JP2019128399A - 光周波数コム安定化装置 - Google Patents

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Atsushi Ishizawa
淳 石澤
研一 日達
Kenichi Hidachi
研一 日達
正 西川
Tadashi Nishikawa
正 西川
賢弥 人見
Masaya Hitomi
賢弥 人見
一鳳 原
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一鳳 原
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Abstract

【課題】簡素な装置構成で光周波数コムの周波数を安定化する。【解決手段】オフセット信号検出部13が、光スプリッター12で分岐された一方の光パルス列P1から、光周波数コムのオフセット周波数fceoを示すオフセット信号SCを検出し、基準信号生成部14が、光スプリッター12で分岐された他方の光パルス列P2から、光周波数コムの繰り返し周波数frepを分周して得られた基準信号SSを生成し、帰還制御回路15が、これらオフセット信号SCと基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいてオフセット周波数fceoをフィードバック制御するためのオフセット周波数制御信号Sceoをレーザーパルス光源11へ出力する。【選択図】 図1

Description

本発明は、光周波数コムのオフセット周波数や繰り返し周波数を安定化するための光周波数コム安定化技術に関する。
近年、電気的方法で測定可能なマイクロ波以下のマイクロ波基準周波数を元にして、光の周波数を直接測定する新しい技術が提案されている(非特許文献1−2参照)。
図13は、光周波数コムを示す説明図である。一般に、モード同期レーザーにより発振されるパルスレーザー光は、図13(a)に示すように、時間軸上では等しい時間間隔Tで並ぶ。一方、パルスレーザー光は、図13(b)に示すように、周波数軸上では等しい間隔の繰り返し周波数frepで櫛状に並ぶ多数のモードの集合体となる。このように周波数軸上に櫛状に並ぶレーザー光の集合体が、光周波数コム(OFC:Optical Frequency Comb)と呼ばれている。
ところで、パルスレーザー光の包絡線のピークと光搬送波電界のピークは常に一致しているわけではなく、時間的にシフトしていき、その変化も一定でない。図13(a)に示した包絡線で示すパルスのピークの時間間隔Tと、図13(b)に示す光周波数コムのモードの間隔である繰り返し周波数frepとの間には、frep=1/Tという関係があり、光周波数コムの各モードのスペクトル周波数fnは、fn=fceo+n×frep(nは整数)と表すことができる。また、包絡線のピークから計った光搬送波電界の位相であるキャリアエンベロープ位相をφとし、このφの隣り合うパルス(包絡線)の間のずれをΔφとすると、モードのオフセット周波数fceoと繰り返し周波数frepとの間には、fceo=frep×Δφ/(2π)の関係が成り立っている。
これにより、レーザー繰返し周波数frepとキャリアエンベロープ位相差Δφとを固定することができれば、光周波数コムの各モードの波長を安定化することができ、マイクロ波周波数を光の周波数領域にまでつなぐ周波数基準となる。各モードの波長が正確に定まった光周波数コムは高精度な周波数標準および関連する基礎物理だけでなく、通信、精密計測、量子情報通信などの分野へ応用されていくと考えられる。
非特許文献1に示されている、光周波数コムの光周波数を安定化する手法では、レーザー光源として、光共振器装置を備えた受動モード同期レーザーや電気光学変調器(EOM:Electro-Optic Modulator)を用いた光周波数コム(以下、EOMコムという)が用いられている。これらのレーザー光源はパルスレーザー光を発振することができる。モード同期レーザーは、通常、光を増幅する利得媒質と、共振器長がLの共振器を有する。この共振器の縦モードの共振周波数はc/2L(cは光速)の整数倍である。
このとき、レーザーが発振するレーザー光のスペクトルの幅よりも共振器の共振周波数の間隔が狭いと、共振器において複数のモード(周波数)で共振する。
したがって、各モードの位相を揃える(モード同期)ことにより、繰返し周波数frep=c/(2L)でレーザー光が強められる。これにより、繰返し周波数frepのパルスレーザー光、すなわち図13に示したような光周波数コムが生成される。
モード同期レーザー発振器やEOMコムのスペクトルとして、例えばフォトニック結晶ファイバーなどで生じる自己位相変調効果を用いて、帯域が1オクターブ以上の白色光を発生させる。この際、長波長成分n×frep+fceoの第2高調波を発生させると、その周波数は、2×(n×frep+fceo)となる。また、白色光の短波長成分は、2×n×frep+fceoと表すことができる。したがって、長波長成分の第2高調波と短波長成分の2つの光を干渉させ、例えばフォトダイオードでこれら2つの光のうなり信号を検出すれば、これら2つの光の周波数差から繰返し周波数fceoの値を測定することができる。
その測定値を外部からのマイクロ波基準周波数(外部基準信号)と比較し、それからのずれの大きさを元に電子回路で共振器内の非線形分散の大きさにフィードバックを行うことで、キャリアエンベロープ位相差すなわちコムのオフセット周波数を安定化することができる。一方、レーザーの繰返し周波数は、フォトダイオードからの繰返し周波数信号を元に、レーザーの共振器長にフィードバックすることにより、ある有限の範囲内に固定することが可能である。
また、非特許文献2では、非特許文献1の手法のように外部基準信号を用いずに、fceoと繰り返し周波数frep−fceoを用いて、frep/n(nは2以上の整数)の周波数にfceoを安定化する手法が提案されており、外部基準信号を用いた場合と同程度の周波数安定性が確認されている。
なお、出願人は本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
D. J. Jones, S. A. Diddams, J. K. Ranka, A. Stentz, R. S. Windeler, J. L. Hall, and S. T. Cundiff, "Carrier-Envelope Phase Control of Femtosecond Mode-Locked Lasers and Direct Optical Frequency Synthesis", Science 288, 635 (2000) S. Okubo, et. al., "Novel phase-locking schemes for the carrier envelope offset frequency of an optical frequency comb", Appl. Phys. Express 8, 112402, The Japan Society of Applied Physics, (2015)
しかしながら、このような非特許文献2に示されている従来技術では、外部基準信号を用いずに、fceoと繰り返し周波数frep−fceoを用いて、frep/n(nは2以上整数)の周波数に、fceoを安定化することができるものの、nの値ごとにそれぞれ光スプリッター、バンドパスフィルター、逓倍器、バイアスコントローラー、および光増幅器等を用意する必要がある。
具体的には、例えば、n=2の場合、光スプリッター、バイアスコントローラー、およびバンドパスフィルターが必要となる。n=3の場合、2種類のバンドパスフィルター、2逓倍器、および光増幅器が必要となる。
このため、光周波数を安定化するための装置構成が大掛かりとなり、安定化に必要な設備コスト、所要時間、作業負担が増大するという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、簡素な装置構成で光周波数コムの周波数を安定化できる光周波数安定化技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる光周波数コム安定化装置は、所定のオフセット周波数および繰り返し周波数で光周波数コムを形成する光パルス列を発生させるレーザーパルス光源と、前記光パルス列から、前記オフセット周波数を示すオフセット信号を検出するオフセット信号検出部と、前記光パルス列から、前記繰り返し周波数を分周して得られた基準信号を生成する基準信号生成部と、前記オフセット信号と前記基準信号との位相を比較し、得られた比較結果に基づいて前記オフセット周波数をフィードバック制御するためのオフセット周波数制御信号を、前記レーザーパルス光源へ出力する帰還制御回路とを備え、前記基準信号生成部は、前記光パルス列を光電変換し、当該光パルス列の繰り返し周波数を示す繰り返し信号を検出する光検出器と、前記繰り返し信号をn(nは2以上の整数)分周することにより前記基準信号を生成するマイクロ波分周器とを含むものである。
また、本発明にかかる上記光周波数コム安定化装置の一構成例は、所定の狭線幅周波数の狭線幅レーザー光と前記光パルス列とを合波して得られた光干渉信号から干渉周波数を示す干渉信号を検出する干渉信号検出部をさらに備え、前記帰還制御回路は、前記干渉信号と前記基準信号との位相を比較し、得られた比較結果に基づいて前記繰り返し周波数をフィードバック制御するための繰り返し周波数制御信号を、前記レーザーパルス光源へ出力するようにしたものである。
本発明にかかる他の光周波数コム安定化装置は、所定のオフセット周波数および繰り返し周波数で光周波数コムを形成する光パルス列を発生させるレーザーパルス光源と、所定の狭線幅周波数の狭線幅レーザー光と前記光パルス列とを合波して得られた光干渉信号から干渉周波数を示す干渉信号を検出する干渉信号検出部と、前記光パルス列から、前記繰り返し周波数を分周して得られた基準信号を生成する基準信号生成部と、前記干渉信号と前記基準信号との位相を比較し、得られた比較結果に基づいて前記繰り返し周波数をフィードバック制御するための繰り返し周波数制御信号を、前記レーザーパルス光源へ出力する帰還制御回路とを備え、前記基準信号生成部は、前記光パルス列を光電変換し、当該光パルス列の繰り返し周波数を示す繰り返し信号を検出する光検出器と、前記繰り返し信号をn(nは2以上の整数)分周することにより前記基準信号を生成するマイクロ波分周器とを含むものである。
また、本発明にかかる上記光周波数コム安定化装置の一構成例は、前記オフセット信号検出部が、前記光パルス列から、前記オフセット信号とともに、前記繰り返し周波数を示す繰り返し信号を検出し、前記基準信号生成部は、前記オフセット信号検出部で検出された前記繰り返し信号をn(nは2以上の整数)分周することにより前記基準信号を生成するマイクロ波分周器を含むものである。
また、本発明にかかる上記光周波数コム安定化装置の一構成例は、前記干渉信号検出部が、前記光パルス列から、前記干渉信号とともに、前記繰り返し周波数を示す繰り返し信号を検出し、前記基準信号生成部は、前記干渉信号検出部で検出された前記繰り返し信号をn(nは2以上の整数)分周することにより前記基準信号を生成するマイクロ波分周器を含むものである。
本発明によれば、光周波数コム安定化装置の内部に設けられた、比較的簡素な構成の基準信号生成部で基準信号が生成されて、光周波数コムの周波数、すなわちオフセット周波数や繰り返し周波数の安定化に用いられることになる。このため、外部基準信号が不要となるとともに、外部基準信号を発生させるための水晶発振器ベースの信号発生器も不要となる。また、分周数nの値ごとにそれぞれスプリッター、バンドパスフィルター、逓倍器、バイアスコントローラー、光増幅器等のマイクロ波部品を用いる必要もなくなる。
また、光検出器や分周器という、極めて簡素で安価な構成で基準信号を生成することが可能となるとともに、いずれの分周数nであっても、同一構成で対応する基準信号を生成することが可能となる。
したがって、従来手法より簡素な構成で、従来手法と同程度の周波数安定度で光周波数コムの周波数を安定化することが可能となり、安定化に必要な設備コスト、所要時間、作業負担を大幅に削減することが可能となる。このように、本発明は、従来以上に光周波数コムの各モードを利用した通信分野や分光学分野の発展に寄与するものであり、本発明が従来技術よりも優れていることが分かる。
第1の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の動作を示す説明図である。 第1の実施の形態にかかるオフセット周波数の位相雑音(Phase Noize)を示す測定結果を示すグラフである。 第1の実施の形態にかかるオフセット周波数のアラン分散値(Allan Deviation)を示す測定結果を示すグラフである。 第1の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の他の構成例である。 第1の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の他の構成例である。 第2の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の動作を示す説明図である。 第2の実施の形態にかかるオフセット周波数の位相雑音(Phase Noize)を示す測定結果を示すグラフである。 第2の実施の形態にかかるオフセット周波数のアラン分散値(Allan Deviation)を示す測定結果を示すグラフである。 第2の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の他の構成例である。 第3の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の構成を示すブロック図である。 光周波数コムを示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の構成を示すブロック図である。
この光周波数コム安定化装置10は、レーザーパルス光源で発生させた光パルス列が形成する光周波数コムのオフセット周波数を、外部基準信号を用いることなく安定化するための装置である。
図1に示すように、本実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置10は、主な構成として、レーザーパルス光源11、光スプリッター12、オフセット信号検出部13、基準信号生成部14、および帰還制御回路15を備えている。
レーザーパルス光源11は、所定のオフセット周波数fceoおよび繰り返し周波数frepで、光周波数コムを形成する光パルス列Pを発生させるレーザー光源である。レーザーパルス光源11の具体例としては、モード同期レーザー、EOMコム、あるいは、マイクロ共振器ベースの光カーコムがある。
光スプリッター12は、レーザーパルス光源11で発生させた光パルス列Pを、2つの光パルス列P1,P2に分岐して出力する機能を有している。
オフセット信号検出部13は、光スプリッター12で分岐された一方の光パルス列P1から、オフセット周波数fceoを示す、電気信号からなるオフセット信号SCを検出する機能を有している。
具体的な構成例として、オフセット信号検出部13は、非線形光学媒質13A、自己参照干渉計13B、および第1の光検出器13Cを備えている。
非線形光学媒質13Aは、光パルス列P1の光スペクトル帯域を拡大した広帯域光PSCを生成する機能を有している。
非線形光学媒質13Aにおいて、非線形感受率の大きい材料を使用すれば、高効率に所望の広スペクトル帯域光を発生でき、光周波数コム安定化に必要となるレーザーパルス光源11からの供給エネルギーの最低閾値を低く抑制することが可能である。
自己参照干渉計13Bは、非線形光学媒質13Aで生成された広帯域光PSCに含まれている、高周波成分と低周波成分との光干渉信号PIを生成する機能を有している。
広帯域光PSCの帯域幅により、自己参照干渉計13Bの種類を選択できる。例えば、広帯域光PSCの光帯域幅が1オクターブ以上あれば、広帯域光PSCに含まれる基本波の高周波成分と基本波の低周波成分の第2高調波との光干渉信号PIを生成する、f−2f自己参照干渉計を用いればよい。また、光帯域幅が2/3オクターブ帯域であれば、広帯域光PSCに含まれる基本波の高周波成分の第2高調波と基本波の低周波成分の第3高調波との光干渉信号PIを生成する、2f−3f自己参照干渉計を用いればよい。
第1の光検出器13Cは、自己参照干渉計13Bで生成された光干渉信号PIを光電変換し、得られた電気信号から、オフセット周波数fceoを示すオフセット信号SCを検出する機能を有している。
光電変換して得られた電気信号には、低周波数側からfceo,frep−fceo,frepの順にそれぞれ対応した信号成分のほか、第1の光検出器13Cで検出可能な周波数帯域に依存した高調波成分も含まれているため、フィルタ回路などを用いて、所望するオフセット周波数fceoに対応する信号成分をオフセット信号SCとして検出すればよい。
基準信号生成部14は、光スプリッター12で分岐された他方の光パルス列P2から、繰り返し周波数frepをn(nは2以上の整数)分周して得られた、電気信号からなる基準信号SSを生成する機能を有している。
具体的な構成例として、基準信号生成部14は、第2の光検出器14Aとマイクロ波分周器14Bとを備えている。
第2の光検出器14Aは、光パルス列P2を光電変換し、当該光パルス列P2の繰り返し周波数frepを示す、電気信号からなる繰り返し信号SRを検出する機能を有している。
光電変換して得られた電気信号には、低周波数側からfceoやfrepに対応した信号成分のほか、第2の光検出器14Aで検出可能な周波数帯域に依存した高調波成分も含まれているため、フィルタ回路などを用いて、所望するfrepに対応する信号成分を、繰り返し信号SRとして検出すればよい。
マイクロ波分周器14Bは、第2の光検出器14Aで検出された繰り返し信号SRを、n(nは2以上の整数)分周することにより、周波数がfrep/nの基準信号SSを生成する機能を有している。
帰還制御回路15は、オフセット信号検出部13で検出されたオフセット信号SCと、基準信号生成部14で生成された基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいてオフセット周波数fceoをフィードバック制御するためのオフセット周波数制御信号Sceoをレーザーパルス光源11へ出力する機能を有している。
帰還制御回路15の具体例としては、例えば高速でPID制御を行う高速PID制御回路がある。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置10の動作について説明する。図2は、第1の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の動作を示す説明図である。
レーザーパルス光源11で発生させた光パルス列Pは、光スプリッター12で2つの光パルス列P1,P2に分岐される。このうち、光パルス列P1は、オフセット信号検出部13に入力され、光パルス列P2は、基準信号生成部14に入力される。
オフセット信号検出部13において、非線形光学媒質13Aは、入力された光パルス列P1の光スペクトル帯域を拡大し、得られた広帯域光PSCを自己参照干渉計13Bへ出力する。自己参照干渉計13Bは、入力された広帯域光PSCに含まれている高周波成分と低周波成分との光干渉信号PIを生成し、第1の光検出器13Cへ出力する。
第1の光検出器13Cは、入力された光干渉信号PIを光電変換し、得られた電気信号から、オフセット周波数fceoを示すオフセット信号SCを検出し、帰還制御回路15へ出力する。
一方、基準信号生成部14において、第2の光検出器14Aは、入力された光パルス列P2から、繰り返し周波数frepを示す繰り返し信号SRを検出し、マイクロ波分周器14Bへ出力する。
マイクロ波分周器14Bは、入力された繰り返し信号SRを、n(nは2以上の整数)分周することにより、周波数がfrep/nの基準信号SSを生成し、帰還制御回路15へ出力する。
帰還制御回路15は、オフセット信号検出部13から出力されたオフセット信号SCと、基準信号生成部14から出力された基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいてオフセット周波数fceoをフィードバック制御するためのオフセット周波数制御信号Sceoを生成し、レーザーパルス光源11へ出力する。
レーザーパルス光源11は、入力されたオフセット周波数制御信号Sceoに基づいて、光パルス列Pが形成する光周波数コムのオフセット周波数fceoを制御する。これにより、オフセット周波数fceoが基準信号SSの基準周波数frep/nと一致するよう制御され、結果として、オフセット周波数fceoを安定化することができる。
この際、レーザーパルス光源11が、モード同期レーザーの場合には、励起レーザーがオフセット周波数制御信号Sceoに基づいて制御される。また、レーザーパルス光源11が、EOMコムの場合は種光源のCWレーザー(Continuous Wave Laser)、もしくは、種光源直後に配置する音響光学変調器(AOM:Acoust Optical Modulators)がオフセット周波数制御信号Sceoに基づいて制御される。
図3は、第1の実施の形態にかかるオフセット周波数の位相雑音(Phase Noize)を示す測定結果を示すグラフである。図4は、第1の実施の形態にかかるオフセット周波数のアラン分散値(Allan Deviation)を示す測定結果を示すグラフである。ここでは、基準信号生成部14で生成した、繰り返し周波数frep=100MHzおよび分周数n=10からなる10MHzの基準信号SSを用いた本発明の周波数安定化手法による測定結果と、外部の信号発生器で発生させた10MHzの外部基準信号を用いた周波数安定化手法による測定結果とが示されている。
これら図3および図4の測定結果から計算した、本発明の周波数安定化手法と外部基準信号を用いた周波数安定化手法のRMSジッタは、共に5.3nsであった。これにより、外部基準信号を用いない本発明の周波数安定化手法であっても、外部基準信号を用いた周波数安定化手法と同程度の精度で、オフセット周波数fceoを安定化できていることが分かる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、オフセット信号検出部13が、光スプリッター12で分岐された一方の光パルス列P1から、光周波数コムのオフセット周波数fceoを示すオフセット信号SCを検出し、基準信号生成部14が、光スプリッター12で分岐された他方の光パルス列P2から、光周波数コムの繰り返し周波数frepを分周して得られた基準信号SSを生成し、帰還制御回路15が、これらオフセット信号SCと基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいてオフセット周波数fceoをフィードバック制御するためのオフセット周波数制御信号Sceoをレーザーパルス光源11へ出力するようにしたものである。
より具体的には、基準信号生成部14で、第2の光検出器14Aが、光スプリッター12で分岐された他方の光パルス列P2を光電変換し、当該光パルス列P3の繰り返し周波数frepを示す繰り返し信号SRを検出し、マイクロ波分周器14Bが、繰り返し信号SRをn(nは2以上の整数)分周することにより基準信号SSを生成するようにしたものである。
これにより、光周波数コム安定化装置10の内部に設けられた、比較的簡素な構成の基準信号生成部14で基準信号SSが生成されて、オフセット周波数fceoの安定化に用いられることになる。このため、外部基準信号が不要となるとともに、外部基準信号を発生させるための水晶発振器ベースの信号発生器も不要となる。また、分周数nの値ごとにそれぞれスプリッター、バンドパスフィルター、逓倍器、バイアスコントローラー、光増幅器等のマイクロ波部品を用いる必要もなくなる。
また、光検出器や分周器という、極めて簡素で安価な構成で基準信号SSを生成することが可能となるとともに、いずれの分周数nであっても、同一構成で対応する基準信号SSを生成することが可能となる。
したがって、従来手法より簡素な構成で、従来手法と同程度の周波数安定度で光周波数コムの周波数を安定化することが可能となり、安定化に必要な設備コスト、所要時間、作業負担を大幅に削減することが可能となる。このように、本発明は、従来以上に光周波数コムの各モードを利用した通信分野や分光学分野の発展に寄与するものであり、本発明が従来技術よりも優れていることが分かる。
また、本実施の形態において、レーザーパルス光源11として、モード同期レーザーまたはEOMコムを用い、オフセット信号検出部13で、非線形光学媒質13Aが、光スプリッター12で分岐された一方の光パルス列P1の光スペクトル帯域を拡大した広帯域光PSCを生成し、自己参照干渉計13Bが、広帯域光PSCに含まれている、高周波成分と低周波成分との光干渉信号PIを生成し、第1の光検出器13Cが、光干渉信号PIを光電変換し、得られた電気信号からオフセット信号SCを検出するようにしてもよい。
これにより、レーザーパルス光源11がモード同期レーザーまたはEOMコムからなる場合には、極めて簡素で安価な構成でオフセット信号SCを生成することが可能となる。
また、本実施の形態において、レーザーパルス光源11として、マイクロ共振器をベースとした光カーコムを用いてもよい。図5は、第1の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の他の構成例である。図5の構成例では、オフセット信号検出部13で、自己参照干渉計13Bが、光スプリッター12で分岐された一方の光パルス列P1に含まれている、高周波成分と低周波成分との光干渉信号PIを生成し、第1の光検出器13Cが、光干渉信号PIを光電変換し、得られた電気信号からオフセット信号SCを検出するようにしたものである。
これにより、レーザーパルス光源11が、マイクロ共振器を用いた光カーコムからなる場合には、そのマイクロ共振器から直接発生する広スペクトルを利用して、非線形光学媒質13Aを省くことができるため、さらに簡素で安価な構成でオフセット信号SCを生成することが可能となる。
また、本実施の形態において、基準信号生成部14で用いる繰り返し信号SRを、オフセット信号検出部13の第1の光検出器13Cで検出するようにしてもよい。図6は、第1の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の他の構成例である。
図6の構成例では、オフセット信号検出部13の第1の光検出器13Cが、光パルス列Pから、オフセット信号SCとともに、繰り返し周波数frepを示す繰り返し信号SRを検出し、基準信号生成部14で、マイクロ波分周器14Bが、オフセット信号検出部13で検出された繰り返し信号SRをn(nは2以上の整数)分周することにより基準信号SSを生成するようにしたものである。
これにより、図1と比較して、第2の光検出器14A、さらには光スプリッター12を省くことができるため、さらに簡素で安価な構成で基準信号SSを生成することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置10について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、光周波数コムのオフセット周波数fceoを安定化する場合について説明した。本実施の形態では、光周波数コムの繰り返し周波数frepを安定化する場合について説明する。
図7に示すように、本実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置10は、主な構成として、レーザーパルス光源11、光スプリッター12、基準信号生成部14、帰還制御回路15、および干渉信号検出部16を備えている。図7において、図1と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
レーザーパルス光源11は、所定のオフセット周波数fceoおよび繰り返し周波数frepで、光周波数コムを形成する光パルス列Pを発生させるレーザー光源である。レーザーパルス光源11の具体例としては、モード同期レーザーやEOMコムがある。
光スプリッター12は、レーザーパルス光源11で発生させた光パルス列Pを、2つの光パルス列P1,P2に分岐して出力する機能を有している。
干渉信号検出部16は、光スプリッター12で分岐された一方の光パルス列P1と、所定の狭線幅周波数の狭線幅レーザー光PNとを合波し、得られた光干渉信号PIから干渉周波数fbeatを示す干渉信号SBを検出する機能を有している。
具体的な構成例として、干渉信号検出部16は、狭線幅レーザー16A、光合波器16B、および第3の光検出器16Cとを備えている。
狭線幅レーザー16Aは、所定の狭線幅周波数で狭線幅レーザー光PNを発生させるレーザー光源である。
光合波器16Bは、光スプリッター12で分岐された一方の光パルス列P1と、狭線幅レーザー16Aから出力された狭線幅レーザー光PNとを合波することにより、光干渉信号PIを生成する機能を有している。
第3の光検出器16Cは、光合波器16Bで生成された光干渉信号PIを光電変換し、得られた電気信号から干渉周波数fbeatを示す干渉信号SBを検出する機能を有している。
光電変換して得られた電気信号には、低周波数側からfbeat,frep−fbeat,frepの順にそれぞれ対応した信号成分のほか、第3の光検出器16Cで検出可能な周波数帯域に依存した高調波成分も含まれているため、フィルタ回路などを用いて、所望する干渉周波数fbeatに対応する信号成分を、干渉信号SBとして検出すればよい。
基準信号生成部14は、光スプリッター12で分岐された他方の光パルス列P2から、繰り返し周波数frepをn(nは2以上の整数)分周して得られた、電気信号からなる基準信号SSを生成する機能を有している。
具体的な構成例として、基準信号生成部14は、第2の光検出器14Aとマイクロ波分周器14Bとを備えている。
第2の光検出器14Aは、光パルス列P2を光電変換し、当該光パルス列P2の繰り返し周波数frepを示す、電気信号からなる繰り返し信号SRを検出する機能を有している。
光電変換して得られた電気信号には、低周波数側からfceoやfrepに対応した信号成分のほか、第2の光検出器14Aで検出可能な周波数帯域に依存した高調波成分も含まれているため、フィルタ回路などを用いて、所望するfrepに対応する信号成分を、繰り返し信号SRとして検出すればよい。
マイクロ波分周器14Bは、第2の光検出器14Aで検出された繰り返し信号SRを、n(nは2以上の整数)分周することにより、周波数がfrep/nの基準信号SSを生成する機能を有している。
帰還制御回路15は、干渉信号検出部16で検出された干渉信号SBと、基準信号生成部14で生成された基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいて繰り返し周波数frepをフィードバック制御するための繰り返し周波数制御信号Srepをレーザーパルス光源11へ出力する機能を有している。
帰還制御回路15の具体例としては、例えば高速でPID制御を行う高速PID制御回路がある。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図8を参照して、本実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置10の動作について説明する。図8は、第2の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の動作を示す説明図である。
レーザーパルス光源11で発生させた光パルス列Pは、光スプリッター12で2つの光パルス列P1,P2に分岐される。このうち、光パルス列P1は、干渉信号検出部16に入力され、光パルス列P2は、基準信号生成部14に入力される。
干渉信号検出部16において、光合波器16Bは、入力された光パルス列P1と、狭線幅レーザー16Aから出力された狭線幅レーザー光PNとを合波することにより、光干渉信号PIを生成し、第3の光検出器16Cへ出力する。
第3の光検出器16Cは、入力された光干渉信号PIを光電変換し、得られた電気信号から、干渉周波数fbeatを示す干渉信号SBを検出し、帰還制御回路15へ出力する。
一方、基準信号生成部14において、第2の光検出器14Aは、入力された光パルス列P2から、繰り返し周波数frepを示す繰り返し信号SRを検出し、マイクロ波分周器14Bへ出力する。
マイクロ波分周器14Bは、入力された繰り返し信号SRを、n(nは2以上の整数)分周することにより、周波数がfrep/nの基準信号SSを生成し、帰還制御回路15へ出力する。
帰還制御回路15は、干渉信号検出部16から出力された干渉信号SBと、基準信号生成部14から出力された基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいて繰り返し周波数frepをフィードバック制御するための繰り返し周波数制御信号Srepを生成し、レーザーパルス光源11へ出力する。
レーザーパルス光源11は、入力された繰り返し周波数制御信号Srepに基づいて、光パルス列Pが形成する光周波数コムの繰り返し周波数frepを制御する。これにより、干渉周波数fbeatが基準信号SSの基準周波数frep/nと一致するよう制御され、結果として、繰り返し周波数frepを安定化することができる。
この際、レーザーパルス光源11が、モード同期レーザーの場合には、共振器内部に配置されている電気光学変調器EOMやピエゾ素子が、繰り返し周波数制御信号Srepに基づいて制御される。また、レーザーパルス光源11が、EOMコムの場合は種光源のCWレーザー、もしくは、種光源直後に配置されている音響光学変調器AOMが、繰り返し周波数制御信号Srepに基づいて制御される。
図9は、第2の実施の形態にかかるオフセット周波数の位相雑音(Phase Noize)を示す測定結果を示すグラフである。図10は、第2の実施の形態にかかるオフセット周波数のアラン分散値(Allan Deviation)を示す測定結果を示すグラフである。ここでは、基準信号生成部14で生成した、繰り返し周波数frep=100MHzおよび分周数n=10からなる10MHzの基準信号SSを用いた本発明の周波数安定化手法による測定結果と、外部の信号発生器で発生させた10MHzの外部基準信号を用いた周波数安定化手法による測定結果とが示されている。
これら図9および図10の測定結果から計算した、本発明の周波数安定化手法と外部基準信号を用いた周波数安定化手法のRMSジッタは、それぞれ2.1nsと2.4nsであった。これにより、外部基準信号を用いない本発明の周波数安定化手法であっても、外部基準信号を用いた周波数安定化手法と同程度の精度で、繰り返し周波数frepを安定化できていることが分かる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、干渉信号検出部16が、光スプリッター12で分岐された一方の光パルス列P1と、所定の狭線幅周波数の狭線幅レーザー光PNとを合波して得られた光干渉信号PIから、干渉周波数fbeatを示す干渉信号SBを検出し、基準信号生成部14が、光スプリッター12で分岐された他方の光パルス列P2から、光周波数コムの繰り返し周波数frepを分周して得られた基準信号SSを生成し、帰還制御回路15が、これら干渉信号SBと基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいて繰り返し周波数frepをフィードバック制御するための繰り返し周波数制御信号Srepをレーザーパルス光源11へ出力するようにしたものである。
これにより、光周波数コム安定化装置10の内部に設けられた、比較的簡素な構成の基準信号生成部14で基準信号SSが生成されて、繰り返し周波数frepの安定化に用いられることになる。このため、外部基準信号が不要となるとともに、外部基準信号を発生させるための水晶発振器ベースの信号発生器も不要となる。また、分周数nの値ごとにそれぞれスプリッター、バンドパスフィルター、逓倍器、バイアスコントローラー、光増幅器等のマイクロ波部品を用いる必要もなくなる。
また、光検出器や分周器という、極めて簡素で安価な構成で基準信号SSを生成することが可能となるとともに、いずれの分周数nであっても、同一構成で対応する基準信号SSを生成することが可能となる。
したがって、従来手法より簡素な構成で、従来手法と同程度の周波数安定度で光周波数コムの周波数を安定化することが可能となり、安定化に必要な設備コスト、所要時間、作業負担を大幅に削減することが可能となる。このように、本発明は、従来以上に光周波数コムの各モードを利用した通信分野や分光学分野の発展に寄与するものであり、本発明が従来技術よりも優れていることが分かる。また、狭線幅レーザー16Aを基準にしているため、光周波数コムのスペクトル線幅も狭窄化できる利点があり、光周波数計量や精密分光に対しても本発明は有用である。
また、本実施の形態において、基準信号生成部14で用いる繰り返し信号SRを、干渉信号検出部16の第3の光検出器16Cで検出するようにしてもよい。図11は、第2の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の他の構成例である。
図11の構成例では、干渉信号検出部16の第3の光検出器16Cが、光パルス列Pから、干渉信号SBとともに、繰り返し周波数frepを示す繰り返し信号SRを検出し、基準信号生成部14で、マイクロ波分周器14Bが、干渉信号検出部16で検出された繰り返し信号SRをn(nは2以上の整数)分周することにより基準信号SSを生成するようにしてもよい。
これにより、図7と比較して、第2の光検出器14A、さらには光スプリッター12を省くことができるため、さらに簡素で安価な構成で基準信号SSを生成することが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、図12を参照して、本実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置10について説明する。図12は、第2の実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置の構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、光周波数コムのオフセット周波数fceoを安定化する場合について説明し、第2の実施の形態では、光周波数コムの繰り返し周波数frepを安定化する場合について説明した、本実施の形態では、これらオフセット周波数fceoと繰り返し周波数frepの両方を安定化する場合について説明する。
図12に示すように、本実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置10は、主な構成として、レーザーパルス光源11、光スプリッター12、オフセット信号検出部13、基準信号生成部14、帰還制御回路15、および干渉信号検出部16を備えている。図12において、図1および図7と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
レーザーパルス光源11は、所定のオフセット周波数fceoおよび繰り返し周波数frepで、光周波数コムを形成する光パルス列Pを発生させるレーザー光源である。レーザーパルス光源11の具体例としては、モード同期レーザー、EOMコム、あるいは、マイクロ共振器ベースの光カーコムがある。
光スプリッター12は、レーザーパルス光源11で発生させた光パルス列Pを、3つの光パルス列P1,P2,P3に分岐して出力する機能を有している。
オフセット信号検出部13は、光スプリッター12で分岐された一方の光パルス列P1から、オフセット周波数fceoを示す、電気信号からなるオフセット信号SCを検出する機能を有している。
具体的な構成例として、オフセット信号検出部13は、非線形光学媒質13A、自己参照干渉計13B、および第1の光検出器13Cを備えている。
非線形光学媒質13Aは、光パルス列P1の光スペクトル帯域を拡大した広帯域光PSCを生成する機能を有している。
非線形光学媒質13Aにおいて、非線形感受率の大きい材料を使用すれば、高効率に所望の広スペクトル帯域光を発生でき、光周波数コム安定化に必要となるレーザーパルス光源11からの供給エネルギーの最低閾値を低く抑制することが可能である。
自己参照干渉計13Bは、非線形光学媒質13Aで生成された広帯域光PSCに含まれている、高周波成分と低周波成分との光干渉信号PIを生成する機能を有している。
広帯域光PSCの帯域幅により、自己参照干渉計13Bの種類を選択できる。例えば、広帯域光PSCの光帯域幅が1オクターブ以上あれば、広帯域光PSCに含まれる基本波の高周波成分と基本波の低周波成分の第2高調波との光干渉信号PIを生成する、f−2f自己参照干渉計を用いればよい。また、光帯域幅が2/3オクターブ帯域であれば、広帯域光PSCに含まれる基本波の高周波成分の第2高調波と基本波の低周波成分の第3高調波との光干渉信号PIを生成する、2f−3f自己参照干渉計を用いればよい。
第1の光検出器13Cは、自己参照干渉計13Bで生成された光干渉信号PIを光電変換し、得られた電気信号から、オフセット周波数fceoを示すオフセット信号SCを検出する機能を有している。
光電変換して得られた電気信号には、低周波数側からfceo,frep−fceo,frepの順にそれぞれ対応した信号成分のほか、第1の光検出器13Cで検出可能な周波数帯域に依存した高調波成分も含まれているため、フィルタ回路などを用いて、所望するオフセット周波数fceoに対応する信号成分をオフセット信号SCとして検出すればよい。
基準信号生成部14は、光スプリッター12で分岐された他方の光パルス列P2から、繰り返し周波数frepをn(nは2以上の整数)分周して得られた、電気信号からなる基準信号SSを生成する機能を有している。
具体的な構成例として、基準信号生成部14は、第2の光検出器14Aとマイクロ波分周器14Bとを備えている。
第2の光検出器14Aは、光パルス列P2を光電変換し、当該光パルス列P2の繰り返し周波数frepを示す、電気信号からなる繰り返し信号SRを検出する機能を有している。
光電変換して得られた電気信号には、低周波数側からfceoやfrepに対応した信号成分のほか、第2の光検出器14Aで検出可能な周波数帯域に依存した高調波成分も含まれているため、フィルタ回路などを用いて、所望するfrepに対応する信号成分を、繰り返し信号SRとして検出すればよい。
マイクロ波分周器14Bは、第2の光検出器14Aで検出された繰り返し信号SRを、n(nは2以上の整数)分周することにより、周波数がfrep/nの基準信号SSを生成する機能を有している。
帰還制御回路15は、オフセット信号検出部13で検出されたオフセット信号SCと、基準信号生成部14で生成された基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいてオフセット周波数fceoをフィードバック制御するためのオフセット周波数制御信号Sceoをレーザーパルス光源11へ出力する機能と、干渉信号検出部16で検出された干渉信号SBと、基準信号生成部14で生成された基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいて繰り返し周波数frepをフィードバック制御するための繰り返し周波数制御信号Srepをレーザーパルス光源11へ出力する機能を有している。
帰還制御回路15の具体例としては、例えば高速でPID制御を行う高速PID制御回路がある。
干渉信号検出部16は、光スプリッター12で分岐された一方の光パルス列P3と、所定の狭線幅周波数の狭線幅レーザー光PNとを合波し、得られた光干渉信号PIから干渉周波数fbeatを示す干渉信号SBを検出する機能を有している。
具体的な構成例として、干渉信号検出部16は、狭線幅レーザー16A、光合波器16B、および第3の光検出器16Cとを備えている。
狭線幅レーザー16Aは、所定の狭線幅周波数で狭線幅レーザー光PNを発生させるレーザー光源である。
光合波器16Bは、光スプリッター12で分岐された光パルス列P3と、狭線幅レーザー16Aから出力された狭線幅レーザー光PNとを合波することにより、光干渉信号PIを生成する機能を有している。
第3の光検出器16Cは、光合波器16Bで生成された光干渉信号PIを光電変換し、得られた電気信号から干渉周波数fbeatを示す干渉信号SBを検出する機能を有している。
光電変換して得られた電気信号には、低周波数側からfbeat,frep−fbeat,frepの順にそれぞれ対応した信号成分のほか、第3の光検出器16Cで検出可能な周波数帯域に依存した高調波成分も含まれているため、フィルタ回路などを用いて、所望する干渉周波数fbeatに対応する信号成分を、干渉信号SBとして検出すればよい。
[第3の実施の形態の動作]
次に、前述した図2および図8を参照して、本実施の形態にかかる光周波数コム安定化装置10の動作について説明する。
レーザーパルス光源11で発生させた光パルス列Pは、光スプリッター12で3つの光パルス列P1,P2,P3に分岐される。このうち、光パルス列P1は、オフセット信号検出部13に入力され、光パルス列P2は、基準信号生成部14に入力され、光パルス列P3は、干渉信号検出部16に入力される。
オフセット信号検出部13において、非線形光学媒質13Aは、入力された光パルス列P1の光スペクトル帯域を拡大し、得られた広帯域光PSCを自己参照干渉計13Bへ出力する。自己参照干渉計13Bは、入力された広帯域光PSCに含まれている高周波成分と低周波成分との光干渉信号PIを生成し、第1の光検出器13Cへ出力する。
第1の光検出器13Cは、入力された光干渉信号PIを光電変換し、得られた電気信号から、オフセット周波数fceoを示すオフセット信号SCを検出し、帰還制御回路15へ出力する。
また、干渉信号検出部16において、光合波器16Bは、入力された光パルス列P3と、狭線幅レーザー16Aから出力された狭線幅レーザー光PNとを合波することにより、光干渉信号PIを生成し、第3の光検出器16Cへ出力する。
第3の光検出器16Cは、入力された光干渉信号PIを光電変換し、得られた電気信号から、干渉周波数fbeatを示す干渉信号SBを検出し、帰還制御回路15へ出力する。
一方、基準信号生成部14において、第2の光検出器14Aは、入力された光パルス列P2から、繰り返し周波数frepを示す繰り返し信号SRを検出し、マイクロ波分周器14Bへ出力する。
マイクロ波分周器14Bは、入力された繰り返し信号SRを、n(nは2以上の整数)分周することにより、周波数がfrep/nの基準信号SSを生成し、帰還制御回路15へ出力する。
帰還制御回路15は、オフセット信号検出部13から出力されたオフセット信号SCと、基準信号生成部14から出力された基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいてオフセット周波数fceoをフィードバック制御するためのオフセット周波数制御信号Sceoを生成し、レーザーパルス光源11へ出力する。また、帰還制御回路15は、干渉信号検出部16から出力された干渉信号SBと、基準信号生成部14から出力された基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいて繰り返し周波数frepをフィードバック制御するための繰り返し周波数制御信号Srepを生成し、レーザーパルス光源11へ出力する。
レーザーパルス光源11は、入力されたオフセット周波数制御信号Sceoに基づいて、光パルス列Pが形成する光周波数コムのオフセット周波数fceoを制御する。これにより、オフセット周波数fceoが基準信号SSの基準周波数frep/nと一致するよう制御され、結果として、オフセット周波数fceoを安定化することができる。
この際、レーザーパルス光源11が、モード同期レーザーの場合には、励起レーザーがオフセット周波数制御信号Sceoに基づいて制御される。また、レーザーパルス光源11が、EOMコムの場合は種光源のCWレーザー、もしくは、種光源直後に配置する音響光学変調器AOMがオフセット周波数制御信号Sceoに基づいて制御される。
また、レーザーパルス光源11は、入力された繰り返し周波数制御信号Srepに基づいて、光パルス列Pが形成する光周波数コムの繰り返し周波数frepを制御する。これにより、干渉周波数fbeatが基準信号SSの基準周波数frep/nと一致するよう制御され、結果として、繰り返し周波数frepを安定化することができる。
この際、レーザーパルス光源11が、モード同期レーザーの場合には、共振器内部に配置されている電気光学変調器EOMやピエゾ素子が、繰り返し周波数制御信号Srepに基づいて制御される。また、レーザーパルス光源11が、EOMコムの場合は種光源のCWレーザー、もしくは、種光源直後に配置されている音響光学変調器AOMが、繰り返し周波数制御信号Srepに基づいて制御される。
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、オフセット信号検出部13が、光スプリッター12で分岐された光パルス列P1から、光周波数コムのオフセット周波数fceoを示すオフセット信号SCを検出し、基準信号生成部14が、光スプリッター12で分岐された他方の光パルス列P2から、光周波数コムの繰り返し周波数frepを分周して得られた基準信号SSを生成し、干渉信号検出部16が、光スプリッター12で分岐された光パルス列P3と、所定の狭線幅周波数の狭線幅レーザー光PNとを合波して得られた光干渉信号PIから、干渉周波数fbeatを示す干渉信号SBを検出し、基準信号生成部14が、光スプリッター12で分岐された光パルス列P2から、光周波数コムの繰り返し周波数frepを分周して得られた基準信号SSを生成するようにしたものである。
そして、帰還制御回路15が、オフセット信号SCと基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいてオフセット周波数fceoをフィードバック制御するためのオフセット周波数制御信号Sceoをレーザーパルス光源11へ出力し、また、帰還制御回路15が、干渉信号SBと基準信号SSとの位相を比較し、得られた比較結果に基づいて繰り返し周波数frepをフィードバック制御するための繰り返し周波数制御信号Srepをレーザーパルス光源11へ出力するようにしたものである。
これにより、光周波数コム安定化装置10の内部に設けられた、比較的簡素な構成の基準信号生成部14で基準信号SSが生成されて、繰り返し周波数frepの安定化に用いられることになる。このため、外部基準信号が不要となるとともに、外部基準信号を発生させるための水晶発振器ベースの信号発生器も不要となる。また、分周数nの値ごとにそれぞれスプリッター、バンドパスフィルター、逓倍器、バイアスコントローラー、光増幅器等のマイクロ波部品を用いる必要もなくなる。
また、光検出器や分周器という、極めて簡素で安価な構成で基準信号SSを生成することが可能となるとともに、いずれの分周数nであっても、同一構成で対応する基準信号SSを生成することが可能となる。
したがって、従来手法より簡素な構成で、従来手法と同程度の周波数安定度で光周波数コムの周波数を安定化することが可能となり、安定化に必要な設備コスト、所要時間、作業負担を大幅に削減することが可能となる。このように、本発明は、従来以上に光周波数コムの各モードを利用した通信分野や分光学分野の発展に寄与するものであり、本発明が従来技術よりも優れていることが分かる。また、狭線幅レーザー16Aを基準にしているため、光周波数コムのスペクトル線幅も狭窄化できる利点があり、光周波数計量や精密分光に対しても本発明は有用である。
また、本実施の形態において、レーザーパルス光源11として、モード同期レーザーまたはEOMコムを用い、オフセット信号検出部13で、非線形光学媒質13Aが、光スプリッター12で分岐された一方の光パルス列P1の光スペクトル帯域を拡大した広帯域光PSCを生成し、自己参照干渉計13Bが、広帯域光PSCに含まれている、高周波成分と低周波成分との光干渉信号PIを生成し、第1の光検出器13Cが、光干渉信号PIを光電変換し、得られた電気信号からオフセット信号SCを検出するようにしてもよい。
これにより、レーザーパルス光源11がモード同期レーザーまたはEOMコムからなる場合には、極めて簡素で安価な構成でオフセット信号SCを生成することが可能となる。
また、本実施の形態において、基準信号生成部14で用いる繰り返し信号SRを、前述した図6に示したように、オフセット信号検出部13の第1の光検出器13Cで検出するようにしてもよい。これにより、図12と比較して、第2の光検出器14Aを省くことができるため、さらに簡素で安価な構成で基準信号SSを生成することが可能となる。
また、本実施の形態において、基準信号生成部14で用いる繰り返し信号SRを、前述した図11に示したように、干渉信号検出部16の第3の光検出器16Cで検出するようにしてもよい。これにより、図12と比較して、第2の光検出器14Aを省くことができるため、さらに簡素で安価な構成で基準信号SSを生成することが可能となる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
10…光周波数コム安定化装置、11…レーザーパルス光源、12…光スプリッター、13…オフセット信号検出部、13A…非線形光学媒質、13B…自己参照干渉計、13C…第1の光検出器、14…基準信号生成部、15…帰還制御回路、16…干渉信号検出部、16A…狭線幅レーザー、16B…光合波器、16C…第3の光検出器、P,P1,P2,P3…光パルス列、PSC…広帯域光、PN…狭線幅レーザー光、PI…光干渉信号、SC…オフセット信号、SB…干渉信号、SR…繰り返し信号、SS…基準信号、Sceo…オフセット周波数制御信号、Srep…繰り返し周波数制御信号、fceo…オフセット周波数、frep…繰り返し周波数、fbeat…干渉周波数。

Claims (5)

  1. 所定のオフセット周波数および繰り返し周波数で光周波数コムを形成する光パルス列を発生させるレーザーパルス光源と、
    前記光パルス列から、前記オフセット周波数を示すオフセット信号を検出するオフセット信号検出部と、
    前記光パルス列から、前記繰り返し周波数を分周して得られた基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記オフセット信号と前記基準信号との位相を比較し、得られた比較結果に基づいて前記オフセット周波数をフィードバック制御するためのオフセット周波数制御信号を、前記レーザーパルス光源へ出力する帰還制御回路とを備え、
    前記基準信号生成部は、
    前記光パルス列を光電変換し、当該光パルス列の繰り返し周波数を示す繰り返し信号を検出する光検出器と、
    前記繰り返し信号をn(nは2以上の整数)分周することにより前記基準信号を生成するマイクロ波分周器とを含む
    ことを特徴とする光周波数コム安定化装置。
  2. 請求項1に記載の光周波数コム安定化装置において、
    所定の狭線幅周波数の狭線幅レーザー光と前記光パルス列とを合波して得られた光干渉信号から干渉周波数を示す干渉信号を検出する干渉信号検出部をさらに備え、
    前記帰還制御回路は、前記干渉信号と前記基準信号との位相を比較し、得られた比較結果に基づいて前記繰り返し周波数をフィードバック制御するための繰り返し周波数制御信号を、前記レーザーパルス光源へ出力する
    ことを特徴とする光周波数コム安定化装置。
  3. 所定のオフセット周波数および繰り返し周波数で光周波数コムを形成する光パルス列を発生させるレーザーパルス光源と、
    所定の狭線幅周波数の狭線幅レーザー光と前記光パルス列とを合波して得られた光干渉信号から干渉周波数を示す干渉信号を検出する干渉信号検出部と、
    前記光パルス列から、前記繰り返し周波数を分周して得られた基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記干渉信号と前記基準信号との位相を比較し、得られた比較結果に基づいて前記繰り返し周波数をフィードバック制御するための繰り返し周波数制御信号を、前記レーザーパルス光源へ出力する帰還制御回路とを備え、
    前記基準信号生成部は、
    前記光パルス列を光電変換し、当該光パルス列の繰り返し周波数を示す繰り返し信号を検出する光検出器と、
    前記繰り返し信号をn(nは2以上の整数)分周することにより前記基準信号を生成するマイクロ波分周器とを含む
    ことを特徴とする光周波数コム安定化装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の光周波数コム安定化装置において、
    前記オフセット信号検出部は、前記光パルス列から、前記オフセット信号とともに、前記繰り返し周波数を示す繰り返し信号を検出し、
    前記基準信号生成部は、前記オフセット信号検出部で検出された前記繰り返し信号をn(nは2以上の整数)分周することにより前記基準信号を生成するマイクロ波分周器を含む
    ことを特徴とする光周波数コム安定化装置。
  5. 請求項2または請求項3に記載の光周波数コム安定化装置において、
    前記干渉信号検出部は、前記光パルス列から、前記干渉信号とともに、前記繰り返し周波数を示す繰り返し信号を検出し、
    前記基準信号生成部は、前記干渉信号検出部で検出された前記繰り返し信号をn(nは2以上の整数)分周することにより前記基準信号を生成するマイクロ波分周器を含む
    ことを特徴とする光周波数コム安定化装置。
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