JP2019136627A - 粒状活性炭の製造方法、及び、濾過カートリッジの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、得られる粒状活性炭の大きさを調整し易くする製造方法を開示するものである。
前記粒状の懸濁液を加熱して賦活することにより粒状活性炭を得る賦活工程と、を含む、態様を有する。
液状分散媒100重量部に対して11〜43重量部のセルロースナノファイバーを含む懸濁液を粒状に成形する成形工程と、
前記粒状の懸濁液を加熱して賦活することにより前記粒状活性炭を得る賦活工程と、
前記粒状活性炭を前記収容部に収容する収容工程と、を含む、態様を有する。
まず、図1〜8に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、本願の図は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。むろん、本技術の各要素は、符号で示される具体例に限定されない。
また、本願において、数値範囲「Min〜Max」は、最小値Min以上、且つ、最大値Max以下を意味する。化学式で表される組成比は化学量論比を示し、化学式で表される物質には化学量論比から外れたものも含まれる。
本技術の一態様に係る粒状活性炭の製造方法は、100重量部の液状分散媒101に対して11〜43重量部のセルロースナノファイバー102を含む懸濁液100を粒状に成形する成形工程S2、及び、前記粒状の懸濁液110を加熱して賦活することにより粒状活性炭120を得る賦活工程S3を含む。
懸濁液(suspension)は、分散質(dispersoid)としての固体粒子が液状分散媒中に分散した分散系(disperse system)を意味し、ウェットパウダー状でもよい。懸濁液の媒質すなわち分散媒(disperse medium)が液体である場合、この媒質は液状分散媒である。態様1の懸濁液には、本技術の効果を損なわない範囲において、バインダーといった添加剤の一種類以上が含まれてもよい。
上記賦活工程では、粒状の懸濁液を加熱して炭化させる不融化処理を行い、得られる粒状炭化物を加熱して賦活する賦活処理を行うことにより粒状活性炭を得てもよい。この場合も、態様1の賦活工程に含まれる。
尚、上述した付言は、以下の態様においても適用される。
図6(a)〜(e)に例示するように、前記成形工程S2では、前記懸濁液100を所定の大きさの粒状に揃える手段(例えば造粒装置210,220,230,240,250)により前記懸濁液100を粒状に成形してもよい。得られる粒状の懸濁液110の大きさが揃うと、得られる粒状活性炭120の大きさが揃い、単位体積当たりに充填される粒状活性炭の量が増える。例えば、粒状活性炭120を濾過カートリッジ(例えば浄水カートリッジ20)の収容部(例えば外側不織布の内側33)に充填する場合、粒状活性炭120の充填量を増やすことができる。尚、粒状活性炭を用いる濾過には粒状活性炭間に空隙が必要であり、粒状活性炭の集合体に流体が通過する時の抵抗を均一にするためには粒状活性炭間に空隙をなるべく均一にした方がよい。粒状活性炭の大きさが揃うほど、粒状活性炭間の空隙が均一化されるので、粒状活性炭の集合体に流体が通過する時の抵抗が均一化される。従って、本態様は、浄化性能を向上させる粒状活性炭の製造方法を提供することができる。
ここで、懸濁液を所定の大きさの粒状に揃える手段には、懸濁液をダイから線状に押し出して等間隔に切断する手段、懸濁液を板状に成形して縦横に等間隔に切断する手段、各種造粒装置、等が含まれる。この付言は、以下の態様においても適用される。
図7に例示するように、前記成形工程S2は、前記粒状の懸濁液110を丸める工程(例えば丸め工程S22)を含んでもよい。粒状の懸濁液110が丸みを帯びた形状になると、得られる粒状活性炭120が丸みを帯びた形状となる。このため、単位体積当たりの粒状活性炭量を増やすことができる。例えば、粒状活性炭120を濾過カートリッジ(20)の収容部(33)に充填する場合、粒状活性炭120の充填量を増やすことができる。尚、粒状活性炭が丸みを帯びた形状になることは、粒状活性炭が真球の形状に近付くことを意味する。粒状活性炭が真球の形状に近付くほど、粒状活性炭間の空隙が均一化されるので、粒状活性炭の集合体に流体が通過する時の抵抗が均一化される。従って、本態様も、浄化性能を向上させる粒状活性炭の製造方法を提供することができる。
ここで、粒状の懸濁液を丸めることは、粒状の懸濁液において角の少なくとも一部が丸くなったり曲率半径の小さい箇所の少なくとも一部がより大きい曲率半径になったりする処理であればよく、粒状の懸濁液を球状にすることに限定されない。
粒状の懸濁液を丸める工程には、粒状の懸濁液を転がして丸める工程、粒状の懸濁液を風により流動させて丸める工程、等が含まれる。この付言は、以下の態様においても適用される。
ところで、本技術の一態様に係る濾過カートリッジ(例えば浄水カートリッジ20)の製造方法は、成形工程S2、賦活工程S3、及び、流体(例えば水W)の流入部(例えば外側不織布の外側面32)及び流出部75を有する収容部(例えば外側不織布の内側33)に前記粒状活性炭120を収容する収容工程S4を含む。態様1と同じく粒状の懸濁液110の大きさを調整すれば得られる粒状活性炭120の大きさが調整されるので、本態様は、得られる粒状活性炭の大きさを調整し易くする濾過カートリッジの製造方法を提供することができる。
まず、図1〜4に示す例を参照して、上述した態様に従って得られる粒状活性炭を収容した濾過カートリッジを有する浄水器の例を説明する。
むろん、浄水カートリッジを取付可能な吐水ヘッドは、図1,2に示す吐水ヘッド10に限定されず、様々な構成が可能である。
尚、外嵌部80と吸着剤部30との固定手段は、シール部材に限定されず、接着剤等でもよい。
尚、中空糸膜ケース70及びキャップ38,48には、ABS樹脂、AS樹脂、ポリオレフィン、これらの組合せ、といった熱可塑性樹脂(合成樹脂)等を用いることができる。
切替レバー15が浄水側にある時、図1に示すホース19からの水道水Wは、図3に示す矢印のように、外側不織布31の外側面32(流入部の例)から内側33へ入り、吸着剤AH1により吸着対象の物質(例えば遊離残留塩素や有機物等の微量成分)が除去される。外側不織布内側33の水は、内側不織布41の内側43へ入り、連絡口74から中空糸膜束収容部71の内部空間70cに入る。内部空間70cの水は、中空糸膜束BH1において閉塞端部BH1aから開口端部BH1bへ移動し、0.1μm程度以上の細かい濁りや鉄サビや一般細菌が取り除かれる。開口端部BH1b、すなわち、流出部75からの浄水は、吐水部11から吐出される。切替レバー15が水道水側にある時、ホース19からの水道水は、吐水ヘッド10の中で浄水カートリッジ20の外側を流下方向D1へ流れ、吐水部11から吐出される。
図5は、セルロースナノファイバー(以下、CNFとも記載)に由来する粒状活性炭の製造方法を含む濾過カートリッジの製造方法の例を模式的に示している。図5に示す粒状活性炭の製造方法は、懸濁液用意工程S1、成形工程S2、及び、賦活工程S3を含んでいる。図5に示す浄水カートリッジ20(濾過カートリッジの例)の製造方法は、前述の工程S1〜S3、及び、収容工程S4を含んでいる。懸濁液用意工程S1では、100重量部の液状分散媒101に対して11〜43重量部のCNF102を含む懸濁液100を用意する。成形工程S2では、懸濁液100を粒状に成形する。賦活工程S3では、粒状の懸濁液110を加熱して賦活することにより粒状活性炭120を得る。収容工程S4では、粒状活性炭120を外側不織布31の内側33(収容部の例)に収容する。
以下の説明において、「粒状の懸濁液」を「粒状懸濁液」とも記載する。
液状分散媒101には、水、メタノールやエタノールといったアルコール、アルコール水溶液、極性を有する有機溶媒、等を用いることができる。CNFは、極性の高い官能基である水酸基を表面に多数有する多糖のセルロースで構成され、極めて高い親水性を示す。従って、極性の大きい水は、CNFを分散させ易いので、液状分散媒として特に好ましい。
同じ理由により、添加剤103が含まれていない懸濁液100の含水率は、70〜90重量%が好ましく、77〜87重量%がさらに好ましい。懸濁液100におけるCNF102の配合割合は、10〜30重量%が好ましく、13〜23重量%がさらに好ましい。
熱可塑性バインダーには、ポリエチレン(PE)樹脂やポリプロピレン(PP)樹脂といったポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂といったポリエステル樹脂、熱可塑性エラストマー、これらの樹脂を親水化した樹脂、これらの樹脂に改質剤といった添加剤を添加した樹脂、これらの樹脂の混合物、等を用いることができる。親水性の熱可塑性バインダーの具体例として、三井化学株式会社製ポリオレフィン水性ディスパージョン(ケミパール(登録商標))等を挙げることができる。疎水性の熱可塑性バインダーの具体例として、三井化学株式会社社製ポリエチレンパウダー(ミペロン(登録商標)、旭化成ケミカルズ株式会社製ポリエチレンパウダー(サンファイン(登録商標))、等を挙げることができる。
水溶性バインダーには、上述したp−アルミナの他、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂、ポリアクリルアミド(PAM)樹脂、リン酸アルミニウム系バインダー、等が含まれる。
添加剤103の配合量は、例えば、液状分散媒100重量部に対して0.1〜60重量部程度とすることができる。
以上が液状分散媒100重量部に対して11〜43重量部のCNFを含む懸濁液を用意する懸濁液用意工程S1である。
成形工程S2では、高粘性の懸濁液100を粒状に成形する。懸濁液100を粒状に成形する方法には、懸濁液100をダイから線状に押し出しながら繰り返し切断する方法、懸濁液100を板状に成形して縦横に切断する方法、懸濁液100を造粒する方法、等を採用することができる。
また、造粒装置210,220において、カッター215,225の代わりに直接エアーを懸濁液100に吹き付けて懸濁液100を切断するエアーカッターを設けてもよい。回転ダイ211,221の貫通孔212,222から所定の長さに押し出された懸濁液100にエアーを直接吹き付けることにより、回転ダイ211,221から粒状懸濁液110を落下させることができる。
さらに、上述した全ての造粒装置において、粒状懸濁液同士が付着する場合、粒状懸濁液110の集合物に送風機から風を当てる等により粒状懸濁液110をばらす処理、すなわち、ばらばらにする処理を行ってもよい。
図7は、予備成形された粒状懸濁液を丸める手段の例として転動造粒装置260を模式的に示している。図7の左側に示す粒状懸濁液110Aは、造粒装置210,220,230,240,250等により懸濁液100から成形された粒状懸濁液を示している。図7の右側に示す粒状懸濁液110Bは、転動造粒装置260により粒状懸濁液110Aから丸められた粒状懸濁液を示している。尚、粒状懸濁液110の概念には、粒状懸濁液110A,110Bが含まれる。
賦活工程S3では、粒状の懸濁液110を加熱して賦活することにより粒状活性炭120を得る。賦活とは、活性炭となる材料の微細孔を発達させ多孔質に変える反応である。本具体例では、水蒸気や二酸化炭素や空気といったガスの存在下で高温処理するガス賦活を行うことにしている。賦活工程S3は、粒状懸濁液110を加熱して炭化させる不融化処理を行う不融化工程S31、及び、不融化処理により得られる粒状炭化物を加熱して賦活する賦活処理を行うことにより粒状活性炭120を得る主賦活工程S32を含んでいてもよい。
上述した工程S1〜S3により製造される粒状活性炭120は、図1〜4で示した浄水カートリッジ20の製造に使用することができる。浄水カートリッジ20の製造方法に含まれる収容工程S4では、粒状活性炭120を外側不織布31の内側33に収容する。以下、収容工程S4を含めて浄水カートリッジ20の製造方法の例を説明する。
成形工程S2において成形されるCNF懸濁液100は、100重量部の液状分散媒101に対して11〜43重量部のCNF102を含んでいるので、液状分散媒101による流動性を有し、且つ、CNF102による高い粘性を有する。このため、容易に懸濁液100を粒状に成形することができる。粒状活性炭120は粒状懸濁液110の大きさに応じた大きさになるので、大きさの調整が容易である粒状懸濁液110の大きさを調整することにより、粒状活性炭120の大きさ(例えば粒度)が調整される。従って、本具体例は、得られる粒状活性炭の大きさを調整し易くする製造方法を提供することができる。
さらに、成形工程S2に丸め工程S22があると、粒状懸濁液110が丸みを帯びた形状となり、得られる粒状活性炭120が丸みを帯びた形状となる。これによっても、浄水カートリッジ20の外側不織布の内側33に収容される粒状活性炭120の単位体積当たりの量を増やすことができる。加えて、粒状活性炭120が真球の形状に近付くほど、粒状活性炭間の空隙が均一化されるので、外側不織布の内側33に収容された粒状活性炭120の集合体の通水抵抗が均一化され、濾過カートリッジの浄水性能が向上する。
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、流下方向へ並べられる吸着剤及び中空糸膜束は、吸着剤が上流側で中空糸膜束が下流側であることが好ましいものの、中空糸膜束が上流側で吸着剤が下流側でもよい。また、流出部を有する部材は、中空糸膜ケース70以外にも、中空糸膜束を収容せずに流出部を有する部材等でもよい。浄水カートリッジを設けた水栓は、洗面化粧台や浴室等、システムキッチン以外の場所に設けられてもよい。吐水装置は、浄水と水道水を切替可能な吐水ヘッド以外にも、浄水のみを吐出する吐水ヘッド等でもよい。むろん、濾過カートリッジは、空気から除去対象の物質を除去する空気清浄機用の濾過カートリッジ等でもよい。
以下、実施例を示して具体的に本発明を説明するが、本発明は以下の例により限定されるものではない。
CNF懸濁液には、株式会社スギノマシン製BiNFi−s(登録商標)セルロースWMa-10010(標準工業材料用10wt%)を用いた。10wt%のCNF懸濁液は、含水率90重量%であり、水100重量部に対して11.1重量部のCNFを含む。
CNF懸濁液を押し出すためのノズルの内径(直径)を1.0mm、1.3mm、1.6mm、及び、2.0mmに変えてCNF懸濁液を押し出し、室温で乾燥した粒状物の直径、乾燥した粒状懸濁液に不融化処理を行って得られた粒状炭化物の直径、及び、粒状炭化物に賦活処理を行って得られた粒状活性炭の直径を測定した。不融化処理は、窒素ガスの雰囲気下、昇降温速度ΔTi=3〜4℃/分、炭化開始温度Tcs=280℃(5時間保持)、炭化終了温度Tce=600℃(1時間保持)、及び、不融化処理終了温度Tie=50℃の温度条件において行った。賦活処理は、水蒸気ガスの雰囲気下、昇降温速度ΔTa=3〜4℃/分、賦活終了温度Tme=800℃(2時間保持)、及び、賦活処理終了温度Tae=50℃の温度条件において行った。
表1に示すように、処理が進むほど粒状物の直径が小さくなっていることが分かる。得られた粒状活性炭の直径は、粒状懸濁液の直径に相当するノズル内径が大きくなるほど大きくなり、ノズル内径が小さくなるほど小さくなっている。従って、粒状懸濁液の直径と粒状活性炭の直径とに正の相関関係があり、粒状懸濁液の直径を調整することにより粒状活性炭の直径を調整することができることが分かる。
CNF懸濁液には、実施例1で用いた10wt%のCNF懸濁液を用いた。CNF懸濁液の含水率を調整するための吸水紙として、日本製紙クレシア製キムタオル(登録商標)を用いた。
試験区1には、10wt%のCNF懸濁液をそのまま用いた。試験区2〜7には、CNF懸濁液に吸水紙を当てて含水率をそれぞれ89.1wt%、87.5wt%、84.4wt%、82.1wt%、77.3wt%、及び、72.2wt%に調整したCNF懸濁液を用いた。各試験区について、CNF懸濁液を押し出すためのノズルの内径(直径)を2.3mmにしてCNF懸濁液を押し出し、室温で乾燥した粒状物の直径を測定した。
表2に示すように、CNF懸濁液の含水率が72.2〜90.0重量%のいずれであっても、CNF懸濁液をノズルから押し出すことができた。一方、CNF懸濁液の含水率を69.0重量%以下(水100重量部に対してCNFが44.9重量部以上)にすると、CNF懸濁液が固くなってしまい、CNF懸濁液をノズルから押し出すことができなかった。また、CNF懸濁液に水を加えて含水率を91.0重量%以上(水100重量部に対してCNFが9.9重量部以下)にすると、CNF懸濁液の流動性が高く、ノズルから押し出したCNF懸濁液が大きく拡がってしまった。
尚、含水率が低くなるほど乾燥した粒状懸濁液の直径が大きくなるので、CNF懸濁液を押し出すことができてCNF懸濁液の粒状が保たれる範囲でCNF懸濁液の含水率を調整することによっても粒状活性炭の直径を調整することができる。
CNF懸濁液には、実施例1で用いた10wt%のCNF懸濁液を用いた。このCNF懸濁液を押し出し、得られたCNF懸濁液に対して40℃の温度環境下で真空乾燥を行い、乾燥した粒状物に不融化処理を行い、得られた粒状炭化物に賦活処理を行って実施例3の粒状活性炭を得た。不融化処理及び賦活処理の条件は、実施例1と同じである。
クラレケミカル株式会社製ヤシ殻系活性炭GW48/100を実施例3の粒状活性炭の粒度に合わせて粉砕して比較例1の粒状活性炭を得た。
原水サンプルとして、60±15ppbのクロロホルム水溶液を用いた。クロロホルムは、水に含まれる微量成分の指標物質である。
実施例3及び比較例1の粒状活性炭をそれぞれ9本の採水瓶に0.1g入れ、各採水瓶に原水サンプルを100g注入した。各採水瓶の中身を回転装置により1000rpmで撹拌し、指定の接触時間(10秒、20秒、30秒、60秒、2分、5分、10分、30分、60分)において原水サンプルを注射器で吸い取って0.8μmのフィルターで濾過し、濾液をバイアル瓶に入れて、蓋で密閉した。各バイアル瓶に注入した濾液のクロロホルム濃度をガスクロマトグラフィーにより測定した。
従って、CNFを用いて本技術の製造方法により得られる粒状活性炭は活性炭としての高い浄化性能を有していることが確認された。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、得られる粒状活性炭の大きさを調整し易くする製造方法等の技術を提供することができる。むろん、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
10…吐水ヘッド(浄水器本体の例)、10a…水道水通路、
11…吐水部、12…接続口、13…水出口、15…切替レバー、
18…把持部、19…ホース(水入口の例)、
20…浄水カートリッジ(濾過カートリッジの例)、
30…吸着剤部、30b…端部、
31…外側不織布、31a,31b…端部、31o…開口、
32…外側面(流入部の例)、33…内側(収容部の例)、
38…外キャップ、38a…外面、
41…内側不織布、41a,41b…端部、41o…開口、43…内側、
48…内キャップ、
50…内嵌部材、
70…中空糸膜ケース、70c…内部空間、71…中空糸膜束収容部、74…連絡口、
75…流出部、80…外嵌部、
100…懸濁液、
101…液状分散媒、102…セルロースナノファイバー、103…添加剤、
110,110A,110B…粒状懸濁液、120…粒状活性炭、130…添加剤、
210,220,230,240,250,260…造粒装置、
211…回転ダイ、212…貫通孔、213,214…ロール、215…カッター、
221…回転ダイ、222…貫通孔、223…ロール、225…カッター、
235…カッター、235a,235b…刃、
241…シリンダー、242…キャビティ、243…ピストン、
251,252…ロール、253…キャビティ、
261…回転パン、
AH1…吸着剤、AX1…軸、
BH1…中空糸膜束、BH1a…閉塞端部、BH1b…開口端部、
D1…流下方向、D2…延出方向、
H1…中空糸膜、
S1…懸濁液用意工程、S2…成形工程、S3…賦活工程、S4…収容工程、
S21…予備成形工程、S22…丸め工程、S31…不融化工程、S32…主賦活工程、
SY1…システムキッチン、W…水(流体の例)。
Claims (4)
- 液状分散媒100重量部に対して11〜43重量部のセルロースナノファイバーを含む懸濁液を粒状に成形する成形工程と、
前記粒状の懸濁液を加熱して賦活することにより粒状活性炭を得る賦活工程と、を含む、粒状活性炭の製造方法。 - 前記成形工程では、前記懸濁液を所定の大きさの粒状に揃える手段により前記懸濁液を粒状に成形する、請求項1に記載の粒状活性炭の製造方法。
- 前記成形工程は、前記粒状の懸濁液を丸める工程を含む、請求項1又は請求項2に記載の粒状活性炭の製造方法。
- 流体の流入部及び流出部を有する収容部に粒状活性炭が収容された濾過カートリッジの製造方法であって、
液状分散媒100重量部に対して11〜43重量部のセルロースナノファイバーを含む懸濁液を粒状に成形する成形工程と、
前記粒状の懸濁液を加熱して賦活することにより前記粒状活性炭を得る賦活工程と、
前記粒状活性炭を前記収容部に収容する収容工程と、を含む、濾過カートリッジの製造方法。
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