JP2019180885A - 美容器 - Google Patents

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松下 剛
Takeshi Matsushita
剛 松下
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Abstract

【課題】狭いポイントを狙って肌の状態を改善をすることが可能な美容器を提供する。【解決手段】使用者が把持するハンドル12と、前記ハンドル12に設けられた一対の支持軸部13と、前記一対の支持軸部13のそれぞれを回転軸として回転する一対の回転体11と、を備え、前記回転体11の前記支持軸部13に対して直交する方向の最大寸法Rが、16mm以下であり、かつ、前記一対の回転体11を水平面Gに当てたときに同時に当たる接点の間隔Dが、22mm以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、一対の回転体を備えた美容器に関する。
従来、一対の回転体を顔や腕等の肌に当てて回転させ、美肌の実現を図る美容器が知られている。例えば下記特許文献1に記載された美容器は、ハンドルの先端に一対の回転体が備えられており、一対の回転体を肌に当ててハンドルを動かすと、一対の回転体が肌に沿って転がるようになっている。これにより、一対の回転体が肌を押圧してマッサージ効果が得られ、また一対の回転体の間に肌が摘み上げられて、弛みやシワが解消される。この美容器は、一対の支持軸の開き角度、回転体の直径、また一対の回転体の間隔等が、顔や腕等をマッサージするのに適した大きさに設定されている。
特許第5356625号公報
しかしながら、上記のような構成では、顔や腕等の比較的広い範囲をマッサージすることに適しているものの、目尻のシワやほうれい線等、特に狭いポイントを狙って肌の状態を改善することが難しかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、狭いポイントを狙って肌の状態を改善をすることが可能な美容器を提供することを目的とする。
本発明の美容器は、使用者が把持するハンドルと、前記ハンドルに設けられ、先広がり状に延びた一対の支持軸部と、前記一対の支持軸部のそれぞれを回転軸として回転する一対の回転体と、を備え、前記回転体の前記支持軸部に対して直交する直径寸法の最大値が、16mm以下であり、かつ、前記一対の回転体を水平面に当てたときに同時に当たる接点の間隔が、22mm以下である。なお、接点は、ある程度の面積を有するものを含む。接点がある程度の面積を有する場合、接点の間隔は、接点を区画する外周縁同士の最短距離をいう。
ここで、回転体の支持軸部に対して直交する方向の最大寸法が16mmより大きく、また接点の間隔が22mmより大きい場合には、狭いポイントを狙いにくいところ、本構成によれば、狭いポイントを狙って効果的に押圧することができる。したがって、狭いポイントを狙って肌の状態を改善することができる。
本実施例における美容器を示す正面図 美容器を示す側面図 美容器を示す背面図 美容器を示す断面図であって、図2のA−A位置における断面に相当する断面図 回転体の接点の間隔を示す図 ハンドルを示す断面図であって、図3のB−B位置における断面に相当する断面図 美容器を示す分解斜視図 試験方法を説明する図 赤色に発色した圧力測定フィルムの写真を並べて示した表 図9の表中Cを拡大した表 図9の表中Dを拡大した表 図9の表中Eを拡大した表 図9の表中Fを拡大した表 a値と球径Rとの関係を示すグラフ a値と接点間隔Dとの関係を示すグラフ アンケート結果を示すグラフ
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明の美容器は、前記最大寸法が、8mm以上であるものとしてもよい。ここで、回転体の最大寸法が、8mmより小さい場合には、製造に手間がかかる等の理由で製造コストが高騰化しやすく、また、使用感もよくないところ、このような構成によれば、製造しやすく、また使用感をよくすることができる。
また、本発明の美容器は、前記最大寸法が、10mm以上であるものとしてもよい。このような構成によれば、目尻、目の下のみならず、頬、ほうれい線付近での使用感をよくすることができる。
また、本発明の美容器は、前記接点の間隔が、15mm以上であるものとしてもよい。このような構成によれば、目尻、目の下のみならず、頬、ほうれい線付近での使用感をよくすることができる。
また、本発明の美容器は、前記ハンドルが単一部品であるものとしてもよい。ここで、ハンドルが分割タイプである場合には、ハンドルに継ぎ目が形成されるところ、本構成によれば、ハンドルに継ぎ目が形成されないから、デザイン性を向上することができる。
また、本発明の美容器は、前記ハンドルが棒状をなし、前記ハンドルの軸線に沿って突出する突起部を備えているものとしてもよい。この構成によれば、ハンドルを軸方向に押圧する力でもって突起部を顔のツボ等、狭いポイントに押し付けることができるから、狭いポイントを効果的に押圧することができる。
また、本発明の美容器は、前記突起部が、前記ハンドルの軸線を基準に一対の支持軸部と反対側に突出しているものとしてもよい。この構成によれば、ハンドルの向きを軸周りに変えるだけで一対の回転体または突起部のいずれかを選択して肌に当てることができるから、使用者は、回転体の使用と突起部の使用とを容易に切り替えることができる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図16を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例における美容器10は、一対の回転体11を顔等の肌に当てて回転させることで美肌の実現を図るものである。美容器10は、図3に示すように、使用者が把持するハンドル12と、ハンドル12に設けられた一対の支持軸部13と、を有し、一対の回転体11は、一対の支持軸部13のそれぞれを回転軸として回転する。以下、各構成部材において、図2の右側(使用者の肌等に向けられる側)を表方、図2の左側を裏方として説明する。
美容器10は、回転体11の支持軸部13に対して直交する方向の最大寸法(以後、球径Rと称する)が8mm以上16mm以下であり、かつ、一対の回転体11を水平面Gに当てたときに同時に当たる接点の間隔(以後、接点間隔Dと称する)が15mm以上22mm以下とされている(図4及び図5参照)。これにより、美容器10は、目尻のシワ等、特に狭いポイントを狙った肌の状態の改善に適したものとなっている。
美容器10の回転体11の球径R及び接点間隔Dは、後述する試験の結果やアンケートの結果に基づいている。
(試験方法)
試験は、回転体11の球径R及び接点間隔Dの大きさが変わることで、肌の狭い範囲に加わる圧力がどのように変わるかを評価したものである。
試験は、図8に示すように、球径R及び接点間隔Dが異なる複数のサンプル品Sと、人肌に似た柔らかさをもったゲル(以後、人肌ゲルGと称する)と、圧力測定フィルムFと、を用いて行った。
サンプル品Sは、回転体11の球径R、一対の支持軸部13の開き角度α、接点間隔Dが数パターンに異なるものを準備した(図4及び図5参照)。サンプル品Sは、球径Rが7.6mm、10mm、13mm、13.5mm、18mm及び20mm、開き角度αが40°〜120°の範囲で10°ずつ異なるものを準備した。接点間隔Dは、各サンプル品Sのそれぞれについて測定した。その結果、サンプル品Sの接点間隔Dは、11mm〜30mmの範囲で異なっていた。
人肌ゲルGは、直径寸法が55mm、高さ寸法が15mmの平らな円柱形状をなすものとした。人肌ゲルGの直径寸法は、人の顔の頬の大きさ程度とした。人肌ゲルGは、人肌に似た柔らかさをもった硬度7の超軟質ウレタン造形用樹脂(例えば、株式会社エクシールコーポレーション製の人肌ゲル)を用いた。
圧力測定フィルムFは、人肌ゲルGの上面の大きさにあわせてカットしたものを使用し、圧力測定フィルムFの色素面を人肌ゲルGの下側にして人肌ゲルGの上面に載せた。なお、圧力測定フィルムFは、加えた圧力に応じて赤く発色するフィルムであり、商品名「プレスケール」;富士フィルム社製;低圧用LWを用いた。
試験方法は、人肌ゲルGの上面に圧力測定フィルムFを載せ、圧力測定フィルムFの上面にサンプル品Sの回転体11をあて、サンプル品Sをあらゆる方向に動かし、圧力測定フィルムFの赤色に発色した程度から圧力の分布を求める方法であった。2つの回転体11は、同時に圧力測定フィルムFにあたるようにした。1つの回転体11では、肌を摘み上げる効果が発揮されないからである。各サンプル品Sは、1分間に70回往復(片道では140回)のテンポで四方八方に動かした。
次に、圧力測定フィルムFの赤色に発色した程度から圧力の程度を求めた。これは、色差計(NF333、日本電色工業株式会社)を用いて被験部位のa値を測定することにより行った。被験部位は、図8に示すように、圧力測定フィルムFのうち人肌ゲルの上面に重なる領域の中央部(色差計の測定範囲直径8mm程度の円形の範囲内)とした。
(試験結果)
圧力測定フィルムFは、圧力の大きさに応じた赤色に発色した。赤色に発色した圧力測定フィルムFの写真は図9〜図13に示したとおりである。
図9〜図13に示した表によれば、球径Rが比較的大きいサンプル品S1(球径R=18mm以上、接点間隔D=23mm以上)は、中心部が赤色になっておらず、回転体11の圧力が加わらなかったことを示した。これにより、回転体11の球径Rが18mm以上で接点間隔Dが23mm以上である場合、狭いポイントにあてにくいことがわかった。
表1には、測定されたa値の値をサンプル品S毎に示した。なお、各サンプル品Sの接点間隔Dは、表1においては()内に示した。

また、a値の値と球径Rとの関係を図14のグラフに示し、a値の値と接点間隔Dとの関係を図15のグラフに示した。
被験部位のa値は、大きければ大きいほど赤色を帯びており、小さければ小さいほど緑色を帯びていることを示すから、a値の値が大きいほど加えられた圧力が大きかったことを示す。a値の値については、男女合計10人の被験者に感応実験を行った結果、5以上になるとマッサージ効果を感じることがわかった。よって、a値は5以上であることが望ましいとした。
図14のグラフによれば、a値の値が、サンプル品S2の球径R=13.5mmからサンプル品S3の球径R=18mmに向かって、最も急激に下降している。サンプル品S3のa値は0.5である。よって、球径Rは、13.5mmと18mmとの間の16mm以下であることが望ましいと評価した。
図15のグラフによれば、接点間隔Dが21mm以下のサンプル品S4のa値は15以上であるのに対し、接点間隔Dが23mm以上のサンプル品S5のa値は5以下であった。よって、接点間隔Dは、23mmと21mmとの間の22mm以下であることが望ましいと評価した。
(アンケート)
球径R及び接点間隔Dが異なる3つのサンプル品SS、SM、SLを用いて、使用感を比較したアンケートを行った。
サンプル品SSは、球径R=7.6mm、接点間隔D=11mmであり、サンプル品SMは、球径R=13.5mm、接点間隔D=21mmであり、サンプル品SLは、球径R=20.0mm、接点間隔D=30mmであった。第1の比較は、サンプル品SSとサンプル品SMとの比較であり、第2の比較は、サンプル品SMとサンプル品SLとの比較である。
第1の比較は、被験者にサンプル品SSとサンプル品SMとを使用してもらい、サンプル品SMの使用感についてサンプル品SSと比較した感想を点数化して評価してもらった。第2の比較は、被験者にサンプル品SMとサンプル品SLとを使用してもらい、サンプル品SMの使用感についてサンプル品SLと比較した感想を点数化して評価してもらった。なお、被験者は、しわグレード1〜5(日本香粧品学会 化粧品機能評価法ガイドライン)のしわを有する30〜60代の男性18名及び女性13名の31名で、初めて美容器10を使用する人を対象とした。
被験者に尋ねたのは、「目尻」、「目の下」、「ほうれい線」、「頬」それぞれにおける「肌あたり」及び「摘み上げられる感じ」についての評価と、「細かいところでの使いやすさ」及び「使用後の肌のポカポカした感じ」についての評価とであった。
具体的には、アンケートの内容は以下のとおりであった。
1.「目尻」、「目の下」、「ほうれい線付近」、「頬」それぞれについて「肌あたり」はいかがでしたか、という問いに対し、非常に悪い:1点、悪い:2点、どちらでもない:3点、良い:4点、大変良い:5点、として評価してもらった。
2.「目尻」、「目の下」、「ほうれい線付近」、「頬」それぞれについて「摘み上げられる感じ」はしましたか、という問いに対し、全く感じない:1点、ほとんど感じない:2点、どちらでもない:3点、感じた:4点、大いに感じた:5点、として評価してもらった。
3.「細かいところでの使いやすさ」については、非常に使いづらい:1点、使いづらい:2点、どちらでもない:3点、使いやすい:4点、大変使いやすい:5点、として評価してもらった。
4.「使用後の肌のポカポカした感じ」については、全く感じない:1点、ほとんど感じない:2点、どちらでもない:3点、感じた:4点、大いに感じた:5点、として評価してもらった。
(アンケート結果)
アンケートの結果は、図16に示したとおりである。図16のグラフは、各項目における被験者全体の評価点の平均値を示している。
図16のグラフによれば、サンプル品SMの「(9)細かいところでの使いやすさ」は、サンプル品SS及びサンプル品SLと比較していずれも高評価であった。また、「(1)目尻」及び「(3)目の下」の「肌あたり」及び「(2)目尻」及び「(4)目の下」の「摘み上げられる感じ」は、サンプル品SS及びサンプル品SLと比較していずれも高評価であった。
また、サンプル品SSと比較したサンプル品SMの使用感は、(1)〜(4)の「目尻」、「目の下」の「肌あたり」及び「摘み上げられる感じ」のみならず、(5)〜(8)の「頬」や「ほうれい線付近」の「肌あたり」及び「摘み上げられる感じ」も高評価であった。また、「(9)細かいところでの使いやすさ」及び「(10)使用後の肌のポカポカした感じ」についても同様に高評価であった。
この評価結果により、球径R及び接点間隔Dが小さすぎると使用感が劣ることがわかった。このため、球径Rは、サンプル品SSの球径R=7.6mmとサンプル品SMの球径R=13.5mmとの間の球径R=10mm以上が望ましいとした。また、接点間隔Dは、サンプル品SSの接点間隔D=11mmとサンプル品SMの接点間隔D=21mmとの間の接点間隔D=15mm以上が望ましいとした。
サンプル品SLと比較したサンプル品SMの使用感は、(5)〜(8)の「頬」や「ほうれい線付近」の「肌あたり」及び「摘み上げられる感じ」、また「(10)使用後の肌のポカポカした感じ」において劣るものの、(1)〜(4)の「目尻」、「目の下」の「肌あたり」及び「摘み上げられる感じ」、また「(9)細かいところでの使いやすさ」については高評価であった。この評価結果によれば、サンプル品SL(球径R=20.0mm、接点間隔D=30mm)は、サンプル品SM(球径R=13.5mm、接点間隔D=21mm)に比して狭いポイントでの使用感が劣ることがわかった。
(球径Rの最小値について)
球径Rが8mmより小さい美容器は、製造に手間がかかる等の理由で製造コストが高騰化しやすく、また、使用感もよくないという問題がある。すなわち、球径Rが8mmより小さい美容器は、回転体の軸受を精度よく形成することや、また全体の強度を確保することが容易ではない。このため、回転体の回転性を十分に確保して、ある程度の品質を備えた美容器を製造するためには、コストが高くなってしまう。また、球径Rが8mmより小さい美容器は、狭いポイントに圧力をかけやすいけれども、広い範囲に圧力をかけることは容易ではなく、時間がかかるという問題がある。よって、製造の容易性や使用感の良さを考慮すると、球径R=8mm以上が望ましい。
次に、本発明を具体化した一実施例として、球径Rが13.5mmで接点間隔Dが21mmの美容器10について詳細に説明する。
この美容器10の横幅Wは約33mm、奥行きTは約132mm、高さHは約27mmとされている(図1及び図2参照)。なお、美容器10の横幅Wは、美容器10を正面(表側)から見たときの一対の回転体11の幅寸法であり、美容器10の奥行きTは、ハンドル12の軸線Cと平行なラインL上におけるハンドル12の端から回転体11の端までの寸法であり、美容器10の高さHは、ラインLと直交するライン上の回転体11の端から後述する突起部25の端までの寸法である。
ハンドル12は、合成樹脂製であり、全体として棒状をなすように一体成形されるとともに、表面の全体に金属メッキ(例えばクロムメッキ)が施されている。ハンドル12は厚肉で継ぎ目がなく、図6に示すように、断面形状は非円形で若干偏平な形状とされている。ハンドル12の断面の大きさは軸方向に変化し、回転体11を含む美容器10全体の重心が、使用者が把持する部分に位置している。これにより、使用者の手首の負担が少なく、使いやすくなっている。金属メッキは、後述するハンドル12のシャフト支持部15の内部にメッキ用の冶具を差し入れ、ハンドル12のシャフト支持部15とは反対側の端に補助の電極を配置し、ハンドル12の外面全体にメッキしている。
ハンドル12の長手方向における一端部には、二股に分岐して突出する一対の支持軸部13が備えられている。一対の支持軸部13には、図7に示すように、円筒形状をなして回転体11のシャフト14が挿入されるシャフト支持部15が設けられている。シャフト支持部15の内部には、シャフト14が螺合可能な雌ネジ部が形成されている。
シャフト14は金属製(例えばステンレス製)であり、表面にはメッキ(例えば無電解ニッケルメッキ)が施されている。シャフト14は、全体として棒状をなし、軸方向における中間部にはフランジ部16が一体に設けられている。シャフト14には、シャフト支持部15に螺合可能な雄ネジ部が形成されている。
シャフト14の先端には、後述する軸受23を抜け止めするためのリング部材17が嵌着される。フランジ部16は、角丸長方形状をなし、シャフト14をシャフト支持部15にねじ込むとき、スパナで挟持される。
回転体11は、全体として球体状をなしている。回転体11は、図4に示すように、一対の分割体18F,18Sから構成されたコア部18と、コア部18の外周面に被覆成形された外被部19とを備えている。コア部18及び外被部19は合成樹脂製であり、外被部19の外面には金属メッキ(例えばプラチナメッキ)が施されている。外被部19は、コア部18をインサートして二色成形されている。回転体11の外表面には、156面のダイヤカットが形成されている。
回転体11には、軸受23に嵌合する軸受嵌合部21が設けられている。軸受嵌合部21は、回転体11の外周面に開口した形態で、回転体11の内側に形成されている。
軸受嵌合部21には、内側に突出した突部22が設けられている。突部22には、軸受23の係止部24が係止するとともに、軸受23の鍔部26が突き当たる。
軸受23は、合成樹脂製(例えば良好な摺動性を有するポリアセタール製)であって、シームレスで一体に成形された一部品である。軸受23がシームレスであることにより、シャフト14に対して安定した回転性能が得られる。軸受23は、全体として円筒状をなし、回転体11の軸受嵌合部21に収容可能であるとともに、内部にシャフト14が挿入可能とされている。
ハンドル12の長手方向における一端部には、図3に示すように、顔のツボ押しをするのに好適な突起部25が設けられている。突起部25は、一対の支持軸部13の間に一つが設けられている。突起部25は、図2に示すように、ハンドル12の軸線Cを基準に一対の支持軸部13と反対側に突出している。突起部25の軸線Zは、ハンドル12の軸線Cを基準に支持軸部13とは反対側に傾いている。突起部25の軸線Zとハンドル12の軸線Cとの交差角度βは90度以下とされている。突起部25は、突出端に向かって幅が小さくなっている。突起部25の突出端は、丸みを帯びた形状をなしている。
美容器10を使用する場合には、ハンドル12を把持して一対の回転体11を顔などの皮膚に当て、ハンドル12を動かして一対の回転体11を転動する。一対の回転体11は、シャフト14を回転軸として回転し、皮膚の表面を転がり、また一対の回転体11の間に肌を摘み上げる。これにより、皮膚及びその下部組織が刺激されて血行が良くなる等のマッサージ効果が得られる。
また、突起部25を顔のツボ、例えば頬骨の下のツボにあて、ハンドル12に上向きの力を加えることにより、突起部25がツボを効果的に押圧する。これにより、マッサージ効果が高められる。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例の美容器10は、使用者が把持するハンドル12と、ハンドル12に設けられた一対の支持軸部13と、一対の支持軸部13のそれぞれを回転軸として回転する一対の回転体11と、を備え、回転体11の球径Rが、16mm以下であり、かつ、一対の回転体11を水平面Gに当てたときに同時に当たる接点間隔Dが、22mm以下である。ここで、回転体11の球径が、16mmより大きく、また接点の間隔が、22mmより大きい場合には、狭いポイントを狙いにくいところ、本実施例の美容器10によれば、狭いポイント、例えば目元など、顔の中でも特に皮膚が薄く(厚さ0.6mm程度)、皮下脂肪がほとんどない部位を狙って効果的に押圧することができる。したがって、狭いポイントを狙って肌の状態を改善することができる。
また、回転体11の球径Rが、8mm以上である。ここで、回転体11の球径が、8mmより小さい場合には、製造に手間がかかる等の理由で製造コストが高騰化しやすく、また、使用感もよくないという問題があるところ、本実施例のものによれば、製造しやすく、また使用感をよくすることができる。
また、回転体11の球径Rが、10mm以上である。この構成によれば、目尻、目の下のみならず、頬、ほうれい線付近での使用感をよくすることができる。
また、一対の回転体11の接点間隔Dが、15mm以上である。この構成によれば、目尻、目の下のみならず、頬、ほうれい線付近での使用感をよくすることができる。
また、ハンドル12が単一部品である。ここで、ハンドルが分割タイプである場合には、ハンドルに継ぎ目が形成されるところ、本実施例によれば、ハンドル12に継ぎ目が形成されないから、デザイン性を向上することができる。
また、ハンドル12が棒状をなし、ハンドル12の軸線Cに沿って突出する突起部25を備えている。この構成によれば、ハンドル12を軸方向に押圧する力でもって突起部25を顔のツボ等、狭いポイントに押し付けることができるから、狭いポイントを効果的に押圧することができる。
また、突起部25が、ハンドル12の軸線Cを基準に一対の支持軸部13と反対側に突出している。この構成によれば、ハンドル12の向きを軸周りに変えるだけで一対の回転体11または突起部25のいずれかを選択して肌に当てることができるから、使用者は、回転体11の使用と突起部25の使用とを容易に切り替えることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、ハンドル12の断面形状を例示したが、これに限らず、ハンドルの断面形状はどのような形状であってもよく、例えば三角形状であってもよい。なお、ハンドルの断面形状は、円形状でないほうが把持しやすい。
(2)上記実施例では、ハンドル12が単一部品とされているが、複数の部品を合わせて形成してもよい。
(3)上記実施例では、美容器10が突起部25を備えているが、必ずしも突起部は備えなくてもよい。
(4)上記実施例では、突起部25がハンドル12の軸線Cに沿って突出しているが、これに限らず、例えば突起部はハンドルの軸線と略直交方向に突出してもよい。
(5)上記実施例では、1つの突起部25が備えられているが、これに限らず、突起部を2つ以上設けてもよい。
(6)上記実施例では、突起部25が、ハンドル12の長手方向において支持軸部13と同じ側の端部に設けられているが、これに限らず、突起部を支持軸部と反対側の端部に設けてもよい。
(7)上記実施例では、回転体11が球体状をなしているが、これに限らず、回転体の形状は、どのような形状であってもよく、例えば回転体は、支持軸部を包囲する円筒形状や角筒形状などであってもよい。
(8)上記実施例では、支持軸部13が回転体11の中心に位置しているが、これに限らず、支持軸部は回転体の中心からずれていてもよく、すなわち回転体の支持軸部に対して直交する断面における中心位置と回転軸の位置とがずれて(偏心して)配されたものでもよい。
D…接点間隔(一対の回転体を水平面に当てたときに同時に当たる接点の間隔)
G…水平面
R…球径(回転体の支持軸部に対して直交する方向の最大寸法)
10…美容器
11…回転体
12…ハンドル
13…支持軸部

Claims (4)

  1. 使用者が把持するハンドルと、
    前記ハンドルに設けられ、先広がり状に延びた一対の支持軸部と、
    前記一対の支持軸部のそれぞれを回転軸として回転する一対の回転体と、
    を備え、
    前記回転体の前記支持軸部に対して直交する方向の最大寸法が、16mm以下であり、
    かつ、前記一対の回転体を水平面に当てたときに同時に当たる接点の間隔が、22mm以下である美容器。
  2. 前記最大寸法が、8mm以上である請求項1に記載の美容器。
  3. 前記最大寸法が、10mm以上である請求項1に記載の美容器。
  4. 前記接点の間隔が、15mm以上である請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の美容器。
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