JP2019128371A - 倒立型顕微鏡および標本観察方法 - Google Patents

倒立型顕微鏡および標本観察方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シンプルな構造かつ簡易な操作で所望の照準精度を得て、大きな厚さを有する3次元培養細胞を観察する。【解決手段】マルチウエルプレート3を支持するXYステージ5と、マルチウエルプレート3の底部17の下面17aに先端レンズ19を対向させて配置される液浸対物レンズ7と、照準部9と、注液装置11と、マルチウエルプレート3の底部17の下面17aと先端レンズ19とが先端レンズ19上に形成可能な液滴の高さよりも光軸方向に大きい間隔をあけて配置された状態で先端レンズ19上に液滴を形成することを目的として注液装置11を制御し、その後、マルチウエルプレート3の底部17と液浸対物レンズ7とを近接させて先端レンズ19上の液滴を下面17aに接触させることにより液柱を形成した後、その液柱を維持しながら液浸対物レンズ7を移動させることを目的として、照準部9を制御する制御器13とを備える倒立型顕微鏡1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、倒立型顕微鏡および標本観察方法に関するものである。
近年、スフェロイドやオルガノイド等の3次元培養細胞の顕微鏡画像データを得て、画像解析技術を用いてスクリーニングを行い、薬効を評価する方法が注目されている。また、近年、3次元培養細胞を構成する個々の細胞の細胞内小器官を解析することが求められ、必然的に解像度の高い画像が要求されている。この高解像化への要求を満たすために、大きなNAを有し、かつ、3次元培養細胞の全体を観察可能な大きな作動距離を有する液浸対物レンズの利用が強く望まれている。また、スクリーニングの実現には、サンプルが収容されるマイクロプレート等の容器の下面と液浸対物レンズの先端レンズとの間の注液の自動化が必須である。そのため、高NA、大作動距離の液浸対物レンズとともに顕微鏡システムの総合的な自動化が強く要求されている。
従来、液浸対物レンズの利用と注液の自動化とを実現する技術が知られている(例えば、特許文献1〜4参照。)。しかしながら、特許文献1〜3の技術は、観察対象としているサンプルが単層培養細胞等の薄いサンプルであり、また、液浸対物レンズの先端レンズとサンプル容器の下面との間に形成する液が「immersion film」である。そのため、これら特許文献1〜3の技術が、例えばオルガノイド等の大きな厚さのあるサンプルの全体を観察可能な大きな作動距離を有する液浸対物レンズの使用を意図していないことは明らかである。また、特許文献1〜3には、液浸対物レンズの先端レンズとサンプル容器の底部の下面との間に高さが高い液柱を形成する手段についてなんら述べられていない。
また、特許文献4には、先端レンズ上に液体を供給した後に、試料を収容した容器に液浸対物レンズを近づけることが記載されているが、この方法だけでは先端レンズ上に形成する液滴の高さよりも高い位置に焦点位置を有する対物レンズを使用することはできない。
これに対し、先端レンズ上の液滴の高さよりも高い位置に焦点位置を有する液浸対物レンズを利用する技術が知られている(例えば、特許文献5参照。)。
米国特許第7961384号明細書 米国特許出願公開第2015/0015943号明細書 特許第5597868号公報 特許第4253592号公報 米国特許第7327514号明細書
しかしながら、特許文献5の技術は、装置の構造が複雑で漏水を防ぐための工夫が必用であり、また、照準部において液を封入している蛇腹状の部材(ダイアフラム)を対物レンズ先端で押さなければならない。そのため、特許文献5の技術は、照準部に負担がかかり、目的の照準精度が得られない可能性があるという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、シンプルな構造かつ簡易な操作で所望の照準精度を得て、スフェロイドやオルガノイド等の大きな厚さを有する3次元培養細胞を観察することができる倒立型顕微鏡および標本観察方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の第1態様は、光学的に透明で平坦な平坦部材を支持して該平坦部材の上方に標本を保持可能な保持部と、該保持部により支持された前記平坦部材の下面に先端を対向させて鉛直上方に向けて配置される液浸対物レンズと、前記保持部および前記液浸対物レンズの少なくとも一方を該液浸対物レンズの光軸に沿う光軸方向に移動させる照準部と、前記平坦部材の前記下面と前記液浸対物レンズの前記先端との間に液体を注入する注液部と、前記平坦部材の前記下面と前記液浸対物レンズの前記先端とが該先端上に形成可能な液滴の高さよりも前記光軸方向に大きい間隔をあけて配置された状態で、前記先端上に前記液体を注入することにより前記液滴を形成することを目的として前記注液部を制御し、その後、前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に近接させて、前記先端上の前記液滴を前記平坦部材の前記下面に接触させることにより、前記液体が前記先端および前記下面に接触した状態からなる液柱を形成した後、前記液柱を維持しながら前記保持部と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させることを目的として、前記照準部を制御する制御部とを備える倒立型顕微鏡である。
本態様によれば、制御部により照準部および注液部が制御されて、平坦部材と液浸対物レンズとが液浸対物レンズの先端上に形成する液滴の高さよりも光軸方向に大きい間隔をあけて配置された状態で、液浸対物レンズの先端上に液滴が形成されると、その先端上の液滴が平坦部材の下面に接触することによって液柱が形成されるまで平坦部材と液浸対物レンズとが相対的に光軸方向に近接させられた後、その液柱が維持されながら保持部と液浸対物レンズとが相対的に光軸方向に移動させられる。
これにより、保持部により平坦部材の上方に保持される標本上で液浸対物レンズの焦点位置を合わせ、標本における液浸対物レンズの焦点位置から発せられる光を平坦部材と液浸対物レンズとの間に充填されている液柱を介して液浸対物レンズにより集光して、標本を観察することができる。したがって、照準部により保持部と液浸対物レンズとを相対的に光軸方向に移動させるとともに注液部により平坦部材と液浸対物レンズとの間に液体を注入するだけのシンプルな構造かつ簡易な操作で所望の照準精度を得て、スフェロイドやオルガノイド等の大きな厚さを有する3次元培養細胞を観察することができる。
本発明の第2態様は、光学的に透明で平坦な平坦部材を支持して該平坦部材の上方に標本を保持可能な保持部と、該保持部により支持された前記平坦部材の下面に先端を対向させて鉛直上方に向けて配置される液浸対物レンズと、前記保持部および前記液浸対物レンズの少なくとも一方を該液浸対物レンズの光軸に沿う光軸方向に移動させる照準部と、前記平坦部材の前記下面と前記液浸対物レンズの前記先端との間に液体を注入する注液部と、前記平坦部材の前記下面と前記液浸対物レンズの前記先端とが該先端上に形成可能な液滴の高さよりも前記光軸方向に小さい間隔をあけて配置された状態で、前記先端上に前記液体を注入することにより前記液体が前記先端および前記下面に接触した状態からなる液柱を形成することを目的として前記注液部を制御し、その後、前記液柱を維持しながら前記保持部と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させることを目的として前記照準部を制御する制御部とを備える倒立型顕微鏡である。
本態様によれば、制御部により照準部および注液部が制御されて、平坦部材と液浸対物レンズとが液浸対物レンズの先端上に形成する液滴の高さよりも光軸方向に小さい間隔をあけて配置された状態で、液浸対物レンズの先端上に平坦部材の下面に接触する液柱が形成されると、その液柱が維持されながら保持部と液浸対物レンズとが相対的に光軸方向に移動させられる。
これにより、保持部により平坦部材の上方に保持される標本上で液浸対物レンズの焦点位置を合わせ、標本における液浸対物レンズの焦点位置から発せられる光を平坦部材と液浸対物レンズとの間に充填されている液柱を介して液浸対物レンズにより集光して、標本を観察することができる。したがって、照準部により保持部と液浸対物レンズとを相対的に光軸方向に移動させるとともに注液部により平坦部材と液浸対物レンズとの間に液体を注入するだけのシンプルな構造かつ簡易な操作で所望の照準精度を得て、スフェロイドやオルガノイド等の大きな厚さを有する3次元培養細胞を観察することができる。
また、液浸対物レンズの先端と平坦部材の下面の両方で保持しながら液柱を形成することができ、液浸対物レンズの先端だけで保持される液滴を形成する場合よりも大きい保持力が得られる。したがって、液浸対物レンズの先端上に注入する液体の量を増やすことにより、平坦部材と液浸対物レンズとの間に十分な量の液柱を形成することができる。
上記第1、第2態様においては、前記制御部が、前記照準部により、前記液柱を維持したまま前記保持部と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させる前にまたは移動させながら、前記先端上に前記液体を補充することを目的として前記注液部を制御することとしてもよい。
液浸対物レンズの先端上の液滴が平坦部材の下面に接触した状態では、液浸対物レンズの先端だけで液滴を保持する場合よりも保持力が増大することによって、液柱に含ませることができる液量が増加する。したがって、上記構成によって、平坦部材と液浸対物レンズとの間に十分な量の液柱を確保して標本を観察することができる。
上記第1、第2態様においては、前記液浸対物レンズの前記先端と前記平坦部材の前記下面との間に貯留されている前記液体を排出する排液部を備え、前記制御部が、前記照準部により、前記液柱を維持しながら、前記保持部と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させて前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを近接させる場合は、前記先端上の前記液体を減量させることを目的として前記排液部を制御し、前記照準部により、前記液柱を維持しながら、前記保持部と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させて前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを離間させる場合は、前記先端上に前記液体を補充することを目的として前記注液部を制御することとしてもよい。
平坦部材と液浸対物レンズとが相対的に近接する方向や離間する方向に移動すると、これらの間に保持されている液柱が崩れて本来保持可能な液量よりも減ってしまい、液柱を保持する信頼性が低下することがある。上記構成によって、標本における観察位置に応じて保持部と液浸対物レンズとを相対的に光軸方向に移動させる場合において、注液部および排液部により平坦部材と液浸対物レンズとの間に適当な量の液柱を維持することができ、液柱を保持する信頼性を向上することができる。
上記態様においては、前記注液部および前記排液部が、互いに共通の駆動源により駆動することとしてもよい。
この構成によって、注液部と排液部の駆動源が1つで済み、排液部を備える場合であっても構造が複雑になるのを抑えることができる。前記駆動源がペリスタルティックポンプであってもよい。
上記第1、第2態様においては、前記保持部が、前記光軸方向に交差する交差方向に移動可能に設けられ、前記制御部が、前記液柱が形成されている状態で、前記保持部を前記交差方向に移動させて前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に前記交差方向にずらす場合に、前記先端上に前記液体を補充することを目的として前記注液部を制御することとしてもよい。
液浸対物レンズと平坦部材との間に液柱が形成されている状態で平坦部材と液浸対物レンズとを相対的に交差方向にずらすと、平坦部材の下面に引きずられて液浸対物レンズの先端上の液柱の液量が減少することがある。上記構成によって、標本における観察位置に応じて保持部を交差方向に移動させる場合において、注液部により平坦部材と液浸対物レンズとの間に適当な量の液柱を維持することができる。
上記第1、第2態様においては、前記液浸対物レンズの前記先端から焦点位置までの距離が、前記先端上に形成可能な前記液滴の高さよりも長くてもよい。
この構成によって、スフェロイドやオルガノイド等の大きな厚さを有する3次元培養細胞の全体を観察することができる。前記液浸対物レンズの前記先端から焦点位置までの距離が1.5mm以上であってもよい。
本発明の第3態様は、上方に標本が保持された光学的に透明で平坦な平坦部材と該平坦部材の下面に先端を対向させて鉛直上方に向けて配置された液浸対物レンズとを該液浸対物レンズの前記先端上に形成可能な液滴の高さよりも大きい間隔をあけて配置した状態で、前記先端上に液体を注入して前記液滴を形成する液滴形成工程と、前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に該液浸対物レンズの光軸に沿う光軸方向に近接させて、前記先端上に形成された前記液滴を前記平坦部材の前記下面に接触させることにより、前記液体が前記先端および前記下面に接触した状態からなる液柱を形成する液柱形成工程と、前記液柱を維持しながら前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させ、前記平坦部材の上方に保持されている前記標本上で前記液浸対物レンズの焦点位置を調整する焦点位置調整工程とを含む標本観察方法である。
本態様によれば、液滴形成工程により平坦部材と液浸対物レンズとが液浸対物レンズの先端上に形成する液滴の高さよりも光軸方向に大きい間隔をあけて配置された状態で、液浸対物レンズの先端上に液滴が形成され、その後、液柱形成工程により、液浸対物レンズの先端上の液滴が平坦部材の下面に接触することによって液柱が形成されるまで平坦部材と液浸対物レンズとが相対的に光軸方向に近接される。そして、焦点位置調整工程により、平坦部材の上方に保持されている標本上で液浸対物レンズの焦点位置が合わせられるまで、液柱が維持されながら平坦部材と液浸対物レンズとが相対的に光軸方向に移動される。
これにより、標本における液浸対物レンズの焦点位置から発せられる光を平坦部材と液浸対物レンズとの間に充填されている液柱を介して液浸対物レンズにより集光して、標本を観察することができる。したがって、平坦部材と液浸対物レンズとを相対的に光軸方向に移動させるとともに平坦部材と液浸対物レンズとの間に液体を注入するだけのシンプルな構造かつ簡易な操作で所望の照準精度を得て、スフェロイドやオルガノイド等の大きな厚さを有する3次元培養細胞を観察することができる。
本発明の第4態様は、上方に標本が保持された光学的に透明で平坦な平坦部材と該平坦部材の下面に先端を対向させて鉛直上方に向けて配置された液浸対物レンズとを該液浸対物レンズの前記先端上に形成可能な液滴の高さよりも小さい間隔をあけて配置した状態で、前記先端上に液体を注入することにより、該液体が前記先端および前記平坦部材の前記下面に接触した状態からなる液柱を形成する液柱形成工程と、前記液柱を維持しながら前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に該液浸対物レンズの光軸に沿う光軸方向に移動させ、前記平坦部材の上方に保持されている前記標本上で前記液浸対物レンズの焦点位置を調整する焦点位置調整工程とを含む標本観察方法である。
本態様によれば、液柱形成工程により、平坦部材と液浸対物レンズとが液浸対物レンズの先端上に形成する液滴の高さよりも光軸方向に小さい間隔をあけて配置された状態で、液浸対物レンズの先端上に平坦部材の下面に接触する液柱が形成された後、焦点位置調整工程により、平坦部材の上方に保持されている標本上で液浸対物レンズの焦点位置が合わせられるまで、液柱が維持されながら平坦部材と液浸対物レンズとが相対的に光軸方向に移動される。
これにより、標本における液浸対物レンズの焦点位置から発せられる光を平坦部材と液浸対物レンズとの間に充填されている液柱を介して液浸対物レンズにより集光して、標本を観察することができる。したがって、平坦部材と液浸対物レンズとを相対的に光軸方向に移動させるとともにこれらの間に液体を注入するだけのシンプルな構造かつ簡易な操作で所望の照準精度を得て、スフェロイドやオルガノイド等の大きな厚さを有する3次元培養細胞を観察することができる。
また、液浸対物レンズの先端と平坦部材の下面の両方で保持しながら液柱を形成することができ、液浸対物レンズの先端だけで保持される液滴を形成する場合よりも大きい保持力が得られる。したがって、液浸対物レンズの先端上に注入する液体の量を増やすことにより、平坦部材と液浸対物レンズとの間に十分な量の液柱を形成することができる。
上記第3、第4態様においては、前記焦点位置調整工程により前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させる前にまたは移動させながら、前記液浸対物レンズの前記先端上に前記液体を補充することとしてもよい。
液浸対物レンズと平坦部材との間に液柱が形成されている状態では、液浸対物レンズの先端だけで液滴を保持する場合よりも保持力が増大することによって、液柱に含ませることができる液量が増加する。したがって、上記構成によって、平坦部材と液浸対物レンズとの間に十分な量の液柱を確保して標本を観察することができる。
上記第3、第4態様においては、前記液柱を維持しながら前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に近接させる方向に移動させる場合に前記先端上の前記液体を減量し、前記液柱を維持しながら前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に離間させる方向に移動させる場合に前記先端上に前記液体を補充することとしてもよい。
この構成によって、標本における観察位置に応じて平坦部材と液浸対物レンズとを相対的に近接する方向や離間する方向に移動させる場合において、平坦部材と液浸対物レンズとの間に適当な量の液柱を維持することができ、液柱を保持する信頼性を向上することができる。
上記第3、第4態様においては、前記液柱が形成されている状態で、前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に交差する交差方向にずらす場合に、前記平坦部材の前記先端上に前記液体を補充することとしてもよい。
この構成によって、標本における観察位置に応じて保持部と液浸対物レンズとを相対的に交差方向に移動させる場合において、注液部により平坦部材と液浸対物レンズとの間に適当な量の液柱を維持することができる。
本発明によれば、シンプルな構造かつ簡易な操作で所望の照準精度を得て、スフェロイドやオルガノイド等の大きな厚さを有する3次元培養細胞を観察することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る倒立型顕微鏡の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る標本観察方法を説明するフローチャートである。 図1のマルチウエルプレートの底部と液浸対物レンズとを光軸方向に離間させて配置して、先端レンズ上に液滴を形成した状態を示すマルチウエルプレートおよび液浸対物レンズの縦断面図である。 図3の状態からマルチウエルプレートと液浸対物レンズとを近接させて、先端レンズ上の液滴をマルチウエルプレートの底部の下面に接触させることにより液柱を形成した状態を示すマルチウエルプレートおよび液浸対物レンズの縦断面図である。 図4の状態から液柱を維持しながらマルチウエルプレートから液浸対物レンズを離間させることにより、焦点位置を調整する様子を示すマルチウエルプレートおよび液浸対物レンズの縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る標本観察方法を説明するフローチャートである。 マルチウエルプレートの底部と液浸対物レンズとを光軸方向に近接させて配置した状態を示すマルチウエルプレートおよび液浸対物レンズの縦断面図である。 図7の状態から液浸対物レンズの先端レンズ上にマルチウエルプレートの底部の下面に接触する液柱を形成した状態を示すマルチウエルプレートおよび液浸対物レンズの縦断面図である。 図8の状態から液柱を維持しながらマルチウエルプレートから液浸対物レンズを離間させることにより、焦点位置を調整する様子を示すマルチウエルプレートおよび液浸対物レンズの縦断面図である。 マルチウエルプレートと液浸対物レンズとを近接させながら先端レンズ上の液柱を減量する様子を示すマルチウエルプレートおよび液浸対物レンズの縦断面図である。 マルチウエルプレートと液浸対物レンズとを離間させながら先端レンズ上に液体を補充する様子を示すマルチウエルプレートおよび液浸対物レンズの縦断面図である。 マルチウエルプレートと液浸対物レンズとを交差方向にずらしながら先端レンズ上に液体を補充する様子を示すマルチウエルプレートおよび液浸対物レンズの縦断面図である。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る倒立型顕微鏡および標本観察方法について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る倒立型顕微鏡1は、マルチウエルプレート3を支持するXYステージ(保持部)5と、XYステージ5により支持されたマルチウエルプレート3の下方に配置される液浸対物レンズ7と、液浸対物レンズ7をその光軸に沿う方向(光軸方向)に移動させる照準部9と、マルチウエルプレート3と液浸対物レンズ7との間に液体を注入する注液装置(注液部)11と、XYステージ5、照準部9および注液装置11を制御する制御器(制御部)13とを備えている。以下、液浸対物レンズ7の光軸に沿う方向をZ方向とし、Z方向に直交しかつ互いに直交する方向をX方向およびY方向とする。
マルチウエルプレート3は、例えば、直線状に配列された複数のウエル15を有する直方体の箱状の形態を有している。このマルチウエルプレート3は、各ウエル15内に透明化溶液Wとともに標本Sを収容することができるようになっている。また、マルチウエルプレート3は、少なくとも底部(平坦部材)17が光学的に透明で平坦な材質により形成されている。この底部17は、各ウエル15の底部を構成している。
標本Sとしては、スフェロイドやオルガノイド等の任意の3次元培養細胞を採用することができる。
XYステージ5は、ウエル15に標本Sが収容されたマルチウエルプレート3を支持することによって、マルチウエルプレート3の底部17の上方に標本Sを保持することができる。このXYステージ5は、図示しないモータおよびボールネジ等の直動機構によって、XY方向の任意の位置に移動することができるようになっている。XYステージ5がXY方向に移動することによって、XYステージ5により支持されているマルチウエルプレート3がXY方向に移動する。XYステージ5は、手動で移動させることができるようになっていてもよい。
液浸対物レンズ7は、多数のレンズを組み合わせて構成されており、これら多数のレンズを保持する筒状の筐体21を備えている。本実施形態では、多数のレンズの内の先端レンズ19を図示して説明する。
筐体21は、光軸方向の先端に先端レンズ19を保持している。先端レンズ19のレンズ面が液浸対物レンズ7の先端となる。この筐体21は、光軸方向の先端側に先端レンズ19に向かって次第に先細になるテーパ面21aを有している。テーパ面21aには、フッ素樹脂コート等の撥水性の表面処理が施されている。
また、液浸対物レンズ7は、マルチウエルプレート3の底部17の下面17aに先端レンズ19を対向させて鉛直上方に向けて配置されている。液浸対物レンズ7は、マルチウエルプレート3の底部17の下面17aと先端レンズ19との間に液体(イマージョン液)を表面張力によって保持することができるようになっている。
また、液浸対物レンズ7は、先端レンズ19から焦点位置までの距離が、先端レンズ19上に形成される液滴F(図3参照。)の高さよりも長く、例えば、先端レンズ19から焦点位置までの距離が1.5mm以上の長さを有している。
また、液浸対物レンズ7には、筐体21のテーパ面21aに薄い板部材からなる環状のキャップ23が被せられている。キャップ23は、筐体21のテーパ面21aを覆うカバー部25と、カバー部25から筐体21の外周面に沿って光軸方向に延びる中間部27と、中間部27から筐体21の基端側に傾斜しながら径方向外方に向かって張り出す張り出し部29とを備えている。
カバー部25は、中央に先端レンズ19を露出させる開口25aを有している。また、カバー部25は、筐体21のテーパ面21aに沿って傾斜する内面を有し、カバー部25の内面とテーパ面21aとの間に僅かに隙間をあけて配置されている。カバー部25の内面は、筐体21のテーパ面21aと同様に、撥水性の表面処理が施されている。
中間部27の内周面と筐体21の外周面との間にはOリング31が配置されており、Oリング31によって中間部27の内周面と筐体21の外周面との間が全周にわたって液密状態に密封されている。中間部27には、Oリング31よりも上方に厚さ方向に貫通する注水口27aが形成されている。
張り出し部29は、全周に亘って光軸方向に立ち上がる外縁部29aを有し、先端レンズ19上から溢れてカバー部25の外面を通って流れてくる液体を外縁部29aによって受け止めることができるようになっている。また、張り出し部29には、外縁部29aにより受け止めた液体を排出する排水口29bが外縁部29aの近傍に設けられている。排水口29bから排出された液体は排水タンク33に貯留されるようになっている。
注液装置11は、液体を貯留する注水タンク35と、注水タンク35に貯留されている液体を吸い上げるペリスタルティックポンプ(駆動源)37と、一端がキャップ23の注水口27aに接続され、他端がペリスタルティックポンプ37に接続されたチューブ39とを備えている。
この注液装置11は、ペリスタルティックポンプ37により注水タンク35から吸い上げた液体をチューブ39の一端から吐出することができるようになっている。これにより、注液装置11は、キャップ23の注水口27aからカバー部25の内面と筐体21のテーパ面21aとの隙間を通して液浸対物レンズ7の先端レンズ19上に注水し、先端レンズ19上に液滴Fを形成することができるようになっている。
筐体21のテーパ面21aおよびカバー部25の内面に撥水性の表面処理が施されていることによって、先端レンズ19の上方に空間的な制約がなければ、先端レンズ19上に大きな液滴Fを形成することができる。また、注液装置11は、ペリスタルティックポンプ37を注水する運転とは逆に運転することにより、先端レンズ19上の液体をチューブ39の一端から吸引して注水タンク35に戻すこともできるようになっている。
制御器13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等の主記憶部と、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶部と、データを出力する出力部と、外部機器との間で種々のデータのやりとりを行う外部インタフェース等(いずれも図示略)を備えている。補助記憶部には各種プログラムが格納されており、CPUが補助記憶部からプログラムをRAM等の主記憶部に読み出して、そのプログラムを実行することにより、種々の処理が実現されるようになっている。
具体的には、制御器13は、注水プログラムの実行により、マルチウエルプレート3の底部17の下面17aと液浸対物レンズ7の先端レンズ19とを先端レンズ19上に形成可能な液滴Fの高さよりも光軸方向に大きい間隔をあけて配置することを目的として照準部9を制御した後、先端レンズ19上に液体を注入して液滴Fを形成することを目的として注液装置11を制御するようになっている。
また、制御器13は、焦点位置調整プログラムの実行により、マルチウエルプレート3の底部17と液浸対物レンズ7の先端レンズ19とを相対的に光軸方向に近接させて、先端レンズ19上の液滴Fをマルチウエルプレート3の底部17の下面17aに接触させることによって、液体が先端レンズ19および下面17aに接触した状態からなる液柱を形成した後、先端レンズ19と下面17aとの間のその液柱を維持しながら液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させることを目的として、照準部9を制御するようになっている。さらに、制御器13は、先端レンズ19および下面17aに接触する液柱を維持しながら液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させる間、先端レンズ19上に液体を補充することを目的として注液装置11を制御するようになっている。以下、液体が先端レンズ19および下面17aに接触した状態からなる液柱に液滴Fと同じ符号Fを付すこととする。
次に、本実施形態に係る標本観察方法は、図2のフローチャートに示すように、液浸対物レンズ7の光軸方向の位置を調整し、各ウエル15に標本Sを収容したマルチウエルプレート3の底部17と液浸対物レンズ7とを液浸対物レンズ7の先端レンズ19上に形成可能な液滴Fの高さよりも大きい間隔をあけて配置する間隔調整工程(液滴形成工程)SA1と、間隔調整工程SA1により液浸対物レンズ7の光軸方向の位置が調整された状態で、先端レンズ19上に液体を注入して液滴Fを形成する液体注水工程(液滴形成工程)SA2と、マルチウエルプレート3の底部17の下面17aと液浸対物レンズ7の先端レンズ19とを相対的に光軸方向に近接させて、先端レンズ19上に形成された液滴Fをマルチウエルプレート3の底部17の下面17aに接触させることにより、液柱Fを形成する液柱形成工程SA3と、先端レンズ19と下面17aとの間の液柱Fを維持しながら液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させて、ウエル15に収容されている標本S上で液浸対物レンズ7の焦点位置を調整する焦点位置調整工程SA4とを含んでいる。
このように構成された倒立型顕微鏡1および標本観察方法の作用について、図2のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態に係る倒立型顕微鏡1および標本観察方法により標本Sを観察する場合は、まず、制御器13により照準部9が制御され、液浸対物レンズ7が光軸方向に移動して、図3に示すように、観察対象の標本Sが収容されているマルチウエルプレート3のウエル15の底部17と液浸対物レンズ7の先端レンズ19とが先端レンズ19上に形成する液滴Fの高さよりも大きい間隔をあけて配置される(ステップSA1)。
次いで、制御器13により注液装置11が制御され、ペリスタルティックポンプ37によって注水タンク35から吸い上げられた液体がチューブ39の一端から吐出される。チューブ39の一端から吐出された液体は、キャップ23の注水口27aからカバー部25の内面と筐体21のテーパ面21aとの隙間を通って先端レンズ19上に注入される。これにより、先端レンズ19上に液滴Fが形成される(ステップSA2)。この段階では、先端レンズ19上に形成された液滴Fは、マルチウエルプレート3の底部17の下面17aに接触していない。
次いで、制御器13により照準部9が制御され、図4に示すように、先端レンズ19上に形成された液滴Fがマルチウエルプレート3の底部17の下面17aに接触することによって液柱Fが形成されるまで、液浸対物レンズ7がマルチウエルプレート3に近接する方向に移動する(ステップSA3)。
次いで、先端レンズ19上の液滴Fがマルチウエルプレート3の底部17の下面17aに接触することによって液柱Fが形成されたら、制御器13により照準部9および注液装置11が制御され、図5に示すように、キャップ23の注水口27aから先端レンズ19上に液体が補充されながら液浸対物レンズ7がマルチウエルプレート3から離間する方向に移動する。そして、先端レンズ19と下面17aとの間の液柱Fが維持されながら、液浸対物レンズ7がマルチウエルプレート3から離間する方向や近接する方向に移動して、液浸対物レンズ7の光軸方向の位置が調整され、ウエル15に収容されている標本S上で液浸対物レンズ7の焦点位置が合わせられる(ステップSA4)。これにより、標本Sにおける液浸対物レンズ7の焦点位置から発せられる光がマルチウエルプレート3の底部17と先端レンズ19との間に充填されている液柱Fを透過して液浸対物レンズ7により集光され、標本Sが観察される。
以上説明したように、本実施形態に係る倒立型顕微鏡1および標本観察方法によれば、照準部9により液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させるとともに注液装置11によりマルチウエルプレート3の底部17と液浸対物レンズ7の先端レンズ19との間に液体を注入するだけのシンプルな構造かつ簡易な操作で所望の照準精度を得て、スフェロイドやオルガノイド等の大きな厚さを有する3次元培養細胞を観察することができる。
また、先端レンズ19上の液滴Fがマルチウエルプレート3の底部17の下面17aに接触した状態では、先端レンズ19だけで液滴Fを保持する場合よりも保持力が増大することにより、液柱Fに含ませることができる液量が増加することから、液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させながら先端レンズ19上に液体を補充することによって、マルチウエルプレート3の底部17と先端レンズ19との間に十分な量の液柱Fを確保して標本Sを観察することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る倒立型顕微鏡および標本観察方法について説明する。
本実施形態に係る倒立型顕微鏡1および標本観察方法は、図1に示すように第1実施形態と同様の構成であり、第1実施形態とは制御器13による照準部9および注液装置11の制御の仕方が異なる。
以下、第1実施形態に係る倒立型顕微鏡1および標本観察方法と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、制御器13は、注水プログラムの実行により、マルチウエルプレート3の底部17の下面17aと液浸対物レンズ7の先端レンズ19とを液滴Fの高さよりも光軸方向に小さい間隔をあけて配置することを目的として照準部9を制御した後、先端レンズ19上に液体を注入することによって液柱Fを形成することを目的として、注液装置11を制御するようになっている。
また、制御器13は、焦点位置調整プログラムの実行により、先端レンズ19と下面17aとの間の液柱Fを維持しながら液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させることを目的として、照準部9を制御するようになっている。さらに、制御器13は、先端レンズ19と下面17aとの間の液柱Fを維持しながら液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させる間、先端レンズ19上に液体を補充することを目的として注液装置11を制御するようになっている。
次に、本実施形態に係る標本観察方法は、図6のフローチャートに示すように、液浸対物レンズ7の光軸方向の位置を調整し、標本Sが収容されているマルチウエルプレート3のウエル15の底部17と液浸対物レンズ7の先端レンズ19とを先端レンズ19上に形成可能な液滴Fの高さよりも小さい間隔をあけて配置する間隔調整工程(液滴形成工程)SB1と、間隔調整工程SB1により液浸対物レンズ7の光軸方向の位置が調整された状態で、先端レンズ19上に液体を注入することにより、液体が先端レンズ19およびマルチウエルプレート3の底部17の下面17aに接触した状態からなる液柱Fを形成する液体注水工程(液柱形成工程)SB2と、先端レンズ19と下面17aとの間の液柱Fを維持しながら液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させて、ウエル15に収容されている標本S上で液浸対物レンズ7の焦点位置を調整する焦点位置調整工程SB3とを含んでいる。
このように構成された倒立型顕微鏡1および標本観察方法の作用について図6のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態に係る倒立型顕微鏡1および標本観察方法により標本Sを観察する場合は、まず、制御器13により照準部9が制御され、図7に示すように、液浸対物レンズ7が光軸方向に移動して、標本Sが収容されているマルチウエルプレート3のウエル15の底部17と液浸対物レンズ7とが先端レンズ19上に形成可能な液滴Fの高さよりも小さい間隔をあけて配置される(ステップSB1)。
次いで、制御器13により注液装置11が制御され、ペリスタルティックポンプ37によって注水タンク35から吸い上げられた液体がチューブ39の一端から吐出される。チューブ39の一端から吐出された液体は、図8に示すように、キャップ23の注水口27aからカバー部25の内面と筐体21のテーパ面21aとの隙間を通って先端レンズ19上に注入される。これにより、先端レンズ19上にマルチウエルプレート3の底部17の下面17aに接触する液柱Fが形成される(ステップSB2)。
次いで、制御器13により照準部9および注液装置11が制御され、図9に示すように、キャップ23の注水口27aから先端レンズ19上に液体が補充されながら液浸対物レンズ7がマルチウエルプレート3から離間する方向に移動する。そして、先端レンズ19と下面17aとの間の液柱Fが維持されながら、液浸対物レンズ7がマルチウエルプレート3から離間する方向や近接する方向に移動して、液浸対物レンズ7の光軸方向の位置が調整され、ウエル15に収容されている標本S上で液浸対物レンズ7の焦点位置が合わせられる(ステップSB3)。これにより、標本Sにおける液浸対物レンズ7の焦点位置から発せられる光がマルチウエルプレート3の底部17と先端レンズ19との間に充填されている液柱Fを介して液浸対物レンズ7により集光され、標本Sが観察される。
以上説明したように本実施形態に係る倒立型顕微鏡1および標本観察方法によれば、液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させるとともにマルチウエルプレート3の底部17と液浸対物レンズ7の先端レンズ19との間に液体を注入するだけのシンプルな構造かつ簡易な操作で所望の照準精度を得て、スフェロイドやオルガノイド等の大きな厚さを有する3次元培養細胞を観察することができる。
また、液浸対物レンズ7の先端レンズ19とマルチウエルプレート3の底部17の下面17aの両方で保持しながら液柱Fを形成することができ、先端レンズ19だけで保持される液滴Fを形成する場合よりも大きい保持力が得られる。したがって、先端レンズ19上に注入する液体の量を増やし、マルチウエルプレート3の底部17と液浸対物レンズ7との間に十分な量の液柱Fを形成することができる。さらに、液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させながら先端レンズ19上に液体を補充することによって、マルチウエルプレート3の底部17と先端レンズ19との間に十分な量の液柱Fを確保して標本Sを観察することができる。
上記各実施形態においては、先端レンズ19と下面17aとの間の液柱Fを維持しながら液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させる間、先端レンズ19上に液体を補充することとしたが、液体の補充は必ずしも必須というわけではなく、液体を補充せずにマルチウエルプレート3から液浸対物レンズ7を離間させて表面張力により液柱Fを光軸方向に引き伸ばすこととしてもよい。液体の補充の必要性は、液浸対物レンズ7の作動距離や液体の表面張力、先端レンズ19周辺の部材表面やキャップ23の先端部表面の液体との濡れ性等により決定される。
なお、液浸対物レンズ7を移動させながら液体を補充するのではなく、液浸対物レンズ7を移動させる前に先端レンズ19上に液体を補充しておくこととしてもよいし、液浸対物レンズ7を移動させる前に先端レンズ19上に液体を補充しておき、さらに、液浸対物レンズ7を移動させながらも液体を補充することとしてもよい。
また、上記各実施形態においては、先端レンズ19上の液体の排水は重力により行うが、キャップ23の排水口29bに排水のためのポンプを接続することとしてもよい。また、先端レンズ19上から液体を吸引して、吸引した液体を排水する排水装置を注液装置11とは別に設けることとしてもよい。
上記各実施形態は以下のように変形することができる。
第1変形例は、制御器13が、照準部9により、図10に示すように、先端レンズ19と下面17aとの間の液柱Fを維持しながら液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させてマルチウエルプレート3の底部17と先端レンズ19とを近接させる場合は、制御器13が注液装置11を制御して吸引し、液浸対物レンズ7の光軸方向の位置に応じて先端レンズ19上の液柱Fを減量することとしてもよい。
また、制御器13が、照準部9により、図11に示すように、先端レンズ19と下面17aとの間の液柱Fを維持しながら液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させてマルチウエルプレート3の底部17と液浸対物レンズ7の先端レンズ19とを離間させる場合は、制御器13が注液装置11を制御して注水し、液浸対物レンズ7の光軸方向の位置に応じて先端レンズ19上に液体を補充することとしてもよい。
液浸対物レンズ7とマルチウエルプレート3の底部17とが相対的に近接する方向や離間する方向に移動すると、これらの間に保持されている液柱Fが崩れて本来保持可能な液量よりも減ってしまい、液柱Fを保持する信頼性が低下することがある。本変形例によれば、標本Sの上部を観察したり下部を観察したりするなど、標本Sにおける観察位置に応じて液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させる場合において、注液装置11により先端レンズ19とマルチウエルプレート3の底部17の下面17aとの間に液浸対物レンズ7の光軸方向の位置に応じた適当な量の液柱Fを維持し、液柱Fを保持する信頼性を向上することができる。
第2変形例は、制御器13が、図12に示すように、液浸対物レンズ7と下面17aとの間に液柱Fが形成されている状態で、Z方向に交差する交差方向、例えば、XY方向にXYステージ5を移動させることによって、マルチウエルプレート3の底部17と液浸対物レンズ7とを相対的にXY方向にずらす場合に、制御器13が注液装置11を制御して注水し、XYステージ5の交差方向の移動量に応じて先端レンズ19上に液体を補充することとしてもよい。
先端レンズ19と下面17aとの間に液柱Fが形成されている状態でマルチウエルプレート3の底部17と液浸対物レンズ7とを相対的に交差方向にずらすと、マルチウエルプレート3の底部17の下面17aに引きずられて先端レンズ19上の液柱Fの量が減少することがある。本変形例によれば、標本SのXY方向に異なる位置を観察したり観察対象を他のウエル15に収容されている他の標本Sに切り替えたりするなど、標本Sにおける観察位置や観察する標本Sが配置されている位置に応じてXYステージ5を交差方向に移動させる場合において、注液装置11によりマルチウエルプレート3の底部17と液浸対物レンズ7の先端レンズ19との間に適当な量の液柱Fを維持することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記各実施形態および変形例に適用したものに限定されることなく、これらの実施形態および変形例を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。
また、例えば、上記各実施形態においては、照準部9により液浸対物レンズ7を光軸方向に移動させることとしたが、照準部9により、XYステージ5を液浸対物レンズ7の光軸方向に移動させることとしてもよいし、XYステージ5および液浸対物レンズ7の両方を光軸方向に移動させることとしてもよい。
また、上記各実施形態においては、複数のウエル15が直線状に配列されたマルチウエルプレート3を例示して説明したが、複数のウエル15の配列はこれに限定されるものではない。また、マルチウエルプレート3に代えて、1つのウエル15により構成される容器を採用することとしてもよい。
また、上記各実施形態にいては、平坦部材としてマルチウエルプレート3の底部17を例示して説明したが、これに代えて、平坦部材として、マルチウエルプレート3等の容器を載置可能なガラスプレート等を採用することとしてもよい。この場合、例えば、XYステージ5が、支持したガラスプレートの下面を下方に露出させる開口部を有することとすればよい。
1 倒立型顕微鏡
5 XYステージ(保持部)
7 液浸対物レンズ
9 照準部
11 注液装置(注液部、排液部)
13 制御器
19 先端レンズ(先端)
SA1,SB1 間隔調整工程(液滴形成工程)
SA2 液体注水工程(液滴形成工程)
SA3、SB2 液柱形成工程
SA4、SB3 焦点位置調整工程

Claims (14)

  1. 光学的に透明で平坦な平坦部材を支持して該平坦部材の上方に標本を保持可能な保持部と、
    該保持部により支持された前記平坦部材の下面に先端を対向させて鉛直上方に向けて配置される液浸対物レンズと、
    前記保持部および前記液浸対物レンズの少なくとも一方を該液浸対物レンズの光軸に沿う光軸方向に移動させる照準部と、
    前記平坦部材の前記下面と前記液浸対物レンズの前記先端との間に液体を注入する注液部と、
    前記平坦部材の前記下面と前記液浸対物レンズの前記先端とが該先端上に形成可能な液滴の高さよりも前記光軸方向に大きい間隔をあけて配置された状態で、前記先端上に前記液体を注入することにより前記液滴を形成することを目的として前記注液部を制御し、その後、前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に近接させて、前記先端上の前記液滴を前記平坦部材の前記下面に接触させることにより、前記液体が前記先端および前記下面に接触した状態からなる液柱を形成した後、該液柱を維持しながら前記保持部と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させることを目的として、前記照準部を制御する制御部とを備える倒立型顕微鏡。
  2. 光学的に透明で平坦な平坦部材を支持して該平坦部材の上方に標本を保持可能な保持部と、
    該保持部により支持された前記平坦部材の下面に先端を対向させて鉛直上方に向けて配置される液浸対物レンズと、
    前記保持部および前記液浸対物レンズの少なくとも一方を該液浸対物レンズの光軸に沿う光軸方向に移動させる照準部と、
    前記平坦部材の前記下面と前記液浸対物レンズの前記先端との間に液体を注入する注液部と、
    前記平坦部材の前記下面と前記液浸対物レンズの前記先端とが該先端上に形成可能な液滴の高さよりも前記光軸方向に小さい間隔をあけて配置された状態で、前記先端上に前記液体を注入することにより該液体が前記先端および前記下面に接触した状態からなる液柱を形成することを目的として前記注液部を制御し、その後、前記液柱を維持しながら前記保持部と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させることを目的として前記照準部を制御する制御部とを備える倒立型顕微鏡。
  3. 前記制御部が、前記照準部により、前記液柱を維持したまま前記保持部と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させる前にまたは移動させながら、前記先端上に前記液体を補充することを目的として前記注液部を制御する請求項1または請求項2に記載の倒立型顕微鏡。
  4. 前記液浸対物レンズの前記先端と前記平坦部材の前記下面との間に貯留されている前記液体を排出する排液部を備え、
    前記制御部が、前記照準部により、前記液柱を維持しながら、前記保持部と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させて前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを近接させる場合は、前記先端上の前記液体を減量させることを目的として前記排液部を制御し、前記照準部により、前記液柱を維持しながら、前記保持部と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させて前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを離間させる場合は、前記先端上に前記液体を補充することを目的として前記注液部を制御する請求項1から請求項3のいずれかに記載の倒立型顕微鏡。
  5. 前記注液部および前記排液部が、互いに共通の駆動源により駆動する請求項4に記載の倒立型顕微鏡。
  6. 前記駆動源がペリスタルティックポンプである請求項5に記載の倒立型顕微鏡。
  7. 前記保持部が、前記光軸方向に交差する交差方向に移動可能に設けられ、
    前記制御部が、前記液柱が形成されている状態で、前記保持部を前記交差方向に移動させて前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に前記交差方向にずらす場合に、前記先端上に前記液体を補充することを目的として前記注液部を制御する請求項1から請求項6のいずれかに記載の倒立型顕微鏡。
  8. 前記液浸対物レンズの前記先端から焦点位置までの距離が、前記先端上に形成可能な前記液滴の高さよりも長い請求項1から請求項7のいずれかに記載の倒立型顕微鏡。
  9. 前記液浸対物レンズの前記先端から焦点位置までの距離が1.5mm以上である請求項1から請求項8のいずれかに記載の倒立型顕微鏡。
  10. 上方に標本が保持された光学的に透明で平坦な平坦部材と該平坦部材の下面に先端を対向させて鉛直上方に向けて配置された液浸対物レンズとを該液浸対物レンズの前記先端上に形成可能な液滴の高さよりも大きい間隔をあけて配置した状態で、前記先端上に液体を注入して前記液滴を形成する液滴形成工程と、
    前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に該液浸対物レンズの光軸に沿う光軸方向に近接させて、前記先端上に形成された前記液滴を前記平坦部材の前記下面に接触させることにより、前記液体が前記先端および前記下面に接触した状態からなる液柱を形成する液柱形成工程と、
    前記液柱を維持しながら前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させ、前記平坦部材の上方に保持されている前記標本上で前記液浸対物レンズの焦点位置を調整する焦点位置調整工程とを含む標本観察方法。
  11. 上方に標本が保持された光学的に透明で平坦な平坦部材と該平坦部材の下面に先端を対向させて鉛直上方に向けて配置された液浸対物レンズとを該液浸対物レンズの前記先端上に形成可能な液滴の高さよりも小さい間隔をあけて配置した状態で、前記先端上に液体を注入することにより、該液体が前記先端および前記平坦部材の前記下面に接触した状態からなる液柱を形成する液柱形成工程と、
    前記液柱を維持しながら前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に該液浸対物レンズの光軸に沿う光軸方向に移動させ、前記平坦部材の上方に保持されている前記標本上で前記液浸対物レンズの焦点位置を調整する焦点位置調整工程とを含む標本観察方法。
  12. 前記焦点位置調整工程により前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に移動させる前にまたは移動させながら、前記液浸対物レンズの前記先端上に前記液体を補充する請求項10または請求項11に記載の標本観察方法。
  13. 前記液柱を維持しながら前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に近接させる方向に移動させる場合に前記先端上の前記液体を減量し、前記液柱を維持しながら前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に離間させる方向に移動させる場合に前記先端上に前記液体を補充する請求項10から請求項12のいずれかに記載の標本観察方法。
  14. 前記液柱が形成されている状態で、前記平坦部材と前記液浸対物レンズとを相対的に前記光軸方向に交差する交差方向にずらす場合に、前記平坦部材の前記先端上に前記液体を補充する請求項10から請求項13のいずれかに記載の標本観察方法。
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