JP2019152392A - 空調システム - Google Patents

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恒佑 近藤
Kosuke Kondo
恒佑 近藤
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Abstract

【課題】風量及び風速を抑えつつ、空調空気を室内に広く到達させることができ、コアンダ効果を利用して常時好適な空調状態を確保できる空調システムを提供する。【解決手段】天井面から下方に突出し、天井面に沿う一方向に延び、平行配置された複数の突出部と、隣り合う突出部の間に設けられ、一方向を向き、空調空気が吹き出される吹出口とを備える。また、本システムの適用対象となる室の奥行dよりも、下記の式(1)で推定される剥離距離xspの方が大きくなるように吹き出し風速v0を設定する。[数1]ここで、h0は吹出口高さ、v0は噴流の吹き出し風速、△Tは室温と空調空気の温度の差(吹き出し温度差)、KPは吹出口定数、KSPは室内の熱負荷分布に関する定数である。【選択図】なし

Description

本発明は、空調システムに関する。
例えば学校教室などの低階高の建物、階層においては、上部躯体と天井仕上材との間の天井裏空間に冷暖房機器やダクト等を設置すると、天井高さが非常に低くなる。このため、低階高の学校建物では、廊下の天井裏空間等に機器やダクトを設置するとともに教室内の廊下側の壁に吹出口を設け、壁から教室内に向かって空調空気(給気)を吹き出す空調方式が多用されている。
また、大空間建物でも、ノズル型吹出口を採用し、大風量の空調空気を大空間の室内側に壁から給気する同様の空調方式が用いられている。
一方、上記のような空調方式においては、吹き出した空調空気と室内空気との温度差によってノズルから吹き出した空調空気が室内の床側に吹き下ろすような気流が発生し、この下方に向かう気流によって、室内を均等に空調できなかったり、室内の上部と下部に大きな温度差が生じ、室内の人にドラフト感などの不快感を生じさせるケースがあった。
また、ノズル型吹出口が壁に設置されていることで見栄えが悪くなったり、意匠計画の自由度が低下するなどの課題もある。
これに対し、コアンダ効果を利用した空調方式が提案、実用化されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
コアンダ効果とは、粘性流体が室内などで流れると、壁面近くに負圧が発生し壁に引き寄せられる現象であり、例えば、吹出口から空調空気を天井面に沿わせて吹き出すことにより、天井面に沿って流れる気流を形成することができる。これにより、コアンダ効果を利用した空調方式が、より効率的で快適な空調を実現する手法として注目されている。
特開2011−226739号公報 特開2003−214657号公報 特開2014−13097号公報
しかしながら、コアンダ効果を利用した従来の空調方式(空調システム)においては、夏期に冷房で室温よりも温度の低い空気が吹き出される際に、コアンダ効果による天井方向への誘因力よりも重力作用による床方向への力が大きいと、室内空気よりも温度が低く密度が大きい空調空気が天井面から剥離(離間)し、室内の上部と下部に温度差が生じるおそれがあった。すなわち、冷房温度を低くするほど、空調空気が天井面から剥離しやすくなり、室内の均等で好適な空調状態が保てず、ノズル方式と同様にドラフト感が生じてしまうケースがあった。
なお、コアンダ効果を利用した従来の空調において、風量を多くしたり、風速を速くすることで、天井面からの冷風の剥離を抑止することができるが、この場合には室温にむらが生じる等の問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑み、風量及び風速を抑えつつ、空調空気を室内に広く到達させることができ、コアンダ効果を利用して常時好適な空調状態を確保できる空調システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明に係る空調システムは、天井面から下方に突出し、前記天井面に沿う一方向に延び、平行配置された複数の突出部と、隣り合う前記突出部の間に設けられ、前記一方向を向き、空調空気が吹き出される吹出口とを備え、本システムの適用対象となる室の奥行dよりも、下記の式(1)で推定される剥離距離xspの方が大きくなるように吹き出し風速vが設定されていることを特徴とする。
ここで、hは吹出口高さ、vは噴流の吹き出し風速、△Tは室温と空調空気の温度の差(吹き出し温度差)、Kは吹出口定数、KSPは室内の熱負荷分布に関する定数である。
本発明に係る空調システムにおいては、前記噴流の最低温度Tminが下記の式(2)〜式(5)を用いて設定されていることが望ましい。すなわち、変風量制御などで剥離が生じることが懸念される場合には、剥離位置における前記噴流の最低温度Tminが室温に比し著しく低くないことを下記の式(2)〜式(5)を用いて検証した上で実施されることが望ましい。
ここで、隣り合う突出部の間の凹溝鉛直断面上において、xは吹出口からの距離、yは天井からの距離、Tは室温、Tminは吹出口からの距離xにおける噴流の最低温度、KPTは温度に関する定数、T(x,y)は座標(x,y)における噴流の温度、yT_1/2は噴流の温度に関する半値幅(m)である。
本発明に係る空調システムにおいては、前記隣り合う突出部の間の溝内での前記噴流の風速vが下記の式(6)、式(7)を用いて設定されていることがより望ましい。
ここで、xは吹出口からの距離、yは天井からの距離、v(x,y)は座標(x,y)における噴流の風速、yv_1/2は噴流の風速に関する半値幅である。
本発明の空調システムにおいては、風量及び風速を抑えつつ、空調空気を室内に広く到達させることができ、コアンダ効果を利用して常時好適な空調状態を確保することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る空調システムを示す図である。 本発明の一実施形態に係る空調システムの要部を示す図である。 数値流体解析によるシミュレーション検討において、(a)一般的なノズル案のモデルを示す図であり、(b)本発明の一実施形態に係るリブ利用案のモデルを示す図である。 室中心における温度のシミュレーション結果を示し、(a)ノズル案を示す図であり、(b)リブ利用案を示す図である。 室中心における風速のシミュレーション結果を示し、(a)ノズル案を示す図であり、(b)リブ利用案を示す図である。 実大モックアップによる性能検証におけるモックアップの概要を示す図である。 図6のA−A線断面図である。 図6のB−B線断面図である。 実大モックアップによる性能検証における溝の断面に対する測定点の位置関係を示す図である。 吹き出し風速2m/sにおいて、吹出口からの距離と、天井の溝断面中心における風速との関係を示す図である。 吹き出し風速3m/sにおいて、吹出口からの距離と、天井の溝断面中心における風速との関係を示す図である。 数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルを示す図である。 数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、天井直下平面の風速分布を示し、(a)条件1の結果を示す図であり、(b)条件2の結果を示す図であり、(c)条件3の結果を示す図であり、(d)条件4の結果を示す図である。 数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、天井直下平面の風速分布を示し、(a)条件5の結果を示す図であり、(b)条件6の結果を示す図である。 数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、室中央断面の風速分布を示し、(a)条件1でx=3500の断面図であり、(b)条件2でx=5000の断面図であり、(c)条件2でx=4400の断面図であり、(d)条件3でx=1500の断面図である。 数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、室中央断面の風速分布を示し、(a)条件4でx=3000の断面図であり、(b)条件4でx=3900の断面図であり、(c)条件5でx=3000の断面図であり、(d)条件6でx=2500の断面図である。 二次元乱流自由噴流のフローモデルを示す図である。 二次元壁面噴流と溝内噴流におけるyT_1/2の広がりを示す図である。 実験より得た溝内噴流の温度に関する無次元プロファイルを示す図である。 推定できる環境要素を示す図である。 式(8)による剥離位置の推定結果を示す図である。 式(8)による剥離位置の推定結果と実験結果を比較した図である。 式(12)による噴流の最低温度の推定結果と実験結果を比較した図である。 式(14)による溝内中心の風速の推定結果と実験結果を比較した図である。
以下、図1から図24を参照し、本発明の一実施形態に係る空調システムについて説明する。ここで、本実施形態は、本発明に係る空調システムが大学の講義室等の低階高の学校教室の室内に設置されているものとして説明を行うが、勿論、本発明は教室等に限定して用いる必要はなく、空調を必要とするあらゆる場所に適用可能である。
本実施形態の空調システム10は、図1及び図2に示すように、天井面Cに沿って設けられた複数のリブ(突出部)1と、天井面Cに沿って設けられた空調チャンバー2と、空調チャンバー2に設けられた吹出口3とを備えている。
複数のリブ1はそれぞれ、天井面Cから下方に突設されるとともに天井面Cに沿う一方向に延びて設けられている。本実施形態では、このリブ1が窓W側を向く方向(インテリア側からペリメータ側)に延びて設けられている。また、複数のリブ1は、隣り合うリブ1の対向する面11及び天井面Cによって凹溝12が形成されるように平行に配設されている。
空調チャンバー2は、壁Vの上端側に且つ天井面Cに沿って設けられ、ダクトが接続されている。
また、空調チャンバー2には、天井面Cに沿って吹出口3が設けられている。本実施形態では、吹出口3が窓W側を向いて配設されるとともに、リブ1の延在方向から見て、隣り合うリブ1の間に配設されている。
さらに、本実施形態の吹出口3は、リブ1を延在方向から見た開口形状が方形状であり、吹出口3の高さH3とリブ1の高さH1が同一、吹出口3の幅W3と隣り合うリブ1の離間距離W1が略同一となるように形成されている。なお、吹出口3の高さと幅とをかけあわせた面積を開口断面積と称する。
このように構成した本実施形態の空調システム10においては、天井面Cに設けられた複数のリブ1の間の吹出口3から空調空気が吹き出される。吹出口3から吹き出された空調空気は周囲の空気を巻き込む面が小さいほど風速をより維持できるため、天井面C及び隣り合うリブ1で形成された凹溝12に対して空調空気が吹き出されることで、本実施形態の空調システム10においては、通常のフラットな天井よりもコアンダ効果が効果的に発揮され、気流到達距離を好適に延長することができる。
ここで、従来のノズルを用いた空調システムでは、例えば3〜5m/s程度の風速で吹き出す必要があるが、本実施形態の空調システム10では、有効にコアンダ効果が発現するため、より小さい風速、風量で気流を室奥に到達させることが可能になる。
すなわち、上記構成からなる本実施形態の空調システム10によれば、風量や風速を抑えつつ、空調空気を室内のより広範囲に到達させることができる。
また、リブ1の高さH1を吹出口3の高さH3と略同一とし、リブ1間の離間距離W1が吹出口3の幅W3と略同一であることにより、吹出口3から吹き出された空調空気が天井面Cとリブ1とで形成される角部に沿って流れ、コアンダ効果をより有効に発現させることができる。
さらに、本実施形態では、吹出口3をインテリア側からペリメーター側に向けて形成することで、外気との温度差が大きい窓W側に空調空気を好適に供給することができる。
ここで、汎用熱流体解析ソフトウェアであるSTREAMを用いて「数値流体解析によるシミュレーション検討」を行い、本発明(本実施形態の空調システム10)の優位性を確認した結果について、以下に説明する。
図3は、「数値流体解析によるシミュレーション検討」において、(a)一般的なノズル案のモデルを示す図であり、(b)本発明の一実施形態に係るリブ利用案のモデルを示す図である。
この図3に示すように、モデルは、一般的なノズル案と、本発明の一実施形態に係るリブ利用案との2種とした。
リブを有する天井に合わせて建築施工で製作したSAとSOAとを混合させて供給するものを想定し、ここではリブ利用案とする。吹き出し風速は、ノズル案で3.36m/s、リブ利用案で1.61m/sとした。開口断面積はノズル案で240φ、0.0441mとし、リブ利用案でw300×h125mm=0.0375mとした。
したがって、各条件における1つの吹出口からの吹き出される空調空気の風量は、ノズル案で533m/h、リブ利用案で217m/hとなる。
また、吹き出し温度は、ノズル案で16.8℃、リブ利用案で19.7℃とし、室温を26℃に制御するものとしている。
その他の条件として、窓面は北西面を向いていると仮定し、日射負荷については夏期に負荷の大きい17時の値を採用している。室内の負荷は人体と照明を考慮しており、50人が在室することを想定した。また、乱流モデルはk−εモデルとしている。
図4は、室中心における温度のシミュレーション結果を示し、(a)ノズル案を示す図であり、(b)リブ利用案を示す図である。図5は、室中心における風速のシミュレーション結果を示し、(a)ノズル案を示す図であり、リブ利用案を示す図である。
図4及び図5に示すように、ノズル案に比べて吹き出し風速が遅く風量が半分以下であるリブ利用案においても、窓面まで気流が届いている様子が確認でき、期待した性能を満足する結果が得られた。
次に、「実大モックアップによる性能検証」を行った。本発明の実寸大モックアップを製作し、その性能を検証した。
図6は、実大モックアップによる性能検証におけるモックアップの概要を示す図である。図7は、図6のA−A線断面図である。図8は、図6のB−B線断面図である。
図6から図8に示すように、実験スペース全体は、大きな執務空間を壁面Uで区画してなる約9500×6400×3000mmの室である。天井面には、フラットな平面に対しw200×h100mmのリブが3本、その両外側にw100×h100mmのリブが1本ずつ並んで取り付けられている。
したがって、このリブ間にはw300×h100mmの溝(凹溝)が4つ形成されるが、端部に吹出口を有し実際に空調空気(気流)が流れる箇所は、内側の溝1及び溝2である。
空調設備は、冷却水循環装置(東京理化器械:CA−4110)、ファンコイルユニット(新晃工業:SCR−PB−800)、ダクト接続チャンバー、吹き出しチャンバーとで構成されている。吹出口から窓面までの距離は7600mmとした。
本「実大モックアップによる性能検証」では、天井の溝内で風速を測定するとともに、スモークによって気流を可視化し、その挙動を観察した。
表1に検討した実験条件を示す。
吹き出し温度及び吹き出し風速(風量)をパラメータとした。また、リブ設置の効果を検証すべく、パターン2〜4の吹き出し条件ではリブのないフラットな天井での検証も併せて実施し、冷風の挙動を比較した。室温はときに変化することがあったが、風速測定時や可視化時には26℃程度であった。
以下に、結果を示す。
まず、1m/sの吹き出し速度では窓面まで気流が到達しないことが確認された。一方で、2m/sの吹き出し速度では吹出口から6m付近の位置でも天井直下を冷風が流れており、3m/sの吹き出し速度では十分な風速を維持したまま窓面まで気流が到達する様子が確認された。
さらに、天井面がフラットな条件では、2m/sの吹き出し速度では吹き出し後すぐに冷風が天井面を剥離し、床方向へ吹き下りる挙動が確認された。また、3m/sの吹き出し速度であっても、吹き出し温度が15℃の低温である場合には、気流が吹出口から2〜3m付近で剥離する結果となった。さらに、3m/s、19.5℃の吹き出しでは、吹出口から6m付近で冷風が天井直下を流れることが確認されたが、その挙動は非常に乱れており、窓面近傍に人がいた場合にはドラフト感が生じる可能性が高いと判断された。
吹出口から所定の距離だけ離れた天井の溝1内にて風速を測定した結果について説明する。
図9は、「実大モックアップによる性能検証」における溝の断面に対する測定点の位置関係を示す図である。図10は、吹き出し風速2m/sにおいて、吹出口からの距離と、天井の溝断面中心における風速との関係を示す図である。図11は、吹き出し風速3m/sにおいて、吹出口からの距離と、天井の溝断面中心における風速との関係を示す図である。
図10及び図11に示すように、天井がフラットな条件に比べ、本発明ではどの吹き出しパターンにおいても、風速が多くなるほど天井近傍を気流が流れる結果が確認され、本発明によれば、ペリメーター側へ達する広範囲に冷風を効率的に供給できることが確認された。
次に、「数値流体解析による本発明適用可能性の検討」について説明する。
「数値流体解析によるシミュレーション検討」及び「実大モックアップによる性能検証」では、w300×h125mm(解析)、w300×h100mm(実験)の開口が同じ高さのリブに挟まれた溝を有する天井を対象としており、これらの寸法が異なる場合における本発明の適用可能な範囲が明確でない。このため、ここでは、適用条件をある程度絞り込むため簡易な室形状のモデルを作成し、開口幅及びリブ間隔やリブ高さを変更して解析することで、各条件下における冷風の挙動を確認した。
表2に各解析条件を示す。
図12は、数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルを示す図であり、解析モデルの一例である。
解析にはFlow Designerを使用した。吹き出し条件は温度15℃、風速3.0m/sとした。また、室温は26℃となるように窓面と室内に負荷を与えた。これにより、吹き出し気流と室温との温度差は11℃となる。モックアップと同寸法の開口を持つ条件1を基準とし、まず開口幅を500mmに変更してリブ間隔をそれに追従させた条件2の検討を行った。
図13は、「数値流体解析による本発明適用可能性の検討」における解析モデルにおいて、天井直下平面の風速分布を示し、(a)条件1の結果を示す図であり、(b)条件2の結果を示す図であり、(c)条件3の結果を示す図であり、(d)条件4の結果を示す図である。
図14は、「数値流体解析による本発明適用可能性の検討」における解析モデルにおいて、天井直下平面の風速分布を示し、(a)条件5の結果を示す図であり、(b)条件6の結果を示す図である。
図15は、「数値流体解析による本発明適用可能性の検討」における解析モデルにおいて、室中央断面の風速分布を示し、(a)条件1でx=3500の断面図であり、(b)条件2でx=5000の断面図であり、(c)条件2でx=4400の断面図であり、(d)条件3でx=1500の断面図である。
図16は、数値流体解析による本発明適用可能性の検討における解析モデルにおいて、室中央断面の風速分布を示し、(a)条件4でx=3000の断面図であり、(b)条件4でx=3900の断面図であり、(c)条件5でx=3000の断面図であり、(d)条件6でx=2500の断面図である。
条件1、条件2の結果を示す図13(a)、図13(b)、図15(a)、図15(b)、図15(c)の通り、開口幅300mmで窓面まで届いていた気流が500mmでは到達しないことが確認された。また、z=2950断面の結果から、条件2では天井面付近で逆流が生じており、この逆流によって溝内の気流の軌道が乱され、溝から気流が離脱して、床面方向へ流れていくものと考えられた(図15(b)、図15(c))。
したがって、リブの高さを大きくし、逆流の影響を弱めるとともに溝からの気流の離脱を防ぐことで、開口幅500mmで同じ吹き出し条件であっても気流が窓面まで到達し得ると考えられる。
条件2のリブ高さを150mmにしたものを条件3として解析した結果を図13(c)及び図15(d)に示す。
これらの図から、リブの高さを大きくしたことで逆流による干渉が減り、気流が溝からあふれることなく窓面に到達することが確認された。
また、開口幅を1000mmに、リブ高さを150mmにした条件4の結果を図13(d)及び図16(a)、図16(b)に示す。
これら図から、この条件では条件2と同様、溝からの気流の離脱が生じることが確認された。
条件4のリブ高さを200mmに変更した条件5の結果を図14(a)及び図16(c)に示す。
これらの図から、図13(d)に比べて気流の偏りが減り、窓面までの到達距離が伸びることが確認された。
以上により、開口幅は狭い方が気流は溝内を流れやすいが、リブの高さを調整することで、1m程度の開口幅まで対応できることが確認された。
また、比較として、条件1のリブを排除した条件6でも解析を行った。
その結果を図14(b)及び図16(d)に示す。
これら図から、リブを排除することで窓面からの逆流によって吹出口から3m程度までしか気流が到達しないことが確認され、本解析条件においてもリブを設けることによる優位性が確認された。
したがって、本実施形態の空調システム10においては、平坦な天井面を流れる場合と気流の挙動が異なり、吹き出された冷気をより室奥まで到達できることが実証された。
ここで、上記の優れた作用効果を奏功する本実施形態の空調システム10に対して従来のコアンダ効果を利用した空調方式の設計手法を用いてしまうと、冷気の到達距離が小さく見積もられ、過剰な機器選定に繋がってしまう。このため、本実施形態の空調システム10に合わせた新たな設計手法が必要になる。
よって、以下に、本実施形態の空調システム10に合わせた新たな設計手法について説明する。なお、ここでは、リブをPC板と称し、リブで形成された溝内を流れる気流を溝内噴流と称する。
コアンダ空調の設計において重要となるのは、以下の2点である。
1)吹き出し風速と到達距離(剥離までの進行距離)の関係
2)剥離位置での風速と空気温度
既往の二次元壁面噴流に関する実験式と、前述の実大実験の結果を基に、上記1)、2)の2点の情報を設計条件から導き出すための指針を示す。なお、以下の指針は、溝の断面と吹出口寸法が同じ場合に適用可能である。
また、以下において、x:吹出口からの距離(m)、y:天井からの距離(m)、h:吹出口高さ(m)、v:吹き出し風速(m/s)、T:室温(℃)、△T:吹き出し温度差(℃)、Tmin:吹出口からの距離xにおける噴流の最低温度(℃)、K:吹出口定数=4、KSP:室内の熱負荷分布に関する定数で一般室内において1.5、KPT:温度に関する定数(いずれの定数も無次元)、xSP:剥離位置までの距離(m)、v(x,y):座標(x,y)における噴流の風速(m/s)、T(x,y):座標(x,y)における噴流の温度(℃s)、yv_1/2:噴流の風速に関する半値幅(m)、yT_1/2:噴流の温度に関する半値幅(m)である。
まず、上記1)の噴流の到達距離xSPについては、二次元壁面噴流に関する式である下記の式(8)を用いる。
上記2)については、噴流の温度・速度(風速)に関する無次元プロファイルを把握する必要がある。
噴流を同一流体の静止空間中に噴出させると、噴流は周囲流体との間の大きな速度勾配と粘性の作用により、周囲流体を巻き込み、噴流幅を広げながら、また噴流自体は速度を減少させながら進行する。
この噴流を自由噴流といい、建築空調などではノズルなどからの吹き出し気流がこれにあたる。
図17に二次元自由乱流噴流のフローモデルを示す。
噴流は、発達領域において速度分布を最大流速 u(x)と半値幅yV_1/2(図17中のb1/2)で無次元化することで相似な分布となる。これが、噴流の速度に関する無次元プロファイルである。
さらに、y1/2は吹出口からの距離(進行距離)xに比例し、u(x)は吹き出し風速uおよびxに比例することから、速度に関する無次元プロファイルを予め把握しておき、uが分かれば、ある位置xにおける噴流の風速分布を知ることができる。
これは、温度についても同様であり、室の制御温度、吹き出し温度、温度に関する無次元プロファイルにより、ある位置xにおける噴流の温度分布を求めることができる。
これらプロファイルは、噴流の種類(自由噴流、壁面噴流(壁面に沿って噴出される噴流))によって異なる。
したがって、溝内噴流に関する「速度・温度の無次元プロファイル」と、「半値幅yV_1/2・yT_1/2とxの関係式」を知ることができれば、吹出口からいずれの距離にある溝内噴流でも、その速度・温度分布を得られる。
さらに、剥離する位置xSPを上記の式(8)から求めれば、上記プロファイルから、xSPにおける風速と空気温度を知ることができる。
なお、速度プロファイルと温度プロファイルは形状が異なり(速度に関する半値幅yV_1/2と温度に関する半値幅yT_1/2も異なる)、一般に温度分布の方がその幅が拡散しやすい(広がりやすい)性質を持っている。例えば、yV_1/2とyT_1/2の間にはyT_1/2=1.33yV_1/2の関係がある。
自由噴流や二次元壁面噴流に関する温度・速度の無次元プロファイルはこれまで多くの研究がなされているが、溝内噴流については知見がないため、本実施形態では、前述の実験結果を基にして導くこととした。
図18は、前述の実験結果から得られた溝内噴流の温度分布に関する半値幅yT_1/2と、二次元壁面噴流のyT_1/2の実験式を示している。
この図の通り、二次元壁面噴流に比し、溝内噴流は左右のリブにも噴流が付着することから、半値幅の広がりが抑制されている。
図18から得られたyT_1/2を求める近似式は下記の式(9)である。但し、仮想原点を二次元壁面噴流についてはx=−10h、溝内噴流についてはx=−18.5hとする。
この式(9)から改めて算出した半値幅で幅方向の距離を無次元化したy/yT_1/2を横軸、実験から得られた相対温度α=(T−T)/(T−Tmin)を縦軸にプロットしたものが図19であり、これが溝内噴流の温度の無次元プロファイルである。
図19の実線はAlbrightらによる二次元壁面噴流の温度の無次元プロファイルの実験式で、溝内噴流のものと極めてよく一致している。
したがって、溝内噴流は温度の無次元プロファイル自体は二次元壁面噴流と同じと考えてよく、半値幅(噴流幅)の広がり方のみが異なる特性を持つ。
以上より、温度の無次元プロファイルを表す実験式は下記の式(10)で表される。
温度の無次元プロファイルを知ることができれば、前述の通り、様々な情報を得ることができる。図20は本実施形態の手法で推定できる要素を示している。
なお、剥離する前であれば噴流の温度と風速はいずれの位置でも推定できる。また、天井面からの剥離位置も推定できる。
剥離後の挙動や降り注ぐ冷気が快適性に及ぼす影響は既存の推定式や評価手法が設計指針としてまとめられている。それら手法を用いた評価の際に重要となるのが本実施形態の手法で得られる剥離位置での噴流の風速と温度である。
まず、天井下の噴流の温度T(x,y)を推定できる式が下記の式(11)である。ただし、式(11)に含まれるTminは吹出口からの各距離における天井下の噴流の最低温度を表し、下記の式(12)で求められる。式(12)は自由噴流や二次元壁面噴流に関する既往知見と同様、(h/x)0.5の関数とし、係数KPTは実験値に対し最小二乗法を使用することでKPT=2.1とした。
さらに、下記の式(13)、式(14)によって天井下の噴流の風速分布の推定が可能になる。溝内噴流の温度の無次元プロファイルが二次元壁面噴流のものと同じであったことから、風速の無次元プロファイルについても二次元壁面噴流に則すると判断できることに基づき、式(14)を用いることとした。
そして、吹き出し条件から式(8)で室の奥まで届かせるための吹き出し風速vを推定できる。また、変風量制御などで吹き出し風速が変化し、剥離が懸念される場合には、式(8)より剥離位置を推定し、式(9)〜式(12)、式(13)、式(14)により剥離位置での風速と空気温度を把握できる。
図21は、式(8)をグラフ化したものであり、横軸が到達距離(剥離位置)、縦軸が吹き出し風速であり、吹き出し温度差は7.5℃としている。吹き出し温度差と冷気を届かせたい距離が明らかな場合には、必要な吹き出し風速をこの図で推定することができる。なお、図中の破線は開口両端に壁やリブを持たないスリットから天井に冷気を吹き出した場合(吹き出し風速2m/s)の到達距離を推定する窪田らの式である。
図22は、図21中のS1、S2、S3の各条件で実際に気流の挙動を可視化した様子を示している。また、図22(a)は本発明の空調システム、図22(b)は従来方式の空調システム、図23(c)は本発明の空調システムを用いた実験の要する示したものである。そして、図22(a)の剥離距離と、式(8)を用いて推定した推定剥離距離とがよく一致し、図22(b)の剥離距離と、窪田らの式を用いて推定した推定剥離距離とがよく一致することが確認された。また、図22(c)において式(8)を用いて推定した推定剥離距離が12.6mであり、実験の最大距離7.6mで剥離が生じない結果と一致した。
また、図23は式(9)から噴流の最低温度Tminを推定したものであり、こちらも実験値とよく一致した。
さらに、図24は式(14)で溝内の風速 vを推定したものであり、こちらも実験値に概ね一致した。
なお、窓近傍で誤差が大きくなるが、これは、推定式では無限に流路が続くことを仮定するのに対し、実験では流路の先に窓面が存在したことが原因である。窓面から1〜1.5mほどの距離から影響を受け始めるが、この領域は居住域としての使用はあまり想定されないため、推定の上で支障はないと言える。
したがって、本実施形態の空調システム10に対し、上記の式(8)〜式(14)に示す指針、手法を用いることによって、精度よく冷気の到達距離を求めることができ、過剰な機器選定を招くおそれを解消することができる。すなわち、本実施形態の空調システム10に適した合理的な設計手法を提供することが可能になる。
以上、本発明に係る空調システムの一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 リブ(突出部)
2 空調チャンバー
3 吹出口
4 ダクト
10 空調システム
12 凹溝
C 天井面
V 壁
W 窓(ペリメーター)

Claims (3)

  1. 天井面から下方に突出し、前記天井面に沿う一方向に延び、平行配置された複数の突出部と、隣り合う前記突出部の間に設けられ、前記一方向を向き、空調空気が吹き出される吹出口とを備え、
    本システムの適用対象となる室の奥行dよりも、下記の式(1)で推定される剥離距離xspの方が大きくなるように吹出し風速vが設定されていることを特徴とする空調システム。
    ここで、hは吹出口高さ、vは噴流の吹き出し風速、△Tは室温と空調空気の温度の差(吹き出し温度差)、Kは吹出口定数、KSPは室内の熱負荷分布に関する定数である。
  2. 請求項1記載の空調システムにおいて、
    前記噴流の最低温度Tminが下記の式(2)〜式(5)を用いて設定されていることを特徴とする空調システム。
    ここで、隣り合う突出部の間の凹溝鉛直断面上において、xは吹出口からの距離、yは天井からの距離、Tは室温、Tminは吹出口からの距離xにおける噴流の最低温度、KPTは温度に関する定数、T(x,y)は座標(x,y)における噴流の温度、yT_1/2は噴流の温度に関する半値幅(m)である。
  3. 請求項1または請求項2に記載の空調システムにおいて、
    前記噴流の前記隣り合う突出部の間の溝内での前記噴流の風速vが下記の式(6)、式(7)を用いて設定されていることを特徴とする空調システム。
    ここで、xは吹出口からの距離、yは天井からの距離、v(x,y)は座標(x,y)における噴流の風速、yv_1/2は噴流の風速に関する半値幅である。
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