JP2019125084A - タッチセンサ - Google Patents

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由佳 山▲崎▼
Yuka Yamazaki
由佳 山▲崎▼
秀行 米澤
Hideyuki Yonezawa
秀行 米澤
智剛 梨木
Tomotake Nashiki
智剛 梨木
孝伸 矢野
Takanobu Yano
孝伸 矢野
服部 励治
Reiji Hattori
励治 服部
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Abstract

【課題】ノイズを遮蔽できながら、透明性を損なうことなく薄型化が図られたタッチセンサを提供すること。【解決手段】タッチセンサ1は、ディスプレイの前側に配置される。タッチセンサ1は、タッチされた位置の座標を検出する静電容量センサ8と、静電容量センサ8の後側に配置され、タッチの圧力を検出する圧電センサ7とを備える。圧電センサ7は、第1基材フィルム12と、第1基材フィルム12に支持され、厚みT1が0.05μmを超え20μm未満である圧電体層13と、第1基材フィルム12および圧電体層13の前側に配置される第1透明電極11と、第1基材フィルム12および圧電体層13の後側に配置される第2透明電極15とを備える。第1透明電極11は、基準電位電極である。【選択図】図1

Description

本発明は、タッチセンサ、詳しくは、タッチされた位置の座標およびタッチの圧力の両方を検出するタッチセンサに関する。
従来、タッチの位置と押圧とを検出する押圧検出機能付きタッチパネルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の押圧検出機能付きタッチパネルでは、電荷測定用電極および基準電位電極の間に圧電体が配置されており、圧電体に押圧が加わったときに圧電体で発生する電荷を電荷測定用電極で検出している。さらに、基準電位電極が、タッチパネルの周囲にあるノイズから圧電体を遮蔽して、上記した電荷を正確に検出している。
特開2015−005231号公報
しかるに、押圧検出機能付きタッチパネルでは、上記したノイズからの遮蔽に加えて、薄型化も要求されている。さらに、優れた透明性も求められる。
本発明は、ノイズから圧電体層を遮蔽できながら、透明性を損なうことなく薄型化が図られたタッチセンサを提供する。
本発明(1)は、ディスプレイの前側に配置されるタッチセンサであって、タッチされた位置の座標を検出する静電容量センサと、前記静電容量センサの後側に配置され、前記タッチの圧力を検出する圧電センサとを備え、前記圧電センサは、基材フィルムと、前記基材フィルムに支持され、厚みが0.05μmを超え20μm未満である圧電体層と、前記基材フィルムおよび前記圧電体層の前側に配置される第1透明電極と、前記基材フィルムおよび前記圧電体層の後側に配置される第2透明電極とを備え、前記第1透明電極および前記第2透明電極のいずれか一方は、基準電位電極である、タッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、第1透明電極および第2透明電極のいずれか一方が基準電位電極であるので、圧電センサの周囲からのノイズから圧電体層を遮蔽することができる。併せて、圧電体層の厚みが0.05μmを超え20μm未満と薄いので、透明性を損なうことなく圧電センサの薄型化を図り、ひいては、タッチセンサの薄型化を図ることができる。
その結果、このタッチセンサは、ノイズから圧電体層を遮蔽できながら、薄型化が図られる。
本発明(2)は、前記圧電体層が、塗布層またはスパッタリング層である、(1)に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、圧電体層が、塗布層またはスパッタリング層であるので、圧電体層の厚みが上記した薄い厚みに確実に設定される。
本発明(3)は、前記塗布層が、フッ素樹脂を塗布した塗布層であり、前記スパッタリング層が、ウルツ鉱構造を有する無機化合物をスパッタリングしたスパッタリング層である、(2)に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、塗布層が、フッ素樹脂を塗布した塗布層であり、スパッタリング層が、ウルツ鉱構造を有する無機化合物をスパッタリングしたスパッタリング層であれば、圧電体層の圧電特性が優れる。
本発明(4)は、前記圧電体層は、厚みが0.5μmを超え20μm未満である塗布層であり、フッ素樹脂が、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびクロロトリフルオロエチレンからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーが重合してなる重合体である、(1)〜(3)のいずれか一項に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、特定の厚みを有し、特定の重合体である塗布層である圧電体層は、圧電特性に優れる。
本発明(5)は、前記圧電体層が、厚みが0.05μmを超え0.5μm以下であるスパッタリング層であり、無機化合物が、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、AlN、GaN、CdSe、CdTe、および、SiCからなる群から選択される少なくとも1つを含む、(1)〜(3)のいずれか一項に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、特定の厚みを有し、特定の無機化合物であるスパッタリング層である圧電体層は、圧電特性に優れる。
本発明(6)は、前記第1透明電極が、前記基準電位電極である、(1)〜(5)のいずれか一項に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、第1透明電極が、基準電位電極であるので、静電容量センサに起因するノイズから圧電体層を遮蔽することができる。
本発明(7)は、静電容量センサは、第2基材フィルムと、前記第2基材フィルムの前側に配置される第3透明電極と、前記第2基材フィルムの後側に配置される第4透明電極とを備える、(1)〜(6)のいずれか一項に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、静電容量センサは、第3透明電極と第4透明電極とによって、タッチされた位置の座標を精度よく検出することができる。
本発明(8)は、静電容量センサは、第2基材フィルムと、前記第2基材フィルムの前側に配置される第3透明電極と、前記第2基材フィルムの後側に配置され、前記第1透明電極によって兼ねられる第4透明電極とを備える、(1)〜(6)のいずれか一項に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、静電容量センサは、静電容量センサにおける第1透明電極によって兼ねられる第4透明電極を有するので、第1透明電極とは別途設けられる第4透明電極を備える構成に比べて、構成を簡単にすることができるとともに、薄型化を図ることができる。
本発明(9)は、前記基材フィルムの材料が、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリオレフィン、ポリシクロオレフィン、ポリカーボネート、ポリエーテスルフォン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリスチレンおよびポリノルボネンからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーである、(1)〜(8)のいずれか一項に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、基材フィルムの材料が上記した少なくとも1つのポリマーであるので、基材フィルムは靱性に優れ、そのため、圧電センサの薄型化を図りながら、基材フィルムは、圧電体層を確実に支持することができる。
本発明(10)は、前記第1透明電極および前記第2透明電極の材料が、インジウム含有酸化物である、(1)〜(9)のいずれか一項に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、第1透明電極および第2透明電極の材料が、インジウム含有酸化物であるので、第1透明電極および第2透明電極の表面抵抗を低減することができる。
本発明(11)は、前記圧電体層に接触する接着剤層をさらに備える、(1)〜(10)のいずれか一項に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、圧電体層に接触する接着剤層によって、圧電体層を、第1透明電極および第2透明電極のいずれかと接着することができる。
本発明(12)は、前記接着剤層の厚みは、1μmを超え、200μm未満である、(11)に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、接着剤層の厚みは、薄いので、圧電センサのより一層の薄型化を図り、ひいては、タッチセンサのより一層の薄型化を図ることができる。
本発明(13)は、前記基準電位電極は、前記基材フィルムの一面全面に配置されている、(1)〜(12)のいずれか一項に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、基準電位電極は、基材フィルムの一面全面に配置されているので、ノイズからの圧電体層の遮蔽効果を向上させることができる。
本発明(14)は、前記圧電センサは、前記基材フィルムの前面または後面に直接形成され、アンダーコート層、屈折率調整層およびアンチブロッキング層からなる群から選択される少なくとも1つの機能層をさらに備える、(1)〜(13)のいずれか一項に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、機能層によって、その機能を作用させることができる。
本発明(15)は、前記基準電位電極は、前記機能層の一面全面に配置されている、(14)に記載のタッチセンサを含む。
このタッチセンサでは、基準電位電極は、機能層の一面全面に配置されているので、ノイズからの圧電体層の遮蔽効果を向上させることができる。
本発明のタッチセンサによれば、ノイズから圧電体層を遮蔽できながら、薄型化が図られる。
図1は、本発明のタッチセンサの第1実施形態の断面図を示す。 図2は、図1に示すタッチセンサの変形例の断面図を示す。 図3は、図1に示すタッチセンサの変形例の断面図を示す。 図4は、図1に示すタッチセンサの変形例の断面図を示す。 図5は、本発明のタッチセンサの第2実施形態の断面図を示す。 図6は、本発明のタッチセンサの第3実施形態の断面図を示す。 図7は、本発明のタッチセンサの第4実施形態の断面図を示す。 図8は、本発明のタッチセンサの第5実施形態の断面図を示す。 図9は、本発明のタッチセンサの第6実施形態の断面図を示す。 図10は、本発明のタッチセンサの第7実施形態の断面図を示す。
<第1実施形態>
本発明のタッチセンサの第1実施形態を、図1を参照して説明する。
タッチセンサ1は、ディスプレイ2(仮想線)の前側に、例えば、第5感圧接着剤層3(後述)を介して配置される。具体的には、ディスプレイ2、第5感圧接着剤層3、および、タッチセンサ1が、前側に向かって順に配置されている。
また、タッチセンサ1の前側には、カバーガラス4(仮想線)が第6感圧接着層5(後述)を介して配置される。具体的には、タッチセンサ1、第6感圧接着層5およびカバーガラス4が、前側に向かって順に配置されている。従って、ディスプレイ2、第5感圧接着剤層3、タッチセンサ1、第6感圧接着層5およびカバーガラス4は、前側に向かって順に配置されている。
タッチセンサ1は、所定の厚みを有するフィルム形状(シート形状を含む)をなし、面方向(前後方向に直交する方向)に延び、平坦な前面および平坦な後面(2つの主面)を有する。タッチセンサ1の前面は、ユーザがタッチセンサ1を操作するための操作面を供する。タッチセンサ1の後面は、ディスプレイ2に対向する対向面である。
タッチセンサ1は、ユーザの指やペンなどのタッチに基づく前後方向における圧力と、タッチされた位置の座標(具体的には、XY座標)との両方を検出するセンサである。
タッチセンサ1は、圧電センサ7と、第1感圧接着層6と、静電容量センサ8とを前側に向かって順に備える。具体的には、タッチセンサ1は、圧電センサ7と、圧電センサ7の前面に配置される第1感圧接着層6と、第1感圧接着層6の前面に配置される静電容量センサ8とを備える。好ましくは、タッチセンサ1は、圧電センサ7と、第1感圧接着層6と、静電容量センサ8とのみからなる。
圧電センサ7は、ユーザの指やペンなどのタッチに基づく厚み方向における圧力(荷重)を検出するセンサ(フォースセンサ、あるいは、荷重センサ)である。また、圧電センサ7は、タッチによるZ方向(前後方向)(奥行き方向)の圧力を検出するZ方向センサでもある。圧電センサ7は、面方向に延び、平坦な前面および平坦な後面(2つの主面)を有する。圧電センサ7は、タッチセンサ1における後面を形成する。つまり、圧電センサ7は、タッチセンサ1における最後層である。
圧電センサ7は、第1透明電極11と、基材フィルムの一例としての第1基材フィルム12と、圧電体層13と、第2感圧接着層14と、第2透明電極15と、第4基材フィルム16とを後側に向かって順に備える。具体的には、圧電センサ7は、第1透明電極11と、第1透明電極11の後面に配置される第1基材フィルム12と、第1基材フィルム12の後面に配置される圧電体層13と、圧電体層13の後面に配置される第2感圧接着層14と、第2感圧接着層14の後面に埋設される第2透明電極15と、第2透明電極15の後面に配置される第4基材フィルム16とを備える。好ましくは、圧電センサ7は、第1透明電極11と、第1基材フィルム12と、圧電体層13と、第2感圧接着層14と、第2透明電極15と、第4基材フィルム16とのみからなる。
第1透明電極11は、面方向に延び、平坦な前面および平坦な後面(2つの主面)を有する。第1透明電極11は、圧電センサ7における前面を形成する。つまり、第1透明電極11は、圧電センサ7における最前層である。
第1透明電極11は、基準電位電極(あるいはグランド電極)である。具体的には、第1透明電極11は、配線9を介して接地されている。
第1透明電極11は、好ましくは、次に説明する第1基材フィルム12の前面全面に接触している。つまり、第1透明電極11は、第1基材フィルム12の面方向に沿うベタパターンを有する。また、第1透明電極11は、第1基材フィルム12の前面を露出しないように、第1基材フィルム12の前面全面を被覆している。
第1透明電極11の材料としては、例えば、透明導電材料が挙げられる。透明導電材料としては、例えば、インジウムスズ複合酸化物(ITO)などのインジウム含有酸化物、例えば、アンチモンスズ複合酸化物(ATO)などのアンチモン含有酸化物などが挙げられ、好ましくは、インジウム含有酸化物、より好ましくは、ITOが挙げられる。
第1透明電極11の表面抵抗は、例えば、1000Ω/□以下、好ましくは、300Ω/□以下であり、また、例えば、1Ω/□以上、好ましくは、10Ω/□以上である。
第1透明電極11の厚みは、例えば、35nm以下、また、例えば、1nm以上である。
第1基材フィルム12は、第1透明電極11の後面全面に接触している。これにより、第1基材フィルム12は、第1透明電極11を後側から支持している。つまり、第1透明電極11は、第1基材フィルム12に対して前側に配置されている。第1基材フィルム12は、面方向に延びるフィルム形状を有し、平坦な前面および平坦な後面(2つの主面)を有する。
第1基材フィルム12の材料としては、例えば、透明材料が挙げられる。透明材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体など)、ポリシクロオレフィン(例えば、シクロオレフィンコポリマーなどを含む)、ポリカーボネート、ポリエーテスルフォン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリスチレン、ポリノルボネンなどの、強靱性を有するポリマーが挙げられる。これらは、単独使用または2種以上併用することができる。
第1基材フィルム12の材料は、好ましくは、絶縁性を有する。
第1基材フィルム12の厚みT2は、例えば、1μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、60μm以下である。
圧電体層13は、第1基材フィルム12の後面全面に接触している。これにより、圧電体層13は、第1基材フィルム12によって前側から支持されている。なお、圧電体層13の前側には、第1透明電極11が配置されている。圧電体層13は、前後方向において、第1基材フィルム12に対して第1透明電極11の反対側に位置している。そのため、圧電体層13は、タッチセンサ1においては、第1基材フィルム12によって、第1透明電極11から絶縁されている。
圧電体層13は、例えば、塗布層、スパッタリング層などである。圧電体層13は、単層であり、また、上記から選択した異なる種類の層を積層した複層であってもよい。好ましくは、単層である。
圧電体層13の材料は、圧電特性を有する材料であれば特に限定されず、例えば、フッ素樹脂、ウルツ鉱構造を有する無機化合物などが挙げられる。具体的には、圧電体層13の材料として、圧電体層13が塗布層であれば、フッ素樹脂が挙げられ、圧電体層13がスパッタリング層であれば、ウルツ鉱構造を有する無機化合物が挙げられる。
フッ素樹脂としては、例えば、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびクロロトリフルオロエチレンからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーが重合してなる重合体が挙げられる。具体的には、フッ素樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレンなどの単独重合体、例えば、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、ヘキサフルオロプロピレン−フッ化ビニリデン共重合体、パーフルオロビニルエーテル−フッ化ビニリデン共重合体、テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共重合体、ヘキサフルオロプロピレンオキシド−フッ化ビニリデン共重合体、ヘキサフルオロプロピレンオキシド−テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共重合体、ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン−フッ化ビニリデン共重合体などが挙げられる。フッ素樹脂は、単独使用または併用することができる。
ウルツ鉱構造を有する無機化合物としては、例えば、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、AlN、GaN、CdSe、CdTe、SiCなどが挙げられる。ウルツ鉱構造を有する無機化合物は、単独使用または併用することができる。
圧電体層13は、例えば、透明性を有する。具体的には、圧電体層13の全光線透過率は、例えば、90%以上、好ましくは、92%以上、より好ましくは、95%以上であり、また、例えば、100%以下である。
圧電体層13の厚みT1は、0.05μmを超え、好ましくは、0.1μm以上である。また、圧電体層13の厚みT1は、20μm未満、好ましくは、15μm以下、より好ましくは、10μm以下、さらに好ましくは、5μm以下、とりわけ好ましくは、1μm以下である。
具体的には、圧電体層13が塗布層であれば、厚みT1が、好ましくは、0.5μmを超え20μm未満である。また、圧電体層13がスパッタリング層であれば、厚みT1が、好ましくは、厚みが0.05μmを超え0.5μm以下である。
圧電体層13の厚みT1が上記した上限を上回ると、圧電センサ7の薄型化を図ることができず、また、タッチセンサ1の薄型化を図ることができない。
一方、圧電体層13の厚みT1が上記した下限を下回ると、圧電特性が低下する。
圧電体層13の厚みT1の、第1基材フィルム12の厚みT2に対する比(T1/T2)は、例えば、0.086以下、また、例えば、0.0005以上である。
とりわけ、圧電体層13がスパッタリング層であれば、上記した比(T1/T2)は、例えば、0.0005以上、好ましくは、0.0008以上、より好ましくは、0.0017以上であり、また、例えば、0.0500以下、より好ましくは、0.0250以下、さらに好ましくは、0.0200以下である。一方、圧電体層13が塗布層であれば、上記した比(T1/T2)は、例えば、0.005以上、好ましくは、0.008以上、より好ましくは、0.017以上、さらに好ましくは、0.050以上であり、また、例えば、2.000以下、好ましくは、1.000以下、より好ましくは、0.750以下、より好ましくは、0.600以下である。
上記した比が上記した上限以下であれば、圧電センサ7の薄型化を十分に図ることができ、さらには、タッチセンサ1の薄型化を十分に図ることができる。
第2感圧接着層14は、圧電体層13の後面全面に接触している。第2感圧接着層14は、面方向に延び、平坦な前面と、第2透明電極15の形状に追従する後面と(2つの主面)を有する。また、第2感圧接着層14は、圧電体層13の後面を密着状に被覆している。これにより、第2感圧接着層14は、次に説明する第2透明電極15および第4基材フィルム16を、圧電体層13に、接着して固定している。
第2感圧接着層14の材料としては、例えば、透明性および絶縁性を有する感圧接着組成物が挙げられる。感圧接着組成物としては、限定されず、例えば、アクリル系感圧接着組成物、シリコーン系感圧接着組成物などが挙げられる。第2感圧接着層14の厚みは、例えば、1μmを超え、好ましくは、4μm以上、より好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、200μm未満、好ましくは、100μm以下である。
第2透明電極15は、具体的には、第2感圧接着層14の後面に埋設されるように、配置されている。第2透明電極15は、面方向において互いに間隔を隔てるパターンを有する。
第2透明電極15は、シグナル電極である。第2透明電極15は、配線(図示せず)を介して、圧電体層13における電荷量を検出し、タッチの圧力を算出するデバイス(図示せず)などと電気的に接続される。第2透明電極15の材料、表面抵抗および厚みは、第1透明電極11で例示したそれらと同一である。
第4基材フィルム16は、第2透明電極15の後面と、第2透明電極15間および第2透明電極15の外側における第4基材フィルム16の後面とに接触している。第4基材フィルム16は、面方向に延び、平面視において、第2透明電極15を含む(第2透明電極15より大きい)寸法を有する。これにより、第4基材フィルム16は、第2透明電極15を後側から支持する。第4基材フィルム16は、平坦な前面および平坦な後面(2つの主面)を有する。また、第4基材フィルム16は、圧電センサ7の後面を形成する。つまり、第4基材フィルム16は、圧電センサ7における最後層である。第4基材フィルム16の材料、体積抵抗率および厚みは、第1基材フィルム12で例示したそれらと同一である。
圧電センサ7の厚みT3は、第1透明電極11、第1基材フィルム12、圧電体層13、第2感圧接着層14、第2透明電極15および第4基材フィルム16の総厚みであり、具体的には、例えば、500μm以下、好ましくは、300μm以下、より好ましくは、100μm以下であり、また、例えば、45μm以上である。
第1感圧接着層6は、圧電センサ7の前面全面に接触している。第1感圧接着層6は、圧電センサ7および静電容量センサ8の間に介在する。そのため、第1感圧接着層6は、タッチセンサ1における中間層を形成する。また、第1感圧接着層6は、面方向に延び、平坦な前面および平坦な後面(2つの主面)を有するフィルム形状を有する。第1感圧接着層6は、圧電センサ7の前面を密着状に被覆している。第1感圧接着層6の材料および厚みは、第2感圧接着層14で例示したそれらと同一である。
静電容量センサ8は、面方向におけるタッチされた座標(具体的には、XY座標)を検出する位置センサである。また、静電容量センサ8は、XY方向(2次元方向)のタッチ位置を検出するいわゆるXYセンサである。
静電容量センサ8は、面方向に延び、平坦な前面および平坦な後面(2つの主面)を有する。静電容量センサ8は、タッチセンサ1における前面を形成する。つまり、静電容量センサ8は、タッチセンサ1における最前層である。静電容量センサ8は、第1感圧接着層6の前面全面に接触している。静電容量センサ8は、圧電センサ7の前側に第1感圧接着層6を介して感圧接着されている。つまり、圧電センサ7の前側に配置されている。
静電容量センサ8は、第3透明電極17と、第2基材フィルム18と、第3感圧接着層19と、第4透明電極20と、第3基材フィルム21とを後側に向かって順に備える。具体的には、静電容量センサ8は、第3透明電極17と、第3透明電極17の後面に配置される第2基材フィルム18と、第2基材フィルム18の後面に配置される第3感圧接着層19と、第3感圧接着層19の後面に配置される第4透明電極20と、第4透明電極20の後面に配置される第3基材フィルム21とを備える。静電容量センサ8は、好ましくは、第3透明電極17と、第2基材フィルム18と、第3感圧接着層19と、第4透明電極20と、第3基材フィルム21とのみからなる。
第3透明電極17は、静電容量センサ8の前面を形成する。つまり、第2透明電極14は、静電容量センサ8における最前層である。第3透明電極17は、面方向に互いに間隔を隔てるパターンを有する。第3透明電極17のパターンとしては、特に限定されず、例えば、平面視において、菱形(ダイヤモンド形)形状を有する複数の第1検出部分31と、隣接する第1検出部分31を連結する連結部分(図1において図示せず)とを連続して有するパターンや、井桁パターンなどが挙げられる。第3透明電極17の材料、表面抵抗および厚みは、第1透明電極11で例示したそれらと同一である。第3透明電極17は、図示しない外部装置(検流計など)と電気的に接続される。
第2基材フィルム18は、第3透明電極17の後面に接触している。第3透明電極17は、第2基材フィルム18の前側に配置されている。第2基材フィルム18は、面方向に延び、平面視において、第3透明電極17を含む(第3透明電極17より大きい)寸法を有する。これにより、第2基材フィルム18は、第3透明電極17を後側から支持する。第2基材フィルム18は、平坦な前面および平坦な後面(2つの主面)を有する。第2基材フィルム18の材料、体積抵抗率および厚みは、第1基材フィルム12で例示したそれらと同一である。
第3感圧接着層19は、第2基材フィルム18の後面全面に接触している。第3感圧接着層19は、面方向に延び、平坦な前面と、第4透明電極20の形状に追従する後面(2つの主面)を有する。第3感圧接着層19は、第2基材フィルム18の後面を密着状に被覆している。第3感圧接着層19の材料および厚みは、第2感圧接着層14で例示したそれらと同一である。
第4透明電極20は、第3感圧接着層19の後面に埋設されるように、配置されている。第4透明電極20は、第2基材フィルム18の後側に第3感圧接着層19を介して配置されている。つまり、第4透明電極20は、第2基材フィルム18の後側に配置されている。第4透明電極20は、面方向に互いに間隔を隔てるパターンを有する。第4透明電極20は、前後方向に投影したときに、第3透明電極17と重複しないパターンを有する。具体的には、第4透明電極20のパターンとしては、例えば、平面視において、菱形(ダイヤモンド形)形状を有し、第3透明電極17の第1検出部分31とずれて配置される複数の第2検出部分32と、隣接する第2検出部分32を連結する連結部分(図1において図示せず)とを連続して有するパターンや、井桁パターンなどが挙げられる。第4透明電極20の材料、表面抵抗および厚みは、第1透明電極11で例示したそれらと同一である。第4透明電極20は、図示しない外部装置と電気的に接続される。
第3基材フィルム21は、第4透明電極20の後面と、第4透明電極20間および第4透明電極20の外側における第3感圧接着層19の後面とに接触している。また、第4基材フィルム16は、面方向に延び、平面視において、第4透明電極20を含む(第4透明電極20より大きい)寸法を有する。これにより、第3基材フィルム21は、第4透明電極20を後側から支持する。第4基材フィルム16は、平坦な前面および平坦な後面(2つの主面)を有する。第3基材フィルム21の材料、体積抵抗率および厚みは、第1基材フィルム12で例示したそれらと同一である。
第3基材フィルム21は、第4透明電極20とともに、第3感圧接着層19を介して第2基材フィルム18に接着して固定される。つまり、静電容量センサ8において、第3基材フィルム21は、第2基材フィルム18に接着される。
他方、タッチセンサ1において、第3基材フィルム21は、第1感圧接着層6を介して、第1透明電極11に接着して固定される。
静電容量センサ8の厚みは、第3透明電極17、第2基材フィルム18、第3感圧接着層19、第4透明電極20および第3基材フィルム21の総厚みであって、例えば、100μm以下、好ましくは、50μm以下であり、また、例えば、2μm以上、好ましくは、15μm以上である。
タッチセンサ1の厚みは、圧電センサ7、第1感圧接着層6および静電容量センサ8の総厚みであって、例えば、200μm以下、好ましくは、150μm以下であり、また、例えば、3μm以上、好ましくは、20μm以上である。
タッチセンサ1を製造するには、まず、圧電センサ7および静電容量センサ8のそれぞれを準備する。
圧電センサ7を準備するには、前後両面のそれぞれに第1透明電極11および圧電体層13のそれぞれが形成された第1基材フィルム12と、前面に第2透明電極15が形成された第2基材フィルム16とを、第2感圧接着層14を介して、貼り合わせる。
後面に圧電体層13が形成される第1基材フィルム12の製造において、圧電体層13の材料がフッ素樹脂であれば、フッ素樹脂を含む塗布液を調製し、それを第1基材フィルム12の後面に塗布し、その後、必要により、加熱して、塗布層を形成する。圧電体層13の材料がウルツ鉱構造を有する無機化合物であれば、上記した無機化合物をターゲットとして、第1基材フィルム12の後面をスパッタリングして、スパッタリング層を形成する。上記した方法によれば、薄い厚みT1を有する圧電体層13を形成することができる。
前面に第1透明電極11が形成された第1基材フィルム12の製造では、例えば、第1基材フィルム12の前面をスパッタリングして、第1透明電極11を第1基材フィルム12の前面に直接形成する。
前面に第2透明電極15が形成された第4基材フィルム16の製造では、例えば、第4基材フィルム16の前面をスパッタリングして、第2透明電極15を第4基材フィルム16の前面に直接形成する。
静電容量センサ8を準備するには、前面に第3透明電極17が形成された第2基材フィルム18と、前面に第4透明電極20が形成された第3基材フィルム21とを、第3感圧接着層19を介して、貼り合わせる。
前面に第3透明電極17が形成された第2基材フィルム18の製造では、例えば、第2基材フィルム18の前面をスパッタリングして、第3透明電極17を第2基材フィルム18の前面に直接形成する。
前面に第4透明電極20が形成された第3基材フィルム21の製造では、例えば、第3基材フィルム21の前面をスパッタリングして、第4透明電極20を第3基材フィルム21の前面に直接形成する。
その後、圧電センサ7および静電容量センサ8を、第1感圧接着層6を介して、貼り合わせる。
このようにして得られたタッチセンサ1は、例えば、タッチセンサ装置30に用いられる。
タッチセンサ装置30は、例えば、タッチセンサ1と、ディスプレイ2と、カバーガラス4と、図示しない外部装置(検流計など)と、図示しないデバイスと、ノイズフィルターとを備える。
タッチセンサ1は、ディスプレイ2の前側に第5感圧接着剤層3を介して接着して固定される。カバーガラス4は、静電容量センサ8の前側に第6感圧接着層5を介して接着して固定される。第5感圧接着剤層3および第6感圧接着層5の材料および厚みは、第2感圧接着層14で例示したそれらと同一である。
外部装置(図示せず)は、第3透明電極17および第4透明電極20のそれぞれと電気的に接続される。
デバイス(図示せず)は、第2透明電極15と電気的に接続される。
ノイズフィルターは、第2透明電極15とデバイスとの間に介在される。ノイズフィルターは、第2透明電極15とデバイスとの間の配線(図示せず)におけるノイズを除去(カット)または低減する。
タッチセンサ装置30において、カバーガラス4にユーザの指やペンなどでタッチされると、第3透明電極17および第4透明電極20の静電容量が変化し、タッチされた位置のXY座標が外部装置(図示せず)によって検出される。
同時に、タッチセンサ1は、タッチに基づく後側に向かう圧力を受けると、圧電体層13の圧電特性により電荷量が変化し、これが、シグナル電極である第2透明電極15を介して、デバイス(図示せず)によって検出される。
これによって、タッチセンサ装置30は、タッチされた位置のXY座標と、タッチに基づく圧力との両方を検出する。
そして、このタッチセンサ1では、第1透明電極11が基準電位電極であるので、圧電センサ7の周囲からのノイズから圧電体層13を遮蔽することができる。併せて、圧電体層13の厚みT1が0.05μmを超え20μm未満と薄いので、透明性を損なうことなく圧電センサ7の薄型化を図り、ひいては、タッチセンサ1の薄型化を図ることができる。
その結果、このタッチセンサ1は、ノイズから圧電体層13を遮蔽できながら、薄型化が図られる。
また、このタッチセンサ1では、圧電体層13が、塗布層またはスパッタリング層であるので、圧電体層13の厚みT1が上記した薄い厚みに確実に設定される。
また、このタッチセンサ1では、塗布層が、フッ素樹脂を塗布した塗布層であり、あるいは、スパッタリング層が、ウルツ鉱構造を有する無機化合物をスパッタリングしたスパッタリング層であれば、圧電体層13の圧電特性が優れる。
また、このタッチセンサ1では、上記した特定の厚みT1(0.5μmを超え20μm未満)を有する塗布層である圧電体層13は、圧電特性に優れる。また、圧電体層13が、上記した上記した重合体からなる塗布層であれば、圧電特性に一層優れる。
また、このタッチセンサ1では、上記した特定の厚みT1(0.05μmを超え0.5μm以下)を有するスパッタリング層である圧電体層13は、圧電特性に優れる。また、圧電体層13が、上記した上記した無機化合物からなるスパッタリング層であれば、圧電特性に一層優れる。
さらに、このタッチセンサ1では、圧電体層13の前側に配置される第1透明電極11が、基準電位電極であるので、圧電センサ7の前側に配置される静電容量センサ8に起因するノイズから圧電体層13を遮蔽することができる。
また、このタッチセンサ1において、静電容量センサ8は、第3透明電極17と第4透明電極20とによって、タッチされた位置の座標を精度よく検出することができる。
また、このタッチセンサ1では、第1基材フィルム12の材料が上記した少なくとも1つのポリマーであれば、第1基材フィルム12は、靱性に優れ、そのため、圧電センサ7の薄型化を図りながら、第1基材フィルム12は、圧電体層13を確実に支持することができる。
また、このタッチセンサ1では、第1透明電極11および第2透明電極15の材料が、インジウム含有酸化物であれば、第1透明電極11および第2透明電極15の表面抵抗を低減することができる。
このタッチセンサ1では、基準電位電極である第1透明電極11は、第1基材フィルム12の前面全面に配置されているので、ノイズからの圧電体層13の遮蔽効果を向上させることができる。
<変形例>
以下の各変形例において、上記した第1実施形態および変形例と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、各変形例は、特記する以外、第1実施形態および変形例と同様の作用効果を奏することができる。
第1実施形態では、第1透明電極11が第1基材フィルム12の前面全面に配置されているが、例えば、第1基材フィルム12の前面の微小面積を露出し、残部を被覆することもできる。第1透明電極11は、第1基材フィルム12の前面の略全部に配置されていればよい。具体的には、第1透明電極11の面積S11の、第1基材フィルム12の前面の面積S12に対する割合(S11/S12)は、例えば、0.8以上、好ましくは、0.9以上、より好ましくは、0.95以上、さらに好ましくは、0.99以上であり、また、1.00未満である。
さらに、第1透明電極11が、第1基材フィルム12の前面の一部を完全に露出するパターンを有することもできる。
好ましくは、第1実施形態のように、第1透明電極11が第1基材フィルム12の前面全面に接触する。このような第1透明電極11は、第1基材フィルム12の前面の一部を露出するパターンを有する第1透明電極11に比べて、静電容量センサ8に起因するノイズをより一層効率的に除去することができる。
第1実施形態では、圧電体層13は、第1基材フィルム12の後面に接触している(直接的に形成されている)。
しかし、図示しないが、圧電体層13は、第1基材フィルム12の後側に機能層を介して配置されていてもよい。つまり、圧電体層13は、第1基材フィルム12の後面に間接的に形成されていてもよい。
機能層としては、例えば、アンダーコート層、屈折率調整層、アンチブロッキング層などが挙げられる。アンダーコート層(アンカー層)は、第1基材フィルム12および圧電体層13層間の密着性を高める。屈折率調整層は、反射率を調整する。アンチブロッキング層は、タッチセンサ1が積み重ねられたフィルムが圧着(ブロッキング)することを抑制する。機能層は、単層または上記から選択した異なる種類の層を積層した複層であってもよい。機能層の厚みは、例えば、10μm以下、好ましくは、5μm以下であり、また、例えば、0.5μm以上、好ましくは、1μm以上である。
この場合には、圧電体層13は、機能層の後面全面に配置される。
この変形例では、機能層によって、その機能を作用させることができる。
さらに、この変形例では、圧電体層13は、機能層の後面全面に配置されているので、ノイズからの圧電体層13の遮蔽効果を向上させることができる。
また、機能層に代えて、別の感圧接着層(接着層の一例、第2感圧接着層14とは異なる感圧接着層)を、圧電体層13および第1基材フィルム12の間に介在させることもできる。感圧接着層の材料および厚み(例えば、1μmを超え、200μm未満)は、第2感圧接着層14で例示したそれらと同一である。
この変形例では、感圧接着層によって、圧電体層13を、第2透明電極15と感圧接着することができる。
さらに、感圧接着層の厚みが、1μmを超え、200μm未満と薄ければ、圧電センサ7のより一層の薄型化を図り、ひいては、タッチセンサ1のより一層の薄型化を図ることができる。
接着層の一例として、感圧接着層に代えて、例えば、硬化型の接着層であってもよい。すなわち、未硬化の接着層は、まだ接着性を奏さず、加熱、紫外線の照射などで接着層の材料である硬化樹脂組成物が硬化して初めて接着性を奏する。
また、タッチセンサ装置30において、第5感圧接着剤層3に代えて、空気層とすることもできる。つまり、圧電センサ7とディスプレイ2との間には、空気層によって仕切られる隙間が形成される。
第1実施形態では、圧電体層13は、第1基材フィルム12に接触している。
一方、図2に示す変形例では、圧電体層13は、第4基材フィルム16に接触している。この変形例では、圧電体層13は、第4基材フィルム16の前面全面に接触している。
圧電センサ7は、第1透明電極11と、第1基材フィルム12と、第2感圧接着層14と、圧電体層13と、第4基材フィルム16と、第2透明電極15とを後側に向かって順に備える。この変形例では、圧電体層13は、第4基材フィルム16の前面全面に配置されている。圧電体層13は、例えば、第4基材フィルム16の前面に対する塗布またはスパッタリングにより形成される塗布層またはスパッタリング層である。
図3および図4に示す変形例では、圧電センサ7は、さらに、第5基材フィルム22および第7感圧接着層23を備える。これらの変形例では、第5基材フィルム22および第7感圧接着層23は、第1透明電極11および第1基材フィルム12の間に配置されている。
図3の変形例では、圧電センサ7は、第1透明電極11と、第5基材フィルム22と、第7感圧接着層23と、第1基材フィルム12と、圧電体層13と、第2感圧接着層14と、第2透明電極15と、第4基材フィルム16とを後側に向かって順に備える。
図4の変形例では、圧電センサ7は、第1透明電極11と、第5基材フィルム22と、第7感圧接着層23と、圧電体層13と、第1基材フィルム12と、第2感圧接着層14と、第4基材フィルム16と、第2透明電極15とを後側に向かって順に備える。
<第2実施形態>
第2実施形態において、上記した第1実施形態および変形例と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第2実施形態は、特記する以外、第1実施形態および変形例と同様の作用効果を奏することができる。
図5に示すように、第2透明電極15は、第4基材フィルム16の前面全面に接触している。つまり、第2透明電極15は、第4基材フィルム16の面方向に沿うベタパターンを有する。また、第2透明電極15は、第4基材フィルム16の前面を露出しないように、第4基材フィルム16の前面全面を被覆している。
<第3実施形態>
第3実施形態において、上記した第1、第2実施形態および変形例と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第3実施形態は、特記する以外、第1、第2実施形態および変形例と同様の作用効果を奏することができる。
図6に示すように、第1透明電極11は、シグナル電極であって、第1実施形態の第2透明電極15と同様のパターンを有する。
一方、第2透明電極15は、基準電位電極であって、配線9を介して接地されている。また、第2透明電極15は、第4基材フィルム16の前面全面に接触して(配置されて)いる。
第3実施形態では、第2透明電極15が基準電位電極であるので、ディスプレイ2に起因するノイズから圧電体層13を遮蔽することができる。
<第4実施形態>
第4実施形態において、上記した第1〜第3実施形態および変形例と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第4実施形態は、特記する以外、第1〜第3実施形態および変形例と同様の作用効果を奏することができる。
図7に示すように、第4実施形態では、第1透明電極11は、第4透明電極20を兼ねる。第4実施形態における第1透明電極11は、第1実施形態における第4透明電極20と同様のパターンを有する。この第1透明電極11は、シグナル電極であり、図示しない外部装置(検流計など)と電気的に接続される。
他方、第2透明電極15は、第3実施形態(図6参照)と同様に、基準電位電極であって、配線9を介して接地されている。また、第2透明電極15は、第4基材フィルム16の前面全面に配置されている。
タッチセンサ1は、第2透明電極15、第1透明電極11(第4透明電極20)および第3透明電極17を前側に向かって順に備える。詳しくは、タッチセンサ1では、第4基材フィルム16と、第2透明電極15と、第2感圧接着層14と、圧電体層13と、第1基材フィルム12と、第1透明電極11(第4透明電極20)と、第3感圧接着層19と、第2基材フィルム18と、第3透明電極17とが順に配置されている。
そして、第4実施形態では、第1透明電極11が第4透明電極20を兼ねるので、第1透明電極11と第4透明電極20とを別の層として2つの基材フィルムにそれぞれ配置する必要がない。そのため、構成を簡単にすることができるとともに、タッチセンサ1の薄型化を図ることができる。
<第5実施形態>
第5実施形態において、上記した第1〜第4実施形態および変形例と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第5実施形態は、特記する以外、第1〜第4実施形態および変形例と同様の作用効果を奏することができる。
図8に示すように、第3透明電極17および第4透明電極20は、ともに、第2基材フィルム18の前面に接触している。
そして、静電容量センサ8は、自己容量検出型の位置センサである。自己容量検出型の位置センサは、例えば、特開2017−049749号公報、特開2017−037386号公報などに記載される。
<第6実施形態>
第6実施形態において、上記した第1〜第5実施形態および変形例と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第6実施形態は、特記する以外、第1〜第5実施形態および変形例と同様の作用効果を奏することができる。
図9に示すように、第1透明電極11は、平面視において、自己容量検出型の静電容量センサ8における第3透明電極17と略同一パターンを有する。
<第7実施形態>
第7実施形態において、上記した第1〜第6実施形態および変形例と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、第7実施形態は、特記する以外、第1〜第6実施形態および変形例と同様の作用効果を奏することができる。
図10に示すように、第1透明電極11は、第1実施形態と同様に、基準電位電極であって、第1基材フィルム12の前面全面に接触している。第1透明電極11は、配線9を介して接地されている。
他方、第2透明電極15は、シグナル電極であって、第1実施形態の第2透明電極15と同様のパターンを有する。
<組合せ>
図示しないが、上記した第1実施形態〜第7実施形態および変形例を適宜組合せることができる。
1 タッチセンサ
7 圧電センサ
8 静電容量センサ
11 第1透明電極
12 第1基材フィルム
13 圧電体層
15 第2透明電極
16 第4基材フィルム
17 第3透明電極
20 第4透明電極
T1 圧電体層の厚み

Claims (15)

  1. ディスプレイの前側に配置されるタッチセンサであって、
    タッチされた位置の座標を検出する静電容量センサと、
    前記静電容量センサの後側に配置され、前記タッチの圧力を検出する圧電センサとを備え、
    前記圧電センサは、
    基材フィルムと、
    前記基材フィルムに支持され、厚みが0.05μmを超え20μm未満である圧電体層と、
    前記基材フィルムおよび前記圧電体層の前側に配置される第1透明電極と、
    前記基材フィルムおよび前記圧電体層の後側に配置される第2透明電極とを備え、
    前記第1透明電極および前記第2透明電極のいずれか一方は、基準電位電極であることを特徴とする、タッチセンサ。
  2. 前記圧電体層が、塗布層またはスパッタリング層であることを特徴とする、請求項1に記載のタッチセンサ。
  3. 前記塗布層が、フッ素樹脂を塗布した塗布層であり、
    前記スパッタリング層が、ウルツ鉱構造を有する無機化合物をスパッタリングしたスパッタリング層である
    ことを特徴とする、請求項2に記載のタッチセンサ。
  4. 前記圧電体層は、厚みが0.5μmを超え20μm未満である塗布層であり、
    フッ素樹脂が、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンおよびクロロトリフルオロエチレンからなる群から選択される少なくとも1つのモノマーが重合してなる重合体であることを特徴とする、請求項3に記載のタッチセンサ。
  5. 前記圧電体層は、厚みが0.05μmを超え0.5μm以下であるスパッタリング層であり、
    無機化合物が、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、AlN、GaN、CdSe、CdTe、および、SiCからなる群から選択される少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項3に記載のタッチセンサ。
  6. 前記第1透明電極が、前記基準電位電極であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のタッチセンサ。
  7. 静電容量センサは、
    第2基材フィルムと、
    前記第2基材フィルムの前側に配置される第3透明電極と、
    前記第2基材フィルムの後側に配置される第4透明電極とを備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のタッチセンサ。
  8. 静電容量センサは、
    第2基材フィルムと、
    前記第2基材フィルムの前側に配置される第3透明電極と、
    前記第2基材フィルムの後側に配置され、前記第1透明電極によって兼ねられる第4透明電極とを備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のタッチセンサ。
  9. 前記基材フィルムの材料が、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリオレフィン、ポリシクロオレフィン、ポリカーボネート、ポリエーテスルフォン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリスチレンおよびポリノルボネンからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のタッチセンサ。
  10. 前記第1透明電極および前記第2透明電極の材料が、インジウム含有酸化物であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のタッチセンサ。
  11. 前記圧電体層に接触する接着剤層をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のタッチセンサ。
  12. 前記接着剤層の厚みは、1μmを超え、200μm未満であることを特徴とする、請求項11に記載のタッチセンサ。
  13. 前記基準電位電極は、前記基材フィルムの一面全面に配置されていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のタッチセンサ。
  14. 前記圧電センサは、
    前記基材フィルムの前面または後面に直接形成され、アンダーコート層、屈折率調整層およびアンチブロッキング層からなる群から選択される少なくとも1つの機能層
    をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のタッチセンサ。
  15. 前記基準電位電極は、前記機能層の一面全面に配置されていることを特徴とする、請求項14に記載のタッチセンサ。
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