JP2019164935A - Led照明調光補助装置及びled照明調光システム - Google Patents

Led照明調光補助装置及びled照明調光システム Download PDF

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Abstract

【課題】既存のLED照明調光システムに付加するだけで、LED照明具の点滅、明滅、調光不能、相性問題といった各種課題の解消を図ることを目的とする。【解決手段】本発明に係るLED照明調光補助装置は、LED照明具の光量を調整可能な調光装置を備えたLED照明調光システムに接続して使用されるLED照明調光補助装置であって、調光装置は、トライアック素子を使用してLED照明具の光量を調整し、LED照明調光補助装置は、入力側が商用電源と調光装置に接続され、出力側がLED照明具に接続され、調光装置の電圧の絶対値が所定値に降下した場合、LED照明具への給電を停止する電圧制御型スイッチ手段を有し、LED照明調光補助装置を入力側からみたときのインピーダンスは、抵抗成分で形成されていることを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、LED照明具の照明強度(光量)を調整可能なLED調光システムで使用されるLED照明調光補助装置、並びに、LED照明調光補助装置を備えたLED調光システムに関する。
現在、LED電球等、LED照明具は、低消費電力で長寿命などの利点からフィラメント型電球等、従来の照明素子に代わる照明として急速に普及している。ところで、各種照明装置では、各種状況に合わせて照明強度(光量)を調整することが行われている。従来のフィラメント型電球は位相制御方式による調光が比較的容易に行えるため、照明による空間演出や店舗におけるデイスプレイ、室内照明等に多く使用されている。
LED照明具に対する調光手段としては、トライアック素子を使用した位相制御方式が、一般的に普及し多く使用されている。LED照明具に使用されるLED照明素子は、1素子に印加される電圧が低く、複数の素子を使用しても、商用電源である交流100Vよりも低い電圧である。したがって、多くのLED照明具は商用電源の交流100Vから直流数Vにコンバートする降圧回路、LEDを安定的に点灯させるための定電圧回路や定電流回路、保護回路等を内蔵している。
このようにLED照明具には各種電子回路が内蔵されているため、従来の調光装置ではフィラメント型電球のような調光を行うことはできない。このような欠点を解決するため、各種調光対応型LED照明具が開発されている。
調光対応型LED照明具は、低消費電力であるが故の欠点に対して提案されたものが多い。しかしながら、このような調光対応型LED照明具は、調光を行う際、点滅あるいは明滅するなど、安定した調光制御を行うことができない、あるいは、既存の調光装置を使用する場合、LED照明具と調光装置の間で相性問題が発生することが知られている。
特許文献1には、電子トランスやLED等、容量性負荷時を使用した際の調光装置における調光不具合を課題とした調光装置が開示されている。この特許文献1に開示される調光装置は、
交流電源からの入力電圧がゼロクロス付近の所定範囲であればゼロクロス信号を出力するゼロクロス検出手段と、
ゼロクロス検出手段から出力されるゼロクロス信号の信号幅をカウントし、カウント値が所定の基準値以上であればゼロクロス信号を交流電源波形のゼロクロスとして確定させるゼロクロス確定手段と、
ゼロクロス確定手段により確定したゼロクロス信号に同期して設定されたオン期間中は双方向スイッチング素子を駆動させる駆動電圧を与え続けるDCトリガ方式の位相制御を行う調光制御手段とを備え、
調光制御手段は、ゼロクロス確定手段により確定したゼロクロス信号から推定される次のゼロクロスよりも前に駆動電圧をオフにし、
ゼロクロス確定手段は、ゼロクロス信号を確定させてから、調光制御手段が駆動電圧をオフにするまでの間にゼロクロス検出手段から出力されるゼロクロス信号を無効にすることを特徴としたものである。
特許第5662708号公報
特許文献1に記載の調光装置は、ゼロクロス確定手段、調光制御手段といった各種手段を調光装置内のマイコンで構成する必要がある。そのため、調光時における点滅、明滅、調光不能、あるいは、LED照明具との間の相性問題を解決するには、調光装置自体を交換する必要がある。したがって、大幅な施工が必要になるとともに、費用も高額となることが予想される。
本発明はこのような状況を鑑みたものであって、既存のシステムにLED照明調光補助装置を取り付ける簡単な施工によって、従来のLED照明調光システムにおける課題解決を図り、適切な調光を可能とすることを目的としている。
そのため、本発明に係るLED照明調光補助装置は、
LED照明具の光量を調整可能な調光装置を備えたLED照明調光システムに接続して使用されるLED照明調光補助装置であって、
調光装置は、トライアック素子を使用してLED照明具の光量を調整し、
LED照明調光補助装置は、入力側が商用電源と調光装置に接続され、出力側がLED照明具に接続され、
調光装置の電圧の絶対値が所定値に降下した場合、LED照明具への給電を停止する電圧制御型スイッチ手段を有し、
LED照明調光補助装置を入力側からみたときのインピーダンスは、抵抗成分で形成されていることを特徴とする。
さらに本発明に係るLED照明調光補助装置において、
電圧制御型スイッチ手段は、フォトカプラであって、
LED照明調光補助装置は、
フォトカプラ前段に設けられた第1整流器と、
フォトカプラ後段に設けられた第2整流器と、を備えたことを特徴とする。
さらに本発明に係るLED照明調光補助装置において、
LED照明調光補助装置の抵抗成分は、定電流回路で形成されていることを特徴とする。
さらに本発明に係るLED照明調光補助装置において、
複数のLED照明具を備えたLED照明調光システムに接続して使用されることを特徴とする。
また本発明に係るLED照明調光システムは、
トライアック素子を使用してLED照明具の光量を調整する調光装置と、
入力側が商用電源と調光装置に接続され、出力側がLED照明具に接続されたLED照明調光補助装置を備え、
LED照明調光補助装置は、
調光装置の電圧の絶対値が所定値に降下した場合、LED照明具への給電を停止する電圧制御型スイッチ手段を有するLED照明調光補助装置を備え、
LED照明調光補助装置を入力側からみたときのインピーダンスは、抵抗成分で形成されていることを特徴とする。
本発明に係るLED照明調光補助装置、並びに、LED照明調光システムによれば、既存のLED調光照明システムに、LED照明調光補助装置を付加することで、従来、課題とされていた調光時における、点滅、明滅、調光不能、あるいは、LED照明具との間の相性問題を解消することが可能となる。その際、LED照明調光補助装置を入力側、すなわち、調光装置側からみたときのインピーダンスは抵抗成分で形成されているため、LED照明調光補助装置機能させるとともに、LED昭明町甲補助装置を付加することで生じる位相ずれを抑え、調光装置による調光を適切に行うことを可能としている。また、既存のLED調光照明システムの調光装置を取り換える必要も無いため、費用も抑えた課題解決を提供することが可能となる。
従来のLED照明調光システムを示す図 従来のLED照明調光システムの詳細を示す図 トライアック素子を使用した調光を説明するための図 LED照明具を使用した際の位相変化を説明するための図 トライアック素子を使用した調光における問題点を説明するための図 本実施形態のLED照明調光システムを示す図 本実施形態の補助装置の構成を示すブロック図 本実施形態のLED照明調光システムの調光を説明するための図
図1は、従来のLED照明調光システムを示す図である。LED照明調光システムは、スイッチ機能、及び、調光機能を有して構成されているコントローラー2、LED照明具としてのLED電球32を接続するための電球ソケット31を備えて構成されている。電球ソケット31の一方の電極は、商用電源1の一方の電極に接続されている。また、電球ソケット31の他方の電極は、コントローラー2を挟んで商用電源1の他方の電極に接続されている。
コントローラー2は、LED電球32をオン、オフするためのスイッチ21bと、LED電球32の光量を調整するための調光ダイヤル21aを備えている。これらスイッチ21b、調光ダイヤル21aを操作することで、LED電球32の点灯状態の切り替え、及び、点灯時の光量を調整することが可能となっている。
コントローラー2は、LED電球32の光量を調整するため、調光装置を含んで構成されている。この調光装置は、トライアック素子によってLED電球32の光量調整を行う。
図2は、従来のLED照明調光システムの詳細を示す図であって、主に、一般的に使用されているコントローラー2内部の構成を説明するための図である。コントローラー2には、点灯、消灯を切り替えるためのスイッチ21b、LED電球32の光量を調整するための調光装置22が含まれている。
調光装置22は、トライアック素子221、トリガーダイオード222、可変抵抗223、コンデンサ224が含まれている。調光ダイヤル21aを操作することで可変抵抗223の抵抗値が変更される。スイッチ21bがオンの状態になると、商用電源1により、コンデンサ224への電荷蓄積が開始される。コンデンサ224に蓄積される電荷によって、トリガーダイオード222にかかる電圧値が、トリガーダイオード222の閾値VBOを超えると、トライアック素子221のゲートGに、LED電球32を点灯させるゲート信号を与える。
トライアック素子221は、そのゲートGにゲート信号(電流)を加えると電極間を電気的に導通させる(ターンオンと称する)素子である。そして、一旦導通したトライアック素子は電極間を流れる電流が存在する限り、ゲート信号の有無にかかわらず導通し続ける。電極間を流れる電流を“0”になると非導通状態へと移行する、これをターンオフと称する。位相制御に適しているのは、交流電源では定められた一定の周波数で電極間に印加される電圧の極性が変わるゼロクロス点で電流が“0”になる時が必ず存在する、即ち、交流電源では定められた時間(半サイクル毎)に必ずターンオフさせる機会があるためである。従って、ゲート信号のタイミングのみで、導通させる電流量をコントロールすることができる。
可変抵抗223の抵抗値が小さい場合、コンデンサ224には急速に電荷が蓄えられ、コンデンサ224の閾値VBOに達する時間も短くなり、早い時期にトライアック素子221がオン状態となる。一方、可変抵抗223の抵抗値が大きい場合、コンデンサ224の閾値VBOに達する時間も長くなり、遅い時期にトライアック素子221がオン状態となる。オン状態、すなわち、LED電球32を点灯させた状態となっているトライアック素子221は、理想的には、商用電源1がゼロクロスすることでオフ状態となる。
図3は、トライアック素子を使用した調光を説明するための図であって、調光装置22によって調整され、LED電球32に印加される電流波形を示した図である。図3(A)は、時間T1でターンオンした場合、次のゼロクロス点である時間Toffでターンオフすることになり、時間T1〜時間Toffまでの期間が導通期間となる。図3(B)に示すように、ターンオンとなる位相を変化させ、時間T2でターンオンした場合、図3(A)のように時間T1でターンオンさせる場合と比較して導通時間は短くなる。時間T1、時間T2、どちらの場合も斜線で示す期間の面積が負荷に(LED電球32)に与えられる電力と考えることができる。したがって、ターンオンの時間を制御(位相制御)することで、負荷(LED電球32)に供給する電力を変化させ、LED電球32の光量を調整することが可能である。
ところで、商用電源は正弦波交流電源で電圧と電流の関係を一般的にサインカーブで表すと分かりやすい。図4は、LED照明具を使用した際の位相変化を説明するための図である。図4(A)に示されるように、交流電源では負荷として純抵抗を接続した場合、電圧と電流の位相は一致する。所謂、白熱灯はフィラメント型の電球でその性質は抵抗負荷である。
ところで、LED電球32のようなLED照明具では所要の電圧(LED電球32が発光に要する電圧は数ボルトである)を得るため、降圧回路が内蔵されている。これら降圧回路を構成するには、規模の大小はあれども電子回路が必要になる。この場合、純抵抗成分だけで構成することは効率の面から採用の可能性は少ない。このことは現実問題として、LED電球32が純抵抗負荷にはならないことを示している。各種のLED電球32が、容量性または誘導性のどれに属するか、また、容量性または誘導性の成分の大きさを特定することは困難であるが、何れかの特性を持っていると言え、その大きさは構成される抵抗成分、容量成分、誘導成分のベクトルとして現れる。また、成分の大きさは、接続する電球の数や種類等で顕著になることも考えられる。
図4(B)は、純容量性(コンデンサ成分)の負荷における電圧と位相の関係を示した図であり、電圧と電流の位相は一致せず、電流は電圧よりも90度進む。一方、図4(C)は、純誘導性(インダクタンス成分)の負荷における電流と位相の関係を示した図であり、電圧と電流の位相は一致せず、電流は電圧よりも90度遅れる。このことは電気理論の基礎的なこととしてよく知られているが、重要な点は電圧が“0”の点でも電流が流れていることである。
ここで、出願人は、調光装置22を使用する際におけるLED電球32の点滅、明滅といった不具合が、トライアック素子221の転流時臨界オフ電圧上昇率による導通現象に大きく依存することを見いだした。この転流時臨界オフ電圧上昇率とは、トライアック素子221の電極間に印加される電圧の上昇率であり、例えば、電流が0になった直後(ターンオフ直後)の電圧の上昇率が規定値以上にあると、ゲート信号を加えないにもかかわらずトライアック素子221が導通状態となるってしまう。このような導通現象は、調光対象となるLED電球32を調光不能とさせる、あるいは、点滅、明滅させる等、その調光制御を不安定にさせてしまう。このような問題は、LED電球32と調光装置22間の相性問題と片付けられてしまうことが多かった。
図5は、トライアック素子221を使用した調光における問題点を説明するための図であって、進み位相15度前後の誘導性負荷を示しているLED電球32にかかる電圧V、電流Iの時間変化を示した図である。丸1で示されるように、トライアック素子221のターンオン時間T1でトライアック素子221のゲートGに信号が加わると、トライアック素子221は導通を開始する。そして、丸2で示されるように、時間Toff1で電流値は“0”となるため、トライアック素子221はターンオフする。これは設計時における所望の動作であり、このような動作を繰り返すことでLED電球32は適切に動作することになる。
ここで、丸2の時点では、LED電球32の誘導性負荷のため、時間Toff1で電圧値は“0”となっているものの導通電流は“0”になっていない。このときの転流時臨界オフ電圧上昇率はMaとなっている。時間Toff1では、転流時臨界オフ電圧上昇率Maは、調光装置22で使用するトライアック素子221の導通現象を発生させなかったが、転流時臨界オフ電圧上昇率によっては、導通現象を発生させる場合がある。次のサイクルである丸3で示されるように、トライアック素子221のターンオン時間T2でトライアック素子221のゲートGに電圧が加わり、トライアック素子221は導通を再開する。そして、丸4で示される時間Toff2で電流値は“0”となるため、本来であれば、導通は丸2のように導通は中断することになる。しかしながら、時間Toff2の転流時臨界オフ電圧上昇率Mbが、調光装置で使用するトライアック素子221の許容範囲を超えたことを原因として導通現象を発生させてしまっている。この場合、丸4で示される時間Toff2でターンオフできず、導通状態を維持してしまい、次のサイクルのターンオン時間T3までずっとLED電球32を点灯状態とさせてしまっている。
その後、丸5で示されるように、導通電流は“0”となる時間Toff3では、転流時臨界オフ電圧上昇率Mcは、許容範囲であったため、トライアック素子221は正常にターンオフし、LED電球32を消灯させる。このようなトライアック素子221の転流時臨界オフ電圧上昇率による導通現象がランダムに出現した場合、LED電球32は点滅、明滅しているように見えることになる。また、常時、導通現象が発生した場合LED電球32は調光不能のように見えてしまうことになる。このような導通現象は、使用する調光装置22とLED電球32(LED照明具)との関係によって発生するため、所謂相性問題として認識され、相性が合わない場合、相性の合うLED電球32に交換する等の対処しかなかった。
本発明はこのような、トライアック素子221を使用する調光装置22を使用して調光を行うLED照明調光システムにおいて、調光時における点滅、明滅、調光不能を発生させることなく、また、調光装置22との相性を気にすること無く、LED電球32(LED照明具)を選択、購入可能とすることを目的としている。
図6は、本実施形態のLED照明調光システムを示す図である。図1で従来のLED照明調光システムを説明したが、本実施形態のLED照明調光システムは、従来のLED照明調光システムに補助装置4(本発明の「LED照明調光補助装置」に相当)を付加した形態となっている。このように本発明は、コントローラー2(調光装置22)に手を加えることなく、従来のLED照明調光システムに補助装置4を付加するだけで、トライアック素子221の導通現象を抑制し、調光時における点滅、明滅、調光不能、あるいは、相性問題を解消することが可能となる。補助装置4は、コントローラー2と電球ソケット31の間に配置される。なお、本実施形態では、1の補助装置4で1のLED電球32をまかなうこととしているが、1の補助装置4で複数のLED電球32をまかなうこととしてもよい。複数のLED電球32をまかなう形態については後述する。
図7は、本実施形態の補助装置4を説明するための構成を示すブロック図である。まず、コントローラー2について説明しておく。図1で説明したようにコントローラー2は、操作手段としての調光ダイヤル21a、スイッチ21bを備えている。調光ダイヤル21aは、制御対象となるLED電球32(LED照明具)の光量を調整する部材であって、本実施形態では回転可能なダイヤルとして構成されている。この調光ダイヤル21aの回転量は、調光装置22に伝達され、調光装置22によってLED電球32の光量が調整される。なお、調光装置22は、図2などで説明したように、トライアック素子221を使用した光量制御が行われる。スイッチ21bは、商用電源1によって形成される回路を開閉することで、LED電球32をオン(点灯状態)、オフ(消灯状態)させる。
補助装置4は、ブリーダ抵抗42、整流器43、定電流回路44、フォトカプラ45、トランジスタ46、交流スイッチ47、サージアブソーバー48、ヒューズ49を有して構成されている。補助装置4の第1接続端子41a、第2接続端子41bは、商用電源1、コントローラー2側に接続され、第3接続端子50a、第4接続端子50bはLED電球32側に接続されている。
本実施形態では、新たに補助装置4を設けられることになるが、補助装置4を設けたことで、調光装置22を流れる電流が切断されてしまうと、調光装置22が機能しなくなってしまう。そのため、本実施形態の補助装置4は、入力側、すなわち、調光装置22側からみたときのインピーダンスが抵抗成分で形成されていることを特徴としている。ここで、抵抗成分とは、コンデンサ成分、あるいは、インダクタンス成分を殆ど含まず、印加する電圧に対して、電流の位相が略追従する成分のことをいう。このようにインピーダンスを抵抗成分で形成することで、調光装置22を通電させて機能させるとともに、調光装置22で位相ずれを生じさせることなく適切に機能させることが可能となる。
本実施形態における抵抗成分は、主として、ブリーダ抵抗42、定電流回路33の抵抗44bで形成されている。ブリーダ抵抗42、定電流回路33のどちらか一方を使用して抵抗成分を形成することも可能である。本実施形態では定電流回路33を使用することで、補助装置4における使用電力量を抑えることが可能となっている。なお、定電流回路44を使用しない場合、抵抗44b、トランジスタ44c、ツェナーダイオード44dを取り除き、抵抗44eを発光ダイオード45aに接続したシンプルな回路となるが、定電流回路44を設けない場合と比較して使用電力量は大きくなる。
本実施形態では、電圧制御型スイッチ手段として、フォトカプラ45を使用するため、商用電源1、調光装置22によって印加される電圧を同方向に整流する必要がある。整流器43は、フォトカプラ45の前段に設けられ、フォトカプラ45を制御するための電圧Vacを出力する。
整流器43の後段には、定電流回路44が設けられている。定電流回路44は、ツェナーダイオード44a、44d、抵抗44b、44e、トランジスタ44cによって構成され、主としてツェナーダイオード44aの特性によって、フォトカプラ45に流れる電流を制限する。具体的には、ツェナーダイオード44aに印加される電圧が所定値(ツェナー電圧Vz)以上の場合、略一定の電流値をフォトカプラ45に供給する特性を有する。また、定電流回路44は、ツェナーダイオード44aのツェナー電圧Vzと整流器43のドロップ電圧を加えた電圧を超えた入力電圧では、常に一定の電流を流すもので、低電圧時(ゼロクロス付近)の保持電流を嵩上げすることに有効に作用し、容量性負荷や誘導性負荷の緩和にも作用する。なお、定電流回路44は、補助装置4の動作の安定化を図るために設けられた回路であって、省くことも可能である。
フォトカプラ45は、定電流回路44で供給される電流で発光する発光ダイオード45a、発光ダイオード45aの光を受けて導通するフォトダイオード45bを有している。フォトカプラ45は、電圧制御型スイッチ手段として機能し、前述したトライアック素子を使用する調光装置22の導通現象を解消する手段である。
トランジスタ46は、フォトダイオード45bの出力を増幅する増幅手段として機能する。増幅された出力は後段の交流スイッチ47をスイッチングさせる。なお、このトランジスタ46は、安定した動作を実現するために設けられた素子であって、必ずしも設ける必要は無い。また、本実施形態では、フォトカプラ45の出力にトランジスタ46をダーリントン接続にして、交流スイッチ47の高耐圧化を図っているが、レベルトリガー型のスイッチ素子であればよく、トランジスタ46に代え、FETを使用してもよいしIGBTを使用してもよい。
交流スイッチ47は、フォトダイオード45bの一方向の出力を使用して、商用電源1、調光装置22によって供給される正負両方向の電圧を制御させるために設けられた回路である。したがって、フォトカプラ45中、発光ダイオード45aの発光によってフォトダイオード45bがオンとなる、すなわち、フォトダイオード45bが形成する回路が導通すると、交流スイッチ47に印加される商用電源1、調光装置22からの電圧が正負、どちら方向についても後段、すなわち、LED電球32側に出力させる状態となる。
サージアブソーバー48は、交流スイッチ47のスイッチング動作によるサージ電流の緩和を図るために設けられた素子である。また、ヒューズ49は、定格以上の電流が流れた場合、LED照明調光システムの保護を図るために設けられた素子である。
このような補助装置4を設けたLED照明調光システムの動作について説明する。図8は、本実施形態のLED照明調光システムの調光を説明するための図であって、図5と同様、進み位相15度前後の誘導性負荷を示しているLED電球32にかかる電圧V、電流Iの時間変化を示した図である。
スイッチ21bがオンされ、調光装置22内のトライアック素子にゲート信号が加わると、第1接続端子41aと第2接続端子41bには、調光装置22の出力である商用電源1の交流電圧が印加される。第1接続端子41aと第2接続端子41bに印加された交流電圧は、整流器43で半波整流され、整流出力Vacを生じることになる。整流出力Vacがツェナーダイオード44aのツェナー電圧Vzを超えると、フォトカプラ45内の発光ダイオード45aに駆動電圧が印加される。定電流回路44を使用した場合、導通角に関わらず一定の電流でフォトカプラ45内の発光ダイオード45aを発光させる。
フォトカプラ45に印加される電圧が、フォトカプラ電圧に達すると交流スイッチ47がオンして第1接続端子41aと第3接続端子50aが閉じることになり、接続されているLED電球32に商用電源1の交流電源が供給される(図8の丸1、丸3、丸5、丸7の時点)。
一方、電圧のゼロクロス点では電圧Vacがツェナーダイオード44aのツェナー電圧Vzに達しないため、フォトカプラ45内の発光ダイオード45aは消灯状態、すなわち、フォトカプラ45のフォトカプラ電圧に達せず、交流スイッチ47はオフになる。したがって、第1接続端子41aと第3接続端子50a間は解放され、LED電球32への給電を停止する。(図8の丸2、丸4、丸6、丸8の時点)。
ここで、ブリーダ抵抗42、整流器43、定電流回路44からなる回路は、商用電源1に接続された抵抗性負荷の閉回路であるため、商用電源1の電圧と電流の位相角は一致している。従ってフォトカプラ45のオンオフは、印加される電圧に同期して行うことが可能となる。すなわち、交流スイッチ47は印加される電圧のゼロクロス時に必ずオフすることになる。
このように本実施形態のLED照明調光システムは、従来のシステムに電圧制御型スイッチ手段を有する補助装置4を接続するという簡単な構成によって、従来のシステムで生じていたLED電球32等のLED照明具の点滅、明滅、調光不能、あるいは、調光装置22とLED照明具間の相性問題を解消することが可能となる。なお、本実施形態では、電圧制御型スイッチ手段として、フォトカプラ45を使用しているが、電圧制御型スイッチ手段は、調光装置22の電圧がゼロクロスした場合、LED照明具への給電を停止できる手段であれば、本実施形態で説明したフォトカプラ45に限られるものではなく、各種手段を採用することが可能である。また、電圧制御型スイッチ手段は、調光装置22の電圧がゼロクロスした場合のみならず、調光装置22の電圧の絶対値が所定値に降下した場合を条件として、LED照明具への給電を停止するものであってもよい。
また、本実施形態では、1の補助装置4で1のLED電球32をまかなう形態であるが、複数のLED電球32をまかなう形態としてもよい。複数のLED電球32をまかなう場合、各LED照明具を補助装置4の第3接続端子50a、第4接続端子50bに接続する、すなわち、各LED照明具を補助装置4に並列接続することで、調光装置22により、各LED照明具を適切に調光することが可能である。
1:商用電源 44c:トランジスタ
2:コントローラー 45:フォトカプラ
4:補助装置 45a:発光ダイオード
21a:調光ダイヤル 45b:フォトダイオード
21b:スイッチ 46:トランジスタ
22:調光装置 47:交流スイッチ
31:電球ソケット 48:サージアブソーバー
32:LED電球 49:ヒューズ
41a:第1接続端子 50a:第3接続端子
41b:第2接続端子 50b:第4接続端子
42:ブリーダ抵抗 221:トライアック素子
43:整流器 222:トリガーダイオード
44:定電流回路 223:可変抵抗
44a、44d:ツェナーダイオード 224:コンデンサ
44b、44e:抵抗

Claims (5)

  1. LED照明具の光量を調整可能な調光装置を備えたLED照明調光システムに接続して使用されるLED照明調光補助装置であって、
    調光装置は、トライアック素子を使用してLED照明具の光量を調整し、
    LED照明調光補助装置は、入力側が商用電源と調光装置に接続され、出力側がLED照明具に接続され、
    調光装置の電圧の絶対値が所定値に降下した場合、LED照明具への給電を停止する電圧制御型スイッチ手段を有し、
    LED照明調光補助装置を入力側からみたときのインピーダンスは、抵抗成分で形成されていることを特徴とする
    LED照明調光補助装置。
  2. 電圧制御型スイッチ手段は、フォトカプラであって、
    LED照明調光補助装置は、
    フォトカプラ前段に設けられた第1整流器と、
    フォトカプラ後段に設けられた第2整流器と、を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載のLED照明調光補助装置。
  3. LED照明調光補助装置の抵抗成分は、定電流回路で形成されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のLED照明調光補助装置。
  4. 複数のLED照明具を備えたLED照明調光システムに接続して使用されることを特徴とする
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載のLED照明調光補助装置。
  5. トライアック素子を使用してLED照明具の光量を調整する調光装置と、
    入力側が商用電源と調光装置に接続され、出力側がLED照明具に接続されたLED照明調光補助装置を備え、
    LED照明調光補助装置は、
    調光装置の電圧の絶対値が所定値に降下した場合、LED照明具への給電を停止する電圧制御型スイッチ手段を有するLED照明調光補助装置を備え、
    LED照明調光補助装置を入力側からみたときのインピーダンスは、抵抗成分で形成されていることを特徴とする
    LED照明調光システム。
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