JP2019169939A - 撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019169939A
JP2019169939A JP2019021124A JP2019021124A JP2019169939A JP 2019169939 A JP2019169939 A JP 2019169939A JP 2019021124 A JP2019021124 A JP 2019021124A JP 2019021124 A JP2019021124 A JP 2019021124A JP 2019169939 A JP2019169939 A JP 2019169939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
image data
image
value
corrected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2019021124A
Other languages
English (en)
Inventor
寺内 正和
Masakazu Terauchi
正和 寺内
広靖 上原
Hiroyasu Uehara
広靖 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to US16/356,222 priority Critical patent/US10923516B2/en
Publication of JP2019169939A publication Critical patent/JP2019169939A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)

Abstract

【課題】高品質な画像データを得ることができる撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供する。【解決手段】画像処理装置(20)は、入力手段(21)と、画素特定手段(22)と、補正手段(23)とを有している。入力手段(21)には、第1の画像データと第2の画像データが入力する。画素特定手段(22)は、第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する第2の画像データに含まれる第2の画素を特定する。補正手段(23)は、第2の画素の値を用いて第1の画素の値を補正する。【選択図】図5

Description

本発明は、撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
撮像素子には数十万〜数千万の画素が配列されるが、素子を形成する物質の結晶欠陥やダストなどの影響により、画素として出力すべき信号を発生しない画素が含まれる。例えば画像センサのある画素に欠陥がある場合には、画像センサが出力する画像の画素のうちの、欠陥がある画素の画素値が、本来の値とは異なる値となり、不自然な画像が得られることがある。
カメラにおいて、画素の欠陥に起因して、不自然な画像が得られることを防止するためには、欠陥がある欠陥画素を検出し、欠陥画素の本来の画素に近づけるように画素を復元する場合がある。
特許文献1には、固定パターン雑音を固体撮像装置があらかじめ記憶し、温度検出手段によって固定パターン雑音を減算する固体撮像装置が開示されている。また、特許文献1には、温度をパラメータとする固定パターン雑音をメモリ手段に記憶しておき、温度検出手段が検出した温度情報に応じた固定パターン雑音を読み出すことにより、温度変化に応じた固定パターン雑音を固体撮像素子の出力ビデオ信号から除くようにした固体撮像装置が開示されている。
また、画素補間方法として、撮影画像の欠陥画素を検出し、撮影画像の欠陥画素の周辺画素の情報をもとに、補正後の画素値を求める構成が知られている。非特許文献1によると、補間画素値に一番近い参照画素を補間画素値とする最近接内挿法(nearest neighbor interpolation)、補間画素の周囲の4点の画素値を用いて距離に応じた重み付け加算を行って補間画素値を算出するバイリニア補間法(bi-linear interpolation)、補間画素の周囲の16点の画素値を用いて距離に応じた重み付けを行って補間画素値を算出するキュービック補間法(cubic convolution)等がある。
特開平01−147973号公報
「新編画像解析ハンドブック」、監修:高木幹雄・下田陽久、発行:東京大学出版会、2004年9月10日
しかしながら、上記従来の画素補間(画素補正)の技術では、欠陥画素の復元の精度が不十分であるという問題があった。例えば、ある画像に欠陥画素が存在する場合、周辺の平坦な部分では画素補間の出力は大きな問題にならないが、周辺の複雑な部分では画素補間の出力にずれが発生してエラーとして画像に現れてしまう。また、ある画像に欠陥画素が存在する場合、周辺画素に欠陥画素が含まれる可能性が高くなるので、その点においても、欠陥画素の復元精度が低下しがちである。
一方、出願人は、イメージセンサを画素単位(例えば1画素単位)で移動(微小振動)させながら撮影した複数の画像データを合成して合成画像データを得る、いわゆるマルチショット合成と呼ばれる撮影技術の研究開発を進めている。しかし、上記従来の画素補間(画素補正)の技術をマルチショット合成に適用した場合、画像品質の劣化が顕著になってしまう。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、高品質な画像データを得ることができる撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的の1つとする。
本実施形態による撮影装置は、第1の画像データと第2の画像データが入力する入力手段と、前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定する画素特定手段と、前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正する補正手段と、を備えることを特徴としている。
本実施形態による撮影方法は、第1の画像データと第2の画像データが入力するステップと、前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定するステップと、前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正するステップと、を備えることを特徴としている。
本実施形態による撮影プログラムは、第1の画像データと第2の画像データが入力するステップと、前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定するステップと、前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴としている。
本実施形態による画像処理装置は、第1の画像データと第2の画像データが入力する入力手段と、前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定する画素特定手段と、前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正する補正手段と、を備えることを特徴としている。
本実施形態による画像処理装置は、画像データ間の位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出部と、前記位置ずれ量に応じて被補正画像データと補正画像データを選択する選択部と、前記位置ずれ量と前記補正画像データに基づいて被補正画像の欠陥画素を変更する欠陥画素補正部と、を有し、前記位置ずれ量に基づいて前記被補正画像データと前記補正画像データを合成する、ことを特徴としている。
本実施形態による画像処理装置は、画像データ間の位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出部と、複数の画像から前記位置ずれ量に応じて基準画像と合成対象画像を選択し、欠陥画素を含む基準画像データ又は合成対象画像データを被補正画像データとして、前記被補正画像データと前記位置ずれ量に応じて前記複数の画像から補正画像データを選択する選択部と、前記位置ずれ量と前記補正画像データに基づいて被補正画像の欠陥画素を変更する欠陥画素補正部と、を有し、前記位置ずれ量に基づいて前記基準画像と前記合成対象画像を合成する、ことを特徴としている。
本実施形態による画像処理方法は、第1の画像データと第2の画像データが入力するステップと、前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定するステップと、前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正するステップと、を備えることを特徴としている。
本実施形態による画像処理プログラムは、第1の画像データと第2の画像データが入力するステップと、前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定するステップと、前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴としている。
本発明によれば、高品質な画像データを得ることができる撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することができる。
第1実施形態の撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを搭載したカメラユニット付き電子機器の概略構成を示すブロック図である。 マルチショット合成モードの一例を示す概念図である。 画像処理装置(プロセッサ)の内部構成の一例を示す機能ブロック図である。 画素特定手段による位置合わせと着目画素の設定の一例を示す概念図である。 画素特定手段による置換画素及び/又は補正値の取得を示す概念図である。 従来一般の画素補間における置換画素の算出方法を示す概念図である。 第1実施形態の画素補間における置換画素の算出方法を示す概念図である。 置換手段による画素置換を示す概念図である。 イメージセンサを1画素ずつ移動させて撮影した複数の画像データと欠陥画素のコピーを示す概念図である。 イメージセンサを3画素ずつ移動させて撮影した複数の画像データと欠陥画素のコピーを示す概念図である。 第1実施形態のデジタルカメラによる撮影処理を示すフローチャートである。 図11のステップST5の欠陥画素補正処理を示すフローチャートである。 画像処理装置(プロセッサ)の内部構成の他の例を示す機能ブロック図である。 第2実施形態の画像処理装置(プロセッサ)の内部構成を示す機能ブロック図である。 複数の画像を互いに対応する画像領域に分割する場合の一例を示す図である。 第2実施形態による撮影処理の一例を示すフローチャートである。 防振ユニットの構成の一例を示す背面図と断面図である。 防振ユニットの可動ステージを示す背面図である。 X方向用磁石とX駆動用コイルを含むX駆動部を拡大して示す断面図である。 Z方向用磁石とZ駆動用コイルとZ方向用ホール素子を含むZ駆動部を拡大して示す断面図である。 XY平面内の回転方向の像振れによる悪影響の一例を示す図である。 複数の画像を互いに異なるサイズの画像領域に分割する場合の一例を示す図である。
以下、本技術の一実施の形態による欠陥画素の補正方法および補正装置の一例として、撮影装置に使用する欠陥画素の補正方法および補正装置を例示して説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本技術を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
本実施の形態では、欠陥が生じるのは「画像センサの画素」であり、画像センサの画素に欠陥が生じることで、画像センサの欠陥がある画素に相当する、画像センサが出力する「画像の画素」の画素値が、本来の値とは異なる値になる。本明細書等では、説明の便宜上、欠陥が生じた画素を「欠陥画素」と表現し、「画像センサの画素」に欠陥があることを、「画像の画素」に欠陥がある、とも表現する。また、その欠陥画素に対して、補正後の画素値(以降、補正値と表現する)を求めて(データ上で)画素値を置き換えることを、画素情報を補正(復元)する、と表現する。
また、欠陥画素の補正を行う画像データを、被補正画像データと表現することがある。被補正画像データの補正値を求めるために参照する画像データを、補正画像データと表現することがある。被補正画像データと補正画像データの枚数には自由度があり、各1枚以上あればよく、具体的な枚数は問わない。
被補正画像データと補正画像データは、被写体と欠陥画素の位置関係が異なるデータセットである。一例として、マルチショットで4枚連続撮影された最初の1枚を被補正画像データ(後述する第1の画像データ)とした場合、最初の1枚以外の3枚の画像データを補正画像データ(後述する第2の画像データ)とすることが好ましい。
被補正画像データと補正画像データは、被写体と欠陥画素の位置関係がそれぞれ異なるため、被補正画像データでは正しく出力されず欠陥画素となった画素値が、補正画像データでは正しく出力されている可能性が高い。よって被補正画像データにおける欠陥画素の位置情報と、被補正画像データと補正画像データ間の位置のずれ量の情報(画素ずれ量、位置ずれ量)を基に、補正画像データにおける、欠陥画素に対応する位置の画素情報を参照することが可能である。詳細な画素ずれ量の算出方法や補正値の算出方法は後述する。なお、画素の位置情報とは、画像データにおける画素座標の情報を示す。
後述するが、被補正画像データが、ある画像データに対しては補正画像データとして機能する場合もある。画像データと画像は、同じ意味で用いる。
≪第1実施形態≫
図1は、第1実施形態の撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを搭載したカメラユニット付き電子機器1の概略構成を示すブロック図である。第1実施形態の撮影方法、撮影プログラム、画像処理方法及び画像処理プログラムは、電子機器1に内蔵されたコンピュータに所定の処理ステップを実行させることにより実現される。
電子機器1は、例えば、デジタルカメラ、携帯電話、ゲーム機器等の撮影機能を搭載した各種機器とすることができるが、第1実施形態では、電子機器1がデジタルカメラである場合を例示して説明する。あるいは、電子機器1は、撮影機能を搭載することなく、画像の入力を受けて当該画像に画像処理を施すPC等の各種機器とすることもできる。
デジタルカメラ1は、カメラボディCBの内部に、カメラユニット(取得手段)10と、画像処理装置(プロセッサ)20と、メモリ(例えばRAM)30と、記録媒体(例えばUSBメモリ)40と、表示装置(例えばLCD)50と、入力装置60と、センサ70と、防振ユニット80と、CPU(制御手段)90と、これらの各構成要素を直接的又は間接的に接続するバス100とを有している。なお、画像処理装置(プロセッサ)20とCPU90は、同一のハードウェアにより構成されてもよいし、別々のハードウェアにより構成されてもよい。
カメラユニット10は、撮影光学系(図示略)と、イメージセンサ(撮像素子)11(図2)とを有している。撮影光学系による被写体像はイメージセンサ11の受光面上に結像され、マトリックス状に配置された検出色の異なる複数の画素によって電気信号に変換され、画像として画像処理装置20に出力される。画像処理装置20は、カメラユニット10による画像に所定の画像処理を施す。画像処理装置20により画像処理が施された画像は、メモリ30に一時的に記録される。メモリ30に記録された画像は、ユーザの選択・決定に従って、記録媒体40に保存され、表示装置50に表示される。
入力装置60は、例えば、電源スイッチ、レリーズスイッチ、各種機能の選択・設定を実行するためのダイヤルスイッチ、四方向スイッチ、タッチパネル等から構成される。センサ70は、例えば、デジタルカメラ1のボディ本体に加えられる加速度、角速度、角加速度を検出する加速度検出器、角速度検出器、角加速度検出器等から構成される。センサ70による出力は、デジタルカメラ1のボディ本体の振れを示す振れ検出信号として、CPU90に入力される。
防振ユニット80は、カメラユニット10の撮影光学系とイメージセンサ11の少なくとも一方を移動部材(駆動部材)として、当該移動部材を撮影光学系の光軸と異なる方向に(例えば撮影光学系の光軸と直交する平面内で)駆動する。CPU90は、防振ユニット80を駆動制御する。CPU90は、センサ70からデジタルカメラ1のボディ本体の振れを示す振れ検出信号の入力を受けて、防振ユニット80によって移動部材を撮影光学系の光軸と異なる方向に駆動する。これにより、イメージセンサ11における被写体像の結像位置を変位させて、手振れに起因する像振れを補正することができる。なお、防振ユニット80の構成については後に詳細に説明する。
デジタルカメラ1は、防振ユニット80を利用して、カメラユニット10のイメージセンサ11を撮影光学系の光軸と異なる方向に(例えば撮影光学系の光軸と直交する平面内で)微細に移動させながら時系列に複数回の撮影を行い、その画像を1枚に合成(画像の単純な加算ではなくデータ上の画像処理による特殊演算を行っての合成)することで、超高精細(高画質、高精度)な画像を生成する撮影モード(マルチショット合成モード、マルチショット高解像度撮影モード)を搭載している。「マルチショット合成モード」では、1画素あたり1つの色情報のみを取得する従来のベイヤ方式と異なり、1画素毎にRGB各色の情報を得ることで、細部までのディティールや色再現に優れた極めて高精細な画像を描き出すことができる。また、モアレや偽色が発生することが無く、高感度ノイズを低減する効果が得られる。
図2A〜図2Dは、第1実施形態のマルチショット合成モードの一例を示す概念図である。図2A〜図2Dにおいて、イメージセンサ11は、受光面にマトリックス状に所定の画素ピッチで配置された多数の画素を備え、各画素の前面にベイヤ配列のカラーフィルタR、G(Gr、Gb)、Bのいずれかが配置されている。各画素は、前面のカラーフィルタR、G(Gr、Gb)、Bを透過して入射した被写体光線の色を検出、つまり、色成分(特定の波長域)の光を光電変換し、その強さ(輝度)に応じた出力が得られる。より具体的に、図2Aの基準位置で1枚の画像を撮影し、そこから太枠で囲んだ光束領域をイメージセンサ11に対して1画素ピッチだけ下方に相対移動させた図2Bの位置で1枚の画像を撮影し、そこから太枠で囲んだ光束領域をイメージセンサ11に対して1画素ピッチだけ右方に相対移動させた図2Cの位置で1枚の画像を撮影し、そこから太枠で囲んだ光束領域をイメージセンサ11に対して1画素ピッチだけ上方に相対移動させた図2Dの位置で1枚の画像を撮影し、最後に図2Aの基準位置に戻る。このように、光軸直交平面内で、太枠で囲んだ光束領域をイメージセンサ11に対して1画素ピッチの正方形を描くように駆動しながら時系列に撮影した4枚の画像が、RAW画像データとして、画像処理装置20に入力される。画像処理装置20は、イメージセンサ11で時系列に撮影した4枚の画像を合成して合成画像を得る。なお、図2A〜図2Dの例では、光束領域(撮影領域)をイメージセンサ11に対して1画素ピッチで相対移動させているが、4画素でベイヤ配列となっているものでは、奇数画素ピッチで相対移動させればよいので、1画素ピッチに限定されるものではない。例えば、後述する図10では、光束領域(撮影領域)をイメージセンサ11に対して3画素ピッチで相対移動させている。
画像処理装置20は、画像データ(第1の画像データ)に欠陥画素(第1の画素)が含まれている場合に、被欠陥画素を、複数の画像データのうち被欠陥画素を含む画像データ以外の画像データ(第2の画像データ)に基づく置換画素及び/又は置換画素に基づく補正値(第2の画素)を用いて補正する機能を持つ。以下では、この機能に関する画像処理装置20の構成及び作用効果について詳細に説明する。なお、以下では、適宜、複数の画像データとして、マルチショット合成のために取得した4枚の画像データを用いる場合を例示して説明する。
図3は、画像処理装置(プロセッサ)20の内部構成の一例を示す機能ブロック図である。図3に示すように、画像処理装置(プロセッサ)20は、自身を構成するCPUの機能構成要素として、入力手段(画像データ入力部)21と、画素特定手段(欠陥画素検出部、位置ずれ量算出部、置換画素/補正値取得部)22と、補正手段(欠陥画素補正部)23と、合成手段(画像データ合成部)24と、置換手段(像面位相差補正用画素置換部)25とを有している。
入力手段21は、複数の画像データ(マルチショット合成のために取得した4枚の画像データ)が入力する。複数の画像データのいずれかの画像データを「第1の画像データ」とする一方、複数の画像データのその他の画像データを「第2の画像データ」とすることができる。第1の画像データと第2の画像データは、同一のイメージセンサ11から出力することができる。第1の画像データと第2の画像データは、それぞれ異なる像位置関係とすることができる。
画素特定手段22は、入力手段21に入力した第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する第2の画像データに含まれる第2の画素を特定する。
画素特定手段22は、複数の画像データのいずれかの画像データ(第1の画像データ)に含まれる欠陥画素(第1の画素)を検出して、当該欠陥画素の位置情報を求める。画素特定手段22が欠陥画素(第1の画素)を検出して当該欠陥画素の位置情報を求める手法には自由度があり、種々の設計変更が可能である。例えば、画素特定手段22は、イメージセンサ11が撮像した画像(以下、適宜、撮像画像ということがある)の各画素の画素値を、所定の閾値と比較することにより、欠陥画素であるかどうかを判定することができる。その他、撮像時のイメージセンサ11の出力情報によって、撮像時に欠陥画素が存在するかどうかを判定する方法や、撮像装置もしくは撮像素子の製造工程において、撮影された画像に基づいて欠陥画素のアドレスを記録して撮像装置のメモリに保存する方法がある。このように、画像データにおける欠陥画素の位置情報が得られれば良く、その方法は問わない。また、欠陥画素はセンサの特性や製造上の問題により発生したものだけではなく、位相差検出画素(像面位相差画素)のような機能性画素などを含む。
画素特定手段22は、複数の画像データの画素ずれ量(位置ずれ量)、例えば、第1の画像データと第2の画像データの画素ずれ量(位置ずれ量)を算出する。画素特定手段22は、例えば、特許第4760923号公報に開示されているブロックマッチング等の周知技術を用いて、複数の画像データ(例えば第1の画像データと第2の画像データ)の画素ずれ量を確実かつ精密に検出することができる。また画素特定手段22は、センサ70を構成する加速度検出器、角速度検出器、角加速度検出器の少なくとも1つの出力に基づいて、複数の画像データの画素ずれ量を検出することができる。さらに、画素特定手段22は、ブロックマッチング等の、複数の画像データの画素ズレ量を算出する手法と、センサ70を構成する加速度検出器、角速度検出器、角加速度検出器の何れかひとつ以上の出力との組み合わせで複数の画像データの画素ずれ量を検出することができる。また画素特定手段22は、イメージセンサ11の画素出力に基づいて、ピクセル毎又はサブピクセル毎に、複数の画像データ(例えば第1の画像データと第2の画像データ)の画素ずれ量を検出することができる。また画素特定手段22は、イメージセンサ11の画素出力に基づいて、RGBプレーン毎に、複数の画像データ(例えば第1の画像データと第2の画像データ)の画素ずれ量を検出することができる。その際、画素特定手段22は、RGBプレーンのうちの特定のRプレーン、Gプレーン、または、Bプレーンだけを使用してもよいし、使用するプレーンを変動させてもよい。例えば、ある画像データ間の画素ずれ量を検出するときにはGプレーンを使用し、その他の画像データ間の画素ずれ量を検出するときにはRプレーンを使用するといった柔軟な対応が可能である。画素特定手段22は、上述したセンサ70の出力を利用した検出態様とイメージセンサ11の画素出力を利用した検出態様を組み合わせることができる。すなわち、センサ70の出力を利用して画素ずれ量の方向性におおよその見当をつけた後に、イメージセンサ11の画素出力を利用して精密な画素ずれ量を検出することができる。画素特定手段22は、イメージセンサ11の画素出力に画素欠陥または特定用途の画素出力が含まれている場合、従来の欠陥画素の補正手法を用いて一時的に補正して位置ずれ量を検出することが可能である。また、当該特定用途の画素出力を除外するか、低い重み付けを与えて画素ずれ量を検出することができる。特定用途の画素出力とは、例えば、撮影に無関係な位相差検出画素などを含むことができる。
画素特定手段22は、複数の画像データの画素ずれ量と、複数の画像データの欠陥画素の位置情報とに基づいて、いずれかの画像データに欠陥画素が含まれていた場合に当該欠陥画素を置換するための置換画素及び/又は置換画素に基づく補正値を取得する。すなわち、画素特定手段22は、第1の画像データと第2の画像データの画素ずれ量と、第1の画像データにおける第1の画素の位置情報に基づいて、第2の画像データにおける第2の画素の値及び/又は第2の画素に基づく補正値を取得する。置換画素及び/又は補正値は、上記いずれかの画像データ以外のその他の画像データに基づいて取得される。例えば、マルチショット合成のために取得した4枚の画像データのうち1枚目の画像データ(第1の画像データ)に欠陥画素(第1の画素)が含まれていた場合には、残りの3枚の画像データの一部又は全部(第2の画像データ)に基づいて、置換画素及び/又は補正値(第2の画素)が取得される。
画素特定手段22は、複数の画像データの画素ずれ量に応じて、複数の画像データを一致させる位置合わせを実行する。画素特定手段22は、位置合わせ後の複数の画像データの共通位置に着目画素を設定する。例えば、画素特定手段22は、第1の画像データと第2の画像データの位置ずれ量(画素ずれ量)に応じて、第1の画像データと第2の画像データの画素位置を一致させ、第1の画像データと第2の画像データの共通位置に着目画素を設定する。
ここで、位置合わせとは、複数の画像データに対して、画像データ間の位置ずれ量を差し引く挙動である。つまり、複数の画像データにおける画素位置を一致させて、共通する着目画素の位置情報を求めている。着目画素は複数の画像データ間で対応関係にあり、着目画素は各画像データにおける位置情報は異なるが、被写体の同じ位置を指している。
図4は、画素特定手段22による位置合わせと着目画素の設定の一例を示す概念図である。連続撮影された2枚の画像データにおいて、1枚を被補正画像データ、撮像装置を右上に1画素分(X方向とY方向に各1画素分)移動して撮像した画像データを補正画像データとする。被補正画像データの欠陥画素がX1(0,0)に発現した場合、被補正画像データと補正画像データの位置ずれ量は(+1、+1)であるから、欠陥画素に対応する補正画像データの位置情報は、X2(1,1)である。このとき、補正画像データにおける欠陥画素は画素座標(0,0)である。つまり、被補正画像データの画素座標(0,0)の画素X1を着目画素とする場合、補正画像データの着目画素は画素座標(1,1)の画素X2である。
図5は、画素特定手段22による置換画素及び/又は補正値の取得を示す概念図である。図5は、マルチショット合成のために取得した4枚の画像データの位置合わせ状態を例示しており、各画像データを3×3の9画素で描くとともに、各画像の中心画素を着目画素としている。図5において、1枚目の画像データの着目画素はR00であり、2枚目の画像データの着目画素はG12であり、3枚目の画像データの着目画素はG22であり、4枚目の画像データの着目画素はB30である。なお、マルチショット合成のような高解像度化のための合成後の各画素値は、R=R00、G=(G12+G22)/2、B=B30でそれぞれ表される。
画素特定手段22は、複数の画像データのいずれかの画像データの着目画素が欠陥画素である場合、複数の画像データのその他の画像データの着目画素及び/又は着目画素以外の画素に基づいて、その他の画像データの置換画素及び/又は置換画素に基づく補正値を取得する。例えば、画素特定手段22は、第1の画像データの着目画素が第1の画素である場合、第2の画像データの着目画素及び/又は着目画素以外の画素に基づいて、第2の画像データにおける第2の画素の値及び/又は第2の画素に基づく補正値を取得し、第1の画素を第2の画素の値及び/又は前記補正値で補正する。
図5において、1枚目の画像データの着目画素R00が欠陥画素である場合は、1枚目の画像データが被補正画像データ(第1の画像データ)で、2枚目〜4枚目の画像データが補正画像データ(第2の画像データ)となる。置換画素及び/又は補正値であるRは、次の式によって求められる。
R=(2R10+2R11+2R20+2R21+R30+R31+R32+R33)/12
図5において、2枚目の画像データの着目画素G12が欠陥画素である場合は、2枚目の画像データが被補正画像データ(第1の画像データ)で、3枚目の画像データが補正画像データ(第2の画像データ)となる。置換画素及び/又は補正値であるGは、次の式によって求められる。
G=G22
図5において、3枚目の画像データの着目画素G22が欠陥画素である場合は、3枚目の画像データが被補正画像データ(第1の画像データ)で、2枚目の画像データが補正画像データ(第2の画像データ)となる。置換画素及び/又は補正値であるGは、次の式によって求められる。
G=G12
図5において、4枚目の画像データの着目画素B30が欠陥画素である場合は、4枚目の画像データが被補正画像データ(第1の画像データ)で、1枚目〜3枚目の画像データが補正画像データ(第2の画像データ)となる。置換画素及び/又は補正値であるBは、次の式によって求められる。
B=(B00+B01+B02+B03+2B10+2B11+2B20+2B21)/12
画素特定手段22は、2枚目の画像データの着目画素G12が欠陥画素である場合は、3枚目の画像データの着目画素G22を置換画素及び/又は補正値として抽出する。また、画素特定手段22は、3枚目の画像データの着目画素G22が欠陥画素である場合は、2枚目の画像データの着目画素G12を置換画素及び/又は補正値として抽出する。このように、いずれかの画像データの着目画素が欠陥画素である場合に、その他の画像データの着目画素を置換画素及び/又は補正値として抽出することで、CPU演算量を削減しつつ、高精度な置換画素及び/又は補正値を得ることができる。別言すると、画素特定手段22は、第1の画像データの着目画素が第1の画素である場合、第2の画像データの着目画素を第2の画素の値及び/又は補正値として抽出することができる。
画素特定手段22は、1枚目の画像データの着目画素R00が欠陥画素である場合は、2枚目〜4枚目の画像データにおいて着目画素に隣接する画素群に基づいて、置換画素及び/又は補正値を算出する。画素特定手段22は、4枚目の画像データの着目画素B30が欠陥画素である場合は、1枚目〜3枚目の画像データにおいて着目画素に隣接する画素群に基づいて、置換画素及び/又は補正値を算出する。このように、いずれかの画像データの着目画素が欠陥画素である場合に、その他の画像データにおいて着目画素に隣接する画素群に基づいて置換画素及び/又は補正値を算出することで、CPU演算量を削減しつつ、高精度な置換画素及び/又は補正値を得ることができる。別言すると、画素特定手段22は、第1の画像データの着目画素が第1の画素である場合、第2の画像データにおいて着目画素に隣接する画素群に基づいて第2の画素の値及び/又は補正値を算出することができる。
図6は、従来一般の画素補間(画素補正)における置換画素の算出方法を示す概念図である。すなわち、ある1枚の画像データに欠陥画素がある場合、当該1枚の画像データの同色のその他の画素に基づいて置換画素を算出し、当該置換画素によって欠陥画素を補正する。図6では、1枚の画像データを5×5の25画素で描いており、中心画素であるX(Rの欠陥画素と推定される)の置換画素は、次の式によって求められる。
X=(R+2R+R+2R+2R+R+2R+R)/12
撮像素子に含まれるベイヤ型原色フィルタを用いたイメージセンサは、赤色(R)、緑色(G(Gr,Gb))および青色(B)フィルタの集合体であり、垂直方向・水平方向とも1画素おきに同色のフィルタが配置される。従って、図6に示すように、従来一般の画素補間では、欠陥画素に隣接せずに当該欠陥画素から離れた(遠い)位置にある同色の画素を参照して置換画素を算出することになり、偽解像や偽色、モアレ等の補正エラーが発生しやすいという問題がある。
これに対し、第1実施形態では、図7に示すように、欠陥画素を有する画像データと別の画像データを参照することにより、欠陥画素を取り囲むように隣接する同色の画素を集合させて、置換画素及び/又は補正値を算出している。このため、偽解像や偽色、モアレ等の補正エラーを防止して、信頼性の高い置換画素及び/又は補正値を取得することが可能になる。
なお、図6に示す従来一般の画素補間を行った後に、図7に示す第1実施形態の画素補間を行うことも可能である。また、他の画像データで参照する範囲(以降、参照範囲もしくは参照領域とする)に欠陥画素がある(画素シフト後の参照範囲に欠陥画素が含まれる)場合は、当該欠陥画素を使わないで置換画素及び/又は補正値を算出することも可能である。なお、参照範囲(参照領域)は、適宜設定することが出来る。
ここで述べた画素特定手段22による置換画素及び/又は補正値の取得手法はあくまで一例にすぎない。この補正手法によらず、ほかにも一番近い画素へとの置き換えや周囲の出力の方向差、他色との比率など従来の高性能な画素欠陥補正や画素補間などの手法を用いたり、併用することなども可能である。すなわち、ある画像データに欠陥画素が含まれている場合に、その他の画像データに基づいて置換画素及び/又は補正値を取得する限りにおいて、置換画素及び/又は補正値の取得手法には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
補正手段23は、画素特定手段22が取得した置換画素及び/又は補正値によって、画素特定手段22が検出した画像データの欠陥画素を補正する。すなわち、補正手段23は、置換画素及び/又は補正値(第2の画素の値)を用いて第1の画素の値を補正する。これにより、欠陥画素が高精度に復元された画像データを得ることができる。例えば、マルチショット合成のために取得した4枚の画像データの欠陥画素を高精度に復元して、優れた画像品質の合成画像を得ることが可能になる。
合成手段24は、補正手段23によって必要に応じて欠陥画素が補正された複数の画像データを合成することで、合成画像データを取得する。すなわち、合成手段24は、イメージセンサ11を画素単位(例えば1画素単位)で移動(微小振動)させながら撮影した複数の画像データを合成して合成画像データを得る、いわゆるマルチショット合成を実行する。合成手段24による合成画像データは、元となる画像データ(例えば第1、第2の画像データ)の欠陥画素が良好に補正されていることにより、極めて高品質(高品位)とすることができる。
置換手段25は、複数の画像データのうちのいずれかの画像データにRGBの一色に対応する像面位相差補正用画素が設定されている場合において、イメージセンサ11の画素単位の相対移動に従って、当該像面位相差補正用画素の元位置に同一色の別の画素が相対移動してきたとき、当該同一色の別の画素による置換を実行する。つまり置換手段25は、第1の画像データ及び/又は第2の画像データにRGBの一色に対応する像面位相差補正用画素が設定されている場合において、像面位相差補正用画素の元位置に同一色の別の画素が相対移動するとき、別の画素による置換を実行する。
図8は、置換手段25による画素置換を示す概念図である。図8において、1枚目の画像データ(被補正画像データ、第1の画像データ)と2枚目〜4枚目の画像データ(補正画像データ、第2の画像データ)に像面位相差補正用画素ZA、ZBが設定されている。1枚目の画像データ(被補正画像データ、第1の画像データ)において、像面位相差補正用画素ZA、ZBはRGBのうちのG色に対応している。そして、3枚目の画像データ(補正画像データ、第2の画像データ)において、像面位相差補正用画素ZA、ZBの元位置にG色の別の画素が相対移動してきたとき、当該G色の別の画素による置換が実行される。
第1実施形態のデジタルカメラ1では、被写体光束に対してイメージセンサ11の撮像面を画素単位で相対移動させながら撮影を行うことで、複数の画像データを取得している。すなわち、カメラユニット10とイメージセンサ11が、被写体光束に対してイメージセンサ11の撮像面を画素単位で相対移動させながら第1の画像データと第2の画像データを取得する「取得手段」として機能する。しかし、上記相対移動の画素単位のサイズが不適切である場合、基準画素及び該基準画素の周囲に位置する参照領域に複数の欠陥画素が存在する(欠陥画素を周辺にコピーする)ことになり、欠陥画素を高精度に復元することが難しくなってしまうおそれがある。
図9は、イメージセンサ11を1画素ずつ移動させて撮影した複数の画像データと欠陥画素のコピーを示す概念図である。1枚目の画像データを被補正画像データとする。2枚目の画像データは、イメージセンサ11を上に1画素分移動させて撮影した補正画像データである。3枚目の画像データは、イメージセンサ11を更に左に1画素分移動させて撮影した補正画像データである。4枚目の画像データは、イメージセンサ11を更に下に1画素分移動させて撮影した補正画像データである。これら4枚の画像データが補正処理を行うために画像処理装置20に入力した場合、基準画素(欠陥画素)周辺の参照範囲には多く(基準画素を含む4つ)の欠陥画素が含まれるため、置換画素/補正値が正しく算出されず、欠陥画素を高精度に復元することが難しくなってしまうおそれがある。
そこで、デジタルカメラ1のCPU(制御手段)90は、複数の画像データにおいて、基準画素及び該基準画素の周囲に位置する参照領域に複数の欠陥画素が存在しないように、イメージセンサ11を相対移動させるための画素単位のサイズを制御する。具体的には、デジタルカメラ1のCPU(制御手段)90は、第1の画像データと第2の画像データにおいて、基準画素及び基準画素の周囲に位置する参照領域に複数の欠陥画素が存在しないように、画素単位のサイズを制御する。例えば、図10に示すように、イメージセンサ11を相対移動させるための画素単位のサイズを3画素ピッチに制御することができる。図10では、1枚目〜4枚目の画像データを重畳した基準画素(欠陥画素)周辺の参照範囲には、単一の欠陥画素しか含まれていない(欠陥画素が参照領域にコピーされることがない)。このため、置換画素/補正値を正しく算出して、欠陥画素を高精度に復元することが可能になる。
なお、図10の例では、イメージセンサ11を相対移動させるための画素単位のサイズを3画素ピッチに制御したが、画素単位のサイズをどのように制御するかについては自由度があり、種々の設計変更が可能である。すなわち、複数の画像データにおいて、基準画素及び該基準画素の周囲に位置する参照領域に複数の欠陥画素が存在しない限りにおいて、例えば、イメージセンサ11の参照範囲や画素サイズ、移動周期等に応じて、相対移動のための画素単位のサイズを適宜変更することができる。
上記の説明では、イメージセンサ11の画素として、欠陥画素の検出とその補正に使用される「着目画素」、及び、複数の欠陥画素が存在しないようにイメージセンサ11を駆動制御するために使用される「基準画素」を挙げている。「着目画素」と「基準画素」は別々の技術思想に基づく概念であり、同一の画素となる場合もあるし、別々の画素となる場合もある。
図11は、第1実施形態のデジタルカメラ1による撮影処理を示すフローチャートである。
ステップST1では、通常撮影(1枚撮影)であるか、マルチショット合成であるかを判定する。通常撮影(1枚撮影)である場合はステップST2に進み、マルチショット合成である場合はステップST4に進む。
ステップST2では、通常撮影(1枚撮影)を実行して1枚の画像データを取得する。
ステップST3では、ステップST2で取得した1枚の画像データの欠陥画素補正処理を実行する。すなわち、1枚の画像データに欠陥画素があるか否かを判定し、欠陥画素がある場合には、当該1枚の画像データの同色のその他の画素に基づいて置換画素を算出し、当該置換画素によって欠陥画素を補正する(図6参照)。なお、通常撮影で1枚の画像データを取得した場合であっても、データストレージや撮影されたデータの中に、補正画像データとして使用できる画像データ(その他の画像データ)が存在する場合は、本実施の形態の他の画像データの画素に基づく欠陥画素補正処理を行ってもよい。
ステップST4では、被写体光束に対してイメージセンサ11の撮像面を画素単位で相対移動させながら複数回(例えば4回)の撮影を行うことにより、複数枚(例えば4枚)の画像データを取得する。
ステップST5では、ステップST4で取得した複数枚(4枚)の画像データの欠陥画素補正処理を実行する。この欠陥画素補正処理については、サブルーチンとして後に詳細に説明する。
ステップST6では、欠陥画素補正処理の実行後の複数枚(4枚)の画像データを合成して高解像度画像を得る。
なお、第1実施形態の欠陥画素補正処理に注目したとき、ステップST6の画像合成ステップは必須の処理ステップではなく、これを省略することが可能である。
図12は、図11のステップST5の欠陥画素補正処理を示すフローチャートである。
ステップST51では、ステップST4で取得した複数枚(4枚)の画像データが画像処理装置20の入力手段21に入力する。画像処理装置20の入力手段21に入力する複数の画像データは、第1実施形態のようにカメラユニット10によって撮影されたものであってもよいし、指定のフォルダ、クラウドストレージ、動画等といった記録済みの画像群が存在する中から選択・抽出されたものであってもよい。あるいは、画像処理装置20の入力手段21に入力する複数の画像データは、防振ユニット80を利用することなく(イメージセンサ11の能動的に動かすのではなく)、撮影者の手振れ(揺らぎ)によるショット毎の画像のずれを利用して行う、所謂「手振れ利用マルチショット合成」により得られたものであってもよい。
ステップST52では、複数枚(4枚)の画像データの画素ずれ量(位置ずれ量)を算出する。
ステップST53では、ステップST52で算出した画素ずれ量に応じて、複数枚(4枚)の画像データの画素位置を一致させる位置合わせ演算処理を実行する。この位置合わせ演算処理は、実際に画像データを重ね合わせる必要はなく、仮に画像データを重ね合わせた場合の演算を行えばよい。
ステップST54では、複数枚(4枚)の画像データの共通位置に着目画素を設定する。
ステップST55では、複数枚(4枚)の画像データのいずれかの画像データの着目画素が欠陥画素であるか否かを判定する。着目画素に欠陥画素が存在しない場合(ステップST55:No)には、欠陥画素補正処理を終了してリターンする。着目画素に欠陥画素が存在する場合(ステップST55:Yes)には、ステップST56に進む。
ステップST56では、欠陥画素が存在するいずれかの画像データ以外のその他の画像データの着目画素及び/又は着目画素以外の画素に基づいて、欠陥画素を補正するための置換画素及び/又は補正値を取得する。
ステップST57では、ステップST56で取得した置換画素及び/又は補正値により、いずれかの画像データの欠陥画素を補正する。
なお、図12のフローチャートのステップST51とステップST52の間に、画像処理装置20に入力した複数の画像データが第1実施形態の欠陥画素補正処理に適しているか否かを判定するマッチング処理を割り込ませてもよい。また、図12のフローチャートのステップST53とステップST54の間に、複数の画像データの画素ずれ量に応じて該複数の画像データの一部を選択(選別)する選択処理(選別処理)を割り込ませてもよい。マッチング処理と選択処理を実行するか否かは、複数の画像データの枚数や撮影環境等に応じて柔軟に切り替えることができる。
また、画像や画素を読み出す際に、逐次位置あわせ演算処理を行うことも可能であるが、複数の画像間では読み出す画像によって位置あわせは変化しないため、複数の画像が入力された直後に位置あわせ演算処理を行うことで、計算量を減らすことができる。そして、欠陥画素の補正(被補正画像データへの欠陥画素データの書き込み)を行うタイミングは、全ての画像に対する補正値を計算した後や、いずれかの画像データにおいて、全ての欠陥画素の補正値を算出した後に適宜行ってもよい。
ここで、画像の合成を行う場合、欠陥画素の補正値を抽出する際の適切な位置ずれ量を判断する基準と、合成対象画像の選択をする際の適切な位置ずれ量を判断する基準とは、互いに異なっていてもよい。つまり、合成対象画像と補正画像(補正値を抽出する画像)は、必ずしも同一でなくてもよい。複数の画像の中によりふさわしい合成対象画像があったり、合成対象画像としては位置ずれ量が不適格だが補正値の抽出としては適当な画像があったりする場合、その画像と位置ずれ量を用いて補正値の抽出を行い、合成対象画像としてもっとも効果的なものと位置ずれ量とを用いて画像合成を実行することができる。
また、被補正画像データを合成処理する際に、欠陥画素の補正に用いた補正画像とは異なる画像を合成対象画像とすることにより、更なる高解像画像を得ることも可能である。具体的には、複数の画像からなるデータセットを複数セット用意して、各データセットにおいて、欠陥画素を補正したい1枚の画像を被補正画像として設定し、それ以外の画像を補正画像として欠陥画素を補正することができる。各データセットで同様に補正された複数の被補正画像データ同士を合成することにより、高解像画像を得ることができる。この場合、複数の被補正画像同士が、基準画像又は合成対象画像として機能するような画像である必要があるが、合成対象画像として抽出可能な画像を多く有する場合(例えば連写撮影など)には、効果的である。
このように第1実施形態の撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムでは、入力手段21に、第1の画像データと第2の画像データが入力し、画素特定手段22が、第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する第2の画像データに含まれる第2の画素を特定し、補正手段23が、第2の画素の値を用いて第1の画素の値を補正する。これにより、高品質な画像データを得ることができる。とりわけ、マルチショット合成を行う場合に高品質な合成画像データを得ることができる。
従来一般の欠陥画素補正技術は、欠陥画素に置き換わる画素を有していないが、第1実施形態では、例えばマルチショット合成のための複数回の撮影を行っていて、且つ、被写体と画素の位置関係がそれぞれ異なる複数の画像データが得られている。そのため、ある画像データの欠陥画素の補正を行う場合に、その対になるその他の画像データの正常画素からの出力により置換画素及び/又は補正値を求めて、欠陥画素を補正することにより、欠陥画素を高精度に復元することができる。また入力した複数枚の画像データの中で、補正画像データと被補正画像データを変えて各画像データに対して欠陥画素の補正を行うことが出来るため、撮影された複数の画像データの欠陥画素が高精度に復元され、マルチショット合成を行う際にもより高精度な合成画像を得ることが出来る。
図13は、画像処理装置(プロセッサ)20の内部構成の他の例を示す機能ブロック図である。図13の機能ブロック図は、図3の機能ブロック図を別の観点から見た機能ブロック図と捉えることもできる。
図13に示すように、画像処理装置(プロセッサ)20は、位置ずれ量検出部26Aと、選択部26Bと、欠陥画素補正部26Cとを有している。
位置ずれ量検出部26Aは、画像データ間(例えば、第1、第2の画像データ間)の位置ずれ量を検出する。
選択部26Bは、位置ずれ量検出部26Aが検出した位置ずれ量に応じて、被補正画像データと補正画像データを選択する。あるいは、選択部26Bは、複数の画像から位置ずれ量検出部26Aが検出した位置ずれ量に応じて基準画像と合成対象画像を選択し、欠陥画素を含む基準画像データ又は合成対象画像データを被補正画像データとして、被補正画像データと位置ずれ量に応じて複数の画像から補正画像データを選択する。
欠陥画素補正部26Cは、位置ずれ量検出部26Aが検出した位置ずれ量と、選択部26Bが選択した補正画像データに基づいて、被補正画像の欠陥画素を変更する。
そして、位置ずれ量検出部26Aが検出した位置ずれ量に基づいて、被補正画像データと補正画像データを合成することができる。あるいは、位置ずれ量検出部26Aが検出した位置ずれ量に基づいて、基準画像と合成対象画像を合成することができる。
このように、複数の画像間で位置ずれ量を計算し、該位置ずれ量に基づいて、合成対象画像と基準画像を選択する。合成対象画像と基準画像の少なくとも一方に欠陥画素がある場合、該画像(つまり被補正画像)の欠陥画素を補正するため、位置ずれ量に応じて補正画像を選択する。この場合、補正画像は、必ずしも、合成対象画像や基準画像でなくてもよい。
≪第2実施形態≫
図14〜図16を参照して第2実施形態について説明する。第1実施形態と重複する内容については説明を省略する。
図14に示すように、画像処理装置(プロセッサ)20は、入力手段21と画素特定手段22と補正手段23と合成手段24と置換手段25に加え、分割手段27を有している。
分割手段27は、複数の画像を互いに対応する画像領域に分割する。図15A〜図15Dは複数の画像を互いに対応する画像領域に分割する場合の一例を示す図である。図15Aでは、第1の画像が縦横同サイズのマトリクス状の画像領域1−1、1−2、・・・、1−Nに分割されている。図15Bでは、第2の画像が縦横同サイズのマトリクス状の画像領域2−1、2−2、・・・、2−Nに分割されている。図15Cでは、第3の画像が縦横同サイズのマトリクス状の画像領域3−1、3−2、・・・、3−Nに分割されている。図15Dでは、第4の画像が縦横同サイズのマトリクス状の画像領域4−1、4−2、・・・、4−Nに分割されている。各画像領域のブロックサイズには自由度があるが、例えば、各画像領域のブロックサイズを128画素×128画素とすることができる。
画素特定手段22(図3)又は位置ずれ量検出部26A(図13)は、複数の画像の互いに対応する画像領域毎の位置ずれ量(画素ずれ量)を検出する。図15A〜図15Dの例に沿って説明すると、画素特定手段22又は位置ずれ量検出部26Aは、第1の画像の画像領域1−1と、第2の画像の画像領域2−1と、第3の画像の画像領域3−1と、第4の画像の画像領域4−1との位置ずれ量(画素ずれ量)を計算する。また、画素特定手段22又は位置ずれ量検出部26Aは、第1の画像の画像領域1−2と、第2の画像の画像領域2−2と、第3の画像の画像領域3−2と、第4の画像の画像領域4−2との位置ずれ量(画素ずれ量)を計算する。また、画素特定手段22又は位置ずれ量検出部26Aは、第1の画像の画像領域1−Nと、第2の画像の画像領域2−Nと、第3の画像の画像領域3−Nと、第4の画像の画像領域4−Nとの位置ずれ量(画素ずれ量)を計算する。このように、画素特定手段22又は位置ずれ量検出部26Aは、各画像の同じ位置のブロック同士で、例えば、サブピクセル推定によって相関を演算する。
画素特定手段22(図3)又は選択部26B(図13)は、画素特定手段22(図3)又は位置ずれ量検出部26A(図13)が検出した相関値である位置ずれ量(画素ずれ量)に応じて、複数の画像から合成対象画像領域を選択する。例えば、画素特定手段22又は選択部26Bは、いずれかの画像の画像領域を基準画像領域に設定し、その他の画像の画像領域を比較画像領域に設定して、基準画像領域との位置ずれ量(画素ずれ量)が所定の閾値以内であり、且つ、最もずれ量が小さく奇数画素分または偶数画素分ずれている比較画像領域を合成対象画像領域として選択することができる。例えば、図15Aの第1の画像の画像領域1−1〜1−Nを基準画像領域に設定した場合、基準画像領域1−1に対する合成対象画像領域として画像領域2−1、3−1、4−1の中から少なくとも1つを選択することができ、基準画像領域1−2に対する合成対象画像領域として画像領域2−2、3−2、4−2の中から少なくとも1つを選択することができ、基準画像領域1−Nに対する合成対象画像領域として画像領域2−N、3−N、4−Nの中から少なくとも1つを選択することができる。
合成手段24(図3)又は欠陥画素補正部26C(図13)は、画素特定手段22(図3)又は位置ずれ量検出部26A(図13)が検出した相関値である位置ずれ量(画素ずれ量)と、画素特定手段22(図3)又は選択部26B(図13)が選択した合成対象画像領域とに基づいて、合成画像を得る。合成手段24又は欠陥画素補正部26Cは、画素特定手段22又は位置ずれ量検出部26Aが検出した相関値である位置ずれ量(画素ずれ量)に応じて、画素特定手段22又は選択部26Bが選択した合成対象画像領域の画像演算を実行することにより、合成画像を得る。例えば、合成手段24又は欠陥画素補正部26Cは、図15Aの基準画像領域1−1に、図15B〜図15Dの比較画像領域2−1〜4−1の中から画素特定手段22又は選択部26Bが選択した合成対象画像領域を合成または置換する。また、合成手段24又は欠陥画素補正部26Cは、図15Aの基準画像領域1−2に、図15B〜図15Dの比較画像領域2−2〜4−2の中から画素特定手段22又は選択部26Bが選択した合成対象画像領域を合成または置換する。また、合成手段24又は欠陥画素補正部26Cは、図15Aの基準画像領域1−Nに、図15B〜図15Dの比較画像領域2−N〜4−Nの中から画素特定手段22又は選択部26Bが選択した合成対象画像領域を合成または置換する。
このようにして、合成手段24又は欠陥画素補正部26Cは、分割手段27が分割した複数の画像領域の各々について、画素特定手段22又は位置ずれ量検出部26Aと画素特定手段22又は選択部26Bが協働して求めた合成対象画像領域による画像演算(合成または置換)を実行することにより、1枚の合成画像を得る。
つまり、1枚の基準画像の各基準画像領域は、その他の比較画像の各比較画像領域から選択された合成対象画像領域に基づいて合成または置換される。例えば、基準画像である第1の画像の基準画像領域1−1を第2の画像の合成対象画像領域2−1で合成または置換し、第1の画像の基準画像領域1−2を第3の画像の合成対象画像領域3−2で合成または置換し、第1の画像の基準画像領域1−Nを第4の画像の合成対象画像領域4−Nで合成または置換することができる。
なお、基準画像のある基準画像領域について、比較画像の比較画像領域から適切な合成対象画像領域を選択できなかった場合は、当該基準画像領域の合成または置換を行うことなく、当該基準画像領域をそのまま利用してもよい。
図16は、第2実施形態による撮影処理の一例を示すフローチャートである。
ステップST110では、複数の画像を互いに対応する画像領域に分割する。
ステップST120では、複数の画像の互いに対応する画像領域の位置ずれ量(画素ずれ量)を検出する。
ステップST130では、相関値である位置ずれ量(画素ずれ量)に応じて、複数の画像から合成対象画像領域を選択する。
ステップST140では、全ての画像領域について合成対象画像領域を選択したか否かを判定する。全ての画像領域について合成対象画像領域を選択していない場合(ステップST140:NO)、ステップST130に戻って、全ての画像領域について合成対象画像領域を選択し終わるまで、ステップST130〜ステップST140の処理ループを繰り返す。全ての画像領域について合成対象画像領域を選択した場合(ステップST140:YES)、ステップST150に進む。
ステップST150では、相関値である位置ずれ量(画素ずれ量)と選択した合成対象画像領域に基づいて、合成画像を得る。
以上説明した第2実施形態では、複数の画像を互いに対応する画像領域に分割し、複数の画像の互いに対応する画像領域毎の位置ずれ量を検出し、位置ずれ量に応じて複数の画像から合成対象画像領域を選択し、位置ずれ量と合成対象画像領域に基づいて合成画像を得る。従って、画像単位で位置ずれ量を検出して合成対象画像を選択して合成画像を得る第1実施形態よりも、優れた画像品質(高詳細、モアレや偽色や高感度ノイズの低減等)を実現することができる。
第1実施形態では、画像の一部の画素を補正(置換)することが特徴の1つとなっている。つまり、ある画像の欠陥画素に対応する、別の画像の画素の位置を特定できればよい。このため、第2実施形態のように、1つの画像を複数の画像領域に分割して合成対象画像を見つける必要がない場合もある。例えば、イメージセンサを1画素ずつ相対移動させるマルチショット合成を想定した場合、各画像の位置ずれ量を高精度に把握する必要がない。これに対して、カメラ本体からの情報(例えばイメージセンサからの情報)を用いることなく、手振れした状態で撮影された画像の画素情報から画素の位置を特定する場合(例えば手振れ利用マルチショット合成を行う場合)、細かいブロック毎にサブピクセル精度のずれ量を算出しないと、領域の特定が困難になるおそれがある。
例えば、本実施形態の画像の一部の画素を補正(置換)する処理の前段の処理として、複数の画像どうしの位置ずれ量を相対移動して合成することを想定する。例えば、複数の画像の位置ずれ量を検出し、位置ずれ量に応じて複数の画像から合成対象画像を選択し、位置ずれ量と合成対象画像に基づいて合成画像を得ることが考えられる。すなわち、複数の画像の画素ずれ量を検出し、複数の画像のいずれかの画像を基準画像に設定するとともに残りの画像を比較画像に設定して、基準画像と比較画像の画素ずれ量に応じて、比較画像から合成対象画像を選択し、位置ずれ量に応じて基準画像と合成対象画像を相対移動して合成画像を得ることが考えられる。
上記の基準画像と比較画像(合成対象画像)に本願の被補正画像と補正画像を当てはめた場合、被補正画像の欠陥画素(第1の画素)の位置に相当する、補正画像における画素(第2の画素)を用いて、被補正画像を補正(置換)した高品質画像を得ることが可能になる。そして、各画像の欠陥画素を補正した後に、補正画像と被補正画像を合成することにより、欠陥画素が補正された高解像な画像を得ることができる。
第2実施形態では、各画像を複数の画像領域に分割して、各画像領域をペアリングして比較演算を行う場合を例示して説明した。しかし、例えば、イメージセンサを1画素ずつ相対移動させるマルチショット合成を行うような場合には、画像領域への分割並びに画像領域毎のペアリング及び比較演算を行うことなく、画像同士でのペアリング及び比較演算を行うことも可能である。
≪第3実施形態≫
上記の第1、第2実施形態のデジタルカメラ1は、マルチショット合成モードにおいて、防振ユニット80を利用した移動部材(例えばイメージセンサ11)の駆動(例えば像振れ補正駆動)を実行していない場合を想定している。しかし、画像が特定の位置で完全に固定されず(複数の画像の位置ずれを完全に補正せず)、大まかな像振れ位置決め補正を行う程度であれば、防振ユニット80を利用した像振れ補正駆動を実行することができる。
つまり、防振ユニット80による像振れ補正駆動を行った場合であっても厳密な意味で(完全に)像振れをゼロにすることはできない(ミクロン単位のずれ量は発生する)ので、むしろこのずれ量を積極的に利用してマルチショット合成を実行するのが第3実施形態である。これは、防振ユニット80による像振れ補正駆動の駆動量とマルチショット合成に要求される各画像の位置ずれ量(画素ずれ量)を比較したときに、前者が後者よりも格段に大きいという着眼に基づいている。
第3実施形態では、マルチショット合成モード(いわば防振ユニット80による像振れ補正駆動ありの手振れ利用マルチショット合成モード)の設定をした後に、例えば、連写撮影によって複数の画像を得る。そして、複数の画像に基づく画像合成処理によって1枚の合成画像を得る。
例えば、複数の画像の画素ずれ量を検出し、複数の画像のいずれかの画像を基準画像に設定するとともに残りの画像を比較画像に設定して、基準画像と比較画像の画素ずれ量に応じて、比較画像から合成対象画像を選択し、位置ずれ量に応じて基準画像と合成対象画像を相対移動して合成画像を得ることができる。
あるいは、複数の画像を互いに対応する画像領域に分割し、複数の画像の互いに対応する画像領域毎の位置ずれ量を検出し、位置ずれ量に応じて複数の画像から合成対象画像領域を選択し、位置ずれ量と合成対象画像領域に基づいて合成画像を得ることができる。
図17〜図20を参照して、防振ユニット80の構成について詳細に説明する。各図において、撮影光学系の光軸Oと平行な方向を第1の方向(Z方向、Z軸方向)、第1の方向と直交する方向を第2の方向(X方向、X軸方向)、第1の方向及び第2の方向の双方と直交する方向を第3の方向(Y方向、Y軸方向)とする。例えば、X軸、Y軸及びZ軸を3次元の直交座標系の座標軸と仮定すると、光軸OをZ軸としたとき、Z軸と直交し、かつ互いに直交する二方向の軸がX軸及びY軸になる。カメラが正位置(横位置)にあるとき、第1の方向(Z方向、Z軸、光軸O)及び第2の方向(X方向、X軸)は水平になり、第3の方向(Y方向、Y軸)は鉛直になる。
デジタルカメラ1は、カメラボディCBの振れ(振動)を検出する検出手段として、ロール(Z方向回りの傾動(回転))検出部、ピッチ(X方向回りの傾動(回転))検出部、ヨー(Y方向回りの傾動(回転))検出部、X方向加速度検出部、Y方向加速度検出部、及びZ方向加速度検出部を備えている。これらの各検出手段は、例えば6軸センサ、または3軸ジャイロセンサと3軸加速度センサによって構成されている。これらの各検出手段は、図1のセンサ70の一部として構成されていてもよい。
撮像ブロック(例えば図1のカメラユニット10)は、撮像素子110と、撮像素子110を支持したステージ装置120とを有している。ステージ装置120は、撮像素子110が搭載された可動ステージ121と、可動ステージ121の前後に位置する前固定ヨーク122と後固定ヨーク123とを備え、少なくとも通電時には、可動ステージ121を前後の固定ヨーク122、123に対して、浮上(重力に抗して浮上させ、静止状態に保持)させることができる。ステージ装置120は、浮上状態の可動ステージ121を、Z方向(第1の方向)並進、Z方向と直交するX方向(第2の方向)並進、Z方向及びX方向の双方と直交するY方向(第3の方向)並進、X方向(第2の方向)回りの傾動(回転)、Y方向(第3の方向)回りの傾動(回転)、及びZ方向(第1の方向)回りの傾動(回転)(6自由度の移動、6軸移動)させることができる。
ボディCPU(例えば図1のCPU90)は、ピッチ(X方向回りの傾動(回転))、ヨー(Y方向回りの傾動(回転))、ロール(Z方向回りの傾動(回転))、X方向加速度、Y方向加速度、及びZ方向加速度に基づいてデジタルカメラ10のぶれ方向、ぶれ速度等を演算する。ボディCPUは、撮像素子110に投影された被写体像が撮像素子110に対して相対移動しないように撮像素子110を駆動する方向、駆動速度、駆動量などを演算し、演算結果に基づいてステージ装置120を並進、傾動、傾動中の並進、傾動後に並進及び並進後に傾動駆動する。
ステージ装置120は、撮像素子110が固定された可動ステージ121を前固定ヨーク122と後固定ヨーク123に対して、並進、傾動、傾動中の並進、及び傾動後に並進自在に保持する。可動ステージ121は、正面視で、撮像素子110より大きい長方形の板状部材である。前固定ヨーク122と後固定ヨーク123は、平面視、外形が可動ステージ121より大きい同一形状の長方形の枠状部材からなり、中央部にそれぞれ、正面視で(Z方向から見て)、撮像素子110の外形より大きい長方形の開口122aと123aが形成されている。
前固定ヨーク122の後面(被写体側と反対側の面)にはY軸を中心線としZ軸を挟んで開口122aの少なくとも左右(X方向)の一方、図示実施形態では左右両側部に位置する態様で、同一仕様の左右一対の永久磁石からなるX方向用磁石MXが固定されている。前固定ヨーク122及び後固定ヨーク123が左右のX方向用磁石MXの磁束を通すことにより、左右のX方向用磁石MXと後固定ヨーク123の対向部の間にX方向(第2の方向)の推力を発生する磁気回路が形成される。
前固定ヨーク122の後面には開口122aの下方にY軸を中心線としてZ軸から離間して位置する態様で、同一仕様の一対の永久磁石からなるY方向用磁石MYAと同一仕様の一対のY方向用磁石MYBが固定されている。前固定ヨーク122及び後固定ヨーク123がY方向用磁石MYAとY方向用磁石MYBの磁束を通すことにより、Y方向用磁石MYA及びY方向用磁石MYBと後固定ヨーク123との間に、Y方向(第3の方向)の推力を発生する磁気回路が形成される。
前固定ヨーク122の後面には、X方向用磁石MX、Y方向用磁石MYAとMYBとは異なる3カ所に、同一仕様の永久磁石からなるZ方向用磁石MZAとMZBとMZCが固定されている。3個のZ方向用磁石MZAとMZBとMZCは、Z軸を中心としてZ軸直交平面内に略等間隔に配置されている。前固定ヨーク122及び後固定ヨーク123がZ方向用磁石MZAとMZBとMZCの磁束を通すことにより、Z方向用磁石MZA、MZB、MZCと後固定ヨーク123との間に、Z方向(第1の方向)の推力を発生する複数の磁気回路が形成される。
可動ステージ121の中央部には正面視長方形の撮像素子取付孔121aが穿設され、撮像素子取付孔121aに撮像素子110が嵌合固定されている。撮像素子110は、撮像素子取付孔121aから可動ステージ121の光軸O方向前方に突出している。
可動ステージ121には、撮像素子110の左右の両辺(短辺)の外方部に位置させて、一対のX駆動用コイルCXが固定され、撮像素子31の下方の一辺(長辺)の下方部に位置させて、左右に離して一対のY駆動用コイルCYAとY駆動用コイルCYBが固定されている。可動ステージ121にはさらに、一対のY駆動用コイルCYAとCYBの間(中間位置)に位置させて円形のZ駆動用コイルCZAが固定され、一対のX駆動用コイルCXより上方に位置させて円形の一対のZ駆動用コイルCZBとZ駆動用コイルCZCが固定されている。
以上のX駆動用コイルCX、Y駆動用コイルCYAとY駆動用コイルCYB、Z駆動用コイルCZAとZ駆動用コイルCZBとZ駆動用コイルCZCは、アクチュエータ駆動回路(図示略)に接続され、当該アクチュエータ駆動回路を介して通電制御される。
可動ステージ121には、X駆動用コイルCXの空芯領域に位置するX方向用ホール素子HXと、Y駆動用コイルCYAとCYBの空芯領域にそれぞれ位置するY方向用ホール素子HYAとY方向用ホール素子HYBと、各Z駆動用コイルCZA、CZB、CZCの空芯領域にそれぞれ位置するZ方向用ホール素子HZA、Z方向用ホール素子HZB、Z方向用ホール素子HZCとが固定されている。
位置検出回路(図示略)は、X方向用ホール素子HX、Y方向用ホール素子HYA、HYB、及びZ方向用ホール素子HZA、HZB、HZCが出力した検出信号により可動ステージ121のX方向位置、Y方向位置、Z方向位置、X方向回りの傾動位置(X方向回りの傾動(回転)角、ピッチ角)、Y方向回りの傾動位置(Y方向回りの傾動(回転)角、ヨー角)、及びZ方向回りの傾動位置(Z方向回りの傾動(回転)角、ロール角)を検出する。
位置検出回路(図示略)の検出結果に応じて、アクチュエータ駆動回路(図示略)が、X駆動用コイルCX、Y駆動用コイルCYAとY駆動用コイルCYB、Z駆動用コイルCZAとZ駆動用コイルCZBとZ駆動用コイルCZCを通電制御することにより、撮像素子110(可動ステージ121)を駆動することができる。例えば、防振ユニット80は、撮影部の少なくとも一部である撮像素子110を駆動部材として、当該駆動部材を光軸O(Z軸)と異なる方向に駆動することで像振れを補正する手ぶれ補正機構(駆動機構)として機能する。なお、駆動対象となる駆動部材は撮像素子110に限定されず、例えば、撮影レンズの一部を像振れ補正レンズとすることも可能である。
本発明者は、一例として挙げた上記のような六軸駆動ユニット(但し像振れ補正の態様は問わない)によって像振れ補正駆動を実行しながらマルチショット合成を実行する技術について鋭意研究を重ねた結果、次のような知見を得た。すなわち、光軸O(Z軸)と直交する平面内(XY平面内)における駆動部材(撮像素子)の平行方向のずれが残存していても、マルチショット合成の画像品質に与える悪影響は小さいが、光軸O(Z軸)と直交する平面内(XY平面内)における駆動部材(撮像素子)の回転方向のずれが残存していると、マルチショット合成の画像品質に悪影響を与えることが判明した。
上述したように、本実施形態では、複数の画像又は画像領域の位置ずれ量(画素ずれ量)の検出等の画像演算は、XY平面内のXY座標軸に基づいて行われるので、XY平面内の回転方向のずれ量が大きいと、複数の画像同士又は複数の画像領域同士で相関が得られず、適切な画像演算が困難になるおそれがある。
図21は、XY平面内の回転方向の像振れによる悪影響の一例を示す図である。図21に示すように、XY平面内の回転方向の像振れ量は、光軸O(Z軸)に近いほど(画像中心部寄りのほど)小さくなり、光軸O(Z軸)から遠いほど(画像周辺部寄りのほど)大きくなる。
本実施形態では、防振ユニット80によって、光軸O(Z軸)と直交する平面内(XY平面内)における平行方向のずれ量のみならず、光軸O(Z軸)と直交する平面内(XY平面内)における回転方向のずれ量を補正することによって、画像演算の精度を高めて、マルチショット合成の画像品質を向上することができる。また、画像演算の処理負荷及び処理時間を低減することができる。
防振ユニット(駆動機構)80は、光軸O(Z軸)と直交する平面内(XY平面内)における駆動部材(撮像素子)の平行方向の駆動成分(駆動量)を相対的に小さくし、光軸O(Z軸)と直交する平面内(XY平面内)における駆動部材(撮像素子)の回転方向の駆動成分(駆動量)を相対的に大きくしてもよい。これにより、マルチショット合成の画像品質に与える悪影響が小さい駆動部材(撮像素子)の平行方向のずれ成分(ずれ量)が残存することをある程度許容し、マルチショット合成の画像品質に大きな悪影響を与える駆動部材(撮像素子)の回転方向のずれ成分(ずれ量)を積極的に除去して、マルチショット合成の画像品質を向上することができる。
また第2実施形態のように、分割手段27によって複数の画像を互いに対応する画像領域に分割して、各画像領域について位置ずれ量(画素ずれ量)を演算することにより、駆動部材(撮像素子)の回転方向のずれ量の悪影響を低減することができる。
この場合、分割手段27は、複数の画像を互いに異なるサイズの画像領域に分割することが好ましい。より具体的に、分割手段27は、複数の画像の中央側を相対的に大きいサイズの画像領域に分割し、複数の画像の周辺側を相対的に小さいサイズの画像領域に分割することが好ましい。
図22は、複数の画像を互いに異なるサイズの画像領域に分割する場合の一例を示している。図22では、最小ブロック単位で縦8ブロック×横10ブロックの計80ブロックに相当する画像領域を、画像中央側の最大画像領域ブロックと、最大画像領域ブロックの左右両側に位置する2つの中間画像領域ブロックと、最大画像領域ブロックと2つの中間画像領域ブロックの周囲を取り囲む画像周辺側の最小画像領域ブロックとに分割している。最大画像領域ブロックは、最小画像領域ブロック(最小ブロック単位)が縦横4つずつの16ブロック分のサイズであり、中間画像領域ブロックは、最小画像領域ブロック(最小ブロック単位)が縦横2つずつの4ブロック分のサイズである。
例えば、複数の画像の間で回転方向のずれがある場合、そのずれ量は、画像中心部寄りであるほど小さくなり、画像周辺部寄りであるほど大きくなる(図21を参照)。そこで、回転方向のずれ量が小さい画像中心部の画像領域を大きい(粗い)ブロックに分割する一方、回転方向のずれ量が大きい画像周辺部の画像領域を小さい(細かい)ブロックに分割することで、各画像領域ブロック(特に画像周辺部の画像領域ブロック)において、より高い精度の画像演算を実行して、マルチショット合成の画像品質を向上することができる。また、画像演算の処理負荷及び処理時間を低減することができる。仮に、図22において、全ての画像領域ブロックを最小画像領域ブロック(最小ブロック単位)に分割すると、画像演算の処理負荷及び処理時間が増大してしまう。また、図22において、全ての画像領域ブロックを最大画像領域ブロックに分割すると、回転方向のずれ量が大きい画像周辺部において、画像領域ブロック同士の相関がとれなくなる(画素ずれ量が演算できなくなる)おそれがある。
本開示の技術は上記の実施の形態に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらに、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
例えば、撮像時に欠陥画素の補正を行うか否かは、デフォルト設定されていてもよいし、撮像装置のモードとしてユーザに選択させてもよい。また、画像処理装置が、保存された画像に対して自動で欠陥画素補正処理を行う被補正画像データを選択してもよいし、ユーザが適宜選択してもよい。
なお、欠陥画素の補正処理装置を画像処理装置20に含ませてもよいし、画像処理装置20とは別体として設けてもよい。後者の場合、欠陥画素の補正処理装置に複数の画像を入力し、補正された画像を出力するように構成してもよい。
以上の実施形態では、画像の高解像度化を行うために欠陥画素補正処理とマルチショット合成とを組み合わせて、欠陥画素補正後に複数の画像データを合成する方法を説明した。しかし、欠陥画像の補正に関しては、補正画像データと被補正画像データを合成せずに、欠陥画素の位置情報と位置ずれ量から補正値を算出し、被補正画像データの欠陥画素と補正値を置き換えるだけでもよい。
以上の実施形態では、補正画像データが複数枚ある場合を例示して説明したが、補正画像データが1枚以上あれば、被補正画像データの欠陥画素の補正値の算出は可能である。
また、欠陥画素の補正値を算出する際に、被補間画像データと補間画像データ間または非補間画像データ間での露出差を補正するために、ゲイン補正を行ってもよい。
1 デジタルカメラ(カメラユニット付き電子機器)
10 カメラユニット(取得手段)
11 イメージセンサ(撮像素子、取得手段)
20 画像処理装置(プロセッサ)
21 入力手段(画像データ入力部)
22 画素特定手段(欠陥画素検出部、位置ずれ量算出部、置換画素/補正値取得部)
23 補正手段(欠陥画素補正部)
24 合成手段(画像データ合成部)
25 置換手段(像面位相差補正用画素置換部)
26A 位置ずれ量検出部
26B 選択部
26C 欠陥画素補正部
27 分割手段
30 メモリ
40 記録媒体
50 表示装置
60 入力装置
70 センサ
80 防振ユニット(駆動部材)
90 CPU(制御手段)
100 バス
110 撮像素子(駆動部材)
120 ステージ装置
121 可動ステージ
122 前固定ヨーク
123 後固定ヨーク
CB カメラボディ

Claims (17)

  1. 第1の画像データと第2の画像データが入力する入力手段と、
    前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定する画素特定手段と、
    前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする撮影装置。
  2. 前記画素特定手段は、前記第1の画像データと前記第2の画像データの位置ずれ量を算出し、前記位置ずれ量と前記第1の画像データにおける前記第1の画素の位置情報に基づいて、前記第2の画像データにおける前記第2の画素の値及び/又は前記第2の画素に基づく補正値を取得する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記画素特定手段は、前記位置ずれ量に応じて前記第1の画像データと前記第2の画像データの画素位置を一致させ、前記第1の画像データと前記第2の画像データの共通位置に着目画素を設定し、前記第1の画像データの前記着目画素が前記第1の画素である場合、前記第2の画像データの前記着目画素及び/又は前記着目画素以外の画素に基づいて、前記第2の画像データにおける前記第2の画素の値及び/又は前記第2の画素に基づく補正値を取得し、前記第1の画素を前記第2の画素の値及び/又は前記補正値で補正する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
  4. 前記画素特定手段は、前記第1の画像データの前記着目画素が前記第1の画素である場合、前記第2の画像データの前記着目画素を前記第2の画素の値及び/又は前記補正値として抽出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
  5. 前記画素特定手段は、前記第1の画像データの前記着目画素が前記第1の画素である場合、前記第2の画像データにおいて前記着目画素に隣接する画素群に基づいて前記第2の画素の値及び/又は前記補正値を算出する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
  6. 被写体光束に対して撮像素子の撮像面を画素単位で相対移動させながら前記第1の画像データと前記第2の画像データを取得する取得手段と、
    前記第1の画像データと前記第2の画像データにおいて、基準画素及び前記基準画素の周囲に位置する参照領域に複数の欠陥画素が存在しないように、前記画素単位のサイズを制御する制御手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の撮影装置。
  7. 前記第1の画像データ及び/又は前記第2の画像データにRGBの一色に対応する像面位相差補正用画素が設定されている場合において、前記像面位相差補正用画素の元位置に同一色の別の画素が相対移動するとき、前記別の画素による置換を実行する置換手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮影装置。
  8. 前記第1の画像データと前記第2の画像データは、同一の撮像素子から出力される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の撮影装置。
  9. 前記第1の画像データと前記第2の画像データは、それぞれ異なる像位置関係にある、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の撮影装置。
  10. 前記第1の画像データと前記第2の画像データを合成することで合成画像データを取得する合成手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の撮影装置。
  11. 第1の画像データと第2の画像データが入力するステップと、
    前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定するステップと、
    前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正するステップと、
    を備えることを特徴とする撮影方法。
  12. 第1の画像データと第2の画像データが入力するステップと、
    前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定するステップと、
    前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正するステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする撮影プログラム。
  13. 第1の画像データと第2の画像データが入力する入力手段と、
    前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定する画素特定手段と、
    前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  14. 画像データ間の位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出部と、
    前記位置ずれ量に応じて被補正画像データと補正画像データを選択する選択部と、
    前記位置ずれ量と前記補正画像データに基づいて被補正画像の欠陥画素を変更する欠陥画素補正部と、
    を有し、
    前記位置ずれ量に基づいて前記被補正画像データと前記補正画像データを合成する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  15. 画像データ間の位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出部と、
    複数の画像から前記位置ずれ量に応じて基準画像と合成対象画像を選択し、欠陥画素を含む基準画像データ又は合成対象画像データを被補正画像データとして、前記被補正画像データと前記位置ずれ量に応じて前記複数の画像から補正画像データを選択する選択部と、
    前記位置ずれ量と前記補正画像データに基づいて被補正画像の欠陥画素を変更する欠陥画素補正部と、
    を有し、
    前記位置ずれ量に基づいて前記基準画像と前記合成対象画像を合成する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  16. 第1の画像データと第2の画像データが入力するステップと、
    前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定するステップと、
    前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正するステップと、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  17. 第1の画像データと第2の画像データが入力するステップと、
    前記第1の画像データに含まれる第1の画素に相当する前記第2の画像データに含まれる第2の画素を特定するステップと、
    前記第2の画素の値を用いて前記第1の画素の値を補正するステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
JP2019021124A 2018-03-22 2019-02-08 撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Withdrawn JP2019169939A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/356,222 US10923516B2 (en) 2018-03-22 2019-03-18 Image capturing device, image capturing method, image processing device, image processing method, and storage medium

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018054059 2018-03-22
JP2018054059 2018-03-22

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019169939A true JP2019169939A (ja) 2019-10-03

Family

ID=68108598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019021124A Withdrawn JP2019169939A (ja) 2018-03-22 2019-02-08 撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019169939A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07322151A (ja) * 1994-05-24 1995-12-08 Canon Inc 固体撮像装置
JPH10191135A (ja) * 1996-12-27 1998-07-21 Canon Inc 撮像装置及び画像合成装置
JP2001086411A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置
JP2002359783A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置及び画素欠陥補正方法
JP2007027815A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Olympus Corp 動画撮像装置
JP2014135564A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Canon Inc 撮像装置および画像処理装置
JP2014230121A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 オリンパス株式会社 撮像装置および画素欠陥検出方法
JP2017011329A (ja) * 2015-06-16 2017-01-12 オリンパス株式会社 撮像装置、処理プログラム、撮像方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07322151A (ja) * 1994-05-24 1995-12-08 Canon Inc 固体撮像装置
JPH10191135A (ja) * 1996-12-27 1998-07-21 Canon Inc 撮像装置及び画像合成装置
JP2001086411A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置
JP2002359783A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置及び画素欠陥補正方法
JP2007027815A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Olympus Corp 動画撮像装置
JP2014135564A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Canon Inc 撮像装置および画像処理装置
JP2014230121A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 オリンパス株式会社 撮像装置および画素欠陥検出方法
JP2017011329A (ja) * 2015-06-16 2017-01-12 オリンパス株式会社 撮像装置、処理プログラム、撮像方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10923516B2 (en) Image capturing device, image capturing method, image processing device, image processing method, and storage medium
US11394881B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, storage medium, system, and electronic apparatus
US11012633B2 (en) Image capturing apparatus, image capturing method, and image processing apparatus
US9749523B2 (en) Photographing apparatus, photographing method, image processor, image-processing method, and program
JP4968885B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、撮像システム、画像処理方法並びにプログラム
JP6508626B2 (ja) 撮像装置、処理プログラム、撮像方法
JP5385462B2 (ja) 単眼立体撮像装置、単眼立体撮像装置用シェーディング補正方法及び単眼立体撮像装置用プログラム
JP6558088B2 (ja) 撮影装置、撮影制御装置及び撮影制御方法
KR101109532B1 (ko) 촬상 장치, 촬상 방법 및 촬상 프로그램이 기록된 기록 매체
WO2015126717A1 (en) System and method for multiple-frame based super resolution interpolation for digital cameras
US9871964B2 (en) Photographing apparatus, photographing controller, photographing control method, and photographing control program
US20130027520A1 (en) 3d image recording device and 3d image signal processing device
US10057492B2 (en) Photographing apparatus and photographing control method to generate a low-pass filter effect
JP7305455B2 (ja) 防振制御装置、撮像装置及び防振制御方法
JP2019169939A (ja) 撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP7247682B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、電子機器及び撮影装置
JP7268342B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び電子機器
JP2019169940A (ja) 撮影装置、撮影方法、撮影プログラム、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP6500618B2 (ja) 撮影装置及び撮影方法
JP2019161564A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、撮影装置、撮影方法及び撮影プログラム
JP6579369B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2020150489A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP7031410B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、撮影装置、撮影方法及び撮影プログラム
WO2023188044A1 (ja) 撮像装置およびその制御方法、および画像処理装置および方法
JP6501106B2 (ja) 画像検出装置、画像検出方法及び撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220920

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20230110