JP2019125197A - 打点位置検知装置 - Google Patents

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Satoshi Shimizu
聡 清水
小笠原 健
Takeshi Ogasawara
健 小笠原
澤田 和明
Kazuaki Sawada
和明 澤田
健介 村上
Kensuke Murakami
健介 村上
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Toho Kasei Co Ltd
Toyohashi University of Technology NUC
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Abstract

【課題】振動伝達部材のサイズ変更時にも容易に適応可能な打点位置検知装置を提供する。【解決手段】打点位置検知装置1は振動伝達部材10と圧電センサ20と制御部30とを有し、制御部30は、各圧電センサ20からの閾値到達信号を検知する信号検知部31、一の圧電センサ20からの閾値到達信号を検知した基準タイミングと他の圧電センサ20からの同信号の検知タイミングとの時間差を測定する測定部32、予め複数打点位置につき各圧電センサ20までの振動伝達時間を測定した伝達速度情報と時間差測定情報とに基づき基準タイミングの閾値到達信号を出力した圧電センサ20と打点位置の距離と、他の圧電センサ20と打点位置の距離との距離差を判別する判別部33、及び距離差に基づき打点位置を検知する打点位置検知部34を備え、圧電センサ20は透明両面粘着フィルム22を介し透明圧電フィルム21の両面に透明電極23を貼り合わせたセンサである。【選択図】図1

Description

この発明は、圧電センサを有する打点位置検知装置に関する。
従来のタッチパネルにおいては、複数のセンサと、屈曲波を誘発するトランスデューサとを備え、タッチパネル上を伝播する屈曲波の変化を判別することにより、タッチ状態を検知する技術が提案されている(特許文献1)。特許文献1には、このような構成により、感度良くタッチ状態を検知できると記載されている。
特許第4662949号
しかしながら、特許文献1のタッチパネルでは、複数のセンサの他に、屈曲波を誘発するトランスデューサが必要となるため、部品手数が増加し、構造も複雑になる。また、特許文献1のトランスデューサは、アクティブ型であり、駆動のためのエネルギーを要する。
また、特許文献1のタッチパネルでは、複数のセンサおよびトランスデューサが透明ではないため、タッチパネルにおける視認性に影響を与えてしまう。また、意匠の観点からガラス窓などに後付けでタッチパネルの機能を付与できない。
さらに、特許文献1においては、打点位置(タッチ位置)のを特定するためのアルゴリズムが解析的に具体化されておらず、タッチパネルのパネルサイズ変更時などに対応することが容易でなく、製品化の際の課題となる。
また、振動を伝達する部材としては、上述のようなタッチパネルだけでなく、例えば、壁、窓ガラス、机、テーブル、パーテションなどの大きい物体を用いることも考えられる。しかしながら、特許文献1においては、このようなタッチパネル以外の物体を振動伝達部材として用いることは想定されていない。
本発明の目的は、上述したような問題を解決し、簡易な構成で、タッチパネル等の振動伝達部材のサイズ変更時にも容易に適応可能な打点位置検知装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明の打点位置検知装置の一態様は、振動伝達部材と、前記振動伝達部材に配置された複数の圧電センサであって、前記振動伝達部材における打点圧力に応じた圧電出力信号を生成する圧電センサと、前記複数の圧電センサに接続された制御部と、を有する打点位置検知装置であって、前記制御部は、前記複数の圧電センサのそれぞれにより生成された前記圧電出力信号のうち、所定の閾値を超える閾値到達信号が入力されたか否かを検知する信号検知部と、いずれかの前記圧電センサから前記閾値到達信号の入力が検知されたタイミングを基準タイミングとして、他の前記圧電センサから前記閾値到達信号の入力が検知されるタイミングと前記基準タイミングとの時間差を測定する測定部と、予め複数の打点位置について当該打点位置から前記圧電センサのそれぞれまでの振動伝達時間を測定した伝達速度情報と、前記時間差の測定情報とに基づいて、前記基準タイミングの前記閾値到達信号を出力した前記圧電センサと打点位置との距離と、他の前記圧電センサと前記打点位置との距離との距離差を判別する判別部と、前記距離差に基づいて、前記打点位置を検知する打点位置検知部と、を備え、前記圧電センサは、透明な両面粘着フィルムを介して、透明な圧電フィルムの両面に、透明な電極を貼り合わせた圧電センサである、ことを特徴とする。
前記一態様によれば、圧電センサは、透明な両面粘着フィルムを介して、透明な圧電フィルムの両面に、透明な電極を貼り合わせた圧電センサなので、振動伝達部材が透明な場合でも、振動伝達部材の視認性に影響を与えず、取り付け位置の制約がない。また、既存の振動伝達部材に後付けが可能である。また、打点位置は、打点位置から各圧電センサへの振動伝達時間の時間差と、打点位置と各圧電センサの距離差とに基づいて検知される。したがって、トランスデューサのようなアクティブ型の素子が不要になる。
本発明の他の態様は、前記圧電センサは、前記振動伝達部材の少なくとも二隅に配置されていてもよい。この態様によれば、打点位置から、二隅に配置された圧電センサまでの振動伝達時間の時間差に基づいて、打点位置を検知することができる。
本発明の他の態様は、前記圧電センサは、前記振動伝達部材の少なくとも三隅に配置されており、前記打点位置検知部は、前記距離差に基づく所定の2元連立2次方程式の解のうち、所定条件を満たす解を前記打点位置として検知してもよい。この態様によれば、打点位置の特定におけるアルゴリズムが明確になり、振動伝達部材のサイズ変更時などに対応することが容易となる。
本発明の他の態様は、前記打点位置検知部は、前記所定条件を満たす解が複数ある場合には、前記解の中点を前記打点位置として検知してもよい。この態様によれば、打点位置から各圧電センサまでの振動伝達時間に誤差がある場合でも、精度良く打点位置を検知可能となる。
本発明の他の態様は、前記所定の2元連立2次方程式は、二点からの距離差が一定である点の軌跡を表す2次方程式でもよい。この態様によれば、打点位置の特定におけるアルゴリズムが明確になり、振動伝達部材のサイズ変更時などに対応することが容易となる。
本発明によれば、簡易な構成で、振動伝達部材が透明な場合でも振動伝達部材における視認性に影響を与えることがなく、かつ、振動伝達部材のサイズ変更時にも容易に適応可能な打点位置検知装置を提供可能である。
本発明の第1の実施形態に係る打点検知装置の概略構成を示す模式図である。 第1の実施形態の打点検知装置におけるモノモルフ型圧電センサの構造を説明するための断面図である。 第1の実施形態の打点検知装置におけるバイモルフ型圧電センサの構造を説明するための断面図である。 第1の実施形態の打点検知処理を説明するための図である。 2つの圧電センサと打点位置の距離差と、閾値到達時間の時間差との関係を示す図である。 所定条件を満たす2元連立2次方式の解が複数ある場合に打点位置を検知する処理を説明するための図である。 第1の実施形態の打点検知処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る打点検知装置の概略構成を示す模式図である。 2点からの距離差が一定の点の軌跡を説明するための図である。
以降、図面を参照しながら、本発明を実施するための様々な実施形態を説明する。各図面中、同一の機能を有する対応する部材には、同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態毎には逐次言及しないものとする。
<第1の実施形態>
まず、図1から図6を参照しつつ、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る打点検知装置1の概略構成を示す模式図である。図2Aは、本実施形態の打点検知装置1における圧電センサの構造を説明するための断面図である。図2Bは、本実施形態の打点検知装置1における他の例の圧電センサの構造を説明するための断面図である。図3は、第1の実施形態の打点検知処理を説明するための図である。図4は、2つの圧電センサと打点位置の距離差と、閾値到達時間の時間差との関係を示す図である。図5は、所定条件を満たす2元連立2次方式の解が複数ある場合に打点位置を検知する処理を説明するための図である。図6は、第1の実施形態の打点検知処理を示すフローチャートである。図8は、2点からの距離差が一定の点の軌跡を説明するための図である。
(打点検知装置の構成)
図1に示すように、本実施形態の打点検知装置1は、タッチパネル等の振動伝達部材10と、複数の圧電センサ20と、制御部30とを備える。
振動伝達部材10は、一例として、アクリル樹脂もしくはポリカーボネートなどのプラスチック、ガラスまたは他の適切な材料で形成される矩形のパネルである。振動伝達部材10は、透明または不透明とすることができ、任意に他の層を含むか組み込むこと、または追加の機能性を持たせることができる。たとえば、振動伝達部材10は、耐引っかき性、耐汚れ性、グレア低減、反射防止特性、指向性またはプライバシのための光制御、フィルタリング、偏光、光学補償等の機能を有する層を、その表面に有していてもよい。振動伝達部材10は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、あるいは電子ペーパー等のフラットパネルディスプレイの表面に配置されるタッチパネルが例として挙げられる。また、振動伝達部材10は、以上のようなフラットパネルディスプレイと一体に構成されていてもよい。さらに、振動伝達部材10は、タッチパネルだけでなく、振動を伝搬する物体全てが対象となる。例えば、壁、窓ガラス、机、テーブル、パーテション等の大きい物体も振動伝達部材として用いることができる。
圧電センサ20は、図2Aに示すように、透明な圧電フィルム21に対し、OCA(Optically Clear Adhesiv)等の透明な両面粘着フィルム22を介して、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明な電極23を貼り合わせて構成されるモノモルフ型圧電センサである。本実施形態においては、PEDOT(poly(3,4-ethylenedioxythiophene))インク、もしくは、銀ナノワイヤーで配線を構成し、透明な圧電センサ20を作り上げる。一例として、圧電フィルム21の厚さは20μm、両面粘着フィルム22の厚さは10μm、および電極23の厚さは25μmである。圧電センサ20の平面視上における縦横のサイズは、例えば、1cm×1cmである。但し、圧電センサ20は、透明であるため、縦横のサイズを限定する必要はない。
また、圧電センサ20は、図2Bに示すように、透明な両面粘着フィルム22を介して透明な圧電フィルム21と透明な電極23とを貼り合わせた層を、2層重ねて構成するバイモルフ型圧電センサであってもよい。
本実施形態における圧電フィルム21は、一例として20μmという極めて薄いフィルムであり、全光線透過率が94%以上、ヘイズが0.8%以下の非常に高い透明度を有している。また、本実施形態における圧電フィルム21は、膜厚精度が±1〜3%であり、異方性がなく、面内において均一な圧電性能を有している。
本実施形態においては、以上のような透明な圧電センサ20を、OCA等の透明な両面粘着フィルムを介して、図1に示すように振動伝達部材10の四隅に取り付ける。上述のように圧電センサ20は、透明な圧電フィルム21の両面に、透明な両面粘着フィルム22を介して、透明な電極23を貼り合わせて構成されているため、振動伝達部材10の四隅に取り付けた場合でも、振動伝達部材10の視認性を妨げることがない。したがって、例えば振動伝達部材10のフレームの裏側に取り付ける等の配置上の制約がない。また、圧電センサ20は、非常に薄く、かつ小型化が可能であるため、図1に点線で示すように、打点位置の検知有効部分11を振動伝達部材10に対して大きく取ることができる。
振動伝達部材10の検知有効部分11を、ペンあるいは指等でタッチすると、振動伝達部材10の表面上に打点振動が発生する。圧電センサ20はこの打点振動を受けて圧電出力信号を生成する。生成された圧電出力信号は、以下のような制御部30によって処理される。
制御部30は、一例として、CPUおよび電子回路等により構成される。図1には、制御部30の機能ブロックが示されている。図1に示すように、制御部30は、信号検知部31と、測定部32と、判別部33と、打点位置検知部34と、記憶部35とを備える。
信号検知部31は、振動伝達部材10の四隅に取り付けられた4個の圧電センサ20のそれぞれと接続されており、圧電センサ20のそれぞれにより生成された圧電出力信号のうち、所定の閾値を超える閾値到達信号が入力されたか否かを検知する。閾値到達信号の詳細については後述する。
測定部32は、いずれかの圧電センサ20から閾値到達信号の入力が検知されたタイミングを基準タイミングとして、他の圧電センサ20から閾値到達信号の入力が検知されるタイミングと、基準タイミングとの時間差を測定する。
判別部33は、予め測定しておいた伝達速度情報と、上述の時間差の測定情報とに基づいて、基準タイミングとなる閾値到達信号を出力した圧電センサ20と打点位置との距離と、他の圧電センサ20と打点位置とのの距離との距離差を判別する。伝達速度情報は、予め複数の打点位置について、当該打点位置から圧電センサ20のそれぞれまでの振動伝達時間を測定した情報であり、記憶部35に記憶されている。
打点位置検知部34は、判別部33により判別された距離差に基づいて、打点位置を検知する。本実施形態では、打点位置検知部34は、距離差に基づく所定の2元連立2次方程式の解のうち、所定条件を満たす解を打点位置として検知する。打点位置の検知の詳細については後述する。
記憶部35は、制御部30の打点位置検知処理のプログラム、および上述した伝達速度情報を記憶するメモリである。記憶部35は、制御部30の内部メモリとして構成してもよいし、制御部30とは別の外部メモリとして構成してもよい。
(打点検知処理)
次に、図3から図6、および図8を参照しつつ、本実施形態の打点検知処理について説明する。本実施形態においては、以下のようにして打点位置検知装置1における打点検知処理を行っている。
まず、本実施形態においては、2点からの距離差が一定である点の軌跡が双曲線として表されることに着目した。これは以下のような考え方に基づく。図8に示すように、X軸上の点F(c,0)と点F’(−c,0)の2点をとり、点Fおよび点F’よりも原点寄りの点A(a,0)と点A’(−a,0)をとる。この場合、点F’から点Aまでの距離と、点Fから点Aまでの距離との距離差は、以下のようになる。
F’A−FA=2a
この距離差2aを保ちつつ、点Aの位置から移動させた点P(x,y)を考える。点F’から点Pまでの距離と、点Fから点Pまでの距離との距離差は、以下のようになる。
F’P−FP=2a
F’Pは、[(x+c)+y1/2と表され、FPは、[(x−c)+y1/2と表される。したがって、
[(x+c)+y1/2−[(x−c)+y1/2=2a
となる。この式を解くと、以下のようになる。
/a−y/(c−a)=1
ここで、c−aをbとおくと、
/a−y/b=1
となる。この式は、y=±(b/a)xを漸近線とする双曲線を表す式となる。つまり、図8において、x>0の領域に示される双曲線上の点は、点F’および点Fからの距離差が等しい点Pの軌跡となる。また、同様にして、
FP−F’P=2a
として、上述のように式を解くと、図8において、x<0の領域に示される双曲線が得られ、この双曲線上の点は、点F’および点Fからの距離差が等しい点P’の軌跡となる。
本実施形態では、図3に示すように、振動伝達部材10における検知有効部分11の中心を中心OとするXY座標を考え、x<0,y<0となる象限を象限I、x>0,y<0となる象限を象限II、x<0,y>0となる象限を象限III、x>0,y>0となる象限を象限IVとする。
また、図3に示すように、各圧電センサ20に対応する点を、検知有効部分11の四隅に設定する。図3の例では、理解を容易にするため、象限I、象限II、象限III、および象限IVのそれぞれに配置された圧電センサを、圧電センサ20a、20b、20c、20dと示している。図3の例では、圧電センサ20a、20b、20c、20dのそれぞれに対応する点は、点i(0,0)、点ii(x,0)、点iii(0,y)、点iv(x,y)としている。この例では、計算を容易にするために、圧電センサ20aに対応する点iの座標を(0,0)としている。検知有効部分11の大きさは、振動伝達部材10の大きさによって異なるため、打点位置検知装置1に使用する振動伝達部材10の大きさによって、xとyに具体的な数値を設定する。
本実施形態においては、いずれかの圧電センサ20から閾値到達信号となる圧電出力信号が出力されると、その圧電センサ20を基準センサに設定し、基準センサから閾値到達信号が出力されたタイミングを基準タイミングに設定する。そして、基準センサ以外の他の圧電センサ30から閾値到達信号が出力されたタイミングと基準タイミングとの時間差を測定し、時間差に基づいて打点位置の定義を行う。
例えば、図3に示す点Pにおいてタッチが行われた場合には、圧電センサ20aが点Pに最も近い圧電センサなので、圧電センサ20aから最初に閾値到達信号が出力される。次いで、圧電センサ20c、圧電センサ20b、および圧電センサ20dの順で、閾値到達信号が出力される。圧電センサ20aから最初に閾値到達信号が出力されたタイミングを基準タイミングとして、基準タイミングから、圧電センサ20c、圧電センサ20b、および圧電センサ20dのそれぞれから閾値到達信号が出力されるタイミングまでの時間差を算出する。
上述したように、記憶部35には、予め複数の打点位置について、当該打点位置から圧電センサ20のそれぞれまでの振動伝達時間を測定した伝達速度情報が記憶部35に記憶されている。
実験により、図4に示すように、タッチが行われた打点位置と、各圧電センサとの距離差と、上記時間差との間には、比例の相関関係があることが確認されている。本実施形態では、予め複数の打点位置について、当該打点位置から各圧電センサ20までの振動伝達時間を測定しておき、複数の打点位置と振動伝達時間との関係を伝達速度情報として記憶部35に記憶させている。
この伝達速度情報に基づいて、基準センサとなる圧電センサ20の振動伝達時間と、他のいずれかの圧電センサ20の振動伝達時間との差が、上述のように算出した時間差に該当する打点位置を抽出し、基準センサとなる圧電センサ20が配置されている象限に対応する打点位置を抽出した打点位置の中から選択する。
例えば、図3に示す点Pにおいてタッチが行われた場合には、基準センサとなる圧電センサ20aにおける振動伝達時間と、象限IIIの圧電センサ20cにおける振動伝達時間との差が、圧電センサ20cについて算出された上記時間差と等しくなる組み合わせを伝達速度情報に基づいて抽出する。そして、この組み合わせにおける打点位置のうち、象限Iに存在する打点位置P1(X1,Y1)を打点位置として定義する。
次に、圧電センサ20aに対応する点i(0,0)から、定義した打点位置P1(X1,Y1)までの距離を算出し、さらに圧電センサ20cに対応する点iii(0,y)から、定義した打点位置P1(X1,Y1)までの距離を算出する。そして、これらの距離の差を、定義した打点位置P1(X1,Y1)に対する、圧電センサ20aに対応する点i(0,0)と、圧電センサ20cに対応する点iii(0,y)との距離差a1とする。
点i(0,0)から打点位置P1(X1,Y1)までの距離をiP1、点iii(0,y)から打点位置P1(X1,Y1)までの距離をiiiP1とすると、距離差a1は、次のように表すことができる。
|iP1−iiiP1|=a1
図8を用いて説明したように、この距離差の式から、打点位置P1の軌跡を示す双曲線を表す式を求めることができる。
定義した打点位置P1と、実際の打点位置Pとは、一致することが望ましいが、伝達速度情報を測定する際の条件と、実際にタッチを行った際の条件との違い等により、このような誤差が生じることが考えられる。
以下、同様にして、圧電センサ20aに対応する点i(0,0)と、圧電センサ20bに対応する点ii(x,0)とに関して打点位置P2(図示省略)を定義し、点i(0,0)から打点位置P2までの距離と、点ii(x,0)から打点位置P2までの距離との距離差の式から、打点位置P2の軌跡を示す双曲線HB1(図示省略)を表す式を求める。
以下、同様にして、圧電センサ20aに対応する点i(0,0)と、圧電センサ20bに対応する点ii(x,0)とに関して打点位置P2(図示省略)を定義し、点i(0,0)から打点位置P2までの距離と、点ii(x,0)から打点位置P2までの距離との距離差の式から、打点位置P2の軌跡を示す双曲線HB2(図示省略)を表す式を求める。
さらに、同様にして、圧電センサ20aに対応する点i(0,0)と、圧電センサ20dに対応する点iv(x,y)とに関して打点位置P3(図示省略)を定義し、点i(0,0)から打点位置P3までの距離と、iv(x,y)から打点位置P3までの距離との距離差の式から、打点位置P3の軌跡を示す双曲線HB3(図示省略)を表す式を求める。
以上のようにして、双曲線HB1、双曲線HB2、および双曲線HB3を表す式を求めた後、これらの双曲線の交点を求める。双曲線HB1、双曲線HB2、および双曲線HB3を表す式は、それぞれ2次方程式で与えられるので、これらの双曲線の交点を求めるには、2元連立2次方程式を解くことになる。
組み合わせとしては、双曲線HB1を表す式と、双曲線HB2を表す式との2元連立2次方程式、双曲線HB1を表す式と、双曲線HB3を表す式との2元連立2次方程式、および、双曲線HB2を表す式と、双曲線HB3を表す式との2元連立2次方程式の3つの2元連立2次方程式をそれぞれ解く。
それぞれの2元連立2次方程式の解としては、複数の解が求められることが考えられるが、その場合には、基準センサとなる圧電センサ20が配置された象限に属することを所定条件として複数の解から一つの解を選択する。例えば、図3の例の場合には、象限Iに属すること、つまり、以下の条件を所定条件とする。
0<X<(1/2)x
0<Y<(1/2)y
ここで、X,Yは求める打点位置の座標であり、x,yは、点ivの座標である。
以上のようにして、3つの2元連立2次方程式から、所定条件を満たす3つの打点位置の座標が求められる。図5に示す例では、所定条件を満たす3つの打点位置をP1、P2、P3と表している。このような場合には、打点位置P1、P2、P3の中点、例えば、打点位置P1、P2、P3を含む円の中心を、打点位置Pとして検知する。
次に、以上のような本実施形態における打点検知処理を図6のフローチャートに基づいて説明する。信号検知部31は、所定期間ごとに各圧電センサ20の圧電出力信号を検知している(S10)。信号検知部31は、圧電出力信号に基づいて、タッチパネル10へのタッチが行われていない非タッチ状態と、タッチパネル10へのタッチが行われたタッチ状態とを判別している。
信号検知部31は、タッチパネル10へのタッチが行われず、圧電センサ20からの圧電出力信号の出力が検知されない場合には(S10:NO)、図6に示す打点検知処理を抜ける。しかし、信号検知部31は、タッチパネル10へのタッチが行われ、圧電センサ20から圧電出力信号が出力されたことを検知すると(S10:YES)、その圧電出力信号が閾値を超えた閾値到達信号であるかどうかを判別する(S20)。信号検知部31は、圧電出力信号が閾値を超えていないと判別した場合には(S20:NO)、図6に示す打点検知処理を抜ける。しかし、信号検知部31は、圧電出力信号が閾値を超えた閾値到達信号であるかどうかを判別した場合には(S20:YES)、その閾値到達信号を出力した圧電センサ20を、最初に閾値到達信号となる圧電出力信号を出力した圧電センサ20として基準センサに設定する(S30)。
測定部32は、タイマをスタートさせ(S40)、信号検知部31により、次に閾値到達信号が検知されたかどうかを判別する(S50)。測定部32は、閾値到達信号が検知されたと判別すると(S50:YES)、タイマをスタートした基準タイミングから、次の閾値到達信号が検知されるまでのタイミングまでの時間を、この閾値到達信号を出力した圧電センサ20と基準センサとの時間差として算出する(S60)。
測定部32は、同様の処理を、基準センサ以外の全ての圧電センサ20について行う(S70)。測定部32により、基準センサ以外の全ての圧電センサ20について、基準センサとの時間差が算出された場合には(S70:YES)、判別部33は、上述したように、記憶部35に記憶されている伝達速度情報に基づいて、基準センサと各圧電センサ20とについての打点位置を定義する(S80)。そして、基準センサと定義した打点位置と距離、および各圧電センサ20と定義した打点位置と距離を算出し、これらの距離の距離差を算出する(S80)。
そして、打点位置検知部34は、算出された距離差に基づいて、基準センサと各圧電センサとについて定義した打点位置の軌跡を表す2次方程式を求め、上述した2元連立2次方程式を解き、打点位置を検知する(S90)。
以上のように、本実施形態によれば、圧電センサ20は、透明な圧電フィルム21の両面に、透明な両面粘着フィルム22を介して、透明な電極23を貼り合わせて構成されているため、振動伝達部材10の四隅に取り付けた場合でも、振動伝達部材10の視認性を妨げることがない。したがって、例えば振動伝達部材10のフレームの裏側に取り付ける等の配置上の制約がない。その結果、施工が容易で様々な用途での活用が可能となる。また、圧電センサ20は、非常に薄く、かつ小型化が可能であるため、打点位置の検知有効部分11を振動伝達部材10に対して大きく取ることができる。
また、本実施形態によれば、以上のような圧電センサ20を用い、従来のような屈曲波発生用トランスデューサを必要とせずに打点の位置検知が可能なので、既存の振動伝達部材10に容易に後付けすることができる。
さらに、本実施形態によれば、打点振動が各圧電センサ20に伝達される時間の時間差と、打点位置と各圧電センサ20との距離差に基づいて打点位置を検知するので、従来のような屈曲波発生用トランスデューサが不要である。その結果、トランスデューサを駆動するエネルギーを必要とせず構成を簡易化することが可能であり、かつ、省エネルギー化が可能である。
また、本実施形態によれば、圧電センサ20の圧電信号出力に基づいて、タッチ位置の特定のための上述したアルゴリズムが明確となっているので、振動伝達部材10のパネルサイズが変更となった時にも容易に対応することができ、製品化が容易となる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について図7を参照しつつ説明する。図7は、本実施形態の打点位置検知装置1の概略構成を示す平面図である。
図7に示すように、本実施形態においては、圧電センサ20が、振動伝達部材10の下端の二隅に配置されおり、検知有効部分11が、二つの圧電センサ20に挟まれた帯状の領域になっているところが第1の実施形態と異なる。
例えば、振動伝達部材10を取り付ける液晶ディスプレイ等の表示装置において、表示装置の下端のみにボリューム表示等の帯状の表示を行う場合には、本実施形態のように、タッチパネル10の下端の二隅に、圧電センサ20を配置することで対応可能である。
本実施形態の場合には、最初に閾値到達信号を出力した圧電センサ20を基準センサとし、残りの圧電センサ20との上述した時間差を算出することで、伝達速度情報に基づいて打点位置を検知することができる。したがって、本実施形態においては、打点位置の定義、上述した距離差の算出、上述した2次方程式および2元連立2次方程式の計算は不要である。
(変形例)
以上の実施形態は例示であり、この発明の範囲から離れることなく様々な変形が可能である。
圧電センサ20は、PVDF(PolyVinylidene DiFluoride)やセラミック材(例えばPZT等)といった他の圧電材でも良いが、透明性を維持するためには、上述した圧電フィルム21の利用が最適である。
上述した各実施形態では、振動伝達部材10の材質は、媒体は、例としてガラスを記載したが、これに限られず、壁やホワイトボードなどあらゆる媒体が適用可能である。また、振動伝達部材10は、タッチパネルだけでなく、振動を伝搬する物体全てを用いることができる。例えば、壁、窓ガラス、机、テーブル、パーテション等の大きい物体を振動伝達部材として用いることが可能である。
上述した第1の実施形態では、振動伝達部材10の四隅に圧電センサ20を配置した例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、振動伝達部材10の三隅に圧電センサ20を配置してもよい。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
<産業上の利用可能性>
一般家庭やオフィスビルなどで、施工済みのガラス窓などに後付けで設置でき、単なるタッチパネルのセンサ機能だけではなく、タッチ位置の特定ができ、様々なアプリケーションが想定される。
1 打点位置検知装置
10 振動伝達部材
20 圧電センサ
21 圧電フィルム
22 両面粘着フィルム
23 電極
30 制御部
31 信号検知部
32 測定部
33 判別部
34 打点位置検知部

Claims (5)

  1. 振動伝達部材と、
    前記振動伝達部材に配置された複数の圧電センサであって、前記位置入力部材における打点圧力に応じた圧電出力信号を生成する圧電センサと、
    前記複数の圧電センサに接続された制御部と、を有する打点位置検知装置であって、
    前記制御部は、
    前記複数の圧電センサのそれぞれにより生成された前記圧電出力信号のうち、所定の閾値を超える閾値到達信号が入力されたか否かを検知する信号検知部と、
    いずれかの前記圧電センサから前記閾値到達信号の入力が検知されたタイミングを基準タイミングとして、他の前記圧電センサから前記閾値到達信号の入力が検知されるタイミングと前記基準タイミングとの時間差を測定する測定部と、
    予め複数の打点位置について当該打点位置から前記圧電センサのそれぞれまでの振動伝達時間を測定した伝達速度情報と、前記時間差の測定情報とに基づいて、前記基準タイミングの前記閾値到達信号を出力した前記圧電センサと打点位置との距離と、他の前記圧電センサと前記打点位置との距離との距離差を判別する判別部と、
    前記距離差に基づいて、前記打点位置を検知する打点位置検知部と、を備え、
    前記圧電センサは、透明な両面粘着フィルムを介して、透明な圧電フィルムの両面に、透明な電極を貼り合わせた圧電センサである、
    ことを特徴とする打点位置検知装置。
  2. 前記圧電センサは、前記振動伝達部材の少なくとも二隅に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の打点位置検知装置。
  3. 前記圧電センサは、前記振動伝達部材の少なくとも三隅に配置されており、
    前記打点位置検知部は、前記距離差に基づく所定の2元連立2次方程式の解のうち、所定条件を満たす解を前記打点位置として検知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の打点位置検知装置。
  4. 前記打点位置検知部は、前記所定条件を満たす解が複数ある場合には、前記解の中点を前記打点位置として検知する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の打点位置検知装置。
  5. 前記所定の2元連立2次方程式は、二点からの距離差が一定である点の軌跡を表す2次方程式である、
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の打点位置検知装置。
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