JP2019138486A - 冷媒回路システム及びデフロスト運転の制御方法 - Google Patents

冷媒回路システム及びデフロスト運転の制御方法 Download PDF

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達弘 安田
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Tomohiro Sakaguchi
知宏 阪口
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正幸 瀧川
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Abstract

【課題】冷暖フリーマルチ冷媒回路のデフロスト運転で、液バックの偏りを防ぐ方法を提供する。【解決手段】冷媒回路システムは、複数の室外機と、複数の室内機と、高圧ガス管と、低圧ガス管と、液管とを備え、室外機が備える圧縮機の吐出側が前記高圧ガス管と接続され、圧縮機の吸入側が前記低圧ガス管と接続され、室外熱交換器の一端が前記液管と接続され、室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管および前記低圧ガス管と切替機構を介して接続され、室内熱交換器の他の端が前記液管と接続される冷媒回路と、冷媒回路のデフロスト運転において、全ての室外熱交換器のデフロストが完了するまで、全ての圧縮機の運転を継続する制御装置を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、冷媒回路システム及びデフロスト運転の制御方法に関する。
特許文献1には、室外機の圧縮機の吐出側に接続された高圧ガス管と、圧縮機の吸入側に接続された低圧ガス管と、液管と接続された複数の室内機を備える冷暖フリーマルチ型空気調和機が記載されている。冷暖フリーマルチ型空気調和機では、複数の室内機で個別に冷暖房同時運転が可能である。冷暖フリーマルチ型空気調和機でデフロスト運転を行う場合、各ユニットで冷房サイクル運転を行い、室外熱交換器の霜が除去できたユニットから順に運転を停止することが一般的である。
特許文献2には、複数の室外機と複数の室内機とを高圧ガス管と液管で接続した空気調和機におけるデフロスト運転について、液バックが生じない冷媒量となるように室内機の膨張弁を制御する方法が記載されている。
特開2006−177619号公報 特開2014−211251号公報
上記の冷暖フリーマルチ型空気調和機のデフロスト運転の場合、デフロストが終わった圧縮機から運転を停止するため、循環している冷媒が、最後までデフロスト運転を行っている圧縮機に集中し、液バックが偏る可能性がある。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる冷媒回路システム及びデフロスト運転の制御方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、冷媒回路システムは、複数の室外機と、複数の室内機と、高圧ガス管と、低圧ガス管と、液管とを備え、複数の前記室外機が備える圧縮機の吐出側が前記高圧ガス管と接続され、複数の前記室外機が備える圧縮機の吸入側が前記低圧ガス管と接続され、複数の前記室外機が備える室外熱交換器の一端が前記液管と接続され、複数の前記室内機が備える室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管および前記低圧ガス管と切替機構を介して接続され、前記室内熱交換器の他の端が前記液管と接続される冷媒回路と、 前記冷媒回路のデフロスト運転において、複数の前記室外機が備える全ての前記室外熱交換器についてデフロストが完了するまで、全ての前記圧縮機の運転を継続する制御装置と、を備える。
本発明の一態様によれば、前記制御装置が、デフロストが完了した前記室外熱交換器を備える前記室外機に設けられた膨張弁を全閉とする。
本発明の一態様によれば、前記制御装置が、前記室外熱交換器の圧力が所定の閾値以上となると、前記膨張弁を開く。
本発明の一態様によれば、前記制御装置が、前記冷媒回路が備える全ての前記室外熱交換のデフロストに必要な冷媒循環量に対する、デフロストが完了していない前記室外熱交換器のデフロストに必要な冷媒循環量の割合に応じて、全ての前記圧縮機の回転数を制御する。
本発明の一態様によれば、前記制御装置が、前記冷媒回路が備える全ての前記室外熱交換のデフロストに必要な冷媒循環量に対する、デフロストが完了していない前記室外熱交換器のデフロストに必要な冷媒循環量の割合に応じて、全ての前記室内機が備える膨張弁の開度を低下する。
本発明の一態様によれば、前記制御装置は、前記室外熱交換器の近傍の温度が所定の第1閾値以上になると、その室外熱交換器のデフロストが完了したと判定する。
本発明の一態様によれば、前記制御装置は、前記室外熱交換器の近傍の温度が前記第1閾値よりも低い第2閾値以上になると、その室外熱交換器を備える前記室外機に設けられた膨張弁の開度を低下させる。
本発明の一態様によれば、デフロスト運転の制御方法は、複数の室外機と、複数の室内機と、高圧ガス管と、低圧ガス管と、液管とを備え、複数の前記室外機が備える圧縮機の吐出側が前記高圧ガス管と接続され、複数の前記室外機が備える圧縮機の吸入側が前記低圧ガス管と接続され、複数の前記室外機が備える室外熱交換器の一端が前記液管と接続され、複数の前記室内機が備える室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管および前記低圧ガス管と切替機構を介して接続され、前記室内熱交換器の他の端が前記液管と接続される冷媒回路のデフロスト運転において、複数の前記室外機が備える前記室外熱交換器の全てについてデフロストが完了するまで、全ての前記圧縮機の運転を継続する。
本発明によれば、冷暖フリーマルチ型空気調和機の冷媒回路において、デフロスト運転時に液バックが生じた場合でも、圧縮機間の液バックの偏りを防ぐことができる。
本発明の一実施形態における冷媒回路システムの一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるデフロスト運転時の冷媒の流れの一例を示す第1の図である。 本発明の一実施形態におけるデフロスト運転時の冷媒の流れの一例を示す第2の図である。 本発明の一実施形態におけるデフロスト運転中の処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における冷媒回路システムの他の例を示す図である。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態による冷暖フリーマルチ型空気調和機におけるデフロスト運転について図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態における冷媒回路システムの一例を示す図である。
図1に示すとおり冷暖フリーマルチ型の空気調和機100は、複数の室外機ユニット(室外機ユニット1A、室外機ユニット1B)と、複数の室内機ユニット(室内機ユニット2A、室内機ユニット2B)と、それらを接続する高圧ガス管(高圧ガス管5A,5B,5C)と、低圧ガス管(低圧ガス管7A,7B,7C)と、液管(液管9A,9B,9C)と、制御装置30を含んで構成される。
室外機ユニット1Aは、圧縮機10Aと、四方弁11Aと、室外熱交換器12Aと、室外機膨張弁13Aとを備える。室外機ユニット1Bは、圧縮機10Bと、四方弁11Bと、室外熱交換器12Bと、室外機膨張弁13Bとを備える。
室内機ユニット2Aは、室内熱交換器22Aと、室内機膨張弁23Aを備える。室内機ユニット2Bは、室内熱交換器22Bと、室内機膨張弁23Bを備える。
圧縮機10Aの吐出側は高圧ガス管5Aと接続され、圧縮機10Aの吸入側は低圧ガス管7Aと接続されている。同様に圧縮機10Bの吐出側は高圧ガス管5Bと接続され、圧縮機10Bの吸入側は低圧ガス管7Bと接続されている。高圧ガス管5A,5Bは高圧ガス管5Cに接続され、低圧ガス管7A,7Bは低圧ガス管7Cに接続されている。また、室外熱交換器12Aの一端は液管9Aと接続され、室外熱交換器12Bの一端は液管9Bと接続されている。室内熱交換器22Aの一端が分流コントローラ21Aを介して、高圧ガス管5Aおよび低圧ガス管7Aと切り替え可能に接続され、他の端は液管9Aと接続される。同様に室内熱交換器22Bの一端が分流コントローラ21Bを介して、高圧ガス管5Bおよび低圧ガス管7Bと切り替え可能に接続され、他の端は液管9Bと接続される。
まず、室外機ユニット1Aについて説明する。室外機ユニット1Aは、圧縮機10A、四方弁11A、室外熱交換器12A、室外機膨張弁13Aを備えている。圧縮機10Aは、冷媒を圧縮し、圧縮した高圧冷媒を吐出する。四方弁11Aは、暖房運転時と冷房運転時とで冷媒の循環する方向を切り替える。図は暖房運転の場合の設定である。暖房時は、圧縮機の吐出側はキャピラリチューブ15Aが設けられた側へと接続される。室外熱交換器12Aは、冷媒と室外の空気との間で熱交換を行う。室外熱交換器12Aは、冷房運転時には、凝縮器として機能し室外へ放熱し、暖房運転時には、蒸発器として機能し室外から吸熱する。室外機膨張弁13Aは、暖房運転時に高圧冷媒液を低圧化させる膨張弁として機能する。室外熱交換器の近傍には温度センサ14Aが設けられている。室外機ユニット1Bについても同様である。室外機ユニット1Aと室外機ユニット1Bとは、同じ運転モード(冷房運転モードか暖房運転モード)で動作し、各室内機の冷暖房は、後述する分流コントローラ21A,21Bの切り替えによって制御する。
次に室内機ユニット2Aについて説明する。室内機ユニット2Aは、室内熱交換器22A、室内機膨張弁23Aを備えている。室内熱交換器22Aは、冷媒と室内の空気との間で熱交換を行う。室内熱交換器22は、冷房運転時には、蒸発器として機能し冷媒を蒸発させることで室内から吸熱し、暖房運転時には、凝縮器として機能し室内へ放熱する。室内機膨張弁23Aは、冷房運転時に膨張弁として機能し、高圧冷媒液を低圧化する。室内機ユニット2Aのガス管側と室外機ユニット1Aのガス管(高圧ガス管5A、低圧ガス管7A)側との間には、分流コントローラ21Aが設けられる。分流コントローラ21Aは、冷媒の経路を、高圧ガス管5Aおよび低圧ガス管7Aの間で切り換える。冷房運転時には、冷媒の経路は、低圧ガス管7Aに切り替えられる。暖房運転時には、高圧ガス管5に切り替えられる。室内機ユニット2Bについても同様である。
説明の便宜のため、室外機ユニット1Aが備える圧縮機10Aと室外機ユニット1Bが備える圧縮機10Bとの容量は同じであるとする。また他の室外熱交換器12Aと室外機ユニット1B等、や室内機ユニット2Aおよび2Bが備える対応する機器についてのスペックは同等であるとする。なお、制御装置30は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)を備えたコンピュータである。制御装置30は、室外機ユニット1A,1B、室内機ユニット2A,2Bが備える各装置の制御を行う。
図1の矢印は、暖房運転時モード時の冷媒の流れを示している。図1の場合、室内機ユニット2A,2B共に暖房運転を行っている。圧縮機10Aが吐出する高圧冷媒は、高圧ガス管5Aを通過して、室内機ユニット2Aへ送出される。冷媒は、室内熱交換器22Aで放熱した後、液化し、室内機膨張弁23Aで減圧され液管9Aを通過して、室外機ユニット1Aへ送出される。室外機ユニット1Aでは、室外機膨張弁13Aによって減圧された冷媒が、室外熱交換器12Aで吸熱し、気化する。気化した冷媒は、四方弁11Aによって圧縮機10Aの吸入側へ導かれる。圧縮機10Aは、気化した低圧冷媒を昇圧して、再び、高圧ガス管5A側へ吐出する。室外機ユニット1Bと室内機ユニット2B間の冷媒の流れも同様である。
ここで、例えば、暖房運転モードでの運転時間が所定時間に達したことや温度センサ14A,14Bの計測値などに基づいて、制御装置30がデフロスト運転を開始したとする。制御装置30は、四方弁11A,11Bと分流コントローラ21A,21Bのポート間の接続を図1の状態から図2のように切り替える。図2は、本発明の一実施形態におけるデフロスト運転時の冷媒の流れの一例を示す第1の図である。すると、冷媒は、図2の矢印が示す方向に循環する。具体的には、圧縮機10Aが吐出する高圧冷媒は、四方弁11Aによって室外熱交換器12A側へ導かれる。冷媒は、室外熱交換器12Aで放熱し、凝縮・液化し、室外機膨張弁13Aで減圧され液管9Aを通過して、室内機ユニット2Aへ送出される。室内機ユニット2Aでは、室内機膨張弁23Aによって減圧された低圧の冷媒が、室内熱交換器22Aで吸熱し、気化する。気化した冷媒は、分流コントローラ21Aによって、低圧ガス管7へ導かれる。気化した冷媒は低圧ガス管7を通過して室外機ユニット1Aへ送出され、圧縮機10Aの吸入側へ導かれる。圧縮機10Aは、気化した低圧冷媒を昇圧して吐出する。冷媒は同様の経路で循環し、高圧高熱の冷媒が、室外熱交換器12Aについた霜を取り除く。図2の冷媒の流れは冷房運転モードと同様の流れである。
デフロスト運転を行うと、室外熱交換器12A、12Bの霜が解け、また、高圧冷媒の通過により、温度センサ14A,14Bが計測する温度が上昇する。制御装置30は、温度センサ14Aが計測する温度が所定の閾値となると、室外熱交換器12Aのデフロストが完了したと判定する。ここでは圧縮機10A,10Bの容量等は全て同等としたが、圧縮機10A,10Bの容量の違い、室外熱交換器12A、12Bの個体差、室外機ユニット1A,1Bの設置場所による日当たりや温度の違いなどの諸条件により、室外熱交換器12Aと室外熱交換器12Bのデフロストの完了タイミングは異なる場合がある。
従来の制御では、例えば、室外熱交換器12Aのデフロストが完了したと判定すると、制御装置30は、圧縮機10Aを停止する。すると、運転条件や運転環境によってはデフロスト運転中に液バックが生じることがあるが、運転を継続する圧縮機10Bに液バックが集中し、液バックの偏りが生じる。例えば、設置場所の影響や圧縮機10A,10Bの容量の違いにより、常に室外熱交換器12Aのデフロストの完了が早い場合には、液バックが集中する圧縮機10Bだけが故障するどの不具合が生じる可能性がある。そこで本実施形態では、以下の制御を行って、液バックの偏りを防ぎ、また、液バック量を低減する。なお、デフロストは室外熱交換器12Aが先に完了する場合を例に説明を行う。
(1)制御装置30は、室外熱交換器12Aのデフロスト運転が完了した場合、圧縮機10Aの運転を停止せず、運転を継続する。
(2)室外熱交換器12Aにこれ以上、高温の冷媒を供給する必要がないため、室外機膨張弁13Aを全閉とする。
室外熱交換器12A側のデフロスト運転が完了した後も、圧縮機10A,10Bを運転することで、液バックの偏りを防ぐことができる。(1)、(2)の制御を行った後の冷媒の流れについては、後に図3を用いて説明する。
(3)圧縮機10A、10Bの回転数を循環冷媒量に合わせて低下する。例えば、圧縮機10A,10Bの容量が同等で、室外熱交換器12A,12Bの2台を対象にデフロスト運転を行っているときの回転数を100とすると、室外熱交換器12Aのデフロスト運転が完了した後は、室外熱交換器12Bだけを対象とするため、冷媒の循環量は半分でよい。そのため、圧縮機10A,10Bの回転数を共に50へ低下させる。圧縮機10A,10Bの容量が異なる場合は、制御装置30は、全体の冷媒循環量が1/2で、圧縮機10A,10Bの吐出量が同等となるように圧縮機10A,10Bの回転数を制御する。
(4)また、冷媒の循環量の低下に合わせて室内機ユニット2A,2Bの室内機膨張弁23A,23Bの開度を絞る。例えば、冷媒循環量が1/2となるのに応じて、室内機膨張弁23A,23Bを通過する冷媒流量が1/2となるように、制御装置30は、室内機膨張弁23A,23Bの弁特性に基づいて各々の開度を制御する。
室内機ユニット2A,2B側の室内機膨張弁23A,23Bの開度を絞ることにより、冷媒循環量を低減し、液バック量を低減することができる。
(5)温度センサ14Bが計測する温度が、所定の温度以上となると、制御装置30は、室外熱交換器12Bのデフロストが完了したと判定し、デフロスト運転を終了する。制御装置30は、暖房サイクル運転を再開する。
図3は、本発明の一実施形態におけるデフロスト運転時の冷媒の流れの一例を示す第2の図である。図2に上記(1)、(2)の制御を行った後の冷媒の流れを示す。図2の矢印が室外機ユニット1A側のデフロストが完了した後の冷媒の流れである。制御装置30は、圧縮機10Aを停止させることなく運転を継続する。また、制御装置30は、室外機膨張弁13Aを全閉とする。すると、圧縮機10Aが吐出する冷媒は、室外熱交換器12Aに冷媒が流れず、高圧ガス管5A,5Cを通過して、高圧ガス管5Bへと至る。高圧ガス管5Bへ至った高圧冷媒は、圧縮機10Bが吐出した高圧冷媒と合流し、四方弁11Bによって室外熱交換器12Bへ導かれる。室外熱交換器12Bへ供給された高圧冷媒は、室外熱交換器12Bで放熱し、室外熱交換器12Bの霜を溶かす。室外熱交換器12Bで凝縮した冷媒の一部は、室内機膨張弁23Bで減圧され液管9Bを通過して、室外機ユニット1Bへ送出される。室外機ユニット1Bでは、室外機膨張弁13Bによって減圧された冷媒が、室内熱交換器22Bで気化する。気化した冷媒は、分流コントローラ21Bによって低圧ガス管7Bへ導かれ、低圧ガス管7Bを通過して圧縮機10Bの吸入側へ至る。圧縮機10Bは、低圧冷媒を昇圧して吐出する。以降は、上記の経路を循環する。
一方、冷媒の残りの一部は、液管9Cを通過して液管9Aへと至り、室外機ユニット1Aへ送出される。室外機ユニット1Aでは、室外機膨張弁13Aによって減圧された冷媒が、室内熱交換器22Aで気化する。気化した冷媒は、分流コントローラ21Aによって低圧ガス管7Aへ導かれ、低圧ガス管7Aを通過して圧縮機10Aの吸入側へ至る。圧縮機10Aは、低圧冷媒を昇圧して高圧ガス管5A側へ吐出する。以降は、上記の経路を循環する。
このように、一部の室外熱交換器12Aのデフロストが終わった後も、圧縮機10Aの運転を継続することで、湿った冷媒の吸入を圧縮機10Bだけに行わせることなく、液バックの偏りを低減することができる。特に圧縮機10A,10Bが吐出する冷媒の量が同等となるように回転数制御(圧縮機10A,10Bの容量が同じであれば同じ回転数)を行うことで、液バック量を均等に振り分けることができる。また、一部の室外熱交換器12Aのデフロストが終わった後は、残りの室外熱交換器12Bのデフロストのみ行えばよいので、冷媒循環量を減らすことができる。そのため、圧縮機10A,10Bの回転数を低下させ、室内機膨張弁23A,23Bの開度を絞ることで冷媒循環量を低下させてもよい。あるいは、圧縮機10A,10Bの回転数を維持して、多くの冷媒を残りの室外熱交換器12Bに供給し、早くデフロストが完了するようにしてもよい。
また、例えば、室内機膨張弁23Aを全閉とし、室内機ユニット2A側には冷媒を供給しないようにすることもできる。これにより、デフロスト運転完了後の室内機ユニット2A側における暖房運転の立ち上がりを早くする効果が期待できる。なお、室内機膨張弁23Bを全閉としてもよい。
また、例えば、室外機膨張弁13Aを全閉とするとしたが、例えば、室外機ユニット1A、1Bの圧力バランスが崩れた場合や、室外熱交換器12Aの圧力が上昇した場合など、冷媒の循環を安定化させたり、圧力上昇リスクを解消したりするために、制御装置30は、室外機膨張弁13Aを所定の開度で開くようにしてもよい。これにより、室外熱交換器12A、室外機膨張弁13A、液管9Aにも冷媒が循環し、室外熱交換器12A側の圧力上昇を回避することができる。なお、室外機膨張弁13Aの開度は、デフロスト運転の効率を低下させない程度の開度(微開)であってもよい。
次に本実施形態のデフロスト運転の処理の流れの一例について図4を用いて説明する。
図4は、本発明の一実施形態におけるデフロスト運転中の処理の一例を示すフローチャートである。
暖房運転中にデフロスト運転の開始条件が成立したとする。制御装置30は、四方弁11A,11Bの切り替え、分流コントローラ21A,21Bの切り替えを行って、デフロスト運転を開始する(ステップS11)。具体的には図2を用いて説明した運転を開始する。制御装置30は、温度センサ14A,14Bの計測する温度を監視し、室外機ユニット1A,1Bでデフロストが完了したかどうかを判定する(ステップS12)。デフロストが完了しない場合(ステップS12;Yes)、デフロスト運転を計測する。
ここで、温度センサ14Aの計測温度が所定の閾値以上となったとする。制御装置30は、室外機ユニット1Aでデフロストが完了したと判定する(ステップS12;Yes)。すると、制御装置30は、圧縮機10Aを運転したまま、デフロスト完了側の室外機膨張弁13Aを全閉とする(ステップS13)。また、制御装置30は、必要な冷媒の循環量に合わせて圧縮機の回転数を制御する(ステップS14)。例えば、図1〜図3に示す冷媒回路のように室外熱交換器機が全体で2台の場合、1台のデフロストが完了したら、冷媒の循環量は半分に低下させる。例えば、室外熱交換器機が4台あり、1台のデフロストが完了した場合は、冷媒の循環量は3/4に低下させる。つまり、全ての室外熱交換器12A等のデフロストに必要な冷媒循環量に対する、デフロストが完了していない室外熱交換器12B等のデフロストに必要な冷媒循環量の割合に応じて循環量を低下させる。制御装置30は、各圧縮機の冷媒吐出量が均等になるように、各圧縮機の容量と全体の冷媒循環量に見合う圧縮機の回転数を算出し、各圧縮機を制御する。
また、制御装置30は、冷媒の循環量に合わせて、室内機膨張弁を絞る(ステップS15)。例えば、冷媒循環量が1/2となった場合は、冷媒の流量も1/2となるように開度を調節する。
次に制御装置30は、室外機膨張弁を全閉とした側の室外熱交換器12Aの圧力を監視し、圧力が所定の閾値に上昇したかを判定する。例えば、室外熱交換器12A、12Bの出入口付近に圧力センサが設けられており、制御装置30は、この圧力センサの計測値を監視して判定を行う。圧力が上昇した場合、制御装置30は、室外機膨張弁13Aを所定の開度で開く(ステップS16)。制御装置30は、室外機膨張弁13Aを所定時間だけ開として全閉に戻してもよいし、微開としたまま運転を継続してもよい。制御装置30は、その後も継続してデフロスト終了側の圧力の監視を行い、必要に応じて、室外機膨張弁13Aの開度制御を行う。
全ての室外熱交換器でデフロストが完了した場合(ステップS17;Yes)、制御装置30は、デフロスト運転を終了し(ステップS18)、暖房運転を再開する。なお、ステップS12ですべての室外機ユニット1A,1Bで同時にデフロストが完了した場合は、デフロスト運転を終了し、暖房運転に戻る。全ての室外熱交換器でデフロストが完了していない場合(ステップS17;No)、ステップS12からの処理を繰り返す。
上記説明では、複数の室外熱交換器12A、12Bのうち、何れかのデフロストが完了してからデフロスト完了側の室外機膨張弁を全閉とする制御を行ったが、例えば、デフロストが完了に近づいたら、完了を待たずに、完了が予測される側の室外機膨張弁を全閉ではなく、開度を低下させる制御を行ってもよい。これにより、デフロスト完了が近い室外熱交換器への冷媒の循環を減らし、その分を他の室外熱交換器に回すことができる。このとき、制御装置30は、圧縮機回転数および室内機膨張弁の開度を低下させる制御を行って、冷媒循環量も低下させてもよい。
デフロストが完了に近づいていることの判定は、例えば、室外熱交換器12Aの場合、温度センサ14Aが計測する温度が、デフロスト運転の完了よりも低い所定の温度となることであってもよい。
なお、図1等に例示した冷媒回路は一例であってこれに限定されない。本実施形態の冷媒回路システム、制御方法は、いわゆる3管式の冷暖同時運転が可能な冷媒回路を備える装置に適用することができる。例えば、室内機ユニット、室外機ユニットは3台以上設けられていてもよい。冷媒回路の他の例について図5に示す。
図5は、本発明の一実施形態における冷媒回路システムの他の例を示す図である。
図5に示すとおり空気調和機100Aは、複数の室外機ユニット1A、1B、1Cと、複数の室内機ユニット2A、2B、2C、2Dと、それらを接続する高圧ガス管5と、低圧ガス管7と、液管9、9A,9B,9Cと、制御装置30を含んで構成される。
圧縮機10Aの吐出側は高圧ガス管5Aと接続され、圧縮機10Aの吸入側は低圧ガス管7Aと接続されている。同様に圧縮機10Bの吐出側は高圧ガス管5B、吸入側は低圧ガス管7Bと接続されている。また、圧縮機10Cの吐出側は高圧ガス管5C、吸入側は低圧ガス管7Cと接続されている。室外熱交換器12Aの一端は液管9Aと接続され、室外熱交換器12Bの一端は液管9Bと接続され、室外熱交換器12Aの一端は液管9Cと接続されている。室内熱交換器22Aの一端が分流コントローラ21Aを介して、高圧ガス管5および低圧ガス管7と切り替え可能に接続され、他の端は液管9と接続される。同様に室内熱交換器22Bの一端が分流コントローラ21Bを介して、高圧ガス管5および低圧ガス管7と切り替え可能に接続され、他の端は液管9と接続される。室内熱交換器22Cの一端が分流コントローラ21Cを介して、高圧ガス管5および低圧ガス管7と切り替え可能に接続され、他の端は液管9と接続される。室内熱交換器22Dの一端が分流コントローラ21Dを介して、高圧ガス管5および低圧ガス管7と切り替え可能に接続され、他の端は液管9と接続される。
図5に例示する冷媒回路の場合でも、制御装置30は、デフロスト運転を開始すると、全ての室外熱交換器12A、12B,12Cのデフロストが完了するまで、圧縮機10A、10B、10Cの運転を継続する。これにより、液バックの偏りを防ぐことができる。また、例えば、室外熱交換器12Aのデフロストが先に完了した場合、室外機膨張弁13Aを全閉とし、さらに冷媒循環量を2/3とすべく、制御装置30は、圧縮機10A、10B、10Cの回転数を低下する制御、室内機膨張弁23A、23B、23C、23Dの開度を絞る制御を行う。これにより液バックの量を低減することができる。また、デフロストが先に完了した熱交換器の下流側(デフロスト運転時の冷媒の流れの下流側)に設けられた室外機膨張弁の開閉を制御することでデフロスト運転中の圧力上昇への対応を行う。
本実施形態によれば、デフロスト運転時に複数の圧縮機10A、10B,10Cの停止を揃えることで、液バックの偏りを低減することができる。また、冷媒循環量を調節することにより、液バック量を低減することができる。また、室外機膨張弁13Aを全閉(微開)とした場合、室外熱交換器12Aの圧力上昇に対して、室外機膨張弁13Aを開とすることで、デフロスト運転中の異常な高圧上昇リスクを低減することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。空気調和機100は、冷媒回路システムの一例である。分流コントローラ21A〜21Dは切替機構の一例である。
1A、1B、1C・・・室外機ユニット
2A、2B、2C・・・室内機ユニット
5A、5B、5C・・・高圧ガス管
7A、7B、7C・・・低圧ガス管
9A、9B、9C・・・液管
10A、10B、10C・・・圧縮機
11A,11B、11C・・・四方弁
12A,12B、12C・・・室外熱交換器
13A,13B、13C・・・室外機膨張弁
14A,14B、14C・・・温度センサ
21A、21B、21C、21D・・・分流コントローラ
22A、22B、22C、22D・・・室内熱交換器
23A、23B、23C、23D・・・室内機膨張弁
30・・・制御装置
100、100A・・・空気調和機

Claims (8)

  1. 複数の室外機と、複数の室内機と、高圧ガス管と、低圧ガス管と、液管とを備え、
    複数の前記室外機が備える圧縮機の吐出側が前記高圧ガス管と接続され、
    複数の前記室外機が備える圧縮機の吸入側が前記低圧ガス管と接続され、
    複数の前記室外機が備える室外熱交換器の一端が前記液管と接続され、
    複数の前記室内機が備える室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管および前記低圧ガス管と切替機構を介して接続され、前記室内熱交換器の他の端が前記液管と接続される冷媒回路と、
    前記冷媒回路のデフロスト運転において、複数の前記室外機が備える全ての前記室外熱交換器についてデフロストが完了するまで、全ての前記圧縮機の運転を継続する制御装置と、
    を備える冷媒回路システム。
  2. 前記制御装置が、デフロストが完了した前記室外熱交換器を備える前記室外機に設けられた膨張弁を全閉とする、請求項1に記載の冷媒回路システム。
  3. 前記制御装置が、前記室外熱交換器の圧力が所定の閾値以上となると、前記膨張弁を開く、
    請求項2に記載の冷媒回路システム。
  4. 前記制御装置が、前記冷媒回路が備える全ての前記室外熱交換器のデフロストに必要な冷媒循環量に対する、デフロストが完了していない前記室外熱交換器のデフロストに必要な冷媒循環量の割合に応じて、全ての前記圧縮機の回転数を制御する、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の冷媒回路システム。
  5. 前記制御装置が、前記冷媒回路が備える全ての前記室外熱交換器のデフロストに必要な冷媒循環量に対する、デフロストが完了していない前記室外熱交換器のデフロストに必要な冷媒循環量の割合に応じて、全ての前記室内機が備える膨張弁の開度を低下する、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の冷媒回路システム。
  6. 前記制御装置は、前記室外熱交換器の近傍の温度が所定の第1閾値以上になると、その室外熱交換器のデフロストが完了したと判定する、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の冷媒回路システム。
  7. 前記制御装置は、前記室外熱交換器の近傍の温度が前記第1閾値よりも低い第2閾値以上になると、その室外熱交換器を備える前記室外機に設けられた膨張弁の開度を低下させる、
    請求項6に記載の冷媒回路システム。
  8. 複数の室外機と、複数の室内機と、高圧ガス管と、低圧ガス管と、液管とを備え、
    複数の前記室外機が備える圧縮機の吐出側が前記高圧ガス管と接続され、
    複数の前記室外機が備える圧縮機の吸入側が前記低圧ガス管と接続され、
    複数の前記室外機が備える室外熱交換器の一端が前記液管と接続され、
    複数の前記室内機が備える室内熱交換器の一端が前記高圧ガス管および前記低圧ガス管と切替機構を介して接続され、前記室内熱交換器の他の端が前記液管と接続される冷媒回路のデフロスト運転において、複数の前記室外機が備える前記室外熱交換器の全てについてデフロストが完了するまで、全ての前記圧縮機の運転を継続する、
    デフロスト運転の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021036781A1 (zh) * 2019-08-30 2021-03-04 青岛海尔空调电子有限公司 多联机空调***
JP7484660B2 (ja) 2020-10-26 2024-05-16 株式会社富士通ゼネラル 空気調和装置

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