JP2019145031A - 色管理システム、情報処理装置とその制御方法、及びプログラム - Google Patents

色管理システム、情報処理装置とその制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】実際の印刷用途に応じて運用を設定している色確認処理でNG判定された場合は、その後の印刷を停止してリカバリ処理(色調整処理)を行うべきであるが、状態把握を目的とした色確認処理においては、必ずしも印刷を停止する必要がない場合もある。【解決手段】少なくとも一つの印刷装置を有する印刷拠点の印刷装置を管理する情報処理装置であって、集中管理サーバから、前記少なくとも一つの印刷装置の色管理作業で使用する色確認プロファイルを受信し、色確認プロファイルに、当該色確認プロファイルで設定された前記色管理作業を、前記対象の印刷装置における前記色管理作業の結果が、色品質基準を満たさないことを示す場合に、再度、実行させるか否かを示す設定情報が有効かどうか判定し、設定情報が有効と判定すると、前記色管理作業の結果が前記色品質基準を満たさないことを示す場合であっても、前記対象の印刷装置に対して前記色管理作業を指示しないように制御する。【選択図】 図26

Description

本発明は、色管理システム、情報処理装置とその制御方法、及びプログラムに関するものである。
近年、商業印刷市場向けに多様な印刷装置が販売されている。これら印刷装置により印刷されて出力される出力物は顧客の商材となるため、その出力物に印刷された画像の色の精度に対する要求は高い。しかし、印刷装置により印刷された画像の色は、多様な要因により変動する。例えば、印刷装置を構成するパーツの劣化度、印刷装置が設置された環境(温湿度)、印刷装置が印刷する際に使用するトナーや用紙などの消耗品などにより変動する。
そこで、商業印刷の現場では、一般的にカラーエキスパートと呼ばれる担当者を配置し、その担当者が、印刷装置により印刷される画像の色を所望の色に保つために色管理作業を行う。この色管理作業は複数の工程から成る。この工程の1つに、色管理対象の印刷装置により印刷された画像の色を確認する色確認作業がある。この色確認作業では、色管理対象の印刷装置を用いて所定のチャートを印刷し、このチャートを測色装置で測色する。この測色値と予め定義された目標値(リファレンス)とを比較し、その色管理対象の印刷装置により印刷された画像の色が所定の色品質基準を満たしているか否か(測色値と目標値との色差が閾値以下か否か)を判定する。ここで所定の色品質基準を満たしている(色差が閾値以下である)場合は、以降の印刷工程を実施可能な印刷装置として承認する。
一方、所定の色品質基準を満たしていない(色差が閾値以上)場合は、カラーエキスパートが、その印刷装置の色調整作業を行う。色調整作業は、濃度階調補正に代表される各種キャリブレーション機能の実行作業である。そして、色調整作業を行った後、カラーエキスパートは再び色確認作業を行い、その印刷装置により印刷された画像の色が所定の色品質基準に到達したか否かを確認する。ここで色調整作業を実施しても、求められる色品質基準に到達しない印刷装置の場合、カラーエキスパートはカラープロファイルの再作成や画像形成条件の微調整など、より難度の高い色調整作業を行う。更に、カラーエキスパートは、色確認作業を行った結果のデータを蓄積し、以降の印刷装置の特性の把握や経時変化の確認などの用途に用いることもある。
カラーエキスパートは、自身が管轄する印刷拠点に設置された複数の印刷装置に対しても前述の色管理作業を実施することがあるため作業負荷が非常に大きい。尚、色管理システムの利用者はカラーエキスパートのみとは限らない。例えば、印刷装置を実際に操作する作業者であるオペレータが、色確認作業時の用紙補給や紙詰まりなどのエラーリカバリー処理、色調整作業の実行を行う場合もある。一般的にオペレータは、カラーエキスパートよりも熟練度が低いため、難易度の高い色管理作業を独断で完遂することが難しい。よって、色管理作業においては、利用者の熟練度に依らない容易な作業で色管理作業を実行可能なシステムが求められている。また複数の印刷装置に対する色管理作業の負荷を減らせるように作業の効率化が求められている。
近年、様々な色管理システムが提案されており、特許文献1には、キャリブレーション実行後の結果を目標値と比較し、キャリブレーション実行後に印刷装置が印刷する画像の色について判定する画像形成装置を記載している。そして、この判定結果を用いて、その後の印刷装置の動作として、印刷を継続するか否かを決定することも記載されている。
また特許文献2には、キャリブレーション実行後の出力結果が、予め設定された閾値を超える場合にはキャリブレーションが失敗であると判定し、キャリブレーション結果を適用しないように制御することが記載されている。
特開2010−201901号公報 特開2005−165464号公報
色管理作業における色確認作業を実行する際、様々な運用情報を設定する必要がある。運用情報として、例えば、目標値と測色値の色差の許容範囲、チャート画像を印刷する際の印刷設定などがある。これらの運用情報は、各印刷装置の製品モデル、用途、画像の出力特性などに依存して設定される。商業印刷市場では、用途に応じて様々な種類の印刷が行われる。例えば、フォトブックであれば写真重視の印刷を行い、教科書やマニュアルであれば文字重視の印刷を行う、といった印刷機毎に印刷対象が異なる運用が一般的である。色管理運用の観点で言うと、例えば、写真重視の出力対象の印刷装置は特定のコート紙を使って厳しい閾値設定を行うが、文字重視の出力対象の印刷装置は異なる普通紙を使って比較的緩めの閾値設定で良い、といった判定がなされる。そのため、複数の印刷装置を同時に管理する場合、カラーエキスパートは個々の装置に応じた運用情報を設定しなければならない。
一方で、カラーエキスパートは管理する全ての印刷装置の出力成果物に対して、色味に関する問題が発生しないように、常に全印刷装置の色味の状態を把握しておく必要がある。例えば、厳しい色品質が要求される印刷ジョブを出力するために、管理している全印刷装置の中で一番色味が正確に再現できる印刷装置を選別したい。あるいは、過去に出力した特定の印刷ジョブを印刷した時点での印刷装置の色味の状態が、現在の状態と比べてどの程度色味の差がありそうかを知りたい、といった目的が挙げられる。そのような印刷装置間や過去の印刷装置との相対的な状態の比較を行うためには、管理対象の全印刷装置に対して共通の運用情報に基づいて色確認作業を実施し、その結果を蓄積しておくことが望まれる。
ところで、前述した2つの目的を達成するために適用する運用が必ずしも一致するとは限らない。前述の通り、印刷装置によって色確認処理のために使用する用紙や設定する目標が異なる運用で色管理されるからである。カラーエキスパートはそれぞれの目的を達成するため、印刷装置に対して運用情報の異なる複数の色管理処理を設定し、並行して実行させることが一般的である。
例えば、上記特許文献に記載の方法では、設定されている全ての色確認処理に対して、色確認処理の結果がNGと判定された場合には、その後の印刷を継続しないよう制御されることになる。その際、運用している全ての色確認処理に対して判定結果を適用してしまうと、カラーエキスパートが印刷装置の状態を把握する目的で運用している色確認処理においても、NGと判定された場合にはその後の印刷を停止してしまうことになる。実際の印刷用途に応じて運用を設定している色確認処理でNG判定された場合は、その後の印刷を停止してリカバリ処理(色調整処理)を行うべきであるが、状態把握を目的とした色確認処理においては、必ずしも印刷を停止する必要がない場合も存在する。例えば教科書やマニュアルを印刷する印刷装置において、文字重視の運用設定の色確認処理の判定結果が合格であれば印刷を行うよう色管理を制御しつつ、全印刷装置共通の色確認処理がコート紙を使用する運用として設定されているといった場合が挙げられる。このような場合、共通の色確認処理でNG判定された場合であっても、文字重視の運用設定に対しては印刷を停止する必要がない。しかし、そのような場合であっても、色調整を行うために印刷を実行できない状態が生じ、不要なダウンタイムが発生して生産性の低下を招く恐れがある。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決することにある。
本発明の目的は、複数の色確認処理が設定されている場合、色確認処理の結果が色品質基準を満たさない場合であっても、その後の色調整処理を省略するかどうか設定できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る情報処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
少なくとも一つの印刷装置を有する印刷拠点の印刷装置を管理する情報処理装置であって、
集中管理サーバから、前記少なくとも一つの印刷装置の色管理作業で使用する色確認プロファイルを受信する受信手段と、
前記色確認プロファイルに、当該色確認プロファイルで設定された前記色管理作業を、前記対象の印刷装置における前記色管理作業の結果が、色品質基準を満たさないことを示す場合に、再度、実行させるか否かを示す設定情報が有効かどうか判定する判定手段と、
前記受信手段により受信した前記色確認プロファイルを、前記印刷拠点に含まれる対象の印刷装置に送信して前記色管理作業を実行させるとともに、前記判定手段が前記設定情報が有効と判定すると、前記色管理作業の結果が前記色品質基準を満たさないことを示す場合であっても、前記対象の印刷装置に対して前記色管理作業を指示しないように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数の色確認処理が設定されている場合、色確認処理の結果が色品質基準を満たさない場合に、その後の色調整処理を省略するかどうか設定できるようにして、不要な色調整処理をなくして生産性の低下を防止できるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態1に係る印刷システムの全体構成を説明する概念図。 実施形態1に係る印刷システムの印刷拠点を中心とする構成を説明する図。 実施形態1に係る集中管理システムの集中管理サーバと集中管理端末とを含むハードウェア構成を説明するブロック図。 実施形態1に係る集中管理システムの拠点管理サーバと拠点管理端末とを含むハードウェア構成を説明するブロック図。 実施形態1に係る印刷装置のハードウェア構成を説明するブロック図。 実施形態1に係る集中管理サーバのソフトウェア構成を説明するブロック図(A)と、集中管理端末のソフトウェア構成を説明するブロック図(B)。 実施形態1に係る拠点管理サーバのソフトウェア構成を説明するブロック図(A)と、拠点管理端末のソフトウェア構成を説明するブロック図(B)。 実施形態1に係る印刷装置のプリンタコントローラのソフトウェア構成を説明するブロック図。 実施形態1に係る色管理システムが提供する機能に関するシーケンスの一例を説明する図。 実施形態1に係る色管理システムが提供する機能に関するシーケンスの一例を説明する図。 実施形態1に係る色管理システムが提供する色確認処理と、色確認結果に応じてシステムが自動的に実行するシーケンスの一例を説明する図。 実施形態1に係る色管理システムが有するデータベースを説明する図。 実施形態1に係る色管理システムが有するデータベースを説明する図。 実施形態1に係る色管理システムが有するデータベースを説明する図。 実施形態1に係る拠点管理アプリケーションのTOP画面の一例を示す図。 色管理アプリケーションの環境設定画面の一例を示す図。 実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定における色確認設定編集画面の一例を示す図。 実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定におけるパッチチャート編集画面の一例を示す図。 実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定におけるリファレンス編集画面の一例を示す図。 実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定における判定基準編集画面の一例を示す図。 実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定におけるジョブプロパティ編集画面の一例を示す図。 実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定における色確認実行条件編集画面の一例を示す図。 実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定における色調整設定編集画面の一例を示す図。 実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの色確認結果画面の一例を示す図。 実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの色確認結果画面の一例を示す図。 拠点管理アプリケーションの色確認結果画面の一例を示す図。 実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの印刷装置の登録画面の一例を示す図。 実施形態1に係る拠点管理サーバの処理を示すフローチャート。 実施形態1に係る印刷装置による処理を説明するフローチャート。 実施形態1に係る拠点管理端末211により表示される、印刷装置203で印刷される画像の色状態が不適切である旨を表示する画面の一例を示す図。 本発明の実施形態2に係る拠点管理サーバの処理を説明するフローチャート。 図29のS2907でユーザへ通知する警告メッセージの一例を示す図。 本発明の実施形態3に係る色管理システムが有するデータベースの一部を説明する図。 実施形態3に係る拠点管理サーバによる処理を説明するフローチャート。 実施形態3に係る拠点管理アプリケーションの色調整強制実行条件の設定を行う画面の一例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る印刷システムの全体構成を説明する概念図である。ここでは、異なる場所に存在する全ての拠点を管理する集中管理拠点の管理下に印刷拠点105、印刷拠点106がある。実施形態1では、各印刷拠点には少なくとも1つの印刷装置が稼働している例を用いるが、その限りではない。集中管理拠点の管理下には更に多数の印刷拠点から成るシステム構成であってもよい。
図2は、実施形態1に係る印刷システムの印刷拠点105を中心とする構成を説明する図である。
クラウド環境100は、後述の拠点管理サーバ102と集中管理サーバ101などのクラウドサーバを有し、インターネットを介して接続する端末装置に対して各種サービスを提供する。尚、実施形態1では、拠点管理サーバ102と集中管理サーバ101をクラウドサーバであるものとして説明するが、本発明はその限りではない。集中管理業務を行う拠点と印刷拠点105に、それぞれ、集中管理サーバ101、拠点管理サーバ102を設置し、オンプレミスで利用してもよい。
拠点管理サーバ102は、印刷拠点105で稼働する印刷装置203、205を管理するサーバである。拠点管理サーバ102は、管理対象の印刷装置203,205の情報を取得する。また拠点管理サーバ102は、管理対象拠点内の印刷装置203,205への各種制御指示を送信する。更に、拠点管理サーバ102は、後述の集中管理サーバ101に対し、管理対象拠点で稼働する印刷装置に関する情報を送信する。
尚、拠点管理サーバ102は、クラウド環境100に設置されるクラウドサーバで、後述の拠点管理端末211や集中管理サーバ101とは、インターネットを介して接続される。集中管理サーバ101は、少なくとも1つの印刷拠点105の情報を、統合的に管理するサーバである。集中管理サーバ101は、拠点管理サーバ102から各印刷拠点の情報を取得する。この情報とは、例えば、管理対象の印刷装置203,205の稼働率、各種消耗品の使用量と残量、或いは、印刷装置203,205のパーツの寿命予測情報などである。また集中管理サーバ101は、集中管理端末111に対して、上記の印刷拠点情報(印刷拠点にて稼働する印刷装置に関する情報)を送信する。
尚、集中管理サーバ101は、クラウド環境100に設置されるクラウドサーバで、拠点管理サーバ102や集中管理端末111とは、インターネットを介して接続される。集中管理端末111は、集中管理拠点に在籍する集中管理者が使用する端末である。集中管理端末111は、集中管理サーバ101から受信した印刷拠点情報を、不図示の表示部に表示する。集中管理者は、その表示部に表示された印刷拠点情報を参照して、各印刷拠点の印刷装置203,205の稼働率や消耗品のコストを確認する。
拠点管理端末211は、印刷拠点105を管理するカラーエキスパートが使用する端末(情報処理装置)である。拠点管理端末211は、拠点管理サーバ102と通信し、拠点内の印刷装置203,205の情報を、不図示の表示部に表示する。カラーエキスパートは、表示された印刷装置203,205の情報を参照して色管理作業に用いる。色管理作業とは、印刷装置により印刷される画像の色を所望の色品質基準に保つために実行される作業であり、複数の工程を含む。例えば、印刷装置から印刷された画像の色値の確認作業(色確認作業)、印刷される画像の色値が色品質基準を満たすように調整をする色調整作業等がある。また、拠点管理端末211は、カラーエキスパートからの指示を受け付け、印刷拠点105内の印刷装置203,205へと各種実行指示を送信する。
印刷装置203,205は、印刷拠点105で稼働する印刷装置である。印刷装置203,205は、例えば、電子写真方式のプリンタ、或いは、インクジェット方式のプリンタである。印刷装置203,205は、プリンタにその他の装置を接続した構成となる場合がある。例えば、給紙能力を拡張するための給紙装置、或いは、プリンタが出力した用紙に対して各種後処理を施すための後処理装置が接続される。また印刷機能拡張のために、不図示のプリントサーバが接続される場合もある。
オペレータ端末204,206は、各印刷装置のオペレータが印刷装置203,205を使用する際に、各種操作を行うための装置である。各種操作とは、例えば、給紙装置に格納した用紙情報の設定や、印刷装置の調整機能の実行指示などである。実施形態1では、印刷装置203,205が備える操作部をオペレータ端末204,206として説明するがその限りではない。前述のプリントサーバが接続された構成であれば、プリントサーバの入出力装置をオペレータ端末としてもよい。拠点内ネットワーク200は、印刷拠点105内の各装置間を接続するとともに、各装置と外部ネットワークを接続する。
次に、本実施形態1に関わる各種装置のハードウェア構成を説明する。
図3は、実施形態1に係る集中管理システムの集中管理サーバ101と集中管理端末111とを含むハードウェア構成を説明するブロック図である。
まず、集中管理サーバ101のハードウェア構成について説明する。
CPU301は、ROM302又はハードディスク(HDD)304に記憶された制御プログラムをRAM303に展開し、その展開したプログラムを実行してシステムバス300に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。ROM302は、CPU301が実行可能な制御プログラム等を記憶している。RAM303は、主としてCPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能し、不図示の増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。ハードディスク(HDD)304は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶する。尚、本実施形態1ではHDD304を用いたが、HDD304の他にSDカードやフラッシュメモリなどを外部記憶装置として利用してもよい。ネットワークI/F305は、ネットワークを経由して、集中管理端末111や拠点管理サーバ102(図3では拠点管理サーバ102,103)とデータ通信を行う。
次に、集中管理端末111のハードウェア構成について説明する。
CPU351は、ROM352又はハードディスク(HDD)354に記憶された制御プログラムをRAM353に展開し、その展開したプログラムを実行してシステムバス350に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。ROM352は、CPU351が実行可能な制御プログラム等を記憶している。RAM353は、主としてCPU351の主メモリ、ワークエリア等として機能し、不図示の増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。ハードディスク(HDD)354は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶する。尚、実施形態1ではHDD354を用いたが、HDD354の他にSDカードや、フラッシュメモリなどを外部記憶装置として利用してもよい。ネットワークI/F355は、ネットワークを経由して、集中管理サーバ101とデータ通信を行う。
図4は、実施形態1に係る集中管理システムの拠点管理サーバ102と拠点管理端末211とを含むハードウェア構成を説明するブロック図である。
まず、拠点管理サーバ102のハードウェア構成について説明する。
CPU401は、ROM402又はハードディスク(HDD)404に記憶された制御プログラムをRAM403に展開し、その展開したプログラムを実行してシステムバス400に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。ROM402は、CPU401が実行可能な制御プログラム等を記憶している。RAM403は、主としてCPU401の主メモリ、ワークエリア等として機能し、不図示の増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。ハードディスク(HDD)404は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶する。尚、実施形態1ではHDD404を用いたが、HDD404の他にSDカードや、フラッシュメモリなどを外部記憶装置として利用してもよい。ネットワークI/F405は、ネットワークを経由して、集中管理サーバ101、拠点管理端末211、印刷装置203,205とデータ通信を行う。
次に、拠点管理端末211のハードウェア構成について説明する。
CPU451は、ROM452又はハードディスク(HDD)454に記憶された制御プログラムをRAM453に展開し、その展開したプログラムを実行してシステムバス450に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。ROM452は、CPU451が実行可能な制御プログラム等を記憶している。RAM453は、主としてCPU451の主メモリ、ワークエリア等として機能し、不図示の増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。ハードディスク(HDD)454は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶する。尚、本実施形態1ではHDD454を用いたが、HDD454の他にSDカードや、フラッシュメモリなどを外部記憶装置として利用してもよい。ネットワークI/F455は、ネットワークを経由して、拠点管理サーバ102とデータ通信を行う。
図5は、実施形態1に係る印刷装置203のハードウェア構成を説明するブロック図である。尚、印刷装置205の場合も、その構成は同様であるため、その説明は省略する。また、以下の説明では印刷装置203を例に説明するが、印刷装置205に対しても同様である。
プリンタコントローラ500は印刷装置203のコントローラで、投入された印刷ジョブの解析、画像データへの展開処理など印刷処理実行に必要な処理を行う。尚、以降の説明では、これらの印刷に必要な処理は、印刷装置203のプリンタコントローラ500が担う例を用いて説明するが、その限りでない。印刷装置203に接続されるプリントサーバ(不図示)が印刷ジョブの受信、解析、画像データへの展開などの処理を担う形態でもよい。この場合は、プリントサーバは、展開後の画像データと印刷処理に必要な各種データを印刷装置203へ送信する。そして、印刷装置203はプリントサーバから受信したデータを用いて、プリンタ508による印刷処理を実行する。CPU501は、ROM502又はハードディスク(HDD)504に記憶された制御プログラムをRAM503に展開し、その展開したプログラムを実行してシステムバス506に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。ROM502は、CPU501が実行可能な制御プログラム等を記憶している。RAM503は、主としてCPU501の主メモリ、ワークエリア等として機能し、不図示の増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。ハードディスク(HDD)504は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等を記憶する。尚、実施形態1ではHDD504を用いたが、HDD504の他にSDカードや、フラッシュメモリなどを外部記憶装置として利用してもよい。ネットワークI/F505は、ネットワークを経由して、拠点管理サーバ102や拠点管理端末211とデータ通信を行う。プリンタI/F507は、プリンタ508への画像出力を制御する。またプリンタI/F507は、プリンタ508内部に備わるカラーセンサ510を制御し、測色結果を受信する。プリンタ508は、少なくとも印刷動作を担う画像形成部(プリント部)509と、印刷物を測色するカラーセンサ510を有している。他にも、不図示の給紙装置、後処理装置が接続された構成でも構わない。
本実施形態1ではカラーセンサ510は、印刷装置203における用紙搬送路上に設置されており、プリント部509の定着部と排紙口の間に少なくとも1つ配置される。カラーセンサ510は、用紙に転写・定着された画像に対して測色を行うことができる。カラーセンサ510による測色で得られるデータは、例えば、分光値や色度値、濃度である。このカラーセンサ510を用いて、プリント部509で印刷されたチャート画像を測色し、この測色結果と目標値との差分を用いて補正テーブルを生成することができる。よって、チャート画像の測色のために、ユーザがチャート画像をセンサに設置する手間が省けるため、このカラーセンサ510を用いることにより、自動的にキャリブレーションを実行することが可能になる。操作部I/F511は、操作部512が備える表示部514の表示制御、及び、入力部513でオペレータから受け付けた各種情報の入力を制御する。前述のとおり、本実施形態1では、操作部512が、オペレータ端末204,206と同義であるものとする。
次に、本実施形態1に係る各種装置のソフトウェア構成を説明する。
図6(A)は、実施形態1に係る集中管理サーバ101のソフトウェア構成を説明するブロック図である。これらのソフトウェアモジュールは、HDD304にプログラムとして格納され、CPU301が、そのプログラムをRAM303に展開して実行することにより実現される。
集中管理端末通信部601は、集中管理端末111とデータ通信を行う。例えば、集中管理端末111で動作する集中管理アプリケーション向けのデータを生成し、これを集中管理端末111へ送信する。また集中管理端末通信部601は、集中管理アプリケーションにて集中管理者から受けつけた各種指示を受信する。
拠点管理サーバ通信部602は、他の装置との間のデータ通信を実行し、色管理対象の印刷拠点105の情報を取得する。例えば印刷拠点105の印刷装置203,205の色状態情報を取得する。色状態情報は、印刷装置で印刷される画像の測色値、この測色値と目標値との色差、及び、色差が閾値内かどうかの合否判定の判定結果、更に、測色を行った測色条件(プロファイル)等を含む。また拠点管理サーバ通信部602は、集中管理アプリケーションにて集中管理者から受けつけた指示に従い、拠点管理サーバ102に対し各種制御指示を送信する。例えば拠点管理サーバ102から集中管理サーバ101への、印刷装置毎の色状態情報の定期通知に関して通知間隔の変更を指示する。データ管理部603は、集中管理処理に係る各種データの保存、管理を実行する。例えば、拠点管理サーバ通信部602が取得した、印刷拠点105の色状態情報などのデータを保管する。また集中管理アプリケーションの実行用に集中管理端末111に配信する各種コンテンツデータを保管する。
図6(B)は、実施形態1に係る集中管理端末111のソフトウェア構成を示すブロック図である。これらのソフトウェアモジュールは、HDD354にプログラムとして格納され、CPU351が、そのプログラムをRAM353に展開して実行することにより実現される。
データ送受信部621は、集中管理サーバ101とのデータ通信を行う。例えば、集中管理アプリケーションで表示する各種コンテンツデータを、集中管理サーバ101から受信する。また集中管理アプリケーション上で集中管理者から受け付けた各種指示情報を集中管理サーバ101へ送信する。例えば、管理下の印刷拠点105内の各印刷装置の色状態情報の取得指示を送信する。集中管理アプリケーション実行部622は、集中管理者が、管理対象である印刷拠点105の情報を管理するためのアプリケーションを実行する。UI制御部623は、主に、集中管理アプリケーションのUI画面表示、及び、利用者の入力操作の受付に関する処理を実行する。
図7(A)は、実施形態1に係る拠点管理サーバ102のソフトウェア構成を説明するブロック図である。これらのソフトウェアモジュールは、HDD404にプログラムとして格納され、CPU401が、そのプログラムをRAM403に展開して実行することにより実現される。
集中管理サーバ通信部701は、集中管理サーバ101とのデータ通信を行う。例えば、印刷拠点105の各種情報を、集中管理サーバ101へ送信する。或いは、集中管理サーバ101からの指示を受け付け、各種制御を実施する。拠点管理端末通信部702は、拠点管理端末211とのデータ通信を行う。例えば、拠点管理端末211で動作する拠点管理アプリケーション向けのデータを生成し、これを拠点管理端末211へ送信する。また拠点管理端末通信部702は、拠点管理アプリケーションにてカラーエキスパートから受けつけた各種指示を受信する。例えば、管理対象の印刷装置203の追加処理の指示や、特定の印刷装置203への色確認処理の実行指示を受信する。
印刷装置通信部703は、印刷装置203とデータ通信を行う。例えば、拠点管理アプリケーションにてカラーエキスパートから受け付けた指示に従い、印刷装置203へ色確認処理や色調整処理の実行指示を送信する。色調整処理を指示した場合、印刷装置通信部703は、印刷装置203から印刷装置203で実行された色調整処理の結果情報を取得する。また色確認処理を指示した場合、印刷装置通信部703は、印刷装置203がチャート画像をカラーセンサ510で測色したデータを取得し、色確認処理の判定制御に使用する。後述するデータ管理部704に予め設定された目標値と受信した測色値を比較し、差分(色差)を算出する。この算出された差分が予め定義された閾値以内であると判定すると、印刷装置203から印刷される画像の色は求められる色品質基準を満たすと判定される。求められる色品質基準を満たすとは、印刷される画像の色の測色値と予め設定された目標値(リファレンス)との差分が小さいことを示す。よって、印刷装置通信部703は、現在、印刷装置から印刷される画像の色値が色品質基準を満たすものとして、データ管理部704への色確認処理結果の記録指示、及び、後述するUI制御部723への結果表示指示などを行う。一方、差分が閾値以上であると判定すると、印刷装置203から印刷される画像の色が色品質基準を満たさないと判定される。この場合、印刷装置通信部703は、色確認処理に対するリカバリ処理設定を印刷装置203へと送信する。例えば、リカバリ処理として、印刷装置203が自動で色調整処理(キャリブレーション)を実行する。更に、色調整処理の完了後に、印刷装置通信部703は、色確認処理を再実行する。
データ管理部704は、拠点管理処理に係る各種データの保存、管理を実行する。例えば、印刷装置通信部703が取得した、印刷装置203のデータを保管する。また、拠点管理アプリケーション実行用に拠点管理端末211に配信する各種コンテンツデータを保管する。更に、色確認処理や色調整処理に間する設定情報、目標値情報などを保存、管理する。
図7(B)は、実施形態1に係る拠点管理端末211のソフトウェア構成を説明するブロック図である。これらのソフトウェアモジュールは、HDD454にプログラムとして格納され、CPU451が、そのプログラムをRAM453に展開して実行することにより実現される。
データ送受信部721は、拠点管理サーバ102とのデータ通信を行う。例えば、拠点管理アプリケーション上で表示する各種コンテンツデータを、拠点管理サーバ102から受信する。また、拠点管理アプリケーション上でカラーエキスパートから受け付けた各種指示情報を拠点管理サーバ102へ送信する。例えば、管理対象の印刷装置203の追加処理の指示や、特定の印刷装置203への色確認処理の実行指示である。
拠点管理アプリケーション実行部722は、カラーエキスパートが、管理対象である印刷装置203を管理するためのアプリケーションを実行させる。拠点管理アプリケーション実行部722は、拠点管理サーバ102から印刷拠点105内の印刷装置203の情報を取得する。またUI制御部723を介してカラーエキスパートから受け付けた印刷装置203への各種制御指示を、拠点管理サーバ102へと送信する。UI制御部723は、主に、拠点管理アプリケーションのUI画面表示、及び、利用者の入力操作の受け付けに関する処理を実行する。
図8は、実施形態1に係る印刷装置203のプリンタコントローラ500のソフトウェア構成を説明するブロック図である。これらのソフトウェアモジュールは、HDD504にプログラムとして格納され、CPU501が、そのプログラムをRAM503に展開して実行することにより実現される。尚、印刷装置205の場合の同様であるため、その説明は省略する。
UI制御部801は、印刷装置203の表示部514の表示制御及び、入力部513からの入力を制御する。印刷制御部802は、印刷ジョブの実行指示に基づき、印刷ジョブデータを生成、管理をする。例えば、印刷ジョブの解析、画像データへの展開、画像圧縮・伸張など、印刷処理実行に必要な処理を行う。また、生成された印刷ジョブに関するHDD504への書き込みや読み出し、印刷済みのジョブの履歴管理などの処理を行う。センサ制御部803は、前述のカラーセンサ510を制御する。センサ制御部803は、印刷制御部802の指示を受け、キャリブレーションに用いるチャート画像など印刷物に対する測色処理を実行する。この測色結果を色管理部805や後述のデータ管理部806、或いは、データ送受信部804を介して外部の装置へ送信する。データ送受信部804は、拠点管理サーバ102とのデータ送受信を管理する。例えば、印刷装置203の後述の各種機能のチャート測色結果や実行結果の情報を拠点管理サーバ102へ送信する。また、色管理に係るデータ以外の通常の印刷ジョブの出力に関するデータを、外部の装置と送受信する。色管理部805は、印刷装置203で印刷される画像の色の質である色品質を管理するための各種機能を実行するための処理を制御する。具体的には、印刷装置203で印刷された測色用のチャートデータの測色値と目標値(リファレンス)との差分が閾値以下であると色品質が満たされると判定する。この色品質についての管理を行う。
以下、色管理部805が制御する処理の例を説明する。
色確認処理は、処理を実行するタイミングにおいて、印刷装置203が印刷する画像の色品質を確認するための処理である。色確認処理の開始条件(色確認実行条件)を満たすと、プリンタコントローラ500の色管理部805はチャートデータをデータ管理部806から取得する。色確認実行条件とは、例えば、所定値以上の印刷が実行されたり、前回の色確認処理から所定時間以上経過した場合には、色確認実行条件を満たしたものとする。そして、このチャートデータの印刷を印刷制御部802に指示する。尚、チャートデータを基に印刷されたチャート画像に対し、カラーセンサ510による測色が指示されている場合は、カラーセンサ510への測色指示も同時に印刷制御部802に送信する。但し、その限りではなく、色管理部805が、センサ制御部803に直接測色指示を送信する実施形態でも構わない。そして、印刷されたチャート画像の測色結果を取得すると、色管理部805は、データ送受信部804を介して測色結果を拠点管理サーバ102へ送信する。そして、この送信後、拠点管理サーバ102から測色結果を用いた判定結果を受信する。判定結果がNGである(求められる色品質基準を満たさないことを示す)場合は、拠点管理サーバ102から判定結果とともにリカバリ制御指示を受信する。プリンタコントローラ500は、その受信した指示内容に応じて、各ソフトウェアモジュールを制御する。
尚、実施形態1では、測色結果を用いた判定処理は拠点管理サーバ102が実行するものとして説明するがその限りではなく、印刷装置203が実行してもよい。その場合、色管理部805は、データ管理部806に予め設定された目標値と測色値との差分を算出し、この差分が予め定義された閾値以内であるか否か(求められる色品質基準を満たすか否か)を判定する。判定結果がNGの場合(差分が閾値以上である場合)は、拠点管理サーバ102から次いで受信するリカバリ制御指示に従う。
続いて、色調整処理について説明する。色調整処理は、いわゆる公知のキャリブレーション機能であり、色品質に影響する複数の要因を最適化するために、様々な種類の機能が備わっている。以下では、濃度諧調補正機能を実施する場合の色調整処理について説明する。色調整処理は、まずチャートデータを印刷し、その印刷されたチャート画像の測色結果を得る。チャートデータの印刷、及び、チャート画像の測色に関する制御内容は、前述の色確認処理と同じであるため詳細な説明は省略する。そして、取得した測色結果とデータ管理部806に予め設定された目標値との差分を解消するための補正パラメータを算出し、データ管理部806に記録する。この補正パラメータは、以降の印刷ジョブを出力し、画像を印刷する時に適用される。
続いて、カラープロファイル生成処理について説明する。カラープロファイル生成処理は、公知のカラープロファイルを、印刷装置の利用者が所望の条件で作成するものである。色管理部805は、チャートデータを印刷し、そのチャート画像の測色結果を用いて、カラープロファイルを生成する。チャートデータの印刷、及び、チャート画像の測色に関する制御内容は、前述の色確認処理と同じであるため詳細な説明は省略する。生成されたカラープロファイルは、データ管理部806によって保存される。以降、印刷制御部802が、適用対象の印刷ジョブ実行時にカラープロファイルを適用する。
データ管理部806は、印刷装置203が印刷する画像の色の測色結果の管理(色管理)に係るデータを保存、管理する。色管理に係るデータとして、例えば、色確認処理や色調整処理の設定情報、予め設定される目標値、測色値、各処理の実行ログ、又は、カラープロファイルや調整テーブルなど、印刷ジョブに適用する色管理に係るパラメータデータなどが挙げられる。また、データ管理部806は、色管理に係るデータ以外のデータも保存、管理する。例えば、印刷装置203のデバイス構成や消耗品などの情報を扱う。
以下、本実施形態1における色管理システムが提供する機能について説明する。
図9は、本実施形態1に係る色管理システムが提供する機能に関するシーケンスの一例を説明する図である。
<集中管理者の指示により、印刷拠点の色状態情報を取得する機能>
集中管理者の操作を受け、集中管理端末111は、集中管理サーバ101に、全印刷拠点に設置された管理対象となる印刷装置の色状態情報の取得を要求する(HQT_S01)。この要求を受けると、集中管理サーバ101は、管理対象の1以上の拠点管理サーバ102,103に、各拠点に設定された管理対象となる印刷装置203,205の色状態情報の取得要求を送信する(HQS_S01)。拠点管理サーバ102,103は、管理対象となる印刷拠点に設置された全ての印刷装置203,205の色状態情報を、拠点管理サーバ102のデータ管理部704から取得し(S901)、これを集中管理サーバ101へ通知する(FS_S01)。集中管理サーバ101は、拠点管理サーバ102から通知された各拠点の色状態情報をデータ管理部603に保存する(S902)。また集中管理サーバ101は、各拠点の色状態情報を集中管理端末111に送信し、集中管理端末111のUIに表示させる(HQS_S02)。
<印刷拠点の色状態情報通知>
集中管理者の操作を受け、集中管理端末111は、印刷拠点から各印刷拠点に対して、稼働する印刷装置の色状態情報について通知する間隔を設定するための指示を集中管理サーバ101へ送信する(HQT_S02)。これを受けて集中管理サーバ101は、管理対象の1以上の拠点管理サーバ102,103に対し、各拠点で稼働する印刷装置の色状態情報について通知する間隔の設定をするための指示を送信する(HQS_S03)。拠点管理サーバ102は、集中管理サーバ101から受信した色状態情報の通知間隔の設定情報を、拠点管理サーバ102のデータ管理部704に記憶する(S903)。その後、拠点管理サーバ102が、通知間隔の設定情報をもとに、各拠点で稼働する印刷装置の色状態情報を集中管理サーバ101に通知するタイミングに達した(色状態情報通知条件が成立した)ことを検出する(S904)。そして、拠点管理サーバ102は、印刷装置の色状態通知条件が成立したことが検出されるたびに、集中管理サーバ101に対して、その拠点で稼働する印刷装置の色状態情報を通知する(FS_S02)。
図10は、本実施形態1に係る色管理システムが提供する機能に関するシーケンスの一例を説明する図である。
<色確認処理の手動実行>
カラーエキスパートの操作を受け、拠点管理端末211は、特定の印刷装置203,205の色確認処理の実行要求を拠点管理サーバ102へ送信する(FT_S01)。ここでは、印刷装置203の色確認処理の実行要求を受け付けたものとする。色確認処理における詳細な処理内容については前述の通りである。これを受けて、拠点管理サーバ102は、印刷装置203に色確認処理の実行要求を送信する(FS_S03)。実行要求を受けると印刷装置203は色確認処理を実行する(S1001)。そして、カラーセンサ510によってチャート画像を読み取った結果を示すデータ(読み取りデータ)を拠点管理サーバ102に送信する(P_S01)。拠点管理サーバ102は、印刷装置203から受信した読み取りデータを解析し、その解析結果を拠点管理サーバ102のデータ管理部704に保存する(S1002)。
<色確認処理結果の表示>
カラーエキスパートの操作を受けて、拠点管理端末211は、拠点内に設置された印刷装置の色状態情報の取得要求を拠点管理サーバ102に送信する(FT_S02)。これを受けて、拠点管理サーバ102は、データ管理部704に保持する拠点内に設置される印刷装置203,205の色状態情報を取得し(S1003)、これを拠点管理端末211へ送信してUIに表示させる(FS_S04)。
<色確認処理の自動実行>
拠点内に設置された1以上の印刷装置203は、後述の色確認実行条件が成立したことを検知する(S1004)と色確認処理を実行する(S1005)。この色確認処理では、印刷したチャート画像をカラーセンサ510で読み取り、読取ったデータ(読み取りデータ)を拠点管理サーバ102に送信する(P_S02)。拠点管理サーバ102は、各印刷装置203,205から読み取りデータを受信すると、そのデータを解析し、拠点管理サーバ102のデータ管理部704に保存する(S1006)。
図11は、本実施形態1に係る色管理システムが提供する色確認処理と、色確認結果に応じてシステムが自動的に実行するシーケンスの一例を説明する図である。
<色確認処理とリカバリ処理の自動実行>
拠点管理サーバ102、及び、拠点内の1以上の印刷装置203,205は、図10での色確認処理の自動実行の制御と同様に、S1101〜S1103で示すように制御を行う。拠点管理サーバ102は、色確認実行時に印刷されたチャート画像をカラーセンサ510で読み取ったデータを解析し、データ管理部704に保存する。読み取りデータの解析の結果、例えば印刷装置203で印刷される画像の色値(色状態)が適切ではない(求められる色品質基準を満たさない)と判定した場合には、拠点管理サーバ102は印刷装置203に対して色調整実行要求を行う(FS_S05)。これを受けて印刷装置203は色調整処理を実行する(S1104)。更に、印刷装置203は、色調整処理完了後に改めて色確認処理を実行し(S1105)、カラーセンサ510によるチャート画像の読み取りデータを拠点管理サーバ102に送信する(P_S04)。拠点管理サーバ102は、受信した読み取りデータを再び解析してデータ管理部704に保存する(S1106)。ここで、更に、読み取りデータの解析の結果、印刷装置203の色状態が適切ではないと判定した場合には、拠点管理サーバ102は、拠点管理端末211、及び、印刷装置203に警告表示要求を送信する(FS_S06、FS_S07)。印刷装置203は、その警告表示要求に応じて印刷装置203のオペレータ端末204に警告を表示する(S1108)。尚、このシーケンスにおける拠点管理サーバ102、及び印刷装置203の制御フローについては、後ほど詳細に説明する。
<色確認プロファイルの自動更新>
拠点管理サーバ102及び拠点内に設置された1以上の印刷装置203,205は、図10での色確認処理の自動実行の制御と同様、S1109〜S1111において制御を行う。また拠点管理サーバ102は、色確認実行時に印刷されたチャート画像をカラーセンサ510で読み取ったデータを解析し、データ管理部704に保存する。ここで、読み取りデータの解析の結果、色確認プロファイルの更新条件に合致した場合には、更新内容をデータ管理部704に保存し(S1112)、印刷装置203に色確認プロファイルの更新要求を送信する(FS_S08)。印刷装置203は、受信した色確認プロファイルの更新要求の内容に応じて、印刷装置203が保持している色確認プロファイル設定を更新して、データ管理部806に保存する(S1113)。
以下では、上記シーケンス図で示される機能以外の機能について説明する。
<印刷装置に対する色管理制御の運用情報の設定>
拠点管理サーバ102は、管理対象の印刷拠点105に設置された印刷装置203,205に対し、色管理制御の運用情報を配信する。色管理制御の運用情報とは、具体的には、色確認処理と色調整処理を実行するために必要な情報である。色確認処理の運用情報とは、例えば、印刷装置203,205における色確認処理の実行条件、色確認処理の結果に対する合否判定基準(測色値と目標値との色差の閾値)等が挙げられる。また、色確認結果がエラー(確認結果に対する合否判定結果が否)であった場合の印刷装置のリカバリ処理の情報も含む。色調整処理の運用情報とは、調整用チャートのパッチ構成、測色デバイス、チャート印刷条件などが挙げられる。
<印刷装置における確認/調整処理>
上記運用情報を用いた色確認処理の実行条件が満たされると、色確認処理が実行される。また、色確認処理の結果に応じて、色調整処理などのリカバリ処理を実行する。この処理の詳細は後述する。尚、上記色確認処理、色調整処理の実行は、拠点管理サーバ102により配信された運用情報の実行条件を満たした場合のみに限らない。拠点管理端末211のUI画面でカラーエキスパートから、これらの処理の実行指示を受け付けた場合、拠点管理端末211は拠点管理サーバ102を介して印刷装置203へ実行指示を送信する。この実行指示を受け付け、印刷装置203は各種処理を実行する。また、オペレータ端末204で、オペレータからこれらの処理の実行指示を受け付けた場合、印刷装置203は、その実行指示に従って各種処理を実行する。
<拠点管理サーバ102における印刷装置203,205の情報収集>
拠点管理サーバ102は、管理対象の印刷拠点105に設置された印刷装置203,205から各種情報を収集する。印刷装置203,205の情報とは、例えば、色状態情報であって、色確認処理の実行履歴、及び、実行結果の情報を取得する。また、色調整処理情報として、色調整処理の実行履歴情報を取得する。他にも、パーツ消耗度、デバイスの状態に関する情報も取得する。
<拠点管理サーバ102における情報収集解析>
拠点管理サーバ102は、印刷装置203,205から取得した情報を処理し、拠点管理端末211のUI画面で表示可能なデータを生成する。カラーエキスパートは、拠点管理端末211から拠点管理サーバ102にアクセスし、印刷装置203,205の情報を、拠点管理アプリケーションのUI画面上で確認する。この拠点管理アプリケーションのUI画面で表示される情報を参照することで、カラーエキスパートは、印刷拠点105で稼働する複数の印刷装置203,205の色管理状態を一元的に把握することができる。
<集中管理サーバ101における情報収集>
拠点管理サーバ102は、集中管理サーバ101へ印刷拠点105の情報を送信する。印刷拠点情報とは、印刷拠点105内の印刷装置203,205から収集した情報から得られる色状態情報や印刷装置203,205の稼働率情報などである。集中管理者は、集中管理端末111から集中管理サーバ101にアクセスし、上記の印刷拠点情報を集中管理アプリケーションのUI画面上で確認する。この拠点管理アプリケーションのUI画面で表示される情報を参照することで、集中管理者は、各印刷拠点105で運用されている色管理作業が適切であるかを確認する。また集中管理者は、各印刷拠点105の印刷装置203,205の情報を一元的に確認する。
<情報データベース>
次に、本実施形態1における色管理システムが有する情報データベースの詳細について、図12A〜図12Cを参照して説明する。
図12A〜図12Cは、実施形態1に係る色管理システムが有するデータベースを説明する図である。
このデータベースは、拠点管理サーバ102のROM402又はHDD404に格納されたプログラムがRAM403に読み出され、CPU401によって実行されることで実現される。このデータベースは、拠点管理サーバ102のデータ管理部704に保存され、必要に応じて、各制御部が、集中管理サーバ101、拠点管理端末211、及び印刷装置203,205と情報の送受信及びデータ更新などを行う。但し、データベースの保存場所はその限りではなく、集中管理サーバ101のデータ管理部603、印刷装置203,205のプリンタコントローラ500のデータ管理部806であっても構わない。
色確認プロファイル3110は、色管理作業を運用するにあたり設定しておくべき情報を集めた色確認プロファイルDB(データベース)である。色確認プロファイル3110は、保存された情報を識別するための色確認プロファイルID1201、後述するUI上に表示するための設定名1202、及び以下の情報から成る。有効1203は、色確認プロファイルで設定された色管理作業が有効であるか否かの情報である。色確認設定1204は、後述する色確認設定DB1210へのリンク情報である。色確認実行条件1205は、後述する色確認実行条件DB1220へのリンク情報である。色調整設定1206は、後述する色調整設定DB1230へのリンク情報である。測色結果1207は、後述する測色結果DB1280(図12C)へのリンク情報である。色調整スキップ1208は、色確認プロファイルで設定された色調整設定を、色確認結果がNGの場合に実行するか否かの設定情報である。
色確認設定DB1210は、色確認作業を運用するにあたり設定しておくべき情報を集めた色確認設定DBである。色確認設定DB1210は、保存された情報を識別するための色確認設定ID1211、後述するUI上に表示するための設定名1212、及び以下の情報を含んでいる。パッチチャート1213は、後述するパッチチャートDB1240(図12B)へのリンク情報である。リファレンス1214は、後述するリファレンスDB1250(図12B)へのリンク情報である。判定基準1215は、後述する判定基準(閾値)DB1260(図12B)へのリンク情報である。用紙1216は、色確認処理を実行する際に使用する用紙情報である。ジョブプロパティ1217は、後述するジョブプロパティDB1270へのリンク情報である。
色確認実行条件DB1220は、色確認作業を運用するにあたり設定しておくべき実行条件情報を集めた色確認実行条件DBである。ID1221は、保存された情報を識別するための色確認実行条件ID、後述するUI上に表示するための設定名1222、及び以下の情報を含んでいる。曜日時間1223は、色確認設定1210で設定された色確認作業を実行する条件の一つである曜日時間の情報である。枚数間隔1224は、同じく色確認作業を実行する条件の一つである、印刷枚数間隔の情報である。
色調整設定DB1230は、色調整作業を運用するにあたり設定しておくべき情報を集めた、色調整設定DBである。色調整設定DB1230は、保存された情報を識別するための色調整設定ID1231、後述するUI上に表示するための設定名1232、及び以下の情報を含んでいる。調整1233は、色調整作業の情報である。色確認作業の結果、色調整作業が必要と判定された場合に実行されるリカバリ処理を示す情報として保存される。リカバリ処理とは、例えばキャリブレーション処理やプロファイル作成処理である。この色調整設定DB1230に保存する色調整作業は一つに限らず、複数の調整作業でもよい。また、これに伴い複数の調整作業を実行する順番に関する情報も共に保存しても良い。
図12BのパッチチャートDB1240は、色確認作業を運用するにあたり設定しておくべき情報を集めたパッチチャートDBで、色確認作業で使用されるチャート画像を印刷するために用いられるパッチデータに関する情報を格納している。パッチチャートDB1240は、保存された情報を識別するためのパッチチャートID1241、後述するUI上に表示するための設定名1242、及び以下の情報を有している。パッチ数1243は、パッチチャートに印刷するパッチ数である。1244〜1246は、後述するパッチDB12900へのリンク情報である。パッチ数1243で指定されるパッチ数の数だけ、パッチDBが作成され保存される。
リファレンスDB1250は、色確認作業を運用するにあたり設定しておくべき情報を集めたリファレンスDBである。リファレンスDB1240で指定されるパッチチャート情報に対応する形で保存される、各パッチにおける目標値に関する情報である。リファレンスDB1250は、保存された情報を識別するためのリファレンスID1251、後述するUI上に表示するための設定名1252及び以下の情報を有している。パッチ数1253は、パッチチャートに印刷するパッチ数である。1254〜1256は、後述するパッチDB12900へのリンク情報である。パッチ数1253で指定されるパッチ数の数だけ、パッチDBが作成され保存される。
判定基準DB1260は、色確認作業を運用するにあたり設定しておくべき情報を集めた判定基準DBである。色確認作業において、色品質を満たしているか否かを判定するために、算出した測色結果と目標値との差分量とを比較する際に用いられる判定項目及びその閾値に関する情報である。判定基準DB1260は、保存された情報を識別するための判定基準ID1261、後述するUI上に表示するための設定名1262及び以下の情報を有している。平均1263はパッチ全体の差分量の平均値、最大1264は、パッチ全体の差分量の中での最大値、1265は紙白を示すパッチの値、1266〜1269は、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの単色ベタパッチの値である。判定基準について、実施形態1では、1263〜1269で示す項目を挙げているが、これらの項目だけに限定されるものではない。これらの項目のうちの一部、或いは異なる指標による項目の組み合わせであっても良い。
ジョブプロパティDB1270は、色確認作業を運用するにあたり設定しておくべき情報を集めたジョブプロパティDBで、色確認作業で印刷するパッチチャートの印刷設定に関する情報である。ジョブプロパティDB1270は、保存された情報を識別するためのジョブプロパティID1271、後述するUI上に表示するための設定名1272及び以下の情報を含んでいる。ジョブプロパティDB1270以降で記述する項目は、印刷装置203,205によりパッチチャートを印刷するための印刷ジョブで必要な設定の項目を含む。これらは、入力プロファイル1273は入力カラープロファイル、出力プロファイル1274は出力カラープロファイル、ハーフトーン1275を含む。もちろん、これらの項目だけに限定されるものではなく、印刷装置203における印刷制御部802で設定される項目であって、それらは印刷装置203に応じて可変である。
図12Cの測色結果DB1280は、色確認作業の測色結果に関する情報を集めた測色結果DBである。印刷装置203,205で印刷、測色されたパッチの測色値に関する情報である。測色結果DB1280は、保存された情報を識別するための測色結果ID1281及び以下の情報を有している。実行日時1282は、色確認作業が実施された実行日時の情報である。パッチ数1283は、パッチチャートに印刷するパッチ数の情報である。1284〜1286は、後述するパッチDB12900へのリンク情報である。パッチ数1283で指定されるパッチ数の数だけパッチDBが作成され保存される。
パッチDB12900は、色確認作業を運用するにあたり設定しておくべき情報を集めたパッチDBであり、チャートを構成するパッチに関する情報である。パッチDB12900は、保存された情報を識別するためのパッチID12901、後述するUI上に表示するための設定名12902、及び以下の情報を有している。12903〜12906はパッチの入力信号情報であり、ここでは、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに対応する。12907〜12909は、リファレンスDB1250で説明したリファレンスである目標値に関する情報である。実施形態1では、目標値としての色状態情報を、一般的に使用されるCIE_L*a*b*色空間の情報として記述しているが、他にも色確認作業を行うことが出来る値であればどんな形式でもよい。例えば、CIE_XYZ色空間の情報や、濃度の情報であっても良い。
12910〜12912は、測色結果DB1280で説明した測色結果に関する情報である。実施形態1では、12907〜12909と同じCIE_L*a*b*形式で記載しているが、他の形式の情報であっても良い。但し、差分を演算するために、目標値と同じ形式で測色結果情報を保持しておくことが望ましい。
印刷装置DB12920は、拠点管理アプリケーションによりカラーエキスパートが色管理運用したい印刷装置203の情報を集めた印刷装置DBである。印刷装置DB12920は、保存された情報を識別するための印刷装置ID12921、後述するUI上に表示するための設定名12922及び以下の情報を有している。色確認プロファイル12923は、色確認プロファイル3110へのリンク情報である。IPアドレス12924は、印刷装置203のIPアドレスの情報である。もちろん、これらの項目だけに限定されるものではなく、印刷装置203を識別するための情報であれば良い。
<拠点管理アプリケーションUI>
次に、本実施形態1に係る色管理システムの拠点管理端末211で実行される拠点管理アプリケーションの詳細について図13〜図25を参照して説明する。前述の通り、拠点管理アプリケーションでは、カラーエキスパートが印刷装置を管理するために必要な情報を扱うものであるが、ここでは、特に色管理に関連する機能についてのみ説明する。ここで説明するUI画面は全て、拠点管理端末211の拠点管理アプリケーション実行部722において生成・制御され、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。更に、本UI及び不図示の操作部を通して、カラーエキスパートからの指示を受け付ける。 図13は、本実施形態1に係る拠点管理アプリケーションのTOP画面の一例を示す図である。
この画面を通して、カラーエキスパートは、色管理運用のための様々な環境設定ボタン1301、色管理結果の確認ボタン1302、色管理対象デバイスの登録・削除ボタン1303のそれぞれを押下して次の画面に進むことで実行できる。またカラーエキスパートは、メッセージ1304により、管理対象の印刷装置のうちいずれかの印刷装置で問題が発生しているか否かを知ることができる。このメッセージ1304は、例えば、カラーエキスパートが管理する印刷装置203,205の全てにおいて運用が有効となっている色確認プロファイルの最新の色確認結果の中で、判定結果がエラーとなっている印刷装置があれば、その情報を表示する。表示する情報は、この図の情報に限定されるものではなく、拠点管理サーバ102のデータ管理部704に保存されているカラーエキスパートにとって有益な他の情報であっても良い。
図14は、色管理アプリケーションの環境設定画面の一例を示す図である。
この画面は、図13の画面で環境設定ボタン1301が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、図14の画面を生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。
1401は、環境設定を行う対象の印刷装置203を選択表示している。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せをしてカラーエキスパートが登録している印刷装置203の印刷装置DB12920を取得し、それを表示する。1402は、色確認プロファイル設定を行う設定情報を選択表示している。印刷装置203が選択されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せをする。そして印刷装置DB12920から、その選択された印刷装置203と同じ色確認プロファイル3110の情報を取得し、それを色確認プロファイル設定1402として表示する。
色確認有効1403は、色確認プロファイル3110の有効1203に対応し、この色確認プロファイルが有効であれば、その旨が分かる状態で表示される。設定を変更したい色確認プロファイルの色確認有効1403の列が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、有効から無効、無効から有効へと設定を切替え、その情報を色確認プロファイル3110の有効1203に保存する。1403〜1406,1412は、それぞれ色確認プロファイル3110の色確認設定1204〜色調整スキップ1208に対応する項目であり、各設定で保存されている設定名が表示される。色調整スキップ1412は、本実施形態1における特徴の一つである色調整スキップ設定を表す。この設定の詳細な説明は後述するが、色調整スキップ設定が有効であれば、その旨が分かる状態で表示される。設定を行いたい色確認プロファイル1402の色調整スキップ1412の列が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、有効から無効、無効から有効へと設定を切替える。そして、その情報を色確認プロファイル3110の色調整スキップ1208に保存する。カラーエキスパートによって、有効である任意の色確認プロファイルの行が選択され、選択された色確認プロファイルの設定変更などが行われる。編集ボタン1407は、後述する色確認設定を行う画面へ移行させるボタンである。編集ボタン1408は、後述する色確認実行条件の設定を行う画面へ移行させるボタンである。編集ボタン1409は、後述する色調整設定を行う画面へ移行させるボタンである。
新規追加ボタン1410は、色確認プロファイル設定を新しく追加するためのボタンである。新規追加ボタン1410が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、新しい色確認プロファイル3110を作成して、色確認プロファイル設定1402に表示する。正確には、拠点管理アプリケーション実行部722が、新規作成する色確認プロファイル3110の情報を拠点管理サーバ102へ送信しデータ管理部704に保存する。削除ボタン1411は、色確認プロファイル設定を削除するためのボタンである。任意の色確認プロファイルが選択されている状態で削除ボタン1411が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、選択されていた色確認プロファイル3110を削除する旨を拠点管理サーバ102へ送信する。これにより、選択されていた色確認プロファイル3110をデータ管理部704から削除させると共に、上記リストから消去させる。
図15は、実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定における色確認設定編集画面の一例を示す図である。
この画面は、図14の画面で、色確認設定の編集ボタン1407が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、このUIを生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。
色確認設定1501は、図14の画面で選択されている印刷装置203に紐づけられている色確認設定の一覧を選択表示している。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せをして色確認設定情報を取得し、それを表示する。設定名リスト1502は、取得した色確認設定DB1210の設定名1212に対応している。この設定名リスト1502で、カラーエキスパートによって任意の色確認設定が選択されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せて色管理設定の詳細情報を取得する。そして項目1503及び設定名1504に、その取得した色管理設定の詳細情報を表示する。ここで表示される項目及び設定名は、色確認設定DB1210に保存されている、パッチチャート1213〜ジョブプロバイダティ1217の情報である。パッチチャートの欄に表示する設定名は、パッチチャートDB1240の設定名1242に対応している。リファレンスの欄に表示する設定名は、リファレンスDB1250の設定名1252に対応している。また判定基準の欄に表示する設定名は、判定基準DB1260の設定名1262に対応している。
編集ボタン1505は、色確認設定を編集するためのボタンである。編集ボタン1505が押下されると、それぞれの項目内容を編集できる状態になる。各項目の編集についての詳細は後述する。カラーエキスパートによって所望の設定編集が行われ、保存ボタン1506が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、編集情報を拠点管理サーバ102へ送信し、データ管理部704の登録情報を更新する。削除ボタン1507は、色確認設定を削除するためのボタンである。カラーエキスパートによって削除ボタン1507が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、設定名リスト1502で選択されている色確認設定の情報を削除する旨を拠点管理サーバ102へ送信する。これにより選択されている色確認設定の情報をデータ管理部704から削除すると共に、設定名リスト1502から消去する。新規作成ボタン1508は、色確認設定を新規作成するためのボタンである。カラーエキスパートによって新規作成ボタン1508が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、新しい色確認設定DB1210を作成してこの画面に表示する。正確には、拠点管理アプリケーション実行部722が、新規作成する色確認設定DB1210の情報を拠点管理サーバ102へ送信しデータ管理部704に保存する。
図16は、実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定におけるパッチチャート編集画面の一例を示す図である。
この画面は、図15の画面で、色確認設定のパッチチャート項目の欄の編集ボタン1505が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、このUIを生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。
パッチチャート設定の一覧1601は、図14の画面で選択されている印刷装置203に紐づけられているパッチチャート設定の一覧を選択表示している。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せてパッチチャート設定情報を取得する。そして、この取得したパッチチャート設定情報を表示する。設定名1602は、取得したパッチチャートDB1240の設定名1242に対応している。この設定名1602で、カラーエキスパートによって任意のパッチチャート設定が選択されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せてパッチチャート設定の詳細情報を取得する。そして、パッチ数1603及びリスト1604で、取得したパッチチャート設定の詳細情報を表示する。ここで表示される項目及び設定名は、パッチチャートDB1240に保存されている、パッチ数1243〜パッチ1246に対応する情報である。パッチ数1603は、パッチ数1243に保存されているパッチ数であり、リスト1604は、パッチチャートDB1240の1244〜1246に保存されているパッチの入力信号値情報である。このリスト1604に表示される項目は、パッチ数1603に表示されるパッチ数と同じ列数作成される。例えば、パッチ001(1244)の情報は、パッチ001(1244)で指定されているリンク先にあるパッチDB12900に詳細情報があり、そこで保存されている入力信号値の情報(12903〜12906)が表示される。ボタン1605〜1608は、それぞれパッチチャート設定の編集、削除、新規作成、保存を行うためのボタンである。パッチチャートデータベース1240に対して、前述の図15の色確認設定画面におけるボタン1505〜1508と同じ動作を行うため、ここでは説明を省略する。
図17は、実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定におけるリファレンス編集画面の一例を示す図である。
この画面は、図15の画面で色確認設定のリファレンス項目の欄の編集ボタン1505が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、このUIを生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。
リファレンス1701は、図14の画面で選択されている印刷装置203に紐づけられているリファレンス設定の一覧を選択表示している。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せをしてリファレンス設定情報を取得し、それを表示する。設定名1702は、取得したリファレンスDB1250の設定名1252に対応している。設定名1702で、カラーエキスパートによって任意のリファレンス設定が選択されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せてリファレンス設定の詳細情報を取得する。そして、パッチ数1703及びリスト1704により、その取得したリファレンス設定の詳細情報を表示する。ここで表示される項目及び設定名は、リファレンスDB1250に保存されているパッチ数1253〜1256に対応している。パッチ数1703は、パッチ数1253に保存されているパッチ数であり、リスト1704は、リファレンスDB1250の1254〜1256に保存されているパッチの入力信号値情報及び目標値情報に対応している。このリスト1704に表示される項目は、パッチ数1703に表示されるパッチ数と同じ列数作成される。例えば、パッチ001(1254)の情報は、リファレンスDB1250の1254で指定されているリンク先にあるパッチDB12900に詳細情報がある。パッチDB12900で保存されている入力信号値の情報(12903〜12906)及び目標値の情報(12907〜12909)が表示される。ボタン1705〜1708は、それぞれリファレンス設定の編集、削除、新規作成、保存を行うためのボタンである。リファレンスDB1250に対して、前述の図15の色確認設定画面における編集、削除、新規作成、保存を行うためのボタン1505〜1508と同じ動作を行うため、ここでは説明を省略する。
図18は、実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定における判定基準編集画面の一例を示す図である。
この画面は、図15の画面において、色確認設定の判定基準項目の欄の編集ボタン1505が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、本UIを生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。
判定基準1801は、図14の画面で選択されている印刷装置203に紐づけられている判定基準設定の一覧を選択表示している。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せて判定基準設定情報を取得し、それを表示する。設定名1802は、取得した判定基準DB1260の設定名1262に対応している。設定名1262で、カラーエキスパートによって任意の判定基準設定が選択されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せをして判定基準設定の詳細情報を取得し、リスト1803へそれを表示する。ここで表示される項目及び設定名は、判定基準DB1260に保存されている平均1263〜1269の情報に対応している。ボタン1804〜1807は、それぞれ判定基準設定の編集、削除、新規作成、保存を行うためのボタンである。判定基準DB1260に対して、前述の図15の色確認設定画面における編集、削除、新規作成、保存を行うためのボタン1505〜1508と同じ動作を行うため、ここでは説明を省略する。
図19は、実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定におけるジョブプロパティ編集画面の一例を示す図である。
この画面は、図15の画面において、色確認設定のジョブプロパティ項目の欄の編集ボタン1505が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、本UIを生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。ジョブプロパティ1901は、印刷装置のUI2101で選択されている印刷装置203に紐づけられているジョブプロパティ設定の一覧を選択表示している。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せをしてジョブプロパティ設定情報を取得し、それを表示する。設定名リスト1902は、取得したジョブプロパティDB1270の設定名1272に対応している。設定名リスト1902で、カラーエキスパートによって任意のジョブプロパティ設定が選択されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せをしてジョブプロパティ設定の詳細情報を取得し、リスト1903へそれを表示する。このリスト1903で表示される項目及び設定名は、ジョブプロパティDB1270に保存されている入力プロファイル1273〜1275に対応している。ボタン1904〜1908は、それぞれジョブプロパティ設定の編集、削除、新規作成、保存を行うためのボタンである。ジョブプロパティDB1270に対して、前述の図15の色確認設定画面における編集、削除、新規作成、保存を行うためのボタン1505〜1508と同じ動作を行うため、ここでは説明を省略する。
図20は、実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定における色確認実行条件編集画面の一例を示す図である。
この画面は、図14の画面において、色確認実行条件の編集ボタン1408が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、本UIを生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。色確認実行条件2001は、色確認実行条件の一覧を選択表示している。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せをして色確認実行条件情報を取得し、それを表示する。設定名リスト2002は、取得した色確認実行条件DB1220の設定名1222に対応している。設定名リスト2002で、カラーエキスパートによって任意の色確認実行条件が選択されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せて色確認実行条件の詳細情報を取得し、項目2003及び設定名2004へそれを表示する。ここで表示される項目及び設定名は、色確認実行条件DB1220に保存されている設定名1223〜枚数間隔1224に対応している。ボタン2005〜2008は、それぞれ色確認実行条件の編集、削除、新規作成、保存を行うためのボタンである。色確認実行条件DB1220に対して、前述の図15の色確認設定画面における編集、削除、新規作成、保存を行うためのボタンと同じ動作を行うため、ここでは説明を省略する。
図21は、実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの環境設定における色調整設定編集画面の一例を示す図である。
この画面は、図14の画面の色調整設定の編集ボタン1409が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、本UIを生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。色調整設定2101は、色調整設定の一覧2102を選択表示している。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せをして色調整設定情報を取得し、それを表示する。一覧2102は、取得した色調整設定DB1230の設定名1232に対応している。一覧2102で、カラーエキスパートによって任意の色調整設定が選択されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せて色調整設定の詳細情報を取得し、項目2103及び設定名2104へ、それを表示する。ここで表示される項目及び設定名は、色調整設定DB1230に保存されている設定名1232、調整1233に対応している。ボタン2105〜2108は、それぞれ色調整設定の編集、削除、新規作成、保存を行うためのボタンである。色調整設定DB1230に対して前述の図15の色確認設定画面における編集、削除、新規作成、保存を行うためのボタンと同じ動作を行うため、ここでは説明を省略する。
以上、図14〜図21の各画面を通して、カラーエキスパートは、色管理を行う上で必要な環境設定を実行する。尚、ここで説明した環境設定の各UI画面及びそれらで表示される設定項目や形式は一例であり、同じ目的を達成することができれば、環境設定と結果表示が同一画面中に表示するなど、他のUI画面構成でも良い。
拠点管理アプリケーション実行部722より指示され、データ管理部704に保存された色管理に関する環境設定情報は、その後、印刷装置通信部703から印刷装置203に送信される。印刷装置203のプリンタコントローラ500は、データ送受信部804を介して受信した環境設定情報を、データ管理部806に保存する。色管理部805は、環境設定情報に従い、色確認実行条件が成立すると、色確認処理を実行する。色確認処理が実行されると、色管理部805は、測色結果情報をデータ管理部806に保存し、更に拠点管理サーバ102へ送信し、データ管理部704に保存する。データ管理部704は、色管理部805から送信された測色結果情報を、対応するパッチDB12900の12901〜12912へ保存する。
<印刷装置の色確認結果>
次に、指定された環境設定に則り実行される色確認処理の結果を表示するUI画面の一例について図22〜図24を参照して説明する。
図22は、実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの色確認結果画面の一例を示す図である。
この画面は、図13の画面において、色確認結果ボタン1302が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、本UIを生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。2201は、色確認結果を表示する対象の印刷装置203を選択表示している。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せをしてカラーエキスパートが登録している印刷装置203の情報を取得し、それを表示する。色確認プロファイル2202は、選択された印刷装置203に紐づいている色確認プロファイルを選択表示している。印刷装置203が選択されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せをする。そして、選択された印刷装置203と同じ色管理プロファイルDBの情報を取得し、それを色確認プロファイル2202に表示する。色確認プロファイル2202で、カラーエキスパートにより任意の色確認プロファイルが選択されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合せて、対象の色確認結果の詳細情報を取得する。そして、判定結果2203及び実行日時2204へ、取得した詳細情報を表示する。判定結果2203は、実行された色確認作業の判定結果情報を表示する。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704より、対象の色確認プロファイル3110情報を取得する。取得した情報より、パッチ毎に、測色値と目標値の差分を算出し、その結果を判定基準と比較することで、判定結果を決定する。
以下、例を挙げて説明する。あるパッチの情報がパッチDB12900に保存されている。その場合、パッチの測色値は、12910〜12912に保存されており(L*_dev、a*_dev、b*_dev)、目標値は、12007〜12009に保存されている(L*_ref、a*_ref、b*_ref)。そのパッチにおける判定に使用するための差分Delta_Eは、例えば次の式で表現できる。
Delta_E=((L*_ref−L*_dev)+(a*_ref−a*_dev)+(b*_ref−b*_dev)(1/2)
ここでは、測色値及び目標値をCIE_L*a*b*空間とし、一般的な色差(Delta_E)を求める演算を行っているが、差分量の算出はこの演算式に限定されるものではない。算出されたDelta_Eを、判定基準DB1260の設定項目毎に、閾値と比較する。例えば、平均であれば、平均1263に保存されている閾値を用いて、パッチチャートDB1240で指定されている全パッチのDelta_E値の平均値と比較する。同様に、判定基準DB1260に設定されている全ての項目に対して、パッチDB12900の12910〜12912で保存されている実測値と、判定基準DB1260の1263〜1269で保存されている閾値とを比較していき、
(実測値)<=(判定基準項目の閾値)
の関係であれば判定結果をOK、逆の関係であれば判定結果をNGとする。
拠点管理アプリケーション実行部722は、判定結果2203に、データ管理部704に保存されている、過去に実行された全ての、或いは一部の色確認処理の判定結果を表示する。また実行日時2204に、それぞれの色確認処理が実行された実行日時の情報を表示する。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704より、測色結果DB1280情報を取得し、実行日時1282に保存されている実行日時情報を表示する。詳細ボタン2205は、判定結果の更に詳細な情報を知りたい場合に、カラーエキスパートによって押下されると、管理アプリケーション実行部722は、例えば図23の画面を表示する。
図23は、実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの色確認結果画面の一例を示す図である。
この画面は、図22の画面で詳細ボタン2205が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、本UIを生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。2301は、選択された色確認処理の結果に対する詳細な情報を表示している。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704より、必要な情報を収集し表示する。ここでは、印刷装置DB12920、色確認プロファイル3110、判定結果、実行日時1282の情報を表示しているが、これらに限定するものではなく、他の情報を表示しても良い。
判定結果2302、測色値2303は、選択された色確認処理の結果に対する判定基準に基づく詳細な情報を表示している。管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704より、必要な情報を収集し表示する。ここでは、判定基準DB1260に含まれる1263〜1269のそれぞれの判定基準に対して前述の判定処理で演算した情報を表示する。各判定項目に対して判定結果を表示しているので、カラーエキスパートは、印刷装置203がNGと判定された場合に、具体的にどの項目がNGの原因であったかを分析するための情報として利用できる。ボタン2304は、パッチ測色結果詳細ボタンであり、各パッチの詳細な測色結果を知りたい場合に、カラーエキスパートによって押下されると、管理アプリケーション実行部722は、図24に示す画面を表示する。
図24は、拠点管理アプリケーションの色確認結果画面の一例を示す図である。
この画面は、図23の画面において、パッチ測色結果詳細ボタン2304が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、本UIを生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。2401は、選択された色確認処理の結果に対する詳細な情報を表示しており、これは図23の2301と同じ情報のため、説明を省略する。パッチ測色結果2402は、選択された色確認処理の結果に対するパッチ情報に基づく詳細な情報を表示している。管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704より、必要な情報を収集し表示する。ここでは、判定に使用したパッチチャートDBに保存されている各パッチに対して以下の値を表示する。即ち、入力信号値情報(12903〜12906)、測色値(12910〜12912)、目標と定めたリファレンス値(12907〜12909)、そして前記演算式によるdE_L*a*b*の値を表示する。これらの情報より、カラーエキスパートは、印刷装置203の色特性の把握や、判定結果がNGであった場合のより詳細な分析を行うための情報として利用できる。
<印刷装置の登録・削除>
次に、色管理アプリケーションで管理する印刷装置の登録・削除を行うUI画面の一例について、図25を参照して説明する。
図25は、実施形態1に係る拠点管理アプリケーションの印刷装置の登録画面の一例を示す図である。
これは図13の画面において、印刷装置の登録削除ボタン1303が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、本UIを生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。印刷装置リスト2501は、登録されている印刷装置に関する情報を表示している。管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704より、必要な情報を収集し表示する。ここでは、設定名12922、IPアドレス情報12924を表示しているが、これらに限定するものではなく、印刷装置に関する他の情報を表示しても良い。
登録ボタン2503は、カラーエキスパートによって押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、新しい印刷装置DB12920を作成し、印刷装置リスト2501へ表示する。更に、拠点管理アプリケーション実行部722は、その情報を拠点管理サーバ102へ送信しデータ管理部704に保存する。削除ボタン2504は、カラーエキスパートに押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、印刷装置リスト2501で選択されている印刷装置の情報を削除する旨を拠点管理サーバ102へ送信する。これにより、選択されている印刷装置の情報を、データ管理部704から削除すると共に、印刷装置リスト2501から消去する。
以上で説明した各サーバや端末、印刷装置の機能や動きを踏まえた上で、以下では拠点管理サーバ102が制御する処理の例を説明する。本実施形態1では色確認処理を実行する。この色確認処理の結果を分析した結果ならびに調整スキップ設定に応じて行う色調整処理、及び、カラーエキスパートやオペレータ(以下、ユーザ)への通知に関する制御フローを図26、図27のフローチャートを参照して説明する。
図26は、実施形態1に係る拠点管理サーバ102の処理を示すフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU401がHDD404に格納されたプログラムをRAM403に展開し、その展開したプログラムを実行することにより達成される。
先ずS2601でCPU401は、印刷装置203から色確認測色データを受信したか否かを判定し、色確認測色データを受信したと判定した場合はS2602に進む。色確認測色データとは、印刷装置203で印刷されたチャート画像の測色結果を含むデータである。S2602でCPU401は、その受信した色確認測色データを分析してS2603に進む。この分析とは、例えば、パッチDB12900に示されるような各パッチのL,a,bの測色データと目標値のL,a,bデータの差分(ΔE)を、各判定基準に対して予め決められた式によって算出することである。次にS2603に進みCPU401は、色確認測色データの送信元である印刷装置203に設定されている判定基準用の閾値をデータ管理部704から取得して、S2602で算出したデータと比較する。そしてこの比較結果が判定基準内か否かを判定してS2604に進む。ここでの判定では、各判定基準の項目を全て判定するだけでなく、最終的にその印刷装置203の色状態として適切な状態にあるか否かも判定する。その際、各判定基準の判定結果が一つでも判定基準範囲外であると判定した場合は、その印刷装置の色状態としては不適切な状態(NG)であると判定する。S2604でCPU401は、色確認結果として、S2601で受信した読取りデータ、S2602で分析した分析データ、S2603で判定した判定結果を、その日時と印刷装置情報に対応付けてデータ管理部704に保存してS2605に進む。ここで、この色確認結果は、拠点管理端末211からの取得要求があれば、拠点管理端末通信部702を介して拠点管理端末211に送信される。また、拠点管理端末211は、ユーザから色確認結果の表示要求があれば、データ送受信部721を介して、拠点管理サーバ102から色確認結果を取得し、図22〜図24に例示されるような色確認結果を表示する。つまり、ここで保持された色確認結果は、ユーザからの表示要求に応じて表示可能に保存され、拠点管理サーバ102から色確認結果を能動的に通知することはしない。
次にS2605に進みCPU401は、S2603での判定結果がOKかNGか判定し、NGと判定した場合はS2606に進み、判定結果がOKの場合はS2610に進む。S2606でCPU401は、色確認処理の運用情報として、色調整処理をスキップする設定が有効か否かを判定する。前述の通り、この設定に関する情報は、色確認プロファイル3110の色調整スキップ1208で設定されている。CPU401は、この色調整スキップ1208の設定情報を確認し、色調整スキップが有効に設定されている場合はS2610に進み、無効と設定されている場合はS2607に進む。S2607でCPU401は、判定結果がNGであった場合のリカバリ処理として設定されている色調整処理が全て実行済みであるか否かを判定する。リカバリ処理として設定されている色調整処理のうち未実行処理のものがあればS2609に進み、全て実行済みであればS2608に進む。S2608でCPU401は、予め設定されている色調整処理を全て実行したにも関わらず、印刷装置203で印刷される画像の色状態が不適切な状態から改善されないと判定する。図28に示すような、印刷装置203で印刷される画像の色状態が不適切である旨をユーザに通知してS2610に進む。
図28は、実施形態1に係る拠点管理端末211により表示される、印刷装置203で印刷される画像の色状態が不適切である旨を表示する画面の一例を示す図である。
図28では印刷装置203(printer_001)がの色状態が正常ないこと、及び印刷装置203による印刷を停止している旨を表示している。
この画面の情報は、拠点管理端末211の拠点管理アプリケーション実行部722によって生成され、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示される。実施形態1では、この旨をユーザに通知する方法として、ユーザが印刷装置203で印刷される画像の色状態を確認するために用いる拠点管理端末211に対してメッセージを表示しているがこの限りではない。例えば印刷装置203に、このメッセージを送信して、印刷装置203の表示部に警告を表示するよう制御しても良いし、タリー点滅等のランプの表示を制御するよう構成してもよい。またカラーエキスパートが携帯するモバイル端末装置が別途存在する場合は、そちらに警告を通知するよう制御しても良い。一方、未実行処理の色調整処理があればS2609に進みCPU401は、印刷装置通信部703を介して、未実施の色調整処理の内容を、S2603の色確認データの判定結果と共に印刷装置203に送信してS2601に戻る。
S2610でCPU401は、S2603の色確認データの判定結果と共に、追加の色調整が不要であることを印刷装置通信部703を介して印刷装置203に送信して、この処理を終了する。尚、S2606において色調整スキップが有効に設定されている場合は、判定結果がNGであることを示す情報と、追加の色調整が不要であることを送信することになる。
続いて、拠点管理サーバ102と各種データやコマンドの通信を行う印刷装置203のの特徴的な制御フローについて図27を参照して説明する。
図27は、実施形態1に係る印刷装置203による処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU501がHDD504に格納されたプログラムをRAM503に展開し、その展開したプログラムを実行することにより達成される。
まずS2701でCPU501は、色確認実行条件DB1220で例示されるような色確認実行条件に基づいて、色確認処理を実行する条件が成立したか否かを判定し、色確認実行条件が成立したと判定された場合はS2702に進む。S2702でCPU501は、色確認設定DB1210のパッチチャート1213、用紙1216、ジョブプロパティ1217を参照して色確認処理を実行するのに必要な設定を、プリンタコントローラ500のデータ管理部806から取得してS2703に進む。S2703でCPU501は、S2702で取得した設定に基づいて、その設定に応じた用紙にパッチデータを配置し、プリント部509でチャート画像の印刷させてS2704に進む。S2704でCPU501は、チャート画像を印刷した用紙を、プリンタ508に内蔵されるカラーセンサ510で読み取る。そして、このカラーセンサ510により読取られた読み取りデータを各チャート画像上のパッチに対応付けて保持してS2705に進む。S2705でCPU501は、S2704にて保持した読み取りデータを、データ送受信部804を介して拠点管理サーバ102に送信しS2706に進む。
S2706でCPU501は、データ送受信部804を介して、拠点管理サーバ102から、色確認時の読み取りデータの判定結果を受信したか否かを判定し、判定結果を受信したと判定した場合にはS2707に進む。S2707でCPU501は、S2706で受信した判定結果がOK(色状態が適切)であった場合には処理を終了し、NG(色状態が不適切)であった場合はS2708に進む。S2708でCPU501は、データ送受信部804を介して、拠点管理サーバ102から色調整実行指示を受信したか否かを判定する。色調整実行指示を受信したと判定した場合はS2709に進み、色調整不要の通知を受信したと判定した場合には処理を終了する。ここで、前述のS2606において色調整スキップが有効であった場合は、S2707において判定結果がNGとなった場合でも、S2708で色調整処理が不要という指示を受けるため、そのまま処理を終了する。S2709でCPU501は、S2708で受信した色調整指示に応じた色調整処理を、色管理部805で実行するよう制御し、色調整処理が完了したら、適切な色状態になったか否かを確認するために、S2702に戻って、再度、色確認処理を開始する。
実施形態1では、印刷装置203が色確認処理の実行条件成立時に色確認処理を実行する場合を記載したが、この限りではない。例えば、印刷装置203の操作部512から色確認処理の実行要求をユーザから受け付け可能にし、S2702以降の制御フローを実行するよう構成しても良い。また或いは拠点管理端末211を介して色確認処理の実行要求をユーザから受け付け可能なように構成しても良い。また拠点管理サーバ102が、色確認実行条件が成立したか否かと、色調整スキップ設定をチェックして、拠点管理サーバ102が色確認処理の実行指示を通知するよう構成しても良い。
また実施形態1では、色確認の読み取りデータの分析と色確認状態の判定は拠点管理サーバ102が実行するようにしたが、この限りでない。例えば、予め判定基準を印刷装置203のデータ管理部806に保持しておき、印刷装置203で色確認処理が実行された際に、印刷装置203がで判定基準内か否かを判定するよう構成しても良い。
更に実施形態1では、色確認後の判定結果、印刷装置203で印刷される画像の色状態が適切でないと判定した場合に、印刷装置203で印刷される画像の色状態を改善するために行う色調整処理の実行を拠点管理サーバ102から指示するようにした。しかし、本発明は、この限りでない。例えば、予め色調整処理と実行順序を、印刷装置203のデータ管理部806に保持しておき、印刷装置203が、印刷する画像の色状態が不適切であると判定した場合に、印刷装置203が、自動的に色調整処理を実行するようにしても良い。このとき印刷装置203は、色調整処理を実行したことも拠点管理サーバ102に通知する。
以上説明したように実施形態1によれば、印刷装置で実行された色確認処理の結果に応じて、印刷装置で印刷される画像が適切な色になるよう自動的に制御を行うことが可能となる。これにより、オペレータ、もしくはカラーエキスパートの作業効率を高めることができる。
更に、色確認処理の判定がNGであった場合に、所定のリカバリ処理(画像調整処理)を実施するか否かを切替えることを設定できる。これにより、適切な色管理が必要な制御と色管理が不要だが色確認処理のみ実施したい制御を両立させ、不要なダウンタイムの発生を防ぐことが可能となる。
<実施形態2>
上述の実施形態1では、色確認処理の判定がNGであった場合に色調整処理を行う制御と、その判定がNGで合った場合であっても色調整処理を行わない制御を両立させる例で説明した。これにより、例えば、色確認処理の後、実際に出力される用紙を使って行う色確認処理の判定結果がNGの場合は、続けて色調整処理を実施するように色調整スキップ設定を無効にする。一方、カラーエキスパートが管理する印刷装置全体の共通条件下での色確認を目的として運用している色確認処理の判定結果がNGの場合は、色調整スキップ設定を有効にする、といった柔軟な制御を可能とする。
しかし、このような色調整スキップを自由に設定できるようにすると、全ての処理において色調整スキップ設定を有効にして運用している色管理制御の全てにおいて、色確認処理で判定NGと判定された場合でも、全く色調整を行わないように設定できる。これは、印刷装置の色管理として目指す色状態を提供するための運用となっておらず、適切な色管理が行えていない状態となってしまう。
そこで実施形態2では、運用設定が有効となっている色確認プロファイルの内、全ての色確認プロファイルにおいて色調整スキップ設定が有効となっている場合には、ユーザに対して警告を行う例で説明する。尚、実施形態2に係る色管理システムのハードウェア構成、及び各サーバや装置のハードウェア構成等は前述の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図29は、本発明の実施形態2に係る拠点管理サーバ102の処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU401がHDD404に格納されたプログラムをRAM403に展開し、その展開したプログラムを実行することにより達成される。
まずS2901でCPU401は、色確認プロファイル3110が更新されたか否かを判定し、更新されたと判定された場合はS2902へ進む。S2902でCPU401は、一つ目の色確認プロファイルを選択してS2903に進む。S2903でCPU401は、その選択された色確認プロファイルの色確認設定が有効か否かを判定する。具体的には、有効1203の設定情報を参照し、有効であった場合にはS2904へ、そうでない場合にはS2905へ進む。S2904でCPU401は、色調整スキップ1208の設定が有効か否かを判定する。色調整スキップが有効であった場合はS2905へ、そうでない場合には、この処理を終了する。色調整スキップが無効の場合は、色確認が有効で、かつ色調整スキップが無効である色確認プロファイルが一つ以上存在することで、ユーザが所望する色管理運用が適切に設定されていると判定する。そして、他の色確認プロファイルの設定内容を確認せずに、この処理を終了する。
S2903で色確認設定が有効でない場合、或いはS2904で色調整スキップが有効であると判定した場合はS2905でCPU401は、この色確認プロファイルは色管理運用の対象ではないと判定し、全ての色確認プロファイルを選択したかを判定する。ここで全ての色確認プロファイルを選択していないと判定した場合はS2906に進みCPU401は、次の色確認プロファイルを選択してS2903へ戻る。そしてS2905でCPU401は、全ての色確認プロファイルを選択し終わったと判定した場合はS2907に進み、後述する警告メッセージをユーザに通知して、この処理を終了する。
以上説明した処理を実行することで、CPU401は、全ての色確認プロファイルの中で、色確認が有効かつ色調整スキップが無効である色確認プロファイルが一つも存在しなかった場合にのみ、警告メッセージを通知することを実現する。
図30は、図29のS2907でユーザへ通知する警告メッセージの一例を示す図である。
この画面は、拠点管理アプリケーション実行部722において生成・制御され、UI制御部B23を介して不図示の表示部へ表示される。この画面では、色確認設定が有効な運用中の色確認プロファイルの中で、NGと判定された場合に色調整処理を行うように設定されているものが一つもない旨を、ユーザに警告するメッセージを表示している。即ち、全ての有効な色管理プロファイルにおいて色調整スキップが有効になっているため、NGと判定された場合に色調整処理が実行されないことを警告している。
拠点管理端末211の拠点管理アプリケーション実行部722は、この警告メッセージをユーザに提示することで、色管理運用が不適切であることに気づかせることができる。更に、この画面において、拠点管理アプリケーション実行部722は、色確認プロファイル設定を行うための、例えば、図14の環境設定画面に表示を移動させるようなボタン3001を有していても良い。更に、ユーザにこの設定のまま登録させるかを選択させるためのボタン3002を有していても良い。
以上説明したように実施形態2によれば、運用設定が有効となっている色確認プロファイルの内、全ての色確認プロファイルで色調整スキップ設定が有効となっている場合は、ユーザに対して警告を通知することができる。これにより、ユーザが認識していない状態で、色判定結果がNGと判定された場合であっても、色調整を実施しない運用に設定されるのを防止できる。
<実施形態3>
上述の実施形態1では、色調整スキップ設定を設けることで、不要なダウンタイムの発生を防ぐ例を説明した。これによれば、色調整スキップが設定されている限り、色確認の判定結果がNGであっても、色調整処理が実行されないことになる。このような状態が長く続いてしまうと、印刷装置の正常な色状態の把握が困難になることが予想される。例えば、カラーエキスパートが複数の印刷装置に対して共通の色確認プロファイルを用いて色管理している場合に、ある印刷装置においては色調整スキップを無効に、別の印刷装置においては色調整スキップを有効に設定されることが考えられる。これは、それぞれの印刷装置で通常出力される印刷ジョブの種類が異なるためである。しかし、このような状態が発生すると、印刷装置同士の色状態を同条件で比較することの有効性が低下する恐れがある。
そこで実施形態3では、色調整スキップを設定できることに加えて、特定の条件設定を設ける。即ち、色調整スキップ設定が有効で、かつ色確認の判定結果がNGであった場合、その特定の条件を満たした場合は、色調整をスキップせず、設定されている色調整処理を実行する例を説明する。尚、実施形態3に係る色管理システムのハードウェア構成、及び各サーバや装置のハードウェア構成等は前述の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
図31は、本発明の実施形態3に係る色管理システムが有するデータベースの一部を説明する図である。このデータベースは、図12A〜Cで示した実施形態1のDBより、設定を拡張したDBである。このデータベースは、拠点管理サーバ102のデータ管理部704に保存され、必要に応じて、各制御部が集中管理サーバ101、拠点管理端末211、及び印刷装置203と情報の送受信およびデータ更新などを行う。
色確認プロファイル3100は、色管理作業を運用するにあたり設定しておくべき情報を集めた色確認プロファイルDBである。3101〜3108は、実施形態1の1201〜1208と共通のため、その説明を省略する。色調整強制実行条件3109は、実施形態3の特徴である色調整強制実行条件の情報DB3110へのリンク情報である。色調整強制実行条件DB3110は、色調整強制実行条件の設定情報DBであり、色調整スキップ設定されていた場合に、強制的に色調整処理を実行させるための条件を保存する。色調整強制実行条件DB3110は、保存された情報を識別するための色調整強制実行条件設定ID3111、及び以下の情報を有する。連続NG回数3112は、色確認処理の判定結果が連続でNGとなった回数の情報である。曜日時間3113は、強制的に色調整処理を実行させる曜日時間の情報である。枚数間隔3114は、強制的に色調整処理を実行させる枚数間隔での情報である。
図32は、実施形態3に係る拠点管理サーバ102による処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU401がHDD404に格納されたプログラムをRAM403に展開し、その展開したプログラムを実行することにより達成される。また図32において、実施形態1に係る図26で説明した処理と共通する処理は同じ参照符号で示して、その説明を省略し、ここでは差分についてのみ説明する。
S2605において判定結果がNGと判定され、S2606で色調整処理をスキップする設定が有効に設定されていると判定するとS3201に進む。S3201でCPU401は、色調整強制実行条件を満たすか否かを判定する。ここでCPU401は、色調整強制実行条件DB3110で設定されている実行条件を読み込み、どれか一つでも条件が成立しているかどうか判定する。ここでどれか一つでも条件が成立している場合は、条件成立とみなしてS2607へ進むが、そうでない場合にはS2610へ進む。条件成立とは例えば、連続NG回数3112で設定されている回数に達した場合、或いは、曜日時間3113で設定されている曜日時間を過ぎて色調整が実施された場合、又は枚数間隔3114で設定されている枚数間隔を超えて色調整が実施された場合を指す。但し、この実行条件はここで挙げた項目の全て、あるいは一部に限らない。例えば、色確認プロファイルを新規作成して1回目には強制実行する、といった別の条件を設定しても良い。
図33は、実施形態3に係る拠点管理アプリケーションの色調整強制実行条件の設定を行う画面の一例を示す図である。
この画面は、拠点管理アプリケーション実行部722において生成・制御される。図14の画面において、色調整スキップ設定項目1412の編集ボタン(不図示)が押下されると、拠点管理アプリケーション実行部722は、この画面を生成し、UI制御部723を介して不図示の表示部へ表示する。色調整設定3301は、色調整スキップ設定を行う色確認プロファイルを表示している。ラジオボタン3302は、色調整スキップ設定の有効/無効を切替えるボタンである。実施形態1で説明した1412と同様の設定がここで行える。ラジオボタン3302が押下されると、有効から無効、無効から有効へと設定が変更され、現在の設定が分かる状態で表示される。
項目3303、及び設定名3304は、色調整強制実行設定の情報を一覧で表示している。拠点管理アプリケーション実行部722は、データ管理部704に問合わせをして情報を取得し、それを表示する。さらに、ユーザによって各項目の列が押下されることで、設定内容が変更される。拠点管理アプリケーション実行部722は、保存ボタン3305が押下されると、この画面で設定された情報を色調整強制実行条件DB3110へ保存する。
以上説明したように実施形態3によれば、色調整スキップの設定に加えて、特定の条件設定を設ける。そして、その条件を満たした場合には、色確認の判定結果がNGであった場合に、例え色調整スキップが設定されていても、色調整をスキップせずに、設定されている色調整処理を実行する。これにより、複数の印刷装置の色状態を、同じ条件で比較することの有効性を維持できる。
(その他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101…集中管理サーバ、102,103…拠点管理サーバ、203,205…印刷装置、510…カラーセンサ、722…拠点管理アプリケーション実行部

Claims (9)

  1. 少なくとも一つの印刷装置を有する印刷拠点の印刷装置を管理する情報処理装置であって、
    集中管理サーバから、前記少なくとも一つの印刷装置の色管理作業で使用する色確認プロファイルを受信する受信手段と、
    前記色確認プロファイルに、当該色確認プロファイルで設定された前記色管理作業を、前記対象の印刷装置における前記色管理作業の結果が、色品質基準を満たさないことを示す場合に、再度、実行させるか否かを示す設定情報が有効かどうか判定する判定手段と、
    前記受信手段により受信した前記色確認プロファイルを、前記印刷拠点に含まれる対象の印刷装置に送信して前記色管理作業を実行させるとともに、前記判定手段が前記設定情報が有効と判定すると、前記色管理作業の結果が前記色品質基準を満たさないことを示す場合であっても、前記対象の印刷装置に対して前記色管理作業を指示しないように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記設定情報を有効、或いは無効に設定する設定手段を、更に有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記色管理作業の結果が前記色品質基準を満たさないことを示す場合に、前記対象の印刷装置に対して強制的に前記色管理作業を実行させる強制実行条件を設定する強制実行設定手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記強制実行設定手段による前記強制実行条件に従って、前記設定情報が有効に設定されているか否かに拘らず、前記色管理作業の結果が前記色品質基準を満たさないことを示す場合は、前記対象の印刷装置に対して前記色管理作業を指示するように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記強制実行条件は、連続して前記色品質基準を満たさない状態が発生した回数、前記色品質基準を満たさない状態が発生した曜日時間、前記色品質基準を満たさない状態が発生した、印刷された用紙の枚数間隔の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記受信手段により受信した色確認プロファイルが複数ある場合、前記複数の色確認プロファイルの前記設定情報が全て有効に設定されている場合に警告を行う警告手段を、更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記色確認プロファイルは、前記対象の印刷装置を使用して、画像の色を確認するためのチャートを印刷させるためのチャートデータ、及び前記チャートの測色結果に基づく前記色品質基準を満たすか否かを判定するための判定基準を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 少なくとも集中管理サーバと、それぞれが少なくとも一つの印刷装置を含む複数の印刷拠点のそれぞれを管理する管理サーバとを有し、各印刷拠点での印刷装置で印刷される画像の色を管理する色管理システムであって、
    前記集中管理サーバは、前記管理サーバに、当該管理サーバが管理している印刷拠点の印刷装置の色管理作業で使用する色確認プロファイルを送信し、
    前記管理サーバは、
    集中管理サーバから、前記少なくとも一つの印刷装置の色管理作業で使用する色確認プロファイルを受信する受信手段と、
    前記色確認プロファイルに、当該色確認プロファイルで設定された前記色管理作業を、前記対象の印刷装置における前記色管理作業の結果が、色品質基準を満たさないことを示す場合に、再度、実行させるか否かを示す設定情報が有効かどうか判定する判定手段と、
    前記受信手段により受信した前記色確認プロファイルを、前記印刷拠点に含まれる対象の印刷装置に送信して前記色管理作業を実行させるとともに、前記判定手段が前記設定情報が有効と判定すると、前記色管理作業の結果が前記色品質基準を満たさないことを示す場合であっても、前記対象の印刷装置に対して前記色管理作業を指示しないように制御する制御手段と、
    を有し、
    前記印刷装置は、
    前記色管理作業として、前記色確認プロファイルに従ってチャートを印刷し、当該チャートを測色した値を前記色確認の結果として前記管理サーバに送信することを特徴とする色管理システム。
  8. 少なくとも一つの印刷装置を有する印刷拠点の印刷装置を管理する情報処理装置を制御する制御方法であって、
    集中管理サーバから、前記少なくとも一つの印刷装置の色管理作業で使用する色確認プロファイルを受信する受信工程と、
    前記色確認プロファイルに、当該色確認プロファイルで設定された前記色管理作業を、前記対象の印刷装置における前記色管理作業の結果が、色品質基準を満たさないことを示す場合に、再度、実行させるか否かを示す設定情報が有効かどうか判定する判定工程と、
    前記受信工程で受信した前記色確認プロファイルを、前記印刷拠点に含まれる対象の印刷装置に送信して前記色管理作業を実行させるとともに、前記判定工程が前記設定情報が有効と判定すると、前記色管理作業の結果が前記色品質基準を満たさないことを示す場合であっても、前記対象の印刷装置に対して前記色管理作業を指示しないように制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  9. コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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