JP2019109845A - 自律型電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】自律の掃除機能と、ユーザーの求めに応じて荷物を運搬する機能とを兼ね備え、家庭で違和感なく利用可能な自律型電気掃除機を提案する。【解決手段】自律型電気掃除機1は、掃除場所の環境地図情報EMDを記憶する地図情報記憶部51と、環境地図情報EMD上に設定される目的地Dを記憶する目的地記憶部52と、環境地図情報EMDに基づいて目的地Dへの移動経路MRを作成する移動経路作成部55と、荷物Gを配置可能な荷台25と、環境地図情報EMDに基づく被掃除領域CAを動き回って掃除を行う掃除運転、および移動経路MRに準じて荷物Gを運搬する目的で目的地Dへ移動する運搬運転を行う運転制御部56と、を備えている。【選択図】 図3
Description
本発明に係る実施形態は、自律型電気掃除機に関する。
被掃除場所の床面を自律走行しながら清掃する自律型電気掃除機が知られている。
ところで、例えば冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、およびテレビのような家庭用電化製品は、通常、定位置に設置されている。これらの家庭用電化製品は、屋内を頻繁に移動する必要を有していない。
一方、自律型電気掃除機は、屋内を動き回って機能(掃除機能)を発揮する。そして、自律型電気掃除機は、屋内を自律移動する実質的に唯一の家庭用電化製品である。また、自律型電気掃除機は、ご家庭を全く違和感なく自律移動する唯一の家庭用電化製品である。
そこで、本発明は、自律の掃除機能と、ユーザーの求めに応じて荷物を運搬する機能とを兼ね備え、家庭で違和感なく利用可能な自律型電気掃除機を提案する。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る自律型電気掃除機は、掃除場所の環境地図情報を記憶する地図情報記憶部と、前記環境地図情報上に設定される目的地を記憶する目的地記憶部と、前記環境地図情報に基づいて前記目的地への移動経路を作成する移動経路作成部と、荷物を配置可能な荷台と、前記環境地図情報に基づく被掃除領域を動き回って掃除を行う掃除運転、および前記移動経路に準じて前記荷物を運搬する目的で前記目的地へ移動する運搬運転を行う運転制御部と、を備えている。
本発明に係る自律型電気掃除機の実施形態について図1から図9を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自律型電気掃除機を含む運転制御システムを示すシステム構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運転制御システム2に通信可能に接続されている。
運転制御システム2は、電気通信網3に通信可能に接続されるサーバ4を含んでいる。運転制御システム2は、遠隔操作端末5と自律型電気掃除機1との間に情報を双方向に通信する通信回線を確立している。また、運転制御システム2は、構内端末6と自律型電気掃除機1との間に情報を双方向に通信する通信回線を確立している。なお、遠隔操作端末5および構内端末6を操作端末7と総称する。
電気通信網3は、外部ネットワーク8と、構内通信網9と、構内通信網9と外部ネットワーク8との間で情報を中継する中継通信機器11と、を含んでいる。
構内通信網9は、中継通信機器11を含む無線または有線の電気通信網である。自律型電気掃除機1および構内端末6は、構内通信網9に通信可能に接続されている。
外部ネットワーク8は、インターネット13を含んでいる。中継通信機器11、サーバ4、および遠隔操作端末5は、公衆電話網や携帯電話網などを介してインターネット13に接続されている。
サーバ4は、自律型電気掃除機1と遠隔操作端末5との間で情報を仲介している。サーバ4は、インターネット13を介して多数の自律型電気掃除機1と通信している。サーバ4は、それぞれの自律型電気掃除機1に識別子を付与している。自律型電気掃除機1の使用者は、サーバ4が提供する識別子によって、遠隔操作端末5と自宅の自律型電気掃除機1との間に双方向通信を確立する。
遠隔操作端末5は、公衆無線回線や携帯電話回線を介してインターネット13に接続されている。遠隔操作端末5は、サーバ4と双方向通信する。遠隔操作端末5は、自律型電気掃除機1の掃除運転開始指示、一時停止指示、および停止指示などの操作指示の入力を受け付ける。これら、掃除運転開始指示、一時停止指示、および停止指示などの操作指示は、通信回線を介して自律型電気掃除機1に送信される。また、遠隔操作端末5は、運転中、一時停止中、および停止中など、自律型電気掃除機1の状態を通知する情報をサーバ4から取得して自律型電気掃除機1の状態を画面に出力する。
また、遠隔操作端末5は、例えばGPS(Global Positioning System)位置情報や、公衆無線回線や携帯電話回線の基地局の情報を利用した位置情報を含む位置情報を取得する。これら位置情報は、通信回線を介して自律型電気掃除機1に送信される。
自律型電気掃除機1は、いわゆるロボットクリーナである。自律型電気掃除機1は、本体ケース21内の二次電池22の電力を消費して自律で移動する。自律型電気掃除機1は、居室内の被掃除領域を動き回って(被掃除領域を網羅的に移動して)塵埃を捕集する。また、自律型電気掃除機1は、掃除運転の後、充電台23へ帰巣して次の掃除運転を待機する。自律型電気掃除機1は、例えば赤外線通信によって充電台23の相対的な位置を検出する。自律型電気掃除機1は、扁平な本体ケース21、具体的には中空円盤形の本体ケース21に覆われている。
また、自律型電気掃除機1は、自律誘導型の無人搬送車としても機能する。そのため、自律型電気掃除機1は、荷物Gを配置可能な荷台25を備えている。そして、自律型電気掃除機1は、ロボットクリーナとして振る舞い、被掃除領域を動き回って掃除を行う掃除運転と、自律誘導型無人搬送車として振る舞い、荷物Gを運搬する目的で目的地Dへ移動する運搬運転と、を行う。
なお、「荷物Gを運搬する目的」とは、荷台25に荷物Gを積んだ状態で目的地D、つまり荷下ろし場所へ向かうこと、および荷台25に荷物Gを積み込むために空荷の状態で目的地D、つまり荷受け場所へ向かうこと、の両方を含んでいる。換言すると、運搬運転は、荷受け場所を目的地Dとする空荷の移動を含んでいる。
充電台23は、居室内の被掃除面に設置されている。充電台23は、本体ケース21を円滑に接続または離脱可能な形状を有している。充電台23は、本体ケース21が接続された状態で、商用交流電源から二次電池22へ電力を導く電源コード27を備えている。電源コード27は、二次電池22へ送電する電路である。
また、自律型電気掃除機1は、本体ケース21が充電台23に接続されて電源コード27から二次電池22への送電が可能になったか否かを判定する接続判定部28を備えている。接続判定部28は、接触式のセンサであっても良いし、非接触式のセンサであっても良い。
次に、本発明の実施形態に係る自律型電気掃除機1について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る自律型移動体を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、本体ケース21と、本体ケース21の天井に設けられる荷台25と、本体ケース21の後部に設けられる塵埃容器29と、本体ケース21内に収容されて塵埃容器29に流体的に接続される電動送風機31と、被掃除面で本体ケース21を移動させる移動部32と、移動部32を駆動させる駆動部33と、駆動部33を制御して被掃除面の本体ケース21を自律で移動させる自律制御部35と、電気通信網3を介して操作端末7との間で情報を双方向通信する通信部36と、自律制御部35への指示入力を受け付ける入力部37と、自律制御部35が運転(掃除運転および運搬運転)を開始するときに、運転を開始することを報知する報知部38と、電動送風機31、駆動部33、および自律制御部35で消費される電力を蓄える二次電池22と、を備えている。
塵埃容器29は、電動送風機31が発生させる吸込負圧によって本体ケース21の底面に設けられる吸込口(図示省略)から吸い込まれる塵埃を蓄積する。塵埃容器29は、塵埃を濾過捕集するフィルタや、遠心分離(サイクロン分離)や直進分離(直進する空気と塵埃との慣性力の差で塵埃と空気とを分離する分離方式)などの慣性分離によって塵埃を蓄積する分離装置である。
電動送風機31は、二次電池22の電力を消費して駆動する。電動送風機31は、塵埃容器29から空気を吸い込んで吸込負圧を生じさせる。
移動部32は、本体ケース21の底面に配置される左右一対の駆動輪(図示省略)と、本体ケース21の底面に配置されるキャスター(図示省略)と、を備えている。
駆動部33は、一対の駆動輪のそれぞれに接続される一対の電動機である。駆動部33は、左右の駆動輪をそれぞれ独立に駆動させる。
通信部36は、中継通信機器11との間で無線通信回線を確立する。通信部36は、中継通信機器11を介して操作端末7へ情報を送信する一方、中継通信機器11を介して操作端末7から情報を受信する。
通信部36は、中継通信機器11を介して操作端末7へ運転を開始することを知らせる情報(以下、「掃除開始通知情報」という。)を送信する。また、通信部36は、中継通信機器11を介して操作端末7から運転を延期させる指示を含む情報(以下、「運転延期指示情報」という。)および運転を中止させる指示を含む情報(以下、「運転中止指示情報」という。)を受信する。
入力部37は、本体ケース21に設けられる例えばスイッチの他に、無線通信、例えば赤外線を利用して自律制御部35へ操作指示を送信するリモートコントローラであっても良い。また、入力部37は、音声を取得するマイクであっても良い。
二次電池22は、電動送風機31、駆動部33、および自律制御部35の電源であり、これらへ供給される電力を蓄えている。
報知部38は、音声や警告音などの音、点灯や点滅などの光学的な表示によって、使用者や自律型電気掃除機1の周囲にいる第三者に運転の開始を知らせる。報知部38は、タイマー処理に従って掃除運転を開始する際にも、利用される。
自律制御部35は、中央演算装置41と、中央演算装置41が実行する各種演算プログラム、パラメータなどを記憶する記憶装置42と、時刻を計時する計時部43と、を備えている。自律制御部35は、電動送風機31および駆動部33に電気的に接続されている。自律制御部35は、入力部37から取得する指示内容、および通信部36から取得する情報に応じて電動送風機31および駆動部33を制御し、掃除を行う。
記憶装置42は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等である。記憶装置42は、中央演算装置41により読み取り可能な記録媒体を含んでいる。
また、自律型電気掃除機1は、本体ケース21の天井に設けられる荷台25と、荷台25に配置される荷物Gの重量を検知する重量検知部45と、荷台25に配置される荷物Gの重量バランスを検知する重量バランス検知部46と、を備えている。
荷台25は、荷物Gを積み載せておくことができる場所であり、本体ケース21の天面の一部、または全部に渡る。荷台25は、荷物Gを積載するもののみならず、荷物Gを吊り下げるハンガーラックのような構造を有していても良く、棚のような構造を有していても良い。
また、自律型電気掃除機1は、これらハンガーラック、棚、および籠に相当する補助具47を備えていても良い。補助具47は、自律型電気掃除機1に着脱可能であることが好ましい。補助具47は、自律型電気掃除機1に連結される引き車や押し車であっても良い。自律型電気掃除機1は、補助具47が装着されているか、取り外されているか、どのような種類の補助具47が装着されているか、などを含む補助具47の装着状態を検知する補助具装着検知部48を備えていることが好ましい。
補助具装着検知部48は、例えばマイクロスイッチを含んでいる。補助具装着検知部48は、例えば補助具47に設けられる突起(図示省略)によって押し下されることによって補助具47が装着されているか否かを検知する。また、補助具装着検知部48は、例えば複数のマイクロスイッチを含み、補助具47に設けられる突起の数やその配置の組合せによってどのような種類の補助具47が装着されているかを検出する。
自律型電気掃除機1は、補助具47が装着されている場合には、常に運搬運転を行うよう運転のモードを切り替えても良い。
重量検知部45は、いわゆる台はかりのような構造を有している。重量検知部45は、本体ケース21と荷台25との間の変位から荷台25に積載される荷物Gの重量を検知するものであっても良い。重量検知部45は、荷台25の歪みの変化、または荷台25を本体ケース21に支える支柱(図示省略)の歪みの変化から荷台25に積載される荷物Gの重量を検知するものであっても良い。
重量バランス検知部46は、荷台25の傾きを検知するいわゆる水準器、または水平器のような構造を有しているものであっても良い。また、重量バランス検知部46は、荷台25の複数の箇所が負担する重量の差異から重量バランスを検出するものであっても良い。荷台25の複数の箇所が負担する重量の和から荷物Gの重量を推測可能な場合には、重量バランス検知部46は重量検知部45を兼ねても良い。
また、重量バランス検知部46は、荷台25が本体ケース21に固定されている場合には、本体ケース21の傾きを検出するものであっても良い。
通信部36は、中継通信機器11を介して操作端末7へ運搬運転を開始することを知らせる情報(以下、「運搬開始通知情報」という。)を送信する。また、通信部36は、中継通信機器11を介して操作端末7から運搬運転の目的地Dを指示する情報(以下、「目的地指示情報」という。)を受信する。
次いで、本実施形態に係る自律型電気掃除機1の自律制御部35について詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る自律型移動体の自律制御部を示すブロック図である。
図2および図3に示すように、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、掃除場所の環境地図情報EMDを記憶する地図情報記憶部51と、環境地図情報EMD上に設定される目的地Dを(指す目的地情報DD)記憶する目的地記憶部52と、環境地図情報EMDの任意の箇所に設定される地名PNを記憶する地名記憶部53と、を備えている。
また、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、環境地図情報EMDに基づいて目的地Dへの移動経路MRを作成する移動経路作成部55と、環境地図情報EMDに基づく被掃除領域CAを動き回って掃除を行う掃除運転、および移動経路MRに準じて荷物Gを運搬する目的で目的地Dへ移動する運搬運転を行う運転制御部56と、を備えている。
さらに、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、掃除運転および運搬運転にともなって報知部38から各種イベントに対応する報知を行う報知制御部57を備えている。
さらにまた、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、音声を認識する音声認識部58を備えている。
地図情報記憶部51、目的地記憶部52、および地名記憶部53は、記憶装置42に確保される記憶領域に構築されたデータの集合であって、適宜のデータ構造を有している。
環境地図情報EMDは、いわゆるマップである。環境地図情報EMDは、自律型電気掃除機1の使用に際して、事前に準備されるものであっても良いし、Simultaneous Localization and Mapping(SLAM)によって自己位置推定と同時に作成されるものであっても良い。SLAMで環境地図情報EMDを作成する場合には、自律型電気掃除機1はマップの作成に必要なカメラや、エンコーダなどの種々のセンサ(図示省略)を備えている。環境地図情報EMDは、掃除運転にともなう移動の過程で作成、および更新されても良いし、運搬運転にともなう移動の過程で作成、および更新されても良い。
環境地図情報EMDは、自律型電気掃除機1、および操作端末7で共有される。そのため、通信部36は、中継通信機器11を介して操作端末7へ環境地図情報EMDを送信する。環境地図情報EMDを共有することによって、自律型電気掃除機1、および操作端末7は、目的地Dを正確に設定できる。
地図情報記憶部51は、環境地図情報EMDに関連付けられた段差の高さの情報を含む。また、地図情報記憶部51は、環境地図情報EMDに関連付けられた勾配情報を含む。なお、段差の高さの情報とは、環境地図情報EMDの任意の箇所に存在する段差に関する情報である。段差の高さの情報は、例えば部屋と部屋との境にある敷居の高さである。勾配情報とは、環境地図情報EMDの任意の箇所に存在する傾斜に関する情報である。これら段差の高さの情報および勾配情報は、環境地図情報EMDに一括して記憶されていても良い。
目的地記憶部52は、目的地Dを指す目的地情報DDを記憶している。目的地情報DDは、環境地図情報EMD上の任意の点、あるいは平面視における自律型電気掃除機1程度の大きさの領域である。つまり、目的地Dは、掃除運転における被掃除領域CAに比べると十分に小さい点、または領域である。
地名記憶部53は、環境地図情報EMD上の任意の点(の座標情報)に対応させて、その位置の地名PNを対にして記憶している。地名PNと、その地名PNが設定された環境地図情報EMD上の任意の点の座標情報との対を地名情報と呼ぶ。
そして、目的地Dは、環境地図情報EMD上の任意の点を座標で指定して設定されても良く、環境地図情報EMD上の地名で指定して設定されても良い。つまり、自律型電気掃除機1は、操作端末7から受信する目的地指示情報に基づいて目的地Dを設定することもできるし、操作端末7から受信する地名情報に基づいて目的地Dを設定することもできる。設定された目的地Dは、目的地記憶部52へ書き込まれる。
移動経路作成部55、運転制御部56、および報知制御部57は、記憶装置42に記憶された演算プログラムであって、中央演算装置41に読み込まれて実行される。
移動経路作成部55は、環境地図情報EMDに基づいて予め定められる運搬条件を満たすよう移動経路MRを作成する。換言すると、移動経路MRは、環境地図情報EMDおよび運搬条件を前提条件として現在位置から目的地Dへ到達するための経路情報である。
図4は、本実施形態に係る自律型電気掃除機の運搬条件の一例の図である。
図4に示すように、本実施形態に係る自律型電気掃除機の運搬条件は、荷物Gの荷崩れや、荷崩れにともなう荷物Gの破損を避けるために、掃除運転における走行条件よりも穏やかな条件に設定されている。
具体的には、運搬条件は、「走行速度」を含んでいる。運搬運転における移動速度は、掃除運転における移動速度よりも遅い。
また、運搬条件は、例えば地図情報記憶部51に記憶されている段差の高さ情報に対応する「許容可能な段差の高さ」を含んでいる。運搬運転における許容可能な段差の高さは、掃除運転における許容可能な段差の高さよりも小さい。
さらに、運搬条件は、例えば地図情報記憶部51に記憶されている勾配情報に対応する「許容可能な勾配」を含んでいる。運搬運転における許容可能な勾配は、掃除運転における許容可能な勾配よりも小さい。
さらにまた、運搬条件は、障害物を迂回する際の「許容可能な接近距離」を含んでいる。掃除運転では、障害物の周囲ぎりぎりまで掃除するため、障害物に接しない程度に十分に近接(寸止め、例えば1センチメートル以下)して障害物を迂回する。一方、運搬運転では、荷物Gが障害物に触れて荷崩れするようなことがないよう、十分な距離(例えば10センチメートル以上)を空けて障害物を迂回する。
また、運搬条件は、重量バランスに係る条件を含んでいる。
さらに、運搬条件は、補助具47の装着の有無によっても変わる。補助具が装着されている場合の運搬条件は、補助具47が非装着の場合の運搬条件よりも厳しい。例えば、補助具47が装着されている場合の移動速度は、補助具47が非装着の場合の移動速度よりも早い。「許容可能な段差の高さ」、「許容可能な勾配」、および「許容可能な重量バランス」についても移動速度と同様である。
これら運搬条件は、移動経路MRの作成処理における前提条件であるとともに、運搬運転の途中も監視される。
運転制御部56は、掃除運転、および運搬運転のいずれであっても、自律型電気掃除機1の自律移動を制御する。
運転制御部56は、掃除運転において掃除場所を網羅的に動き回って、掃除を行う。このとき、運転制御部56は、環境地図に基づいて効率的に移動して掃除を行っても良いし、環境地図によらず自由走行して掃除を行っても良い。掃除運転は、既知の種々の制御方法を適用できる。
また、運転制御部56は、運搬運転において、運搬条件を満たす移動経路MRを作成できない場合には、目的地Dへの移動を行わない。例えば掃除運転時にSLAMによって環境地図情報EMDの作成、または更新を行った後、運搬条件を満たす移動経路MRの作成を試みたところ、掃除運転の走行条件に比べて穏やかな運搬条件を満たす移動経路MRの作成が困難な場合がある。例えば、掃除運転であれば許容可能な段差があって、この段差が運搬条件を満たすことができないような場合である。このような場合には、運転制御部56は、目的地Dへの移動を抑制して(行わずに)、その場に留まるか、充電台23へ帰巣する。
運転制御部56は、運搬運転において、重量検知部45が重量の変化(増減)を検知し、かつ重量の変化が終わってから第一時間、例えば5秒が経過した後に移動を開始する。運搬運転において、重量の変化は、荷物Gの積み下ろしに起因している。そのため、重量検知部45が重量の変化を検知したのみで発進すると、荷物Gの姿勢が不安定であったり、荷物Gの積み下ろしが未だ終わっていなかったりすることが考えられる。そこで、自律型電気掃除機1は、重量の変化が終わってから第一時間の間、発進を待機する。
また、運転制御部56は、運搬運転における移動の最中に重量検知部45が重量の変化(増減)を検知した場合には、移動を中断する。移動の最中に生じる重量の変化は、荷崩れや、目的地Dに達する以前に荷物Gが積み下ろされた可能性を示唆する。そこで、自律型電気掃除機1は、移動の最中に重量が変化した場合には、それ以上の荷崩れを防いだり、ユーザーへの注意を喚起したりするために、移動を中断する。
さらに、運転制御部56は、運搬運転における移動の最中に重量バランス検知部46が重量バランスの偏りの増加を検知した場合には、移動速度を減ずる、または移動を中断する。移動の最中に生じる重量バランスの偏りの増加は、荷崩れの危険性や、目的地Dに達する以前に荷物Gが積み下ろされた可能性を示唆する。そこで、自律型電気掃除機1は、移動の最中に重量バランスが増加した場合には、荷崩れを防いだり、ユーザーへの注意を喚起したりするために、移動速度を減ずる、または移動を中断する。
さらに、運転制御部56は、運搬運転において、移動が妨げられていることを検知した場合には、出発地へ引き返す。例えば、移動部32、具体的には駆動輪が段差に嵌まってしまい、自律型電気掃除機1が立ち往生してしまった場合には、運転制御部56は、目的地Dへ行くことを中断し(諦めて)、出発地へ引き返す。なお、駆動輪の嵌まり具合によっては、出発地に引き返すこともままならない場合には、その場に留まっても良い。移動が妨げられているか否かは、例えば駆動部33への入力と、自機の現在位置の変化との対応関係によって知ることができる。具体的には、目的地Dへ向かって駆動部33を駆動させるものの、自機が一所に留まってしまったような場合には、運転制御部56は、移動が妨げられていると判断する。
運転制御部56は、運搬運転において、現在時刻Tが第一時刻になると目的地Dへ向かって出発する。つまり、運転制御部56は、運搬運転をタイマー処理することができる。自律型電気掃除機1は、設定された時間、例えばユーザーの帰宅時間にあわせて、玄関でユーザーの帰りを待ち、ユーザーの鞄を荷物Gとして運ぶ。
運転制御部56は、運搬運転における移動の最中に電動送風機31を駆動させる。そのため、自律型電気掃除機1は、移動の最中、荷物Gから塵が落ちた場合には、その塵を掃除することができる。また、自律型電気掃除機1は、運搬運転のついでに移動経路MRを掃除しておくことができる。
また、運転制御部56は、目的地Dに達した後、荷物Gが積み下ろされると電動送風機31を駆動させながら移動経路MRを引き返して出発地へ戻る。そのため、自律型電気掃除機1は、荷物Gを運搬する過程で荷物Gから塵が落ちた場合には、この塵を掃除することができる。
図5は、本実施形態に係る自律型電気掃除機の運搬運転の一例の図である。
図3に加えて、図5に示すように、本実施形態に係る自律型電気掃除機1の運転制御部56は、運搬運転における移動の最中に目的地Dに到達することが不可能と判断した場合には、移動を中断する。
また、本実施形態に係る自律型電気掃除機1の運転制御部56は、運搬運転における移動の最中に(運搬条件を監視して)運搬条件を満たすことが不可能と判断した場合には、移動を中断する。
ここで、図5は、自律型電気掃除機1を使用する場所の見取り図と、この見取り図の中で運搬運転を実行する自律型電気掃除機1の移動経路MRの概略が示されている。
現在位置において、環境地図情報EMDに障害物Oの情報が含まれていない場合、つまり前回移動時(掃除運転にともなう移動であっても良いし、運搬運転にともなう移動であっても良い)に作成、または更新された環境地図情報EMDに障害物Oの情報が含まれていない場合には、第一移動経路MR1(破線矢印MR1)は、当然、障害物Oの存在を無視して作成される。そして、自律型電気掃除機1は、目的地Dへ向かって第一移動経路MR1を移動する途中、障害物Oを検知する。自律型電気掃除機1は、障害物Oの迂回を試み、可能であれば障害物Oを迂回して第一移動経路MR1に戻り、目的地Dへ到達する。実際の移動経路を実線矢印mr1で示している。
ところで、自律型電気掃除機1は、運搬運転の最中(途中)でも、運搬条件を監視している。そして、障害物Oの他、運搬条件を満たせない障害領域が突発的に表れた場合にも、自律型電気掃除機1は、障害領域の迂回を試み、可能であれば障害領域を迂回して第一移動経路MR1に戻り、目的地Dへ到達する。障害領域は、例えば毛脚の長いカーペットが敷かれて、運搬条件を満たさない段差が生じることで突発的に表れる。
しかしながら、第二移動経路MR2(破線矢印MR2)のように、普段は開いているドア(障害物としてのドア)が、偶然にも閉じられてしまい、障害物の迂回が成功しない場合がある。このような場合、自律型電気掃除機1は、目的地Dへ向かって第二移動経路MR2を移動する途中、障害物Oを検知する。自律型電気掃除機1は、ドア(障害物O)の迂回を試みるものの、障害物Oの迂回を失敗して第二移動経路MR2へ戻れず、目的地Dへの移動を中断する。中断した後、自律型電気掃除機1は、その場に留まるか、充電台23へ帰巣する。実際の移動経路を実線矢印mr2で示している。
また、ドアのような障害物Oの他、運搬条件を満たせない障害領域が突発的に表れた場合にも、自律型電気掃除機1は、障害領域の迂回を試みるものの、障害領域の迂回を失敗して第二移動経路MR2へ戻れず、目的地Dへの移動を中断する。中断した後、自律型電気掃除機1は、その場に留まるか、充電台23へ帰巣する。
図6および図7は、本実施形態に係る自律型電気掃除機の運搬運転の一例の図である。
図3に加えて、図6および図7に示すように、本実施形態に係る自律型電気掃除機1の目的地記憶部52は、複数の目的地Dを記憶する。複数の目的地Dには順番、または優先順位が付与されている。そして、移動経路作成部55は、順番また優先順位に則って複数の目的地Dを巡回する移動経路MRを作成する。
図6は、自律型電気掃除機1を使用する場所の見取り図と、この見取り図の中で運搬運転を実行する自律型電気掃除機1の移動経路MRの概略が示されている。また、図6には、2つの目的地D1、D2を巡回する移動経路MR3が示されている。換言すると、移動経路MR3は、2地点間の往復移動(往復運搬運転)である。目的地D1は、例えば洗濯機WMの近傍に設定されている。目的地D2は、バルコニーBの出入口(つまりバルコニーBの窓際)に設定されている。荷物Gは、例えば洗濯物である。
図6に示すように、本実施形態に係る自律型電気掃除機1の運転制御部56は、運搬運転を開始すると、第一順位の目的地D1へ移動し、洗濯物が積み込まれるまで、つまり積載重量が増加するまで待機する。目的地D1で荷物が積み込まれたことを切っ掛けに、運転制御部56は、次の目的地D、つまり第二順位の目的地D2へ向かって移動を開始する。運転制御部56は、目的地D2に到着すると、洗濯物が積み下ろされるまで、つまり積載重量が減少するまで待機する。目的地D2で荷物が積み下ろされたことを切っ掛けに、運転制御部56は、次の目的地D、つまり第一順位の目的地D1へ向かって移動を開始する。
なお、運転制御部56は、積載重量が0値になって、積載重量の変化がないまま第二時間(例えば10分間)が経過すると、充電台23へ帰巣する。
図6に示す巡回運搬運転によって、自律型電気掃除機1は、ユーザーが洗濯物を洗濯機WMからバルコニーBへ運ぶ手間を軽減する。2つの目的地D1、D2の組み合わせは、玄関と冷蔵庫R前のようなものであっても良い。このような組み合わせは、玄関から冷蔵庫Rへ買い物の荷物Gを複数回に分けて運ぶ場合に適用される。
図7は、自律型電気掃除機1を使用する場所の見取り図と、この見取り図の中で運搬運転を実行する自律型電気掃除機1の移動経路MRの概略が示されている。また、図7には、4つの目的地D1、D2、D3、D4を巡回する移動経路MR4が示されている。目的地D1は、例えば家族のうち娘の部屋のドア近傍に設定されている。目的地D2は、例えば家族のうち息子の部屋のドア近傍に設定されている。目的地D3は、例えば家族のうち親の部屋のドア近傍に設定されている。目的地D4は、例えば洗濯機WMの近傍に設定されている。荷物Gは、例えば洗濯物である。
図7に示すように、本実施形態に係る自律型電気掃除機1の運転制御部56は、運搬運転を開始すると、第一順位の目的地D1へ移動し、洗濯物が積み込まれるまで、つまり積載重量が増加するまで待機する。目的地D1で荷物が積み込まれたことを切っ掛けに、運転制御部56は、次の目的地D、つまり第二順位の目的地D2へ向かって移動を開始する。運転制御部56は、目的地D2に到着すると、洗濯物が積み込まれるまで、つまり積載重量が増加するまで待機する。目的地D2で荷物が積み込まれたことを切っ掛けに、運転制御部56は、次の目的地D、つまり第三順位の目的地D3へ向かって移動を開始する。運転制御部56は、目的地D3に到着すると、洗濯物が積み込まれるまで、つまり積載重量が増加するまで待機する。目的地D3で荷物が積み込まれたことを切っ掛けに、運転制御部56は、次の目的地D、つまり第四順位の目的地D4へ向かって移動を開始する。運転制御部56は、目的地D4に到着すると、洗濯物が積み下ろされるまで、つまり積載重量が減少するまで待機する。
なお、運転制御部56は、積載重量が0値になって、積載重量の変化がないまま第二時間(例えば10分間)が経過すると、充電台23へ帰巣する。
図7に示す巡回運搬運転によって、自律型電気掃除機1は、ユーザーが洗濯物を各部屋から集めて洗濯機WMへ運ぶ手間を軽減する。2つの目的地D1、D2の組み合わせは、各家族の部屋と玄関先のようなものであっても良い。このような組み合わせは、各部屋から玄関へゴミを集める場合に適用される。
図8は、本実施形態に係る自律型電気掃除機の運搬運転の一例の図である。
図3に加えて、図8に示すように、本実施形態に係る自律型電気掃除機1の運転制御部56は、通信部36が操作端末7から受信する情報に基づいて、掃除運転、および運搬運転を制御する。
図8は、自律型電気掃除機1を使用する場所の見取り図と、この見取り図の中で運搬運転を実行する自律型電気掃除機1の移動経路MRの概略が示されている。また、図8には、目的地D1を経由して目的地D2へ向かう移動経路MR5が示されている。つまり、移動経路MR5における目的地D1は、経由地である。
図8に示すように、運転制御部56は、運搬運転において、通信部36が操作端末7から目的地Dへの出発を指示する情報(以下、「出発指示情報」という。)を受信すると目的地Dへ向かって出発する。例えば、運搬運転における荷受け場所(つまり経由地である目的地D1)への空荷の移動の場合には、荷台25に荷物Gが積み込まれることはない。そのため、自律型電気掃除機1は、目的地D1(経由地)への出発の引き金(トリガー)事象として、操作端末7から出発指示情報を受信すると、目的地D1へ向かって出発する。
目的地D1(経由地)への出発の引き金(トリガー)事象は、操作端末7から出発指示情報を受信することに限られない。例えば、運転制御部56は、運搬運転において、通信部36が遠隔操作端末5から受信する遠隔操作端末5の位置情報が自機から第一距離以内(例えば300メートル)に近づくと目的地D1(経由地)へ向かって出発する。つまり、通信部36が遠隔操作端末5から受信する遠隔操作端末5の位置情報が自機から第一距離以内に近づいたことが、目的地D1(経由地)への出発の引き金(トリガー)事象である。例えば、目的地D1(経由地)を玄関に設定しておくことで、自律型電気掃除機1は、玄関でユーザーの帰りを予め待つことができる。運転制御部56は、目的地D1(経由地)へ移動し、荷物Gが積み込まれるまで、つまり積載重量が増加するまで待機する。そして、ユーザーは、荷下ろし場所を目的地D2に設定して、自律型電気掃除機1に鞄などの荷物Gを運ばせることができる。目的地D1で荷物が積み込まれたことを切っ掛けに、運転制御部56は、次の目的地D2へ向かって移動を開始する。運転制御部56は、目的地D2に到着すると、荷物Gが積み下ろされるまで、つまり積載重量が減少するまで待機する。
図3に戻って、本実施形態に係る自律型電気掃除機1の報知制御部57は、重量検知部45が検知する荷物Gの重量(つまり積載重量)が第一重量(例えば5キログラム)を超えている場合には、報知部38より積載重量が第一重量を超えていることを報知する。換言すると、報知制御部57は、駆動部33の性能を超える過積載が生じている場合には、これを報知する。なお、過積載が生じている場合には、運転制御部56は、目的地Dへの出発を抑止する。
また、報知制御部57は、運搬運転における移動の最中に重量検知部45が重量の変化を検知した場合には、報知部38より重量が変化したことを報知する。移動の最中に生じる重量の変化は、荷崩れや、目的地Dに達する以前に荷物Gが積み下ろされた可能性を示唆する。そこで、自律型電気掃除機1は、移動の最中に重量が変化した場合には、それ以上の荷崩れを防いだり、ユーザーへの注意を喚起したりするために、報知を行う。
さらに、報知制御部57は、重量バランスの偏りが第一重量バランス(例えば傾き角5度、または複数箇所における重量の不均衡が20%)を超えている場合には、報知部38より重量バランスの偏りが第一重量バランスを超えていることを報知する。重量バランスの偏りは、荷崩れの可能性を高める。そこで、自律型電気掃除機1は、出発前の重量バランスの偏りが第一重量バランスを超えている場合には、移動中の荷崩れを防ぐために、報知を行う。
さらにまた、報知制御部57は、運転制御部56が運搬運転において移動が妨げられていることを検知した場合には、報知部38より移動が妨げられていることを報知する。例えば、移動部32、具体的には駆動輪が段差に嵌まってしまい、自律型電気掃除機1が立ち往生してしまった場合には、運転制御部56は、ユーザーへの注意を喚起するために、報知を行う。
音声認識部58は、入力部37、例えばマイクに入力された音声から音声認識によって地名PNを認識する。認識された地名Pは、運転制御部56で地名記憶部53の地名情報と照合される。照合の結果、対応する地名PNが地名記憶部53に見つかると、運転制御部56は、地名PNに対応する環境地図情報EMD上の任意の点(の座標情報)を目的地記憶部52へ書き込まれる。
また、音声認識部58は、入力部37、例えばマイクに入力された音声から音声認識によって指示情報を認識する。例えば、「地名PNへ行って」、「地名PNへ来て」、および「地名PNへ運んで」のように、地名PNと対になる指示情報「行って」、「来て」、および「運んで」を認識して運搬運転を行う。認識された指示情報は、運転制御部56へ送られて処理される。
なお、自律制御部35は、過去の運転の履歴、特に運搬運転の履歴を記憶する運転履歴記憶部59を備えていても良い。運転履歴には、出発地、目的地D、積載重量、出発時刻などが含まれている。
運転制御部56は、出発時刻を含む第一時間幅(例えば現在時刻の前後10分間)に履歴が存在している場合には、荷物Gが荷台25に置かれれば、目的地Dの設定をせずとも、出発時刻を含む第一時間幅において過去に最も多く設定された目的地Dへ出発する。また、運転制御部56は、積載重量を含む第一重量幅(例えば300グラム前後の差)に履歴が存在している場合には、荷物Gが荷台25に置かれれば、目的地Dの設定をせずとも、積載重量を含む第一重量幅において過去に最も多く設定された目的地Dへ出発する。さらに、運転制御部56は、出発地に履歴が存在している場合には、荷物Gが荷台25に置かれれば、目的地Dの設定をせずとも、出発地において過去に最も多く設定された目的地Dへ出発する。
図9は、本発明の実施形態に係る運転制御システムの操作端末を示すブロック図である。
図8および図9に示すように、本実施形態に係る運転制御システム2の操作端末7(具体的には遠隔操作端末5および構内端末6)は、電気通信網3を介してサーバ4との間で情報を送受信する通信部61と、それぞれの情報に対応するGUI(Graphical User Interface)を表示する表示部62と、掃除運転を延期させる指示、および掃除運転を中止させる指示を含む指示の入力を受け付けて端末制御部63へ伝達する操作部65と、各部の動作を制御する端末制御部63と、を備えている。
操作端末7は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、パソコン、携帯型ゲーム機などの機器である。操作端末7は、無線または有線でサーバ4と電気通信を行う。
通信部61は、電気通信網3を通じて自律型電気掃除機1と双方向通信する。通信部61は、公衆電話網、携帯電話網、移動体通信網、衛星通信網などの通信網を利用して外部ネットワーク8に接続される。また、通信部61は、例えば、無線LAN規格の1つであるIEEE802.11(IEEE802.11n、IEEE802.11a、IEEE802.11g、およびIEEE802.11bなど)や、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)など近距離無線通信規格を利用して中継通信機器11に接続される。
表示部62は、例えば、液晶表示パネル、有機ELパネル、およびプラズマディスプレイパネルなどの出力装置である。表示部62は、端末制御部63の指示に応じて使用者に提示される各種のGUI(Graphical User Interface)を表示する。
操作部65は、例えば、タッチパネルおよびボタンスイッチなどの入力装置である。
表示部62および操作部65は、ディスプレイとタッチパネルとを組み合わせた、いわゆるタッチスクリーンであっても良い。タッチスクリーンは、使用者に触れられた位置を検知して、その箇所の表示内容に応じた入力を受け付ける。
端末制御部63は、操作端末7の各部の動作を制御している。端末制御部63は、例えば、マイクロプロセッサ(図示省略)、およびマイクロプロセッサが実行する各種演算プログラム、パラメータなどを記憶する記憶装置(図示省略)を備えるコンピュータである。記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)である。
端末制御部63には、表示部62を制御する表示制御部66が含まれている。
図3および図8に戻って、本実施形態に係る操作端末7の表示部62は、自律型電気掃除機1から受信した環境地図情報EMDに対応するGUI(Graphical User Interface)を表示する。
具体的には、表示部62は、GUIの一例として、環境地図情報EMDを表す環境地図表示領域67を表示する。環境地図表示領域67は、操作部65でもある。
ところで、図8は、環境地図情報EMDを見取り図のように表しているが、SLAMで作成される実際の環境地図情報EMDは、図8のようには明瞭ではない。
そこで、操作端末7の表示部62は、環境地図表示領域67の任意の点を選択することで、環境地図情報EMD上の対応する位置を目的地Dに指定することができる。指定された位置(の座標情報)は、目的地指示情報として自律型電気掃除機1に送信される。
また、操作端末7の表示部62は、環境地図表示領域67の任意の点を選択して、その箇所に地名PNを設定することができる。地名情報は、端末制御部63の記憶装置に記憶されるとともに、通信回線を介して自律型電気掃除機1へ送信される。自律型電気掃除機1は、通信部36が地名情報を受信すると、地名記憶部53に記憶する。なお、操作端末7は、設定済みの地名情報を自律型電気掃除機1から受信することもできる。
操作端末7に記憶された地名PN(地名情報)は、操作端末7の音声認識機能や文字入力機能によって適宜選択される。
本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、環境地図情報EMDに基づく被掃除領域CAを動き回って掃除を行う掃除運転、および移動経路MRに準じて荷物Gを運搬する目的で目的地Dへ移動する運搬運転を行う。そのため、自律型電気掃除機1は、屋内を自律移動する実質的に唯一の家庭用電化製品を、ご家庭で違和感なく、荷物Gを運搬する目的、つまり自律誘導型無人搬送車として使用できる。
また、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、環境地図情報EMDに基づいて予め定められる運搬条件を満たすよう移動経路MRを作成する。そのため、自律型電気掃除機1は、掃除運転における運転条件(移動条件)と、運搬に運転における運搬条件とを明確に区別し、ひいては掃除の用途においても、運搬の用途においても、その両方で使用できる。
さらに、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転における移動速度を、掃除運転における移動速度よりも遅くする。そのため、自律型電気掃除機1は、掃除運転における運転条件(移動条件)と、運搬に運転における運搬条件とを明確に区別し、ひいては掃除の用途においても、運搬の用途におしても、その両方で好適に使用できる。
さらにまた、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転における許容可能な段差の高さを、掃除運転における許容可能な段差の高さよりも低くしている。そのため、自律型電気掃除機1は、掃除運転における運転条件(移動条件)と、運搬に運転における運搬条件とを明確に区別し、ひいては掃除の用途においても、運搬の用途においても、その両方で好適に使用できる。
また、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転における許容可能な勾配を、掃除運転における許容可能な勾配よりも小さくしている。そのため、自律型電気掃除機1は、掃除運転における運転条件(移動条件)と、運搬に運転における運搬条件とを明確に区別し、ひいては掃除の用途においても、運搬の用途においても、その両方で好適に使用できる。
さらに、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転において、運搬条件を満たす移動経路MRを作成できない場合には、目的地Dへの移動を抑制する。掃除運転の場合には、仮に走行条件に合致しない領域があったとしても、掃除可能な領域は極力掃除をしておきたい。一方、運搬運転では、目的地Dに到達できないことが出発前から明らかな場合には、途中で運搬を中断することによってユーザーに機器の故障の疑いを抱かれるよりは、そもそも出発しないことで、ユーザーにその旨を喚起できる。
さらにまた、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転における移動の最中に運搬条件を満たすことが不可能と判断した場合には、移動を中断する。そのため、自律型電気掃除機1は、荷物Gの荷崩れを避けて、荷物Gの確実に運搬できる。
また、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転において、重量検知部45が重量の変化(増減)を検知し、かつ重量の変化を検知してから第一時間が経過した後に移動を開始する。そのため、自律型電気掃除機1は、荷物Gの積み下ろしが終わり、荷物Gの姿勢が安定してから発進することができる。
さらに、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転における移動の最中に重量検知部45が重量の変化を検知した場合には、移動を中断する。そのため、自律型電気掃除機1は、移動の最中に荷崩れした場合には、荷物Gを置き去りにしたまま目的地Dへ移動しない。
さらにまた、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転における移動の最中に重量バランス検知部46が重量バランスの偏りの増加を検知した場合には、移動速度を減ずる、または移動を中断する。そのため、自律型電気掃除機1は、荷物Gの荷崩れを事前に防ぐことができる。
また、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転において、移動が妨げられていることを検知した場合には、出発地へ引き返す。そのため、自律型電気掃除機1は、出発前に移動経路MRを設定できない場合と同様に、目的地Dに到達できないことが明らかな場合には、途中で運搬を中断するのみならず、出発地へ戻ることによってユーザーに機器の故障の疑いを抱かれることなく、ユーザーにその旨を喚起できる。
さらに、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、荷受け場所を目的地Dとする空荷の運搬運転を行う。そのため、自律型電気掃除機1は、運搬運転のための制御を利用して、任意の出発地で荷受けすることができる。
さらにまた、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、積載重量が第一重量を超えている場合には、報知部38より積載重量が第一重量を超えていることを報知する。そのため、自律型電気掃除機1は、駆動部33に過大な負荷を与えることを回避できる。
また、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転における移動の最中に重量検知部45が重量の変化を検知した場合には、報知部38より重量が変化したことを報知する。そのため、自律型電気掃除機1は、荷物Gの荷崩れや、移動の最中、荷物Gが荷下ろしされるなどの不意の状況をユーザーに知らせることができる。
さらに、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、重量バランスの偏りが第一重量バランスを超えている場合には、報知部38より重量バランスの偏りが第一重量バランスを超えていることを報知する。そのため、自律型電気掃除機1は、移動中の荷崩れを防ぐために、出発前の重量バランスの偏りが第一重量バランスを超えないよう、ユーザーに注意を喚起することができる。
さらにまた、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転において移動が妨げられていることを検知した場合には、報知部38より移動が妨げられていることを報知する。そのため、自律型電気掃除機1は、立ち往生してしまったことをユーザーへ知らせることができる。
また、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、複数の目的地Dを設定できる。そのため、自律型電気掃除機1は、経由地を経由した運搬運転を行うことができる。
さらに、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、複数の目的地Dに付与される順番に則って複数の目的地Dを巡回する移動経路MRを作成することができる。そのため、自律型電気掃除機1は、二地点間の往復運搬運転や、他地点の巡回運搬運転を行うことができる。
さらにまた、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、現在時刻が第一時刻になると目的地Dへ向かって出発する。そのため、自律型電気掃除機1は、運搬運転をタイマーで実行できる。
また、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転における移動の最中に電動送風機31を駆動させる。そのため、自律型電気掃除機1は、運搬にともない発生する塵を掃除することができる。
さらに、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、目的地Dに達した後、電動送風機31を駆動させながら移動経路MRを引き返して出発地へ戻る。そのため、自律型電気掃除機1は、運搬にともない発生する塵を掃除することができる。
さらにまた、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、補助具47を装着することで、荷物Gの運搬の確実性を高めることができる。
また、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、環境地図情報EMDを送信し、目的地Dを受信する通信部36を備えている。そのため、自律型電気掃除機1は、操作端末7を用いて目的地Dを容易に設定することができる。
さらに、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、目的地Dを地名PNで設定できる。そのため、自律型電気掃除機1は、ユーザーに運搬運転をより容易に利用してもらうことができる。
さらにまた、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、音声から地名PNを認識する。そのため、自律型電気掃除機1は、ユーザーに運搬運転をより容易に利用してもらうことができる。
また、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転において、位置情報が自機から第一距離以内に近づくと目的地Dへ向かって出発する。そのため、自律型電気掃除機1は、ユーザーに運搬運転をより容易に利用してもらうことができる。
さらに、本実施形態に係る自律型電気掃除機1は、運搬運転において、操作情報を受信すると目的地Dへ向かって出発する。そのため、自律型電気掃除機1は、操作端末7を用いて運搬運転を容易に利用することができる。
したがって、本実施形態に係る自律型電気掃除機1によれば、自律の掃除機能と、ユーザーの求めに応じて荷物を運搬する機能とを兼ね備え、家庭で違和感なく利用することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…自律型電気掃除機、2…運転制御システム、3…電気通信網、4…サーバ、5…遠隔操作端末、6…構内端末、7…操作端末、8…外部ネットワーク、9…構内通信網、11…中継通信機器、13…インターネット、21…本体ケース、22…二次電池、23…充電台、25…荷台、27…電源コード、28…接続判定部、29…塵埃容器、31…電動送風機、32…移動部、33…駆動部、35…自律制御部、36…通信部、37…入力部、38…報知部、41…中央演算装置、42…記憶装置、43…計時部、45…重量検知部、46…重量バランス検知部、47…補助具、48…補助具装着検知部、51…地図情報記憶部、52…目的地記憶部、53…地名記憶部、55…移動経路作成部、56…運転制御部、57…報知制御部、58…音声認識部、59…運転履歴記憶部、61…通信部、62…表示部、63…端末制御部、65…操作部、66…表示制御部、67…環境地図表示領域。
Claims (27)
- 掃除場所の環境地図情報を記憶する地図情報記憶部と、
前記環境地図情報上に設定される目的地を記憶する目的地記憶部と、
前記環境地図情報に基づいて前記目的地への移動経路を作成する移動経路作成部と、
荷物を配置可能な荷台と、
前記環境地図情報に基づく被掃除領域を動き回って掃除を行う掃除運転、および前記移動経路に準じて前記荷物を運搬する目的で前記目的地へ移動する運搬運転を行う運転制御部と、を備える自律型電気掃除機。 - 前記移動経路作成部は、前記環境地図情報に基づいて予め定められる運搬条件を満たすよう前記移動経路を作成する請求項1に記載の自律型電気掃除機。
- 前記運搬運転における移動速度は、前記掃除運転における移動速度よりも遅い請求項1または2に記載の自律型電気掃除機。
- 前記地図情報記憶部は、前記環境地図情報に関連付けられた段差の高さ情報を含み、
前記運搬条件は、許容可能な段差の高さを含み、
前記運搬運転における許容可能な段差の高さは、前記掃除運転における許容可能な段差の高さよりも小さい請求項1から3のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 前記地図情報記憶部は、前記環境地図情報に関連付けられた勾配情報を含み、
前記運搬条件は、許容可能な勾配を含み、
前記運搬運転における許容可能な勾配は、前記掃除運転における許容可能な勾配よりも小さい請求項1から4のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 前記運転制御部は、前記運搬運転において、前記運搬条件を満たす前記移動経路を作成できない場合には、前記目的地への移動を行わない請求項1から5のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。
- 前記運転制御部は、前記運搬運転における移動の最中に前記運搬条件を満たすことが不可能と判断した場合には、移動を中断する請求項1から6のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。
- 前記荷台に配置される前記荷物の重量を検知する重量検知部を備え、
前記運転制御部は、前記運搬運転において、前記重量検知部が重量の変化を検知し、かつ前記重量の変化が終わってから第一時間が経過した後に移動を開始する請求項1から7のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 前記運転制御部は、前記運搬運転における移動の最中に前記重量検知部が重量の変化を検知した場合には、移動を中断する請求項8に記載の自律型電気掃除機。
- 前記荷台に配置される前記荷物の重量バランスを検知する重量バランス検知部を備え、
前記運転制御部は、前記運搬運転における移動の最中に前記重量バランス検知部が重量バランスの偏りの増加を検知した場合には、移動速度を減ずる、または移動を中断する請求項1から9のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 前記運転制御部は、前記運搬運転において、移動が妨げられていることを検知した場合には、出発地へ引き返す請求項1から10のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。
- 前記運搬運転は、荷受け場所を前記目的地とする空荷の移動を含む請求項1から11のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。
- 前記荷台に配置される前記荷物の重量を検知する重量検知部と、
音および光の少なくともいずれかで報知する報知部と、
前記重量が第一重量を超えている場合には、前記報知部より前記重量が第一重量を超えていることを報知する報知制御部と、を備える請求項1から12のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 前記荷台に配置される前記荷物の重量を検知する重量検知部と、
音および光の少なくともいずれかで報知する報知部と、
前記運搬運転における移動の最中に前記重量検知部が重量の変化を検知した場合には、前記報知部より前記重量が変化したことを報知する報知制御部と、を備える請求項1から13のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 前記荷台に配置される前記荷物の重量バランス検知する重量バランス検知部を備え、
音および光の少なくともいずれかで報知する報知部と、
前記重量バランスの偏りが第一重量バランスを超えている場合には、前記報知部より前記重量バランスの偏りが第一重量バランスを超えていることを報知する報知制御部と、を備える請求項1から14のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 音および光の少なくともいずれかで報知する報知部と、
前記運転制御部が前記運搬運転において移動が妨げられていることを検知した場合には、前記報知部より移動が妨げられていることを報知する報知制御部と、を備える請求項1から15のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 前記目的地記憶部は、複数の前記目的地を記憶する請求項1から16のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。
- 前記複数の目的地には順番が付与され、
前記移動経路作成部は、前記順番に則って前記複数の目的地を巡回する移動経路を作成する請求項1から17いずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 時刻を計時する計時部を備え、
前記運転制御部は、前記運搬運転において、前記時刻が第一時刻になると前記目的地へ向かって出発する請求項1から18のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 吸込み負圧を発生させる電動送風機を備え、
前記運転制御部は、前記運搬運転における移動の最中に前記電動送風機を駆動させる請求項1から19のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 吸込み負圧を発生させる電動送風機を備え、
前記運転制御部は、前記目的地に達した後、前記電動送風機を駆動させながら前記移動経路を引き返して出発地へ戻る請求項1から20のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 前記荷台に着脱可能であり、前記荷台に装着されて前記荷物の積載状態を安定させる補助具を備え、
前記運搬運転において、前記補助具が装着されている場合の移動速度は、前記補助具が非装着の場合の移動速度よりも早い請求項1から21のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 前記環境地図情報を送信し、前記目的地を受信する通信部を備える請求項1から22のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。
- 前記環境地図情報の任意の箇所に設定される地名を記憶する地名記憶部を備え、
前記目的地は、前記地名で設定可能な請求項1から23のいずれか1項に記載の自律型電気掃除機。 - 音声を取得するマイクと、
前記音声から前記地名を認識する音声認識部と、を備える請求項24に記載の自律型電気掃除機。 - 前記通信部は、操作端末の位置情報を受信し、
前記運転制御部は、前記運搬運転において、前記位置情報が自機から第一距離以内に近づくと前記目的地へ向かって出発する請求項23に記載の自律型電気掃除機。 - 前記通信部は、操作端末の操作情報を受信し、
前記運転制御部は、前記運搬運転において、前記操作情報を受信すると前記目的地へ向かって出発する請求項23または26に記載の自律型電気掃除機。
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