JP2019132257A - バルブタイミング可変装置用モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】モータ内部の温度上昇を抑制可能にしたバルブタイミング可変装置用モータを提供する。【解決手段】モータ10は、車両のエンジンに設けられるバルブタイミング可変装置用モータであって、ステータ11、ロータ12及びそれらを収容する主収容部23を有するケース13を備える。ケース13は、エンジン内を循環するエンジンオイルを主収容部23に導入するためのオイル導入孔35を備えている。【選択図】図2
Description
本発明は、車両のエンジンに設けられるバルブタイミング可変装置用モータに関するものである。
従来、エンジンの吸気バルブまたは排気バルブの開閉タイミングを決めるクランクシャフトとカムシャフトの相対位相を調整するバルブタイミング可変装置の駆動源に電動モータを用いたものがある(例えば、特許文献1参照)。
バルブタイミング可変装置用モータは、通電による自己発熱は勿論のこと、設置箇所がエンジンルーム内であることから、モータ内部が高温となる傾向がある。このため、モータの構成部品に高耐熱性の部品を使わなければならず、モータが高価格になる問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、モータ内部の温度上昇を抑制可能にしたバルブタイミング可変装置用モータを提供することにある。
上記課題を解決するバルブタイミング可変装置用モータは、ステータ、ロータ、及び前記ステータと前記ロータを収容する主収容部を有するケースを備えた、エンジンに設けられるバルブタイミング可変装置用モータであって、前記ケースは、前記エンジン内を循環するエンジンオイルを前記主収容部に導入するためのオイル導入孔を備えている。
上記態様によれば、エンジン内の冷却などに用いられるエンジンオイルをケース内の主収容部を経由して循環させることが可能となるため、エンジンオイルの熱吸収によってケース内の温度上昇を抑制することが可能となる。その結果、モータの構成部品に使用する材料の選択自由度が向上し、モータのコストダウンに寄与できる。
上記バルブタイミング可変装置用モータにおいて、前記ケースは、前記ステータと電気的に接続される回路部品を収容し液密に封止された回路部品収容部を備える。
上記態様によれば、主収容部内のエンジンオイルが回路部品収容部に入ることを抑制でき、その結果、エンジンオイルが回路部品に付着して悪影響を及ぼすことを抑制できる。
上記態様によれば、主収容部内のエンジンオイルが回路部品収容部に入ることを抑制でき、その結果、エンジンオイルが回路部品に付着して悪影響を及ぼすことを抑制できる。
上記バルブタイミング可変装置用モータにおいて、前記ケースは、前記ロータの回転軸を回転可能に支持する軸受を収容する軸受収容部を備え、前記軸受収容部は、前記回転軸を前記ケースの外部に突出させるための軸挿通孔を有し、前記エンジン内を循環するエンジンオイルを前記軸挿通孔を介して前記軸受収容部内に導入可能に構成されている。
上記態様によれば、軸挿通孔から軸受収容部内に導入したエンジンオイルを、軸受収容部内に設けた軸受の潤滑に用いることが可能となる。ケース内にエンジンオイルが入らないようにシールされた従来構造では、軸受収容部の軸挿通孔にエンジンオイルが入らないようにするシール構造(オイルシール)が必要であり、また、軸受の潤滑のために、潤滑用のグリスの塗布や、グリス密封型のボールベアリングを使用するなどといった対策が必要である。その点、本構成では、エンジンオイルで軸受の潤滑が可能となることから、それらが不要となり、より一層のコストダウンに寄与できる。
上記バルブタイミング可変装置用モータにおいて、前記ロータの回転軸が鉛直方向と直交する水平方向に対して平行となるように前記エンジンに組み付けられるものであり、当該組付状態において、前記オイル導入孔は、前記回転軸の軸線を含む水平面に対する鉛直方向の上側と下側のそれぞれに設けられている。
上記態様によれば、エンジンオイルを主収容部内に万遍なく行き届かせることが可能となるため、主収容部内の温度上昇を効率的に抑制することが可能となる。また、主収容部内に入ったエンジンオイルは自重で鉛直方向下側に流れるため、回転軸の軸線を含む水平面よりも鉛直方向下側に設けたオイル導入孔から主収容部内のエンジンオイルをケース外に排出しやすい構成となる。
上記バルブタイミング可変装置用モータにおいて、前記ケースは、前記主収容部を形成する筒状の周壁部及び該周壁部の一端側を塞ぐ底部を有するヨークハウジングを備え、前記ロータの回転軸は、前記底部を貫通して前記ヨークハウジングの外部に突出されて前記エンジン側への出力部として構成され、前記オイル導入孔は、前記底部及び前記周壁部の少なくとも一方に設けられている。
上記態様によれば、ヨークハウジングに設けられたオイル導入孔からエンジンオイルをヨークハウジング内(主収容部内)に好適に導入することが可能となる。
本発明のバルブタイミング可変装置用モータによれば、モータ内部の温度上昇を抑制可能となる。
以下、バルブタイミング可変装置用モータの一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。また、以下の説明では、特に言及が無い限り、単に「軸方向」、「径方向」、「周方向」と記載した場合には、モータ(回転軸33)の軸方向、径方向、周方向をそれぞれ意味するものとする。
図1に示すように、本実施形態のモータ10は、車両のエンジン1に設けられるバルブタイミング可変装置2の駆動源に用いられるブラシレスモータである。モータ10の回転軸33(出力軸)は、車両が水平な地面の上にある状態で水平方向に対して平行をなしている。回転軸33は、位相調整機構3を介してカムシャフト4と連結されており、モータ10(回転軸33)の回転駆動力によってバルブ5の開閉タイミング(クランク軸に対するカムシャフト4の相対位相)を調整可能に構成されている。
図2に示すように、モータ10は、ステータ11及びロータ12と、それらを収容するケース13と、ケース13内に収容されステータ11と電気的に接続された回路部品14とを備えている。
ケース13は、ヨークハウジング15と、ヨークハウジング15に固定されたベース部材16とを備えている。ヨークハウジング15は、円筒状の周壁部21と、周壁部21の軸方向一端側を塞ぐ円形の底部22とを有し、周壁部21及び底部22は、ステータ11及びロータ12を収容する主収容部23を形成している。底部22の中央部には、第1軸受24を収容する第1軸受収容部25が、軸方向の外部側に突出するように形成されている。
周壁部21の軸方向他端側(底部22とは反対側)には、径方向に延びるフランジ部26が形成されている。フランジ部26の軸方向一端面(周壁部21とは反対側の端面)には、前記ベース部材16が例えばねじ締め固定されている。ベース部材16は、周壁部21の軸方向他端側の開口を閉塞する閉塞壁部27を有し、主収容部23に面する閉塞壁部27の軸方向端面には、第2軸受28を収容する第2軸受収容部29が設けられている。
ステータ11は、軸方向視で円環状のステータコア31にコイル32が巻装されて構成されている。ステータコア31は、周壁部21の内周面に対して例えば圧入などにより固定されている。
ロータ12は、ステータコア31の径方向内側に配置される界磁磁石(図示略)を備えるマグネットロータである。なお、ロータ12の構造としては、軸方向に沿った着磁方向を持つ円板状の界磁磁石を軸方向に延びる爪状磁極を有する一対のコア部材で挟んで構成したランデル型や、コア部材の外周面に界磁磁石を備えた表面磁石型(SPM型)や、コア部材内部に界磁磁石を埋設した埋込磁石型(IPM型)などを採用できる。
ロータ12が備える回転軸33の基端部は、第2軸受28に回転可能に支持され、回転軸33の先端部付近が第1軸受24に回転可能に支持されている。回転軸33は、第1軸受収容部25に形成された軸挿通孔25aに挿通され、回転軸33の先端部はヨークハウジング15の外部側(ケース13の外部)に突出している。なお、回転軸33と軸挿通孔25aとの間には間隙が設定されている。
ヨークハウジング15の外部側に突出された回転軸33の先端部は、エンジン1側への出力部として機能する。詳しくは、回転軸33の先端部には、前記位相調整機構3に連結される連結部材34が該回転軸33と一体回転可能に設けられている。
図2及び図3に示すように、ヨークハウジング15の底部22には、軸方向に沿って貫通する複数のオイル導入孔35が形成されている。各オイル導入孔35は、径方向に沿って延びる長孔であり、第1軸受収容部25の近傍から底部22の外縁近傍まで延びている。なお、各オイル導入孔35は、周方向等間隔に設けられていることが望ましい。また、エンジン1に対するモータ10の組付状態において、オイル導入孔35は、回転軸33の軸線Lを含む水平面Sに対する鉛直方向の上側と下側のそれぞれに設けられている。なお、図3では、回転軸33の先端部に取り付けられる連結部材34の図示を省略している。
図2に示すように、ベース部材16は、回路部品14を収容する回路部品収容部41を有している。回路部品収容部41は、閉塞壁部27の主収容部23とは反対側に設けられている。すなわち、回路部品収容部41は、閉塞壁部27を介して主収容部23と隣接している。また、ベース部材16は、閉塞壁部27に一部が埋設された端子42を備えている。なお、端子42は、U相・V相・W相にそれぞれ対応して3つ設けられるが、図面では1つのみ図示している。
端子42の一端部は、主収容部23内に突出してステータ11のコイル32と電気的に接続されている。一方、端子42の他端部は回路部品収容部41内に突出している。この端子42の他端部には、回路部品収容部41内に収容されたリード線43の一端が接続され、該リード線43の他端は、回路部品収容部41内の回路部品14に接続されている。
端子42は閉塞壁部27に埋設されることから、閉塞壁部27における端子42が貫通する孔27aと端子42との間の液密性が維持されている。これにより、回路部品収容部41は、主収容部23からのエンジンオイルの浸入を抑制すべく、液密に封止されている。
モータ10は、回転軸33が鉛直方向に対して垂直となるようにエンジン1に組み付けられる。詳しくは、ヨークハウジング15の周壁部21及び底部22は、エンジン1の筐体1a内に収容され、ヨークハウジング15のフランジ部26は、その軸方向端面(ベース部材16とは反対側の端面)が筐体1aと当接する状態で、該筐体1aに対して例えばねじ締め固定されている。フランジ部26と筐体1aとの間は液密にシールされている。ヨークハウジング15から底部22側に突出する回転軸33の先端部は、筐体1a内に設けられた位相調整機構3と連結部材34を介して連結されている。
本実施形態の作用について説明する。
エンジン1の駆動時において、回転軸33(ロータ12)は、カムシャフト4及び位相調整機構3の回転に伴い連れ回りする。位相調整機構3には、エンジン1内を循環する冷却や潤滑のためのエンジンオイルが供給されており、位相調整機構3に供給されたエンジンオイルは、モータ10のヨークハウジング15に向かって飛散される(図2中の破線F1を参照)。ヨークハウジング15側に飛散されたエンジンオイルの一部は、オイル導入孔35からヨークハウジング15の主収容部23内に入り込む(図2中の破線矢印F2を参照)。そして、ヨークハウジング15の主収容部23内に入り込んだエンジンオイルは、主収容部23内のステータ11やロータ12に付着しつつ、鉛直方向の下方に流れ、オイル導入孔35からヨークハウジング15の外部に排出されてエンジン1の筐体1a内に戻る(図2中の破線矢印F3を参照)。
エンジン1の駆動時において、回転軸33(ロータ12)は、カムシャフト4及び位相調整機構3の回転に伴い連れ回りする。位相調整機構3には、エンジン1内を循環する冷却や潤滑のためのエンジンオイルが供給されており、位相調整機構3に供給されたエンジンオイルは、モータ10のヨークハウジング15に向かって飛散される(図2中の破線F1を参照)。ヨークハウジング15側に飛散されたエンジンオイルの一部は、オイル導入孔35からヨークハウジング15の主収容部23内に入り込む(図2中の破線矢印F2を参照)。そして、ヨークハウジング15の主収容部23内に入り込んだエンジンオイルは、主収容部23内のステータ11やロータ12に付着しつつ、鉛直方向の下方に流れ、オイル導入孔35からヨークハウジング15の外部に排出されてエンジン1の筐体1a内に戻る(図2中の破線矢印F3を参照)。
ここで、エンジンオイルはエンジン1の冷却用でもあることから、エンジン1の駆動時におけるエンジンオイルの温度は一般に90℃程度であり、通電時のモータ10の内部(主収容部23内)の温度はそれ以上に高温になりうる。このため、主収容部23にエンジンオイルを供給する構成(エンジンオイルの循環経路に主収容部23を含めた構成)とすることで、エンジンオイルによって主収容部23内の温度を低下させることが可能となっている。
また、本実施形態では、主収容部23と回路部品収容部41との間が液密に封止されているため、主収容部23内のエンジンオイルが回路部品収容部41に入り込むことが抑制されている。
また、本実施形態では、位相調整機構3から飛散されるエンジンオイルや、位相調整機構3から連結部材34及び回転軸33を伝ってくるエンジンオイルが、軸挿通孔25aを介して第1軸受収容部25内に浸入する。そして、第1軸受収容部25内に浸入したエンジンオイルは、第1軸受24の潤滑油として機能する。
本実施形態の効果について説明する。
(1)ケース13を構成するヨークハウジング15は、エンジン1内を循環するエンジンオイルを主収容部23に導入するためのオイル導入孔35を備える。これにより、エンジンオイルをケース13内の主収容部23を経由して循環させることが可能となるため、エンジンオイルの熱吸収によってケース13内の温度上昇を抑制することが可能となる。その結果、モータ10の構成部品に使用する材料の選択自由度が向上し、モータ10のコストダウンに寄与できる。また、ヨークハウジング15にオイル導入孔35を設けることで、モータ10の軽量化にも寄与できる。
(1)ケース13を構成するヨークハウジング15は、エンジン1内を循環するエンジンオイルを主収容部23に導入するためのオイル導入孔35を備える。これにより、エンジンオイルをケース13内の主収容部23を経由して循環させることが可能となるため、エンジンオイルの熱吸収によってケース13内の温度上昇を抑制することが可能となる。その結果、モータ10の構成部品に使用する材料の選択自由度が向上し、モータ10のコストダウンに寄与できる。また、ヨークハウジング15にオイル導入孔35を設けることで、モータ10の軽量化にも寄与できる。
(2)ケース13は、ステータ11のコイル32と電気的に接続される回路部品14を収容し液密に封止された回路部品収容部41を備える。これにより、主収容部23内のエンジンオイルが回路部品収容部41に入ることを抑制でき、その結果、エンジンオイルが回路部品14に付着して悪影響を及ぼすことを抑制できる。
(3)ヨークハウジング15は、ロータ12の回転軸33を回転可能に支持する第1軸受24を収容する第1軸受収容部25を備える。第1軸受収容部25は、回転軸33をケース13(ヨークハウジング15)の外部に突出させるための軸挿通孔25aを有し、エンジン1内を循環するエンジンオイルを軸挿通孔25aを介して第1軸受収容部25内に導入可能に構成されている。この態様によれば、軸挿通孔25aから第1軸受収容部25内に導入したエンジンオイルを、第1軸受収容部25内に設けた第1軸受24の潤滑に用いることが可能となる。
ケース13内にエンジンオイルが入らないようにシールされた従来構造では、第1軸受収容部25の軸挿通孔25aにエンジンオイルが入らないようにするシール構造(オイルシール)が必要であり、また、第1軸受24の潤滑のために、潤滑用のグリスの塗布や、グリス密封型のボールベアリングを使用するなどといった対策が必要である。その点、本実施形態の構成では、エンジンオイルで第1軸受24の潤滑が可能となることから、それらが不要となり、より一層のコストダウンに寄与できる。
(4)モータ10は、ロータ12の回転軸33が鉛直方向と直交する水平方向に対して平行(車両は水平な地面の上にある状態)となるようにエンジン1に組み付けられるものであり、当該組付状態において、オイル導入孔35は、回転軸33の軸線Lを含む水平面Sに対する鉛直方向の上側と下側のそれぞれに設けられている。この態様によれば、エンジンオイルを主収容部23内に万遍なく行き届かせることが可能となるため、主収容部23内の温度上昇を効率的に抑制することが可能となる。また、主収容部23内に入ったエンジンオイルは自重で鉛直方向下側に流れるため、回転軸33の軸線Lを含む水平面Sよりも鉛直方向下側に設けたオイル導入孔35から主収容部23内のエンジンオイルを外部に排出しやすい構成となる。
(5)ケース13は、主収容部23を形成する筒状の周壁部21及び該周壁部21の一端側を塞ぐ底部22を有するヨークハウジング15を備え、ロータ12の回転軸33は、底部22を貫通してヨークハウジング15の外部に突出されてエンジン1側への出力部として構成される。そして、オイル導入孔35はヨークハウジング15の底部22に設けられている。この態様によれば、エンジン1側(位相調整機構3側)から飛散されるエンジンオイルをヨークハウジング15のオイル導入孔35から主収容部23内に好適に導入することが可能となる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態におけるオイル導入孔35の形状、数、形成位置などの構成は例示であり、適宜変更可能である。
・上記実施形態におけるオイル導入孔35の形状、数、形成位置などの構成は例示であり、適宜変更可能である。
例えば、オイル導入孔35を前記水平面Sに対する鉛直方向の上側と下側のそれぞれに1つずつ設けた構成としてもよい。
また、上記実施形態では、オイル導入孔35が径方向に沿って形成されているが、周方向に沿って形成してもよい。また、各オイル導入孔35を周方向において不等間隔に設けてもよい。
また、上記実施形態では、オイル導入孔35が径方向に沿って形成されているが、周方向に沿って形成してもよい。また、各オイル導入孔35を周方向において不等間隔に設けてもよい。
また、上記実施形態では、オイル導入孔35をヨークハウジング15の底部22のみに設けたが、オイル導入孔35をヨークハウジング15の底部22と周壁部21のそれぞれに設けた構成、または、オイル導入孔35を周壁部21のみに設けた構成としてもよい。なお、この場合、周壁部21に設けたオイル導入孔35を介してのエンジンオイルの流通が可能となるように、周壁部21におけるステータコア31と接触してない箇所(非圧入箇所)にオイル導入孔35を形成することが好ましい。
・上記実施形態における回路部品収容部41は、ベース部材16の閉塞壁部27によって主収容部23に対して区画された空間としているが、これ以外に例えば、閉塞壁部27から軸方向の反出力側(ヨークハウジング15とは反対側)に延びる区画壁部によって区画された空間としてもよい。当該区画壁部にて区画された回路部品収容部41においても、エンジンオイルの流入を抑制するために、液密に封止された構成とすることが好ましい。
・上記実施形態では、ブラシレスモータに適用したが、これに特に限定されるものではなく、ブラシレスモータ以外のモータに適用してもよい。
1…エンジン、2…バルブタイミング可変装置、10…モータ、11…ステータ、12…ロータ、13…ケース、14…回路部品、15…ヨークハウジング、21…周壁部、22…底部、23…主収容部、25a…軸挿通孔、33…回転軸、35…オイル導入孔、41…回路部品収容部、L…軸線、S…水平面。
Claims (5)
- ステータ、ロータ、及び前記ステータと前記ロータを収容する主収容部を有するケースを備えた、エンジンに設けられるバルブタイミング可変装置用モータであって、
前記ケースは、前記エンジン内を循環するエンジンオイルを前記主収容部に導入するためのオイル導入孔を備えていることを特徴とするバルブタイミング可変装置用モータ。 - 前記ケースは、前記ステータと電気的に接続される回路部品を収容し液密に封止された回路部品収容部を備える、請求項1に記載のバルブタイミング可変装置用モータ。
- 前記ケースは、前記ロータの回転軸を回転可能に支持する軸受を収容する軸受収容部を備え、
前記軸受収容部は、前記回転軸を前記ケースの外部に突出させるための軸挿通孔を有し、前記エンジン内を循環するエンジンオイルを前記軸挿通孔を介して前記軸受収容部内に導入可能に構成されている、請求項1又は2に記載のバルブタイミング可変装置用モータ。 - 前記ロータの回転軸が鉛直方向と直交する水平方向に対して平行となるように前記エンジンに組み付けられるものであり、当該組付状態において、前記オイル導入孔は、前記回転軸の軸線を含む水平面に対する鉛直方向の上側と下側のそれぞれに設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のバルブタイミング可変装置用モータ。
- 前記ケースは、前記主収容部を形成する筒状の周壁部及び該周壁部の一端側を塞ぐ底部を有するヨークハウジングを備え、
前記ロータの回転軸は、前記底部を貫通して前記ヨークハウジングの外部に突出されて前記エンジン側への出力部として構成され、
前記オイル導入孔は、前記底部及び前記周壁部の少なくとも一方に設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のバルブタイミング可変装置用モータ。
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