JP2019180834A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スキャノ撮影の際に撮影範囲からはみ出す被検体に対しても、本スキャンを適切に実行できるようにすること。
【解決手段】 実施形態に係るX線CT装置は、前記天板又は前記X線管を前記天板の長手方向に沿って移動させつつ前記X線を照射させるように第1スキャノ撮影を制御する。X線CT装置は、前記X線検出部の出力に基づき、第1スキャノ画像を生成する。X線CT装置は、前記長手方向に沿った各位置を設定する。X線CT装置は、前記各位置に順に前記X線管を静止させて前記X線を照射させるように前記第2スキャノ撮影を制御する。X線CT装置は、前記第2スキャノ撮影による前記X線検出部の出力に基づき、複数の第2スキャノ画像を生成する。X線CT装置は、前記第1スキャノ画像及び前記第2スキャノ画像の各々に基づいて、前記輪郭を推定する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、X線CT装置に関する。
一般に、X線CT(Computed Tomography)装置においては、本スキャンであるCT撮影の前に、スキャノグラムと呼ばれる2次元のX線透視像(以下、スキャノ画像という)を位置決め用画像として撮影するスキャノ撮影が行われる。
スキャノ撮影は、X線管を有する架台を回転させずに寝台を走行させて行われる。あるいは、スキャノ撮影は、寝台上の被検体に対して正面方向及び側面方向といった二方向からX線を照射して行う場合がある。例えば、正面方向のスキャノ撮影は、被検体に正対した0°の位置にX線管を配置し、X線管から被検体にX線を照射すると共に、寝台を走行させて行う。側面方向のスキャノ撮影は、被検体に対して側面(90°)の位置にX線管を配置し、X線管から被検体にX線を照射すると共に、寝台を走行させて行う。二方向のスキャノ撮影は、正面方向及び側面方向のうちのいずれの方向を先に実行してもよい。
このように、一方向又は二方向のいずれかのスキャノ撮影により、スキャノ画像が撮影される。スキャノ撮影の後、スキャノ画像に基づいて撮影条件を設定し、寝台を走行させ、架台の回転を立ち上げる。しかる後、本スキャンにより断層像が撮影される。
このようなX線CT装置には、X線管の焦点と架台装置の回転軸とを通る中心線に対して、チャンネル方向に非対称な検出面をもつ非対称検出器、又は当該チャンネル方向に対称な検出面をもつ対称検出器が適宜、使用される。また、非対称検出器又は対称検出器のいずれを用いたとしても、スキャノ撮影の際に、撮影範囲からはみ出す体格又は姿勢の被検体をスキャノ撮影した場合には、被検体の左右片側又は両側が欠損したスキャノ画像が得られる。
しかしながら、このようなスキャノ画像に基づいて本スキャンを実行する際に、本スキャンを適切に実行できない恐れがある。これに対し、スキャノ撮影の際に撮影範囲からはみ出す被検体に対しても、本スキャンを適切に実行できるようにすることが望ましい。
特開2007−111515号公報 特開2010−279532号公報
発明が解決しようとする課題は、スキャノ撮影の際に撮影範囲からはみ出す被検体に対しても、本スキャンを適切に実行できるようにすることである。
実施形態に係るX線CT装置は、X線管と、X線検出部と、第1制御部と、第1生成部と、設定部と、第2制御部と、第2生成部と、推定部とを具備する。
前記X線管は、天板に載置された被検体にX線を照射する。
前記X線検出部は、前記被検体を透過したX線を検出する。
前記第1制御部は、前記天板又は前記X線管を前記天板の長手方向に沿って移動させつつ前記X線を照射させるように第1スキャノ撮影を制御する。
前記第1生成部は、前記第1スキャノ撮影による前記X線検出部の出力に基づいて、前記被検体の一部を前記長手方向に沿って示す第1スキャノ画像を生成する。
前記設定部は、前記第1スキャノ画像から前記天板の短手方向にはみ出た前記被検体の輪郭の一部を含む領域を撮影する第2スキャノ撮影の前に、前記長手方向に沿った複数の位置を設定する。
前記第2制御部は、前記複数の位置に順に前記X線管を静止させて前記X線を照射させるように前記第2スキャノ撮影を制御する。
前記第2生成部は、前記第2スキャノ撮影による前記X線検出部の出力に基づいて、前記輪郭の一部を含む領域を示す複数の第2スキャノ画像を生成する。
前記推定部は、前記第1スキャノ画像及び前記第2スキャノ画像の各々に基づいて、前記輪郭を推定する。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態における第1スキャノ画像及び第2スキャノ画像を説明するための模式図である。 図3は、第1の実施形態における位置の設定を説明するための模式図である。 図4は、第1の実施形態における位置の設定を説明するための模式図である。 図5は、第1の実施形態における位置の個数を説明するための模式図である。 図6は、第1の実施形態における位置及び角度の設定を説明するための模式図である。 図7は、第1の実施形態における第2スキャノ撮影を説明するための模式図である。 図8は、第1の実施形態における動作を説明するためのタイムチャートである。 図9は、第1の実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図10は、第1の実施形態における動作を説明するための模式図である。 図11は、第1の実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図12は、第1の実施形態における動作を説明するための模式図である。 図13は、第1の実施形態における動作を説明するための模式図である。 図14は、第1の実施形態における動作を説明するための模式図である。 図15は、第1の実施形態の変形例における位置の設定を説明するための模式図である。 図16は、第1の実施形態の変形例における第2スキャノ撮影を説明するための模式図である。 図17は、第2の実施形態における第1スキャノ画像について説明するための模式図である。 図18は、第2の実施形態における位置及び角度の設定を説明するための模式図である。 図19は、第2の実施形態における第2スキャノ撮影を説明するための模式図である。 図20は、第2の実施形態における動作を説明するためのタイムチャートである。 図21は、第2の実施形態の変形例における位置の設定を説明するための模式図である。 図22は、第2の実施形態の変形例における第2スキャノ撮影を説明するための模式図である。 図23は、第3の実施形態におけるX線撮影を説明するための模式図である。 図24は、第3の実施形態における動作を説明するためのタイムチャートである。 図25は、第3の実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図26は、第3の実施形態における動作を説明するための模式図である。
以下、各実施形態に係るX線CT装置について図面を用いて説明する。なお、X線CT装置には、X線管とX線検出器とが一体として被検体の周囲を回転するRotate/Rotate-Type(第3世代CT)、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管のみが被検体の周囲を回転するStationary/Rotate-Type(第4世代CT)等の様々なタイプがあり、いずれのタイプでも実施形態へ適用可能である。以下の各実施形態については、第3世代CTを例に挙げて説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図であり、図2は、第1スキャノ画像及び第2スキャノ画像を説明するための模式図である。X線CT装置1は、X線管11から被検体Pに対してX線を照射し、当該照射されたX線をX線検出器12で検出する。X線CT装置1は、当該X線検出器12からの出力に基づいて、被検体Pに関するCT画像を生成する。
図1に示すX線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。架台装置10は、被検体PをX線CT撮影するための構成を有するスキャン装置である。なお、図1に描画された複数の架台装置10は、1台の架台装置10の正面及び側面を示している。寝台装置30は、X線CT撮影の対象となる被検体Pを載置し、X線CT撮影を実行する位置まで移動するための装置である。コンソール装置40は、架台装置10を制御するコンピュータである。
例えば、架台装置10および寝台装置30はCT検査室に設置され、コンソール装置40はCT検査室に隣接する制御室に設置される。なお、コンソール装置40は、必ずしも制御室に設置されなくてもよい。例えば、コンソール装置40は、架台装置10及び寝台装置30とともに同一の部屋に設置されてもよい。いずれにしても架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。
架台装置10は、X線管11、X線検出器12、回転フレーム13、X線高電圧装置14、制御装置15、ウェッジ16、コリメータ17及びDAS18を有する。
X線管11は、天板33に載置された被検体PにX線を照射する。詳しくは,X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加及びフィラメント電流の供給により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生させる真空管である。照射された熱電子は、ターゲットの焦点に衝突した際のエネルギーによってX線に変換される。これにより、X線管11は、熱電子が衝突したターゲットの焦点から、被検体Pへ照射するX線を発生する。X線管11で発生したX線は、コリメータ17を介して成形され、天板33上の被検体Pに照射される。
X線検出器12は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS18へと出力する。X線検出器12は、例えば、X線管の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された構造を有する。また、X線検出器12は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器(半導体検出器)であっても構わない。また、X線検出器12は、X線検出部の一例である。
回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを回転軸回りに回転可能に支持する。具体的には、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、後述する制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。回転フレーム13は、アルミニウム等の金属により形成された固定フレーム(図示せず)に回転可能に支持される。詳しくは、回転フレーム13は、ベアリングを介して固定フレームの縁部に接続されている。なお、本実施形態においては、一管球型のX線CT装置にも適用可能であり、X線管11とX線検出器12との複数のペアを回転フレーム13に搭載した、いわゆる多管球型のX線CT装置にも適用可能である。また、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義するものとする。回転フレーム13は、制御装置15の駆動機構からの動力を受けて回転軸Z回りに一定の角速度で回転する。なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に備えて支持する。このような回転フレーム13は、撮影空間をなす開口(ボア)が形成された略円筒形状の筐体に収容されている。開口の中心軸は、回転フレーム13の回転軸Zに一致する。回転フレーム13の回転軸Zは、X線管11の回転軸Zと呼んでもよい。なお、DAS18が生成した検出データは、回転フレームに設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置の非回転部分(例えば、図示しない固定フレーム)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置40へと転送される。なお、回転フレームから架台装置の非回転部分への検出データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。また、回転フレーム13は、回転部の一例である。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧及びX線管11に供給するフィラメント電流を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置14は、後述する回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(図示しない)側に設けられても構わない。なお、固定フレームは回転フレーム13を回転可能に支持するフレームである。また、X線高電圧装置14は、X線高電圧部の一例である。
制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。処理回路は、ハードウェア資源として、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを有する。また、制御装置15は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されてもよい。制御装置15は、コンソール装置40からの指令に従い、X線高電圧装置14およびDAS18等を制御する。当該プロセッサは、当該メモリに保存されたプログラムを読み出して実現することで上記制御を実現する。また、制御装置15は、コンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた入力インターフェース43からの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、及び寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。なお、制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。また、制御装置15は、制御部の一例である。なお、制御装置15は、当該メモリにプログラムを保存する代わりに、当該プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、当該プロセッサは、当該回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで上記制御を実現する。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ16(ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter))は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、コリメータ17は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
DAS18(Data Acquisition System)は、X線検出器12の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、増幅された電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、当該デジタル信号が示すデジタル値を有する検出データを生成する。検出データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、および収集されたビューを示すビュー番号により識別されたX線強度のデジタル値のセットである。なお、ビュー番号としては、ビューが収集された順番(収集時刻)を用いてもよく、X線管11の回転角度を表す番号(例、1〜1000)を用いてもよい。DAS18が生成した検出データは、架台装置10に収容された非接触データ伝送回路(図示せず)を介してコンソール装置40へと転送される。また、DAS18はデータ収集部と呼んでもよい。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備えている。
基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。
寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長手方向に移動するモータあるいはアクチュエータである。天板33の移動方法としては、例えば、天板33だけを移動させる方式でもよく、寝台装置30の支持フレーム34ごと移動する方式でもよい。立位CTの場合、天板33に相当する患者支持機構を移動する方式でよい。寝台駆動装置32は、コンソール装置40による制御、または制御装置15による制御に従い、天板33を移動する。例えば、寝台駆動装置32は、天板33に載置された被検体Pの体軸が回転フレーム13の回転軸(開口の中心軸)に一致するよう、天板33を被検体Pに対して直交方向に移動する。また、寝台駆動装置32は、架台装置10を用いて実行されるX線CT撮影に応じて、被検体Pが載置された天板33を天板33の長手方向に沿って移動してもよい。寝台駆動装置32は、制御装置15からの駆動信号のデューティ比等に応じた回転速度で駆動することにより動力を発生する。寝台駆動装置32は、例えば、ダイレクトドライブモータやサーボモータ等のモータにより実現される。
支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長手方向に移動してもよい。なお、架台装置10の天板33の位置関係の相対的な変更を伴うスキャン(ヘリカルスキャンや位置決めスキャン等)実行の際、当該位置関係の相対的な変更は天板33の駆動によって行われてもよいし、架台装置10の走行によって行われてもよく、またそれらの複合によって行われてもよい。
コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44とを有する。メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44との間のデータ通信は、バス(bus)を介して行われる。なお、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40又はコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ41は、例えば、投影データ、再構成画像データ、第1スキャノ画像、複数の第2スキャノ画像、処理途中の画像や表示画像のデータ、本実施形態に係る制御プログラムやテーブルを記憶する。また、メモリ41は、記憶部の一例である。
第1スキャノ画像は、本スキャンと同一検査にて取得されるスキャノ画像(位置決め画像)である。図2に一例を示すように、本実施形態に係る第1スキャノ画像g10は、被検体Pの一部を天板33の長手方向Zに沿って示す画像である。第1スキャノ画像g10は、X線管11を所定の回転角度に固定し、天板33又はX線管11を天板33の長手方向Zに沿って移動させつつX線を照射させる第1スキャノ撮影により取得された検出データから生成される。第1スキャノ画像は、単一の撮像方向に限らず、複数の撮像方向により得られた画像でもよい。
第2スキャノ画像g21,g22の各々は、第1スキャノ画像g10から天板33の短手方向Xにはみ出た被検体Pの輪郭の一部を含む領域を示す画像(位置決め画像)である。第2スキャノ画像g21,g22の各々は、天板の長手方向に沿った複数の位置に順にX線管11を静止させてX線を照射させる第2スキャノ撮影により取得される画像である。第2スキャノ撮影は、X線管11を静止させた位置でX線を照射するので、X線管11を移動させつつX線を照射する第1スキャノ撮影に比べ、被曝領域が狭い。このため、第1スキャノ画像g10からはみ出た領域をスキャノ撮影する際には、被曝領域の広い第1スキャノ撮影を再度行うのではなく、被曝領域の狭い第2スキャノ撮影を行う方が被曝量を低減できる。なお、第1スキャノ画像及び第2スキャノ画像は、それぞれ第1位置決め画像及び第2位置決め画像と呼んでもよく、それぞれ第1スカウト画像及び第2スカウト画像と呼んでもよい。
テーブルは、例えば、第2スキャノ撮影に用いる天板33の長手方向に沿った複数の位置の各々と、X線管11の回転軸回りの角度とを対応付けて設定した情報としてもよい。第2スキャノ撮影におけるX線管11の角度は、複数の位置で共通の値としてもよく、別々の値としてもよい。また、第2スキャノ撮影におけるX線管11の角度としては、例えば、30°や45°のように、経験則から得られた値が使用可能となっている。
なお、メモリ41の保存領域は、X線CT装置1内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。また、ディスプレイ42は、表示部の一例である。また、ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。入力インターフェース43としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。また、入力インターフェース43は、入力部の一例であるなお、本実施形態において、入力インターフェース43は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路44へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース43の例に含まれる。また、入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
処理回路44は、X線CT装置1全体の動作を制御する。例えば、処理回路44は、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路44は、メモリに展開された各プログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能441、スキャン制御機能442、表示制御機能443、画像生成機能444及び画像処理機能445などを実行する。補足すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路44は、図1の処理回路44内に示された各機能を有することとなる。なお、図1においては単一のプロセッサにて各機能を実行する旨を説明したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路44を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。また、図1においては単一のメモリ41が各機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数のメモリを分散して配置して、処理回路44は個別のメモリから対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。また、処理回路44は、処理部の一例である。
システム制御機能441は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。具体的には、システム制御機能441は、メモリ41に記憶されている制御プログラムを読み出して処理回路44内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従ってX線CT装置1の各部を制御する。また、システム制御機能441は、制御部の一例である。
スキャン制御機能442は、第1制御機能、設定機能及び第2制御機能をもっている。
第1制御機能(第1制御部)は、天板33又はX線管11を天板33の長手方向に沿って移動させつつX線を照射させるように第1スキャノ撮影を制御する。
設定機能(設定部)は、第1スキャノ画像g10から天板33の短手方向にはみ出た被検体Pの輪郭の一部を含む領域を撮影する第2スキャノ撮影の前に、天板33の長手方向に沿った複数の位置を設定する。例えば、設定機能は、図3及び図4に示すように、手動又は自動で、複数の位置z1,z2を設定する。具体的には、手動の場合、図3(a)及び図4(a)に示すように、入力インターフェース43の操作により、操作者が指定した点p1の座標(xa,z1)及び点p2の座標(xb,z2)に基づき、長手方向に沿った位置z1,z2を設定してもよい。あるいは自動の場合、第1スキャノ画像g10における長手方向Zに沿った位置毎に、チャンネル方向の画素値分布を抽出し、画素値分布の形状又は統計値(平均値、ばらつき)に基づいて当該画素値分布をグループに分類し、グループ毎に画素値分布を選択し、選択した画素値分布に対応する長手方向Zの位置を設定してもよい。形状に基づく分類の場合、予め略L字形状や凸形状といった幾つかのパターンを予め保持し、当該パターンと比較して分類してもよい。統計値に基づく分類の場合、予め平均値や標準偏差といった統計の種類毎にしきい値を予め保持し、当該しきい値と大小比較して分類してもよい。例えば図3(b)に示すように、設定機能は、画素値分布の略L字形状又は低い平均値に基づいて当該画素値分布を第1グループに分類することにより、位置z1を設定してもよい。具体的には、位置z1は、第1グループ内の画素値分布において、長手方向Zの範囲内の中央の位置としてもよく、第1スキャノ画像g10の長手方向Zの端から所定距離の位置としてもよい。同様に、設定機能は、図4(b)に示すように、画素値分布の凸形状又は大きいばらつき(標準偏差、分散)に基づいて当該画素値分布を第2グループに分類することにより、位置z2を設定してもよい。具体的には、位置z2は、第2グループ内の画素値分布において、長手方向Zの範囲内の中央の位置としてもよく、第1スキャノ画像g10の長手方向Zの端から所定距離の位置としてもよい。なお、複数の位置は、2つの位置z1,z2に限らず、図5に示す如き、3つの位置z1〜z3でもよく、第1スキャノ撮影のスキャン範囲内であれば、4つ以上の位置(図示せず)でもよい。但し、第2スキャノ撮影の位置の個数としては、位置の個数に比例して被曝量が増えることと、推定する輪郭の精度が低くてもよいこととを考慮し、2個が好ましい。第2スキャノ撮影の位置の個数が2個の場合、推定する輪郭の精度を確保する観点から、当該2個の位置が、互いに所定距離以上離れていることが好ましい。また、設定機能は、図6に示すように、当該複数の位置z1,x2の各々と、X線管11の回転軸回りの角度θ1,θ2とを対応付けて設定してもよい。例えば、設定機能は、メモリ41内のテーブルに、当該位置z1,z2と角度θ1,θ2とを対応付けて設定してもよい。
第2制御機能(第2制御部)は、当該設定された複数の位置z1,z2に順にX線管11を静止させてX線を照射させるように第2スキャノ撮影を制御する。なお、第2制御機能は、図6及び図7に示すように、当該X線管11を静止させると共に、当該静止させる位置z1(又はz2)に対応付けた角度θ1(又はθ2)にX線管11を配置した状態でX線を照射させてもよい。このような第2スキャノ撮影により、後述する画像生成機能444にて第2スキャノ画像g21,g22が生成される。
表示制御機能443は、各種の情報を表示するようにディスプレイ42を制御する。
画像生成機能444は、X線検出器12の出力に基づいてスキャノ画像を生成するための第1生成機能及び第2生成機能を有する。なお、X線検出器12の出力は、DAS18及び非接触データ伝送回路(図示せず)を介して、検出データとしてコンソール装置40に転送される。
第1生成機能(第1生成部)は、第1スキャノ撮影によるX線検出部(X線検出器12)の出力に基づいて、被検体Pの一部を天板33の長手方向に沿って示す第1スキャノ画像g10を生成する。
第2生成機能(第2生成部)は、第2スキャノ撮影によるX線検出部(X線検出器12)の出力に基づいて、被検体Pの輪郭の一部を含む領域を示す複数の第2スキャノ画像g21,g22を生成する。
これに加え、画像生成機能444は、DAS18から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理等の前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータ(検出データ)および前処理後のデータを総称して投影データと称する場合や生データと称する場合がある。
画像生成機能444は、当該生成した投影データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。CT画像を再構成する場合、フルスキャン再構成方式では被検体の周囲一周、360°分の投影データが必要であり、ハーフスキャン再構成方式でも180°+ファン角度分の投影データが必要である。フルスキャン又はハーフスキャンのいずれの再構成方式に対しても本実施形態へ適用可能である。CT画像データは、被検体Pに関するCT値の空間分布を表している。CT値とは、CT画像を表現するための値で、水が0、空気が−1000と定義された相対的な値を指す。CT値は、X線減弱係数で決定され、水のX線減弱係数μ_waterが0となり、空気のX線減弱係数μ_airが−1000となるようにキャリブレーション(校正)が行われる。そのため、水よりもX線減弱係数が高い組織はCT値が高くなる。組織のX線減弱係数をμとしたとき、組織のCT値[HU]は次式から得られる。
組織のCT値[HU]=1000×(μ−μ_water)/μ_water
画像処理機能445は、推定機能を有している。推定機能は、画像生成機能444によって生成された第1スキャノ画像g10及び第2スキャノ画像g21,g22の各々に基づいて、第1スキャノ画像g10から天板33の短手方向Xにはみ出た被検体Pの一部の輪郭を推定する。例えば、推定機能は、第1スキャノ画像g10と複数の第2スキャノ画像g21,g22とを部分的に重ねた状態で第2スキャノ画像g21,g22の各々が示す領域に含まれる当該輪郭の一部を線で結ぶことにより、当該輪郭を推定してもよい。
これに加え、画像処理機能445は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、画像生成機能444によって生成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層像データや3次元画像データに変換する。変換後の断層像データや3次元画像データは、3次元空間におけるCT値の分布情報を有するデータである。ディスプレイ42に表示される。公知の方法としては、例えば、ボリュームレンダリングや、サーフェスレンダリング、画像値投影処理、MPR(Multi-Planer Reconstruction)処理、CPR(Curved MPR)処理等の3次元画像処理が適宜、使用可能となっている。また、画像処理機能445は、画像処理部の一例である。
なお、システム制御機能441、スキャン制御機能442、表示制御機能443、画像生成機能444、画像処理機能445は、一つの基板の処理回路44により実装されてもよいし、複数の基板の処理回路44により分散して実装されてもよい。同様に、コンソール装置40は、単一のコンソールにて複数の機能を実行するものとして説明したが、複数の機能を別々のコンソールが実行することにしても構わない。処理回路44はコンソール装置40に含まれる場合に限らず、図示しない複数の医用画像診断装置にて取得された検出データに対する処理を一括して行う統合サーバに含まれてもよい。
次に、以上のように構成されたX線診断装置の動作について図8乃至図14を用いて説明する。なお、図8はタイムチャートであり、図9及び図11はフローチャートである。図10、図12乃至図14は模式図である。
始めに、X線CT装置1は、図示しない通信インターフェースを介して検査予約システム等から検査対象の被検体に関する被検体情報(患者情報)を取得する。被検体情報は、患者ID、患者名、生年月日、年齢、体重、性別、検査部位である。なお、被検体情報は、被検体のインプラントを示すインプラント情報を含んでもよい。
続いて、X線CT装置1においては、操作者により、天板33上に患者がセッティングされる。また、操作者による入力インターフェース43の操作により、図8に示す如き、第1スキャノ撮影の開始位置zsに天板33が移動する。操作者による入力インターフェース43の操作により、プリセットされたスキャン計画が選択され、当該スキャン計画の詳細条件が設定される。
しかる後、図8及び図9に示すステップST1において、処理回路44のスキャン制御機能442は、スキャン計画に従って、天板33を天板33の長手方向Zに沿って移動させつつX線を照射させるように第1スキャノ撮影を制御する。これにより、被検体Pの第1スキャノ撮影が実行される。スキャン制御機能442は、天板33が第1スキャノ撮影の終了位置zeに到達すると、天板33を停止させ、第1スキャノ撮影を終了させる。
ステップST1の後、ステップST2において、処理回路44の画像生成機能444は、図10に示すように、第1スキャノ撮影によるX線検出器12の出力に基づいて、被検体Pの一部を天板33の長手方向に沿って示す第1スキャノ画像g10を生成する。第1スキャノ画像g10はメモリ41に保存される。
ステップST2の後、ステップST3において、スキャン制御機能442は、第1スキャノ画像g10から天板33の短手方向Xにはみ出た被検体Pの輪郭の一部を含む領域を撮影する第2スキャノ撮影の前に、天板33の長手方向Zに沿った複数の位置z1,z2を設定する。このとき、スキャン制御機能442は、当該複数の位置z1,x2の各々と、X線管11の回転軸回りの角度θ1,θ2とを対応付けて設定する。
このステップST3は、例えば図11のステップST3−1〜ST3−5に示すように実行してもよい。例えば、スキャン制御機能442は、メモリ41から第1スキャノ画像g10を読み出して(ステップST3−1)、当該第1スキャノ画像g10における長手方向Zに沿った位置毎に、チャンネル方向の画素値分布を抽出する(ステップST3−2)。なお、「画素値分布」は、被検体Pに対するX線透過量の検出値の分布を示すので、「検出値分布」と呼んでもよい。続いて、スキャン制御機能442は、画素値分布を形状又は統計値に応じてグループに分類し(ステップST3−3)、グループ毎に画素値分布を選択する(ステップST3−4)。しかる後、スキャン制御機能442は、選択した画素値分布に対応する長手方向Zの位置を設定する(ステップST3−5)。また、スキャン制御機能442は、当該複数の位置z1,x2の各々と、X線管11の回転軸回りの角度θ1,θ2とを対応付けて設定する。
ステップST3の後、ステップST4において、スキャン制御機能442は、当該設定された複数の位置z1,z2に順にX線管11を静止させてX線を照射させるように第2スキャノ撮影を制御する。本実施形態では、スキャン制御機能442は、当該X線管11を静止させると共に、当該静止させる位置z1(又はz2)に対応付けた角度θ1(又はθ2)にX線管11を配置した状態でX線を照射させる。X線管11を角度θ1(又はθ2)に配置するタイミングは、天板33又はX線管11の移動中でもよく、天板33又はX線管11を位置z1(又はz2)に静止させた後でもよい。X線検出器12は、被検体Pを透過したX線を検出する。X線検出器12の出力は、DAS18及び非接触データ伝送回路(図示せず)を介して、検出データとしてコンソール装置40に転送される。このように、第2スキャノ撮影が実行される。
ステップST4の後、ステップST5において、画像生成機能444は、第2スキャノ撮影によるX線検出器12の出力に基づいて、被検体Pの輪郭の一部を含む領域を示す複数の第2スキャノ画像g21,g22を生成する。
ステップST5の後、ステップST6において、画像処理機能445は、第1スキャノ画像g10及び第2スキャノ画像g21,g22の各々に基づいて、第1スキャノ画像g10から天板33の短手方向Xにはみ出た被検体Pの一部の輪郭を推定する。例えば、画像処理機能445は、図12に示すように、第2スキャノ画像g21のチャンネル方向の画素値分布内で変化が大きい部分から輪郭の一部を示す点p1cを特定する。同様に例えば、画像処理機能445は、図13に示すように、第2スキャノ画像g22のチャンネル方向の画素値分布内で変化が大きい部分のうち、被検体Pの最も外側の部分から輪郭の一部を示す点p2cを特定する。しかる後、画像処理機能445は、図14に示すように、第1スキャノ画像g10と複数の第2スキャノ画像g21,g22とを部分的に重ねた状態で第2スキャノ画像g21,g22の各々が示す領域に含まれる当該輪郭の一部を示す点p1c,p2cを線で結ぶことにより、被検体Pの輪郭Cpを推定する。なお、点p1c,p2cを結ぶ線は、処理が容易なことと、推定する輪郭の精度が低くてもよいこととを考慮し、直線が好ましい。但し、点p1c,p2cを結ぶ線は、直線に限らず、所定の曲線としてもよい。あるいは、点p1c,p2cを結ぶ線は、第1スキャノ画像g10内の被検体の輪郭線を背骨中心に反転させて得られた反転輪郭線としてもよい。すなわち、点p1c,p2cを結ぶ線は、本スキャン範囲の視野(Field Of View:FOV)が分かればよいので、直線又は曲線などの任意の形状の線が適宜、使用可能となっている。また、点p1c,p2cを結ぶ線は、操作者の入力インターフェース43の操作により、描画してもよい。いずれにしても、ステップST6により、被検体Pの輪郭が推定される。
また、画像処理機能445は、図14に示す如き、推定した輪郭Cpを含むスキャノ画像g30をメモリ41に保存する。
ステップST6の後、ステップST7において、表示制御機能443は、メモリ41内のスキャノ画像g30を表示するようにディスプレイ42を制御する。これにより、ディスプレイ42は、推定した輪郭Cpを含むスキャノ画像g30を表示する。
以下、表示されたスキャノ画像g30に基づいて、操作者が本スキャンに用いるスキャン計画を決定する。続いて、X線CT装置1は、操作者による入力インターフェース43の操作に応じて、メモリ41内のスキャノ画像を用いて撮影範囲を設定し、撮影開始位置に天板33を移動させる。しかる後、X線CT装置1は、決定されたスキャン計画に従って、本スキャンを実行する。
上述したように第1の実施形態によれば、天板又はX線管を天板の長手方向に沿って移動させつつX線を照射させるように第1スキャノ撮影を制御する。第1スキャノ撮影によるX線検出部の出力に基づいて、被検体の一部を当該長手方向に沿って示す第1スキャノ画像を生成する。当該第1スキャノ画像から天板の短手方向にはみ出た被検体の輪郭の一部を含む領域を撮影する第2スキャノ撮影の前に、長手方向に沿った複数の位置を設定する。当該複数の位置に順にX線管を静止させてX線を照射させるように第2スキャノ撮影を制御する。当該第2スキャノ撮影によるX線検出部の出力に基づいて、輪郭の一部を含む領域を示す複数の第2スキャノ画像を生成する。第1スキャノ画像及び第2スキャノ画像の各々に基づいて、輪郭を推定する。
このように、被検体の片側が欠損した第1スキャノ画像が得られたとしても、第2スキャノ画像の各々を用いて被検体の輪郭を推定できるので、本スキャン範囲を決定する際に、視野(FOV)を適切に選択できる。従って、スキャノ撮影の際に撮影範囲からはみ出す被検体に対しても、本スキャンを適切に実行することができる。
また、第2スキャノ撮影は、X線管を静止させた位置でX線を照射するので、X線管を移動させつつX線を照射する第1スキャノ撮影に比べ、被曝領域が狭いため、被曝量が低い。なお、本実施形態とは異なり、撮影範囲からはみ出す被検体に対して2回の第1スキャノ撮影を行うと、スキャノ撮影の被曝量を2倍に増加させてしまうことになる。
従って、前述した効果に加え、第1スキャノ画像からはみ出た領域をスキャノ撮影する際に、被曝領域の狭い第2スキャノ撮影を行う構成により、撮影範囲からはみ出す被検体に対し、スキャノ撮影における被曝量を低減させることができる。このため、今後、検出器幅が削減されてスキャノ撮影の範囲に被検体の一部が入らない検査が増えてきたとしても、スキャノ撮影の際に、被曝量を抑制しつつ、被検体の輪郭を推定することができる。
また、第1の実施形態によれば、第1スキャノ画像と複数の第2スキャノ画像とを部分的に重ねた状態で第2スキャノ画像の各々が示す領域に含まれる輪郭の一部を線で結ぶことにより、輪郭を推定することができる。この場合、第2スキャノ画像の各々が示す輪郭の一部を線で結ぶという簡単な処理により、輪郭を推定することができる。
また、第1の実施形態によれば、第2スキャノ撮影の前に、長手方向の複数の位置の各々と、X線管の回転軸回りの角度とを対応付けて設定する。第2スキャノ撮影の際に、X線管を静止させると共に、静止させる位置に対応付けた当該角度にX線管を配置した状態でX線を照射させる。この場合、第2スキャノ撮影の際に、X線の照射位置及び照射方向が適切になるようにX線管を配置することができる。
<変形例>
次に、第1の実施形態の変形例について述べる。この変形例は、前述したX線CT装置1において、第2スキャノ撮影の際に、X線管11の角度を固定し、X線管11(を含む架台装置10)又は天板33を天板33の短手方向Xに沿って移動させる構成となっている。
これに伴い、スキャン制御機能442の設定機能(設定部)は、図15に示すように、天板33の長手方向Zに沿った複数の位置z1,z2の各々と、天板33の短手方向Xの位置x1,x2とを対応付けて設定する。例えば、設定機能は、メモリ41内のテーブルに、当該位置z1,z2と位置x1,x2とを対応付けて設定してもよい。
スキャン制御機能442の第2制御機能(第2制御部)は、図15及び図16に示すように、当該設定された複数の位置z1,z2に順にX線管11又は天板33を静止させると共に、当該静止させる位置z1,z2に対応付けた当該短手方向の位置x1,x2にX線管11を対向させた状態でX線を照射させる。このような第2スキャノ撮影により、画像生成機能444にて第2スキャノ画像g21,g22が生成される。
他の構成は第1の実施形態と同様である。
以上のような構成の変形例によれば、第1スキャノ画像を生成した後、天板の長手方向に沿った複数の位置の各々と、天板の短手方向の位置とを対応付けて設定する。続いて、第2スキャノ撮影において、当該設定された複数の位置に順にX線管又は天板を静止させると共に、当該静止させる位置に対応付けた当該短手方向の位置にX線管を対向させた状態でX線を照射させる。従って、変形例によれば、X線管11の角度に関する作用効果を除き、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係るX線CT装置について述べる。
第2の実施形態は、第1の実施形態とは異なり、図17に示すように、第1スキャノ画像g11から被検体Pの左右両側の輪郭がはみ出た場合の構成に関する。
スキャン制御機能442の設定機能(設定部)は、この場合に、図18及び図19に示すように、被検体Pの右側の輪郭の一部と被検体Pの左側の輪郭の一部とを別々に撮影するように、複数の位置z1,z2の各々と、X線管11の回転軸回りの2つの角度(θ1a,θ1b),(θ2a,θ2b)とを対応付けて設定する。
他の構成は、第1の実施形態と同様である。
次に、以上のように構成されたX線CT装置の動作について図20のタイムチャートを用いて説明する。
いま、前述同様に、ステップST1が実行されたとする。
ステップST1の後、ステップST2において、処理回路44の画像生成機能444は、図17に示すように、第1スキャノ撮影によるX線検出器12の出力に基づいて、被検体Pの一部を天板33の長手方向に沿って示す第1スキャノ画像g11を生成する。この例では、第1スキャノ画像g11は、被検体Pの一部として、被検体Pの左右両側がはみ出た胴部を示している。このような第1スキャノ画像g11はメモリ41に保存される。
ステップST2の後、ステップST3において、スキャン制御機能442は、第1スキャノ画像g11から天板33の短手方向Xにはみ出た被検体Pの輪郭の一部を含む領域を撮影する第2スキャノ撮影の前に、天板33の長手方向Zに沿った複数の位置z1,z2を設定する。具体的には、スキャン制御機能442は、被検体Pの右側の輪郭の一部と被検体Pの左側の輪郭の一部とを別々に撮影するように、複数の位置z1,z2の各々と、X線管11の回転軸回りの2つの角度(θ1a,θ1b),(θ2a,θ2b)とを対応付けて設定する。
ステップST3の後、ステップST4において、スキャン制御機能442は、当該設定された複数の位置z1,z2に順にX線管11を静止させてX線を照射させるように第2スキャノ撮影を制御する。本実施形態では、スキャン制御機能442は、当該X線管11を位置z2に静止させると共に、当該静止させる位置z2に対応付けた角度θ2a(又はθ2b)にX線管11を配置した状態でX線を照射させる。X線管11を角度θ2a(又はθ2b)に配置するタイミングは、天板33又はX線管11の移動中でもよく、天板33又はX線管11を位置z2に静止させた後でもよい。X線検出器12は、被検体Pを透過したX線を検出する。X線検出器12の出力は、DAS18及び非接触データ伝送回路(図示せず)を介して、検出データとしてコンソール装置40に転送される。同様に、スキャン制御機能442は、当該X線管11を位置z1に静止させると共に、当該静止させる位置z1に対応付けた角度θ1a(又はθ1b)にX線管11を配置した状態でX線を照射させる。X線管11を角度θ1a(又はθ1b)に配置するタイミングは、天板33又はX線管11の移動中でもよく、天板33又はX線管11を位置z1に静止させた後でもよい。X線検出器12は、被検体Pを透過したX線を検出する。X線検出器12の出力は、DAS18及び非接触データ伝送回路(図示せず)を介して、検出データとしてコンソール装置40に転送される。このように、第2スキャノ撮影が実行される。
ステップST4の後、ステップST5において、画像生成機能444は、第2スキャノ撮影によるX線検出器12の出力に基づいて、被検体Pの輪郭の一部を含む領域を示す複数の第2スキャノ画像g21a,g21b,g22a,g22bを生成する。
ステップST5の後、ステップST6において、画像処理機能445は、第1スキャノ画像g11及び第2スキャノ画像g21a,g21b,g22a,g22bの各々に基づいて、第1スキャノ画像g10から天板33の短手方向Xにはみ出た被検体Pの一部の輪郭Cpを推定する。推定方法は、第1の実施形態と同様である。例えば、画像処理機能445は、図19に示すように、第2スキャノ画像g21a,g21bのチャンネル方向の画素値分布内で変化が大きい部分から輪郭の一部を示す点p1a,p1bを特定する。同様に例えば、画像処理機能445は、第2スキャノ画像g22a,g22bのチャンネル方向の画素値分布内で変化が大きい部分のうち、被検体Pの最も外側の部分から輪郭の一部を示す点p2a,p2bを特定する。しかる後、画像処理機能445は、第1スキャノ画像g11と複数の第2スキャノ画像g21a,g21b,g22a,g22bとを部分的に重ねた状態で第2スキャノ画像g21a,g21b,g22a,g22bの各々が示す領域に含まれる当該輪郭の一部を示す点p1a,p1b,p2a,p2bを線で結ぶことにより、被検体Pの輪郭Cpを推定する。なお、各々の点を結ぶ線は、前述同様に、直線、曲線、反転輪郭線が適宜、使用可能となっている。いずれにしても、ステップST6により、被検体Pの輪郭Cpが推定される。
また、画像処理機能445は、推定した輪郭Cpを含むスキャノ画像をメモリ41に保存する。
以下、前述同様に、ステップST7以降の処理が実行される。
上述したように第2の実施形態によれば、第1スキャノ画像から被検体の左右両側の輪郭がはみ出た場合に、被検体の右側の輪郭の一部と被検体の左側の輪郭の一部とを別々に撮影するように、複数の位置の各々と、X線管の回転軸回りの2つの角度とを対応付けて設定する。
これにより、第1スキャノ画像から被検体の左右両側の輪郭がはみ出た場合でも、第2スキャノ撮影の際に、被検体の右側の輪郭の一部と被検体の左側の輪郭の一部とを別々に撮影することができる。従って、第1スキャノ画像から被検体の左右両側の輪郭がはみ出た場合でも、第1の実施形態と同様に、スキャノ撮影の被曝量を低減させることができる。
<変形例>
次に、第2の実施形態の変形例について述べる。この変形例は、前述したX線CT装置1において、第2スキャノ撮影の際に、X線管11の角度を固定し、X線管11(を含む架台装置10)又は天板33を天板33の短手方向Xに沿って移動させる構成となっている。
これに伴い、スキャン制御機能442の設定機能(設定部)は、図21に示すように、第1スキャノ画像g11から被検体Pの左右両側の輪郭がはみ出た場合に、被検体Pの右側の輪郭の一部と被検体Pの左側の輪郭の一部とを別々に撮影するように、天板33の長手方向Zに沿った複数の位置z1,z2の各々と、天板33の短手方向Xの2つの位置(x1a,x1b),(x2a,x2b)とを対応付けて設定する。例えば、設定機能は、メモリ41内のテーブルに、当該位置z1,z2と、位置(x1a,x1b),(x2a,x2b)とを対応付けて設定してもよい。
スキャン制御機能442の第2制御機能(第2制御部)は、図21及び図22に示すように、当該設定された複数の位置z1,z2に順にX線管11又は天板33を静止させると共に、当該静止させる位置z1,z2に対応付けた当該短手方向の位置(x1a,x1b),(x2a,x2b)にX線管11を対向させた状態でX線を照射させる。このような第2スキャノ撮影により、画像生成機能444にて第2スキャノ画像g21a,g21b,g22a,g22bが生成される。
他の構成は第1の実施形態と同様である。
以上のような構成の変形例によれば、第1スキャノ画像を生成した後、第1スキャノ画像から被検体の左右両側の輪郭がはみ出た場合に、被検体の右側の輪郭の一部と被検体の左側の輪郭の一部とを別々に撮影するように、複数の位置の各々と、短手方向の2つの位置とを対応付けて設定する。続いて、第2スキャノ撮影において、当該設定された複数の位置に順にX線管又は天板を静止させると共に、当該静止させる位置に対応付けた当該短手方向の位置にX線管を対向させた状態でX線を照射させる。従って、変形例によれば、X線管11の角度に関する作用効果を除き、第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係るX線CT装置について述べる。
第3の実施形態は、第1又は第2の実施形態の変形例であり、本スキャン用の管電流値を推定する場合の構成に関する。詳しくは、本スキャンを適切に実行できない理由には、視野(FOV)が分からない場合に限らず、欠損した第1スキャノ画像から正しい線量が得られず、本スキャンにおけるAEC(Auto Exposure Control:自動露出制御)の精度が下がる場合がある。第3の実施形態は、このような精度の低下を阻止し、本スキャンを適切に実行可能とするものである。以下の説明は、第1及び第2の実施形態のうち、主に、第2の実施形態(第1スキャノ画像g11から被検体Pの左右両側の輪郭がはみ出した場合)の変形例とした場合について述べる。
具体的には、スキャン制御機能442の設定機能は、第1スキャノ画像g10又はg11から被検体Pの左右片側又は左右両側の輪郭がはみ出た場合に、当該はみ出た輪郭の一部に対応する長手方向Zに沿った位置z2を設定する。なお、設定機能は、前述同様に、天板33の長手方向に沿った位置z1,z2を複数設定してもよい。
また、スキャン制御機能442は、前述した機能に加え、X線撮影制御機能を有している。X線撮影制御機能(X線撮影制御部)は、設定機能により設定した位置z2にX線管11を静止させ、X線管11の回転軸回りの角度のうち、X線の照射範囲内に被検体Pの上下両側の輪郭が入る角度(例、90°)にX線管を配置させた状態でX線を照射させるようにX線撮影を制御する。
画像生成機能444は、前述した機能に加え、X線画像生成機能を有している。X線画像生成機能(X線画像生成部)は、図23に示すように、X線撮影におけるX線検出器12の出力に基づいて、被検体Pの一部の領域を示すX線画像g(90°)を生成する。なお、「X線撮影」及び「X線画像」は、それぞれ「第3スキャノ撮影」及び「第3スキャノ画像」と呼んでもよい。
画像処理機能445は、前述した機能に加え、管電流推定機能を有している。管電流推定機能(管電流推定部)は、設定機能により設定した位置における第1スキャノ画像g10又はg11の画素値と、X線画像g(90°)の画素値との差分値に基づき、設定した位置の本スキャン用の管電流値を推定する。
ここで、管電流推定機能は、第1スキャノ画像g11から被検体Pの左右両側の輪郭がはみ出た場合に、次の2つの処理(i),(ii)を実行してもよい。
(i)当該差分値の半分の値を第1スキャノ画像g11の画素値に加算し、この加算結果の画素値を得る処理。ここで、「差分値」は、被検体Pのはみ出した領域(左右両側)に対応している。「差分値の半分の値」は、被検体Pのはみ出した左右両側のうちの一方に対応している。なお、元々、左右片側しかはみ出していない場合(第1スキャノ画像g10)には、「差分値の半分の値」を「差分値」と読み替えればよい。
(ii)当該加算結果の画素値と、本スキャンの基準画像の画素値とに基づいて、本スキャン用の管電流値を推定する処理。
他の構成は、第1又は第2の実施形態と同様である。但し、管電流値を推定する観点からは、前述した第2スキャノ撮影に関する機能は、必須ではなく、省略してもよい。ここで、省略可能な第2スキャノ撮影に関する機能としては、第2スキャノ撮影を制御する第2制御機能、第2スキャノ画像を生成する第2生成機能、及び輪郭を推定する推定部がある。
次に、以上のように構成されたX線CT装置の動作について図24のタイムチャート、図25のフローチャート及び図26の模式図を用いて説明する。以下の説明は、主に、第1スキャノ画像g11から被検体Pの左右両側の輪郭がはみ出した場合を例に挙げて述べる。
この動作では、前述した輪郭を推定するステップST1〜ST7を実行する際に、管電流値を推定するステップST4X,ST5X,ST6Xを実行する。ステップST4X,ST5X,ST6Xは、例えば、それぞれステップST4,ST5,ST6の直前に実行する。
今、前述同様にステップST1〜ST3が実行されたとする。但し、ステップST3で設定された位置のうちの一つは、ステップST4X,ST6Xでも用いられる。
ステップST3の後、ステップST4Xにおいて、スキャン制御機能442は、設定した位置z2にX線管11を静止させ、X線管11の回転軸回りの角度のうち、X線の照射範囲内に被検体Pの上下両側の輪郭が入る角度(例、90°)にX線管を配置させた状態でX線を照射させるようにX線撮影を制御する。
ステップST4Xの後、前述同様にステップST4が実行される。
ステップST4の後、ステップST5Xにおいて、画像生成機能444は、X線撮影におけるX線検出器12の出力に基づいて、被検体Pの一部の領域を示すX線画像g(90°)を生成する。
ステップST5Xの後、前述同様にステップST5が実行される。
ステップST5の後、ステップST6Xにおいて、画像処理機能445は、設定した位置z2における第1スキャノ画像g11の画素値と、X線画像g(90°)の画素値との差分値に基づき、設定した位置z2の本スキャン用の管電流値を推定する。例えば、画像処理機能445は、当該差分値の半分の値を第1スキャノ画像g11の画素値に加算し、この加算結果の画素値を得る。しかる後、画像処理機能445は、当該加算結果の画素値と、本スキャンの基準画像の画素値とに基づいて、本スキャン用の管電流値を推定する。
例えば、加算結果の画素値をスキャノ撮影の画素値Px1とし、スキャノ撮影の管電流値をTi1とする。また、本スキャンの基準画像の画素値をPx2とし、本スキャン用の管電流値をTi2とする。このとき、次の関係がある。
Px1:Ti1=Px2:Ti2
従って、本スキャン用の管電流値Ti2は、次式に示すように推定される。
Ti2=Ti1×Px2/Px1
推定された本スキャン用の管電流値Ti2は、例えば図26に示すように、第1スキャノ画像からの欠損分を考慮しない場合の本スキャン用の管電流値を示す実線に比べ、腹部の位置z2において高い値を示している。なお、図26に例示する足部の位置zfも同様である。但し、図26に例示する足部は、左右片側が欠損しているので、差分値の半分の値を加算するのではなく、差分値を加算する。一方、図26に例示する頭部の位置zhは、第1スキャノ画像からの欠損がないため、欠損分を考慮しない実線と、欠損分を考慮した点とが重なっている。また、図示しないが、同様に、他の部位も照射範囲から外れて第1スキャン画像g11から欠損する場合には、当該他の部位の本スキャン用の管電流値も実線より高い値に推定される。
ステップST6Xの後、前述同様にステップST6以降の処理が実行される。
上述したように第3の実施形態によれば、第1スキャノ画像から被検体の左右両側の輪郭がはみ出た場合に、当該はみ出た輪郭の一部に対応する長手方向に沿った位置を設定する。設定した位置にX線管を静止させ、X線管の回転軸回りの角度のうち、X線の照射範囲内に被検体の上下両側の輪郭が入る角度にX線管を配置させた状態でX線を照射させるようにX線撮影を制御する。X線撮影におけるX線検出部の出力に基づいて、被検体の一部の領域を示すX線画像を生成する。設定した位置における第1スキャノ画像の画素値と、X線画像の画素値との差分値に基づき、設定した位置の本スキャン用の管電流値を推定する。
従って、被検体の両側が欠損した第1スキャノ画像が得られたとしても、被検体の上下両側の輪郭が入る角度でX線撮影されたX線画像を用いて本スキャン用の管電流値を推定できるので、本スキャンにおけるAECの精度の低下を阻止できる。従って、スキャノ撮影の際に撮影範囲からはみ出す被検体に対しても、本スキャンを適切に実行することができる。また、被検体の上下両側の輪郭が入る角度でX線撮影する際に、X線管を静止させた状態を行うので、X線撮影による被曝領域を狭くすることができる。このため、撮影範囲からはみ出す被検体に対し、管電流値を推定するためのX線撮影における被曝量を低減させることができる。
また、第3の実施形態によれば、管電流値を推定する際に、当該差分値の半分の値を第1スキャノ画像の画素値に加算し、この加算結果の画素値を得る。当該加算結果の画素値と、本スキャンの基準画像の画素値とに基づいて、本スキャン用の管電流値を推定する。従って、被検体の左右両側が同様の割合で欠損した際に、差分値の半分の値を加算することにより、本スキャン用の管電流値を推定することができる。
また、第3の実施形態によれば、第2の実施形態のステップST1〜ST7を含んで実行できるので、第2の実施形態の効果を併せて得ることができる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態によれば、天板又はX線管を天板の長手方向に沿って移動させつつX線を照射させるように第1スキャノ撮影を制御する。第1スキャノ撮影によるX線検出部の出力に基づいて、被検体の一部を当該長手方向に沿って示す第1スキャノ画像を生成する。当該第1スキャノ画像から天板の短手方向にはみ出た被検体の輪郭の一部を含む領域を撮影する第2スキャノ撮影の前に、長手方向に沿った複数の位置を設定する。当該複数の位置に順にX線管を静止させてX線を照射させるように第2スキャノ撮影を制御する。当該第2スキャノ撮影によるX線検出部の出力に基づいて、輪郭の一部を含む領域を示す複数の第2スキャノ画像を生成する。第1スキャノ画像及び第2スキャノ画像の各々に基づいて、輪郭を推定する。
従って、スキャノ撮影の際に撮影範囲からはみ出す被検体に対しても、本スキャンを適切に実行することができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU (Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサはメモリに保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、メモリにプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 X線CT装置
10 架台装置
11 X線管
12 X線検出器
13 回転フレーム
14 X線高電圧装置
15 制御装置
16 ウェッジ
17 コリメータ
18 DAS
30 寝台装置
31 基台
32 寝台駆動装置
33 天板
34 支持フレーム
40 コンソール装置
41 メモリ
42 ディスプレイ
43 入力インターフェース
44 処理回路
441 システム制御機能
442 スキャン制御機能
443 表示制御機能
444 画像生成機能
445 画像処理機能
P 被検体
g10,g11 第1スキャノ画像
g21,g22 第2スキャノ画像

Claims (9)

  1. 天板に載置された被検体にX線を照射するX線管と、
    前記被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、
    前記天板又は前記X線管を前記天板の長手方向に沿って移動させつつ前記X線を照射させるように第1スキャノ撮影を制御する第1制御部と、
    前記第1スキャノ撮影による前記X線検出部の出力に基づいて、前記被検体の一部を前記長手方向に沿って示す第1スキャノ画像を生成する第1生成部と、
    前記第1スキャノ画像から前記天板の短手方向にはみ出た前記被検体の輪郭の一部を含む領域を撮影する第2スキャノ撮影の前に、前記長手方向に沿った複数の位置を設定する設定部と、
    前記複数の位置に順に前記X線管を静止させて前記X線を照射させるように前記第2スキャノ撮影を制御する第2制御部と、
    前記第2スキャノ撮影による前記X線検出部の出力に基づいて、前記輪郭の一部を含む領域を示す複数の第2スキャノ画像を生成する第2生成部と、
    前記第1スキャノ画像及び前記第2スキャノ画像の各々に基づいて、前記輪郭を推定する推定部と
    を具備するX線CT装置。
  2. 前記推定部は、前記第1スキャノ画像と前記複数の第2スキャノ画像とを部分的に重ねた状態で前記第2スキャノ画像の各々が示す前記領域に含まれる前記輪郭の一部を線で結ぶことにより、前記輪郭を推定する、請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記設定部は、前記複数の位置の各々と、前記X線管の回転軸回りの角度とを対応付けて設定し、
    前記第2制御部は、前記X線管を静止させると共に、前記静止させる位置に対応付けた前記角度に前記X線管を配置した状態で前記X線を照射させる、請求項1又は2に記載のX線CT装置。
  4. 前記設定部は、前記第1スキャノ画像から前記被検体の左右両側の輪郭がはみ出た場合に、前記被検体の右側の輪郭の一部と前記被検体の左側の輪郭の一部とを別々に撮影するように、前記複数の位置の各々と、前記X線管の回転軸回りの2つの角度とを対応付けて設定する、請求項3に記載のX線CT装置。
  5. 前記設定部は、前記複数の位置の各々と、前記短手方向の位置とを対応付けて設定し、
    前記第2制御部は、前記複数の位置に順に前記X線管又は前記天板を静止させると共に、前記静止させる位置に対応付けた前記短手方向の位置に前記X線管を対向させた状態で前記X線を照射させる、請求項1又は2に記載のX線CT装置。
  6. 前記設定部は、前記第1スキャノ画像から前記被検体の左右両側の輪郭がはみ出た場合に、前記被検体の右側の輪郭の一部と前記被検体の左側の輪郭の一部とを別々に撮影するように、前記複数の位置の各々と、前記短手方向の2つの位置とを対応付けて設定する、請求項5に記載のX線CT装置。
  7. 天板に載置された被検体にX線を照射するX線管と、
    前記被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、
    前記天板又は前記X線管を前記天板の長手方向に沿って移動させつつ前記X線を照射させるように第1スキャノ撮影を制御する第1制御部と、
    前記第1スキャノ撮影による前記X線検出部の出力に基づいて、前記被検体の一部を前記長手方向に沿って示す第1スキャノ画像を生成する第1生成部と、
    前記第1スキャノ画像から前記被検体の左右片側又は左右両側の輪郭がはみ出た場合に、前記はみ出た輪郭の一部に対応する前記長手方向に沿った位置を設定する設定部と、
    前記設定した位置に前記X線管を静止させ、前記X線管の回転軸回りの角度のうち、前記X線の照射範囲内に前記被検体の上下両側の輪郭が入る角度に前記X線管を配置させた状態で前記X線を照射させるようにX線撮影を制御するX線撮影制御部と、
    前記X線撮影における前記X線検出部の出力に基づいて、前記被検体の一部の領域を示すX線画像を生成するX線画像生成部と、
    前記設定した位置における前記第1スキャノ画像の画素値と、前記X線画像の画素値との差分値に基づき、前記設定した位置の本スキャン用の管電流値を推定する管電流推定部と
    を具備するX線CT装置。
  8. 前記管電流推定部は、
    前記第1スキャノ画像から前記被検体の左右両側の輪郭がはみ出た場合に、前記差分値の半分の値を前記第1スキャノ画像の画素値に加算し、この加算結果の画素値を得る処理と、
    前記加算結果の画素値と、本スキャンの基準画像の画素値とに基づいて、前記本スキャン用の管電流値を推定する処理と
    を実行する、請求項7に記載のX線CT装置。
  9. 第2制御部、第2生成部及び推定部を更に備え、
    前記設定部は、前記長手方向に沿った位置を複数設定し、
    前記第2制御部は、前記複数設定した位置に順に前記X線管を静止させて前記X線を照射させるように第2スキャノ撮影を制御し、
    前記第2生成部は、前記第2スキャノ撮影による前記X線検出部の出力に基づいて、前記輪郭の一部を含む領域を示す複数の第2スキャノ画像を生成し、
    前記推定部は、前記第1スキャノ画像及び前記第2スキャノ画像の各々に基づいて、前記輪郭を推定する、請求項7又は8に記載のX線CT装置。
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