下方向に開閉可能に取り付けられている。筐体2の正面には、排気タンク4が筐体2から着脱可能に収容されている。また、筐体2の正面に針式の圧力計5が配置されている。
図2(a)は、滅菌装置1に収容されるチャンバ6の外観図である。
図2(a)に示すように、チャンバ6は、上面に開口部6aが設けられた有底円筒の形状を有する。開口部6aは、図1(a)〜(c)に示した蓋3で閉塞される。チャンバ6には、バルブ7が取り付けられ、このバルブ7にパイプ8が接続される。これらバルブ7とパイプ8を介して、安全弁100がチャンバ6に接続される。さらに、チャンバ6には、圧力計5に接続するパイプ(図示せず)が接続される。この他、チャンバ6には、真空破壊弁やヒータ等の部材(図示せず)が接続される。
滅菌装置1で滅菌を行う際、オペレータは、まず、被滅菌物を可撓性の袋に収納する。次に、オペレータは、被滅菌物入りの袋をチャンバ6に収納して、蓋3を閉じる。その後、オペレータは、滅菌装置1を動作させて、被滅菌物に対する滅菌処理を開始させる。これにより、図示しないヒータにより蒸気が生成され、生成された蒸気がチャンバ6内部に導入される。このとき、チャンバ6内の圧力が、上記安全弁100により所定の圧力に保たれる。
<安全弁の構成>
図2(b)は、安全弁100の外観図である。
図2(b)に示すように、安全弁100は、弁座10およびカバー70を備える。弁座10は、上記した滅菌装置1のパイプ8に接続される。カバー70には、流体を外部へ排出するための排出口72が形成されており、後述する弁体20等の各部材が収容される。チャンバ6内の圧力が所定値以上になると、チャンバ6内に滞留する過剰な流体は、バルブ7およびパイプ8を流れ、弁座10に流入する。そして、流体は、安全弁100内を通って、排出口72から外部へ排出される。このようにして、安全弁100は、チャンバ6内の圧力を所定値まで下げ、チャンバ6内の圧力を適切に保つ。
図3(a)、(b)は、安全弁100の分解斜視図である。
図3(a)、(b)に示すように、安全弁100は、弁座10と、弁体20と、第1のシール部材30と、第2のシール部材40と、付勢部材50と、ガイド60と、カバー70と、を備える。なお、安全弁100は、図2(a)で示したように、パイプ8を介してチャンバ6に接続される。図3(a)、(b)に示す安全弁100は、パイプ8に接続される方をY軸負側として図示している。
弁座10には、Y軸方向に貫通する第1の流路11が形成されている。第1の流路11は、流入口12から出口13へと続いている。流入口12に、パイプ8が接続される。チャンバ6からの蒸気(流体)は、流入口12から安全弁100に流入する。本実施形態では、流入口12の径が出口13の径よりも大きくなっている。流入口12の径が出口13の径と同じであってもよい。
図3(b)に示すように、弁座10には、第1の流路11の出口13を囲むように溝部14が形成されている。溝部14は、第1のシール部材30と同様のリング形状である。溝部14に第1のシール部材30が嵌め込まれる。これにより、第1のシール部材30が弁座10に設置される。
弁体20には、Y軸負側、つまり、弁座10側の端面21に、円形の凹部22が形成されている。凹部22の径は、第2のシール部材40の外径と略同じである。凹部22の中央には、ネジ80を通すためのネジ穴23が形成されている。弁体20のY軸正側の面24には、中央に円柱状の軸25が一体的に形成されている。
第1のシール部材30は、リング形状であり、中央に、Y軸方向に貫通する孔31を有する。孔31の径は、溝部14の内径と略同じである。第1のシール部材30の外径は、溝部14の外径と略同じである。また、第1のシール部材30は、厚みが溝部14の深さよりと同じか、若干小さくなるように形成される。このように第1のシール部材30が形成されることにより、第1のシール部材30は、弁座10の溝部14に隙間なく嵌められる。
本実施形態では、第1のシール部材30が弾力性を有するゴム材料で構成される。ゴム材料として、たとえば、シリコーンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、およびブチルゴム等を用いることができる。本実施形態では、チャンバ6内の蒸気が第1のシール部材30に接触する。このため、第1のシール部材30を構成するゴム材料は、耐熱性に優れることが好ましい。この観点から、第1のシール部材30を構成するゴム材料は、シリコーンゴムが最適である。シリコーンゴムは、高温の蒸気に対して優れた耐性を有する。よって、シリコーンゴムであれば、高温の蒸気により劣化しにくく、長期間使用可能な第1のシール部材30を構成することができる。
第2のシール部材40は、円板形状の部材である。第2のシール部材40の外径は、弁体20の凹部22の径と略等しい。第2のシール部材40には、中央に孔41が形成されている。第2のシール部材40は、第1のシール部材30側に突出する突部43を有する。突部43は、周方向に途切れることなく連続している。第2のシール部材40は、弁体20の凹部22に嵌められる。この状態で、孔41を介してネジ穴23にネジ80が留められる。これにより、第2のシール部材40が、弁体20に設置される。
本実施形態では、第2のシール部材40が硬質の樹脂材料で構成される。樹脂材料として、たとえば、ポリテトラフロオロエチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、およびアクリル樹脂等を用いられることができる。本実施形態では、チャンバ6内の蒸気が第2のシール部材40に接触する。このため、第2のシール部材40を構成する樹脂材料は、耐熱性に優れることが好ましい。この観点から、第2のシール部材40を構成する樹脂材料は、ポリテトラフロオロエチレンが最適である。ポリテトラフロオロエチレンは、高温の蒸気に耐性を有することに加え、耐熱性、耐薬品性に優れている。よって、ポリテトラフロオロエチレンであれば、高温の蒸気により劣化しにくく、長期間使用可能な第2のシール部材40を構成することができる。
付勢部材50は、弁体20を弁座10に向かう方向に付勢する部材であり、たとえば、コイルバネにより構成される。付勢部材50は、弁体20のY軸正側に形成された弁体20の軸25に巻きつくように設けられる。
ガイド60は、円筒部61と、円板部62と、を備える。円筒部61には、孔63が形成されており、孔63に軸25が通される。軸25は、略隙間なく孔63に嵌まる。この構成により、弁体20は、ガイド60に摺動可能に支持される。円板部62には、周方向に複数の孔64が形成されている。円板部62は、カバー70の中空部71に嵌め込まれる。複数の孔64は、流体を外部へと排出するための通過孔である。これに関しては、追って説明する。
カバー70は、円筒状の中空部71を備えている。中空部71の内径は、3段階に変化している(図4(a)、(b)参照)。カバー70の中空部71に、弁座10の一部、弁体20、第1のシール部材30、第2のシール部材40、付勢部材50、およびガイド60が収容される。カバー70の弁座10側の内径は、弁座10の出口13付近の外径と略同じである。カバー70のY軸正側には、中空部71に連続する開口部が形成されている。この開口部は、安全弁100に流入した流体を排出するために形成された排出口72である。
カバー70の中空部71に上記の各部材を収容した状態において、カバー70と各部材と間に空間が存在する。チャンバ6から流入してきた蒸気(流体)は、この空間を通って外部へと排出される。この空間は、流体の第2の流路73(図4(a)、(b)参照)を形成する。
次に、安全弁100の動作について説明する。図4(a)、(b)は、実施形態に係る安全弁100の断面図である。図4(a)は、弁体20が閉じている場合を示す。 図4(a)に示すように、弁体20が付勢部材50に弁座10の方に付勢されると、弁体20に設置されている第2のシール部材40は、第1のシール部材30に押しつけられて密着する。第1のシール部材30および第2のシール部材40は、それぞれゴム材料および樹脂材料で構成されているため、第2のシール部材40の突部43は、第1のシール部材30に食い込む。これにより、第1のシール部材30と第2のシール部材40との密着性が高まり、両者の間に隙間は生じない。よって、弁体20が閉じている場合、チャンバ6から流体が流れてきたとしても、第1の流路11から第2の流路73へ流れることはない。したがって、チャンバ6の圧力を適切に維持することができる。
図4(b)は、弁体20が開いている場合を示している。チャンバ6内の圧力が所定値を超えると、チャンバ6内の圧力を下げるため、チャンバ6内の流体は滅菌装置1外へ排出される。図4(b)に示すように、第1の流路11からの圧力が付勢部材50による付勢力を超えると、弁体20が排出口72の方向に移動し、第1のシール部材30から第2のシール部材40が離れる。これにより、第1の流路11と第2の流路73とが連通する。その結果、図4(b)の破線の矢印で示すように、チャンバ6内の流体は、弁座10の流入口12から第1の流路11へ流入し、出口13を通過して、第2の流路73へ流入する。そして、流体は、ガイド60の孔64を通り、排出口72から排出される。
こうして、チャンバ6内の圧力が所定値以下に下がるまで、すなわち、チャンバ6内の圧力が付勢部材50による付勢力以下になるまで、弁体20が開放され続け、チャンバ6内の流体が外部に排出される。これにより、チャンバ6内の圧力が減少する。その後、流体の排出によりチャンバ6内の圧力が所定値以下になると、図4(a)に示した状態に戻り、第2のシール部材40が第1のシール部材に密着する。これにより、第1の流路11が弁体20により閉じられる。このようにして、安全弁100は、チャンバ6内の圧力を所定値に維持する。
[実施形態の効果]
図3(a)、(b)に示すように、第1のシール部材30はゴム材料で構成され、第2のシール部材40は樹脂材料で構成される。ここで、ゴム材料は軟質であり且つ弾性変形可能な材料であり、樹脂材料は硬質である。このため、樹脂材料の面が粗い場合でも、ゴム材料は、樹脂材料の面に追従して密着することができる。これにより、第1のシール部材30と第2のシール部材40とは隙間なく密着して弁座10と弁体20とをシールするため、流体が外部へ漏れ出ることを確実に防ぐ。また、樹脂材料の粗い面を平面に加工する必要がないため、安全弁100の製造効率は上がる。
また、ゴム材料と樹脂材料とは、密着しても固着しないため、弁体20は円滑に摺動することができる。また、ゴム材料と樹脂材料との固着を防ぐために、たとえば、ゴム材料をコーティングする等の加工をする必要はない。
図3(a)、(b)および図4(a)、(b)に示すように、第2のシール部材40は、突部43を備えている。よって、弁体20が付勢部材50により弁座10の方へ付勢されると、第2のシール部材40を構成する樹脂材料は、ゴム材料に食い込み易い。これにより、ゴム材料と樹脂材料とは隙間なく密着するため、シール性能がいっそう高まる。
図3(a)、(b)および図4(a)、(b)に示すように、弁座10は、溝部14が形成されている。これにより、第1のシール部材30を構成するゴム材料を溝部14に、圧入により嵌めることができる。このように、第1のシール部材30を弁座10に簡単に設置することができる。
図3(a)、(b)および図4(a)、(b)に示すように、弁体20の凹部22に第2のシール部材40を嵌めるため、第2のシール部材40を位置決めし易い。また、弁体20のネジ穴23に、ネジ80で第2のシール部材40を留めることにより、、第2のシール部材40を弁体20に簡単に設置することができる。
本実施形態では、第1のシール部材30を構成するゴム材料として、シリコーンゴムが最適であり、第2のシール部材40を構成する樹脂材料として、ポリテトラフロオロエチレンが最適である。これらはともに、高温の蒸気に対して優れた耐性を有する。また、ポリテトラフロオロエチレンは、耐熱性、耐薬品にも優れている。よって、長期間使用可能な第1のシール部材30および第2のシール部材40を構成することができる。
<変更例>
上記実施形態では、弁座10に設置された第1のシール部材30はゴム材料で構成され、弁体20に設置された第2のシール部材は樹脂材料で構成された。これに対し、弁座10に設置される第1のシール部材30を樹脂材料で構成し、弁体20に設置される第2のシール部材40をゴム材料で構成してもよい。
この場合、第1のシール部材30は、接着剤により、弁座10の溝部14に設置すればよい。すなわち、第1のシール部材30が樹脂材料で構成される場合、第1のシール部材30は、弾性変形しにくいため、ゴム材料の場合のように弾性復帰力により溝部14に嵌まった状態で維持されにくい。よって、第1のシール部材30が樹脂材料で構成される場合は、第1のシール部材30を接着剤により弁座10の溝部14に設置するとよい。
また、第2のシール部材40がゴム材料で構成される場合、第2のシール部材40は、樹脂材料のように硬質でないため、ネジ80のみで弁体20に固着する方法では、第2のシール部材40の周囲が、弾性変形により持ち上がって、弁体20の凹部22から離れることが起こり得る。そのため、第2のシール部材40がゴム材料で構成される場合は、たとえば、Oリングを第2のシール部材40とネジ80との間に介在させて、第2のシール部材40の弁座10側の面を押さえるようにすればよい。あるいは、第2のシール部材40の弁体20側の表面全体に接着剤を塗布して、第2のシール部材40を弁体20に接着固定するようにしてもよい。
この構成によっても、付勢部材50による付勢により第2のシール部材40が第1のシール部材30に押しつけられると、ゴム材料からなる第2のシール部材40が弾性変形して、樹脂材料からなる第1のシール部材30に密着する。よって、弁座10と弁体20とが適切にシールされる。
このように、第1のシール部材30を樹脂材料で構成し、第2のシール部材40をゴム材料で構成することも可能である。
しかし、この構成では、第2のシール部材40の方がゴム材料で構成されているため、上記実施形態のように、第2のシール部材40が第1のシール部材30に食い込むことがない。よって、密着性およびシール性能を高めるためには、上記実施形態のように、第1のシール部材30をゴム材料で構成し、第2のシール部材40を樹脂材料で構成することが好ましい。
また、弁座10および弁体20への設置に関しても、変更例の構成では、上記のように、接着剤やOリング等の部材が必要となる。この点からも、上記実施形態の方が安全弁100を簡単に構成することができる。
なお、変更例の構成では、第2のシール部材40に突部43を設けずに、第1のシール部材30の第2のシール部材40に対向する面に、孔31を囲む突部を設けてもよい。こうすると、第1のシール部材30の突部を第2のシール部材40に食い込ませることができ、第1のシール部材30と第2のシール部材40の密着性およびシール性能を高めることができる。この場合、第2のシール部材40は、接着剤で弁体20に接着固定するとよい。
また、上記実施の形態では、安全弁100が滅菌装置1に用いられたが、本発明に係る安全弁100は、滅菌装置1以外の他の機器にも用いられ得る。第1の流路11および第2の流路73の構成や形成方法、弁座10、弁体20の構造も、適宜変更可能である。また、ゴム材料は、必ずしも、上記に例示したものに限られるものではなく、たとえば、天然ゴムを用いることも可能である。樹脂材料も、必ずしも、上記に例示したものに限られるものではない。また、実施形態の構成においても、第1のシール部材30と溝部14との間に接着剤を介在させてもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
1 滅菌装置
6 チャンバ
10 弁座
11 第1の流路
12 流入口
13 出口
14 溝部
20 弁体
21 弁体の弁座側の端面
22 凹部
23 ネジ穴
30 第1のシール部材
31 孔
40 第2のシール部材
41 孔
43 突部
50 付勢部材
72 排出口
73 第2の流路
80 ネジ
100 安全弁

Claims (7)

  1. 流体が流入する流入口が形成された第1の流路を有する弁座と、
    前記第1の流路に連続し、前記流体が排出される排出口が形成された第2の流路と、
    前記第1の流路を前記第2の流路に対して開閉するための弁体と、
    前記弁体を前記弁座に向かう方向に付勢する付勢部材と、
    前記弁座に設けられた第1のシール部材と、
    前記弁体に設けられ、前記付勢部材による付勢により前記第1のシール部材に押しつけられる第2のシール部材と、を備え、
    前記第1のシール部材および前記第2のシール部材の一方は、ゴム材料で構成され、
    前記第1のシール部材および前記第2のシール部材の他方は、樹脂材料により構成されている、安全弁。
  2. 前記樹脂材料は、ポリテトラフロオロエチレンである、
    請求項1に記載の安全弁。
  3. 前記ゴム材料は、シリコーンゴムである、
    請求項1または2に記載の安全弁。
  4. 前記弁座は、前記第1の流路の出口側の端面に前記出口を囲むように形成された溝部を備え、
    前記第1のシール部材は、溝部に嵌められて、前記弁座に設置される、
    請求項1ないし3の何れか一項に記載の安全弁。
  5. 前記弁体は、前記弁座側の端面に、前記第2のシール部材が嵌まり込む凹部と、前記凹部の中央に形成されたネジ穴と、を備え、
    前記第2のシール部材は、中央に孔が形成され、前記凹部に嵌められた状態で、前記孔を介して前記ネジ穴にネジで固着されることにより、前記弁体に設置される、
    請求項1ないし4の何れか一項に記載の安全弁。
  6. 前記第1のシール部材は、前記ゴム材料で構成され、
    前記第2のシール部材は、前記樹脂材料で構成され、
    前記第2のシール部材は、前記第1のシール部材に向かう方向に突出し、前記第1の流路の出口を全周に亘って囲む突部を備える、
    請求項1ないし5の何れか一項に記載の安全弁。
  7. 請求項1ないし6の何れか一項に記載の安全弁と、
    前記安全弁に接続され、被滅菌物を収容するチャンバと、
    を備える滅菌装置。
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