JP2019125186A - 隊列編成分離施設、隊列編成分離システム、隊列編成方法、および隊列編成分離方法 - Google Patents

隊列編成分離施設、隊列編成分離システム、隊列編成方法、および隊列編成分離方法 Download PDF

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Abstract

【課題】物流などに用いられる車両の隊列を容易に編成および分離すること。【解決手段】走行可能な車両を先頭車両として、先頭車両を追尾して走行可能に構成された少なくとも1台の隊列車両を格納可能な保管部と、先頭車両と、先頭車両を自動で追尾する少なくとも1台の隊列車両とから編成される隊列に関する隊列編成情報を格納する記録媒体と、記録媒体に格納された隊列編成情報に基づいて、保管部に格納された複数の隊列車両から隊列を編成する隊列車両を選択して、隊列を編成する隊列車両の搬出および隊列の編成の指示情報を出力する隊列編成指示部を有する施設制御部と、を備え、保管部は、隊列編成指示部から供給された指示信号に基づいて、隊列を編成可能な状態で、隊列車両を搬出するように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、隊列編成分離施設、隊列編成分離システム、隊列編成方法、および隊列編成分離方法に関する。
近年、隊列走行技術について多くの提案がされている。隊列走行技術とは、同じ方向に向かって走行する複数の車両によって隊列を編成させる技術である。同じ方向に向かう車両同士で隊列を編成できれば、円滑な走行を支援して交通渋滞の緩和などに役立つことになる。さらに、単独走行の車両が希望する際に隊列走行に参加できれば、安定な走行を支援できるため交通安全に資する。そのため、隊列走行を希望する車両が円滑かつ確実に隊列編成に参加可能な技術の開発が望まれていた。
特許文献1には、自車両の出発地と目的地とを示す基本計画を取得しつつ、他車両の走行計画を取得するとともに、自車両と他車両との隊列走行が可能になるように、自車両の走行計画を生成する走行計画生成システムが開示されている。特許文献1に記載された走行計画生成システムによれば、隊列走行が可能となる走行予定経路と走行予定時刻とを示す自車両走行計画を生成することができ、隊列走行が可能になる。
特開2016−35628号公報
しかしながら、上述した従来技術においては、隊列走行が可能となる計画はされるものの、隊列を組む車両に関する実際の待機時間、待機場所、目的地に到着した後の車両の取り扱いなどについて考慮されていない。例えば、隊列を編成するためには広大な駐車場が必要であるが、駐車場として適する幹線道路の近隣や高速道路のインターチェンジ付近においては、駐車場の確保が困難な場合がある。また、適切な駐車場を確保しても、隊列を編成するためには、車両を1箇所に集約して互いの車両を認識したり自動追尾を設定したりする必要がある。
さらに、隊列編成の際に、追尾する予定の個々の車両において、運転手が乗車していないことが想定される。そのため、たとえ隊列編成において、先行車両以外の車両が無人で追尾走行を行う場合であっても、先行車両の運転手が追尾走行を行う全ての車両を1箇所に集約するという煩雑な作業が必要になる。この場合、車両の管理および走行の安全管理に問題が生じる可能性がある。同様に、車両の隊列編成の実施を人手に頼ると、隊列編成を速やか、かつ臨機応変に実施することが極めて困難になる。これらのことは、編成された隊列をそれぞれの車両に分離する場合にも同様に生じる問題である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、物流などに用いられる車両の隊列を容易に編成および分離することが可能な、隊列編成分離施設、隊列編成分離システム、隊列編成方法、および隊列編成分離方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る隊列編成分離施設は、複数の車両を格納可能な保管部と、走行可能な車両を先頭車両と、前記先頭車両を自動で追尾して走行可能に構成された少なくとも1台の隊列車両と、から編成される隊列に関する隊列編成情報を格納する記録媒体と、前記記録媒体に格納された前記隊列編成情報に基づいて、前記保管部に格納された複数の隊列車両から前記隊列を編成する隊列車両を選択して、前記隊列を編成する隊列車両の搬出および前記隊列の編成の指示情報を出力する隊列編成指示部を有する施設制御部と、を備え、前記保管部は、前記隊列編成指示部から供給された前記指示情報に基づいて、前記隊列を編成可能な状態で、前記隊列車両を搬出するように構成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る隊列編成分離施設は、上記の発明において、ネットワーク網に接続して外部と通信可能に構成された通信部をさらに備え、前記施設制御部は、外部から前記通信部を通じて供給された前記隊列編成情報を、前記記録媒体に格納するように構成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る隊列編成分離施設は、上記の発明において、前記保管部は、前記複数の車両の搬出入を管理する車両搬出入管理部を備え、前記車両搬出入管理部は、前記保管部に前記隊列車両を搬入させる際に、前記隊列車両の搬入後に行われる前記隊列車両の搬出および前記隊列の編成の少なくとも一方において適切な格納位置に、前記隊列車両を格納させる制御を行うことを特徴とする。本発明の一態様に係る隊列編成分離施設は、この構成において、前記隊列編成情報は、前記隊列車両が前記保管部から搬出される搬出予定時刻の情報を含み、前記車両搬出入管理部は、前記搬出予定時刻に前記隊列車両の搬出を開始する制御を行うことを特徴とする。
本発明の一態様に係る隊列編成分離施設は、上記の発明において、前記隊列が前記隊列編成分離施設に到着した際に、前記施設制御部は、前記隊列を編成しているそれぞれの前記隊列車両に対して、前記隊列を分離させる指令信号を送信することを特徴とする。
本発明の一態様に係る隊列編成分離システムは、上記の発明による隊列編成分離施設と、ネットワーク網と、走行可能な車両を先頭車両として、前記先頭車両と、前記先頭車両を追尾して走行可能に構成された隊列車両とから編成される隊列に関する隊列編成情報を作成して、前記ネットワーク網を通じて前記隊列編成分離施設に送信する中央管理センタと、を有して構成されることを特徴とする。
本発明の一態様に係る隊列編成分離システムは、上記の発明において、前記中央管理センタに対して、前記隊列への参加を依頼する隊列参加依頼情報を送信する施設をさらに有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る隊列編成方法は、走行可能な車両を先頭車両と、前記先頭車両を自動で追尾して走行可能に構成された少なくとも1台の隊列車両とから編成される隊列に関する隊列編成情報を作成する編成情報作成ステップと、前記隊列編成情報に基づいて、隊列編成分離施設における保管部に格納された複数の隊列車両から前記隊列を編成する隊列車両を選択して、前記隊列を編成する隊列車両を搬出する車両搬出ステップと、前記搬出された少なくとも1台の隊列車両に対して、前記先頭車両を自動で追尾するように制御する隊列編成ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る隊列編成方法は、上記の発明において、前記車両搬出ステップの前に、前記保管部において、前記車両搬出ステップおよび前記隊列編成ステップの少なくとも一方の処理にとって適切な格納位置に前記隊列車両を格納させる車両搬入ステップをさらに含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る隊列編成分離方法は、上記の発明による隊列編成方法によって編成された前記隊列が前記隊列編成分離施設に到着した後、前記隊列を編成しているそれぞれの前記隊列車両に対して、前記隊列を分離させる隊列分離ステップを含むことを特徴とする。
本発明による隊列編成分離施設、隊列編成分離システム、隊列編成方法、および隊列編成分離方法は、物流などに用いられる車両の隊列を容易に編成および分離することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態による隊列編成分離システムを示すブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態による隊列編成分離システムにおける中央管理センタの構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態による隊列編成分離システムにおける隊列編成分離施設の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の一実施形態による隊列編成分離システムにおける荷物取りまとめ施設の構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の一実施形態による隊列編成分離システムにおける各社物流施設の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の一実施形態による隊列編成分離システムにおける車両の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の一実施形態による隊列編成分離システムにおける端末装置の構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の一実施形態による隊列編成分離方法の出発処理を説明するためのフローチャートである。 図9は、本発明の一実施形態による隊列編成分離方法の出発処理を説明するためのフローチャートである。 図10は、本発明の一実施形態による隊列編成分離方法における隊列編成参加依頼情報の例を示す図である。 図11は、本発明の一実施形態による隊列編成分離方法における隊列編成情報の例を示す図である。 図12は、本発明の一実施形態による隊列編成分離施設における車両の格納位置情報の例を示す図である。 図13は、本発明の一実施形態による隊列編成分離方法における荷物のとりまとめが必要な隊列編成参加依頼情報の例を示す図である。 図14は、本発明の一実施形態による隊列編成分離方法における荷物のとりまとめが行われた後の隊列編成情報の例を示す図である。 図15は、本発明の一実施形態による隊列編成分離施設からの車両の搬出を説明するための略線図である。 図16は、本発明の一実施形態による隊列編成分離施設からの車両の搬出を説明するための略線図である。 図17は、本発明の一実施形態による隊列編成分離施設からの車両の搬出を説明するための略線図である。 図18は、本発明の一実施形態による隊列編成分離施設からの車両の搬出を説明するための略線図である。 図19は、本発明の一実施形態による隊列編成分離施設からの車両の搬出を説明するための略線図である。 図20は、本発明の一実施形態による隊列編成分離方法の到着処理を説明するためのフローチャートである。 図21は、本発明の一実施形態による隊列編成分離方法における分離格納車両情報の例を示す図である。 図22は、本発明の一実施形態による隊列編成分離方法における第1変形例によるダイヤグラム情報の例を示す図である。 図23は、本発明の一実施形態による隊列編成分離方法における第2変形例による非定常情報の例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の一実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本発明は以下に説明する一実施形態によって限定されるものではない。
まず、本発明の一実施形態による隊列編成分離システムについて説明する。図1は、本発明の一実施形態による隊列編成分離システムを示すブロック図である。図1に示すように、この一実施形態による隊列編成分離システム1においては、中央管理センタ10、A地域施設群20、B地域施設群30、C地域施設群40、隊列車両50、および端末装置60を備えて構成されている。ネットワーク網70は、中央管理センタ10、A地域施設群20、B地域施設群30、C地域施設群40、隊列車両50、および端末装置60の相互間で通信可能な、インターネット回線網や携帯電話回線網などから構成される。すなわち、この一実施形態による隊列編成分離システム1においては、中央管理センタ10、A地域施設群20、B地域施設群30、C地域施設群40、隊列車両50、および端末装置60が、ネットワーク網70を介して互いに通信可能に接続されている。
A地域施設群20は、A地域に設けられた施設からなる施設群であり、隊列編成分離A施設21、荷物取りまとめA施設22、X社物流A施設23、Y社物流A施設24、およびZ社物流A施設25が設けられている。B地域施設群30は、B地域に設けられた施設群であり、隊列編成分離B施設31、荷物取りまとめB施設32、X社物流B施設33、Y社物流B施設34、およびZ社物流B施設35が設けられている。C地域施設群40は、C地域に設けられた施設群であり、隊列編成分離C施設41、荷物取りまとめC施設42、X社物流C施設43、Y社物流C施設44、およびZ社物流C施設45が設けられている。なお、以下の説明において、単一の地域施設群を説明する場合には、A地域施設群20を例とする。また、それぞれの荷物取りまとめ施設22,32,42や、各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45は必ずしも設けられていなくても良い。さらに、各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45も、3社に限定されるものではなく、1社または複数社でもよい。
(中央管理センタ)
図2は、この一実施形態による中央管理センタ10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、中央管理センタ10は、通信部11、中央管理制御部12、および記録媒体13を少なくとも有して構成されている。中央管理センタ10は、必要に応じて、情報データなどを表示する表示部や、情報データを外部から入力するための入力部を備えていてもよい。中央管理センタ10は、隊列編成分離システム1における各種の情報を統括したり、管理したり、ネットワーク網70を通じて指令信号を送信したりするサーバである。中央管理センタ10における通信部11は、中央管理センタ10内において構築された、通信回線を介してネットワーク網70と接続されている。ネットワーク網70に接続された通信部11は、A地域施設群20、B地域施設群30、C地域施設群40、隊列車両50、および端末装置60との通信を行う。
中央管理制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などからなるマイクロコンピュータを主要構成部品として構成される。制御手段としての中央管理制御部12は、隊列編成分離システム1における各種の情報を統括および管理し、さらに、指令信号を送信する動作を統括的に制御する。記録媒体13は、ハードディスクや半導体メモリなどの記録媒体、およびこれらの記録媒体のドライブ装置を有して構成され、各種プログラムおよび各種データが書き込みおよび読み出し可能に格納されている。記録媒体13は、隊列編成分離システム1の運用に必要な各種情報が検索可能に格納される情報管理データベース13aを備える。情報管理データベース13aには、地図情報、交通情報、気象情報、車両情報、荷物積載情報、車両入出庫情報、自動追尾指示情報、運転者情報、隊列参加依頼情報、隊列編成情報、および走行計画情報などが検索可能に格納されている。
(隊列編成分離施設)
図3は、この一実施形態による隊列編成分離システム1の地域施設群における隊列編成分離施設の構成を示すブロック図である。なお、図3においては、隊列編成分離A施設21を例としている。図3に示すように、隊列編成分離A施設21は、施設制御部211、記録媒体212、通信部213、保管部214、表示部215、および入力部216を備える。保管部214は、駐車場217および車両搬出入管理部218を備える。この一実施形態による隊列編成分離A施設21は、A地域施設群20において、各社物流A施設23,24,25に所属している隊列車両50を集合させて、それぞれの隊列車両50を管理可能な状態で一時的に駐車および格納させる、いわゆる自動倉庫である。
施設制御部211は、上述したマイクロコンピュータを主要構成部品として構成される。施設管理制御手段としての施設制御部211は、隊列編成分離A施設21内における各種の情報を統括および管理し、さらに保管部214に対して指令信号を送信する動作を統括的に制御する。施設制御部211は、隊列編成指示部211aを有する。
隊列編成指示部211aは、保管部214に指令信号を送信して、保管部214内に格納されたそれぞれの隊列車両50の隊列編成を行う。隊列編成指示部211aは、搬出された隊列車両50を含む隊列を組むべき複数の隊列車両50が、互いの隊列車両50を認識して自動追尾によって隊列を組む一連の動作を実施する指示信号を出力する。隊列編成指示部211aは、複数の隊列車両50が隊列を組む一連の動作が、正常に完了したことを確認する機能を有しても良い。具体的には、まず、先行する隊列車両50の後方に、後続の隊列車両50を、互いの位置関係が適切な位置関係になるように、隊列編成分離A施設21の保管部214から搬出させる。後続する隊列車両50の搬出が完了した後に、自動追尾を開始して、隊列を組む指令信号を先行する隊列車両50および後続の隊列車両50に供給する。隊列編成指示部211aは、複数の隊列車両50が正常に隊列を組んで、自動追尾を開始した際に、完了した旨の情報を隊列車両50から受信することも可能である。
記録媒体212は、上述した記録媒体13と同様に構成され、隊列編成分離A施設21内の運用に必要な各種情報が検索可能に格納される隊列編成データベース212aを備える。隊列編成データベース212aには、走行計画情報、隊列編成情報、車両情報などの種々の情報が検索可能に格納されている。
隊列編成分離A施設21における通信部213は、隊列編成分離A施設21内において構築された、通信回線を介してネットワーク網70と接続されている。ネットワーク網70に接続された通信部213は、中央管理センタ10、B地域施設群30、C地域施設群40、隊列車両50、および端末装置60との通信を行う。
表示部215は、施設制御部211から供給された情報を表示可能に構成され、保管部214内における隊列車両50の集積状況や、隊列車両50の運行状況などの種々の情報を表示する。入力部216は、隊列車両50の情報やその他の緊急車両などの情報を、外部から施設制御部211に入力するための入力手段である。
隊列編成分離A施設21においては、搬入された隊列車両50を、車両搬出入管理部218による制御によって、自動で駐車場217内の適切な駐車位置に格納可能に構成される。車両搬出入管理部218は、複数台の隊列車両50による隊列を編成するために、駐車場217における隊列車両50の搬出入を管理する。すなわち、車両搬出入管理部218は、保管部214の駐車場217に隊列車両50を搬入させる際に、隊列車両50の搬入後に行われる搬出や隊列の編成にとって適切となる格納位置に、隊列車両50を格納させる制御を行う。これにより、隊列車両50の搬出時において、隊列を編成可能な状態で所定の隊列車両50を搬出することができる。なお、隊列車両50の搬出後に、隊列の編成が行われない場合、隊列車両50の搬出にとって適切となる格納位置に、隊列車両50を格納させる。また、隊列編成分離A施設21内に搬入して格納する隊列車両50は、所定の荷物を積み終えた状態の隊列車両50である。
ここで、隊列車両50の搬出や隊列の編成にとって適切な格納位置とは、例えば、隊列を編成する際に先頭車両となる隊列車両50を、隊列編成分離A施設21の搬出口近くとする格納位置であったり、先頭車両以外の隊列車両50を、隊列を編成する順に搬出口から遠くなる格納位置であったりする。さらに、所定の最適化アルゴリズムに基づいて、隊列を編成する場合に、最も隊列編成分離A施設21におけるエネルギー消費が最小になるような格納位置としても良い。また、隊列車両50の搬出や隊列の編成にとって適切な格納位置を、時間別、種類別、貨物事業会社別に設定できる。すなわち、時間別の場合、隊列車両50の種類に関係なく、搬出する時間別、または時間帯別に区分けして隊列車両50を格納する。種類別の場合、先頭車両となる隊列車両50、後続する隊列車両50、および後述する目的地に到着後に分離されて一時的に格納される隊列車両50などの種類に応じて、レーンやフロアを区別した格納位置とする。貨物事業会社別の場合、例えば、A社、B社、およびC社の隊列車両50の格納位置をそれぞれ、1階、2階、および3階の駐車場とし、その他の貨物事業会社の隊列車両50の格納位置を4階の駐車場とするなど、貨物事業会社別に、隊列車両50の格納位置をレーンやフロアで区別して設定することが可能である。
車両搬出入管理部218は、隊列編成データベース212aに格納された走行計画情報、車両情報、および隊列編成情報などに基づいて、保管部214に格納された少なくとも1台、好適には複数の隊列車両50から所定の隊列車両50を選択する。車両搬出入管理部218は、選択した隊列車両50に関する搬出入を管理する。車両搬出入管理部218は、搬出入される隊列車両50を識別するセンサや通信装置などを備えた照合判定部218aを備える。照合判定部218aは、隊列編成分離A施設21の保管部214の搬出入口やゲート(いずれも図示せず)に設けられている。具体的に例えば、隊列車両50が保管部214における搬出入口を通過する際に、センサなどを用いて隊列車両50のナンバープレートを読み取ったり、通信装置を用いて隊列車両の車両固有IDなどを読み取ったりする。その後、読み取った情報を記録された隊列車両50の情報と照合することで、隊列車両50の搬出入を管理する。なお、各種情報は、中央管理センタ10から供給される。加えて、車両搬出入管理部218による管理方法については、従来公知の他の方法を採用することも可能である。また、無線などを用いて該当する隊列車両50と通信することで管理してもよい。さらに、隊列車両50を搬入する際に、それぞれの隊列車両50に隊列編成情報などを付与して管理することも可能である。
(荷物取りまとめ施設)
図4は、この一実施形態による隊列編成分離システム1の地域施設群における荷物取りまとめ施設の構成を示すブロック図である。なお、図4においては、荷物取りまとめA施設22を例としている。図4に示すように、荷物取りまとめA施設22は、制御部221、記録媒体222、通信部223、作業部224、表示部225、および入力部226を備える。作業部224は、車両搬出入管理部227および作業場228を備える。この一実施形態による荷物取りまとめA施設22は、A地域施設群20において、隊列を構成する隊列車両50を整理するための作業施設である。荷物取りまとめA施設22においては、荷物の積載量が満杯でない隊列車両50が複数台存在する場合などに、隊列車両50の積載量の許容範囲内において、荷物を取りまとめる作業を行うことが可能である。荷物の取りまとめ作業によって、隊列を組む隊列車両50を整理して台数を低減できる。
作業部224における作業場228は、複数の隊列車両50が駐車可能に構成された駐車場であるとともに、運転者や作業者によって種々の作業を実行することができる場所である。種々の作業とは例えば、複数の隊列車両50に搭載されたそれぞれの荷物を、1台またはより少ない台数の隊列車両50に取りまとめる作業である。なお、作業場228において実行される作業は、荷物の取りまとめに限定されず、運転者や作業者によるその他の種々の作業を行うことができる。車両搬出入管理部227は、作業場228における隊列車両50に関する搬出入を管理する。なお、車両搬出入管理部227は、上述した車両搬出入管理部218と同様に構成しても良い。この場合、車両搬出入管理部227は、搬出入される隊列車両50を識別するセンサや通信装置などを備えた照合判定部218aと同様の照合判定部(図示せず)を備える。
制御部221は、上述したマイクロコンピュータを主要構成部品として構成される。制御部221は、荷物取りまとめA施設22内における各種の情報を統括および管理し、さらに作業部224に対して指令信号を送信する動作を統括的に制御する。制御部221は、作業部224の車両搬出入管理部227に、作業部224内における荷物の取りまとめの情報を供給する。記録媒体222は、上述した記録媒体13,212と同様に構成され、荷物取りまとめA施設22内の運用に必要な各種情報が検索可能に格納される。通信部223は、上述した隊列編成分離A施設21における通信部213と同様に構成され、通信回線を介してネットワーク網70と接続されている。
表示部225は、制御部221から供給された情報を表示可能に構成され、作業部224内における隊列車両50の集積状況や、隊列車両50の運行状況などの種々の情報を表示する。入力部226は、隊列車両50の情報や荷物の取りまとめの状況を表す情報を、外部から制御部221に入力するための入力手段である。
荷物取りまとめA施設22においては、車両搬出入管理部227が、作業場228における車両の搬出入を管理する。なお、荷物取りまとめA施設22内に搬入する隊列車両50は、荷物のとりまとめが行われる隊列車両50であるが、限定されるものではない。車両搬出入管理部227による管理方法は、上述した車両搬出入管理部218における管理方法と同様の管理方法とすることができるが、その他の管理方法であっても良い。また、各種情報は、中央管理センタ10や各社物流A施設23〜25から供給される。
(各社物流A施設)
各社物流A施設23〜25は、貨物事業会社の物流施設である。図5は、この一実施形態による隊列編成分離システム1の地域施設群における各社物流施設の構成を示すブロック図である。図5においては、X社物流A施設23を例としている。図5に示すように、X社物流A施設23の構成は、上述した図4に示す荷物取りまとめ施設と同様の構成を有する。すなわち、X社物流A施設23は、制御部231、記録媒体232、通信部233、作業部234、表示部235、および入力部236を備える。作業部234は駐車部でもあり、車両搬出入管理部237および駐車場でもある作業場238を有する。制御部231、記録媒体232、通信部233、作業部234、表示部235、入力部236、車両搬出入管理部237、および作業場238はそれぞれ、荷物取りまとめA施設22における、制御部221、記録媒体222、通信部223、作業部224、表示部225、入力部226、車両搬出入管理部227、および作業場228と同様に構成される。
X社物流A施設23において、記録媒体232には、隊列参加依頼情報を格納した、隊列参加依頼データベース232aが格納されている。隊列参加依頼情報は、隊列車両50の行先、希望到着時間、車両情報、荷物積載量、および運転手の派遣の有無などの情報を含む。表示部235は、制御部231から供給された情報を表示可能に構成され、隊列車両50の運行状況などの種々の情報が表示される。入力部236は、隊列に加入する参加を申し込んだ隊列車両50の状況を入力するための入力手段である。隊列参加依頼データベース232aに格納された隊列参加依頼情報は、通信部233およびネットワーク網70を通じて、中央管理センタ10に供給される。
(隊列車両)
図6は、この一実施形態による隊列編成分離システム1において隊列が編成される車両の構成を示すブロック図である。隊列車両50は、従来公知の隊列による自動追尾の走行に必要な各種機能を備える。図6に示すように、隊列車両50は、記録媒体501aを備えた車両制御部501、GPS(Global Positioning System)部502、ネットワーク通信部504と車間通信部505とを有する通信部503、ナビゲーション部506、車速センサ508とジャイロセンサ509とを有するセンサ群507、撮像部510、および表示部511と入力部512とを有する操作端末51を備えて構成される。
車両制御部501は、CPU、ROM、およびRAMなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品として構成され、隊列車両50におけるエンジン、電動機、および操舵装置などの各構成部を制御するECU(Electronic Control Unit)などから構成される。具体的に、車両制御部501は、隊列車両50の車速と操舵角を制御可能に構成されている。車両制御部501は、エンジンのスロットル開度やブレーキの制動力を調整することによって車速を制御する。車両制御部501は、走行時に回転する車輪の操舵角を調整することによって、隊列車両50を操舵する。
車両制御部501は、GPS部502、通信部503、ナビゲーション部506、センサ群507、撮像部510、表示部511、および入力部512との間で、所定の信号を入出力可能に構成されている。車両制御部501は、センサ群507における車速センサ508やジャイロセンサ509、GPS部502、およびナビゲーション部506などから出力される出力信号に基づいて、隊列車両50の走行経路を取得するとともに、隊列車両50における各種情報を取得する。
記録媒体501aは、上述した記録媒体13などと同様に構成される。記録媒体501aには、地図情報などの自動追尾走行に必要とされる種々の情報が読み出し可能に格納されている。地図情報には、例えば、隊列車両50が走行する道路上に設定された交差点、インターチェンジ、またはジャンクションなどのノードの位置を示すノードデータが含まれている。また、地図情報には、ノード間の道路区間の形状を特定するための形状補間点の位置などを示す形状補間データや、道路区間における所要時間や区間長などの各種情報を示すリンクデータなどが含まれている。
GPS部502は、GPS衛星からの電波を受信し、所定のインタフェース(図示せず)を介して隊列車両50の現在位置を算出するための信号を、車両制御部501に出力する。なお、走行経路とともに、地図情報のノードデータやリンクデータに基づいて走行区間の形状を取得しても良い。車両制御部501は、隊列車両50の走行経路と符合する位置を走行区間として特定し、隊列車両50の現在位置を特定する。
通信部503は、ネットワーク通信部504および車間通信部505を備える。ネットワーク通信部504は、外部のネットワーク網70と無線通信などによって接続されている。ネットワーク通信部504によって、隊列車両50は、中央管理センタ10、各地域施設群20,30,40における施設、およびそれぞれの端末装置60との間で、各種情報を送受信可能に構成される。車間通信部505は、外部の他の隊列車両50の車間通信部505と無線通信などによって接続可能に構成されている。車両制御部501は、車間通信部505を制御することにより、他の隊列車両50と通信する。
ナビゲーション部506は、自動追尾走行を行う隊列車両50に搭載されている。ナビゲーション部506は、車両制御部501との間で、地図情報や走行経路情報などのデータ、およびナビゲーションプログラムなどを入出力する。これにより、車両制御部501は、隊列車両50を構成する各構成要素に対して各種指令信号を供給することによって、隊列車両50を走行させる。なお、ナビゲーション部506自体が、CPU,RAM,およびROMなどの、制御部および記録媒体を備えていても良い。
センサ群507における車速センサ508は、隊列車両50の走行時に駆動する車輪の回転速度に対応した信号を車両制御部501に出力する。車両制御部501は、車速センサ508から供給された信号を取得して、隊列車両50の車速を取得する。センサ群507におけるジャイロセンサ509は、隊列車両50の水平面内の旋回についての角加速度を検出して、隊列車両50の向きに対応した信号を出力する。車両制御部501は、ジャイロセンサ509から供給された信号を取得して、隊列車両50の進行方向を取得する。
撮像部510は、隊列車両50の周辺を撮影する撮像素子から構成される。撮像部510は、撮像した周辺画像のデータを車両制御部501に供給する。車両制御部501は、周辺画像の画像認識を行って、自車両、他車両、および自車両と他車両との相対的な位置関係を取得する。
操作端末51は、運転者の操作を入力したり、運転者に走行予定経路を案内したりするためのインタフェース部である。操作端末51は、少なくとも表示部511および入力部512を有する。表示部511および入力部512は、一体化させてタッチパネルディスプレイなどから構成しても良い。また、表示部511は、さらにスピーカーなどの出力音の出力部を備えてもよい。走行予定経路とは、隊列車両50が走行する予定の道路区間である複数の構成道路区間によって構成された経路である。車両制御部501は、ナビゲーション部506におけるナビゲーションプログラムの実行によって、表示部511に走行予定経路が重畳された地図を表示する。なお、ナビゲーションプログラムは、従来公知のナビゲーションプログラムを採用することが可能である。
(端末装置)
図7は、この一実施形態による隊列編成分離システム1における端末装置の構成を示すブロック図である。図7に示すように、端末装置60は、互いに通信可能に接続された、制御部61、表示部62、入力部63、通信部64、および記録媒体65を備える。制御部61は、上述したマイクロコンピュータを主要構成部品として構成される。制御部61は、各種アプリケーションプログラムの実行により、表示部62、入力部63、通信部64、および記録媒体65の動作を統括的に制御する。
表示部62は、例えば液晶パネルなどからなり、文字や図形などを表示パネルに表示することによって、情報を外部に報知する。入力部63は、例えば、キーボード、表示部62のパネルに対するタッチ操作を検出するタッチパネル、または音声による入力が可能な音声入力デバイスなどから構成される。通信部64は、ネットワーク網70に接続して、中央管理センタ10、隊列編成分離施設21,31,41、荷物取りまとめ施設22,32,42、各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45との間で各種情報を送受信する。記録媒体65は、制御部61が端末装置60の動作を統括的に制御するためのオペレーティングシステム(OS)、申請アプリケーション(以下、申請アプリ)を含む各種アプリケーションプログラム、および各種データを記憶する。以上の端末装置60としては、具体的に、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット型などの情報端末、パーソナルコンピュータ、または固定電話などでも良い。また、運転者は、複数の隊列車両50の隊列における先頭の隊列車両50に乗車して運転を行う者である。
(隊列編成分離方法)
次に、上述のように構成された一実施形態による隊列編成分離システム1が実行する隊列編成分離方法について説明する。以下に説明する隊列編成分離方法は、隊列車両50の出発地における隊列編成方法による出発処理と、隊列車両50の到着地である目的地における隊列分離方法の到着処理とからなる。
(隊列編成方法)
まず、一実施形態による隊列編成方法について説明する。図8および図9は、この一実施形態による隊列編成分離方法の出発処理を説明するためのフローチャートである。なお、図8および図9においてA,B,Cは、結合子を示す。また、図8および図9においては、中央管理センタ10における処理をステップST1〜ST12とする。同様に、各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45における処理をステップST101〜ST104とする。隊列編成分離施設21,31,41における処理を、ステップST201〜ST206とする。さらに、隊列車両50における処理をステップST301とする。以下の説明においては、主に、隊列車両50の出発地をA地域施設群20とし、目的地をB地域施設群30として説明する。
図8に示すように、まず、ステップST101において、それぞれのX社物流A施設23、Y社物流A施設24、およびZ社物流A施設25(以下、各社物流A施設23〜25)は隊列参加依頼情報を作成する。各社物流A施設23〜25は、作成した隊列参加依頼情報を、中央管理センタ10に送信する。次に、中央管理センタ10においては、ステップST1において、各社物流A施設23〜25から受信した隊列参加依頼情報を集積して、記録媒体13に格納する。
図10は、集積された隊列参加依頼情報の一例を示す。図10に示すように、隊列参加依頼情報は、少なくとも、各社物流A施設23〜25の依頼業者名、出発地、目的地、搬入予定時刻、希望到着時刻、荷物積載量、使用車両、運転手派遣の有無の情報を含む。例えば、図10において、依頼業者としてのX社からは、出発地が「隊列編成分離A施設21(以下、自動倉庫A等という)」、目的地が「隊列編成分離施設31(以下、自動倉庫B等という)」、搬入予定時刻が「10:00」、希望到着時刻が「13:00」、荷物積載量が「4トン車1台分」、運転者派遣が「有」の情報が、中央管理センタ10に供給される。また、図1中において図示省略したが、P社は、例えば、A地域施設群20にP社物流A施設を有する業者であっても、A地域施設群20の外に物流施設を備える業者であっても良い。また、各社物流A施設23〜25とした場合、図1において図示省略した他の物流施設や依頼業者も含むものとする。
次に、ステップST2に移行して、中央管理センタ10の中央管理制御部12は、隊列編成の計画を作成する。具体的に、中央管理センタ10は、逐次供給されている交通情報や気象情報などの情報、および集積した隊列参加依頼情報に基づいて、所定のアルゴリズムによる計算を行って、適切な走行経路および走行時間を算出する。中央管理センタ10は、算出された走行経路および走行時間から、複数の隊列車両50からなる隊列編成を計画する。中央管理センタ10によって、各社の複数の隊列車両50による隊列の編成が可能であると判断された場合、複数の隊列車両50の隊列の編成に関する情報(隊列編成情報)を、各社物流A施設23〜25および隊列編成分離A施設21に送信する。
図11は、中央管理センタ10によって作成された隊列編成情報の一例を示す図である。図11に示すように、隊列編成情報は、隊列編成ID、車両固有ID、依頼業者、行程、搬入予定時刻、搬出予定時刻、出発予定時刻、到着予定時刻、運転担当者、および使用車両の情報を含む。なお、図11においては、使用車両の情報については省略しているが、隊列車両50のナンバーなどを使用車両IDの情報として追加しても良い。これらの隊列編成情報のうちの、依頼業者、搬入予定時刻、および使用車両は、隊列参加依頼情報に含まれる情報である。すなわち、依頼業者が隊列編成分離A施設21に隊列車両50を搬入する予定時刻である。隊列編成情報のうちの、隊列編成ID、車両固有ID、行程、搬出予定時刻、出発予定時刻、到着予定時刻、および運転担当者は、中央管理センタ10によって作成された情報である。
隊列編成IDは、複数の隊列車両50によって構成される隊列固有の識別情報である。車両固有IDは、隊列を構成する隊列車両50の1台ずつの固有の識別情報である。行程は、それぞれの隊列参加依頼情報に基づいて中央管理センタ10によって作成された、出発地から目的地までの運行計画および走行経路が含まれる。搬出予定時刻は、隊列編成分離A施設21から隊列車両50の搬出を開始する予定時刻であって、少なくとも搬入予定時刻以降であることが望ましい。出発予定時刻は、複数台の隊列車両50によって隊列を形成した後に、出発地を出発する予定時刻である。到着予定時刻は、中央管理センタ10が、計画した行程に基づいて算出した目的地に到着する予定時刻である。運転担当は、複数の隊列車両50からなる隊列の先頭車両の運転を担当する運転者である。なお、図11においては、運転者が属する依頼業者の名称が記載されているが、個人名であっても良い。また、運転担当は、いずれの依頼業者にも属さない運転者でも良く、特に限定されない。
なお、図8に示すステップST3において、中央管理センタ10が、集積した隊列参加依頼情報に基づいて、複数の隊列車両50によって隊列の編成が不可能であると判断する場合がある。また、中央管理センタ10が、隊列参加依頼情報に基づいて、目的地の手前までは隊列の編成が可能であると判断する場合がある。これらの場合は、中央管理センタ10は、それらの、隊列の編成が不可能である情報や目的地の手前まで隊列の編成が可能である情報を含む隊列編成情報を、各社物流A施設23〜25および隊列編成分離A施設21に送信する。この場合には、各社物流A施設23〜25から中央管理センタ10に、変更した隊列参加依頼情報を再度送信するようにしても良い。
その後、中央管理センタ10から隊列編成情報を受信した各社物流A施設23〜25は、ステップST102において、隊列編成情報に含まれる隊列を編成する隊列車両50(以下、隊列車両50ともいう)を、隊列編成分離A施設21に搬送する準備を開始する。
並行して、隊列編成分離A施設21の制御部211は、ステップST201において、隊列車両50の格納位置の検討処理を行う。ここで、隊列編成分離A施設21は、所定のアルゴリズムに沿って、複数の隊列車両50のそれぞれの格納位置として、隊列車両50の搬出が最も容易になる位置を検討する。
隊列編成分離A施設21は、隊列車両50の搬出および隊列の編成の少なくとも一方において適切な格納位置を決定する。具体的に例えば、複数の隊列において出発予定時刻が早い隊列から先に搬出できるように、隊列車両50の格納位置を決定して、格納位置情報を作成する。なお、出発予定時刻が早い隊列から先に搬出できるように隊列車両50の格納位置を決定するモードを、以下、隊列格納モードという。図12は、隊列格納モードにおける格納位置情報の一例を示す図である。図12に示すように、格納位置情報は、例えば、隊列編成ID、車両固有ID、行程、搬出予定時刻、出発予定時刻、到着予定時刻、運転担当、および格納位置の情報を含む。これらのうちの、隊列編成ID、車両固有ID、行程、搬出予定時刻、出発予定時刻、到着予定時刻、および運転担当は、隊列編成情報に基づいている。格納位置の情報は、隊列編成分離A施設21によって作成された情報である。中央管理センタ10は、隊列編成分離A施設21から送信された格納位置の情報を、隊列編成情報に追加して、新たな隊列編成情報とする。なお、上述した格納位置情報は、中央管理センタ10が作成することも可能である。すなわち、中央管理センタ10が作成した格納位置情報を、隊列編成分離A施設21に送信するようにしてもよい。一方、隊列車両50が隊列編成分離A施設21に到着した順に駐車場217に順次格納するように、隊列車両50の格納位置を決定してもよい。到着した順に駐車場217に順次格納するモードを、以下、ランダム格納モードという。
また、図8に示すように、ステップST102,ST201と並行して、ステップST4において中央管理センタ10は、隊列参加依頼情報に基づいて、複数の隊列車両50のそれぞれにおける荷物積載量に関する検討処理を行う。図13は、荷物の積み替えが必要とされる場合の集積された隊列参加依頼情報の例を示す。
すなわち、中央管理センタ10は、隊列編成情報に含まれる同じ隊列を組む複数の隊列車両50の荷物積載量に基づいて、荷物積載量が少ないと判断される隊列車両50を抽出する。図13に示す例においては、例えば、荷物堆積量が2トン車0.5台分であるZ社の隊列車両50と、荷物堆積量が4トン車0.5台分であるQ社の隊列車両が抽出される。なお、荷物積載量が少ないとされる判断基準は、個々の隊列車両50ごとに決定できる。
図8に示すステップST5において中央管理センタ10は、荷物積載量が少ないと判断した隊列車両50、またはこの隊列車両50が属する各社物流A施設23〜25に、荷物の積み替えを指示する指令信号を送信する。この場合、中央管理センタ10は、隊列車両50、または各社物流A施設23〜25に、荷物積載量が少ない隊列車両50、および他の荷物積載量が少ない隊列車両50を指定して、荷物の混載を指示する指令情報を送信する。図13に示す例においては、例えば、中央管理センタ10は、Z社の隊列車両50からQ社の隊列車両50に荷物を積み替える指令信号を、Q社の隊列車両50やZ社物流A施設25に送信する。このように、複数の隊列車両50のうちから、荷物が取り出される隊列車両50および荷物が混載される隊列車両50が選定される。
一方、中央管理センタ10は、隊列編成分離A施設21に対して、複数の隊列車両50のうちのいずれの隊列車両50に荷物を積み替えるかの情報を送信する。換言すると、隊列編成分離A施設21は、複数の隊列車両50のうちから、隊列から除外する隊列車両50の情報を受信する。
その後、ステップST202において隊列編成分離A施設21は、中央管理センタ10から送信された隊列車両情報を確認する。ステップST202において、隊列から除外する隊列車両50の情報を受信した隊列編成分離A施設21は、隊列編成情報から除外される隊列車両50を削除する。これにより、隊列を組む複数の隊列車両50が決定する。その後、ステップST203において、ステップST201と同様にして、決定された複数の隊列車両50における格納位置情報を作成する。作成された格納位置情報は、隊列編成分離施設21から中央管理センタ10に送信される。その後、ステップST203において隊列編成分離A施設21は、隊列車両の格納位置を確定する。
ステップST103において各社物流A施設23〜25は、中央管理センタ10からの指令信号に基づいて、荷物の積み替えを行う。荷物の積み替えを指示された隊列車両50による荷物の積み替えは、荷物取りまとめ施設22,32,42において行われる。具体的に、各社物流A施設23〜25は、各社物流A施設23〜25、または荷物取りまとめA施設22において、複数の隊列車両50の間で荷物の積み替えを行う。
ステップST104において各社物流A施設23〜25は、荷物の積み替え作業が終了した後に、中央管理センタ10に対して、隊列編成分離A施設21に隊列車両50を搬送する車両搬送情報を送信する。
中央管理センタ10は、ステップST6において、隊列が出発予定時刻に出発するように、隊列編成分離施設21におけるそれぞれの隊列車両50に対して、搬送状況の監視を行う。また、中央管理センタ10は、必要に応じて、隊列の編成を再調整する処理を行って、隊列編成情報を再度作成する。具体的に、複数の隊列車両50のうちの一部の隊列車両50において、上述した荷物の積み替えが行われた場合、中央管理センタ10は、隊列から除外された隊列車両50を除いた複数の隊列車両50における、隊列編成情報を再度作成する。
図14は、図13に示す隊列参加依頼情報に対して、Q社の隊列車両50にZ社の荷物を積み替えた場合の隊列編成情報の例である。図14に示すように、荷物の積み替えが行われた隊列車両50は、依頼業者がZ社およびQ社としてまとめられ、使用車両はQ社所有として確定される。中央管理センタ10は、ステップST7において、図11に示す隊列編成情報や図14に示す隊列編成情報などを確定して、隊列の出発情報を確定する。中央管理センタ10は、確定した隊列編成情報を隊列編成分離A施設21に送信する。隊列編成分離A施設21においては、隊列編成情報を隊列編成データベース212aに読み出し可能に格納する。
隊列編成情報を受信した隊列編成分離施設21は、ステップST204において、隊列編成分離A施設21に搬入されたか否かの車両搬入情報を、中央管理センタ10に送信する。すなわち、各社物流A施設23〜25、または荷物とりまとめ施設22において荷物の積み込みを終えた隊列車両50は、指定された隊列編成分離A施設21に向かって、搬入の手続きが行われる。
隊列車両50の搬入においては、例えば車両搬出入管理部218に設けられた照合判定部218aにより、車両固有IDなどの複数の隊列車両50を互いに識別する情報の読み取りが行われる。具体的に、隊列車両50が搬入される際に、入口となるゲートにおいて、それぞれの隊列車両50の車両固有IDを照合判定部218aによって識別して、隊列編成情報と照合する。
この照合は、まず、ステップST204において、それぞれの隊列車両50の通信部503と隊列編成分離A施設21に備えられた照合判定部218aとの間で無線通信を行う。照合判定部218aは、無線通信によって、それぞれの隊列車両50に与えられた識別用の車両固有ID(図11、図14参照)を読み取る。その後、車両固有IDの情報は、車両搬出入管理部218から施設制御部211および通信部213を通じて、車両搬入情報として中央管理センタ10に送信される。中央管理センタ10においては、ステップST8において、受信した車両搬入情報の車両固有IDの情報を、情報管理データベース13aに格納された隊列編成情報と比較することによって、搬入された隊列車両50の照合が行われる。車両搬入情報の照合の結果は、隊列編成分離A施設21に送信される。
車両搬入情報の照合の結果を受信した隊列編成分離A施設21は、ステップST205において、照合が完了した順に、隊列編成情報の格納位置の情報に基づいて、隊列車両50を保管部214に格納する。なお、隊列車両50の保管部214への格納方法については、種々の方法を採用できる。具体的には、隊列を組む隊列車両50のグループごとに、所定の区画や格納場所の割り当てを決定しておき、搬入時に自動的にレーンを揃えるように格納してもよい。これにより、後に行われる隊列車両50の搬出を円滑に行うことができる。また、締切時刻を設定し、隊列車両50の搬入において、搬入の締切時刻に間に合わなかった隊列車両50に関しては、他の方法によって対応してもよい。他の方法とは例えば、隊列編成分離A施設21を後の時刻に出発する他の隊列に加えたり、上述した隊列車両50の搬入の手続きは経ることなく、受け付けたりする方法である。
次に、図9に示すように、ステップST9において中央管理センタ10は、隊列編成情報に基づいて、隊列編成分離A施設21に対して、隊列を組む複数の隊列車両50の出発指令信号を送信する。中央管理センタ10から出発指令信号を受信した隊列編成分離A施設21は、現在時刻が隊列の出発予定時刻と近いことを認識して、保管部214の駐車場における所定の格納位置から、それぞれの隊列車両50を搬出する準備に取り掛かる。
その後、ステップST206において隊列編成分離A施設21は、隊列を組む隊列車両50の搬出を開始する。ここで、搬出の具体的な方法について説明する。図15、図16、図17、図18、および図19は、この一実施形態による隊列編成分離方法における車両の搬出を説明するための略線図である。
図15に示すように、まず、先頭車両としての最初の隊列車両53が、所定の格納位置から、車両移動装置217aにおける移動機に移動される。車両移動装置217aは、レール上にこのレールに沿って移動する移動機が設けられた構成を有する。
その後、図16に示すように、移動機上の隊列車両53は、レールに沿って隊列編成分離A施設21の搬出入口214aまで移動される。搬出入口214aまで移動された隊列車両53は、通信部503に対応した通信部53aによって、照合判定部218aと無線通信を行う。これにより、照合判定部218aは、隊列車両53の車両固有IDを読み取る。読み取られた車両固有IDは、車両搬出情報として、ネットワーク網70を介して中央管理センタ10に送信される。ここで、最初に搬出される隊列車両53は、運転者が運転する有人の隊列車両53である。なお、隊列の先頭になる有人の隊列車両53は、別の場所から隊列に合流するようにしても良い。また、先頭の隊列車両53は、独立して無人による自動運転可能な車両としても良い。
次に、図17に示すように、隊列車両53と同様にして、2台目の隊列車両54が、所定の格納位置から、車両移動装置217aによって搬出入口214aまで移動される。搬出入口214aまで移動された隊列車両54は、通信部54aによって、照合判定部218aと無線通信を行う。照合判定部218aは、隊列車両54の車両固有IDを読み取って、ネットワーク網70を介して中央管理センタ10に送信する。一方、通信部54aが隊列車両53の通信部53aと車間通信を行うことにより、隊列車両53による隊列認識処理が実行される。後続の隊列車両54には、先頭の隊列車両53に続いて自動で追尾可能な情報が設定または付与される。これによって、隊列車両54は、隊列車両53の後ろに連なる後続の車両として、隊列車両53に認識される。この隊列車両54は、運転者が乗車しない、いわゆる無人の隊列車両54である。なお、隊列車両53による隊列認識処理については、従来公知の方法を採用することができる。
次に、図18に示すように、隊列車両54と同様にして、3台目の隊列車両55が、車両移動装置217aによって所定の格納位置から搬出入口214aまで移動される。隊列車両55は、通信部55aによって照合判定部218aと無線通信を行う。照合判定部218aは、隊列車両55の車両固有IDを読み取って、ネットワーク網70を介して中央管理センタ10に送信する。一方、通信部55aが隊列車両54の通信部54aと車間通信を行うことにより、隊列車両54による隊列認識処理が実行される。後続の隊列車両55には、先頭の隊列車両53および後続の隊列車両54に続いて自動で追尾可能な情報が設定または付与される。隊列車両54における隊列認識処理によって同時に、隊列車両53による隊列車両55の隊列認識処理が実行される。これらの隊列認識処理によって、隊列車両55は、隊列車両54の後ろに連なる後続の車両として、隊列車両53,54に認識される。なお、隊列車両54による隊列認識処理についても、従来公知の方法を採用することができる。
その後、図19に示すように、隊列車両54,55と同様に、隊列車両56においても、照合判定部218aとの無線通信、および隊列認識処理が実行される。以上によって、複数台、この一実施形態においては4台の隊列車両53,54,55,56からなる隊列が編成される。以上の隊列車両53〜56の搬出と並行して、または隊列車両53〜56の搬出後、図9に示すステップST10において中央管理センタ10は、受信した車両搬出情報に含まれる車両固有IDと、隊列編成情報に含まれる車両固有IDとを照合する照合処理を行う。中央管理センタ10は、照合処理によって隊列編成情報(図11,図14参照)と搬出された隊列車両53〜56とが一致すると、ステップST11に移行する。なお、隊列編成情報と搬出された隊列車両53〜56とが一致しない場合、中央管理センタ10は、ステップST9を繰り返し実行する。
その後、ステップST11において中央管理センタ10は、編成された隊列100における、先頭の隊列車両53またはそれぞれの隊列車両53〜56に対して、ネットワーク網70を介して、出発指令信号を送信する。図19に示すように、出発指令信号を受信した隊列車両53は、隊列編成分離A施設21を出発して、車両が走行可能な道路80に進入する。道路80は、隊列車両53〜56が走行可能な種々の道路である。これにより、中央管理センタ10は、隊列車両53〜56が走行可能な任意の道路80を走行経路として行程の計画に組み込むことができる。
隊列100の走行中には、運転者が運転する先頭の隊列車両53、および後続の無人の自動運転が行われる隊列車両54〜56どうしが互いに車間通信を行う。これにより、隊列100は、隊列車両53〜56が自動的に相互の隊列車両53〜56を認識しつつ、隊列編成情報に含まれる行程に従って目的地まで走行する。隊列100の走行中において、先頭の隊列車両53、またはそれぞれの隊列車両53〜56は、ステップST301において、中央管理センタ10に運行情報を適宜送信する。
中央管理センタ10は、隊列車両53〜56から供給される運行情報に基づいて、隊列100の走行の状況を監視する。中央管理センタ10は、隊列100を組んだ隊列車両53〜56が到着予定時刻に目的地に到着できるように、運行状況を監視する。なお、中央管理センタ10は、定期的に受信する交通情報や気象情報に基づいて、隊列編成情報を再度作成して、到着予定時刻を適宜変更するようにしてもよい。この場合、変更された隊列編成情報は、隊列車両53〜56や、出発地における各社物流A施設23〜25および目的地における各社物流B施設33〜35に送信される。
その後、ステップST12において中央管理センタ10は、隊列車両53〜56の現在位置情報を、出発地における各社物流A施設23〜25および目的地における各社物流B施設33〜35に送信する。以上により、隊列編成方法による出発処理が終了する。
(隊列分離方法)
次に、本発明の一実施形態による隊列分離方法について説明する。図20は、この一実施形態による隊列編成分離方法の到着処理を説明するためのフローチャートである。なお、図20においては、中央管理センタ10における処理をステップST13〜ST18とする。同様に、各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45における処理をステップST105〜ST107とする。隊列編成分離施設21,31,41における処理をステップST207〜ST208とする。さらに、隊列車両50における処理をステップST302とする。また、以下の説明において、目的地をB地域施設群30とする。
図20に示すように、この一実施形態による到着処理においては、まず、ステップST13において中央管理センタ10が、各社物流B施設33〜35および隊列編成分離B施設31に対して、到着時刻を含む到着時刻情報を送信する。ステップST105において、到着時刻情報を受信した各社物流B施設33〜35は、隊列車両50の格納または分離の情報を中央管理センタ10に送信する。隊列車両50の格納とは、隊列編成分離B施設31に到着した隊列車両50を、隊列編成分離B施設31内の所定の格納位置に、引取時刻まで一時的に格納することである。隊列車両50の分離とは、隊列編成分離B施設31に到着した隊列車両50を、隊列編成分離B施設31に格納することなく、各社物流B施設33〜35に引き取ることである。
並行して、中央管理センタ10が作成した運行計画に基づいて、隊列編成分離B施設31に隊列車両53〜56からなる隊列100が到着する。ステップST207において隊列編成分離B施設31は、到着した隊列車両50を含む車両到着情報を、中央管理センタ10に送信する。
ステップST14において中央管理センタ10は、記録媒体13の情報管理データベース13aに格納された隊列編成情報に基づいて、隊列編成分離B施設31から受信した車両到着情報と隊列編成情報とを照合する。
その後、ステップST15において中央管理センタ10は、各社物流B施設33〜35から受信した隊列車両50の格納または分離の情報に基づいて、分離格納車両情報を作成する。図21は、この一実施形態による中央管理センタ10により作成された分離格納車両情報の例を示す図である。図21に示すように、分離格納車両情報は、隊列編成ID、車両固有ID、到着予定時刻、分離・格納指示、引取予定時刻、および格納位置などの情報を含む。その後、中央管理センタ10は、隊列編成分離B施設31に作成した分離格納情報を送信する。
分離格納情報を受信した隊列編成分離B施設31は、ステップST208において、分離格納情報に基づいて、到着した隊列車両50の格納作業または分離作業を行う。すなわち、まず、隊列編成分離B施設31の施設制御部は、通信部を通じて、それぞれの隊列車両50に対して車間通信を切断する指令信号を送信する。これにより、隊列車両50は通信部503による車間通信を終了して自動追尾を終了させ、隊列を分離する。また、隊列編成分離B施設31は、分離格納情報に従って格納する隊列車両50、図21においては車両固有IDがAB001ZおよびAB001Pの隊列車両50を、格納位置の情報に含まれる所定の格納位置に格納する。格納された隊列車両50以外は、分離される。
分離されたそれぞれの隊列車両50は、ステップST302において、中央管理センタ10に対して分離車両走行情報を送信する。ステップST16において中央管理センタ10は、受信した分離車両走行情報を、各社物流B施設33〜35に送信する。なお、中央管理センタ10は、分離された隊列車両50を所有する業者の物流施設のみに送信するようにしても良い。
次に、ステップST106において、分離された隊列車両50が各社物流B施設33〜35に到着すると、各社物流B施設33〜35は受け入れ作業を行う。その後、ステップST107に移行して、各社物流B施設33〜35は、分離された隊列車両50を受け入れたことを含む受入情報を中央管理センタ10に送信する。
ステップST17において中央管理センタ10は、受信した受入情報を確認して、記録媒体13の情報管理データベース13aに格納する。続いて、ステップST18において、受信した受入情報を確認した中央管理センタ10は、分離された隊列車両50が、各社物流B施設33〜35に搬入されたことを受け入れ手続完了信号として、各社物流B施設33〜35および隊列編成分離B施設31に送信する。
また、隊列編成分離B施設31に格納された隊列車両50においては、引取予定時刻が到達した際に、上述した隊列編成分離B施設31からの搬出(ステップST10,ST206)と同様の処理、および上述した分離作業(ステップST16,ST106,ST208)と同様の作業を行う。以上により、この一実施形態による隊列分離方法における到着処理が終了する。
(第1変形例)
次に、上述した一実施形態の第1変形例について説明する。上述した一実施形態においては、中央管理センタ10の中央管理制御部12によって、隊列参加依頼情報に基づいて隊列の編成を計画しているが、その他の方法を採用することも可能である。具体的に例えば、第1変形例においては、中央管理センタ10や隊列編成分離施設21,31,41において、定期的な所定の搬出予定時刻、所定の出発予定時刻、および所定の到着予定時刻を設定したダイヤグラムを作成してもよい。図22は、この第1変形例によるダイヤグラム情報の一例を示す図である。
図22に示すように、ダイヤグラム情報は、行程、出発予定時刻、搬入締切時刻、搬出予定時刻、到着予定時刻、運転担当、および隊列編成IDなどの情報を含む。行程、出発予定時刻、搬出予定時刻、到着予定時刻、運転担当、および隊列編成IDは、隊列編成情報と同様である。搬入締切時刻は、搬出予定時刻より前の時刻であって、隊列編成分離施設21,31,41に隊列車両50を搬入可能な最終の時刻である。この場合、各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45は、図22に示すようなダイヤグラム情報に合わせた時刻、具体的には搬出締切時刻よりも前に隊列車両50を隊列編成分離施設21、31,41に搬入させる。さらに、例えば、繁忙期、閑散期、または臨時便などの需要に応じて、上述したダイヤグラム情報を再作成したり変更したりすることも可能である。
(第2変形例)
次に、上述した一実施形態の第2変形例について説明する。第2変形例は、通常状態とは異なる非定常状態が生じた場合を想定する。図23は、非定常状態に関する情報を含む非定常情報の一例を示す図である。図23に示すように、非定常情報は、隊列編成ID、車両固有ID、依頼業者、行程、搬入予定時刻、出発予定時刻、運転担当、および備考などの情報を含む。隊列編成ID、車両固有ID、依頼業者、行程、搬入予定時刻、出発予定時刻、および運転担当は、隊列編成情報と同様である。備考の情報は、非定常状態の状況が含まれる。
図23に示すように、遅れてきた隊列車両50などが存在した場合は、隊列編成分離施設21,31,41を介さずに、遅れてきた隊列車両50(図23中、車両固有ID:BC500X)を搬出された隊列100に直接参加させてもよい。その際の照合は、例えば、隊列車両50どうしの車間通信を用いて互いに認識させ、照合された段階で、隊列100に加入させるようにすれば良い。また、隊列車両50の出発時にそれぞれの隊列車両50から、中央管理センタ10に送信される出発信号から判断してもよい。
また、図23において隊列編成IDがCA800の場合に示すように、遅れている隊列車両50の到着に合わせて、隊列車両50の搬出の搬出予定時刻を変更することも可能である。また、出発予定時刻に間に合わない場合においては、各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45などから、キャンセル信号を中央管理センタ10に送信してキャンセルを受け付けるようにしてもよい。非定常情報はキャンセルの情報を含むことができるように設定される。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の実施形態において挙げた数値やデータテーブルはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値やデータテーブルを用いてもよく、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。
例えば、上述した一実施形態においては、複数の隊列車両50の間において、荷物の積み替えを実行しているが、荷物の積み替えを実行しないことも可能である。この場合、ステップST4,ST5,ST103,ST202の処理を省略することが可能である。
上述した一実施形態において、中央管理センタ10は独立したサーバなどから構成されているが、隊列編成分離施設21,31,41などが中央管理センタ10の機能を備える
ようにしても良い。また、上述した一実施形態においては、荷物取りまとめ施設22,32,42は、各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45と別体として独立して設けられているが、荷物取りまとめ施設22,32,42をそれぞれ、各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45に設けることも可能である。
上述した一実施形態においては、隊列編成分離施設21,31,41間の運転において、隊列の先頭の隊列車両50を運転する運転者を、各社物流施設に所属する運転者としているが、必ずしも依頼業者に所属する運転手である必要はない。隊列の先頭の隊列車両50の運転者として、例えば個人事業主などを登録して、隊列の走行を行う当該日に登録した運転手の中から所定の運転者を手配して運転させてもよい。これにより、運転者を確保できる可能性が増加するので、荷物の物流が停滞する可能性を低減できる。なお、これらの運転者の登録は、各社物流施設を運営する会社が担っても、中央管理センタ10を運営する会社が担っても、隊列編成分離施設を運営する会社が担っても良い。この場合、運転者としては、一定の資格、スキル、または経験などの条件を満たした運転者に限って登録可能としてもよい。これにより、隊列の走行において、安全性を向上することができる。
また、上述した一実施形態において、さらに搬出などに時間を要したり隊列編成分離施設21,31,41が満車の状態になったりする場合がある。この場合、隊列編成分離施設21,31,41から中央管理センタ10に、満杯である満杯情報信号を送信することも可能である。この場合、例えば中央管理センタ10は、各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45や荷物取りまとめ施設22,32,42に、隊列車両50の搬出を停止する搬出停止信号を送信して、それぞれの施設において隊列車両50の搬出を停止させるようにしてもよい。
また、上述した一実施形態において、料金等を設定する場合には、運送料金は、自動的に課金されるのが好ましい。例えば、各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45から隊列参加依頼情報を送信する際、隊列車両50を搬出する際、隊列車両が到着した際などに、各社物流施設の都合により、適宜対応可能とするのが好ましい。また、運送料金や運転手に対する報酬については、繁忙期、通常期、および閑散期などの時期や、日中や夜間などの時間帯、平日や休日などの曜日によって変動するようにしても良い。
また、上述の一実施形態においては、隊列に参加する依頼業者はあらかじめ決定されていたが、あらゆる物流会社が隊列に参加することが可能である。この場合、運送料金を、物流会社ごとに種々の料金に設定することが可能である。具体的に例えば、定期的に参加することが確定している物流会社は、他の不定期に参加する物流会社に比して、運送料金を低廉にすることも可能である。また、会員制度を採用して、会員となった物流会社は、運送料金を非会員よりも低廉にできる。なお、非会員の物流会社においても、会員の物流会社と同様に各社物流施設23〜25,33〜35,43〜45や荷物とりまとめ施設22,32,42を使用して、荷物の積み替えなどの作業を行うことができる。
また、上述の一実施形態において、それぞれの隊列車両50は、隊列を編成する隊列車両50どうしが適切な位置に配置されるように制御する制御機構を有することも可能である。さらに、隊列車両50は、隊列を編成する隊列車両50どうしが互いに適切な位置に配置されていることを確認可能な、位置センサやカメラなどを備えていても良い。
また、上述の一実施形態において、隊列車両50における操作端末51や、端末装置60においても、隊列参加依頼情報を作成および格納して、隊列参加依頼情報を中央管理センタ10に送信することが可能である。すなわち、個人が所有する隊列車両50や端末装置60からも隊列への参加を依頼することが可能である。
また、上述の一実施形態において、荷物積載量が少ない場合であっても混載に適さない荷物、具体的に例えば冷凍と常温のものが対象となっている場合なども想定される。この場合、隊列参加依頼情報に、他の荷物との混載は不可である旨の情報を含む、混載可否情報を追加することも可能である。また、混載の可否を、各社物流施設から中央管理センタ10に送信したり、隊列参加依頼情報に設定したりすることも可能である。さらに、隊列参加依頼情報などに、隊列車両50の冷凍用や常温用といった車種や、荷物の種類等を登録したりしてもよい。
1 隊列編成分離システム
10 中央管理センタ
12 中央管理制御部
13a 情報管理データベース
21,31,41 隊列編成分離施設
22,32,42 荷物取りまとめ施設
23〜25,33〜35,43〜45 各社物流施設
60 端末装置
70 ネットワーク網
80 道路
100 隊列

Claims (10)

  1. 複数の車両を格納可能な保管部と、
    走行可能な車両を先頭車両と、前記先頭車両を自動で追尾して走行可能に構成された少なくとも1台の隊列車両と、から編成される隊列に関する隊列編成情報を格納する記録媒体と、
    前記記録媒体に格納された前記隊列編成情報に基づいて、前記保管部に格納された複数の隊列車両から前記隊列を編成する隊列車両を選択して、前記隊列を編成する隊列車両の搬出および前記隊列の編成の指示情報を出力する隊列編成指示部を有する施設制御部と、を備え、
    前記保管部は、前記隊列編成指示部から供給された前記指示情報に基づいて、前記隊列を編成可能な状態で、前記隊列車両を搬出するように構成されている
    ことを特徴とする隊列編成分離施設。
  2. ネットワーク網に接続して外部と通信可能に構成された通信部をさらに備え、前記施設制御部は、外部から前記通信部を通じて供給された前記隊列編成情報を、前記記録媒体に格納するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の隊列編成分離施設。
  3. 前記保管部は、前記複数の車両の搬出入を管理する車両搬出入管理部を備え、前記車両搬出入管理部は、前記保管部に前記隊列車両を搬入させる際に、前記隊列車両の搬入後に行われる前記隊列車両の搬出および前記隊列の編成の少なくとも一方において適切な格納位置に、前記隊列車両を格納させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の隊列編成分離施設。
  4. 前記隊列編成情報は、前記隊列車両が前記保管部から搬出される搬出予定時刻の情報を含み、前記車両搬出入管理部は、前記搬出予定時刻に前記隊列車両の搬出を開始する制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の隊列編成分離施設。
  5. 前記隊列が前記隊列編成分離施設に到着した際に、前記施設制御部は、前記隊列を編成しているそれぞれの前記隊列車両に対して、前記隊列を分離させる指令信号を送信することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の隊列編成分離施設。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の隊列編成分離施設と、
    ネットワーク網と、
    走行可能な車両を先頭車両として、前記先頭車両と、前記先頭車両を追尾して走行可能に構成された隊列車両とから編成される隊列に関する隊列編成情報を作成して、前記ネットワーク網を通じて前記隊列編成分離施設に送信する中央管理センタと、を有して構成される
    ことを特徴とする隊列編成分離システム。
  7. 前記中央管理センタに対して、前記隊列への参加を依頼する隊列参加依頼情報を送信する施設をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の隊列編成分離システム。
  8. 走行可能な車両を先頭車両と、前記先頭車両を自動で追尾して走行可能に構成された少なくとも1台の隊列車両とから編成される隊列に関する隊列編成情報を作成する編成情報作成ステップと、
    前記隊列編成情報に基づいて、隊列編成分離施設における保管部に格納された複数の隊列車両から前記隊列を編成する隊列車両を選択して、前記隊列を編成する隊列車両を搬出する車両搬出ステップと、
    前記搬出された少なくとも1台の隊列車両に対して、前記先頭車両を自動で追尾するように制御する隊列編成ステップと、
    を含むことを特徴とする隊列編成方法。
  9. 前記車両搬出ステップの前に、前記保管部において、前記車両搬出ステップおよび前記隊列編成ステップの少なくとも一方の処理にとって適切な格納位置に前記隊列車両を格納させる車両搬入ステップをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の隊列編成方法。
  10. 請求項8または9に記載の隊列編成方法によって編成された前記隊列が前記隊列編成分離施設に到着した後、前記隊列を編成しているそれぞれの前記隊列車両に対して、前記隊列を分離させる隊列分離ステップを含むことを特徴とする隊列編成分離方法。
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