JP2019112698A - 焼結磁石の製造方法およびホットプレス用型 - Google Patents
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Abstract
【課題】焼結の温度および時間を容易にコントロールでき、強い磁力の得られるR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法およびホットプレス用型を提供する。【解決手段】本発明のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法は、R−Fe−B系の多孔質磁石4を黒鉛製のホットプレス用型1に配置し、ダイス3の開口部5に装填(配置)されたR−Fe−B系の多孔質磁石4を、ダイス3を加熱しながらパンチ2で加圧して、R−Fe−B系の焼結磁石を得る。R−Fe−B系の焼結磁石の製造方法に用いる、ホットプレス用型1は、ダイス3とパンチ2とを備え、ダイス3は外側に配置されたC/C複合材製のリング6を有する。また、ダイス3がC/C複合材製であり、パンチ2が黒鉛製であっても良い。ダイス3が黒鉛のみで構成される場合と比べてダイス3を小型化でき、熱容量を小さくすることができる。【選択図】図1
Description
本発明は、焼結磁石の製造方法およびホットプレス用型に関する。
高性能永久磁石として代表的なR−Fe−B系希土類磁石(Rは希土類元素、Feは鉄、Bはホウ素)は、三元系正方晶化合物であるR2Fe14B相を主相として含む組織を有し、優れた磁気特性を発揮する。このようなR−Fe−B系希土類磁石は、焼結磁石とボンド磁石に大別される。焼結磁石は、R−Fe−B系磁石合金の微粉末(平均粒径:数μm)をプレス装置で圧縮成形した後、焼結することによって製造される。これに対して、ボンド磁石は、通常R−Fe−B系磁石合金の粉末(粒径:例えば100μm程度)と結合樹脂との混合物(コンパウンド)を圧縮成形したり、射出成形することによって製造される。
焼結磁石の場合、比較的粒径の小さい粉末を用いるため、個々の粉末粒子が磁気的異方性を有している。このため、プレス装置で粉末の圧縮成形を行うとき、粉末に対して、配向磁界を印加し、それによって、粉末粒子が磁界の向きに配向した圧粉体が得られ、強い磁力の磁石を得ることができる。これは、磁石がもつ同一方向に自然磁化する最小単位(単磁区粒径)程度まで粉砕することにより、外部から磁場を与え磁気モーメントの方向を揃えることにより強い磁力を得ることができるからである。
特許文献1には、希土類焼結磁石の製造方法が記載されている。粉末粒子を細かくしさらに強い磁力を得るために、平均粒径10μm未満のR−Fe−B系希土類合金粉末を用意する工程と、前記R−Fe−B系希土類合金粉末を成形して圧粉体を作製する工程と、水素ガス中において前記圧粉体に対し650℃以上1000℃未満の温度で熱処理を施し、それによって水素化および不均化反応を起こす工程と、真空または不活性雰囲気中において前記圧粉体に対し650℃以上1000℃未満の温度で熱処理を施し、それによって脱水素および再結合反応を起こす工程と、を含むR−Fe−B系多孔質磁石の製造方法が提案されている。この方法によりR−Fe−B系希土類合金粉末に一旦水素を吸蔵させて微粉末にし、磁気モーメントの方向を揃えやすくしている。
特許文献1では、さらに得られたR−Fe−B系多孔質磁石を600℃以上900℃未満の温度で加圧し、前記R−Fe−B系多孔質磁石を真密度の95%以上に高密度化することによりR−Fe−B系磁石を得ることができる。この工程によってR−Fe−B系多孔質磁石を真密度の95%以上に高密度化できることが記載されている。
上記に記載されたように、単磁区粒径よりも小さな単位まで一旦粉砕した後、再度焼結しているので、強い磁力の焼結磁石を得ることができるが、焼結時に温度を上げすぎると、原料が溶融し磁気モーメントの方向がバラバラになり、長時間高温に曝すと、強磁性体でない結晶粒界が成長し磁気的性能を低下させる。
本発明では、焼結の温度および時間を容易にコントロールでき、強い磁力の得られるR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法およびホットプレス用型を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための本発明のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法は、以下の内容である。
(1)R−Fe−B系の多孔質磁石を黒鉛製のホットプレス用型に配置し、加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法であって、前記ホットプレス用型は、ダイスとパンチとを備え、前記ダイスは外側に配置されたC/C複合材製のリングを有する。
本発明のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法によれば、ダイスがC/C複合材製のリングを有している。このため、ダイスが黒鉛のみで構成される場合と比べてダイスを小型化でき、熱容量を小さくすることができる。
このため、加熱、冷却にかかる時間を短縮することができ、R−Fe−B系の多孔質磁石の溶融、変質を防止することができる。
また、ダイスの熱容量が小さいので、コントロールしやすく、加熱を止めれば温度上昇も止まりやすく、R−Fe−B系の多孔質磁石の過熱を防止できる。
このため、加熱、冷却にかかる時間を短縮することができ、R−Fe−B系の多孔質磁石の溶融、変質を防止することができる。
また、ダイスの熱容量が小さいので、コントロールしやすく、加熱を止めれば温度上昇も止まりやすく、R−Fe−B系の多孔質磁石の過熱を防止できる。
(2)R−Fe−B系の多孔質磁石をホットプレス用型に配置し、加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法であって、前記ホットプレス用型は、C/C複合材製のダイスと黒鉛製のパンチとを備える。
本発明のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法によれば、ダイスがC/C複合材製である。このため、ダイスが黒鉛で構成される場合と比べてダイスを小型化でき、熱容量を小さくすることができる。
このため、加熱、冷却にかかる時間を短縮することができ、R−Fe−B系の多孔質磁石の溶融、変質を防止することができる。
また、ダイスの熱容量が小さいので、コントロールしやすく、加熱を止めれば温度上昇も止まりやすく、R−Fe−B系の多孔質磁石の過熱を防止できる。
このため、加熱、冷却にかかる時間を短縮することができ、R−Fe−B系の多孔質磁石の溶融、変質を防止することができる。
また、ダイスの熱容量が小さいので、コントロールしやすく、加熱を止めれば温度上昇も止まりやすく、R−Fe−B系の多孔質磁石の過熱を防止できる。
また、本発明のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法は、次の態様であることが望ましい。
(3)前記ダイスは、テーパーの内側面を有し、複数に分割された黒鉛片からなるスリーブを内側に有する。
ダイスの内側にスリーブを有していると、スリーブを分解することで焼結の完了した焼結体磁石を容易に取り出すことができる。
(4)前記加圧の方法は、前記ホットプレス用型に熱および直流パルス電圧を加えながら一軸加圧するパルス通電焼結である。
直流パルス電圧を加えることにより、R−Fe−B系の多孔質磁石の粒子の界面が活性化し、焼結が促進される。
前記課題を解決するための本発明のR−Fe−B系の焼結磁石のホットプレス用型は、以下の内容である。
(5)R−Fe−B系の多孔質磁石を加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結体磁石の黒鉛製のホットプレス用型であって、前記ホットプレス用型は、ダイスとパンチとを備え、前記ダイスは外側に配置されたC/C複合材製のリングを有する。
(6)R−Fe−B系の多孔質磁石を加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結体磁石のホットプレス用型であって、前記ホットプレス用型は、C/C複合材製のダイスと黒鉛製のパンチとを備える。
また、本発明のR−Fe−B系の焼結磁石のホットプレス用型は、次の態様であることが望ましい。
(7)前記ダイスは、テーパーの内側面を有し、複数に分割された黒鉛片からなるスリーブを内側に有する。
本発明のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法によれば、ダイスがC/C複合材製のリングを有している。このため、ダイスが黒鉛のみで構成される場合と比べてダイスを小型化でき、熱容量を小さくすることができる。
このため、加熱、冷却にかかる時間を短縮することができ、R−Fe−B系の多孔質磁石の溶融、変質を防止することができる。
また、ダイスの熱容量が小さいので、コントロールしやすく、加熱を止めれば温度上昇も止まりやすく、R−Fe−B系の多孔質磁石の過熱を防止できる。
このため、加熱、冷却にかかる時間を短縮することができ、R−Fe−B系の多孔質磁石の溶融、変質を防止することができる。
また、ダイスの熱容量が小さいので、コントロールしやすく、加熱を止めれば温度上昇も止まりやすく、R−Fe−B系の多孔質磁石の過熱を防止できる。
(発明の詳細な説明)
前記課題を解決するための本発明のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法は、R−Fe−B系の多孔質磁石を黒鉛製のホットプレス用型に配置し、加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法であって、前記ホットプレス用型は、ダイスとパンチとを備え、前記ダイスは外側に配置されたC/C複合材製のリングを有する。
前記課題を解決するための本発明のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法は、R−Fe−B系の多孔質磁石を黒鉛製のホットプレス用型に配置し、加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法であって、前記ホットプレス用型は、ダイスとパンチとを備え、前記ダイスは外側に配置されたC/C複合材製のリングを有する。
本発明のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法によれば、ダイスがC/C複合材製のリングを有している。通常C/C複合材は黒鉛に対して5〜10倍程度の引っ張り強度を有している。C/C複合材製のリングをダイスの外側に配置することにより、ダイスが黒鉛のみで構成される場合と比べてダイスを小型化でき、熱容量を小さくすることができる。
このため、加熱、冷却にかかる時間を短縮することができ、R−Fe−B系の多孔質磁石の溶融、変質を防止することができる。
また、ダイスの熱容量が小さいので、コントロールしやすく、加熱を止めれば温度上昇も止まりやすく、R−Fe−B系の多孔質磁石の過熱を防止できる。
このため、加熱、冷却にかかる時間を短縮することができ、R−Fe−B系の多孔質磁石の溶融、変質を防止することができる。
また、ダイスの熱容量が小さいので、コントロールしやすく、加熱を止めれば温度上昇も止まりやすく、R−Fe−B系の多孔質磁石の過熱を防止できる。
R−Fe−B系の多孔質磁石をホットプレス用型に配置し、加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法であって、前記ホットプレス用型は、C/C複合材製のダイスと黒鉛製のパンチとを備える。
本発明のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法によれば、ダイスがC/C複合材製である。通常C/C複合材は黒鉛に対して5〜10倍程度の引っ張り強度を有している。このため、ダイスが黒鉛で構成される場合と比べてダイスを小型化でき、熱容量を小さくすることができる。
このため、加熱、冷却にかかる時間を短縮することができ、R−Fe−B系の多孔質磁石の溶融、変質を防止することができる。
また、ダイスの熱容量が小さいので、コントロールしやすく、加熱を止めれば温度上昇も止まりやすく、R−Fe−B系の多孔質磁石の過熱を防止できる。
このため、加熱、冷却にかかる時間を短縮することができ、R−Fe−B系の多孔質磁石の溶融、変質を防止することができる。
また、ダイスの熱容量が小さいので、コントロールしやすく、加熱を止めれば温度上昇も止まりやすく、R−Fe−B系の多孔質磁石の過熱を防止できる。
また、本発明のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法は、次の態様であることが望ましい。
前記ダイスは、テーパーの内側面を有し、複数に分割された黒鉛片からなるスリーブを内側に有する。
ダイスの内側にスリーブを有していると、スリーブを分解することで焼結の完了した焼結体磁石を容易に取り出すことができる。
前記加圧の方法は、前記ホットプレス用型に熱および直流パルス電圧を加えながら一軸加圧するパルス通電焼結である。
直流パルス電圧を加えることにより、R−Fe−B系の多孔質磁石の粒子の界面が活性化し、焼結が促進される。
前記課題を解決するための本発明のR−Fe−B系の焼結磁石のホットプレス用型は、
R−Fe−B系の多孔質磁石を加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結体磁石の黒鉛製のホットプレス用型であって、前記ホットプレス用型は、ダイスとパンチとを備え、前記ダイスは外側に配置されたC/C複合材製のリングを有する。
R−Fe−B系の多孔質磁石を加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結体磁石のホットプレス用型であって、前記ホットプレス用型は、C/C複合材製のダイスと黒鉛製のパンチとを備える。
また、本発明のR−Fe−B系の焼結磁石のホットプレス用型は、次の態様であることが望ましい。
前記ダイスは、テーパーの内側面を有し、複数に分割された黒鉛片からなるスリーブを内側に有する。
(発明を実施するための形態)
図1は、本発明の実施の形態1のホットプレス用型の斜視図である。図1を用いて、R−Fe−B系の焼結磁石の製造方法の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1のホットプレス用型の斜視図である。図1を用いて、R−Fe−B系の焼結磁石の製造方法の一実施形態を説明する。
黒鉛製のホットプレス用型1は、パンチ2とダイス3を備えている。ホットプレス用型1は、ホットプレス装置のチャンバ内に収納され、ダイス3内に装填(配置)されたR−Fe−B系の多孔質磁石4を上下のパンチ2により、加熱、加圧してR−Fe−B系の焼結磁石を製造する。
パンチ2は略円筒形状をなし、ダイス3は中央に開口部5を有する略円筒形状の金型である。開口部5にR−Fe−B系の多孔質磁石4を装填し、例えばダイス3を加熱してR−Fe−B系の多孔質磁石4の温度を600℃から900℃に高め、0.1〜3.0ton/cm2の圧力で多孔質磁石4をパンチ2で加圧し、R−Fe−B系の焼結磁石が製造できる。パンチ2及びダイス3は、加熱温度や印加圧力に耐えうる、例えばカーボン、SiCやタングステンカーバイドなどであることが好ましい。
また、ダイスには測温用の孔が形成されていることが好ましい。加熱される多孔質磁石の近くで測温することができるので、温度を正確にコントロールできるからである。
また、ダイスには測温用の孔が形成されていることが好ましい。加熱される多孔質磁石の近くで測温することができるので、温度を正確にコントロールできるからである。
パンチ2の押圧方向が加圧軸方向であり、図1でZ軸として示している。また、加圧軸に対して垂直な垂直方向はX軸またはY軸であるが、加圧軸方向に対する垂直な方向は、加圧軸を中心としてあらゆる方向で成立する。尚、下側のパンチ2は、鍔部を有しており、ダイス3をセットしたときにダイス3が落下しない構造となっている。
実施の形態1において、ダイス3の外側にC/C複合材製のリング6が配置されている。リング6は、炭素繊維と炭素の母材(マトリックス)からなる複合材である。また、当該「外側」とは、加圧軸方向(Z軸)で加圧されるR−Fe−B系の多孔質磁石4から見て、ダイス3の外側にあることを意味する。
リング6の内側は、例えば単なるバルクの黒鉛材料であっても良い。C/C複合材製のリング6を当該バルクに巻き付けてもよく、別途形成したリング6をバルク(ダイス3)の外側に嵌めてもよい。C/C複合材製のリング6により、同じ大きさであっても強度が増すため小型化が可能であり、熱容量が小さくなり、また、全体形状が小さいため、温度コントロールが容易となる。リングを構成するC/C複合材はどのようなものであってもよく特に限定されないが、炭素繊維を巻回して作製したフィラメントワインディングタイプのC/C複合材であることが好ましい。
また、加圧方法は、直流印加装置7で直流パルス電圧を加えながら一軸加圧するパルス通電焼結であると、直流パルス電圧を加えることができ、R−Fe−B系の多孔質磁石4の粒子の界面が活性化し、焼結が促進される。このような加圧方法としては、例えばSPS(Spark Plasma Sintering)が挙げられる。
図2は、本発明の実施の形態2のホットプレス用型の斜視図である。図2を用いて、ホットプレス用型の実施の形態2を説明する。
実施の形態2では、ダイス3がC/C複合材製であり、パンチ2が黒鉛製からなる。通常C/C複合材は黒鉛に対して5〜10倍程度の引っ張り強度を有している。このため、ダイス3が黒鉛で構成される場合と比べてダイス3を小型化でき、熱容量を小さくすることができる。このため、加熱、冷却にかかる時間を短縮することができ、R−Fe−B系の多孔質磁石4の溶融、変質を防止することができる。また、ダイス3の熱容量が小さいので、コントロールしやすく、加熱を止めれば温度上昇も止まりやすく、R−Fe−B系の多孔質磁石4の過熱を防止できる。
また、加圧方法は、実施の形態1同様に直流印加装置7で直流パルス電圧を加えながら一軸加圧するパルス通電焼結を行っている。直流パルス電圧を加えることができ、R−Fe−B系の多孔質磁石4の粒子の界面が活性化し、焼結が促進される。
図3は、本発明の実施の形態3のホットプレス用型の斜視図である。図3を用いて、ホットプレス用型の実施の形態3を説明する。
実施の形態3は、実施の形態1のダイス3の開口部5に複数に分割された黒鉛片からなるスリーブ8を配置している。ダイス3の内側であって、R−Fe−B系の多孔質磁石4に面する位置にスリーブ8を配置することにより、焼結の完了したR−Fe−B系の焼結磁石をスリーブと一緒に容易に取り出すことができる。また、スリーブ8は、R−Fe−B系の焼結磁石を製造する度に交換してもよい。
図4は、本発明の実施の形態4のホットプレス用型の斜視図である。図4を用いて、ホットプレス用型の実施の形態4を説明する。
実施の形態4は、実施の形態2のダイス3の開口部5に複数に分割された黒鉛片からなるスリーブ8を配置している。スリーブ8を配置することにより、R−Fe−B系の焼結磁石をスリーブと一緒に容易に取り出すことができる。また、スリーブ8は、R−Fe−B系の焼結磁石を製造する度に交換してもよい。
図5は、本発明の実施の形態3のホットプレス用型の断面図である。図5を用いて、ホットプレス用型の断面構造を説明する。
ホットプレス用型1の断面において、ダイス3の開口部5がテーパーとなっており、R−Fe−B系の多孔質磁石4からみて外側面がテーパーとなる。また、開口部5のテーパー形状に沿うように、テーパーの外側面を有するとともに、複数に分割された黒鉛片からなるスリーブ8が配置されている。開口部5およびスリーブ8の外側面をテーパー状とすることで、スリーブ8とともにR−Fe−B系の焼結磁石がダイス3から取り出し易くなる。開口部5の内側面およびスリーブ8の外側面がテーパー形状を有することは実施の形態3に限らず、実施の形態1、2及び実施の形態4のすべてに適用可能である。下側のパンチ2の鍔部の図示は省略している。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明の焼結磁石の製造方法およびホットプレス用型は、焼結の温度および時間を容易にコントロールでき、強い磁力の得られるR−Fe−B系の焼結磁石の製造などの分野に適合可能である。
1 ホットプレス用型
2 パンチ
3 ダイス
4 R−Fe−B系の多孔質磁石
5 開口部
6 C/C複合材製のリング
7 直流印加装置
8 スリーブ
2 パンチ
3 ダイス
4 R−Fe−B系の多孔質磁石
5 開口部
6 C/C複合材製のリング
7 直流印加装置
8 スリーブ
Claims (7)
- R−Fe−B系の多孔質磁石を黒鉛製のホットプレス用型に配置し、加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法であって、
前記ホットプレス用型は、ダイスとパンチとを備え、
前記ダイスは外側に配置されたC/C複合材製のリングを有するR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法。 - R−Fe−B系の多孔質磁石をホットプレス用型に配置し、加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法であって、
前記ホットプレス用型は、C/C複合材製のダイスと黒鉛製のパンチとを備えるR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法。 - 前記ダイスは、テーパーの内側面を有し、複数に分割された黒鉛片からなるスリーブを内側に有する請求項1または2に記載のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法。
- 前記加圧の方法は、前記ホットプレス用型に熱および直流パルス電圧を加えながら一軸加圧するパルス通電焼結である請求項1〜3の何れか一項に記載のR−Fe−B系の焼結磁石の製造方法。
- R−Fe−B系の多孔質磁石を加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結体磁石の黒鉛製のホットプレス用型であって、
前記ホットプレス用型は、ダイスとパンチとを備え、
前記ダイスは外側に配置されたC/C複合材製のリングを有するR−Fe−B系の焼結磁石のホットプレス用型。 - R−Fe−B系の多孔質磁石を加熱しながら加圧するR−Fe−B系の焼結体磁石のホットプレス用型であって、
前記ホットプレス用型は、C/C複合材製のダイスと黒鉛製のパンチとを備えるR−Fe−B系の焼結磁石のホットプレス用型。 - 前記ダイスは、テーパーの内側面を有し、複数に分割された黒鉛片からなるスリーブを内側に有する請求項5または6に記載のR−Fe−B系の焼結磁石のホットプレス用型。
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- 2017-12-25 JP JP2017248361A patent/JP2019112698A/ja active Pending
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