JP2019178486A - トイレ管理者用携帯リモコン及びトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置 - Google Patents

トイレ管理者用携帯リモコン及びトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯リモコンによって衛生洗浄装置の一括操作を行う際に管理者が本当に設定できているか不安に感じることを確実に抑制することのできるトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置を提供する。
【解決手段】衛生洗浄装置を個別に操作する個別操作手段と、トイレブース内の複数の衛生洗浄装置に対して携帯リモコンを操作することで、複数の衛生洗浄装置を一括で同じ設定に変更できる一括操作手段と、個別操作手段による操作入力が可能な個別操作入力手段と、一括操作手段による操作入力が可能な一括操作入力手段と、一括操作手段で衛生洗浄装置が設定変更できていない状態となったままになることを防止する受信不良状態防止手段とを備えることを特徴とするトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置。
【選択図】図11

Description

本発明は、トイレ管理者用携帯リモコン及びトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置に関し、特に、公共施設のトイレブースに設置された衛生洗浄装置を操作することができるトイレ管理者用携帯リモコン及びトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置に関する。
従来、公共施設のトイレブースの管理者は、衛生洗浄装置を操作するために、個別のブースに備え付けられた備え付けリモコンに近づき、一つ一つ操作する必要があった。また、備え付けリモコンは通常便座に座るユーザーが使いやすい高さに設置されているため、立って衛生洗浄装置を操作することの多い管理者は、リモコンの操作をするために、腰をかがめる必要があり、管理者にとって使い勝手が良くなかった。さらに、備え付けリモコンは、ユーザーの局部を洗浄するための洗浄ボタンなど管理者が使わないボタンが備えられているため、管理者は管理に必要なボタンを探すことに苦労することもあった。そこで、本出願人は、衛生洗浄装置を操作できる携帯リモコンを開発、販売に至った。管理者は携帯リモコンを使うことで、備え付けリモコンに一つ一つ近づき、腰をかがめる必要がなく、衛生洗浄装置を操作できるようになり、さらに、管理者が使うボタンだけを備えているので携帯リモコンの使い勝手が良くなり、衛生洗浄装置の管理性が向上し、管理者からこの携帯リモコンが非常に好評を得ている。
特願2017−172008号公報
本件発明は、従来の携帯リモコンをさらに改良し、衛生洗浄装置の管理性と携帯リモコンの使い勝手をさらに向上させた発明である。
本出願人らが開発、販売した携帯リモコンは、清掃者だけではなく、トイレブース内の衛生洗浄装置の設定を管理する管理者も使えるようになっている。例えば、管理者は、季節の変わり目などに、トイレブース内の複数の衛生洗浄装置の便座温度の設定をあらかじめ決められた同じ温度に変更する必要がある。しかしながら、このとき管理者は、複数の衛生洗浄装置を同じ便座温度に設定するだけであり、個別に操作する必要など全く無いにも関わらず、一つずつ個別に衛生洗浄装置の便座温度を設定しなければならなかったために、不必要に手間が大きくなることなどがあった。
本出願人らは、この課題を解決するために、携帯リモコンの更なる改良として、衛生洗浄装置を個別に操作する個別操作手段と、複数の衛生洗浄装置を一括で操作する一括操作手段を備える携帯リモコンを備えたトイレ装置を発明した。
これによって、衛生洗浄装置を個別に操作したいときは、個別操作手段で個別の衛生洗浄装置を操作することができる。これによって、清掃者がトイレを清掃したいときに、例えば、人が入った個別トイレブースの衛生洗浄装置までは操作しないようにしつつ、清掃したい衛生洗浄装置だけを個別に操作できる。また、トイレブース内の複数の衛生洗浄装置を同じように操作したいときには、一括操作手段で複数の衛生洗浄装置に向かって携帯リモコンを操作すれば、トイレブース内の複数の衛生洗浄装置を一括で設定できる。これによって、複数の衛生洗浄装置を同じように操作するときの手間を大幅に減らすことができる。例えば、高層ビルなどの建物の管理者は、個別トイレブースが10個連接されているトイレブースの設定温度の変更を10階分行わなければいけないときに、トイレブース間を移動しながら、100個もの個別トイレブースに入って100回ボタンを押さなければならない。しかしこの携帯リモコンを使えば、トイレブースに入って、そのトイレブース内の全部の衛生洗浄装置を一括で操作することも可能になる。そうすると、トイレブース間を移動しながらトイレブースに入って10回ボタンを押すだけとなるため、手間を大幅に減らすことができるようになった。
本件発明は、一括操作手段を備えた管理者用携帯リモコンに生じる課題を解決し、更に使い勝手の良い携帯リモコンを提供するための発明である。
携帯リモコンで一括操作を行うとき起こる課題として、トイレブースは、例えば、衛生洗浄装置が囲まれているなどの理由から、管理者が一括操作を行ったときに本当に設定できているか不安に感じることがある。管理者がそのような不安を感じたときに、例えば、不安感を減らそうと一つ一つの衛生洗浄装置に近づいて確認すると、一括で操作することの利点が減ってしまう。
上記課題を解決するために、本発明の第1の発明は、個別トイレブースが連設されたトイレブースにおいて、個別トイレブースは、便器と、便器に固定された衛生洗浄装置と、衛生洗浄装置を操作する備え付けリモコンと、衛生洗浄装置を遠隔操作可能な携帯式の携帯リモコンと、を備え、携帯リモコンは、衛生洗浄装置を個別に操作する個別操作手段と、トイレブース内の複数の衛生洗浄装置に対して携帯リモコンを操作することで、複数の衛生洗浄装置を一括で同じ設定に変更できる一括操作手段と、個別操作手段による操作入力が可能な個別操作入力手段と、一括操作手段による操作入力が可能な一括操作入力手段と、一括操作手段で衛生洗浄装置が設定変更できていない状態となったままになることを防止する受信不良状態防止手段とを備えることを特徴とするトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置である。
第1の発明によれば、管理者が本当に設定できているか不安に感じることを確実に抑制でき、操作者からは同時に全てを確認できないトイレブースでも安心して一括操作ができるという特有の効果を奏するものである。
また、第2の発明は、第1の発明において、受信不良状態防止手段は、携帯リモコンからの信号を衛生洗浄装置が受信したことを通知することを特徴としたトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置である。
第2の発明によれば、例えば、いくつの衛生洗浄装置が受信できたかを管理者が判別できるようにリモコンや専用の確認表示灯、専用モニターやスマホなどに通知することにより、設定が変更されたかわかり難い衛生洗浄装置であっても通知によって分かるため、管理者がわざわざ個別のブース内に入って確認しなくても良いため管理性が飛躍的に向上するだけでなく、設定不良不安を抱くことも軽減できる。
また、第3の発明は、第1の発明において、受信不良状態防止手段は、携帯リモコンからの信号を衛生洗浄装置が受信した際に、他の衛生洗浄装置に携帯リモコンからの指示を転送することを特徴としたトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置である。
第3の発明によれば、携帯リモコンは操作位置が自由になるため通信不良懸念が高まるが、固定された衛生洗浄装置や備付けリモコンからの信号を他の衛生洗浄装置に向けて、転送することで、受信弊害が多いトイレブースでも予め通信不良が起こらないように設定することが可能である。これを利用して、複数ある衛生洗浄装置の全てではなくいずれかが携帯リモコンからの信号を受信すれば、受信した衛生洗浄装置が他の衛生洗浄装置に指示内容を転送するよう構成したことで確実に衛生洗浄装置全てを設定変更でき、管理者の不安を確実に払拭できる。
また、第4の発明は、第1の発明において、受信不良状態防止手段は、個別操作手段に対して一括操作手段は、送信信号の送信回数が多くなるよう構成されたことを特徴としたトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置である。
携帯リモコンは操作位置や操作角度が自由になるため通信不良懸念が高まる。第4の発明によれば、複数回信号を送信するため受信チャンスが高まるだけでなく、管理者はトイレブースを移動するため、複数回送信することで受信弊害が多いトイレブースでも確実に衛生洗浄装置を設定変更でき、管理者の不安を払拭できる。
また、第5の発明は、個別トイレブースが連設されたトイレブースにおいて、個別トイレブースは、便器と、便器に固定された衛生洗浄装置と、衛生洗浄装置を操作する備え付けリモコンと、衛生洗浄装置を遠隔操作可能な携帯式の携帯リモコンと、を備え、携帯リモコンは、衛生洗浄装置を個別に操作する個別操作手段と、トイレブース内の複数の衛生洗浄装置に対して携帯リモコンを操作することで、複数の衛生洗浄装置を一括で同じ設定に変更できる一括操作手段と、個別操作手段による操作入力が可能な個別操作入力手段と、一括操作手段による操作入力が可能な一括操作入力手段と、一括操作手段で衛生洗浄装置が設定変更できていない状態となったままになることを防止する受信不良状態防止手段とを備えることを特徴とするトイレ管理者用携帯リモコンである。
第5の発明のトイレ管理者用携帯リモコンによれば、管理者が本当に設定できているか不安に感じることを確実に抑制でき、操作者からは同時に全てを確認できないトイレブースでも安心して一括操作ができるという特有の効果を奏するものである。
本発明によれば、管理者が本当に設定できているか不安に感じることを確実に抑制でき、操作者からは同時に全てを確認できないトイレブースでも安心して一括操作ができるという特有の効果を奏するものである。
トイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置の斜視図。 携帯リモコンの一括操作手段で衛生洗浄装置を設定変更している概略図。 携帯リモコンの個別操作手段で衛生洗浄装置を設定変更している概略図。 本実施形態のトイレ装置の制御ブロック図。 本実施形態の携帯リモコンの操作パネルの平面図。 第2の実施形態である携帯リモコンの操作パネルの平面図。 第3の実施形態である携帯リモコンの操作パネルの平面図。 本実施形態の実行動作設定変更画面を示す図。 第4の実施形態である携帯リモコンの斜視図。 図8のA―A’断面図。 第5の実施形態である携帯リモコンの送信範囲を示す概略図。 携帯リモコンからの指示を転送する構成の概略図。 携帯リモコンの送信回数の制御フロー図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様
の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態に係るトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置を例示する斜視図である。本実施形態に係るトイレ装置1は、トイレ装置本体2と、備え付けリモコン4と、携帯リモコン6と、ランプ8を有する。トイレ装置1は、例えば、レストランやホテル、駅や空港、店舗などの公共施設のトイレブースに設置される。
トイレ装置本体2は、洋式腰掛便器10(以下、単に便器10とする)と、便器10の上に固定された衛生洗浄装置20を備えており、備え付けリモコン4または携帯リモコン6から送信される信号である送信信号によって、遠隔操作することができる。備え付けリモコン4及び携帯リモコン6から送信される信号は赤外線が用いられている。なお、信号の種類として電波を用いても良い。
便器10は、上部にボウル部12を有している。ボウル部12は、便器上部14から下方へ凹んだ凹状に形成されている。ボウル部12は、使用者が***した汚物や尿などを受ける。また、ボウル部12の内部には水が貯留されており、便器10に接続された排水管から悪臭や害虫類などが室内に入ってくるのを防止する。
衛生洗浄装置20は、ケーシング22、便座24、便蓋26、及び、ノズル28を有する。便座24と便蓋26は、ケーシング22に対して軸支されている。便座24は、便器10の上縁に沿って配置された閉状態と、便器10の上縁に対して略垂直に配置された開状態との間で、ケーシング22に対する軸を回転の中心として回動自在になっている。同様に、便蓋26も、ボウル部12の上縁に沿って便器10の上縁に配置された閉状態と、便器10の上縁に対して略垂直に配置された開状態との間で、ケーシング22に対する軸を回転の中心として回動自在になっている。なお、便蓋26は必ずしも設けなくともよい。
また、本実施形態の衛生洗浄装置20は、衛生洗浄機能と、暖房便座機能とを有する。衛生洗浄機能は、便座24に座った使用者の局部(「おしり」など)をノズル28からの吐水により洗浄する洗浄動作を行う機能である。暖房便座機能は、便座24の着座面を適温に温める便座加熱動作を行う機能である。
衛生洗浄機能では、使用者の操作に応じて、ノズル28を便器10のボウル部12内に進出させる。そして、ノズル28の先端付近に設けられた吐水口から洗浄水を噴射する。これにより、使用者の局部を洗浄することができる。ノズル28は、衛生洗浄機能を実行していない状態では、ケーシング22の内部に収納される。
図2は、トイレブースTBにおいて管理者が携帯リモコン6を使用している図である。トイレブースTBには、複数の個別トイレブースPTBが設けられており、各個別トイレブースPTB内には、それぞれ衛生洗浄装置20と備え付けリモコン4が設置されており、個別トイレブースPTBの外には、衛生洗浄装置20が設定変更されると点灯するランプ8が設置されている。ランプ8の詳細に関しては、後述する。また、管理者は、備え付けリモコン4とは別にトイレブースTB内の衛生洗浄装置20を操作することができる携帯リモコン6を持ち歩いている。
従来、公共施設のトイレブースTBの管理者は、衛生洗浄装置20を操作するために、個別トイレブースPTBの備え付けリモコン4に近づき、一つ一つ操作する必要があった。また、備え付けリモコン4は通常便座24に座るユーザーが使いやすい高さに設置されているため、立って衛生洗浄装置20を操作することの多い管理者は、備え付けリモコン4の操作をするために、腰をかがめる必要があり、管理者にとって使い勝手が良くなかった。さらに、備え付けリモコン4は、ユーザーの局部を洗浄するための洗浄ボタンなど管理者が使わない多くのボタンが備えられているため、管理者は管理に必要なボタンを探すことに苦労することもあった。管理者は、本実施形態の携帯リモコン6を使い、衛生洗浄装置20を操作することで、備え付けリモコン4に一つ一つ近づき、腰をかがめる必要がなくなり、さらに、管理者が使うボタンだけを備えているので携帯リモコンの使い勝手が良くなり、衛生洗浄装置20の管理性が向上した。
各個別トイレブースPTB内の衛生洗浄装置20と備え付けリモコン4は、互いにペアリングされており、備え付けリモコン4は、同じ個別トイレブースPTB内の衛生洗浄装置20のみが操作できる設定がされている。ペアリングは、各衛生洗浄装置20と備え付けリモコン4が内蔵する制御手段のソフトウェア的設定により実現されている。例えば、衛生洗浄装置20と備え付けリモコン4の間で送受信する動作信号に識別情報を付与し、動作実行前に当該識別情報を判別することにより、衛生洗浄装置20と備え付けリモコン4の紐づけを実現できる。
本実施形態の携帯リモコン6は、複数の衛生洗浄装置20が一括で操作できる一括操作手段と個別の衛生洗浄装置20のみを操作できる個別操作手段を備えている。
図2aは、携帯リモコン6の一括操作手段で衛生洗浄装置20を設定変更している図を示している。携帯リモコン6で衛生洗浄装置20を操作する際、個別トイレブースPTB内の衛生洗浄装置20に一つ一つ近づき、操作することは非常に手間となり、管理性が悪くなる。本実施形態の携帯リモコン6は、一括操作手段でトイレブースTB内の複数の衛生洗浄装置20に対して、操作信号を送信し、一回の操作で各種の動作指示や設定変更指示することが可能であるため、トイレ装置1の管理性を向上させることができる。
しかし、本実施形態の携帯リモコン6の様に、一括操作手段で複数の衛生洗浄装置20の設定変更を行った際、管理者はどの衛生洗浄装置20の設定変更が上手く行われたかを知ることができず、不安になる可能性がある。そこで、本実施形態のトイレ装置1には、各個別トイレブースPTBにランプ8が備えられており、ランプ8が点灯したことで、管理者は衛生洗浄装置20の設定が変更されたことを知ることができるように構成されているため、管理性の高いトイレ装置1となる。なお、設定変更されたことを通知する方法として、衛生洗浄装置20に音声スピーカーを設け、その音声スピーカーから出る音で通知しても良く、また、携帯リモコン6に通知機能を設け、携帯リモコン6にどの衛生洗浄装置20が設定変更されたかを通知しても良く、衛生洗浄装置20や備え付けリモコン4に表示を行うことなどで通知しても良い。
また、本実施形態の携帯リモコン6から送信される操作信号は、複数の衛生洗浄装置20が認識できる標準化共通信号であり、例えば、衛生洗浄装置20の機種や年式、メーカーに関わらず認識できる信号である。公共のトイレブース内には様々な機種や年式、メーカーの衛生洗浄装置20が設置されているため、特定の機種だけが操作できる携帯リモコン6では、トイレ装置1の管理性が低い。しかし、衛生洗浄装置20の機種や年式、メーカーに応じて携帯リモコン6を変えると、管理者はその度に携帯リモコン6の使い方を覚える必要があり、使い勝手が悪く、管理性の低いトイレ装置1になってしまう。本実施形態の携帯リモコン6から送信される信号は標準化共通信号であるため、同じ携帯リモコン6を衛生洗浄装置20の機種や年式、メーカーに関わらず、使い続けることができ、管理性の高いトイレ装置1が提供できる。
図2bは、携帯リモコン6の個別操作手段で衛生洗浄装置20を設定変更している図である。個別操作手段で携帯リモコン6は、個別の衛生洗浄装置20のみに対して各種の動作指示や設定変更指示が可能となる。例えば、個別トイレブースPTB内にユーザーがいる場合、ユーザーが使用中の衛生洗浄装置20の設定を変えてしまうと、急に便座が冷たくなったり、吐水温度が下がったりし、ユーザーを驚かせてしまう恐れがある。しかし、本実施形態の携帯リモコン6には個別操作手段が備えられているので、ユーザーがいる衛生洗浄装置20の設定を誤って変えてしまうことを防ぐことができる。
図3は、本実施形態の備え付けリモコン4、携帯リモコン6、及び、衛生洗浄装置20の受信装置200の機械的構成を示すブロック図である。受信装置200は、受信部210と、CPU212と、備え付け信号用記憶手段214と、標準化共通信号用記憶手段216と、リレー通信送信手段218とを備えており、CPU212とノズルモーター220と、脱臭モーター222と、便座モーター224と、ランプ8が接続されている。
受信装置200の受信部210は、備え付けリモコン4または携帯リモコン6から送信された操作信号を受信する。CPU212は、受信部210が受信した信号の種類を識別する。その後、受信した信号の種類に応じて、備え付け信号用記憶手段214もしくは標準化共通信号用記憶手段216に記憶されている実行動作内容を読み出し、動作を実行する。なお、本実施形態のCPU212が制御する動作実行部は、リレー通信送信手段218、ノズルモーター220、脱臭モーター222、便座モーター224、ランプ8が構成されているが、これらに限定されず、例えば、便蓋開閉用のモーターや水勢制御モーターなどで構成されても良い。
衛生洗浄装置20は備え付けリモコン4からの操作信号を認識すると、CPU212は備え付け信号用記憶手段214から実行動作内容を読み出し、動作を実行する。また、携帯リモコン6からの操作信号を認識するとCPU212は、標準化共通信号用記憶手段216から実行動作内容を読み出し、動作を実行する。
従来の携帯リモコン6では、例えば、管理者は、便座温度と吐水温度を設定変更するためにそれぞれの対応するボタンを操作し、設定変更を行っており、操作を覚える必要があったり、操作回数が多くなるため、手間となっていた。また、携帯リモコン6に実行動作内容を記憶させている場合、新しい機能を備えた衛生洗浄装置20をトイレブースTB内に1台でも設置すると、携帯リモコン6の一括操作手段でトイレブースTB内の全ての衛生洗浄装置20の設定変更をすることができない状況が生まれてしまう。そして、一括操作ができる状況にするためには、携帯リモコン6も新しく買い換える必要が出てくるため、管理者は清掃管理者全員に携帯リモコン6を持たせることに躊躇された。
本実施形態のトイレ装置1では、衛生洗浄装置20に実行動作内容が記憶されている備え付け信号用記憶手段214と標準化共通信号用記憶手段216を有するため、管理者が望む動作を携帯リモコン6で詳細に操作する必要がなく、操作を簡便にでき、管理者の操作性や操作時間が短縮でき、極めて管理性の高いトイレ装置1が提供できる。また、作業内容は衛生洗浄装置20側で判断して実行するため、衛生洗浄装置20の機種が変わり、機能が変化しても、携帯リモコン6を買い替えなくていいようにすることが可能となる。さらに、公共施設のトイレの管理者は、清掃管理者全員に携帯リモコン6を持たせるなどの対応を安心して行うことができるので、実用上優れた効果を奏するものである。
リレー通信送信手段218が駆動されると、各個別トイレブースPTB内の備え付けリモコン4に対して、リレー通信を行うように信号が送信される。リレー通信の実行指示信号を受けた備え付けリモコン4は、両隣の個別トイレブースPTBに対して、設定変更信号を送信し、両隣の個別トイレブースPTBと同じ設定変更が行われる。例えば、一括操作手段で設定変更を行うと同時にリレー通信手段がリレー通信の実行指示信号を送信した際、携帯リモコン6からの設定変更信号を受け取れず設定変更が行われなかった衛生洗浄装置20が出てしまっても、隣の個別トイレブースPTBの備え付けリモコン4から設定変更信号を受け取り事ができるため、トイレブースTB内の全ての衛生洗浄装置20がより確実に設定変更され、管理性の高いトイレ装置1になる。なお、本実施形態のトイレ装置1では、備え付けリモコン4からリレー通信信号が送信されたが、衛生洗浄装置20に信号送信手段を設け、衛生洗浄装置20からリレー通信信号を送信しても良い。
また、ノズルモーター220が駆動されると、ノズル28が衛生洗浄装置20のケーシング22から出てくる、もしくは、ケーシング22に収納される。脱臭モーター222が駆動されると、衛生洗浄装置20に備えられている脱臭機能が実行され、トイレブースTB内の空気が浄化される。便座モーター224が駆動されると、便座24が自動で開閉し、清掃者が掃除するときに一つ一つの便座24を開けたり、閉めたりする必要が無くなり、使い勝手の良いトイレ装置1となる。
図4は、本実施形態の携帯リモコン6の操作パネル図である。携帯リモコン6には、使用者が操作する操作パネル60が設けられている。操作パネル60には、運転ボタン610、掃除モードボタン612、ノズルそうじボタン614、節電ボタン616、春ボタン618、夏ボタン620、秋ボタン622、冬ボタン624、便座温度上昇ボタン626及び便座温度下降ボタン628、吐水温度上昇ボタン630及び吐水温度下降ボタン632が設けられている。
運転ボタン610が押下されると、衛生洗浄装置20の機能が停止され、再び運転ボタン610を押下しなければ、衛生洗浄装置20はいかなる動作も実行しない状態になる。この構成によって、清掃者が清掃中、急に衛生洗浄装置20が動作し、清掃者の意図せずにノズル28から吐水されることや、ボウル部12に洗浄水が流れることを防止できる。なお、本実施形態では、もう一度運転ボタン610を押さないと運転が再開されないように構成されているが、予め決めた時間が経過したら、自動的に運転が再開されるように構成しても良い。
掃除モードボタン612が押下されると、衛生洗浄装置20の標準化共通信号用記憶手段216に予め記憶された掃除動作内容を読み出し、衛生洗浄装置20は掃除動作を実行する。ノズルそうじボタン614が押下されると、ノズル28がケーシング22から出てくるため、ノズル28の外側を布などで拭いたり、ノズル28の吐水口を掃除したりできる。また、再びノズルそうじボタン614が押下されると、ノズル28は、ケーシング22に格納される。
節電ボタン616を押下すると、節電ボタン616を押下してから予め決められた時間は暖房便座機能と温水機能が作動しなくなり、節電ができる。再び、節電ボタン616を押下すると、暖房便座機能と温水機能が作動し、便座が暖かくなり、温水がノズル28から吐水されるようになる。四季が表記された春ボタン618、夏ボタン620、秋ボタン622、冬ボタン624を押下すると、それぞれの季節に合わせた便座温度及び吐水温度に設定変更される。このようなボタンを構成することで、管理者は携帯リモコン6を見ただけで、操作方法が分かり、使い勝手の良い携帯リモコン6を備えたトイレ装置1になる。管理者が季節の変わり目に行う作業として、例えば、季節が夏から秋へと移り、肌寒くなってきた際、衛生洗浄装置20の便座温度と吐水温度を上げることがある。この時、携帯リモコン6に「秋」と表記された操作ボタンが備えられていることで、管理者は、秋ボタン622を押せば良いということが一目で分かり、操作しやすい携帯リモコン6を備えた管理性の高いトイレ装置1になる。なお、ボタン上の表記は、四季以外にも、時間帯「朝」、「昼」、「夜」など管理者が携帯リモコンを使うシーンや作業内容に合わせた表記にしても良い。
便座温度上昇ボタン626及び便座温度下降ボタン628をそれぞれ押下することで、便座温度を微調整し、各管理者の意図に合わせた便座温度に設定できる。また、吐水温度上昇ボタン630及び吐水温度下降ボタン632をそれぞれ押下することで、吐水温度を微調整し、各管理者の意図に合わせた吐水温度に設定できる。
図5は、第2の実施形態である携帯リモコン6の操作パネル図である。図5の携帯リモコン6には、図5の携帯リモコン6に設けられていないボウル洗浄ボタン634、脱臭ボタン636、便座温度調節ボタン高640、中642、低644、吐水温度調節ボタン高646、中648、低650が備えられている。なお、第2実施形態の携帯リモコン6は、操作パネル以外は、本実施形態の携帯リモコン6と同一の構成であっても良い。
ボウル洗浄ボタン634を押下すると、ボウル部12に洗浄水が流れ、ボウル部12を洗浄することができる。脱臭ボタン636を押下すると、衛生洗浄装置20の脱臭モーター222が作動し、トイレブースTB内の空気が脱臭される。再び、脱臭ボタン636を押下することで、脱臭モーター222が停止し、脱臭機能が停止する。
便座温度調節ボタン高640、中642、低644を押下すると、衛生洗浄装置20の標準化共通信号用記憶手段216に予め記憶されたそれぞれのボタンに対応する便座温度に設定変更される。また、吐水温度調節ボタン高646、中648、低650を押下すると、衛生洗浄装置20の標準化共通信号用記憶手段216に予め記憶されたそれぞれのボタンに対応する吐水温度に設定変更される。
図6は、第3の実施形態である携帯リモコン6の操作パネル図である。図6には、ロック機能652が備えられており、図示する状態では、ロック状態となっており、携帯リモコン6のいかなるボタン操作も受け付けない。このようにロック機能652を備えることで、携帯リモコン6で信号を送信する操作をする前にロック機能652を解除する必要があるため、例えば、清掃者が掃除中無意識に携帯リモコン6を体に押し付け携帯リモコン6を操作し、衛生洗浄装置20の設定を変えてしまうということを防止でき、管理性の高いトイレ装置1になる。また、図示していないが、ロック機能652を解除状態にすると、携帯リモコン6のボタン操作が可能になる。なお、本実施形態のロック機能652はつまみを移動させることで、ロック状態と解除状態を選択できるが、例えば、ロックボタンと解除ボタンを設ける物理的構造による構成や、運転ボタン610を長押しすることで、ロック状態と解除状態を選択できる制御的構成を用いても良い。なお、第3実施形態の携帯リモコン6は、操作パネル以外は、本実施形態の携帯リモコン6と同一の構成であっても良い。
図7は、標準化共通信号用記憶手段216に記憶されている実行動作内容を変更する時の操作画面である。実行動作設定変更画面80には、掃除モード設定エリア810と、春モード設定エリア812、夏モード設定エリア814、秋モード設定エリア816、冬モード設定エリア818と、決定ボタン820と、戻るボタン822が備えられている。なお、設定できる内容は、本実施形態で示している内容以外にも、節電モードの継続時間や便座温度上昇ボタン626と便座温度下降ボタン628の調整幅を変更できるように構成にしても良い。
掃除モード設定エリア810では、掃除モード時に実行する実行動作内容としてノズルそうじの有無、脱臭の有無、ボウル洗浄の有無が選択できる。図7の状態では、掃除モードにおいて、ノズルそうじとボウル洗浄を実行し、脱臭は実行しない設定になっている。また、季節毎の便座温度と吐水温度が設定できる。例えば、図7の状態では、「春」の時、便座温度が28℃、吐水温度が35℃に設定されている。実行動作設定変更画面80の使用者が設定を変更後、決定ボタン820を押すことで、設定の変更が標準化共通信号用記憶手段216に記憶される。また、設定を変更せずに、戻るボタン822を押すことで、標準化共通信号用記憶手段216の設定は変更されず、実行動作設定変更画面80は閉じられる。なお、実行動作設定変更画面80は、備え付けリモコン4に表示するようにしても良いし、携帯リモコン6や衛生洗浄装置20に表示されるように構成しても良い。また、タッチパネルを採用し、タッチ操作で実行動作設定変更画面80を操作できるようにしても良い。
このように実行動作設定が変更できるように構成することで、本実施形態のトイレ装置1では、管理者はそれぞれのトイレブースに合った細かな設定変更ができる。例えば、寒い地域の公共施設のトイレブースにおいて、メーカーが予め設定した便座温度や吐水温度では、冷たく感じてしまう恐れがある。管理者は、実行動作設定変更画面80から便座温度や吐水温度をメーカーが設定した温度よりも高く設定することができるため、管理性の高いトイレ装置1が提供できる。
図8は、第4の実施形態の携帯リモコン6を示すものである。
第4の実施形態に示す携帯リモコン6は、一括操作信号に対して個別操作信号の送信範囲を狭くする機能が機械的な構成によって実現される点が相違するものである。
具体的には、送信範囲制限カバー900を別途備えており、送信範囲制限カバー900は個別操作信号の信号強度を減衰させる信号強度減衰フィルタ910と、一括操作の誤操作を防止するための一括操作誤操作防止部920を備えている。一括操作誤操作防止部920についての詳細は後述する。
図9を用いて、機械的な構成によって送信範囲を狭くする機能について詳細に説明する。図9は、図8のA―A’断面図であり、送信範囲制限カバー900が携帯リモコン6に取り付けられた状態の図である。
携帯リモコン6に内蔵された衛生洗浄装置操作信号送信LED660が衛生洗浄装置操作信号を送信し、衛生洗浄装置操作信号が信号強度減衰フィルタ910を通ると、衛生洗浄装置操作信号の信号強度が減衰される。これによって、機械的な構成によって個別操作信号の送信範囲を狭くする機能を実現する。トイレブースのような信号が強く反射する空間においては、個別に操作するときの衛生洗浄装置操作信号の信号強度を確実に狙った値に低下させなければ、操作したい個別の衛生洗浄装置20とは別の衛生洗浄装置20まで誤操作してしまう不安が残る。このときに機械的な構成によって個別操作信号の送信範囲を狭くすることで、衛生洗浄装置操作信号の信号強度を確実に狙った出力に低下させることができ、誤作動不安を払拭することができる。
また、機械的な構成を信号強度減衰フィルタ910によって実現することで、例えば、信号強度を低下させるインクの濃度や印刷回数、信号強度を低下させる樹脂の厚さなどによって、信号強度を低下させることができる。そのため、簡便で量産性の高い構成によって誤作動不安を払拭できる。
次に、前述した一括操作の誤操作を防止するための一括操作誤操作防止部920について詳細に説明する。
図8に示すように、送信範囲制限カバー900は信号強度減衰フィルタ910と、一括操作誤操作防止部920を備えている。また、携帯リモコン6は、複数の衛生洗浄装置20を一括で動かすための複数のボタンを備える一括操作入力手段661と、個別の衛生洗浄装置を動かすための複数のボタンを備える個別操作入力手段662を備えている。
送信範囲を狭くするために送信範囲制限カバー900を携帯リモコン6に取り付けられたとき、同時に一括操作誤操作防止部920が一括操作入力手段661に被さることで、携帯リモコン6の点線で囲まれた部分が覆われ、一括操作入力手段661の露出が防止される。そして、送信範囲を広くするために送信範囲制限カバー900を携帯リモコン6から取り外したとき、同時に一括操作入力手段661が露出される。これにより、送信範囲の切り替えと同時に一括操作入力手段661が露出されるか否かが切り替わることとなる。
携帯リモコン6で一括操作が可能となったことで特有の課題が生じた。清掃者がポケット等に携帯リモコン6を入れて清掃等を行うとき、気付かないうちに一括操作入力手段661に触れてしまい、誤って一括操作してしまうおそれがある。テレビや照明等であれば一括操作しても直ちに気付くことが容易であるが、衛生洗浄装置20の場合、一括操作で変更される設定は管理者が使うことの多い便座温度や吐水温度等の設定であることが多い。そのため、設定変更されても気付くことが難しく、そのまま清掃者がトイレブースから立ち去ってしまうおそれがある。それに加えて、一般的なリモコンに想定される使用シーンでは、ポケット等に入れてリモコンを肌身離さず持ち歩くという必要性は基本的には無く、気付かないうちに一括操作をしてしまう可能性は低い。しかしながら、トイレブースにおいて清掃者が使う携帯リモコン6に想定される使用シーンでは、衛生上の観点から携帯リモコンを床に置くことは難しく、便器の中に落としてしまうリスクを考えると棚の上などに置くことも難しい。その上で、清掃時に携帯リモコン6を手に持っておくことは難しいため、誤操作する可能性があると清掃者が認識していたとしても、ポケット等に入れざるを得ない。その状態で清掃活動を行わなければいけないため、一般的なリモコンより誤操作の可能性が非常に高くなる。
このような理由から、確実に一括操作の誤操作を防止する必要がある。第4の実施形態に示す携帯リモコン6であれば、清掃者が清掃中に使用する頻度の高い個別操作入力手段662の操作性の良さは保ちつつ、また、見た目で清掃者用の状態になっていることも分かりやすく、確実に一括操作の誤操作を防止できるようになる。また、送信範囲の切り替えと同時に一括操作入力手段661が露出されるか否かが切り替わるため、清掃者が個別操作するために送信範囲制限カバー900を取り付けるだけで、清掃者にとって不要なボタンを減らすことができ、管理者が便座温度や吐水温度の設定をするために一括操作入力手段661を露出させるだけで一括操作ができるようになり、誤操作を防止するだけではなく利便性も向上させることができる。
図10は、第5の実施形態の携帯リモコン6の送信範囲を示すものである。
第5の実施形態に示す携帯リモコン6は、一括操作信号に対して個別操作信号の送信範囲を狭くする機能が2つの衛生洗浄装置操作信号送信LED660によって実現される点が相違するものである。
具体的には、携帯リモコン6は、それぞれから衛生洗浄装置操作信号を送信する2つの衛生洗浄装置操作信号送信LED660と、2つの衛生洗浄装置操作信号を共に受信できる複数信号受信可能範囲A、2つの衛生洗浄装置操作信号のうちの1つが受信できる単体信号受信可能範囲Bと備える。
個別操作を行うときには、2つの衛生洗浄装置操作信号はそれぞれ異なる信号であり、衛生洗浄装置20は2つの衛生洗浄装置操作信号を共に受信することで個別操作の信号の内容を実行することができ、一括操作を行うときには、2つの衛生洗浄装置操作信号は同じ信号であり、衛生洗浄装置20は2つの衛生洗浄装置操作信号のうちの一つを受信することで一括操作の信号の内容を実行することができ、どちらとも受信できる範囲がどちらかを受信できる範囲よりも狭くなっている。つまり、一括操作の際には複数信号受信可能範囲A及び単体信号受信可能範囲Bの両方の範囲で信号を受信でき、個別操作の際には複数信号受信可能範囲Aだけで信号を受信できる。これによって、一括操作信号に対して個別操作信号の送信範囲を狭くする機能を実現している。
2つの異なる信号は、携帯リモコン6の個別操作の信号を分割した個別操作分割信号として、2つの信号を両方とも受信することによって、個別操作の信号を完成させることが可能となることなどで構成できる。
前述したように、トイレブースにおいては個別操作信号の送信範囲を確実に狭くする必要がある。このときに、第5の実施形態の携帯リモコン6によって個別操作信号の送信範囲を狭くすることで、信号強度を調節する必要がなく、確実に個別操作ができ、誤作動不安を払拭することができると共に機械的な手段も不要となる。また、信号強度を維持したままで個別操作と一括操作が可能となり、強い信号での個別操作や信号強度を変える必要なく個別操作と一括操作を実現することも可能である。なお、2つの衛生洗浄装置操作信号送信LED660を備える構成を例示したが、3つ以上の衛生洗浄装置操作信号送信LED660によって構成されても良い。
なお、第4及び第5の実施形態では、衛生洗浄装置操作信号送信LED660によって信号を送信する例を示したが、電波等で信号を送信しても良い。
図11は携帯リモコン6からの指示を転送する構成の概略図である。一括操作手段で複数の衛生洗浄装置20の設定変更を行った際に、携帯リモコン6は一括操作のための信号を送信する。それぞれの衛生洗浄装置20は携帯リモコン6からの信号を受け取ると、各個別トイレブースPTBのランプ8を点灯させ、他の衛生洗浄装置20に対して携帯リモコン6からの指示を転送する。その指示を受け取った衛生洗浄装置20はランプ8を点灯し、再度指示を転送する。このようにして受信不良状態防止手段を実現する。
衛生洗浄装置20を一括操作する際にトイレブース特有の課題が生じた。管理者が携帯リモコン6によって一括操作を行う際に、個別トイレブースPTBの壁などの遮蔽物が多いために、携帯リモコン6からの信号が届かないおそれがある。備え付けリモコン4であれば、備え付けリモコン4の位置やどの方向に向かって送信するかが固定されているため遮蔽物を避けて送信することなどが可能であるが、携帯リモコン6は位置や送信方向が決まっていないためにため信号が届かないおそれがある。さらに、目視できないため衛生洗浄装置20を本当に設定できているか、等について不安に感じてしまうこともある。管理者がこれらのことによって不安を感じたときに、例えば、不安感を減らそうと一つ一つの衛生洗浄装置20に近づいて確認などを行うと、一括で操作することの利点が減ってしまう。本実施の形態の携帯リモコン6によれば、例えば、トイレブースの衛生洗浄装置20は隣り合っていたり、正面の位置にあることが多く、そのように近接した衛生洗浄装置20が携帯リモコン6からの指示を最低でも隣や正面の衛生洗浄装置20に転送すれば、確実に携帯リモコン6の指示を届かせることができる。それを更に隣や正面の衛生洗浄装置20に転送することで、トイレブースという環境であっても確実に一括操作を行うことができる。また、衛生洗浄装置20は位置が固定されていることもあり、送信方向などを工夫することも可能である。これによって、管理者がわざわざ個別ブースPTB内に入って確認しなくても良いため管理性が飛躍的に向上するだけでなく、管理者が本当に衛生洗浄装置20を設定できているか不安に感じることを確実に抑制できる。このように、本実施の形態の携帯リモコン6は、トイレブースという特殊な環境下における携帯リモコン6でも安心して一括操作ができるという特有の効果を奏するものである。
なお、衛生洗浄装置20の行った動作を備え付けリモコン4が行っても、衛生洗浄装置20と備え付けリモコン4の両方が行っても良い。また、転送を長時間繰り返し続けることを防止するような構成を備えても良い。通知の方法についてもランプ8ではなくトイレブースに専用のモニタを設けての通知でも良く、スマートフォンからの通知であっても良い。他にも、前述したように、衛生洗浄装置20に音声スピーカーを設け、その音声スピーカーから出る音で通知しても良く、また、携帯リモコン6に通知機能を設け、携帯リモコン6にいくつの衛生洗浄装置20が設定変更されたかを通知しても良い。
図12は携帯リモコン6の送信回数の制御フロー図である。個別操作手段に対して一括操作手段の送信回数が多くなるように構成されている。
携帯リモコン6は一括操作入力手段661が操作されたか否かを判断し、操作されていた場合は信号を4回送信して、処理を終了する。一括操作入力手段661が操作されていない場合、個別操作入力手段662が操作されたか否かを判断し、操作されていた場合は信号を2回送信して、処理を終了する。個別操作入力手段662が操作されていなかった場合、スタートS1へと戻る。このようにして受信不良状態防止手段を実現する。
前述したようにトイレブースで一括操作を行う際には、本当に衛生洗浄装置20が設定できているかを不安に感じるという特有の課題がある。本実施形態の携帯リモコン6によって、一括操作手段による信号送信の際は、多くの回数信号を送信するため、受信チャンスが高まる。更に、管理者はトイレブースを移動するため、複数回送信することで受信弊害が多いトイレブースでも確実に複数の衛生洗浄装置20を設定変更でき、管理者の不安を払拭できる。
なお、本実施の形態では一括操作では4回、個別操作では2回の送信を行うが、一括操作2回と個別操作1回でも良く、個別操作手段に対して一括操作手段の送信回数が多くなれば良い。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ装置本体2、備え付けリモコン4、携帯リモコン6などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。 また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 ・・・ トイレ装置
2 ・・・ トイレ装置本体
4 ・・・ 備え付けリモコン
6 ・・・ 携帯リモコン
8 ・・・ ランプ
10 ・・・ 洋風腰掛便器(便器)
12 ・・・ ボウル部
14 ・・・ 便器上部
20 ・・・ 衛生洗浄装置
22 ・・・ ケーシング
24 ・・・ 便座
26 ・・・ 便蓋
28 ・・・ ノズル
60 ・・・ 操作パネル
80 ・・・ 実行動作設定変更画面
200 ・・・ 受信装置
210 ・・・ 受信部
212 ・・・ CPU
214 ・・・ 備え付け信号用記憶手段
216 ・・・ 標準化共通信号用記憶手段
218 ・・・ リレー通信送信手段
220 ・・・ ノズルモーター
222 ・・・ 脱臭モーター
224 ・・・ 便座モーター
610 ・・・ 運転ボタン
612 ・・・ 掃除モードボタン
614 ・・・ ノズルそうじボタン
616 ・・・ 節電ボタン
618 ・・・ 春ボタン
620 ・・・ 夏ボタン
622 ・・・ 秋ボタン
624 ・・・ 冬ボタン
626 ・・・ 便座温度上昇ボタン
628 ・・・ 便座温度下降ボタン
630 ・・・ 吐水温度上昇ボタン
632 ・・・ 吐水温度下降ボタン
634 ・・・ ボウル洗浄ボタン
636 ・・・ 脱臭ボタン
640 ・・・ 便座温度調節ボタン高
642 ・・・ 便座温度調節ボタン中
644 ・・・ 便座温度調節ボタン低
646 ・・・ 吐水温度調節ボタン高
648 ・・・ 吐水温度調節ボタン中
650 ・・・ 吐水温度調節ボタン低
652 ・・・ ロック機能
660 ・・・ 衛生洗浄装置操作信号送信LED
661 ・・・ 一括操作入力手段
662 ・・・ 個別操作入力手段
810 ・・・ 掃除モード設定エリア
812 ・・・ 春モード設定エリア
814 ・・・ 夏モード設定エリア
816 ・・・ 秋モード設定エリア
818 ・・・ 冬モード設定エリア
820 ・・・ 決定ボタン
822 ・・・ 戻るボタン
900 ・・・ 送信範囲制限カバー
910 ・・・ 信号強度減衰フィルタ
920 ・・・ 一括操作誤操作防止部

Claims (5)

  1. 個別トイレブースが連設されたトイレブースにおいて、
    前記個別トイレブースは、便器と、前記便器に固定された衛生洗浄装置と、前記衛生洗浄装置を操作する備え付けリモコンと、
    前記衛生洗浄装置を遠隔操作可能な携帯式の携帯リモコンと、を備え、
    前記携帯リモコンは、
    前記衛生洗浄装置を個別に操作する個別操作手段と、
    トイレブース内の複数の前記衛生洗浄装置に対して前記携帯リモコンを操作することで、複数の前記衛生洗浄装置を一括で同じ設定に変更できる一括操作手段と、
    前記個別操作手段による操作入力が可能な個別操作入力手段と、
    前記一括操作手段による操作入力が可能な一括操作入力手段と、
    前記一括操作手段で前記衛生洗浄装置が設定変更できていない状態となったままになることを防止する受信不良状態防止手段とを備えることを特徴とするトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置。
  2. 前記受信不良状態防止手段は、前記携帯リモコンからの信号を前記衛生洗浄装置が受信したことを通知することを特徴とした請求項1に記載のトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置。
  3. 前記受信不良状態防止手段は、前記携帯リモコンからの信号を前記衛生洗浄装置が受信した際に、他の前記衛生洗浄装置に前記携帯リモコンからの指示を転送することを特徴とした請求項1に記載のトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置。
  4. 前記受信不良状態防止手段は、前記個別操作手段に対して前記一括操作手段は、送信信号の送信回数が多くなるよう構成されたことを特徴とした請求項1に記載のトイレ管理者用携帯リモコンを備えたトイレ装置。
  5. 個別トイレブースが連設されたトイレブースにおいて、
    前記個別トイレブースは、便器と、前記便器に固定された衛生洗浄装置と、前記衛生洗浄装置を操作する備え付けリモコンと、
    前記衛生洗浄装置を遠隔操作可能な携帯式の携帯リモコンと、を備え、
    前記携帯リモコンは、
    前記衛生洗浄装置を個別に操作する個別操作手段と、
    トイレブース内の複数の前記衛生洗浄装置に対して前記携帯リモコンを操作することで、複数の前記衛生洗浄装置を一括で同じ設定に変更できる一括操作手段と、
    前記個別操作手段による操作入力が可能な個別操作入力手段と、
    前記一括操作手段による操作入力が可能な一括操作入力手段と、
    前記一括操作手段で前記衛生洗浄装置が設定変更できていない状態となったままになることを防止する受信不良状態防止手段とを備えることを特徴とするトイレ管理者用携帯リモコン。
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