JP2019182781A - 分解又は消失可能な顆粒又は集合体を含む、安定な組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】分解又は消失可能な顆粒又は集合体を含むことができる、安定な組成物であって、リーブオン化粧料に好ましく使用することができるものを提供すること。【解決手段】本発明は、(a)ジェランガム及びその誘導体から選択される少なくとも1種、(b)サリチル酸及びその誘導体から選択される少なくとも1種、(c)デンプン及びその誘導体から選択される少なくとも1種、並びに(d)水を含む、安定な組成物であって、組成物中で、成分(a)〜(c)が、分解又は消失可能な顆粒又は集合体を形成することができる、組成物に関する。顆粒又は集合体は、指による適用等の物理的な作用によって分解できる又は消失させることができる。そのため、本発明による組成物は、均一な又はむらのない仕上げをもたらすことができる。したがって、本発明による組成物は、好ましくは、リーブオン化粧料に使用することができる。また、本発明による組成物は、組成物の外観が、長期間、例えば少なくとも数カ月にわたって、高温(暑い温度)条件下でも変化しないほど安定である。【選択図】なし

Description

本発明は、分解又は消失可能な顆粒又は集合体を含む、安定な組成物、好ましくは化粧用組成物に関する。
顆粒を含む化粧品が存在してきた。例えば、スクラビングのために粒子等の顆粒を含む組成物は、顔の皮膚等の皮膚を洗浄するために一般に使用されている。
JP-A-2017-52706は、特定の形状要件を満たし、顔の皮膚等の皮膚のマッサージ又は洗浄に使用することができる粒子を含む組成物を開示している。JP-A-2017-52706に開示される組成物は、典型的には、皮膚洗浄用製品等のリーブオフ化粧料に好適である。
JP-A-2017-52706 米国特許第4,465,702号 米国特許第5,037,929号 米国特許第5,131,953号 米国特許第5,149,799号 米国特許第3,137,592号 米国特許第2,528,378号 米国特許第2,781,354号 米国特許第4,874,554号 米国特許第4,137,180号 US-A-5364633 US-A-5411744
Chapter XXII-「Production and Use of Pregelatinized Starch」、Starch: Chemistry and Technology, Vol. III-Industrial Aspects、R. L. Whistler及びE. F. Paschall, Editors、Academic Press、New York 1967 Walter Noll、「Chemistry and Technology of Silicones」(1968)、Academic Press Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27〜32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmetics CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook、第15版、2014年 CTFA辞典、第3版、1982年 CTFA辞典、第5版、1993年 「Handbook of Surfactants」、M.R.Porter、Blackie & Son出版(Glasgow及びLondon)、1991年、116〜178頁
しかし、従来の皮膚洗浄用製品等のリーブオフ化粧料中のスクラビングのための粒子等の顆粒は、使用したときに分解したり消失したりしない。したがって、これを、例えばリーブオンスキンケア製品等のリーブオン化粧料で使用した場合、リーブオン化粧料を皮膚等のケラチン物質上に適用した後、顆粒がケラチン物質上に残り、粉末状の感覚等の好ましくない感触を与える。また、リーブオン化粧料には好ましくない不均一な又はむらのある仕上げももたらし得る。
また、組成物の外観が、暑い温度条件下であっても経時的に変化しないように、化粧用組成物は安定であることも好ましい。
本発明の目的は、分解又は消失可能な顆粒又は集合体を含むことができる、安定な組成物であって、リーブオン化粧料に好ましく使用することができるものを提供することである。
上記の目的は、
(a)ジェランガム及びその誘導体から選択される少なくとも1種;
(b)サリチル酸及びその誘導体から選択される少なくとも1種;
(c)デンプン及びその誘導体から選択される少なくとも1種;並びに
(d)水
を含む、安定な組成物であって、
組成物中で、成分(a)〜(c)が、分解又は消失可能な顆粒又は集合体を形成することができる、組成物によって達成可能である。
ジェランガムの誘導体は、ウェランガムであってもよい。
組成物中の成分(a)の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%、より好ましくは0.5質量%〜3質量%であってもよい。
サリチル酸の誘導体は、式(I)で表される化合物から選択することができる。
Figure 2019182781
式中、
R1は、水素、又は飽和の直鎖状、分枝状若しくは環状脂肪族炭化水素基、又はアルコキシ、エステル若しくはケトキシ基、又は少なくとも1つの共役若しくは非共役二重結合を有する不飽和基を表し、これらの基は、1〜22個の炭素原子を含有してよく、任意選択により、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、及び遊離形態の又は1〜6個の炭素原子を有する酸によってエステル化されているヒドロキシル基から選択される、少なくとも1つの置換基で置換されていてもよく;
R2は、ヒドロキシル基又は式(II)のエステル基を表し
Figure 2019182781
(式中、
R4は、飽和脂肪族炭化水素基又は1から18個の炭素原子を有するアルケニル基を表す);
R3は、水素又は1から30個の炭素原子を有し、任意選択により1つ以上の上記置換基を含有する飽和若しくは不飽和の直鎖状若しくは分枝状脂肪族炭化水素基を表す。
組成物中の成分(b)の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜2質量%、好ましくは0.05質量%〜1質量%、より好ましくは0.1質量%〜0.5質量%であってもよい。
デンプンの誘導体は、エステル化デンプン及びエーテルデンプンからなる群から選択することができる。
組成物中の成分(c)の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%、より好ましくは0.5質量%〜3質量%であってもよい。
組成物中の(d)水の量は、組成物の総質量に対して、40質量%〜95質量%、好ましくは50質量%〜90質量%、より好ましくは60質量%〜85質量%であってもよい。
本発明による組成物は、成分(a)以外の少なくとも1種の天然ガム、好ましくはキサンタンガムを更に含んでもよい。
本発明による組成物は、少なくとも1種の油を更に含んでもよい。
組成物中の油の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜30質量%、好ましくは0.1質量%〜20質量%、より好ましくは1質量%〜10質量%であってもよい。
本発明による組成物は、好ましくは非イオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種の界面活性剤を更に含んでもよい。
組成物中の界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜15質量%、好ましくは0.05質量%〜10質量%、より好ましくは0.1質量%〜5質量%であってもよい。
本発明による組成物は、O/Wエマルションの形態であってもよい。
本発明はまた、ケラチン物質、好ましくは皮膚に本発明による組成物を適用する工程を含む、ケラチン物質のための化粧方法にも関する。
鋭意検討の結果、本発明者らは、分解又は消失可能な顆粒又は集合体を含むことができる、安定な組成物を提供することが可能であることを発見した。
したがって、本発明による組成物は、
(a)ジェランガム及びその誘導体から選択される少なくとも1種;
(b)サリチル酸及びその誘導体から選択される少なくとも1種;
(c)デンプン及びその誘導体から選択される少なくとも1種;及び
(d)水
を含み、
組成物は安定であり、
組成物中で、成分(a)〜(c)は、分解又は消失可能な顆粒又は集合体を形成することができる。
本発明による組成物は、分解又は消失可能な顆粒又は集合体を含んでもよい。用語「顆粒」及び「集合体」は、本明細書では、微細物質の集合体を意味し、こうした集合体は、剪断力及び加熱等の物理的作用を加えることによって変形可能である。「顆粒」及び「集合体」は、本明細書では、フィラー及び顔料等の硬質粒子を意味しない。
本発明による組成物中の顆粒又は集合体は、例えば、皮膚等のケラチン物質上に指で適用することによって、分解できる又は消失させることができる。したがって、本発明による組成物は、均一な又はむらのない仕上げをもたらすことができる。これに応じて、本発明による組成物は、好ましくは、ケラチン物質のためのリーブオン化粧料に使用することができる。
本発明による組成物は、快適な感触ももたらすことができる。また、本発明による組成物は、べたつきを防止又は低減することができる。これに応じて、本発明による組成物は、スキンケア及びスキンメイクアップ製品等の皮膚用化粧料に好適である。
本発明による組成物は、組成物の外観が、長期間、例えば少なくとも数カ月にわたって、室温で又は高温(暑い温度)条件下でも変化しないほど安定である。例えば、本発明による組成物が油及び水を含む場合、油性相及び水性相の相分離が防止又は低減され得る。したがって、本発明による組成物は、均一な様相を経時的に維持することができる。
ジェランガム及びその誘導体から選択される成分(a)以外の天然ガムを、本発明による組成物に添加すると、顆粒又は集合体の分解又は消失を改善又は促進することができる。
以下、本発明による組成物を詳細に説明する。
[ジェランガム及びその誘導体]
本発明による組成物は、(a)ジェランガム及びその誘導体から選択される少なくとも1種の成分を含む。2種以上の成分(a)が使用される場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
ジェランガムは、スフィンゴモナス・エロデア(Sphingomonas elodea)[より一般的にはシュードモナス・エロデア(Pseudomonas elodea)として知られる]の好気発酵により産生される多糖類である。この直鎖状多糖類は、以下の単糖類: D-グルコース、D-グルクロン酸、及びL-ラムノースの配列を含有する。その天然の状態では、ジェランガムは高度にアシル化されている。
本発明による組成物の様々な実施形態において使用されるジェランガムは、少なくとも部分的に脱アシル化されたジェランガムであってもよい。この少なくとも部分的に脱アシル化されたジェランガムは、高温アルカリ処理によって、KOH又はNaOH溶液中等で得ることができる。例えば、Kelcogel(登録商標)の商標名でKelco社により販売されている精製ジェランガムは、本発明による組成物の調製に好適であり得る。
ジェランガムの誘導体は、エステル化又は有機若しくは無機酸の塩の付加等の標準的な化学反応を実施することによって得ることができる。本発明で使用することができるジェランガム誘導体の例として、ウェランガムがある。ウェランガムは、アルカリゲネス(Alcaligenes)菌株ATCC31555を用いた発酵により変性されたジェランガムである。ウェランガムは、D-グルコース、D-グルクロン酸及びL-ラムノース単位で構成される主鎖から形成される反復五糖構造を有し、この構造にL-ラムノース又はL-マンノースのペンダント単位がグラフト化されている。Kelco Crete(登録商標)の商標名でKelco社により販売されているウェランガムは、本発明による組成物の調製に好適であり得る。
本発明による組成物中の成分(a)の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の成分(a)の量は、組成物の総質量に対して、10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の成分(a)の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%、より好ましくは0.5質量%〜3質量%であってもよい。
[サリチル酸及びその誘導体]
本発明による組成物は、(b)サリチル酸及びその誘導体から選択される少なくとも1種の成分を含む。2種以上の成分(b)が使用される場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
サリチル酸は、以下の化学式によって表される化合物である。
Figure 2019182781
サリチル酸の誘導体は、次式(I)で表される化合物又はその塩から選択することができる。
Figure 2019182781
式中、
R1は、水素、又は飽和の直鎖状、分枝状若しくは環状脂肪族炭化水素基、又はアルコキシ、エステル若しくはケトキシ基、又は少なくとも1つの共役若しくは非共役二重結合を有する不飽和基を表し、これらの基は、1〜22個の炭素原子を含有してよく、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、及び遊離形態の又は1〜約6個の炭素原子を有する酸によってエステル化されているヒドロキシル基から選択される、少なくとも1つの置換基で置換されていてもよく;
R2は、ヒドロキシル基又は式(II)のエステルを表し
Figure 2019182781
(式中、
R4は、飽和脂肪族炭化水素基又は1から18個の炭素原子を有するアルケニル基を表す);
R3は、水素、又は2から30個の炭素原子を有し、任意選択により1つ以上の上に列挙したもの等の置換基を含有する飽和若しくは不飽和の直鎖状若しくは分枝状脂肪族炭化水素基を表す。
R3として、2から30個の炭素原子を含有するアルキル基及びアルケニル基が好適であり、これらは任意選択により置換されていてもよい。
好ましい置換基は、ヒドロキシル基である。
R3が水素の場合、式(I)の化合物の塩、特に塩基との反応によって得られる塩を使用することができる。好適な塩基としては、アルカリ金属水酸化物(水酸化ナトリウム及びカリウム)、水酸化アンモニウム、第一級、第二級、第三級又は環状有機アミン等の有機塩基、及びアミノ酸が挙げられる。塩基の具体例としては、グリシン、リジン、アルギニン、タウリン、ヒスチジン、アラニン、バリン、システイン、トリヒドロキシメチルアミノメタン(TRISTA)及びトリエタノールアミンが挙げられる。
本発明の好ましい実施形態によれば、組成物は、式(I)の誘導体を使用して調製される(式中、R1は、少なくとも4個の炭素原子を含有する)。例えば、R1は、4から11個の炭素原子を有する飽和直鎖状アルキル基又はアルコキシ基であってもよい。
式(I)の誘導体(式中、R2はヒドロキシルであり、R3は水素である)には、5-n-オクタノイルサリチル酸(CTFA名:カプリロイルサリチル酸)、5-n-デカノイルサリチル酸、5-n-ドデカノイルサリチル酸、5-n-オクチルサリチル酸、5-n-ヘプチルオキシサリチル酸、5-tert-オクチルサリチル酸、5-ブトキシサリチル酸、5-エトキシサリチル酸、5-メトキシサリチル酸、5-プロポキシサリチル酸、5-メチルサリチル酸、5-エチルサリチル酸及び5-プロピルサリチル酸(任意選択により塩基で処理されていてもよい)が挙げられる。
R1が水素を表し、R2がヒドロキシル基を表す場合、式(I)の誘導体はサリチル酸エステルである。好ましい化合物としては、ドデシル、ヘキサデシル、ステアリル、セチル、ミリスチル、リノレイル、オクチル、オレイル及びトリデシルアルコール等の脂肪アルコールのエステル、又はブチル、プロピル及びエチルアルコールのエステル、又はプロピレングリコール、ブチレングリコール、エチレングリコール若しくはグリセロール等のポリオールのエステル、又はこれらのエステルの混合物が挙げられる。具体例としては、サリチル酸セチル、サリチル酸ドデシル及びサリチル酸トリデシルが挙げられる。
本発明による組成物中の成分(b)の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の成分(b)の量は、組成物の総質量に対して、2質量%以下、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の成分(b)の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜2質量%、好ましくは0.05質量%〜1質量%、より好ましくは0.1質量%〜0.5質量%であってもよい。
[デンプン及びその誘導体]
本発明による組成物は、(c)デンプン及びその誘導体から選択される少なくとも1種の成分を含む。2種以上の成分(c)が使用される場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
本発明において使用されるデンプンの性質は、広く多様であってもよく、任意の天然源に由来してもよい。デンプンの典型的な天然源は、穀草、塊茎、根、さや及び実である。天然源は、トウモロコシ、エンドウ、ジャガイモ、サツマイモ、バナナ、オオムギ、小麦、コメ、サゴ、アマランス、タピオカ、クズウコン、カンナ、オート麦、モロコシ、及びこれらのワキシー又はハイアミロース種とすることができる。したがって、本発明において使用されるデンプンは、コーンスターチ、エンドウデンプン、ジャガイモデンプン、サツマイモデンプン、バナナデンプン、オオムギデンプン、小麦デンプン、コメデンプン、サゴデンプン、アマランスデンプン、タピオカデンプン、クズウコンデンプン、カンナデンプン、オート麦デンプン、モロコシデンプン、及びこれらのワキシー又はハイアミロース種からなる群から選択することができる。本明細書で使用される用語「ハイアミロース」は、少なくとも約40質量%のアミロースを含有するデンプンを含むことが意図される。好ましくは、デンプンは、コーンスターチ、コメデンプン及びジャガイモデンプンからなる群から選択される。
デンプン誘導体は、化学的に又は物理的に加工された上記のデンプンであってもよい。例えば、デンプンに施され得る加工としては、酸化、水素化、酵素転換、水又は酸加水分解、熱及び/又は酸デキストリン化、カチオン化、エステル化、エーテル化、グラフト反応、前糊化、ハロゲン化、及びこれらの組合せが挙げられるがこれらに限定されない。したがって、本発明において使用され得るデンプン誘導体としては、例えば、水添デンプン、加水分解デンプン、例えば加水分解小麦デンプン、水添デンプン加水分解物、及び酸化デンプンが挙げられる。
本発明の一実施形態では、デンプン誘導体は、エステル化デンプン又はその塩とすることができる。本発明において使用するのに好ましいエステル化デンプンは、リン酸化デンプン、酢酸デンプン、酸化酢酸デンプン、ラウリン酸デンプン、デンプンリン酸ナトリウム、アルキル又はアルケニルコハク酸化デンプン、例えば、オクテニルコハク酸デンプンカルシウム、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウムからなる群から選択することができ、それらは、例えばAKZO NOVEL社によって名称「Dry Flo Plus」で販売されている、オクテニルコハク酸無水物及びその塩でエステル化されたデンプン、Amylum社によって名称「Supramyl P 60」で販売されている、カルボキシメチル基でエステル化されたジャガイモデンプン、Amylum社によって名称「Merigel EF6」で販売されている、ヒドロキシプロピル基でエステル化されたコーンスターチ、ドデセニルコハク酸無水物でエステル化されたコーンスターチ(INCI名:加工コーンスターチ)、及びハロゲン化メチルアミノジプロピオン酸でエステル化されたジャガイモデンプン(INCI名:ジャガイモ加工デンプン)である。
本発明の別の実施形態では、デンプン誘導体は、エーテルデンプン又はその塩とすることができる。本発明において使用するのに好ましいエーテルデンプンは、カルボキシメチルデンプン、例えばROQUETTE社により名称「GLYCOLYS」で販売されているカルボキシメチルデンプンナトリウム、ヒドロキシプロピルデンプン及びグリコール酸デンプンナトリウムからなる群から選択される。
本発明の別の実施形態では、デンプン誘導体は、架橋デンプン又はその塩とすることができる。本発明において使用するのに好ましい架橋デンプンは、リン酸架橋デンプン、アセチル化アジピン酸架橋デンプン、アセチル化リン酸架橋デンプン、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン、ジメチルイミダゾリジノンコメデンプン、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン、及びジスターチホスフェートからなる群から選択される。
好ましくは、デンプン誘導体は、エステル化又はエーテルデンプン、特にアルキル又はアルケニルコハク酸化デンプン及びエーテルデンプンから選択することができる。特に、好ましいアルキル又はアルケニルコハク酸化デンプンは、オクテニルコハク酸化デンプン又はドデセニルコハク酸化デンプン、例えばオクテニルコハク酸デンプンカルシウム、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム、及びドデセニルコハク酸無水物でエステル化されたコーンスターチである。好ましいエーテルデンプンは、カルボキシメチルデンプン及びその塩、特にカルボキシメチルデンプンナトリウムである。
デンプン及びデンプン誘導体の塩としては、従来型の、前記化合物の非毒性塩、例えば酸から又は塩基から形成されるものが挙げられる。
酸としては、より特定的には、塩酸、ホウ酸、臭化水素酸、水素酸(hydroic acid)、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸及びテトラフルオロホウ酸から選択される無機酸、並びにより特定的には酢酸、プロピオン酸、コハク酸、フマル酸、乳酸、グリコール酸、クエン酸、グルコン酸、サリチル酸、酒石酸、テレフタル酸、メチルスルホン酸、エチルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸及びトリフル酸から選択される有機酸を挙げることができる。
塩基としては、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム水溶液、水酸化カルシウム、水酸化アンモニウム、水酸化マグネシウム、水酸化リチウム、並びに炭酸又は炭酸水素ナトリウム、カリウム又はカルシウム等の無機塩基;並びに第一級、第二級又は第三級アルキルアミン、例えばトリエチルアミン又はブチルアミン等の有機塩基を挙げることができる。
デンプン及びデンプン誘導体の塩は、有利には、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩及びマグネシウム塩;並びにアンモニウム塩から選択することができる。
本発明のより好ましい実施形態では、デンプン誘導体は、ヒドロキシアルキル変性デンプンから選択することができる。
ヒドロキシアルキル変性デンプンは、粉末の形態であってもよい。言い換えれば、ヒドロキシアルキル変性デンプンは、粒子の形態であってもよい。この場合、ヒドロキシアルキル変性デンプンの粒径は限定されない。
ヒドロキシアルキル変性デンプンは、ベースデンプンをベースとする。ベースデンプンは、本明細書で用いられる場合、任意の天然源に由来し、いずれも本明細書における使用に適し得るすべてのデンプンを含むことが意図される。天然デンプンは、本明細書で用いられる場合、自然界に存在するものである。更に好適なのは、交雑育種、転位、転置、形質転換を含む標準的な育種技法によって、又はそれらの変形を含ませるための遺伝子工学若しくは染色体工学の任意の他の方法によって得られる植物由来のデンプンである。加えて、既知の標準的な方法である突然変異育種法によって生成され得る上記の一般的なデンプンの人工的な突然変異体及び変種から育成された植物に由来するデンプンもまた、本明細書において好適である。
典型的なデンプン源は、穀草、塊茎、根、さや及び実である。天然源は、トウモロコシ(メイズ)、エンドウ、ジャガイモ、サツマイモ、バナナ、オオムギ、小麦、コメ、オート麦、サゴ、アマランス、タピオカ(キャッサバ)、クズウコン、カンナ及びモロコシのワキシー種、並びにこれらのローアミロース及びハイアミロース種とすることができる。本明細書で使用する用語「ローアミロース」デンプンは、約10質量%以下、特定的には5質量%以下、より特定的には2質量%以下のアミロースを含有するデンプンを含むことを意図する。本明細書で使用する用語「ハイアミロース」デンプンは、少なくとも約50質量%、特定的には少なくとも約70質量%、より特定的には少なくとも約80質量%のアミロースを含有するデンプンを含むことを意図する。高アミロースデンプンが好ましいこともある。
ヒドロキシアルキル変性デンプンは、前糊化されていてもよい。前糊化及び前糊化を達成するための技術は、当業者に公知であり、例えば、米国特許第4,465,702号、同第5,037,929号、同第5,131,953号、及び同第5,149,799号に開示されている。また、Chapter XXII-「Production and Use of Pregelatinized Starch」、Starch: Chemistry and Technology, Vol. III-Industrial Aspects、R. L. Whistler及びE. F. Paschall, Editors、Academic Press、New York 1967も参照されたい。前糊化という用語は、偏光における複屈折及び/又はマルタ十字を失った膨化デンプン粒子を意味することを意図する。このような前糊化デンプン誘導体は、加熱調理せずに冷水中で実質的に溶解性である。これに関連して、「溶解性」は、真分子溶液の形成を必ずしも意味せず、コロイド状分散体も意味し得る。一実施形態において、デンプンは完全に前糊化される。
前糊化ヒドロキシアルキル変性デンプンは、冷水中でも容易に且つ迅速に溶解できる。
前糊化は、ドラム乾燥、押出及び噴霧乾燥を含むが、これらに限定されない方法によって達成することができる。一実施形態において、デンプンの加熱調理及び乾燥を同時に行うために押出を用いる(例えば、米国特許第3,137,592号を参照)。このプロセスは、高温下、及び、デンプンの糊化をもたらし、後続して水を急激に蒸発させることによってノズルを出た後に膨張させる圧力下で、デンプン/水の混合物の物理的処理を利用する。
一実施形態において、前糊化を完了させて、良好な溶解性をもたらし、組成物に不快な砂質の感触を与え得る不溶解粒子を除去する。
一実施形態において、デンプンは、大部分がそのままの状態のデンプン粒である。大部分がそのままの状態の顆粒構造を有する前糊化デンプン誘導体の水分散体は、典型的には、若干ざらついた感触を有し得る顆粒構造を持たないデンプンの水分散体より均一で滑らかな質感を有する。そのままの状態の未処理顆粒構造を有する前糊化デンプンの場合、水素結合の天然内部構造は壊れるが、外形又は形態は維持される。
ヒドロキシアルキル変性デンプンは、架橋されていてもよい。デンプン鎖の架橋は、好適な架橋剤、すなわち、二官能性化合物によって達成することができる。一実施形態において、用いられる架橋法は、デンプンをオキシ塩化リン、五酸化リン、及び/又はトリメタリン酸ナトリウムと反応させる、リン酸化反応である。2つのデンプン鎖は、アニオン性P-O基によって架橋される。架橋部位のアニオン特性は、本発明に従って使用されるデンプンの乳化安定化作用を助ける。別の実施形態では、架橋法は、アジピン酸によって例示される、非限定的にC4〜C8アルカンジカルボン酸を含めた、C4〜C18アルカン又はアルケンジカルボン酸によるものである。アルカン又はアルケンジカルボン酸は、エステル結合を介して2つのデンプン鎖を連結させる。これは、直鎖状でも分枝鎖の形態であってもよい。誘導体は、例えば、デンプンをジカルボン酸及び酢酸の混合無水物と反応させることによって得ることができる。一実施形態において、乾燥デンプンに基づいて0.1質量%未満の架橋剤が使用される。別の実施形態において、乾燥デンプンに基づいて約0.06〜0.1質量%の架橋剤が使用される。
ヒドロキシアルキル変性デンプンのアルキル部分は、2〜6個の炭素原子、好ましくは3〜5個の炭素原子、より好ましくは3又は4個の炭素原子を有し得る。
アルキル基、例えばアルキル基中の2〜6個の炭素原子を介してデンプン主鎖に結合するヒドロキシル基の位置は重要ではなく、アルファからオメガ位であってもよい。好適な一実施形態において、ヒドロキシアルキル化の置換度は約0.08から0.3である。置換度は、無水グルコース単位当たりのデンプン分子の置換OH基の平均数である。デンプンのヒドロキシアルキル化は、天然デンプンを適当な数の炭素原子を有するアルキレンオキシドと反応させることによって(デンプンをプロピレンオキシドと反応させることによるヒドロキシプロピル化を含むが、これに限定されない)、生じさせることができる。また、本発明に従って使用されるデンプンは、アルキル基当たりに複数のヒドロキシル基を含有することもできる。
本発明において使用されるヒドロキシアルキル変性デンプンは、ヒドロキシエチルデンプン、ヒドロキシプロピルデンプン、ヒドロキシエチルリン酸デンプン、ヒドロキシプロピルリン酸デンプン、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
ヒドロキシアルキル変性デンプンを調製するために使用されるプロセスは、任意の順序で実施してよい。しかし、当業者は、特定の順序の利点を理解していると考えられる。例えば、典型的なヒドロキシプロピル化は、達成した架橋の一部を破壊することが考えられるため、ヒドロキシプロピル化は、典型的には、デンプンを架橋する場合はオキシ塩化リンで架橋する前に実施する。
本発明において使用することが好ましいヒドロキシアルキル変性デンプンの例としては、以下を挙げることができる:
Structure ZEA及びXLとしてAkzo Nobel社によって市販されている、ヒドロキシプロピルリン酸デンプン(前糊化コーンスターチ);並びに
AMAZEとしてAkzo Nobel社によって市販されている、加工(ヒドロキシプロピル化、前糊化、高アミロース)コーンスターチ。
本発明による組成物中の成分(c)の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の成分(c)の量は、組成物の総質量に対して、10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の成分(c)の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%、より好ましくは0.5質量%〜3質量%であってもよい。
[水]
本発明による組成物は、(d)水を含む。
本発明による組成物中の(d)水の量は、組成物の総質量に対して、40質量%以上、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の(d)水の量は、組成物の総質量に対して、95質量%以下、好ましくは90質量%以下、より好ましくは85質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の(d)水の量は、組成物の総質量に対して、40質量%〜95質量%、好ましくは50質量%〜90質量%、より好ましくは60質量%〜85質量%であってもよい。
(d)水は、本発明による組成物がO/W型、特にO/Wエマルションの形態である場合、組成物の水性相を形成することができる。
[天然ガム]
本発明による組成物は、ジェランガム又はその誘導体以外の少なくとも1種の天然ガムを含んでもよい。2種以上の該天然ガムが使用される場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
本明細書で使用する場合、「天然ガム」は、化学的に合成したガムとは対照的に天然の供給源に由来するガムを意味する。天然ガムは、植物由来又は微生物由来とすることができる。植物由来の天然ガムの例には、グアーガム、ローカストビーンガム、マンナン、β-グルカン、タラガム、カンテン、アルギネート、カラギーナン、アラビアガム、ガッチガム(gum ghatti)、カラヤガム、及びトラガカントガムが挙げられる。微生物由来のガムの例には、キサンタンガムが挙げられる。これらの中で、好ましい天然ガムは、マンナン、キサンタンガム、グアーガム、アルギネート、及びカラギーナンである。特に好ましい天然ガムは、グアーガム及びキサンタンガムである。天然ガムは、単独で又は1種以上の異なる天然ガムと組み合わせて使用することができる。
本発明による組成物中の天然ガムの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の天然ガムの量は、組成物の総質量に対して、5質量%以下、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の天然ガムの量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜5質量%、好ましくは0.05質量%〜3質量%、より好ましくは0.1質量%〜1質量%であってもよい。
[油]
本発明による組成物は、少なくとも1種の油を含んでもよい。2種以上の油が使用される場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
本明細書において、「油」とは、大気圧(760mmHg)下、室温(25℃)で、液体又はペースト(非固体)の形態である、脂肪化合物又は脂肪物質を意味する。油として、化粧料に一般に使用されるものを、単独で又はそれらを組み合わせて使用することができる。これらの油は揮発性でも不揮発性でもよい。
油は、炭化水素油、シリコーン油等の非極性油、植物性油若しくは動物性油及びエステル油若しくはエーテル油等の極性油、又はこれらの混合物であってもよい。
油は、植物又は動物起源の油、合成油、シリコーン油、炭化水素油及び脂肪アルコールからなる群から選択することができる。
植物油の例として、例えば、亜麻仁油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、菜種油、ゴマ油、ダイズ油、ピーナツ油、及びこれらの混合物を挙げることができる。
動物油の例として、例えば、スクアレン及びスクアランを挙げることができる。
合成油の例として、イソドデカン及びイソヘキサデカン等のアルカン油、エステル油、エーテル油及び人工トリグリセリドを挙げることができる。
エステル油は、好ましくは、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一酸又は多酸と、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一価アルコール又は多価アルコールとの液状エステルであり、これらのエステルの合計炭素原子数は10以上である。
好ましくは、一価アルコールのエステルの場合、本発明のエステルの由来となるアルコール及び酸のうちの少なくとも1つは分枝状である。
一酸及び一価アルコールのモノエステルの中で、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル等のミリスチン酸アルキル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル及びネオペンタン酸イソステアリルを挙げることができる。
C4〜C22ジカルボン酸又はトリカルボン酸及びC1〜C22アルコールのエステル、並びに、モノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸及び非糖C4〜C26ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシ又はペンタヒドロキシアルコールのエステルも使用することができる。
特に挙げることができるのは、セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコールである。
エステル油として、C6〜C30、好ましくはC12〜C22の脂肪酸の糖エステル及びジエステルを使用することができる。「糖」という用語は、アルデヒド又はケトン官能基の有無にかかわらず、いくつかのアルコール官能基を含有し、少なくとも4個の炭素原子を含む、酸素含有炭化水素系化合物を意味することが想起される。これらの糖は、単糖、オリゴ糖又は多糖であってよい。
挙げることができる好適な糖の例には、スクロース(又はショ糖)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース、及びラクトース、並びにこれらの誘導体、特にメチル誘導体等のアルキル誘導体、例えばメチルグルコースが含まれる。
脂肪酸の糖エステルは、前述の糖と直鎖状又は分枝状の飽和又は不飽和C6〜C30、好ましくはC12〜C22の脂肪酸とのエステル又はエステルの混合物を含む群から特に選択することができる。これらの化合物は、不飽和である場合、共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を1から3つ有していてもよい。
この変形形態によるエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル及びポリエステル、並びにこれらの混合物からも選択することができる。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はこれらの混合物、例えば、特にオレオパルミチン酸、オレオステアリン酸及びパルミトステアリン酸の混合エステル、並びにテトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルであってもよい。
より具体的には、モノエステル及びジエステル、特にスクロース、グルコース、又はメチルグルコースのモノ-又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、及びオレオステアリン酸エステルが使用される。
挙げることができる一例は、Amerchol社によりGlucate(登録商標)DOの名称で販売されている製品であり、これはジオレイン酸メチルグルコースである。
好ましいエステル油の例としては、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、オクタン酸セチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、カプリル酸/カプリン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ラウロイルサルコシンイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル、テトラ(2-エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、及びこれらの混合物を挙げることができる。
人工トリグリセリドの例としては、例えば、カプリルカプリリルグリセリド、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリリノレン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリン酸/カプリル酸)グリセリル(INCI名:カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド)及びトリ(カプリン酸/カプリル酸/リノレン酸)グリセリルを挙げることができる。
シリコーン油の例としては、例えば、ジメチルポリシロキサン(INCI名:ジメチコーン)、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキン等の直鎖状オルガノポリシロキサン、シクロヘキサシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状オルガノポリシロキサン、及びこれらの混合物を挙げることができる。
好ましくは、シリコーン油は、液状ポリジアルキルシロキサン、特に液状ポリジメチルシロキサン(PDMS)、及び少なくとも1つのアリール基を含む液状ポリオルガノシロキサンから選択される。
これらのシリコーン油は、有機修飾されていてもよい。本発明に従って使用することができる有機修飾シリコーンは、上記に定義されるシリコーン油であり、これらの構造中に、炭素水素系基によって付着させた1つ以上の有機官能基を含むシリコーン油である。
オルガノポリシロキサンは、Walter Nollの「Chemistry and Technology of Silicones」(1968)、Academic Pressに更に詳しく定義されている。オルガノポリシロキサンは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
これらが揮発性である場合、シリコーンは、より詳細には、沸点が60℃から260℃の間であるものから選択され、更により詳細には、以下のものから選択される:
(i)3個から7個、好ましくは4個から5個のケイ素原子を含む環状ポリジアルキルシロキサン。これらには、例えば、特に、Union Carbide社によりVolatile Silicone(登録商標)7207という名称で、又はRhodia社によりSilbione(登録商標)70045 V2という名称で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbide社によりVolatile Silicone(登録商標)7158という名称で、Rhodia社によりSilbione(登録商標)70045 V5という名称で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、及びMomentive Performance Materials社によりSilsoft 1217という名称で販売されているドデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにこれらの混合物がある。また、Union Carbide社により販売されているSilicone Volatile(登録商標)FZ 3109等の、次式の、ジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン等のタイプのシクロコポリマーも挙げることができる。
Figure 2019182781
環状ポリジアルキルシロキサンと有機ケイ素化合物との混合物、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサンとテトラトリメチルシリルペンタエリスリトールとの混合物(50/50)及びオクタメチルシクロテトラシロキサンとオキシ-1,1'-ビス(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンとの混合物も挙げることができる。
(ii) 2〜9個のケイ素原子を含有し、25℃で5×10-6m2/s以下の粘度を有する直鎖状揮発性ポリジアルキルシロキサン。 例えば、特にToray Silicone社によってSH 200の名称で販売されるデカメチルテトラシロキサンがある。この分類に属するシリコーンはまた、Cosmetics and Toiletries、第91巻、76年1月、27〜32頁、Todd & Byers、Volatile Silicone Fluids for Cosmeticsにおいて公表されている論文に記載されている。シリコーンの粘度は、ASTM規格445付録Cに従って25℃で測定される。
不揮発性ポリジアルキルシロキサンもまた使用することができる。これらの不揮発性シリコーンは、より具体的にはポリジアルキルシロキサンから選択され、その中では、トリメチルシリル末端基を含有するポリジメチルシロキサンを主に挙げることができる。
これらのポリジアルキルシロキサンの中では、非限定的に、以下の市販製品を挙げることができる:
- Rhodia社により販売されているSilbione(登録商標)油の47及び70 047シリーズ又はMirasil(登録商標)油、例えば70 047 V 500 000油;
- Rhodia社により販売されているMirasil(登録商標)シリーズの油;
- Dow Corning社製の200シリーズの油、例えば粘度が60 000mm2/sであるDC200;並びに
- General Electric社製のViscasil(登録商標)油及びGeneral Electric社製のSFシリーズの特定の油(SF 96、SF 18)。
ジメチコノール(CTFA)の名称で知られている、ジメチルシラノール末端基を有するポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社製の48シリーズの油も挙げることができる。
アリール基を含有するシリコーンの中で、ポリジアリールシロキサン、特にポリジフェニルシロキサン及びポリアルキルアリールシロキサン、例えばフェニルシリコーン油を挙げることができる。
フェニルシリコーン油は、以下の式のフェニルシリコーンから選択できる:
Figure 2019182781
(式中、
R1〜R10は、互いに独立に、飽和又は不飽和で、直鎖状、環状又は分枝状のC1〜C30炭化水素系基、好ましくはC1〜C12炭化水素系基、より好ましくはC1〜C6炭化水素系基、特に、メチル、エチル、プロピル、又はブチル基であり、
m、n、p及びqは、互いに独立に、0〜900(両端を含む)、好ましくは0〜500(両端を含む)、より好ましくは0〜100(両端を含む)の整数であるが、
ただし、n+m+qの合計は0以外である)。
挙げることができる例には、以下の名称で販売されている製品が含まれる。
- Rhodia社製Silbione(登録商標)油の70 641シリーズ、
- Rhodia社製Rhodorsil(登録商標)70 633及び763シリーズの油、
- Dow Corning社製Dow Corning 556 Cosmetic Grade Fluidの油、
- Bayer社製PKシリーズのシリコーン、例えばPK20製品、
- General Electric社製SFシリーズの特定の油、例えばSF 1023、SF 1154、SF 1250及びSF 1265。
フェニルシリコーン油として、フェニルトリメチコン(上式中のR1〜R10はメチルであり;p、q、及びn=0であり;m=1である)が好ましい。
有機修飾液状シリコーンは、とりわけ、ポリエチレンオキシ基及び/又はポリプロピレンオキシ基を含有していてもよい。そのため、信越化学工業株式会社によって提案されているシリコーンKF-6017、及びUnion Carbide社製のSilwet(登録商標)L722油及びL77油を挙げることができる。
炭化水素油は、以下から選択できる:
- 直鎖状又は分枝状の、任意選択で環状のC6〜C16低級アルカン。挙げることができる例には、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、及びイソパラフィン、例としてはイソヘキサデカン、イソドデカン及びイソデカン、並びに
- 16個超の炭素原子を含有する直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば流動パラフィン、液状ワセリン、ポリデセン及び水添ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、並びにスクアラン。
炭化水素油の好ましい例としては、例えば、直鎖状又は分岐状炭化水素、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン、スクアラン、鉱物油(例えば、流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又は石油、ナフタレン等;水添ポリイソブテン、イソエイコサン及びデセン/ブテンコポリマー;並びにこれらの混合物を挙げることができる。
脂肪アルコールにおける「脂肪」という用語は、比較的多数の炭素原子が含まれるものを意味する。したがって、4個以上、好ましくは6個以上、より好ましくは12個以上の炭素原子を有するアルコールは、脂肪アルコールの範囲内に包含される。脂肪アルコールは、飽和であっても不飽和であってもよい。脂肪アルコールは、直鎖状であっても分枝状であってもよい。
脂肪アルコールは、構造R-OH(式中、Rは、4から40個の炭素原子、好ましくは6から30個の炭素原子、より好ましくは12から20個の炭素原子を含有する飽和及び不飽和の、直鎖状及び分枝状の基から選択される)を有してもよい。少なくとも一実施形態では、Rは、C12〜C20アルキル基及びC12〜C20アルケニル基から選択され得る。Rは少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されていてもよく、又は置換されていなくてもよい。
脂肪アルコールの例として、ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール、ウンデシレニルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、パルミトレイルアルコール、アラキドニルアルコール、セテアリルアルコール、及びこれらの混合物を挙げることができる。
したがって、脂肪アルコールは、直鎖状又は分枝状の、飽和又は不飽和のC6〜C30アルコール、好ましくは直鎖状又は分枝状の飽和C6〜C30アルコール、より好ましくは、直鎖状又は分枝状の飽和C12〜C20アルコールから選択することができる。
ここで、用語「飽和脂肪アルコール」とは、長鎖の脂肪族飽和炭素鎖を有するアルコールを意味する。飽和脂肪アルコールは、任意の直鎖状又は分枝状の、飽和C6〜C30脂肪アルコールから選択されることが好ましい。直鎖状又は分岐状の飽和C6〜C30脂肪アルコールの中で、直鎖状又は分岐状の飽和C12〜C20脂肪アルコールを、好ましくは使用することができる。任意の直鎖状又は分岐状の飽和C16〜C20脂肪アルコールを、より好ましくは使用することができる。分岐状C16〜C20脂肪アルコールを、更により好ましくは使用することができる。
飽和脂肪アルコールの例としては、ラウリルアルコール、イソステアリルアルコール、ウンデシレニルアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノール、及びこれらの混合物を挙げることができる。一実施形態では、オクチルドデカノール及びヘキシルデカノールを、飽和脂肪アルコールとして使用することができる。
少なくとも1つの実施形態によれば、本発明による組成物中で使用される脂肪アルコールは、好ましくはステアリルアルコール、セチルアルコール、及びこれらの混合物から選択される。
本発明による組成物中の油の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の油の量は、組成物の総質量に対して、30質量%以下、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の油の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜30質量%、好ましくは0.1質量%〜20質量%、より好ましくは1質量%〜10質量%であってもよい。
油は、本発明による組成物がO/W型、特にO/Wエマルションの形態である場合、組成物の油性相を形成することができる。
[界面活性剤]
本発明による組成物は、少なくとも1種の界面活性剤を含んでもよい。2種以上の界面活性剤が使用される場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
本発明において使用される界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤からなる群から、好ましくは非イオン性界面活性剤から選択することができる。
(c)界面活性剤の量は、本発明による組成物の総質量に対して15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であってよく、ただし、(c)界面活性剤の量は、0ではないことを条件とする。(c)界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上であってよい。
本発明による組成物中の(c)界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.1質量%から15質量%、好ましくは0.5質量%から10質量%、より好ましくは1質量%から5質量%の範囲であってよい。
(c-1)アニオン性界面活性剤
本発明による組成物は、少なくとも1種のアニオン性界面活性剤を含んでもよい。2種以上のアニオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
アニオン性界面活性剤は、(C6〜C30)アルキルスルフェート、(C6〜C30)アルキルエーテルスルフェート、(C6〜C30)アルキルアミドエーテルスルフェート、アルキルアリールポリエーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェート;(C6〜C30)アルキルスルホネート、(C6〜C30)アルキルアミドスルホネート、(C6〜C30)アルキルアリールスルホネート、α-オレフィンスルホネート、パラフィンスルホネート;(C6〜C30)アルキルホスフェート;(C6〜C30)アルキルスルホスクシネート、(C6〜C30)アルキルエーテルスルホスクシネート、(C6〜C30)アルキルアミドスルホスクシネート;(C6〜C30)アルキルスルホアセテート;(C6〜C24)アシルサルコシネート;(C6〜C24)アシルグルタメート;(C6〜C30)アルキルポリグリコシドカルボキシルエーテル;(C6〜C30)アルキルポリグリコシドスルホスクシネート;(C6〜C30)アルキルスルホスクシナメート;(C6〜C24)アシルイセチオネート;N-(C6〜C24)アシルタウレート;C6〜C30脂肪酸塩;ヤシ油酸塩又は水添ヤシ油酸塩;(C8〜C20)アシル乳酸塩;(C6〜C30)アルキル-D-ガラクトシドウロン酸塩;ポリオキシアルキレン化(C6〜C30)アルキルエーテルカルボン酸塩;ポリオキシアルキレン化(C6〜C30)アルキルアリールエーテルカルボン酸塩;及びポリオキシアルキレン化(C6〜C30)アルキルアミドエーテルカルボン酸塩;並びに対応する酸の形態からなる群から選択されることが好ましい。
少なくとも一実施形態では、ア二オン性界面活性剤は塩の形態にあり、例えばアルカリ金属(例としてはナトリウム)の塩;アルカリ土類金属(例としてはマグネシウム)の塩;アンモニウム塩;アミン塩;及びアミノアルコール塩等である。条件によっては、アニオン性界面活性剤は酸の形態にあってもよい。
アニオン性界面活性剤は、(C6〜C30)アルキルスルフェート、(C6〜C30)アルキルエーテルスルフェート又は塩化されている若しくは塩化されていないポリオキシアルキレン化(C6〜C30)アルキルエーテルカルボン酸から選択されることがより好ましい。
(c-2)両性界面活性剤
本発明による組成物は、少なくとも1種の両性界面活性剤を含んでもよい。2種以上の両性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
両性又は双性イオン性界面活性剤は、例えば(非限定的に列挙すると)、アミン誘導体、例えば脂肪族の第二級又は第三級アミン、及び任意選択により四級化されているアミン誘導体であってよく、その脂肪族基は、8から22個の炭素原子を含み、且つ少なくとも1個の水可溶化アニオン性基(例えば、カルボキシレート、スルホネート、スルフェート、ホスフェート又はホスホネート)を含有する、直鎖状又は分枝状の鎖である。
両性界面活性剤は、好ましくは、ベタイン及びアミドアミンカルボキシル化誘導体からなる群から選択することができる。
両性界面活性剤は、ベタイン型界面活性剤から選択されることが好ましい。
ベタイン型両性界面活性剤は、アルキルベタイン、アルキルアミドアルキルベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン及びアルキルアミドアルキルスルホベタイン、具体的には(C8〜C24)アルキルベタイン、(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルベタイン、スルホベタイン、及び(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルスルホベタインからなる群から好ましくは選択される。一実施形態では、ベタイン型両性界面活性剤は、(C8〜C24)アルキルベタイン、(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルスルホベタイン、スルホベタイン及びホスホベタインから選択される。
挙げることができる非限定的な例には、単独の又は混合物としての、ココベタイン、ラウリルベタイン、セチルベタイン、ココ/オレアミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、パルミタミドプロピルベタイン、ステアラミドプロピルベタイン、コカミドエチルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、オレアミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココヒドロキシスルタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン、及びココスルタインの名称で、CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary & Handbook、第15版、2014年において分類されている化合物が含まれる。
ベタイン型両性界面活性剤は、好ましくは、アルキルベタイン及びアルキルアミドアルキルベタイン、特に、ココベタイン及びコカミドプロピルベタインである。
アミドアミンカルボキシル化誘導体の中では、米国特許第2,528,378号及び同第2,781,354号に記載され、CTFA辞典、第3版、1982年(これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる)中に分類されている、Miranolの名称で販売されている製品、それぞれ以下の構造を有するアンホカルボキシグリシネート及びアンホカルボキシプロピオネートの名称で販売されている製品を挙げることができる。
R1-CONHCH2CH2-N+(R2)(R3)(CH2COO-) M+ X- (B1)
[式中、
R1は、加水分解ヤシ油中に存在する酸R1-COOHのアルキル基、ヘプチル、ノニル又はウンデシル基を示し、
R2は、β-ヒドロキシエチル基を示し、
R3は、カルボキシメチル基を示し、
M+は、ナトリウム等のアルカリ金属に由来するカチオン性イオン;アンモニウムイオン;又は有機アミンに由来するイオンを示し;
X-は、ハロゲン化物イオン、酢酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、アルキル(C1〜C4)硫酸イオン、アルキル(C1〜C4)-若しくはアルキル(C1〜C4)アリール-スルホン酸イオン、特にメチル硫酸イオン及びエチル硫酸イオン等の有機若しくは無機のアニオン性イオンを示し;又はM+及びX-は存在しない];
R1'-CONHCH2CH2-N(B)(C)(B2)
[式中、
R1'は、ヤシ油中若しくは加水分解亜麻仁油中に存在する酸R1'-COOHのアルキル基、C7、C9、C11若しくはC13アルキル基等のアルキル基、C17アルキル基及びそのイソ型、又は不飽和のC17基を示し、
Bは、-CH2CH2OX'を表し、
Cは、-(CH2)z-Y'を表し、z=1又は2であり、
X'は、-CH2-COOH基、-CH2-COOZ'、-CH2CH2-COOH、-CH2CH2-COOZ'又は水素原子を示し、
Y'は、-COOH、-COOZ'、-CH2-CHOH-SO3Z'、-CH2-CHOH-SO3H基又は-CH2-CH(OH)-SO3-Z'基を示し、
Z'は、ナトリウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属のイオン、有機アミンに由来するイオン、又はアンモニウムイオンを表す];
並びに
Ra''-NH-CH(Y'')-(CH2)n-C(O)-NH-(CH2)n'-N(Rd)(Re)(B'2)
[式中、
Y''は、-C(O)OH、-C(O)OZ''、-CH2-CH(OH)-SO3H又は-CH2-CH(OH)-SO3-Z''(式中、Z''は、ナトリウム等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属に由来するカチオン性イオン、有機アミンに由来するイオン、又はアンモニウムイオンを示す)を示し;
Rd及びReは、C1〜C4アルキル基又はC1〜C4ヒドロキシアルキル基を示し;
Ra''は、酸からのC10〜C30アルキル基又はアルケニル基を示し;
n及びn'は、独立に、1から3の整数を示す]。
式B1及びB2を有する両性界面活性剤は、(C8〜C24)-アルキルアンホモノアセテート、(C8〜C24)アルキルアンホジアセテート、(C8〜C24)アルキルアンホモノプロピオネート、及び(C8〜C24)アルキルアンホジプロピオネートから選択されることが好ましい。
これらの化合物は、CTFA辞典、第5版、1993年において、ココアンホジ酢酸二ナトリウム、ラウロアンホジ酢酸二ナトリウム、カプリルアンホジ酢酸二ナトリウム、カプリロアンホジ酢酸二ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸及びココアンホジプロピオン酸という名称で分類されている。
例として、Rhodia Chimie社によりMiranol(登録商標)C2M縮合物という商標名で販売されているココアンホジアセテートを挙げることができる。
式(B'2)の化合物の中では、CHIMEX社によってCHIMEXANE HBの呼称で市販されているジエチルアミノプロピルココアスパルトアミドナトリウム(CTFA)を挙げることができる。
(C-3)カチオン性界面活性剤
本発明による組成物は、少なくとも1種のカチオン性界面活性剤を含んでもよい。2種以上のカチオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
カチオン性界面活性剤は、任意選択でポリオキシアルキレン化された第一級、第二級又は第三級脂肪アミン塩、第四級アンモニウム塩、及びこれらの混合物からなる群から選択されうる。
第四級アンモニウム塩の例として挙げられるものには以下のものが含まれるが、これらに限定されない:
以下の一般式(B3)のもの:
Figure 2019182781
(式中、
R1、R2、R3及びR4は、同一であっても異なってもよく、1から30個の炭素原子並びに任意選択で酸素、窒素、硫黄及びハロゲン等のヘテロ原子を含む、直鎖状及び分枝状の脂肪族基から選択される)。脂肪族基は、例えば、アルキル基、アルコキシ基、C2〜C6ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、(C12〜C22)アルキルアミド(C2〜C6)アルキル基、(C12〜C22)アルキルアセテート基及びヒドロキシアルキル基;並びに芳香族基、例えばアリール基及びアルキルアリール基から選択することができ;X-は、ハロゲン化物イオン、リン酸イオン、酢酸イオン、乳酸イオン、(C2〜C6)アルキル硫酸イオン、及びアルキルスルホン酸イオン又はアルキルアリールスルホン酸イオンから選択される);
イミダゾリンの第四級アンモニウム塩、例えば次式(B4)のもの:
Figure 2019182781
(式中、
R5は、8から30個の炭素原子を含むアルケニル基及びアルキル基、例えば獣脂の、若しくはココナツの脂肪酸誘導体から選択され;
R6は、水素、C1〜C4アルキル基、並びに8個から30個の炭素原子を含むアルケニル基及びアルキル基から選択され;
R7は、C1〜C4アルキル基から選択され;
R8は、水素及びC1〜C4アルキル基から選択され;
X-は、ハロゲン化物イオン、リン酸イオン、酢酸イオン、乳酸イオン、アルキル硫酸イオン、アルキルスルホン酸イオン及びアルキルアリールスルホン酸イオンから選択される。一実施形態では、R5及びR6は、例えば12から21個の炭素原子を含むアルケニル基及びアルキル基から選択される基の混合物、例えば獣脂の脂肪酸誘導体であり、R7はメチルであり、R8は水素である。こうした生成物の例には、これらに限定されないが、クオタニウム27(CTFA 1997)及びクオタニウム83(CTFA 1997)が挙げられ、これらはWitco社により「Rewoquat(登録商標)」W75、W90、W75PG及びW75HPGの名称で販売されている);
式(B5)のジ又はトリ第四級アンモニウム塩:
Figure 2019182781
(式中、
R9は、16から30個の炭素原子を含む脂肪族基から選択され;
R10は、水素、又は1から4個の炭素原子を含むアルキル基、又は-(CH2)3 (R16a)(R17a)(R18a)N+X--基から選択され;
R11、R12、R13、R14、R16a、R17a、及びR18aは、同一であっても異なってもよく、水素、及び1から4個の炭素原子を含むアルキル基から選択され;
X-は、ハロゲン化物イオン、酢酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、エチルスルホン酸イオン及びメチルスルホン酸イオンから選択される。
そのようなジ第四級アンモニウム塩の一例は、FINETEX社のFINQUAT CT-P(クオタニウム-89)又はFINQUAT CT(クオタニウム-75)である);
並びに
少なくとも1つのエステル官能基を含む第四級アンモニウム塩、例えば次式(B6)のもの:
Figure 2019182781
(式中、
R22は、C1〜C6アルキル基、並びにC1〜C6ヒドロキシアルキル基及びジヒドロキシアルキル基から選択され、
R23は、
以下の基:
Figure 2019182781
直鎖状及び分枝状の飽和及び不飽和C1〜C22炭化水素系基R27、並びに水素から選択され、
R25は、
以下の基:
Figure 2019182781
直鎖状及び分枝状の飽和及び不飽和C1〜C6炭化水素系基R29、並びに水素から選択され、
R24、R26及びR28は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖状及び分枝状の飽和及び不飽和C7〜C21炭化水素系基から選択され、
r、s及びtは、同一であっても異なっていてもよく、2〜6の範囲の整数から選択され、
r1及びt1の各々は、同一であっても異なっていてもよく、0又は1であり、r2+r1=2r及びt1+2t=2tであり、
yは1〜10の範囲の整数から選択され、
x及びzは、同一であっても異なっていてもよく、0〜10の範囲の整数から選択され、
X-は、単体及び錯体の、有機及び無機のアニオンから選択され、ただし、和x+y+zは、1から15の範囲であり、xが0である場合、R23は、R27を示し、zが0である場合、R25は、R29を示すことを条件とする。R22は、直鎖状及び分枝状のアルキル基から選択することができる。一実施形態では、R22は、直鎖状のアルキル基から選択される。別の実施形態では、R22は、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、及びジヒドロキシプロピル基から選択され、例えば、メチル基及びエチル基から選択される。一実施形態では、和x+y+zは、1〜10の範囲である。R23が炭化水素系基R27である場合、これは、長鎖であり、12から22個の炭素原子を含んでもよく、又は短鎖であり、1から3個の炭素原子を含んでもよい。R25が炭化水素系基R29である場合、これは、例えば、1から3個の炭素原子を含んでいてもよい。非限定的な例として、一実施形態では、R24、R26及びR28は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖状及び分枝状の、飽和及び不飽和のC11〜C21炭化水素系基から選択され、例えば、直鎖状及び分枝状の、飽和及び不飽和のC11〜C21アルキル基及びアルケニル基から選択される。別の実施形態では、x及びzは、同一であっても異なっていてもよく、0又は1である。一実施形態では、yは1に等しい。別の実施形態では、r、s及びtは、同一であっても異なっていてもよく、2又は3に等しく、例えば2に等しい。アニオンX-は、例えば、ハロゲン化物イオン、例えば塩化物イオン、臭化物イオン及びヨウ化物イオン;並びにC1〜C4アルキル硫酸イオン、例えばメチル硫酸イオンから選択することができる。しかしながら、メタンスルホン酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、トシル酸イオン、有機酸に由来するアニオン、例えば酢酸イオン及び乳酸イオン、並びにエステル官能基を含むアンモニウムに適合する任意の他のアニオンは、本発明に従って使用することができるアニオンの他の非限定的な例である。一実施形態では、アニオンX-は、塩化物イオン及びメチル硫酸イオンから選択される)。
別の実施形態では、式(B6)のアンモニウム塩を使用することができ、式中、
R22は、メチル基及びエチル基から選択され、
x及びyは、1に等しく、
zは、0又は1に等しく、
r、s及びtは、2に等しく、
R23は、
以下の基:
Figure 2019182781
メチル、エチル、及びC14〜C22炭化水素系基、水素から選択され、
R25は、
以下の基:
Figure 2019182781
及び水素から選択され、
R24、R26及びR28は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖状及び分枝状の、飽和及び不飽和のC13〜C17炭化水素系基から選択され、例えば、直鎖状及び分枝状の、飽和及び不飽和のC13〜C17アルキル基及びアルケニル基から選択される。
一実施形態では、炭化水素系基は、直鎖状である。
挙げることができる式(B6)の化合物の非限定的な例には、ジアシルオキシエチル-ジメチルアンモニウム、ジアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-メチルアンモニウム、モノアシルオキシエチル-ジヒドロキシエチル-メチルアンモニウム、トリアシルオキシエチル-メチルアンモニウム、モノアシルオキシエチル-ヒドロキシエチル-ジメチル-アンモニウムの、塩、例えば塩化物及びメチル硫酸塩、並びにこれらの混合物が含まれる。一実施形態では、アシル基は、14から18個の炭素原子を含んでいてもよく、例えば、植物油、例としてパーム油及びヒマワリ油に由来してもよい。化合物がいくつかのアシル基を含有する場合、これらの基は同一であっても異なっていてもよい。
これらの生成物は、例えば、任意選択でオキシアルキレン化されたトリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アルキルジエタノールアミン又はアルキルジイソプロパノールアミンを、脂肪酸に、又は植物起源若しくは動物起源の脂肪酸の混合物に、直接エステル化することによって、或いはそれらのメチルエステルをエステル交換することによって得ることができる。このエステル化の後に、アルキル化剤を使用して四級化してもよく、該アルキル化剤は、ハロゲン化アルキル、例えば、ハロゲン化メチル及びハロゲン化エチル;硫酸ジアルキル、例えば硫酸ジメチル及び硫酸ジエチル;メタンスルホン酸メチル;パラ-トルエンスルホン酸メチル;グリコールクロロヒドリン;並びにグリセロールクロロヒドリンから選択される。
このような化合物は、例えば、Cognis社によりDehyquart(登録商標)の名称で、Stepan社によりStepanquat(登録商標)の名称で、Ceca社によりNoxamium(登録商標)の名称で、またRewo-Goldschmidt社により「Rewoquat(登録商標)WE 18」の名称で販売されている。
本発明による組成物中で使用することができるアンモニウム塩の他の非限定的な例には、米国特許第4,874,554号及び同第4,137,180号に記載されている少なくとも1個のエステル官能基を含むアンモニウム塩が含まれる。
本発明による組成物中で使用することができる上述の第四級アンモニウム塩には、式(I)に相当するもの、例えば、塩化テトラアルキルアンモニウム、例として塩化ジアルキルジメチルアンモニウム及び塩化アルキルトリメチルアンモニウム(そのアルキル基は、約12から22個の炭素原子を含む)、例えば塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム及び塩化ベンジルジメチルステアリルアンモニウム;塩化パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム;並びにVan Dyk社によって「Ceraphyl(登録商標)70」の名称で販売されている塩化ステアラミドプロピルジメチル(酢酸ミリスチル)アンモニウムが挙げられるが、これらに限定されない。
一実施形態によれば、本発明による組成物中で使用することができるカチオン性界面活性剤は、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、クオタニウム-83、クオタニウム-87、クオタニウム-22、塩化ベヘニルアミドプロピル-2,3-ジヒドロキシプロピルジメチルアンモニウム、塩化パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、及びステアラミドプロピルジメチルアミンから選択される。
(c-4)非イオン性界面活性剤
本発明による組成物は、少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含んでもよい。2種以上の非イオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
非イオン性界面活性剤は、それ自体又はそれだけで周知の化合物である(例えば、この点に関して、「Handbook of Surfactants」、M.R.Porter、Blackie & Son出版(Glasgow及びLondon)、1991年、116〜178頁を参照されたい)。したがって、非イオン性界面活性剤は、例えば、アルコール、α-ジオール、アルキルフェノール及び脂肪酸のエステルから選択することができ、これらの化合物は、エトキシル化、プロポキシル化又はグリセロール化されており、例えば8〜30個の炭素原子を含む少なくとも1つの脂肪鎖を有し、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数が2〜50個の範囲であり、グリセロール基の数が1〜30個の範囲であることが可能である。マルトース誘導体もまた、挙げることができる。非限定的であるが、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのコポリマー;エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドと、脂肪アルコールとの縮合物;例えば2〜30molのエチレンオキシドを含むポリエトキシル化脂肪アミド;例えば1.5〜5個(1.5〜4個等)のグリセロール基を含むポリグリセロール化脂肪アミド;2〜30molのエチレンオキシドを含む、ソルビタンのエトキシル化脂肪酸エステル;植物由来のエトキシル化油;スクロースの脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル;グリセロール(C6〜C24)アルキルポリグリコシドのポリエトキシル化脂肪酸モノエステル又はジエステル;N-(C6〜C24)アルキルグルカミン誘導体;(C10〜C14)アルキルアミンオキシド又はN-(C10〜C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド等のアミンオキシド;シリコーン界面活性剤;並びにこれらの混合物もまた挙げることができる。
非イオン性界面活性剤は、好ましくは、モノオキシアルキレン化、ポリオキシアルキレン化、モノグリセロール化、又はポリグリセロール化非イオン性界面活性剤から選択することができる。オキシアルキレン単位は、より詳細には、オキシエチレン若しくはオキシプロピレン単位、又はこれらの組合せであり、好ましくはオキシエチレン単位である。
挙げることができるモノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤の例には、とりわけ、単独の又は混合物としての、以下のものが含まれる:
モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化(C8〜C24)アルキルフェノール、
飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状の、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化C8〜C30アルコール、
飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状の、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化C8〜C30アミド、
飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC8〜C30酸とポリアルキレングリコールとのエステル、
飽和又は不飽和の、直鎖状又は分岐状のC8〜C30酸及びソルビトールのモノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化エステル、
飽和又は不飽和、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化植物油、
エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物。
界面活性剤は、好ましくは、1から100の間、最も好ましくは2から50の間のモル数のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを含有する。本発明の実施形態の一つによれば、ポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール(脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテル)及びポリオキシエチレン化脂肪エステル(脂肪酸のポリエチレングリコールエステル)から選択される。
挙げることができるポリオキシエチレン化飽和脂肪アルコール(又はC8〜C30アルコール)の例には、ラウリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ9から50個のオキシエチレン単位を含有するもの、より特定すると10から12個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはラウレス-10からラウレス-12);ベヘニルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ9から50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはベヘネス-9からベヘネス-50);セテアリルアルコール(セチルアルコール及びステアリルアルコールの混合物)のエチレンオキシド付加物、とりわけ10から50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはセテアレス-10からセテアレス-50);セチルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ10から50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはセテス-10からセテス-50);ステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ10から50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはステアレス-10からステアレス-50);イソステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ10から50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはイソステアレス-10からイソステアレス-50);並びにこれらの混合物が含まれる。
挙げることができるポリオキシエチレン化不飽和脂肪アルコール(又はC8〜C30アルコール)の例には、オレイルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ2から50個のオキシエチレン単位を含有するもの、より特定すると10から40個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名としてはオレス-10からオレス-40);及びこれらの混合物が含まれる。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化非イオン性界面活性剤の例として、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールが好ましくは用いられる。
特に、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40アルコールは、次式:
RO-[CH2-CH(CH2OH)-O]m-H又はRO-[CH(CH2OH)-CH2O]m-H
に対応し、式中、Rは、直鎖状又は分枝状のC8〜C40、好ましくはC8〜C30のアルキル基又はアルケニル基を表し、mは、1から30、好ましくは1.5から10の範囲の数を表す。
本発明との関連で好適な化合物の例として、4molのグリセロールを含有するラウリルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4ラウリルエーテル)、1.5molのグリセロールを含有するラウリルアルコール、4molのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-2オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含有するオレオセチルアルコール、及び6molのグリセロールを含有するオクタデカノールを挙げることができる。
アルコールは、mの値が統計値を表すのと同様に、アルコールの混合物を表す場合があり、これは、市販製品において、いくつかの種のポリグリセロール化脂肪アルコールが混合物の形態で共存し得ることを意味する。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化アルコールの中では、1molのグリセロールを含有するC8/C10アルコール、1molのグリセロールを含有するC10/C12アルコール及び1.5molのグリセロールを含有するC12アルコールを使用することが好ましい。
モノグリセロール化又はポリグリセロール化C8〜C40脂肪エステルは、次式:
R'O-[CH2-CH(CH2OR''')-O]m-R"又はR'O-[CH(CH2OR''')-CH2O]m-R"
に対応することができ、式中、R'、R''及びR'''は、独立に、水素原子、又は直鎖状若しくは分枝状のC8〜C40、好ましくはC8〜C30アルキル-CO-又はアルケニル-CO-基を表し、ただしR'、R''及びR'''のうちの少なくとも1つは水素原子ではなく、mは、1〜30、好ましくは1.5〜10の範囲の数を表す。
挙げることができるポリオキシエチレン化脂肪酸エステルの例には、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸又はベヘン酸のエステルとのエチレンオキシドの付加物及びこれらの混合物、とりわけ、PEG-9からPEG-50ラウレート(CTFA名:PEG-9ラウレートからPEG-50ラウレート)、PEG-9からPEG-50パルミテート(CTFA名:PEG-9パルミテートからPEG-50パルミテート)、PEG-9からPEG-50ステアレート(CTFA名:PEG-9ステアレートからPEG-50ステアレート)、PEG-9からPEG-50パルミトステアレート、PEG-9からPEG-50ベヘネート(CTFA名:PEG-9ベヘネートからPEG-50ベヘネート)、ポリエチレングリコール100 EOモノステアレート(CTFA名:PEG-100ステアレート)、及びこれらの混合物が含まれる。
本発明の実施形態のうちの1つによれば、非イオン性界面活性剤は、ポリオールと、例えば8〜24個の炭素原子、好ましくは12〜22個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の鎖を有する脂肪酸とのエステル、及び好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を有するそのポリオキシアルキレン化誘導体、例えば、C8〜C24の、好ましくはC12〜C22の脂肪酸(複数可)のグリセリルエステル、及び好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を有するそのポリオキシアルキレン化誘導体;C8〜C24、好ましくはC12〜C22の脂肪酸(複数可)のソルビトールエステル、及び好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を有するそのポリオキシアルキレン化誘導体;C8〜C24、好ましくはC12〜C22の脂肪酸(複数可)の糖(スクロース、マルトース、グルコース、フルクトース及び/又はアルキルグリコース)エステル及び好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を有するそのポリオキシアルキレン化誘導体;脂肪アルコールのエーテル;糖と、C8〜C24、好ましくはC12〜C22の脂肪アルコール(複数可)とのエーテル;並びにこれらの混合物から選択することができる。
脂肪酸のグリセリルエステルとしては、ステアリン酸グリセリル(モノ-、ジ-、及び/又はトリステアリン酸グリセリル)(CTFA名:ステアリン酸グリセリル)、ラウリン酸グリセリル又はリシノレイン酸グリセリル、クエン酸ステアリン酸グリセリル、並びにこれらの混合物を列挙することができ、これらのポリオキシアルキレン化誘導体としては、脂肪酸とポリオキシアルキレン化グリセロールとのモノ-、ジ-、又はトリエステル(脂肪酸とグリセロールのポリアルキレングリコールエーテルとのモノ-、ジ-、又はトリエステル)、好ましくはステアリン酸(モノ-、ジ-、及び/又はトリステアリン酸)ポリオキシエチレン化グリセリル、例えばステアリン酸(モノ-、ジ-、及び/又はトリステアリン酸)PEG-20グリセリルを列挙することができる。
これらの界面活性剤の混合物、例えばUniqema社によってARLACEL 165の名称で市販されている、ステアリン酸グリセリル及びステアリン酸PEG-100を含有する製品、並びにGoldschmidt社によってTEGINの名称で市販されている、ステアリン酸グリセリル(モノ-及びジステアリン酸グリセリル)及びステアリン酸カリウムを含有する製品(CTFA名:ステアリン酸グリセリルSE)等も使用することができる。
C8〜C24脂肪酸のソルビトールエステル及びそのポリオキシアルキレン化誘導体は、ソルビタンパルミテート、ソルビタンイソステアレート、ソルビタントリオレエート;並びに脂肪酸と、例えば20〜100個のEOを含有するアルコキシル化ソルビタンとのエステル、例えばICI社によりSpan 60という名称で販売されているソルビタンモノステアレート(CTFA名:ソルビタンステアレート)、ICI社によりSpan 40という名称で販売されているソルビタンモノパルミテート(CTFA名:ソルビタンパルミテート)、及びICI社によりTween 65という名称で販売されているソルビタントリステアレート20 EO(CTFA名:ポリソルベート65)、ポリエチレンソルビタントリオレエート(ポリソルベート85)、又はUniqema社によりTween 20若しくはTween 60という商標名で市販されている化合物から選択することができる。
脂肪酸とグルコース又はアルキルグルコースのエステルとして、セスキステアリン酸メチルグルコール等のセスキステアリン酸アルキルグルコース、パルミチン酸メチルグルコール又はエチルグルコース等のパルミチン酸アルキルグルコース、メチルグルコース脂肪酸エステル、メチルグルコシドとオレイン酸のジエステル(CTFA名:メチルグルコースジオレエート)、メチルグルコシドとオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸の混合物との混合エステル(CTFA名:メチルグルコースジオレエート/ヒドロキシステアレート)、メチルグルコシドとイソステアリン酸とのエステル(CTFA名:メチルグルコースイソステアレート)、メチルグルコシドとラウリン酸とのエステル(CTFA名:メチルグルコースラウレート)、モノエステルとメチルグルコシド及びイソステアリン酸のジエステルとの混合物(CTFA名:メチルグルコースセスキイソステアレート)、モノエステルとメチルグルコシド及びステアリン酸のジエステルとの混合物(CTFA名:メチルグルコースセスキステアレート)、特にAMERCHOL社によってGlucate SSの名称で市販されている製品、並びにこれらの混合物を列挙することができる。
脂肪酸とグルコース又はアルキルグルコースのエトキシ化エーテル、脂肪酸とメチルグルコースのエトキシ化エーテル、特にメチルグルコースと、約20モルのエチレンオキシドを有するステアリン酸とのジエステルのポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:PEG-20メチルグルコースジステアレート)、例えばAMERCHOL社によってGlucam E-20ジステアレートという名称で市販されている製品、モノエステルとメチルグルコース及び約20モルのエチレンオキシドを有するステアリン酸のジエステルとの混合物のポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:PEG-20メチルグルコースセスキステアレート)、特にAMERCHOL社によってGlucamate SSE-20という名称で市販されている製品及びGOLDSCHMIDT社によってGrillocose PSE-20という名称で市販されている製品、並びにこれらの混合物を、例えば、列挙することができる。
スクロースエステルとしては、例えば、パルミト-ステアリン酸サッカロース、ステアリン酸サッカロース、及びモノラウリン酸サッカロースを列挙することができる。
糖エーテルとしては、アルキルポリグルコシドを使用することができ、例えば、デシルグルコシド、例えばKao Chemicals社によってMYDOL 10の名称で市販されている製品、Henkel社によってPLANTAREN 2000の名称で市販されている製品、及びSeppic社によってORAMIX NS 10の名称で市販されている製品、カプリリル/カプリルグルコシド、例えばSeppic社によってORAMIX CG 110の名称で又はBASF社によってLUTENSOL GD 70の名称で市販されている製品、ラウリルグルコシド、例えばHenkel社によってPLANTAREN 1200 N及びPLANTACARE 1200の名称で市販されている製品、ココ-グルコシド、例えばHenkel社によってPLANTACARE 818/UPの名称で市販されている製品、セトステアリルアルコールと場合によって混合されているセトステアリルグルコシド、例えばSeppic社によってMONTANOV 68の名称で、Goldschmidt社によってTEGO-CARE CG90の名称で、及びHenkel社によってEMULGADE KE3302の名称で市販されているもの、アラキジルグルコシド、例えばSeppic社によってMONTANOV 202の名称で市販されているアラキジル及びベヘニルアルコール並びにアラキジルグルコシドの混合物の形態のもの、ココイルエチルグルコシド、例えばSeppic社によってMONTANOV 82の名称で市販されているセチル及びステアリルアルコールとの混合物(35/65)の形態のもの、並びにこれらの混合物を特に列挙することができる。
アルコキシル化植物油のグリセリドの混合物、例えばエトキシル化(200 EO)パーム及びコプラ(7 EO)グリセリドの混合物も列挙することができる。
本発明による非イオン性界面活性剤は、アルケニル又は分枝状のC12〜C22アシル鎖、例えばオレイル基又はイソステアリル基を好ましくは含有する。より好ましくは、本発明による非イオン性界面活性剤は、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリルである。
本発明の実施形態のうちの1つによれば、非イオン性界面活性剤は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、特に次式:
HO(C2H4O)a(C3H6O)b(C2H4O)cH
[式中、a、b及びcは、a+cが2から100の範囲であり、bが14から60の範囲となる整数である]のコポリマー、及びこれらの混合物から選択することができる。
本発明の実施形態のうちの1つによれば、非イオン性界面活性剤は、シリコーン界面活性剤から選択することができる。非限定的に挙げられるのは、US-A-5364633及びUS-A-5411744の文献に開示されたものである。
シリコーン界面活性剤は、好ましくは、次式(I):
Figure 2019182781
[式中、
R1、R2及びR3は、互いに独立に、C1〜C6アルキル基又は-(CH2)x-(OCH2CH2)y-(OCH2CH2CH2)z-OR4基を表し、R1、R2又はR3の少なくとも1つの基はアルキル基ではなく、R4は、水素、アルキル基又はアシル基であり、
Aは、0〜200の範囲の整数であり、
Bは、0〜50の範囲の整数であり、ただしA及びBが同時に0であることはなく、
xは、1〜6の範囲の整数であり、
yは、1〜30の範囲の整数であり、
zは、0〜5の範囲の整数である]の化合物であってもよい。
本発明の好ましい一実施形態によれば、式(I)の化合物中で、アルキル基は、メチル基であり、xは、2〜6の範囲の整数であり、yは、4〜30の範囲の整数である。
式(I)のシリコーン界面活性剤の例として、次式(II)の化合物を挙げることができる。
Figure 2019182781
(式中、Aは20〜105の範囲の整数であり、Bは2〜10の範囲の整数であり、yは10〜20の範囲の整数である)。
式(I)のシリコーン界面活性剤の例としては、式(III)の化合物:
H-(OCH2CH2)y-(CH2)3-[(CH3)2SiO]A'-(CH2)3-(OCH2CH2)y-OH(III)
[式中、A'及びyは、10〜20の範囲の整数である]も挙げることができる。
使用され得る本発明の化合物は、Dow Corning社によりDC 5329、DC 7439-146、DC 2-5695及びQ4-3667という名称で販売されているものである。化合物DC 5329、DC 7439-146及びDC 2-5695は、式(II)の化合物(式中、それぞれ、Aが22、Bが2、yが12であり;Aが103、Bが10、yが12であり;Aが27、Bが3、yが12である)である。
化合物Q4-3667は、式(III)の化合物(式中、Aが15であり、yが13である)である。
好ましい実施形態では、非イオン性界面活性剤は、エステルタイプのものであってもよい。
一実施形態において、エステルタイプの非イオン性界面活性剤は、ポリグリセリル脂肪酸エステルから選択されてもよい。
ポリグリセリル脂肪酸エステルは、2〜10個のグリセロール、より好ましくは2〜8個のグリセロール、更により好ましくは2〜6個のグリセロールから誘導されるポリグリセロール部分を有することが好ましいことがある。
ポリグリセリル脂肪酸エステルは、HLB(親水性親油性バランス)値が、7.0〜14.0、好ましくは8.0〜13.5、より好ましくは10.0〜13.0となり得る。2種以上のポリグリセリル脂肪酸エステルを用いる場合、HLB値は、すべてのポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値の質量平均によって決定される。
ポリグリセリル脂肪酸エステルは、2〜30個の炭素原子、好ましくは6〜30個の炭素原子、より好ましくは8〜30個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の酸、好ましくは飽和の酸、例えばラウリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、カプリン酸、カプリル酸、及びミリスチン酸のモノ、ジ及びトリエステルから選択することができる。
ポリグリセリル脂肪酸エステルは、カプリル酸PG2、セスキカプリル酸PG2、ジカプリル酸PG2、トリカプリル酸PG2、カプリン酸PG2、セスキカプリン酸PG2、ジカプリン酸PG2、トリカプリン酸PG2、ラウリン酸PG2、セスキラウリン酸PG2、ジラウリン酸PG2、トリラウリン酸PG2、ミリスチン酸PG2、セスキミリスチン酸PG2、ジミリスチン酸PG2、トリミリスチン酸PG2、ステアリン酸PG2、セスキステアリン酸PG2、ジステアリン酸PG2、トリステアリン酸PG2、イソステアリン酸PG2、セスキイソステアリン酸PG2、ジイソステアリン酸PG2、トリイソステアリン酸PG2、オレイン酸PG2、セスキオレイン酸PG2、ジオレイン酸PG2、トリオレイン酸PG2、カプリル酸PG3、セスキカプリル酸PG3、ジカプリル酸PG3、トリカプリル酸PG3、カプリン酸PG3、セスキカプリン酸PG3、ジカプリン酸PG3、トリカプリン酸PG3、ラウリン酸PG3、セスキラウリン酸PG3、ジラウリン酸PG3、トリラウリン酸PG3、ミリスチン酸PG3、セスキミリスチン酸PG3、ジミリスチン酸PG3、トリミリスチン酸PG3、ステアリン酸PG3、セスキステアリン酸PG3、ジステアリン酸PG3、トリステアリン酸PG3、イソステアリン酸PG3、セスキイソステアリン酸PG3、ジイソステアリン酸PG3、トリイソステアリン酸PG3、オレイン酸PG3、セスキオレイン酸PG3、ジオレイン酸PG3、トリオレイン酸PG3、カプリル酸PG4、セスキカプリル酸PG4、ジカプリル酸PG4、トリカプリル酸PG4、カプリン酸PG4、セスキカプリン酸PG4、ジカプリン酸PG4、トリカプリン酸PG4、ラウリン酸PG4、セスキラウリン酸PG4、ジラウリン酸PG4、トリラウリン酸PG4、ミリスチン酸PG4、セスキミリスチン酸PG4、ジミリスチン酸PG4、トリミリスチン酸PG4、ステアリン酸PG4、セスキステアリン酸PG4、ジステアリン酸PG4、トリステアリン酸PG4、イソステアリン酸PG4、セスキイソステアリン酸PG4、ジイソステアリン酸PG4、トリイソステアリン酸PG4、オレイン酸PG4、セスキオレイン酸PG4、ジオレイン酸PG4、トリオレイン酸PG4、カプリル酸PG5、セスキカプリル酸PG5、ジカプリル酸PG5、トリカプリル酸PG5、テトラカプリル酸PG5、カプリン酸PG5、セスキカプリン酸PG5、ジカプリン酸PG5、トリカプリン酸PG5、テトラカプリン酸PG5、ラウリン酸PG5、セスキラウリン酸PG5、ジラウリン酸PG5、トリラウリン酸PG5、テトララウリン酸PG5、ミリスチン酸PG5、セスキミリスチン酸PG5、ジミリスチン酸PG5、トリミリスチン酸PG5、テトラミリスチン酸PG5、ステアリン酸PG5、セスキステアリン酸PG5、ジステアリン酸PG5、トリステアリン酸PG5、テトラステアリン酸PG5、イソステアリン酸PG5、セスキイソステアリン酸PG5、ジイソステアリン酸PG5、トリイソステアリン酸PG5、テトライソステアリン酸PG5、オレイン酸PG5、セスキオレイン酸PG5、ジオレイン酸PG5、トリオレイン酸PG5、テトラオレイン酸PG5、カプリル酸PG6、セスキカプリル酸PG6、ジカプリル酸PG6、トリカプリル酸PG6、テトラカプリル酸PG6、ペンタカプリル酸PG6、カプリン酸PG6、セスキカプリン酸PG6、ジカプリン酸PG6、トリカプリン酸PG6、テトラカプリン酸PG6、ペンタカプリン酸PG6、ラウリン酸PG6、セスキラウリン酸PG6、ジラウリン酸PG6、トリラウリン酸PG6、テトララウリン酸PG6、ペンタラウリン酸PG6、ミリスチン酸PG6、セスキミリスチン酸PG6、ジミリスチン酸PG6、トリミリスチン酸PG6、テトラミリスチン酸PG6、ペンタミリスチン酸PG6、ステアリン酸PG6、セスキステアリン酸PG6、ジステアリン酸PG6、トリステアリン酸PG6、テトラステアリン酸PG6、ペンタステアリン酸PG6、イソステアリン酸PG6、セスキイソステアリン酸PG6、ジイソステアリン酸PG6、トリイソステアリン酸PG6、テトライソステアリン酸PG6、ペンタイソステアリン酸PG6、オレイン酸PG6、セスキオレイン酸PG6、ジオレイン酸PG6、トリオレイン酸PG6、テトラオレイン酸PG6、ペンタオレイン酸PG6、カプリル酸PG10、セスキカプリル酸PG10、ジカプリル酸PG10、トリカプリル酸PG10、テトラカプリル酸PG10、ペンタカプリル酸PG10、ヘキサカプリル酸PG10、カプリン酸PG10、セスキカプリン酸PG10、ジカプリン酸PG10、トリカプリン酸PG10、テトラカプリン酸PG10、ペンタカプリン酸PG10、ヘキサカプリン酸PG10、ラウリン酸PG10、セスキラウリン酸PG10、ジラウリン酸PG10、トリラウリン酸PG10、テトララウリン酸PG10、ペンタラウリン酸PG10、ヘキサラウリン酸PG10、ミリスチン酸PG10、セスキミリスチン酸PG10、ジミリスチン酸PG10、トリミリスチン酸PG10、テトラミリスチン酸PG10、ペンタミリスチン酸PG10、ヘキサミリスチン酸PG10、ステアリン酸PG10、セスキステアリン酸PG10、ジステアリン酸PG10、トリステアリン酸PG10、テトラステアリン酸PG10、ペンタステアリン酸PG10、ヘキサステアリン酸PG10、イソステアリン酸PG10、セスキイソステアリン酸PG10、ジイソステアリン酸PG10、トリイソステアリン酸PG10、テトライソステアリン酸PG10、ペンタイソステアリン酸PG10、ヘキサイソステアリン酸PG10、オレイン酸PG10、セスキオレイン酸PG10、ジオレイン酸PG10、トリオレイン酸PG10、テトラオレイン酸PG10、ペンタオレイン酸PG10、及びヘキサオレイン酸PG10からなる群から選択することができる。
ポリグリセリル脂肪酸エステルは、以下から選択されることが好ましいことがある:
- 2から6個のグリセロール単位を含むモノラウリン酸ポリグリセリル、
- 2から6個のグリセロール単位を含むモノ(イソ)ステアリン酸ポリグリセリル、
- 2から6個のグリセロール単位を含むモノオレイン酸ポリグリセリル、及び
- 2から6個のグリセロール単位を含むジオレイン酸ポリグリセリル。
一実施形態では、ポリグリセリル脂肪酸エステルの原材料は、好ましくは2〜10個のグリセリン、より好ましくは2〜6個のグリセリンに由来するポリグリセリル部分を有するポリグリセリル脂肪酸エステルの混合物から選択されてもよく、この混合物は、2〜6個のグリセリンからなるポリグリセリル部分を有するポリグリセリル脂肪酸エステルを30質量%以上好ましくは含む。
ポリグリセリル脂肪酸エステルの原材料は、脂肪酸と、重合度が2以上であるポリグリセリンを70%以上含むポリグリセリンとのエステル、好ましくは脂肪酸と、重合度が2〜6の間であるポリグリセリンを60%以上含むポリグリセリンとのエステル、より好ましくは脂肪酸と、重合度が2〜6であるポリグリセリンを30%以上含むポリグリセリンとのエステルを含むことが好ましいことがある。
別の実施形態では、エステルタイプの非イオン性界面活性剤は、単不飽和エステル、ポリグリセリルジエステル、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
エステルタイプの非イオン性界面活性剤は、少なくとも1種の単不飽和エステルと、少なくとも1種のポリグリセリルジエステルとを含む、又はこれらの混合物からなることが好ましいことがある。
エステルタイプの非イオン性界面活性剤は、以下を含む混合物であってもよい:
i) 式(A)の少なくとも1種の単不飽和エステル
R1-C(O)-O-R2 (A)
(式中、
R1及びR2は、それぞれ、C18〜C44脂肪鎖を表し、R1又はR2のうち少なくとも1つは単不飽和である);
ii) 式(B)の少なくとも1種のポリグリセリルジエステル
R3-C(O)-(O-CH2-CH(OH)-CH2)n-O-C(O)-R4 (B)
(式中、
R3及びR4は、それぞれ、飽和C18〜C44脂肪鎖(直鎖状又は分枝状)を表し、nは2から6の間の整数である);並びに
iii) 少なくとも1種のC10〜C30脂肪アルコール。
実施形態によれば、式(A)中、R1及びR2は、それぞれ、C18〜C40脂肪鎖、より好ましくはC18〜C30脂肪鎖を表す。R1又はR2のうち少なくとも1つは単不飽和である。
より具体的には、式(A)中、R1-C(O)基は、脂肪酸の残基に対応する。R1は、直鎖状であっても単不飽和であってもよく、少なくとも18個の炭素原子を含む。不飽和酸として、オレイン酸(C18:1)、ガドレイン酸(C20:1)、エルカ酸(C22:1)、ヘキサコサン酸(hexaconenoic acid)(C26:1)まで挙げることができる。R1-C(O)基は、少なくとも18個の炭素原子の分枝状の飽和酸(ゲルベ酸とも呼ばれる)に由来してもよい。R2-O-基は、少なくとも18個の炭素原子を有する単不飽和直鎖状脂肪アルコールに由来してもよい。したがって、オクタデセノール、エイコセノール、ドコセノール及びヘキサコセノールを挙げることができる。アルコールの炭素鎖は、分枝状で飽和であってもよく、少なくとも18個の炭素原子を含んでもよい。このようなアルコールは、ゲルベアルコールとも呼ばれる。
好ましくは、式(A)の単不飽和エステルは、様々な長さの脂肪鎖をその構造中に含むエステルの混合物である。より好ましくは、このような単不飽和エステルは、室温で液体である。
挙げることができる好ましい単不飽和エステルは、例えば、一般にホホバ油(又はホホバエステル)と呼ばれる製品であり、その液体の性質は、単不飽和鎖の存在に起因する。この油は、特にC18:1(好ましくは少数)、C20:1及びC22:1(好ましくはC20:1>C22:1で大部分を占める)不飽和脂肪酸エステルと、C20:1、C22:1及びC24:1不飽和脂肪アルコールを含む。
実施形態によれば、式(B)中、R3-C(O)-基は、C18〜C44脂肪酸の残基に対応し、前記酸は、通常、直鎖状及び飽和であり、好ましくは直鎖状の飽和C20〜C34脂肪酸に対応する。したがって、これは、エイコサン(又はアラキジン)酸(C20)、ドコサン(又はベヘン)酸(C22)、テトラコサン(又はリグノセリン)酸(C24)、及びヘキサコサン(又はセロチン)酸(C26)を含む。R4基は、アルコールの炭化水素鎖に対応し、前記アルコールは、通常、飽和且つ直鎖状であり、C18〜C44鎖、好ましくはC20〜C34鎖を有する。nは、2から6、好ましくは2から4、より好ましくは3の整数である。
本発明によれば、ポリグリセリルジエステルは、少なくとも1種のポリオールの存在下で固形ワックスをエステル化することによって得ることができる。
ワックスは、複合組成を有する。これらは、酸モノエステルと、C10〜C30脂肪アルコール等の非常に長い鎖長の脂肪アルコールとの混合物を含有するという共通の特徴を有する。
ワックス源に応じて、モノエステルの混合物は、特定の比率のヒドロキシ酸エステル、例えばヒドロキシパルミチン酸又はヒドロキシステアリン酸も含有し得る。これは、例えば、ビーズワックスの場合である。好ましくは、前記アルコールは、エイコサノール、ドコサノール又はテトラコサノールである。ビーズワックス、カルナウバワックス、カンデリラワックス、コメヌカワックス、ヒマワリワックス、オーリクリーワックス、シェラックワックス、及びサトウキビワックスは、天然固形ワックスの例である。好ましくは、固形ワックスはビーズワックスである。
ポリグリセリルジエステルを得るために好適な固形ワックスは、50から90℃の融点を有する。これらは、式R1-C(O)-O-R2を有するモノエステルを本質的に含む混合物に相当し、式中、R1-C(O)-基は、脂肪酸の残基に対応し、前記酸は、通常、直鎖状で飽和であり、炭素原子数が、少なくとも18個、特に20個、好ましくは最大44個、より好ましくは34個である。したがって、これらは、エイコサン(又はアラキジン)酸(C20)、ドコサン(又はベヘン)酸(C22)、テトラコサン(又はリグノセリン)酸(C24)、及びヘキサコサン(又はセロチン)酸(C26)を含む。ワックス源に応じて、モノエステルの混合物は、特定の比率のヒドロキシ酸エステル、例えばヒドロキシパルミチン酸又はヒドロキシステアリン酸も含有し得る。これは、例えば、ビーズワックスの場合である。R2基は、アルコールの炭化水素鎖に対応し、前記アルコールは、通常、飽和且つ直鎖状であり、炭素原子数が少なくとも18、特に20、好ましくは最大44、より好ましくは34である。好ましくは、前記アルコールは、エイコサノール、ドコサノール又はテトラコサノールである。ビーズワックス、カルナウバワックス、カンデリラワックス、コメヌカワックス、ヒマワリワックス、オーリクリーワックス、シェラックワックス、及びサトウキビワックスは、天然固形ワックスの例である。
好ましくは、エステル化反応に好適な固形ワックスはビーズワックスである。
好ましくは、エステル化に使用されるポリオールは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、2-メチルプロパンジオール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ソルビトール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、グリセロール、ジグリセロール及びポリグリセロール(すなわち、グリセロール単位のポリマー)を含む群から選択される。より好ましくは、ポリオールは、平均重合度が2から6、好ましくは3であるポリグリセロールである。
好ましくは、ポリオールは、ポリグリセロール-3である。
好ましくは、(b)エステルタイプの非イオン性界面活性剤は、少なくとも1種のポリオール及び任意選択の少なくとも1種の触媒の存在下で、少なくとも1種の固形ワックスと少なくとも1種の式(A)の単不飽和エステルとを一緒に反応させることによって得られるワックス誘導体である。このような場合、ワックス誘導体を生成する種々の化学物質間でエステル交換が生じる。
好ましい触媒は、水酸化物又はアルカリ若しくはアルカリ土類アルコキシド、水酸化カルシウム、炭酸カリウム若しくはナトリウム又はスズ若しくはチタン系触媒である。
好ましくは、固形ワックスは、有利には、カルナウバワックス、カンデリラワックス、コメヌカワックス、ヒマワリワックス、サトウキビワックス、オーリクリーワックス、ビーズワックス及びシェラックワックスを含む群から選択される。
好ましい実施形態において、ワックス誘導体は、ホホバ油(ホホバワックスとも呼ばれる)、ビーズワックス及びポリグリセロール(ポリグリセロール-3等)を反応させることによって得られる。
実際には、反応は、好ましくは、100℃から220℃、有利には150℃から200℃の温度で実施される。好ましくは、単不飽和エステル/固形ワックスの質量比は、5/95から95/5、有利には30/70から75/25で変動する。式(A)及び(B)のエステル/ポリオールの質量比は、好ましくは、1/99から99/1、有利には95/5から50/50で変動する。好ましくは、エステル化ポリオールの比率は、混合物の0.5から50質量%を占め、エステル化脂肪酸の比率は、混合物の20から60質量%を占め、エステル化脂肪アルコールの比率は、混合物の20から60質量%を占める。
エステルタイプの非イオン性界面活性剤は、ポリグリセロールのC14〜C22ジエステルを更に含んでもよい。
典型的には、C14〜C22脂肪酸は、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ベヘン酸、エルカ酸及びアラキジン酸、並びにこれらの混合物の群から選択することができる。
ポリグリセロールは、グリセロール単位のポリマー、好ましくは平均重合度が4から8、好ましくは6のポリマーであってもよい。
好ましくは、前記ジエステルは、ヘキサグリセロールのジステアリン酸ジエステルである。好ましくは、これは、ジステアリン酸ポリグリセリル-6である。
エステルタイプの非イオン性界面活性剤は、10〜30個の炭素原子を含む脂肪アルコールを更に含んでもよい。
使用することができる脂肪アルコールの例として、合成由来、或いは天然由来の直鎖状若しくは分枝状の脂肪アルコール、例えば、植物材料(ココナツ、パーム核、ヤシ等)又は動物材料(獣脂等)に由来するアルコールを挙げることができる。好ましくは、20から26個の炭素原子、好ましくは10から24個の炭素原子、より優先的には12から22個の炭素原子を含む脂肪アルコールが使用される。
本発明と関連して使用することができる脂肪アルコールの具体的な例として、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、パルミチルアルコール、オレイルアルコール、セテアリルアルコール(セチルアルコール及びステアリルアルコールの混合物)、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、及びアラキジルアルコール、並びにこれらの混合物を特に挙げることができる。
(b)エステルタイプの非イオン性界面活性剤は、少なくとも1種の式(A)の単不飽和エステル(式中、R1及びR2は、それぞれ、C18〜C30脂肪鎖を表し、R1又はR2のうち少なくとも1つは単不飽和である)、少なくとも1種の式(B)のポリグリセリルジエステル(式中、R3及びR4は、それぞれ、直鎖状又は分枝状の飽和C20〜C34脂肪鎖を表す)、及びセチルアルコールを含む混合物であることが好ましいことがある。
エステルタイプの非イオン性界面活性剤は、ポリオールを有する固形ワックス、ポリグリセロールを有する脂肪酸ジエステル、ホホバワックス(好ましくは、ホホバワックスエステル)、及び脂肪アルコールのエステル化によって得られる少なくとも1種のエステルの混合物であることがより好ましいことがある。前記エステルは、非イオン性である。
加えて、本発明によれば、ポリグリセリル-6ジステアレート及びポリグリセリル-3ビーズワックスの混合物とセチルアルコール及びホホバワックスとを一緒に使用することが特に有利である。特に好ましい混合物の中では、ホホバワックス、セチルアルコール、ポリグリセリル-6ジステアレート、及びポリグリセリル-3ビーズワックスを含む、Gattefosse社によってEmulium(登録商標)Melliferaの名称で販売されている製品(INCI名:ポリグリセリル-6ジステアレート(及び)ホホバエステル(及び)ポリグリセリル-3ビーズワックス(及び)セチルアルコール)を挙げることができる。前記混合物は、混合物の総質量の5〜30質量%のホホバワックス、3〜15質量%のセチルアルコール、少なくとも50質量%のポリグリセリル-6ジステアレート、及び3〜15質量%のポリグリセリル-3ビーズワックスを含む。
エステルタイプの非イオン性界面活性剤は、ポリグリセリル-6ジステアレート、ホホバエステル、ポリグリセリル-3ビーズワックス、及びセチルアルコールの混合物であってもよい。
本発明による組成物中の界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%以上、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であってもよい。
本発明による組成物中の界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、15質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下であってもよい。
本発明による組成物中の界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜15質量%、好ましくは0.05質量%〜10質量%、より好ましくは0.1質量%〜5質量%であってもよい。
[他の成分]
本発明による組成物のpHは、ケラチン繊維の染色において一般に使用される酸性化剤又は塩基性化剤を使用して、或いは従来の緩衝系を使用して、所望の値に調整することができる。
本発明による組成物は、好ましくは酸性である。したがって、組成物のpHは、1から6、より好ましくは2から5、更により好ましくは2から4であることが好ましい。
酸性化剤の中でも、例として、無機又は有機酸、例えば、塩酸、オルトリン酸、硫酸、カルボン酸、例えば酢酸、酒石酸、クエン酸及び乳酸、並びにスルホン酸を挙げることができる。
塩基性化剤の中でも、例として、水酸化アンモニウム、アルカリ金属炭酸塩、アルカノールアミン、例えばモノ-、ジ-及びトリエタノールアミン並びにこれらの誘導体、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム並びに次式の化合物を挙げることができ
Figure 2019182781
(式中、
Wは、ヒドロキシル又はC1〜C4アルキル基で任意選択により置換されているプロピレン等のアルキレンを示し、Ra、Rb、Rc及びRdは、独立に、水素原子、アルキル基又はC1〜C4ヒドロキシアルキル基を示す)、これらは、1,3-プロパンジアミン及びこれらの誘導体により例示することができる。
酸性化剤又は塩基性化剤は、組成物の総質量に対して、0.001質量%〜15質量%、好ましくは0.01質量%〜10質量%、より好ましくは0.1質量%〜5質量%の範囲の量で使用することができる。
本発明による組成物はまた、ケラチン物質のための化粧用組成物中で従来使用されている様々な補助剤、例えばアニオン性、非イオン性、カチオン性、及び両性又は双性イオン性ポリマー、抗酸化剤、増粘剤、金属イオン封鎖剤、香料、分散剤、コンディショニング剤、膜形成剤、セラミド、保存剤、並びに乳白剤も含有してよい。
[調製]
本発明による組成物は、上に説明したように、必須成分としての成分(a)〜(d)と、必要に応じた任意選択の成分とを、混合することによって調製することができる。
上記の必須成分と任意選択の成分とを混合する方法及び手段は、限定されない。任意の従来の方法及び手段を、上記の必須成分及び任意選択の成分を混合して本発明による組成物を調製するために、使用することができる。
[形態]
本発明による組成物の形態は、特に限定されず、O/W型又はW/O型等の種々の形態をとることができる。
本発明による組成物は、O/Wエマルション等のO/W型の形態であることが好ましいことがある。
水性相中に分散される油性相からなるO/W構築物又は構造は、外部水性相を有し、したがってO/W構築物又は構造をベースとした製品は、それが与え得る即座のフレッシュな感触のために、より快適に使用される。
本発明による組成物が、O/W型、好ましくはO/Wエマルションの形態にある場合、連続水性相中に分散された油性相を含む。分散された油性相は、水性相中の油滴として認識され得る。
[使用及び方法]
本発明による組成物は、化粧用組成物、好ましくはケラチン物質のための化粧用組成物であることが好ましい。ケラチン物質は、本明細書では、ケラチンを主要構成要素として含有する材料を意味し、その例には、皮膚、毛髪、粘膜、唇、爪等が挙げられる。
本発明による組成物は、本発明による組成物をケラチン物質に適用する工程を含む、ケラチン物質のための化粧方法において使用することができる。
本発明による組成物は、好ましくはリーブオン化粧料用、より好ましくは皮膚及び/又は毛髪用、更により好ましくは皮膚用である。
本発明はまた、本発明による組成物の、身体並びに/又は顔面皮膚並びに/又は毛髪及びその他のケラチン繊維並びに/又は粘膜並びに/又は唇並びに/又は爪用の、ケア製品としての若しくはケア製品中での、及び/又はメイクアップ製品としての若しくはメイクアップ製品中での使用にも関してよい。
言い換えれば、本発明による組成物は、上記の製品としてそのまま使用することができる。或いは、本発明による組成物は、上記の製品の1つの要素として使用することができる。例えば、本発明による組成物は、上記の製品を形成するために任意の他の要素に加える、又は任意の他の要素と組み合わせることができる。
ケア製品は、液体(例えば、ローション)、クリーム等の形態だけではなく、スティック状、棒状等の形態であってもよい。メイクアップ製品は、ファンデーション、マスカラ、口紅、リップグロス、ほお紅、マニキュア液等の形態であってもよい。
本発明を、実施例によって、より詳細に説明する。しかし、これらの実施例は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではない。以下の実施例は、本発明の技術分野の非限定的な例示として提示される。
(実施例1〜7及び比較例1〜3)
表1及び表2に示す実施例1〜7及び比較例1〜3による以下の組成物を、表1及び表2に示す成分を混合することによって調製した。表1及び表2に示す成分の量についての数値はすべて、活性原料としての「質量%」に基づく。
Figure 2019182781
Figure 2019182781
Figure 2019182781
Figure 2019182781
[評価]
実施例1〜7及び比較例1〜3による組成物を次のように評価した。
(顆粒又は集合体の存在)
5名の専門の判定士が、実施例1〜7及び比較例1〜3による各組成物の顆粒又は集合体の存在を評価した。各判定士は、各組成物を彼らの手に取って適用し、適用中の目視観測及び指による感触によって顆粒又は集合体の有無を以下の基準に従って評価した。
Yes: 細かい顆粒又は集合体が存在していた
No: 細かい顆粒又は集合体が存在しなかった
これらの結果を表1及び表2に示す。
(皮膚上での分解の感触)
5名の専門の判定士が、実施例1〜7及び比較例1〜3による各組成物の壊れやすい皮膚感触を評価した。各判定士は、各組成物を彼らの手に取り、次いでそれを彼らの顔面に適用し、適用中の顆粒又は集合体の分解の感触を、以下の基準に従って評価した。
優良: 細かい顆粒又は集合体は容易に分解した
良好: 細かい顆粒又は集合体は分解した
NA: 該当なし(細かい顆粒又は集合体が不在のため)
これらの結果を表1及び表2に示す。
(べたつきのない快適な皮膚の感触)
5名の専門の判定士が、実施例1〜7及び比較例1〜3による各組成物のべたつきのない快適な皮膚の感触を評価した。各判定士は、各組成物を彼らの手に取り、次いでそれを彼らの顔面に適用し、適用中のべたつきを、以下の基準に従って評価した。
優良: べたつきがなく、快適である
良好: 幾らかのべたつきがあるが、依然として快適である
不良: べたつきがあり、不快である
これらの結果を表1及び表2に示す。
(安定性)
実施例1〜7及び比較例1〜3による各組成物を透明なガラスびんに充填し、45℃の条件下で2カ月間保持した。2カ月後、各試料を、以下の基準に従って目視で評価した。
優良: 調製直後とほとんど同じである。分離又は合体及びクリーム分離が観察されなかった。
普通: 幾らかの分離又は合体及びクリーム分離が観察された。
不良: 顕著な分離又は合体及びクリーム分離が観察された。
これらの結果を表1及び表2に示す。
表1及び表2で、以下の成分(a)〜(d):
(a)ジェランガム及びその誘導体から選択される少なくとも1種;
(b)サリチル酸及びその誘導体から選択される少なくとも1種;
(c)デンプン及びその誘導体から選択される少なくとも1種;並びに
(d)水
を含む実施例1〜7による組成物が、安定なであり、組成物中で、分解又は消失可能な顆粒又は集合体を形成することができることが実証されている。
表1及び表2で、実施例1〜7による組成物が、快適な感触も与えることができることも実証されている。加えて、本発明による組成物は、べたつきを防止又は低減することができ、高い温度条件下でも長期間にわたって安定なであることが可能である。
実施例1と実施例2の比較に基づき、キサンタンガム等の、ジェランガム以外の天然ガムの添加が、顆粒又は集合体の分解又は消失を改善又は促進できることが理解できる。
比較例1は、デンプン又はその誘導体の存在が、組成物を安定なにするために必要であることを示す。また、比較例1の比較は、デンプン又はその誘導体の存在が、顆粒又は集合体の形成を強化できることを示し、その結果、使用する天然ガムの量が少なくて済み、べたつきのない快適な感触に更に寄与する。
比較例2は、サリチル酸又はその誘導体の存在が、顆粒又は集合体を形成するために、また、組成物を安定なにするために必要であることを示す。
比較例3は、ジェランガム又はその誘導体の存在が、顆粒又は集合体を形成するために、また、組成物を安定なにするために必要であることを示す。また、ジェランガム又はその誘導体が、べたつきのない快適な感触に寄与できることも理解することができる。

Claims (15)

  1. (a)ジェランガム及びその誘導体から選択される少なくとも1種;
    (b)サリチル酸及びその誘導体から選択される少なくとも1種;
    (c)デンプン及びその誘導体から選択される少なくとも1種;並びに
    (d)水
    を含む、安定な組成物であって、
    組成物中で、成分(a)〜(c)が、分解又は消失可能な顆粒又は集合体を形成することができる、組成物。
  2. ジェランガムの誘導体がウェランガムである、請求項1に記載の組成物。
  3. 組成物中の成分(a)の量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%、より好ましくは0.5質量%〜3質量%である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. サリチル酸の誘導体が、式(I)によって表される化合物から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物:
    Figure 2019182781
    [式中、
    R1は、水素、又は飽和の直鎖状、分枝状若しくは環状脂肪族炭化水素基、又はアルコキシ、エステル若しくはケトキシ基、又は少なくとも1つの共役若しくは非共役二重結合を有する不飽和基を表し、これらの基は、1〜22個の炭素原子を含有してよく、任意選択により、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、遊離形態の又は1〜6個の炭素原子を有する酸によってエステル化されているヒドロキシル基から選択される、少なくとも1つの置換基で置換されていてもよく;
    R2は、ヒドロキシル基又は式(II)のエステル基を表し
    Figure 2019182781
    (式中、
    R4は、飽和脂肪族炭化水素基又は1から18個の炭素原子を有するアルケニル基を表す);
    R3は、水素、又は1から30個の炭素原子を有し、任意選択により1つ以上の上記置換基を含有する飽和若しくは不飽和の直鎖状若しくは分枝状脂肪族炭化水素基を表す]。
  5. 組成物中の成分(b)の量が、組成物の総質量に対して0.01質量%から2質量%、好ましくは0.05質量%から1質量%、より好ましくは0.1質量%から0.5質量%である、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. デンプンの誘導体が、エステル化デンプン及びエーテルデンプンからなる群から選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 組成物中の成分(c)の量が、組成物の総質量に対して0.01質量%から10質量%、好ましくは0.1質量%から5質量%、より好ましくは0.5質量%から3質量%である、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 組成物中の(d)水の量が、組成物の総質量に対して40質量%〜95質量%、好ましくは50質量%〜90質量%、より好ましくは60質量%〜85質量%である、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 組成物が、成分(a)以外の少なくとも1種の天然ガム、好ましくはキサンタンガムを更に含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. 組成物が、少なくとも1種の油を更に含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 組成物中の油の量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜30質量%、好ましくは0.1質量%〜20質量%、より好ましくは1質量%〜10質量%である、請求項10に記載の組成物。
  12. 組成物が、好ましくは非イオン性界面活性剤から選択される、少なくとも1種の界面活性剤を更に含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 組成物中の界面活性剤の量が、組成物の総質量に対して、0.01質量%〜15質量%、好ましくは0.05質量%〜10質量%、より好ましくは0.1質量%〜5質量%である、請求項12に記載の組成物。
  14. 組成物が、O/Wエマルションの形態である、請求項10から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. ケラチン物質、好ましくは皮膚に、請求項1から14のいずれか一項に規定の組成物を適用する工程を含む、ケラチン物質のための化粧方法。
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