JP2019136627A - 粒状活性炭の製造方法、及び、濾過カートリッジの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】得られる粒状活性炭の大きさを調整し易くする製造方法を提供する。【解決手段】粒状活性炭の製造方法は、100重量部の液状分散媒101に対して11〜43重量部のセルロースナノファイバー102を含む懸濁液100を粒状に成形する成形工程S2と、粒状の懸濁液110を加熱して賦活することにより粒状活性炭120を得る賦活工程S3と、を含む。流体(W)の流入部(32)及び流出部75を有する収容部(33)に粒状活性炭120が収容された濾過カートリッジ(20)の製造方法は、成形工程S2と、賦活工程S3と、粒状活性炭120を収容部(33)に収容する収容工程S4と、を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、粒状活性炭、及び、濾過カートリッジを製造する技術に関する。
特許文献1には、活性炭とイオン除去部材と中空糸膜とを別々の位置に格納した浄水カートリッジが示されている。活性炭は、水道水に含まれる遊離残留塩素や有機物等の微量成分を除去する。イオン除去部材は、水道水に含まれる金属イオンを除去する。中空糸膜は、水道水に含まれる鉄さびといった濁り成分等を除去する。
浄水カートリッジ用の活性炭としてヤシ殻活性炭といったサイズの大きい活性炭を利用する場合、元の活性炭を粉砕する必要がある。活性炭を粉砕すると、大きな粒子から小さな粒子まで幅広いサイズの粒子が混在した活性炭が得られる。この活性炭を浄水カートリッジの収容部に収容すると、活性炭中の小さな粒子は、濾過層の上面に溜まったり、大きな粒子間の空隙に入り込んだりする。
特開2008−194596号公報
活性炭中の小さな粒子が濾過層の上面に溜まると、浄水カートリッジに水を通した時に目詰まりを起こし易く、その結果、水が流れ難くなる。また、小さな粒子が大きな粒子間の空隙に入り込むと、その空隙が塞がれ、濾過層内部の通水抵抗が不均一となる。濾過層内部の通水抵抗の高い部分には水が流れ難いため、活性炭と水との接触効率が下がり、その分、浄水性能が低下してしまう。浄水性能を上げるためには、別途、活性炭を分級する作業が必要となる。
尚、上述のような問題は、空気清浄機用の濾過カートリッジ等、浄水カートリッジ以外の濾過カートリッジ等にも存在する。
本発明は、得られる粒状活性炭の大きさを調整し易くする製造方法を開示するものである。
本発明の粒状活性炭の製造方法は、液状分散媒100重量部に対して11〜43重量部のセルロースナノファイバーを含む懸濁液を粒状に成形する成形工程と、
前記粒状の懸濁液を加熱して賦活することにより粒状活性炭を得る賦活工程と、を含む、態様を有する。
また、本発明は、流体の流入部及び流出部を有する収容部に粒状活性炭が収容された濾過カートリッジの製造方法であって、
液状分散媒100重量部に対して11〜43重量部のセルロースナノファイバーを含む懸濁液を粒状に成形する成形工程と、
前記粒状の懸濁液を加熱して賦活することにより前記粒状活性炭を得る賦活工程と、
前記粒状活性炭を前記収容部に収容する収容工程と、を含む、態様を有する。
本発明によれば、得られる粒状活性炭の大きさを調整し易くする製造方法を提供することができる。
浄水機能付き水栓を組み込んだシステムキッチンの例を模式的に示す図。 (a)は浄水カートリッジを取り付けた吐水ヘッドの例を一部断面視して示す図、(b)は浄水カートリッジを取り付けた吐水部の例を示す斜視図。 浄水カートリッジの例を示す縦断面図。 浄水カートリッジの例を示す分解斜視図。 粒状活性炭の製造方法を含む濾過カートリッジの製造方法の例を模式的に示す流れ図。 (a)〜(e)は懸濁液を粒状に成形する装置の例を模式的に示す図。 粒状懸濁液を丸める装置の例を模式的に示す図。 接触時間に対するクロロホルムの平衡吸着達成率を示すグラフ。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本発明に含まれる技術の概要:
まず、図1〜8に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。
また、本願において、数値範囲「Min〜Max」は、最小値Min以上、且つ、最大値Max以下を意味する。化学式で表される組成比は化学量論比を示し、化学式で表される物質には化学量論比から外れたものも含まれる。
[態様1]
本技術の一態様に係る粒状活性炭の製造方法は、100重量部の液状分散媒101に対して11〜43重量部のセルロースナノファイバー102を含む懸濁液100を粒状に成形する成形工程S2、及び、前記粒状の懸濁液110を加熱して賦活することにより粒状活性炭120を得る賦活工程S3を含む。
100重量部の液状分散媒101に対して11〜43重量部のセルロースナノファイバー102を含む懸濁液100は、液状分散媒101による流動性を有し、且つ、セルロースナノファイバー102による高い粘性を有する。このため、容易に上記懸濁液100を粒状に成形することができる。成形された粒状の懸濁液110が加熱されて賦活されると、粒状活性炭120が得られる。成形工程S2において成形される対象は流動性を有する高粘性の懸濁液100であるので、粒状の懸濁液110の大きさを調整するのは容易である。ここで、成形工程S2において得られる粒状の懸濁液110を大きくすれば得られる粒状活性炭120が大きくなる傾向があり、成形工程S2において得られる粒状の懸濁液110を小さくすれば得られる粒状活性炭120が小さくなる傾向がある。すなわち、粒状の懸濁液110の大きさを調整すれば得られる粒状活性炭120の大きさが調整されるので、本態様は、得られる粒状活性炭の大きさを調整し易くする製造方法を提供することができる。
ここで、「粒状」は、真球状に限定されず、長球状、扁球状、円柱状を含む楕円柱状、円筒状を含む筒状、円錐状を含む楕円錘状、立方体状を含む直方体状、四面体状、多角柱状、多角錘状、これらの形状を変形した形状、等を含む。すなわち、粒状の懸濁液、及び、粒状活性炭の形状には、前述の様々な形状が含まれる。
懸濁液(suspension)は、分散質(dispersoid)としての固体粒子が液状分散媒中に分散した分散系(disperse system)を意味し、ウェットパウダー状でもよい。懸濁液の媒質すなわち分散媒(disperse medium)が液体である場合、この媒質は液状分散媒である。態様1の懸濁液には、本技術の効果を損なわない範囲において、バインダーといった添加剤の一種類以上が含まれてもよい。
上記賦活工程では、粒状の懸濁液を加熱して炭化させる不融化処理を行い、得られる粒状炭化物を加熱して賦活する賦活処理を行うことにより粒状活性炭を得てもよい。この場合も、態様1の賦活工程に含まれる。
尚、上述した付言は、以下の態様においても適用される。
[態様2]
図6(a)〜(e)に例示するように、前記成形工程S2では、前記懸濁液100を所定の大きさの粒状に揃える手段(例えば造粒装置210,220,230,240,250)により前記懸濁液100を粒状に成形してもよい。得られる粒状の懸濁液110の大きさが揃うと、得られる粒状活性炭120の大きさが揃い、単位体積当たりに充填される粒状活性炭の量が増える。例えば、粒状活性炭120を濾過カートリッジ(例えば浄水カートリッジ20)の収容部(例えば外側不織布の内側33)に充填する場合、粒状活性炭120の充填量を増やすことができる。尚、粒状活性炭を用いる濾過には粒状活性炭間に空隙が必要であり、粒状活性炭の集合体に流体が通過する時の抵抗を均一にするためには粒状活性炭間に空隙をなるべく均一にした方がよい。粒状活性炭の大きさが揃うほど、粒状活性炭間の空隙が均一化されるので、粒状活性炭の集合体に流体が通過する時の抵抗が均一化される。従って、本態様は、浄化性能を向上させる粒状活性炭の製造方法を提供することができる。
ここで、懸濁液を所定の大きさの粒状に揃える手段には、懸濁液をダイから線状に押し出して等間隔に切断する手段、懸濁液を板状に成形して縦横に等間隔に切断する手段、各種造粒装置、等が含まれる。この付言は、以下の態様においても適用される。
[態様3]
図7に例示するように、前記成形工程S2は、前記粒状の懸濁液110を丸める工程(例えば丸め工程S22)を含んでもよい。粒状の懸濁液110が丸みを帯びた形状になると、得られる粒状活性炭120が丸みを帯びた形状となる。このため、単位体積当たりの粒状活性炭量を増やすことができる。例えば、粒状活性炭120を濾過カートリッジ(20)の収容部(33)に充填する場合、粒状活性炭120の充填量を増やすことができる。尚、粒状活性炭が丸みを帯びた形状になることは、粒状活性炭が真球の形状に近付くことを意味する。粒状活性炭が真球の形状に近付くほど、粒状活性炭間の空隙が均一化されるので、粒状活性炭の集合体に流体が通過する時の抵抗が均一化される。従って、本態様も、浄化性能を向上させる粒状活性炭の製造方法を提供することができる。
ここで、粒状の懸濁液を丸めることは、粒状の懸濁液において角の少なくとも一部が丸くなったり曲率半径の小さい箇所の少なくとも一部がより大きい曲率半径になったりする処理であればよく、粒状の懸濁液を球状にすることに限定されない。
粒状の懸濁液を丸める工程には、粒状の懸濁液を転がして丸める工程、粒状の懸濁液を風により流動させて丸める工程、等が含まれる。この付言は、以下の態様においても適用される。
[態様4]
ところで、本技術の一態様に係る濾過カートリッジ(例えば浄水カートリッジ20)の製造方法は、成形工程S2、賦活工程S3、及び、流体(例えば水W)の流入部(例えば外側不織布の外側面32)及び流出部75を有する収容部(例えば外側不織布の内側33)に前記粒状活性炭120を収容する収容工程S4を含む。態様1と同じく粒状の懸濁液110の大きさを調整すれば得られる粒状活性炭120の大きさが調整されるので、本態様は、得られる粒状活性炭の大きさを調整し易くする濾過カートリッジの製造方法を提供することができる。
(2)粒状活性炭を収容した濾過カートリッジを有する浄水器の具体例:
まず、図1〜4に示す例を参照して、上述した態様に従って得られる粒状活性炭を収容した濾過カートリッジを有する浄水器の例を説明する。
図1は、浄水機能付き水栓1(浄水器の例)を組み込んだシステムキッチンSY1を模式的に例示している。この例の浄水器は、いわゆるスパウトイン浄水器であり、本具体例の製造方法により得られる粒状活性炭を収容した浄水カートリッジ20(濾過カートリッジの例)により浄水機能を発揮する。粒状活性炭の製造方法の詳細は、後述する。尚、各部の位置関係の説明は、例示に過ぎない。従って、左右方向を上下方向又は前後方向に変更したり、上下方向を左右方向や前後方向に変更したり、前後方向を左右方向や上下方向に変更したり、回転方向を逆方向に変更したり等することも、本技術に含まれる。また、方向や位置等の同一は、厳密な一致に限定されず、誤差により厳密な一致からずれることを含む。
図1に示すシステムキッチンSY1には、水平に延びるカウンター801にキャビネット802、凹状のシンク803、水栓1、等が組み込まれている。水栓1は、カウンター801の下面に配置されたシンク803を上下に貫通して取付けられた水栓本体2、この水栓本体2に対して着脱可能な吐水ヘッド(浄水器本体の例)10、水栓本体2に対して傾動可能な開栓レバー3、等を備えている。尚、本具体例の浄水器本体は、浄水カートリッジ20を除いた吐水ヘッド10を意味する。吐水ヘッド10には、水栓本体2に通されているホース19(水入口の例)が接続されている。ホース19は、開栓レバー3が開いている時に図示しない給水管からの水道水を吐水ヘッド10に供給する。水栓本体2から吐水ヘッド10が取り外されると、水栓本体2からホース19が引き出される。水栓本体2に吐水ヘッド10を取り付ける時には、水栓本体2にホース19が引き込まれる。開栓レバー3は、開位置(例えば傾動範囲の上側の位置)にある時にホース19を介して吐水ヘッド10へ水道水が供給されるようにし、閉位置(例えば傾動範囲の下側の位置)にある時に吐水ヘッド10への水道水の供給を停止させる。
図2(a)は、浄水カートリッジ20を取り付けた吐水ヘッド10を一部断面視して例示している。図2(b)は、浄水カートリッジ20を取り付けた吐水部を例示している。図2に示す吐水ヘッド10は、先端側、すなわち、水の流下方向D1の下流側にある吐水部11、及び、水栓本体2に対して着脱される把持部18を有し、交換部品である浄水カートリッジ20が組み込まれている。吐水ヘッド10の内側において浄水カートリッジ20の外側は、水道水が流れる水道水通路10aとされている。吐水部11には、浄水カートリッジ20との接続口12、及び、接続口12からの浄水を出すか水道水通路10aからの水道水を出すかの切替操作可能な切替レバー15が設けられている。切替レバー15は、浄水側(例えば回転範囲の一端側)にある時に水道水を止めて浄水を吐水部11の水出口13から吐出させ、水道水側(例えば回転範囲の他端側)にある時浄水を止めて水道水を吐水部11の水出口13から吐出させる。
図2に示すように、吐水部11の上流側における端部の外周に雄ねじ11aが形成され、把持部18の下流側における端部の内周に雌ねじ18aが形成されている。両ねじ11a,18aを螺合することにより把持部18を吐水部11に取り付けることができ、雄ねじ11aから雌ねじ18aを外すことにより吐水部11から把持部18を取り外すことができる。
むろん、浄水カートリッジを取付可能な吐水ヘッドは、図1,2に示す吐水ヘッド10に限定されず、様々な構成が可能である。
図3は、交換可能な浄水カートリッジ20の中心軸AX1を通る縦断面を例示している。図4は、浄水カートリッジ20を分解して例示している。浄水カートリッジ20は、粒状活性炭を含む吸着剤AH1が収容された吸着剤部30、及び、中空糸膜H1を複数束ねた中空糸膜束BH1の収容部71を有する中空糸膜ケース70を備えている。吸着剤部30は流下方向D1の上流側に配置され、中空糸膜ケース70は流下方向D1の下流側に配置されている。浄水カートリッジ20に流入した水道水W(流体の例)は、吸着剤部30、中空糸膜ケース70の中空糸膜束収容部71、の順に入り、浄化される。
中空糸膜束収容部71は、吐水部11に対して流下方向D1へ挿入されて取り付けられる。この時、中空糸膜束収容部71の流出部75が吐水部11の接続口12に挿入される。浄水カートリッジ20は、吸着剤部30、及び、中空糸膜ケース70の外嵌部80が吐水部11から出た状態で吐水部11に固定される。浄水カートリッジ20は、吐水部11から流下方向D1とは反対の方向(延出方向D2)へ引き出すことにより取り外される。従って、浄水カートリッジ20は、吐水ヘッド10に対して着脱可能である。
吸着剤部30は、筒状の外側不織布31、外キャップ38、筒状の内側不織布41、内キャップ48、及び、内嵌部材50を有し、活性炭を含む吸着剤AH1が収容されている。活性炭は、原水に含まれる遊離残留塩素や有機物等の微量成分を除去する。詳細は後述するが、活性炭にはセルロースナノファイバーに由来する粒状活性炭を用いている。
吸着剤AH1には、本技術の効果を損なわない範囲において、イオン交換体等が含まれてもよい。イオン交換体には、ゼオライト(沸石)といった無機系のイオン交換体、陽イオン交換樹脂や陰イオン交換樹脂といったイオン交換樹脂、キレート樹脂といったキレート化合物、これらの組合せ、等を用いることができる。ゼオライトや陽イオン交換樹脂は、陽イオン交換機能により金属イオンを吸着する。キレート化合物は、キレート結合で特定の金属イオンを選択的に吸着する。すなわち、ゼオライトや陽イオン交換樹脂やキレート化合物は、金属処理剤として機能する。また、イオン交換体には、粒状、繊維状、粉末状、等の形状のイオン交換体を用いることができる。
外側不織布31は、円筒状に成形され、水が内外方向へ、すなわち、浄水カートリッジ20の中心を通る仮想の軸AX1を中心とする径方向へ流通可能である。むろん、外側不織布31は、円筒状に限定されない。外側不織布31の下流側の端部31bは、中空糸膜ケース70の外嵌部80に挿入されて固定される。外嵌部80に挿入された外側不織布31の内側33(収容部の例)には、吸着剤AH1が収容される。外側不織布31の上流側の端部31aは、外キャップ38が挿入され、内側へ折り曲げられて外キャップ38の外面38aに溶着される。これにより、外側不織布31の端部31aの開口31oが閉塞される。尚、溶着の代わりに接着剤等で外側不織布31の端部31aと外キャップ38とを接合してもよい。
内側不織布41は、外側不織布31よりも細い円筒状に形成され、水が内外方向へ流通可能である。内側不織布41の下流側の端部41bは、中空糸膜ケース70の連絡口74に挿入されて固定される。内側不織布41の上流側の端部41aは、内キャップ48が嵌め込まれる。これにより、内側不織布41の端部41aの開口41oが閉塞される。内側不織布41の外側には、吸着剤AH1が存在する。内側不織布41の内側43は、連絡口74を介して中空糸膜束収容部71の中に繋がり、吸着対象の物質が除去された水の通路となる。
尚、不織布31,41には、ポリオレフィン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリビニルアルコール繊維、これらの組合せ、といった熱可塑性樹脂(合成樹脂)の繊維等を用いることができる。
内嵌部材50は、環状に成形されたシール部材であり、可撓性を有する。内嵌部材50は、図3に示すように、外側不織布31の内側33に挿入され、中空糸膜ケース70の外嵌部80とで外側不織布31の下流側の端部31bを挟んで保持する。これにより、吸着剤部30の下流側の端部30bが中空糸膜ケース70の外嵌部80に保持される。内嵌部材50の材料には、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)樹脂、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS)樹脂、ポリオレフィン樹脂、熱可塑性エラストマー、これらの組合せ、等を用いることができる。
尚、外嵌部80と吸着剤部30との固定手段は、シール部材に限定されず、接着剤等でもよい。
中空糸膜ケース70は、内部空間70cに中空糸膜束BH1が収容された中空糸膜束収容部71、及び、吸着剤部30の端部30bの外嵌部80が形成されている。中空糸膜束BH1は、処理対象の水から0.1μm程度以上の細かい濁りや鉄サビや一般細菌を取り除く。例えば、U字状に曲げた中空糸膜H1を複数束ねた中空糸膜束BH1を閉塞端部BH1aから中空糸膜ケース70の内部空間70cに挿入して開口端部BH1bをポッティング剤で固定すると、中空糸膜束BH1が収容された中空糸膜ケース70が形成される。中空糸膜束収容部71には、中空糸膜束BH1の閉塞端部BH1aに対向する連絡口74が形成されている。中空糸膜束BH1において収容部71に固定された開口端部BH1bは、水の流出部75とされている。外嵌部80は、中空糸膜束収容部71から吸着剤部30側(延出方向D2)へ延出し、外側不織布31の下流側の端部31bが挿入される。
尚、中空糸膜ケース70及びキャップ38,48には、ABS樹脂、AS樹脂、ポリオレフィン、これらの組合せ、といった熱可塑性樹脂(合成樹脂)等を用いることができる。
次に、図1〜3を参照して、浄水カートリッジ20が取り付けられた吐水ヘッド10の水W(流体の例)の流れを説明する。
切替レバー15が浄水側にある時、図1に示すホース19からの水道水Wは、図3に示す矢印のように、外側不織布31の外側面32(流入部の例)から内側33へ入り、吸着剤AH1により吸着対象の物質(例えば遊離残留塩素や有機物等の微量成分)が除去される。外側不織布内側33の水は、内側不織布41の内側43へ入り、連絡口74から中空糸膜束収容部71の内部空間70cに入る。内部空間70cの水は、中空糸膜束BH1において閉塞端部BH1aから開口端部BH1bへ移動し、0.1μm程度以上の細かい濁りや鉄サビや一般細菌が取り除かれる。開口端部BH1b、すなわち、流出部75からの浄水は、吐水部11から吐出される。切替レバー15が水道水側にある時、ホース19からの水道水は、吐水ヘッド10の中で浄水カートリッジ20の外側を流下方向D1へ流れ、吐水部11から吐出される。
吐水ヘッド10から使用済みの浄水カートリッジ20を取り外す場合、まず、ねじ11a,18aの螺合を解除する向きに把持部18を回し、吐水部11から把持部18を取り外す。このとき、図2(b)に示すように、吐水部11から浄水カートリッジ20における吸着剤部30及び外嵌部80が出た状態となる。次に、外嵌部80を掴み、吐水部11から浄水カートリッジ20を流下方向D1とは反対の方向(延出方向D2)へ引き出せばよい。吐水ヘッド10に新しい浄水カートリッジ20を取り付ける場合、外嵌部80を掴み、吐水部11に流出部75から浄水カートリッジ20を流下方向D1へ押し込めばよい。図2(a)に示すように流出部75が吐水部11の接続口12に挿入されると、浄水カートリッジ20が吐水部11に取り付けられる。
(3)粒状活性炭の製造方法を含む濾過カートリッジの製造方法の具体例:
図5は、セルロースナノファイバー(以下、CNFとも記載)に由来する粒状活性炭の製造方法を含む濾過カートリッジの製造方法の例を模式的に示している。図5に示す粒状活性炭の製造方法は、懸濁液用意工程S1、成形工程S2、及び、賦活工程S3を含んでいる。図5に示す浄水カートリッジ20(濾過カートリッジの例)の製造方法は、前述の工程S1〜S3、及び、収容工程S4を含んでいる。懸濁液用意工程S1では、100重量部の液状分散媒101に対して11〜43重量部のCNF102を含む懸濁液100を用意する。成形工程S2では、懸濁液100を粒状に成形する。賦活工程S3では、粒状の懸濁液110を加熱して賦活することにより粒状活性炭120を得る。収容工程S4では、粒状活性炭120を外側不織布31の内側33(収容部の例)に収容する。
尚、CNF懸濁液100が用意されている場合には、懸濁液用意工程S1を省略してもよい。成形工程S2は、予備成形工程S21と丸め工程S22を含んでもいてもよい。賦活工程S3は、不融化工程S31と主賦活工程S32を含んでいてもよい。
以下の説明において、「粒状の懸濁液」を「粒状懸濁液」とも記載する。
(3−1)懸濁液用意工程S1の例:
液状分散媒101には、水、メタノールやエタノールといったアルコール、アルコール水溶液、極性を有する有機溶媒、等を用いることができる。CNFは、極性の高い官能基である水酸基を表面に多数有する多糖のセルロースで構成され、極めて高い親水性を示す。従って、極性の大きい水は、CNFを分散させ易いので、液状分散媒として特に好ましい。
CNF102には、パルプといった植物繊維を解繊して得られるナノファイバー、バクテリアに由来するミクロフィブリル化セルロース、等を用いることができる。むろん、CNFに市販品を用いてもよい。また、CNFは、カルボキシメチルセルロースナノファイバーといった、化学修飾されたセルロースナノファイバーでもよい。CNFには、例えば、繊維径(直径)が3〜400nmであって、繊維長が50nm〜50μmであるセルロース繊維を用いることができる。
CNF102は、例えば、セルロースを含有する材料であるセルロース原料を湿式粉砕することにより製造することができる。湿式粉砕は、液状分散媒(好ましくは水)の存在下で行う粉砕を意味する。セルロース原料には、木質系材料、草本系材料、海藻系材料、バクテリア系材料、動物系材料、等を用いることができる。木質系材料には、針葉樹系材料や広葉樹系材料が含まれ、木片、木粉、木材の破砕物、木材の粉砕物、木質系パルプ、これらの組合せ、等が含まれる。木質系材料に竹等が含まれてもよい。草本系材料には、麻、バガス、モミガラ、稲わら、麦わら、綿、草本系パルプ、これらの組合せ、等が含まれる。セルロース原料は、家具工場や建築現場等で発生する木材の切り屑、廃材の粉砕物、家具や建築用材といった廃棄物の粉砕物、等も用いることができ、パルプ化していてもよいし、パルプ化していなくてもよい。
セルロース原料を湿式粉砕する装置には、例えば特開2015-86377号公報に開示されるように、ボールミル、ビーズミル、ロッドミル、ディスクミル、リングミル、高圧ホモジナイザー、せん断型ミキサー、ニーダー、遊星回転型ミキサー、ジェットミル、アトリションミル、及び、高速ミキサーから選ばれる一種以上を用いることができる。これらの機械は、セルロース原料にせん断力を与えてセルロース原料をフィブリル化することができる。ボールミルやビーズミルやロッドミルやディスクミル等は、処理媒体を用いるミルである。処理媒体からの強い機械的エネルギーは、水により膨潤しているセルロース原料を解繊(叩解)して十分にフィブリル化させる。
CNF102が分散質として液状分散媒101に分散した分散系である懸濁液100は、液状分散媒の存在により流動性を有するが、CNFの細い繊維により高い粘性を示す。懸濁液100において液状分散媒101に対するCNF102の重量比は、液状分散媒100重量部に対してCNFを11〜43重量部(好ましくは14〜30重量部)としている。CNFを11重量部以上にしているのは、懸濁液100の粘性を成形可能な程度に高くして粒状懸濁液110の形状を保持させるためである。CNFを14重量部以上にすると、懸濁液100の粘性がさらに高くなって粒状懸濁液110の形状保持性がさらに向上する。CNFを43重量部以下にしているのは、懸濁液100の流動性を成形可能な程度に上げて懸濁液100を粒状に成形するためである。CNFを30重量部以下にすると、懸濁液100の流動性がさらに上がって懸濁液100の成形性がさらに向上する。
同じ理由により、添加剤103が含まれていない懸濁液100の含水率は、70〜90重量%が好ましく、77〜87重量%がさらに好ましい。懸濁液100におけるCNF102の配合割合は、10〜30重量%が好ましく、13〜23重量%がさらに好ましい。
懸濁液100には、本技術の効果を損なわない範囲において、液状分散媒101とCNF102に含まれない一種以上の添加剤103が含まれてもよい。添加剤103には、熱可塑性バインダーや熱硬化性バインダーや無機バインダーや水溶性バインダーや天然有機系バインダーといったバインダー、抗菌剤、防腐剤、防カビ剤、着色剤、充填材、等を用いることができる。添加剤103は、親水性(水溶性を含む。)に限定されず、疎水性でもよい。
熱可塑性バインダーには、ポリエチレン(PE)樹脂やポリプロピレン(PP)樹脂といったポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂といったポリエステル樹脂、熱可塑性エラストマー、これらの樹脂を親水化した樹脂、これらの樹脂に改質剤といった添加剤を添加した樹脂、これらの樹脂の混合物、等を用いることができる。親水性の熱可塑性バインダーの具体例として、三井化学株式会社製ポリオレフィン水性ディスパージョン(ケミパール(登録商標))等を挙げることができる。疎水性の熱可塑性バインダーの具体例として、三井化学株式会社社製ポリエチレンパウダー(ミペロン(登録商標)、旭化成ケミカルズ株式会社製ポリエチレンパウダー(サンファイン(登録商標))、等を挙げることができる。
無機バインダーには、p−アルミナ(Al23・nH2O)、リン酸系バインダー、ケイ素系バインダー、チタン系バインダー、等を用いることができる。また、ベントナイト(主成分がモンモリロナイト)といった層状ケイ酸塩鉱物などの粘土状鉱物も無機バインダーとして用いることができる。
水溶性バインダーには、上述したp−アルミナの他、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂、ポリアクリルアミド(PAM)樹脂、リン酸アルミニウム系バインダー、等が含まれる。
天然有機系バインダーには、サトウキビ糖蜜やてん菜糖蜜や精製糖廃糖蜜といった廃糖蜜、リグニンスルホン酸カルシウムやリグニンスルホン酸カルシウム・ナトリウム混合塩といったリグニンスルホン酸塩 、コーンでん粉やタピオカでん粉といったαでん粉、コンニャク飛粉、アルギン酸ナトリウム、等が含まれる。
添加剤103の配合量は、例えば、液状分散媒100重量部に対して0.1〜60重量部程度とすることができる。
尚、セルロース原料の湿式粉砕のために液状分散媒100重量部に対するCNFの配合割合が11重量部未満となっている場合、元の懸濁液から一部の液状分散媒を除去する処理を行って液状分散媒100重量部に対するCNFの配合割合を11〜43重量部にすればよい。元の懸濁液から液状分散媒を除去する処理には、元の懸濁液の液状分散媒の一部を吸収性材料に吸収させる処理、元の懸濁液の液状分散媒を一部蒸発させる処理、元の懸濁液を一部濾過して濾液を除去する処理、元の懸濁液に対して遠心分離を行って液状分散媒の一部を除去する処理、等を採用することができる。吸収性材料には、吸水紙といった吸水シート、吸水ポリマー、等を用いることができる。
以上が液状分散媒100重量部に対して11〜43重量部のCNFを含む懸濁液を用意する懸濁液用意工程S1である。
(3−2)成形工程S2の具体例:
成形工程S2では、高粘性の懸濁液100を粒状に成形する。懸濁液100を粒状に成形する方法には、懸濁液100をダイから線状に押し出しながら繰り返し切断する方法、懸濁液100を板状に成形して縦横に切断する方法、懸濁液100を造粒する方法、等を採用することができる。
図6(a)〜(e)は、懸濁液を粒状に成形する装置の例として造粒装置210,220,230,240,250を模式的に示している。これらの造粒装置210,220,230,240,250は、懸濁液を所定の粒度、すなわち、所定の大きさの粒状に揃える手段の例である。
図6(a)に示す押出造粒装置210は、複数の貫通孔212を有する円筒状の回転ダイ211の中に2本のロール213,214が配置され、回転ダイ211の外周面にカッター215の刃先が合わせられている。各貫通孔212は、断面円形である。回転ダイ211は、カッター215の刃先に対向する向き(図6(a)では左回り)に等速度で回転する。下側のロール213は、回転ダイ211の回転に合わせて同じ向き(図6(a)では左回り)に等速度で回転する。回転ダイ211の中の懸濁液100は、回転ダイ211とロール213の回転により貫通孔212に押し込まれ、貫通孔212から線状に押し出される。押し出された懸濁液100は、回転ダイ211の1回転毎にカッター215で略等間隔に切断され、略円柱状の粒状懸濁液110となる。従って、得られる粒状懸濁液110は、ほぼ、所定の大きさの粒状に揃えられている。
図6(b)に示す押出造粒装置220は、複数の貫通孔222を有する円板状の回転ダイ221の上にロール223が配置され、回転ダイ221の下面にカッター225の刃先が合わせられている。各貫通孔222は、断面円形である。回転ダイ221は、カッター225の刃先に対向する向き(図6(b)では手前が右方向)に等速度で回転する。ロール223は、回転ダイ221の回転に合わせて(図6(b)では左回り)に等速度で回転する。回転ダイ221の上の懸濁液100は、回転ダイ221とロール223の回転により貫通孔222に押し込まれ、貫通孔222から線状に押し出される。押し出された懸濁液100は、回転ダイ221の1回転毎にカッター225で略等間隔に切断され、略円柱状の粒状懸濁液110となる。従って、得られる粒状懸濁液110は、ほぼ、所定の大きさの粒状に揃えられている。
さらに、ダイの貫通孔から押し出したストランドを回転刃で切断するペレタイザーも、所定の大きさの粒状に揃える手段として使用することができる。ペレタイザーは、例えば、円筒状のバレルの先端に取り付けたダイの複数の貫通孔からバレル内の懸濁液100をスクリューの回転により線状に押し出し、ダイの前面で回転するカッターにより線状の懸濁液100を切断する。各貫通孔が断面円形であれば、粒状懸濁液110が円柱状となる。スクリューが等速度で回転し、カッターが等速度で回転すれば、ダイの貫通孔から押し出された線状の懸濁液100は等間隔に切断され、所定の大きさの粒状に揃えられた粒状懸濁液110が得られる。
図6(c)に示す造粒装置230は、懸濁液100を板状に成形する板状成形機(不図示)、及び、板状の懸濁液100を縦横に等間隔に切断するカッター235を有している。板状成形機には、圧縮成形機、射出成形機、等を用いることができる。カッター235は、縦方向に向いた刃235aが横方向へ等間隔に配置され、横方向に向いた刃235bが縦方向へ等間隔に配置されている。板状の懸濁液100に対して懸濁液100の厚さ方向(図6(c)では下方向)へカッター235を移動させると、板状の懸濁液100が縦横に等間隔に切断され、直方体状(図6(c)では立方体状)の粒状懸濁液110となる。従って、得られる粒状懸濁液110は、所定の大きさの粒状に揃えられている。
図6(d)に示す圧縮造粒装置240は、シリンダー241の中のキャビティ242に供給された懸濁液100をピストン243の移動により圧縮するタブレッティング式造粒装置である。造粒装置240は、ピストン243を移動させることによりキャビティ242を閉じて懸濁液100を圧縮し、さらにピストン243を反対方向へ移動させることによりキャビティ242を開いて粒状懸濁液110を排出する。得られる粒状懸濁液110は、閉じたキャビティ242の形状に合わせられた一定形状であり、所定の大きさの粒状に揃えられている。
図6(e)に示す圧縮造粒装置250は、互いに反対方向へ回転するロール251,252により材料を一定形状に圧縮するブリケッティング式造粒装置である。ロール251,252は同形状であり、各ロール251,252は懸濁液100を賦形するための凹部を複数有している。図6(e)では、左側のロール251が右回りに等速度で回転し、右側のロール252が左回りに等速度で回転し、ロール251,252の回転速度は同じである。造粒装置250は、ロール251の凹部とロール252の凹部とでキャビティ253を形成し、ロール251,252の上に供給された懸濁液100をキャビティ253に送り込んで一定形状に圧縮成形し、ロール251,252の下方へ排出する。得られる粒状懸濁液110は、キャビティ253の形状に合わせられた一定形状であり、所定の大きさの粒状に揃えられている。
尚、懸濁液の粘性が高いため、図6(a),(b)に示すカッター215,225に粒状懸濁液110が付着することがある。そこで、カッター215,225に風を当てる送風機を造粒装置210,220に設けてもよい。送風機によりエアーをカッター215,225に吹き付けることにより、カッター215,225に付着していた粒状懸濁液110をカッター215,225から落とすことができる。これにより、カッター215,225に粒状懸濁液110が付着することが抑制され、造粒装置210,220のメンテナンス性が向上する。
また、造粒装置210,220において、カッター215,225の代わりに直接エアーを懸濁液100に吹き付けて懸濁液100を切断するエアーカッターを設けてもよい。回転ダイ211,221の貫通孔212,222から所定の長さに押し出された懸濁液100にエアーを直接吹き付けることにより、回転ダイ211,221から粒状懸濁液110を落下させることができる。
さらに、上述した全ての造粒装置において、粒状懸濁液同士が付着する場合、粒状懸濁液110の集合物に送風機から風を当てる等により粒状懸濁液110をばらす処理、すなわち、ばらばらにする処理を行ってもよい。
また、成形工程S2は、上述した造粒装置により高粘性の懸濁液100を予備成形する予備成形工程S21、及び、予備成形された粒状懸濁液110を丸める丸め工程S22を含んでもよい。
図7は、予備成形された粒状懸濁液を丸める手段の例として転動造粒装置260を模式的に示している。図7の左側に示す粒状懸濁液110Aは、造粒装置210,220,230,240,250等により懸濁液100から成形された粒状懸濁液を示している。図7の右側に示す粒状懸濁液110Bは、転動造粒装置260により粒状懸濁液110Aから丸められた粒状懸濁液を示している。尚、粒状懸濁液110の概念には、粒状懸濁液110A,110Bが含まれる。
図7に示す造粒装置260は、上面が開口して水平面から傾き角度θで傾いた回転パン261を有している。傾き角度θは、0°<θ<90°であり、好ましくは30°<θ<60°である。回転パン261の回転速度は、例えば、10〜30rpmとすることができる。回転している回転パン261に粒状懸濁液110Aを入れると、粒状懸濁液110Aにおいて角の少なくとも一部が丸くなったり曲率半径の小さい箇所の少なくとも一部がより大きい曲率半径になったりする。これにより、得られる粒状懸濁液110Bの形状は、元の粒状懸濁液110Aよりも球状に近付いている。
さらに、丸め工程S22では、粒状懸濁液110を入れた容器に送風機からの風を導入する手段により粒状懸濁液110を流動させて丸めてもよい。
成形工程S2では、粒状懸濁液110の液状分散媒101の配合割合を元の懸濁液100の液状分散媒101の配合割合よりも少なくしてもよい。例えば、液状分散媒101が水である場合、図7に示す転動造粒装置260に回転パン261を加熱する加熱機を設け、この加熱機により回転パン261を加熱すると、粒状懸濁液110Bの水を気化させて除去することができる。また、送風機から送り出される風を加熱機により加熱して粒状懸濁液110に当てても、粒状懸濁液110の水を気化させて除去することができる。
(3−3)賦活工程S3の具体例:
賦活工程S3では、粒状の懸濁液110を加熱して賦活することにより粒状活性炭120を得る。賦活とは、活性炭となる材料の微細孔を発達させ多孔質に変える反応である。本具体例では、水蒸気や二酸化炭素や空気といったガスの存在下で高温処理するガス賦活を行うことにしている。賦活工程S3は、粒状懸濁液110を加熱して炭化させる不融化処理を行う不融化工程S31、及び、不融化処理により得られる粒状炭化物を加熱して賦活する賦活処理を行うことにより粒状活性炭120を得る主賦活工程S32を含んでいてもよい。
不融化処理は、例えば、窒素やアルゴンといった不活性ガスの雰囲気下、200〜700℃で粒状懸濁液110を炭化する処理とすることができる。温度条件は、様々に設定することができる。例えば、所定の昇降温速度(ΔTiとする。)で室温から所定の炭化終了温度(Tceとする。)まで単純に上昇させ所定時間保持して所定の不融化処理終了温度(Tieとする。)まで降下させてもよい。また、所定の昇降温速度ΔTiで室温から所定の炭化開始温度(Tcsとする。)まで上昇させ所定時間保持してから炭化終了温度Tceまで上昇させ所定時間保持して所定の不融化処理終了温度Tieまで降下させてもよい。昇降温速度ΔTiは、例えば、1〜20℃/分(より好ましくは2〜10℃/分)とすることができる。炭化開始温度Tcsは、例えば、200〜350℃(より好ましくは220〜300℃)とすることができる。炭化開始温度Tcsを保持する時間は、例えば、0.1〜10時間(より好ましくは1〜7時間)とすることができる。炭化終了温度Tceは、例えば、500〜700℃(より好ましくは550〜650℃)とすることができる。炭化終了温度Tceを保持する時間は、例えば、0.1〜5時間(より好ましくは1〜3時間)とすることができる。不融化処理終了温度Tieは、例えば、40〜90℃とすることができる。
尚、不融化処理を行う前処理として、粒状懸濁液110の液状分散媒101の配合割合を元の懸濁液100の液状分散媒101の配合割合よりも少なくする処理を行ってもよい。例えば、液状分散媒101が水である場合、図7に示す転動造粒装置260に回転パン261を加熱する加熱機を設け、この加熱機により回転パン261を例えば100℃以上に加熱し、回転している回転パン261に粒状懸濁液110を入れると、粒状懸濁液110の水を気化させて除去することができる。また、粒状懸濁液110の水の除去は、粒状懸濁液110を室温下で乾燥させる自然乾燥、粒状懸濁液110に対する真空乾燥、粒状懸濁液110に対する凍結乾燥、粒状懸濁液110の水をエタノールといったアルコールで置換して室温下で乾燥させるアルコール置換乾燥、アルコール置換後の粒状物を酢酸イソアミルに浸し液化炭酸ガスの臨界点を利用して乾燥させる臨界点乾燥、等でもよい。
不融化処理後の賦活処理は、例えば、水蒸気や二酸化炭素といった酸化性ガスの雰囲気下、700〜1100℃、より好ましくは800〜1000℃で粒状炭化物を活性化して粒状活性炭120を得る処理とすることができる。また、加熱中に酸化性ガスの雰囲気下から窒素やアルゴンといった不活性ガスの雰囲気下に切り替えてもよい。温度条件は、様々に設定することができる。例えば、所定の昇降温速度(ΔTaとする。)で室温から所定の賦活終了温度(Taeとする。)まで上昇させ所定時間保持して所定の賦活処理終了温度(Tcoeとする。)まで降下させてもよい。昇降温速度ΔTaは、例えば、1〜20℃/分(より好ましくは2〜10℃/分)とすることができる。賦活終了温度Taeは、例えば、700〜1100℃(より好ましくは800〜1000℃)とすることができる。賦活終了温度Taeを保持する時間は、例えば、0.1〜5時間(より好ましくは1〜3時間)とすることができる。賦活処理終了温度Tcoeは、例えば、40〜90℃とすることができる。
尚、不融化処理があると活性炭としての活性が高まるので好ましいものの、不融化処理を省略して賦活処理を行うこともできる。
賦活工程S3により得られる粒状活性炭120は、公知の活性炭と同じく、水や空気といった流体から微量成分を吸着して除去する性質を有する。粒状活性炭120を浄水カートリッジに使用する場合、水に含まれる遊離残留塩素や有機物等の微量成分を除去することができる。粒状活性炭120を空気清浄機用の濾過カートリッジに使用する場合、空気(流体の例)に含まれる臭い成分等の微量成分を除去することができる。
賦活工程S3により得られる粒状活性炭120は、通常、成形工程S2により得られた粒状懸濁液110よりも小さくなり、且つ、粒状懸濁液110の大きさに応じた大きさとなる。すなわち、粒状懸濁液110の大きさと粒状活性炭120の大きさとには正の相関関係があり、粒状懸濁液110が大きいほど粒状活性炭120が大きくなる傾向があり、粒状懸濁液110が小さいほど粒状活性炭120が小さくなる傾向がある。このことから、粒状懸濁液110の大きさを調整することにより、得られる粒状活性炭120の大きさを調整することができる。従って、本具体例の製造方法は、得られる粒状活性炭の大きさを調整し易い。
(3−4)収容工程S4の具体例:
上述した工程S1〜S3により製造される粒状活性炭120は、図1〜4で示した浄水カートリッジ20の製造に使用することができる。浄水カートリッジ20の製造方法に含まれる収容工程S4では、粒状活性炭120を外側不織布31の内側33に収容する。以下、収容工程S4を含めて浄水カートリッジ20の製造方法の例を説明する。
まず、中空糸膜ケース70の連絡口74に内側不織布41の端部41bを挿入し、内側不織布41の上流側の端部41aに内キャップ48を取り付ける。これにより、内側不織布41の端部41aの開口41oが閉塞され、内側不織布41の内側43が吸着剤AH1により浄化した水の通路となる。次いで、中空糸膜ケース70の外嵌部80の内側に外側不織布31の端部31bを挿入する。次いで、内嵌部材50を外側不織布31の内側33に入れ、外側不織布31の端部31bを外嵌部80と内嵌部材50とで挟んで保持する。このため、接着剤を使用しなくても外側不織布31と中空糸膜ケース70とが接続されるが、少量の接着剤を併用することも可能である。
ここで、粒状活性炭120を含む吸着剤AH1を内側不織布41の外側であって外側不織布31の内側33に収容する。その後、外側不織布31の上流側の端部31aに外キャップ38を挿入し、外側不織布31の端部31aを内側へ曲げて外キャップ38の外面38aに溶着する。これにより、外側不織布31の端部31aの開口31oが閉塞され、内側不織布41の外側であって外側不織布31の内側33が吸着剤AH1の収容空間となり、浄水カートリッジ20の製造が完了する。
吸着剤AH1は、全て粒状活性炭120でもよいが、本技術の効果を損なわない範囲において、図5に示すように一種以上の添加剤130が含まれてもよい。添加剤130には、上述したイオン交換体等を用いることができる。添加剤130の配合量は、例えば、100重量部の粒状活性炭120に対して0.1〜60重量部程度とすることができる。
(4)具体例に係る製造方法の作用、及び、効果:
成形工程S2において成形されるCNF懸濁液100は、100重量部の液状分散媒101に対して11〜43重量部のCNF102を含んでいるので、液状分散媒101による流動性を有し、且つ、CNF102による高い粘性を有する。このため、容易に懸濁液100を粒状に成形することができる。粒状活性炭120は粒状懸濁液110の大きさに応じた大きさになるので、大きさの調整が容易である粒状懸濁液110の大きさを調整することにより、粒状活性炭120の大きさ(例えば粒度)が調整される。従って、本具体例は、得られる粒状活性炭の大きさを調整し易くする製造方法を提供することができる。
また、懸濁液100を所定の粒度の粒状に揃える手段を用いると、粒状懸濁液110の粒度が揃い、得られる粒状活性炭120の粒度が揃う。これにより、浄水カートリッジ20の外側不織布の内側33に収容される粒状活性炭120の単位体積当たりの量を増やすことができる。加えて、粒状活性炭120の粒度が揃うほど、粒状活性炭間の空隙が均一化されるので、外側不織布の内側33に収容された粒状活性炭120の集合体の通水抵抗が均一化され、濾過カートリッジの浄水性能が向上する。
さらに、成形工程S2に丸め工程S22があると、粒状懸濁液110が丸みを帯びた形状となり、得られる粒状活性炭120が丸みを帯びた形状となる。これによっても、浄水カートリッジ20の外側不織布の内側33に収容される粒状活性炭120の単位体積当たりの量を増やすことができる。加えて、粒状活性炭120が真球の形状に近付くほど、粒状活性炭間の空隙が均一化されるので、外側不織布の内側33に収容された粒状活性炭120の集合体の通水抵抗が均一化され、濾過カートリッジの浄水性能が向上する。
(5)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、流下方向へ並べられる吸着剤及び中空糸膜束は、吸着剤が上流側で中空糸膜束が下流側であることが好ましいものの、中空糸膜束が上流側で吸着剤が下流側でもよい。また、流出部を有する部材は、中空糸膜ケース70以外にも、中空糸膜束を収容せずに流出部を有する部材等でもよい。浄水カートリッジを設けた水栓は、洗面化粧台や浴室等、システムキッチン以外の場所に設けられてもよい。吐水装置は、浄水と水道水を切替可能な吐水ヘッド以外にも、浄水のみを吐出する吐水ヘッド等でもよい。むろん、濾過カートリッジは、空気から除去対象の物質を除去する空気清浄機用の濾過カートリッジ等でもよい。
(6)実施例:
以下、実施例を示して具体的に本発明を説明するが、本発明は以下の例により限定されるものではない。
[実施例1]
CNF懸濁液には、株式会社スギノマシン製BiNFi−s(登録商標)セルロースWMa-10010(標準工業材料用10wt%)を用いた。10wt%のCNF懸濁液は、含水率90重量%であり、水100重量部に対して11.1重量部のCNFを含む。
CNF懸濁液を押し出すためのノズルの内径(直径)を1.0mm、1.3mm、1.6mm、及び、2.0mmに変えてCNF懸濁液を押し出し、室温で乾燥した粒状物の直径、乾燥した粒状懸濁液に不融化処理を行って得られた粒状炭化物の直径、及び、粒状炭化物に賦活処理を行って得られた粒状活性炭の直径を測定した。不融化処理は、窒素ガスの雰囲気下、昇降温速度ΔTi=3〜4℃/分、炭化開始温度Tcs=280℃(5時間保持)、炭化終了温度Tce=600℃(1時間保持)、及び、不融化処理終了温度Tie=50℃の温度条件において行った。賦活処理は、水蒸気ガスの雰囲気下、昇降温速度ΔTa=3〜4℃/分、賦活終了温度Tme=800℃(2時間保持)、及び、賦活処理終了温度Tae=50℃の温度条件において行った。
試験結果を表1に示す。

表1に示すように、処理が進むほど粒状物の直径が小さくなっていることが分かる。得られた粒状活性炭の直径は、粒状懸濁液の直径に相当するノズル内径が大きくなるほど大きくなり、ノズル内径が小さくなるほど小さくなっている。従って、粒状懸濁液の直径と粒状活性炭の直径とに正の相関関係があり、粒状懸濁液の直径を調整することにより粒状活性炭の直径を調整することができることが分かる。
[実施例2]
CNF懸濁液には、実施例1で用いた10wt%のCNF懸濁液を用いた。CNF懸濁液の含水率を調整するための吸水紙として、日本製紙クレシア製キムタオル(登録商標)を用いた。
試験区1には、10wt%のCNF懸濁液をそのまま用いた。試験区2〜7には、CNF懸濁液に吸水紙を当てて含水率をそれぞれ89.1wt%、87.5wt%、84.4wt%、82.1wt%、77.3wt%、及び、72.2wt%に調整したCNF懸濁液を用いた。各試験区について、CNF懸濁液を押し出すためのノズルの内径(直径)を2.3mmにしてCNF懸濁液を押し出し、室温で乾燥した粒状物の直径を測定した。
試験結果を表2に示す。表2には、各試験区において、CNF懸濁液の含水率から求められるCNFの配合率、重量部に換算した水及びCNFの配合量も示している。

表2に示すように、CNF懸濁液の含水率が72.2〜90.0重量%のいずれであっても、CNF懸濁液をノズルから押し出すことができた。一方、CNF懸濁液の含水率を69.0重量%以下(水100重量部に対してCNFが44.9重量部以上)にすると、CNF懸濁液が固くなってしまい、CNF懸濁液をノズルから押し出すことができなかった。また、CNF懸濁液に水を加えて含水率を91.0重量%以上(水100重量部に対してCNFが9.9重量部以下)にすると、CNF懸濁液の流動性が高く、ノズルから押し出したCNF懸濁液が大きく拡がってしまった。
尚、含水率が低くなるほど乾燥した粒状懸濁液の直径が大きくなるので、CNF懸濁液を押し出すことができてCNF懸濁液の粒状が保たれる範囲でCNF懸濁液の含水率を調整することによっても粒状活性炭の直径を調整することができる。
[実施例3]
CNF懸濁液には、実施例1で用いた10wt%のCNF懸濁液を用いた。このCNF懸濁液を押し出し、得られたCNF懸濁液に対して40℃の温度環境下で真空乾燥を行い、乾燥した粒状物に不融化処理を行い、得られた粒状炭化物に賦活処理を行って実施例3の粒状活性炭を得た。不融化処理及び賦活処理の条件は、実施例1と同じである。
[比較例1]
クラレケミカル株式会社製ヤシ殻系活性炭GW48/100を実施例3の粒状活性炭の粒度に合わせて粉砕して比較例1の粒状活性炭を得た。
[粒状活性炭の吸着速度の評価]
原水サンプルとして、60±15ppbのクロロホルム水溶液を用いた。クロロホルムは、水に含まれる微量成分の指標物質である。
実施例3及び比較例1の粒状活性炭をそれぞれ9本の採水瓶に0.1g入れ、各採水瓶に原水サンプルを100g注入した。各採水瓶の中身を回転装置により1000rpmで撹拌し、指定の接触時間(10秒、20秒、30秒、60秒、2分、5分、10分、30分、60分)において原水サンプルを注射器で吸い取って0.8μmのフィルターで濾過し、濾液をバイアル瓶に入れて、蓋で密閉した。各バイアル瓶に注入した濾液のクロロホルム濃度をガスクロマトグラフィーにより測定した。
試験結果を図8に示す。図8は、実施例3及び比較例1において、接触時間(単位:秒)に対するクロロホルムの平衡吸着達成率を示している。接触時間が30分と60分である場合の平衡吸着達成率は、図8に示すグラフに示されていないが、比較例1の場合それぞれ0.98と1.00であり、実施例3の場合いずれも1.00である。尚、平衡吸着達成率が0.00である場合は原水サンプルからクロロホルムが全く除去されていないことを示し、平衡吸着達成率が1.00である場合は原水サンプルからクロロホルムが最も高い割合で除去されたことを示す。図8に示すように、CNFに由来する粒状活性炭を用いた実施例3の平衡吸着達成率は、接触時間10秒〜10分のいずれにおいても、ヤシ殻系活性炭を粉砕した粒状活性炭を用いた比較例1の平衡吸着達成率よりも高かった。これは、実施例3の粒状活性炭の方が比較例1の粒状活性炭よりも吸着が速いことを意味する。
従って、CNFを用いて本技術の製造方法により得られる粒状活性炭は活性炭としての高い浄化性能を有していることが確認された。
(7)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、得られる粒状活性炭の大きさを調整し易くする製造方法等の技術を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…水栓(浄水器の例)、2…水栓本体、
10…吐水ヘッド(浄水器本体の例)、10a…水道水通路、
11…吐水部、12…接続口、13…水出口、15…切替レバー、
18…把持部、19…ホース(水入口の例)、
20…浄水カートリッジ(濾過カートリッジの例)、
30…吸着剤部、30b…端部、
31…外側不織布、31a,31b…端部、31o…開口、
32…外側面(流入部の例)、33…内側(収容部の例)、
38…外キャップ、38a…外面、
41…内側不織布、41a,41b…端部、41o…開口、43…内側、
48…内キャップ、
50…内嵌部材、
70…中空糸膜ケース、70c…内部空間、71…中空糸膜束収容部、74…連絡口、
75…流出部、80…外嵌部、
100…懸濁液、
101…液状分散媒、102…セルロースナノファイバー、103…添加剤、
110,110A,110B…粒状懸濁液、120…粒状活性炭、130…添加剤、
210,220,230,240,250,260…造粒装置、
211…回転ダイ、212…貫通孔、213,214…ロール、215…カッター、
221…回転ダイ、222…貫通孔、223…ロール、225…カッター、
235…カッター、235a,235b…刃、
241…シリンダー、242…キャビティ、243…ピストン、
251,252…ロール、253…キャビティ、
261…回転パン、
AH1…吸着剤、AX1…軸、
BH1…中空糸膜束、BH1a…閉塞端部、BH1b…開口端部、
D1…流下方向、D2…延出方向、
H1…中空糸膜、
S1…懸濁液用意工程、S2…成形工程、S3…賦活工程、S4…収容工程、
S21…予備成形工程、S22…丸め工程、S31…不融化工程、S32…主賦活工程、
SY1…システムキッチン、W…水(流体の例)。

Claims (4)

  1. 液状分散媒100重量部に対して11〜43重量部のセルロースナノファイバーを含む懸濁液を粒状に成形する成形工程と、
    前記粒状の懸濁液を加熱して賦活することにより粒状活性炭を得る賦活工程と、を含む、粒状活性炭の製造方法。
  2. 前記成形工程では、前記懸濁液を所定の大きさの粒状に揃える手段により前記懸濁液を粒状に成形する、請求項1に記載の粒状活性炭の製造方法。
  3. 前記成形工程は、前記粒状の懸濁液を丸める工程を含む、請求項1又は請求項2に記載の粒状活性炭の製造方法。
  4. 流体の流入部及び流出部を有する収容部に粒状活性炭が収容された濾過カートリッジの製造方法であって、
    液状分散媒100重量部に対して11〜43重量部のセルロースナノファイバーを含む懸濁液を粒状に成形する成形工程と、
    前記粒状の懸濁液を加熱して賦活することにより前記粒状活性炭を得る賦活工程と、
    前記粒状活性炭を前記収容部に収容する収容工程と、を含む、濾過カートリッジの製造方法。
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