JP2019120512A - 歯車、ムーブメント及び指針式時計 - Google Patents

歯車、ムーブメント及び指針式時計 Download PDF

Info

Publication number
JP2019120512A
JP2019120512A JP2017253287A JP2017253287A JP2019120512A JP 2019120512 A JP2019120512 A JP 2019120512A JP 2017253287 A JP2017253287 A JP 2017253287A JP 2017253287 A JP2017253287 A JP 2017253287A JP 2019120512 A JP2019120512 A JP 2019120512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
annular disk
bridge
wheel
deformation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017253287A
Other languages
English (en)
Inventor
和也 今村
Kazuya Imamura
和也 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP2017253287A priority Critical patent/JP2019120512A/ja
Publication of JP2019120512A publication Critical patent/JP2019120512A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

【課題】ブリッジ部によって軸体を保持する構造を有する歯車の変形を抑制して高い真円度を保つことが可能な歯車を提供する。【解決手段】本発明の歯車10は、外周に歯部1を有する環状円盤部2と、環状円盤部2の内周2aと接続している複数本のブリッジ部3と、ブリッジ部3で囲まれた、軸体15を保持するための中心孔部4とを有する歯車であって、環状円盤部2は、内周2aとブリッジ部3とが接続している接続領域2bに開口部5を有する構造とすることにより、ブリッジ部3で囲まれた中心孔部4への軸体15の押し込みによるブリッジ部3の変形に対し、環状円盤部2の内周2aとブリッジ部3との接続領域2bに設けた開口部5によって、ブリッジ部3の変形を吸収し、高い真円度を保つことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、時計の中心車等に用いられる、スリップ機構を有する歯車、その歯車を用いたムーブメント及び指針式時計に関する。
従来、時計の中心車のように、回転中心のカナと歯車との結合部分にスリップ機構を設け、通常は歯車と軸体とが一体的に回転しているが、指針の修正状態においては歯車と軸体とがスリップ動作を行うことができるスリップ歯車が用いられている。
以下、従来技術の説明を行うが、発明の趣旨を外さない範囲において、部品名称等は本発明の部品名称にそろえている。
例えば、特許文献1に開示されたスリップ歯車は、特許文献1の図1及び図2に示されるように、外周に歯部を有する環状円盤部と、環状円盤部の内周と接続している複数本のブリッジ部と、ブリッジ部で囲まれた軸体を保持するための中心孔部とを有する歯車構成であり、この歯車の中心孔部に軸体(カナ)を押し込み結合してスリップ歯車を構成している。
上記構成を有するスリップ歯車は、環状円盤部と軸体との結合がバネ性を有する複数本のブリッジ部を介して行うことによって、安定したすべりトルクが得られている。
また、特許文献2には、スリップ歯車ではないが、プリンタの輪列構成が図3に示されている。このプリンタの輪列構成は、モータ歯車とプラテン歯車の間に中間歯車を設け、この中間歯車の歯部の内側に複数の弓形長孔を設けることにより、中間歯車の歯部が弓形長孔によって生じる弾性によって半径方向にたわむ構成となっている。
上記輪列構成では、モータ歯車と中間歯車との噛み合い、及びプラテン歯車と中間歯車との噛み合いが、中間歯車の弓形長孔によるバネ性によって構成歯車間の噛み合いに余裕ができ、バックラッシュなく組み立て調整が容易に行えるとしている。
特開昭61−194384号公報(第1頁、第2図) 実公昭61−31585号公報(第2頁、第3図)
特許文献1に記載されたスリップ歯車の構成では、詳細は後述するが中心孔部に軸体(カナ)を押し込んで結合したときに、弾性を有するブリッジ部は軸体(カナ)の押し込み圧によって、ブリッジ部の根元部分(中心孔部の近傍)が径方向へ移動する変形が生じる。このブリッジ部の変形によって、ブリッジ部に一体化されている環状円盤部も変形して歯車としての真円度が低下する。
このような真円度の低下により、スリップ歯車と伝達歯車との噛み合いに於ける真芯距離が変わり、トルク伝達効率が低下する。この伝達効率の低下は例えば消費電流の増加や伝達トルクの減少により時計の動作が止まり易くなる等の不具合へ繋がる。また、歯車の真円度が低下することで噛合いの度合いにバラツキが生じ、針の運針速度にムラを発生さ
せる。
特許文献2に記載された中間歯車は、歯部の内側に複数の弓形長孔を設けており、中間歯車の歯部が弓形長孔によって生じる弾性により半径方向にたわむ構成となっている。すなわち、弓形長孔を設ける目的は、単に中間歯車の歯部に弾力性を持たせることである。
本発明の目的は、ブリッジ構造の歯車の問題を解決しようとするものであり、ブリッジ構造のスリップ歯車において、ブリッジ部へのカナの押し込みによるブリッジ部の変形に対し、環状円盤部の変形を抑制して歯車としての高い真円度を保つことが可能なスリップ歯車を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明における歯車は、外周に歯部を有する環状円盤部と、環状円盤部の内周と接続している複数本のブリッジ部と、ブリッジ部で囲まれた、軸体を保持するための中心孔部とを有する歯車であって、環状円盤部は、内周と前記ブリッジ部とが接続している接続領域に開口部を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、ブリッジ部への軸体(カナ)の押し込みによるブリッジ部の変形に対し、環状円盤部の内周とブリッジ部との接続領域に設けた開口部によって、ブリッジ部の変形が直接環状円盤部の歯部に伝わらず、開口部の変形抑制効果によって歯車としての高い真円度を保つことができる。
環状円盤部は、接続領域を除いた領域に、径方向に幅の広い幅広部を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、接続領域を除いた領域に設けた幅広部によって環状円盤部の剛性を高めることで、さらに環状円盤部への変形抑制効果を高めることができる。
環状円盤部は、接続領域を除いた領域にも前記開口部を有していることを特徴とする。
上記構成によれば、接続領域を除いた領域に設けた開口部によって、環状円盤部の重量を削減し、歯車の軽量化を達成することができる。
発明におけるムーブメントは、本発明の歯車を備えることを特徴とする。
発明における指針式時計は、本発明のムーブメントを備えることを特徴とする。
上記のごとく、本発明の歯車を、時計輪列の中心車に採用することによって、時計輪列の安定した噛み合が状態を確保でき、運針ムラの少ない指針式時計を提供できる。
本発明における歯車は、外周に歯部を有する環状円盤部と、環状円盤部の内周と接続している複数本のブリッジ部と、ブリッジ部で囲まれた、軸体を保持するための中心孔部とを有し、軸体の押し込みによるブリッジ部の変形に対し、環状円盤部の内周とブリッジ部との接続領域に設けた開口部によって、ブリッジ部の変形が直接環状円盤部に伝わらず、開口部の変形抑制効果によって歯車としての高い真円度を保つことができる。
本発明の第1実施形態における歯車の構成を示す平面図である。 図1における歯車のS部分を示す拡大平面図である。 本発明の第2実施形態における歯車の構成を示す平面図である。 本発明の第3実施形態における歯車の構成を示す平面図である。 本発明の第4実施形態における歯車の構成を示す平面図である。 本発明の指針式時計を示す外観図である。 図6に示す指針式時計のムーブメントである輪列構造の断面図ある。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の思想を具体化するための歯車を例示するものであって、本発明を以下の構成に限定しない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。以下の説明において、同一部品、同一構成要素には同一の名称、符号を付し詳細説明を適宜省略することがある。
[第1施形態]
図1を用いて本発明の第1実施形態における歯車の構成について説明する。
図1(a)は歯車10の平面図、図1(b)は歯車10に軸体(カナ)15を組み込んだ平面図である。図1(a)において、歯車10は外周に歯部1を有する環状円盤部2と、環状円盤部2の内周2aと接続している3組のブリッジ部3(3a、3b、3c)と、ブッリジ部3(3a、3b、3c)で囲まれた軸体を保持するための中心孔部4(孔形状を点線で示す)によって構成されており、上記環状円盤部2の内周2aと各ブリッジ部3(3a、3b、3c)との接続する接続領域2b(点線で示す)に開口部5(5a、5b、5c)が設けられている。
また、図1(b)に示すごとく歯車10の3組のブリッジ部3(3a、3b、3c)に囲まれた領域の中心に設けられた中心孔部4には、軸体(カナ)15が圧入により組み込まれている。
この軸体(カナ)15の組み込み動作は、歯車10の中心孔部4に軸体(カナ)15を圧入することにより各ブッリジ部3(3a、3b、3c)が径方向に変形するバネ力で、歯車10と軸体(カナ)15とが圧接結合され、適切なスリップトルクを有して一体化される。なお、歯車10を用いた輪列としてのスリップ動作は後述する。
次に、歯車10の中心孔部4に軸体(カナ)15を押し込んだ状態における変形状態について説明する。図2(a)は図1(a)に点線Sで示す歯車10の部分拡大図であり、環状円盤部2と開口部5aの一部分と、ブリッジ部3aの一部を模式的に示すものである。
図2(a)を用いて第1実施形態における歯車10の変形状態を説明する。
歯車10の中心孔部4にカナ15が圧入されていない状態においては、ブリッジ部3aは実線で示す位置に存在している。
この状態から中心孔部4に軸体(カナ)15を圧入するとブリッジ部3aは、矢印Hで示す歯車10の径方向の力を受けて点線で示すブリッジ部3a’の位置に変形する。
しかし、歯車10においては、ブリッジ部3aと環状円盤部2との接続領域2bに開口部5aが設けられている。そのために中心孔部4に対する軸体(カナ)15の圧入によるブリッジ部3aがブリッジ部3a’のように変形しても接続領域2bを介して環状円盤部2を変形させる応力が開口部5aの存在によって吸収され、直接歯車10の外形(歯部1の位置)には作用しない。
もちろん、ブリッジ部3aの変形応力が全く歯車10の外形(歯部1の位置)に影響し
ないわけではなく、環状円盤部2における開口部5aの周囲を経由した変形応力によって歯車10の外形(歯部1の位置)には若干の変形が発生する。しかし、歯車10の径方向の変形(真円度)の変化量は、後述する開口部5aを設けない場合に比べて6割程度に抑制される。
次に、比較となる参考例として、従来技術における歯車の変形状態を説明する。
図2(b)は対比のための参考例として示した特許文献1の図2に示す歯車の部分拡大図であり、本発明の図2(a)と同様に点線Sで示す範囲を記載している。
なお、対比説明においては理解を容易にするため、図2(b)における従来の歯車の各部品名称及び部品番号は、図2(a)に示す本発明の歯車10の各部品名称及び部品番号と同じとしている。
ここで、図2(b)に示す従来技術における歯車が本発明の歯車10と異なるところは、環状円盤部2の内周2aと各ブリッジ部3a、3b、3cとの接続する接続領域2b(点線で示す)に開口部5a、5b、5cが設けられていないことである。
その他の基本的構成は、図2(a)の歯車10と同様である。すなわち歯車は外周に歯部1を有する環状円盤部2と、環状円盤部2の内周2aと接続している3組のブリッジ部3a、3b、3cと、ブッリジ部3a、3b、3cで囲まれた軸体を保持するための中心孔部4(孔形状を点線で示す)によって構成されている。
次に、図2(b)に示す従来技術における歯車の変形状態を説明する。
図2(b)に示す歯車も本発明の歯車10と同様に、歯車の中心孔部4に軸体(カナ)15が圧入されていない状態においては、ブリッジ部3aは実線で示す位置に存在している。この状態から中心孔部4に軸体(カナ)15を圧入するとブリッジ部3aは、矢印Hで示す歯車10の径方向の力を受けて点線で示すブリッジ部3a’の位置に変形するが、このとき開口部5aが設けられていないため、ブリッジ部3aの変形が接続領域2bを介して環状円盤部2を大きく変形させる。
上記のごとく、従来技術における歯車は、ブリッジ部3aの変形が接続領域2bを介して環状円盤部2を直接変形させるため、環状円盤部2の径方向への変形量が非常に大きくなってしまうが、本発明の第1実施形態における歯車10は、環状円盤部2の内周とブリッジ部3との接続領域2bに開口部5を設けることによって環状円盤部2の変形量を従来の歯車に対して6割程度に抑制することができた。この環状円盤部2の変形抑制効果は、ブリッジ部3aの変形の影響を環状円盤部2の接続領域2bに設けた開口部5aによって吸収しているためである。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態における歯車の構成を説明する。
図3は、本発明の第2実施形態における歯車20の平面図である。歯車20の基本的構成は図1(a)に示す第1実施形態の歯車10と同じ構成であり、同一要素には同一番号を付し、重複する説明は省略する。歯車20が歯車10と相違するところは、環状円盤部22の接続領域22bを除いた領域にも第2の開口部25a、25b、25cを有していることである。
歯車20では、この第2の開口部25a、25b、25cを設けることによって、第1実施形態と同様に中心孔部4に軸体(カナ)15の圧入することによるブリッジ部3a、
3b、3cの変形により、接続領域2bを介して環状円盤部2を変形させる応力が開口部5aの存在によって吸収され、歯車20の真円度を維持しつつ環状円盤部22の重量を軽減して歯車20を軽量化することが可能となる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態における歯車の構成を説明する。
図4は、本発明の第3実施形態における歯車30の平面図である。歯車30の基本的構成は図1(a)に示す第1実施形態の歯車10と同じ構成であり、同一要素には同一番号を付し、重複する説明は省略する。歯車30が歯車10と相違するところは、環状円盤部32の開口部5a、5b、5cが存在する接続領域32bを除いた領域に、径方向に幅の広い幅広部32cを有していることである。
この、環状円盤部32における幅広部32cの径方向の幅m1は、接続領域32bの径方向の幅m2より広く構成されており、この幅広部32cを設けることにより環状円盤部32の剛性を高めている。この結果、第3実施形態における歯車30では、幅広部32cによって環状円盤部32の剛性が高まり、環状円盤部32が変形し難くなるため、中心孔部4に軸体(カナ)15を圧入することによるブリッジ部3a、3b、3cの変形の影響を抑制することができる。環状円盤部32の径方向への変形量が、第1実施形態の歯車10と比べてさらに減少し、従来の歯車に対して径方向への変形量を3割程度に抑制することが可能となる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態における歯車の構成を説明する。
図5は、本発明の第4実施形態における歯車40の平面図である。歯車40の基本的構成は図4に示す第3実施形態の歯車30と同じ構成であり、同一要素には同一番号を付し、重複する説明は省略する。第4実施形態の歯車40が第3実施形態の歯車30と相違するところは、歯車40の環状円盤部42における幅広部32cにも、第2の開口部45a、45b、45cが設けられていることである。
すなわち、第4実施形態における歯車40においては、環状円盤部42に幅広部32cを設けることによって、環状円盤部42の剛性を高くし、ブリッジ部3a、3b、3cの変形による歯部1の変形量を抑制するとともに、第2の開口部45a、45b、45cを設けることによって、環状円盤部42の重量を軽減して歯車40の軽量化を行ない、歯車としての効率化を図ったものである。
上記のごとく、本発明の第4実施形態における歯車40では、第3実施形態と同様に中心孔部4に軸体(カナ)15の圧入することによるブリッジ部3a、3b、3cの変形により、接続領域2bを介して環状円盤部2を変形させる応力が開口部5aの存在によって吸収され、幅広部32cによって環状円盤部32の剛性を高め、環状円盤部32が変形し難くなるとともに、第2の開口部45a、45b、45cを設けることによって、歯車40の真円度を維持しつつ環状円盤部42の重量を軽減して歯車40を軽量化することが可能となる。
上記第1実施形態から第4実施形態の説明では、ブリッジ部3が3本の歯車を例として説明したが、ブリッジ部3は2本以上の複数であればよく、本発明を適用することが可能である。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態として、本発明におけるスリップ機構を有する歯車を用いた指針式時計に付いて説明する。図6、は本発明の歯車10〜40を備えた指針式時計の外観図であり、図7は、指針式時計のムーブメントである輪列機構の断面図である。図6に示す指針式時計100は時刻表示部には、時針101、分針102、秒針103を備え、時刻修正部材としてリューズ105を備えている。そしてリューズ105の通常位置(0段位置)では時針101、分針102、秒針103による時刻表示を行っている。またリューズ105の修正位置(1段位置)では、リューズ105の回転操作により、時針101、分針102を回転させて時刻修正を行うことができる。
図7は、図6に示す指針式時計100の簡略化した輪列構成を示すものである。
図7において、主輪列は図示しない水晶振動子等の時間基準源からの電気信号によって駆動されるパルスモータのローター110、五番車111、四番車112、三番車113、中心車114、日の裏車115、筒車116の順に結合されている。そして筒車116に時針101が取り付けられ、中心車114に分針102が取り付けられ、さらに四番車112に秒針103が取り付けられている。
また、中心車114は図1に示す歯車10と軸体(カナ)15によって構成されており、歯車10の中心孔部4に軸体(カナ)15が圧入されることによって、歯車10とカナ15が適切なスリップトルクで結合されて中心車114を構成している。
さらに、時刻修正を行う修正輪列として図6に示すリューズ105に結合された巻真117、つづみ車118、小鉄車119が設けられている。
図6で説明したリューズ105が通常位置にある状態では、図示しない切り替え機構によって、つづみ車118と小鉄車119との噛み合いが行われていないため、時間基準源からの電気信号によって駆動されるパルスモータのローター110、五番車111、四番車112、三番車113、中心車114、日の裏車115、筒車116の順に駆動されて時針101、分針102、秒針103による時刻表示が行われる。
この時刻表示状態においては、中心車114を構成する歯車10と軸体(カナ)15によるスリップ機構は、適切なスリップトルクによってスリップすることなく、歯車10と軸体(カナ)15は一体的に回転する。
次に、リューズ105を修正位置(1段位置)に操作すると、巻真117が引き出されて図示しない切り替え機構によって、つづみ車118と小鉄車119との噛み合いが行われて修正状態となる。この状態において、リューズ105の操作により巻真117を回転させると、つづみ車118と小鉄車119を介して日の裏車115が回転する。さらに日の裏車115に結合された筒車116、中心車114が回転して、時針101と分針102の修正が行なわれる。この修正動作において、中心車114は日の裏車115に直接噛み合っているカナ15は回転して分針130の修正は行うが、カナ15にスリップ結合している歯車10はスリップして回転せず、三番車113、四番車112には巻真117の回転トルクは伝達されえず、秒針103は回転しない。
上記のごとく、本発明の各実施形態に示す歯車は、ブリッジ部へのカナの押し込みによるブリッジ部の変形に対し、環状円盤部の変形を抑制して歯車としての高い真円度を保つことができるので、この歯車を時計輪列の中心車に採用することによって、時計輪列の安定した噛み合が状態を確保でき、運針ムラの低減を図ることができた。
上記のごとく、本発明における歯車としてはスリップ歯車を例示したが、これに限定されるものではなく、スリップ機能を有さない歯車にも適用できることは当然である。
1 歯部
2、22、32、42 環状円盤部
2a 内周
2b、22b、32b 接続領域
3、3a、3b、3c ブリッジ部
4 中心孔部
5、5a、5b、5c 開口部
25a、25b、25c 開口部
45a、45b、45c 開口部
10、20、30、40 歯車
15 軸体(カナ)
100 指針式時計
101 時針
102 分針
103 秒針
105 リューズ
110 ローター
111 五番車
112 四番車
113 三番車
114 中心車
115 日の裏車
116 筒車
117 巻真
118 つづみ車
119 小鉄車

Claims (5)

  1. 外周に歯部を有する環状円盤部と、前記環状円盤部の内周と接続している複数本のブリッジ部と、前記ブリッジ部で囲まれた、軸体を保持するための中心孔部とを有する歯車であって、
    前記環状円盤部は、前記内周と前記ブリッジ部とが接続している接続領域に開口部を有していることを特徴とする歯車。
  2. 前記環状円盤部は、前記接続領域を除いた領域に、径方向に幅の広い幅広部を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の歯車。
  3. 前記環状円盤部は、前記接続領域を除いた領域にも前記開口部を有している
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の歯車。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯車を備える
    ことを特徴とするムーブメント。
  5. 請求項4に記載のムーブメントを備える
    ことを特徴とする指針式時計。
JP2017253287A 2017-12-28 2017-12-28 歯車、ムーブメント及び指針式時計 Pending JP2019120512A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017253287A JP2019120512A (ja) 2017-12-28 2017-12-28 歯車、ムーブメント及び指針式時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017253287A JP2019120512A (ja) 2017-12-28 2017-12-28 歯車、ムーブメント及び指針式時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019120512A true JP2019120512A (ja) 2019-07-22

Family

ID=67307186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017253287A Pending JP2019120512A (ja) 2017-12-28 2017-12-28 歯車、ムーブメント及び指針式時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019120512A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9256207B2 (en) Timepiece movement provided with a drive mechanism for the periodic or intermittent movement of an analogue indicator
JP5078542B2 (ja) 時計用の年間カレンダ機構
US7258037B2 (en) Gear protected against overloading
JP6057659B2 (ja) 時計用の定トルク機構及び該機構を備えたムーブメント及び機械式時計
TWI695942B (zh) 諧波產生器及諧波齒輪裝置
JP6815238B2 (ja) ムーブメント及びそれを備えた時計
JP6537177B2 (ja) 時計用歯車、アンクル、てんぷ、時計用ムーブメント、及び機械式時計
JP2019120512A (ja) 歯車、ムーブメント及び指針式時計
JPH05340463A (ja) 平歯車の歯形修正方法および歯形修正平歯車対
US20180120770A1 (en) Watch mechanism
JP6180296B2 (ja) 筒インデックス車および時差修正機構付時計
JP3138414B2 (ja) 時計用歯車
JP2015187596A (ja) 輪列機構、ムーブメント及び時計
JP6881186B2 (ja) 時計用ムーブメントおよび時計
JP6708424B2 (ja) 歯車、輪列機構、ムーブメントおよび時計
JP2006266700A (ja) 時計
JP2018009913A (ja) リセットレバー、ムーブメントおよび時計
JP2015081866A (ja) 輪列機構、ムーブメント、及び時計
JPH0650791Y2 (ja) 携帯用時計における指針の修正機構
JP2013107640A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP7049239B2 (ja) 電子時計
JPS5841517Y2 (ja) 時計の暦修正機構
JPH0241595Y2 (ja)
JP2014095564A (ja) 動力伝達機構、ムーブメント、及び時計
JP4985021B2 (ja) 時計