JP2019163739A - シリンダヘッドの冷却構造、冷却構造を有するシリンダヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドの下部の全体を効率良く冷却するとともに、シリンダヘッドの下部における冷却後の温度を均一にすることが可能なシリンダヘッドの冷却構造を提供する。【解決手段】シリンダヘッド16は、下部冷却ジャケット93、上部冷却ジャケット94、弁座冷却水路88、環状冷却ジャケット71を有する。第1連通路96は、下部冷却ジャケット93と環状冷却ジャケット71とを弁座冷却水路88を介して連通する。第2連通路97は、下部冷却ジャケット93と環状冷却ジャケット71とを直接連通する。第3連通路98は、環状冷却ジャケット71と上部冷却ジャケット94とを連通する。【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに適用される冷却構造に関する。
船舶の主機関あるいは補機関として用いられるディーゼルエンジンなどの内燃機関には、シリンダヘッドが設けられている。一般に、シリンダヘッドには、燃料噴射装置や排気弁、吸気弁などが取り付けられている。シリンダヘッドの下面は、燃焼室の上側面を区画しているため、燃焼室に噴霧された燃料が着火燃焼すると、その燃焼による熱によってヘッド下面が高温になり、シリンダヘッドの下部が高い熱負荷を受ける。また、燃焼後の高温の排気ガスが燃焼室から排出される場合、排気弁座と排気弁との隙間に高圧高温の排気ガスが通ることよって、排気弁座が高い熱負荷を受ける。そのため、従来から、シリンダヘッドには、シリンダヘッドを冷却するための冷却構造が採用されている。
シリンダヘッドの冷却構造として、シリンダヘッド内に上下に分かれた上側冷却水ジャケット及び下側冷却水ジャケットを設け、これらを上下方向に延びる縦方向冷却水ジャケットで連通させた冷却構造が知られている(特許文献1参照)。また、シリンダヘッドの排気弁座や燃料噴射装置などの各部を冷却するための冷却路や下部冷却水ジャケットに、複数の導入口から個別に冷却水を供給する冷却構造が知られている(特許文献2参照)。
特開2016−8539号公報 特開平05−33640号公報
しかしながら、上下に分離した冷却水ジャケット間を別の冷却水ジャケットによって連通する構成では、上側冷却水ジャケットと下側冷却水ジャケットとの間を通る冷却水の流量が、排気弁座や燃料噴射装置などの他の部材を冷却するための冷却路への流量に比べて多くなり、排気弁座や燃料噴射装置などの冷却が不十分となる。また、複数の導入口から、排気弁座や燃料噴射装置の冷却路や下部冷却水ジャケットに個別の経路で冷却水を供給する構成では、そもそも冷却対象となる各部(排気弁座や燃料噴射装置、シリンダヘッドの下部)の温度にばらつきがあり、各部に供給される冷却水の流量にもばらつきがあるため、各部の冷却が十分に行われるとしても、各部の冷却効果にばらつきが生じる結果となり、各部の温度にばらつきが生じる。特に、近年においては、内燃機関が小型化且つ高出力化する傾向にあり、これに伴い、正味平均有効圧力(Pme)や筒内最高圧力(Pmax)も上昇し、燃焼時にシリンダヘッドの下部及びその部分に装着された各部材が受ける熱負荷が大きくなっている。そのため、シリンダヘッドの下部全体における温度分布の偏り(温度のばらつき)に起因してシリンダヘッドの下部が変形したり、排気弁座や燃料噴射装置が変形又は破損するおそれがある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シリンダヘッドの下部の全体を効率良く冷却するとともに、シリンダヘッドの下部における冷却後の温度を均一にすることが可能なシリンダヘッドの冷却構造を提供することにある。
(1) 本発明は、内燃機関のシリンダヘッドの内部に冷却水を通して前記シリンダヘッドを冷却する冷却構造である。本発明のシリンダヘッドの冷却構造は、下部冷却ジャケットと、上部冷却ジャケットと、第1冷却水路と、第2冷却水路と、第1連通路と、第2連通路と、第3連通路と、を備える。
前記下部冷却ジャケットは、前記シリンダヘッドが備える燃料噴射装置、排気弁、及び吸気弁を囲むように形成され、外部から供給される前記冷却水を通す。前記上部冷却ジャケットは、前記下部冷却ジャケットよりも上側に設けられ、前記冷却水を通す。前記第1冷却水路は、前記排気弁が当接する弁座の外周部を囲むように形成されている。前記第2冷却水路は、前記燃料噴射装置の外周部を囲むように形成されている。前記第1連通路は、前記下部冷却ジャケットと前記第2冷却水路とを前記第1冷却水路を介して連通する。前記第2連通路は、前記下部冷却ジャケットと前記第2冷却水路とを直接連通する。前記第3連通路は、前記第2冷却水路と前記上部冷却ジャケットとを連通する。
前記第1冷却水路は、前記排気弁の当接を冷却するための冷却水を流す空間である。
前記第2冷却水路は、前記燃料噴射装置やそれを支持するためのホルダなどを冷却するための冷却水を流す空間である。前記第1連通路は、例えば、冷却水を前記下部冷却ジャケットから前記第1冷却水路を経て前記第2冷却水路に送るための水路である。
前記第2連通路は、例えば、冷却水を前記下部冷却ジャケットから前記第2冷却水路に送るための水路である。前記第3連通路は、例えば、冷却水を前記第2冷却水路から前記上部冷却ジャケットに送るための水路である。
このように本発明が構成されているため、下部冷却ジャケットに供給された冷却水は、シリンダヘッドの下部の全体を均一に冷却することができる。また、容積の大きい下部冷却ジャケットでは、冷却水を均一に維持できるため、そのような冷却水が下部冷却ジャケットから第1連通路及び第2連通路それぞれを通って第2冷却水路に流入することにより、第1連通路及び第2連通路を冷却水が流れる過程でも各部を冷却することができる。また、第2冷却水路に冷却水が集約することにより、冷却水が再び均一な温度にされるため、燃料噴射装置の全体の温度を偏りなく均一に冷却することができる。その結果、シリンダヘッドの下部の全体を効率良く冷却するとともに、シリンダヘッドの下部における冷却後の温度を均一にすることが可能となる。
(2) 前記シリンダヘッドは、前記燃料噴射装置と前記下部冷却ジャケットとの間に設けられ、前記燃料噴射装置を中心に周方向に配置された複数の前記排気弁及び複数の前記吸気弁を備えている。このような構成において、前記第1連通路は、前記複数の排気弁ごとに複数形成されている。また、前記第2連通路は、前記複数の排気弁及び前記複数の吸気弁それぞれの間を構成する複数の弁間部ごとに複数形成されている。
これにより、燃料噴射装置の中心から放射状に延びる複数の第1連通路及び複数の第2連通路を通って、冷却水が、中心に位置する第2冷却水路に流入する。これにより、シリンダヘッドの下部の全体をより均一に冷却することができる。
(3) 本発明の冷却構造は、前記シリンダヘッドの下面に形成された複数の冷却水口から前記下部冷却ジャケットに至る複数の冷却水供給路を更に備える。
このように本発明が構成されているため、下部冷却ジャケットにおいて冷却水がより均一な温度に調整される。
(4) 前記複数の冷却水供給路は、前記シリンダヘッドの下部の外周部において、複数の冷却水口から鉛直上方へ延出して前記下部冷却ジャケットに連通している。
このように、複数の冷却水供給路がシリンダヘッドの下部の外周部に形成されているため、冷却水供給路の通過時にその周辺部分だけを部分的に過度に冷却することはない。その結果、下部冷却ジャケットに流入した冷却水によってシリンダヘッドの下部の全体が効果的に均一に冷却される。
(5) なお、本発明においては、前記下部冷却ジャケットは、前記第1冷却水路よりも上側の位置に形成されていることが好ましい。
(6) また、本発明は、上述した冷却構造を有する内燃機関のシリンダヘッドとして捉えることができる。
本発明によれば、シリンダヘッドの下部の全体を効率良く冷却するとともに、シリンダヘッドの下部における冷却後の温度を均一にすることが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関10の構成を示す縦断面図である。 図2は、図1の内燃機関10のシリンダの構成を示す部分断面図である。 図3は、図1の内燃機関10のシリンダヘッドの構成を示す断面図である。 図4は、シリンダヘッドの部分断面図であり、図3の要部IVの断面構造を示す図である。 図5は、図3の切断線V−Vの断面構造を示す断面図である。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る内燃機関10は、船舶において発電用モータに回転力を供給する用途として、あるいは、船舶のプロペラ軸を回転させる用途として使用されるものであり、例えば、機関出力が数百kW〜数千kWの4サイクルのディーゼルエンジンである。もちろん、本発明は、上述の用途の内燃機関10に限られず、燃料の燃焼時の熱エネルギーをピストンの往復運動に変換して回転運動として出力する全ての内燃機関に適用可能である。
内燃機関10は、例えば、複数のシリンダ14が直列に配置されたものであり、主として、シリンダ14と、シリンダ14の上部に配置されたシリンダヘッド16と、シリンダ14に沿って往復運動可能に支持されたピストン11と、出力軸に連結されたクランク軸12と、各ピストン11の往復運動をクランク軸12の回転運動に変えるためのコネクティングロッド(連接棒)13と、を備えて構成されている。これらの各構成要素は、内燃機関10のエンジンフレーム(架構)20に組み付けられている。
エンジンフレーム20は、例えば、コンパクテッドバーミキュラ鋳鉄(FCV材)で構成されている。エンジンフレーム20は、上部側のシリンダブロック21と、下部側のクランクケース22とを有する。シリンダブロック21とクランクケース22は、それぞれ別部材として構成されていてもよく、あるいは、エンジンフレーム20に一体に形成されていてもよい。シリンダブロック21にシリンダ14やピストン11等が組み付けられており、クランクケース22にクランク軸12が回転可能に設けられている。
図2は、シリンダ14の構成を示す部分断面図である。図2では、シリンダ14及びシリンダヘッド16を構成する各構成要素が実線で示されており、シリンダブロック21やピストン11等は二点鎖線で示されている。図2に示すように、シリンダ14は、シリンダライナ30と、プロテクトリング50とを有する。
シリンダライナ30は、シリンダ14を構成する部材であり、且つ、シリンダヘッド16、ピストン11、プロテクトリング50等とともに燃焼室15を形成する部材である。シリンダライナ30は、円筒形状の筒状部材であり、シリンダブロック21に装着されている。シリンダライナ30は、摺動性の高い金属で形成されており、例えば、高リン鋳鉄やねずみ鋳鉄などのFC材で形成されている。また、シリンダライナ30の内面には、ホーニング加工が施されている。シリンダライナ30の内周面に摺動可能なようにピストン11が設けられている。
シリンダブロック21には、複数のシリンダ14に応じた数の縦穴23が形成されている。縦穴23は、上面21Aから下方へ延出しており、概ね円筒形状に形成されている。縦穴23の内周面には、部分的に水平方向に凹んだ凹部24が形成されており、凹部24は、縦穴23に装着されたシリンダライナ30の外周面との間で後述の冷却水路CW1の一部を構成している。
シリンダブロック21の上面21Aは平坦面であり、縦穴23の上側の開口が露出している。シリンダライナ30は、円筒形状に形成されており、シリンダブロック21の上面21Aの前記開口から内部に挿入されることにより、シリンダブロック21に装着されている。本実施形態では、後述するように、シリンダライナ30は、その上部露出部35がシリンダブロック21の上面21Aから上方へ突出した状態でシリンダブロック21に装着されている。
シリンダライナ30は、大別すると、下部筒部33と、位置決め部34と、上部露出部35とに分かれている。下部筒部33は、シリンダライナ30において下方側を占める部分である。下部筒部33の外径は、位置決め部34及び上部露出部35それぞれの外径よりも小さく形成されている。下部筒部33の外周面には複数の環状のシール部材37が設けられている。シール部材37は、例えばNBRで形成されたOリングなどである。シール部材37は、下部筒部33の外周面に形成された複数の環状溝に装着されており、シリンダブロック21にシリンダライナ30が装着された状態(以下、ライナー装着状態という。)で縦穴23の内周面に密着している。
また、縦穴23の内周面において、シール部材37よりも上側には、シリンダライナ30の外周面との間で冷却水路CW1の一部を構成する凹部24が形成されている。この凹部24は、縦穴23の内周面において周方向に亘って形成されている。シール部材37は、冷却水路CW1の冷却水が、縦穴23の内周面とシリンダライナ30の外周面との間の隙間を通って下方へ進入することを防止する役割を担っている。
下部筒部33の上側に位置決め部34が配置されている。詳細には、位置決め部34は、前記ライナー装着状態において、凹部24よりも上側に設けられている。位置決め部34は、下部筒部33の外周面よりも径方向外側へ膨出している。言い換えると、位置決め部34の外径は、シリンダライナ30の下部筒部33の外径よりも大きく形成されている。そのため、下部筒部33と位置決め部34との間には、シリンダライナ30の外周面を周方向に亘って環状の段差38が形成されている。環状の段差38と下部筒部33との間の隅部には、下部筒部33の外径よりも小径の括れ部39が形成されている。括れ部39は、シリンダライナ30の外周面を周方向に亘って形成されており、シリンダライナ30の中心側へ向かって湾曲して湾曲面を有する。この括れ部39に後述するボア冷却水路CW2の下部入口40が形成されている。
縦穴23の内周面の上端部には、位置決め部34が嵌め入れられる環状の段差部25が形成されている。段差部25は、縦穴23の内周面を周方向に亘って形成されている。段差部25に位置決め部34が嵌め入れられることによって、シリンダライナ30がシリンダブロック21の縦穴23に対して位置決め可能に装着される。
位置決め部34の上側に上部露出部35が配置されている。上部露出部35は、前記ライナー装着状態において、位置決め部34からシリンダライナ30の上端部に至る部分である。上部露出部35は、位置決め部34の外周面よりも径方向外側へ膨出している。言い換えると、上部露出部35の外径は、シリンダライナ30の位置決め部34の外径よりも若干大きく形成されている。
シリンダライナ30には、上下方向へ延びる複数のボア冷却水路CW2が形成されている。ボア冷却水路CW2は、括れ部39に形成された下部入口40から鉛直上方へ穿孔されて上部露出部35の上端面35Aまで貫通する貫通孔である。例えば、ボア冷却水路CW2は、上端面35Aから鉛直下方へ向けてドリル加工によって穿孔されたキリ穴である。複数のボア冷却水路CW2は、シリンダライナ30において、周方向に一定の間隔を隔てて均等に配置されている。冷却水路CW1から下部入口40に流入した冷却水は、ボア冷却水路CW2を通って上方へ流れる。また、ボア冷却水路CW2を通って上方へ流れた冷却水は、シリンダヘッド16に形成された後述の冷却水供給路99に流入する。これにより、燃焼時に加熱された高温の燃焼ガスから熱が伝達して高温になったシリンダライナ30やプロテクトリング50の周辺部分を効率良く冷却することができる。
図2に示すように、プロテクトリング50は、燃焼時にピストン11の上部11Aの外周面に付着した硬質のカーボンを除去するため部材である。プロテクトリング50は、円環状に形成されており、シリンダライナ30の上部露出部35の内周面に嵌め入れられている。
図2に示すように、シリンダヘッド16は、シリンダライナ30の上部露出部35の上端面35Aに設置されている。シリンダヘッド16は、図示しないスタッドボルトによって、シリンダブロック21に固定されている。これにより、シリンダライナ30の内周面、プロテクトリング50の内周面、シリンダヘッド16の下面16A(図3参照)、ピストン11のトップ面で囲まれた閉塞空間としての燃焼室15が形成される。
図3は、シリンダヘッド16の構成を示す断面図である。図4は、シリンダヘッド16の排気弁63の周辺の部分断面図である。なお、図3は、シリンダヘッド16、排気通路83、及び吸気通路84それぞれの中心線を含む切断面の断面図である。
以下、シリンダヘッド16の構成とともに、内部に冷却水を通してシリンダヘッド16を冷却する冷却構造について説明する。
図3に示すように、シリンダヘッド16は、ヘッド本体61と、燃料噴射装置62と、排気弁63と、吸気弁64と、を備えている。
ヘッド本体61は、ブロック状に形成されており、例えば、コンパクテッドバーミキュラ鋳鉄(FCV材)で構成されている。ヘッド本体61に、燃料噴射装置62、排気弁63、及び吸気弁64が装着されている。
ヘッド本体61の中心部に、上下に貫通する装着穴65が形成されている。その装着穴65に、上下に長い燃料噴射装置62が挿入されている。燃料噴射装置62の先端部には、燃料噴射装置62に供給された燃料を噴霧するノズル62Aが設けられている。ノズル62Aは、その下端部がシリンダヘッド16の下面16Aから燃焼室15を臨む位置に配置されている。
図4に示すように、燃料噴射装置62の下方部分は、装着穴65に対して、ホルダ66によって取り付けられている。ホルダ66は、装着穴65の内部において、燃料噴射装置62を支持するための支持部材である。
ホルダ66は、燃料噴射装置62の下方部分が挿入可能な内孔を有しており、筒形状に形成されている。ホルダ66は、装着穴65内に嵌め入れられて固定されている。装着穴65内において、燃料噴射装置62の下方部分がホルダ66の内孔に挿入されることによって、燃料噴射装置62の下方部分の外周面がホルダ66によって遊びなく保持される。
本実施形態では、ヘッド本体61には、燃料噴射装置62の下方部分の外周部を囲むように環状冷却ジャケット71(本発明の第2冷却水路の一例)が形成されている。環状冷却ジャケット71は、燃料噴射装置62の下方部分の外周部を冷却するために形成されている。環状冷却ジャケット71は、その内部に冷却水を通すための環状の空間であり、別の言い方をすると冷却水路である。環状冷却ジャケット71は、装着穴65の内周面に形成された周方向に連続する環状の凹溝73(凹部)と、凹溝73を塞ぐように装着穴65に取り付けられたホルダ66の外周面と、によって区画形成される。
図5は、図3における切断線V−Vの断面構造を示す断面図である。図5に示すように、ヘッド本体61には、燃焼室15で燃焼した排気ガスを案内する2本の排気通路83と、燃焼室15に供給する吸気ガスを案内する2本の吸気通路84と、が形成されている。排気通路83及び吸気通路84は、ヘッド本体61の燃焼室15側から延出する孔である。排気通路83及び吸気通路84は、燃料噴射装置62を中心として、その周方向に等角度間隔で形成されている。
各排気通路83には排気弁63が取り付けられており、各吸気通路84には吸気弁64が取り付けられている。つまり、本実施形態では、燃料噴射装置62を中心に周方向に配置された2つ排気弁63及び2つの吸気弁64がシリンダヘッド16に設けられている。本実施形態では、2つの排気弁63は、燃料噴射装置62と後述の下部冷却ジャケット93との間に設けられている。
図4に示すように、排気通路83の下端部には、弁座部材86が装着されている。弁座部材86は、筒形状に形成されており、排気通路83の下端の開口から装着されている。弁座部材86は、排気弁63のバブルヘッドの外周部に形成された弁シート63Aが当接される弁座面86Aを有する。弁座面86Aは、弁座シートとも称されており、排気弁63の閉時に排気弁63の弁シート63Aが当接される部分である。
本実施形態では、ヘッド本体61には、排気弁63が当接される弁座部材86の外周部を囲むように弁座冷却水路88(本発明の第1冷却水路の一例)が形成されている。2つの排気弁63に対応して、2つの弁座冷却水路88がヘッド本体61に形成されている。弁座冷却水路88は、弁座部材86の外周部を冷却するために形成されており、特に、弁座部材86の弁座面86Aを効率良く冷却するために形成されている。弁座冷却水路88は、その内部に冷却水を通すための環状の空間である。弁座冷却水路88は、排気通路83の下端部の内周面に形成された周方向に連続する環状の凹溝89(凹部)と、弁座部材86の外周面に形成された周方向に連続する凹溝90(凹部)とによって構成されている。弁座部材86が排気通路83の下端部に装着された状態で、凹溝89と凹溝90とが互いに対向して配置されることによって、環状の弁座冷却水路88が区画される。
燃焼室15における燃焼後の排気ガスは高圧高温であるため、排気弁63の開時に弁シート63Aと弁座面86Aとの間の隙間を排気ガスが通ることにより、排気ガスの影響を受けて、弁座面86Aが高温になる。このため、図4に示すように、弁座冷却水路88は、断面視で、上下方向に長い形状に形成されている。そして、弁座冷却水路88の下端は、弁座部材86の弁座面86Aの直上の付近の位置まで達している。これにより、弁座冷却水路88に冷却水が供給されると、弁座部材86の弁座面86Aの付近が効率良く冷却される。
図3及び図4に示すように、ヘッド本体61には、下部冷却ジャケット93と、上部冷却ジャケット94とが形成されている。
下部冷却ジャケット93は、外部から供給される冷却水を通す空間であり、別の言い方をすると冷却水路である。下部冷却ジャケット93は、シリンダヘッド16の下部17、つまり、ヘッド本体61において燃焼室15に臨む下面16A側の部分を冷却するために形成されている。図5に示すように、下部冷却ジャケット93は、シリンダヘッド16が備える燃料噴射装置62、排気弁63、及び吸気弁64を囲むように、シリンダヘッド16の下部17の外周部に環状に形成されている。
本実施形態では、下部冷却ジャケット93は、図3に示す断面図において、弁座冷却水路88よりも上側の位置に形成されている。近年、内燃機関10が小型化且つ高出力化する傾向にあり、これに伴い、正味平均有効圧力(Pme)や筒内最高圧力(Pmax)も上昇し、燃焼時にシリンダヘッド16の下部17が受ける熱負荷が大きくなっている。このため、シリンダヘッド16の下部17における熱に対する耐性を向上させ、下部17の強度を向上させるために、下部17の肉厚、つまり、シリンダヘッド16(ヘッド本体61)の下面16Aと下部冷却ジャケット93との肉厚の寸法が大きく設計される。その結果、下部冷却ジャケット93は、従来位置よりも上側の位置に形成されるようになり、弁座冷却水路88よりも上側の位置に形成されている。
上部冷却ジャケット94は、下部冷却ジャケット93よりも上側に設けられている。上部冷却ジャケット94は、下部冷却ジャケット93よりも上側の部分を冷却するためのものであり、冷却水を通す空間である。図3に示すように、上部冷却ジャケット94は、下部冷却ジャケット93の直上に配置されており、環状に形成されている。
本実施形態では、下部冷却ジャケット93は、後述する第1連通路96、第2連通路97、第3連通路98、冷却水供給路99、冷却水排出路100よりも十分に容積が大きい。そのため、下部冷却ジャケット93では、冷却水の温度を全体として均一に保持することができる。
上述したように構成されたシリンダヘッド16には、第1連通路96、第2連通路97、第3連通路98、冷却水供給路99、冷却水排出路100が形成されている。シリンダヘッド16において、環状冷却ジャケット71、弁座冷却水路88、下部冷却ジャケット93、及び上部冷却ジャケット94それぞれは、第1連通路96、第2連通路97、第3連通路98によって互いに連通している。
冷却水供給路99は、ボア冷却水路CW2を通ってシリンダヘッド16へ向けて流れる冷却水を下部冷却ジャケット93に供給するものである。シリンダヘッド16の下面16Aには、複数のボア冷却水路CW2に対応する位置に、複数の導入口99A(本発明の冷却水口の一例)が形成されている。複数の導入口99Aは、装着穴65の中心を周方向に所定角度間隔で均等に配置されている。冷却水供給路99は、導入口99Aから下部冷却ジャケット93に至っている。本実施形態では、冷却水供給路99は、複数の導入口99Aそれぞれから上方に位置する下部冷却ジャケット93へ向けて直線状に延びている。つまり、ヘッド本体61には、鉛直上方に延びる複数本の冷却水供給路99が形成されている。これら複数本の冷却水供給路99は、シリンダヘッド16の下部17の外周部に形成されている。冷却水供給路99は、例えば、下面16Aから鉛直上方へ向けてドリル加工によって穿孔されたキリ穴である。なお、下面16Aには、複数の導入口99Aを周方向に接続する周方向に連続した環状溝101が形成されている。したがって、個々のボア冷却水路CW2から供給された冷却水は、一旦、環状溝101において圧力が均一化された後に、各冷却水供給路99を通って下部冷却ジャケット93に流入する。
第1連通路96は、下部冷却ジャケット93と環状冷却ジャケット71とを、弁座冷却水路88を介して連通するものである。2つの弁座冷却水路88に対応して2本の第1連通路96がヘッド本体61に形成されている。言い換えると、第1連通路96は、2つの排気弁ごとに形成されている。各第1連通路96は、下部冷却ジャケット93と弁座冷却水路88との間を連通する第1傾斜路96Aと、弁座冷却水路88と環状冷却ジャケット71との間を連通する第2傾斜路96Bと、を含む。
第1連通路96は、下部冷却ジャケット93と環状冷却ジャケット71とを最短経路で連通しており、図5に示すように、第1傾斜路96A及び第2傾斜路96Bは、上面視で直線上に形成されている。具体的には、第1傾斜路96A及び第2傾斜路96Bは、装着穴65の中心と排気通路83の中心とを結ぶ直線上に形成されている。本実施形態では、2本の第1連通路96は、装着穴65の中心の周りに90度の角度間隔を隔てて形成されている。
図4に示すように、第1傾斜路96Aは、下部冷却ジャケット93から弁座冷却水路88へ向けて斜め下方へ直線状に延出している。この第1傾斜路96Aは、弁座部材86や排気弁63が取り外された状態で、下面16A側から、排気通路83の内周面の凹溝89に対して斜め上方へ向けてドリル加工することによって形成される。つまり、第1傾斜路96Aは、ドリル加工によって穿孔されたキリ穴である。
第2傾斜路96Bは、弁座冷却水路88から環状冷却ジャケット71へ向けて斜め上方へ直線状に延出している。この第2傾斜路96Bは、弁座部材86や排気弁63が取り外された状態で、下面16A側から、排気通路83の内周面の凹溝89に対して斜め上方へ向けてドリル加工することによって形成される。つまり、第2傾斜路96Bは、ドリル加工によって穿孔されたキリ穴である。
ところで、従来のシリンダヘッドの冷却構造では、下部冷却ジャケット93と弁座冷却水路88との連通路は、ヘッド本体61の側面からドリル加工によって水平に穿孔されたキリ穴で構成されていた。そのため、下部冷却ジャケット93から弁座冷却水路88に流水した冷却水は、弁座部材86の外周面に垂直に当たるため、弁座冷却水路88の下端部に冷却水を効率良く送り込むことができなかった。また、上述したように、下部17の肉厚を大きくして強度アップを図るために下部冷却ジャケット93の位置を上側に変更すると、弁座冷却水路88も上側へ延出させる必要があり、弁座冷却水路88の下端部への冷却水の送り込みが更に悪化し、当該部分の水の循環がより不十分となる。
これに対して、本実施形態では、第1傾斜路96Aは、弁座冷却水路88へ向けて斜め下方に傾斜しているため、下部冷却ジャケット93の冷却水が第1傾斜路96Aを通って弁座冷却水路88に流入する際に、冷却水は斜め下方へ向けて送り込まれる。その結果、その冷却水が弁座冷却水路88の下端部まで入り込み、弁座冷却水路88の下端部の冷却水を十分に循環させることができる。また、第1傾斜路96Aを斜め下方へ傾斜させることにより、弁座冷却水路88を上側へ延出させる必要がなくなり、より効果的に、冷却水を弁座冷却水路88の下端部まで行き渡らせることができる。
また、第2傾斜路96Bは、環状冷却ジャケット71へ向けて斜め上方に傾斜しているため、環状冷却ジャケット71に流入した冷却水は、環状冷却ジャケット71を上方へ向けて流れる。
第2連通路97は、下部冷却ジャケット93と環状冷却ジャケット71とを直接連通している。本実施形態では、4つの第2連通路97がヘッド本体61に形成されている。各第2連通路97は、ヘッド本体61の側面からドリル加工によって水平に穿孔されたキリ穴であり、下部冷却ジャケット93を貫通し、排気通路83及び吸気通路84それぞれに干渉することなく、環状冷却ジャケット71に至っている。具体的には、図5に示すように、各第2連通路97は、4つの弁間部103それぞれを通って、下部冷却ジャケット93と環状冷却ジャケット71とを一直線に連通している。ここで、弁間部103は、ヘッド本体61において、排気通路83及び吸気通路84それぞれの間の部分であり、換言すると、排気通路83及び吸気通路84それぞれに設けられた各弁(排気弁及び吸気弁)の間の部分である。なお、第2連通路97を形成するためにヘッド本体61の側面に開けられた穴110は、プラグなどによって閉塞される。
図3に示すように、第2連通路97は、環状冷却ジャケット71における第2傾斜路96Bの出口と上下方向において概ね同じ位置を通るように形成されており、上下方向において環状冷却ジャケット71の下部に接続している。
図5に示すように、4つの第2連通路97は、装着穴65の中心の周りに90度の角度間隔を隔てて形成されている。また、第1連通路96に隣接する第2連通路97は、第1連通路96に対して装着穴65の中心の周りに45度隔てた位置に形成されている。
図3に示すように、第3連通路98は、環状冷却ジャケット71と上部冷却ジャケット94とを連通している。本実施形態では、4つの第3連通路98がヘッド本体61に形成されている。各第3連通路98は、排気通路83及び吸気通路84それぞれに干渉することなく、環状冷却ジャケット71と上部冷却ジャケット94とを連通している。なお、第3連通路98は、環状冷却ジャケット71及び上部冷却ジャケット94とともに、一体の冷却水通路としてヘッド本体61の内部に形成されている。
冷却水排出路100は、上部冷却ジャケット94の上端部からシリンダヘッド16の上面16Bへ向けて鉛直上方へ延出する孔である。例えば、冷却水排出路100は、上面16Bから鉛直下方へ向けてドリル加工によって穿孔されたキリ穴である。
環状冷却ジャケット71から第3連通路98を通って上部冷却ジャケット94に流入した冷却水は、冷却水排出路100を通って外部に排出され、外部に設けられた不図示の枝管を経て冷却水集合管に集められ、その後、冷却水を冷却するための冷却器に送られ、冷却後の冷却水が再びポンプなどによって冷却水路CW1に供給される。
以上説明したように、本実施形態のシリンダヘッド16には、燃料噴射装置62、排気弁63、及び吸気弁64を囲むように形成された下部冷却ジャケット93と、下部冷却ジャケット93よりも上側に設けられた上部冷却ジャケット94と、排気弁63が当接する弁座面86Aの外周部を囲むように形成された弁座冷却水路88と、燃料噴射装置62の外周部を囲むように形成された環状冷却ジャケット71と、下部冷却ジャケット93と環状冷却ジャケット71とを弁座冷却水路88を介して連通する第1連通路96と、下部冷却ジャケット93と環状冷却ジャケット71とを直接連通する第2連通路97と、環状冷却ジャケット71と上部冷却ジャケット94とを連通する第3連通路98と、が設けられている。そのため、下部冷却ジャケット93に供給された冷却水は、下部17の全体を均一に冷却することができる。また、容積の大きい下部冷却ジャケット93では、冷却水を均一に維持できるため、そのような冷却水が下部冷却ジャケット93から第1連通路96及び第2連通路97それぞれを通って環状冷却ジャケット71に流入することにより、第1連通路96及び第2連通路97を冷却水が流れる過程でも各部を冷却することができる。また、環状冷却ジャケット71に冷却水が集約したことにより、冷却水が再び均一な温度にされるため、燃料噴射装置62の全体の温度を偏りなく均一に冷却することができる。その結果、シリンダヘッド16の下部17の全体を効率良く冷却するとともに、シリンダヘッド16の下部17における冷却後の温度を均一にすることが可能となる。
また、シリンダヘッド16は、燃料噴射装置62を中心に周方向に配置された複数の排気弁63及び複数の吸気弁64を備えており、第1連通路96は、複数の排気弁63ごとに複数形成されている。また、第2連通路97は、複数の排気弁63及び複数の吸気弁64それぞれの間を構成する複数の弁間部103ごとに複数形成されている。このため、燃料噴射装置62の中心から放射状に延びる複数の第1連通路96及び複数の第2連通路97を通って冷却水が中心に位置する環状冷却ジャケット71に流入する。これにより、シリンダヘッド16の下部17の全体をより均一に冷却することができる。
また、シリンダヘッド16は、シリンダヘッド16の下面16Aに形成された複数の導入口99Aから下部冷却ジャケット93に至る複数の冷却水供給路99を有するため、下部冷却ジャケット93において冷却水がより均一な温度に調整される。
また、複数の冷却水供給路99は、シリンダヘッド16の下部17の外周部において、複数の導入口99Aから鉛直上方へ延出して下部冷却ジャケット93に連通している。このように、複数の冷却水供給路99が下部17の外周部に形成されているため、冷却水供給路99の通過時にその周辺部分だけを部分的に過度に冷却することはない。その結果、下部冷却ジャケット93に流入した冷却水によって下部17の全体が効果的に均一に冷却される。
また、第1連通路96が、下部冷却ジャケット93と弁座冷却水路88との間を連通する第1傾斜路96Aと、弁座冷却水路88と環状冷却ジャケット71との間を連通する第2傾斜路96Bと、により構成されている。そのため、弁座冷却水路88に流入した冷却水は、斜め下方へ向けて送り込まれて、弁座冷却水路88の下端部まで入り込み、弁座冷却水路88の下端部の冷却水を十分に循環させることができる。なお、第2傾斜路96Bは、環状冷却ジャケット71へ向けて斜め上方に傾斜しているため、冷却水は、その経路に沿って、弁座冷却水路88の下端部から環状冷却ジャケット71に送り出される。
10 :内燃機関
16 :シリンダヘッド
16A :下面
17 :下部
30 :シリンダライナ
50 :プロテクトリング
61 :ヘッド本体
62 :燃料噴射装置
63 :排気弁
64 :吸気弁
71 :環状冷却ジャケット
88 :弁座冷却水路
93 :下部冷却ジャケット
94 :上部冷却ジャケット
96 :第1連通路
96A :第1傾斜路
96B :第2傾斜路
97 :第2連通路
98 :第3連通路
99 :冷却水供給路
99A :導入口
CW1 :冷却水路
CW2 :ボア冷却水路

Claims (6)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドの内部に冷却水を通して前記シリンダヘッドを冷却する冷却構造であって、
    前記シリンダヘッドが備える燃料噴射装置、排気弁、及び吸気弁を囲むように形成され、外部から供給される前記冷却水を通す下部冷却ジャケットと、
    前記下部冷却ジャケットよりも上側に設けられ、前記冷却水を通す上部冷却ジャケットと、
    前記排気弁が当接する弁座の外周部を囲むように形成された第1冷却水路と、
    前記燃料噴射装置の外周部を囲むように形成された第2冷却水路と、
    前記下部冷却ジャケットと前記第2冷却水路とを前記第1冷却水路を介して連通する第1連通路と、
    前記下部冷却ジャケットと前記第2冷却水路とを直接連通する第2連通路と、
    前記第2冷却水路と前記上部冷却ジャケットとを連通する第3連通路と、を備えるシリンダヘッドの冷却構造。
  2. 前記シリンダヘッドは、前記燃料噴射装置と前記下部冷却ジャケットとの間に設けられ、前記燃料噴射装置を中心に周方向に配置された複数の前記排気弁及び複数の前記吸気弁を備え、
    前記第1連通路は、前記複数の排気弁ごとに複数形成されており、
    前記第2連通路は、前記複数の排気弁及び前記複数の吸気弁それぞれの間を構成する複数の弁間部ごとに複数形成されている、請求項1に記載のシリンダヘッドの冷却構造。
  3. 前記シリンダヘッドの下面に形成された複数の冷却水口から前記下部冷却ジャケットに至る複数の冷却水供給路を更に備える請求項1又は2に記載のシリンダヘッドの冷却構造。
  4. 前記複数の冷却水供給路は、前記シリンダヘッドの下部の外周部において、複数の冷却水口から鉛直上方へ延出して前記下部冷却ジャケットに連通している請求項3に記載のシリンダヘッドの冷却構造。
  5. 前記下部冷却ジャケットは、前記第1冷却水路よりも上側の位置に形成されている請求項1から4のいずれかに記載のシリンダヘッドの冷却構造。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の冷却構造を有する内燃機関のシリンダヘッド。
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