JP2019155226A - 塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロールトゥロールで搬送されてくる基板に対して基板のアライメントによる歪を生じさせずに塗布する塗布装置を提供する。【解決手段】ロールトゥロールで搬送される基板の上面より上の空間で塗布ノズルを移動させて基板の上面に塗布液を塗布する塗布装置において、塗布ノズルと、塗布ノズルを直線方向に移動させる走査部と、走査部を回転させる回転部と、回転部を基板の搬送方向に移動させる搬送方向移動部と、塗布前に基板上の塗布領域に対する角度ずれを検出する角度ずれ検出手段と、角度ずれ検出手段で検出した基板上の塗布領域に対する角度ずれに合わせて回転部を回転させる制御部と、を有する【選択図】 図4

Description

本発明は、ロールトゥロールで搬送される基板に塗液を塗布する塗布装置に関するものである。
画像表示機器に使用されるカラーフィルタに画素要素を形成する色素を塗布する方法の一つとして、従来からインクジェット法が提案されている。具体的には、マトリクス状に遮光部が形成されたガラスや樹脂フィルム等で作成された基板上に形成された複数の区画のそれぞれに、塗布ヘッドのノズルからインクを吐出して塗布し、インク層が形成される。
樹脂フィルムの基板に対してインクの塗布を行う場合、下記特許文献1に示すようなロールトゥロールの塗布装置が用いられる。
ロールトゥロールの塗布装置において、基板は長手方向のロールに巻かれ、送り出し(搬送)が可能な状態にされた上で、インクの塗布が行われる。また、インクの塗布処理が行われる塗布ヘッドの近傍では、塗布時に基板が動くことの無いように吸着ステージなどの基板把持装置によって基板を固定し、当該基板把持装置を変位させることによって塗布ヘッドと基板の位置合わせ(アライメント)を行った後、基板への塗布が行われる。
特開2012−173504号公報
しかし、上記特許文献1に示したようなロールトゥロールの塗布装置では、基板のアライメントを行う際に基板に歪が生じるという問題があった。具体的には、アライメントを行う際に基板把持装置が基板を固定したのち変位した場合に基板把持装置の近傍において基板に過剰な引っ張りの力が生じてしまう。そのため、基板に歪が生じそれが基板の皺となって表れる。その基板の皺の上にインクを塗布した場合、塗布ムラが発生し品質に悪影響を及ぼすおそれがあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ロールトゥロールで搬送されてくる基板に対して基板のアライメントによる歪を生じさせずに塗布する塗布装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の塗布装置は、
ロールトゥロールで搬送される基板の上面より上の空間で塗布ノズルを移動させて前記基板の上面に塗布液を塗布する塗布装置において、前記塗布ノズルと、前記塗布ノズルを直線方向に移動させる走査部と、前記走査部を回転させる回転部と、前記回転部を前記基板の搬送方向に移動させる搬送方向移動部と、塗布前に前記基板上の塗布領域の角度ずれを検出する角度ずれ検出手段と、前記角度ずれ検出手段で検出した前記基板上の塗布領域の角度ずれに合わせて前記回転部を回転させる制御部と、を有することを特徴としている。
本装置を用いることにより、基板のアライメントによる歪を基板に生じさせることなく塗布領域に正確に塗布できる。
また、本発明の塗布装置は、前記直線方向に前記塗布ノズルが移動しながら塗布を行ってもよい。
本装置を用いることにより、直線方向に連続して設けられている塗布領域に効率よく塗布ができる。
本発明の塗布装置によると、ロールトゥロールで搬送されてくる基板に対して基板のアライメントによる歪を生じさせずに塗布することができる。
一般的なロールトゥロールの塗布装置を説明する図である。 一般的なロールトゥロールの塗布装置での基板のアライメントを説明する図である。 本発明の塗布装置の一例を説明する図である。 本発明の塗布装置による基板への塗布を説明する図である。 一般的なロールトゥロールの塗布装置と本発明の塗布装置との塗布時の違いを説明する図である。
まず、図1および図2を用いて、一般的なロールトゥロールの塗布装置の構成と基板のアライメントの方法について説明してから、本発明の塗布装置の実施例を説明する。
図1(A)は、一般的なロールトゥロールの塗布装置1の側面図であり、図1(B)は、図1(A)のa矢視の平面図である。一般的なロールトゥロールの塗布装置1は、可撓性を有する基板2を巻き出す巻き出しロール3、巻き出しロール3から巻き出された基板2を巻き取る巻き取りロール4、巻き出しロール3と巻き取りロール4との間に位置し、上面で基板2を吸着し把持する吸着ステージ5、吸着ステージ5と巻き出しロール3との間および吸着ステージ5と巻き取りロール4との間に位置し、基板2を吸着ステージ5の上部で支持し搬送する基板支持部10と、吸着ステージ5の上部に位置し、基板2に塗布液を塗布する塗布部8と、にて構成されている。
ここで、基板2の搬送方向である基板2の長手方向をX軸方向、基板2の幅方向でありX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向およびY軸方向と直交する方向をZ軸方向と呼ぶ。
吸着ステージ5は、基板2を吸着する面である吸着面9を上面に有するステージであり、図示しない真空供給源と配管により接続されている。この吸着ステージ5に吸着固定された基板2に対して、塗布部8によって塗布液の塗布が行われる。なお、塗布部8によって塗布される方の基板2の面を基板2の表面、この表面の反対側の面(吸着ステージ5が吸着する方の面)を基板2の裏面と呼ぶ。
また、吸着ステージ5は、後述する図示しないアライメント機構によってX軸方向の移動、Y軸方向の移動、およびZ軸方向に回転軸を有する回転といったような変位をすることが可能であり、基板2の一部を吸着ステージ5が吸着した状態で吸着ステージ5が変位して、塗布部8と基板2との位置合わせ(アライメント)が行われることにより、塗布部8が基板2上の正確な位置に処理を行うことが可能となる。
吸着面9は、基板2を載置する平坦面であり、高い平面度で基板2を載置し、吸着固定する。基板2が高い平面度で保持されることにより、塗布部8と基板2との距離を精度良く制御できるため、塗布部8が基板2に対し正確な処理を行うことができる。
また、吸着面9は多数の孔を有し、これらの孔が吸着ステージ5と上記真空供給源とを接続する配管と連通されている。これにより、真空供給源が動作することによって各孔に吸引力が付与されるため、基板2の裏面を吸着することができる。
また、吸着面9の大きさは、塗布部8が一回の塗布動作を行う基板2上の塗布領域の大きさよりも十分に大きい。具体的には、基板2上における塗布領域の形成位置のずれ量の最大値を塗布領域の大きさに加えて求められる大きさよりも吸着面9の大きさは大きい。こうすることにより、塗布領域の形成位置の位置ずれおよび吸着面9上に基板2が載置された際の塗布領域の位置ずれが生じたとしても常に塗布領域全体を吸着面9上に位置させることが可能であり、正確にアライメントおよび処理を行うことができる。
基板支持部10は、基板2を支持して基板2の搬送を補助する機構であり、吸着ステージ5に対して基板2の搬送方向(X軸方向)の上流側および下流側に配置されている。なお、以降の説明では、上流側に配置された基板支持部10を基板支持部10aと呼び、また、下流側に配置された基板支持部10を基板支持部10bと呼ぶ。
ここで、基板支持部10aおよび基板支持部10bのZ軸方向の位置は、基板2の搬送時において、これら基板支持部10aおよび基板支持部10bにより支持された基板2の一部が吸着ステージ5の吸着面9に接触しない位置に設定されている。
また、各基板支持部10は、送りロール6とニップロール7とを有し、これらで基板2をはさみこむことにより、基板2の搬送時に基板2の位置がずれることを防ぎながら搬送を補助する。なお、以降の説明では、基板支持部10aが有する送りロール6およびニップロール7を送りロール6aおよびニップロール7aと呼び、基板支持部10bが有する送りロール6およびニップロール7を送りロール6bおよびニップロール7bと呼ぶ。
送りロール6は、Y軸方向に中心軸を有する円柱状の ロールであり、この中心軸を回転軸として回転可能である。ここで、基板2の裏面が送りロール6に接した状態で、送りロール6の表面の移動速度が基板2の搬送速度と同等となるように送りロール6を回転させることにより、基板2を少ない摩擦で送り出すことができる。
ニップロール7は、基板2をはさんで送りロール6と対向するように設けられているY軸方向に中心軸を有する円柱状のロールであり、この中心軸を回転軸として回転可能である。基板2はこのニップロール7と送りロール6との間を通るようにセットされ、ニップロール7は所定の力で基板2を送りロール6に押しつける。すなわち、ニップロール7と送りロール6とで基板2をはさみこむ。これにより、基板2の搬送時に基板2の位置がずれることを防ぐ。そして、基板2の表面がニップロール7に接した状態で、ニップロール7の表面の移動速度が基板2の搬送速度と同等となるようにニップロール7を回転させることにより、基板2を少ない摩擦で送り出すことができる。
ここで、少なくとも吸着ステージ5の基板搬送方向(X軸方向)の下流側にあるニップロール7bは、基板2の塗布部8により処理された部分と接触しないようにするため、図1(B)に示すように基板2の幅方向(Y軸方向)の端部近傍とだけ接するように配置されている。なお、吸着ステージ5の上流側にあるニップロール7aもニップロール7bと同様の構成であっても良い。
吸着ステージ5の図示しないアライメント機構は、本実施形態では、X軸方向への直動機構、Y軸方向への直動機構、および、Z軸方向に回転軸を有する回転機構を備えており、同じく図示しない制御装置からの指令を受けて動作し、上記直動機構および回転機構が駆動することによって吸着ステージ5を変位させる。これにより塗布部8と基板2とのアライメントが行われる。
塗布部8は塗布液を塗布する塗布ノズルを備えた少なくともX軸方向とX軸方向との2軸に移動可能な図示しない塗布ヘッドを有し、吸着ステージ5にてアライメントされた基板2の表面の所定の塗布領域上に図示しない塗布ヘッドを移動させて塗布液を塗布ノズルから基板2の表面に向けて放出する。これにより基板2への塗布液の塗布が行われる。
続いて、図2(A)および図2(B)を用いて、一般的なロールトゥロールの塗布装置1での基板2のアライメントについて説明する。図2(A)は、図1(A)のa矢視であり、基板支持部10a、10b間に支持され静止している基板2の裏面に吸着ステージ5の吸着面9を接触させるように吸着ステージ5をZ軸方向に移動し、基板2の裏面を吸着面9にて吸着させて基板2を吸着ステージ5にて把持させた状態を表している。
ここでの基板2上の塗布領域34の位置は、所定の位置に対して角度ずれ(α)を生じている。この角度ずれ(α)に対して、所定の塗布位置に基板2のアライメントを行うために吸着ステージ5を基板2を吸着したまま回転させた状態を図2(B)に表す。このアライメントにより、基板支持部10aと吸着ステージ5との間、および吸着ステージ5と基板支持部10bとの間において、基板2に過剰な引っ張りの力が掛かると同時に基板2の幅方向にその引っ張り力による張力差が発生し基板2に歪が生じる。この歪により基板2の表面に皺(Z)が発生する。この皺(Z)の上に塗布部8にて塗布液が塗布された場合、塗布ムラが発生し品質に悪影響を及ぼすおそれがあった。
これに対する本発明の塗布装置の一例を以下の実施例にて説明する。
本発明の塗布装置の一例を図3を用いて説明する。図3(A)は、本発明の塗布装置の一例の側面図を表し、図3(B)は図3(A)のb矢視の平面図を表す。ここで、図1、図2を用いて説明した一般的なロールトゥロールの塗布装置と同じ機構のものには同じ名称と同じ符号を用いている。
本発明の塗布装置11は、可撓性を有する基板2を巻き出す巻き出しロール3、巻き出しロール3から巻き出された基板2を巻き取る巻き取りロール4、巻き出しロール3と巻き取りロール4の間に位置し、上面で基板2を吸着し把持する吸着ステージ15、吸着ステージ15と巻き出しロール3との間および吸着ステージ15と巻き取りロール4との間に位置し、基板2を吸着ステージ15の上部で支持し搬送する基板支持部10と、吸着ステージ15の上部に位置し、基板2に塗布液を塗布する塗布部18と、にて構成されている。
本発明の塗布装置11は、吸着ステージ15がアライメント機構を有しておらず、その代わりに塗布部18がその役割を果たすことが、前述の一般的なロールトゥロール塗布装置と異なる。
吸着ステージ15は、基板2を吸着する面である吸着面19を有するステージであり、図示しない真空供給源と配管により接続されている。この吸着ステージ15に吸着固定された基板2に対して、塗布部18によって塗布液の塗布が行われる。
吸着ステージ15は、図示しない昇降機構によってZ軸方向に変位をすることが可能であり、吸着ステージ15がZ軸方向に変位して、巻き出しロール3と巻き取りロール4との間で、基板2の搬送方向(X軸方向)において吸着ステージ15の前後に位置する基板支持部10によって支持された基板2の裏面を吸着する。こうすることで、基板2の位置を固定する。
吸着面19は、基板2を載置する平坦面であり、高い平面度で基板2を載置し、吸着固定する。基板2が高い平面度で保持されることにより、塗布部18と基板2との距離を精度良く制御できるため、塗布部18が基板2に対し正確な処理を行うことができる。
また、吸着面19は多数の孔を有し、これらの孔が吸着ステージ15と上記真空供給源とを接続する配管と連通されている。これにより、真空供給源が動作することによって各孔に吸引力が付与されるため、基板2の裏面を吸着することができる。
塗布部18は、図示しない塗布ノズルを有する塗布ヘッド20と、塗布ヘッド20を 基板2の上面である基板2の表面に平行な面上で任意の直線方向に移動させる走査部21と、走査部21を基板2の搬送方向(X軸方向)に移動させる搬送方向移動部22と、搬送方向移動部22と走査部21との間に設けられ走査部21を回転させる回転部23と、吸着ステージ15に吸着された基板2上の塗布領域の角度ずれを検出する角度ずれ検出手段24と、角度ずれ検出手段24にて検出された角度ずれに合わせて回転部23を回転させる制御を行う図示しない制御部とにより構成されている。
塗布ヘッド20は、後述する走査部21の直線方向移動ブロック25に取り付けられており、走査部21、搬送方向移動部22、回転部23の動きに伴い、少なくともX軸方向とY軸方向に移動可能であり、吸着面19にて固定された基板2の表面の所定の塗布領域上に塗布ヘッド20を移動させて塗布液を基板2の表面に向けて放出する。これにより、基板2への塗布液の塗布が行われる。
走査部21は、直線方向移動ブロック25、直線方向ガイド部26、直線方向駆動部27にて構成されている。ここで、直線方向移動ブロック25は、直線方向ガイド部26によって直線方向に動きを規制されており、直線方向駆動部27にて、直線方向ガイド部26にガイドされながら移動する。ここで、直線方向移動ブロック25と直線方向ガイド部26とは、直線方向移動ブロック25の動きを直線方向のみに規制する構成であればよく、たとえば、リニアガイドのような構成であってもよい。また、直線方向駆動部27は、直線方向移動ブロック25の位置を直線方向の任意の位置に変位させるものであればよく、たとえば、直線方向ガイド部26に平行に設けられたボールネジとそのボールネジを回転させるサーボモータのような構成であってもよい。これらの構成により直線方向の任意の位置に直線方向移動ブロック25を変位させることを可能にしている。
搬送方向移動部22は、搬送方向移動ブロック28、搬送方向ガイド部29、搬送方向駆動部30にて構成されている。ここで、搬送方向移動ブロック28は、搬送方向ガイド部29によって搬送方向(X軸方向)に動きを規制されており、搬送方向駆動部30にて、搬送方向ガイド部29にガイドされながら移動する。ここで、搬送方向移動ブロック28と搬送方向ガイド部29とは、搬送方向移動ブロック28の動きを搬送方向(X軸方向)のみに規制する構成であればよく、たとえば、LMガイドのような構成であってもよい。また、搬送方向駆動部30は、搬送方向移動ブロック28の位置を搬送方向(X軸方向)の任意の位置に変位させるものであればよく、たとえば、搬送方向ガイド部29のガイド方向に平行に設けられたボールネジとそのボールネジを回転させるサーボモータのような構成であってもよい。これらの構成により搬送方向(X軸方向)の任意の位置に搬送方向移動ブロック28を変位させることを可能にしている。
本実施例では、搬送方向移動部22は、基板2の幅方向(Y軸方向)に対して吸着ステージ15を挟む形で両側にX軸方向に平行に設けられている。ここで両側の搬送方向移動部22、搬送方向移動ブロック28、搬送方向ガイド部29、搬送方向駆動部30について、 基板2の搬送方向の上流から見て、左側を搬送方向移動部22a、搬送方向移動ブロック28a、搬送方向ガイド部29a、搬送方向駆動部30a、右側を搬送方向移動部22b、搬送方向移動ブロック28b、搬送方向ガイド部29b、搬送方向駆動部30bとする。
回転部23は、本実施例では上部回転部31と下部回転部32とに分かれており、下部回転部32を固定側とした場合、上部回転部31が下部回転部32に対してZ軸方向を回転軸として自由に回転できるような構造を有している。下部回転部32は搬送方向移動部22の搬送方向移動ブロック28に固定されている。ここで、回転部23、上部回転部31、下部回転部32について、搬送方向移動部22a側を回転部23a、上部回転部31a、下部回転部32a、搬送方向移動部22b側を回転部23b、上部回転部31b、下部回転部32bとする。
ここで、上部回転部31aには、直線方向ガイド部26の片方の端部が固定されている。また、上部回転部31bには、直線方向ガイド部26のもう片方の端部が、上部回転部31aの回転中心(c)と上部回転部31bの回転中心(c’)とを結ぶ直線方向Wにスライドできるような形で取り付けられている。このとき直線方向ガイド部26の端部は、直線方向ガイド部26が直線方向移動ブロック25の移動をガイドする方向が直線方向Wと平行な方向になるように、上部回転部31aと上部回転部31bに取り付けられている。この状態で、たとえば、搬送方向移動ブロック28aを動かさないで、搬送方向駆動部30bにより搬送方向移動ブロック28bのみを 基板2の搬送方向下流に移動させると、直線方向移動部22は、回転部23aの回転軸に沿って、基板2を上から見た場合に左回転方向に回転する。この時、回転部23b側の直線方向ガイド部26の片方の端は、上部回転部31bにおいて回転部31aの回転中心(c)と回転部31bの回転中心(c’)とを結ぶ直線方向Wにスライドできるような形で取り付けられているため、上部回転部31bと共に回転しながら、上部回転部31aの回転中心(c)と上部回転部31bの回転中心(c’)とを結ぶ直線上をスライドする。このように搬送方向移動ブロック28aと搬送方向移動ブロック28bのX軸方向の位置関係を変化させることにより、走査部21の直線方向移動ブロック25の移動方向をY軸方向に対して任意の角度をもった直線方向に設定できる。これによりY軸方向に対して任意の角度を持った直線方向の任意の位置に塗布ヘッド20を変位させることができる。
角度ずれ検出手段24は、吸着ステージ15の吸着面19に吸着された基板2上の塗布領域の角度ずれ量を検出する機能を有していればよく、たとえば、CCDカメラをつかった画像処理にて基板2上の塗布領域の角度ずれ量を検出してもよい。
ここで図示しない制御部は、角度ずれ検出手段24にて検出された基板2上の塗布領域の角度ずれに対して、搬送方向移動部22aまたは搬送方向移動部22b、またはその両方を制御することで、回転部23を回転させて塗布ヘッド20が移動する直線方向の角度を調整する。これについて、図4(A)および図4(B)を用いて説明する。
図4(A)は図3(A)のb矢視の平面図であり、基板支持部10a、10b間に支持され静止している基板2の裏面に吸着ステージ15の吸着面19を接触させるように吸着ステージ15をZ軸方向に移動し、基板2の裏面を吸着面19にて吸着させて基板2を吸着ステージ15にて固定させた状態を表している。ここで図4では図示されていない角度ずれ検出手段24により、基板2上のマーク(f)、(f’)の位置から基板2上の塗布領域34の角度ずれ(α)が検出されている。
図4(A)の状態では、搬送方向移動ブロック28aの位置と搬送方向移動ブロック28bの位置とは、X軸方向において同じである。この位置関係により、走査部21の直線方向移動ブロック25はY軸方向に移動できる状態である。この状態において、図4(B)に示すように、搬送方向移動ブロック28bをX軸方向に移動させることで、基板2上の塗布領域34の角度ずれ(α)に塗布ヘッド20が移動する直線方向を合わせることができる。このときの搬送方向移動ブロック28bのX軸方向の移動量(L)について、以降に説明する。
ここで、回転部23aの回転中心(c)を通るY軸方向の直線上にある搬送方向移動ブロック28b上の任意の位置を開始点(d)とし、回転中心(c)と開始点(d)を通る無限直線を基板2上の塗布領域34の角度ずれ(α)に塗布ヘッド20が移動する直線方向を合わせる方向、すなわち図4(B)において左回転方向にαだけ回転させたときに、開始点(d)を通るX軸方向の無限直線と交わる点を移動点(e)とする。このときの移動点(e)から開始点(d)までの距離(L)を搬送方向移動ブロック28bのX軸方向移動量(L)とすればよい。
このようにして、角度ずれ検出手段24にて検出された基板2上の塗布領域34の角度ずれ(α)に対して、図示しない制御部により、図4(B)に示すように、直線方向移動ブロック25の移動方向をY軸方向から基板2上の塗布領域34の角度ずれ(α)分回転させるように、搬送方向駆動部30aと搬送方向駆動部30bとを制御する。これにより、塗布ヘッド20をY軸方向に対して任意の角度を持った直線方向に移動させながら、任意の塗布領域の任意の位置に移動させることができる。こうすることにより、ロールトゥロールで搬送されてくる基板上の塗布領域に角度ずれが生じていても基板のアライメントによる歪を生じさせずに塗布することができる。
次に、基板の幅方向に一列に塗布領域が設けられている基板に、複数の塗布ノズルを有する塗布ヘッドを直線方向に移動させながら基板に塗布を行う場合、基板上の塗布領域に角度ずれが生じていると、本発明の塗布装置が有しているような塗布ヘッドの移動方向をY軸方向に対して任意の角度を持った直線方向に調整する機能を有していない塗布装置では、複雑な制御が必要となる。これについて、図5(A)、図5(B)を用いて説明する。
図5(A)は、本発明の塗布装置が有しているような塗布ヘッドの移動方向をY軸方向に対して任意の角度を持った直線方向に調整する機能を有していない塗布装置、たとえば、上述の一般的なロールトゥロールのような塗布装置であり、基板2上の塗布領域35は図示されていない角度ずれ検出手段により、基板2上のマーク(f)、(f’)の位置から角度ずれ(α)が検出されている。この状態で複数の塗布ノズル33を有する塗布ヘッド20をY軸方向に移動させながら所定の塗布領域35に塗布液を塗布する場合、各塗布領域35の上に位置する塗布ノズル33は異なるため、同じ塗布ノズル33で塗布すると所定の各塗布領域35に正しく塗布できなくなる。このため、角度ずれのある基板2上の各塗布領域35に、それぞれ対応する塗布ノズル33を選出し塗布する複雑な制御が必要となる。
これに対して、本発明の塗布装置を用いれば、図5(B)に示すように、角度ずれ(α)がある基板2上の各塗布領域35に対して、その角度ずれ(α)に合わせて塗布ヘッド20の移動方向である直線方向の角度を調整し、塗布ヘッド20を移動させながら同じ塗布ノズル33で所定の各塗布領域35に効率よく塗布することができる。
以上の塗布装置により、ロールトゥロールで搬送されてくる基板に対して基板のアライメントによる歪を生じさせずに塗布することができる。
本発明の塗布装置は、以上で説明した形態に限らず、本発明の範囲内において他の形態であってもよい。たとえば、回転部23は回転駆動機能を有し、回転部23を回転駆動機能により回転させることにより任意の直線方向に走査部21の直線方向移動ブロック25の移動方向を調整してもよい。
また、回転駆動機能を有する回転部23を用いることで、片側の搬送方向移動部22を設けなくてもよいし、または、搬送方向移動部22の片方の搬送方向駆動部30を設けなくてもよい。
また、片側または両側の搬送方向移動部22全体を搬送方向(X軸方向)に相対的に移動させて回転部23を回転させてもよい。また、片側の搬送方向移動部22全体を、反対側の搬送方向移動部22とのX軸方向の平行関係を維持したまま、X軸方向に限らずY軸方向にも移動させて回転部23を回転させてもよい。
直線方向駆動部27、搬送方向駆動部30は、ボールネジとサーボモータにこだわらない。たとえば、エアシリンダやリニアモータ等でもよい。
また、塗布ヘッド20はインクジェットノズル式の塗布ノズルに限ったものではなく、たとえば、ストライプ塗工方式に用いられるスリットダイ等を用いてもよい。
また、本発明の塗布装置を枚葉方式の塗布装置に使ってもよい。
1 一般的なロールトゥロール塗布装置
2 基板
3 巻き出しロール
4 巻き取りロール
5 吸着ステージ
6 送りロール
7 ニップロール
8 塗布部
9 吸着面
10 基板支持部
11 塗布装置
15 吸着ステージ
18 塗布部
19 吸着面
20 塗布ヘッド
21 走査部
22 搬送方向移動部
23 回転部
24 角度ずれ検出手段
25 直線方向移動ブロック
26 直線方向ガイド部
27 直線方向駆動部
28 搬送方向移動ブロック
29 搬送方向ガイド部
30 搬送方向駆動部
31 上部回転部
32 下部回転部
33 塗布ノズル
34 塗布領域
35 塗布領域

Claims (2)

  1. ロールトゥロールで搬送される基板の上面より上の空間で塗布ノズルを移動させて前記基板の上面に塗布液を塗布する塗布装置において、
    前記塗布ノズルと、
    前記塗布ノズルを直線方向に移動させる走査部と、
    前記走査部を回転させる回転部と、
    前記回転部を前記基板の搬送方向に移動させる搬送方向移動部と、
    塗布前に前記基板上の塗布領域の角度ずれを検出する角度ずれ検出手段と、
    前記角度ずれ検出手段で検出した前記基板上の塗布領域の角度ずれに合わせて前記回転部を回転させる制御部と、を有することを特徴とする塗布装置。
  2. 前記直線方向に前記塗布ノズルが移動しながら塗布を行うことを特徴とする、請求項1に基板の塗布装置。
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