JP2019128010A - Case structure of drive unit - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、駆動装置のケース構造に関する。 The present invention relates to a case structure of a driving device.
車両にはパーキングロック機構を有する変速機が設けられており、変速機の小型化を図るために、パーキングロック機構は、パーキングギヤが取付けられた出力軸を回転自在に支持する軸受支持部の近傍に設けられている(特許文献1参照)。 The vehicle is provided with a transmission having a parking lock mechanism, and in order to miniaturize the transmission, the parking lock mechanism is in the vicinity of a bearing support that rotatably supports an output shaft to which a parking gear is attached. (See Patent Document 1).
このような従来のパーキングロック機構は、軸受支持部の近傍に設置されており、その収納空間が駆動装置内に必要となっている。また、駆動装置の車両への搭載性を考慮し、変速機や減速機等の駆動装置の外形寸法を小型化する必要があるので、駆動装置のケースにパーキングロック機構を収容するために凹部空間を形成して、この凹部空間にパーキングロック機構を配置することがある。しかし、パーキングロック機構は、軸受支持部の近傍に設置されているため、収納凹部を駆動装置のケースの軸受支持部近傍に形成すると軸受支持部の剛性を確保できないおそれがある。 Such a conventional parking lock mechanism is installed in the vicinity of the bearing support portion, and its storage space is required in the drive device. Further, in consideration of mountability of the drive device on the vehicle, it is necessary to reduce the outer dimensions of the drive device such as a transmission and a reduction gear, so that a recess space is required to accommodate the parking lock mechanism in the case of the drive device. And a parking lock mechanism may be disposed in the recess space. However, since the parking lock mechanism is installed in the vicinity of the bearing support portion, if the housing recess is formed in the vicinity of the bearing support portion of the case of the drive device, the rigidity of the bearing support portion may not be ensured.
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、駆動装置のケースの軸受支持部近傍に収納凹部を形成しても軸受支持部のケース剛性を確保でき、所定の部品を軸受支持部に近づけて設置することができ、駆動装置の小型化を容易に図ることができるケース構造を提供することを目的とするものである。 The present invention has been made paying attention to the above-described circumstances, and even if a housing recess is formed in the vicinity of the bearing support portion of the case of the drive device, the case rigidity of the bearing support portion can be secured, and a predetermined part can be secured. An object of the present invention is to provide a case structure that can be installed close to a bearing support portion and can easily achieve miniaturization of a drive device.
本発明は、壁部と、前記壁部に設けられ、軸受を介して回転軸を回転自在に支持する軸受支持部と、前記軸受支持部の周辺の前記壁部に形成され、所定の部品を収容するように前記壁部から前記回転軸の軸線方向の外方に膨出する凹部とを有する駆動装置のケース構造であって、前記凹部の一方側で前記軸受支持部の周辺に位置する前記壁部の第1の部位と、前記凹部の他方側に位置する前記壁部の第2の部位と、前記凹部を跨いで前記第1の部位と前記第2の部位とを連結する連結部材を備えたことを特徴とする。 The present invention includes a wall portion, a bearing support portion that is provided on the wall portion and rotatably supports a rotating shaft via a bearing, and is formed on the wall portion around the bearing support portion. A case structure of a drive device having a recess which bulges outward in the axial direction of the rotary shaft from the wall so as to be accommodated, wherein one side of the recess is located around the bearing support. A connecting member for connecting the first portion and the second portion across the recess, the first portion of the wall portion, the second portion of the wall portion positioned on the other side of the recess, and It is characterized by having.
このように上記の本発明によれば、所定の部品の収納空間を確保しつつ所定の部品を軸受支持部に近づけて設置することができ、支持部の剛性をも確保することができるので駆動装置の小型化を容易に図ることができる。 As described above, according to the present invention, the predetermined part can be installed close to the bearing support part while securing the storage space for the predetermined part, and the rigidity of the support part can be ensured. The size of the apparatus can be easily reduced.
本発明の一実施の形態に係る駆動装置のケース構造は、壁部と、壁部に設けられ、軸受を介して回転軸を回転自在に支持する軸受支持部と、軸受支持部の周辺の壁部に形成され、所定の部品を収容するように壁部から回転軸の軸線方向の外方に膨出する凹部とを有する駆動装置のケース構造であって、凹部の一方側で軸受支持部の周辺に位置する壁部の第1の部位と、凹部の他方側に位置する壁部の第2の部位と、凹部を跨いで第1の部位と第2の部位とを連結する連結部材を備えている。
これにより、軸受支持部の剛性を確保しつつ所定の部品を軸受支持部に近づけて設置することができ、ケースの小型化を容易に図ることができる。
The case structure of the drive device according to one embodiment of the present invention includes a wall portion, a bearing support portion provided on the wall portion and rotatably supporting a rotary shaft through a bearing, and a wall around the bearing support portion. A case structure of a drive device having a recess formed in the recess and extending outward in the axial direction of the rotation shaft from the wall so as to accommodate a predetermined part, wherein one side of the recess supports the bearing support It has a first member of the wall located in the periphery, a second member of the wall located on the other side of the recess, and a connecting member for connecting the first portion and the second portion across the recess. ing.
As a result, a predetermined component can be placed close to the bearing support while securing the rigidity of the bearing support, and the case can be easily miniaturized.
以下、本発明の一実施例に係る駆動装置のケース構造について、図面を用いて説明する。
図1から図13は、本発明の一実施例に係るパーキングロック装置を有する駆動装置を示す図である。図1から図13において、上下前後左右方向は、搭載される車両の上下前後左右方向を基準として車両に設置された状態の駆動装置の上下前後左右方向とし、前後方向に対して直交する方向が左右方向、駆動装置の高さ方向が上下方向である。また、奥行き方向とは、駆動装置の左右のケースの合わせ面に垂直方向であって、合わせ面側から見て、合わせ面側を手前側、反合わせ面側を奥側と表現する。本発明が適用されるレフトケースにおいて具体的には、手前側は車両への搭載状態で右側であり、奥側は車両への搭載状態で左側となる。
Hereinafter, a case structure of a driving apparatus according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIGS. 1 to 13 are views showing a driving device having a parking lock device according to an embodiment of the present invention. 1 to 13, upper, lower, front, rear, left, and right directions are upper, lower, front, rear, left, and right directions of the drive device installed in the vehicle with respect to the mounted, up, down, front, rear, left, and right. The horizontal direction and the height direction of the driving device are the vertical direction. Further, the depth direction is a direction perpendicular to the mating surfaces of the left and right cases of the drive device, and the mating surface side is referred to as the near side, and the non-coincidence surface side is referred to as the back side. Specifically, in the left case to which the present invention is applied, the near side is the right side in the vehicle mounted state, and the far side is the left side in the vehicle mounted state.
まず、構成を説明する。
図1において、駆動装置1は、例えば、車両に搭載されており、車両の駆動用の図示しないモータの回転を減速して図示しない駆動輪に伝達する。駆動装置1は、左側に配置されるレフトケース2と右側に配置されるライトケース4を備えている。これら左右のケースを結合して駆動装置1の外殻が構成されており、その内部にギヤやパーキングロック装置が配置されている。また、左右のケースに内蔵される入力軸14、カウンタ軸16、差動装置20は、左右方向に沿って配置されており、軸受を介してこれら左右のケースに架設状態で軸支されている。
First, the configuration will be described.
In FIG. 1, a
レフトケース2の外周縁には接合部3として第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bが設けられており、第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bにはライトケース4(図4、図7参照)の外周縁に設けられた接合部4A、接合部4B(図4参照)が接合される。つまり、レフトケース2の第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bは、ライトケース4との合わせ面を構成する。この合わせ面は左右方向に垂直な面であって、第1の接合部3Aは合わせ面の上下の位置で前後方向に沿って延びており、第2の接合部3Bは合わせ面の前後の位置で上下方向に沿って延びている。
The outer periphery of the
なお、接合部4Aおよび接合部4Bは、第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bと同様にライトケース4の前後方向と上下方向とに延びていて、第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bと面対称の関係となっている。本実施例のライトケース4は、本発明のケース部材を構成する。
The joint 4A and the joint 4B extend in the front-rear direction and the vertical direction of the
レフトケース2とライトケース4とは、第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bが接合部4Aおよび接合部4Bに位置合わせされた状態で、図示しないボルトによって第1の接合部3Aと接合部4Aおよび第2の接合部3Bと接合部4Bが締結されることにより、一体化される。
The
駆動装置1は、レフトケース2とライトケース4とによって外殻が形成されてその内部に密閉された空間が形成される。本実施例のレフトケース2は、本発明のケースを構成する。
In the
第1の接合部3Aは、レフトケース2の上下の端縁にて前後方向に延びている。第2の接合部3Bは、レフトケース2の前後の端縁にて上下方向に延びている。なお、後側の第2の接合部3Bは、後述するファイナルドリブンギヤ22の外周縁に沿って湾曲しつつ上下方向に延びている。
The first joint 3 </ b> A extends in the front-rear direction at the upper and lower end edges of the
レフトケース2の奥行き方向の奥側(左側)には、駆動装置1の左側の側壁を構成する左縦壁5が設けられている。レフトケース2は、後縦壁7を有し、後縦壁7は、左縦壁5の後端から右方に延びている(図4参照)。後縦壁7の右方に延びた先端は接合部3Bとなっている。レフトケース2は、前縦壁8を有し、前縦壁8は、左縦壁5の前端から右方に延びている。前縦壁8の右方に延びた先端は接合部3Bとなっている。
On the back side (left side) in the depth direction of the
レフトケース2は、上壁9を有し(図3参照)、上壁9は、左縦壁5の上端から右方に延び、後縦壁7の上端と前縦壁8の上端とを連絡している。上壁9の右方に延びた先端は接合部3Aとなっている。
The
レフトケース2は、底壁10を有し(図3参照)、底壁10は、左縦壁5の下端から右方に延び、後縦壁7の下端と前縦壁8の下端とを連絡している。底壁10の右方に延びた先端は接合部3Aとなっている。これにより、レフトケース2の内部には左縦壁5、後縦壁7、前縦壁8、上壁9および底壁10によって囲まれる空間11が形成される。そして、後縦壁7、前縦壁8、上壁9および底壁10の各右方に延びた先端に合わせ面が形成される。
The
図1、図2において、左縦壁5には、内部に軸受13を収納する空間を有して軸受を保持する軸受支持部12(第1の軸受支持部)が形成されている。軸受支持部12は、左縦壁5から手前側(右方)に駆動装置1の内部空間に左縦壁5から突出して延びている。軸受支持部12は軸受13を介して入力軸14を支持している。つまり、軸受支持部12には軸受13を介して入力軸14の軸線方向一端部が回転自在に支持されている。本実施例の軸受支持部12は、本発明の軸受支持部を構成する。
1 and 2, the left
入力軸14の軸線方向他端部は、ライトケース4に設けられた図示しない軸受支持部に軸受26A(図7参照)を介して回転自在に支持されている。これにより、入力軸14は、左右方向に沿ってレフトケース2とライトケース4とに架設状態で回転自在に支持される。本実施例の入力軸14は、本発明の回転軸を構成する。
The other axial end of the
入力軸14は、モータ等の駆動力源から駆動力を駆動装置1に受け入れる回動軸である。入力軸14には駆動力を伝達する入力ギヤ15が左縦壁5の軸受支持部12の近傍に設けられており、入力ギヤ15は、入力軸14と一体で回転する。
The
左縦壁5には図示しない第2の軸受支持部が形成されており、この第2の軸受支持部は、軸受支持部12と前後方向に並んで形成されている。詳細には、この第2の軸受支持部は、軸受支持部12の後側やや下方に形成されている。この第2の軸受支持部には図示しない軸受を介してカウンタ軸16の軸線方向一端部が回転自在に支持されている。
A second bearing support (not shown) is formed on the left
カウンタ軸16は、入力軸14と平行に入力軸14の後側やや下方に設置されており、カウンタ軸16の軸線方向他端部は、ライトケース4に設けられた図示しない軸受支持部に軸受26B(図7参照)を介して回転自在に支持されている。
The
これにより、カウンタ軸16は、レフトケース2とライトケース4とに回転自在に支持される。入力軸14およびカウンタ軸16の軸線方向とは、それぞれの回動中心軸の軸方向であって、入力軸14およびカウンタ軸16が延びる方向(左右方向、レフトケース2の奥行き方向)である。
Thus, the
カウンタ軸16には、左縦壁5側から順にカウンタギヤ17、パーキングギヤ18およびファイナルドライブギヤ19が設けられており、カウンタギヤ17、パーキングギヤ18およびファイナルドライブギヤ19は、カウンタ軸16と一体で回転する。カウンタギヤ17は、入力ギヤ15よりも大径に形成されており、入力ギヤ15に噛み合っている。
The
つまり、カウンタ軸16はカウンタギヤ17にて入力軸14の入力ギヤ15から駆動力を受け、反対に、入力軸14は入力ギヤ15にてカウンタ軸16のカウンタギヤ17から反力を受ける。なお、カウンタギヤ17とパーキングギヤ18は、その外径がほぼ同等の寸法となっている。また、ファイナルドライブギヤ19は、カウンタギヤ17やパーキングギヤ18と比較して、小径に形成されている。
That is, the
カウンタ軸16に対して入力軸14と反対側となる後側には差動装置20が設けられている。差動装置20は、デフケース21と、デフケース21の外周部に取付けられたファイナルドリブンギヤ22と、デフケース21に収容された差動機構23とを備えている。
A
デフケース21は、右側に支持筒部21Aを有し、支持筒部21Aは、ライトケース4に設けられた図示しない軸受支持部に図示しない軸受を介して回転自在に支持されている。デフケース21の回動中心は、カウンタ軸16と平行にカウンタ軸16の後側やや下方に設置されている。
The
デフケース21は、左縦壁5側となる左側に図示しない支持筒部を有し、この支持筒部は、左縦壁5に設けられた図示しない第3の軸受支持部に図示しない軸受を介して回転自在に支持されている。これにより、デフケース21は、その回動軸を左右方向に沿って配置され、レフトケース2とライトケース4とに回転自在に支持される。
The
この第3の軸受支持部は、第2の軸受支持部と前後方向に並んで形成されている。詳細には、この第3の軸受支持部は、第2の軸受支持部の後側やや下方に形成されている。このため、第1の軸受支持部(軸受支持部12)、第2の軸受支持部、第3の軸受支持部は、直線状に並んで左縦壁5に配置されている。
The third bearing support portion is formed side by side with the second bearing support portion in the front-rear direction. In detail, the third bearing support is formed slightly behind the second bearing support. For this reason, the 1st bearing support part (bearing support part 12), the 2nd bearing support part, and the 3rd bearing support part are arranged in the left
ファイナルドリブンギヤ22は、入力ギヤ15およびカウンタギヤ17よりも大径に形成されており、入力ギヤ15およびカウンタギヤ17よりも小径のファイナルドライブギヤ19に噛み合うことで大減速比を達成している。
The final driven
右側の支持筒部21Aと左側の支持筒部にはそれぞれ図示しない左右のドライブシャフトの一端部が挿通されており、左右のドライブシャフトの一端部は、差動機構23に連結されている。差動機構23は、左右のドライブシャフトに差動回転可能に駆動力を分配する。
One end portions of left and right drive shafts (not shown) are respectively inserted into the right support
左右のドライブシャフトの他端部は、それぞれ図示しない駆動輪に連結されており、左右のドライブシャフトは差動機構23からの駆動力を駆動輪に伝える。
The other ends of the left and right drive shafts are respectively connected to drive wheels (not shown), and the left and right drive shafts transmit the driving force from the
駆動装置1は、図示しないモータの駆動力が入力軸14に伝達されると、入力ギヤ15からカウンタギヤ17を介してカウンタ軸16に動力が伝達された後、ファイナルドライブギヤ19からファイナルドリブンギヤ22に動力が伝達される。
When driving force of a motor (not shown) is transmitted to input
これにより、デフケース21が回転し、差動機構23によってモータの駆動力が左右のドライブシャフトに分配されて左右のドライブシャフトが回転し、左右のドライブシャフトが回転することでモータの駆動力が左右の駆動輪に伝達される。この結果、駆動輪が回転して車両が走行される。
As a result, the
レフトケース2にはパーキングロック機構31が収容されている。パーキングロック機構31は、パーキングギヤ18、パーキングポール32、パーキングポールシャフト33、リターンスプリング34(図5、図6参照)、パーキングロッド35(図4参照)を備えている。
A
さらに、パーキングロック機構31は、サポート部材36(図4参照)、マニュアルシャフト37、ディテントプレート38、ディテントスプリング39、マニュアルプレート40、第1のリテーナ41および第2のリテーナ42を備えている。
Furthermore, the
パーキングロック機構31は、パーキングロック機構31を構成する部品が全てレフトケース2に収容されている。つまり、本発明の一実施例に係る駆動装置1では、パーキングロック機構31はパーキングギヤ18を除きレフトケース2のみに取付けられており、その取付けにライトケース4は不要であって、組み付け性の向上と機構の信頼性の向上がなされている。
In the
パーキングギヤ18は、カウンタ軸16の延びる方向においてカウンタギヤ17とファイナルドリブンギヤ22との間に設けられている。パーキングギヤ18の外周部には複数の歯部18Aが周方向に等間隔に設けられている。歯部18Aの間には、カウンタ軸16の軸方向に沿って切通し状態に形成され、パーキングポール32の爪部32Aが入り込む溝が形成されている。
The
パーキングポール32は、パーキングポールシャフト33が貫通することでパーキングポールシャフト33を介して左縦壁5に揺動自在に支持されており、パーキングポールシャフト33を中心に揺動する。つまり、パーキングポール32は、入力軸14およびカウンタ軸16の下方に配置され、その後端部がカウンタ軸16の下方に配置されたパーキングポールシャフト33に揺動自在に支持され、その前端部が揺動の先端部位(揺動による移動距離が大きい部位)となっている。
The
パーキングポール32には、その揺動の先端部位のパーキングギヤ18側に突出する爪部32Aが形成されている。爪部32Aは、パーキングポール32がパーキングポールシャフト33を中心に一方向(パーキングギヤ18に接近する方向)に揺動すると、パーキングギヤ18の溝に入り込むことで歯部18Aに噛み合う。
The
爪部32Aは、パーキングポール32がパーキングポールシャフト33を中心に他方向(パーキングギヤ18から離れる方向)に揺動すると、歯部18Aとの噛み合いが解除される。
このようにパーキングポール32は、爪部32Aと歯部18Aとが噛み合う噛み合い位置と爪部32Aと歯部18Aとの噛み合いが解除される解除位置との間でパーキングポールシャフト33を中心に揺動する。
When the
Thus, the
爪部32Aが歯部18Aに噛み合うと、パーキングギヤ18の回転が不可能となり、カウンタ軸16の回転が規制される。カウンタ軸16のファイナルドライブギヤ19は、差動装置20のファイナルドリブンギヤ22に噛み合っているので、カウンタ軸16の回転が不可能となると、ファイナルドリブンギヤ22の回転が規制される。この結果、爪部32Aが歯部18Aに噛み合うと、駆動輪の回転が規制され、車両の停車が維持される。
When the
図4に示すように、レフトケース2の左縦壁5にはボス部51が設けられており、ボス部51の穴に差し込まれてパーキングポールシャフト33がボス部51に支持されている。本実施例のパーキングポールシャフト33は、本発明の支持軸を構成する。図6に示すように、軸方向から見て、ボス部51はカウンタ軸16の下方で、底壁10に接近した位置の左縦壁5に設けられている。ボス部51は、左縦壁5から手前側(右方)であって駆動装置1の内部空間に左縦壁5から突出している。ボス部51の突出方向先端部には、パーキングポール32が当接する当接面とパーキングポールシャフト33が挿入される穴が形成されている。
As shown in FIG. 4, a
ボス部51の突出方向先端部には小径部51Aが形成されており、小径部51Aは、その外径がボス部51の基部側(奥側)よりも小径に形成されている。なお、奥側とは、第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bに対して左縦壁5の側であり、手前側とは、左縦壁5に対して第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bの側である。
A
小径部51Aには、パーキングポール32に作用するリターンスプリング34が取付けられている。リターンスプリング34は、小径部51Aに巻き付けられる巻き付け部34Aを備えており(図13参照)、巻き付け部34Aが小径部51Aの外周部に設置されている(図4、図5参照)。つまり、小径部51Aが、リターンスプリング34の巻き付け部34Aのコイル状部分に挿入されている。図5において、リターンスプリング34は、第1のアーム部34Bおよび第2のアーム部34Cを有する。
A
第1のアーム部34Bは、レフトケース2に設けられた突部5Aに接触しており、第2のアーム部34Cは、パーキングポール32の上面に接触している(図13参照)。
The
リターンスプリング34は、爪部32Aがパーキングギヤ18から離れる方向(下方)に移動するようにパーキングポール32を付勢している。これにより、パーキングポール32は、リターンスプリング34によって噛み合い位置から解除位置にパーキングポールシャフト33を中心に揺動するように付勢される。
The
つまり、図2において、パーキングポール32は、パーキングポールシャフト33を中心に時計回り方向に付勢される。そして、リターンスプリング34は、パーキングポール32をサポート部材36の上面に押し付け、パーキングロック解除状態のパーキングポール32の揺動を規制している。
That is, in FIG. 2, the
図6において、軸受支持部12の下方にはパーキングロッド35が設置されている。図10に示すように、パーキングロッド35は、直線部35Aと屈曲部35Bとを有する。直線部35Aは、入力軸14およびカウンタ軸16の軸線方向と同方向に延びており、屈曲部35Bは、直線部35Aの端部から上方に屈曲し、パーキングロッド35は全体でL字形状に形成されている。
In FIG. 6, a
パーキングロッド35は、マニュアルプレート40の動きに応じて入力軸14およびカウンタ軸16の軸線方向に沿って移動自在となっている。パーキングロッド35の軸線方向とは、直線部35Aが延びる方向(左右方向、レフトケース2の奥行き方向)である。
The
直線部35Aの先端にはカム部材43が取付けられている。直線部35Aはカム部材43に挿通されており、カム部材43は、直線部35Aの外周部において直線部35Aの軸線方向に沿って移動自在となっている。
A
直線部35Aの屈曲部35B側にはカムスプリング44の位置を規制するストッパ部35aが形成されている。カム部材43とストッパ部35aとの間の直線部35Aには、その周囲にカムスプリング44が設けられている。直線部35Aの先端部にはカム部材43を抜け止めするストッパ部35bが形成されている。
A
カムスプリング44は、カム部材43をストッパ部35aから離れる方向に付勢しており、パーキングロック解除状態ではカム部材43がストッパ部35bに接触するまでカム部材43を付勢している。ストッパ部35bは直線部35Aよりも大径に形成されており、カム部材43は、ストッパ部35bに接触することにより、パーキングロッド35から抜け出ることが防止される。
The
カム部材43は、直線部35Aと同芯の円柱形状の部材であって、直線部35Aの延びる方向における先端部に、ストッパ部35aからストッパ部35bに向かうに従って先細りとなる円錐形状のカム面43aを有する。
The
屈曲部35Bは、マニュアルプレート40の穴に挿通されるとともに、抜け止めが施されてマニュアルプレート40に揺動自在に取付けられている。マニュアルプレート40は、マニュアルシャフト37の上端部37aに対して下端部37b側の底壁10の近傍位置のマニュアルシャフト37に取付けられている(図2参照)。
The
詳細には、マニュアルプレート40は、マニュアルシャフト37に垂直な平板状の部材であってマニュアルシャフト37が挿通される取付筒部を有し、取付筒部とマニュアルシャフト37を貫通するスプリングピンで取付けられている。マニュアルプレート40は、図8、図9に示すように、入力軸の軸方向で軸受支持部12と重なる位置から外方位置の範囲で揺動する。そして、図10に示すように、屈曲部35Bとマニュアルプレート40の接続部は、軸受13よりも外方に位置している。
More specifically, the
マニュアルシャフト37は、軸受支持部12に対して前縦壁8側に設置されており、入力軸14およびカウンタ軸16の延びる方向と直交してレフトケース2の高さ方向(上下方向)に延びている。つまり、マニュアルシャフト37は、軸受支持部12と前縦壁8の間で前縦壁8に沿って設置されている。マニュアルシャフト37は、入力軸14の軸線方向において軸受支持部12の範囲内、すなわち、図7、図10に示すように前後方向から見て、軸受支持部12と重なるように設置されている。
The
図1において、マニュアルシャフト37の上端部37aは、レフトケース2の上壁9に回転自在に支持されている。マニュアルシャフト37の下端部37bは、レフトケース2の底壁10を貫通して底壁10から下方に突出しており、底壁10に回転自在に支持されている。
In FIG. 1, the
マニュアルシャフト37の下端部37bの底壁10から下方に突出した部分には図示しないレバーが取付けられ、このレバーに図示しないパーキングケーブルの一端部が接続されている。パーキングケーブルの他端部は、車室内に配置され運転者が操作する図示しないセレクタに接続されている。
A lever (not shown) is attached to a portion of the
セレクタのレバーは、運転者に操作されることにより、パーキングレンジと非パーキングレンジの何れかの位置に移動する。このとき、セレクタのレバーの動きがパーキングケーブルを介して伝達されてマニュアルシャフト37が回転し、マニュアルシャフト37の回転に伴ってマニュアルプレート40が揺動することにより、パーキングロッド35を軸線方向に移動させる。
The lever of the selector is moved by the driver to either the parking range or the non-parking range. At this time, the movement of the lever of the selector is transmitted via the parking cable, the
図5において、軸受支持部12の下方にはサポート部材36が設置されている。サポート部材36は、パーキングポール32の下方に設置されており、マニュアルプレート40よりも手前側に配置されている。サポート部材36には、カム部材43を受け入れるべくカム部材43の形状に合致するように入力軸14の軸線方向から見てU字形状に形成されている。
In FIG. 5, a
図10に示すように、サポート部材36の上面(U字形状の溝部分)にはレフトケース2の奥行き方向の奥側から手前側(左側から右側)に向かって縮径する円錐面36aと、円錐面36aの縮径端から手前側(右側)に向かって水平に延びる円筒面36bとが形成されている。
As shown in FIG. 10, on the upper surface (U-shaped groove portion) of the
次に、パーキングロックの達成について説明する。パーキングロック機構31において、セレクタがパーキングレンジに操作されると、マニュアルシャフト37が一方向に回転し、マニュアルシャフト37の回転に伴ってマニュアルプレート40が一方向に揺動(回動)される。
Next, achievement of parking lock will be described. In the
このとき、パーキングロッド35がパーキングポール32側に移動し、図10に示すように、カム部材43がサポート部材36の円錐面36aにガイドされて円筒面36bに乗り上げる。カム部材43が円筒面36bに乗り上げるときに、カム部材43の円錐形状のカム面43aがパーキングポール32の下部に当接し、パーキングポール32を上方に押し上げる。
At this time, the
このとき、パーキングポール32は、リターンスプリング34の付勢力に抗してパーキングポールシャフト33を中心に図2の反時計回転方向に揺動される。そして、カム部材43の円筒形状部分がパーキングポール32とサポート部材36との間に入り込み、カム部材43がパーキングポール32の戻り(図2の時計回転方向に揺動)を抑制する。
At this time, the
これにより、パーキングポール32の爪部32Aがパーキングギヤ18の歯部18Aに係合してパーキングギヤ18の回転が規制される。この状態では、カムスプリング44の付勢力によってカム部材43がパーキングポール32とサポート部材36との間に位置決めされることにより、爪部32Aと歯部18Aとの噛み合いが外れることはない。
As a result, the
なお、パーキングポール32の爪部32Aとパーキングギヤ18の歯部18Aが同じ位置となって爪部32Aがパーキングギヤ18の溝に入り込めずに、カム部材43がパーキングポール32を上方に押し上げることができないときには、カムスプリング44が圧縮されることで、セレクタによる運転者の操作を完了させることができる。
Note that the
その後にパーキングギヤ18が回転した時に爪部32Aと歯部18Aの頂面との当接が解消して爪部32Aが歯部18Aの間の溝位置となると、カムスプリング44の付勢力によってカム部材43がパーキングポール32とサポート部材36との間に入り込んで、爪部32Aが歯部18Aに係合してパーキングギヤ18の回転が規制される。このとき、カムスプリング44の復元力は、カム部材43とパーキングポール32やサポート部材36との摩擦力およびリターンスプリング34の復元力を上回る。
Thereafter, when the
これにより、カム部材43は、サポート部材36とパーキングポール32の間に確実に入り込み、爪部32Aがパーキングギヤ18側に移動するようにパーキングポール32を確実に揺動させ、パーキングロック状態を維持することができる。
As a result, the
次に、パーキングロックの解除について説明する。パーキングロック機構31において、シフトレバーがパーキングレンジから非パーキングレンジに操作されると、マニュアルシャフト37が他方向(パーキングロックを作動させる方向と反対方向)に回転し、マニュアルシャフト37の回転に伴ってマニュアルプレート40が他方向(奥側)に揺動される。
Next, release of the parking lock will be described. In the
このとき、マニュアルプレート40の回転に伴ってパーキングロッド35がパーキングポール32から離れる奥側に移動する。そして、図11に示すように、カム部材43がサポート部材36の円筒面36bから円錐面36aに移動し、カム部材43がパーキングポール32とサポート部材36との間から抜け出して、第2のリテーナ42のガイド穴64A内に移動する。
At this time, the
カム部材43が抜かれたとき、パーキングポール32は、リターンスプリング34の付勢力によって、パーキングポールシャフト33を中心にして図2の時計回転方向に揺動される。
When the
これにより、パーキングポール32の爪部32Aがパーキングギヤ18の歯部18Aから離れ、爪部32Aと歯部18Aとの係合が解除される。この結果、パーキングギヤ18の回転が規制されることがない。
Thus, the
このように、本実施例のマニュアルプレート40は、マニュアルシャフト37を揺動中心としてマニュアルシャフト37と一体的に揺動することにより、マニュアルシャフト37の回転をパーキングロッド35の軸線方向への移動に変換する。
As described above, the
図1、図2に示すように、上壁9の近傍となるマニュアルシャフト37の上端部37aにはディテントプレート38が取付けられている。詳細には、ディテントプレート38は、マニュアルシャフト37に垂直な平板状の部材であってマニュアルシャフト37が挿通される取付筒部を有し、取付筒部とマニュアルシャフト37を貫通するスプリングピンで取付けられている。ディテントプレート38は、マニュアルシャフト37が回転することによって揺動される。ディテントプレート38は、手前側に広がる扇形を呈しており、手前側となるディテントプレート38の外周部には嵌合溝38A、38Bが形成されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, a
軸受支持部12の上方となる左縦壁5の上部にはディテントスプリング39が設けられている。ディテントスプリング39は、板バネであって、その板面を入力軸14の軸線に垂直となるように配置され、その後端部を左縦壁5に入力軸14の軸線方向から締め付け固定されている。ディテントスプリング39は、上壁9に沿って前後方向に延びるように配置されており、ディテントスプリング39は、マニュアルシャフト37に対して後ろ側であって入力ギヤ15およびカウンタギヤ17の上方に設置されている。
A
ディテントスプリング39の前側の先端部には回転自在にローラ部材39Aが設けられている。ローラ部材39Aは、ディテントプレート38の嵌合溝38Aおよび嵌合溝38Bに嵌合自在となっており、ディテントスプリング39は、ローラ部材39Aを手前側からディテントプレート38の外周縁に押し付ける押し付け力を有する。
A
運転者のシフト操作により、マニュアルシャフト37が一方向に回転してディテントプレート38が揺動し、嵌合溝38Aにローラ部材39Aが嵌合した状態は、パーキングロッド35がパーキングポール32側に移動し、パーキングポール32の爪部32Aがパーキングギヤ18の歯部18Aに噛み合うパーキングロック状態を達成する位置にある。嵌合溝38Aとローラ部材39Aの嵌合によって、パーキングロック状態の保持が可能となる。
When the driver's shift operation causes the
一方、運転者のシフト操作により、マニュアルシャフト37が他方向に回転してディテントプレート38が揺動し、嵌合溝38Bにローラ部材39Aが嵌合した状態は、パーキングロッド35が奥側に移動し、パーキングポール32の爪部32Aがパーキングギヤ18の歯部18Aから外れたパーキングロックの解除位置にある。嵌合溝38Bとローラ部材39Aの嵌合によって、パーキングロックの解除状態の保持が可能となる。
On the other hand, when the driver's shift operation causes the
ディテントプレート38とディテントスプリング39とはディテント機構を構成し、運転者のシフト操作時にローラ部材39Aと嵌合(当接)する位置のディテントプレート38の部位を嵌合溝38Aと嵌合溝38Bとの間で移動させることにより、シフト操作時の運転者に各位置の位置決め感や切換え感触(所謂、クリック感)を与える。
The
さらに、ディテントプレート38は、マニュアルシャフト37を揺動中心としてマニュアルシャフト37と一体的に揺動し、ローラ部材39Aを嵌合溝38Aと嵌合溝38Bとの間に形成されたその他の溝に位置させることにより、マニュアルシャフト37の回転方向の位置決めを行う。本実施例のマニュアルシャフト37は、本発明の操作軸を構成する。
Further, the
図2に示すように、前後方向において軸受支持部12と前縦壁8との間の左縦壁5の部位には中間凹部27と、上側凹部28と、下側凹部29とが形成されている。
As shown in FIG. 2, an intermediate
図7に示すように、中間凹部27は、左縦壁5から入力軸14の軸線方向外方に膨出しており、中間凹部27にはマニュアルシャフト37の上下方向の中間部37cが収容されている。左縦壁5から入力軸14の軸線方向外方とは、左縦壁5に対して第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bと反対側の左方である。
As shown in FIG. 7, the intermediate
つまり、軸受支持部12と前縦壁8との間の左縦壁5の部位には、軸受支持部12よりも奥側に窪んだ(少なくとも軸受13よりも最深部が奥側となるように窪んだ)中間凹部27が形成されており、左縦壁5から中間凹部27によって拡張された空間にマニュアルシャフト37が配置されている。
In other words, the portion of the left
中間凹部27の前後方向の幅は、マニュアルシャフト37の径よりも大きく形成されており、マニュアルシャフト37に沿って上下方向に溝状に形成されている。中間凹部27は断面U字状で、その前後の壁はマニュアルシャフト37の前後に配置されている。また、中間凹部27の前後に配置されている左縦壁5は、入力軸14の軸線方向の位置でマニュアルシャフト37と同じ位置またはマニュアルシャフト37よりも合わせ面側に配置されている。
The
上側凹部28は、中間凹部27に連続して中間凹部27よりも上側に設けられている。上側凹部28は、中間凹部27よりも入力軸14の軸線方向外方に膨出しており、上側凹部28にはマニュアルシャフト37の上端部37aとディテントプレート38の一部とが収容されている。
The
つまり、中間凹部27よりも上側となる左縦壁5の部位には、中間凹部27よりも大きく奥側に窪んだ上側凹部28が形成されており、左縦壁5から上側凹部28によって拡張された空間にディテントプレート38の一部が配置されている。上側凹部28は、マニュアルシャフト37よりも大径のディテントプレート38の取付筒部を収容するとともにディテントプレート38の揺動を可能とするために、中間凹部27よりも大きく奥側に窪んだ形状となっているとともに、前後方向においても広く形成されている。
That is, an upper
下側凹部29は、中間凹部27の下端に連続して中間凹部27よりも下側に設けられており、上側凹部28よりも入力軸14の軸線方向外方に膨出している。図8において、下側凹部29にはパーキングロッド35の一部(左側部分)、マニュアルシャフト37の下側部分およびマニュアルプレート40が収容されている。
The lower
つまり、中間凹部27よりも下側となる左縦壁5の部位には、中間凹部27よりも大きく奥側に窪んだ下側凹部29が形成されており、左縦壁5から下側凹部29によって拡張された空間にマニュアルプレート40が配置されている。下側凹部29は、マニュアルプレート40の揺動を可能とするために、中間凹部27よりも深く奥側に窪んだ形状となっている。
That is, a lower
また、マニュアルプレート40は入力軸14よりも下側に配置されているが、車両の最低地上高を確保するためにできるだけ高い位置にマニュアルプレート40を配置する必要があり、軸受支持部12の近傍に下側凹部29が形成されている。詳細には、図6に示すように、上下方向で下側凹部29は軸受支持部12の下端から形成されており、前後方向で下側凹部29は入力軸14の軸心付近から前側に形成されており、下側凹部29は軸受支持部12に連続した窪みとなっている。
Further, the
このように中間凹部27、上側凹部28および下側凹部29は、左縦壁5よりも左縦壁5から入力軸14の軸線方向外方に膨出している。本実施例のパーキングロッド35、マニュアルシャフト37およびマニュアルプレート40は、本発明の所定の部品を構成する。下側凹部29は、本発明の凹部を構成する。
Thus, the
図1、図2において、上側凹部28の内壁面にはストッパ用リブ28A、28Bが設けられており、ストッパ用リブ28A、28Bは、ディテントプレート38と同一平面内に位置している。換言すれば、ストッパ用リブ28A、28Bは、ディテントプレート38と同じ高さ位置に位置している。
1 and 2,
ストッパ用リブ28Aは、ディテントプレート38の揺動方向の一方側に設けられており、ストッパ用リブ28Bは、ディテントプレート38の揺動方向の他方側に設けられている。
The
ストッパ用リブ28A、28Bは、マニュアルシャフト37の回転に伴ってディテントプレート38と接触または非接触となり、ディテントプレート38に接触したときに、マニュアルシャフト37の回転を規制するストッパとして機能する。
The
つまり、ストッパ用リブ28Aは、ローラ部材39Aが嵌合溝38Aに嵌合した状態から更にディテントプレート38が一方側に揺動することを規制し、ストッパ用リブ28Bは、ローラ部材39Aが嵌合溝38Bに嵌合した状態から更にディテントプレート38が他方側に揺動することを規制している。
That is, the
図3、図4において、第1のリテーナ41は、レフトケース2の奥行き方向においてパーキングポール32の手前側(車両搭載状態で右側)に設置されており、奥行き方向と直交する前後方向に延びている(図2参照)。
3 and 4, the
第2のリテーナ42は、レフトケース2の奥行き方向においてパーキングポール32の奥側(車両搭載状態で左側)に設置されている。これにより、奥行き方向においてパーキングポール32は、第1のリテーナ41と第2のリテーナ42とに挟まれてその揺動がガイドされている。
The
図1、図2において、第1のリテーナ41は、円筒部61と、円筒部61から後側に延びる第1の連結部62と、円筒部61から前側に延びる第2の連結部63とを備えている。
1 and 2, the
図10に示すように、円筒部61には嵌合孔61Aと嵌合部61Bが形成されている。嵌合孔61Aにはパーキングロッド35の先端が進入可能となっている。嵌合部61Bにはサポート部材36が嵌合されている。第1の連結部62の後端部には嵌合部62Bと締結部62Aが形成されている。
As shown in FIG. 10, in the
嵌合部62Bにはパーキングポール32を貫通して突出するパーキングポールシャフト33の端部が挿入されており、締結部62Aにはボルト71Aが入力軸14の軸線方向から挿通されてレフトケース2の左縦壁5のボス部52に締め付け固定される(図12参照)。なお、嵌合部62Bと締結部62Aは、第1のリテーナ41の後端部であって、カウンタ軸16の下方に配置されている。
An end of a
第2の連結部63の前端部には締結部63Aが形成されており、締結部63Aにはボルト71Bが入力軸14の軸線方向から挿通されてレフトケース2の左縦壁5のボス部53に締め付け固定される(図12参照)。図6に、レフトケース2の左縦壁5のボス部52、53の位置が示されている。
A
ボス部52とボス部53とは、レフトケース2の第1の接合部3Aの近傍に設けられている。ボス部52は、左縦壁5から立設されるとともに左縦壁5と底壁10とを連結する補強用のリブ72に連結されており、ボス部53は、左縦壁5から立設されるとともにレフトケース2の底壁10に連結されている。
The
図6に示すように、入力軸14の軸線方向から見て、ボス部53とカウンタ軸16とを結んだ仮想線L1上にカム部材43が位置するようにボス部53が設置されている。また、仮想線L1上に、歯部18Aとの噛み合い位置に対応するパーキングポール32の爪部32Aが位置している。このように配置することで、パーキングポール32からの反力を効果的にボス部53で受け止めることができる。
As shown in FIG. 6, the
また、ボス部53は、前縦壁8の下端と底壁10の前端の接合部位の近傍であって形状的にケースの剛性のある部位であるとともに、レフトケース2とライトケース4とを結合するボルトが近傍に配置されており、より効果的にパーキングポール32からの反力をボス部53で受け止めることができる。
The
図6に示すように、入力軸14の軸線方向から見て、ボス部52は、カウンタ軸16の回転軸心を中心として爪部32Aと歯部18Aとの噛み合い点を含む円(噛み合い円)の接線方向でパーキングポールシャフト33の回転中心軸を通る仮想線L2上に設置されている。このように配置することで、パーキングポール32を介して伝えられるパーキングギヤ18の回転力を効果的にボス部52で受け止めることができる。
As shown in FIG. 6, when viewed from the axial direction of the
第1の連結部62の締結部62Aは、ボルト71Aによってボス部52に固定されており、第2の連結部63の締結部63Aは、ボルト71Bによってボス部53に固定されている。これにより、第1のリテーナ41は、レフトケース2に固定される。
The
第1の連結部62に形成されている嵌合部62Bは、締結部62Aよりも前側に設けられている。嵌合部62Bにはパーキングポールシャフト33の手前側の端部(右側の端部)が嵌合されており、第1のリテーナ41は、パーキングポールシャフト33の抜け止めと支持をしている(図4参照)。
The
図4において、ボス部51は、レフトケース2の奥行き方向の奥側の左縦壁5から第2のリテーナ42の側方を通過して手前側(右側)に突出しており、パーキングポールシャフト33の左側の端部を支持している。これにより、パーキングポールシャフト33は、ボス部51と第1のリテーナ41の嵌合部62Bとに支持されている。
In FIG. 4, the
図5において、第2のリテーナ42はマニュアルシャフト37の手前側(右側)に設置されており、円筒部64(図4参照)と、円筒部64の奥側から後側に延びる第1の連結部65と、円筒部64の手前側から前側に延びる第2の連結部66とを備えている。
In FIG. 5, the
図10、図13に示すように、円筒部64にはガイド穴64Aが形成されており、ガイド穴64Aにはパーキングロッド35およびカム部材43が挿通されている。これにより、パーキングロッド35およびカム部材43は、円筒部64にガイドされて軸線方向に移動する。
As shown in FIGS. 10 and 13, a
図10に示すように、第2のリテーナ42の円筒部64には嵌合部64Bが形成されており、嵌合部64Bにはサポート部材36が嵌合されている。第1のリテーナ41の円筒部61には嵌合部61Bが形成されており、嵌合部61Bにはサポート部材36が嵌合されている。これにより、サポート部材36は、嵌合部61Bと嵌合部64Bとによって第1のリテーナ41および第2のリテーナ42に位置決めされて支持されている。
As shown in FIG. 10, a
すなわち、サポート部材36は、レフトケース2の奥行き方向(左右方向)において円筒部61と円筒部64に挟まれることにより、嵌合部61Bと嵌合部64Bに形成された段部によって抜け止めされた状態で第1のリテーナ41と第2のリテーナ42に支持されている。
That is, the
図1において、第1の連結部65の後端部には締結部65Aが形成されており、締結部65Aにはボルト71Cが挿通される(図5、図12参照)。
In FIG. 1, a
第2の連結部66の前端部には上下方向に離隔して締結部66A、66Bが形成されており、締結部66A、66Bにはボルト71D、71Eが挿通される(図5、図12参照)。
図6において、軸受支持部12の周辺、すなわち、軸受支持部12の下部にはボス部54が設けられている。ボス部54は、左縦壁5から入力軸14の軸線方向に沿って手前側に延びており、ボス部54の上部が軸受支持部12の下部に連結されている。すなわち、ボス部54は、左縦壁5と軸受支持部12とに連結されている。
In FIG. 6, a
前縦壁8にはボス部55、56が設けられており、ボス部55、56は、前縦壁8から後方に突出して形成されている。ボス部55、56は、マニュアルプレート40の上下に別れて配置されるようにレフトケース2の第2の接合部3Bに沿って上下方向に離隔しており、入力軸14の軸線方向に沿って下側凹部29から第2の接合部3Bに向かって延びている(図8、図9参照)。なお、上側のボス部55は、中間凹部27の前側の左縦壁5に設けられていてもよい。この位置は軸受支持部12と同じ高さ位置で前方に位置し、前縦壁8と左縦壁5の接合箇所の近傍となるので、ボス部55の剛性が向上する。
図6に示すように、ボス部55、56は、前後方向において下側凹部29を挟んでボス部54と反対側である前縦壁8側に位置している。換言すれば、下側凹部29は、前後方向においてボス部54とボス部55、56との間に設けられている。
As shown in FIG. 6, the
本実施例の左縦壁5および前縦壁8は、本発明の壁部を構成している。左縦壁5は、第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bに対して入力軸14の軸線方向の奥側に設けられた本発明の縦壁を構成している。前縦壁8は、下側凹部29を含んだ左縦壁5と第2の接合部3Bとを連絡し、入力軸14の軸線方向に沿って延びる本発明の側壁を構成する。
The left
第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bは、本発明の接合部を構成する。ボス部54は、本発明の第1の部位および第1のボス部を構成し、ボス部55、56は、本発明の第2の部位および第2のボス部を構成する。
The
図6において、ボス部54は、入力軸14の回転中心軸Oを通過する垂線L3に対して左側に配置されており、垂線L3に対して下側凹部29と反対側であるカウンタ軸16側に形成されている。つまり、ボス部54は、下側凹部29の後側となる左縦壁5に形成されている。
In FIG. 6, the
図9に示すように、ボス部54は、ボルト71Cによって第2のリテーナ42の締結部65Aが締結される締結面54aを有する。ボス部55は、ボルト71Dによって第2のリテーナ42の締結部66Aが締結される締結面55aを有する。
As shown in FIG. 9, the
図8に示すように、ボス部56は、ボルト71Eによって第2のリテーナ42の締結部66Bに締結される締結面56aを有する。
As shown in FIG. 8, the
図8、図9に示すように、ボス部54とボス部55、56とは、入力軸14の軸線方向における高さ位置において、締結面55a、56aが締結面54aよりも第1の接合部3Aおよび第2の接合部3B側に位置するように段違いに形成されている。
As shown in FIGS. 8 and 9, at the height position in the axial direction of the
換言すれば、ボス部54とボス部55、56とは、入力軸14の軸線方向の位置において、締結面55a、56aが締結面54aよりも軸受支持部12から離れるように段違いに形成されている。本実施例の締結面54aは、本発明の第1の締結面を構成し、締結面55a、56aは、本発明の第2の締結面を構成する。
In other words, the
図3、図9に示すように、第2のリテーナ42は、締結部65Aが締結部66A、66Bよりも左縦壁5側に位置するように段違いに形成されている。図3、図9には締結部66Bが図示されていないが、入力軸14の軸線方向において締結部66Bは、締結部66Aと同じ位置に設けられている。
As shown in FIGS. 3 and 9, the
第1の連結部65の締結部65Aは、ボルト71Cによってボス部54に固定されており、第2の連結部66の締結部66A、66Bは、ボルト71D、71Eによってボス部55、56に固定されている。これにより、第2のリテーナ42は、レフトケース2に固定される。
The
本実施例の第2のリテーナ42は、ボス部54と、ボス部54から下側凹部29を跨いでボス部54と反対側に位置するボス部55、56とを連結している。つまり、第2のリテーナ42は、下側凹部29の前後の両側に配置されたボス部54とボス部55、56とを連結している。より具体的には、図9に示すように、第2のリテーナ42は、マニュアルシャフト37を下側凹部29とともに取り囲むようにマニュアルシャフト37の側方に架設状態で下側凹部29の両側を連結している。本実施例の第2のリテーナ42は、本発明の連結部材を構成する。
The
このように、第1のリテーナ41および第2のリテーナ42がレフトケース2に固定されることにより、パーキングポール32、パーキングポールシャフト33、パーキングロッド35、サポート部材36およびマニュアルプレート40は、第1のリテーナ41、第2のリテーナ42、左縦壁5の下部、下側凹部29および前縦壁8の下部によって囲まれる空間に設置される。
As described above, the
なお、入力軸14の軸線方向において締結面55a、56aが締結面54aよりも第1の接合部3Aおよび第2の接合部3B側に位置しているので、入力軸14の軸線方向において締結面54aは、締結面55a、56aよりも奥側で軸受支持部12側に位置することになる。なお、締結面54aは、端面の加工を容易にするために、図9に示すように軸受支持部12よりも合わせ面側に突出している。
Since the fastening surfaces 55a and 56a are located closer to the first joint 3A and the second joint 3B than the
締結面54aを締結面55a、56aよりも奥側の位置にしたので、ボス部54の高さを低くすることができて、ボルト71Cの頭部を設置する空間を確保することができる。そして、ボス部54をパーキングポール32の裏側、すなわち、入力軸14の軸線方向から見てパーキングポール32と同じ位置であってパーキングポール32に対して奥側に隠れるように設置することができる。
Since the
また、図9に示すように、軸受支持部12の近傍に配置された締結面54aから締結面55a、56aに向かって合わせ面側に広がるように第2のリテーナ42(連結部材)が取付けられるので、軸受支持部12から反対側に広がる下側凹部29の形状とともに第2のリテーナ42にて軸受支持部12に作用する荷重を効果的に受け止め前縦壁8に伝えることができる。
図6において、入力軸14の軸線方向から見て入力軸14の回転中心軸Oとカウンタ軸16の回転中心軸とを結ぶ仮想線L4と、ボス部54とボス部55とを結ぶ仮想線L5とが略平行になるようにボス部54、55が設置されている。
Further, as shown in FIG. 9, the second retainer 42 (connecting member) is attached so as to spread from the
In FIG. 6, an imaginary line L4 connecting the rotation center axis O of the
図6において、ボス部56は、ボス部54とボス部56とを結んだ仮想線L6がカウンタ軸16の回転中心軸を通るように設置されており、仮想線L6は、仮想線L5に対して仮想線L4と反対のパーキングロッド35側となっている。ボス部55と56を結ぶ仮想線と仮想線L4と仮想線L5と三角形状をなす。
In FIG. 6, the
すなわち、仮想線L5と仮想線L6とは、夾角をなしている。この挟角内に、ボス部54を通り入力軸14の回転中心軸Oとカウンタ軸16の回転中心軸とを結ぶ仮想線L4と平行な線が位置するように各ボス部54、55、56が設置されていると、ギヤの反力を効果的に第2のリテーナ42(連結部材)で受けることができる。
That is, the virtual line L5 and the virtual line L6 form a depression angle. Each
入力軸14の回転中心軸Oから最も離れたボス部56は、底壁10と前縦壁8とが交差するレフトケース2の隅部に設置されている。この隅角部は、異なる方向の面が結合するとともに、合わせ面にてライトケース4が結合される個所であり、剛性が高い部位である。このため、第2のリテーナ42からの力を効果的に受けとめることができる。
The
このように本実施例のレフトケース2は、左縦壁5に設けられ、軸受13を介して入力軸14を回転自在に支持する軸受支持部12と、軸受支持部12の周辺の左縦壁5に形成され、パーキングロッド35、マニュアルシャフト37の下側部分およびマニュアルプレート40を収容するように左縦壁5から入力軸14の軸線方向の外方に膨出する下側凹部29とを有する。
As described above, the
これに加えて、レフトケース2は、軸受支持部12の下部に設けられたボス部54と、ボス部54から下側凹部29を跨いでボス部54と反対側に位置するボス部55、56とを連結する第2のリテーナ42を有する。
In addition to this, the
これにより、入力軸14を支持するための剛性が必要な軸受支持部12の周辺に、パーキングロッド35、マニュアルシャフト37およびマニュアルプレート40を収容するための下側凹部29を形成した場合でも、第2のリテーナ42によって軸受支持部12を補強することができ、軸受支持部12の剛性を高くできる。つまり、駆動装置1のレフトケース2において、軸受支持部12の周辺となる部分に部品収納用の空間を形成しても、第2のリテーナ42(連結部材)によって空間の両側を連結したので、軸受支持部12の剛性を確保することができる。
Thus, even when the lower
このため、パーキングポール32、パーキングロッド35、サポート部材36およびマニュアルシャフト37を軸受支持部12に近づけて設置することができるとともに、ケースの剛性が低下し易い膨出形状をレフトケース2の必要な個所に形成することができる。したがって、レフトケース2の小型化を図ることができ、結果的に、駆動装置1の小型化を図ることができる。
Therefore, the
また、本実施例のレフトケース2の強構造によれば、レフトケース2は、ライトケース4に接合される第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bを有する。
Further, according to the strong structure of the
レフトケース2は、第1の接合部3Aおよび第2の接合部3Bに対して入力軸14の軸線方向の奥側に設けられた左縦壁5と、下側凹部29を含んだ左縦壁5と第2の接合部3Bとを連絡し、入力軸14の軸線方向に沿って延びる前縦壁8とを含んで構成されている。
The
ボス部54は、軸受支持部12に連結されており、ボス部55、56は、前縦壁8に連結され、下側凹部29から第2の接合部3Bに向かって延びている。これに加えて、第2のリテーナ42は、ボルト71C、71D、71Eによってボス部54、55、56に締結されている。
The
これにより、ボス部54を剛性の高い軸受支持部12に連結することにより、ボス部54の剛性を高くできる。これに加えて、ライトケース4に締結されることにより剛性が高い第2の接合部3Bの近くで、ボス部55、56を前縦壁8に連結することにより、ボス部55、56の剛性を高くできる。
Thereby, the rigidity of the boss |
ボス部56は、底壁10と前縦壁8とが交差するレフトケース2の隅部に設置されているので、ボス部56の剛性をより一層高くできる。
Since the
車両の走行時には入力ギヤ15とカウンタギヤ17との噛み合いにより、入力ギヤ15とカウンタギヤ17の接線方向に反力が作用し、入力ギヤ15から入力軸14を介して反力F(図2参照)が作用する。反力Fは、図6に示す仮想線L4と直交する方向に作用する。
When the vehicle travels, a reaction force acts in a tangential direction of the
これに対して、本実施例のレフトケース2は、剛性の高いボス部54、55、56に第2のリテーナ42を固定することにより、軸受支持部12を補強でき、軸受支持部12の剛性をより効果的に高くできる。このため、反力Fに対して入力軸14の支持剛性をより効果的に高くできる。
On the other hand, the
また、本実施例のレフトケース2によれば、ボス部54は、入力軸14の回転中心軸Oを通る垂線L3に対し、下側凹部29と反対側に形成されている。
Further, according to the
ボス部54は、ボルト71Cによって第2のリテーナ42が締結される締結面54aを有し、ボス部55、56は、ボルト71D、71Eによって第2のリテーナ42が締結される締結面55a、56aを有する。
The
これに加えて、ボス部54とボス部55、56とは、入力軸14の軸線方向において締結面55a、56aが締結面54aよりも第1の接合部3Aおよび第2の接合部3B側に位置するように段違いに形成されている。
In addition to this, in the
これにより、第2のリテーナ42において、締結部66A、66Bが締結部65Aよりも第1の接合部3Aおよび第2の接合部3B側に位置するように段違いに形成することができる。
As a result, in the
このような形状を有する第2のリテーナ42をボルト71C、71D、71Eによってボス部54、55、56に固定することにより、第2のリテーナ42を、ボス部54からボス部55、56に向かって入力軸14の軸方向で第2の接合部3Bに接近するように広げて設置できる。また、第2のリテーナ42を、ボス部54からボス部55、56に向かい、軸受支持部12の近傍から前方に向かって上下方向に広がる状態で設置できる。このため、軸受支持部12の剛性をより効果的に高くできる。
The
また、本実施例のレフトケース2によれば、レフトケース2にパーキングロック機構31が収容されている。パーキングロッド35およびマニュアルシャフト37の下側部分およびマニュアルプレート40は、下側凹部29に収容されている。第2のリテーナ42は、下側凹部29に架設されてサポート部材36をレフトケース2に支持している。
Further, according to the
これにより、入力軸14の近傍にパーキングロック機構31を設置するべくレフトケース2を湾曲させて軸受支持部12の近傍に収納空間を形成した場合でも、軸受支持部12の剛性を高くすることができる。これに加えて、サポート部材36を支持する第2のリテーナ42を用いて軸受支持部12を補強できるので、レフトケース2の補強に必要な部品点数を低減できる。
Thereby, even when the
また、本実施例のレフトケース2によれば、入力軸14の軸線方向から見て入力軸14の回転中心軸Oとカウンタ軸16の回転中心軸とを結ぶ仮想線L4と、ボス部54とボス部55とを結ぶ仮想線L5とが略平行になるようにボス部54、55が設置されている。
Further, according to the
これに加えて、ボス部54とボス部56とを結んだ仮想線L6は、仮想線L5に対して仮想線L4と反対のパーキングロッド35側に設定され、仮想線L5と三角形状をなすようにボス部54とボス部56が設置されている。
In addition to this, an imaginary line L6 connecting the
これにより、三角形状の頂点に設置されたボス部54、55、56に第2のリテーナ42を固定することができる。このため、第2のリテーナ42によって軸受支持部12をより効果的に補強でき、入力ギヤ15とカウンタギヤ17の噛み合いによって入力ギヤ15を介して入力軸14から軸受支持部12に作用する反力Fに対し、軸受支持部12の剛性を高くできる。この結果、入力軸14の支持剛性を高くできる。
Thereby, the
これに加えて、入力ギヤ15とカウンタギヤ17との噛み合いにより、入力ギヤ15とカウンタギヤ17とが仮想線L4方向に離れるように反力が作用した場合に、左縦壁5に負荷が加わるおそれがある。
In addition to this, when the reaction force acts such that the
これに対して、三角形状に設置されたボス部54、55、56に締結された第2のリテーナ42によって左縦壁5を補強することができ、左縦壁5が振動することや変形することを抑制できる。これにより、軸受支持部12の剛性を高くでき、入力軸14の支持剛性をより効果的に剛性できる。
On the other hand, the left
また、ボス部54とボス部56とを結んだ仮想線L6がカウンタ軸16の回転中心軸を通るようにボス部54、56が設置されている。
Further, the
これにより、車両の走行状態によって、入力ギヤ15とカウンタギヤ17の噛み合いによる反力がカウンタギヤ17からカウンタ軸16を介して仮想線L6の方向に加わった場合に、仮想線L6方向の反力に対し、カウンタ軸16を支持する軸受支持部の剛性を高くできる。この結果、入力軸14の支持剛性に加えて、カウンタ軸16の支持剛性を高くできる。
Thereby, depending on the traveling state of the vehicle, when the reaction force due to the meshing between the
また、パーキングポール32がロック解除位置から噛み合い位置に揺動される際に、カムスプリング44の復元力あるいはパーキングポール32がパーキングギヤ18から受ける力によって第2のリテーナ42にはカム部材43からサポート部材36を介して大きな荷重が加わる。
Further, when the
本実施例のレフトケース2によれば、第2のリテーナ42を剛性の高いボス部54、55、56に固定することに加え、第2のリテーナ42を、例えば、強度の高い鋳鉄等によって構成することにより、衝撃荷重と操作荷重に対して第2のリテーナ42の強度を十分に確保することができる。
According to the
さらに、サポート部材36を支持する第2のリテーナ42によってパーキングロッド35を軸線方向に安定して移動させることが可能となる。
Furthermore, the
本実施例では、レフトケース2が駆動装置1のレフトケースに適用されているが、これに限定されるものではない。すなわち、壁部から回転軸の軸線方向の外方に膨出する凹部を有するケースであれば、いかなる装置にも適用可能である。
In this embodiment, the
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。 While embodiments of the present invention have been disclosed, it will be apparent to those skilled in the art that changes may be made without departing from the scope of the present invention. All such modifications and equivalents are intended to be included in the following claims.
1...駆動装置、2...レフトケース(ケース)、3A...第1の接合部(接合部)、3B...第2の接合部(接合部)、4...ライトケース(ケース部材)、5...左縦壁(壁部、縦壁)、8 前縦壁(壁部、側壁)、12...軸受支持部、13...軸受、14...入力軸(回転軸)、18...パーキングギヤ、18A...歯部、29...下側凹部(凹部)、31...パーキングロック機構、32...パーキングポール、32A...爪部、33...パーキングポールシャフト(支持軸)、35...パーキングロッド、36...サポート部材、37...マニュアルシャフト(操作軸)、42...第2のリテーナ(連結部材)、43...カム部材、54...ボス部(第1の部位、第1のボス部)、54a...締結面(第1の締結面)、55,56...ボス部(第2の部位、第2のボス部)、55a,56a...締結面(第2の締結面)、71C,71D,71E...ボルト
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記凹部の一方側で前記軸受支持部の周辺に位置する前記壁部の第1の部位と、前記凹部の他方側に位置する前記壁部の第2の部位と、
前記凹部を跨いで前記第1の部位と前記第2の部位とを連結する連結部材を備えたことを特徴とする駆動装置のケース構造。 A wall portion, a bearing support portion provided on the wall portion and rotatably supporting a rotating shaft via a bearing, and the wall portion around the bearing support portion are formed to accommodate predetermined components. A case structure of a drive device, comprising: a recess that bulges outward in the axial direction of the rotation shaft from the wall portion,
A first part of the wall located on the periphery of the bearing support on one side of the recess and a second part of the wall located on the other side of the recess;
A case structure of a drive device comprising a connecting member for connecting the first portion and the second portion across the recess.
前記壁部は、前記接合部に対して前記回転軸の軸線方向の奥側に設けられた縦壁と、前記凹部を含んだ前記縦壁と前記接合部とを連絡し、前記回転軸の軸線方向に沿って延びる側壁とを含んで構成されており、
前記第1の部位は、前記軸受支持部に連結された第1のボス部を有し、
前記第2の部位は、前記側壁に連結され、前記凹部から前記接合部に向かって延びる第2のボス部を有し、
前記連結部材は、ボルトによって前記第1のボス部と前記第2のボス部とに締結されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置のケース構造。 The case has a joint to be joined to the case member,
The wall portion connects a vertical wall provided on the back side in the axial direction of the rotary shaft with respect to the joint, the vertical wall including the recess, and the joint, and an axis of the rotary shaft And a side wall extending along the direction,
The first portion has a first boss portion coupled to the bearing support portion,
The second portion has a second boss portion connected to the side wall and extending from the recess toward the joint portion.
The case structure of the drive unit according to claim 1, wherein the connection member is fastened to the first boss and the second boss by a bolt.
前記第1のボス部は、前記ボルトによって前記連結部材に締結される第1の締結面を有し、
前記第2のボス部は、前記ボルトによって前記連結部材に締結される第2の締結面を有し、
前記第1のボス部と前記第2のボス部とは、前記回転軸の軸線方向において前記第2の締結面が前記第1の締結面よりも前記接合部側に位置するように段違いに形成されていることを特徴とする請求項2に記載の駆動装置のケース構造。 The first boss portion is formed on the opposite side of the recess with respect to a vertical line passing through a rotation center axis of the rotation axis when viewed from the axial direction of the rotation axis.
The first boss portion has a first fastening surface fastened to the connection member by the bolt.
The second boss has a second fastening surface fastened to the connecting member by the bolt.
The first boss portion and the second boss portion are formed stepwise such that the second fastening surface is positioned closer to the joint portion than the first fastening surface in the axial direction of the rotation shaft. The case structure of the drive device according to claim 2, wherein the case structure is provided.
前記ケースにパーキングロック機構が収容されており、
前記パーキングロック機構は、
歯部を有し、前記複数の回転軸の内の1つの回転軸と一体で回転するように回転軸に取付けられたパーキングギヤと、
前記歯部に噛み合う爪部を有し、支持軸を介して前記ケースに揺動自在に支持されるパーキングポールと、
カム部材を有し、軸線方向に移動自在に設けられたパーキングロッドと、
前記パーキングロッドに取付けられたマニュアルプレートを有し、前記マニュアルプレートが取付けられて前記マニュアルプレートを揺動させる操作軸と、
前記パーキングロッドの移動に伴って前記カム部材が乗り上げることにより、前記爪部が前記歯部に噛み合うように前記パーキングポールを揺動させるサポート部材とを含んで構成されており、
前記所定の部品が、少なくとも前記パーキングロッド、前記操作軸および前記マニュアルプレートから構成されており、
前記連結部材は、前記サポート部材を前記ケースに支持していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の駆動装置のケース構造。 The driving device has a plurality of rotating shafts including the rotating shaft,
A parking lock mechanism is accommodated in the case,
The parking lock mechanism is
A parking gear having a toothed portion and attached to the rotating shaft so as to rotate integrally with one of the plurality of rotating shafts;
A parking pawl having a claw portion that meshes with the tooth portion, and swingably supported by the case via a support shaft;
A parking rod having a cam member and provided so as to be axially movable;
An operating shaft having a manual plate attached to the parking rod, the manual plate being attached to swing the manual plate;
And a support member configured to swing the parking pole so that the claws mesh with the teeth when the cam member runs on with the movement of the parking rod.
The predetermined part comprises at least the parking rod, the operation shaft and the manual plate,
The case structure of a drive unit according to any one of claims 1 to 3, wherein the connection member supports the support member on the case.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018010446A JP2019128010A (en) | 2018-01-25 | 2018-01-25 | Case structure of drive unit |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019188229A (en) * | 2019-07-10 | 2019-10-31 | サミー株式会社 | Game machine |
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2018
- 2018-01-25 JP JP2018010446A patent/JP2019128010A/en active Pending
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