JP2019139286A - 運送関連データ利用管理システムおよび運送関連データ利用管理方法 - Google Patents

運送関連データ利用管理システムおよび運送関連データ利用管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019139286A
JP2019139286A JP2018018975A JP2018018975A JP2019139286A JP 2019139286 A JP2019139286 A JP 2019139286A JP 2018018975 A JP2018018975 A JP 2018018975A JP 2018018975 A JP2018018975 A JP 2018018975A JP 2019139286 A JP2019139286 A JP 2019139286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transportation
data
related data
information
customer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018018975A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7092512B2 (ja
Inventor
幸伸 平田
Yukinobu Hirata
幸伸 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2018018975A priority Critical patent/JP7092512B2/ja
Publication of JP2019139286A publication Critical patent/JP2019139286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7092512B2 publication Critical patent/JP7092512B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】運送関連データを幅広く効率的に収集するとともに、当該運送関連データの提供および利用に関する利害関係者間の利益調整を適宜に管理する。【解決手段】運送関連データ利用管理システム100において、運送サービスの提供環境、使用車両における各種観測機器の有無、および、顧客の情報提供意思、の少なくともいずれかの事象のデータ提供者に対する対価規定の情報を格納する記憶装置101と、ドライバーと顧客との間の仲介処理で成立した契約内容の情報を対価規定の情報に照合し、当該運送サービスに関してドライバーおよび顧客の少なくともいずれかであるデータ提供者によりデータ提供予定ないしデータ提供済みの事象のうち対価対象であるものを特定し、この対価対象の事象に関するデータ提供者への対価額を対価規定に基づき算定し、この情報をデータ提供者の端末に送信する演算装置104を含む構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、運送関連データ利用管理システムおよび運送関連データ利用管理方法に関するものであり、具体的には、運送関連データを幅広く効率的に収集するとともに、当該運送関連データの提供および利用に関する利害関係者間の利益調整を適宜に管理する技術に関する。
近年の、いわゆるインバウンド需要増や電子商取引の急拡大に伴い、旅客輸送サービスや宅配サービスなど、自動車を用いた各種運送サービスの利用者、利用頻度も増える傾向にある。一方、そうした傾向に伴う業務過多の状況は、タクシーや貨物自動車のドライバーにおける過重労働に結びつきやすいとされ、問題となっている。
このような問題に対応する従来技術としては、例えば、車両運転業務従事者の所定の心身状態に伴う生理信号を計測するための生理信号計測装置と、該生理信号計測装置から出力される生理信号計測情報に対して所定の演算処理を行い、前記心身状態を評価するための指標に変換する心身状態指標化装置と、該心身状態指標化装置から出力される心身状態評価指標情報に対して所定の処理を行う管理装置と、を備えたことを特徴とする車両運転業務従事者の心身情報監視システム(特許文献1参照)などが提案されている。
また、運転特性を判定するためのデータを生成する運転記録装置であって、車両の運転者が前記運転記録装置の正当な使用者として登録されているか否かを確認するための認証部と、前記車両における前記運転記録装置の着脱状態を検出するための着脱検出部と、前記車両が公道を走行していることを検出するための走行検出部と、前記運転者が前記正当な使用者であり前記運転記録装置が前記車両に装着されている場合において前記車両が公道を走行したときに、前記車両の走行によって得られるデータを前記運転者による走行を証明するデータとして出力するための出力部とを備える、運転記録装置(特許文献2参照)なども提案されている。
特開平11−34688号公報 特開2017−49683号公報
ところがドライバーやその顧客等は、運送サービスの提供や享受に際しモニタリングされ、そのデータ(以後、運送関連データ)を管理されることに心理的な抵抗感がある。また、そうしたモニタリングのための機器類を自身の身体や自動車に装着することに関して、手間や煩雑さを厭う感覚もある。
したがって、所属組織からの強制力がドライバーらに働くケースを除き、分析等に必要な種類、量の運送関連データを種々の条件下で効率良く収集することが難しくなりやすい。そこで、運送関連データの取得やその利用に関して、当該運送関連データの提供元となった各ドライバーやその顧客に相応の納得感を得てもらう必要がある。ところが、上述の点に関して配慮した上で、ドライバーやその顧客の運送関連データを収集・蓄積し、これを適宜に提供する技術は存在していない。
そこで本発明の目的は、運送関連データを幅広く効率的に収集するとともに、当該運送関連データの提供および利用に関する利害関係者間の利益調整を適宜に管理する技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の運送関連データ利用管理システムは、運送サービスの提供環境、使用車両における各種観測機器の有無、および、顧客の情報提供意思、の少なくともいずれかの事象のデータ提供者に対する対価規定の情報を格納する記憶装置と、前記運送サービスを提供するドライバーと当該運送サービスの顧客との間の所定の仲介処理を実行し、当該仲介処理で成立した契約内容ないし契約履行に伴い生じる所定の情報を、前記対価規定の情報に照合して、当該運送サービスに関して、前記ドライバーおよび前記顧客の少なくともいずれかであるデータ提供者によりデータ提供予定ないしデータ提供済みの事象のうち対価対象であるものを特定する処理と、前記対価対象の事象に関する前記データ提供者への対価額を前記対価規定に基づき算定し、前記対価額の情報を前記データ提供者の端末に送信する処理と、を実行する演算装置と、を備えることを特徴とする。
また、本実施形態の運送関連データ利用管理方法は、運送サービスの提供環境、使用車両における各種観測機器の有無、および、顧客の情報提供意思、の少なくともいずれかの事象のデータ提供者に対する対価規定の情報を格納する記憶装置を備えた情報処理システムが、前記運送サービスを提供するドライバーと当該運送サービスの顧客との間の所定の仲介処理を実行し、当該仲介処理で成立した契約内容ないし契約履行に伴い生じる所定の情報を、前記対価規定の情報に照合して、当該運送サービスに関して、前記ドライバーおよび前記顧客の少なくともいずれかであるデータ提供者によりデータ提供予定ないしデータ提供済みの事象のうち対価対象であるものを特定する処理と、前記対価対象の事象に関する前記データ提供者への対価額を前記対価規定に基づき算定し、前記対価額の情報を前記データ提供者の端末に送信する処理と、を実行することを特徴とする。
本発明によれば、運送関連データを幅広く効率的に収集するとともに、当該運送関連データの提供および利用に関する利害関係者間の利益調整を適宜に管理できる。
本実施形態の運送関連データ利用管理システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態における運送関連データ利用管理システムのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態のドライバー情報テーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態のユーザ情報テーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態の契約履歴テーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態の運送関連データテーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態の対価規定テーブルのデータ構成例を示す図である。 本実施形態の運送関連データ利用管理方法のフロー例1を示す図である。 本実施形態における対価対象と還元率の特定例を示す図である。 本実施形態における還元率算出例を示す図である。 本実施形態の運送関連データ利用管理方法のフロー例2を示す図である。
−−−ネットワーク構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の
運送関連データ利用管理システム100を含むネットワーク構成図である。図1に示す運送関連データ利用管理システム100は、運送関連データを幅広く効率的に収集するとともに、当該運送関連データの提供および利用に関する利害関係者間の利益調整を適宜に管理するコンピュータシステムである。
ここで前提として想定する状況例として、所定目的地までの移動にタクシーを利用したい顧客と、当該顧客の現在位置から所定範囲内にいるタクシーとをマッチングさせるマッチングサービスが存在する状況を想定する。
このマッチングサービスは、本実施形態の運送関連データ利用管理システム100、または、それと協働する所定システムが、ネットワーク10上で提供するサービスである。なお、こうしたマッチングサービスの基本的な構成や機能に関しては既存のものと同様のものを想定できる。なお、運送関連データ利用管理システム100は、マッチングサービスに関して顧客の会員登録処理を実行し、その情報をユーザ情報テーブル126に格納している。
運送関連データ利用管理システム100は、こうしたマッチングサービスで契約が成立した顧客とタクシードライバーのそれぞれについて、運送関連データとして、当該タクシーによる運送サービスの提供環境(例:場所、時間帯、天候、乗車時間など)、使用車両における各種観測データ(例:移動経路、車外状況、路面やブレーキングの状況、乗車した顧客の表情など)、および、顧客の情報提供意思、といった各種事象のデータを適宜取得する。
運送関連データ利用管理システム100は、上述のように得られた運送関連データを、当該ドライバーの置かれた労働環境や労働実態の分析、或いは、顧客の満足度調査などを行う他システムに提供することとなる(勿論、自身で分析等を行うとしてもよい)。
そのため、運送関連データ利用管理システム100としては、そうした運送関連データが、様々な条件下での運送サービスの提供に伴って、多くのドライバーや顧客に関して取得できると、分析等の精度が良好なものとなり好適である。よって、本実施形態の運送関連データ利用管理システム100は、運送関連データの提供者に対して相応の対価を提示し、運送関連データの提供が促進されるよう図っている。その際、必要な事象に関する運送関連データを効率的に収集するための仕組みも実現している。いずれにしても、それらに対応した具体的な構成や処理内容については後述する。
上述の状況を想定した場合、本実施形態におけるネットワーク10には、運送関連データ利用管理システム100、上述のドライバーが使用するドライバー端末300、上述の顧客が使用する顧客端末400、および、決済システム500が接続され、それらは適宜に通信可能である。
なお、上述の構成のうち、ドライバー端末300および顧客端末400は、いずれも情報処理端末として一般的なものであり、PC、スマートフォン、タブレット端末、など適宜に採用できる。
また、決済システム500は、上述の顧客がタクシードライバーに対してサービス利用料、すなわちタクシー運賃を支払う場合、その金額と、当該顧客の決済手段(例:クレジットカード)の情報とに基づき、所定の決済処理を実行するシステムである。また、この決済システム500は、決済情報を必要に応じて運送関連データ利用管理システム100に提供する。こうした決済システム500としては、マッチングサービスと連携したクレジットカード会社のセンターシステムを一例として想定できる。
また、上述のドライバーがタクシーに使用する車両200には、GPSユニット250、カメラユニット251、タイヤセンサー252、および、ブレーキセンサー253、が装備されている。
GPSユニット250は、GPS衛星からの受信電波に基づき、当該車両200の位置情報を演算する装置である。GPSユニット250で演算された位置情報は、時系列で管理することで、当該車両200の経路情報となりうる。
また、カメラユニット251は、車外および車内にそれぞれ設置された撮像装置である。このカメラユニット251のうち、車外のものは、走行中の道路を撮影し、その混雑状況や降雨や積雪などの気象状況を示しうる画像を取得する。また、車内のものに関しては、後部座席など乗車中の顧客が着座する領域を撮影し、その表情や動作に関する画像を取得する。
また、タイヤセンサー252は、車両200のタイヤないしそのホイールに設置されたセンサーであって、例えば、タイヤにおける衝撃力や振動幅を観測する。こうした観測値が大きい、あるいは急激な変動を示す場合、走行路面に相応の損傷や変形があることを示唆する。
また、ブレーキセンサー253は、車両200のブレーキ機構ないしその制御ユニットに設置されたセンサーであって、例えば、ブレーキングの頻度や強度を観測する。こうした観測値が大きい、あるいは急激な変動を示す場合、当該車両200のドライバーは、急なブレーキング動作を行う傾向があることを示唆する。
なお、車両200のドライバーは、ウェアラブルグラス254を装着する。ウェアラブルグラス254は、通信機能を備える場合、当該ドライバーのドライバー端末300ともなりうる。ウェアラブルグラス254は、当該ドライバーの生体情報をセンシングするデバイスであり、例えば、視線の動きや、頭部の挙動、といった事象について対応するセンサを備え、観測データを取得する。
なお、上述の車両200に備わる、GPSユニット250、カメラユニット251、タイヤセンサー252、ブレーキセンサー253、および、ウェアラブルグラス254、といった各種観測機器による観測データは、近距離無線通信等の適宜な通信手段を介し、ドライバー端末300に一定時間ごと又は随時配信される。一方、ドライバー端末300は、観測機器らから得た観測データを、運送関連データとしてネットワーク10を経由し、運送関連データ利用管理システム100に送信する。
勿論、観測機器が、それぞれ自身で通信機能を備えて、運送関連データ利用管理システム100と通信可能であるならば、そうしたドライバー端末300による通信の仲介は不要である。
運送関連データ利用管理システム100で管理される運送関連データは、適宜に匿名化されている。また、こうして匿名化された運送関連データは、必要に応じて分析処理等を経た上で、ドライバーの労働環境改善等を目指す組織(例:国や地方自治体、或いは運送サービス提供会社)の端末に配信される。こうした組織では、労働条件の改善に向けた法整備や法運用の見直しなどにこの運送関連データやその分析結果等を活用することになる。
また、本実施形態における上述の組織は、運送関連データ利用管理システム100の運
営組織等との間で、運送関連データの利用契約を締結し、その利用料を支払う存在である。一方、本実施形態における上述のタクシーの顧客およびドライバーらは、運送関連データ利用管理システム100の運営組織等と運送関連データの信託契約を締結し、その運送関連データの委託者として、信託財産委託の利益すなわち、上述の利用料を原資とした対価を享受する、といったビジネスモデルが成立する。
−−−ハードウェア構成−−−
また、運送関連データ利用管理システム100のハードウェア構成は以下の如くとなる。図2は、本実施形態における運送関連データ利用管理システム100のハードウェア構成例を示す図である。
運送関連データ利用管理システム100は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置101、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ103、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置104、ネットワーク10と接続し他装置との通信処理を担う通信装置105、を備える。
なお、記憶装置101内には、本実施形態の運送関連データ利用管理システム100として必要な機能を実装する為のプログラム102に加えて、ドライバー情報テーブル125、ユーザ情報テーブル126、契約履歴テーブル127、運送関連データテーブル128、および、対価規定テーブル129、が少なくとも記憶されている。これらテーブルの詳細については後述する。
−−−データ構造例−−−
続いて、本実施形態の運送関連データ利用管理システム100が用いるテーブル類について説明する。図3に、本実施形態におけるドライバー情報テーブル125の一例を示す。
本実施形態のドライバー情報テーブル125は、上述のドライバーそれぞれの情報を格納したテーブルである。
そのデータ構造は、ドライバーを一意に特定するドライバーIDをキーとして、性別、年齢、血液型、勤続年数、乗車する車両200のナンバー、車両200に装備された観測機器(ドライバーが装着するウェアラブルグラス254のIDも含みうる)のIDおよび種類、車両200の現在位置(GPSユニット250を介して得ている情報)、および、連絡先、といったデータから成るレコードの集合体である。
また図4に、本実施形態におけるユーザ情報テーブル126の一例を示す。本実施形態のユーザ情報テーブル126は、上述のマッチングサービスで契約成立となった顧客それぞれの情報を格納したテーブルである。
そのデータ構造は、顧客を一意に特定する顧客IDをキーとして、氏名、性別、年齢、血液型、職業種別、および、居住エリア、といったデータから成るレコードの集合体である。
また図5に、本実施形態における契約履歴テーブル127の一例を示す。本実施形態の契約履歴テーブル127は、上述のマッチングサービスで契約成立となった顧客それぞれの情報を格納したテーブルである。
そのデータ構造は、契約成立となった顧客の顧客IDおよびドライバーのドライバーI
Dをキーとして、成立日時、乗車地(契約成立時の顧客の現在位置)、降車地(顧客指定の目的地)、タクシー運賃、および、運送関連データの提供可否(顧客が意思表明したもの)、といったデータから成るレコードの集合体である。
また図6は、本実施形態の運送関連データテーブル128のデータ構成例を示す図である。本実施形態の運送関連データテーブル128は、ドライバーの装着したウェアラブルグラス254やその車両200に備わる観測機器らによる観測データ、および、顧客端末400から得た情報提供意思に関する情報、を含んだ運送関連データを蓄積したテーブルである。
そのデータ構造は、上述のドライバーIDをキーとして、運送関連データの種類、観測日時、運送関連データ、観測機器のID、および、乗車した顧客の顧客IDといったデータから成るレコードの集合体である。
また図7は、本実施形態の対価規定テーブル129のデータ構成例を示す図である。本実施形態の対価規定テーブル129は、運送サービスの提供環境、使用車両における各種観測機器の有無、および、顧客の情報提供意思、の少なくともいずれかの事象のデータ提供者に対する対価規定の情報を格納したテーブルである。
そのデータ構造は、事象の情報をキーとして、当該事象に対応した運送関連データの種類、データ提供者の種類、および、当該運送関連データの提供対価を示す還元率、といったデータから成るレコードの集合体である。
この還元率は、運送サービスすなわちタクシーサービスに対して乗客たる顧客が支払う利用料に対する割合を示す値で、データ提供者(ドライバー、顧客)に還元される率を示している。ただし、データ提供者に還元される対価は、上述の利用料を原資としたものではない。原資は、運送関連データの利用者である国などの組織が支払うデータ利用料である。事象による還元率の高低は、ドライバーの労働環境や労働実態との関係性が深いと想定されている事象ほど高い値が設定される。
−−−フロー例−−−
以下、本実施形態における運送関連データ利用管理方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する運送関連データ利用管理方法に対応する各種動作は、運送関連データ利用管理システム100がメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図8は、本実施形態における運送関連データ利用管理方法のフロー例を示す図である。なお、本フローの開始に際しては、上述の顧客はマッチングサービスのユーザとして、運送関連データ利用管理システム100のユーザ情報テーブル126に登録済みであるものとする。同様に、マッチングサービスを利用して顧客を獲得したいタクシーのドライバーも、運送関連データ利用管理システム100のドライバー情報テーブル125に登録済みである。また、このドライバーらは、自身に関する運送関連データの提供に同意している。
他方、運送関連データ利用管理システム100の運営組織等は、運送関連データを利用したい国や地方自治体などとの間で、運送関連データないしその分析結果等の提供サービスに関して利用契約を締結済みであるものとする。
こうした利害関係者の間で、それぞれ所定の契約が締結された状況下において、上述の
運営組織等は、運送関連データの提供者たるドライバーに対し、ウェアラブルグラス254を提供し、その装着を依頼する。また、当該ドライバーがタクシーとして使用する車両200に関しても、GPSユニット250、カメラユニット251、タイヤセンサー252、および、ブレーキセンサー253といった、既に述べた観測機器が、運営組織等からの提供され、装着されることとなる。
こうした、ウェアラブルグラス254や観測機器の提供にあわせて、当該ウェアラブルグラス254や観測機器の各IDは、当該ドライバーと紐付けされてドライバー情報テーブル125に登録されるものとする。
ここで上述の顧客が、顧客端末400を操作し、マッチングサービスの提供サイトにおいて所定の目的地を指定して、乗車可能なタクシーの探索手続を行ったとする。
この探索手続を受け付ける顧客端末400は、当該顧客の顧客IDおよび顧客指定の目的地の情報とともに、自身が備えるGPSユニットで得た現在位置情報と、タクシー乗車に伴う運送関連データの提供可否とを、運送関連データ利用管理システム100に送信する(s100)。勿論この送信に先立ち、運送関連データ利用管理システム100は、マッチングサービスの提供サイトにおいて、所定のインターフェイスを介して、顧客による目的地の指定と、タクシー乗車に伴う運送関連データの提供可否の指定とを顧客から受け付けている。
一方、運送関連データ利用管理システム100は、顧客端末400が送信してきた、顧客ID、目的地情報、現在位置情報、および、運送関連データの提供可否、を取得する(s101)。
続いて、運送関連データ利用管理システム100は、s101で得た現在位置情報に基づき、ドライバー情報テーブル125を検索し、その現在位置が上述の顧客の現在位置から所定距離の範囲内であるドライバーを特定し、当該ドライバーの情報を上述の顧客端末400に返す(s102)。この時、運送関連データ利用管理システム100は、顧客の現在位置から目的地に至る距離を計算し、この距離に対して単位走行距離あたりの運賃単価の値(タクシー会社かドライバーが上述の運営組織等に予め提示しているもの)を乗算することで、タクシー運賃(運送サービスの利用料)を算定し、この情報も顧客端末400に返す。
顧客端末400は、上述のドライバーとそのタクシー運賃の情報を受信して、これをディスプレイ等の表示装置で選択可能に表示し、顧客によるドライバー選択を受け付ける(s103)。ここで顧客が所定のドライバーに対する選択動作を行った場合、顧客端末400は、当該顧客による選択対象となったドライバーのIDを、運送関連データ利用管理システム100に通知する(s104)。
一方、運送関連データ利用管理システム100は、上述の顧客により選択されたドライバーIDを受信し、対応するドライバーのドライバー端末300の連絡先に対し、マッチングに成功した旨、すなわち契約成立となった旨を通知する(s105)。
この通知に際し、運送関連データ利用管理システム100は、上述の顧客の氏名を顧客IDに基づいてユーザ情報テーブル126で特定し、当該氏名とともに、その現在位置および目的地と、タクシー運賃、の各情報を通知に含めるものとする。
また、運送関連データ利用管理システム100は、上述のとおり契約成立となった、顧客およびドライバーの各ID、契約成立の日時、乗車地(顧客の現在位置)、降車地(目
的地)、タクシー運賃、および、運送関連データの提供可否(顧客の意思)、の各値を含むレコードを生成し、これを契約履歴テーブル127に格納する(s106)。
こうした契約成立を機に、上述のドライバーは、顧客の現在位置まで車両200で赴いて当該顧客を乗車させる。その後、ドライバーは当該顧客の目的地に向けて車両200を走行させ、降車させる。なお、この降車の際にタクシー運賃の決済を行ってもよいし、或いは、上述の契約成立となった時点で決済を行っておくとしてもよい。決済手順自体について特に限定しない。ただし、決済システム500において決済処理が実行されるものとする。
他方、顧客が乗車中の車両200では、GPSユニット250、カメラユニット251、タイヤセンサー252、ブレーキセンサー253、および、ウェアラブルグラス254、などの観測機器がセンシングを行っている。また、その観測データは、当該車両200のドライバーが保持するドライバー端末300に近距離無線通信等でアップロードされている。
ドライバー端末300は、観測機器から得られる観測データのうち、例えば、上述の顧客の乗車と降車の各時刻の間に生じたものでひとまとめにして、これを運送関連データとして運送関連データ利用管理システム100に配信する(s107)。
なお、ドライバー端末300は、顧客の乗車と降車の各時刻について、例えば、ドライバーによる「賃走」開始指示を所定インターフェイス上で受けた際の時刻を乗車時刻、また、ドライバーによる「降車」終了指示を所定インターフェイス上で受けた際の時刻を降車時刻、として認識可能であるとする。
運送関連データ利用管理システム100は、ドライバー端末300から運送関連データを受信し、これを運送関連データテーブル128に格納する(s108)。
続いて、運送関連データ利用管理システム100は、s108で得た運送関連データを、対価規定テーブル129の各レコードに照合して、当該運送関連データの「運送関連データの種類」のうち、対価規定テーブル129の各レコードにおける「データ種類」の値と一致するものを、対価対象として特定する(s109)。
図6の運送関連データテーブル128における「ドライバーID」が「1234567」のレコードを、図7の対価規定テーブル129の各レコードに照合した場合、対価規定テーブル129における、「ブレーキング情報」、「路面情報」、「位置情報」、および、「情報提供意思(顧客)」、と一致すると特定できる。
なお、対価規定テーブル129における「運転場所」、「運転時間帯」、「天候」、「乗車時間」、の各事象は、観測機器で観測される事象に基づき特定できるものである。
例えば、「運転場所」は、GPSユニット250で観測される「位置情報」が示す座標値を、所定の電子地図に照合することで特定できる。
また「運転時間帯」は、運送関連データのうちいずれかの事象に関する「観測日時」から特定できる。「観測日時」は、顧客の乗車から降車に至る時間帯を示している。
また「天候」は、カメラユニット251を構成する車外カメラが観測した「天候情報」から特定できる。例えば、車外カメラによる車外画像を所定の画像解析エンジンで処理することで、晴天、降雨、降雪、といった天候を判断できる。或いは、所定の気象情報サービスの提供システムから該当運転時間帯の天候情報を取得するとしてもよい。
また「乗車時間」は、運送関連データのうちいずれかの事象に関する「観測日時」から特定できる。「観測日時」は、顧客の乗車から降車に至る時間帯を示しており、この時間帯の時間長を算定すれば、乗車時間を特定できる。
よって、図6の運送関連データテーブル128における「ドライバーID」が「1234567」のレコードに関しては、対価規定テーブル129における「ブレーキング情報」、「路面情報」、「位置情報」の各データ種類、すなわち事象と一致をみたことを踏まえると、「位置情報」に基づく「運転場所」と、運送関連データが示す「観測日時」に基づく「運転時間帯」および「乗車時間」とについても、対価対象と特定できることとなる。
こうした運送関連データに関する対価対象および還元率の特定例を、図9に示す。図9に示す例においては、或る顧客とドライバーとの間で成立した契約に関して得られた運送関連データのうち、対価対象と特定した事象について「該当」欄に「○」を設定している。
この契約の当事者たるドライバーの車両200には、GPSユニット250、タイヤセンサー252、ブレーキセンサー253、および、ウェアラブルグラス254が装備されている。また、当該顧客の現在位置からその目的地に至るエリアは、「Aエリア」で、その走行時間帯は「深夜」、乗車時間は「1時間以上」であった。また、当該顧客は、自身に関する運送関連データの提供可否について許諾を宣言している。この条件の場合、それぞれの対価対象の事象ごとの還元率の値を合算すれば、還元率合計を「5.0%」と算定できる。なお、この場合の運送関連データの提供者は、ドライバーと顧客である。よって上述の還元率合計は、2.5%ずつ等しく配分するものとする。
続いて、運送関連データ利用管理システム100は、s109で特定した対価対象について、上述のように対価規定テーブル129の還元率の値を抽出・合計し、この還元率の合計値をタクシー運賃に乗算することで、当該運送関連データの提供者に対する対価額を算定する(s110)。
こうした対価額の算定結果の例を図10にて示す。ここでは、上述の図9で示した具体例に基づいて対価額を算定した例となっている。図9の例では、ドライバーおよび顧客のそれぞれの還元率が「2.5%」であった。また、この顧客がドライバーに支払ったタクシー運賃は「26,000円」であった。
よって、ドライバーおよび顧客のそれぞれに還元される対価額は、「26,000円」の「2.5%」に該当する、「650円」となる。また、該当運送関連データを利用する国などの組織(データ利用組織と記載)は、運送関連データ利用管理システム100の利用料として、例えば、タクシー運賃の1.5%を支払う契約であった場合、その金額は「26,000円」の「1.5%」に該当する、「390円」となる。
よって、上述のデータ利用組織が負担する費用の合計は、「650円+650円+390円=1,690円」となる。
続いて、運送関連データ利用管理システム100は、s110で算定した対価額の情報を、還元対象のドライバーや顧客の各端末300、400、および、データ利用組織の所定端末に送信し(s111)、処理を終了する。
なお、上述のフローを所定期間にわたって実行していくことで、運送関連データテーブル128には運送関連データが蓄積されていくことになる。
ところが、蓄積されている運送関連データ群が、多様な条件下における幅広い事象について、多くのドライバーや顧客に関して得られたものかは不明である。一方、運送関連データ群は、国や地方自治体などの所定組織が、ドライバーの置かれた労働環境や労働実態の分析、顧客の満足度調査などを行う際の、処理対象データの母集団となる。そうした運送関連データ群が、特定の事象に関する運送関連データのみで構成されている場合、これを分析するとしても、得られる結果の精度は期待できない。
そこで、本実施形態の運送関連データ利用管理システム100は、以下の処理を、上述のフロー(s100〜s111)とは並行して適宜実行するものとする。図11は、本実施形態の運送関連データ利用管理方法のフロー例2を示す図である。
この場合、運送関連データ利用管理システム100は、運送関連データテーブル128にアクセスし、各レコードすなわち運送関連データのうち、少なくとも「運送関連データ」、欄に値が設定されているものを、「運送関連のデータ種類」ごとにカウントする(s200)。
例えば、「運送関連のデータ種類」のうち「ブレーキング情報」に関して、「運送関連データ」欄に値が設定されているものの数が「11万」、「路面情報」に関して、「運送関連データ」欄に値が設定されているものの数が「1万」、「位置情報」に関して、「運送関連データ」欄に値が設定されているものの数が「25万」、などとカウントする。
続いて、運送関連データ利用管理システム100は、s200でカウントした各事象に関する運送関連データの数のうち、例えば「10万」など所定基準に達していないものを特定し、記憶装置101に保持する(s201)。上述の例の場合であれば、「路面情報」に関しては基準に達していないと特定されることになる。
続いて、運送関連データ利用管理システム100は、s201の以後、上述のマッチングサービスに関する処理(s100〜s101)が開始された場合、s102に際して、ドライバー情報テーブル125を検索し、その現在位置が顧客の現在位置から所定距離の範囲内であるドライバーを特定するとともに、該当ドライバーのうち、s201で特定した事象(上述の例の場合、「路面情報」)に関して観測機器を車両200に備える者、を更に特定する(s202)。
また、運送関連データ利用管理システム100は、s202で特定した、顧客から所定距離の範囲内にあるドライバーの一覧を生成するとともに、当該一覧においてs201で特定した事象の観測機器を車両200に備えるドライバーの表示を強調した上で、顧客端末400に返す(s203)。
上述の表示の強調手法としては、ドライバー名を太字や赤文字で表示させるものなどを想定できる。また、ドライバー一覧における表示順序で、該当ドライバーを上位に配置するといったものも想定できる。或いは、ドライバー一覧において、該当ドライバーが多数派を占めるよう、ドライバー一覧に掲載するドライバー総数を絞るといったものも想定できる。
一方、顧客端末400は、上述のドライバー一覧とそのタクシー運賃の情報を、運送関連データ利用管理システム100から受信し、これをディスプレイ等の表示装置で選択可能に表示し、顧客によるドライバー選択を受け付けることとなる。ここで顧客がドライバー選択を行う場合、上述のように強調表示されているドライバーを選択する確率は高まっているもの推定される。従って、分析等の処理対象データの母集団として、不足していた事象の運送関連データが、上述のユーザの選択動作によって新たに収集される可能性が高
くなることとなる。
なお、上述のフローとは異なり、s201で特定した事象に関して対価規定に関する情報を対価規定テーブル129から抽出し、これをドライバーおよび顧客の少なくともいずれかの端末に配信するとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、運送関連データを幅広く効率的に収集するとともに、当該運送関連データの提供および利用に関する利害関係者間の利益調整を適宜に管理可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態の運送関連データ利用管理システムにおいて、前記記憶装置は、前記対価規定の情報として、前記運送サービスの利用料のうち所定割合分を、前記事象の運送関連データに関する対価額として規定するものを格納しており、前記演算装置は、前記対価額を算定するに際し、前記仲介処理で決定された前記契約内容が示すサービス利用料、または、所定の決済システムから得た前記運送サービスの提供に伴い決済されたサービス利用料、のいずれかの値に、前記対価規定で定めた前記所定割合分の各値を乗算し集計することで、前記対価額を算定するものである、としてもよい。
これによれば、運送サービスの提供者たるドライバーとその利用者たる顧客とに対し、サービス利用料に対する金額として対価額を明示することで、ドライバーにとっては、あたかも当該金額分の割り増しがなされた、或いは顧客にとっては、あたかも当該金額分の割引がなされた、と状況を置き換えて認識しうる。そのためデータ提供に対する意識が高まることとなり、ひいては、運送関連データをより幅広く効率的に収集するとともに、当該運送関連データの提供および利用に関する利害関係者間の利益調整を適宜に管理可能となる。
また、本実施形態の運送関連データ利用管理システムにおいて、前記演算装置は、前記事象に関するデータを、前記観測機器および前記顧客の端末の少なくともいずれかから取得し、これを運送関連データとして記憶装置に格納する処理と、各事象に関して記憶装置で保持する運送関連データのうち、データ量が所定基準に達していないものを特定し、前記仲介処理に際して、当該事象に関して使用車両がデータ提供予定のドライバーと顧客との間で契約が成立しやすくなるよう、前記対価規定に関する情報を当該ドライバーおよび顧客の少なくともいずれかの端末に配信するか、または、前記仲介処理に伴い前記顧客の端末に配信するドライバーリスト中での当該ドライバーの所定の優遇表示、のいずれかを行う処理と、を更に実行するものであるとしてもよい。
これによれば、必要な運送関連データを効率的に収集することにつながり、運送関連データの分析対象となる母集団規模を適宜なものとし、ひいては、運送関連データをより幅広く効率的に収集するとともに、当該運送関連データの提供および利用に関する利害関係者間の利益調整を適宜に管理可能となる。
また、本実施形態の運送関連データ利用管理方法において、前記情報処理システムが、前記記憶装置において、前記対価規定の情報として、前記運送サービスの利用料のうち所定割合分を、前記事象の運送関連データに関する対価額として規定するものを格納し、前記対価額を算定するに際し、前記仲介処理で決定された前記契約内容が示すサービス利用料、または、所定の決済システムから得た前記運送サービスの提供に伴い決済されたサー
ビス利用料、のいずれかの値に、前記対価規定で定めた前記所定割合分の各値を乗算し集計することで、前記対価額を算定する、としてもよい。
また、本実施形態の運送関連データ利用管理方法において、前記情報処理システムが、前記事象に関するデータを、前記観測機器および前記顧客の端末の少なくともいずれかから取得し、これを運送関連データとして記憶装置に格納する処理と、各事象に関して記憶装置で保持する運送関連データのうち、データ量が所定基準に達していないものを特定し、前記仲介処理に際して、当該事象に関して使用車両がデータ提供予定のドライバーと顧客との間で契約が成立しやすくなるよう、前記対価規定に関する情報を当該ドライバーおよび顧客の少なくともいずれかの端末に配信するか、または、前記仲介処理に伴い前記顧客の端末に配信するドライバーリスト中での当該ドライバーの所定の優遇表示、のいずれかを行う処理と、を更に実行するとしてもよい。
10 ネットワーク
100 運送関連データ利用管理システム
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 通信装置
125 ドライバー情報テーブル
126 ユーザ情報テーブル
127 契約履歴テーブル
128 運送関連データテーブル
129 対価規定テーブル
200 車両
250 GPSユニット
251 カメラユニット
252 タイヤセンサー
253 ブレーキセンサー
254 ウェアラブルグラス
300 ドライバー端末
400 顧客端末
500 決済システム

Claims (6)

  1. 運送サービスの提供環境、使用車両における各種観測機器の有無、および、顧客の情報提供意思、の少なくともいずれかの事象のデータ提供者に対する対価規定の情報を格納する記憶装置と、
    前記運送サービスを提供するドライバーと当該運送サービスの顧客との間の所定の仲介処理を実行し、当該仲介処理で成立した契約内容ないし契約履行に伴い生じる所定の情報を、前記対価規定の情報に照合して、当該運送サービスに関して、前記ドライバーおよび前記顧客の少なくともいずれかであるデータ提供者によりデータ提供予定ないしデータ提供済みの事象のうち対価対象であるものを特定する処理と、前記対価対象の事象に関する前記データ提供者への対価額を前記対価規定に基づき算定し、前記対価額の情報を前記データ提供者の端末に送信する処理と、を実行する演算装置と、
    を備えることを特徴とする運送関連データ利用管理システム。
  2. 前記記憶装置は、
    前記対価規定の情報として、前記運送サービスの利用料のうち所定割合分を、前記事象の運送関連データに関する対価額として規定するものを格納しており、
    前記演算装置は、
    前記対価額を算定するに際し、前記仲介処理で決定された前記契約内容が示すサービス利用料、または、所定の決済システムから得た前記運送サービスの提供に伴い決済されたサービス利用料、のいずれかの値に、前記対価規定で定めた前記所定割合分の各値を乗算し集計することで、前記対価額を算定するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の運送関連データ利用管理システム。
  3. 前記演算装置は、
    前記事象に関するデータを、前記観測機器および前記顧客の端末の少なくともいずれかから取得し、これを運送関連データとして記憶装置に格納する処理と、
    各事象に関して記憶装置で保持する運送関連データのうち、データ量が所定基準に達していないものを特定し、前記仲介処理に際して、当該事象に関して使用車両がデータ提供予定のドライバーと顧客との間で契約が成立しやすくなるよう、前記対価規定に関する情報を当該ドライバーおよび顧客の少なくともいずれかの端末に配信するか、または、前記仲介処理に伴い前記顧客の端末に配信するドライバーリスト中での当該ドライバーの所定の優遇表示、のいずれかを行う処理と、
    を更に実行するものであることを特徴とする請求項1に記載の運送関連データ利用管理システム。
  4. 運送サービスの提供環境、使用車両における各種観測機器の有無、および、顧客の情報提供意思、の少なくともいずれかの事象のデータ提供者に対する対価規定の情報を格納する記憶装置を備えた情報処理システムが、
    前記運送サービスを提供するドライバーと当該運送サービスの顧客との間の所定の仲介処理を実行し、当該仲介処理で成立した契約内容ないし契約履行に伴い生じる所定の情報を、前記対価規定の情報に照合して、当該運送サービスに関して、前記ドライバーおよび前記顧客の少なくともいずれかであるデータ提供者によりデータ提供予定ないしデータ提供済みの事象のうち対価対象であるものを特定する処理と、前記対価対象の事象に関する前記データ提供者への対価額を前記対価規定に基づき算定し、前記対価額の情報を前記データ提供者の端末に送信する処理と、
    を実行することを特徴とする運送関連データ利用管理方法。
  5. 前記情報処理システムが、
    前記記憶装置において、前記対価規定の情報として、前記運送サービスの利用料のうち
    所定割合分を、前記事象の運送関連データに関する対価額として規定するものを格納し、
    前記対価額を算定するに際し、前記仲介処理で決定された前記契約内容が示すサービス利用料、または、所定の決済システムから得た前記運送サービスの提供に伴い決済されたサービス利用料、のいずれかの値に、前記対価規定で定めた前記所定割合分の各値を乗算し集計することで、前記対価額を算定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の運送関連データ利用管理方法。
  6. 前記情報処理システムが、
    前記事象に関するデータを、前記観測機器および前記顧客の端末の少なくともいずれかから取得し、これを運送関連データとして記憶装置に格納する処理と、
    各事象に関して記憶装置で保持する運送関連データのうち、データ量が所定基準に達していないものを特定し、前記仲介処理に際して、当該事象に関して使用車両がデータ提供予定のドライバーと顧客との間で契約が成立しやすくなるよう、前記対価規定に関する情報を当該ドライバーおよび顧客の少なくともいずれかの端末に配信するか、または、前記仲介処理に伴い前記顧客の端末に配信するドライバーリスト中での当該ドライバーの所定の優遇表示、のいずれかを行う処理と、
    を更に実行することを特徴とする請求項4に記載の運送関連データ利用管理方法。
JP2018018975A 2018-02-06 2018-02-06 運送関連データ利用管理システムおよび運送関連データ利用管理方法 Active JP7092512B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018018975A JP7092512B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 運送関連データ利用管理システムおよび運送関連データ利用管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018018975A JP7092512B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 運送関連データ利用管理システムおよび運送関連データ利用管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019139286A true JP2019139286A (ja) 2019-08-22
JP7092512B2 JP7092512B2 (ja) 2022-06-28

Family

ID=67693925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018018975A Active JP7092512B2 (ja) 2018-02-06 2018-02-06 運送関連データ利用管理システムおよび運送関連データ利用管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7092512B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004038866A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像情報提供システム
JP2005004359A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Nec Corp プローブカー情報システム、収集提供方法、および収集提供プログラム
JP2008158741A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Tomohiro Kanemoto タクシー運転手評価システム
US20140032297A1 (en) * 2012-07-24 2014-01-30 Joerg Germann Mobile device mediated handling of reward points redeemable towards local transportation
JP2014130552A (ja) * 2012-12-29 2014-07-10 Zmp Co Ltd タクシーサービス支援システム
JP2015022635A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 住友電気工業株式会社 情報配信装置、情報収集方法および情報収集プログラム
JP2016152000A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 情報収集装置、交通量評価システム、案内設備、情報収集方法及びプログラム
JP2017168047A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 株式会社森岡産業 相乗り支援システム、相乗り支援方法、及び、相乗り支援装置
JP2017228115A (ja) * 2016-06-23 2017-12-28 ルネサスエレクトロニクス株式会社 情報を提供するための方法、当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、および情報を提供するための装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004038866A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像情報提供システム
JP2005004359A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Nec Corp プローブカー情報システム、収集提供方法、および収集提供プログラム
JP2008158741A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Tomohiro Kanemoto タクシー運転手評価システム
US20140032297A1 (en) * 2012-07-24 2014-01-30 Joerg Germann Mobile device mediated handling of reward points redeemable towards local transportation
JP2014130552A (ja) * 2012-12-29 2014-07-10 Zmp Co Ltd タクシーサービス支援システム
JP2015022635A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 住友電気工業株式会社 情報配信装置、情報収集方法および情報収集プログラム
JP2016152000A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 情報収集装置、交通量評価システム、案内設備、情報収集方法及びプログラム
JP2017168047A (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 株式会社森岡産業 相乗り支援システム、相乗り支援方法、及び、相乗り支援装置
JP2017228115A (ja) * 2016-06-23 2017-12-28 ルネサスエレクトロニクス株式会社 情報を提供するための方法、当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、および情報を提供するための装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7092512B2 (ja) 2022-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10518655B2 (en) System and method for electric vehicle mobile payment
US20140278574A1 (en) System and method for developing a driver safety rating
US10217169B2 (en) Computer system for determining geographic-location associated conditions
US11023898B1 (en) System and method for accumulation and maintenance of money in a vehicle maintenance savings account
JP3849590B2 (ja) 交通情報システム
US20130006725A1 (en) Tolling integration technology
JP2002358425A (ja) 自動車保険の内容設定システム、自動車保険の料金設定システム、及び自動車保険の料金徴収システム
US20020111725A1 (en) Method and apparatus for risk-related use of vehicle communication system data
US20110161116A1 (en) System and method for geocoded insurance processing using mobile devices
US11132626B2 (en) Systems and methods for vehicle resource management
US20130006724A1 (en) Tolling using mobile device
WO2017035423A1 (en) Method and system for dynamic parking selection, transaction, management and data provision
JP5951903B2 (ja) 料金払戻しシステムおよびその方法
JP4387555B2 (ja) 交通情報システム及び情報システム
US20030225668A1 (en) System and method of acquiring traffic data
WO2009098813A1 (ja) 路線バス料金精算システム
US20200242646A1 (en) Commercializing user patterns via blockchain
US20220277279A1 (en) Method, device, and system for providing vehicle sharing service
JP2010157054A (ja) 保険料査定方法、保険料査定システム、情報処理装置、および端末
JP2020095375A (ja) 洗車システム
JP2007207077A (ja) 配車情報提供システム及び配車予約サーバ
JP7092512B2 (ja) 運送関連データ利用管理システムおよび運送関連データ利用管理方法
JP4261930B2 (ja) 保険提示システム、保険提示サーバ、保険提示方法、及びプログラム
JP2005107827A (ja) 顧客位置管理センターサーバ及び顧客位置管理システム
KR102324284B1 (ko) 자전거를 활용한 리워드 시스템 및 이를 이용한 리워드 제공 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7092512

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150