JP2019108943A - 居眠り運転防止装置 - Google Patents

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光夫 青木
Mitsuo Aoki
光夫 青木
井上 諭
Satoshi Inoue
諭 井上
芳明 湯澤
Yoshiaki Yuzawa
芳明 湯澤
幸太郎 篤
Kotaro Atsushi
幸太郎 篤
俊輝 新沼
Toshiki Niinuma
俊輝 新沼
遼 高橋
Ryo Takahashi
遼 高橋
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Abstract

【課題】新たに専用の追加部品等を要することなく、低コストかつ比較的シンプルな構成で、より効果的に運転者の覚醒を促す(居眠り運転を防止する)ことが可能な居眠り運転防止装置を提供する。【解決手段】居眠り運転防止装置1は、パーキングギヤ69及びパーキングポール68を有し、該パーキングポール68がパーキングギヤ69に噛み込むことにより車軸の回転をロックしてパーキング状態にするパーキング機構65と、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)の駆動を制御するSBW−CU60(駆動制御部61)と、運転者が居眠りをしているか否かを検知する画像処理ユニット90(居眠り検知部91)とを備えている。SBW−CU60(駆動制御部61)は、走行中に、運転者が居眠りをしていることが検知されたときに、パーキングポール68を駆動して歯打ち音及び振動を発生させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の運転者の居眠りを防止する居眠り運転防止装置に関し、特に、車軸をロックするパーキング機構を備えた車両に用いられる居眠り運転防止装置に関する。
従来から、運転者の居眠り状態(居眠り運転)を検知し、運転者に覚醒(警告)を促す居眠り運転防止装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、ステアリングホイールのリム部に、運転者の手の接触を検出する温度センサを含む複数のペルチェ素子を備え、手の指先、または、掌中央が接触する特定のペルチェ素子をメインユニットで判定し、運転者の覚醒度が低いときに、特定した制御対象のペルチェ素子の冷却面温度を覚醒誘導温度に制御する居眠り運転防止装置が開示されている。
この居眠り運転防止装置によれば、運転者の手の接触部位により、温度刺激による末梢の収縮を誘導し易い部位である指先、または、掌中央が接触する接触部位を判定し、それらに該当する温度調整部の温度を制御することで、より少ない電力で、覚醒度を向上することができる。
特開2011−213330号公報
しかしながら、上述した居眠り運転防止装置では、運転者の手の接触を検出する温度センサを含む複数のペルチェ素子や、手の指先、または、掌中央が接触する特定のペルチェ素子を判定し、運転者の覚醒度が低いときに、特定した制御対象のペルチェ素子の冷却面温度を覚醒誘導温度に制御する専用の制御ユニット(上記メインユニット)などの追加部品が必要となり、システムが複雑化し、コストも増大する。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、新たに専用の追加部品等を要することなく、低コストかつ比較的シンプルな構成で、より効果的に運転者の覚醒を促す(居眠り運転を防止する)ことが可能な居眠り運転防止装置を提供することを目的とする。
本発明に係る居眠り運転防止装置は、パーキングギヤ及びパーキングポールを有し、該パーキングポールがパーキングギヤに噛み込むことにより車軸の回転をロックしてパーキング状態にするパーキング機構と、パーキング機構を構成するパーキングポールの駆動を制御する駆動制御手段と、運転者が居眠りをしているか否かを検知する居眠り検知手段とを備え、駆動制御手段が、居眠り検知手段により運転者が居眠りをしていることが検知されたときに、パーキングポールを駆動することを特徴とする。
本発明に係る居眠り運転防止装置によれば、運転者の居眠りが検知されたときに、パーキング機構を構成するパーキングポールが駆動され、パーキングポールがパーキングギヤと打突することにより歯打ち音(異音)と振動が発せられる。よって、効果的に運転者の覚醒を促すことができる。また、この場合、車軸をロックするパーキング機構を利用して、歯打ち音(異音)と振動を生じさせることができる。その結果、新たに専用の追加部品等を要することなく、低コストかつ比較的シンプルな構成で、より効果的に運転者の覚醒を促す(居眠り運転を防止する)ことが可能となる。
本発明に係る居眠り運転防止装置では、上記駆動制御手段が、所定の周期で、オン・オフ的に、パーキングポールを駆動することが好ましい。
この場合、所定の周期で、オン・オフ的に、パーキングポールが駆動されるため、周期的に、パーキングポールがパーキングギヤと打突することにより生じる歯打ち音(異音)や振動を発生させることができる。また、周期を変更することにより、歯打ち音(異音)の音量(ボリューム)や振動の長さを調節することが可能となる。
また、本発明に係る居眠り運転防止装置では、上記駆動制御手段が、パーキングポールの駆動制御を開始してからの経過時間が長くなるほど、オン時間を長くすることが好ましい。
この場合、パーキングポールの駆動制御が開始されてからの経過時間が長くなるほど、オン時間が長くされる。そのため、運転者が覚醒しない場合には、歯打ち音(異音)の音量を増大させるとともに、振動を長くすることにより、運転者を確実に覚醒することが可能となる。
本発明に係る居眠り運転防止装置では、上記駆動制御手段が、パーキングポールの駆動制御を開始した後、居眠り検知手段により運転者が覚醒したことが検知されたときに、パーキングポールの駆動制御を停止することが好ましい。
このようにすれば、運転者が覚醒したことが検知されたときには、パーキングポールの駆動制御が停止され、パーキングポールがパーキングギヤと打突することによって生じる歯打ち音(異音)と振動の発生を停止することができる。
本発明に係る居眠り運転防止装置では、上記パーキング機構が、車両の速度が所定速度未満の場合にのみ、パーキングポールがパーキングギヤに噛み込み可能に構成されていることが好ましい。
このようにすれば、車両の速度が所定速度以上の場合には、パーキングポールがパーキングギヤに噛み込むことが防止されるため、安全性を確保することができる。一方、車両の速度が所定速度未満に低下したときに、運転者が覚醒していない場合(例えば、体調不良で気を失っている場合など)には、パーキングポールをパーキングギヤに噛み込ませることにより、車両を停止させることができる。
本発明に係るとする居眠り運転防止装置では、上記駆動制御手段が、パーキングポールを駆動制御しているときに、ブレーキランプ、及び/又は、ハザードランプを点灯することが好ましい。
この場合、パーキングポールが駆動制御されているときに、ブレーキランプ、及び/又は、ハザードランプが点灯される。そのため、周囲の車両(運転者)に注意を促すことが可能となる。
本発明によれば、新たに専用の追加部品等を要することなく、低コストかつ比較的シンプルな構成で、より効果的に運転者の覚醒を促すこと(居眠り運転を防止する)ことが可能となる。
実施形態に係る居眠り運転防止装置、及び該居眠り運転防止装置が搭載されたAWD車のパワートレイン並びに駆動力伝達系の構成を示すブロック図である。 パーキング機構の構成を示す図である。 時間経過に伴うオン時間/オフ時間の変化の一例を示す図である。 実施形態に係る居眠り運転防止装置による居眠り運転防止処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1及び図2を併せて用いて、実施形態に係る居眠り運転防止装置1の構成について説明する。図1は、居眠り運転防止装置1、及び該居眠り運転防止装置1が搭載されたAWD(All Wheel Drive:全輪駆動)車のパワートレイン並びに駆動力伝達系の構成を示すブロック図である。また、図2は、無段変速機(CVT)30のパーキング機構65の構成を示す図である。なお、本実施形態では、シフトバイワイヤ(SBW)式の無段変速機30を搭載したパートタイム式AWD車を例にして説明する。
エンジン20は、どのような形式のものでもよいが、例えば水平対向型の筒内噴射式4気筒ガソリンエンジンである。エンジン20では、エアクリーナ(図示省略)から吸入された空気が、吸気管に設けられた電子制御式スロットルバルブ(以下、単に「スロットルバルブ」ともいう)により絞られ、インテークマニホールドを通り、エンジン20に形成された各気筒に吸入される。ここで、エアクリーナから吸入された空気の量はエアフローメータにより検出される。さらに、スロットルバルブには、該スロットルバルブの開度を検出するスロットル開度センサ71が配設されている。各気筒には、燃料を噴射するインジェクタが取り付けられている。また、各気筒には混合気に点火する点火プラグ、及び該点火プラグに高電圧を印加するイグナイタ内蔵型コイルが取り付けられている。エンジン20の各気筒では、吸入された空気とインジェクタによって噴射された燃料との混合気が点火プラグにより点火されて燃焼する。燃焼後の排気ガスは排気管を通して排出される。
上述したエアフローメータ、スロットル開度センサ71に加え、エンジン20のカムシャフト近傍には、エンジン20の気筒判別を行うためのカム角センサが取り付けられている。また、エンジン20のクランクシャフト近傍には、クランクシャフトの位置を検出するクランク角センサ73が取り付けられている。これらのセンサは、後述するエンジン・コントロールユニット(以下「ECU」という)70に接続されている。また、ECU70には、アクセルペダルの踏み込み量すなわちアクセルペダルの開度を検出するアクセルペダルセンサ72、及びエンジン20の冷却水の温度を検出する水温センサ等の各種センサも接続されている。
エンジン20の出力軸(クランク軸)21には、クラッチ機能とトルク増幅機能を持つトルクコンバータ22、及び前後進切換機構27を介して、エンジン20からの駆動力を変換して出力する無段変速機30が接続されている。
トルクコンバータ22は、主として、ポンプインペラ23、タービンライナ24、及びステータ25から構成されている。出力軸21に接続されたポンプインペラ23がオイルの流れを生み出し、ポンプインペラ23に対向して配置されたタービンライナ24がオイルを介してエンジン20の動力を受けて出力軸を駆動する。両者の間に位置するステータ25は、タービンライナ24からの排出流(戻り)を整流し、ポンプインペラ23に還元することでトルク増幅作用を発生させる。
また、トルクコンバータ22は、入力と出力とを直結状態にするロックアップクラッチ26を有している。トルクコンバータ22は、ロックアップクラッチ26が締結されていないとき(非ロックアップ状態のとき)はエンジン20の駆動力をトルク増幅して無段変速機30に伝達し、ロックアップクラッチ26が締結されているとき(ロックアップ時)はエンジン20の駆動力を無段変速機30に直接伝達する。トルクコンバータ22を構成するタービンライナ24の回転数(タービン回転数)は、タービン回転センサ56により検出される。検出されたタービン回転数は、後述するトランスミッション・コントロールユニット(以下「TCU」という)50に出力される。
前後進切替機構27は、駆動輪10(左前輪10FL,右前輪10FR,左後輪10RL,右後輪10RR)の正転と逆転(車両の前進と後進)とを切り替えるものである。前後進切替機構27は、主として、ダブルピニオン式の遊星歯車列、前進クラッチ28及び後進ブレーキ29を備えている。前後進切替機構27では、前進クラッチ28及び後進ブレーキ29それぞれの状態を制御することにより、エンジン駆動力の伝達経路を切り替えることが可能に構成されている。
より具体的には、D(ドライブ)レンジが選択された場合には、前進クラッチ28を締結して後進ブレーキ29を解放することにより、タービン軸31の回転がそのまま後述するプライマリ軸32に伝達され、車両を前進走行させることが可能となる。一方、R(リバース)レンジが選択された場合には、前進クラッチ28を解放して後進ブレーキ29を締結することにより、遊星歯車列を作動させてプライマリ軸32の回転方向を逆転させることができ、車両を後進走行させることが可能となる。
また、N(ニュートラル)レンジ又はP(パーキング)レンジが選択されたときには、前進クラッチ28及び後進ブレーキ29を解放することにより、タービン軸31とプライマリ軸32とは切り離され(エンジン駆動力の伝達が遮断され)、前後進切替機構27はプライマリ軸32に動力を伝達しないニュートラル状態となる。なお、前進クラッチ28及び後進ブレーキ29の動作は、TCU50、及びバルブボディ(コントロールバルブ)51によって制御される。
無段変速機30の変速機構(バリエータ)33は、前後進切替機構27を介してトルクコンバータ22のタービン軸(出力軸)31と接続されるプライマリ軸32と、該プライマリ軸32と平行に配設されたセカンダリ軸37とを有している。プライマリ軸32には、プライマリプーリ34が設けられている。プライマリプーリ34は、プライマリ軸32に接合された固定プーリ34aと、該固定プーリ34aに対向して、プライマリ軸32の軸方向に摺動自在に装着された可動プーリ34bとを有し、それぞれのプーリ34a,34bのコーン面間隔、すなわちプーリ溝幅を変更できるように構成されている。一方、セカンダリ軸37には、セカンダリプーリ35が設けられている。セカンダリプーリ35は、セカンダリ軸37に接合された固定プーリ35aと、該固定プーリ35aに対向して、セカンダリ軸37の軸方向に摺動自在に装着された可動プーリ35bとを有し、プーリ溝幅を変更できるように構成されている。
プライマリプーリ34とセカンダリプーリ35との間には駆動力を伝達するチェーン36が掛け渡されている。プライマリプーリ34及びセカンダリプーリ35の溝幅を変化させて、各プーリ34,35に対するチェーン36の巻き付け径の比率(プーリ比)を変化させることにより、変速比が無段階に変更される。
ここでプライマリプーリ34(可動プーリ34b)には油圧室34cが形成されている。一方、セカンダリプーリ35(可動プーリ35b)には油圧室35cが形成されている。プライマリプーリ34、セカンダリプーリ35それぞれの溝幅は、プライマリプーリ34の油圧室34cに導入されるプライマリ油圧と、セカンダリプーリ35の油圧室35cに導入されるセカンダリ油圧とを調節することにより設定・変更される。
変速機構33のセカンダリ軸37は、一対のギヤ(リダクションドライブギヤ、リダクションドリブンギヤ)からなるリダクションギヤ38を介して、カウンタ軸39につながれており、変速機構33で変換された駆動力は、リダクションギヤ38を介して、カウンタ軸39に伝達される。カウンタ軸39には、パーキングギヤ69が取り付けられている。
ここで、図2を参照しつつ、無段変速機30のパーキング機構65について説明する。パーキング機構65は、P(パーキング)レンジが選択されたときに、車輪10が回転しないよう無段変速機内部で回転をロックする機構である。後述するシフトバイワイヤ・コントロールユニット(以下「SBW−CU」という)60により駆動されるSBWアクチュエータ63(例えば電動モータ)の出力軸にはディテンドプレート66が取り付けられている。ディテンドプレート66には、パーキングロッド67が軸方向に進退可能に接続されている。一方、上述したように、無段変速機30のカウンタ軸39には、パーキングギヤ69がスプライン嵌合されている。また、該パーキングギヤ69と噛み合うことができるように、パーキングポール68が揺動可能に設けられている。
P(パーキング)レンジが選択された場合には、SBWアクチュエータ63(電動モータ)が回動されることにより、ディテンドプレート66が揺動して、パーキングロッド67が軸方向に進出する。そして、該パーキングロッド67のテーパ部によってパーキングポール68が背面から押されて揺動し、パーキングギヤ69と噛み合う。これにより、無段変速機30の回転がロックされる。すなわち、車軸がロックされる。
ここで、パーキング機構65は、車両の速度が所定速度(例えば5Km/h)未満の場合にのみ、パーキングポール68がパーキングギヤ69に噛み込み可能なように構成されている。すなわち、パーキングポール68がパーキングギヤ69に噛み込み可能か否かは、パーキングポール68のストローク速度と歯厚(凸部の幅)、及び、パーキングギヤ69の回転速度(車速に比例)と歯溝の幅との関係により定まる。そのため、車両の速度が所定速度(例えば5Km/h)以上の場合に、パーキングポール68を揺動すると、パーキングポール68がパーキングギヤ69に噛み込むことなく、回転するパーキングギヤ69に弾かれる(すなわち、パーキングポール68がパーキングギヤ69と打突する)ことにより歯打ち音(異音)と振動が発生する。詳細は後述する。
図1に戻り、カウンタ軸39は、一対のギヤ(カウンタドライブギヤ、カウンタドリブンギヤ)からなるカウンタギヤ40を介して、フロントドライブシャフト43につながれている。カウンタ軸39に伝達された駆動力は、カウンタギヤ40、及び、フロントドライブシャフト43を介してフロントディファレンシャル(以下「フロントデフ」ともいう)44に伝達される。フロントデフ44は、例えば、ベベルギヤ式の差動装置である。フロントデフ44からの駆動力は、左前輪ドライブシャフト45Lを介して左前輪10FLに伝達されるとともに、右前輪ドライブシャフト45Rを介して右前輪10FRに伝達される。
一方、上述したカウンタ軸39上のカウンタギヤ40(カウンタドライブギヤ)の後段には、リヤディファレンシャル47に伝達される駆動力を調節するトランスファクラッチ41が介装されている。トランスファクラッチ41は、4輪の駆動状態(例えば前輪10FL,10FRのスリップ状態等)やエンジントルクなどに応じて締結力(すなわち後輪10RL,10RRへのトルク分配率)が制御される。よって、カウンタ軸39に伝達された駆動力は、トランスファクラッチ41の締結力に応じて分配され、後輪10RL,10RR側にも伝達される。
より具体的には、カウンタ軸39の後端は、一対のギヤ(トランスファドライブギヤ、トランスファドリブンギヤ)からなるトランスファギヤ42を介して、車両後方へ延在するプロペラシャフト46とつながれている。よって、カウンタ軸39に伝達され、トランスファクラッチ41によって調節(分配)された駆動力は、トランスファギヤ42(トランスファドリブンギヤ)から、プロペラシャフト46を介してリヤディファレンシャル47に伝達される。
リヤディファレンシャル47には左後輪ドライブシャフト48L及び右後輪ドライブシャフト48Rが接続されている。リヤディファレンシャル47からの駆動力は、左後輪ドライブシャフト48Lを介して左後輪10RLに伝達されるとともに、右後輪ドライブシャフト48Rを介して右後輪10RRに伝達される。
車両の後方部には、周囲の車両(特に後続車)に対して、制動動作が行われていることを表示する一対のブレーキランプ(制動灯)110,110が取付けられている。また、例えば車両の四隅には、周囲の車両(運転者)に対して、警告を発するためのハザードランプ(非常点滅灯)111,111が取付けられている(なお、図1では2個のみ示した)。
また、車両のフロア(センターコンソール)等には、運転者によるシフト操作を受付けるシフトレバー55が設けられている。シフトレバー55には、シフトレバー55と連動して動くように接続され、該シフトレバー55の選択位置を検出するレンジスイッチ54が取り付けられている。レンジスイッチ54は、TCU50に接続されており、検出されたシフトレバー55の選択位置が、TCU50に読み込まれる。なお、シフトレバー55では、5つのシフトレンジ、すなわち、駐車レンジ(パーキング(P)レンジ)、後進走行レンジ(リバース(R)レンジ)、中立レンジ(ニュートラル(N)レンジ)、前進走行レンジ(ドライブ(D)レンジ)、及び、手動レンジ(マニュアル(M)レンジ)を選択的に切り換えることができる。
上述したようにパワートレインの駆動力伝達系が構成されることにより、例えば、シフトレバー55がDレンジに操作された場合には、前進クラッチ28が係合され、エンジン駆動力が無段変速機30のプライマリ軸32に入力される。無段変速機30により変換された駆動力は、セカンダリ軸37から出力され、リダクションギヤ38、カウンタ軸39、カウンタギヤ40を介してフロントドライブシャフト43に伝達される。そして、フロントディファレンシャル44によって駆動力が左右に分配され、左右の前輪10FL,10FRに伝達される。
一方、カウンタ軸39に伝達された駆動力の一部は、トランスファクラッチ41、及びトランスファギヤ42を介してプロペラシャフト46に伝達される。ここで、トランスファクラッチ41に所定のクラッチトルクが付与されると、そのクラッチトルクに応じて分配された駆動力がプロペラシャフト46に出力される。そして、リヤディファレンシャル47を介して駆動力が後輪10RL,10RRにも伝達される。これにより、FFベースのパートタイム式AWD車としての機能が発揮される。
無段変速機30を変速させるための油圧、すなわち、上述したプライマリ油圧及びセカンダリ油圧は、バルブボディ(コントロールバルブ)51によってコントロールされる。バルブボディ51は、スプールバルブと該スプールバルブを動かすソレノイドバルブ(電磁弁)を用いてバルブボディ51内に形成された油路を開閉することで、オイルポンプから吐出された油圧を調整して、プライマリプーリ34の油圧室34c及びセカンダリプーリ35の油圧室35cに供給する。同様に、バルブボディ51は、スプールバルブと該スプールバルブを動かすソレノイドバルブを用いてバルブボディ51内に形成された油路を開閉することで、オイルポンプから吐出された油圧を調整して、前進クラッチ28、後進ブレーキ29、及びトランスファクラッチ41に各クラッチを締結/解放するための油圧を供給する。
無段変速機30の変速制御は、TCU50によって実行される。すなわち、TCU50は、上述したバルブボディ51を構成するソレノイドバルブ(電磁弁)の駆動を制御することにより、プライマリプーリ34の油圧室34c及びセカンダリプーリ35の油圧室35cに供給する油圧を調節して、無段変速機30の変速比を変更する。同様に、TCU50は、上述したバルブボディ51を構成するソレノイドバルブの駆動を制御することにより、トランスファクラッチ41に供給する油圧を調節して、後輪10RL,10RRへ伝達される駆動力の分配比率を調節する。
また、TCU50は、バルブボディ51を構成するクラッチリニアソレノイド51aの駆動を制御することにより、前進クラッチ28又は後進ブレーキ29に供給する油圧を調節して、前進クラッチ28又は後進ブレーキ29の締結/解放を行う。なお、クラッチリニアソレノイド51aにより調圧された油圧(オイル)を前進クラッチ28側に供給するか、又は後進ブレーキ29側に供給するかは、ディテンドプレート66と連動して動くマニュアルバルブ(図示省略)によって切替えられる。
ここで、TCU50は、CAN(Controller Area Network)100を介して、エンジン20を総合的に制御するECU70、SBW−CU60、ビークルダイナミック・コントロールユニット(以下「VDCU」という)80、及び、画像処理ユニット90等と相互に通信可能に接続されている。
ECU70では、カム角センサの出力から気筒が判別され、クランク角センサ73の出力によって検出されたクランクシャフトの回転位置の変化からエンジン回転数が求められる。また、ECU70では、上述した各種センサから入力される検出信号に基づいて、吸入空気量、アクセルペダル開度、混合気の空燃比、及び水温等の各種情報が取得される。そして、ECU70は、取得したこれらの各種情報に基づいて、燃料噴射量や点火時期、並びにスロットルバルブ等の各種デバイスを制御することによりエンジン20を総合的に制御する。
また、ECU70では、エアフローメータにより検出された吸入空気量に基づいて、エンジン20のエンジン軸トルク(出力トルク)が算出される。そして、ECU70は、CAN100を介して、エンジン水温(冷却水温度)、エンジン軸トルク、エンジン回転数、及びアクセルペダル開度等の情報をTCU50やSBW−CU60等に対して送出する。
VDCU80には、ブレーキペダルが踏まれているか否かを検出するブレーキスイッチ81や、ブレーキアクチュエータ83のマスタシリンダ圧力(ブレーキ油圧)を検出するブレーキ液圧センサ82が接続されている。また、VDCU80には、車両の各車輪の回転速度(車速)を検出する4つの車輪速センサ12FL〜12RR、及び操舵角センサ16等も接続されている。車輪速センサ12FL〜12RRは、車輪10FL〜10RRの中心に取り付けられた歯車の回転を磁気ピックアップ等によって検出することにより、車輪10FL〜10RRの回転状態を検出する。また、操舵角センサ16は、ピニオンシャフトの回転角を検出することにより、操舵輪である前輪10FL,10FRの操舵角(すなわちステアリングホイール15の操舵角)を検出する。
VDCU80は、ブレーキペダルの操作量(踏み込み量)に応じてブレーキアクチュエータ83を駆動して車両を制動するとともに、車両挙動を各種センサ(例えば車輪速センサ12FL〜12RR、操舵角センサ16、加速度センサ、ヨーレートセンサ等)により検知し、自動加圧によるブレーキ制御とエンジン20のトルク制御により、横滑りを抑制し、旋回時の車両安定性を確保する。
VDCU80は、検出したブレーキスイッチ81やブレーキ液圧等の制動情報(ブレーキ操作情報)、操舵角、車輪速(車速)等を、CAN100を介してTCU50やSBW−CU60に送信する。なお、VDCU80は、例えば、プリクラッシュセーフティ機能を有する運転支援装置から、自動制動(自動ブレーキ/プリクラッシュブレーキ)要求情報を受信した場合には、自動的にブレーキアクチュエータ83を駆動して車両を制動する。
画像処理ユニット90には、運転者の顔の画像を撮像するカメラ92が接続されている。画像処理ユニット90は、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラムや各種マップ等を記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、バッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び入出力I/F等を有して構成されている。
画像処理ユニット90は、カメラ92で撮像した画像データ(運転者の顔画像データ)を処理して、運転者が居眠りをしているか否か(覚醒しているか否か)を検知する。そのために、画像処理ユニット90は、居眠り検知部91を機能的に備えている。画像処理ユニット90では、ROMなどに記憶されているプログラムがマイクロプロセッサによって実行されることにより、居眠り検知部91の機能が実現される。
居眠り検知部91は、例えば、カメラ92により撮像された運転者の顔画像に基づいて運転者が開眼しているか、又は閉眼しているかを解析し、運転者が所定時間以上閉眼している場合に、運転者が居眠りをしていると検知(判断)する。一方、居眠り検知部91は、運転者が開眼しているときには、運転者が覚醒していると検知(判断)する。すなわち、居眠り検知部91は、特許請求の範囲に記載の居眠り検知手段として機能する。なお、居眠り検知部91により検知された居眠り情報(運転者が居眠りしているか、覚醒しているかを示す情報)は、CAN100を介してSBW−CU60に出力(送信)される。
TCU50には、無段変速機30の出力軸(セカンダリ軸37)近傍に取り付けられ、該出力軸の回転数を検出する出力軸回転センサ(車速センサ)52、及びプライマリプーリ34の回転数を検出するプライマリプーリ回転センサ53が接続されている。また、TCU50には、シフトレバー55の選択位置を検出するレンジスイッチ54が接続されている。さらに、TCU50には、上述したタービン回転センサ56、及び無段変速機30の油温を検出する油温センサ57なども接続されている。
TCU50は、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラムや各種マップ等を記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、バッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び入出力I/F等を有して構成されている。
TCU50は、変速マップに従い、車両の運転状態(例えばアクセルペダル開度、車速、あるいはエンジン回転数)に応じて自動で変速比を無段階に変速する。なお、変速マップはTCU50内のROMなどに格納されている。また、TCU50は、上述した各種センサ等から取得した各種情報に基づいて、トランスファクラッチ制御(AWD制御)を実行する。なお、TCU50は、CAN100を介して、シフトレンジなどの情報をSBW−CU60に送信する。
SBW−CU60は、CAN100を介してTCU50から受信した、シフトレンジを含む各種情報等に基づいて、制御信号(モータ駆動信号)を生成して出力し、SBWアクチュエータ63を駆動する。SBWアクチュエータ63は、SBW−CU60からの制御信号に応じて、ディテンドプレート66と連動するマニュアル弁(図示省略)を動かして、無段変速機30のシフトレンジを切り替える。
また、SBW−CU60は、CAN100を介して、画像処理ユニット90から送信された居眠り情報(運転者が居眠りしているか、覚醒しているかを示す情報)を受信する。さらに、SBW−CU60は、CAN100を介して、アクセル開度(アクセルペダルの操作情報)や、制動情報(ブレーキペダルの操作情報)、操舵角(ステアリングホイール15の操作情報)等を受信する。SBW−CU60は、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、バッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び、SBWアクチュエータ63を駆動するドライバ回路等を有して構成されている。
SBW−CU60は、走行中に運転者が居眠りをしているときに、SBWアクチュエータ63を駆動してパーキングポール68を揺動し、パーキングポール68がパーキングギヤ69と打突することによる歯打ち音(異音)と振動とを発生させて、運転者の覚醒を促す(居眠り運転を防止する)機能を有している。そのため、SBW−CU60は、駆動制御部61を機能的に有している。SBW−CU60では、ROMなどに記憶されているプログラムがマイクロプロセッサによって実行されることにより、駆動制御部61の機能が実現される。
駆動制御部61は、走行中に、画像処理ユニット90(居眠り検知部91)により運転者が居眠りをしていることが検知されたときに、SBWアクチュエータ63を駆動してパーキングポール68を揺動する。その際に、駆動制御部61は、所定の周期で、オン・オフ的に、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)を駆動する。このようにして、駆動制御部61は、パーキングポール68がパーキングギヤ69と打突することによる歯打ち音(異音)と振動を周期的に発生させる。
なお、駆動制御部61は、画像処理ユニット90から受信した居眠り情報(運転者が居眠りしているか、覚醒しているかを示す情報)に加えて、アクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリングホイール15などの操作状態(補助情報)をさらに考慮して運転者の居眠りを検知(判断)するようにしてもよい。すなわち、居眠り情報に加えて、アクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリングホイール15などの操作が所定時間以上停止している場合に(すなわち操作されていない場合に)、運転者が居眠りしているとは検知(判断)してもよい。その場合、駆動制御部61は、アクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリングホイール15などが操作されているときには、運転者が覚醒していると検知(判断)してもよい。
また、駆動制御部61は、図3に示されるように、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)の駆動制御を開始してからの経過時間が長くなるほど、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)を駆動するオン時間を長くする。すなわち、駆動制御部61は、居眠り中の運転手が起きない場合には、パーキングポール68がパーキングギヤ69と打突する時間を長くすることにより、歯打ち音(異音)の音量が増大し、振動が長くなるように制御する。なお、図3では、上段から下段方向に、時間の経過に伴ってオン時間が変化する(長くなる)例を示した。
一方、駆動制御部61は、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)の駆動制御を開始した後、運転者が覚醒したことが検知されたときに、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)の駆動制御を停止する。これにより、パーキングポール68とパーキングギヤ69とが打突することによって生じる歯打ち音(異音)と振動の発生が停止される。
さらに、駆動制御部61は、運転手を覚醒させるためにパーキングポール68(SBWアクチュエータ63)を駆動制御しているときに、ブレーキランプ110及びハザードランプ111を点灯する。これにより、周囲の車両(運転者)に注意を促す。一方、駆動制御部61は、運転者が覚醒し、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)の駆動を停止したときに、ブレーキランプ110及びハザードランプ111を消灯する。なお、駆動制御部61は、ブレーキランプ110及びハザードランプ111のうち、いずれか一方を点灯/消灯する構成としてもよい。
次に、図4を参照しつつ、居眠り運転防止装置1の動作について説明する。図4は、居眠り運転防止装置1による居眠り運転防止処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、主として、SBW−CU60及び画像処理ユニット90において、所定のタイミングで繰り返し実行される。
ステップS100では、走行中に運転者が居眠りをしているか否か(覚醒しているか否か)についての判断が行われる。ここで、運転者が居眠りをしていない場合(覚醒している場合)には、本処理から一旦抜ける。一方、運転者が居眠りをしているときには、ステップS102に処理が移行する。なお、運転者が居眠りをしているか否か(覚醒しているか否か)の判断方法(検知方法)については、上述したとおりであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
ステップS102では、予め(デフォルトとして)設定されている周期(オン時間/オフ時間)にしたがって、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)が駆動される。よって、パーキングポール68がパーキングギヤ69と打突することによる歯打ち音(異音)と振動が発生する。また、ステップS104において、ブレーキランプ110、及び、ハザードランプ111が点灯される。続くステップS106では、パーキングポール68の駆動が開始されてからの経過時間を計時するタイマが起動される。
次に、ステップS108では、運転者が覚醒したか否かについての判断が行われる。ここで、運転者が覚醒した場合には、ステップS114において、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)の駆動が停止される。よって、パーキングポール68とパーキングギヤ69とが打突することによって発生する歯打ち音(異音)と振動が停止する。また、ステップS116において、ブレーキランプ110、及び、ハザードランプ111が消灯される。その後、本処理から一旦抜ける。一方、運転者がまだ覚醒していないときには、ステップS110に処理が移行する。
ステップS110では、タイマの値に基づいて、パーキングポール68の駆動が開始されてから所定時間(例えば数秒程度)以上経過したか否かについての判断が行われる。ここで、まだ所定時間以上経過していない場合には、ステップS108に処理が移行し、上述したステップS108以降の処理が再度実行される。一方、所定時間以上経過したときには、ステップS112に処理が移行する。
ステップS112では、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)の駆動制御を開始してからの経過時間が長くなるほど、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)を駆動するオン時間が長くされる。よって、パーキングポール68がパーキングギヤ69と打突する時間が長くなることにより、歯打ち音(異音)の音量が増大されるとともに、振動が長くされる。その後、ステップS108に処理が移行し、運転者が覚醒するまで、上述したステップS108以降の処理が再度実行される。
なお、歯打ち音(異音)や振動にもかかわらず、運転者が覚醒することなく、車速が所定速度(例えば5Km/h)未満に低下した場合には、パーキングポール68がパーキングギヤ69に噛み込むことにより、車両が停止される。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、運転者の居眠りが検知されたときに、パーキング機構65を構成するパーキングポール68が駆動され、パーキングポール68がパーキングギヤ69と打突することにより歯打ち音(異音)と振動が発せられる。よって、効果的に運転者の覚醒を促すことができる。また、この場合、車軸(本実施形態では無段変速機30の出力軸)をロックするパーキング機構65を利用して、歯打ち音(異音)と振動を生じさせることができる。その結果、新たに専用の追加部品等を要することなく、低コストかつ比較的シンプルな構成で、より効果的に運転者の覚醒を促す(居眠り運転を防止する)ことが可能となる。
本実施形態によれば、所定の周期で、オン・オフ的に、パーキングポール68が駆動されるため、周期的に、パーキングポール68がパーキングギヤ69と打突することにより生じる歯打ち音(異音)や振動を発生させることができる。また、周期を変更することにより、歯打ち音(異音)の音量(ボリューム)や振動の長さを調節することが可能となる。
本実施形態によれば、パーキングポール68の駆動制御が開始されてからの経過時間が長くなるほど、パーキングポール68(SBWアクチュエータ63)を駆動するオン時間が長くされる。そのため、運転者が覚醒しない場合には、歯打ち音(異音)の音量を増大させるとともに、振動を長くすることにより、運転者を確実に覚醒させることが可能となる。
本実施形態によれば、パーキングポール68の駆動制御が開始された後、運転者が覚醒したことが検知されたときには、パーキングポール68の駆動制御が停止されるため、パーキングポール68がパーキングギヤ69と打突することによって生じる歯打ち音(異音)と振動の発生を停止することができる。
本実施形態によれば、車両の速度が所定速度以上の場合には、パーキングポール68がパーキングギヤ69に噛み込むことが防止されるため、安全性を確保することができる。一方、車両の速度が所定速度未満に低下したときに、運転者が覚醒していない場合(例えば、体調不良で気を失っている場合など)には、パーキングポール68をパーキングギヤ69に噛み込ませることにより、車両を停止させることができる。
本実施形態によれば、パーキングポール68が駆動制御されているときに、ブレーキランプ110及びハザードランプ111が点灯される。そのため、周囲の車両(運転者)に注意を促すことが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、パーキング機構65がチェーン式の無段変速機(CVT)内に設けられている場合を例にして説明したが、パーキング機構65は、有段自動変速機(ステップAT)内に設けられていてもよい。また、CVTやステップATなどの変速機を備えていない電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)の車軸に設けられていてもよい。さらに、上記実施形態では、AWD車を例にして説明したが、例えばFF車やFR車であってもよい。
また、上記実施形態では、TCU50、SBW−CU60、ECU70、VDCU80、画像処理ユニット90それぞれをCAN100で相互に通信可能に接続したが、システムの構成はこのような形態に限られることなく、例えば、機能的な要件やコスト等を考慮して、任意に変更することができる。例えば、SBW−CU60とSBWアクチュエータ63を一体にしてもよく、また、TCU50とSBW−CU60とを一つのユニットとしてもよい。
さらに、上述した駆動力伝達系の構成(例えばギヤや軸等の配置等)は一例であり、上記実施形態には限られない。
1 居眠り運転防止装置
20 エンジン
30 無段変速機
50 TCU
54 レンジスイッチ
55 シフトレバー
60 SBW−CU
61 駆動制御部
63 SBWアクチュエータ
65 パーキング機構
68 パーキングポール
69 パーキングギヤ
70 ECU
80 VDCU
90 画像処理ユニット
91 居眠り検知部
92 カメラ
100 CAN
110 ブレーキランプ
111 ハザードランプ

Claims (6)

  1. パーキングギヤ及びパーキングポールを有し、該パーキングポールがパーキングギヤに噛み込むことにより車軸の回転をロックしてパーキング状態にするパーキング機構と、
    前記パーキング機構を構成するパーキングポールの駆動を制御する駆動制御手段と、
    運転者が居眠りをしているか否かを検知する居眠り検知手段と、を備え、
    前記駆動制御手段は、前記居眠り検知手段により運転者が居眠りをしていることが検知されたときに、前記パーキングポールを駆動することを特徴とする居眠り運転防止装置。
  2. 前記駆動制御手段は、所定の周期で、オン・オフ的に、前記パーキングポールを駆動することを特徴とする請求項1に記載の居眠り運転防止装置。
  3. 前記駆動制御手段は、前記パーキングポールの駆動制御を開始してからの経過時間が長くなるほど、オン時間を長くすることを特徴とする請求項2に記載の居眠り運転防止装置。
  4. 前記駆動制御手段は、前記パーキングポールの駆動制御を開始した後、前記居眠り検知手段により運転者が覚醒したことが検知されたときに、前記パーキングポールの駆動制御を停止することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の居眠り運転防止装置。
  5. 前記パーキング機構は、車両の速度が所定速度未満の場合にのみ、パーキングポールがパーキングギヤに噛み込み可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の居眠り運転防止装置。
  6. 前記駆動制御手段は、前記パーキングポールを駆動制御しているときに、ハザードランプ、及び/又は、ブレーキランプを点灯することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の居眠り運転防止装置。
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