JP2019138577A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の製造性を確保しつつ、蒸発器の冷却性能の向上および圧縮装置の圧縮動力の低減を図ることが可能な冷凍サイクル装置を提供する。【解決手段】冷凍サイクル装置10は、圧縮装置12、放熱器14、エジェクタ16、気液分離器18、第1減圧機器20、蒸発器22を備える。冷凍サイクル装置10は、気液分離器18と高段側圧縮部124とを接続する第1中間圧通路26、気液分離器18と第1減圧機器20とを接続する第2中間圧通路30、放熱器14とエジェクタ16とを接続する高圧通路24を備える。冷凍サイクル装置10は、高圧通路24を流れる冷媒の一部をエジェクタ16の冷媒吸引口162に導く吸引通路34を備える。吸引通路34には、冷媒を減圧させる第2減圧機器38と、第2減圧機器38で減圧された冷媒によって第2中間圧通路30を流れる冷媒を冷却する内部熱交換器36と、が設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置に関する。
従来、冷凍サイクル装置として、圧縮機、放熱器、エジェクタ、気液分離器、蒸発器がこの順序で環状に接続された冷媒回路を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の冷凍サイクル装置は、気液分離器によってエジェクタからの冷媒の気液を分離し、分離した液冷媒を蒸発器として機能する室内熱交換器に送ると共に、ガス冷媒を圧縮機の中間圧部に送る構成になっている。加えて、上記の冷凍サイクル装置は、エジェクタにより吸引される液冷媒を利用して室内熱交換器に流れる液冷媒を冷却する構成になっている。
特開2012−220166号公報
特許文献1記載の冷凍サイクル装置では、気液分離器で分離された液冷媒の一部をエジェクタの冷媒吸引口に導くバイパス通路に減圧機器が設けられている。当該バイパス通路を介してエジェクタに吸引される冷媒の流量は、室外熱交換器や室内熱交換器を流れる冷媒流量に比べて小さい。また、バイパス通路における減圧機器の前後の圧力差は、エジェクタや他の減圧機器に比べて小さい。
このため、バイパス通路に設置する減圧機器は、例えば、流量制御の分解能をエジェクや他の減圧機器と同等にしようとした場合、エジェクタや他の減圧機器に比べて、減圧作用を発揮させる絞り部の絞り口径が小さいものを用いる必要がある。このことは、冷凍サイクル装置の製造性を悪化させる要因となる。例えば、上記の冷凍サイクル装置を一般家庭向けの空調装置や冷蔵庫等の小型な機器に適用する場合、バイパス通路に設置する減圧機器の絞り部の絞り口径を極微細な大きさにする必要があり、冷凍サイクル装置の製造性が悪化してしまう。
本開示は、装置の製造性を確保しつつ、蒸発器の冷却性能の向上および圧縮装置の圧縮動力の低減を図ることが可能な冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置であって、
サイクル内の冷媒を圧縮して吐出する低段側圧縮部(122)、および低段側圧縮部から吐出された冷媒を圧縮して吐出する高段側圧縮部(124)を含んで構成される圧縮装置(12)と、
高段側圧縮部から吐出された冷媒を放熱させる放熱器(14)と、
放熱器を通過した冷媒を減圧膨張させるノズル部(161)、ノズル部から噴射する冷媒流により冷媒を内部に吸引するための冷媒吸引口(162)、ノズル部から噴射された冷媒流と冷媒吸引口から吸引された冷媒とを混合して昇圧させる昇圧部(164)を含んで構成されるエジェクタ(16)と、
昇圧部で昇圧された冷媒の気液を分離する気液分離器(18)と、
気液分離器から流出した冷媒を減圧させる第1減圧機器(20)と、
第1減圧機器を通過した冷媒を蒸発させるとともに蒸発した冷媒を低段側圧縮部の冷媒吸入側に流出させる蒸発器(22)と、
気液分離器に存在するガスリッチな冷媒を高段側圧縮部の冷媒吸入側に導く第1中間圧通路(26)と、
気液分離器に存在する液リッチな冷媒を第1減圧機器に導く第2中間圧通路(30)と、
放熱器を通過した冷媒をノズル部の冷媒入口側に導く高圧通路(24)と、
高圧通路のうち放熱器とノズル部との間に設けられた冷媒分岐部(32)に接続され、高圧通路を流れる冷媒の一部を冷媒吸引口に導く吸引通路(34)と、
吸引通路を流れる冷媒を減圧させる第2減圧機器(38)と、
吸引通路における第2減圧機器の下流側の冷媒と第2中間圧通路を流れる冷媒とを熱交換させることで第2中間圧通路を流れる冷媒を冷却する内部熱交換器(36)と、
を備える。
このように構成される冷凍サイクル装置では、内部熱交換器において、吸引通路を流れる冷媒との熱交換によって第2中間圧通路を流れる冷媒が冷却される。これによると、蒸発器の冷媒入口側のエンタルピが減少するので、蒸発器前後のエンタルピ差を拡大させて、蒸発器における冷却性能を向上させることができる。
また、冷凍サイクル装置は、気液分離器で分離されたガスリッチな冷媒が第1中間圧通路を介して高段側圧縮部に吸入される。これによると、圧縮装置における圧縮仕事が減少し、圧縮装置に必要とされる動力を低減させることができる。
さらに、第2減圧機器が高圧通路から分岐した吸引通路に設けられている。本構成では、第2減圧機器にて放熱器を通過した後の高圧冷媒を減圧することになるので、第2減圧機器の前後の圧力差が、気液分離器の下流側の冷媒をエジェクタの冷媒吸引口に導く冷媒通路に設置される従来技術の減圧機器に比べて充分に大きくなる。
このため、第2減圧機器は、従来技術の減圧機器のように絞り部の絞り口径を極微細な大きさにする必要がなく、従来技術の減圧機器よりも製造し易い減圧機器を採用することができる。
したがって、本開示の冷凍サイクル装置では、装置の製造性を確保しつつ、蒸発器における冷却能力の向上を図ることが可能となる。
ここで、「ガスリッチな冷媒」とは、ガスリッチな気液二相冷媒(例えば、乾き度:0.8〜1.0)だけではなく、ガス単相の気相冷媒を含む意味である。また、「液リッチな冷媒」とは、液リッチな気液二相冷媒(例えば、乾き度:0〜0.2)だけではなく、液単相の液相冷媒を含む意味である。このことは、以降においても同様である。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
実施形態に係る冷凍サイクル装置の概略構成図である。 実施形態に係る冷凍サイクル装置のエジェクタを示す模式図である。 実施形態に係る冷凍サイクル装置の第1減圧機器を示す模式図である。 実施形態に係る冷凍サイクル装置の第2減圧機器を示す模式図である。 実施形態に係る冷凍サイクル装置の制御装置を示すブロック図である。 実施形態に係る冷凍サイクル装置が実行する第2減圧機器の制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態の比較例となる冷凍サイクル装置の概略構成図である。 エジェクタ内部における圧力状態を説明するための説明図である。
以下、本開示の実施形態について図1〜図8を参照して説明する。本実施形態では、本開示の冷凍サイクル装置10を定置式冷蔵庫に適用した例について説明する。冷凍サイクル装置10は、冷蔵庫の庫内温度を所望の温度に調整する装置として機能する。
図1に示すように、冷凍サイクル装置10は、圧縮装置12、放熱器14、エジェクタ16、気液分離器18、第1減圧機器20、蒸発器22等を順次配管で接続した蒸気圧縮式の冷凍サイクルとして構成されている。冷凍サイクル装置10を循環する冷媒としては、超臨界流体である二酸化炭素が採用されている。これにより、冷凍サイクル装置10は、圧縮装置12から吐出される冷媒の圧力が臨界圧力以上となる超臨界冷凍サイクルを構成する。また、冷媒には、圧縮装置12の内部の各摺動部位を潤滑するための冷凍機油が混合されている。冷凍機油は、冷媒とともにサイクルを循環する。
圧縮装置12は、低段側圧縮部122および高段側圧縮部124を有する二段昇圧式の圧縮機で構成されている。低段側圧縮部122および高段側圧縮部124は単一のハウジング120の内部に収容されている。
ハウジング120は、耐圧性に優れた金属製の密閉容器で構成されている。ハウジング120には、冷媒を吸入する吸入ポート120a、冷媒を吐出する吐出ポート120b、サイクル内において中間圧となる中間圧冷媒を吸入するインジェクションポート120cが設けられている。
低段側圧縮部122は、吸入ポート120aからサイクル内の冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮して吐出する圧縮機構である。高段側圧縮部124は、低段側圧縮部122から吐出された冷媒、およびインジェクションポート120cから吸入される中間圧冷媒それぞれを圧縮し、吐出ポート120bから吐出する圧縮機構である。低段側圧縮部122および高段側圧縮部124は、電動機によって駆動される電動圧縮機で構成されている。なお、低段側圧縮部122および高段側圧縮部124は、内燃機関等によって駆動される構成になっていてもよい。
圧縮装置12の冷媒吐出側には、高段側圧縮部124から吐出された高圧冷媒を放熱させる放熱器14が接続されている。放熱器14は、高段側圧縮部124から吐出された高圧冷媒を図示しない冷却ファンにより送風される外気と熱交換させて、高圧冷媒を冷却する。
放熱器14の冷媒出口側には、高圧通路24を介して、エジェクタ16が接続されている。この高圧通路24は、放熱器14を通過した後の冷媒をエジェクタ16のノズル部161の冷媒入口側に導く冷媒通路である。
エジェクタ16は、冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴射する冷媒流の巻き込み作用によって冷媒を吸引するポンプ手段としての役割を兼ねるものである。図2に示すように、エジェクタ16は、放熱器14を通過した高圧冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル部161を有している。エジェクタ16には、ノズル部161から噴射される冷媒流により外部の冷媒を内部に吸引するための冷媒吸引口162が設けられている。この冷媒吸引口162は、後述する吸引通路34が接続されている。
また、エジェクタ16には、ノズル部161の冷媒流れ下流側に、ノズル部161からの噴射された冷媒流と冷媒吸引口162から吸引された冷媒とを混合させる混合部163が設けられている。そして、エジェクタ16には、混合部163の冷媒流れ下流側に、混合部163で混合された冷媒を昇圧させる昇圧部としてディフューザ部164が設けられている。
さらに、エジェクタ16には、ノズル部161の絞り開度を調整するための可変ニードル部165が設けられている。可変ニードル部165は、駆動部166によってその位置が制御される。駆動部166は、後述する制御装置100からの制御信号に応じてその作動が制御されるアクチュエータで構成されている。エジェクタ16は、可変ニードル部165の位置制御によって、ノズル部161の絞り開度を電気的に制御できるようになっている。
図1に戻り、エジェクタ16のディフューザ部164の冷媒流れ下流側には、気液分離器18が接続されている。気液分離器18は、エジェクタ16のディフューザ部164で昇圧された冷媒の気液を分離するものである。
気液分離器18には、ディフューザ部164からの冷媒を導入する冷媒導入部181、および気液分離器18で分離された液単相の液相冷媒または液リッチな気液二相冷媒を後述する第1減圧機器20に導出する冷媒導出部182が設けられている。
また、気液分離器18には、その内部に存在するガス単相の気相冷媒またはガスリッチな気液二相冷媒を外部に導出する中間圧ポート183が設けられている。この中間圧ポート183には、第1中間圧通路26が接続されている。
第1中間圧通路26は、気液分離器18に存在するガスリッチな冷媒を高段側圧縮部124の冷媒吸入側に導く冷媒通路である。第1中間圧通路26は、一端側が気液分離器18の中間圧ポート183に接続され、他端側が圧縮装置12のインジェクションポート120cに接続されている。
第1中間圧通路26には、流量調整機器28が設けられている。この流量調整機器28は、第1中間圧通路26を流れる冷媒の流量、すなわち、高段側圧縮部124への冷媒のインジェクション量を調整する流量調整弁である。流量調整機器28は、インジェクション量を変更可能な電気式の流量調整弁で構成されている。
ここで、冷凍サイクル装置10では、放熱器14の冷媒出口側の冷媒のエンタルピが小さい場合、気液分離器18で分離される気相冷媒の冷媒量が少なくなる。一方、放熱器14の冷媒出口側の冷媒のエンタルピが大きい場合、気液分離器18で分離される気相冷媒の冷媒量が多くなる。
このような特性を踏まえて、流量調整機器28は、放熱器14の冷媒出口側の冷媒のエンタルピが小さい場合、エンタルピが大きい場合に比べて、第1中間圧通路26を流れる冷媒の流量を減少させる構成となっている。すなわち、流量調整機器28は、放熱器14の冷媒出口側の冷媒のガス量が少ない程、制御装置100によって冷媒の流量が減少するように制御される構成になっている。
気液分離器18の冷媒導出部182には、第2中間圧通路30が接続されている。この第2中間圧通路30は、気液分離器18に存在する液リッチな冷媒を第1減圧機器20の冷媒入口側に導く冷媒通路である。第2中間圧通路30には、後述する内部熱交換器36の第2熱交換部364が設けられている。また、第2中間圧通路30には、第2熱交換部364の下流側に第1減圧機器20が設けられている。
第1減圧機器20は、気液分離器18で分離された液リッチな冷媒を低圧冷媒となるまで減圧する減圧機器である。第1減圧機器20は、減圧作用を発揮する絞り部の絞り開度を調整可能な可変式絞り機構200を含んで構成されている。
具体的には、第1減圧機器20は、図3に示すように、第2中間圧通路30を流れる冷媒を減圧膨張させる低段側絞り部201、低段側絞り部201の絞り開度を調整するための低段側ニードル部202を有している。本実施形態では、低段側絞り部201および低段側ニードル部202が第1減圧機器20の可変式絞り機構200を構成する。
また、第1減圧機器20は、低段側ニードル部202を変位させる低段側駆動部203を有している。この低段側駆動部203は、後述する制御装置100からの制御信号に応じてその作動が制御されるアクチュエータで構成されている。
このように、第1減圧機器20は、低段側駆動部203によって低段側ニードル部202を変位させることで、低段側絞り部201の絞り開度を制御する電気式減圧機器として構成されている。第1減圧機器20は、蒸発器22の冷媒出口側における冷媒の状態が所望の状態(例えば、過熱度を有する状態)となるように制御装置100によって絞り開度が制御される構成になっている。
図1に戻り、第1減圧機器20の冷媒出口側には、第1減圧機器20を通過した冷媒を蒸発させて低段側圧縮部122の冷媒吸入側に流出させる蒸発器22が接続されている。蒸発器22は、第1減圧機器20で減圧された低圧冷媒を図示しない庫内ファンにより循環送風される冷蔵庫内の空気(すなわち、庫内空気)と熱交換させて、低圧冷媒を蒸発させる熱交換器である。庫内ファンにより送風される空気は、蒸発器22における冷媒の蒸発潜熱によって所望の温度まで冷却される。
ここで、冷凍サイクル装置10の高圧通路24の途中には、放熱器14からエジェクタ16のノズル部161に向かって流れる冷媒の一部を分岐させるための冷媒分岐部32が設定されている。この冷媒分岐部32には、吸引通路34が接続されている。
吸引通路34は、放熱器14を通過した冷媒の一部をエジェクタ16の冷媒吸引口162に導くための冷媒通路である。吸引通路34は、一端側が冷媒分岐部32に接続され、他端側がエジェクタ16の冷媒吸引口162に接続されている。
吸引通路34には、内部熱交換器36の第1熱交換部362が設けられている。また、吸引通路34には、第1熱交換部362の冷媒流れ上流側に第2減圧機器38が設けられている。
内部熱交換器36は、第2中間圧通路30を流れる冷媒と吸引通路34を流れる冷媒とを熱交換させて第2中間圧通路30を流れる冷媒を冷却する熱交換器である。内部熱交換器36は、吸引通路34を流れる冷媒が流通する第1熱交換部362、および第2中間圧通路30を流れる冷媒が流通する第2熱交換部364を有している。内部熱交換器36としては、プレート式熱交換器、二重管式熱交換器等を採用することができる。
吸引通路34には、第1熱交換部362の冷媒流れ上流側に、冷媒を減圧する第2減圧機器38が設けられている。第2減圧機器38は、吸引通路34を流れる冷媒をエジェクタ16の冷媒出口側の冷媒圧力よりも低い圧力となるまで減圧する減圧機器である。第1熱交換部362に流入する冷媒は、第2減圧機器38で減圧されることで、その温度が第2熱交換部364に流入する冷媒の温度よりも低くなる。
第2減圧機器38は、減圧作用を発揮する絞り部の絞り開度を調整可能な可変式絞り機構380を含んで構成されている。具体的には、第2減圧機器38は、図4に示すように、吸引通路34を流れる冷媒を減圧膨張させる吸引側絞り部381、吸引側絞り部381の絞り開度を調整するための吸引側ニードル部382を有している。本実施形態では、吸引側絞り部381および吸引側ニードル部382が第2減圧機器38の可変式絞り機構380を構成する。
また、第2減圧機器38は、吸引側ニードル部382を変位させる吸引側駆動部383を有している。この吸引側駆動部383は、後述する制御装置100からの制御信号に応じてその作動が制御されるアクチュエータで構成されている。
このように、第2減圧機器38は、吸引側駆動部383によって吸引側ニードル部382を変位させることで、吸引側絞り部381の絞り開度を制御する電気式減圧機器として構成されている。
ところで、第2減圧機器38は、サイクルにおける高圧冷媒が中間圧冷媒付近まで減圧する。また、第1減圧機器20は、中間圧冷媒を低圧冷媒となるまで減圧する。このため、中間圧冷媒の圧力が高圧冷媒の圧力と低圧冷媒の圧力との平均圧力付近となる場合、第2減圧機器38の前後の圧力差と第1減圧機器20の前後の圧力差とが同程度となる。
そこで、本実施形態では、第2減圧機器38の吸引側絞り部381が、第1減圧機器20の低段側絞り部201と共用可能なように、第1減圧機器20の低段側絞り部201と実質的に同じ構造を有している。具体的には、吸引側絞り部381の絞り口径Φβは、低段側絞り部201の絞り口径Φαと同じ寸法値に設定されている。
ここで、「同じ寸法値」とは、完全に寸法が一致している同じ値になっていることのみを意味するものではない。「同じ寸法値」には、製造時に生ずる製造誤差によって微少に異なるもの、例えば、設計寸法に対する誤差が±5%以内のものも含むと解釈することができる。
次に、冷凍サイクル装置10の電気制御部を構成する制御装置100について図5を参照して説明する。制御装置100は、プロセッサ、ROMやRAM等のメモリ100aを含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路で構成される。なお、メモリ100aは、非遷移的実体的記憶媒体で構成される。
制御装置100には、その入力側に吸引側温度センサ102、中間圧側温度センサ104等の各種センサ、ユーザが操作する操作パネル110に設定された運転スイッチ110a等の各種スイッチが接続されている。
吸引側温度センサ102は、第2減圧機器38で減圧された後、内部熱交換器36の第1熱交換部362に流入する冷媒の温度を検出する。吸引側温度センサ102は、例えば、第1熱交換部362の冷媒入口側に設けられている。
中間圧側温度センサ104は、内部熱交換器36の第2熱交換部364に流入する冷媒の温度を検出する温度センサである。中間圧側温度センサ104は、例えば、第2熱交換部364の冷媒入口側に設けられている。
制御装置100には、その出力側に圧縮装置12、エジェクタ16、流量調整機器28、第1減圧機器20、第2減圧機器38等の各種制御対象機器が接続されている。制御装置100は、メモリ100aに記憶された制御プログラム等に基づいて各種演算、処理を行って、出力側に接続された各種制御対象機器の作動を制御する。
ここで、制御装置100には、各種演算処理を実行するハードウェアおよびソフトフェアで構成される処理実行部、各種制御対象機器を制御するハードウェアおよびソフトフェアで構成される制御部等が集約されている。制御装置100には、例えば、第2減圧機器38の吸引側駆動部383を制御する構成が第2減圧機器38の絞り開度を制御する絞り開度制御部100bとして集約されている。
次に、本実施形態の冷凍サイクル装置10の作動について説明する。冷凍サイクル装置10は、操作パネル110の運転スイッチ110aがオンされると、制御装置100が冷凍サイクル装置10の各種制御対象機器を作動させる。これにより、圧縮装置12が冷媒を吸引し、吸引した冷媒を高圧冷媒となるまで圧縮して吐出する。図1に示すように、圧縮装置12の高段側圧縮部124から吐出された高圧冷媒は、放熱器14に流入して外気との熱交換によって放熱する。そして、放熱器14を通過した冷媒は、その一部が高圧通路24に流れ、残りが吸引通路34に流れる。
高圧通路24を流れる冷媒は、エジェクタ16のノズル部161に流入し、等エントロピ的に減圧膨張する。そして、減圧膨張時に冷媒の圧力エネルギが速度エネルギに変換されて、冷媒がノズル部161の冷媒噴射口から高速度になって噴射される。
一方、吸引通路34に流れる冷媒は、第2減圧機器38に流入し、エジェクタ16のディフューザ部164から吐出された冷媒の圧力よりも低い冷媒となるまで減圧膨張する。そして、第2減圧機器38で減圧された冷媒は、内部熱交換器36の第1熱交換部362に流入した後、エジェクタ16のノズル部161の噴射冷媒の冷媒吸引作用によって、冷媒吸引口162に吸引される。
冷媒吸引口162から吸引された冷媒は、エジェクタ16の混合部163でノズル部161から噴射された冷媒と混合された後、ディフューザ部164で中間圧冷媒となるまで昇圧される。なお、ディフューザ部164では、冷媒の通路面積の拡大によって冷媒の速度エネルギが圧力エネルギに変換されるため、冷媒の圧力が中間圧冷媒となるまで上昇する。
ディフューザ部164から吐出された冷媒は、気液分離器18に流入して気液が分離される。気液分離器18の冷媒導出部182から流出した液相冷媒は、内部熱交換器36の第2熱交換部364に流入する。そして、内部熱交換器36では、気液分離器18から流出した液相冷媒と第2減圧機器38で減圧された冷媒と熱交換する。
気液分離器18から流出した液相冷媒の圧力は、エジェクタ16のディフューザ部164から吐出された冷媒の圧力と同程度である。このため、気液分離器18から流出した液相冷媒の圧力は、第2減圧機器38で減圧された冷媒の圧力よりも高くなる。そして、気液分離器18から流出した液相冷媒は、その温度が第2減圧機器38で減圧された冷媒の温度よりも高くなる。このため、内部熱交換器36では、気液分離器18から流出した液相冷媒が第2減圧機器38で減圧された冷媒によって冷却される。
ここで、内部熱交換器36での熱交換量が安定して確保されるように、制御装置100は、図6に示すように、第2減圧機器38を制御する。図6は、制御装置100が実行する第2減圧機器38の制御処理の流れを示している。
図6に示すように、制御装置100は、ステップS10にて各種センサからの検出信号を読み込む。具体的には、制御装置100は、吸引側温度センサ102から第1熱交換部362に流入する冷媒の温度T1を読み込むとともに、中間圧側温度センサ104から第2熱交換部364に流入する冷媒の温度T2を読み込む。
続いて、制御装置100は、ステップS20にて第1熱交換部362に流入する冷媒と第2熱交換部364に流入する冷媒との温度差ΔTを算出する。具体的には、制御装置100は、第2熱交換部364に流入する冷媒の温度T2から第1熱交換部362に流入する冷媒の温度T1を減算した値を温度差ΔTとして算出する。
続いて、制御装置100は、ステップS30にて、ステップS20で算出した温度差ΔTが所定の目標温度差ΔTtrに近づくように、第2減圧機器38の絞り開度を制御する。具体的には、制御装置100は、温度差ΔTが目標温度差ΔTtrよりも小さい場合、絞り開度が減少するように第2減圧機器38を制御する。一方、制御装置100は、温度差ΔTが目標温度差ΔTtrよりも大きい場合、絞り開度が増加するように第2減圧機器38を制御する。これによれば、サイクルの負荷変動が生じたとしても、内部熱交換器36での熱交換量を安定して確保することが可能となる。
図1に戻り、内部熱交換器36の第2熱交換部364で冷却された冷媒は、第1減圧機器20に流入し、第1減圧機器20で等エントロピ的に減圧膨張して気液二相状態となる。すなわち、気液分離器18から流出した液相冷媒は、第1減圧機器20にて低圧冷媒となるまで減圧される。
第1減圧機器20から流出した冷媒は、蒸発器22に流入して、庫内ファンにより循環送風される庫内空気から吸熱して蒸発する。この際、庫内空気は、冷媒の吸熱作用によって所望の温度まで冷却される。
蒸発器22から流出した低圧冷媒は、圧縮装置12の低段側圧縮部122に吸入された後に圧縮される。そして、圧縮装置12では、低段側圧縮部122から吐出された冷媒とインジェクションポート120cから吸入された冷媒とが合流する。圧縮装置12の内部で合流した冷媒は、その圧力が高圧冷媒となるまで高段側圧縮部124にて圧縮される。
以上説明した本実施形態の冷凍サイクル装置10は、内部熱交換器36で第2中間圧通路30を流れる冷媒と吸引通路34を流れる冷媒との熱交換によって、第2中間圧通路30を流れる冷媒が冷却される。これによると、蒸発器22の冷媒入口側のエンタルピが減少し、蒸発器22の前後のエンタルピ差が拡大するので、蒸発器22における冷却能力が向上する。
また、冷凍サイクル装置10は、気液分離器18で分離されたガスリッチな冷媒が第1中間圧通路26を介して圧縮装置12のインジェクションポート120cに吸入される。これによると、圧縮装置12における圧縮仕事が減少し、圧縮装置12に必要とされる動力を低減させることができる。この結果、サイクルのCOPが向上する。
ここで、本実施形態の比較例となる冷凍サイクル装置CEの構成について図7を参照して説明する。なお、図7では、比較例の冷凍サイクル装置CEのうち本実施形態の冷凍サイクル装置10と同様に構成される機器等に対して同じ符号を付している。また、以下では、比較例の冷凍サイクル装置CEのうち、本実施形態の冷凍サイクル装置10と同様に構成される機器についての説明を省略する。
比較例の冷凍サイクル装置CEは、気液分離器18と第1減圧機器20との間に分岐部BPが設けられている。この分岐部BPに、気液分離器18で分離された液相冷媒の一部をエジェクタ16の冷媒吸引口162に導く吸引通路SPが接続されている。そして、吸引通路SPには、吸引通路SPを流れる冷媒によって第1減圧機器20に流入する冷媒を冷却する内部熱交換器HE、および内部熱交換器HEに流入する冷媒を減圧する減圧機器RVが設けられている。
このように構成される比較例の冷凍サイクル装置CEでは、蒸発器22に流れる冷媒の流量が確保されるように、吸引通路SPを介してエジェクタ16に吸引される冷媒の流量を蒸発器22に流れる冷媒の流量よりも小さくする必要がある。例えば、吸引通路SPを介してエジェクタ16に吸引される冷媒の流量を蒸発器22に流れる冷媒の流量の10%以下となるように調整する必要がある。
また、吸引通路SPにおける減圧機器RVの前後の圧力差は、エジェクタ16や第1減圧機器20に比べて極めて小さい。具体的には、減圧機器RVの上流側の冷媒の圧力は、図8に示すエジェクタ16のディフューザ部164で昇圧された圧力Pd程度となる。また、減圧機器RVの下流側の冷媒の圧力は、エジェクタ16の冷媒吸引口162に流入する冷媒の圧力Pm程度となる。このため、吸引通路SPにおける減圧機器RVの前後の圧力差ΔPdmは、実質的にディフューザ部164の昇圧量程度(例えば、エジェクタ16の前後の圧力差の10%程度)となる。
このため、比較例の冷凍サイクル装置CEに用いる減圧機器RVは、流量制御の分解能をエジェクタ16や第1減圧機器20と同等にしようとする場合、エジェクタ16や第1減圧機器20に比べて、減圧作用を発揮させる絞り部の口径を小さくする必要がある。このことは、冷凍サイクル装置CEの製造性を悪化させる要因となる。
これに対して、本実施形態の冷凍サイクル装置10は、第2減圧機器38が高圧通路24から分岐した吸引通路34に設けられている。このため、本実施形態の冷凍サイクル装置10では、比較例の冷凍サイクル装置CEのように、蒸発器22に流れる冷媒の流量を考慮して、第2減圧機器38の絞り部の絞り口径を小さくする必要がない。
また、第2減圧機器38の前後の圧力差は、比較例の減圧機器RVの前後の圧力差よりも大きくなる。具体的には、第2減圧機器38の上流側の冷媒の圧力は、図8に示すようにエジェクタ16のノズル部161に流入する冷媒の圧力Ph程度となる。また、第2減圧機器38の下流側の冷媒の圧力は、エジェクタ16の冷媒吸引口162に流入する冷媒の圧力Pm程度となる。このため、第2減圧機器38の前後の圧力差ΔPhmは、比較例の減圧機器RVの前後の圧力差ΔPdmよりも大きくなる。
このため、本実施形態の第2減圧機器38は、比較例の冷凍サイクル装置CEの減圧機器RVのように絞り部の絞り口径を極微細な大きさにする必要がなく、第2減圧機器38として製造し易いものを採用することができる。
したがって、本実施形態の冷凍サイクル装置10によれば、装置の製造性を確保しつつ、蒸発器22における冷却能力の向上および圧縮装置12の圧縮動力の低減を図ることができる。
また、比較例の冷凍サイクル装置CEは、吸引通路SPを介して気液分離器18の下流側の液冷媒の一部を気液分離器18の上流側のエジェクタ16の冷媒吸引口162に戻す構造になっている。すなわち、比較例の冷凍サイクル装置CEでは、吸引通路SPが冷媒を下流側から上流側に戻すための冷媒通路として機能する。このような構造になっていると、内部熱交換器HEの内部に冷凍機油を含む冷媒の滞留が生じ易くなる。このことは、内部熱交換器HEにおける熱交換を阻害する要因や圧縮装置12の摺動部位等の潤滑性の悪化を招く要因となることから好ましくない。
これに対して、本実施形態の冷凍サイクル装置10では、吸引通路34を介して放熱器14の下流側の冷媒の一部を放熱器14の下流側のエジェクタ16の冷媒吸引口162に流す構造になっている。このような構造では、吸引通路34が冷媒を上流側から下流側に流すための冷媒通路として機能する。このため、吸引通路34に設置された内部熱交換器36の内部に冷凍機油を含む冷媒の滞留が生じ難い。
したがって、本実施形態の冷凍サイクル装置10は、比較例の冷凍サイクル装置CEに比べて、内部熱交換器36の熱交換性能を確保しつつ、圧縮装置12の摺動部位等の潤滑性を確保することが可能になる。
さらに、本実施形態の第2減圧機器38は、冷媒を減圧する絞り部の絞り開度が変更可能な可変式絞り機構380を含んで構成されている。これによると、吸引通路34を介して内部熱交換器36に流入する冷媒の流量を調整することができるので、吸引通路34を流れる冷媒の状態をサイクルに適した状態となるように調整することが可能となる。
また、本実施形態の制御装置100は、第2減圧機器38の絞り開度を制御する絞り開度制御部100bを含んで構成されている。そして、制御装置100は、内部熱交換器36の第1熱交換部362を流通する冷媒と第2熱交換部364を流通する冷媒との温度差ΔTが所定の目標温度差ΔTtrに近づくように、第2減圧機器38の絞り開度を制御する。
これによると、内部熱交換器36における熱交換量を調整して蒸発器22の冷媒入口側のエンタルピをサイクルに適した状態に制御することができる。このことは、蒸発器22における冷却能力の向上に大きく寄与する。
さらに、本実施形態では、第2減圧機器38の吸引側絞り部381が第1減圧機器20で用いられる低段側絞り部201と少なくとも絞り口径が同じ寸法値となる構造を有している。これによると、第2減圧機器38と第1減圧機器20とで共通の絞り部を採用することが可能となる。このことは、部品の管理工数や品質検査工数の削減に大きく寄与するので、装置の製造性の向上を充分に図ることができる。
ところで、冷媒として放熱器14を通過した冷媒の状態が臨界点未満となる亜臨界流体(例えば、フロン系冷媒)を採用する場合、液単相または気液二相となる冷媒がエジェクタ16および第2減圧機器38に流入する。液単相の冷媒を減圧する場合と気液二相状態の冷媒を減圧する場合とでエジェクタ16や第2減圧機器38における減圧作用が異なることがある。このため、冷媒として亜臨界流体を採用する場合、エジェクタ16および第2減圧機器38での減圧作用が不安定になることが懸念される。
これに対して、本実施形態の冷凍サイクル装置10では、冷媒として超臨界流体である二酸化炭素を採用しているので、放熱器14を通過した冷媒の状態が臨界点以上となる超臨界状態となる。そして、エジェクタ16および第2減圧機器38には超臨界状態となる冷媒が流入する。このため、本実施形態の冷凍サイクル装置10では、フロン系冷媒等の亜臨界流体を冷媒として採用する場合に比べて、エジェクタ16および第2減圧機器38で安定した減圧作用を発揮させることができる。
(他の実施形態)
以上、本開示の1つの実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の実施形態の如く、第1中間圧通路26に流量調整機器28が設けられていることが望ましいが、これに限定されない。冷凍サイクル装置10は、例えば、第1中間圧通路26に流量調整機器28が設けられていない構成になっていてもよい。
上述の実施形態では、第1減圧機器20は、その絞り開度を制御装置100で制御可能な電気式減圧機器として構成されていることが望ましいが、これに限定されない。第1減圧機器20は、感温部を有する温度式膨張弁のような機械式減圧機器で構成されていてもよい。また、第1減圧機器20は、可変式絞り機構200を含んで構成されていることが望ましいが、これに限定されない。第2減圧機器38は、例えば、減圧機能を発揮する固定絞り機構で構成されていてもよい。
上述の実施形態の如く、第2減圧機器38は、その絞り開度を制御装置100で制御可能な電気式減圧機器として構成されていることが望ましいが、これに限定されない。第2減圧機器38は、感温部を有する温度式膨張弁のような機械式減圧機器で構成されていてもよい。また、第2減圧機器38は、可変式絞り機構380を含んで構成されていることが望ましいが、これに限定されない。第2減圧機器38は、例えば、減圧機能を発揮する固定絞り機構で構成されていてもよい。
上述の実施形態では、制御装置100が、内部熱交換器36の第1熱交換部362を流通する冷媒と第2熱交換部364を流通する冷媒との温度差ΔTに応じて、第2減圧機器38の絞り開度を制御する例について説明したが、これに限定されない。制御装置100は、例えば、エジェクタ16の冷媒吸引口162に流入する冷媒が所定の過熱度を有する状態となるように、第2減圧機器38の絞り開度を制御する構成になっていてもよい。
上述の実施形態では、吸引側温度センサ102および中間圧側温度センサ104の検出値に基づいて、第1熱交換部362を流通する冷媒と第2熱交換部364を流通する冷媒との温度差ΔTを算出する例について説明したが、これに限定されない。制御装置100は、例えば、第1熱交換部362を流通する冷媒および第2熱交換部364を流通する冷媒それぞれの圧力を検出する圧力センサを設け、当該圧力センサの検出値に基づいて、前述の温度差ΔTを算出する構成になっていてもよい。
上述の実施形態の如く、第2減圧機器38の吸引側絞り部381を低段側絞り部201と絞り口径が同じ寸法値となる構造にすることが望ましいが、これに限定されない。第2減圧機器38の吸引側絞り部381は、例えば、低段側絞り部201と絞り口径が異なる寸法値となる構造になっていてもよい。
上述の実施形態では、第2減圧機器38の吸引側絞り部381を低段側絞り部201と絞り口径が同じ寸法値となる構造にする例について説明したが、これに限定されない。第2減圧機器38は、吸引側絞り部381の絞り口径以外の要素についても低段側絞り部201と同じ構造になっていてもよい。第2減圧機器38は、例えば、吸引側駆動部383が低段側駆動部203と同じ構造を有する構成になっていてもよい。
上述の実施形態では、圧縮装置12として低段側圧縮部122および高段側圧縮部124が単一のハウジング120に収容されるものを採用する例について説明したが、これに限定されない。圧縮装置12は、例えば、低段側圧縮部122および高段側圧縮部124が独立した圧縮機として構成され、各圧縮部122、124の間に中間圧冷媒を合流させる合流部が設けられたものが採用されていてもよい。
上述の実施形態では、本開示の冷凍サイクル装置10を定置式冷蔵庫に適用した例について説明したが、これに限定されない。本開示の冷凍サイクル装置10は、例えば、車両に搭載された冷凍庫、車両の空調装置、家庭用の空調装置等の様々な装置に適用可能である。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、冷凍サイクル装置は、圧縮装置、放熱器、エジェクタ、気液分離器、第1減圧機器、蒸発器を備える。冷凍サイクル装置は、気液分離器に存在するガスリッチな冷媒を圧縮装置の高段側圧縮部の冷媒吸入側に導く第1中間圧通路、気液分離器に存在する液リッチな冷媒を第1減圧機器に導く第2中間圧通路を備える。冷凍サイクル装置は、放熱器を通過した冷媒をエジェクタのノズル部の冷媒入口側に導く高圧通路、高圧通路のうち放熱器とノズル部との間に設けられた冷媒分岐部に接続され、高圧通路を流れる冷媒の一部をエジェクタの冷媒吸引口に導く吸引通路を備える。冷凍サイクル装置は、吸引通路を流れる冷媒を減圧させる第2減圧機器、吸引通路における第2減圧機器の下流側の冷媒と第2中間圧通路を流れる冷媒とを熱交換させることで第2中間圧通路を流れる冷媒を冷却する内部熱交換器を備える。
第2の観点によれば、冷凍サイクル装置の第2減圧機器は、冷媒を減圧する絞り部の絞り開度が変更可能な可変式絞り機構を含んで構成されている。これによると、第2減圧機器の絞り開度を変更可能な構成とすれば、吸引通路を介して内部熱交換器に流入する冷媒の流量を調整することができる。これにより、吸引通路を流れる冷媒の状態をサイクルに適した状態となるように調整することが可能となる。
第3の観点によれば、冷凍サイクル装置は、第2減圧機器の絞り開度を制御する絞り開度制御部を含んで構成される制御装置を備える。内部熱交換器は、吸引側冷媒通路を流れる冷媒が流通する第1熱交換部、第2中間圧通路を流れる冷媒が流通する第2熱交換部を含んで構成されている。制御装置は、第1熱交換部を流通する冷媒と第2熱交換部を流通する冷媒との温度差が所定の目標温度差に近づくように、第2減圧機器の絞り開度を制御する。
これによると、内部熱交換器における熱交換量を調整して蒸発器の冷媒入口側のエンタルピをサイクルに適した状態に制御することができる。このことは、蒸発器における冷却能力の向上に大きく寄与する。
第4の観点によれば、冷凍サイクル装置の第2減圧機器は、冷媒を減圧する絞り部が第1減圧機器で用いられる絞り部と少なくとも絞り口径が同じ寸法値となる構造を有している。これによると、第2減圧機器と第1減圧機器とで共通の絞り部を採用することが可能になる。このことは、部品の管理工数や品質検査工数の削減に大きく寄与するので、装置の製造性の向上を図ることができる。
12 圧縮装置
14 放熱器
16 エジェクタ
18 気液分離器
20 第1減圧機器
22 蒸発器
26、30 第1中間圧通路、第2中間圧通路
34 吸引通路
36 内部熱交換器
38 第2減圧機器

Claims (4)

  1. 蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置であって、
    サイクル内の冷媒を圧縮して吐出する低段側圧縮部(122)、および前記低段側圧縮部から吐出された冷媒を圧縮して吐出する高段側圧縮部(124)を含んで構成される圧縮装置(12)と、
    前記高段側圧縮部から吐出された冷媒を放熱させる放熱器(14)と、
    前記放熱器を通過した冷媒を減圧膨張させるノズル部(161)、前記ノズル部から噴射する冷媒流により冷媒を内部に吸引するための冷媒吸引口(162)、前記ノズル部から噴射された冷媒流と前記冷媒吸引口から吸引された冷媒とを混合して昇圧させる昇圧部(164)を含んで構成されるエジェクタ(16)と、
    前記昇圧部で昇圧された冷媒の気液を分離する気液分離器(18)と、
    前記気液分離器から流出した冷媒を減圧させる第1減圧機器(20)と、
    前記第1減圧機器を通過した冷媒を蒸発させるとともに蒸発した冷媒を前記低段側圧縮部の冷媒吸入側に流出させる蒸発器(22)と、
    前記気液分離器に存在するガスリッチな冷媒を前記高段側圧縮部の冷媒吸入側に導く第1中間圧通路(26)と、
    前記気液分離器に存在する液リッチな冷媒を前記第1減圧機器に導く第2中間圧通路(30)と、
    前記放熱器を通過した冷媒を前記ノズル部の冷媒入口側に導く高圧通路(24)と、
    前記高圧通路のうち前記放熱器と前記ノズル部との間に設けられた冷媒分岐部(32)に接続され、前記高圧通路を流れる冷媒の一部を前記冷媒吸引口に導く吸引通路(34)と、
    前記吸引通路を流れる冷媒を減圧させる第2減圧機器(38)と、
    前記吸引通路における前記第2減圧機器の下流側の冷媒と前記第2中間圧通路を流れる冷媒とを熱交換させることで前記第2中間圧通路を流れる冷媒を冷却する内部熱交換器(36)と、
    を備える冷凍サイクル装置。
  2. 前記第2減圧機器は、冷媒を減圧する絞り部(381)の絞り開度が変更可能な可変式絞り機構(380)を含んで構成される請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記第2減圧機器の絞り開度を制御する絞り開度制御部(100b)を含んで構成される制御装置(100)を備え、
    前記内部熱交換器は、前記吸引通路を流れる冷媒が流通する第1熱交換部(362)、前記第2中間圧通路を流れる冷媒が流通する第2熱交換部(364)を含んで構成されており、
    前記制御装置は、前記第1熱交換部を流通する冷媒と前記第2熱交換部を流通する冷媒との温度差が所定の目標温度差に近づくように、前記第2減圧機器の絞り開度を制御する請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記第2減圧機器は、冷媒を減圧する絞り部(381)が前記第1減圧機器で用いられる絞り部(201)と少なくとも絞り口径が同じ寸法値となる構造を有する請求項1ないし3のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
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