JP2019148586A - 位置計測装置、位置補正方法、及び位置情報取得システム - Google Patents

位置計測装置、位置補正方法、及び位置情報取得システム Download PDF

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Abstract

【課題】絶対位置情報を取得する機会を減らしても、軌跡の精度を保つことができる技術を実現する。【解決手段】センサ値を参照して、対象機器の移動距離と、移動方向とを含む移動情報を生成する移動情報生成部(118)と、上記移動情報の信頼度を示す信頼度情報を生成する信頼度生成部(115)と、を備え、上記信頼度情報と、上記移動情報と、を参照して、所定歩数毎の距離補正量と、角度補正量と、を決定し、最新の補正済みの位置情報を起点として、所定歩数毎に、距離と角度を補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、位置計測装置、位置補正方法、及び位置情報取得システムに関する。
従来、携帯電話等の携帯端末装置では、GPS(Global Positioning System)機能を用いて位置測位を行う技術が一般的に採用されている。しかし、GPS機能による位置測位は、消費電力が高く、電池が消耗してしまう。
そこで、自律航法を用いてユーザの歩行経路又は移動経路を推定することで、GPS機能を間欠動作させ、消費電力を比較的低く抑える技術が提案されている(例えば、特許文献1または2参照)。
また、消費電力を抑えるためにGPS機能を最小限の使用に控えつつ移動経路の推定の精度を上げるために、バネモデルを用いた歩行軌跡補間技術を用いた手法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
国際公開WO2014/156385(2014年2月10日公開) 特開2012−233731(2012年11月29日公開) 特開2012−122892(2012年6月28日公開)
ところで、自律航法を用いて推定された移動経路に対して、GPS機能により取得した絶対位置情報を用いて、補正する手段として一般的に回転、拡大/縮小処理が行われている。しかしながら、消費電力を減らすためにGPS機能を間欠動作させた場合、従来の補正方法では、十分に精度が得られなくなるという問題があった。
本発明の一態様は、絶対位置情報を取得する機会を減らしても、軌跡の精度を保つことができる技術を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る位置計測装置は、センサにより取得されたセンサ値を参照して、対象機器の位置を推定する位置推定部と、上記対象機器の絶対座標を測定する絶対座標測定部と、上記位置推定部によって推定された上記対象機器の位置を、上記絶対座標測定部によって測定された上記対象機器の絶対座標を参照して補正する補正処理部と、を備え、上記位置推定部は、上記センサ値を参照して、上記対象機器の姿勢情報を生成する姿勢情報生成部と、上記姿勢情報を参照して、上記対象機器の移動距離と、上記対象機器の移動方向とを含む移動情報を生成する移動情報生成部と、上記センサ値を参照して、上記移動情報の信頼度を示す信頼度情報を生成する信頼度生成部と、を備え、上記補正処理部は、上記信頼度情報と、上記移動情報と、を参照して、所定歩数毎の距離補正量と、所定歩数毎の角度補正量と、を決定し、上記対象機器の最新の補正済みの位置情報を起点として、所定歩数毎の移動距離と、所定歩数毎の移動方向と、を補正する構成である。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る位置補正方法は、センサにより取得されたセンサ値を参照して、対象機器の位置を推定する位置推定ステップと、上記対象機器の絶対座標を測定する絶対座標測定ステップと、推定された上記対象機器の位置を、上記対象機器の絶対座標を参照して補正する補正処理ステップと、を含み、上記位置推定ステップは、上記センサ値を参照して、上記対象機器の姿勢情報を生成する姿勢情報生成ステップと、上記姿勢情報を参照して、上記対象機器の移動距離と、上記対象機器の移動方向とを含む移動情報を生成する移動情報生成ステップと、上記センサ値を参照して、上記移動情報の信頼度を示す信頼度情報を生成する信頼度生成ステップと、を含み、上記補正処理ステップは、上記信頼度情報と、上記移動情報と、を参照して、所定歩数毎の距離補正量と、所定歩数毎の角度補正量と、を決定し、上記対象機器の最新の補正済みの位置情報を起点として、所定歩数毎の移動距離と、所定歩数毎の移動方向と、を補正するステップを含む方法である。
本発明の一態様によれば、絶対位置情報を取得する機会を減らしても、軌跡の精度を保つことができる。
本発明の実施形態1に係る位置計測装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る位置計測装置の装着例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る姿勢計算で使用する傾斜角と方位角を示す図である。 本発明の実施形態1に係る相対座標演算部で用いる移動ベクトルを示す図である。 本発明の実施形態1に係る信頼度生成部の角度信頼度を計算するために使用する主成分分析の各成分の大きさを示す図である。 本発明の実施形態1に係る軌跡補正部で使用する変数の説明に用いる図である。 本発明の実施形態1に係る本発明の有用性の説明で使用するジャイロセンサ異常を含む移動経路を描いた図である。 本発明の実施形態1に係る本発明の有用性の説明で使用する図7に対して一般的な軌跡補正処理後の移動経路を描いた図である。 本発明の実施形態1に係る本発明の有用性の説明で使用する図7に対して本発明の軌跡補正処理後の移動経路を描いた図である。 本発明の実施形態1に係る本発明の有用性の説明で使用する磁気異常を含む移動経路を描いた図である。 本発明の実施形態1に係る本発明の有用性の説明で使用する図10に対して一般的な軌跡補正処理後の移動経路を描いた図である。 本発明の実施形態1に係る本発明の有用性の説明で使用する図10に対して本発明の軌跡補正処理後の移動経路を描いた図である。 位置計測装置の信頼度を算出する処理の流れを示すフローチャートである。 角度に関する信頼度の算出方法を示す図である。 角度に関する信頼度を示す図である。 位置計測装置の補正量を算出する処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る位置計測携帯装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る位置計測携帯装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態4に係る位置計測携帯装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態6に係る歩行中のジャイロセンサの振る舞いの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る位置情報取得システムの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る位置情報取得システムの一例を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1に係る位置計測装置1について、詳細に説明する。位置計測装置1は、例えば、携帯型ナビゲーション装置や、スマートフォン等のユーザが携帯して持ち運ぶことができる対象機器の位置を計測し、ユーザの動きに応じた移動経路の軌跡を精度良く保つ装置である。
なお、以下の説明では、位置計測装置1が、位置を計測する対象機器に一体に備えられている構成、つまり対象機器自体が位置計測装置1である場合を例に挙げて説明するが、位置計測装置1は、これに限られるものではない。位置計測装置1は、例えば、対象機器に備えられたセンサからのセンサ値を受信するサーバ上に設けられ、計測した対象機器の位置に関する情報を対象機器に送信可能に構成されていてもよい。
図2は、位置計測装置1の装着例を示す図である。位置計測装置1が、位置を計測する対象機器に一体に備えられている構成では、図2に示すように、位置計測装置1は、ユーザの腰等、ユーザの足の付け根より上の位置に装着されて使用されるのが望ましい。位置計測装置1は、ユーザの動きに応じて、位置計測装置1の姿勢に関する情報を取得し、自装置の位置を計測する。
〔位置計測装置1の概略構成〕
図1は、実施形態1に係る位置計測装置1の概略構成を示したブロック図である。
位置計測装置1は、位置推定部11と、絶対座標測定部12と、補正処理部13と、を備えている。
(位置推定部11の構成)
位置推定部11は、例えば自立航法を用いて、位置計測装置1の位置を推定する機能を有し、複数のセンサを有するセンサ群111を備えている。位置推定部11は、センサ群111が備える各センサによって取得されたセンサ値を参照して、位置計測装置1の位置を推定する。
センサ群111は、加速度センサ1111、地磁気センサ1112、ジャイロセンサ1113、気圧センサ1114を含んでいる。
加速度センサ1111は、常に重力加速度の影響を受けている。このため、加速度センサ1111は、非動作時であっても、重力加速度が鉛直方向へ影響を及ぼす。これを利用して、加速度センサ1111により取得されたセンサ値を参照することによって、位置推定部11は、位置計測装置1の装着姿勢を求めることができる。
また、加速度センサ1111により取得されたセンサ値は、ユーザの動きに応じて変化する。加速度センサ1111により取得されたセンサ値は、積分することにより、位置計測装置1の移動の速度に関する情報を得ることができる。また、積分された加速度センサ1111により取得されたセンサ値を更に積分することにより、位置計測装置1の移動の距離に関する情報を得ることもできる。
地磁気センサ1112は、磁束密度を計測するセンサである。位置推定部11は、地磁気センサ1112により取得されたセンサ値を参照することで、磁北方向を得ることができる。なお、地磁気センサ1112は、周辺に地場を発生する物体が存在する場合、その磁場の影響を受けることが知られている。
ジャイロセンサ1113は、回転運動時に発生する角速度を計測するセンサである。位置推定部11は、ジャイロセンサ1113により取得された、回転運動時に発生するセンサ値を積分することで、回転角度を得ることができる。また、ジャイロセンサ1113に、回転運動前の方向(初期角度)を指定することで、磁北を認識させることもでき、ジャイロセンサ1113により取得されたセンサ値を参照して、磁北に対する回転角度を得ることができる。
気圧センサ1114は、周囲環境の気圧を計測するセンサである。気圧センサ1114により取得されたセンサ値を参照することで、位置推定部11は、高度変化に伴って気圧が変化することを利用して、位置計測装置1の鉛直方向の移動距離を算出することができる。なお、気圧センサ1114は、天候等の環境の変化や密閉空間への出入りなどでもセンサ値が変化することが知られている。
位置推定部11は、更に、センサ群111の各センサ1111,1112,1113,1114からのセンサ値を参照して、位置計測装置1の姿勢情報を生成する姿勢情報生成部112を備えている。また、位置推定部11は、姿勢情報生成部112によって生成された姿勢情報を参照して、位置計測装置1の移動距離と、移動方向とを含む移動情報を生成する移動情報生成部118を備えている。また、位置推定部11は、センサ群111の各センサ1111,1112,1113,1114からのセンサ値と、姿勢情報生成部112によって生成された姿勢情報と、を参照して、移動情報生成部118によって生成された移動情報の信頼度を示す信頼度情報を生成する信頼度生成部115を備えている。また、位置推定部11は、移動情報生成部118によって生成された移動情報を参照して、位置計測装置1の位置を緯度・経度で示す相対位置を算出する相対座標演算部116を備えている。
姿勢情報生成部112は、加速度センサ1111、地磁気センサ1112、及びジャイロセンサ1113の少なくとも何れか一つからのセンサ値を参照して、位置計測装置1の姿勢情報を生成する。
図3は、位置計測装置1の姿勢と、それを表現する傾斜角、方位角の関係とを示す図である。図3に示すように、例えば、姿勢情報生成部112は、加速度センサ1111のセンサ値を参照して、位置計測装置1の姿勢の天頂方向からの傾斜角を算出する。また、位置計測装置1は、天頂方向を軸とする軸周りの角度である方位角を、初期角度を指定したジャイロセンサ1113と、地磁気センサ1112とからのセンサ値を参照して算出する。
姿勢情報生成部112は、加速度センサ1111、地磁気センサ1112、及びジャイロセンサ1113からのセンサ値を参照することで、位置計測装置1がどのような姿勢になろうと、天頂方向からの傾斜角と、方位角とを用いて、すべての姿勢を表現する姿勢情報を生成することができる。
ところで、ジャイロセンサ1113と、地磁気センサ1112と、はセンサ固有のオフセット値を持っている。また、地磁気センサ1112に関しては、上述したように地場の影響を受ける場合がある。姿勢情報生成部112は、加速度センサ1111によって取得されたセンサ値と、地磁気センサ1112によって取得されたセンサ値とを用いて位置計測装置1の姿勢を計算する。また、姿勢情報生成部112は、ジャイロセンサ1113のセンサ値を用いて、位置計測装置1の姿勢を計算する。姿勢情報生成部112は、計算した2つの姿勢から、1つの姿勢を絞るために、カルマンフィルタなどを用いて、最適な単一の角度を求める。
姿勢情報生成部112は、位置計測装置1の天頂方向からの傾斜角と、方位角とに対して、アフィン変換を施す事で、算出した姿勢を、センサ軸座標系から絶対座標系へと変換する座標軸変換を行い、姿勢情報を生成する。姿勢情報生成部112は、生成した姿勢情報を、移動情報生成部118と、信頼度生成部115とに提供する。
移動情報生成部118は、位置計測装置1の移動方向を算出する移動方向演算部113と、位置計測装置1の移動距離を算出する移動距離演算部114と、を備えている。
移動方向演算部113は、姿勢情報生成部112によって生成された姿勢情報のうち、水平成分の加速度に対して、主成分分析を行い、第一主成分の示す方向を移動方向とする情報を生成する。
一般に物体が移動する際には移動方向にのみ加速度が変化する。しかし、人間の歩行による動きでは、左右の足を交互に動かすことにより体が左右に揺れる。このため進行方向と異なる方向の成分についても加速度が変化する。しかしながら、移動方向に対する加速度の変化量は、進行方向と異なる方向に対する加速度の変化量よりも大きいため、水平方向の加速度の主成分分析を行うことで移動方向を特定することができる。移動方向演算部113は、移動方向に関する情報を相対座標演算部116に提供する。
一方で、例えば、体を左右に大きく揺らすような特異な歩行形態においては、移動方向の判定に誤差が生じやすくなり、移動の軌跡の精度が落ちる要因となる。よって、本実施系形態では、移動方向演算部113によって算出した移動方向に関する情報を信頼度生成部115に提供し、移動方向に関する情報の信頼度を示す信頼度情報を生成する。
移動距離演算部114は、姿勢情報生成部112によって生成された姿勢情報のうち、鉛直方向の加速度の変化量を用いて、ユーザの歩幅を算出することで、ユーザの1歩毎の移動距離を取得する。なお、移動距離演算部114は、公知のいかなる技術を用いて、加速度情報から移動距離を算出する構成であってもよい。移動距離演算部114は、算出した移動距離に関する情報を相対座標演算部116と、信頼度生成部115と、に提供する。
相対座標演算部116は、移動方向演算部113と、移動距離演算部114と、で算出された移動方向と移動距離とを含む移動情報とによって表現される移動ベクトルを参照して、位置計測装置1の相対位置を算出する。図4は、相対座標演算部116で用いる移動ベクトルを示す図である。図4に示すように、相対座標演算部116は、移動ベクトルを北方向と東方向にベクトル分解し、公知の計算式(例えば、国土地理院のホームページ:http://www.gsi.go.jp/index.html参照)を用いて、緯度・経度に変換する。相対座標演算部116は、算出した位置計測装置1の相対位置を、補正処理部13に提供する。
(信頼度生成部115について)
信頼度生成部115は、姿勢情報生成部112によって生成された姿勢情報と、移動情報生成部118によって生成された移動情報とを参照して、姿勢情報、及び、移動情報の信頼度を示す信頼度情報を生成する。信頼度は、例えば、センサ群111の各センサ1111,1112,1113,1114からのセンサ値を取得する環境によって生じる誤差や、これらのセンサ値を参照して姿勢情報、及び移動情報を算出する際に生じる誤差から算出されるものである。
信頼度生成部115は、ユーザの1歩毎の進む方向の演算の際に生じる角度に関する誤差の度合いである角度信頼度と、ユーザの1歩毎の距離の演算の際に生じる距離に関する誤差の度合いである距離信頼度と、を推定する。信頼度生成部115は、ユーザの1歩毎の角度と、ユーザの1歩毎の距離との信頼度を推定し、この信頼度が後述する軌跡補正の際に使用される。これにより、局所的な軌跡の補正が可能となる。なお、ユーザの1歩毎の距離は、ユーザの歩幅と同じであり、以下の説明において、各歩幅は、ユーザの1歩毎の距離に対応するものである。
また、以下の説明では、信頼度生成部115は、ユーザの1歩毎の角度信頼度と、ユーザの1歩毎の距離信頼度と、を推定する構成について説明するが、信頼度生成部115は、1歩に限らず、所定数の複数歩毎の角度信頼度と、所定数の複数歩毎の距離信頼度と、を推定する構成であってもよい。
信頼度生成部115は、角度信頼度生成部1151と、距離信頼度生成部1152と、を備えている。
角度信頼度生成部1151は、姿勢情報生成部112によって生成された姿勢情報と、移動方向演算部113によって算出されたユーザの1歩毎の移動方向に関する情報とを参照して、角度信頼度を生成する。
角度信頼度生成部1151は、加速度センサ1111からのセンサ値と、地磁気センサ1112からのセンサ値との組み合わせを参照することによって生成された姿勢情報と、ジャイロセンサ1113からのセンサ値を参照することによって生成された姿勢情報と、の方位角の差で求めることによって、姿勢情報における角度信頼度を生成する。例えば、角度信頼度生成部1151は、ジャイロセンサ1113からのセンサ値を参照して算出された方位角degGと、地磁気センサ1112からのセンサ値を参照して算出された方位角degMとの差を用いて、姿勢情報における角度信頼度を1/|degG−degM|としてもよい。
図5は、角度信頼度を生成するために使用する水平成分の加速度の各成分の大きさを示す図である。角度信頼度生成部1151は、移動方向演算部113にて算出された水平成分の加速度の第一主成分に対する第二主成分の比率を用いて、ユーザの1歩毎の移動方向における角度信頼度を生成する。例えば、角度信頼度生成部1151は、図5に示すように、水平成分の加速度の第一主成分の大きさS1とし、第二主成分の大きさS2として、ユーザの1歩毎の移動方向における角度信頼度をS1/S2としてもよい。
角度信頼度生成部1151は、姿勢情報における角度信頼度と、ユーザの1歩毎の移動方向における角度信頼度と、を参照して、ユーザの位置情報における角度信頼度を生成する。角度信頼度生成部1151は、姿勢情報における角度信頼度αとし、ユーザの1歩毎の移動方向おける角度信頼度αとして、ユーザの位置情報における角度信頼度αを、α=(α*α)/(α+α)とする。
距離信頼度生成部1152は、移動距離演算部114によって算出されたユーザの1歩毎の移動距離に関する情報を参照して、距離信頼度を生成する。
距離信頼度生成部1152は、気圧センサ1114からのセンサ値を参照することによって算出される鉛直方向の移動距離と、加速度センサ1111からのセンサ値を参照することによって算出される鉛直方向の移動距離との差分から、ユーザの1歩毎の移動距離に関する距離信頼度を生成する。
例えば、距離信頼度生成部1152は、移動距離演算部114によって算出された鉛直方向の加速度からユーザの1歩毎の鉛直方向の距離Laを求める。
また、距離信頼度生成部1152は、気圧センサ1114からのセンサ値を参照して取得される気圧の変化量から、距離の変化量Lpを求める。距離信頼度生成部1152は、距離信頼度を1/|La−Lp|とする。
角度信頼度生成部1151、及び距離信頼度生成部1152は、移動情報の信頼度を示す信頼度情報である角度信頼度と、距離信頼度とを補正処理部13に提供する。
なお、本実施形態では、角度信頼度生成部1151によって生成される角度信頼度と、距離信頼度生成部1152によって生成される距離信頼度と、の2種類の信頼度を生成する例を用いているが、これに限られるものではない。例えば、角度信頼度と、距離信頼度との何れか一方の信頼度を使用する場合、未使用の信頼度の値を1と固定することで片方の信頼度のみを使用することも可能である。
ここで、距離信頼度の値を1に固定した場合、ユーザの1歩毎の局所的な距離の補正は行われず、軌跡全体に対して均等な補正が行われ、角度信頼度に関して、ユーザの1歩毎の局所的な補正が行われる構成であってもよい。
(絶対座標測定部12の構成)
絶対座標測定部12は、GPS信号を受信するGPSセンサ121を備え、GPSセンサ121が受信した信号から、位置計測装置1の現在位置を測位する。こうして、絶対座標測定部12は、GPSセンサ121によりGPS信号を取得することで、位置計測装置1の現在位置を緯度と経度とで示す絶対座標を測定する。絶対座標測定部12は、測定した位置計測装置1の絶対座標を補正処理部13に提供する。
なお、絶対座標測定部12は、GPS信号を受信して絶対座標を測定する構成に限られるものではない。図17〜図19は、他の実施形態の絶対座標測定部12を示す図である。
例えば、絶対座標測定部12は、図17に示すように、Beacon受信機122を備え、道路上に設置されたBeaconから発信される電波または赤外線を受信することで、絶対座標を測定してもよい。絶対座標測定部12は、Beacon受信機122によって、Beaconから受信する電波または赤外線の強度が、予め定めた閾値を超えた場合に、Beaconの設置座標を絶対座標として取得してもよい。
また、絶対座標測定部12は、図18に示すように、Wi−Fi受信機123を備え、Wi-Fiの電波を受信することで、絶対座標を測定してもよい。絶対座標測定部12は、Wi−Fi受信機123により複数のWi−Fi(登録商標)の電波を受信し、各基地局の座標情報と、電波強度の情報と、を参照して、三点測量の要領で現在地の座標情報を計算し、絶対座標として利用してもよい。
また、絶対座標測定部12は、画像マーカーを取得することで、絶対座標を測定してもよい。例えば、絶対座標測定部12は、図19に示すように、カメラ124を備え、カメラ124の撮影画像の解析により画像マーカーを取得し、画像マーカーの設置座標を絶対座標として取得してもよい。
カメラ124は、位置計測装置1に備えられ、位置計測装置1の移動中に自動で周囲の画像を撮影可能に構成されていてもよい。絶対座標測定部12は、カメラ124の撮影画像に映されている設置済みの画像マーカーのパターンを発見し、認識した画像マーカーの画像中のサイズが一定サイズを超えた時に、画像マーカーの位置に接近していると考え、画像マーカーの設置座標を絶対座標として利用してもよい。
絶対座標測定部12、上述したGPSセンサ121、 Beacon受信機122、Wi−Fi受信機123、カメラ124の少なくとも1つ、又はこれらの組み合わせにより絶対座標を測定する構成であってもよい。
図21、および図22は、位置計測装置1を含む位置情報取得システムの一例を示す図である。図21、および図22に示すように、位置計測装置1は、Beacon、Wi−Fi(登録商標)、及び画像マーカー等の設置座標情報を有する設置端末2と共に用いられる位置情報取得システムとして機能し、上述の設置端末2から、設置端末2の設置座標に関する情報を取得することで、位置計測装置1の絶対座標を取得することができてもよい。
図21は、設置端末2が上記のBeaconや画像マーカー等である場合の位置情報取得システムの例を示す図である。例えば、設置端末2は店舗A,B,Cのそれぞれに設置されている。位置計測装置1を装着したユーザが、設置端末2が設置されている店舗付近に近づいた場合に、位置計測装置1は、該店舗に設置された設置端末2の絶対座標を受信する。これにより、位置計測装置1は、ユーザが該店舗付近を歩行したことを検知することができる。
図21中に点線で示した範囲は、設置端末2から発信される電波や赤外線の範囲を示している。例えば、店舗Aに設置された設置端末2から発信される電波や赤外線の範囲内を、位置計測装置1を装着するユーザが歩行すると、位置計測装置1は、店舗Aに設置された設置端末2から発信される絶対座標を受信する。位置計測装置1は、設置端末2から絶対座標を受信するのに併せて、例えば、店舗Aの広告等も受信しても良い。
また、位置計測装置1は、設置端末2から絶対座標を受信するのに併せて、ユーザの移動経路の軌跡の情報を設置端末2へ出力する構成であってもよい。このように、ユーザの移動経路の軌跡の情報を設置端末2へ出力する構成とすることで、例えば、当該軌跡の情報を参照することにより、ユーザがどのような経路を経て当該店舗に訪れたかを示す情報を得ることができる。
例えば、図21に中に矢印で示したように、ユーザが店舗Cから、店舗Bを経て店舗Aに着くまでの経路の情報を、ユーザが店舗Aに設置された設置端末2から発信される電波や赤外線の範囲内を歩行する際において、店舗Aに設置された設置端末2に出力することができてもよい。
また、設置端末2が画像マーカーである場合には、位置計測装置1が備えるカメラ124が認識した設置端末2の画像マーカーの画像中のサイズが一定サイズを超える範囲内において、位置計測装置1は設置端末2の絶対座標を受信する。
図22は、設置端末2がWi−Fiの電波を発信する端末である場合の位置情報取得システムの例を示す図である。例えば、Wi−Fiの電波を発信する設置端末2は店舗A,B,Cのそれぞれに設置されている。位置計測装置1を装着したユーザが、店舗A付近を歩行する場合、店舗Aに設置された設置端末2から発信されるWi−Fiの電波を、位置計測装置1は、Wi−Fi受信機123で受信する。また、位置計測装置1は、店舗Bや店舗Cに設置されている設置端末2から発信されるWi−Fiの電波も併せて受信する。このように、l位置計測装置1は、複数のWi−Fiの電波を受信し、各基地局の座標情報と、電波強度の情報と、を参照して、三点測量の要領で現在地の座標情報を計算することで、絶対座標を算出することができてもよい。
このように、位置計測装置1を、Beacon、Wi−Fi、及び画像マーカー等の設置座標情報を有する設置端末2と共に用いられる位置情報取得システムとして機能させてもよい。これにより、位置計測装置1の設置端末2からの絶対座標取得時におけるユーザの位置情報やユーザの動きに応じた移動経路の軌跡の情報を、適宜に活用することができる。
なお、絶対座標測定部12、絶対座標を取得する公知の他の方法によって、絶対座標を測定する構成であってもよい。
(補正処理部13の構成)
補正処理部13は、記憶部131と、軌跡補正演算部133と、を備えている。また、補正処理部13は、絶対座標測定部12から絶対座標を取得する絶対座標取得部132を備えている。
補正処理部13は、位置推定部11によって推定された位置計測装置1の位置を、絶対座標測定部12によって測定された位置計測装置1の絶対座標を参照して補正する機能を有する。また、補正処理部13は、信頼度生成部115によって生成されたユーザの所定歩数毎の移動方向と、ユーザの所定歩数毎の移動距離とに関する信頼度を示す信頼度情報と、移動情報生成部118によって生成されたユーザの所定歩数毎の移動方向と、ユーザの所定歩数毎の移動距離とを含む移動情報と、を参照して、ユーザの所定歩数毎の距離補正量と、ユーザの所定歩数毎の角度補正量と、を決定する。そして、補正処理部13は、決定したユーザの所定歩数毎の距離補正量と、ユーザの所定歩数毎の角度補正量とに応じて、最新の補正済みの位置情報を起点として、ユーザの所定歩数毎に、移動距離と移動方向とを補正する。
記憶部131は、補正処理部13で用いられる種々のデータを格納するストレージである。記憶部131には、位置計測装置1が有する機能を実行するための各種プログラムが記憶されていてもよい。記憶部131は、例えば、内容の書き換えが可能な不揮発性メモリである、EPROM、EEPROM(登録商標)、HDD、フラッシュメモリなどのいずれか1つ、又はそれらの1つ以上の組み合わせによって実現される。
記憶部131は、補正処理部13によって補正された補正済みの位置情報を記憶する位置情報記憶部1311を含んでいる。位置情報記憶部1311には、位置推定部11の相対座標演算部116によって算出された、位置計測装置1の相対位置が記憶されている。また、位置情報記憶部1311には、補正済みのユーザのi歩目の位置情報が座標(xpi,ypi)で示されて記憶されている。
また、記憶部131は、位置推定部11の角度信頼度生成部1151によって推定された角度信頼度を記憶する角度信頼度記憶部1312と、距離信頼度生成部1152によって推定された距離信頼度を記憶する距離信頼度記憶部1313と、を備えている。
また、記憶部131は、ユーザのi歩目の位置情報が補正済みか否かを示す情報を記憶する補正済フラグ記憶部1314を備えている。
軌跡補正演算部133は、記憶部131に記憶された位置情報、角度信頼度、距離信頼度、及び、補正済フラグと、絶対座標測定部12によって測定された絶対座標と、を参照して、位置計測装置1の移動の軌跡を補正する。
(ジャイロセンサと、地磁気センサとを用いた位置計測の例)
ここで、具体例としてジャイロセンサ1113と、地磁気センサ1112と、を用いた位置計測の例について説明する。
位置計測装置1は、位置を計測する対象機器である自装置の移動の軌跡を出力する際に、進む方向(姿勢)を補正することで、軌跡を補正する。位置計測装置1は、ジャイロセンサ1113と、地磁気センサ1112と、を用いて、姿勢を計測した後、移動方向を計測する。
移動情報生成部118の移動方向演算部113は、ジャイロセンサ1113から取得したセンサ値を積分することにより、移動方向に関する情報を生成する。
ジャイロセンサ1113のセンサ値に基づく方位角(天頂方向を軸とする軸周りの角度)と、地磁気センサ1112のセンサ値に基づく方位角と、に差分が生じている場合、この差分が原因で、位置推定部11によって推定された移動経路の軌跡と、正しい移動経路の軌跡との間にズレが生じる。
信頼度生成部115は、ジャイロセンサ1113から取得した値を積分して得た移動方向に関する情報と、地磁気センサ1112から取得した移動方向に関する情報と、の差分を算出することで、角度に関する信頼度を生成する。
軌跡補正演算部133は、この差分に基づく角度に関する信頼度を用いて、後述する軌跡補正を行う。このように、ジャイロセンサ1113のセンサ値に基づく方位角と、地磁気センサ1112のセンサ値に基づく方位角と、の差分を示す信頼度を、軌跡補正の際に用いることで、局所的に歪んだ箇所と、軌跡の形状が正しい箇所とに対してそれぞれに適切な補正処理を行う。
また、本実施形態では、ジャイロセンサ1113と、地磁気センサ1112と、を用いて算出された位置計測装置1の姿勢情報は、姿勢情報生成部112により座標変換(座標軸変換)処理され、相対的な位置情報が生成される。姿勢情報生成部112により生成された相対的な位置情報は、信頼度と共に、ユーザの1歩毎に記憶部131に保存される。なお、姿勢情報生成部112による座標変換処理には、公知のカルマンフィルタ等を用いることができる。
移動経路の軌跡の補正は、絶対座標測定部12によって位置計測装置1の絶対座標が測定されたことをトリガーとして行われる。移動経路の軌跡の補正は、記憶部131に記憶された、未補正のすべての位置情報と信頼度に対して、行われる。移動経路の軌跡の補正は、絶対座標の測定間隔を、補正対象区間として、当該補正対象区間に対して一気に行われる。また、移動経路の軌跡の補正は、当該補正対象区間内の1歩毎の位置情報に対して、1歩毎の位置情報に対応した信頼度を用いて行われる。これにより、局所的な補正が可能となる。
(軌跡補正の方法)
補正処理部13は、記憶部131に未補正の位置情報と、当該未補正の位置情報に対応する角度信頼度及び距離信頼度とが記憶されている状態において、絶対座標測定部12から位置計測装置1の絶対座標を絶対座標取得部132を介して取得すると、未補正の位置情報に対して補正を行い、位置計測装置1の移動経路の軌跡を補正する。
図6は、軌跡補正演算部133で使用する変数を示す図である。図7は、位置推定部11によって推定された位置による移動の軌跡と、実際の移動の軌跡とのずれを示す図である。図6、図7に示すように、位置推定部11によって推定され、補正処理部13の記憶部131に記憶されたユーザのi歩目の位置を示す座標を(xpi、ypi)とする。また、絶対座標測定部12で測定され、補正処理部13の記憶部131に記憶されたj番目の絶対座標を(xqj、yqj)とする。
ここで、位置情報記憶部1311に記憶されているj番目の絶対座標取得時における最新の補正済みの位置情報の座標はn歩目であると定義し、m番目とm+1番目の絶対座標の間に取得された、位置情報に格納されている座標のn歩目からnm+1歩目の軌跡を補正する場合を考える。
位置情報記憶部1311に記憶されているi=nとなるi歩目の位置情報は、m番目の絶対座標取得時に軌跡補正が施されている。よって、軌跡補正を施す範囲はi=n+1〜nm+1となる。補正済フラグ記憶部1314内のi=n+1〜nm+1の範囲のデータはすべて、補正済フラグが付されていない、未補正の状態となっている。
軌跡補正演算部133は、軌跡補正の処理の前に、位置推定部11によって推定された未補正の位置情報の1歩毎の角度信頼度の総和と、1歩毎の距離信頼度の総和とを求める。
軌跡補正演算部133は、その後、最新の補正済みの位置情報を起点として、絶対座標測定部12によって測定された絶対座標との距離と角度との差分を求める。また、軌跡補正演算部133は、位置推定部11によって推定された最新の推定位置情報の、最新の補正済みの位置情報に対する距離と、角度との差分を求める。
軌跡補正演算部133は、絶対座標のm番目からm+1番目の移動距離Lqm+1を以下の式1を用いて算出する。
Figure 2019148586
また、軌跡補正演算部133は、この時の位置推定部11による移動距離Lpnm+1を以下の式2を用いて算出する。
Figure 2019148586
軌跡補正演算部133は、距離信頼度の総和に基づく、総距離信頼度βを以下の式3を用いて算出する。
Figure 2019148586
軌跡補正演算部133は、これらの式1〜式3を用いて、m+1番目の距離補正係数Δβm+1を以下の式4を用いて算出する。
Figure 2019148586
また、軌跡補正演算部133は、絶対座標のm個目とm+1個目の座標をつなぐ直線の傾斜角θqm+1を以下の式5を用いて算出する。
Figure 2019148586
軌跡補正演算部133は、位置情報のnm+1歩目とnの座標をつなぐ直線の傾斜角θpnm+1を以下の式6を用いて算出する。
Figure 2019148586
軌跡補正演算部133は、角度信頼度の総和に基づく、総角度信頼度αを以下の式7を用いて算出する。
Figure 2019148586
軌跡補正演算部133は、m+1番目の角度補正係数Δαm+1を以下の式8を用いて算出する。
Figure 2019148586
軌跡補正演算部133は、式4を用いて算出した距離補正係数Δβm+1と、式8を用いて算出した角度補正係数Δαm+1を用いてi=n+1〜nm+1歩目位置情報の補正処理を行う。
(距離補正1段階目)
また、軌跡補正演算部133は、それぞれの移動距離に距離信頼度とΔβとを乗算した成分を加えていく。軌跡補正演算部133は、i歩目の位置情報における座標のx成分をxとし、補正後の成分をx´として下記式9と式10とを用いて算出する。
Figure 2019148586
Figure 2019148586
また、軌跡補正演算部133は、i歩目の位置情報における座標のy成分であるyに関しても同様に補正後の成分をy´として下記式11と式12とを用いて算出する。
Figure 2019148586
Figure 2019148586
(角度補正)
軌跡補正演算部133は、上記、1段階目の距離補正を行った後の座標(x´pi、y´pi)に対して角度信頼度とΔαとを用いて角度の補正処理を行う。この時、軌跡補正演算部133は、Δαとは別のパラメータVを用いる。軌跡補正演算部133は、以下の式13〜15を用いて、1段階目の距離補正を行った後の座標(x´pi、y´pi)に対して角度の補正処理を行う。
Figure 2019148586
Figure 2019148586
Figure 2019148586
また、軌跡補正演算部133は、以下の式16を用いて、n歩目とnm+1歩目の傾斜角θ´´pnm+1を算出する。
Figure 2019148586
軌跡補正演算部133は、算出した傾斜角θ´´pnm+1と、絶対座標のm個目とm+1個目の傾斜角θqm+1(式5)と、を比較してこの差が最少となるVを見つけ、使用する。このVの算出方法にはニュートン法などを用いることができる。
(距離補正2段階目)
移動距離の演算方法が完全である場合、上述の距離補正1段階目と角度補正とによりnm+1歩目の座標とm+1個目の絶対座標の位置が重なる。しかしながら、実際には演算方法が完全ではないためnm+1歩目の座標とm+1個目の絶対座標の位置とが重ならない場合がある。そこで、軌跡補正演算部133は、角度補正後の移動経路を拡大/縮小することでnm+1歩目とm+1個目の絶対座標を重ねる。
軌跡補正演算部133は、距離補正1段階目と同様に、L´´pnm+1、Lqm+1(式1)算出して、処理倍率γを以下の式17、18を用いて計算する。
Figure 2019148586
Figure 2019148586
軌跡補正演算部133は、このγを用いて、(x´´pi、y´´pi)(i=n+1〜nm+1)の座標を補正して、以下の式19〜22を用いて、(x´´´pi、y´´´pi)を求める。
Figure 2019148586
Figure 2019148586
Figure 2019148586
Figure 2019148586
軌跡補正演算部133は、位置情報記憶部1311に記憶されたn+1歩目からnm+1歩目までの位置情報を(x´´´pi、y´´´pi)(i=n+1〜nm+1)に修正する。また、軌跡補正演算部133は、補正済フラグ記憶部1314に記憶されたn+1歩目からnm+1歩目までの補正済フラグの情報を補正済みに修正する。これにより、軌跡補正演算部133は軌跡補正処理を完了する。
(本実施形態による効果)
従来のように、回転、拡大の補正を行って移動の軌跡を補正した場合には、図8に示すように、到達地点は一致するが、途中の経路に関しては、正しい軌跡を復元することができない。これに対して、本実施形態の補正方法を適用した場合には、図9に示すように、角度補正係数Vを変更することにより、経路が変動し、最適な係数を用いことで正しい経路に近い経路を示すように、移動の軌跡を復元することが可能となる(図9中ではV=0.5Δαが一番正解に近い経路になる)。
また、図10に示すように、地磁気の異常により、位置推定部11により推定された位置の軌跡が狂ってしまう場合がある。このような場合、従来の回転、拡大による補正の結果は、図11に示すように、正しい軌跡を復元することができない。これに対して、本実施形態の補正方法を適用した場合には、図12に示すように、正しい軌跡に近い経路を復元することが可能となる。
なお、本実施形態の各種構成は、上述した形態に限定されるわけではなく、適宜な構成の組み換えや、変更が可能である。例えば、Beaconや画像マーカー等の設置端末2を位置情報を取得したいエリアに設置し、これにより、当該エリア内において、位置計測装置1を所持するユーザの位置情報を取得することができてもよい。
本実施形態によれば、絶対座標による位置情報の取得の間隔を延ばすことができるため、設置端末2の設置の間隔もそれに応じて延ばすことができ、設置端末2の設置数を削減することが可能である。
このように、本実施形態によれば、1歩毎の位置情報に対応した信頼度を用いることで、軌跡の部分的な箇所にそれぞれ適切に補正を行うことができる。よって、GPS信号の受信の機会を減らしても、軌跡の精度を保つことが可能である。
(位置推定部11の処理について)
図13は、位置推定部11の処理の流れを示すフローチャートである。
(ステップS21)
位置推定部11は、センサ群111の各センサによってセンサ値を取得する。
(ステップS22)
位置推定部11は、姿勢情報生成部112の機能により、対象機器の姿勢を計算する。姿勢情報生成部112は、加速度センサ1111のセンサ値と、地磁気センサ1112のセンサ値との組み合わせにより得た姿勢に関する情報と、ジャイロセンサ1113のセンサ値を用いて得た姿勢に関する情報と、を信頼度生成部115に提供する。
(ステップS23)
位置推定部11は、姿勢情報生成部112の機能により、計算した対象機器の姿勢の座標軸を変換し、姿勢情報を生成する。姿勢情報生成部112は、生成した姿勢情報を移動情報生成部118と、信頼度生成部115とに提供する。
(ステップS24)
移動情報生成部118は、移動方向演算部113の機能により、姿勢情報生成部112が生成した姿勢情報を参照して、姿勢情報の水平成分の加速度に対して主成分分析を行い、第一主成分の示す方向を移動方向とする。移動情報生成部118は、主成分分析の結果を信頼度生成部115に提供する。
(ステップS25)
移動情報生成部118は、移動距離演算部114の機能により、加速度センサ1111によって取得されたセンサ値の鉛直方向の変化量から、移動距離に関する情報を生成する。移動情報生成部118は、移動距離演算部114の機能により、姿勢情報生成部112によって生成された姿勢情報と、鉛直方向の加速度の変化量とにより、歩幅を計算し、当該歩幅を、移動距離に関する情報としてもよい。
(ステップS26)
また、移動情報生成部118は、移動距離演算部114の機能により、気圧センサ1114によって取得されたセンサ値の変動量から、鉛直方向の移動距離に関する情報を生成する。移動情報生成部118は、生成した移動距離に関する情報を信頼度生成部115に提供する。
(ステップS27)
相対座標演算部116は、移動距離演算部114によって計算された歩幅と、移動方向演算部113によって計算された移動方向とを参照して、相対的な位置(相対座標)を計算し、補正処理部13に提供する。
(ステップS28)
移動距離演算部114は、計算した歩幅と、加速度センサ1111によって取得されたセンサ値に基づく加速度の変化量と、を参照して移動距離を計算する。移動距離演算部114は、計算した加速度の変化量に基づく移動距離を信頼度生成部115に提供する。
(ステップS29)
信頼度生成部115は、ステップS26で計算された移動距離と、ステップS28で計算された移動距離との差を参照して、ηを計算する。気圧センサから得られた距離をLM、加速度センサから得られた距離をLとすると、η=L/abs(L−L)とすることができる。
(ステップS30)
信頼度生成部115は、ステップS22において計算された加速度センサ1111のセンサ値と、地磁気センサ1112のセンサ値との組み合わせにより得た姿勢に関する情報と、ジャイロセンサ1113のセンサ値により得た姿勢に関する情報と、の方位角の差θを求める。また、信頼度生成部115は、ステップS24の主成分分析の結果から第一主成分と、第二主成分とを用いてθを求める。信頼度生成部115は、θと、θと、ステップS29で計算されたηとを用いて移動情報の信頼度を示す信頼度情報を生成する。信頼度生成部115は、生成した信頼度情報を補正処理部13に提供する。
(ステップS31)
補正処理部13は、ステップS27で計算された相対的な位置情報と、ステップS30で生成された信頼度情報と、を記憶部131に記憶する。
なお、ステップS30において、信頼度生成部115は、ステップS22において計算された加速度センサ1111と、地磁気センサ1112とのセンサ値を用いて計算した姿勢に関する情報と、ジャイロセンサ1113のセンサ値を用いて計算した姿勢に関する情報と、の方位角の差θを用いて、姿勢の角度に関する信頼度のみを示す信頼度情報を生成し、距離に関する信頼度は所定の値、例えば1に固定してもよい。
また、信頼度生成部115は、ステップS30において、ステップS24の主成分分析の結果に基づく第一主成分と、第二主成分とからθを求め、θを用いて移動方向の角度に関する信頼度のみを示す信頼度情報を生成し、距離に関する信頼度は所定の値、例えば1に固定してもよい。
図14は、θの算出方法を示す図である。第一主成分の大きさをLbとし、第二主成分の大きさをLaとする。ここで、La=0となるのが理想であるため、θ=tan−1(La/Lb)とする。そして、θの分だけ第一主成分の方向を回転させることにより、La=0とすることができる。
図15(a)は、主成分分析の結果を示す図であり、図15(b)は、θの分だけ第一主成分を回転させた図である。図15(a)、(b)に示すように、第一主成分をθの分だけ回転させる補正を行うことで、La=0とすることができる。
また、信頼度生成部115は、ステップS30において、ステップS29で計算されたηを用いて距離に関する信頼度のみを示す信頼度情報を生成し、角度に関する信頼度は所定の値、例えば1に固定してもよい。
(補正処理部13の処理について)
図16は、補正処理部13の処理の流れを示すフローチャートである。
(ステップS41)
補正処理部13は、絶対座標測定部12から位置計測装置1の位置を示す絶対座標の情報を受信する。補正処理部13は、記憶部131に記憶された絶対座標の情報を更新する。
(ステップS42)
補正処理部13は、記憶部131の補正済フラグ記憶部1314に記憶された補正済フラグを参照して、位置情報記憶部1311に記憶された未補正のN個の位置情報に対して、角度に関する信頼度の総和αと、距離に関する信頼度の総和βとを計算する。角度に関する信頼度の総和αは、上述の式7を用いて算出され、距離に関する信頼度の総和βは、上述の式3を用いて算出される。
(ステップS43)
補正処理部13は、軌跡補正演算部133の機能により、最新の補正済みの位置情報を起点として、相対座標演算部116によって演算された最新の相対座標との距離L1と、角度θ1と、を算出する。距離L1は、上述の式2を用いて算出され、角度θ1は、上述の式6を用いて算出される。また、補正処理部13は、軌跡補正演算部133の機能により、最新の補正済みの位置情報を起点として、ステップS41で受信した位置計測装置1の位置を示す絶対座標との距離L2と、角度θ2とを算出する。距離L2は上述の式1を用いて算出され、角度θ2は、上述の式5を用いて算出される。
軌跡補正演算部133は、ステップS41〜S43の処理を、補正の準備処理として実行する。
(ステップS44)
補正処理部13は、軌跡補正演算部133の機能により、距離補正係数Δβを算出する。Δβは、Δβ=(L2−L1)×βにより算出することができる。ステップS44の処理では、上述の式4が用いられる。
(ステップS45)
補正処理部13は、軌跡補正演算部133の機能により、未補正のN個の位置情報に対して、1歩毎の距離にΔβ×距離に関する信頼度の値を乗算する。ステップS45では、上述した式9〜12が用いられる。
軌跡補正演算部133は、ステップS44、S45の処理を距離補正の1段目の処理として実行し、ステップS44で計算したΔβの値に、距離に関する信頼度の値を乗算したものを補正量として扱う。ここで、補正後の座標群は(x´pi、y´pi)となる。
ここで、1歩毎の距離は、各歩幅と同じであり、i歩目からi+1歩目の歩幅は、下記の式23から求めることができる。
Figure 2019148586
(ステップS46)
補正処理部13は、軌跡補正演算部133の機能により、角度補正係数Δαを算出する。Δαは、ステップS43で算出した、角度θ1と、角度θ2とを用いて、Δα=(θ2−θ1)×αにより算出することができる。ステップS46の処理では、上述の式8が用いられる。
(ステップS47)
軌跡補正演算部133は、θ1−θ2≒0か否かを判定する。軌跡補正演算部133は、θ1−θ2≒0であると判定すると(ステップS47でYes)、上述の式14〜16を用いた処理を行って、補正後の座標群を(x´´pi、y´´pi)とし、ステップS50に進む。軌跡補正演算部133は、θ1−θ2≒0ではないと判定すると(ステップS47でNo)、ステップS48に進む。
(ステップS48)
軌跡補正演算部133は、未補正のN個の位置情報に対して、1歩毎の移動方向を、Δα×角度に関する信頼度の値を角度補正量とし、この補正量の分だけ回転させる。
ここで、i歩目からi+1歩目の移動方向は、下記の式24から求めることができる。
Figure 2019148586
(ステップS49)
軌跡補正演算部133は、最新の補正済みの相対座標に対して角度θ1を再計算し、θ1−θ2の値に応じてΔαの値を更新し、ステップS47に戻る。角度θ1の再計算には、上述した式13が用いられる。
軌跡補正演算部133は、例えば、ニュートン法等の公知の方法を用いて、θ1−θ2の値に応じてΔαの値を更新する。
軌跡補正演算部133は、ステップS46〜S49の処理を角度補正の処理として実行し、θ1−θ2≒0となるように角度補正量を決定する。
(ステップS50)
軌跡補正演算部133は、最新の補正済みの相対座標に対して距離L1を再計算する。距離L1の算出には、上述の式17が用いられる。
(ステップS51)
軌跡補正演算部133は、再計算した距離L1について、距離補正倍率γを算出する。γはγ=L2/L1から算出することができる。上述した式18は、ステップS51の処理に該当する。
(ステップS52)
軌跡補正演算部133は、上述した式19〜22を用いて、未補正のN個の位置情報に対して、1歩毎の距離にγを乗算し、補正処理を完了する。補正後の座標群は(x´´´pi、y´´´pi)となる。
軌跡補正演算部133は、ステップS50〜S52の処理を距離補正の第2段階目の処理として実行する。
なお、補正処理部13は、未補正のN個の位置情報に対して、1歩毎に限らず、所定数の複数歩毎に、移動距離と移動方向とを補正する構成であってもよい。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態2の位置計測装置1では、図1に示した角度信頼度生成部1151が角度信頼度を算出するための要素に、地磁気センサ1112の3軸の合成ベクトルの大きさの変動値が加えられる。
移動情報生成部118の移動方向演算部113は、地磁気センサ1112のセンサ値に基づく3軸の合成ベクトルから、位置計測装置1の移動方向に関する情報を生成する。地磁気センサ1112は、近くに地場があれば、当該地場を感知してしまうため、3軸の合成ベクトルの大きさが変動することになる。角度信頼度生成部1151は、地磁気センサ1112のセンサ値に基づく3軸の合成ベクトルの大きさから得た移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する。詳述すると、角度信頼度生成部1151は、地磁気センサ1112のセンサ値に基づく3軸の合成ベクトルの大きさの変動量が少ない程誤差が小さいとみなす。角度信頼度生成部1151は、1歩毎の地磁気センサ1112の3軸の合成ベクトルの変動値の和を分母とし、分子が1となる値を信頼度として利用する。なお、角度信頼度生成部1151が角度信頼度を算出するための要素に、地磁気センサ1112の3軸の合成ベクトルの大きさの変動値を加える以外は、位置計測装置1は、実施形態1と同一の処理を行うものとする。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態3の位置計測装置1では、図1の角度信頼度生成部1151が角度信頼度を算出するための要素に、地磁気センサ1112が示す伏角の変動値が加えられる。移動情報生成部118の移動方向演算部113は、地磁気センサ1112のセンサ値に基づく位置計測装置1の伏角から移動方向に関する情報を生成する。
地磁気センサ1112は、近くに非磁性体があれば、磁気の方向が歪むため、磁北と異なる方位を表示する。その結果、緯度・経度に依存するが、本来であれば数百m程度の移動でもほとんど変化が見られない伏角に関しても狂いが生じる場合がある。よって、角度信頼度生成部1151は、地磁気センサ1112のセンサ値に基づく位置計測装置1の伏角から得た移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する。
詳述すると、角度信頼度生成部1151は、地磁気センサ1112が示す伏角の変動量が少ない程誤差が小さいとみなす。角度信頼度生成部1151は、1歩毎の地磁気センサ1112の伏角の変動値の和を分母とし、分子が1となる値を信頼度として利用する。なお、角度信頼度生成部1151が角度信頼度を算出するための要素に、地磁気センサ1112が示す伏角の変動値を加える以外は、位置計測装置1は、実施形態1と同一の処理を行う。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態4の位置計測装置1では、図1の角度信頼度生成部1151が角度信頼度を算出するための要素に、ジャイロセンサ1113のセンサ値の微分値の変動値が加えられる。移動情報生成部118は、ジャイロセンサ1113のセンサ値の微分値から移動方向に関する情報を生成する。
人間は、歩行中に左右の足を交互に動かすため、左右に回転しながら進むことになる。図20に示すような理想的な腰の回転を行う最中に図20(a)のエリアA1やエリアA2のような急な体のブレ等の突発的な衝撃が発生した場合、図20(b)および図20(c)に示すように、ジャイロセンサ1113のセンサ値や、ジャイロセンサ1113のセンサ値の変動値に変化がみられる。
このようなジャイロセンサ1113のセンサ値や、ジャイロセンサ1113のセンサ値の変動値の変化は、位置計測の精度を落とす原因となる。なお、突発的な衝撃による変動は、ジャイロセンサ1113のセンサ値を用いるよりジャイロセンサ1113のセンサ値の変動値を用いた方が顕著となるため、本実施形態では、角度信頼度生成部1151が角度信頼度を算出するための要素に、ジャイロセンサ値の変動値を用いるものとする。
角度信頼度生成部1151は、ジャイロセンサ1113のセンサ値の3軸について微分値を求め、当該微分値から得た移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する。詳述すると、角度信頼度生成部1151は、ジャイロセンサ1113のセンサ値の変動値が小さい程誤差が小さいとみなす。角度信頼度生成部1151は、1歩毎のジャイロセンサ1113のセンサ値の変動値の絶対値の和を分母とし、分子が1となる値を信頼度として利用する。なお、角度信頼度生成部1151が角度信頼度を算出するための要素に、ジャイロセンサ1113のセンサ値の変動値を用いる以外は、位置計測装置1は、実施形態1と同一の処理を行う。
〔実施形態5〕
本発明の実施形態5について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態5の位置計測装置1では、図1の角度信頼度生成部1151が角度信頼度を算出するための要素に、加速度センサ1111のセンサ値と地磁気センサ1112のセンサ値とから算出される各々の姿勢の角度の差が加えられる。重力加速度成分のみに着目すれば、加速度センサ1111のセンサ値からは、鉛直方向と直交する座標軸周りの回転角度を求めることができる。この鉛直方向と直交する座標軸周りの回転角度は、飛行機制御などではピッチ角やロール角と呼ばれる。また、地磁気センサ1112のセンサ値からでも同様のピッチ角やロール角を求めることができる。
姿勢情報生成部112は、加速度センサ1111のセンサ値と、地磁気センサ1112のセンサ値と、のそれぞれのセンサ値に応じた鉛直方向と直交する座標軸周りの回転角度を求め、この回転角度を用いて姿勢情報を生成する。
角度信頼度生成部1151は、加速度センサ1111のセンサ値に応じた姿勢情報と、地磁気センサ1112のセンサ値に応じた姿勢情報と、の角度の差から、角度に関する信頼度を生成する。詳述すると、角度信頼度生成部1151は、加速度センサ1111のセンサ値から求められた姿勢の角度と、地磁気センサ1112のセンサ値から求められた姿勢の角度との差が小さい程誤差が小さいとみなす。角度信頼度生成部1151は、1歩毎のピッチ角の差の絶対値とロール角の差の絶対値との和を分母とし、分子が1となる値を信頼度として利用する。なお、角度信頼度生成部1151が角度信頼度を算出するための要素に、加速度センサ1111のセンサ値と地磁気センサ1112のセンサ値とから算出される各々の姿勢の角度の差が加えられる以外は、位置計測装置1は、実施形態1と同一の処理を行う。
〔実施形態6〕
本発明の実施形態6について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態6の位置計測装置1では、図1の距離信頼度生成部1152が距離信頼度を算出する要素に、加速度センサ1111のセンサ値から求められる移動距離をユーザの所定歩数毎(例えば1歩毎)に要する時間で除算した速度の変化量の差が加えられる。
移動情報生成部118の移動距離演算部114は、加速度センサ1111のセンサ値を、ユーザの所定歩数毎に要する移動時間で除算した速度の変化量から、移動距離に関する情報を生成する。
地面の状態や傾きなどの条件が一定下においては、人間の歩行速度はほぼ一定となる。このことから、距離信頼度生成部1152は、平均速度とそれぞれの1歩の速度の差が小さい程誤差が小さいとみなす。距離信頼度生成部1152は、加速度センサ1111のセンサ値を、ユーザの所定歩数毎に要する移動時間で除算した速度の変化量から得た移動距離に関する情報と、ユーザの移動時間の平均速度との差分とから、距離に関する信頼度を生成する。例えば、距離信頼度生成部1152は、分母をユーザの移動時間の平均速度と、ユーザの所定歩数毎の速度との差とし、分子が1となる値を信頼度として利用する。なお、距離信頼度生成部1152が距離信頼度を算出する要素に、加速度センサ1111のセンサ値から求められる、移動距離を1歩に要する時間で除算した速度の変化量の差が加えられ以外は、位置計測装置1は、実施形態1と同一の処理を行う。
〔変形例〕
なお、上述した実施形態1〜6の各種構成要素を組み合わせて、位置計測装置1を構成してもよい。詳述すると、実施形態1に記載の位置計測装置1の角度信頼度生成部1151が角度信頼度を算出するための要素に、地磁気センサ1112の3軸の合成ベクトルの大きさの変動値、地磁気センサ1112が示す伏角の変動値、ジャイロセンサ1113のセンサ値の微分値の変動値、および、加速度センサ1111のセンサ値と地磁気センサ1112のセンサ値とから算出される各々の姿勢の角度の差、の少なくとも何れかが加えられてもよい。さらに、実施形態1に記載の位置計測装置1の距離信頼度生成部1152が距離信頼度を算出する要素に、加速度センサ1111のセンサ値から求められる移動距離をユーザの所定歩数毎(例えば1歩毎)に要する時間で除算した速度の変化量の差が加えられてもよい。
つまり、位置計測装置1のセンサ群111は、ジャイロセンサ1113と、地磁気センサ1112と、加速度センサ1111と、気圧センサ1114と、の少なくとも何れかを含んでいる。そして、信頼度生成部115は、移動方向に関する情報の第一主成分と第二主成分の比率から角度に関する信頼度を生成する処理、ジャイロセンサ1113から取得した値を積分して得た移動方向に関する情報と、地磁気センサ1112から取得した移動方向に関する情報と、の差分を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する処理、地磁気センサ1112の3軸の合成ベクトルの大きさから得た移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する処理、地磁気センサ1112の伏角から得た移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する処理、ジャイロセンサ1113の3軸の微分値から得た移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する処理、加速度センサ1111のセンサ値に応じた姿勢情報と、地磁気センサ1112のセンサ値に応じた姿勢情報と、の角度の差から、角度に関する信頼度を生成する処理、気圧センサ1114の変動量から得た移動距離と、加速度センサ1111の変化量から得た移動距離との差から距離に関する信頼度を生成する処理、及び、加速度センサ1111の値を、ユーザの所定歩数毎に要する移動時間で除算した速度の変化量から得た移動距離に関する情報と、ユーザの移動時間の平均速度との差分とから、距離に関する信頼度を生成する処理、のうち、複数の処理を組み合わせた処理を行う。
〔ソフトウェアによる実現例〕
位置計測装置1の制御ブロック(特に姿勢情報生成部112、信頼度生成部115、軌跡補正演算部133)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、位置計測装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る位置計測装置(1)は、センサにより取得されたセンサ値を参照して、対象機器の位置を推定する位置推定部(11)と、上記対象機器の絶対座標を測定する絶対座標測定部(12)と、上記位置推定部(11)によって推定された上記対象機器の位置を、上記絶対座標測定部(12)によって測定された上記対象機器の絶対座標を参照して補正する補正処理部(13)と、を備え、上記位置推定部(11)は、上記センサ値を参照して、上記対象機器の姿勢情報を生成する姿勢情報生成部(112)と、上記姿勢情報を参照して、上記対象機器の移動距離と、移動方向とを含む移動情報を生成する移動情報生成部(118)と、上記センサ値を参照して、上記移動情報の信頼度を示す信頼度情報を生成する信頼度生成部(115)と、を備え、上記補正処理部(13)は、上記信頼度情報と、上記移動情報と、を参照して、所定歩数毎の距離補正量と、角度補正量と、を決定し、上記対象機器の最新の補正済みの位置情報を起点として、所定歩数毎に、距離と角度を補正する構成である。
上記の構成によれば、絶対座標を取得する機会を減らしても、所定歩数毎に、距離と角度を補正することができ、軌跡の精度を保つことができる。
本発明の態様2に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1において、上記移動情報生成部(118)は、上記姿勢情報のうち水平成分の加速度に関する主成分分析により上記移動方向に関する情報を生成し、上記信頼度生成部(115)は、上記移動方向に関する情報の第一主成分と第二主成分の比率から角度に関する信頼度を生成する構成としてもよい。
本発明の態様3に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1において、上記センサは、ジャイロセンサ(1113)と、地磁気センサ(1112)とを含み、上記移動情報生成部(118)は、上記ジャイロセンサ(1113)から取得した値を積分することにより、上記移動方向に関する情報を生成し、上記信頼度生成部(115)は、上記ジャイロセンサ(1113)から取得した値を積分して得た上記移動方向に関する情報と、上記地磁気センサ(1112)から取得した上記移動方向に関する情報と、の差分を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する構成としてもよい。
本発明の態様4に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1において、上記センサは、地磁気センサ(1112)を含み、上記移動情報生成部(118)は、上記地磁気センサ(1112)の3軸の合成ベクトルから上記移動方向に関する情報を生成し、上記信頼度生成部(115)は、上記地磁気センサ(1112)の3軸の合成ベクトルの大きさから得た上記移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する構成としてもよい。
本発明の態様5に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1において、上記センサは、地磁気センサ(1112)を含み、上記移動情報生成部(118)は、上記地磁気センサ(1112)の伏角から上記移動方向に関する情報を生成し、上記信頼度生成部(115)は、上記地磁気センサ(1112)の伏角から得た上記移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する構成としてもよい。
本発明の態様6に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1において、上記センサは、ジャイロセンサ(1113)を含み、上記移動情報生成部(118)は、上記ジャイロセンサ(1113)の微分値から上記移動方向に関する情報を生成し、上記信頼度生成部(115)は、上記ジャイロセンサ(1113)の3軸の微分値から得た上記移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する構成としてもよい。
本発明の態様7に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1において、上記センサは、加速度センサ(1111)と、地磁気センサ(1112)と、を含み、上記姿勢情報生成部(112)は、上記加速度センサ(1111)と、上記地磁気センサ(1112)と、のそれぞれのセンサ値に応じた姿勢情報を生成し、上記信頼度生成部(115)は、上記加速度センサ(1111)のセンサ値に応じた姿勢情報と、上記地磁気センサ(1112)のセンサ値に応じた姿勢情報と、の角度の差から、角度に関する信頼度を生成する構成としてもよい。
本発明の態様8に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1において、上記センサは、加速度センサ(1111)と、地磁気センサ(1112)と、ジャイロセンサ(1113)とを含み、上記姿勢情報生成(112)は、上記加速度センサ(1111)と、上記地磁気センサ(1112)との組み合わせと、上記ジャイロセンサ(1113)と、を用いて姿勢情報を生成し、上記信頼度生成部(115)は、上記加速度センサ(1111)と、上記地磁気センサ(1112)との組み合わせにより得た姿勢情報と、上記ジャイロセンサ(1113)により得た姿勢情報と、の方位角の差から、角度に関する信頼度を生成する構成としてもよい。
本発明の態様9に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1において、上記センサは、加速度センサ(1111)と、気圧センサ(1114)とを含み、上記移動情報生成部(118)は、上記気圧センサの変動量と、鉛直方向の上記加速度センサ(1111)の変化量からそれぞれ上記移動距離に関する情報を生成し、上記信頼度生成部は、上記気圧センサ(1114)で得た距離と、上記加速度センサ(1111)で得た距離との差から距離に関する信頼度を生成する構成としてもよい。
本発明の態様10に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1において、上記センサは、加速度センサ(1111)を含み、上記移動情報生成部(118)は、上記加速度センサ(1111)の値を、ユーザの所定歩数毎に要する移動時間で除算した速度の変化量から、上記移動距離に関する情報を生成し、上記信頼度生成部(115)は、上記加速度センサ(1111)の値を、ユーザの所定歩数毎に要する移動時間で除算した速度の変化量から得た上記移動距離に関する情報と、ユーザの移動時間の平均速度との差分とから、距離に関する信頼度を生成する構成としてもよい。
本発明の態様12に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1〜11において、上記絶対座標測定部(12)は、GPS信号を取得することで、上記絶対座標を測定する構成としてもよい。
本発明の態様13に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1〜11において、上記絶対座標測定部(12)は、Beaconの電波を受信することで、上記絶対座標を測定する構成としてもよい。
本発明の態様14に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1〜11において、上記絶対座標測定部(12)は、Wi-Fiの電波を受信することで、上記絶対座標を測定する構成としてもよい。
本発明の態様15に係る位置計測装置(1)は、上記の態様1〜11において、上記絶対座標測定部(12)は、画像マーカーを取得することで、上記絶対座標を測定する構成としてもよい。
本発明の各態様に係る位置計測装置1は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記位置計測装置1が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記位置計測装置1をコンピュータにて実現させる位置計測装置1の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 位置計測装置
2 設置端末
11 位置推定部
12 絶対座標測定部
13 補正処理部
112 姿勢情報生成部
113 移動方向演算部
114 移動距離演算部
115 信頼度生成部
116 相対座標演算部
118 移動情報生成部
131 記憶部
133 軌跡補正演算部
1111 加速度センサ
1112 地磁気センサ
1113 ジャイロセンサ
1114 気圧センサ
1151 角度信頼度生成部
1152 距離信頼度生成部
1311 位置情報記憶部
1312 角度信頼度記憶部
1313 距離信頼度記憶部
1314 補正済フラグ記憶部

Claims (17)

  1. センサにより取得されたセンサ値を参照して、対象機器の位置を推定する位置推定部と、
    上記対象機器の絶対座標を測定する絶対座標測定部と、
    上記位置推定部によって推定された上記対象機器の位置を、上記絶対座標測定部によって測定された上記対象機器の絶対座標を参照して補正する補正処理部と、
    を備え、
    上記位置推定部は、
    上記センサ値を参照して、上記対象機器の姿勢情報を生成する姿勢情報生成部と、
    上記姿勢情報を参照して、上記対象機器の移動距離と、上記対象機器の移動方向とを含む移動情報を生成する移動情報生成部と、
    上記センサ値を参照して、上記移動情報の信頼度を示す信頼度情報を生成する信頼度生成部と、を備え、
    上記補正処理部は、
    上記信頼度情報と、上記移動情報と、を参照して、所定歩数毎の距離補正量と、所定歩数毎の角度補正量と、を決定し、上記対象機器の最新の補正済みの位置情報を起点として、所定歩数毎の移動距離と、所定歩数毎の移動方向と、を補正する
    ことを特徴とする位置計測装置。
  2. 上記移動情報生成部は、上記姿勢情報のうち水平成分の加速度に関する主成分分析により上記移動方向に関する情報を生成し、
    上記信頼度生成部は、上記移動方向に関する情報の第一主成分と第二主成分の比率から角度に関する信頼度を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置計測装置。
  3. 上記センサは、ジャイロセンサと、地磁気センサとを含み、
    上記移動情報生成部は、上記ジャイロセンサから取得した値を積分することにより、上記移動方向に関する情報を生成し、
    上記信頼度生成部は、上記ジャイロセンサから取得した値を積分して得た上記移動方向に関する情報と、上記地磁気センサから取得した上記移動方向に関する情報と、の差分を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置計測装置。
  4. 上記センサは、地磁気センサを含み、
    上記移動情報生成部は、上記地磁気センサの3軸の合成ベクトルから上記移動方向に関する情報を生成し、
    上記信頼度生成部は、上記地磁気センサの3軸の合成ベクトルの大きさから得た上記移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置計測装置。
  5. 上記センサは、地磁気センサを含み、
    上記移動情報生成部は、上記地磁気センサの伏角から上記移動方向に関する情報を生成し、
    上記信頼度生成部は、上記地磁気センサの伏角から得た上記移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置計測装置。
  6. 上記センサは、ジャイロセンサを含み、
    上記移動情報生成部は、上記ジャイロセンサの微分値から上記移動方向に関する情報を生成し、
    上記信頼度生成部は、上記ジャイロセンサの3軸の微分値から得た上記移動方向に関する情報の変動値を算出することにより、角度に関する信頼度を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置計測装置。
  7. 上記センサは、加速度センサと、地磁気センサと、を含み、
    上記姿勢情報生成部は、上記加速度センサと、上記地磁気センサと、のそれぞれのセンサ値に応じた姿勢情報を生成し、
    上記信頼度生成部は、上記加速度センサのセンサ値に応じた姿勢情報と、上記地磁気センサのセンサ値に応じた姿勢情報と、の角度の差から、角度に関する信頼度を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置計測装置。
  8. 上記センサは、加速度センサと、地磁気センサと、ジャイロセンサとを含み、
    上記姿勢情報生成部は、上記加速度センサと、上記地磁気センサとの組み合わせと、上記ジャイロセンサと、を用いて姿勢情報を生成し、
    上記信頼度生成部は、上記加速度センサと、上記地磁気センサとの組み合わせにより得た姿勢情報と、上記ジャイロセンサにより得た姿勢情報と、の方位角の差から、角度に関する信頼度を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置計測装置。
  9. 上記センサは、加速度センサと、気圧センサとを含み、
    上記移動情報生成部は、上記気圧センサの変動量と、鉛直方向の上記加速度センサの変化量からそれぞれ上記移動距離に関する情報を生成し、
    上記信頼度生成部は、上記気圧センサで得た距離と、上記加速度センサで得た距離との差から距離に関する信頼度を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置計測装置。
  10. 上記センサは、加速度センサを含み、
    上記移動情報生成部は、上記加速度センサの値を、ユーザの所定歩数毎に要する移動時間で除算した速度の変化量から、上記移動距離に関する情報を生成し、
    上記信頼度生成部は、上記加速度センサの値を、ユーザの所定歩数毎に要する移動時間で除算した速度の変化量から得た上記移動距離に関する情報と、ユーザの移動時間の平均速度との差分とから、距離に関する信頼度を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置計測装置。
  11. 請求項2〜6の少なくとも何れか1項に記載の位置計測装置と、
    請求項7または8に記載の位置計測装置と、
    請求項9または10に記載の位置計測装置と、を組み合わせて成ることを特徴とする請求項1に記載の位置計測装置。
  12. 上記絶対座標測定部は、GPS信号を取得することで、上記絶対座標を測定することを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の位置計測装置。
  13. 上記絶対座標測定部は、Beaconの電波を受信することで、上記絶対座標を測定することを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の位置計測装置。
  14. 上記絶対座標測定部は、Wi-Fiの電波を受信することで、上記絶対座標を測定することを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の位置計測装置。
  15. 上記絶対座標測定部は、画像マーカーを取得することで、上記絶対座標を測定することを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の位置計測装置。
  16. センサにより取得されたセンサ値を参照して、対象機器の位置を推定する位置推定ステップと、
    上記対象機器の絶対座標を測定する絶対座標測定ステップと、
    推定された上記対象機器の位置を、上記対象機器の絶対座標を参照して補正する補正処理ステップと、
    を含み、
    上記位置推定ステップは、
    上記センサ値を参照して、上記対象機器の姿勢情報を生成する姿勢情報生成ステップと、
    上記姿勢情報を参照して、上記対象機器の移動距離と、上記対象機器の移動方向とを含む移動情報を生成する移動情報生成ステップと、
    上記センサ値を参照して、上記移動情報の信頼度を示す信頼度情報を生成する信頼度生成ステップと、を含み、
    上記補正処理ステップは、
    上記信頼度情報と、上記移動情報と、を参照して、所定歩数毎の距離補正量と、所定歩数毎の角度補正量と、を決定し、上記対象機器の最新の補正済みの位置情報を起点として、所定歩数毎の移動距離と、所定歩数毎の移動方向と、を補正するステップを含む
    ことを特徴とする位置補正方法。
  17. 請求項1に記載の位置計測装置と、設置座標情報を有する設置端末とを備える位置情報取得システムであって、
    上記位置計測装置は、上記設置端末から上記設置座標情報を取得することで、上記絶対座標を取得する位置情報取得システム。
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